クロック信号を発生するクロック発生回路及び方法
【課題】クロック信号を発生するクロック発生回路及び方法を公開する。
【解決手段】クロック発生回路は、外部クロック信号を直接受信して、反転された外部クロック信号を発生するインバータと、一番目のループ回路が反転外部クロック信号を受信してn(nは2以上の定数)個のノードをそれぞれ備え、M−1(Mは1以上の定数)個のループ回路のそれぞれがn個のノードの対応する1つからn個の中間内部クロック信号それぞれを発生し、n個の中間内部クロック信号の周波数が外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする直列に配列されたM個のループ回路と、それぞれが直列に接続されて以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、対応する中間内部クロック信号を次のループ回路に出力するM−1個のインバータそれぞれと、を具備するn個のインバータの集合で構成されている。
【解決手段】クロック発生回路は、外部クロック信号を直接受信して、反転された外部クロック信号を発生するインバータと、一番目のループ回路が反転外部クロック信号を受信してn(nは2以上の定数)個のノードをそれぞれ備え、M−1(Mは1以上の定数)個のループ回路のそれぞれがn個のノードの対応する1つからn個の中間内部クロック信号それぞれを発生し、n個の中間内部クロック信号の周波数が外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする直列に配列されたM個のループ回路と、それぞれが直列に接続されて以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、対応する中間内部クロック信号を次のループ回路に出力するM−1個のインバータそれぞれと、を具備するn個のインバータの集合で構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロック信号を発生するクロック発生回路及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1Aは、従来の位相同期ループの一例を示すもので、位相検出器PD10、電荷ポンプCP12、ループフィルタLP14、電圧制御発振器VCO16、1つ以上の分配器18−1、18−2、及び/または1つ以上の分配器20を具備して構成されている。
【0003】
位相検出器PD10は、外部クロック信号ECLKを受信し、外部クロック信号ECLKと帰還クロック信号DCLKとの位相差に応答してUPまたはDN信号を発生する。外部クロック信号ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より進むとUP信号が活性化され、外部クロック信号ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より遅れるとDN信号が活性化される。
【0004】
電荷ポンプCP12及び/またはループフィルタLP14は、活性化されたUP信号に応答して制御信号Vcのレベルを増加させたり、活性化されたDN信号に応答して制御信号Vcのレベルを減少させる。
【0005】
例えば、外部クロック信号ECLKの周波数が1GHzの場合、2GHzの周波数を有する1つ以上の最終内部クロック信号を発生するために、従来の電圧制御発振器VCO16は、それぞれ4GHzの周波数を有する2つのクロック信号CLK0、CLK180を発生する。分配器18−1は、クロック信号CLK0を分配してそれぞれ2GHzの周波数を有する2つのクロック信号ICLK0、ICLK18を発生する。分配器18−2は、反転クロック信号CLK180を分配して2GHzの周波数を有する2つのクロック信号ICLK90、ICLK270を発生する。
【0006】
分配器20は、クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270の中の1つを受信して外部クロック信号ECLKの周波数と同一の1GHzの周波数を有する帰還クロック信号DCLKを出力する。
【0007】
すなわち、外部クロック信号ECLKの周波数よりも高い周波数を有する最終内部クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270を発生させるために分配器20が要求される。言い換えれば、位相同期ループPLLが分配器20を具備してないとき、最終内部クロック信号ICLK0〜ICLK270の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数と等しくない。
【0008】
結果的に、従来の位相同期ループの問題点は、電源電圧がノイズの影響を受けるとこのノイズがエラー成分を含む最終内部クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270を発生するということである。その問題点の1つの理由は、制御電圧Vcが不安定な電源電圧によって簡単に変化されるからである。電圧制御発振器VCO16の周波数は、制御電圧Vcの電圧レベルに依存される。さらに、従来の位相同期ループは、ロックキング動作が完了するまで長い時間が要求されるという短所を持つ。
【0009】
図1Bは、従来における位相同期ループの他の例を示すもので、図1Bの位相同期ループは、図1Aの構成要素と同様な構成要素を具備し、1つ以上の分配器18−1、18−2及び分配器20以外に分配器18−3、18−4、18−5、18−6を追加として構成している。図に示すように、各クロック信号CLK、CLKBの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも8倍高い周波数を有し、一方iCLK0〜iCLK270それぞれの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも4倍高い周波数を有する。また、ICLK0〜ICLK315それぞれの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも2倍高い周波数を有する。
【0010】
例えば、外部クロック信号ECLKの周波数が1GHzなら、CLK及びCLKBの周波数は、8GHzで、iCLK0〜iCLK270の周波数は4GHzで、ICLK0〜ICLK315の周波数は、2GHzである。低い電源電圧(例えば、2VDD以下)において従来の電圧制御発振器16は、8GHzの周波数を有する出力クロック信号CLK、CLKBを発生する。
【0011】
図1Aの位相同期ループと同様に、図1Bの位相同期ループにおいて電圧制御発振器16の出力クロック信号の周波数は、制御電圧Vcのレベルに依存される。また、図1Bの位相同期ループは、ロックキング動作が完了するまで長い時間が要求されるという短所がある。
【0012】
図2は、従来の電圧制御発振器、例えば、図1の電圧制御発振器を示す図である。従来の電圧制御発振器16は、ループ構成で形成された1つ以上のインバータI1、I2、I3を具備する第1リングオシレータ16−1、ループ構成に形成された1つ以上のインバータI4、I5、I6を具備する第2リングオシレータ16−2、及びCLK及びCLKBをラッチするための1つ以上のインバータI7、I8を具備するラッチ回路16−3を具備して構成されている。
【0013】
出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は、制御電圧Vcのレベルに応答して制御される。制御電圧Vcのレベルが増加されると出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は増加されて、制御電圧Vcのレベルが減少されると出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は減少される。
【0014】
図3は、従来の遅延同期ループの一例を示すもので、遅延同期ループは、位相検出器PD30、電荷ポンプCP32、ループフィルタLP34、電圧制御遅延ラインVCDL36、選択及び位相混合器38、制御回路CC42、及び位相検出器PD40で構成されている。図3に示すように、電圧制御遅延ラインVCDL36は、隣接クロック信号間に同一位相差を有し、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKから所望する時間分遅延された複数個のクロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270を発生する。図3に示す例でVCDL36は、4つのクロック信号を発生する。
【0015】
選択及び位相混合器38は、2つの入力クロック信号を選択し、選択された2つのクロック信号間に位相を混合した後に制御信号CONに応答して最終内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。制御回路CC42は、UP及びDN信号に応答して制御信号CONを発生する。
【0016】
図3に示す従来の遅延同期ループは、その中ループ構造を有する。一番目のループは、位相検出器PD30、電荷ポンプCP32、ループフィルタLP34、及び電圧制御遅延ラインVCDL36からなり、二番目のループは、選択及び位相混合器38、制御回路CC42、及び位相検出器PD40からなる。従来における遅延同期ループの1つの問題点は、ロックキング時間が比較的長いということである。
【0017】
図4は、図3の電圧制御遅延ラインVCDL36の一例を示すもので、電圧制御遅延ラインVCDL36は、4つの遅延セルD1〜D4で構成されている。遅延セルD1〜D4のそれぞれは、対応するクロック信号CLK0〜CLK270を発生する。電圧制御遅延ラインVCDL36は、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKから遅延された帰還クロック信号FCLKを発生する。
【0018】
上述のように、遅延同期ループの制御電圧Vcは、不安定な電源電圧により簡単に変更できる。これによって、電圧制御遅延ラインVCDL36の出力クロック信号CLK0〜CLK270、FCLKの周波数も制御電圧Vcの電圧レベルに依存して可変される。制御電圧Vcがノイズを含んでいると出力クロック信号CLK0〜CLK270、FCLKは、エラー、例えば、位相エラーが含まれることになる。さらに、上述のように、従来の遅延同期ループは、ループロックキング時間が比較的長いという短所を持つ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の実施形態は、クロック信号を発生するクロック信号発生回路、方法及び帰還クロック信号の位相が外部クロック信号の位相に同期される方法を提供する。
【0020】
本発明の実施形態は、クロック発生回路を具備する多重位相クロック発生器及び多重位相クロック発生器を具備するメモリを提供する。
【0021】
本発明の実施形態は、複数個のメモリ装置を含むメモリにデータをライトしてメモリからデータをリードするメモリシステム及び方法を提供する。
【0022】
本発明の実施形態は、ハイパーリングオシレータを含むクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0023】
本発明の実施形態は、1つ以上のループ回路を含むクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0024】
本発明の実施形態は、ロックキング動作が完了するまでの時間が減少するクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0025】
本発明の実施形態は、電源電圧の影響を受けにくいクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0026】
本発明の実施形態は、外部クロック信号を直接受信するクロック発生回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明の一実施形態において、クロック発生回路は、外部クロック信号を直接受信して反転外部クロック信号を発生するインバータと、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路とを含む。一番目のループ回路は、反転外部クロック信号を受信し、M個のループ回路のそれぞれは、n個(nは2以上の定数)のノードを含んでおり、M−1個のループ回路のそれぞれは、n個の中間内部クロック信号のそれぞれをn個のノードの対応する1つから発生し、n個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号と反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする。そして、クロック発生回路は、直列に接続されたM−1個のインバータをそれぞれ含むn個のインバータの集合をさらに具備し、M−1個のインバータのそれぞれは、以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、次のループ回路で対応する中間内部クロック信号を出力する。
【0028】
本発明の他の実施形態において、M個のループ回路は、ハイパーリングオシレータを具備する。
【0029】
本発明の他の実施形態において、n個のインバータの集合それぞれは、直列に接続されたM個のインバータを具備し、クロック発生回路は、M個のループ回路に直列に接続されたM+1番目のループ回路をさらに具備し、M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノードのそれぞれは、M番目のインバータそれぞれから対応する中間内部クロック信号を受信して、n個の内部クロック信号のそれぞれをn個のノードの対応する1つから発生する。
【0030】
本発明の他の実施形態において、M+1番目のループ回路のそれぞれは、複数個のループを具備する。
【0031】
本発明の他の実施形態において、M+1番目のループ回路のそれぞれは、単一ループを具備する。
【0032】
本発明の他の実施形態において、nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択される。
【0033】
本発明の他の実施形態において、n個のインバータの集合それぞれは、直列に接続されたM個のインバータを含んでおり、クロック発生回路は、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路、及びM+2番目のインバータの集合を含んでおり、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路は、M個のループ回路と直列に接続されて、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路は、互いに並列に接続される。M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノード中の一部は、M番目のインバータから対応する中間内部クロック信号を受信し、M+2番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノード中の一部は、M番目のインバータから対応する中間内部クロック信号を受信し、n個の内部クロック信号それぞれをn個のノードの対応する1つから発生する。第1グループのn個のインバータは、それぞれM+1番目のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、第2グループのn個のインバータそれぞれは、M+2番目のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、第3グループのn個のインバータそれぞれは、第1グループのn個のインバータ、及び第2グループのn個のインバータから対応するインバータで出力を受信し、n個の内部クロック信号を発生する。
【0034】
本発明の他の実施形態において、メモリセルアレイ、多重位相クロック発生器、制御信号発生器、少なくとも1つの直並列変換器、及び少なくとも1つの並直列変換器を具備するメモリ装置を提供する。多重位相クロック発生器は、外部クロック信号と帰還クロック信号とを受信して、少なくともn(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を直接発生する少なくとも1つのクロック発生器回路を具備する。制御信号発生器は、少なくともn個の内部クロック信号を受信し、p(pは、2以上の定数)個の制御信号を発生する。少なくとも1つの直並列変換器は、p個の制御信号に応答して直列ビットストリームを受信して直列ビットストリームをメモリセルアレイに用いられる並列ビットストリームに変換する。少なくとも1つの並直列変換器は、p個の制御信号に応答してメモリセルアレイから並列ビットストリームを受信して並列ビットスクリムを直列ビットストリームに変換する。
【0035】
本発明の他の実施形態において、n(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を発生する方法は、外部クロック信号を直接受信して外部クロック信号を反転し、反転された外部クロック信号からn個の中間内部クロック信号を発生し、n個の中間内部クロック信号をM(Mは、1より大きい定数)回に位相を混合してn個の内部クロック信号を発生する。
【0036】
本発明の他の実施形態において、帰還クロック信号の位相を外部クロック信号の位相にロックキングする方法は、外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、外部クロック信号の位相が帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を出力し、外部クロック信号の位相が帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を出力し、アップ信号及びダウン信号に応答して少なくとも1つの制御信号を発生し、少なくともn(nは、4以上の定数)個の内部クロック信号を発生し、少なくとも1つの制御信号は、n個の内部クロック信号の少なくとも1つの位相変化を制御し、n個の内部クロック信号の少なくとも1つから帰還クロック信号を発生する。
【発明の効果】
【0037】
本発明のクロック信号発生回路及び方法は、外部クロック信号の周波数と同じ周波数を有しながら、互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を高速で発生させることが可能である。
【0038】
本発明の多重位相クロック発生器は、高速で互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を発生させることで、ロックキングタイムが早くなって、ループ構成を使わずに互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を発生するのでノイズによる影響を最小化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、添付した図面を参照して本発明のクロック信号を発生するクロック発生回路及び方法、これを具備するメモリシステム及びメモリ装置を説明する。
【0040】
図5Aは、本発明の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、インバータI0、直列に配列されたM(Mは、1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN(Nは、2以上の定数)個のインバータINV1...Nの集合を具備して構成されている。
【0041】
図5Aに示すように、ループ回路LC1...Mそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図5Aに示す実施形態において、N=4である。
【0042】
N個のインバータINV1...Nの集合それぞれは、M−1個のインバータを具備し、Mは、ループ回路LC1...Mの数である。図5Aの実施形態において、N=4であり、4つのインバータの集合は、INV1...4で示されている。図5Aの実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4の集合は、I91...(M−1)、I101...(M−1)、I111...(M−1)、I121...(M−1)に表示されたM−1個のインバータのそれぞれを含む。
【0043】
図5Aに示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを直接受信し、反転外部クロック信号を第1ループ回路LC1に出力する。
【0044】
第1ループ回路LC1は、N個の中間内部クロック信号のそれぞれを対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号と反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図5Aに示す実施形態において、N(=4)個のノードは、A1、B1、C1、D1で表示されている。図5Aに示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1から出力されてインバータI91、I101、I111、I121にそれぞれ入力される。
【0045】
図5Aに示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA2、B2、C2、D2からインバータI91、I101、I111、I121の出力のそれぞれを受信し、N個の中間内部クロック信号は、ノードA2、B2、C2、D2から出力されてインバータI92、I102、I112、I122にそれぞれ入力される。
【0046】
M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DMからインバータI9(M−1)、I10(M−1)、I11(M−1)、I12(M−1)の出力のそれぞれを受信し、クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を発生する。
【0047】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、4つのノードA、B、C、Dを有し、ノードそれぞれは、中間内部クロック信号を発生する。
【0048】
図5Aに示すように、ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信しないことを除けば基本的にループ回路LC1と類似する。
【0049】
図5Aに示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I8を含んでおり、各ループ回路LCMのインバータI1〜I8は、インバータI1M〜I4Mで構成される第1ループ、インバータI1M、I2M、I7Mで構成される第2ループ、インバータI3M、I4M、I8Mで構成される第3ループ、インバータI2M、I3M、I6Mで構成される第4ループ、インバータI1M、I2M、I7Mで構成される第5ループ、インバータI5M、I6Mで構成される第6ループ、及びインバータI1M、I5M、I4Mで構成される第7ループで構成されている。
【0050】
上述のように、複数個のインバータI91...(M−1)、I101...(M−1)、I111...(M−1)、I121...(M−1)は、ループ回路LCMそれぞれのノードAM、BM、CM、DMそれぞれに対して互いに直列に接続されて複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を発生する。
【0051】
外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されるとき、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従う。また、内部クロック信号のそれぞれは、隣接クロック信号との間に90度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK90で、CLK3がCLK180で、CLK4がCLK270である。
【0052】
図5Bは、図5Aのクロック発生回路の等価図を示すもので、図5Bに示すように、ノードA1は、入力としてインバータI41及びI71からの出力を入力するだけでなく反転外部クロック信号を受信する。ノードA1は、インバータI11及びI91に出力を提供する。結果的に、ノードA1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0053】
同様に、ノードB1は、インバータI31及びI51の出力を受信し、インバータI41及びI101に出力を提供する。結果的に、ノードB1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0054】
ノードC1は、インバータI21及びI81の出力を受信し、インバータI31及びI111に出力を提供する。結果的に、ノードC1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードD1は、インバータI11及びI61の出力を受信し、インバータI21及びI121に出力を提供する。結果的に、ノードD1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0055】
ノードA2は、インバータI42、I72、I91の出力を受信し、インバータI12及びI92に出力を提供する。結果的に、ノードA2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードB2は、インバータI32、I52、I101の出力を受信し、インバータI42及びI102に出力を提供する。結果的に、ノードB2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0056】
ノードC2は、インバータI22、I82、I111の出力を受信し、インバータI32及びI112に出力を提供する。結果的に、ノードC2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードD2は、インバータI12、I62、I121の出力を受信し、インバータI22及びI122に出力を提供する。結果的に、ノードD2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0057】
ノードA3、B3、C3、D3ないしノードAM−1、BM−1、CM−1、DM−1は、上述のノードA2、B2、C2、D2と同様に動作する。ノードAM、BM、CM、DMは、ノードAM−1、BM−1、CM−1、DM−1と同様に入力を受信して内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4をそれぞれ発生する。
【0058】
図5A及び図5Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM、BM、CM、DMのそれぞれにおいて実行される。例えば、ループフィルタLC1のノードA1においてインバータI0からの反転外部クロック信号は、インバータI41、I71からの2つの出力信号と結合されて、インバータI11、I91に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードA2においてインバータI42、I72からの2つの出力信号と結合されて、インバータI12、I92に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。その他のすべてのノードA3...Mは、類似の方法で動作する。
【0059】
ループフィルタLC1のノードB1においてインバータI31、I51からの2つの出力信号と結合されて、インバータI41、I101に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードB2においてインバータI32、I52からの2つの出力信号と結合されて、インバータI42、I102に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。その他のすべてのノードB3...Mは、類似の方法で動作する。
【0060】
ループフィルタLC1のノードC1においてインバータI21、I81からの2つの出力信号と結合されて、インバータI31、I111に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードC2においてインバータI111からの出力がインバータI22、I82からの2つの出力信号と結合されて、インバータI32、I112に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。その他のすべてのノードC3...Mは、類似の方法で動作する。
【0061】
ループフィルタLC1のノードD1においてインバータI11、I61からの2つの出力信号と結合されて、インバータI21、I121に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードD2においてインバータI121からの出力がインバータI12、I62からの2つの出力信号と結合されて、インバータI22、I122に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。その他のすべてのノードD3...Mは、類似の方法で動作する。
【0062】
ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、略90度である。ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、ループフィルタLC1と比べるとさらに90度に近づく。ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりさらに90度に近接する。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も90度に近接することができる。
【0063】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のように位相混合がノードのそれぞれにおいて実行されて内部クロック信号間のロックキング動作が従来技術に比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図5A及び図5Bに示すように、クロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズにより強い。
【0064】
図6Aは、本発明の他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M+1、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0065】
図6Aに示すように、ループ回路LC1...M+1のそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図6Aに示す実施形態においてN=4である。インバータI0、M(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M+1は、直列に配列されて、N個のインバータINV1...Nの集合は、図5A及び図5Bに示したように配列されて動作する。
【0066】
図6Aのクロック発生回路は、ループ回路LC1...M+1と並列に配列されたM+2番目のループ回路LC1...M+2をさらに含む。
【0067】
ループ回路LC1...M+1、LC1...M+2の内部配列は、ループ回路LC1...Mと同じ配列を有する。
【0068】
図6Aに示すように、ループ回路LC1...M+1のノードの一部は、インバータI9M、I10M、I11M、I12Mから入力を受信する。例えば、図6Aに示すように、ノードAM+1、CM+1はインバータI9M、I11Mから入力を受信する。また、ループ回路LC1...M+2のノードの一部は、インバータI9M、I10M、I11M、I12Mから入力を受信する。例えば、図6Aに示すように、ノードBM+2、DM+2はインバータI10M、I12Mから入力を受信する。
【0069】
図6Aのクロック発生回路は、第1グループのN個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1をさらに具備し、N個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1それぞれは、ノードAM+1、BM+1、CM+1、DM+1それぞれから出力を受信する。そして、第2グループのN個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2をさらに具備し、N個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2それぞれは、ノードAM+2、BM+2、CM+2、DM+2それぞれから出力を受信する。第1グループのN個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1と第2グループのN個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2の出力は、第3グループのN個のインバータI13、I14、I15、I16それぞれに入力されて、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4それぞれを発生する。
【0070】
図6Bは、図6Aのクロック発生回路の等価図である。
【0071】
図6A及び図6Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM+2、BM+2、CM+2、DM+2それぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、90度に近い。ループフィルタLC1と比べてみると、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、正確に90度により近接する。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりも正確に90度にもっとも近接する。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって正確に90度に近接することになる。
【0072】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間で完了する。さらに、図6A及び6Bに示したようなクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズがより強い。
【0073】
図7Aは、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。図7Aの実施形態は、ループ回路LC1...Mそれぞれの内部構成がラッチ回路に配列されたN個のインバータを含むことを除けば図5Aの実施形態と類似する。図7Aの実施形態において、N=4であり、したがって、各ループ回路LC1...Mは、4つのインバータI1、I2、I3、I4及びシングルループを含む。
【0074】
図7Bは、図7Aのクロック発生回路の等価図である。
【0075】
図7A及び7Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM、BM、CM、DMのそれぞれにて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略90度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、より90度に近くなる。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに90度に近くなる。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も90度に近接することになる。
【0076】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれで実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図7A及び7Bに示したようなクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズに最も強い。
【0077】
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0078】
図8に示すように、ループ回路LC1...MそれぞれがN(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図8の実施形態において、N=5である。
【0079】
図8に示すように、N個のインバータINV1...N集合のそれぞれは、M−1個のインバータを具備し、Mはループ回路LC1...Mの数である。図8の実施形態において、N=5であり、5個のインバータの集合がINV1...5として表示されている。図8の実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4、INV5の集合は、それぞれI111...(M−1)、I121...(M−1)、I131...(M−1)、I141...(M−1)、I151...(M−1)として示されたM−1個のインバータを具備する。
【0080】
図8に示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを直接受信し、第1ループ回路LC1に反転された外部クロック信号を出力する。
【0081】
図8に示すように、第1ループ回路LC1は、N個の中間内部クロック信号それぞれを対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図8の実施形態において、N=5個のノードは、A1、B1、C1、D1、E1で示される。図8に示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1から出力されてインバータI111、I121、I131、I141、I151それぞれに入力される。
【0082】
図8に示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA1、B1、C1、D1、E1それぞれでインバータI111、I121、I131、I141、I151の出力を受信する。N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1から出力されてインバータI111、I121、I131、I141、I151に入力される。
【0083】
図8に示すように、M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DM、EMそれぞれでインバータI11(M−1)、I12(M−1)、I13(M−1)、I14(M−1)、I15(M−1)の出力を受信し、出力クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4それぞれを出力する。
【0084】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、中間内部クロック信号を発生する5個のノードA、B、C、D、Eを有する。
【0085】
図8に示すように、ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信してないことを除けばループ回路LC1と基本的に同様に構成されている。
【0086】
図8に示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I10を具備する。図5Aと係わって上述したように、ループ回路LCMそれぞれのインバータI1〜I10は、複数個のループを形成するために配列され、各ループは、インバータI1〜I10の副集合で構成されている。
【0087】
上述のように、複数個のインバータI11(M−1)、I12(M−1)、I13(M−1)、I14(M−1)、I15(M−1)は、ループ回路LC1...MのノードA1...M、B1...M、C1...M、D1...M、E1...Mそれぞれの隣接ノード間に接続され、ノードAM、BM、CM、DM、EMそれぞれは、複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5を発生する。
【0088】
外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されると、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従うことになる。また、内部クロック信号のそれぞれは、隣接クロック信号間に72度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK72で、CLK3がCLK144、CLK4がCLK216で、CLK5がCLK288になる。
【0089】
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るシングルループまたはラッチ構成を有するクロック発生回路の等価図を示すもので、Nが5の場合である。
【0090】
図8及び図9に示すように、位相混合がノードA1、B1、C1、D1、E1ないしノードAM、BM、CM、DM、EMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略72度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、より72度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに72度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も72度に近接することになる。
【0091】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図8及び9に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズに最も強い。
【0092】
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0093】
図10に示すように、ループ回路LC1...Mそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備して、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数である。図10に示す実施形態において、N=6であり、6個のインバータの集合は、INV1...6で示されている。図10の実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4、INV5、INV6の集合のそれぞれは、I171...(M−1)、I181...(M−1)、I191...(M−1)、I201...(M−1)、I211...(M−1)、I221...(M−1)で示されている。
【0094】
図10に示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを受信し、第1ループフィルタLC1に反転外部クロック信号を出力する。
【0095】
図10に示すように、第1ループフィルタLC1は、N個の中間内部クロック信号それぞれに対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図10の実施形態において、N=6個のノードは、A1、B1、C1、D1、E1、F1で示されている。図10に示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1から出力され、インバータI171、I181、I191、I201、I211、I221それぞれに入力される。
【0096】
図10に示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA2、B2、C2、D2、E2、F2それぞれでインバータI171、I181、I191、I201、I211、I221の出力を受信する。N個の中間内部クロック信号は、ノードA2、B2、C2、D2、E2、F2から出力され、インバータI172、I182、I192、I202、I212、I222それぞれに出力される。
【0097】
図10に示すように、M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DM、EM、FMからインバータI17M−1、I18M−1、I19M−1、I20M−1、I21M−1、I22M−1の出力を受信し、クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6それぞれを出力する。
【0098】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、A、B、C、D、E、Fを有し、各ノードは中間内部クロック信号を発生する。
【0099】
ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信することを除けばループ回路LC1と基本的に類似する。
【0100】
図10に示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I19を含んでおり、ループ回路LCMそれぞれのインバータI1〜I18は、複数個のループを形成するために配列される。ループそれぞれはインバータI1〜I18の副集合で構成されている。
【0101】
上述のように、複数個のインバータI17M−1、I18M−1、I19M−1、I20M−1、I21M−1、I22M−1は、ループ回路LC1...MのノードA1...M、B1...M、C1...M、D1...M、E1...M、F1...Mそれぞれの隣接ノード間に接続され、ノードAM、BM、CM、DM、EM、FMそれぞれは、複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6を発生する。
【0102】
図10に示すように、外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されると、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従うことになる。また、内部クロック信号それぞれは、隣接クロック信号間に60度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK60で、CLK3がCLK120で、CLK4がCLK180で、CLK5がCLK240で、CLK6がCLK300となる。
【0103】
図10に示すように、位相混合は、位相混合ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1ないしノードAM、BM、CM、DM、EM、FMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略60度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、さらに60度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに60度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も60度に近接することになる。
【0104】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間で完了する。さらに、図10に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズに最も強い。
【0105】
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。図11の実施形態は、ループ回路LC1...Mそれぞれの内部構成がラッチ回路として配列されたN個のインバータを具備してないことを除けば図10の実施形態の構成と類似する。図11の実施形態において、N=6であり、したがって、各ループ回路LC1...Mは、6個のインバータI1、I2、I3、I4、I5、I6及び単一ループを含む。
【0106】
図11に示したように、位相混合は、位相混合ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1ないしノードAM、BM、CM、DM、EM、FMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略60度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、さらに60度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに60度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も60度に近接することになる。
【0107】
上述のように、外部クロック信号ECLKが入力されると、上述のような位相混合は、ノードそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号のロックキング動作は、従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図11に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズに最も強い。
【0108】
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るループ回路の等価図を示すもので、複数個のインバータ、8個のノードA−H、及びクロック信号ICLK0、ICLK45、ICLK90、ICLK135、ICLK180、ICLK225、ICLK270、ICLK315を示す図である。実施形態において、ノードA−Hの位相は、45度ほどの差がある。図12の実施形態において、ノードA−Hのそれぞれは、4つの入力を受信して3つの出力を発生する。
【0109】
上述のように、本発明の実施形態に係るクロック発生回路は、図5A、図5B、図7A、図7B、図8ないし図11に示すような直列構成、または図5A及び図5Bに示すような直並列構成を有する。上述のように、本発明の実施形態に係るループ回路は、図5A、図5B、図6A、図6B、図8、図10及び図12に示すような複数ループ構成を有したり、図7A、図9、及び図11に示すような単一ループを有する。また、本発明の実施形態に係るループ回路は、N個のノードを有し、Nは、2以上の定数とし、例えば、4、5、6、8、9、10、12、15、または18である。さらに、本発明の実施形態に係るクロック発生回路は、クロック発生回路構成、ループ構成、及びN個のノードの結合を有する。
【0110】
図13は、本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、多重位相クロック発生器は、図5Aないし図12のクロック発生回路を含む。
【0111】
図に示すように、図13の多重位相クロック発生器は、クロック発生回路CGC50、位相補正回路PMC52、位相検出器PD56、及び/または制御信号発生器CSG58で構成されている。クロック発生回路CGC50は、外部クロック信号、例えば、上述のECLKを受信し、N個の第1内部クロック信号、例えば、図5Aないし図7Aのクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4をN個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’として出力する。クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。
【0112】
位相補正回路PMC52は、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び制御信号発生器CSG58からの少なくとも1つの制御信号CSを入力として受信し、N個のクロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の1つは、帰還クロック信号として使用し、帰還クロック信号は、以下に記述するように位相検出器PD56に出力される。
【0113】
位相検出器PD56は、外部クロック信号ECLK及びN個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中から1つを帰還クロック信号DCLKとして受信し、ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より進むとUP信号を発生し、ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より遅れるとDOWN信号を発生する。
【0114】
制御信号発生器CSG58は、位相検出器PD56からUP信号及びDOWN信号を受信し、少なくとも1つの制御信号CSを位相補正回路PMC52に出力する。
【0115】
図14Aは、本発明の他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路を備えて構成されている。
【0116】
図に示すように、図14Aの多重位相クロック発生器は、掛算器MP54及び分配器DIV60をさらに具備し、位相補正回路PMC52は、選択及び位相混合回路SN/PI521を具備し、制御信号発生器CSG58は、制御回路CCを具備する。図14Aに示した実施形態において、少なくとも1つの制御信号は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを含む。
【0117】
N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、隣接クロック信号間に同一の位相差90度を有する。選択及び位相混合回路SN/PI521は、選択信号S1、S2に応答してN個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’の中から2つのクロック信号を選択し、加重値信号Wに応答して選択された2つのクロック信号の位相を混合して、ECLKと同期されたN個の第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270を発生する。
【0118】
掛算器MP54は、第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数を掛けて第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数より高い周波数を有するN個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。例えば、ECLK、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270は、1GHzの周波数を有し、一方、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、X(Xは、1より大きい定数)GHzの周波数を有する。
【0119】
制御回路CC581は、位相検出器PD56からのUPまたはDOWN信号に応答して選択信号S1、S2及び加重値信号Wを発生する。分配器DIV60は、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中で帰還クロック信号として選択された1つのクロック信号を分配してXGHxの帰還クロック信号の周波数をECLKの周波数とさせる。分配器DIV60の出力は、帰還クロックDCLKで位相検出器PD56に入力される。
【0120】
図14Bは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0121】
図に示すように、図14Bの多重位相クロック発生器は、掛算器MP54または分配器DIV60を必要としない。そのため、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、ECLKと同一の周波数を有する。
【0122】
図14A及び14Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る多重クロック発生器は、位相検出器、電荷ポンプ、ループフィルタ及び/または図1A及び図1Bに示すような電圧制御遅延ラインで構成されるループ構成回路の代わりにクロック発生回路を具備する。そのため、外部クロック信号ECLKが印加されると、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’が従来技術よりもさらに速い速度で発生され、隣接クロック信号間の所望する位相差(例えば、90度)を有すると共に、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。結果的に、ロッキングタイムが本発明の実施形態によって多重位相クロック発生器で減少される。
【0123】
また、外部クロック信号ECLKが本発明の実施形態に係るクロック発生回路に直接的に印加されることによって複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、従来技術よりもノイズによる電源電圧変化の影響を少なく受ける。
【0124】
図15Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0125】
図に示すように、図15Aの多重位相クロック発生器はまた、掛算器MP84及び分配器DIV92をさらに具備し、位相補正回路PMC52は、図14A及び図14Bの選択及び位相混合回路52の代りに電圧制御遅延ラインVCDL82を具備し、制御信号発生器CSG58は、図14A及び14Bの制御回路CC581の代りに電荷ポンプ88及びループフィルタ90を含む。図15Aに示した実施形態において、少なくとも1つの制御信号は、制御電圧Vcを含む。
【0126】
N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、隣接クロック信号間に同一の位相差(90度)を有する。電圧制御遅延ラインVCDL82は、第1内部クロック信号CLK0’〜CLK270’の遅延時間を調節し、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKに同期された第2内部クロック信号CLK0〜CLK270を発生する。
【0127】
掛算器MP84は、第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数を掛けて第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数より高い周波数を有するN個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。例えば、ECLK、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270は、1GHzの周波数を有し、一方、N個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、X(Xは、1より大きい定数)GHzの周波数を有する。
【0128】
電荷ポンプ88及びループフィルタ90を含む制御信号発生器CSG58は、位相検出器PD86から出力されるUP及びDOWN信号に応答して制御電圧Vcを発生する。分配器DIV92は、帰還クロック信号として選択されたN個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中から1つのクロック信号の周波数を分配して、帰還クロック信号の周波数をECLKの周波数と同じくさせる。分配器DIV92の出力は、帰還クロック信号DCLKとして位相検出器PD86に印加される。
【0129】
図15Bは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0130】
図に示すように、図15Bの多重位相クロック発生器は、掛算器MP84または分配器DIV92を必要としない。よって、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。
【0131】
図15A及び15Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器は、ループ構成回路の代わりに位相検出器、電荷ポンプ、ループフィルタ及び/または図1A及び1Bに示したような電圧制御遅延ラインを含む。よって、外部クロック信号ECLKが印加されると、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’が従来技術よりもさらに速い速度で発生され、隣接クロック信号間の所望する位相差(例えば、90度)を有し、ECLKと同一の周波数を有する。結果的に、ロックキングタイムは、本発明の実施形態によって多重位相クロック発生器で減少される。
【0132】
また、外部クロック信号ECLKが本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路に直接的に印加されることによって、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、従来技術よりもノイズによる電源電圧変化の影響を少なく受ける。そのため、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路は、エラーが少ないか、エラーのない最も正確なクロック信号を出力する。
【0133】
図16は、本発明のさらに他の実施形態に係る位相検出器を示すもので、図13ないし図15Bの位相検出器56、86を示す図である。
【0134】
位相検出器56、86は、2つ以上のフリップフロップDF1、DF2及びNANDゲートNAを含む。電圧VCCは、2つのフリップフロップDF1、DF2の入力から供給される。外部クロック信号ECLKは、フリップフロップDF1にクロックで供給され、帰還クロック信号DCLKは、フリップフロップDF2にクロックで供給される。帰還クロック信号DCLKは、図13の位相補正回路52から出力され、図14Bの選択及び位相混合回路521から出力され、図14Aの分配器60から出力され、図15Bの電圧制御遅延ライン82から出力され、図15Aの分配器92から出力される。フリップフロップDF1の保存されたデータ出力Qは、UP信号として出力され、フリップフロップDF2の保存されたデータ出力Qは、DOWN信号として出力される。
【0135】
フリップフロップDF1の保存されたデータ出力QとフリップフロップDF2の保存されたデータ出力Qは、NANDゲートNAに印加され、NANDゲートNAの出力は、フリップフロップDF1とフリップフロップDF2に印加される。
【0136】
位相検出器56、86は、外部クロック信号ECLKと帰還クロック信号DCLKとの位相差を検出し、UPまたはDN信号を、例えば、制御回路CC581または電荷ポンプ88で発生する。制御回路CC581は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを発生し、電荷ポンプ88は、ループフィルタ90を充電して放電する。UPまたはDN制御信号に応答して制御回路CC581は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを設定し、電荷ポンプ88は、制御電圧Vcを設定する。
【0137】
図17A〜17Dは、本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。例えば、図14A、14Bの選択及び位相混合回路521を示す図である。
【0138】
図14A、14Bの制御回路CC581によって供給される第1制御信号S1が“ロー”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’を発生する。第1制御信号S1が“ハイ”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK180’、CLK270’を発生する。
【0139】
第2制御信号S2が“ロー”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK90’、CLK180’を発生し、第2制御信号S2が“ハイ”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK270’、CLK0’を発生する。上述のように、第1選択回路M1と第2選択回路M2は、位相選択を行う。
【0140】
位相混合器PIは、加重値信号Wに応答して選択回路M1からの2つの第1内部クロック信号を位相混合した後、第2内部クロック信号CLK0、CLK90または第2クロック信号ICLK0、ICLK90を出力する。
【0141】
第1制御信号S1が“ロー”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK180’、CLK270’を発生し、第1制御信号S1が“ハイ”レベルであれば第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’を発生する。
【0142】
第2制御信号S2が“ロー”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK270’、CLK0’を発生し、第2制御信号S2が“ハイ”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK90’、CLK180’を発生する。位相混合回路PIのそれぞれは、加重値信号Wに応答して選択回路M1、M2から選択された2つのクロック信号とともに位相混合した後、2つの内部クロック信号CLK180、CLK270または2つのクロック信号ICLK180、ICLK270を発生する。上述のように、位相混合器PIは、位相混合を行う。
【0143】
選択及び位相混合回路521の動作は、図19の加重値制御発生器72の説明についてさらに詳細に説明される。
【0144】
図17Eは、図13の制御信号発生器58により供給されるあらゆる値の組み合わせに対するECLK、CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’の多様な位相との間の関係を示す図である。
【0145】
図18は、本発明のさらに他の実施形態に係る制御回路を示すもので、例えば、図14Aないし図14Bの制御回路CC581の構成図である。
【0146】
選択信号発生器SSG70は、第1選択制御信号SUPに応答してアップカウンティングを行い、第2選択制御信号SDNに応答してダウンカウンティングを行う。
【0147】
例えば、S1、S2の初期値が“00”なら、S1、S2の値は、活性化されたSUP信号に応答して“10”、“11”、“01”の順序で変化する。SDN信号が活性化されると、S1、S2の値は、“01”、“11”、“10”の順序で変化する。制御信号S1、S2は、図14A及び図14Bの選択及び位相混合回路SN/PIに供給される。
【0148】
加重値制御発生器WCG72は、S1、S2の値が“00”または“11”である時、位相検出器PD56からのUP信号に応答して第1加重値制御信号WUPを発生して、位相検出器PD56からのDN信号に応答して第2加重値制御信号WDNを発生する。
【0149】
また、加重値制御発生器WCG72は、S1、S2の値が“01”または“10”であるとき、位相検出器PD56からのUP信号に応答して第2加重値制御信号WDNを発生し、位相検出器PD56からのDN信号に応答して第1加重値制御信号WUPを発生する。加重値信号発生器WSG74は、WUP信号に応答してアップカウンティングを行い、WDN信号に応答してダウンカウンティングを行って加重値信号Wを発生する。加重値信号Wは、複数ビットで構成される。
【0150】
加重値最小/最大検出器WD76は、加重値信号Wのすべてのビットが“ハイ”、例えば、“111...11”なら第1加重値検出信号WMAXを発生し、加重値信号Wのすべてのビットが“ロー”、例えば、“000...00”なら第2加重値検出信号WMINを発生する。第1加重値制御信号WUP及び第2加重値制御信号WDNとともに第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINは、選択制御信号発生器SCSG78に入力され、選択制御信号発生器SCSG78は、第1選択制御信号SUPと第2選択制御信号SDNを発生し、該信号SUP、SDNを選択信号発生器SSG70に供給する。
【0151】
図19は、加重値制御発生器WCGを示すもので、例えば、本発明のさらに他の実施形態に係る図18の加重値制御発生器WCG72を示す図である。加重値制御発生器WCG72は、排他論理和XORゲート、インバータI1、2S個のANDゲート及びS個のORゲートで構成されていて、ここで、Sは、選択信号の数と同一の数である。図19の実施形態において、S=2であり、そのため、加重値制御発生器WCG72は、4つのANDゲートAND1〜AND4及び2つのORゲートOR1、OR2で構成されている。
【0152】
制御回路CC581からの2つの選択信号S1、S2は、排他論理和XORゲートにより排他論理和され、その結果は、インバータI1により反転される。排他論理和XORゲートの出力は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。インバータI1の出力は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、他の2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。位相検出器PD56からのUP信号は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加され、位相検出器PD56のDOWN信号は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。
【0153】
4つのANDゲートAND1〜AND4の出力は、2つのORゲートOR1、OR2によって論理和され、ORゲートOR1、OR2の出力は、第1加重値制御信号WUP及び第2加重値制御信号WDNのそれぞれとなり、図18の加重値信号発生器WSG74及び選択信号発生器SSG70に出力される。
【0154】
図20は、本発明の実施形態に係る選択制御信号発生器を示すもので、例えば、図18の選択制御信号発生器SCSG78を示す図である。
【0155】
選択制御信号発生器SCSG78は、2つのANDゲートAND5、AND6及び2つのORゲートOR3、OR4を含む。一対のAND/ORゲートAND5、OR3は、加重値最小/最大検出器WD76から第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINと加重値制御発生器WCG72から第1加重値制御信号WUPとを受信して第1選択制御信号SUPを発生する。
【0156】
他の一対のAND/ORゲートOR4、AND6は、加重値最小/最大検出器WD76から第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINと加重値制御発生器WCG72から第2加重値制御信号WDNとを受信して第2選択制御信号SDNを発生する。
【0157】
第1選択制御信号SUPは、第1加重値検出信号WMAX及び第1加重値制御信号WUPがイネーブルされたり、第2加重値検出信号WMINがイネーブルされる時に活性化され、第2選択制御信号SDNは、第1加重値検出信号WMAXまたは第2加重値検出信号WMINがイネーブルされて第2加重値制御信号WDNがイネーブルされる時に活性化される。第1選択制御信号SUPまたは第2選択制御信号SDNは、図18の選択信号発生器SSG70に供給される。
【0158】
図21は、本発明の実施形態に係る電荷ポンプ及びループフィルタを示すもので、例えば、図15A及び図15Bの電荷ポンプ88及びループフィルタ90を示す図である。
【0159】
電荷ポンプ88は、第1電流源I1、第2電流源I2、PMOSトランジスタP1及びNMOSトランジスタN1で構成され、ループフィルタ90は、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、及び抵抗Rで構成されている。
【0160】
反転されたUP信号UPBが活性化されると、出力端子は、第1電流源I1により充電され、ループフィルタ90によりフィルタリングされる。そのため、制御電圧Vcは、増加する。
【0161】
DN信号が活性化されると、出力端子は、第2電流源I2を介して放電され、低域通過フィルタ90によりフィルタリングされる。そのため、制御電圧Vcが減少する。ロックキング動作が完了した後、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、オフされ、これにより制御電圧Vcが所望する電圧値を保持する。
【0162】
図22は、本発明の実施形態に係る電圧制御遅延ラインVCDLを示すもので、例えば、図15A及び15Bの電圧制御遅延ラインVCDL82を示す図である。
【0163】
電圧制御遅延ラインVCDL82は、それぞれが複数個の遅延セルD1〜D4を具備する複数個の可変遅延ラインVD1〜VD4(N=4)を含んで構成されている。複数個の可変遅延ラインVD1〜VD4のそれぞれと複数個の遅延セルD1〜D4のそれぞれとは、制御電圧Vcによって制御される。よって、第1内部クロック信号CLK0’〜CLK270’は、制御電圧Vcに応答して所望する時間分遅延されて第2内部クロック信号CLK0〜CLK270または第2クロック信号ICLK0〜ICLK270を発生する。
【0164】
図23は、メモリシステムの実施形態を示しており、図24は、メモリ装置の実施形態を示すもので、例えば、本発明の実施形態に係る関連制御ロジッグを含む図23のメモリ装置200−1の構成図である。さらに詳しくは、図23及び図24のメモリモジュール200は、位相同期ループ24として図5Aないし図12の1つ以上の多重位相クロック発生器を含んで構成されている。
【0165】
図に示すように、本発明の実施形態に係るメモリシステムは、メモリ制御器100及びメモリモジュール200を含む。メモリモジュール200は、DRAMにより具現される複数個のメモリ装置200−1、200−2、...、200−xを含む。
【0166】
メモリ制御器100は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及び/または1つ以上のデータ信号DATAをメモリモジュール200に出力する。
【0167】
メモリモジュール200は、1つ以上のデータ信号DATAをメモリ制御器100に、また出力する。図23の実施形態において、1つ以上のデータ信号DATAは、[1:2n]DATA11ないし[1:2n]DATAxjによって示される2nビットの直列ストリームで構成されている。図23に示すように、メモリ装置200−1は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATA11〜DATA1jを受信する。同様に、メモリ装置200−2は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATA21〜DATA2jを受信し、メモリ装置200−xは、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATAx1〜DATAxjを受信する。
【0168】
図に示すように、図23の実施形態のメモリシステムにおいて、各メモリ装置200−1、200−2、...、200−xは、外部クロック信号ECLKの1サイクルの間に直列2nビットからなるDATAを受信したり出力する。さらに、jビットのDATAは、同時に書き込みされたり、読み出しすることもできる。
【0169】
図24に示すように、関連制御ロジッグは、アドレスバッファADDBUF10、命令語デコーダCOMDEC12、1つ以上の直並列変換器14−1〜14−j(jは図1Aのjに対応する)、1つ以上の並直列変換器16−1〜16−j、メモリセルアレイ18、ローデコーダ20、コラムデコーダ22、位相同期ループPLL24、及び/または制御信号発生回路CSG Ckt.26を含む。アドレスバッファADDBUF10は、アクティブ信号ACTに応答して1つ以上の外部入力アドレスADDを受信してローアドレスRAを発生し、ローアドレスRAをローデコーダ20に供給する。
【0170】
ローデコーダ20は、複数個のローアドレスバッファから発生する複数個のローアドレスに対応するメインワードラインイネーブル信号MWEを活性化して、これにより所望のワードライン(図示せず)がメモリセルアレイ18内から選択される。アドレスバッファADDBUF10は、1つ以上の命令信号COMからデコードされたリード命令REまたはライト命令WEに応答してコラムアドレスCAを発生し、コラムアドレスCAをコラムデコーダ22に供給する。
【0171】
コラムデコーダ22は、複数個のコラムアドレスを受信し、対応するコラム選択ラインCSLを活性化する。メモリセルアレイ18の複数個のビットラインは、選択されたCSLに応答して選択され、これによって、複数個のデータが選択されたメモリセルに書き込みされたり、選択されたメモリセルから読み出しすることができる。
【0172】
上述のように、命令語デコーダ12は、複数個の外部命令信号COM、例えば、RASB、CASB、WEBなどを受信した後にアクティブ命令、リード命令及びライト命令を発生する。
【0173】
各直並列変換器14−1〜14−jは、ライト命令信号WE及び複数個の制御信号P1〜P(2n)に応答して2nビットデータからなる直列データDATAを受信し、2nデータバスラインを介して2nビット並列データをメモリセルアレイ18に同時に出力する。もしデータ入力/データ出力ピンDQの数がj個なら、直並列変換器の数もj個となる。さらに、直並列変換器14−1〜14−jのそれぞれは、2nデータバスラインを介してメモリセルアレイ18に接続される。
【0174】
各並直列変換器16−1〜16−jは、リード命令信号RE及び複数個の制御信号P1〜P(2n)に応答して2nビットデータを並列でメモリセルアレイ18から受信し、2nビット直列データを出力する。もしデータ入力/データ出力ピンDQの数がj個なら、並直列変換器の数もj個となる。
【0175】
位相同期ループ24は、外部クロック信号ECLKを受信して、外部クロック信号ECLKに同期された内部クロック信号CLK1を出力するためにロックキング動作を実行する。ロックキング動作が完了した後に、位相同期ループ24は、図14Aないし図15BのN個の第2クロック信号ICLKnに対応する複数個の内部クロック信号CLK1〜CLKIを制御信号発生回路CSG Ckt.26に出力する。制御信号発生回路CSG Ckt.26は、複数個の制御信号P1〜P(2n)を発生する。
【0176】
上述では、本発明の好ましい実施形態を参照しながら説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、添付の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で、本発明を多様に修正及び変更させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1A】従来の一例の位相同期ループを示す図である。
【図1B】従来の他の例の位相同期ループを示す図である。
【図2】従来の電圧制御発振器を示す図である。
【図3】従来の遅延同期ループを示す図である。
【図4】図3の従来の電圧制御遅延ラインVCDLの一例を示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図5B】図5Aのクロック発生回路の等価図である。
【図6A】本発明の他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図6B】図6Aのクロック発生回路の等価図である。
【図7A】本発明のさらに他の実施形態に係る単一ループまたはラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図7B】図7Aのクロック発生回路の等価図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=5の場合の等価図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態に係るラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=5の場合の等価図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=6の場合の等価図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係るラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=6の場合の等価図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係るループ回路の等価図である。
【図13】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図14A】本発明の他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図14B】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図15A】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図15B】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る位相検出器を示す図である。
【図17A】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17B】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17C】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17D】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17E】本発明の実施形態に係る制御値の組み合わせによるクロック信号の多様な位相との間の関係を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る制御回路を示す図である。
【図19】本発明の実施形態に係る加重値制御発生器を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係る選択制御信号発生器を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係る電荷ポンプ及びループフィルタを示す図である。
【図22】本発明の実施形態に係る電圧制御遅延ラインVCDLを示す図である。
【図23】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を含むメモリシステムを示す図である。
【図24】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を含むメモリ装置を示す図である。
【符号の説明】
【0178】
I0、I1〜I10、INV1...N インバータ
LC1...M ループ回路
AM、BM、CM、DM ノード
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロック信号を発生するクロック発生回路及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1Aは、従来の位相同期ループの一例を示すもので、位相検出器PD10、電荷ポンプCP12、ループフィルタLP14、電圧制御発振器VCO16、1つ以上の分配器18−1、18−2、及び/または1つ以上の分配器20を具備して構成されている。
【0003】
位相検出器PD10は、外部クロック信号ECLKを受信し、外部クロック信号ECLKと帰還クロック信号DCLKとの位相差に応答してUPまたはDN信号を発生する。外部クロック信号ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より進むとUP信号が活性化され、外部クロック信号ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より遅れるとDN信号が活性化される。
【0004】
電荷ポンプCP12及び/またはループフィルタLP14は、活性化されたUP信号に応答して制御信号Vcのレベルを増加させたり、活性化されたDN信号に応答して制御信号Vcのレベルを減少させる。
【0005】
例えば、外部クロック信号ECLKの周波数が1GHzの場合、2GHzの周波数を有する1つ以上の最終内部クロック信号を発生するために、従来の電圧制御発振器VCO16は、それぞれ4GHzの周波数を有する2つのクロック信号CLK0、CLK180を発生する。分配器18−1は、クロック信号CLK0を分配してそれぞれ2GHzの周波数を有する2つのクロック信号ICLK0、ICLK18を発生する。分配器18−2は、反転クロック信号CLK180を分配して2GHzの周波数を有する2つのクロック信号ICLK90、ICLK270を発生する。
【0006】
分配器20は、クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270の中の1つを受信して外部クロック信号ECLKの周波数と同一の1GHzの周波数を有する帰還クロック信号DCLKを出力する。
【0007】
すなわち、外部クロック信号ECLKの周波数よりも高い周波数を有する最終内部クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270を発生させるために分配器20が要求される。言い換えれば、位相同期ループPLLが分配器20を具備してないとき、最終内部クロック信号ICLK0〜ICLK270の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数と等しくない。
【0008】
結果的に、従来の位相同期ループの問題点は、電源電圧がノイズの影響を受けるとこのノイズがエラー成分を含む最終内部クロック信号ICLK0、ICLK180、ICLK90、ICLK270を発生するということである。その問題点の1つの理由は、制御電圧Vcが不安定な電源電圧によって簡単に変化されるからである。電圧制御発振器VCO16の周波数は、制御電圧Vcの電圧レベルに依存される。さらに、従来の位相同期ループは、ロックキング動作が完了するまで長い時間が要求されるという短所を持つ。
【0009】
図1Bは、従来における位相同期ループの他の例を示すもので、図1Bの位相同期ループは、図1Aの構成要素と同様な構成要素を具備し、1つ以上の分配器18−1、18−2及び分配器20以外に分配器18−3、18−4、18−5、18−6を追加として構成している。図に示すように、各クロック信号CLK、CLKBの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも8倍高い周波数を有し、一方iCLK0〜iCLK270それぞれの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも4倍高い周波数を有する。また、ICLK0〜ICLK315それぞれの周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数よりも2倍高い周波数を有する。
【0010】
例えば、外部クロック信号ECLKの周波数が1GHzなら、CLK及びCLKBの周波数は、8GHzで、iCLK0〜iCLK270の周波数は4GHzで、ICLK0〜ICLK315の周波数は、2GHzである。低い電源電圧(例えば、2VDD以下)において従来の電圧制御発振器16は、8GHzの周波数を有する出力クロック信号CLK、CLKBを発生する。
【0011】
図1Aの位相同期ループと同様に、図1Bの位相同期ループにおいて電圧制御発振器16の出力クロック信号の周波数は、制御電圧Vcのレベルに依存される。また、図1Bの位相同期ループは、ロックキング動作が完了するまで長い時間が要求されるという短所がある。
【0012】
図2は、従来の電圧制御発振器、例えば、図1の電圧制御発振器を示す図である。従来の電圧制御発振器16は、ループ構成で形成された1つ以上のインバータI1、I2、I3を具備する第1リングオシレータ16−1、ループ構成に形成された1つ以上のインバータI4、I5、I6を具備する第2リングオシレータ16−2、及びCLK及びCLKBをラッチするための1つ以上のインバータI7、I8を具備するラッチ回路16−3を具備して構成されている。
【0013】
出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は、制御電圧Vcのレベルに応答して制御される。制御電圧Vcのレベルが増加されると出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は増加されて、制御電圧Vcのレベルが減少されると出力クロック信号CLK、CLKBの周波数は減少される。
【0014】
図3は、従来の遅延同期ループの一例を示すもので、遅延同期ループは、位相検出器PD30、電荷ポンプCP32、ループフィルタLP34、電圧制御遅延ラインVCDL36、選択及び位相混合器38、制御回路CC42、及び位相検出器PD40で構成されている。図3に示すように、電圧制御遅延ラインVCDL36は、隣接クロック信号間に同一位相差を有し、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKから所望する時間分遅延された複数個のクロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270を発生する。図3に示す例でVCDL36は、4つのクロック信号を発生する。
【0015】
選択及び位相混合器38は、2つの入力クロック信号を選択し、選択された2つのクロック信号間に位相を混合した後に制御信号CONに応答して最終内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。制御回路CC42は、UP及びDN信号に応答して制御信号CONを発生する。
【0016】
図3に示す従来の遅延同期ループは、その中ループ構造を有する。一番目のループは、位相検出器PD30、電荷ポンプCP32、ループフィルタLP34、及び電圧制御遅延ラインVCDL36からなり、二番目のループは、選択及び位相混合器38、制御回路CC42、及び位相検出器PD40からなる。従来における遅延同期ループの1つの問題点は、ロックキング時間が比較的長いということである。
【0017】
図4は、図3の電圧制御遅延ラインVCDL36の一例を示すもので、電圧制御遅延ラインVCDL36は、4つの遅延セルD1〜D4で構成されている。遅延セルD1〜D4のそれぞれは、対応するクロック信号CLK0〜CLK270を発生する。電圧制御遅延ラインVCDL36は、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKから遅延された帰還クロック信号FCLKを発生する。
【0018】
上述のように、遅延同期ループの制御電圧Vcは、不安定な電源電圧により簡単に変更できる。これによって、電圧制御遅延ラインVCDL36の出力クロック信号CLK0〜CLK270、FCLKの周波数も制御電圧Vcの電圧レベルに依存して可変される。制御電圧Vcがノイズを含んでいると出力クロック信号CLK0〜CLK270、FCLKは、エラー、例えば、位相エラーが含まれることになる。さらに、上述のように、従来の遅延同期ループは、ループロックキング時間が比較的長いという短所を持つ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の実施形態は、クロック信号を発生するクロック信号発生回路、方法及び帰還クロック信号の位相が外部クロック信号の位相に同期される方法を提供する。
【0020】
本発明の実施形態は、クロック発生回路を具備する多重位相クロック発生器及び多重位相クロック発生器を具備するメモリを提供する。
【0021】
本発明の実施形態は、複数個のメモリ装置を含むメモリにデータをライトしてメモリからデータをリードするメモリシステム及び方法を提供する。
【0022】
本発明の実施形態は、ハイパーリングオシレータを含むクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0023】
本発明の実施形態は、1つ以上のループ回路を含むクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0024】
本発明の実施形態は、ロックキング動作が完了するまでの時間が減少するクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0025】
本発明の実施形態は、電源電圧の影響を受けにくいクロック発生回路、多重位相クロック発生器、及びメモリ装置を提供する。
【0026】
本発明の実施形態は、外部クロック信号を直接受信するクロック発生回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明の一実施形態において、クロック発生回路は、外部クロック信号を直接受信して反転外部クロック信号を発生するインバータと、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路とを含む。一番目のループ回路は、反転外部クロック信号を受信し、M個のループ回路のそれぞれは、n個(nは2以上の定数)のノードを含んでおり、M−1個のループ回路のそれぞれは、n個の中間内部クロック信号のそれぞれをn個のノードの対応する1つから発生し、n個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号と反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする。そして、クロック発生回路は、直列に接続されたM−1個のインバータをそれぞれ含むn個のインバータの集合をさらに具備し、M−1個のインバータのそれぞれは、以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、次のループ回路で対応する中間内部クロック信号を出力する。
【0028】
本発明の他の実施形態において、M個のループ回路は、ハイパーリングオシレータを具備する。
【0029】
本発明の他の実施形態において、n個のインバータの集合それぞれは、直列に接続されたM個のインバータを具備し、クロック発生回路は、M個のループ回路に直列に接続されたM+1番目のループ回路をさらに具備し、M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノードのそれぞれは、M番目のインバータそれぞれから対応する中間内部クロック信号を受信して、n個の内部クロック信号のそれぞれをn個のノードの対応する1つから発生する。
【0030】
本発明の他の実施形態において、M+1番目のループ回路のそれぞれは、複数個のループを具備する。
【0031】
本発明の他の実施形態において、M+1番目のループ回路のそれぞれは、単一ループを具備する。
【0032】
本発明の他の実施形態において、nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択される。
【0033】
本発明の他の実施形態において、n個のインバータの集合それぞれは、直列に接続されたM個のインバータを含んでおり、クロック発生回路は、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路、及びM+2番目のインバータの集合を含んでおり、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路は、M個のループ回路と直列に接続されて、M+1番目のループ回路及びM+2番目のループ回路は、互いに並列に接続される。M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノード中の一部は、M番目のインバータから対応する中間内部クロック信号を受信し、M+2番目のループ回路は、n個のノードを具備し、n個のノード中の一部は、M番目のインバータから対応する中間内部クロック信号を受信し、n個の内部クロック信号それぞれをn個のノードの対応する1つから発生する。第1グループのn個のインバータは、それぞれM+1番目のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、第2グループのn個のインバータそれぞれは、M+2番目のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信し、第3グループのn個のインバータそれぞれは、第1グループのn個のインバータ、及び第2グループのn個のインバータから対応するインバータで出力を受信し、n個の内部クロック信号を発生する。
【0034】
本発明の他の実施形態において、メモリセルアレイ、多重位相クロック発生器、制御信号発生器、少なくとも1つの直並列変換器、及び少なくとも1つの並直列変換器を具備するメモリ装置を提供する。多重位相クロック発生器は、外部クロック信号と帰還クロック信号とを受信して、少なくともn(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を直接発生する少なくとも1つのクロック発生器回路を具備する。制御信号発生器は、少なくともn個の内部クロック信号を受信し、p(pは、2以上の定数)個の制御信号を発生する。少なくとも1つの直並列変換器は、p個の制御信号に応答して直列ビットストリームを受信して直列ビットストリームをメモリセルアレイに用いられる並列ビットストリームに変換する。少なくとも1つの並直列変換器は、p個の制御信号に応答してメモリセルアレイから並列ビットストリームを受信して並列ビットスクリムを直列ビットストリームに変換する。
【0035】
本発明の他の実施形態において、n(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を発生する方法は、外部クロック信号を直接受信して外部クロック信号を反転し、反転された外部クロック信号からn個の中間内部クロック信号を発生し、n個の中間内部クロック信号をM(Mは、1より大きい定数)回に位相を混合してn個の内部クロック信号を発生する。
【0036】
本発明の他の実施形態において、帰還クロック信号の位相を外部クロック信号の位相にロックキングする方法は、外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、外部クロック信号の位相が帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を出力し、外部クロック信号の位相が帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を出力し、アップ信号及びダウン信号に応答して少なくとも1つの制御信号を発生し、少なくともn(nは、4以上の定数)個の内部クロック信号を発生し、少なくとも1つの制御信号は、n個の内部クロック信号の少なくとも1つの位相変化を制御し、n個の内部クロック信号の少なくとも1つから帰還クロック信号を発生する。
【発明の効果】
【0037】
本発明のクロック信号発生回路及び方法は、外部クロック信号の周波数と同じ周波数を有しながら、互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を高速で発生させることが可能である。
【0038】
本発明の多重位相クロック発生器は、高速で互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を発生させることで、ロックキングタイムが早くなって、ループ構成を使わずに互いに同一の位相差を有する複数個のクロック信号を発生するのでノイズによる影響を最小化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、添付した図面を参照して本発明のクロック信号を発生するクロック発生回路及び方法、これを具備するメモリシステム及びメモリ装置を説明する。
【0040】
図5Aは、本発明の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、インバータI0、直列に配列されたM(Mは、1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN(Nは、2以上の定数)個のインバータINV1...Nの集合を具備して構成されている。
【0041】
図5Aに示すように、ループ回路LC1...Mそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図5Aに示す実施形態において、N=4である。
【0042】
N個のインバータINV1...Nの集合それぞれは、M−1個のインバータを具備し、Mは、ループ回路LC1...Mの数である。図5Aの実施形態において、N=4であり、4つのインバータの集合は、INV1...4で示されている。図5Aの実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4の集合は、I91...(M−1)、I101...(M−1)、I111...(M−1)、I121...(M−1)に表示されたM−1個のインバータのそれぞれを含む。
【0043】
図5Aに示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを直接受信し、反転外部クロック信号を第1ループ回路LC1に出力する。
【0044】
第1ループ回路LC1は、N個の中間内部クロック信号のそれぞれを対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号と反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図5Aに示す実施形態において、N(=4)個のノードは、A1、B1、C1、D1で表示されている。図5Aに示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1から出力されてインバータI91、I101、I111、I121にそれぞれ入力される。
【0045】
図5Aに示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA2、B2、C2、D2からインバータI91、I101、I111、I121の出力のそれぞれを受信し、N個の中間内部クロック信号は、ノードA2、B2、C2、D2から出力されてインバータI92、I102、I112、I122にそれぞれ入力される。
【0046】
M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DMからインバータI9(M−1)、I10(M−1)、I11(M−1)、I12(M−1)の出力のそれぞれを受信し、クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を発生する。
【0047】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、4つのノードA、B、C、Dを有し、ノードそれぞれは、中間内部クロック信号を発生する。
【0048】
図5Aに示すように、ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信しないことを除けば基本的にループ回路LC1と類似する。
【0049】
図5Aに示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I8を含んでおり、各ループ回路LCMのインバータI1〜I8は、インバータI1M〜I4Mで構成される第1ループ、インバータI1M、I2M、I7Mで構成される第2ループ、インバータI3M、I4M、I8Mで構成される第3ループ、インバータI2M、I3M、I6Mで構成される第4ループ、インバータI1M、I2M、I7Mで構成される第5ループ、インバータI5M、I6Mで構成される第6ループ、及びインバータI1M、I5M、I4Mで構成される第7ループで構成されている。
【0050】
上述のように、複数個のインバータI91...(M−1)、I101...(M−1)、I111...(M−1)、I121...(M−1)は、ループ回路LCMそれぞれのノードAM、BM、CM、DMそれぞれに対して互いに直列に接続されて複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を発生する。
【0051】
外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されるとき、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従う。また、内部クロック信号のそれぞれは、隣接クロック信号との間に90度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK90で、CLK3がCLK180で、CLK4がCLK270である。
【0052】
図5Bは、図5Aのクロック発生回路の等価図を示すもので、図5Bに示すように、ノードA1は、入力としてインバータI41及びI71からの出力を入力するだけでなく反転外部クロック信号を受信する。ノードA1は、インバータI11及びI91に出力を提供する。結果的に、ノードA1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0053】
同様に、ノードB1は、インバータI31及びI51の出力を受信し、インバータI41及びI101に出力を提供する。結果的に、ノードB1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0054】
ノードC1は、インバータI21及びI81の出力を受信し、インバータI31及びI111に出力を提供する。結果的に、ノードC1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードD1は、インバータI11及びI61の出力を受信し、インバータI21及びI121に出力を提供する。結果的に、ノードD1は、2つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0055】
ノードA2は、インバータI42、I72、I91の出力を受信し、インバータI12及びI92に出力を提供する。結果的に、ノードA2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードB2は、インバータI32、I52、I101の出力を受信し、インバータI42及びI102に出力を提供する。結果的に、ノードB2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0056】
ノードC2は、インバータI22、I82、I111の出力を受信し、インバータI32及びI112に出力を提供する。結果的に、ノードC2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。ノードD2は、インバータI12、I62、I121の出力を受信し、インバータI22及びI122に出力を提供する。結果的に、ノードD2は、3つの入力を受信して2つの出力を発生する。
【0057】
ノードA3、B3、C3、D3ないしノードAM−1、BM−1、CM−1、DM−1は、上述のノードA2、B2、C2、D2と同様に動作する。ノードAM、BM、CM、DMは、ノードAM−1、BM−1、CM−1、DM−1と同様に入力を受信して内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4をそれぞれ発生する。
【0058】
図5A及び図5Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM、BM、CM、DMのそれぞれにおいて実行される。例えば、ループフィルタLC1のノードA1においてインバータI0からの反転外部クロック信号は、インバータI41、I71からの2つの出力信号と結合されて、インバータI11、I91に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードA2においてインバータI42、I72からの2つの出力信号と結合されて、インバータI12、I92に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。その他のすべてのノードA3...Mは、類似の方法で動作する。
【0059】
ループフィルタLC1のノードB1においてインバータI31、I51からの2つの出力信号と結合されて、インバータI41、I101に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードB2においてインバータI32、I52からの2つの出力信号と結合されて、インバータI42、I102に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。その他のすべてのノードB3...Mは、類似の方法で動作する。
【0060】
ループフィルタLC1のノードC1においてインバータI21、I81からの2つの出力信号と結合されて、インバータI31、I111に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードC2においてインバータI111からの出力がインバータI22、I82からの2つの出力信号と結合されて、インバータI32、I112に供給する2つの出力信号を発生するために混合される。その他のすべてのノードC3...Mは、類似の方法で動作する。
【0061】
ループフィルタLC1のノードD1においてインバータI11、I61からの2つの出力信号と結合されて、インバータI21、I121に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。同様に、ループフィルタLC2のノードD2においてインバータI121からの出力がインバータI12、I62からの2つの出力信号と結合されて、インバータI22、I122に供給する2つの出力信号を発生させるために混合される。その他のすべてのノードD3...Mは、類似の方法で動作する。
【0062】
ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、略90度である。ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、ループフィルタLC1と比べるとさらに90度に近づく。ループフィルタLC1により発生する隣接クロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりさらに90度に近接する。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も90度に近接することができる。
【0063】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のように位相混合がノードのそれぞれにおいて実行されて内部クロック信号間のロックキング動作が従来技術に比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図5A及び図5Bに示すように、クロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズにより強い。
【0064】
図6Aは、本発明の他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M+1、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0065】
図6Aに示すように、ループ回路LC1...M+1のそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図6Aに示す実施形態においてN=4である。インバータI0、M(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M+1は、直列に配列されて、N個のインバータINV1...Nの集合は、図5A及び図5Bに示したように配列されて動作する。
【0066】
図6Aのクロック発生回路は、ループ回路LC1...M+1と並列に配列されたM+2番目のループ回路LC1...M+2をさらに含む。
【0067】
ループ回路LC1...M+1、LC1...M+2の内部配列は、ループ回路LC1...Mと同じ配列を有する。
【0068】
図6Aに示すように、ループ回路LC1...M+1のノードの一部は、インバータI9M、I10M、I11M、I12Mから入力を受信する。例えば、図6Aに示すように、ノードAM+1、CM+1はインバータI9M、I11Mから入力を受信する。また、ループ回路LC1...M+2のノードの一部は、インバータI9M、I10M、I11M、I12Mから入力を受信する。例えば、図6Aに示すように、ノードBM+2、DM+2はインバータI10M、I12Mから入力を受信する。
【0069】
図6Aのクロック発生回路は、第1グループのN個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1をさらに具備し、N個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1それぞれは、ノードAM+1、BM+1、CM+1、DM+1それぞれから出力を受信する。そして、第2グループのN個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2をさらに具備し、N個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2それぞれは、ノードAM+2、BM+2、CM+2、DM+2それぞれから出力を受信する。第1グループのN個のインバータI13M+1、I14M+1、I15M+1、I16M+1と第2グループのN個のインバータI13M+2、I14M+2、I15M+2、I16M+2の出力は、第3グループのN個のインバータI13、I14、I15、I16それぞれに入力されて、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4それぞれを発生する。
【0070】
図6Bは、図6Aのクロック発生回路の等価図である。
【0071】
図6A及び図6Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM+2、BM+2、CM+2、DM+2それぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、90度に近い。ループフィルタLC1と比べてみると、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、正確に90度により近接する。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりも正確に90度にもっとも近接する。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって正確に90度に近接することになる。
【0072】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間で完了する。さらに、図6A及び6Bに示したようなクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズがより強い。
【0073】
図7Aは、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。図7Aの実施形態は、ループ回路LC1...Mそれぞれの内部構成がラッチ回路に配列されたN個のインバータを含むことを除けば図5Aの実施形態と類似する。図7Aの実施形態において、N=4であり、したがって、各ループ回路LC1...Mは、4つのインバータI1、I2、I3、I4及びシングルループを含む。
【0074】
図7Bは、図7Aのクロック発生回路の等価図である。
【0075】
図7A及び7Bに示すように、位相混合は、ノードA1、B1、C1、D1ないしノードAM、BM、CM、DMのそれぞれにて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略90度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、より90度に近くなる。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに90度に近くなる。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も90度に近接することになる。
【0076】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれで実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図7A及び7Bに示したようなクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズに最も強い。
【0077】
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0078】
図8に示すように、ループ回路LC1...MそれぞれがN(Nは2以上の定数)個のノードを具備し、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数と等しい。図8の実施形態において、N=5である。
【0079】
図8に示すように、N個のインバータINV1...N集合のそれぞれは、M−1個のインバータを具備し、Mはループ回路LC1...Mの数である。図8の実施形態において、N=5であり、5個のインバータの集合がINV1...5として表示されている。図8の実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4、INV5の集合は、それぞれI111...(M−1)、I121...(M−1)、I131...(M−1)、I141...(M−1)、I151...(M−1)として示されたM−1個のインバータを具備する。
【0080】
図8に示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを直接受信し、第1ループ回路LC1に反転された外部クロック信号を出力する。
【0081】
図8に示すように、第1ループ回路LC1は、N個の中間内部クロック信号それぞれを対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図8の実施形態において、N=5個のノードは、A1、B1、C1、D1、E1で示される。図8に示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1から出力されてインバータI111、I121、I131、I141、I151それぞれに入力される。
【0082】
図8に示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA1、B1、C1、D1、E1それぞれでインバータI111、I121、I131、I141、I151の出力を受信する。N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1から出力されてインバータI111、I121、I131、I141、I151に入力される。
【0083】
図8に示すように、M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DM、EMそれぞれでインバータI11(M−1)、I12(M−1)、I13(M−1)、I14(M−1)、I15(M−1)の出力を受信し、出力クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4それぞれを出力する。
【0084】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、中間内部クロック信号を発生する5個のノードA、B、C、D、Eを有する。
【0085】
図8に示すように、ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信してないことを除けばループ回路LC1と基本的に同様に構成されている。
【0086】
図8に示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I10を具備する。図5Aと係わって上述したように、ループ回路LCMそれぞれのインバータI1〜I10は、複数個のループを形成するために配列され、各ループは、インバータI1〜I10の副集合で構成されている。
【0087】
上述のように、複数個のインバータI11(M−1)、I12(M−1)、I13(M−1)、I14(M−1)、I15(M−1)は、ループ回路LC1...MのノードA1...M、B1...M、C1...M、D1...M、E1...Mそれぞれの隣接ノード間に接続され、ノードAM、BM、CM、DM、EMそれぞれは、複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5を発生する。
【0088】
外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されると、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従うことになる。また、内部クロック信号のそれぞれは、隣接クロック信号間に72度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK72で、CLK3がCLK144、CLK4がCLK216で、CLK5がCLK288になる。
【0089】
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るシングルループまたはラッチ構成を有するクロック発生回路の等価図を示すもので、Nが5の場合である。
【0090】
図8及び図9に示すように、位相混合がノードA1、B1、C1、D1、E1ないしノードAM、BM、CM、DM、EMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略72度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、より72度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに72度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も72度に近接することになる。
【0091】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図8及び9に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズに最も強い。
【0092】
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。
【0093】
図10に示すように、ループ回路LC1...Mそれぞれは、N(Nは2以上の定数)個のノードを具備して、ノードの数は、インバータINV1...Nの集合の数である。図10に示す実施形態において、N=6であり、6個のインバータの集合は、INV1...6で示されている。図10の実施形態において、インバータINV1、INV2、INV3、INV4、INV5、INV6の集合のそれぞれは、I171...(M−1)、I181...(M−1)、I191...(M−1)、I201...(M−1)、I211...(M−1)、I221...(M−1)で示されている。
【0094】
図10に示すように、インバータI0は、外部クロック信号ECLKを受信し、第1ループフィルタLC1に反転外部クロック信号を出力する。
【0095】
図10に示すように、第1ループフィルタLC1は、N個の中間内部クロック信号それぞれに対応するノードから発生し、N個の中間内部クロック信号の周波数は、外部クロック信号及び反転外部クロック信号の周波数の倍数である。図10の実施形態において、N=6個のノードは、A1、B1、C1、D1、E1、F1で示されている。図10に示すように、N個の中間内部クロック信号は、ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1から出力され、インバータI171、I181、I191、I201、I211、I221それぞれに入力される。
【0096】
図10に示すように、第2ループ回路LC2は、ノードA2、B2、C2、D2、E2、F2それぞれでインバータI171、I181、I191、I201、I211、I221の出力を受信する。N個の中間内部クロック信号は、ノードA2、B2、C2、D2、E2、F2から出力され、インバータI172、I182、I192、I202、I212、I222それぞれに出力される。
【0097】
図10に示すように、M番目のループ回路LCMは、ノードAM、BM、CM、DM、EM、FMからインバータI17M−1、I18M−1、I19M−1、I20M−1、I21M−1、I22M−1の出力を受信し、クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6それぞれを出力する。
【0098】
上述のように、各ループ回路LCMは、N個のノード、例えば、A、B、C、D、E、Fを有し、各ノードは中間内部クロック信号を発生する。
【0099】
ループ回路LC2...Mは、反転外部クロック信号を受信することを除けばループ回路LC1と基本的に類似する。
【0100】
図10に示すように、各ループ回路LCMは、インバータI1〜I19を含んでおり、ループ回路LCMそれぞれのインバータI1〜I18は、複数個のループを形成するために配列される。ループそれぞれはインバータI1〜I18の副集合で構成されている。
【0101】
上述のように、複数個のインバータI17M−1、I18M−1、I19M−1、I20M−1、I21M−1、I22M−1は、ループ回路LC1...MのノードA1...M、B1...M、C1...M、D1...M、E1...M、F1...Mそれぞれの隣接ノード間に接続され、ノードAM、BM、CM、DM、EM、FMそれぞれは、複数個のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6を発生する。
【0102】
図10に示すように、外部クロック信号ECLKがクロック発生回路に入力されると、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の周波数は、外部クロック信号ECLKの周波数に従うことになる。また、内部クロック信号それぞれは、隣接クロック信号間に60度の位相差を有して出力される。すなわち、CLK1がCLK0で、CLK2がCLK60で、CLK3がCLK120で、CLK4がCLK180で、CLK5がCLK240で、CLK6がCLK300となる。
【0103】
図10に示すように、位相混合は、位相混合ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1ないしノードAM、BM、CM、DM、EM、FMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略60度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、さらに60度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに60度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も60度に近接することになる。
【0104】
上述のように、外部クロック信号ECLKが印加されると、上述のような位相混合がノードのそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号に対するロックキング動作が従来技術と比べて比較的に短い時間で完了する。さらに、図10に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路に比べてパワーノイズに最も強い。
【0105】
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路の等価図を示すもので、クロック発生回路は、インバータI0、直列に配列されたM(Mは1以上の定数)個のループ回路LC1...M、及びN個のインバータINV1...Nの集合で構成されている。図11の実施形態は、ループ回路LC1...Mそれぞれの内部構成がラッチ回路として配列されたN個のインバータを具備してないことを除けば図10の実施形態の構成と類似する。図11の実施形態において、N=6であり、したがって、各ループ回路LC1...Mは、6個のインバータI1、I2、I3、I4、I5、I6及び単一ループを含む。
【0106】
図11に示したように、位相混合は、位相混合ノードA1、B1、C1、D1、E1、F1ないしノードAM、BM、CM、DM、EM、FMのそれぞれにおいて実行される。ループフィルタLC1によって生成される隣接クロック信号間の位相差は、略60度である。ループフィルタLC1と比べた場合、ループフィルタLC2によって生成されるクロック信号間の位相差は、さらに60度に近づく。ループフィルタLC3によって生成されるクロック信号間の位相差は、ループフィルタLC2よりもさらに60度に近づく。結果的に、内部クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4、CLK5、CLK6の位相差は、さらに多くのループフィルタLCMがクロック発生回路に追加されることによって最も60度に近接することになる。
【0107】
上述のように、外部クロック信号ECLKが入力されると、上述のような位相混合は、ノードそれぞれにおいて実行され、内部クロック信号のロックキング動作は、従来技術と比べて比較的に短い時間に完了される。さらに、図11に示すクロック発生回路は、従来のクロック発生回路と比べてパワーノイズに最も強い。
【0108】
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るループ回路の等価図を示すもので、複数個のインバータ、8個のノードA−H、及びクロック信号ICLK0、ICLK45、ICLK90、ICLK135、ICLK180、ICLK225、ICLK270、ICLK315を示す図である。実施形態において、ノードA−Hの位相は、45度ほどの差がある。図12の実施形態において、ノードA−Hのそれぞれは、4つの入力を受信して3つの出力を発生する。
【0109】
上述のように、本発明の実施形態に係るクロック発生回路は、図5A、図5B、図7A、図7B、図8ないし図11に示すような直列構成、または図5A及び図5Bに示すような直並列構成を有する。上述のように、本発明の実施形態に係るループ回路は、図5A、図5B、図6A、図6B、図8、図10及び図12に示すような複数ループ構成を有したり、図7A、図9、及び図11に示すような単一ループを有する。また、本発明の実施形態に係るループ回路は、N個のノードを有し、Nは、2以上の定数とし、例えば、4、5、6、8、9、10、12、15、または18である。さらに、本発明の実施形態に係るクロック発生回路は、クロック発生回路構成、ループ構成、及びN個のノードの結合を有する。
【0110】
図13は、本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、多重位相クロック発生器は、図5Aないし図12のクロック発生回路を含む。
【0111】
図に示すように、図13の多重位相クロック発生器は、クロック発生回路CGC50、位相補正回路PMC52、位相検出器PD56、及び/または制御信号発生器CSG58で構成されている。クロック発生回路CGC50は、外部クロック信号、例えば、上述のECLKを受信し、N個の第1内部クロック信号、例えば、図5Aないし図7Aのクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4をN個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’として出力する。クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。
【0112】
位相補正回路PMC52は、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び制御信号発生器CSG58からの少なくとも1つの制御信号CSを入力として受信し、N個のクロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の1つは、帰還クロック信号として使用し、帰還クロック信号は、以下に記述するように位相検出器PD56に出力される。
【0113】
位相検出器PD56は、外部クロック信号ECLK及びN個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中から1つを帰還クロック信号DCLKとして受信し、ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より進むとUP信号を発生し、ECLKの位相が帰還クロック信号DCLKの位相より遅れるとDOWN信号を発生する。
【0114】
制御信号発生器CSG58は、位相検出器PD56からUP信号及びDOWN信号を受信し、少なくとも1つの制御信号CSを位相補正回路PMC52に出力する。
【0115】
図14Aは、本発明の他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路を備えて構成されている。
【0116】
図に示すように、図14Aの多重位相クロック発生器は、掛算器MP54及び分配器DIV60をさらに具備し、位相補正回路PMC52は、選択及び位相混合回路SN/PI521を具備し、制御信号発生器CSG58は、制御回路CCを具備する。図14Aに示した実施形態において、少なくとも1つの制御信号は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを含む。
【0117】
N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、隣接クロック信号間に同一の位相差90度を有する。選択及び位相混合回路SN/PI521は、選択信号S1、S2に応答してN個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’の中から2つのクロック信号を選択し、加重値信号Wに応答して選択された2つのクロック信号の位相を混合して、ECLKと同期されたN個の第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270を発生する。
【0118】
掛算器MP54は、第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数を掛けて第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数より高い周波数を有するN個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。例えば、ECLK、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270は、1GHzの周波数を有し、一方、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、X(Xは、1より大きい定数)GHzの周波数を有する。
【0119】
制御回路CC581は、位相検出器PD56からのUPまたはDOWN信号に応答して選択信号S1、S2及び加重値信号Wを発生する。分配器DIV60は、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中で帰還クロック信号として選択された1つのクロック信号を分配してXGHxの帰還クロック信号の周波数をECLKの周波数とさせる。分配器DIV60の出力は、帰還クロックDCLKで位相検出器PD56に入力される。
【0120】
図14Bは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0121】
図に示すように、図14Bの多重位相クロック発生器は、掛算器MP54または分配器DIV60を必要としない。そのため、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、ECLKと同一の周波数を有する。
【0122】
図14A及び14Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る多重クロック発生器は、位相検出器、電荷ポンプ、ループフィルタ及び/または図1A及び図1Bに示すような電圧制御遅延ラインで構成されるループ構成回路の代わりにクロック発生回路を具備する。そのため、外部クロック信号ECLKが印加されると、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’が従来技術よりもさらに速い速度で発生され、隣接クロック信号間の所望する位相差(例えば、90度)を有すると共に、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。結果的に、ロッキングタイムが本発明の実施形態によって多重位相クロック発生器で減少される。
【0123】
また、外部クロック信号ECLKが本発明の実施形態に係るクロック発生回路に直接的に印加されることによって複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、従来技術よりもノイズによる電源電圧変化の影響を少なく受ける。
【0124】
図15Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0125】
図に示すように、図15Aの多重位相クロック発生器はまた、掛算器MP84及び分配器DIV92をさらに具備し、位相補正回路PMC52は、図14A及び図14Bの選択及び位相混合回路52の代りに電圧制御遅延ラインVCDL82を具備し、制御信号発生器CSG58は、図14A及び14Bの制御回路CC581の代りに電荷ポンプ88及びループフィルタ90を含む。図15Aに示した実施形態において、少なくとも1つの制御信号は、制御電圧Vcを含む。
【0126】
N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、隣接クロック信号間に同一の位相差(90度)を有する。電圧制御遅延ラインVCDL82は、第1内部クロック信号CLK0’〜CLK270’の遅延時間を調節し、制御電圧Vcに応答して外部クロック信号ECLKに同期された第2内部クロック信号CLK0〜CLK270を発生する。
【0127】
掛算器MP84は、第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数を掛けて第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270の周波数より高い周波数を有するN個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270を発生する。例えば、ECLK、N個の第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’及び第2内部クロック信号CLK0、CLK90、CLK180、CLK270は、1GHzの周波数を有し、一方、N個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、X(Xは、1より大きい定数)GHzの周波数を有する。
【0128】
電荷ポンプ88及びループフィルタ90を含む制御信号発生器CSG58は、位相検出器PD86から出力されるUP及びDOWN信号に応答して制御電圧Vcを発生する。分配器DIV92は、帰還クロック信号として選択されたN個の第2内部クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270の中から1つのクロック信号の周波数を分配して、帰還クロック信号の周波数をECLKの周波数と同じくさせる。分配器DIV92の出力は、帰還クロック信号DCLKとして位相検出器PD86に印加される。
【0129】
図15Bは、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示すもので、図5Aないし図12のクロック発生回路の一部を含む。
【0130】
図に示すように、図15Bの多重位相クロック発生器は、掛算器MP84または分配器DIV92を必要としない。よって、N個の第2クロック信号ICLK0、ICLK90、ICLK180、ICLK270は、外部クロック信号ECLKと同一の周波数を有する。
【0131】
図15A及び15Bに示すように、本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器は、ループ構成回路の代わりに位相検出器、電荷ポンプ、ループフィルタ及び/または図1A及び1Bに示したような電圧制御遅延ラインを含む。よって、外部クロック信号ECLKが印加されると、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’が従来技術よりもさらに速い速度で発生され、隣接クロック信号間の所望する位相差(例えば、90度)を有し、ECLKと同一の周波数を有する。結果的に、ロックキングタイムは、本発明の実施形態によって多重位相クロック発生器で減少される。
【0132】
また、外部クロック信号ECLKが本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路に直接的に印加されることによって、複数個のクロック信号CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’は、従来技術よりもノイズによる電源電圧変化の影響を少なく受ける。そのため、本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路は、エラーが少ないか、エラーのない最も正確なクロック信号を出力する。
【0133】
図16は、本発明のさらに他の実施形態に係る位相検出器を示すもので、図13ないし図15Bの位相検出器56、86を示す図である。
【0134】
位相検出器56、86は、2つ以上のフリップフロップDF1、DF2及びNANDゲートNAを含む。電圧VCCは、2つのフリップフロップDF1、DF2の入力から供給される。外部クロック信号ECLKは、フリップフロップDF1にクロックで供給され、帰還クロック信号DCLKは、フリップフロップDF2にクロックで供給される。帰還クロック信号DCLKは、図13の位相補正回路52から出力され、図14Bの選択及び位相混合回路521から出力され、図14Aの分配器60から出力され、図15Bの電圧制御遅延ライン82から出力され、図15Aの分配器92から出力される。フリップフロップDF1の保存されたデータ出力Qは、UP信号として出力され、フリップフロップDF2の保存されたデータ出力Qは、DOWN信号として出力される。
【0135】
フリップフロップDF1の保存されたデータ出力QとフリップフロップDF2の保存されたデータ出力Qは、NANDゲートNAに印加され、NANDゲートNAの出力は、フリップフロップDF1とフリップフロップDF2に印加される。
【0136】
位相検出器56、86は、外部クロック信号ECLKと帰還クロック信号DCLKとの位相差を検出し、UPまたはDN信号を、例えば、制御回路CC581または電荷ポンプ88で発生する。制御回路CC581は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを発生し、電荷ポンプ88は、ループフィルタ90を充電して放電する。UPまたはDN制御信号に応答して制御回路CC581は、選択信号S1、S2及び加重値信号Wを設定し、電荷ポンプ88は、制御電圧Vcを設定する。
【0137】
図17A〜17Dは、本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。例えば、図14A、14Bの選択及び位相混合回路521を示す図である。
【0138】
図14A、14Bの制御回路CC581によって供給される第1制御信号S1が“ロー”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’を発生する。第1制御信号S1が“ハイ”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK180’、CLK270’を発生する。
【0139】
第2制御信号S2が“ロー”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK90’、CLK180’を発生し、第2制御信号S2が“ハイ”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK270’、CLK0’を発生する。上述のように、第1選択回路M1と第2選択回路M2は、位相選択を行う。
【0140】
位相混合器PIは、加重値信号Wに応答して選択回路M1からの2つの第1内部クロック信号を位相混合した後、第2内部クロック信号CLK0、CLK90または第2クロック信号ICLK0、ICLK90を出力する。
【0141】
第1制御信号S1が“ロー”レベルであれば、第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK180’、CLK270’を発生し、第1制御信号S1が“ハイ”レベルであれば第1選択回路M1は、第1内部クロック信号CLK0’、CLK90’を発生する。
【0142】
第2制御信号S2が“ロー”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK270’、CLK0’を発生し、第2制御信号S2が“ハイ”レベルであれば、第2選択回路M2は、第1内部クロック信号CLK90’、CLK180’を発生する。位相混合回路PIのそれぞれは、加重値信号Wに応答して選択回路M1、M2から選択された2つのクロック信号とともに位相混合した後、2つの内部クロック信号CLK180、CLK270または2つのクロック信号ICLK180、ICLK270を発生する。上述のように、位相混合器PIは、位相混合を行う。
【0143】
選択及び位相混合回路521の動作は、図19の加重値制御発生器72の説明についてさらに詳細に説明される。
【0144】
図17Eは、図13の制御信号発生器58により供給されるあらゆる値の組み合わせに対するECLK、CLK0’、CLK90’、CLK180’、CLK270’の多様な位相との間の関係を示す図である。
【0145】
図18は、本発明のさらに他の実施形態に係る制御回路を示すもので、例えば、図14Aないし図14Bの制御回路CC581の構成図である。
【0146】
選択信号発生器SSG70は、第1選択制御信号SUPに応答してアップカウンティングを行い、第2選択制御信号SDNに応答してダウンカウンティングを行う。
【0147】
例えば、S1、S2の初期値が“00”なら、S1、S2の値は、活性化されたSUP信号に応答して“10”、“11”、“01”の順序で変化する。SDN信号が活性化されると、S1、S2の値は、“01”、“11”、“10”の順序で変化する。制御信号S1、S2は、図14A及び図14Bの選択及び位相混合回路SN/PIに供給される。
【0148】
加重値制御発生器WCG72は、S1、S2の値が“00”または“11”である時、位相検出器PD56からのUP信号に応答して第1加重値制御信号WUPを発生して、位相検出器PD56からのDN信号に応答して第2加重値制御信号WDNを発生する。
【0149】
また、加重値制御発生器WCG72は、S1、S2の値が“01”または“10”であるとき、位相検出器PD56からのUP信号に応答して第2加重値制御信号WDNを発生し、位相検出器PD56からのDN信号に応答して第1加重値制御信号WUPを発生する。加重値信号発生器WSG74は、WUP信号に応答してアップカウンティングを行い、WDN信号に応答してダウンカウンティングを行って加重値信号Wを発生する。加重値信号Wは、複数ビットで構成される。
【0150】
加重値最小/最大検出器WD76は、加重値信号Wのすべてのビットが“ハイ”、例えば、“111...11”なら第1加重値検出信号WMAXを発生し、加重値信号Wのすべてのビットが“ロー”、例えば、“000...00”なら第2加重値検出信号WMINを発生する。第1加重値制御信号WUP及び第2加重値制御信号WDNとともに第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINは、選択制御信号発生器SCSG78に入力され、選択制御信号発生器SCSG78は、第1選択制御信号SUPと第2選択制御信号SDNを発生し、該信号SUP、SDNを選択信号発生器SSG70に供給する。
【0151】
図19は、加重値制御発生器WCGを示すもので、例えば、本発明のさらに他の実施形態に係る図18の加重値制御発生器WCG72を示す図である。加重値制御発生器WCG72は、排他論理和XORゲート、インバータI1、2S個のANDゲート及びS個のORゲートで構成されていて、ここで、Sは、選択信号の数と同一の数である。図19の実施形態において、S=2であり、そのため、加重値制御発生器WCG72は、4つのANDゲートAND1〜AND4及び2つのORゲートOR1、OR2で構成されている。
【0152】
制御回路CC581からの2つの選択信号S1、S2は、排他論理和XORゲートにより排他論理和され、その結果は、インバータI1により反転される。排他論理和XORゲートの出力は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。インバータI1の出力は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、他の2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。位相検出器PD56からのUP信号は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加され、位相検出器PD56のDOWN信号は、4つのANDゲートAND1〜AND4のうち、2つのANDゲートにおける1つの入力として印加される。
【0153】
4つのANDゲートAND1〜AND4の出力は、2つのORゲートOR1、OR2によって論理和され、ORゲートOR1、OR2の出力は、第1加重値制御信号WUP及び第2加重値制御信号WDNのそれぞれとなり、図18の加重値信号発生器WSG74及び選択信号発生器SSG70に出力される。
【0154】
図20は、本発明の実施形態に係る選択制御信号発生器を示すもので、例えば、図18の選択制御信号発生器SCSG78を示す図である。
【0155】
選択制御信号発生器SCSG78は、2つのANDゲートAND5、AND6及び2つのORゲートOR3、OR4を含む。一対のAND/ORゲートAND5、OR3は、加重値最小/最大検出器WD76から第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINと加重値制御発生器WCG72から第1加重値制御信号WUPとを受信して第1選択制御信号SUPを発生する。
【0156】
他の一対のAND/ORゲートOR4、AND6は、加重値最小/最大検出器WD76から第1加重値検出信号WMAX及び第2加重値検出信号WMINと加重値制御発生器WCG72から第2加重値制御信号WDNとを受信して第2選択制御信号SDNを発生する。
【0157】
第1選択制御信号SUPは、第1加重値検出信号WMAX及び第1加重値制御信号WUPがイネーブルされたり、第2加重値検出信号WMINがイネーブルされる時に活性化され、第2選択制御信号SDNは、第1加重値検出信号WMAXまたは第2加重値検出信号WMINがイネーブルされて第2加重値制御信号WDNがイネーブルされる時に活性化される。第1選択制御信号SUPまたは第2選択制御信号SDNは、図18の選択信号発生器SSG70に供給される。
【0158】
図21は、本発明の実施形態に係る電荷ポンプ及びループフィルタを示すもので、例えば、図15A及び図15Bの電荷ポンプ88及びループフィルタ90を示す図である。
【0159】
電荷ポンプ88は、第1電流源I1、第2電流源I2、PMOSトランジスタP1及びNMOSトランジスタN1で構成され、ループフィルタ90は、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、及び抵抗Rで構成されている。
【0160】
反転されたUP信号UPBが活性化されると、出力端子は、第1電流源I1により充電され、ループフィルタ90によりフィルタリングされる。そのため、制御電圧Vcは、増加する。
【0161】
DN信号が活性化されると、出力端子は、第2電流源I2を介して放電され、低域通過フィルタ90によりフィルタリングされる。そのため、制御電圧Vcが減少する。ロックキング動作が完了した後、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、オフされ、これにより制御電圧Vcが所望する電圧値を保持する。
【0162】
図22は、本発明の実施形態に係る電圧制御遅延ラインVCDLを示すもので、例えば、図15A及び15Bの電圧制御遅延ラインVCDL82を示す図である。
【0163】
電圧制御遅延ラインVCDL82は、それぞれが複数個の遅延セルD1〜D4を具備する複数個の可変遅延ラインVD1〜VD4(N=4)を含んで構成されている。複数個の可変遅延ラインVD1〜VD4のそれぞれと複数個の遅延セルD1〜D4のそれぞれとは、制御電圧Vcによって制御される。よって、第1内部クロック信号CLK0’〜CLK270’は、制御電圧Vcに応答して所望する時間分遅延されて第2内部クロック信号CLK0〜CLK270または第2クロック信号ICLK0〜ICLK270を発生する。
【0164】
図23は、メモリシステムの実施形態を示しており、図24は、メモリ装置の実施形態を示すもので、例えば、本発明の実施形態に係る関連制御ロジッグを含む図23のメモリ装置200−1の構成図である。さらに詳しくは、図23及び図24のメモリモジュール200は、位相同期ループ24として図5Aないし図12の1つ以上の多重位相クロック発生器を含んで構成されている。
【0165】
図に示すように、本発明の実施形態に係るメモリシステムは、メモリ制御器100及びメモリモジュール200を含む。メモリモジュール200は、DRAMにより具現される複数個のメモリ装置200−1、200−2、...、200−xを含む。
【0166】
メモリ制御器100は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及び/または1つ以上のデータ信号DATAをメモリモジュール200に出力する。
【0167】
メモリモジュール200は、1つ以上のデータ信号DATAをメモリ制御器100に、また出力する。図23の実施形態において、1つ以上のデータ信号DATAは、[1:2n]DATA11ないし[1:2n]DATAxjによって示される2nビットの直列ストリームで構成されている。図23に示すように、メモリ装置200−1は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATA11〜DATA1jを受信する。同様に、メモリ装置200−2は、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATA21〜DATA2jを受信し、メモリ装置200−xは、外部クロック信号ECLK、1つ以上の命令信号COM、1つ以上のアドレス信号ADD、及びDATA信号DATAx1〜DATAxjを受信する。
【0168】
図に示すように、図23の実施形態のメモリシステムにおいて、各メモリ装置200−1、200−2、...、200−xは、外部クロック信号ECLKの1サイクルの間に直列2nビットからなるDATAを受信したり出力する。さらに、jビットのDATAは、同時に書き込みされたり、読み出しすることもできる。
【0169】
図24に示すように、関連制御ロジッグは、アドレスバッファADDBUF10、命令語デコーダCOMDEC12、1つ以上の直並列変換器14−1〜14−j(jは図1Aのjに対応する)、1つ以上の並直列変換器16−1〜16−j、メモリセルアレイ18、ローデコーダ20、コラムデコーダ22、位相同期ループPLL24、及び/または制御信号発生回路CSG Ckt.26を含む。アドレスバッファADDBUF10は、アクティブ信号ACTに応答して1つ以上の外部入力アドレスADDを受信してローアドレスRAを発生し、ローアドレスRAをローデコーダ20に供給する。
【0170】
ローデコーダ20は、複数個のローアドレスバッファから発生する複数個のローアドレスに対応するメインワードラインイネーブル信号MWEを活性化して、これにより所望のワードライン(図示せず)がメモリセルアレイ18内から選択される。アドレスバッファADDBUF10は、1つ以上の命令信号COMからデコードされたリード命令REまたはライト命令WEに応答してコラムアドレスCAを発生し、コラムアドレスCAをコラムデコーダ22に供給する。
【0171】
コラムデコーダ22は、複数個のコラムアドレスを受信し、対応するコラム選択ラインCSLを活性化する。メモリセルアレイ18の複数個のビットラインは、選択されたCSLに応答して選択され、これによって、複数個のデータが選択されたメモリセルに書き込みされたり、選択されたメモリセルから読み出しすることができる。
【0172】
上述のように、命令語デコーダ12は、複数個の外部命令信号COM、例えば、RASB、CASB、WEBなどを受信した後にアクティブ命令、リード命令及びライト命令を発生する。
【0173】
各直並列変換器14−1〜14−jは、ライト命令信号WE及び複数個の制御信号P1〜P(2n)に応答して2nビットデータからなる直列データDATAを受信し、2nデータバスラインを介して2nビット並列データをメモリセルアレイ18に同時に出力する。もしデータ入力/データ出力ピンDQの数がj個なら、直並列変換器の数もj個となる。さらに、直並列変換器14−1〜14−jのそれぞれは、2nデータバスラインを介してメモリセルアレイ18に接続される。
【0174】
各並直列変換器16−1〜16−jは、リード命令信号RE及び複数個の制御信号P1〜P(2n)に応答して2nビットデータを並列でメモリセルアレイ18から受信し、2nビット直列データを出力する。もしデータ入力/データ出力ピンDQの数がj個なら、並直列変換器の数もj個となる。
【0175】
位相同期ループ24は、外部クロック信号ECLKを受信して、外部クロック信号ECLKに同期された内部クロック信号CLK1を出力するためにロックキング動作を実行する。ロックキング動作が完了した後に、位相同期ループ24は、図14Aないし図15BのN個の第2クロック信号ICLKnに対応する複数個の内部クロック信号CLK1〜CLKIを制御信号発生回路CSG Ckt.26に出力する。制御信号発生回路CSG Ckt.26は、複数個の制御信号P1〜P(2n)を発生する。
【0176】
上述では、本発明の好ましい実施形態を参照しながら説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、添付の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で、本発明を多様に修正及び変更させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1A】従来の一例の位相同期ループを示す図である。
【図1B】従来の他の例の位相同期ループを示す図である。
【図2】従来の電圧制御発振器を示す図である。
【図3】従来の遅延同期ループを示す図である。
【図4】図3の従来の電圧制御遅延ラインVCDLの一例を示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図5B】図5Aのクロック発生回路の等価図である。
【図6A】本発明の他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図6B】図6Aのクロック発生回路の等価図である。
【図7A】本発明のさらに他の実施形態に係る単一ループまたはラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=4の場合の構成図である。
【図7B】図7Aのクロック発生回路の等価図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=5の場合の等価図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態に係るラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=5の場合の等価図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係るクロック発生回路を示すもので、N=6の場合の等価図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係るラッチ構成を有するクロック発生回路を示すもので、N=6の場合の等価図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係るループ回路の等価図である。
【図13】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図14A】本発明の他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図14B】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図15A】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図15B】本発明のさらに他の実施形態に係る多重位相クロック発生器を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る位相検出器を示す図である。
【図17A】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17B】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17C】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17D】本発明の実施形態に係る選択及び位相混合回路を示す図である。
【図17E】本発明の実施形態に係る制御値の組み合わせによるクロック信号の多様な位相との間の関係を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る制御回路を示す図である。
【図19】本発明の実施形態に係る加重値制御発生器を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係る選択制御信号発生器を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係る電荷ポンプ及びループフィルタを示す図である。
【図22】本発明の実施形態に係る電圧制御遅延ラインVCDLを示す図である。
【図23】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を含むメモリシステムを示す図である。
【図24】本発明の実施形態に係る多重位相クロック発生器を含むメモリ装置を示す図である。
【符号の説明】
【0178】
I0、I1〜I10、INV1...N インバータ
LC1...M ループ回路
AM、BM、CM、DM ノード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部クロック信号を直接的に受信して、反転された外部クロック信号を発生するインバータと、
一番目のループ回路が反転外部クロック信号を受信し、n(nは2以上の定数)個のノードをそれぞれ備え、M−1(Mは1以上の定数)個のループ回路のそれぞれが前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の中間内部クロック信号それぞれを発生し、前記n個の中間内部クロック信号の周波数が前記外部クロック信号及び前記反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする直列に配列されたM個のループ回路と、
それぞれが直列に接続されて以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信して、対応する中間内部クロック信号を次のループ回路に出力するM−1個のインバータのそれぞれを具備するn個のインバータの集合と、
を具備することを特徴とするクロック発生回路。
【請求項2】
前記n個のインバータの集合それぞれは、
直列に接続されたM個のインバータを具備し、
前記クロック発生回路は、
前記M個のループ回路と直列に接続され、n個のノードを有し、前記n個のノードそれぞれが前記M番目のインバータのそれぞれから対応する中間内部クロック信号を受信し、前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の内部クロック信号のそれぞれを発生するM+1番目のループ回路をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のクロック発生回路。
【請求項3】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
複数個のループを具備することを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項4】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
単一ループを具備することを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項5】
前記nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択されることを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項6】
前記n個のインバータの集合それぞれは、
直列に接続されたM個のインバータを具備し、
前記クロック発生回路は、
M+1番目のループ回路、M+2番目のループ回路、及びM+2番目のインバータの集合をさらに具備し、
前記M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、前記n個のノード中の一部は、前記M番目のインバータから、対応する中間内部クロック信号を受信し、
前記M+2番目のループ回路は、n個のノードを具備し、前記n個のノード中の一部は、前記M番目のインバータから、対応する中間内部クロック信号を受信し、前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の内部クロック信号それぞれを発生し、
第1グループのn個のインバータそれぞれは、前記M+1番目のループ回路から、対応する中間内部クロック信号を受信し、
第2グループのn個のインバータそれぞれは、前記M+2番目のループ回路から、対応する中間内部クロック信号を受信し、
第3グループのn個のインバータそれぞれは、前記第1グループのn個のインバータ、及び第2グループのn個のインバータに対応するインバータから出力を受信し、n個の内部クロック信号を発生することを特徴とする請求項1記載のクロック発生回路。
【請求項7】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
複数個のループを具備することを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項8】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
単一ループを具備することを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項9】
前記nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択されることを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項10】
請求項1のクロック発生回路を具備することを特徴とする多重位相クロック発生器。
【請求項11】
前記多重位相クロック発生器は、
前記外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を発生し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を発生する位相検出器をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の多重位相クロック発生器。
【請求項12】
前記多重位相クロック発生器は、
前記位相検出器からのアップ信号及びダウン信号を受信し、少なくとも1つの制御信号を発生する制御信号発生器と、
前記少なくとも1つの制御信号及び前記M番目のループ回路から出力される前記n個の中間内部クロック信号をn個の第1内部クロック信号として受信してn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号中の少なくとも1つを前記帰還クロック信号として発生する位相補正回路と、
をさらに具備することを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項13】
前記制御信号発生器は、
電荷ポンプ及びローパスフィルタを具備するループフィルタであり、
前記少なくとも1つの制御信号は、制御電圧であり、前記電荷ポンプは、ロックキング動作が完了するまで前記ローパスフィルタを充電または放電して前記制御電圧のレベルを制御することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項14】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備する複数個の電圧制御遅延ラインであり、前記複数個の電圧制御遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを含んでおり、前記複数個の遅延セルそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記電圧制御遅延ラインは、前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2クロック信号を発生することを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項15】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備し、
前記複数個の可変遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを具備し、前記複数個の遅延セルそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2内部クロック信号を発生する電圧制御遅延ラインと、
前記n個の第2内部クロック信号の周波数を掛けて前記n個の第2内部クロック信号の周波数よりも高い周波数を有するn個の第2クロック信号を発生する掛算器と、
前記n個の第2クロック信号で少なくとも1つの周波数を分配して前記帰還クロック信号を発生する分配器と
を具備することを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項16】
前記制御信号発生器は、
制御回路であり、前記少なくとも1つの制御信号は、複数個の選択信号及び加重値信号を具備することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項17】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号中の2つを選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号中の前記選択された2つのクロック信号の位相を混合して前記外部クロック信号に同期されたn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号を前記帰還クロック信号として出力する選択及び位相同期回路であることを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項18】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で2つのクロック信号を選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で前記選択された2つのクロック信号の位相を混合してn個の第2内部クロック信号を発生する選択及び位相混合回路と、
前記n個の第2内部クロック信号の周波数を掛けて前記n個の第2内部クロック信号の周波数よりも大きい周波数を有するn個の第2クロック信号を発生する掛算器と、
前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号の周波数を分配して前記帰還クロック信号を発生する分配器と、
を具備することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項19】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備する複数個の電圧制御遅延ラインであり、前記複数個の電圧制御遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを含んでおり、前記複数個の遅延セルのそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記電圧制御遅延ラインは前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2クロック信号を発生することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項20】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で2つのクロック信号を選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で前記選択された2つのクロック信号の位相を混合して前記外部クロック信号に同期されたn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号を前記帰還クロック信号として出力する選択及び位相混合回路を具備することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項21】
前記位相検出器は、
前記外部クロック信号、リターン信号、及び電源電圧を受信して前記アップ信号を発生する第1フリップフロップと、
前記帰還クロック信号、前記リターン信号、及び電源電圧を受信して前記ダウン信号を発生する第2フリップフロップと、
前記アップ信号及び前記ダウン信号を非論理積して前記リターン信号を発生するNANDゲートと、
を具備することを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項22】
前記アップ信号及び前記ダウン信号は、前記対応する中間内部クロック信号の位相を制御するために用いられることを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項23】
前記選択及び位相混合回路は、隣接クロック信号の中で選択して位相混合することを特徴とする請求項20記載の多重位相クロック発生器。
【請求項24】
前記少なくとも1つの制御信号は、複数個の制御信号及び加重値信号であり、
前記選択及び位相混合回路は、
それぞれが複数個の選択信号の中に対応する1つの選択信号、及び前記n個の第1内部クロック信号の中で少なくとも2つのクロック信号を受信する複数個の選択回路と、
前記複数個の選択回路それぞれの出力を受信し、加重値信号に応答して第2クロック信号を出力する位相混合回路と、
を具備することを特徴とする請求項20記載の多重位相クロック発生器。
【請求項25】
前記制御回路は、
第1選択制御信号に応答してアップカウンティング動作を行い、第2選択制御信号に応答してダウンカウンティング動作を行う選択信号発生器と、
第1加重値制御信号及び第2加重値制御信号を発生する加重値制御発生器と、
前記第1加重値制御信号に応答してアップカウンティング動作を行い、前記第2加重値制御信号に応答してダウンカウンティング動作を行って前記加重値信号を発生する加重値信号発生器と、
前記加重値信号の最大値を検出して第1加重値検出信号を発生し、前記加重値信号の最小値を検出して第2加重値検出信号を発生する加重値最小/最大検出器と、
前記第1加重値検出信号、前記第2加重値検出信号、前記第1加重値制御信号、及び第2加重値制御信号を受信し、前記第1選択制御信号及び前記第2選択制御信号を発生して前記選択信号発生器に出力する選択制御信号発生器と、
を具備することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項26】
前記制御回路は、
位相検出器から前記アップ信号及び前記ダウン信号を受信して、前記複数個の選択信号及び前記加重値信号を発生することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項27】
前記加重値制御発生器は、
S(Sは、1以上の定数)個の選択信号を排他論理和する排他論理和XORゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力を反転するインバータと、
一部は前記排他論理和ゲートの出力を受信し、残りは前記インバータの出力を受信し、一部はアップ信号を受信し、残りはダウン信号を受信する2S個のANDゲートと、
前記2S個のANDゲートの出力を論理和して前記第1加重値制御信号及び前記第2加重値制御信号を発生するS個のORゲートと、
を具備することを特徴とする請求項25記載の多重位相クロック発生器。
【請求項28】
前記選択制御信号発生器は、
少なくとも2つのAND/ORゲート対を具備し、
一番目の対は、前記加重値最小/最大検出器から前記第1加重値検出信号及び前記第2加重値検出信号と前記加重値制御発生器から第1加重値制御信号とを受信して前記第1選択制御信号を発生し、
二番目の対は、前記加重値最小/最大検出器から前記第1加重値検出信号及び前記第2加重値検出信号と前記加重値制御発生器から前記第2加重値制御信号とを受信して前記第2選択制御信号を発生することを特徴とする請求項25記載の多重位相クロック発生器。
【請求項29】
前記電荷ポンプ/ローパスフィルタは、
直列に接続された第1電流源、第2電流源、PMOSトランジスタ、及びNMOSトランジスタと、
並列に接続された第1キャパシタ及び第2キャパシタ/抵抗対を具備し、
反転アップ信号が前記PMOSトランジスタのゲートに印加されると、出力端子が前記第1電流源により充電されて前記ループフィルタによりフィルタリングされ、これにより前記制御電圧が増加され、
ダウン信号が活性化されると、前記出力端子が前記第2電流源を介して放電して前記ローパスフィルタによりフィルタリングされ、これにより前記制御電圧が減少されることを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項30】
メモリセルアレイと、
外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、少なくともn(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を直接的に発生する少なくとも1つのクロック発生回路を具備する多重位相クロック発生器と、
前記少なくともn個の内部クロック信号を受信し、p(pは、2以上の定数)個の制御信号を発生する制御信号発生器と、
前記p個の制御信号のそれぞれに応答して直列ビットストリームを受信し、前記直列ビットストリームを前記メモリセルアレイに用いられる並列ビットストリームに変換する少なくとも1つの直並列変換器と、
前記p個の制御信号のそれぞれに応答して前記メモリセルアレイからの並列ビットストリームを受信し、前記並列ビットストリームを直列ビットストリームに変換する少なくとも1つの並直列変換器と、
を具備することを特徴とするメモリ装置。
【請求項31】
外部クロック信号を直接的に受信して前記外部クロック信号を反転し、
前記反転外部クロック信号からn(nは2以上の定数)個の中間内部クロック信号を発生し、
前記n個の中間内部クロック信号をM(Mは1以上の定数)回位相混合してn個の内部クロック信号を発生することを特徴とするクロック信号発生方法。
【請求項32】
外部クロック信号と帰還クロック信号を受信し、
前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を出力し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を出力し、
前記アップ信号及び前記ダウン信号に応答して少なくとも1つの制御信号を発生し、
少なくともn(nは4以上の定数)個の内部クロック信号を直接的に発生し、前記少なくとも1つの制御信号が前記n個の内部クロック信号の中で少なくとも1つの位相変化を制御し、
前記n個の内部クロック信号のうち、少なくとも1つのクロック信号から前記帰還クロック信号を発生することを特徴とする、帰還クロック信号の位相を外部クロック信号の位相にロックキングする方法。
【請求項1】
外部クロック信号を直接的に受信して、反転された外部クロック信号を発生するインバータと、
一番目のループ回路が反転外部クロック信号を受信し、n(nは2以上の定数)個のノードをそれぞれ備え、M−1(Mは1以上の定数)個のループ回路のそれぞれが前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の中間内部クロック信号それぞれを発生し、前記n個の中間内部クロック信号の周波数が前記外部クロック信号及び前記反転外部クロック信号の周波数の倍数であることを特徴とする直列に配列されたM個のループ回路と、
それぞれが直列に接続されて以前のループ回路から対応する中間内部クロック信号を受信して、対応する中間内部クロック信号を次のループ回路に出力するM−1個のインバータのそれぞれを具備するn個のインバータの集合と、
を具備することを特徴とするクロック発生回路。
【請求項2】
前記n個のインバータの集合それぞれは、
直列に接続されたM個のインバータを具備し、
前記クロック発生回路は、
前記M個のループ回路と直列に接続され、n個のノードを有し、前記n個のノードそれぞれが前記M番目のインバータのそれぞれから対応する中間内部クロック信号を受信し、前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の内部クロック信号のそれぞれを発生するM+1番目のループ回路をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のクロック発生回路。
【請求項3】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
複数個のループを具備することを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項4】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
単一ループを具備することを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項5】
前記nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択されることを特徴とする請求項2記載のクロック発生回路。
【請求項6】
前記n個のインバータの集合それぞれは、
直列に接続されたM個のインバータを具備し、
前記クロック発生回路は、
M+1番目のループ回路、M+2番目のループ回路、及びM+2番目のインバータの集合をさらに具備し、
前記M+1番目のループ回路は、n個のノードを具備し、前記n個のノード中の一部は、前記M番目のインバータから、対応する中間内部クロック信号を受信し、
前記M+2番目のループ回路は、n個のノードを具備し、前記n個のノード中の一部は、前記M番目のインバータから、対応する中間内部クロック信号を受信し、前記n個のノードの対応する1つにおいてn個の内部クロック信号それぞれを発生し、
第1グループのn個のインバータそれぞれは、前記M+1番目のループ回路から、対応する中間内部クロック信号を受信し、
第2グループのn個のインバータそれぞれは、前記M+2番目のループ回路から、対応する中間内部クロック信号を受信し、
第3グループのn個のインバータそれぞれは、前記第1グループのn個のインバータ、及び第2グループのn個のインバータに対応するインバータから出力を受信し、n個の内部クロック信号を発生することを特徴とする請求項1記載のクロック発生回路。
【請求項7】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
複数個のループを具備することを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項8】
前記M+1番目のループ回路のそれぞれは、
単一ループを具備することを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項9】
前記nは、4、5、6、8、9、10、12、15及び18からなるグループから選択されることを特徴とする請求項6記載のクロック発生回路。
【請求項10】
請求項1のクロック発生回路を具備することを特徴とする多重位相クロック発生器。
【請求項11】
前記多重位相クロック発生器は、
前記外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を発生し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を発生する位相検出器をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の多重位相クロック発生器。
【請求項12】
前記多重位相クロック発生器は、
前記位相検出器からのアップ信号及びダウン信号を受信し、少なくとも1つの制御信号を発生する制御信号発生器と、
前記少なくとも1つの制御信号及び前記M番目のループ回路から出力される前記n個の中間内部クロック信号をn個の第1内部クロック信号として受信してn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号中の少なくとも1つを前記帰還クロック信号として発生する位相補正回路と、
をさらに具備することを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項13】
前記制御信号発生器は、
電荷ポンプ及びローパスフィルタを具備するループフィルタであり、
前記少なくとも1つの制御信号は、制御電圧であり、前記電荷ポンプは、ロックキング動作が完了するまで前記ローパスフィルタを充電または放電して前記制御電圧のレベルを制御することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項14】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備する複数個の電圧制御遅延ラインであり、前記複数個の電圧制御遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを含んでおり、前記複数個の遅延セルそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記電圧制御遅延ラインは、前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2クロック信号を発生することを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項15】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備し、
前記複数個の可変遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを具備し、前記複数個の遅延セルそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2内部クロック信号を発生する電圧制御遅延ラインと、
前記n個の第2内部クロック信号の周波数を掛けて前記n個の第2内部クロック信号の周波数よりも高い周波数を有するn個の第2クロック信号を発生する掛算器と、
前記n個の第2クロック信号で少なくとも1つの周波数を分配して前記帰還クロック信号を発生する分配器と
を具備することを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項16】
前記制御信号発生器は、
制御回路であり、前記少なくとも1つの制御信号は、複数個の選択信号及び加重値信号を具備することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項17】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号中の2つを選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号中の前記選択された2つのクロック信号の位相を混合して前記外部クロック信号に同期されたn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号を前記帰還クロック信号として出力する選択及び位相同期回路であることを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項18】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で2つのクロック信号を選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で前記選択された2つのクロック信号の位相を混合してn個の第2内部クロック信号を発生する選択及び位相混合回路と、
前記n個の第2内部クロック信号の周波数を掛けて前記n個の第2内部クロック信号の周波数よりも大きい周波数を有するn個の第2クロック信号を発生する掛算器と、
前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号の周波数を分配して前記帰還クロック信号を発生する分配器と、
を具備することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項19】
前記位相補正回路は、
複数個の可変遅延ラインを具備する複数個の電圧制御遅延ラインであり、前記複数個の電圧制御遅延ラインそれぞれは、複数個の遅延セルを含んでおり、前記複数個の遅延セルのそれぞれは、前記制御電圧により制御され、前記電圧制御遅延ラインは前記制御電圧に応答して前記n個の第1内部クロック信号を遅延してn個の第2クロック信号を発生することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項20】
前記位相補正回路は、
前記n個の第1内部クロック信号を受信し、制御信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で2つのクロック信号を選択し、加重値信号に応答して前記n個の第1内部クロック信号の中で前記選択された2つのクロック信号の位相を混合して前記外部クロック信号に同期されたn個の第2クロック信号を発生し、前記n個の第2クロック信号の中で少なくとも1つのクロック信号を前記帰還クロック信号として出力する選択及び位相混合回路を具備することを特徴とする請求項12記載の多重位相クロック発生器。
【請求項21】
前記位相検出器は、
前記外部クロック信号、リターン信号、及び電源電圧を受信して前記アップ信号を発生する第1フリップフロップと、
前記帰還クロック信号、前記リターン信号、及び電源電圧を受信して前記ダウン信号を発生する第2フリップフロップと、
前記アップ信号及び前記ダウン信号を非論理積して前記リターン信号を発生するNANDゲートと、
を具備することを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項22】
前記アップ信号及び前記ダウン信号は、前記対応する中間内部クロック信号の位相を制御するために用いられることを特徴とする請求項11記載の多重位相クロック発生器。
【請求項23】
前記選択及び位相混合回路は、隣接クロック信号の中で選択して位相混合することを特徴とする請求項20記載の多重位相クロック発生器。
【請求項24】
前記少なくとも1つの制御信号は、複数個の制御信号及び加重値信号であり、
前記選択及び位相混合回路は、
それぞれが複数個の選択信号の中に対応する1つの選択信号、及び前記n個の第1内部クロック信号の中で少なくとも2つのクロック信号を受信する複数個の選択回路と、
前記複数個の選択回路それぞれの出力を受信し、加重値信号に応答して第2クロック信号を出力する位相混合回路と、
を具備することを特徴とする請求項20記載の多重位相クロック発生器。
【請求項25】
前記制御回路は、
第1選択制御信号に応答してアップカウンティング動作を行い、第2選択制御信号に応答してダウンカウンティング動作を行う選択信号発生器と、
第1加重値制御信号及び第2加重値制御信号を発生する加重値制御発生器と、
前記第1加重値制御信号に応答してアップカウンティング動作を行い、前記第2加重値制御信号に応答してダウンカウンティング動作を行って前記加重値信号を発生する加重値信号発生器と、
前記加重値信号の最大値を検出して第1加重値検出信号を発生し、前記加重値信号の最小値を検出して第2加重値検出信号を発生する加重値最小/最大検出器と、
前記第1加重値検出信号、前記第2加重値検出信号、前記第1加重値制御信号、及び第2加重値制御信号を受信し、前記第1選択制御信号及び前記第2選択制御信号を発生して前記選択信号発生器に出力する選択制御信号発生器と、
を具備することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項26】
前記制御回路は、
位相検出器から前記アップ信号及び前記ダウン信号を受信して、前記複数個の選択信号及び前記加重値信号を発生することを特徴とする請求項16記載の多重位相クロック発生器。
【請求項27】
前記加重値制御発生器は、
S(Sは、1以上の定数)個の選択信号を排他論理和する排他論理和XORゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力を反転するインバータと、
一部は前記排他論理和ゲートの出力を受信し、残りは前記インバータの出力を受信し、一部はアップ信号を受信し、残りはダウン信号を受信する2S個のANDゲートと、
前記2S個のANDゲートの出力を論理和して前記第1加重値制御信号及び前記第2加重値制御信号を発生するS個のORゲートと、
を具備することを特徴とする請求項25記載の多重位相クロック発生器。
【請求項28】
前記選択制御信号発生器は、
少なくとも2つのAND/ORゲート対を具備し、
一番目の対は、前記加重値最小/最大検出器から前記第1加重値検出信号及び前記第2加重値検出信号と前記加重値制御発生器から第1加重値制御信号とを受信して前記第1選択制御信号を発生し、
二番目の対は、前記加重値最小/最大検出器から前記第1加重値検出信号及び前記第2加重値検出信号と前記加重値制御発生器から前記第2加重値制御信号とを受信して前記第2選択制御信号を発生することを特徴とする請求項25記載の多重位相クロック発生器。
【請求項29】
前記電荷ポンプ/ローパスフィルタは、
直列に接続された第1電流源、第2電流源、PMOSトランジスタ、及びNMOSトランジスタと、
並列に接続された第1キャパシタ及び第2キャパシタ/抵抗対を具備し、
反転アップ信号が前記PMOSトランジスタのゲートに印加されると、出力端子が前記第1電流源により充電されて前記ループフィルタによりフィルタリングされ、これにより前記制御電圧が増加され、
ダウン信号が活性化されると、前記出力端子が前記第2電流源を介して放電して前記ローパスフィルタによりフィルタリングされ、これにより前記制御電圧が減少されることを特徴とする請求項13記載の多重位相クロック発生器。
【請求項30】
メモリセルアレイと、
外部クロック信号及び帰還クロック信号を受信し、少なくともn(nは、2以上の定数)個の内部クロック信号を直接的に発生する少なくとも1つのクロック発生回路を具備する多重位相クロック発生器と、
前記少なくともn個の内部クロック信号を受信し、p(pは、2以上の定数)個の制御信号を発生する制御信号発生器と、
前記p個の制御信号のそれぞれに応答して直列ビットストリームを受信し、前記直列ビットストリームを前記メモリセルアレイに用いられる並列ビットストリームに変換する少なくとも1つの直並列変換器と、
前記p個の制御信号のそれぞれに応答して前記メモリセルアレイからの並列ビットストリームを受信し、前記並列ビットストリームを直列ビットストリームに変換する少なくとも1つの並直列変換器と、
を具備することを特徴とするメモリ装置。
【請求項31】
外部クロック信号を直接的に受信して前記外部クロック信号を反転し、
前記反転外部クロック信号からn(nは2以上の定数)個の中間内部クロック信号を発生し、
前記n個の中間内部クロック信号をM(Mは1以上の定数)回位相混合してn個の内部クロック信号を発生することを特徴とするクロック信号発生方法。
【請求項32】
外部クロック信号と帰還クロック信号を受信し、
前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より進むとアップ信号を出力し、前記外部クロック信号の位相が前記帰還クロック信号の位相より遅れるとダウン信号を出力し、
前記アップ信号及び前記ダウン信号に応答して少なくとも1つの制御信号を発生し、
少なくともn(nは4以上の定数)個の内部クロック信号を直接的に発生し、前記少なくとも1つの制御信号が前記n個の内部クロック信号の中で少なくとも1つの位相変化を制御し、
前記n個の内部クロック信号のうち、少なくとも1つのクロック信号から前記帰還クロック信号を発生することを特徴とする、帰還クロック信号の位相を外部クロック信号の位相にロックキングする方法。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図17E】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図17E】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2007−124660(P2007−124660A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291563(P2006−291563)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】
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