スマートメーターパーキングシステム
【課題】
ネットワーク接続されたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システムを提供すること。
【解決手段】 車輌駐車スペースの車輌を判定する車輌検知システム110と、電子パーキングメーター112と、車輌検知システムおよび電子パーキングメーターに相互接続されているICM(インテリジェント通信モジュール)111と、 ICMは、ワイヤレス方式でICM121と相互接続され、インターネット115と接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)122と、モバイルカメラユニット124、デスクトップコンピュータ114、及びグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)端末125を含み、インターネットに接続されている、ナンバープレート認識システム123と、インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路116を介して、インターネットに相互接続されたサーバとを備える。
ネットワーク接続されたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システムを提供すること。
【解決手段】 車輌駐車スペースの車輌を判定する車輌検知システム110と、電子パーキングメーター112と、車輌検知システムおよび電子パーキングメーターに相互接続されているICM(インテリジェント通信モジュール)111と、 ICMは、ワイヤレス方式でICM121と相互接続され、インターネット115と接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)122と、モバイルカメラユニット124、デスクトップコンピュータ114、及びグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)端末125を含み、インターネットに接続されている、ナンバープレート認識システム123と、インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路116を介して、インターネットに相互接続されたサーバとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明によるスマートメーターパーキングシステムは、周辺装置からのインプットを受諾し車輌検知センサーによって検知された到着と出発の事象に反応することができると同時に、パーキングシステムの状態に関連するデータを保存するためのメモリーを備えてインテリジェント通信モジュールと連動することができ、またシステム内の他のデバイスおよびコンパクトコンピュータ・ワークステーションに対してワイヤレスでの送信ができ、メーターのワイヤレスネットワークおよびインターネットに接続されているひとつまたはそれ以上の形式のネットワークに接続することができるプログラマブル電子パーキングメーターに関する。
【背景技術】
【0002】
車輌検知センサー(VDS)は、車輌の到着と出発およびインダクションループ式検出器のオン/オフ状態を判定し、そしてこれらの状態データはインテリジェント通信モジュール(ICM)か、あるいは電子パーキングメーター(EPM)に直接送信される。前記VDSは双方向通信および強化された検出器状態のレポートが可能なマイクロプロセッサーを備えている。前記VDSは、本発明と同一の被譲渡人に譲渡され参照により本件に含まれる、電子パーキングメーターシステムと題された米国特許出願No.09/866,919記載のものと類似している。
【0003】
前記ICMは、トランザクションデータと監査情報に関する照会及び受信をし、前記VDSからの通信の受信をし、メッセージの検証をし、メッセージのログをとり、そして、それらを選択されたEPMにリレーする。前記ICMは他の周辺機器に対し、前述の周辺機器からのリクエストにより、あるいは内部ICMプログラミングによって、データを送信することができる。前記ICMはEPMあるいはVDSのいずれかを再プログラムするために必要なデータおよび命令を送ることができる。
【0004】
前記ICMは、外部デバイスへの配線接続を介してあるいはインテリジェント・ネットワーク・ブリッジ(INB)へのワイヤレス通信システムを介して通信することができる。前述の送信によって、前記ICMは、前記VDSまたは前記EPMと外部デバイスとの間でデータをリレーできるようになる。
【0005】
前記ICMは、マイクロプロセッサー、不揮発性メモリー・ストーレッジ、並びに、VDS、EPMおよび無線周波モデムまたは類似のデバイスを介し、ワイヤレス方式で同様に装着された他のデバイス類への送信を行なうように設計されたデバイス、および外部コンピュータ端末への通信ポート、から成る電子装置である。前記マイクロプロセッサーは、接続されたあらゆるデバイス間のデータフローの制御を実行することができる任意のプロセッサーである。このプロセッサーは、不揮発性メモリー・ストーレッジ内に常駐し、ワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいは外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能とされるコードによって制御される。メモリーの種類として好ましいのは、内部に記憶される情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単に再プログラムできる「フラッシュ」メモリーである。
【0006】
前記EPMは事象の記録や動作可能性(operability)の現状を自身のメモリーに保存するほか、動作に関連するプログラミングと実時間時計を保存し、前記ICMまたは前記VDSからのインプットを受信し、それらのインプットをもとに動作を実行する。前記EPMはまた、リクエスト側デバイスに対して自身のメモリーの中身を送信し、トランザクションデータ、実時間時計の設定、事象のトランザクションおよび現在の動作状況および徴収済み収益の監査データをオフロードできるようにするための問い合わせ(query)を受けることができる。前記EPMは、米国特許出願No.09/866,919に記載のものと類似しているが、当該EPMは到着および出発の事象に対して反応できるよう周辺装置からのインプットを受諾できる能力を兼備している。前述の反応は、現在可能なメーター機能に付加されるもの、あるいは同メーター機能を強化するものである。
【0007】
INBは基本的にコンパクト・コンピュータ・ワークステーションであって、ひとつまたはそれ以上のマイクロプロセッサー、データ・ストーレッジ機能、ランダムアクセスメモリー(RAM)、そしてネットワークコネクションであってICMに装着されたRFモデムのメーターワイヤレスネットワークと、インターネットに接続されたひとつまたはそれ以上の他形式ネットワークの両方に接続するネットワークコネクションを有している。これらのコネクションには、利用可能なあらゆる種類の携帯電話ネットワーク(GPRS、GSM、CDMA)に接続するための携帯電話用モデム、標準の802.11プロトコルによるワイヤレスコネクション、Ethernet(登録商標)を介した配線接続によるコネクション(100Tまたはギガビット)、光ファイバーネットワークへの配線接続、同軸ケーブルネットワークへの配線接続、および/または標準的な電話システムへの配線接続が含まれ得る。前記INBはバッテリー、太陽電池、AC電源への直接接続および直流電源への直接接続を任意に組み合わせて給電される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
INBのマイクロプロセッサー、RAM、そしてデータの記憶に関する基本要件は、基本的なディスクオペレーション、有効化された(enabled)任意のネットワークコネクション間のデータストリーム経路確保、ICMに接続された最大500区画の駐車スペースからの最長2週間におよぶデータについてINBがアクセス可能なデータベースに保存すること、前記データベース内のトランザクションに関する基本的なデータ解析、そして問い合わせ側デバイスに対して基本的なレポートを提示すること、これらを十分可能とするものである。前記デバイスはまた、インターネットを使ったハッキング攻撃から同デバイスを保護するセキュリティーソフトウェアも実行する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるスマートパーキングメーターシステムは、シリアル通信による通信に利用可能なポート、および/またはINBを装着できる任意の形式のワイヤレスコミュニケーション、を装備した、任意の手持ちサイズのコンピュータ・デバイスを用いる。前記デバイスはまた、最大容量でパーキングスペース200区画分のデータ(前記手持ちサイズのデバイスでは、合計128MBのメモリースペースが必要と推定される)を保存できなければならない。実際にどのような手持ちサイズ・デバイスを選択するかは、市当局が執行(enforcement)および/またはメンテナンス作業、に使用しているソフトウェア/ハードウェアの組み合わせによって最終的に決まる。目標は、もし出頭命令(citation)/メンテナンスシステムがすでに使用されているのであれば、スマートメーターシステムからのデータフローを既存の出頭命令(citation)/メンテナンスシステムに統合させる点にある。好ましいハードウェアは、Intel Strong Armあるいはその他互換性のあるプロセッサーで、マイクロソフト社のWindows(登録商標)Pocket PC 2002、または上述の性能(capabilities)を有する手持ちサイズのデバイスに適した同様の能力のオペレーティングシステムを実行するものを使って構築された、いわゆる「高耐久(ruggedized)」の手持ちサイズ・デバイスと定義付けられる。
【0010】
手持ちサイズコンピュータを使用して付属のカメラが収集する画像をどの程度まで解釈するかによって、追加の記憶能力および処理能力が必要となる。
【0011】
ナンバープレート認識(LPR: License Plate Recognition)システムは2つのコンポーネントで構成される。そのうち最初のコンポーネントは画像を収集するためのカメラであり、二番目はグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)を使って位置データを収集するユニットである。これらユニットによって収集されたデータは、収集された情報を解釈する能力を有するコンピュータ上で実行されるソフトウエアに送り込まれ、ナンバープレートのナンバーと物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には、監視時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻のエレメントは車輌の監視にも適用することができる。ナンバープレートの番号記録と位置、時刻に加えて、ナンバープレートの画像も裁定時の証拠として保存される。
【0012】
車でまたは徒歩で巡回警備する個人が、手持ちサイズのユニット等、可動式のカメラユニットを対象物に向ける。巡回警備用の車輌に装着されたカメラユニットが使用される場合もある。巡回中、このようカメラユニットはナンバープレートに向けられてナンバープレートのデジタル画像を収集する。画像は、監視カメラユニットからの車輌の相対的位置を決めるのに必要な情報、コンパス方位と距離と思われるが、そのような情報と共に収集される。カメラは手持ちサイズのデバイスに取り付けて同じ情報を収集しても良い。
【0013】
現在では、グローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)システムによって現在位置を判断する方法が、様々な用途において広く用いられている。GPS システムは、位置決定をリクエストするデバイスと、地球を回る静止軌道上に位置する3つまたはそれ以上の衛星との間の、相対的な位置関係を判定するという原則に基づいて作動する。この情報は、三角法によって当該デバイスの正確な緯度と経度を測定するために用いられる。この用途に使われるデバイスには、1メートル未満の精度が要求される。
【0014】
クライアント側のデスクトップコンピュータは、執行係員および/またはメンテナンス係員、が路上で使用している稼動中の手持ちサイズコンピュータと通信できる機能を備えていなければならない。前記デスクトップコンピュータはまた、インターネットへの接続機能も備えていなければならない。前述の接続性は執行係員、および/またはメンテナンス係員が収集するデータを送信するためだけではなく、データウェアハウスからレポートを取り出すためにも必要である。また前記デスクトップコンピュータは、メモリー、プロセッサーおよびデータ・ストーレッジに関して十分なシステムリソースを備え、ナンバープレートの画像、GPSデータおよび相対的位置データを処理してデータウェアハウス上に常駐するデータ解析エンジンを使った違反データとの照合のために使用可能な監視データを生成できなければならない。
【0015】
インターネットを介したネットワーク内のデバイスとのやり取りが生じる限り、セキュリティーの侵害可能性を減らすよう通信の各終端部にはファイヤーウォールシステムが必要である。実際に使用する前記システムは、ハードウェアベースのソリューションという形をとっても良いし、ハードウェア・ソリューションが実施不可能な状況では厳密にソフトウェアのみのソリューションという形をとっても良い。更に、ファイヤーウォールより外側の物理的ネットワークを共有するデバイス間を相互接続するためのルーターも必要である。末端のネットワークセグメントについては、INBがルーターとしての機能を果たす。
【0016】
ネットワークサーバコンピュータは、上位のプロセッサーとRAMストーレッジ、およびデータ・ストーレッジの機能を装備したひとつあるいはそれ以上のコンピュータで構成される。前記コンピュータは離れた場所に配置するか、あるいは個々のクライアントがローカルに設置し、インターネット経由でアクセスしてデータ通信を行なう。またこれらのコンピュータは、ひとつまたはふたつ以上のクライアント・シティー、解析エンジン、ウェブページサーバ、報告書作成プログラム、マップサーバに関する駐車データの集中格納先としての機能も果たす。サーバのシステムはデータ量、ビジター数、有効化された報告能力の増加を収容する必要が生じればそれに応じて拡張可能である。前記データウェアハウスはSQLベースのリレーショナルデータベースが実行できるものであれば任意のプラットフォーム上で作動する。前記データベースは、演算を実行し、また更なる報告に活用するために演算結果を記憶するようデータベースに命令を与える特注のJava(登録商標)解析エンジンと組み合わせられる。前記サーバはまた、ユーザーインターフェースのホストとなり、リモートユーザーおよび/またはローカルユーザー、がデータベースと交信して前述の報告書を生成し、新たなデータをインポートし、新しいデータの正確な演算の実施に必要なデータの維持ができるようにする。前記ユーザーインターフェースは、カスタマイズされたポータルインターフェースでも良いし、あるいはウェブページ上で稼動するインターフェースでも良い。前記サーバはまた、マップサービス・エンジンも収容している。このマップサービス・エンジンは、地理的な位置に関するデータと統計的なデータを組み合わせて、マップをベースとするインターフェースをシステムユーザー向けに生成する。前記インターフェースは入力機能と出力機能を両方実行する。
【0017】
前記VDSは車輌の到着と出発、また電磁誘導ループの作動状況を判定する。これらの通信はICMに伝えられるか、または直接電子パーキングメーターに伝えられる。検出器に関する今後の計画としては、マイクロプロセッサーをグレードアップして双方向通信を可能にすること、及び検出器の状態報告を強化することなどが挙げられる。前述の改善によって、バッテリーレベルの検出器からの報告や、実際のインダクタンス読取値、その他トラブルシューティング情報の報告ができるようになる。更に前記の改善によって、ユニットを工場に送り返さなくても必要に応じて検知パラメータを再プログラムできるようになる。
【0018】
前記ICMは検出器からの通信を全て受信し、メッセージを記録した後、該メッセージをEPMにリレーする。ICMが様々な種類の電子パーキングメーター間で通訳の役割を果たすので、検出器の設計仕様が何種類も必要という事態が避けられる。ICMはまたEPMが受信するメッセージの検証を行なうことができる。前記ICMはクエリーを出してトランザクションデータと監査情報に関する電子パーキングメーターからのデータを受信する。受信後、別のデバイスへ送信する必要が生じる時までこれらのデータはICM上に記憶される。前述のリクエストは外部デバイスまたはICMの所定演算(operational)パラメータのいずれかによって開始される。また前記ICMは、車輌検出器に双方向通信の機能が備わっている場合には車輌検出器にリクエストを出すこともできる。更に前記ICMは、パーキングメーターまたは車輌検出器のいずれかを再プログラムするために必要なデータや命令について送信を行なう。前記ICMは、外部デバイスへの配線接続を介してあるいはICMが持つINBへのワイヤレス通信システムを介して通信することができる。前述の通信は事実上双方向であってICMから情報をリクエストするため、あるいはリクエストに対する対応を実施するために必要な命令および/あるいはデータを送るために用いられる。前述の対応にはまた、検出器または電子パーキングメーターと外部デバイスとの間でデータをリレーする役割も含まれる。電子パーキングメーターは、事象の記録と現状の動作可能性(operability)を自身のメモリーに記憶する。電子パーキングメーターはまた、動作に関連するプログラミングと実時間時計を記憶し、前記ICMまたは車輌検知器からのインプットを直接受信し、それらのインプットをもとに動作を実施する。これらの対応には、メーターのプログラミングおよび/または実時間時計の変更も含まれる。メーターはまた、リクエスト側デバイスに対して自身のメモリーの中身を送信するよう依頼を受けることもできる。これにより、トランザクションデータ、実時間時計の設定、事象のトランザクションおよび現在の動作状況および徴収済み収益の監査データをオフロードすることが可能となる。
【0019】
情報の種類に関わらず、ネットワーク・データウェアハウスサーバは新規データを受け入れられるよう待機している。それらのサーバは、多種類のデータフォーマットを受信し、データを受信したらそれらを処理できる能力を備えている。
【0020】
データは、外部コンピュータへの配線接続により、あるいはワイヤレス技術を介して定期的にINBへのアップロードを行なうことにより、メーター・ICM・検知器システムから収集することができる。配線接続が用いられる場合、接続用のコンピュータを後にインターネットへとつなぎ、データは当該接続を経由して、データウェアハウスとして機能するネットワーク・サーバへと送信される。INBの使用に際しては、INBがワイヤレス方式で各駐車スペースから情報を収集し、前記情報はアクティブなインターネット接続を経由してINBからデータウェアハウスへと送信される。
【0021】
システムインベントリーの変更(デバイスを別のものと交換する)に関する情報、または実施中のメンテナンス作業に関する情報は、作業を実施している個人が記録する。このデータは、後でインターネットに接続される手持ちサイズのデバイスに記録される。インターネットに接続された時点でデバイスは、メンテナンス係員が書き込んだ情報をデータウェアハウスに転送する。このプロセスはまた執行係員によって収集される出頭命令(citation)のデータにも適用される。
【0022】
それぞれのデータ記録には、記録に含まれる情報と関連があるデバイスについての情報が含まれている。また前記記録には事象が発生した時のタイムスタンプも含まれている。インポートエンジンはまず、その事象と関連があるデバイスによって情報をグループ分けする。
【0023】
情報のグループ分けが済むと時系列でシーケンス化し、一本の事象のつながりを作成しなければならない。1回限りの事象、例えば出頭命令の発行やメンテナンス修理の場合はそれ以上の処理は不要である。このようなアイテムは後日クロスリファレンスできるようにリレーショナル・データベースの中に直接記憶される。
【0024】
一部の事象種類については一対にして有益なデータのグループ分けを創り出す。例としては到着/出発およびデバイス「故障」入力(Enter)/デバイス「故障」終了(Exit)、などが挙げられる。このようなグループ分けは記録を順次調査することにより形成される。またそれぞれのケースで起因事象は、その直後に続く整合事象(matching event)と一対にされる。このようなグループ分けは、結果として駐車スペース状況のグループ分けとなる。
【0025】
事象が一対に組み合わされて駐車スペース状況のグループ分けが形成されたら前記データを再び検査し、暫定的な事象と前述のグループ分けとを整合させる。特にこれは電子パーキングメーターの支払い事象に関わっている。それぞれの支払いを、妥当な一対の到着・出発の事象とマッチングさせ記録する。
【0026】
統計を作成するため、個々の駐車スペースに関してインポートしているデータを静的情報と比較する。この情報には、下記の動作パラメータが含まれている。
(1) 駐車規則に関する執行時間
(2) 駐車規則に関する執行日数
(3) メーターの料率
(4) 許諾された支払いおよび許諾されたコインの種類
(5) 有効化されているフィーチャーの種類(メーターリセット、到着後のフリータイム、メーターフィード防止、および/または累進料率体系)
(6) 「プリ・ペイ(pre-pay)」時間の長さ(執行時間の開始時刻よりも前の時間で、その間の支払いは事前購入とし執行時間開始後に使用する)
【0027】
これらのパラメータに基づき、グループごとに記録された事象を使って、駐車スペースの利用、法令順守、収益、動作可能性、執行などのシステムパラメータに関する統計データを計算する。
【0028】
事象の記録が一対に組み合わされ解析されると、その結果および記録はひとつまたはふたつ以上の表に記録され、適切であれば前記統計データは事象のグループごとに保存される。別のケースでは、事象の一部(出頭命令等)をその他の事象または事象のグループ(駐車スペースの利用者等)とマッチングさせ、後日行なうレポート生成用として記録できる追加情報(ある違反が処罰されたかどうか等)を決定する。
【0029】
ユーザーがSOARシステムからのレポートをリクエストする場合、リクエスト側には以下の項目を選択するためのインターフェースが提示される。
(1) 実行すべきレポートの種類
(2) レポートの対象範囲とする日付/時刻
(3) レポートに含めるべき駐車スペースの選択基準
(4) レポートに含めるべき内容(aspects)
(5) 提示用に選択される駐車スペースをグループ分けする方法
続けてSOARはリクエストの基準とマッチングさせながら記録を検索し、レポートを作成する。
【0030】
フィルター処理された記録を取り出した後、それらの記録をまずスペースごとに集めてからユーザーからのリクエストに従った駐車スペースのグルーピングに準じて集計する。統計データの集計方法は処理される統計値(statistic)によって異なる。前記統計的方法としては:合計;平均化;見出された最大値または見出された最小値として特徴づける方法が考えられる。
【0031】
統計データの収集、フィルター処理、集計、そして提示を、全ての駐車スペースの全利用者について行なうのは、非常に時間がかかるプロセスであるため、索引付け(indexing)の手法が用いられる。この手法では各駐車スペースの統計データを1日、1週間、1ヶ月単位で保存する。このような事前計算済みの統計データを組み合わせて使用することで、レポート生成プロセスは飛躍的に強化される一方で、システムが可能にするフィルター処理のフレキシビリティーはそのまま維持することができる。
【0032】
レポートは以下のドキュメント形式のうちいずれかを使って提示することができる。
(1) Adobe Systemsが開発したポータブル・ドキュメント・フォーマット(pdf)形式
(2) ウェブページ
(3) 色分けしたマップ
【0033】
データ解析には静的パラメータと動的データの両方を組み合わせて用いる。データの種類による差異としては、静的データは日付や時刻によって動的に適用することができない。静的パラメータは変更可能ではあるが、変更するとレポートやデータ解析に普遍的な影響を与える。
【0034】
静的に保存される情報としては、緯度と経度を用いた地理的な位置、駐車スペースの種類(並行駐車、斜め、あるいは直角)、該当駐車スペースの記述的名称、そしてデータ処理を目的とする索引番号等が含まれる。
【0035】
規定(policy)に関連して保存される情報には、規定に適用される稼動日数、稼動時間、料金体系、コイン評価パラメータ、有効化されているフィーチャー、到着時に与えられる無償時間、そしてプリペイ(pre-pay)時間の量などが含まれる。電子パーキングメーターに関連して保存される情報には、メーカー名、メーターの種類、市当局用の通し番号、Innovaparkとメーカー名などが含まれる。コインパラメータには、許諾されたコインおよびその他の支払い貨幣単位の定義、各料金体系においてそれぞれのコインおよび貨幣単位に割り当てられた時間の量などが含まれる。「グルーピング」は、ユーザーが利用可能なグループ分けの種類と各グループの下位グループ(sub-group)の両方に関する定義である。例えば「グルーピング」によって、「ゾーン」と呼ばれるグループ分けと、該当グループ分けに基づく個々のゾーンが定義付けられる。またこれらは全てユーザー定義可能である。
【0036】
修正パラメータは、欠落している到着または出発事象に関する修正ロジックをどのように取扱い適用するかに影響を与える。このプロセスでは、統計的平均化と閾値のような静的データを組み合わせて使用し、インポートされたデータの中で前述のデータ欠落(gap)が見つかった場合に推定到着時刻と推定出発時刻を生成する。下記の表に、修正ロジックと公式の例を示す。:
(マーキングーメーターの欠落出発時刻のための最小二乗法)=
Sum(p(I)*[D(I)-C(I)])/sum(P(I)^2)
ここで、
P(I)=現在の車に関するコインの合計
[D(I)-C(I)]=出発時刻から最初にコインが投入された時刻を引いた値
サンプルトランザクション表
コード 時刻 コイン 投入 P(I) [D(I)−C(I)] 推定%エラー
A 1:00 − − − −
C 1:02 0.25 − − −
C 1:15 0.25 − − −
D 1:30 − 0.5 28 34.19
A 2:00 − − − −
C 2:05 0.1 − − −
D 2:15 − 0.1 10 6.84
A 3:00 − − − −
C 3:05 0.25 − − −
C 3:06 0.25 − − −
C 3:07 0.25 − − −
D 4:00 − 0.75 55 51.29
分 子 分 母
車1 14 0.25
車2 1 0.01
車3 41.25 0.5625
合計 56.25 0.8225
アルファ=68.38905775分/ドル
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明の上記目標、特徴、および利点は、本発明を実施する最良の態様の実施形態に関する下記の説明と、以下の図面とを併用して解釈すれば直ちに明らかとなる。
【0038】
図1に示すナンバープレート認識システム(LPR)において、手持ちサイズのものでも車輌に装着されたものでも良いが、ビデオカメラ20が、電子パーキングメーター24乃至27で認識されるパーキングメータースペースに関して、車輌21乃至23のナンバープレートのビデオ画像を時刻レファレンス付きで作成する。作成されたデータは、コンピュータ29とビデオモニター30を含むナンバープレート認識コンポーネント28に送信される。 ナンバープレート認識コンポーネント28は画像データと時刻データを読取り、ナンバープレートのナンバーと特定車輌の物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には観察時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻の要素は車輌の観察にも適用することができる。少なくとも個々の駐車スペースに車輌があるかないかに関する電子パーキングメーター24乃至27からのデータは、メーター用データストーレッジデバイス31に送信される。 ナンバープレート認識データはメモリー32に保存され、当該データと駐車スペースの監視結果は、スペース/タイムコンポーネント33に集められる。 メモリー31からのEPM用データは違反34コンポーネントにインプットされ、ここでメモリー用データとコンポーネント33からのスペース/タイマーデータとをコンパレータ35で比較して、駐車スペースの違反行為が判定され、その結果、出頭命令コンポーネント36から出頭命令が発行されることになる。
【0039】
図2に示すICMは、マイクロプロセッサー40、不揮発性メモリー・ストーレッジチップ41、車輌検知器用ポート42、外部デバイス用ポート43、ワイヤレス通信モジュール(RFモデム)用ポート44およびEPM用ポート45、を含む電気装置である。 マイクロプロセッサー40は、接続された全てのデバイス間のデータフローを制御するとともに、不揮発性メモリー・ストーレッジチップ41内に常駐するコードによって制御される機能を有する任意のプロセッサーである。 前述のコードは、ポート44を使ったワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいはポート43を使った外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能である。 メモリー・ストーレッジチップ41は、内部に保存される情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単に再プログラムできる。
【0040】
図3は、スマートメーターパーキングシステムの一環としてSOAR解析エンジンが累進料率による支払額を決定する手段について説明するフローチャートである。前記フローチャートでは具体的にコインを使った支払いを示し、料金も3段階しか採用していないが、他の支払い形態やもっと多くの料金段階を適用する際にも同一または拡張したロジックを活用することができる。フローチャートの中で使われているパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeArr=(到着信号の時刻)
TimeEnfBegin=(所定の執行(enforcement)時間開始時刻)
TimeEnf End=(所定の執行時間終了時刻)
TimeRef=(累進料率プログラムで用いる計算上の基準点)
TimeCurr=(支払いの実施時刻)
TimePc=(電子パーキングメーターに表示される時間で、計算用にSOARが示すもの)
ValueDrop=(投入されているコインの金額、あるいはその時に支払われている金額)
Timerate=(査定中の支払い金額にどの料率区間を適用すべきかを決める時間)
ValueRate=(メーター上の追加時間許諾に向けて適用されている金額)
Ratel、Rate2、Rate3、Rate4 ・・・ Raten (異なる時間間隔に対する所定の料率)
Ratebound1、Ratebound2、Ratebound3 ・・・ Rateboundn=(異なる料率に対する所定の時間制限)
【0041】
図3に示す累進料率フローチャートにおいて、料金査定中の利用者の到着が執行時間の開始後かどうかをコンパレータ50で判定する。利用者の到着が執行時間の開始後ならば、フローはコンパレータ51に移り、到着時間が執行時間の終了前であることを確認する。前述の条件が両方満たされれば、プロセス52で累進料金計算の基準点と到着時刻が等しいと設定される。 コンパレータ51あるいは52が「いいえ」であった場合、料金計算の基準時間が執行時間の開始時刻に等しいと計算回路53が設定する。
【0042】
料率区間の計算開始点となる基準時刻が設定されると、計算手順は54および54'に移りここでTimerate とValuerateの初期値が設定される。Time rate は、利用者による駐車スペース利用時間内で、時間を購入する支払いが開始される時点を反映するように設定される。これは、支払い時間に、現在メーター上に表示されている時間を加算し、そこから料金計算用の基準時間を引いたものである。Value rate は、行なわれようとしている支払いの額に等しい値に設定される。
【0043】
その後、計算手順はロジックループに入り、支払い総額を求める処理が終わるまでロジックループを繰り返し実行する。このようなコンパレータとプロセスのループはまず、TimerateがRateBoundnで定義付けられる該当駐車スペースの制限時間とすでに同等の状態ではない、あるいは制限時間を超えていない点を検証することから始まる。図3では、一例として3段階の料金体系を用いているため、RateBoundnをRateBound3と表現している。そのようなわけでこの比較はコンパレータ56に表されている。
【0044】
実際にTimerateがRateBoundnと等しいまたはそれを超過している場合には、ValuerateとRatenを積算し(プロセス59)、その後にValuerateをゼロ値にセットして手順ループを終了する(プロセス59’)。
【0045】
TimerateがRateBoundn(料率境界n)を越えていない場合には、Time rateとRateBoundn-1とを比較し、次にRateBoundn-2、RateBound3とを比較するというように、Time rateがある料率境界と同等かあるいはそれよりも大きい状態になるまで比較を続け、RateBound1まで到達する(コンパレータ57と58)。Timerateがあらゆる料率境界よりも小さいことが分かった場合には、Rate1を計算に使用する。同様にTime rateがRateBound1よりも大きいまたはRateBound1に等しいことが最初に判明した場合には、Rate2を計算に使用する。そして前記手順は、同様のコンパレータおよびプロセス一式を、Rate1からRatenまでそれぞれの料率に適用する。
【0046】
まず、Valuerateと計算に用いる料率(rate)を積算した後Timerateに加算して求めた値が、該当料率に対応する料率境界よりも大きくなるかどうかを判定する(コンパレータ66はRate1、コンパレータ63はRate2、コンパレータ60はRate3に該当する)。
【0047】
上記で料率境界よりも大きいと判定された場合には、前記Timerateと前記料率境界との時間的な差をTimerate(n)の値として設定する(プロセス67はRate1、プロセス64はRate2、プロセス61はRate3に該当する)。 その後Timerate(n)を用いて、その時にどのような金額が計算用の料率(rate)として反映されるかを判断する。この値はValuerateから控除される(プロセス67'はRate1、プロセス64‘はRate2、プロセス61’はRate3に該当する)。 そしてTimerateは現在の料率に対応する料率境界と等しく設定され(プロセス67”はRate1、プロセス64”はRate2、プロセス61”はRate3に該当する)、手順のループが反復されると(ループ55)、該当Valuerateの残りの金額は次の高い料率で処理されることになる。
【0048】
Valuerateと計算に用いる料率(rate)を積算した後Timerateに加算して求めた値が、該当料率に対応する料率境界よりも大きくならないと判断された場合(コンパレータ66はRate1、コンパレータ63はRate2、コンパレータ60はRate3に該当する)には、Valuerateと計算に用いる現在の料率とを積算しTimerateを求める(プロセス68はRate1、プロセス65はRate2、プロセス62はRate3に該当する)。 その後、手順ループを終了させるためにValuerateが「0」に設定される(プロセス68'はRate1、プロセス65'はRate2、プロセス62'はRate3に該当する)。
【0049】
図3aには、累進料率の中でどのように時間値を収益値に変換するかが示されている。このフローチャートの中で使われているパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeCalc=(収益金額に変換されようとしている時間値)
RateBoundn=(現在の料率レベルの上限)
RateBoundn-1=(ひとつ前の料率レベルの上限) : 1番目の料率レベルに関する計算の場合、この値は「0」に設定される。
Revn=(現在の料率レベルに関する収益値)
Rev=(全料率レベルの累積収益値)
【0050】
この手順はTimeCalc(プロセス126)から始まり、その後手順のループ(ループ開始127からループ終了127'まで)に入る。この手順ループは、Ratelから規定されている最大料率レベルまでの各料率レベルを基準としてロジックを適用する。Timecalcを解析し、現在の料率の上限からひとつ前の料率の上限を引いた値よりも大きいかどうかを判定する。この計算が1番目の料率レベルに適用される場合、ひとつ前の料率限度は「0」とされる(コンパレータ128)。
【0051】
Timecalcの値が現在の料率区間の継続時間に満たない場合、それは該当時間全てに現在の料率が適用されることを意味する。従ってTimecalcと現在の料率を積算し(プロセス129)、該当の時間値に相当する収益を算定する。Timecalcで表される時間の全てが現在の時間区間に該当するのであるから、当該変数は「0」に設定され、後続の料率区間についての値を算定する際に二重計算されないようにする(プロセス129')。
【0052】
それ以外の場合はTimecalcで表される時間の一部分のみに現在の料率区間を適用する。その場合、現在の料率区間の継続時間と現在の料率を積算し、現在の料率区間に関する収益値を求める(プロセス130)。そして、現在の料率区間の継続時間分だけTimecalcを減じ(プロセス130')、後続の料率区間についての値を算定する際に二重計算されないようにする。
【0053】
いずれの場合も、その後Revnについて算定した値だけRevを増分することにより手順を前へ進める(プロセス131)。このようにそれぞれの料率区間の処理を終えると、Revは当初のTimecalc値に対する累計総収益値を表すことになる。その後Revnは「0」に設定され(プロセス132)、次の料率区間に関してプロセスを繰り返すことができるようにする。
【0054】
図4は、ある規定された利用者に関連して個々のトランザクションがどのように査定されるかを決めるために用いられる手順のフローを図示したものである。この手順は、あるメーターに関し、到着時のトランザクション、当該到着直前の出発、そしてその間のあらゆる支払いのトランザクションと、時系列で利用者を定義付けられる方法でトランザクションを分類しシーケンス化した後に着手される。図4の中で使われているさまざまなパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeRemain=(直前の出発以降メーターに残っている時間) : リセットを有効にした場合にはゼロとなる。
TimeDepartPrev=(直前の出発が生じた時刻)
TimeResetPrev=(直前の出発時にリセットされた時間の量)
TimeArr=(現在の利用者が到着した時刻)
TimeInh=(現在の利用者が受け継いだ時間の量) :これは、出発時「0」にリセットしたためにメーター上には残っていないが、リセットされなければ残っていたであろう時間を反映するものである。
RevInh=(TimeInhに相当する金額)
TimeFree=(現在の利用者に対し到着時に無償で与えられる時間の量)
FreeTimeSpace=(駐車スペースの規定として決められる無償時間の量)
PaidLast=(現在のトランザクションの時点で支払われている時間の量)
TimeCurr=(現在のトランザクションの時刻)
TimeLast=(前回トランザクションの時刻)
ViolUnderpmt=(現在の利用者が滞在している間で、利用者が時間に対する未払いで違反を犯した時間)
VioNumUndermt=(ある利用者が時間に対する未払いで違反を犯した回数)
TL=(駐車スペースの規定として決められる駐車スペースの制限時間)
ViolOverLimit=(現在の利用者が滞在している間で、利用者が許可されている制限時間よりも長く駐車スペースを占拠したことによる違反を犯した時間)
ViolNumOverLimit=(ある利用者が許容制限時間よりも長く駐車スペースを占拠したことによる違反を犯した回数)
TimeRaten=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、それに対する支払いが行われた時間)
TimeExclCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターが許諾しなかった時間)
TimeIllCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターには許諾されたが該当駐車スペースの制限時間を越えている時間)
TimePaidCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターが許諾し合法的に支払いが行われた時間)
RevExclCurr=(TimeExclCurrの金額)
RevIllCurr=(TimeIllCurrの金額)
RevPaidCurr=(TimePaidCurrの金額)
Raten=(現在の区間に対して課金される料率)
TimeRepn=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、直前の利用者から買い戻された(repurchase)時間)
TimeRep=(直前の利用者から買い戻された累計時間)
RevRep=(TimeRepの金額)
TimePaid=(RevPaid=(TimePaidの金額)合法的に支払われたものとしてメーターに許諾された累計時間)
TimeIll=(メーターには許諾されたが該当駐車スペースの制限時間を越えている累計時間)
RevIll=(TimeIllの金額)
TimeExcl=(メーターに許諾されなかった累計時間)
RevExcl=(TimeExclの金額)
TimeUnused=(購入残り時間だが、利用者が出発する時点で許諾された時間)
RevUnused=(TimeUnusedの金額)
TimeReset=(出発の時点でメーターがリセットした時間)
RevReset=(TimeResetの金額)
【0055】
査定プロセスは直前の利用者から繰り越された3つのデータ要素から始まる。 これらの項目は、該当利用者の出発時刻、出発の時点でメーターがリセットした時間、そして出発後にメーターに残されている時間の量である。時間がリセットされた場合には、出発後メーターに残される時間は全くない点に注意すべきである(プロセス69)。
【0056】
次に、メーター上に示されていたであろう時間の量を判定する。これは該当駐車スペースに現在の利用者が到着した時刻、前回の出発時刻、そしてもしあればメーターがリセットした時間の量、これらを用いて決定する。 計算の結果求められた時間の量がマイナスである場合、この値はデフォルトの「0」となる(プロセス70)。 この時間の量が規定されたら、次に図3aに示すプロセスを用いてこの時間量に相当する金額を決定する(プロセス71)。
【0057】
そして、駐車スペースの規定に基づき、当該利用者に無償時間として与えられる時間の量を決定する(プロセス72)。この時間は、現在の利用者が到着した後にメーターに表示されたと考えられる時間の量を決定する際、前の利用者が出発した後メーター上に残っていた時間に追加される時間と見なされる(プロセス73)。そして、前の利用者が出発した後に残っていた時間の量を記憶するデータ変数は、次の利用者のカウントを行なう際に二重計算しないようクリアされる(プロセス74)。
【0058】
その後手順は現在の使用者に関する次のトランザクションへと進む(プロセス75)。この時点で前回のトランザクションと現在のトランザクションとの間の時間について解析を行い、その時間内に違反が生じなかったか、どのような種類の違反が生じたかを判定する。最初の検査は、前回のトランザクションから現在のトランザクションまでの経過時間が、最も新しい事象(event)が終結した時点でメーター上にあった時間の量よりも大きいかどうかを見ることである(コンパレータ76)。 もし大きければ、それは過少支払いの違反があったということになる(利用者が駐車スペースに滞在している間のどこかの時点でメーターが終了(expire)した)。この時間の量は計算され記録される(プロセス77)。そしてメーターが終了状態を示すメーターフラッグを何回出すか、その回数を追跡するために、この種の違反が発生したらそれを記録する(プロセス77')。
【0059】
その後、現在のトランザクション事象の時間を解析し、それが該当駐車スペースについて規定されている制限時間内に起きているかどうかを判定する(コンパレータ78)。もし制限時間内に起きていなければ、利用者が到着してからの経過時間量から該当駐車スペースの制限時間の長さを減じて、制限時間超過の違反プロセスの長さを決定する(プロセス79)。同時に制限時間超過の違反数を数えるカウンターが「1」に設定される(プロセス79')。
【0060】
そして、メーターが表示する時間量を記憶する変数が、現在のトランザクションと前回のトランザクションとの間の経過時間量を反映するように調整される(プロセス80)。 この地点からトランザクションは2つのうちいずれかの方法で解析されることになる。どちらの解析方法をとるかはトランザクションの種類によって決まる(コンパレータ81)。支払いのトランザクションは支払い解析(プロセス82)に進み、出発のトランザクションは利用者の統計的集計作業(プロセス98)に進む。
【0061】
支払い解析の最初のステップは、累進料率プログラムによって決められている様々な料率区間のうちどれを支払いに充当するかを決めることである。これは図3に概説されているプロセスを用いて行なわれる(プロセス82)。各支払い区間のうちどれに支払いを適用するかを決めるプロセスが明確になったら、解析は各区間を個別に検討するループに入る(ループ開始83からループ終了83'まで)。
【0062】
ループ内の最初のステップは、現在の区間における支払いの一部に制限時間を暗示するものがあるかどうかを判定することである(コンパレータ84)。暗示するものがなければ解析は、プロセス89から始まる支払いの時間と金額の分類(categorization)に進む。
【0063】
暗示するものがある場合、解析は現在の料率区間での支払いに関する時間制限の暗示がどのような性質のものであるかの判定を引き続き行なう。最初のチェックでは当該料率区間で査定される時間の量によって、メーターの表示時間量が規定の制限時間を超えることになってしまうかどうかを判定する(コンパレータ86)。メーターは制限時間を超える時間は許諾しないため、メーターが除外してしまうと考えられる部分の支払いは別途記録され、他の分類への配分が可能な時間が調整されねばならない。 これを行なうには、まずメーターによって除外されると考えられる時間の量だけ、各分類間で配分可能な時間を減じる。そして減じた時間量を、現在の料率区間に関する除外された時間分類に加算する(プロセス87)。この時点で、現在の料率区分に含まれる時間量で合法的に購入されメーターも許諾した時間は、該当駐車スペースの時間制限内で購入されるべき残りの時間に等しいと判断される。
【0064】
次に、該当駐車スペースがメーターフィード防止プロセスを採用しているかどうかを判定する(プロセス89)。採用している場合は現在の料率区間で分配可能な時間と合法的に支払われ許諾されたと分類される時間の差を、除外された分類に加算する(プロセス90)。 採用していなければ、同一の値を非合法に支払いがなされ許諾された時間として分類する(プロセス91)。そして、現在の料率区間に関連する様々な時間の値と現在の料率を積算し、それぞれの金額に換算する。(プロセス92、92'、および92”)
【0065】
その後、現在の支払い以前にすでに購入された時間の量と到着時からの経過時間とを調査する方法で支払いを解析し、それが前の利用者からリセットされた時間の買戻し(プロセス93)に充当できるかどうかを判定する。 買戻しに使用可能な時間があれば、現在のトランザクションについて購入しメーターの許諾を受けた時間量と、買戻しに使用可能な時間とを比較し、両者のうち小さい値を現在の料率区間で実際に買い戻される時間量と判断する(プロセス94)。そして、この値を使って買い戻された合計時間とその金額を増分する(プロセス95)。
【0066】
この時点で、合法的に支払われ許諾された累計の時間量と金額、非合法的に支払われ許諾された累計の時間量と金額、そして除外された分類に属する累計の時間量と金額が、現在の料率区間について算定された値だけ増分される(プロセス96、96'、96”)。そして、合法的に支払われメーターに許諾された時間と非合法の同時間の合算分だけ、メーターの表示金額(amount)が増分される(プロセス97)。これでループは終了し(ループ終了83')プロセス75に戻って次のトランザクションの処理を行なう。
【0067】
該当の利用者について出発のトランザクションに遭遇すると、それが最後のトランザクションとなることから、現在の利用者に関する統計的な集計作業が発生する(コンパレータ81)。このプロセスは、該当のトランザクション事象が発生した時点で、メーター上に残っている時間を未使用時間(unused time)として類別することから始まる(プロセス98)。そして図3aで概説した手順を使い、この時間を相当の金額に換算する(プロセス99)。該当のメーターについてリセットが有効化されている場合には(コンパレータ100)、現在の使用者による未使用時間を、それ以前の利用者から買い戻すことができる使用可能時間に加算して、次からの利用者が買戻しに利用できるようにする(プロセス101)。また、その値は図3aに概説した手順を使って金額に換算される(プロセス101')。もしリセットが有効化されていなければ、未使用時間は出発後メーター上に残っている時間として分類され、次からの利用者が使用可能な支払い済み時間として適用される(プロセス102)。
【0068】
そして現在のトランザクションの時間は記録され、前の利用者の出発時間を示す時間として次の利用者が使用することになる。 メーターがリセットした時間も、次の利用者のために同様に記録される(プロセス104)。
【0069】
引き続きプロセスは、現在の利用者について該当の駐車スペースで発生した違反の種類を調査する。過少支払いの違反については、メーターが少なくとも1回は支払いを受けているが利用者滞在中のあるポイントで違反があった場合には「終了(Expired)」違反として、また1回も支払いを受けていないが滞在中にメーターが終了を表示した場合には「不払い(Never Paid)」として類別される(プロセス105)。そして、制限時間超過の違反については、過少支払いの違反種類も同様に「不払い」と類別された場合には「不払い(Never Paid)」として類別し、過少支払いの違反種類が「終了」と類別された場合には「一部支払い済み(Partially Paid)」、そして過少支払い違反が全くない場合には「全額支払い済み(Fully Paid)」として類別される(プロセス106)。
【0070】
最後に、該当利用者の累積統計がデータベースに記録され(プロセス107)、次からの使用者の査定で必要とされるもの以外、全ての変数は「0」に設定される(プロセス108)。その後プロセスは次の使用者による一連のトランザクション事象へと移って行く(プロセス109)。
【0071】
図5は、手持ちサイズの機器による駐車データの収集を提供するためのブロック図形式によるフローチャートである。インダクションループ式車輌検知システム110が、インテリジェント通信モジュール(ICM)111へのデータ入力を行なう。ICMはまた複数のEPM112からインプットデータを受信し、マイクロプロセッサー、不揮発性メモリー・ストーレッジ、およびインダクションループ式車輌検知システム110とEPM112への通信ポートを備えている。前記マイクロプロセッサーは接続先のデバイス間のデータフローを制御するとともに、不揮発性メモリー・ストーレッジ内の常駐コードによって制御される。前記コードはワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいは外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能である。メモリーの種類として好ましいのは「フラッシュメモリー」である。なぜならフラッシュメモリーは内部に記憶する情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単にプログラムできるからである。
【0072】
本発明によるスマートパーキングメーターシステムは、シリアル通信による通信に利用可能なポート、および/またはINBを装着できる任意の形式のワイヤレスコミュニケーション、を装備した、任意の手持ちサイズのコンピュータ・デバイス113を用いる。前記デバイスはまた、最大容量でパーキングスペース200区画分のデータ(前記手持ちサイズのデバイスでは、合計128MBのメモリースペースが必要と推定される)を保存できなければならない。実際にどのような手持ちサイズのコンピュータ113を選択するかは、市当局が執行および/あるいはメンテナンス作業に使用するソフトウェア/ハードウェアの組み合わせによって最終的に決まる。目標は、もし出頭命令(citation)/メンテナンスシステムがすでに使用されているのであれば、スマートメーターシステムからのデータフローを既存の出頭命令(citation)/メンテナンスシステムに統合させるという点にある。好ましいハードウェアは、Intel Strong Armあるいはその他互換性のあるプロセッサーで、マイクロソフト社のWindows(登録商標)Pocket PC 2002または上述の性能を有するそれ以上のオペレーティングシステムを実行するものを使って構築された、いわゆる「高耐久(ruggedized)」の手持ちサイズ・デバイスと定義付けられる。図5に示す通り、手持ちサイズのコンピュータ113はICM111およびデスクトップコンピュータ114と通信する。
【0073】
手持ちサイズコンピュータを使用して付属のカメラが収集する画像をどの程度まで解釈するかによって、追加の保存能力および処理能力が必要となる。
【0074】
クライアント側のデスクトップコンピュータ114は、執行係員および/またはメンテナンス係員が路上で使用している稼動中の手持ちサイズコンピュータ113と通信できる機能を備えていなければならない。前記デスクトップコンピュータ114はまた、インターネット115との接続などインターネットへの接続機能も備えていなければならない。前述の接続性は執行係員および/またはメンテナンス係員が収集するデータを送信するためだけではなく、データウェアハウスからレポートを取り出すためにも必要である。また前記デスクトップコンピュータ114は、メモリー、プロセッサーおよびデータ保存に関して十分なシステムリソースを備え、ナンバープレートの画像、GPSデータおよび相対的位置データを処理してデータウェアハウス上に常駐するデータ解析エンジンを使った違反データとの照合のために使用可能な監視データを生成できなければならない。
【0075】
インターネット115を介したネットワーク内のデバイスとのやり取りが生じる限り、セキュリティーの侵害可能性を減らすよう通信の各終端にはファイヤーウォールシステム116が必要である。実際に使用する前記システムは、ハードウェアベースのソリューションという形をとっても良いし、ハードウェアソリューションが実施不可能な状況では厳密にソフトウェアのみのソリューションという形をとっても良い。更に、ファイヤーウォールより外側の物理的ネットワークを共有するデバイス間を相互接続するためのルーターも必要である。末端のネットワークセグメントについては、INBがルーターとしての機能を果たす。
【0076】
サーバ117には、ウェブサーバ118、データ/解析エンジン119およびマップサーバ120が含まれ、ルーター/ファイヤーウォール116からデータを受信できるよう接続がなされている。
【0077】
図6に示す手持ちサイズ・デバイスからのワイヤレス方式によるデータ記入は、図5に示す手持ちサイズの機器による駐車データの収集と同一だが、図6の手持ちサイズ・デバイスからのワイヤレス方式によるデータ記入システムにはデスクトップコンピュータ114が含まれておらず、手持ちサイズのコンピュータ113はワイヤレス送信でインターネット115と通信する。
【0078】
図7は、インターネットとの配線接続を含むワイヤレスパーキングメーターシステムを示している。このシステムには、例えば図6と図7に示したものと同じループ式車輌検知システム110、ICM111、EPM112、インターネット115、ルーター/ファイヤーウォール116、およびサーバー117が含まれている。図7に示すワイヤレスパーキングメーターシステムでは、ICM111はワイヤレス通信によって他の複数ICM121と通信する。そして他のIMC121はINB122とワイヤレス通信を行なう。 INB122はインターネット115に配線接続されており、上記で説明した通りルーター/ファイヤーウォール116に接続されている。
【0079】
インターネット115はまたLPRシステム123とも配線接続されている。LPRシステムは次の3つのコンポーネントから成る。これらコンポーネントの最初は画像データを収集するための可動式カメラユニット124であり、もうひとつはグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)を介して位置データを収集するユニット、すなわちグローバル・ポジショニング・サテライト端末125である。これらユニットによって収集されたデータは、収集された情報を解釈する能力を有するデスクトップコンピュータ114上で実行されるソフトウェアに送り込まれ、ナンバープレートのナンバーと物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には、観察時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻のエレメントは車輌の観察にも適用することができる。ナンバープレートの番号記録と位置、時刻に加えて、ナンバープレートの画像も裁定時の証拠として保存される。
【0080】
可動式のカメラユニット124は、車でまたは徒歩で警備ルートを巡回する個人が対象物に向ける手持ちサイズのユニットであっても良い。巡回警備用の車輌に装着されたカメラユニットが使用される場合もある。巡回中、このようなカメラユニットはナンバープレートに向けられてナンバープレートのデジタル画像を収集する。画像は、監視カメラユニットからの車輌の相対的位置を決めるのに必要な情報と共に収集される。すなわち、その情報とはコンパス方位と距離である可能性が高い。カメラは手持ちサイズのデバイスに取り付けて同じ情報を収集しても良い。
【0081】
現在では、グローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)システムによって現在位置を判断する方法が、様々な用途において広く用いられている。GPS システムは、位置決定をリクエストするデバイスと、地球を回る静止軌道上に位置する3つまたはそれ以上の衛星との間の、相対的な位置関係を判定するという原則に基づいて作動する。この情報は、三角法によって当該デバイスの正確な緯度と経度を測定するために用いられる。この用途に使われるデバイスには、1メートル未満の精度が要求される。
【0082】
図8はパーキングメーターデータの完全ワイヤレス通信を図示している。これは図7に示し説明したワイヤレスメーターシステムと同一だが、INB122とインターネット115との間が配線接続による通信ではなくワイヤレス通信である点だけが異なっている。
【0083】
図9は、ICM111と他の複数のICM121との間のワイヤレス通信;他のICM121とINB122との間のワイヤレス通信;そしてINB122と手持ちサイズのコンピュータ113との間のワイヤレス通信;これらを活用してPDAによる執行用通信を実行するための実施形態を示すブロック図である。
【0084】
図10は、PDAによる執行用完全ワイヤレス通信を実行するための実施形態を示すブロック図であり、ICM111と他の複数のICM121との間のワイヤレス通信;他のICM121とINB122との間のワイヤレス通信;INB122と手持ちサイズのコンピュータ113との間のワイヤレス通信;そして手持ちサイズのコンピュータ113とインターネット115との間のワイヤレス通信;これらを活用している。
【0085】
本発明は、ここに記載する具体的な実施形態に限定されず、本発明の対象である当業者にとって明白と考えられるあらゆる改造やバリエーションを含むことが望ましい。請求項で説明したさまざまな条件および構造に匹敵するあらゆる同等物によって本発明の範囲を決定することが我々の意思である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明によるナンバープレート認識(LPR)を使った出頭命令のプロセスを図示するフローチャートである。
【図2】本発明のインテリジェント通信モジュール(ICM)オペレーションシステムを説明するブロック図である。
【図3】スマートメーターパーキングシステムの一環としてSOAR解析エンジンが累進料率による支払額を決定する手段について説明するフローチャートである。
【図3a】累進料率の中で時間値を収益値に変換するためのプロセスを示している。
【図4】本発明のパーキングメーターシステムのためのデータを査定する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明のパーキングメーターシステムにおいてコインを査定するためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図6】本発明に従って手持ちサイズ機器のデータをワイヤレス方式で記入する方法を説明するブロック図である。
【図7】インターネットとの配線接続を使った本発明のワイヤレスパーキングメーターシステムの、ブロック図による説明である。
【図8】本発明によるパーキングメーターデータ完全ワイヤレス通信システムのブロック図による説明である。
【図9】本発明のPDA執行用通信システムのブロック図による説明である。
【図10】完全ワイヤレス方式のPDA執行用通信システムのブロック図による説明である。
【技術分野】
【0001】
本発明によるスマートメーターパーキングシステムは、周辺装置からのインプットを受諾し車輌検知センサーによって検知された到着と出発の事象に反応することができると同時に、パーキングシステムの状態に関連するデータを保存するためのメモリーを備えてインテリジェント通信モジュールと連動することができ、またシステム内の他のデバイスおよびコンパクトコンピュータ・ワークステーションに対してワイヤレスでの送信ができ、メーターのワイヤレスネットワークおよびインターネットに接続されているひとつまたはそれ以上の形式のネットワークに接続することができるプログラマブル電子パーキングメーターに関する。
【背景技術】
【0002】
車輌検知センサー(VDS)は、車輌の到着と出発およびインダクションループ式検出器のオン/オフ状態を判定し、そしてこれらの状態データはインテリジェント通信モジュール(ICM)か、あるいは電子パーキングメーター(EPM)に直接送信される。前記VDSは双方向通信および強化された検出器状態のレポートが可能なマイクロプロセッサーを備えている。前記VDSは、本発明と同一の被譲渡人に譲渡され参照により本件に含まれる、電子パーキングメーターシステムと題された米国特許出願No.09/866,919記載のものと類似している。
【0003】
前記ICMは、トランザクションデータと監査情報に関する照会及び受信をし、前記VDSからの通信の受信をし、メッセージの検証をし、メッセージのログをとり、そして、それらを選択されたEPMにリレーする。前記ICMは他の周辺機器に対し、前述の周辺機器からのリクエストにより、あるいは内部ICMプログラミングによって、データを送信することができる。前記ICMはEPMあるいはVDSのいずれかを再プログラムするために必要なデータおよび命令を送ることができる。
【0004】
前記ICMは、外部デバイスへの配線接続を介してあるいはインテリジェント・ネットワーク・ブリッジ(INB)へのワイヤレス通信システムを介して通信することができる。前述の送信によって、前記ICMは、前記VDSまたは前記EPMと外部デバイスとの間でデータをリレーできるようになる。
【0005】
前記ICMは、マイクロプロセッサー、不揮発性メモリー・ストーレッジ、並びに、VDS、EPMおよび無線周波モデムまたは類似のデバイスを介し、ワイヤレス方式で同様に装着された他のデバイス類への送信を行なうように設計されたデバイス、および外部コンピュータ端末への通信ポート、から成る電子装置である。前記マイクロプロセッサーは、接続されたあらゆるデバイス間のデータフローの制御を実行することができる任意のプロセッサーである。このプロセッサーは、不揮発性メモリー・ストーレッジ内に常駐し、ワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいは外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能とされるコードによって制御される。メモリーの種類として好ましいのは、内部に記憶される情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単に再プログラムできる「フラッシュ」メモリーである。
【0006】
前記EPMは事象の記録や動作可能性(operability)の現状を自身のメモリーに保存するほか、動作に関連するプログラミングと実時間時計を保存し、前記ICMまたは前記VDSからのインプットを受信し、それらのインプットをもとに動作を実行する。前記EPMはまた、リクエスト側デバイスに対して自身のメモリーの中身を送信し、トランザクションデータ、実時間時計の設定、事象のトランザクションおよび現在の動作状況および徴収済み収益の監査データをオフロードできるようにするための問い合わせ(query)を受けることができる。前記EPMは、米国特許出願No.09/866,919に記載のものと類似しているが、当該EPMは到着および出発の事象に対して反応できるよう周辺装置からのインプットを受諾できる能力を兼備している。前述の反応は、現在可能なメーター機能に付加されるもの、あるいは同メーター機能を強化するものである。
【0007】
INBは基本的にコンパクト・コンピュータ・ワークステーションであって、ひとつまたはそれ以上のマイクロプロセッサー、データ・ストーレッジ機能、ランダムアクセスメモリー(RAM)、そしてネットワークコネクションであってICMに装着されたRFモデムのメーターワイヤレスネットワークと、インターネットに接続されたひとつまたはそれ以上の他形式ネットワークの両方に接続するネットワークコネクションを有している。これらのコネクションには、利用可能なあらゆる種類の携帯電話ネットワーク(GPRS、GSM、CDMA)に接続するための携帯電話用モデム、標準の802.11プロトコルによるワイヤレスコネクション、Ethernet(登録商標)を介した配線接続によるコネクション(100Tまたはギガビット)、光ファイバーネットワークへの配線接続、同軸ケーブルネットワークへの配線接続、および/または標準的な電話システムへの配線接続が含まれ得る。前記INBはバッテリー、太陽電池、AC電源への直接接続および直流電源への直接接続を任意に組み合わせて給電される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
INBのマイクロプロセッサー、RAM、そしてデータの記憶に関する基本要件は、基本的なディスクオペレーション、有効化された(enabled)任意のネットワークコネクション間のデータストリーム経路確保、ICMに接続された最大500区画の駐車スペースからの最長2週間におよぶデータについてINBがアクセス可能なデータベースに保存すること、前記データベース内のトランザクションに関する基本的なデータ解析、そして問い合わせ側デバイスに対して基本的なレポートを提示すること、これらを十分可能とするものである。前記デバイスはまた、インターネットを使ったハッキング攻撃から同デバイスを保護するセキュリティーソフトウェアも実行する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるスマートパーキングメーターシステムは、シリアル通信による通信に利用可能なポート、および/またはINBを装着できる任意の形式のワイヤレスコミュニケーション、を装備した、任意の手持ちサイズのコンピュータ・デバイスを用いる。前記デバイスはまた、最大容量でパーキングスペース200区画分のデータ(前記手持ちサイズのデバイスでは、合計128MBのメモリースペースが必要と推定される)を保存できなければならない。実際にどのような手持ちサイズ・デバイスを選択するかは、市当局が執行(enforcement)および/またはメンテナンス作業、に使用しているソフトウェア/ハードウェアの組み合わせによって最終的に決まる。目標は、もし出頭命令(citation)/メンテナンスシステムがすでに使用されているのであれば、スマートメーターシステムからのデータフローを既存の出頭命令(citation)/メンテナンスシステムに統合させる点にある。好ましいハードウェアは、Intel Strong Armあるいはその他互換性のあるプロセッサーで、マイクロソフト社のWindows(登録商標)Pocket PC 2002、または上述の性能(capabilities)を有する手持ちサイズのデバイスに適した同様の能力のオペレーティングシステムを実行するものを使って構築された、いわゆる「高耐久(ruggedized)」の手持ちサイズ・デバイスと定義付けられる。
【0010】
手持ちサイズコンピュータを使用して付属のカメラが収集する画像をどの程度まで解釈するかによって、追加の記憶能力および処理能力が必要となる。
【0011】
ナンバープレート認識(LPR: License Plate Recognition)システムは2つのコンポーネントで構成される。そのうち最初のコンポーネントは画像を収集するためのカメラであり、二番目はグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)を使って位置データを収集するユニットである。これらユニットによって収集されたデータは、収集された情報を解釈する能力を有するコンピュータ上で実行されるソフトウエアに送り込まれ、ナンバープレートのナンバーと物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には、監視時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻のエレメントは車輌の監視にも適用することができる。ナンバープレートの番号記録と位置、時刻に加えて、ナンバープレートの画像も裁定時の証拠として保存される。
【0012】
車でまたは徒歩で巡回警備する個人が、手持ちサイズのユニット等、可動式のカメラユニットを対象物に向ける。巡回警備用の車輌に装着されたカメラユニットが使用される場合もある。巡回中、このようカメラユニットはナンバープレートに向けられてナンバープレートのデジタル画像を収集する。画像は、監視カメラユニットからの車輌の相対的位置を決めるのに必要な情報、コンパス方位と距離と思われるが、そのような情報と共に収集される。カメラは手持ちサイズのデバイスに取り付けて同じ情報を収集しても良い。
【0013】
現在では、グローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)システムによって現在位置を判断する方法が、様々な用途において広く用いられている。GPS システムは、位置決定をリクエストするデバイスと、地球を回る静止軌道上に位置する3つまたはそれ以上の衛星との間の、相対的な位置関係を判定するという原則に基づいて作動する。この情報は、三角法によって当該デバイスの正確な緯度と経度を測定するために用いられる。この用途に使われるデバイスには、1メートル未満の精度が要求される。
【0014】
クライアント側のデスクトップコンピュータは、執行係員および/またはメンテナンス係員、が路上で使用している稼動中の手持ちサイズコンピュータと通信できる機能を備えていなければならない。前記デスクトップコンピュータはまた、インターネットへの接続機能も備えていなければならない。前述の接続性は執行係員、および/またはメンテナンス係員が収集するデータを送信するためだけではなく、データウェアハウスからレポートを取り出すためにも必要である。また前記デスクトップコンピュータは、メモリー、プロセッサーおよびデータ・ストーレッジに関して十分なシステムリソースを備え、ナンバープレートの画像、GPSデータおよび相対的位置データを処理してデータウェアハウス上に常駐するデータ解析エンジンを使った違反データとの照合のために使用可能な監視データを生成できなければならない。
【0015】
インターネットを介したネットワーク内のデバイスとのやり取りが生じる限り、セキュリティーの侵害可能性を減らすよう通信の各終端部にはファイヤーウォールシステムが必要である。実際に使用する前記システムは、ハードウェアベースのソリューションという形をとっても良いし、ハードウェア・ソリューションが実施不可能な状況では厳密にソフトウェアのみのソリューションという形をとっても良い。更に、ファイヤーウォールより外側の物理的ネットワークを共有するデバイス間を相互接続するためのルーターも必要である。末端のネットワークセグメントについては、INBがルーターとしての機能を果たす。
【0016】
ネットワークサーバコンピュータは、上位のプロセッサーとRAMストーレッジ、およびデータ・ストーレッジの機能を装備したひとつあるいはそれ以上のコンピュータで構成される。前記コンピュータは離れた場所に配置するか、あるいは個々のクライアントがローカルに設置し、インターネット経由でアクセスしてデータ通信を行なう。またこれらのコンピュータは、ひとつまたはふたつ以上のクライアント・シティー、解析エンジン、ウェブページサーバ、報告書作成プログラム、マップサーバに関する駐車データの集中格納先としての機能も果たす。サーバのシステムはデータ量、ビジター数、有効化された報告能力の増加を収容する必要が生じればそれに応じて拡張可能である。前記データウェアハウスはSQLベースのリレーショナルデータベースが実行できるものであれば任意のプラットフォーム上で作動する。前記データベースは、演算を実行し、また更なる報告に活用するために演算結果を記憶するようデータベースに命令を与える特注のJava(登録商標)解析エンジンと組み合わせられる。前記サーバはまた、ユーザーインターフェースのホストとなり、リモートユーザーおよび/またはローカルユーザー、がデータベースと交信して前述の報告書を生成し、新たなデータをインポートし、新しいデータの正確な演算の実施に必要なデータの維持ができるようにする。前記ユーザーインターフェースは、カスタマイズされたポータルインターフェースでも良いし、あるいはウェブページ上で稼動するインターフェースでも良い。前記サーバはまた、マップサービス・エンジンも収容している。このマップサービス・エンジンは、地理的な位置に関するデータと統計的なデータを組み合わせて、マップをベースとするインターフェースをシステムユーザー向けに生成する。前記インターフェースは入力機能と出力機能を両方実行する。
【0017】
前記VDSは車輌の到着と出発、また電磁誘導ループの作動状況を判定する。これらの通信はICMに伝えられるか、または直接電子パーキングメーターに伝えられる。検出器に関する今後の計画としては、マイクロプロセッサーをグレードアップして双方向通信を可能にすること、及び検出器の状態報告を強化することなどが挙げられる。前述の改善によって、バッテリーレベルの検出器からの報告や、実際のインダクタンス読取値、その他トラブルシューティング情報の報告ができるようになる。更に前記の改善によって、ユニットを工場に送り返さなくても必要に応じて検知パラメータを再プログラムできるようになる。
【0018】
前記ICMは検出器からの通信を全て受信し、メッセージを記録した後、該メッセージをEPMにリレーする。ICMが様々な種類の電子パーキングメーター間で通訳の役割を果たすので、検出器の設計仕様が何種類も必要という事態が避けられる。ICMはまたEPMが受信するメッセージの検証を行なうことができる。前記ICMはクエリーを出してトランザクションデータと監査情報に関する電子パーキングメーターからのデータを受信する。受信後、別のデバイスへ送信する必要が生じる時までこれらのデータはICM上に記憶される。前述のリクエストは外部デバイスまたはICMの所定演算(operational)パラメータのいずれかによって開始される。また前記ICMは、車輌検出器に双方向通信の機能が備わっている場合には車輌検出器にリクエストを出すこともできる。更に前記ICMは、パーキングメーターまたは車輌検出器のいずれかを再プログラムするために必要なデータや命令について送信を行なう。前記ICMは、外部デバイスへの配線接続を介してあるいはICMが持つINBへのワイヤレス通信システムを介して通信することができる。前述の通信は事実上双方向であってICMから情報をリクエストするため、あるいはリクエストに対する対応を実施するために必要な命令および/あるいはデータを送るために用いられる。前述の対応にはまた、検出器または電子パーキングメーターと外部デバイスとの間でデータをリレーする役割も含まれる。電子パーキングメーターは、事象の記録と現状の動作可能性(operability)を自身のメモリーに記憶する。電子パーキングメーターはまた、動作に関連するプログラミングと実時間時計を記憶し、前記ICMまたは車輌検知器からのインプットを直接受信し、それらのインプットをもとに動作を実施する。これらの対応には、メーターのプログラミングおよび/または実時間時計の変更も含まれる。メーターはまた、リクエスト側デバイスに対して自身のメモリーの中身を送信するよう依頼を受けることもできる。これにより、トランザクションデータ、実時間時計の設定、事象のトランザクションおよび現在の動作状況および徴収済み収益の監査データをオフロードすることが可能となる。
【0019】
情報の種類に関わらず、ネットワーク・データウェアハウスサーバは新規データを受け入れられるよう待機している。それらのサーバは、多種類のデータフォーマットを受信し、データを受信したらそれらを処理できる能力を備えている。
【0020】
データは、外部コンピュータへの配線接続により、あるいはワイヤレス技術を介して定期的にINBへのアップロードを行なうことにより、メーター・ICM・検知器システムから収集することができる。配線接続が用いられる場合、接続用のコンピュータを後にインターネットへとつなぎ、データは当該接続を経由して、データウェアハウスとして機能するネットワーク・サーバへと送信される。INBの使用に際しては、INBがワイヤレス方式で各駐車スペースから情報を収集し、前記情報はアクティブなインターネット接続を経由してINBからデータウェアハウスへと送信される。
【0021】
システムインベントリーの変更(デバイスを別のものと交換する)に関する情報、または実施中のメンテナンス作業に関する情報は、作業を実施している個人が記録する。このデータは、後でインターネットに接続される手持ちサイズのデバイスに記録される。インターネットに接続された時点でデバイスは、メンテナンス係員が書き込んだ情報をデータウェアハウスに転送する。このプロセスはまた執行係員によって収集される出頭命令(citation)のデータにも適用される。
【0022】
それぞれのデータ記録には、記録に含まれる情報と関連があるデバイスについての情報が含まれている。また前記記録には事象が発生した時のタイムスタンプも含まれている。インポートエンジンはまず、その事象と関連があるデバイスによって情報をグループ分けする。
【0023】
情報のグループ分けが済むと時系列でシーケンス化し、一本の事象のつながりを作成しなければならない。1回限りの事象、例えば出頭命令の発行やメンテナンス修理の場合はそれ以上の処理は不要である。このようなアイテムは後日クロスリファレンスできるようにリレーショナル・データベースの中に直接記憶される。
【0024】
一部の事象種類については一対にして有益なデータのグループ分けを創り出す。例としては到着/出発およびデバイス「故障」入力(Enter)/デバイス「故障」終了(Exit)、などが挙げられる。このようなグループ分けは記録を順次調査することにより形成される。またそれぞれのケースで起因事象は、その直後に続く整合事象(matching event)と一対にされる。このようなグループ分けは、結果として駐車スペース状況のグループ分けとなる。
【0025】
事象が一対に組み合わされて駐車スペース状況のグループ分けが形成されたら前記データを再び検査し、暫定的な事象と前述のグループ分けとを整合させる。特にこれは電子パーキングメーターの支払い事象に関わっている。それぞれの支払いを、妥当な一対の到着・出発の事象とマッチングさせ記録する。
【0026】
統計を作成するため、個々の駐車スペースに関してインポートしているデータを静的情報と比較する。この情報には、下記の動作パラメータが含まれている。
(1) 駐車規則に関する執行時間
(2) 駐車規則に関する執行日数
(3) メーターの料率
(4) 許諾された支払いおよび許諾されたコインの種類
(5) 有効化されているフィーチャーの種類(メーターリセット、到着後のフリータイム、メーターフィード防止、および/または累進料率体系)
(6) 「プリ・ペイ(pre-pay)」時間の長さ(執行時間の開始時刻よりも前の時間で、その間の支払いは事前購入とし執行時間開始後に使用する)
【0027】
これらのパラメータに基づき、グループごとに記録された事象を使って、駐車スペースの利用、法令順守、収益、動作可能性、執行などのシステムパラメータに関する統計データを計算する。
【0028】
事象の記録が一対に組み合わされ解析されると、その結果および記録はひとつまたはふたつ以上の表に記録され、適切であれば前記統計データは事象のグループごとに保存される。別のケースでは、事象の一部(出頭命令等)をその他の事象または事象のグループ(駐車スペースの利用者等)とマッチングさせ、後日行なうレポート生成用として記録できる追加情報(ある違反が処罰されたかどうか等)を決定する。
【0029】
ユーザーがSOARシステムからのレポートをリクエストする場合、リクエスト側には以下の項目を選択するためのインターフェースが提示される。
(1) 実行すべきレポートの種類
(2) レポートの対象範囲とする日付/時刻
(3) レポートに含めるべき駐車スペースの選択基準
(4) レポートに含めるべき内容(aspects)
(5) 提示用に選択される駐車スペースをグループ分けする方法
続けてSOARはリクエストの基準とマッチングさせながら記録を検索し、レポートを作成する。
【0030】
フィルター処理された記録を取り出した後、それらの記録をまずスペースごとに集めてからユーザーからのリクエストに従った駐車スペースのグルーピングに準じて集計する。統計データの集計方法は処理される統計値(statistic)によって異なる。前記統計的方法としては:合計;平均化;見出された最大値または見出された最小値として特徴づける方法が考えられる。
【0031】
統計データの収集、フィルター処理、集計、そして提示を、全ての駐車スペースの全利用者について行なうのは、非常に時間がかかるプロセスであるため、索引付け(indexing)の手法が用いられる。この手法では各駐車スペースの統計データを1日、1週間、1ヶ月単位で保存する。このような事前計算済みの統計データを組み合わせて使用することで、レポート生成プロセスは飛躍的に強化される一方で、システムが可能にするフィルター処理のフレキシビリティーはそのまま維持することができる。
【0032】
レポートは以下のドキュメント形式のうちいずれかを使って提示することができる。
(1) Adobe Systemsが開発したポータブル・ドキュメント・フォーマット(pdf)形式
(2) ウェブページ
(3) 色分けしたマップ
【0033】
データ解析には静的パラメータと動的データの両方を組み合わせて用いる。データの種類による差異としては、静的データは日付や時刻によって動的に適用することができない。静的パラメータは変更可能ではあるが、変更するとレポートやデータ解析に普遍的な影響を与える。
【0034】
静的に保存される情報としては、緯度と経度を用いた地理的な位置、駐車スペースの種類(並行駐車、斜め、あるいは直角)、該当駐車スペースの記述的名称、そしてデータ処理を目的とする索引番号等が含まれる。
【0035】
規定(policy)に関連して保存される情報には、規定に適用される稼動日数、稼動時間、料金体系、コイン評価パラメータ、有効化されているフィーチャー、到着時に与えられる無償時間、そしてプリペイ(pre-pay)時間の量などが含まれる。電子パーキングメーターに関連して保存される情報には、メーカー名、メーターの種類、市当局用の通し番号、Innovaparkとメーカー名などが含まれる。コインパラメータには、許諾されたコインおよびその他の支払い貨幣単位の定義、各料金体系においてそれぞれのコインおよび貨幣単位に割り当てられた時間の量などが含まれる。「グルーピング」は、ユーザーが利用可能なグループ分けの種類と各グループの下位グループ(sub-group)の両方に関する定義である。例えば「グルーピング」によって、「ゾーン」と呼ばれるグループ分けと、該当グループ分けに基づく個々のゾーンが定義付けられる。またこれらは全てユーザー定義可能である。
【0036】
修正パラメータは、欠落している到着または出発事象に関する修正ロジックをどのように取扱い適用するかに影響を与える。このプロセスでは、統計的平均化と閾値のような静的データを組み合わせて使用し、インポートされたデータの中で前述のデータ欠落(gap)が見つかった場合に推定到着時刻と推定出発時刻を生成する。下記の表に、修正ロジックと公式の例を示す。:
(マーキングーメーターの欠落出発時刻のための最小二乗法)=
Sum(p(I)*[D(I)-C(I)])/sum(P(I)^2)
ここで、
P(I)=現在の車に関するコインの合計
[D(I)-C(I)]=出発時刻から最初にコインが投入された時刻を引いた値
サンプルトランザクション表
コード 時刻 コイン 投入 P(I) [D(I)−C(I)] 推定%エラー
A 1:00 − − − −
C 1:02 0.25 − − −
C 1:15 0.25 − − −
D 1:30 − 0.5 28 34.19
A 2:00 − − − −
C 2:05 0.1 − − −
D 2:15 − 0.1 10 6.84
A 3:00 − − − −
C 3:05 0.25 − − −
C 3:06 0.25 − − −
C 3:07 0.25 − − −
D 4:00 − 0.75 55 51.29
分 子 分 母
車1 14 0.25
車2 1 0.01
車3 41.25 0.5625
合計 56.25 0.8225
アルファ=68.38905775分/ドル
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明の上記目標、特徴、および利点は、本発明を実施する最良の態様の実施形態に関する下記の説明と、以下の図面とを併用して解釈すれば直ちに明らかとなる。
【0038】
図1に示すナンバープレート認識システム(LPR)において、手持ちサイズのものでも車輌に装着されたものでも良いが、ビデオカメラ20が、電子パーキングメーター24乃至27で認識されるパーキングメータースペースに関して、車輌21乃至23のナンバープレートのビデオ画像を時刻レファレンス付きで作成する。作成されたデータは、コンピュータ29とビデオモニター30を含むナンバープレート認識コンポーネント28に送信される。 ナンバープレート認識コンポーネント28は画像データと時刻データを読取り、ナンバープレートのナンバーと特定車輌の物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には観察時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻の要素は車輌の観察にも適用することができる。少なくとも個々の駐車スペースに車輌があるかないかに関する電子パーキングメーター24乃至27からのデータは、メーター用データストーレッジデバイス31に送信される。 ナンバープレート認識データはメモリー32に保存され、当該データと駐車スペースの監視結果は、スペース/タイムコンポーネント33に集められる。 メモリー31からのEPM用データは違反34コンポーネントにインプットされ、ここでメモリー用データとコンポーネント33からのスペース/タイマーデータとをコンパレータ35で比較して、駐車スペースの違反行為が判定され、その結果、出頭命令コンポーネント36から出頭命令が発行されることになる。
【0039】
図2に示すICMは、マイクロプロセッサー40、不揮発性メモリー・ストーレッジチップ41、車輌検知器用ポート42、外部デバイス用ポート43、ワイヤレス通信モジュール(RFモデム)用ポート44およびEPM用ポート45、を含む電気装置である。 マイクロプロセッサー40は、接続された全てのデバイス間のデータフローを制御するとともに、不揮発性メモリー・ストーレッジチップ41内に常駐するコードによって制御される機能を有する任意のプロセッサーである。 前述のコードは、ポート44を使ったワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいはポート43を使った外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能である。 メモリー・ストーレッジチップ41は、内部に保存される情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単に再プログラムできる。
【0040】
図3は、スマートメーターパーキングシステムの一環としてSOAR解析エンジンが累進料率による支払額を決定する手段について説明するフローチャートである。前記フローチャートでは具体的にコインを使った支払いを示し、料金も3段階しか採用していないが、他の支払い形態やもっと多くの料金段階を適用する際にも同一または拡張したロジックを活用することができる。フローチャートの中で使われているパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeArr=(到着信号の時刻)
TimeEnfBegin=(所定の執行(enforcement)時間開始時刻)
TimeEnf End=(所定の執行時間終了時刻)
TimeRef=(累進料率プログラムで用いる計算上の基準点)
TimeCurr=(支払いの実施時刻)
TimePc=(電子パーキングメーターに表示される時間で、計算用にSOARが示すもの)
ValueDrop=(投入されているコインの金額、あるいはその時に支払われている金額)
Timerate=(査定中の支払い金額にどの料率区間を適用すべきかを決める時間)
ValueRate=(メーター上の追加時間許諾に向けて適用されている金額)
Ratel、Rate2、Rate3、Rate4 ・・・ Raten (異なる時間間隔に対する所定の料率)
Ratebound1、Ratebound2、Ratebound3 ・・・ Rateboundn=(異なる料率に対する所定の時間制限)
【0041】
図3に示す累進料率フローチャートにおいて、料金査定中の利用者の到着が執行時間の開始後かどうかをコンパレータ50で判定する。利用者の到着が執行時間の開始後ならば、フローはコンパレータ51に移り、到着時間が執行時間の終了前であることを確認する。前述の条件が両方満たされれば、プロセス52で累進料金計算の基準点と到着時刻が等しいと設定される。 コンパレータ51あるいは52が「いいえ」であった場合、料金計算の基準時間が執行時間の開始時刻に等しいと計算回路53が設定する。
【0042】
料率区間の計算開始点となる基準時刻が設定されると、計算手順は54および54'に移りここでTimerate とValuerateの初期値が設定される。Time rate は、利用者による駐車スペース利用時間内で、時間を購入する支払いが開始される時点を反映するように設定される。これは、支払い時間に、現在メーター上に表示されている時間を加算し、そこから料金計算用の基準時間を引いたものである。Value rate は、行なわれようとしている支払いの額に等しい値に設定される。
【0043】
その後、計算手順はロジックループに入り、支払い総額を求める処理が終わるまでロジックループを繰り返し実行する。このようなコンパレータとプロセスのループはまず、TimerateがRateBoundnで定義付けられる該当駐車スペースの制限時間とすでに同等の状態ではない、あるいは制限時間を超えていない点を検証することから始まる。図3では、一例として3段階の料金体系を用いているため、RateBoundnをRateBound3と表現している。そのようなわけでこの比較はコンパレータ56に表されている。
【0044】
実際にTimerateがRateBoundnと等しいまたはそれを超過している場合には、ValuerateとRatenを積算し(プロセス59)、その後にValuerateをゼロ値にセットして手順ループを終了する(プロセス59’)。
【0045】
TimerateがRateBoundn(料率境界n)を越えていない場合には、Time rateとRateBoundn-1とを比較し、次にRateBoundn-2、RateBound3とを比較するというように、Time rateがある料率境界と同等かあるいはそれよりも大きい状態になるまで比較を続け、RateBound1まで到達する(コンパレータ57と58)。Timerateがあらゆる料率境界よりも小さいことが分かった場合には、Rate1を計算に使用する。同様にTime rateがRateBound1よりも大きいまたはRateBound1に等しいことが最初に判明した場合には、Rate2を計算に使用する。そして前記手順は、同様のコンパレータおよびプロセス一式を、Rate1からRatenまでそれぞれの料率に適用する。
【0046】
まず、Valuerateと計算に用いる料率(rate)を積算した後Timerateに加算して求めた値が、該当料率に対応する料率境界よりも大きくなるかどうかを判定する(コンパレータ66はRate1、コンパレータ63はRate2、コンパレータ60はRate3に該当する)。
【0047】
上記で料率境界よりも大きいと判定された場合には、前記Timerateと前記料率境界との時間的な差をTimerate(n)の値として設定する(プロセス67はRate1、プロセス64はRate2、プロセス61はRate3に該当する)。 その後Timerate(n)を用いて、その時にどのような金額が計算用の料率(rate)として反映されるかを判断する。この値はValuerateから控除される(プロセス67'はRate1、プロセス64‘はRate2、プロセス61’はRate3に該当する)。 そしてTimerateは現在の料率に対応する料率境界と等しく設定され(プロセス67”はRate1、プロセス64”はRate2、プロセス61”はRate3に該当する)、手順のループが反復されると(ループ55)、該当Valuerateの残りの金額は次の高い料率で処理されることになる。
【0048】
Valuerateと計算に用いる料率(rate)を積算した後Timerateに加算して求めた値が、該当料率に対応する料率境界よりも大きくならないと判断された場合(コンパレータ66はRate1、コンパレータ63はRate2、コンパレータ60はRate3に該当する)には、Valuerateと計算に用いる現在の料率とを積算しTimerateを求める(プロセス68はRate1、プロセス65はRate2、プロセス62はRate3に該当する)。 その後、手順ループを終了させるためにValuerateが「0」に設定される(プロセス68'はRate1、プロセス65'はRate2、プロセス62'はRate3に該当する)。
【0049】
図3aには、累進料率の中でどのように時間値を収益値に変換するかが示されている。このフローチャートの中で使われているパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeCalc=(収益金額に変換されようとしている時間値)
RateBoundn=(現在の料率レベルの上限)
RateBoundn-1=(ひとつ前の料率レベルの上限) : 1番目の料率レベルに関する計算の場合、この値は「0」に設定される。
Revn=(現在の料率レベルに関する収益値)
Rev=(全料率レベルの累積収益値)
【0050】
この手順はTimeCalc(プロセス126)から始まり、その後手順のループ(ループ開始127からループ終了127'まで)に入る。この手順ループは、Ratelから規定されている最大料率レベルまでの各料率レベルを基準としてロジックを適用する。Timecalcを解析し、現在の料率の上限からひとつ前の料率の上限を引いた値よりも大きいかどうかを判定する。この計算が1番目の料率レベルに適用される場合、ひとつ前の料率限度は「0」とされる(コンパレータ128)。
【0051】
Timecalcの値が現在の料率区間の継続時間に満たない場合、それは該当時間全てに現在の料率が適用されることを意味する。従ってTimecalcと現在の料率を積算し(プロセス129)、該当の時間値に相当する収益を算定する。Timecalcで表される時間の全てが現在の時間区間に該当するのであるから、当該変数は「0」に設定され、後続の料率区間についての値を算定する際に二重計算されないようにする(プロセス129')。
【0052】
それ以外の場合はTimecalcで表される時間の一部分のみに現在の料率区間を適用する。その場合、現在の料率区間の継続時間と現在の料率を積算し、現在の料率区間に関する収益値を求める(プロセス130)。そして、現在の料率区間の継続時間分だけTimecalcを減じ(プロセス130')、後続の料率区間についての値を算定する際に二重計算されないようにする。
【0053】
いずれの場合も、その後Revnについて算定した値だけRevを増分することにより手順を前へ進める(プロセス131)。このようにそれぞれの料率区間の処理を終えると、Revは当初のTimecalc値に対する累計総収益値を表すことになる。その後Revnは「0」に設定され(プロセス132)、次の料率区間に関してプロセスを繰り返すことができるようにする。
【0054】
図4は、ある規定された利用者に関連して個々のトランザクションがどのように査定されるかを決めるために用いられる手順のフローを図示したものである。この手順は、あるメーターに関し、到着時のトランザクション、当該到着直前の出発、そしてその間のあらゆる支払いのトランザクションと、時系列で利用者を定義付けられる方法でトランザクションを分類しシーケンス化した後に着手される。図4の中で使われているさまざまなパラメータは以下の通り定義付けられる。
TimeRemain=(直前の出発以降メーターに残っている時間) : リセットを有効にした場合にはゼロとなる。
TimeDepartPrev=(直前の出発が生じた時刻)
TimeResetPrev=(直前の出発時にリセットされた時間の量)
TimeArr=(現在の利用者が到着した時刻)
TimeInh=(現在の利用者が受け継いだ時間の量) :これは、出発時「0」にリセットしたためにメーター上には残っていないが、リセットされなければ残っていたであろう時間を反映するものである。
RevInh=(TimeInhに相当する金額)
TimeFree=(現在の利用者に対し到着時に無償で与えられる時間の量)
FreeTimeSpace=(駐車スペースの規定として決められる無償時間の量)
PaidLast=(現在のトランザクションの時点で支払われている時間の量)
TimeCurr=(現在のトランザクションの時刻)
TimeLast=(前回トランザクションの時刻)
ViolUnderpmt=(現在の利用者が滞在している間で、利用者が時間に対する未払いで違反を犯した時間)
VioNumUndermt=(ある利用者が時間に対する未払いで違反を犯した回数)
TL=(駐車スペースの規定として決められる駐車スペースの制限時間)
ViolOverLimit=(現在の利用者が滞在している間で、利用者が許可されている制限時間よりも長く駐車スペースを占拠したことによる違反を犯した時間)
ViolNumOverLimit=(ある利用者が許容制限時間よりも長く駐車スペースを占拠したことによる違反を犯した回数)
TimeRaten=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、それに対する支払いが行われた時間)
TimeExclCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターが許諾しなかった時間)
TimeIllCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターには許諾されたが該当駐車スペースの制限時間を越えている時間)
TimePaidCurr=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、メーターが許諾し合法的に支払いが行われた時間)
RevExclCurr=(TimeExclCurrの金額)
RevIllCurr=(TimeIllCurrの金額)
RevPaidCurr=(TimePaidCurrの金額)
Raten=(現在の区間に対して課金される料率)
TimeRepn=(現在の支払いと料率レベルに関連する時間であって、直前の利用者から買い戻された(repurchase)時間)
TimeRep=(直前の利用者から買い戻された累計時間)
RevRep=(TimeRepの金額)
TimePaid=(RevPaid=(TimePaidの金額)合法的に支払われたものとしてメーターに許諾された累計時間)
TimeIll=(メーターには許諾されたが該当駐車スペースの制限時間を越えている累計時間)
RevIll=(TimeIllの金額)
TimeExcl=(メーターに許諾されなかった累計時間)
RevExcl=(TimeExclの金額)
TimeUnused=(購入残り時間だが、利用者が出発する時点で許諾された時間)
RevUnused=(TimeUnusedの金額)
TimeReset=(出発の時点でメーターがリセットした時間)
RevReset=(TimeResetの金額)
【0055】
査定プロセスは直前の利用者から繰り越された3つのデータ要素から始まる。 これらの項目は、該当利用者の出発時刻、出発の時点でメーターがリセットした時間、そして出発後にメーターに残されている時間の量である。時間がリセットされた場合には、出発後メーターに残される時間は全くない点に注意すべきである(プロセス69)。
【0056】
次に、メーター上に示されていたであろう時間の量を判定する。これは該当駐車スペースに現在の利用者が到着した時刻、前回の出発時刻、そしてもしあればメーターがリセットした時間の量、これらを用いて決定する。 計算の結果求められた時間の量がマイナスである場合、この値はデフォルトの「0」となる(プロセス70)。 この時間の量が規定されたら、次に図3aに示すプロセスを用いてこの時間量に相当する金額を決定する(プロセス71)。
【0057】
そして、駐車スペースの規定に基づき、当該利用者に無償時間として与えられる時間の量を決定する(プロセス72)。この時間は、現在の利用者が到着した後にメーターに表示されたと考えられる時間の量を決定する際、前の利用者が出発した後メーター上に残っていた時間に追加される時間と見なされる(プロセス73)。そして、前の利用者が出発した後に残っていた時間の量を記憶するデータ変数は、次の利用者のカウントを行なう際に二重計算しないようクリアされる(プロセス74)。
【0058】
その後手順は現在の使用者に関する次のトランザクションへと進む(プロセス75)。この時点で前回のトランザクションと現在のトランザクションとの間の時間について解析を行い、その時間内に違反が生じなかったか、どのような種類の違反が生じたかを判定する。最初の検査は、前回のトランザクションから現在のトランザクションまでの経過時間が、最も新しい事象(event)が終結した時点でメーター上にあった時間の量よりも大きいかどうかを見ることである(コンパレータ76)。 もし大きければ、それは過少支払いの違反があったということになる(利用者が駐車スペースに滞在している間のどこかの時点でメーターが終了(expire)した)。この時間の量は計算され記録される(プロセス77)。そしてメーターが終了状態を示すメーターフラッグを何回出すか、その回数を追跡するために、この種の違反が発生したらそれを記録する(プロセス77')。
【0059】
その後、現在のトランザクション事象の時間を解析し、それが該当駐車スペースについて規定されている制限時間内に起きているかどうかを判定する(コンパレータ78)。もし制限時間内に起きていなければ、利用者が到着してからの経過時間量から該当駐車スペースの制限時間の長さを減じて、制限時間超過の違反プロセスの長さを決定する(プロセス79)。同時に制限時間超過の違反数を数えるカウンターが「1」に設定される(プロセス79')。
【0060】
そして、メーターが表示する時間量を記憶する変数が、現在のトランザクションと前回のトランザクションとの間の経過時間量を反映するように調整される(プロセス80)。 この地点からトランザクションは2つのうちいずれかの方法で解析されることになる。どちらの解析方法をとるかはトランザクションの種類によって決まる(コンパレータ81)。支払いのトランザクションは支払い解析(プロセス82)に進み、出発のトランザクションは利用者の統計的集計作業(プロセス98)に進む。
【0061】
支払い解析の最初のステップは、累進料率プログラムによって決められている様々な料率区間のうちどれを支払いに充当するかを決めることである。これは図3に概説されているプロセスを用いて行なわれる(プロセス82)。各支払い区間のうちどれに支払いを適用するかを決めるプロセスが明確になったら、解析は各区間を個別に検討するループに入る(ループ開始83からループ終了83'まで)。
【0062】
ループ内の最初のステップは、現在の区間における支払いの一部に制限時間を暗示するものがあるかどうかを判定することである(コンパレータ84)。暗示するものがなければ解析は、プロセス89から始まる支払いの時間と金額の分類(categorization)に進む。
【0063】
暗示するものがある場合、解析は現在の料率区間での支払いに関する時間制限の暗示がどのような性質のものであるかの判定を引き続き行なう。最初のチェックでは当該料率区間で査定される時間の量によって、メーターの表示時間量が規定の制限時間を超えることになってしまうかどうかを判定する(コンパレータ86)。メーターは制限時間を超える時間は許諾しないため、メーターが除外してしまうと考えられる部分の支払いは別途記録され、他の分類への配分が可能な時間が調整されねばならない。 これを行なうには、まずメーターによって除外されると考えられる時間の量だけ、各分類間で配分可能な時間を減じる。そして減じた時間量を、現在の料率区間に関する除外された時間分類に加算する(プロセス87)。この時点で、現在の料率区分に含まれる時間量で合法的に購入されメーターも許諾した時間は、該当駐車スペースの時間制限内で購入されるべき残りの時間に等しいと判断される。
【0064】
次に、該当駐車スペースがメーターフィード防止プロセスを採用しているかどうかを判定する(プロセス89)。採用している場合は現在の料率区間で分配可能な時間と合法的に支払われ許諾されたと分類される時間の差を、除外された分類に加算する(プロセス90)。 採用していなければ、同一の値を非合法に支払いがなされ許諾された時間として分類する(プロセス91)。そして、現在の料率区間に関連する様々な時間の値と現在の料率を積算し、それぞれの金額に換算する。(プロセス92、92'、および92”)
【0065】
その後、現在の支払い以前にすでに購入された時間の量と到着時からの経過時間とを調査する方法で支払いを解析し、それが前の利用者からリセットされた時間の買戻し(プロセス93)に充当できるかどうかを判定する。 買戻しに使用可能な時間があれば、現在のトランザクションについて購入しメーターの許諾を受けた時間量と、買戻しに使用可能な時間とを比較し、両者のうち小さい値を現在の料率区間で実際に買い戻される時間量と判断する(プロセス94)。そして、この値を使って買い戻された合計時間とその金額を増分する(プロセス95)。
【0066】
この時点で、合法的に支払われ許諾された累計の時間量と金額、非合法的に支払われ許諾された累計の時間量と金額、そして除外された分類に属する累計の時間量と金額が、現在の料率区間について算定された値だけ増分される(プロセス96、96'、96”)。そして、合法的に支払われメーターに許諾された時間と非合法の同時間の合算分だけ、メーターの表示金額(amount)が増分される(プロセス97)。これでループは終了し(ループ終了83')プロセス75に戻って次のトランザクションの処理を行なう。
【0067】
該当の利用者について出発のトランザクションに遭遇すると、それが最後のトランザクションとなることから、現在の利用者に関する統計的な集計作業が発生する(コンパレータ81)。このプロセスは、該当のトランザクション事象が発生した時点で、メーター上に残っている時間を未使用時間(unused time)として類別することから始まる(プロセス98)。そして図3aで概説した手順を使い、この時間を相当の金額に換算する(プロセス99)。該当のメーターについてリセットが有効化されている場合には(コンパレータ100)、現在の使用者による未使用時間を、それ以前の利用者から買い戻すことができる使用可能時間に加算して、次からの利用者が買戻しに利用できるようにする(プロセス101)。また、その値は図3aに概説した手順を使って金額に換算される(プロセス101')。もしリセットが有効化されていなければ、未使用時間は出発後メーター上に残っている時間として分類され、次からの利用者が使用可能な支払い済み時間として適用される(プロセス102)。
【0068】
そして現在のトランザクションの時間は記録され、前の利用者の出発時間を示す時間として次の利用者が使用することになる。 メーターがリセットした時間も、次の利用者のために同様に記録される(プロセス104)。
【0069】
引き続きプロセスは、現在の利用者について該当の駐車スペースで発生した違反の種類を調査する。過少支払いの違反については、メーターが少なくとも1回は支払いを受けているが利用者滞在中のあるポイントで違反があった場合には「終了(Expired)」違反として、また1回も支払いを受けていないが滞在中にメーターが終了を表示した場合には「不払い(Never Paid)」として類別される(プロセス105)。そして、制限時間超過の違反については、過少支払いの違反種類も同様に「不払い」と類別された場合には「不払い(Never Paid)」として類別し、過少支払いの違反種類が「終了」と類別された場合には「一部支払い済み(Partially Paid)」、そして過少支払い違反が全くない場合には「全額支払い済み(Fully Paid)」として類別される(プロセス106)。
【0070】
最後に、該当利用者の累積統計がデータベースに記録され(プロセス107)、次からの使用者の査定で必要とされるもの以外、全ての変数は「0」に設定される(プロセス108)。その後プロセスは次の使用者による一連のトランザクション事象へと移って行く(プロセス109)。
【0071】
図5は、手持ちサイズの機器による駐車データの収集を提供するためのブロック図形式によるフローチャートである。インダクションループ式車輌検知システム110が、インテリジェント通信モジュール(ICM)111へのデータ入力を行なう。ICMはまた複数のEPM112からインプットデータを受信し、マイクロプロセッサー、不揮発性メモリー・ストーレッジ、およびインダクションループ式車輌検知システム110とEPM112への通信ポートを備えている。前記マイクロプロセッサーは接続先のデバイス間のデータフローを制御するとともに、不揮発性メモリー・ストーレッジ内の常駐コードによって制御される。前記コードはワイヤレスネットワークへのインターフェースを介して、あるいは外部コンピュータ端末への直接接続により再プログラム可能である。メモリーの種類として好ましいのは「フラッシュメモリー」である。なぜならフラッシュメモリーは内部に記憶する情報を保持するための恒久的な電源を必要とせず、小さな所要電力で簡単にプログラムできるからである。
【0072】
本発明によるスマートパーキングメーターシステムは、シリアル通信による通信に利用可能なポート、および/またはINBを装着できる任意の形式のワイヤレスコミュニケーション、を装備した、任意の手持ちサイズのコンピュータ・デバイス113を用いる。前記デバイスはまた、最大容量でパーキングスペース200区画分のデータ(前記手持ちサイズのデバイスでは、合計128MBのメモリースペースが必要と推定される)を保存できなければならない。実際にどのような手持ちサイズのコンピュータ113を選択するかは、市当局が執行および/あるいはメンテナンス作業に使用するソフトウェア/ハードウェアの組み合わせによって最終的に決まる。目標は、もし出頭命令(citation)/メンテナンスシステムがすでに使用されているのであれば、スマートメーターシステムからのデータフローを既存の出頭命令(citation)/メンテナンスシステムに統合させるという点にある。好ましいハードウェアは、Intel Strong Armあるいはその他互換性のあるプロセッサーで、マイクロソフト社のWindows(登録商標)Pocket PC 2002または上述の性能を有するそれ以上のオペレーティングシステムを実行するものを使って構築された、いわゆる「高耐久(ruggedized)」の手持ちサイズ・デバイスと定義付けられる。図5に示す通り、手持ちサイズのコンピュータ113はICM111およびデスクトップコンピュータ114と通信する。
【0073】
手持ちサイズコンピュータを使用して付属のカメラが収集する画像をどの程度まで解釈するかによって、追加の保存能力および処理能力が必要となる。
【0074】
クライアント側のデスクトップコンピュータ114は、執行係員および/またはメンテナンス係員が路上で使用している稼動中の手持ちサイズコンピュータ113と通信できる機能を備えていなければならない。前記デスクトップコンピュータ114はまた、インターネット115との接続などインターネットへの接続機能も備えていなければならない。前述の接続性は執行係員および/またはメンテナンス係員が収集するデータを送信するためだけではなく、データウェアハウスからレポートを取り出すためにも必要である。また前記デスクトップコンピュータ114は、メモリー、プロセッサーおよびデータ保存に関して十分なシステムリソースを備え、ナンバープレートの画像、GPSデータおよび相対的位置データを処理してデータウェアハウス上に常駐するデータ解析エンジンを使った違反データとの照合のために使用可能な監視データを生成できなければならない。
【0075】
インターネット115を介したネットワーク内のデバイスとのやり取りが生じる限り、セキュリティーの侵害可能性を減らすよう通信の各終端にはファイヤーウォールシステム116が必要である。実際に使用する前記システムは、ハードウェアベースのソリューションという形をとっても良いし、ハードウェアソリューションが実施不可能な状況では厳密にソフトウェアのみのソリューションという形をとっても良い。更に、ファイヤーウォールより外側の物理的ネットワークを共有するデバイス間を相互接続するためのルーターも必要である。末端のネットワークセグメントについては、INBがルーターとしての機能を果たす。
【0076】
サーバ117には、ウェブサーバ118、データ/解析エンジン119およびマップサーバ120が含まれ、ルーター/ファイヤーウォール116からデータを受信できるよう接続がなされている。
【0077】
図6に示す手持ちサイズ・デバイスからのワイヤレス方式によるデータ記入は、図5に示す手持ちサイズの機器による駐車データの収集と同一だが、図6の手持ちサイズ・デバイスからのワイヤレス方式によるデータ記入システムにはデスクトップコンピュータ114が含まれておらず、手持ちサイズのコンピュータ113はワイヤレス送信でインターネット115と通信する。
【0078】
図7は、インターネットとの配線接続を含むワイヤレスパーキングメーターシステムを示している。このシステムには、例えば図6と図7に示したものと同じループ式車輌検知システム110、ICM111、EPM112、インターネット115、ルーター/ファイヤーウォール116、およびサーバー117が含まれている。図7に示すワイヤレスパーキングメーターシステムでは、ICM111はワイヤレス通信によって他の複数ICM121と通信する。そして他のIMC121はINB122とワイヤレス通信を行なう。 INB122はインターネット115に配線接続されており、上記で説明した通りルーター/ファイヤーウォール116に接続されている。
【0079】
インターネット115はまたLPRシステム123とも配線接続されている。LPRシステムは次の3つのコンポーネントから成る。これらコンポーネントの最初は画像データを収集するための可動式カメラユニット124であり、もうひとつはグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)を介して位置データを収集するユニット、すなわちグローバル・ポジショニング・サテライト端末125である。これらユニットによって収集されたデータは、収集された情報を解釈する能力を有するデスクトップコンピュータ114上で実行されるソフトウェアに送り込まれ、ナンバープレートのナンバーと物理的な位置の両方を提供する。それぞれの情報には、観察時刻のタイムスタンプが付与されているため、時刻のエレメントは車輌の観察にも適用することができる。ナンバープレートの番号記録と位置、時刻に加えて、ナンバープレートの画像も裁定時の証拠として保存される。
【0080】
可動式のカメラユニット124は、車でまたは徒歩で警備ルートを巡回する個人が対象物に向ける手持ちサイズのユニットであっても良い。巡回警備用の車輌に装着されたカメラユニットが使用される場合もある。巡回中、このようなカメラユニットはナンバープレートに向けられてナンバープレートのデジタル画像を収集する。画像は、監視カメラユニットからの車輌の相対的位置を決めるのに必要な情報と共に収集される。すなわち、その情報とはコンパス方位と距離である可能性が高い。カメラは手持ちサイズのデバイスに取り付けて同じ情報を収集しても良い。
【0081】
現在では、グローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)システムによって現在位置を判断する方法が、様々な用途において広く用いられている。GPS システムは、位置決定をリクエストするデバイスと、地球を回る静止軌道上に位置する3つまたはそれ以上の衛星との間の、相対的な位置関係を判定するという原則に基づいて作動する。この情報は、三角法によって当該デバイスの正確な緯度と経度を測定するために用いられる。この用途に使われるデバイスには、1メートル未満の精度が要求される。
【0082】
図8はパーキングメーターデータの完全ワイヤレス通信を図示している。これは図7に示し説明したワイヤレスメーターシステムと同一だが、INB122とインターネット115との間が配線接続による通信ではなくワイヤレス通信である点だけが異なっている。
【0083】
図9は、ICM111と他の複数のICM121との間のワイヤレス通信;他のICM121とINB122との間のワイヤレス通信;そしてINB122と手持ちサイズのコンピュータ113との間のワイヤレス通信;これらを活用してPDAによる執行用通信を実行するための実施形態を示すブロック図である。
【0084】
図10は、PDAによる執行用完全ワイヤレス通信を実行するための実施形態を示すブロック図であり、ICM111と他の複数のICM121との間のワイヤレス通信;他のICM121とINB122との間のワイヤレス通信;INB122と手持ちサイズのコンピュータ113との間のワイヤレス通信;そして手持ちサイズのコンピュータ113とインターネット115との間のワイヤレス通信;これらを活用している。
【0085】
本発明は、ここに記載する具体的な実施形態に限定されず、本発明の対象である当業者にとって明白と考えられるあらゆる改造やバリエーションを含むことが望ましい。請求項で説明したさまざまな条件および構造に匹敵するあらゆる同等物によって本発明の範囲を決定することが我々の意思である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明によるナンバープレート認識(LPR)を使った出頭命令のプロセスを図示するフローチャートである。
【図2】本発明のインテリジェント通信モジュール(ICM)オペレーションシステムを説明するブロック図である。
【図3】スマートメーターパーキングシステムの一環としてSOAR解析エンジンが累進料率による支払額を決定する手段について説明するフローチャートである。
【図3a】累進料率の中で時間値を収益値に変換するためのプロセスを示している。
【図4】本発明のパーキングメーターシステムのためのデータを査定する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明のパーキングメーターシステムにおいてコインを査定するためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図6】本発明に従って手持ちサイズ機器のデータをワイヤレス方式で記入する方法を説明するブロック図である。
【図7】インターネットとの配線接続を使った本発明のワイヤレスパーキングメーターシステムの、ブロック図による説明である。
【図8】本発明によるパーキングメーターデータ完全ワイヤレス通信システムのブロック図による説明である。
【図9】本発明のPDA執行用通信システムのブロック図による説明である。
【図10】完全ワイヤレス方式のPDA執行用通信システムのブロック図による説明である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車輌駐車スペースに車輌があるかないかを判定するための車輌検知システムと、
それぞれ特定の車輌駐車スペースに関連付けられたいくつかの電子パーキングメーターと、
少なくとも一つが、前記車輌検知システム及び前記電子パーキングメーターに相互接続されている、いくつかのICM(インテリジェント通信モジュール)と、
前記少なくとも一つのICMは、ワイヤレス方式で残りのいくつかのICMと相互接続されており、
前記ICMとワイヤレス方式で相互接続されていて、かつインターネットと接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)と、
モバイルカメラユニット、デスクトップコンピュータ、及びグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)端末を含み、インターネットに接続されている、ナンバープレート認識システムと、
インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路を介して、インターネットに相互接続されたサーバと、
を備えたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項2】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項3】
前記INBがワイヤレス方式でインターネットに接続されていることを特徴とする請求項1記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項4】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項3記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項5】
複数の車輌駐車スペースに車輌があるかないかを判定するための車輌検知システムと、
それぞれ特定の車輌駐車スペースに関連付けられたいくつかの電子パーキングメーターと、
少なくとも一つが、前記車輌検知システム及び前記電子パーキングメーターに相互接続されている、いくつかのICM(インテリジェント通信モジュール)と、
前記少なくとも一つのICMは、ワイヤレス方式で残りのいくつかのICMと相互接続されており、
前記ICMとワイヤレス方式で相互接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)と、
複数の駐車スペースに関連するデータを保存するとともに、ワイヤレス方式で前記INBと相互接続される手持ちサイズのコンピュータと、
執行係員及び/又はメンテナンス係員との通信のため、前記手持ちサイズのコンピュータ及びインターネットに接続され、ナンバープレート画像、GPSデータ、及び関連する位置データを保存する、デスクトップコンピュータと、
インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路を介して、インターネットに相互接続されたサーバと、
を備えたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項6】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項5記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項7】
前記デスクトップコンピュータがワイヤレス方式でインターネットに接続されていることを特徴とする請求項5記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項8】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項7記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項1】
複数の車輌駐車スペースに車輌があるかないかを判定するための車輌検知システムと、
それぞれ特定の車輌駐車スペースに関連付けられたいくつかの電子パーキングメーターと、
少なくとも一つが、前記車輌検知システム及び前記電子パーキングメーターに相互接続されている、いくつかのICM(インテリジェント通信モジュール)と、
前記少なくとも一つのICMは、ワイヤレス方式で残りのいくつかのICMと相互接続されており、
前記ICMとワイヤレス方式で相互接続されていて、かつインターネットと接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)と、
モバイルカメラユニット、デスクトップコンピュータ、及びグローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)端末を含み、インターネットに接続されている、ナンバープレート認識システムと、
インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路を介して、インターネットに相互接続されたサーバと、
を備えたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項2】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項3】
前記INBがワイヤレス方式でインターネットに接続されていることを特徴とする請求項1記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項4】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項3記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項5】
複数の車輌駐車スペースに車輌があるかないかを判定するための車輌検知システムと、
それぞれ特定の車輌駐車スペースに関連付けられたいくつかの電子パーキングメーターと、
少なくとも一つが、前記車輌検知システム及び前記電子パーキングメーターに相互接続されている、いくつかのICM(インテリジェント通信モジュール)と、
前記少なくとも一つのICMは、ワイヤレス方式で残りのいくつかのICMと相互接続されており、
前記ICMとワイヤレス方式で相互接続されているINB(インテリジェント・ネットワーク・ブリッジ)と、
複数の駐車スペースに関連するデータを保存するとともに、ワイヤレス方式で前記INBと相互接続される手持ちサイズのコンピュータと、
執行係員及び/又はメンテナンス係員との通信のため、前記手持ちサイズのコンピュータ及びインターネットに接続され、ナンバープレート画像、GPSデータ、及び関連する位置データを保存する、デスクトップコンピュータと、
インターネットから隔離するためのルーター/ファイヤーウォール回路を介して、インターネットに相互接続されたサーバと、
を備えたワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項6】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項5記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項7】
前記デスクトップコンピュータがワイヤレス方式でインターネットに接続されていることを特徴とする請求項5記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【請求項8】
前記サーバは、ウェブサーバ、データベース/解析エンジン、及びマップサーバを含むことを特徴とする請求項7記載のワイヤレス方式の電子パーキングメーター制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図3a】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図3a】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−52773(P2007−52773A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−192386(P2006−192386)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506240757)イノバ パーク エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−192386(P2006−192386)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506240757)イノバ パーク エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
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