説明

アンドロゲン受容体モジュレーターとして有用なプロピオンアミド誘導体

式(I)


(式中、R1からR4、XおよびAは、請求項に定義されているとおりである)の化合物、および薬学上許容可能な、それらの塩およびエステルとして開示される。式(I)の化合物は、組織選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)として、実効性をもち、ホルモン療法、例えば、男性の性腺機能低下症および男性更年期のような年齢に関係する病気の治療または予防に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、核内受容体、特にステロイド受容体および特にアンドロゲン受容体(AR)依存性の病気の治療において有用である、治療の活性化合物および薬学的に許容可能なその塩およびエステルに関するものであって、そのような化合物を含む医薬組成物に関するものである。特に、本発明は、組織選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(tissue-selective androgen receptor modulators)(SARM)として、実効性をもつ新規な非ステロイド系プロピオンアニリド(non-steroidal propionanilide)構造の化合物を開示するものである。AR作用薬活性を持つ本発明の化合物は、ホルモン療法に有用であり、特に、男性の性腺機能低下症(hypogonadism)のような病気および男性更年期(andropause)などの年齢に関係する病気の治療あるいは予防に有用である。
【背景技術】
【0002】
核内ホルモン受容体(Nuclear hormone receptors)は、リガンド誘導性(ligand-inducible)転写因子のファミリーを構成しており、そのメンバーは、多重の生理学(physiological)上のおよび発育上の機能に包含されている。過去20年間、このファミリーに属する60を超える構造的および機能的に関係する蛋白質が、同定されてきた。従来のステロイド受容体(エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体(progesterone receptor)、アンドロゲン受容体、グルココルチコイド受容体(glucocorticoid receptor)、およびミネラルコルチコイド受容体(mineralocorticoid receptor))に加えて、核内ホルモン受容体ファミリーは、たとえば甲状腺(thyroid)ホルモン、ビタミンDおよびレチノイドに対する受容体をも包含している。さらに、今日までリガンドが、同定されてこなかったいわゆる親なし受容体(orphan receptors)のサブクラスは、このファミリーに属する。Mangelsdorf et al, Cell (1995) 83(6): 835-839およびその中に記載されている参考文献を参照。これらの蛋白質に対する新しいモジュレーターを同定することを目指した熱心な研究が存在し、従って、最終的な目標は、核内およびステロイド受容体により、調節される病気および疾病に対する新しい治療および処置の選択肢を見出すことである。
【0003】
ステロイドアンドロゲン(Steroidal androgens)は、アンドロゲン作用を欠損しているから生じる病気の治療に、この数十年間使用されてきた。それらは、男性の老化および雄の妊性(fertility)の調節におけるホルモン置き換え療法に、使用されるため、注目もされてきた。しかし、合成されたテストステロン(testosterone)およびその誘導体などの現在のステロイドアンドロゲンは、厳しい制限を持っている。テストステロンは、肝臓により急速に分解され、経口投与後には、低浸透性(systemic)の生物学的利用能(bioavailability)を持つことになる。さらに、経口投与可能なテストステロン製剤(formulation)、たとえばメチルテストステロン(methyltestosterone)は、肝臓機能の変質に関連している。治療剤として、ステロイドアンドロゲンのこれらの欠点に打ち勝つために、様々な他の試みがなされてきたが、限られた成功があるだけである。現在のテストステロン製剤は、注射、パッチおよびゲルを包含する臨床治療に実用されている。
【0004】
近年、治療用のステロイド受容体に対する非ステロイド(nonsteroidal)モジュレーターの開発に、関心が高まってきた。非ステロイド系リガンドは、より良い受容体選択性およびより良い物理化学(physicochemical)、薬物動態学的(pharmacokinetic)、および薬理学的特性(pharmacological properties)を達成できることが示されている。アンドロゲン受容体(AR)に対しては、非ステロイド拮抗体(nonsteroidal antagonists)(抗アンドロゲン(antiandrogens))は、過剰なアンドロゲンの望まれていない作用に対抗するために、現在臨床的に使用されている。対照的に、アンドロゲン欠失から生じる病気の治療に潜在性を持っている非ステロイドAR作用薬は、ごく最近報告されてきた。まだ、最適作用薬活性(optimal agonist activity)および組織選択性に導くことになる非ステロイドリガンドの構造的要素は、不充分に定義されている。
【0005】
アンドロゲン受容体調節活性(androgen receptor modulating activity)を有する非ステロイドプロピオンアニリド(Non-steroidal propionanilide)は、たとえば、特許公報である欧州特許第100172号、欧州特許第253503号、国際公開番号WO98/53826号および国際公開番号WO02/16310号中に記載されている。プロピオンアニリド構造のARモジュレーター(propionanilide structured AR modulators)の設計は、アニリド環が、ハロゲン、シアノ、トリフロロメチルまたはニトロなどの2つの電子吸引性置換基(electron-withdrawing substituents)により置換されている化合物に集中されてきた。理由は、そのような置換が、リガンドのアンドロゲン受容体結合親和性(binding affinity)を高めると報告されてきたからである。例えば、Tucker, H. et al., J. Med. Chem., 1988, 31, 954-959 などを参照。
【発明の開示】
【0006】
式(I)の化合物は、有力な核内受容体モジュレーターであり、特に、アンドロゲン受容体モジュレーターであることが、現在見出された。式(I)の化合物は、アンドロゲン受容体中で著しく高い親和性と活性を示し、組織選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)として、実効性を持っている。AR作用薬活性を持っている式(I)の化合物は、ホルモン治療における使用に特に適していること、特に、男性の性腺機能低下症のような病気および男性更年期などの年齢に関係する病気の治療あるいは予防においての使用、たとえば、組織選択性アンドロゲンまたは同化作用(anabolic)効果を提供するために、適していることが見出された。たとえば、本発明の好ましい実施の態様の1つによれば、前立腺の同時に起こる(concurrent)有害な刺激も無く、有益なアンドロゲン効果が得られる。本発明の化合物は、プロゲステロン受容体中、特に拮抗効果(antagonistic effect)では、一般的に弱から中程度の効果も持っている。同時に起こるプロゲステロン拮抗作用により、プロゲステロン拮抗作用が、ある動物モデル中でグルコース耐性を向上させることが立証されたので、有益であると思われる。本発明の化合物は、良好な安全性と充分な水溶性をも提供する。
【0007】
本発明の化合物は、式(I)によって表される構造を持っている。
【0008】
【化1】

【0009】
{式中、R1は、(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、または−(CH2n−CHO(ここで、nは0−6である)であり;
2は、ニトロ、シアノまたはハロゲンであり;
3は、水素、(C1−C7)アルキルまたはハロ(C1−C7)アルキルであり;
4は、水素、(C1−C7)アルキル、COR10またはSO213であり;
Xは、OまたはNHであり;
Aは、下記の基:
【0010】
【化2】

【0011】
〔式中、R5、R6、R7、R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−C7)アルキル、ハロ(C1−C7)アルキル、シアノ(C1−C7)アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ、アミノ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C7)アルキル、−NHCOR10、−N(COR102、−COR11、−OR12、−OSO213、−SO214、−NHSO213または−SR15またはイミド環であり;または、R5およびR6、R6およびR7、R7およびR8、またはR8およびR9は、それらが結合している環原子のいずれかといっしょになって縮合5員〜7員環の脂肪族または芳香族炭素環状環、またはN、O、およびSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む縮合5員環〜7員環のヘテロ環状環を形成している〕から選択される基であり;
10およびR11は、独立して、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキル、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキル、(C6−C10)アリール、−N(R162または−OR17であり;
12およびR15は、独立して、水素、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキル、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキル、(C6−C10)アリール、または−COR18であり;
13およびR14は、独立して、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、または(C6−C10)アリールであり;
16およびR17は、独立して、水素、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキルあるいは(C6−C10)アリールであり;
18は、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、あるいは(C6−C10)アリールであり;
19およびR20は、独立して、水素、ハロゲン、(C1−C7)アルキル、あるいは(C2−C7)アルケニルである)であり;
上記のように定義した前記各アリールあるいは環残基は、置換されていてもよい}の化合物、並びにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル。
【0012】
好ましい化合物の1種類として、式(Ib)(式中、R1、R2、R3、R4、5、R6、R7、R8およびR9は、上記で定義した通り)の化合物がある。
【0013】
【化3】

【0014】
好ましい化合物の他の種類として、式(I)あるいは(Ib)(式中、R1がメチルあるいはヒドロキシメチルであり、R2がニトロあるいはシアノである)の化合物がある。好ましい化合物の他の種類として、式(I)あるいは(Ib)(式中、R4が水素であり、R3がメチルである)の化合物がある。好ましい化合物の他の種類として、式(I)あるいは(Ib)〔式中、R5、R6、R7、R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−C7)アルキル、(C1−C7)アルコキシ、ハロ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、または−NHCOR10(ここで、R10は、(C1−C7)アルキル、ハロ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシまたは(C1−C7)アルコキシである)である〕の化合物がある。特に好ましくは、式(I)あるいは(Ib)(式中、R5、R6、R7、R8およびR9の少なくとも1つが、ハロゲン、好ましくはフッ素である)の化合物である。最も好ましくは、R5、R6、R7、R8およびR9の少なくとも2つが、ハロゲン、好ましくはフッ素、シアノおよびアセトアミドからなる群から選択される。R6がハロゲン、特にフッ素であることが特に好ましい。
【0015】
さらに、本発明は、ホルモン療法を必要とする患者に対して、式(I)の化合物を治療に有効な量投与することからなるホルモン療法を提供する。
【0016】
さらに、本発明は、アンドロゲン受容体(AR)依存性の病気の治療または予防方法を必要とする患者に対して、式(I)の化合物を治療に有効な量投与することからなるアンドロゲン受容体(AR)依存性の病気の治療または予防方法を提供する。
【0017】
さらに、本発明は、それを必要とする患者に対して、式(I)の化合物を治療に有効な量投与することからなるアンドロゲン欠失の治療または予防方法を提供する。
【0018】
さらに、本発明は、それを必要とする患者に対して、式(I)の化合物を治療に有効な量投与することからなる男性の性腺機能低下症および男性更年期などの年齢に関係する病気の治療または予防方法を提供する。
【0019】
本発明は、式(I)の化合物を経口投与することからなる、たとえばアンドロゲン欠失の治療または予防の方法などのホルモン療法にも関している。
【0020】
本発明は、薬学的に許容可能な塩とともに、担体式(I)の化合物からなる医薬組成物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の化合物は、適当な出発材料を用いて、文献で公知の方法に類似した種々の合成ルートにより、製造できる。特に、本発明の化合物は、WO98/53826に記載されている一般的な方法により、類似して製造できる。たとえば、本発明の化合物は、反応スキーム1もしくは2により、または反応スキーム1もしくは2に類似して製造できる。
【0022】
スキーム1(方法A)
【化4】

【0023】
スキーム2(方法B)
【化5】

【0024】
前記A基が、ピリジン環またはその誘導体である式(I)の化合物は、最終工程で、適当なヒドロキシルピリジン誘導体を用いて、スキーム1または2に示された方法に類似して製造できる。前記Xが、−NHである式(I)の化合物は、最終工程で、適当なアニリン誘導体を用いて、スキーム1もしくは2に示された方法に類似して製造できる。
【0025】
薬学的に許容可能な塩、たとえば、有機酸および無機酸の酸付加塩は両方、医薬分野でよく知られている。これらの塩の非制限的例としては、塩化物、臭化物、硫酸塩類、硝酸塩類、リン酸塩類、スルホン酸塩類、蟻酸塩類、酒石酸塩類、マレイン酸塩類、クエン酸塩類、安息香酸塩類、サリチル酸塩類、およびアスコルビン酸塩類が、挙げられる。薬学的に許容可能なエステルは、適用する場合、医薬分野で常用される薬学的に許容可能な、フリーな形の薬理学的特性を保持する酸を用いて公知の方法により製造しても良い。これらのエステルの非制限的例としては、脂肪族あるいは芳香族アルコールのエステルが挙げられ、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル,tert−ブチルエステル類である。リン酸エステルおよび炭酸エステルも、本発明の範囲内である。
【0026】
ここで、用いられる用語は、次の意味を有する。
【0027】
ここで使用され、または他の基の一部として使用される「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素である。
【0028】
ここで使用され、または他の基の一部として使用される「(C1−C7)アルキル」という用語は、炭素数1から7の直鎖状、分岐状あるいは環状鎖基である。(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル,n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル,n−ヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0029】
ここで使用され、あるいは他の基の一部として使用される「(C2−C7)アルケニル」という用語は、二重結合を含む炭素数2から7の直鎖状、分岐状あるいは環状鎖ラジカルである。
【0030】
ここで使用されまたは他の基の一部として使用される「ヒドロキシ」という用語は、−OH基である。
【0031】
ここで使用される「ヒドロキシ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、少なくとも1つのヒドロキシ基が、ここで定義されている、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。ヒドロキシ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、ヒドロキシメチル、2,2−ジヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピル、1−メチル−1−ヒドロキシエチル、1−メチル−1−ヒドロキシプロピルなどが、挙げられる。
【0032】
ここで使用される「ハロ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、少なくとも1つのハロゲンが、ここで定義されている、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。ハロ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−クロロエチル、3−ブロモプロピルなどが、挙げられる。
【0033】
ここで使用され、あるいは他の基の一部として使用される「シアノ」という用語は、−CN基とする。
【0034】
ここで使用される「シアノ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、シアノ基が、ここで定義されている、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。シアノ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、シアノメチル、1−シアノエチル、1−シアノプロピル、2−シアノプロピルなどが、挙げられる。
【0035】
ここで使用され、または他の基の一部として使用される「アミノ」という用語は、−NH2基をいう。
【0036】
ここで使用される「アミノ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、少なくとも1つのアミノ基が、ここで定義されている、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。アミノ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、2,2−ジアミノエチル、3−アミノプロピル、2−アミノプロピル、4−アミノブチル、1−メチル−1−アミノエチルなどが、挙げられる。
【0037】
ここで使用され、または他の基の一部として使用される「モノ−もしくはジ(C1−C7)アルキルアミノ」という用語は、ここで定義されている、1つまたは2つの(C1−C7)アルキル基が、ここで定義されている、アミノ基を介して親分子部分に付加されているものをいう。モノ−もしくはジ(C1−C7)アルキルアミノの代表的な例としては、限定されるものではないが、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノなどが、挙げられる。
【0038】
ここで使用される「モノ−もしくはジ(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、モノ−もしくはジ(C1−C7)アルキルアミノ基が、ここで定義されているように、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。モノ−もしくはジ(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、N,N−ジメチルアミノメチル、N,N−ジエチルアミノメチル、N−メチルアミノエチル、N−メチルアミノプロピル、N−エチル−N−メチルアミノメチルなどが、挙げられる。
【0039】
ここで使用され、あるいは他の基の一部として使用される「(C1−C7)アルコキシ」という用語は、−O−(C1−C7)アルキルであり、前記、−(C1−C7)アルキルはここで定義されている通りである。(C1−C7)アルコキシの代表的な例としては、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどが挙げられる。
【0040】
ここで使用される「(C1−C7)アルコキシ(C1−C7)アルキル」という用語は、ここで定義されている、少なくとも1つの(C1−C7)アルコキシ基が、ここで定義されている、(C1−C7)アルキル基を介して親分子部分に付加されているものをいう。(C1−C7)アルコキシ(C1−C7)アルキルの代表的な例としては、限定されるものではないが、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3,3−ジメトキシプロピル、2,4−ジメトキシブチルなどが、挙げられる。
【0041】
ここで単独で使用され、あるいは他の基の一部として使用される「(C6−C10)アリール」という用語は、環部分に6から10個の炭素原子を含む単環あるいは2環の基をいう。(C6−C10)アリールの代表的な例としては、限定されるものではないが、フェニル、ナフチルなどが、挙げられる。
【0042】
ここで単独で使用され、あるいは他の基の一部として使用される「(C2−C7)アシル」という用語は、2個から7個の炭素原子を持つアルキルカルボニルまたはアルケニルカルボニル基をいう。その例としては、アセチル、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイル,sec−ブタノイル、tert−ブタノイルおよびペンタノイルが、挙げられる。
【0043】
多数の残基と結合してここで使用される「置換された」という用語は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン置換基、または(C1−C7)アルキル、ハロ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ、アミノ、(C1−C7)アルコキシ、(C2−C7)アシル(C1−C7)アルキルアミノ、アミノ(C1−C7)アルキル、ニトロ、シアノあるいはチオール置換基などをいう。
【0044】
この「置換された」基は、上記の置換基の1〜3個、好ましくは1〜2個、最も好ましくは1個を含んでいても良い。
【0045】
上記の式(I)の定義は、幾何異性体たとえば、ZおよびE異性体(シスおよびトランス異性体)、および光学異性体、たとえばジアステレオマーおよび鏡像異性体(enantiomer)、および全てのプロドラッグエステル(prodrugester)、たとえばリン酸エステル、炭酸エステルを含む化合物の全ての可能な立体異性体を含んでいる。さらに、本発明は、個々の異性体およびその混合物、たとえばラセミ混合物も、その範囲に包含する。個々の異性体は、出発材料の対応する異性体形式を用いて得てもよく、またはそれらは、従来の分離方法により最終化合物の生成(preparation)後に、分離しても良い。それらの混合物から、光学異性体、たとえば、鏡像異性体を分離するためには、従来の分割方法たとえば、分別結晶法(fractional crystallisation)を用いても良い。
【0046】
好ましい式(I)の化合物の例は以下のとおりである。
【0047】
3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
(2S)−3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
(2S)−3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(2,4−ジクロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−フルオロフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−[4−(3−クロロプロピル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシメチルフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−4−イルオキソ)プロピオンアミド;
3−[4−(2−クロロエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
{2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]−フェニル}カルバミン酸エチルエステル;
3−(4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
(2S)−3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(3−クロロ−4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−[4−(2−ブロモエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミドおよび、
3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド;
【0048】
年齢、体重、人種、患者の状態、治療される条件、投与ルートおよび使用されるアンドロゲン(AR)モジュレーターにより、1日につき約0.1から約1000mgまでの通常範囲の治療に有効な量で、本発明の化合物を患者に投与しても良い。技術的に公知の原理を用いて、本発明の化合物を、投与形態に調合できる。それは、そのまま、または適当な医薬賦形剤(excipient)と組み合わせて、錠剤、顆粒、カプセル、坐薬、乳剤(emulsion)、懸濁液、あるいは溶液の形で、患者に投与できる。この組成物に対して、適当な成分を選択することは、当業者にとってルーチンである。通常この技術分野で使用されている適当な担体、溶剤、ゲル形成成分、分散体(dispersion)形成成分、老化防止剤(antioxidant)、着色剤、甘味剤、湿潤化合物(wetting compound)および他の成分なども、使用できるのは、明白である。活性化合物を含有する組成物は、腸経由または非経口的に投与できるが、経口ルートが好ましい。組成物中の活性化合物の含有量は、全組成物の重量に対して、約0.5から100%、好ましくは、約0.5%から約20%である。
【0049】
本発明を、以下の実施例により、さらに詳細に説明する。実施例は、単に、目的を説明することを意味しており、請求項に規定された本発明の範囲を制限するものではない。
【0050】
実験例
実験1 AR結合試験
腹部の前立腺は、屠殺24時間前に去勢されたラットから得た。新鮮な前立腺を、細かく切り、緩衝液A(Schilling and Liao, Prostate, 5:581-588, 1984)を用いて洗浄した。この細かく切ったものを、プロテアーゼ阻害剤を含む緩衝液A(コンプリート、ミニ、EDTA無し、ロッシュ社(Roche))の3倍体積中で、均質化(homogenate)した。この均質化物を30000gで30分間遠心分離した。得られた上澄液を、1倍体積のデキストランコート(dextran-coated)木炭液(緩衝液Aの1リットル当たり、活性炭12.5g、デキストラン12.5g)で処理して、内因性のステロイドを除去した。このサンプルを5分間培養して、16000gで10分間遠心分離した。細胞質ゾルで処理した木炭のアリコート(aliquot)は、アンドロゲン受容体試験用に採った。全ての手順は、0から4℃で行った。
【0051】
細胞質ゾルアンドロゲン受容体濃度は、(Isomaa et al., Endocrinology, 111: 833-843, 1982)の記載を若干変更して、決定した。細胞質ゾルの調整は、上記のように調製し、結合ステロイドおよびフリーのステロイドを、4℃5分間、等量のデキストラン木炭懸濁液で処理し、続いて16000gで10分間遠心分離して分離した。結合された放射活性(Bound radioactivity)は、1mlのオプチフェーズ・ハイセーフ3(OptiPhase HiSafe3)またはオプチフェーズ・ハイセーフ・スーパーミックス(OptiPhase Supermix)(パーキンエルマー社(PerkinElmer))中での上澄液画分をカウントして、決定した。
【0052】
細胞質ゾルの調整は、1nM[3H]−ミボレロン(mibolerone)を用いて、0℃で一晩ラベルした(トータル)。本発明の化合物(試験化合物)のAR結合活性を求めるために、[3H]7α,17α−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オン([3H]−ミボレロン)結合との競合する試験化合物の能力を検討した。1nMの[3H]−ミルボレロンおよび2つの濃度(0.2uMおよび2uM)の試験化合物を、0℃で一晩培養した。非特異的結合を求めるために、未ラベル化テストステロンの500倍モル過剰になった1nM濃度の[3H]−ミボレロンを用いて、並行培養を行った。2〜4つの複製を各サンプルに使用した。培養後、結合ステロイドおよびフリーのステロイドを、上記の通りに分離して、結合された放射活性を求めた。試験化合物のARを結合する能力は、1nM[3H]−ミボレロンを用いて得た結合された放射活性で、換算して報告されている。これらの結果を表1に示す。結果(%阻害)は、阻害%=100−(100×(平均試験化合物/平均トータル))として、計算した。
【0053】
【表1】

【0054】
実験2 未成熟雄ラットにおけるAR作用性および拮抗作用
ここで化合物Aと略された実施例3の表題化合物(title compound)を、生体内(in vivo)実験でさらに検討した。皮下投与した化合物の作用性および拮抗作用は、未成熟の雄のスプラーク・ダウリー・ラットの3日間試験において、腹側前立腺、精嚢および肛門挙筋の相対的重量を分析することにより、試験した。テストステロンプロピオン酸エステル(propionate)を、参照化合物として使用した。
【0055】
テストステロンプロピオン酸エステル(ここでは、TPと省略する)および化合物Aを、DMSOに溶解させ、その後賦形剤ゴマ油中に溶解した。体重約50gのスプラーク・ダウリー・未処理雄ラット(18−19日齢)を実験に使用した。ラットを計量し、1群あたり5匹の動物の5群をランダムに分配した(表1)。化合物A(2mg/kgおよび20mg/kgの投与量)およびテストステロンプロピオン酸エステル(5mg/kgの投与量)を、100μL投与量/動物/1日の一定体積で、動物の首/背中に皮下注射(s.c.)して投与した。動物には、1日1回を3日間投与し、投与中の臨床兆候を記録した。実験の最後に、動物を計量し、炭酸ガス仮死状態で麻痺させた。腹側前立腺、精嚢および肛門挙筋を切り取り、凍結させ、計量した。統計解析のために、全ての臓器の重量を体重に対して正規化(normalize)し、単一因子ANOVAにより、統計的有意差に対して解析した。
【0056】
【表2】

【0057】
結果を図1に示す。化合物Aは、アンドロゲン活性および同化活性を示している。腹側前立腺、精嚢および肛門挙筋の相対的重量は、テストステロンプロピオン酸エステルの投与により、有意に増加した。テストステロンプロピオン酸エステルに比較して、化合物Aは、組織選択性を示した。20mg/kgの投与量においては、それは、肛門挙筋の相対的重量を有意に増加させ、精嚢の相対的重量を有意に増加させ、腹側前立腺の相対的重量を最低限増加させた。さらに、化合物Aは、精嚢中で有意な拮抗作用活性を示した。テストステロンプロピオン酸エステルも、化合物Aも、体重増加には、なんら効果を持っていなかった(データは示さず)。図中、「a」は、作用性を意味し、賦形剤群に比較して、p<0.01であり、「b」は、拮抗作用を意味し、テストステロンプロピオン酸エステルに比較して、p<0.05であり、バーは、平均±SEMを意味する。
【実施例】
【0058】
実施例1(方法A)
3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)アクリルアミド
N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)(6ml)中の3−メチル−4−ニトロアニリン(2.0g、13mmol)を、反応混合物の温度を0〜5℃の間に維持しながら、窒素雰囲気中でメタクリロイルクロライド(2.0ml、20.7mmol)の冷却した溶液中に滴下した。この溶液を室温まで温め、混合物を一晩攪拌した。混合物を、水(70ml)中に注ぎ込み、酢酸エチル(4×40ml)で抽出した。有機相を、飽和Na2CO3(3×20ml)および水(1×50ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。粗生成物の収量は、4.17g(DMAを含む、理論収量2.9g)であり、またそれは、さらに精製しないで使用した。1H NMR (DMSO-d6): 1.97 (3H, s), 2.55 (3H, s), 5.62 (1H, m), 5.96 (1H, m), 7.80 (2H, m), 8.05 (1H, m), 10.22 (1H, s).
【0059】
b)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミド
1,2−ジクロロエタン(80ml)中の2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)アクリルアミド(2.9g、13.2mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(66mg)の溶液に、m−クロロパーオキシ安息香酸(6.7g、29.9mmol)を60℃で分けて添加した。60℃で6時間攪拌を行い、反応混合物を、室温まで放冷した。沈殿したm−クロロ安息香酸をろ過し、濾液を1MNa2CO3(4×60ml)で抽出した。有機相を、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。収量は、3.05gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.54 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.99 (1H, d, J=5.1 Hz), 3.05 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.79 (2H, m), 8.01 (1H, m), 9.98 (1H, s).
【0060】
(c)3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
THF(60ml)中の4−アセトアミドフェノール(2.9g、19mmol)の溶液を、THF(60ml)中の水素化ナトリウム(0.46g、19mmol、鉱油中60%懸濁液)の懸濁液に攪拌下滴下した。添加中は、温度を5℃以下に保った。混合物を10分間攪拌しそれからTHF(120ml)中の2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミド(3.05g、13mmol)の溶液を添加した。混合物を、60℃まで加熱し、この温度で7時間攪拌し、室温まで放冷した。溶媒を蒸発させ、残渣(residue)を水(150ml)および酢酸エチル(150ml)の混合物に溶解させた。2Mの塩酸でpHを2〜3に調節し、またこの相を分離した。水相を酢酸エチル(4×150ml)で抽出した。合わせた有機相を、1MのNa2CO3(5×100ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。油性の残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル(10:1)の混合物から、結晶化させた。粗生成物を酢酸エチルで再結晶化させた。収量は、2.5gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.93 (1H, d, J=9.6 Hz), 4.16 (1H, d, J=9.6 Hz), 6.20 (1H, bs), 6.84 (2H, d, J=9.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=9.0 Hz), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.3 Hz), 8.04 (1H, d, J=9.0 Hz), 9.76 (1H, s), 10.15 (1H, bs).
【0061】
実施例2
3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)N−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド
無水酢酸(1.3ml、13.8mmol)を、室温で、酢酸(25ml)中の4−アミノ−3−フルオロフェノール(1.0g、7.9mmol)の溶液中に滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌して、水(2ml)を添加し、室温で攪拌を30分間継続した。混合物を、真空で(in vacuo)蒸発して、乾燥した。粗生成物の収量は、1.3g(100%)であり、それは、さらに精製しないで使用した。1H NMR (DMSO-d6): 2.00 (3H, s), 6.50-6.68 (2H, m), 7.39 (1H, m), 9.39 (1H, s), 9.72 (1H, s).
【0062】
b)3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
本化合物は、実施例1cに記載した方法により合成した。N−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(0.5g、3.0mmol)および2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミド(0.6g、2.5mmol)を、出発原料として用いた。生成物を酢酸エチル−ジエチルエーテル(1:1)の混合物から、結晶化させた。収量は、0.39gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J=9.7 Hz), 4.21 (1H, d, J=9.7 Hz), 6.23 (1H, bs), 6.72 (1H, m), 6.90 (1H, m), 7.56 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 9.51 (1H, s), 10.15 (1H, bs).
【0063】
実施例3(方法B)
(2S)−3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)(2R)−1−(2−メチルアクリロイル)ピロリジン−2−カルボン酸
D−プロリン(5g、43.4mmol)を、2MのNaOH(26ml)中に溶解させて、氷浴中で冷却し、この溶液をアセトン(26ml)で希釈した。メタクリロイルクロライド(6.3ml、65.1mmol)および2MのNaOH溶液(34ml)のアセトン溶液(26ml)を、D−プロリンの溶液に、同時に1時間かけて添加した。添加後、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を40℃で蒸発させ、エーテル(2×40ml)で抽出して、濃塩酸でpH2の酸性にした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50ml)で抽出して、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。収量は、11.5g(理論収量8.0g)であり、それは、さらに精製しないで使用した。
【0064】
b)(3R,8aR)−3−ブロモメチル−3−メチルテトラヒドロピロロ[2,1−c][1,4]オキサジン−1,4−ジオン
NBS(16g、89.9mmol)をDMF(50ml)中に溶解し、DMF(50ml)中の(2R)−1−(2−メチルアクリロイル)ピロリジン−2−カルボン酸(8.0gの対応する出発材料を含む11.5g、43.4mmol)の溶液中に、室温で添加した。混合物を、20時間攪拌して、80〜90℃で蒸発させた。残渣を水(250ml)と混合し、酢酸エチル(4×80ml)で抽出した。合わせた酢酸エチル相を、1MのNaHCO3溶液(2×50ml)と水(1×50ml)で洗浄した。有機相を、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。粗油の収量は、9.3gであった。酢酸エチル(10ml)を添加し、混合物を氷浴中で攪拌した。沈殿した生成物をろ過して、冷却した酢酸エチルで洗浄した。収量は、1.2gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.58 (3H, s), 1.75-2.10 (3H, m), 2.25 (1H, m), 3.30-3.55 (2H, m), 3.87 (1H, d, J=11.4 Hz), 4.03 (1H, d, J=11.4 Hz), 4.70 (1H, m).
【0065】
c)(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸
(3R,8aR)−3−ブロモメチル−3−メチルテトラヒドロピロロ[2,1−c][1,4]オキサジン−1,4−ジオン(1.1g、4.2mmol)を、濃塩酸(10ml)中に溶解させ、7時間還流(reflux)させた。混合物を、室温まで冷却した。水(20ml)を加え、混合物を、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を、蒸発させ、残渣を、トルエン(5ml)と混合した。結晶化させた生成物をろ過し、トルエンで洗浄した。収量は、0.74gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.37 (3H, s), 3.54 (1H, d, J=10.2 Hz), 3.64 (1H, d, J=10.2 Hz), 5.35 (1H, bs), 12.80 (1H, bs).
【0066】
d)(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
チオニルクロライド(0.48ml、6.6mmol)を、10mlのDMA中の(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸(1.0g、5.5mmol)の溶液中に、−5℃〜−10℃で滴下した。混合物を、2時間攪拌して、7mlのDMA中の3−メチル−4−ニトロアニリン(0.83g、5.5mmol)の溶液を上記の混合物中に添加した。得られた混合物を、室温で3時間攪拌して、水(250ml)中に注いだ。水相を、酢酸エチル(4×50ml)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。目的とする化合物の収量は、2.5gであった(DMAを含む)。それは、さらに精製せずに使用した。1H NMR (DMSO-d6): 1.48 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.58 (1H, d, J=10.4 Hz), 3.82 (1H, d, J=10.4 Hz), 6.34 (1H, bs), 7.86 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.2 Hz), 7.91 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.04 (1H, d, J=9.0 Hz), 10.09 (1H, bs).
【0067】
e)(2S)−3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
THF(7ml)中の4−アセトアミドフェノール(0.62g、4.1mmol)の溶液を、THF(6ml)中の水素化ナトリウム(0.27g、6.8mmol、鉱油中60%懸濁液)の懸濁液中に攪拌下滴下した。添加中の温度は5℃未満を保持した。混合物を、10分間攪拌して、THF(7ml)中の(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオン酸アミド(0.86g、2.7mmol)の溶液を、添加した。混合物を、室温で30分間、60℃で5時間攪拌して、室温にまで放冷した。溶媒を蒸発させ、残渣を、水(80ml)と酢酸エチル(80ml)の混合物に溶解させた。2MのHClで、pHを2〜3に調節して、該相を分離した。有機相を、1MのNa2CO3(6×30ml)で洗浄してNa2SO4上で乾燥し、蒸発させた。油性の残渣は、酢酸エチルから結晶化させた。収量は、0.27gであった。1H NMR (DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 1.99 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.93 (1H, d, J=9.6 Hz), 4.16 (1H, d, J=9.6 Hz), 6.20 (1H, bs), 6.84 (2H, d, J=9.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=9.0 Hz), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.3 Hz), 8.04 (1H, d, J=9.0 Hz), 9.76 (1H, s), 10.15 (1H, bs).
【0068】
実施例4
(2S)−3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
(2S)−3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノールおよびN−[3−メチル−4−(ニトロ)フェニル]−(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミドから出発して、実施例3eに記載した方法Bにより調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J=9.7 Hz), 4.21 (1H, d, J=9.7 Hz), 6.23 (1H, bs), 6.72 (1H, m), 6.90(1H, m), 7.56 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 9.51 (1H, s), 10.15 (1H, bs).
【0069】
実施例5
4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]ベンズアミド
4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]ベンズアミドを、4−ヒドロキシベンズアミドおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz,DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.04 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.28 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.26 (1H, s), 6.94-6.98 (2H, m), 7.19 (1 H, br s), 7.80-7.83 (3H, m), 7.89 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.05 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.19 (1H, s).
【0070】
実施例6
3−(3、4−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3、4−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3,4−ジクロロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.02 (1H, d, J = 9.9 Hz), 4.28 (1H, d, J = 9.9 Hz), 6.27 (1H, s), 6.95 (1H, dd, J = 8,9 Hz, J = 2,8 Hz), 7.25 (1 H, d, J = 2,8 Hz), 7.49 (1 H, d, J = 8,9 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.17 (1H, s).
【0071】
実施例7
4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]安息香酸エチルエステル
4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]安息香酸エチルエステルを、4−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル(ethyl 4-hydroxybenzoate)および1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.30 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.07 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.26 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.30 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.29 (1H, s), 7.01-7.05 (2H, m), 7.86-7.91 (3H, m), 7.94 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.20 (1H, s).
【0072】
実施例8
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−クロロ−4−フルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.00 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.25 (1H, d, J = 9.8 Hz), 6.21 (1H, s), 6.89-6.95(1H, m), 7.15-7.19 (1 H, m), 7.26-7.32 (1H, m), 7.87 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.3 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.9 Hz), 10.12 (1H, s).
【0073】
実施例9
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)プロピオンアミドを、4−(トリフルオロメトキシ)フェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.01 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.24 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.24 (1H, s), 6.99-7.05(2H, m), 7.22-7.30 (2 H, m), 7.88 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.9 Hz), 10.14 (1H, s).
【0074】
実施例10
3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2,3−ジクロロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.16 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.27 (1H, d, J = 9.8 Hz), 6.27 (1H, s), 7.16-7.21(2H, m), 7.27-7.33 (1 H, m), 7.87 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.3 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.9 Hz), 10.14 (1H, s)
【0075】
実施例11
3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、p−フルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.96 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.20 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.21 (1H, s), 6.90-6.96 (2H, m), 7.06-7.12 (2H, m), 7.89 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.90 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0076】
実施例12
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−p−トリロキシプロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−p−トリロキシプロピオンアミドを、p−メチルフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.21 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.93 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.17 (1H, d, J = 9.5 Hz), 6.18 (1H, s), 8.53 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.06 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 2.2 Hz, J = 9.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.14 (1H, s).
【0077】
実施例13
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェノキシ]プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェノキシ]プロピオンアミドを、p−N−トリフルオロアセトアミドフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.98 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.22 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.22 (1H, s), 6.93-6.98 (2H, m), 7.52-7.56 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0078】
実施例14
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−フェノキシプロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−フェノキシプロピオンアミドを、フェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.21 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.21 (1H, s), 6.90-6.95 (3H, m), 7.24-7.29 (2H, m), 7.89 (1H, dd, J = 2.3 Hz, J = 9.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.16 (1H, s).
【0079】
実施例15
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)プロピオンアミドを、p−ヒドロキシベンゾトリフロライドおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチル(95:5)を溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィ(flash chromatography)により、粗生成物を精製した。トルエンからの結晶化。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 1.62 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.25 (1H, s, -OH), 4.05 (1H, d, 2Jgem = 9.1 Hz), 4.51 (1H, d, 2Jgem = 9.0 Hz), 7.00 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.57 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.58 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.7 Hz), 7.66 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.08 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 8.9 (1H, broad s, -NHCO-).
【0080】
実施例16
3−(4−アセチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−アセチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4’−ヒドロキシアセトフェノンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチル(95:5)を溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。トルエンからの結晶化。融点153〜155℃。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 1.62 (3H, s), 2.57 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.26 (1H, s, -OH), 4.07 (1H, d, 2Jgem = 9.1 Hz), 4.53 (1H, d, 2Jgem = 9.1 Hz), 6.96 (2H, d, 3J = 8.9 Hz), 7.58 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.4 Hz), 7.66 (1H, d, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (2H, d, 3J = 8.9 Hz), 8.09 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 8.95 (1H, broad s, -NHCO-).
【0081】
実施例17
3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−シアノフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチルを勾配溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。トルエンからの結晶化。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.08 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.33 (1H, d, 2Jgem = 9.9 Hz), about 6.3 (1H, broad s, -OH), 7.10 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.75 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.2 (1H, broad s, -NHCO-).
【0082】
実施例18
3−(3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチルを勾配溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。トルエン/ヘプタンからの結晶化。融点83〜86℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.99 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 4.24 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 6.26 (1H, broad s, -OH), 6.73-7.78 (2H, m), 6.81 (1H, m), 7.28 (1H, m), 7.89 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 10.17 (1H, broad s, -NHCO-).
【0083】
実施例19
3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチル(90:10)を溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。酢酸エチル/ヘプタンからの結晶化。融点94〜96℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.07 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.27 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 6.27 (1H, broad s, -OH), 6.93 (1H, m), 7.10 (1H, m), 7.14-7.21 (2H, m), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.17 (1H, broad s, -NHCO-)
【0084】
実施例20
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−ヒドロキシフェニルアルコール(1.45当量)、水素化ナトリウム(2.9当量)および2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミド(1当量)から出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチルを勾配溶離液(9:1〜4:6)として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.63 (2H, t, 3J = 7.1 Hz), 3.53 (2H, m), 3.94 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.17 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.56 (1H, t, 3J = 5.2 Hz, CH2OH), 6.17 (1H, broad s, -OH), 6.81 (2H, d, 3J = 8.7 Hz), 7.09 (2H, d), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, broad s, -NHCO-).
【0085】
実施例21
3−(2,6−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2,6−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2,6−ジクロロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.47 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.12 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.18 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.14 (1H, s), 7.12-7.18 (1H, m), 7.43-7.46 (2 H, m), 7.86-7.90 (2H, m), 8.02-8.05 (1H, m), 10.11 (1H, s).
【0086】
実施例22
3−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−ブロモ−2−フルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.08 (1H, d, J = 9.9 Hz), 4.28 (1H, d, J = 9.9 Hz), 6.26 (1H, s), 7.15-7.22 (1H, m), 7.29-7.33 (1 H, m), 7.46-7.50 (1H, m), 7.86 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.3 Hz), 7.88 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, J = 8.9 Hz), 10.13 (1H, s).
【0087】
実施例23
3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、p−クロロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.98 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.22 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.23 (1H, s), 6.93-7.00 (2H, m), 7.28-7.32 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.51 (1H, s).
【0088】
実施例24
3−(4−ブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−ブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、p−ブロモフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.21 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.23 (1H, s), 6.88-6.93 (2H, m), 7.39-7.44 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0089】
実施例25
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、p−メトキシフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.68 (3H, s), 3.91 (1H, d, J = 9.5 Hz), 4.15 (1H, d, J = 9.5 Hz), 6.17 (1H, s), 6.80-6.87 (4H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, s).
【0090】
実施例26
3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドは、3,4−メチレンジオキシルフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.41 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.90 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.15 (1H, d, J = 9.6 Hz), 5.94 (2H, s), 6.18 (1H, s), 6.35 (1H, dd, J = 8.5 Hz, J = 2.5 Hz), 6.59 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.78 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.6 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, s).
【0091】
実施例27
3−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドは、3,4−ジメトキシフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.67 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.91 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.17 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.17 (1H, s), 6.42 (1H, dd, J = 8.8 Hz, J = 2.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 2.8 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.94 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, s).
【0092】
実施例28
3−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3,4−ジフルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.23 (1H, d, J = 9.8 Hz), 6.24 (1H, s), 6.72-6.79 (1H, m), 7.02-7.10 (1H, m), 7.20-7.33 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.9 Hz), 10.15 (1H, s).
【0093】
実施例29
3−(2,4−ジクロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2,4−ジクロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2,4−ジクロロ−3,5−ジメチルフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.41 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.21 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.25 (1H, s), 7.87 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.3 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.12 (1H, s).
【0094】
実施例30
3−(6−ブロモナフタレン−2−イルオキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(6−ブロモナフタレン−2−イルオキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、6−ブロモ−2−ナフトールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.49 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.11 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.35 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.29 (1H, s), 7.18 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.5 Hz), 7.41 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.57 (1H, dd, J = 8.7 Hz, J = 2.0 Hz), 7.77 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.90 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.95 (1H, d, 1.9 Hz), 8.05 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 1.9 Hz), 10.21 (1H, s).
【0095】
実施例31
3−(4−アセチルアミノ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェノール
4−ニトロ−3−トリフルオロメチルフェノール(0.414g、2.0mmol)を25mlの氷酢酸中に溶解させて、亜鉛粉末(2.62g、40mmol)を小さく分けて、10分間で添加し、温度を40℃まで上昇させた。混合物を10分間攪拌し、ろ過した。粉末は、3×10mlの氷酢酸で洗浄して、濾液を蒸発させ乾燥して、0.212gの4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェノールを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 4.86 (2H, s), 6.72 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.74 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.78 (1H, dd, J = 8.7 Hz, J = 2.7 Hz), 8.91 (1H, s)
【0096】
b)N−(4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミド
4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェノール(0.212g;1.2mmol)を、窒素雰囲気下で、10mlの氷酢酸中に溶解させて、無水酢酸(0.3ml;3.0mmol)を添加し、続いて室温で1時間攪拌した。水(0.5ml)を反応混合物中に添加し、その後蒸発させ、乾燥した。トルエン(50ml)を添加し、さらに蒸発を反復し、純粋なN−(4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミドの定量的な収量を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.99 (3H, s), 7.01 (1H, dd, J = 8.6 Hz, J = 2.6 Hz), 7.02 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8.4 Hz), 9.33 (1H, s), 10.08 (1H, br s).
【0097】
c)3−(4−アセチルアミノ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−アセチルアミノ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、N−(4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミドおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.00 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.07 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.32 (1H, d, J = 9.8 Hz), 6.27 (1H, s), 7.19 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.22 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.5 Hz), 7.31 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.43 (1H, s), 10.17 (1H, s).
【0098】
実施例32
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3,4,5−トリフルオロフェノキシ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3,4,5−トリフルオロフェノキシ)プロピオンアミドを、3,4,5−トリフルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.98 (1H, d, J = 9.9 Hz), 4.26 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.27 (1H, s), 6.92-7.02 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.92 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.14 (1H, s).
【0099】
実施例33
2−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−5−イルオキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−5−イルオキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−ヒドロキシインドールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.49 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.10 (1H, d, J = 9.4 Hz), 4.23 (1H, d, J = 9.4 Hz), 6.22 (1H, s), 6.31 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.47 (1H, dd, J = 6.8 Hz, J = 1.5 Hz), 6.93-7.00 (2H, m), 7.12-7.17 (1H, m), 7.92 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.1 Hz), 7.98 (1H, d, J = 1.6 Hz), 8.05 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.24 (1H, s), 11.02 (1H, s).
【0100】
実施例34
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−メチルスルファニルフェノキシ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−メチルスルファニルフェノキシ)プロピオンアミドを、4−(メチルチオ)フェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.96 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.20 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.21 (1H, s), 6.87-6.93 (2H, m), 7.17-7.25 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0101】
実施例35
3−(3−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−フルオロ−4−ニトロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.16 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.41 (1H, d, J=10.1 Hz), 6.36 (1H, bs), 6.96 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.1 Hz), 7.90 (1H, d, J=2.1 Hz), 8.04 (1H, d, J=9.0 Hz), 8.24 (1H, m), 10.19 (1H, s).
【0102】
実施例36
3−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−クロロ−4’−ヒドロキシベンゾフェノンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチルを、勾配溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。イソプロパノールからの結晶化。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.11 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 4.33 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), about 6.3 (1H, broad s, -OH), 7.09 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.62 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 7.70 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.72 (2H, d, 3J = 9.0 Hz), 7.89 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.05 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.2 (1H, broad s, -NHCO-).
【0103】
実施例37
3−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−クロロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチルを勾配溶離液(10:90〜40:90)として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。トルエンからの結晶化。融点104〜107℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.00 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.26 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 6.25 (1H, broad s, -OH), 6.88-6.91 (1H, m), 6.97-7.00 (1H, m), 7.02 (1H, t, 4J = 2.1 Hz), 7.28 (1H, t, 3J = 8.2 Hz), 7.89 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.17 (1H, broad s, -NHCO-).
【0104】
実施例38
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−ペンタフルオロフェニルオキシ−プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−ペンタフルオロフェニルオキシ−プロピオンアミドを、ペンタフルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.24 (1H, d, J = 10,2 Hz), 4.44 (1H, d, J = 10,2 Hz), 6.28 (1H, s), 7.87 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.1 Hz), 7.89 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.9 Hz), 10.13 (1H, s).
【0105】
実施例39
(2S)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
(2S)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、p−フルオロフェノールおよび(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸から出発して、実施例3に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.95 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.20 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.21 (1H, s), 6.90-6.97 (2H, m), 7.06-7.12 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0106】
実施例40
N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミド
a)4−アミノ−2−メチルベンゾニトリル
3−メチル−4−ニトロベンゾニトリル(1.0g、6mmol)を、酢酸(15ml)中に溶解させた。水(3.75ml)を添加して、混合物を90〜95℃の間で加熱した。鉄粉(2.5g)を、1.5時間の間に添加して、得られた混合物を、1時間加熱した。他の一部の水(3.75ml)を添加して、加熱をさらに2時間継続した。溶液を室温まで放冷し、混合物を水(100ml)で希釈して、酢酸エチル(4×40ml)で抽出した。有機相を、5%NaHCO3(1×50ml)と水(1×50ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。粗生成物は、さらに精製することなく使用した。1H NMR (DMSO-d6): 2.28 (3H, s), 6.04 (2H, bs), 6.44 (1H, m), 6.48 (1H, m), 7.31 (1H, m).
【0107】
b)N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミド
N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミドを、4−アミノ−2−メチルベンゾニトリルおよびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.96 (3H, s), 2.45 (3H, s), 5.60 (1H, m), 5.85 (1H, m), 7.70 (2H, m), 7.81 (1H, m), 10.12 (1H, s).
【0108】
c)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−シアノ−3−メチルフェニル)アミド
2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−シアノ−3−メチルフェニル)アミドを、N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.54 (3H, s), 2.43 (3H, s), 2.99 (1H, d, J=5.1 Hz), 3.04 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.70 (2H, m), 7.89 (1H, m), 9.77 (1H, s).
【0109】
d)N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミド
N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミドを、4−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−シアノ−3−メチルフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.44 (3H, s), 3.94 (1H, d, J=9.6 Hz), 4.18 (1H, d, J=9.6 Hz), 6.18 (1H, bs), 6.93 (2H, m), 7.08 (2H, m), 7.69 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.78 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.1 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.1 Hz), 10.02 (1H, s).
【0110】
実施例41
3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−アセチルアミノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミドを、N−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)アセトアミドおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−シアノ−3−メチルフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.41 (3H, s), 2.02 (3H, s), 2.44 (3H, s), 3.95 (1H, d, J=9.8 Hz), 4.26 (1H, d, J=9.8 Hz), 6.21 (1H, bs), 6.72 (1H, m), 6.86 (1H, m), 7.56 (1H, m), 7.69 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.78 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.2 Hz), 9.51 (1H, s), 9.99 (1H, bs).
【0111】
実施例42
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メチル−オキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.11 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.371 (1H, d, J=10.1 Hz), 6.33 (1H, bs), 6.96 (1H, m), 7.18 (1H, m), 7.80 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.1 Hz), 7.91 (1H, d, J=2.1 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 10.21 (1H, s).
【0112】
実施例43
(2S)−3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
(2S)−3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドから出発して、次の方法により、実施例3に記載したように調製した。メチルエチルケトン(40ml)中の2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(0.2g、1.4mmol)、(2R)−3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド(0.37g、1.2mmol)、K2CO3(0.34g、2.5mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロライド(0.028g、0.1mmol)の溶液を、5時間還流した。混合物を室温まで冷却し、蒸発させた。残渣を、酢酸エチル(50ml)と水(50ml)との間で分配して、相を分離した。有機相を、1M Na2CO3(4×20ml)、水(1×20ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(溶離液;CH2Cl2)により、精製した。1H NMR (DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.11 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.371 (1H, d, J=10.1 Hz), 6.33 (1H, bs), 6.96 (1H, m), 7.18 (1H, m), 7.80 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz and 2.1 Hz), 7.91 (1H, d, J=2.1 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 10.21 (1H, s).
【0113】
実施例44
3−(4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−クロロ−3−ニトロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−0.2%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.10 (1H, d, J=9.9 Hz), 4.36 (1H, d, J= 9.9 Hz), 6.28 (1H, s), 7.28 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=3.0 Hz), 7.62 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.68 (1H, d, J=3.0 Hz), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=2.3 Hz), 7.92 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0114】
実施例45
3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.06 (1H, d, J=9.9 Hz), 4.32 (1H, d, J= 9.9 Hz), 6.23 (1H, s), 7.24-7.31 (2H, m), 7.38-7.43 (1H, m), 7.87 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=2.1 Hz), 7.91 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.03 (1H, d, J=9.0 Hz), 10.14 (1H, s).
【0115】
実施例46
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ)]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−メトキシエチルフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.71 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.21 (3H, s), 3.45 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.94 (1H, d, J=9.5 Hz), 4.17 (1H, d, J= 9.5 Hz), 6.20 (1H, s), 6.82 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.10 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.89 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.94 (1H, s), 8.03 (1H, d, J=8.8 Hz), 10.16 (1H, s).
【0116】
実施例47
3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)アクリルアミド
2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)アクリルアミドを、2−メチル−3−ニトロアニリンおよびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1aに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.97 (3H, s), 2.23 (3H, s), 5.56 (1H, s), 5.90 (1H, s), 7.40-7.46 (1H, m), 7.57-7.60 (1H, m), 7.74-7.77 (1H, m), 9.71 (1H, s).
【0117】
b)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミド
2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミドを、2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)アクリルアミドから出発して、実施例1bに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.54 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.99 (1H, d, J=5.1 Hz), 3.09 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.40-7.45 (1H, m), 7.57-7.60 (1H, m), 7.74-7.77 (1H, m), 9.47 (1H, s).
【0118】
c)3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.28 (3H, s), 3.96 (1H, d, J=9.5 Hz), 4.17 (1H, d, J= 9.5 Hz), 6.14 (1H, s), 6.93-6.97 (2H, m), 7.08-7.13 (2H, m), 7.41-7.45 (1H, m), 7.66-7.68 (1H, m), 7.72-7.75 (1H, m), 9.72 (1H, s).
【0119】
実施例48
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−クロロ−4−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.27 (3H, s), 3.99 (1H, d, J=9.8 Hz), 4.23 (1H, d, J= 9.8 Hz), 6.15 (1H, s), 6.92-6.97 (1H, m), 7.17-7.20 (1H, m), 7.29-7.35 (1H, m), 7.41-7.46 (1H, m), 7.66-7.69 (1H, m), 7.72-7.75 (1H, m), 9.72 (1H, s).
【0120】
実施例49
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(2−メチル−3−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−メトキシエチルフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−2%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.72 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.22 (3H, s), 3.47 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.94 (1H, d, J=9.4 Hz), 4.15 (1H, d, J= 9.4 Hz), 6.11 (1H, s), 6.84 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.12 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.41-7.45 (1H, m), 7.65-7.68 (1H, m), 7.72-7.75 (1H, m), 9.71 (1H, s).
【0121】
実施例50
{2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]−フェニル}−カルバミン酸エチルエステル
a)(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−カルバミン酸エチルエステル
クロロ蟻酸エチルエステル(0.37ml、3.9mmol)を、2mlの10%NaOH中の4−アミノ−3−フルオロフェノール(0.5g、3.9mmol)の溶液中に攪拌下添加した。反応混合物を、80℃で30分間加熱した。冷却後、溶液を塩酸で酸性にして、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.20 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.06 (2H, q, J=7.0 Hz), 6.53-6.59 (2H, m), 7.16-7.21 (1H, m), 8.79 (1H, s), 9.72 (1H, s).
【0122】
b){2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]−フェニル}−カルバミン酸エチルエステル
2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)プロポキシ]−フェニル}−カルバミン酸エチルエステルを、(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−カルバミン酸エチルエステルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.8%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.20 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.97 (1H, d, J=9.7 Hz), 4.07 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.22 (1H, d, J= 9.7 Hz), 6.21 (1H, s), 6.71-6.73 (1H, m), 6.83-6.87 (1H, m), 7.31-7.35 (1H, m), 7.86-8.05 (3H, m), 8.95 (1H, s), 10.12 (1H, s).
【0123】
実施例51
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルプロピオンアミド
a)(5−アミノ−2−ニトロフェニル)メタノール
50mlのボランTHF錯体(borane-tetrahydrofuran complex)(THF中1.0M溶液)を、40mlテトラヒドロフラン中の5−アミノ−2−ニトロ安息香酸(3.0g、16.4mmol)の溶液中に添加した。混合物を1時間還流下で加熱した。通常の仕上げ(workup)で生成物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 4.79 (2H, d, J=5.4 Hz), 5.37 (1H, t, J=5.4 Hz), 6.48 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=2.5 Hz), 6.68 (2H, s), 6.99 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.94 (1H, d, J=9.0 Hz).
【0124】
b)N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミド
N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミドを、(5−アミノ−2−ニトロフェニル)メタノールおよびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1aに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.97 (3H, s), 4.85 (2H, d, J=5.2 Hz), 5.56 (1H, t, J=5.2 Hz), 5.61 (1H, s), 5.90 (1H, s), 7.93 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=2.1 Hz), 8.11 (1H, d, J=9.0 Hz), 8.20 (1H, d, J=2.1 Hz), 10.32 (1H, s).
【0125】
c)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)アミド
2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)アミドを、N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミドから出発して、実施例1bに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.55 (3H, s), 2.98 (1H, d, J=5.1 Hz), 3.07 (1H, d, J=5.1 Hz), 4.82 (2H, d, J=5.3 Hz), 5.53 (1H, t, J=5.3 Hz), 7.84 (1H, dd, J=8.9 Hz, J=2.4 Hz), 8.08 (1H, d, J=8.9 Hz), 8.24 (1H, d, J=2.4 Hz), 9.99 (1H, s).
【0126】
d)3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルプロピオンアミドを、2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−6.6%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 4.13 (1H, d, J=10.0 Hz), 4.38 (1H, d, J= 10.0 Hz), 4.83 (2H, d, J=5.4 Hz), 5.51 (1H, t, J=5.4 Hz), 6.25 (1H, s), 6.94-6.98 (1H, m), 7.16-7.20 (1H, m), 7.77-7.82 (1H, m), 7.88 (1H, dd, J=9.0 Hz, J=2.4 Hz), 8.09 (1H, d, J=9.0 Hz), 8.34 (1H, d, J=2.4 Hz), 10.24 (1H, s).
【0127】
実施例52
3−(4−フルオロフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2mlのアセトニトリル中の2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミド(0.2g、0.85mmol)、4−フルオロアニリン(0.18g、1.7mmol)および過塩素酸ナトリウム(0.21g、1.7mmol)の混合物を、6時間還流下で沸騰させた。反応混合物の仕上げ後、粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.41 (3H, s), 2.51 (3H, s), 3.10 (1H, dd, J=12.7 Hz, J=4.6 Hz), 3.41 (1H, dd, J= 12.7 Hz, J=7.7 Hz), 5.26 (1H, m), 6.02 (1H, s), 6.62-6.66 (2H, m), 6.84-6.89 (2H, m), 7.79-7.83 (2H, m), 8.02 (1H, d, J=8.9 Hz), 9.99 (1H, s).
【0128】
実施例53
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)プロピオンアミドを、4−(トリフルオロメチル)アニリンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例52に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.5%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.51 (3H, s), 3.23 (1H, dd, J=13.3 Hz, J=5.0 Hz), 3.51 (1H, dd, J= 13.3 Hz, J=7.0 Hz), 6.06 (1H, s), 6.18 (1H, m), 6.77 (2H, d, J=8.4 Hz)), 7.31 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.79-7.83 (2H, m), 8.01 (1H, d, J=8.9 Hz), 10.02 (1H, s).
【0129】
実施例54
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−アミノ−6−メトキシベンゾトリフロライドおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例52に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.5%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.41 (3H, s), 2.51 (3H, s), 3.12 (1H, dd, J=13.0 Hz, J=4.8 Hz), 3.45 (1H, dd, J=13.0 Hz, J=7.7 Hz), 3.71 (3H, s), 5.42 (1H, m), 6.00 (1H, s), 6.88 (1H, dd, J=8.9 Hz, J=2.7 Hz), 6.92 (1H, d, J=2.7 Hz), 6.97 (1H, d, J=8.9 Hz), 7.78 (1H, dd, J=8.9 Hz, J=2.3 Hz), 7.81 (1H, d, J=1.9 Hz), 8.00 (1H, d, J=8.9 Hz), 9.98 (1H, s).
【0130】
実施例55
3−(4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−アミノベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例52に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−5%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.41 (3H, s), 2.52 (3H, s), 3.25 (1H, dd, J=13.5 Hz, J=5.3 Hz), 3.52 (1H, dd, J= 13.5 Hz, J=7.0 Hz), 6.08 (1H, s), 6.53 (1H, m), 6.75 (2H, d, J=8.8 Hz)), 7.39 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.79-7.83 (2H, m), 8.01 (1H, d, J=8.9 Hz), 10.02 (1H, s).
【0131】
実施例56
3−(3−クロロ−4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロ−4−シアノフェニルアミノ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−アミノ−2−クロロベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例52に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−3%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.52 (3H, s), 3.27 (1H, dd, J=13.8 Hz, J=5.5 Hz), 3.55 (1H, dd, J=13.8 Hz, J=6.9 Hz), 6.12 (1H, s), 6.72 (1H, dd, J=8.8 Hz, J=2.2 Hz), 6.90 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.95-6.98 (1H, m), 7.46 (1H, d, J=8.7 Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.9 Hz, J=2.3 Hz), 7.83 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.02 (1H, d, J=8.9 Hz), 10.05 (1H, s).
【0132】
実施例57
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−3−イロキソ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−3−イロキソ)プロピオンアミドを、3−ヒドロキシピリジンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−9%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.06 (1H, d, J=9.8 Hz), 4.31 (1H, d, J= 9.8 Hz), 6.26 (1H, s), 7.28-7.32 (1H, m), 7.38-7.41 (1H, m), 7.87-7.93 (2H, m), 8.03 (1H, d, J=8.9 Hz), 8.15-8.17 (1H, m), 8.26 (1H, d, J=2.4 Hz), 10.15 (1H, s).
【0133】
実施例58
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−4−イロキソ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−4−イロキソ)プロピオンアミドを、4−ヒドロキシピリジンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−7%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 1.62 (3H, s), 2.63 (3H, s), 4.08 (1H, d, J=9.2 Hz), 4.46 (1H, d, J= 9.2 Hz), 6.79 (2H, d, J=5.1 Hz), 7.57 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.66 (1H, s), 8.05 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.35 (2H, d, J=5.1 Hz), 9.14 (1H, s).
【0134】
実施例59
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−2−イロキソ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(ピリジン−2−イロキソ)プロピオンアミドを、2−ヒドロキシピリジンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−2%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 1.53 (3H, s), 2.61 (3H, s), 4.58 (1H, d, J=12.3 Hz), 4.72 (1H, d, J= 12.3 Hz), 6.87 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.00 (1H, t, J=6.1 Hz), 7.56 (1H, d, J=8.9 Hz), 7.64-7.69 (2H, m), 7.81 (1H, s), 8.03 (1H, d, J=8.9 Hz), 8.11 (1H, d, J=5.0 Hz), 9.33 (1H, s).
【0135】
実施例60
3−(2−クロロピリジン−3−イロキソ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2−クロロピリジン−3−イロキソ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−クロロ−3−ヒドロキシピリジンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−2%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.47 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.18 (1H, d, J=9.9 Hz), 4.31 (1H, d, J= 9.9 Hz), 6.28 (1H, s), 7.35-7.39 (1H, m), 7.63 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.77-7.97 (3H, m), 8.04 (1H, d, J=8.9 Hz), 10.13 (1H, s).
【0136】
実施例61
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアミド
a)N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミド
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミドを、4−フルオロ−3−メチルアニリンおよびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1aに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.94 (3H, s), 2.21 (3H, s), 5.50 (1H, s), 5.78 (1H, s), 7.05-7.10 (1H, m), 7.48-7.51 (1H, m), 7.57-7.59 (1H, m), 9.75 (1H, s).
【0137】
b)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アミド
2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アミドは、N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−メチルアクリルアミドから出発して、実施例1bに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.52 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.94 (1H, d, J=5.3 Hz), 2.99 (1H, d, J=5.3 Hz), 7.02-7.07 (1H, m), 7.44-7.48 (1H, m), 7.56-7.59 (1H, m), 9.40 (1H, s).
【0138】
c)N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミドを、4−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.4%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.20 (3H, s), 3.92 (1H, d, J=9.5 Hz), 4.17 (1H, d, J= 9.5 Hz), 6.03 (1H, s), 6.91-6.95 (2H, m), 7.03-7.10 (3H, m), 7.53-7.57 (1H, m), 7.66-7.68 (1H, m), 9.62 (1H, s).
【0139】
実施例62
3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−アセチルアミノフェノキシ)−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミドを、4−アセトアミドフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(4−フルオロ−3−メチルフェニル)アミドから出発して、実施例61に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.00 (3H, s), 2.20 (3H, s), 3.90 (1H, d, J=9.5 Hz), 4.15 (1H, d, J= 9.5 Hz), 6.03 (1H, s), 6.84 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.03-7.08 (1H, m), 7.44 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.54-7.57 (1H, m), 7.67-7.69 (1H, m), 9.62 (1H, s), 9.75 (1H,s).
【0140】
実施例63
3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−クロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メトキシオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−3−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.2%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.13 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.39 (1H, d, J= 10.1 Hz), 6.29 (1H, s), 7.09 (1H, dd, J=8.8 Hz, J=2.4 Hz), 7.36 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.84-7.91 (3H, m), 8.03 (1H, d, J=8.9 Hz), 10.15 (1H, s).
【0141】
実施例64
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)アクリルアミド
2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)アクリルアミドを、2−メチル−4−ニトロアニリンおよびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1aに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.98 (3H, s), 2.34 (3H, s), 5.59 (1H, s), 5.91 (1H, s), 7.74 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.07 (1H, dd, J=8.8 Hz, J=2.7 Hz), 8.15 (1H, d, J=2.6 Hz), 9.53 (1H, s).
【0142】
b)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−4−ニトロフェニル)アミド
2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−4−ニトロフェニル)アミドを、2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)アクリルアミドから出発して、実施例1bに記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.55 (3H, s), 2.30 (3H, s), 3.03 (1H, d, J=5.1 Hz), 3.15 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.9 Hz), 8.08 (1H, dd, J=8.9 Hz, J=2.6 Hz), 8.15 (1H, d, J=2.5 Hz), 9.13 (1H, s).
【0143】
c)3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.3%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.37 (3H, s), 4.13 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.37 (1H, d, J= 10.1 Hz), 6.51 (1H, s), 6.95-6.98 (1H, m), 7.17-7.21 (1H, m), 7.78-7.83 (1H, m), 8.05-8.12 (2H, m), 8.18 (1H, d, J=2.3 Hz), 9.57 (1H, s).
【0144】
実施例65
3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2−クロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(2−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例64cに記載したように調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−1.3%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.46 (3H, s), 2.37 (3H, s), 4.15 (1H, d, J=10.1 Hz), 4.39 (1H, d, J= 10.1 Hz), 6.51 (1H, s), 7.10 (1H, dd, J=8.8 Hz, J=2.4 Hz), 7.37 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.05-8.12 (2H, m), 8.18 (1H, d, J=2.3 Hz), 9.56 (1H, s).
【0145】
実施例66
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(3−ホルミル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−N−(3−ヒドロキシメチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルプロピオンアミド(0.2g、0.51mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中に溶解させ、酸化マンガン(IV)(0.4g、4.6mmol)を添加した。混合物を、室温で48時間攪拌した。固体の酸化物をろ過して除去し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン−3%メタノール)により、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 4.13 (1H, d, J=10.0 Hz), 4.38 (1H, d, J= 10.0 Hz), 6.32 (1H, s), 6.94-6.97 (1H, m), 7.16-7.20 (1H, m), 7.77-7.82 (1H, m), 8.18-8.24 (2H, m), 8.36 (1H, d, J=2.1 Hz), 10.28 (1H, s), 10.55 (1H, s).
【0146】
実施例67
3−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]ジメチルアミン
ジメチルフォルムアミド(15ml)中の4−ベンジルオキシフェノール(2.89g、0.01443mol)および2−(ジメチルアミノ)エチルクロライド塩酸塩(2.32g、0.01611mol)を、ジメチルフォルムアミド(5ml)中の鉱油に分散させた55〜65%水素化ナトリウム(0.033mol)中に、少しずつ0℃で添加した。その後、90℃に加温して、1.5時間攪拌を継続した。冷却した混合物を、水中に注いだ。得られた混合物を、トルエンで抽出した。合わせた抽出物を、2.5MのNaOHと水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。トルエンを蒸発させ、残りの生成物を、そのまま、次の工程に使用した。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): 2.20 (6H, s), 2.58 (2H, t, 3J = 5.9 Hz), 3.96 (2H, t, 3J = 5.9 Hz), 5.03 (2H, s), 6.85 (2H, d, 3J = 9.3 Hz), 6.92 (2H, d, 3J = 9.3 Hz), 7.30-7.44 (5H, m).
【0147】
b)4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェノール
6M塩酸(67ml)とエタノール(33.5ml)の混合物中の[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]ジメチルアミン(3.36g、0.01238mol)の溶液を攪拌下6.5時間還流させた。エタノールを蒸発させて、2.5MのNaOHでpHを8に調節した。生成物を酢酸エチル中に抽出した。抽出物を、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得て、これを、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜6:4)使用して、シリカゲル上、フラッシュクロマトグラフィにより精製した。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): 2.20 (6H, s), 2.57 (2H, t, 3J = 5.9 Hz), 3.92 (2H, t, 3J = 5.9 Hz), 6.65 (2H, d, 3J = 9.1 Hz), 6.74 (2H, d, 3J = 9.0 Hz), 8.85 (1H, s, -OH).
【0148】
c)3−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。生成物を、pH8で抽出した。粗生成物を、勾配溶離液として、ジクロロメタン/メタノール(メタノール 0〜20%)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより精製した。トルエンから結晶化させた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.19 (6H, s), 2.53 (3H, s), 2.57 (2H, t, 3J = 5.8 Hz), 3.90 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 3.95 (2H, t, 3J = 5.9 Hz), 4.14 (1H, d, 2Jgem = 9.5 Hz), 6.18 (1H, s, -OH ), 6.83 (4H, s), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 1.8 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.14 (1H, s, -NHCO-).
【0149】
実施例68
3−(4−シアノメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(4−シアノメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−ヒドロキシベンジルシアナイドおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜7:3)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより精製した。トルエンから結晶化させた。融点143〜145℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.92 (2H, s), 3.98 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 4.21 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 6.17 (1H, broad s, -OH), 6.94 (2H, d, 3J = 8.7 Hz), 7.23 (2H, d, 3J = 8.7 Hz), 7.87 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.92 (1H, s), 8.03 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 10.09 (1H, broad s, -NHCO-).
【0150】
実施例69
3−[4−(2−クロロエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−クロロエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドは、4−(2−クロロエチル)フェノール(A. C. Spivey et al. J. Org. Chem. 65 (2000) 5253; P. G. Baraldi et al. J. Med. Chem. 45 (2002) 115)および2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、最初は、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜8:2)を使用して、その後は、ジクロロメタンのみを使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、2度精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.93 (2H, t, 3J = 7.1 Hz), 3.77 (2H, t, 3J = 7.1 Hz), 3.95 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.19 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), about 6.2 (1H, broad s, -OH), 6.85 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.16 (2H, d, 3J = 8.7 Hz), 7.89 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.2 (1H, broad s, -NHCO-).
【0151】
実施例70
2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−ヒドロキシベンジルアルコールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(95:5〜25:75)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.95 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.18 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.39 (2H, d, 3J = 5.3 Hz), 5.05 (1H, t, 3J = 5.7 Hz), 6.22 (1H, s, -OH), 6.86 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.19 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.89 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.94 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.16 (1H, s, -NHCO-).
【0152】
実施例71
2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、ハイドロキノンおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜6:4)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.86 (1H, d, 2Jgem = 9.4 Hz), 4.10 (1H, d, 2Jgem = 9.4 Hz), 5.76 (1H, broad s, -OH), 6.63 (2H, d, 3J = 9.0 Hz), 6.73 (2H, d, 3J = 9.0 Hz), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.4 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 2.1 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 8.92 (1H, broad s, ArOH), 10.13 (1H, broad s, -NHCO-).
【0153】
実施例72
3−(3−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−シアノフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチルを使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。トルエンから結晶化。融点107〜110℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.06 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 4.31 (1H, d, 2Jgem = 9.9 Hz), about 6.3 (1H, broad s, -OH), 7.27 (1H, m), 7.38 (1H, dt, 3J = 7.5 Hz, 4J = 1.3 Hz), 7.43 (1H, m), 7.46 (1H, t, 3J = 7.8 Hz), 7.87 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.91 (1H, d, 4J = 9.0 Hz, 4J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.1 (1H, broad s, -NHCO-).
【0154】
実施例73
3−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチルを使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。トルエン/ヘプタンから結晶化。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.15 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 4.37 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 6.26 (1H, broad s, -OH), 7.12 (1H, s), 7.19 7.22 (2H, m), 7.87 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.92 (1H, d, 4J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, broad s, -NHCO-).
【0155】
実施例74
3−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3,5−ジフルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(95:5〜70:30)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。トルエンから結晶化。融点104〜106℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.01 (1H, d, 2Jgem = 9.9 Hz), 4.27 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), about 6.3 (1H, broad s, -OH), 6.71 (2H, dd, 3JHF = 9.5 Hz, 4JHH = 2.1 Hz), 6.76 (1H, tt, 3JHF = 9.4 Hz, 4JHH = 2.3 Hz), 7.87 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.4 Hz), 7.92 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.1 (1H, broad s, -NHCO-).
【0156】
実施例75
3−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2,3−ジフルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、最初は、溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(8:2)を使用して、その後は、ジクロロメタンを使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、2度精製した。ヘプタン中で粉砕。融点68〜73℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.11 (1H, d, 2Jgem = 9.9 Hz), 4.31 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 6.28 (1H, s, -OH), 6.93 7.14 (3H, m), 7.86 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.91 (1H, d, 4J = 2.1 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 10.15 (1H, s, -NHCO-).
【0157】
実施例76
3−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、2,6−ジフルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜7:3)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.40 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.16 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 4.31 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 6.18 (1H, broad s, -OH), 7.06 7.12 (3H, m), 7.86 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.88 (1H, d, 4J = 2.3 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 8.8 Hz), 10.08 (1H, broad s, -NHCO-)
【0158】
実施例77
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)プロピオンアミドを、3−ヒドロキシベンゾトリフルオライドおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜5:5)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。ジクロロメタン/エタノール/ヘプタンから結晶化。融点84〜87℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.07 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.33 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 6.25 (1H, broad s, -OH), 7.23 (1H, s), 7.24 (1H, d, 3J = 6.7 Hz,), 7.28 (1H, d, 3J = 7.7 Hz,), 7.50 (1H, t, 3J = 8.3 Hz,), 7.88 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.92 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, broad s, -NHCO-).
【0159】
実施例78
3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3,5−ジクロロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1)を使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。トルエンから結晶化。融点141〜143℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.05 (1H, d, 2Jgem = 10.1 Hz), 4.31 (1H, d, 2Jgem = 10.1 Hz), about 6.2 (1H, broad s, -OH), 7.04 (2H, distorted d, 4J = 1.9 Hz), 7.13 (1H, distorted t, 4J = 1.7 Hz), 7.87 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 7.92 (1H, s), 8.04 (1H, d, 3J = 8.90 Hz), about 10.1 (1H, broad s, -NHCO-).
【0160】
実施例79
3−[4−(3−クロロプロピル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)4−(3−クロロプロピル)フェノール
3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−プロパノール(0.97g、0.006374mol)および濃塩酸(20ml)を、100℃で14時間加熱した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水洗し、乾燥し、真空で濃縮し、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン/酢酸エチル 9:1)による精製で、純粋な生成物(0.98g、90%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.95 (2H, quintet, 3J = 7.0 Hz), 2.59 (2H, t, 3J = 7.5 Hz), 3.58 (2H, t, 3J = 6.5 Hz), 6.67 (2H, d, 3J = 8.2 Hz), 6.99 (2H, d, 3J = 8.2 Hz), 9.15 (1H, s, -OH).
【0161】
b)3−[4−(3−クロロプロピル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(3−クロロプロピル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(3−クロロプロピル)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。フラッシュクロマトグラフィ(溶離液として、第1回は、ジクロロメタン、そしてその後、ヘプタン/酢酸エチル=9:1)による2回の精製で、純粋な生成物を得た。融点110〜112℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 1.95 (2H, quintet, 3J = 7.0 Hz), 2.53 (3H, s), 2.62 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 3.58 (2H, t, 3J = 6.5 Hz), 3.95 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.18 (1H, d, 2Jgem = 9.5 Hz), 6.15 (1H, broad s, -OH), 6.84 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 7.10 (2H, d, 3J = 8.4 Hz), 7.88 (1H, d, 3J = 9.1 Hz), 7.93 (1H, s), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.14 (1H, broad s, -NHCO-).
【0162】
実施例80
3−[4−(2−クロロエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−クロロエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−クロロエトキシ)フェノール(H H. K. A. C. Coolen et al., Recueil des Travaux Chimiques des Pays-Bas 114(2) (1995) 65)および2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。ヘプタン/酢酸エチル(75:25)を溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。融点131〜133℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.88-3.93 (3H, m), 4.14-4.18 (3H, m), about 6.2 (1H, broad s, -OH), 6.86 (4H, s), 7.88 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 7.92 (1H, s), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.1 (1H, broad s, -NHCO-).
【0163】
実施例81
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシメチルフェノキシ) −2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシメチルフェノキシ) −2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(メトキシメチル)フェノール(J. M. Saa et al., J. Org. Chem. 53 (1988) 4263; D. R. Dimmel and D. Shepard, J. Org. Chem. 47 (1982) 22)および2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を(ジクロロメタン/メタノール 99:1)、勾配溶離液としてヘプタン/酢酸エチル(9:1〜7:3)、ジクロロメタン/メタノール(99.5:0.5))を使用して、数回フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.22 (3H, s), 3.97 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.20 (1H, d, 2Jgem = 9.5 Hz), 4.30 (2H, s), 6.19 (1H, broad s, -OH), 6.89 (2H, d, 3J = 7.9 Hz), 7.20 (2H, d, 3J = 8.2 Hz), 7.88 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 7.93 (1H, s), 8.04 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, broad s, -NHCO-).
【0164】
実施例82
3−[4−(2−フルオロエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
乾燥CH2Cl23ml)中の2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドキシエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド(実施例20で調製したもの、300mg、0.0008012mol)の溶液を、乾燥CH2Cl2(1ml)中のデオキソ・フルオル(登録商標)(195mg、0.0008813mol)を用いて、−15℃〜−10℃で処理した。この溶液を0℃で2時間、その後室温で3日間攪拌した。飽和NaHCO3溶液を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物を水洗し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、真空で蒸発させた。粗生成物を、ジクロロメタンを溶離液として用いて、フラッシュクロマトグラフィにより精製した。トルエンからの結晶化により、純粋な結晶として、目的の化合物を得た。融点102〜105℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.88 (2H, dt, 3JHF = 24.4 Hz, 3J = 6.4 Hz), 3.95 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.18 (1H, d, 2Jgem = 9.5 Hz), 4.56 (2H, dt, 2JHF = 47.4 Hz, 3J = 6.4 Hz), 6.18 (1H, broad s, -OH), 6.85 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 7.15 (2H, d, 3J = 8.4 Hz), 7.88 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 7.93 (1H, s), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, broad s, -NHCO-).
【0165】
実施例83
3−(4−フルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
乾燥CH2Cl2(6.5ml)中の2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド(実施例70で調製したもの、950mg、0.002636mol)の溶液を、CH2Cl2(3ml)中のデオキソ・フルオル(登録商標)(875mg、0.003954モル)を用いて、−76℃で処理した。この溶液を、−10℃で3時間攪拌した。飽和NaHCO3溶液を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物を水洗し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、真空で蒸発させた。粗生成物を、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜5:5)を勾配溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。ジクロロメタン/ヘプタンからの結晶化により、目的の化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.44 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.00 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), 4.24 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 5.30 (2H, d, 2JHF = 48.6 Hz), 6.21 (1H, s, -OH), 6.95 (2H, d, 3J = 8.4 Hz), 7.34 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.84 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.0 Hz), 7.93 (1H, broad s), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.14 (1H, s, -NHCO-).
【0166】
実施例84
3−[4−(2−ブロモエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)4−(2−ブロモエチル)フェノール
(4−ヒドロキシフェネチル)アルコール(1.50g、0.01086mol)および48重量%臭化水素酸(10ml)を、100℃で1.5時間加熱した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水洗し、乾燥し、真空で濃縮し、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン/酢酸エチル9:1)による精製で、純粋な生成物(2.01g.92%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.99 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 3.63 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 6.68 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 7.05 (2H, d, 3J = 8.3 Hz), 9.24 (1H, s, -OH).
【0167】
b)3−[4−(2−ブロモエチル)フェノキシ] −2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−ブロモエチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−ブロモエチル)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン/メタノール 99:1)または、トルエン/メタノール 99.5:0.5)による精製で、不純な生成物を得た。最終生成物は、分取HPLCにより得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 1.59 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.10 (2H, t, 3J = 7.5 Hz), about 3.5 (-OH), 3.52 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 3.98 (1H, d, 2Jgem = 9.0 Hz), 4.44 (1H, d, 2Jgem = 9.0 Hz), 6.87 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.13 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.57 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.65 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.06 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 9.00 (1H, s, -NHCO-).
【0168】
実施例85
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヨードエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)4−(2−ヨードエチル)フェノール
トリフェニルホスフィン(Triphenyphosphine)(1.57g、0.006mol)およびイミダゾール(0.41g、0.006mol)を、乾燥ジクロロメタン(20ml)に添加した。イミダゾールが、溶液になったとき、ヨウ素(1.52g、0.006mol)を添加した。ヨウ化水素イミダゾールの沈殿後、(4−ヒドロキシフェネチル)アルコール(0.69g、0.005mol)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加後、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を水洗し、乾燥し、真空で濃縮し、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル 9:1〜6:4)による精製で、純粋な生成物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.99 (2H, t, 3J = 7.6 Hz), 3.38 (2H, t, 3J = 7.6 Hz), 6.68 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 7.03 (2H, d, 3J = 8.5 Hz), 9.24 (1H, s, -OH).
【0169】
b)2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヨードエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヨードエチル)フェノキシ]−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−ヨードエチル)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィ(勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル 9:1〜6:4)による精製で、不純な生成物を得た。最終生成物は、分取HPLCにより得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.03 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 3.40 (2H, t, 3J = 7.4 Hz), 3.96 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.19 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 6.17 (1H, s, -OH), 6.85 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.14 (2H, d, 3J = 8.6 Hz), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.13 (1H, s, -NHCO-).
【0170】
実施例86
3−[4−(2−ブロモエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)4−(2−ブロモエトキシ)フェノール
炭酸カリウム(7.53g、0.05448mol)を、ハイドロキノン(2.00g、0.01816mol)および1,2−ジブロモエタン(3.39g、0.01805mol)のアセトン溶液(50ml)に添加した。混合物を、窒素下で6時間還流して、加熱した。得られた混合物をろ過し、水を添加し、pHを2〜3に調節した。混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を水洗し、無水Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(95:5〜70:30)を用いて、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製して、純粋な目的の化合物を、白色結晶として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 3.74 (2H, t, 3J = 5.5 Hz), 4.19 (2H, t, 3J = 5.5 Hz), 6.67 (2H, d, 3J = 8.9 Hz), 6.78 (2H, d, 3J = 8.9 Hz), 8.95 (1H, s, -OH).
【0171】
b)3−[4−(2−ブロモエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−ブロモエトキシ)フェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−ブロモエトキシ)フェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜6:4)を用いて、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。目的の化合物は、ジクロロメタンから結晶化した。融点135〜138℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.75 (2H, t, 3J = 5.5 Hz), 3.92 (1H, d, 2Jgem = 9.6 Hz), 4.15 (1H, d, 2Jgem = 9.5 Hz), 4.23 (2H, t, 3J = 5.4 Hz), 6.16 (1H, broad s, -OH), 6.86 (4H, s), 7.88 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.92 (1H, d, 4J = 1.7 Hz), 8.04 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 10.12 (1H, broad s, -NHCO-).
【0172】
実施例87
3−[4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノール
ボラン−テトラヒドロフラン錯体(THF中1.0M溶液、22ml、0.02200mol)を、乾燥したTHF(40ml)中の(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)酢酸(P.Cベランガー.ベランガー他、欧州特許第106565号B1(P. C. Belanger et al., EP106565B1)、2.27g、0.01145mol)の溶液中に、窒素下−10℃で滴下し、得られた溶液を、−10℃で2時間攪拌した。水を添加して、生成物を酢酸エチルへ抽出した。合わせた抽出物を水洗し、乾燥し、真空で蒸発させ、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.62 (2H, t, 3J = 7.2 Hz), 3.50 (2H, m), 4.63 (1H, t, 3J = 5.4 Hz, -CH2OH), 6.47-6.53 (2H, m), 7.06 (1H, t, 3JHH = 4JHF = 8.5 Hz), 9.60 (1H, s, ArOH).
【0173】
b)4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノール
4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノールを、3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェノールから、実施例74aに記載されたように調整した。粗生成物を、ヘプタン/酢酸エチル(85:15)を溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.93 (2H, t, 3J = 7.1 Hz), 3.74 (2H, t, 3J = 7.1 Hz), 6.51-6.57 (2H, m), 7.13 (1H, t, 3JHH = 4JHF = 8.7 Hz), 9.75 (1H, s, ArOH).
【0174】
c)3−[4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−(2−クロロエチル)−3−フルオロフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。粗生成物を、ジクロロメタンを溶離液として使用して、フラッシュクロマトグラフィにより、精製した。生成物は、ジクロロメタン/ヘプタンから結晶化した。最終生成物は、分取HPLCにより得た。融点77〜79℃。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.97 (2H, t, 3J = 6.9 Hz), 3.76 (2H, t, 3J = 7.0 Hz), 3.98 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 4.23 (1H, d, 2Jgem = 9.7 Hz), about 6.2 (1H, broad s, -OH), 6.73 (1H, dd, 3J = 8.5 Hz, 4J = 2.4 Hz), 6.80 (1H, dd, 3JHF = 12.1 Hz, 4JHH = 2.5 Hz), 7.24 (1H, t, 3JHH = 4JHF = 8.8 Hz), 7.87 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz),7.92 (1H, d, 4J = 2.0 Hz), 8.03 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), about 10.1 (1H, broad s, -NHCO-).
【0175】
実施例88
3−(4−シアノフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
a)N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミド
N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミドを、3−エチル−4−ニトロフェニルアミン(W.フライデラーら、米国特許出願2002/0146737A1)およびメタクリロイルクロライドから出発して、実施例1aに記載したように調製した。溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1)を用いて、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.22 (3H, t, 3J = 7.4 Hz), 1.97 (3H, s), 2.87 (2H, q, 3J = 7.4 Hz), 5.62 (1H, s), 5.88 (1H, s), 7.81 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.83 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 8.00 (1H, d, 3J = 8.8 Hz), 10.21 (1H, s, -NHCO-).
【0176】
b)2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−エチル−4−ニトロフェニル)アミド
3−クロロパーオキシ安息香酸(14.71g、0.08524mol)を、ジクロロメタン(180ml)中のN−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−メチルアクリルアミド(6.68g、0.02852mol)と2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(149mg)の溶液中に還流下添加した。5時間還流後、反応混合物を室温にまで放冷した。沈殿した3−クロロ安息香酸をろ過して、濾液を1MのNa2CO3と水で、3回抽出した。この有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。溶離液として、ジクロロメタンを用いて、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.20 (3H, t, 3J = 7.4 Hz), 1.55 (3H, s), 2.84 (2H, q, 3J = 7.4 Hz), 2.99 (1H, d, 2Jgem = 5.1 Hz), 3.06 (1H, d, 2Jgem = 5.1 Hz), 7.81 (1H, dd, 3J = 9.0 Hz, 4J = 2.3 Hz), 7.85 (1H, d, 4J = 2.2 Hz), 7.97 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 9.88 (1H, s, -NHCO-).
【0177】
c)3−(4−シアノフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−シアノフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミドを、4−シアノフェノールおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−エチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチル(9:1〜6:4)を用いて、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.21 (3H, t, 3J = 7.4 Hz), 1.45 (3H, s), 2.86 (2H, q, 3J = 7.5 Hz), 4.09 (1H, d, 2Jgem = 9.9 Hz), 4.33 (1H, d, 2Jgem = 9.8 Hz), 6.26 (1H, broad s, -OH), 7.11 (2H, d, 3J = 8.8 Hz), 7.74 (2H, d, 3J = 8.7 Hz), 7.89 (1H, d, 3J = 9.1 Hz), 7.94 (1H, s), 7.98 (1H, d, 3J = 8.9 Hz), 10.17 (1H, broad s, -NHCO-).
【0178】
実施例89
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミド
3−(4−シアノ−3−フルオロフェノキシ)−N−(3−エチル−4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアミドを、2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリルおよび2−メチルオキシラン−2−カルボン酸(3−エチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1cに記載したように調製した。勾配溶離液として、ヘプタン/酢酸エチルを用いて、2回、フラッシュクロマトグラフィにより、粗生成物を精製して、最終精製は、分取HPLCで行った。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.21 (3H, t, 3J = 7.4 Hz), 1.44 (3H, s), 2.86 (2H, q, 3J = 7.5 Hz), 4.12 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 4.38 (1H, d, 2Jgem = 10.0 Hz), 6.30 (1H, broad s, -OH), 6.96 (1H, dd, 3J = 8.7 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.18 (1H, dd, 3JHF = 11.8 Hz, 4JHH = 2.3 Hz), 7.80 (1H, t, 3JHH = 4JHF = 8.3 Hz), 7.89 (1H, dd, 3J = 8.9 Hz, 4J = 2.2 Hz), 7.95 (1H, d, 4J = 2.3 Hz), 7.98 (1H, d, 3J = 9.0 Hz), 10.18 (1H, s, -NHCO-).
【0179】
実施例90
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3−メチル−4−ニトロフェニルアミノ)プロピオンアミド
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−(3−メチル−4−ニトロフェニルアミノ)プロピオンアミドを、1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから出発して、実施例52に記載したように調製した。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.62 (3H, s), 2.54 (3H, s), 2.60 (3H, s), 3,41 (1H, dd, J = 13.6 Hz, J = 6.0 Hz), 3.83 (1H, dd, J = 13.6 Hz, J = 6.9 Hz), 4.81 (1H, t, J = 6.3 Hz), 6.46 (1H, d, 2.1 Hz), 6.51 (1H, dd, J = 9.1 Hz, J = 2.5 Hz), 7.54 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.2 Hz), 7.59 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.02 (1H, d, J = 8.9 Hz), 8.96 (1H, s).
【0180】
実施例91
3−[4−(3,3−ジメチルウレイド)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1−ジメチル尿素
4−アミノ−3−フルオロフェノール(0.47g;3.0mmol)を、15mlの乾燥したTHF中に、窒素下で溶解させ、0℃に冷却し、N,N’−ジメチルカルバミルクロライド(0.28ml;3.0mmol)を滴下した。反応物を室温まで加熱して、その後4時間還流した。反応物を再び0℃まで冷却し、0.2mlの水を添加して、反応物をろ過した。母液を蒸発させ、25mlのEtOAc中に溶解させ、10mlの1M Na2CO3と10mlの水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。クロマトグラフィ(EtOAc:トルエン 1:1)により、生成物を精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.88 (6H, s), 6.48-6.58 (2H, m), 7.02-7.10 (1H, m), 9.65 (1H, s).
【0181】
b)3−[4−(3,3−ジメチルウレイド)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−[4−(3,3−ジメチルウレイド)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1−ジメチル尿素および1,2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]2−プロパンアミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.88 (6H, s), 3.96 (1H, d, J = 9.7 Hz), 4.21 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.25 (1H, s), 6.68 (1H, dd, J = 8.8 Hz, J = 2.4 Hz), 6.81 (1H, dd, J = 12.3 Hz, J = 2.7 Hz), 7.10-7.30 (1H, m), 7.86 (1H, s), 7.88 (1H, dd, J = 9.1 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.15 (1H, s).
【0182】
実施例92
3−(3−フルオロ−4−メタンスルフォニルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)N−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタンスルフォンアミド
4−アミノ−3−フルオロフェノール(0.254g;2.0mmol)を、10mlの乾燥したピリジン中に、窒素下で溶解させ、0℃に冷却した。メチルスルフォニルクロライド(0.17ml;2.1mmol)を滴下して、室温で3日間攪拌した。反応物を蒸発させ、25mlのトルエンを添加して、再び蒸発させた。トルエン蒸発を反復した。残渣を25mlのEtOAc中に溶解させ、20mlの水で洗浄し、蒸発させて、乾燥し、赤褐色の固体であるN−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタンスルフォンアミドを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.93 (3H, s), 6.56-6.66 (2H, m), 7.14 (1H, t, J = 9.0 Hz), 9.17 (1H, s), 9.98 (1H, s).
【0183】
b)3−(3−フルオロ−4−メタンスルフォニルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
3−(3−フルオロ−4−メタンスルフォニルアミノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを、4−アミノ−2−フルオロフェノールおよび1,2−エポキシ−2メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)アミドから出発して、実施例1に記載したように調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.92 (3H, s), 3.99 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.24 (1H, d, J = 9.8 Hz), 6.25 (1H, s), 6.76 (1H, dd, J = 8.9 Hz, J = 2.0 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 12.1 Hz, J = 2.7 Hz), 7.23 (1H, t, J = 9.1 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 2.2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.29 (1H, s), 10.16 (1H, s).
【0184】
実施例93
3−[4−(2−アミノアセチルアミノ)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
a)(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルカルバモイル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
tert−ブトキシカルボニルアミノ酢酸(=Boc−グリシン)(0.256g;2.0mmol)を、10mlのCH2Cl2中に、窒素下で溶解させ、0℃に冷却した。DCC(0.412g;2.0mmol)を添加して、室温まで加熱した。4−アミノ−3−フルオロフェノール(0.350g;2.0mmol)を、10mlのCH2Cl2中に添加し、続いて5mlのTHFを添加した。反応物を室温で2時間攪拌して、2時間還流し、室温で一晩攪拌した。反応物を蒸発させ、30mlのEtOAc中に溶解させ、DCCから形成された残渣(DHU)を析出させるために、いくらかのヘプタンを添加した。沈殿物をろ過し、ヘプタンで洗浄した。母液を蒸発させ、10mlのEtOAc中に溶解させ、2mlのトルエンを滴下して、沈殿を生成させた。ろ過後、濾液を蒸発させ、(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルカルバモイル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.39 (9H, s), 3.71 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.52-6.65 (2H, m), 7.00-7.07 (1H, m), 7.41-7.49 (1H, m), 9.34 (1H, s), 9.74 (1H, s).
【0185】
b)({2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル)メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
({2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル}メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、[(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルカルバモイル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび1、2−エポキシ−2−メチル−N−[3−メチル−4−ニトロフェニル]−2−プロパンアミドから、実施例1に記載されたように調整した。
【0186】
c)3−[4−(2−アミノアセチルアミノ)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミド
{2−フルオロ−4−[2−ヒドロキシ−2−(3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル}メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.160g;0.3mmol)を、5mlのCH2Cl2中に、窒素下で溶解させ、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(0.5ml)を滴下して、反応物を室温まで加熱して、続いて室温で2時間攪拌した。反応物を蒸発乾固し、残渣を、25mlのEtOAc中に溶解させ、10mlの水で洗浄した。トルエン(25ml)を添加して、注意深く蒸発乾固して、3−[4−(2−アミノアセチルアミノ)−3−フルオロフェノキシ]−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)プロピオンアミドを得た。1.43 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.75-3.85 (2H, m), 3.98 (1H, d, J = 9.1 Hz), 4.24 (1H, d, J = 9.3 Hz), 6.25 (1H, s), 6.78 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.95 (1H, d, J = 13.0 Hz), 7.60-7.72 (1H, m), 7.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.93 (1H, s), 8.00-8.15 (4H, m), 10.05 (1H, s), 10.12 (1H, s).
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】図1は、未成熟の雄のスプラーク・ダウリー・ラットの肛門挙筋、精嚢および腹側前立腺における本発明の化合物のアンドロゲン活性および同化活性を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

{式中、R1は、(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、または−(CH2n−CHO(ここでnは、0〜6である)であり;
2は、ニトロ、シアノあるいはハロゲンであり;
3は、水素、(C1−C7)アルキルまたはハロ(C1−C7)アルキルであり;
4は、水素、(C1−C7)アルキル、COR10またはSO213であり;
Xは、OまたはNHであり;
Aは、下記の基:
【化2】

〔式中、R5、R6、R7、R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−C7)アルキル、ハロ(C1−C7)アルキル、シアノ(C1−C7)アルキル、アミノ、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ、アミノ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、(C1−C7)アルコキシ(C1−C7)アルキル、−NHCOR10、−N(COR102、−COR11、−OR12、−OSO213、−SO214、−NHSO213または−SR15またはイミド環であり;または、R5およびR6、R6およびR7、R7およびR8、またはR8およびR9は、それらが結合している環原子のいずれかといっしょになって、縮合5〜7員環の脂肪族あるいは芳香族炭素環状環、またはN、O、およびSから選択される1から3のヘテロ原子を含む縮合5〜7員ヘテロ環状環を形成している〕から選択される基であり、
10およびR11は、独立して、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキル、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキル、(C6−C10)アリール、−N(R162または−OR17であり;
12およびR15は、独立して、水素、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキル、モノ−もしくはジ−(C1−C7)アルキルアミノ(C1−C7)アルキル、(C6−C10)アリール、または−COR18であり;
13およびR14は、独立して、(C1−C7)アルキルまたは(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、または(C6−C10)アリールであり;
16およびR17は、独立して、水素、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、アミノ(C1−C7)アルキルまたは(C6−C10)アリールであり;
18は、(C1−C7)アルキル、(C2−C7)アルケニル、ハロ(C1−C7)アルキル、または(C6−C10)アリールであり;
19およびR20は、独立して、水素、ハロゲン、(C1−C7)アルキルまたは(C2−C7)アルケニルである)であり;
および、上記のように定義した各アリールあるいは環残基は、置換されていてもよい}
の化合物、並びにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル。
【請求項2】
前記R4が水素であり、およびR3がメチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記XがOである請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
前記R1がメチルまたはヒドロキシメチル、およびR2がニトロまたはシアノである請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
前記R5、R6、R7、R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1−C7)アルキル、(C1−C7)アルコキシ、ハロ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシ(C1−C7)アルキル、もしくは−NHCOR10であり、前記R10は、(C1−C7)アルキル、ハロ(C1−C7)アルキル、ヒドロキシまたは(C1−C7)アルコキシである請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
前記R5、R6、R7、R8およびR9の少なくとも1つが、ハロゲンである請求項5記載の化合物。
【請求項7】
前記R5、R6、R7、R8およびR9の少なくとも2つが、ハロゲン、シアノおよびアセトアミドよりなる群から選択される請求項6記載の化合物。
【請求項8】
薬学的に許容可能な担体とともに式(I)の化合物を含む医薬組成物。
【請求項9】
ホルモン療法を必要とする患者に対して、治療に有効な量の式(I)の化合物を投与することからなるホルモン療法。
【請求項10】
アンドロゲン受容体依存性の病気の治療または予防を必要とする患者に対して、治療に有効な量の式(I)の化合物を投与することからなるアンドロゲン受容体依存性の病気の治療または予防方法。
【請求項11】
式(I)の化合物の治療に有効な量を経口投与することからなる請求項9または10記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−520425(P2007−520425A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516233(P2006−516233)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【国際出願番号】PCT/FI2004/000387
【国際公開番号】WO2005/000794
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(300046083)オリオン コーポレーション (31)
【Fターム(参考)】