説明

ナビゲーション装置

【課題】 ドライバ毎に設定を切り替えるナビゲーション装置において、ナビゲーション装置がドライバを特定するための手続きを簡略化する。
【解決手段】 車両用ナビゲーション装置が、ハンズフリー機能付き携帯電話とBluetoothによるハンズフリー機能のための無線接続が確立したとき(ステップ215、220)、接続対象の携帯電話機が携帯電話機−設定対応データに登録済みのものであれば(ステップ225)、携帯電話機−設定対応データにおいて当該携帯電話機の識別データに対応するユーザ名称と実際のドライバが合致しているか否かを音声対話でユーザに確認し(ステップ230、235)合致していれば、携帯電話機−設定対応データにおいてその携帯電話機に対応する個別設定データに従って、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンズフリー機能を有するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数人が利用する車両のナビゲーション装置において、ドライバ毎に交差点拡大表示等の機能についての設定を切り替えたいという要請があった。このような要請に対応するナビゲーション装置としては、ドライバ毎の設定を記憶し、パスワードの受付等によってドライバを特定し、特定したドライバに対応する設定を適宜読み出して実現するようなナビゲーション装置がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、パスワードの入力等、ナビゲーション装置がドライバを特定するために必要な作業が煩雑であるという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、ドライバ毎に設定を切り替えるナビゲーション装置において、ナビゲーション装置がドライバを特定するための手続きを簡略化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、携帯電話機と接続することで、当該携帯電話機から受けた電話通話相手からの音声信号に基づく音声をスピーカに出力させ、車内のユーザが発した音声に基づく音声信号を、当該携帯電話機を介して電話通話相手に送信するハンズフリー機能を有するナビゲーション装置であって、複数の携帯電話機とナビゲーション装置の作動についての複数の個別設定との間の対応づけを規定する携帯電話機−設定対応データを有する記憶媒体と、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機を識別する識別データを前記携帯電話から取得する識別データ取得手段と、前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現する個別設定実現手段と、を備えたナビゲーション装置である。
【0006】
このように、ドライバ毎に作動の設定を切り替えるナビゲーション装置において、ハンズフリー機能を有するナビゲーション装置の、当該ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機を識別する機能と、複数の携帯電話機と複数の個別設定との間の対応づけを規定する携帯電話機−設定対応データを用いることで、当該ナビゲーション装置がドライバを特定するための手続きが簡略化される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記携帯電話機−設定対応データは、複数の携帯電話機と複数のユーザ名称との対応づけを規定し、当該ナビゲーション装置は、前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応するユーザ名称と実際のドライバが合致しているか否かを音声対話でユーザに確認するための処理を行う音声確認手段を備え、前記個別設定実現手段は、前記音声確認手段が、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応するユーザ名称と実際のドライバが合致していることを確認したとき、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現することを特徴とする。
【0008】
このようになっているので、音声対話によるさらに精度の高いドライバ特定が可能となる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のナビゲーション装置前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定についての学習を開始する個別学習開始手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
このようになっているので、簡易なドライバの特定による個別の設定の学習を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13、スピーカ14、マイク15、RAM16、ROM17、外部記憶媒体18、CPU19、Bluetoothデバイス20およびアンテナ21を有している。
【0012】
Bluetoothデバイス20は、Bluetoothによる無線接続によってハンズフリー機能を実現する携帯電話機と、Bluetoothによる無線接続を行うための装置であり、アンテナ21から受けた当該携帯電話機からの信号に基づいて、携帯電話機が近づいたことを検出すると、アンテナ21を介してこの当該携帯電話機と所定のデータのやりとりを行うことで、この携帯電話機とのBluetooth接続を確立する。なおこのBluetooth接続の確立の際、携帯電話機は、自己を他の携帯電話機と区別するための識別データを送信し、Bluetoothデバイス20は、その識別データを受信してCPU19に出力するようになっている。また、Bluetoothデバイス20は、アンテナ21から受けた信号に対して、Bluetoothの規格に従った所定の周波数変換、復調、増幅、A/D変換等を行い、携帯電話機との接続が確立すると、その結果のデータをCPU19に出力し、またCPU19から受けたデータに対して、Bluetoothの規格に従った所定のD/A変換、増幅、変調、周波数変換等を行い、その結果のデータをアンテナ21に出力する。本実施形態においては、Bluetoothデバイス20は、様々な種類の携帯電話機と接続して通信するようになっている。
【0013】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置や向きを特定するための情報をCPU19に出力する。
【0014】
操作スイッチ群12は、車両用ナビゲーション装置1に設けられた複数のメカニカルスイッチ、画像表示装置13の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置から成り、ユーザによるメカニカルスイッチの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号をCPU19に出力する。
【0015】
画像表示装置13は、CPU19から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。表示映像としては、例えば現在地を中心とする地図等がある。
【0016】
外部記憶媒体18は、HDD等の不揮発性の書き換え可能な記憶媒体であり、CPU19が読み出して実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。また、本実施形態の外部記憶媒体18は、複数の個別設定データ、1つのデフォルト設定データ、および携帯電話機−設定対応データを記憶している。デフォルト設定データおよび個別設定データの1つ1つは、1組の設定パラメータ群から成り、その設定パラメータ群によって、車両用ナビゲーション装置1の作動内容についての特定の設定を規定するようになっている。設定パラメータとしては、例えば、後述する経路案内処理において、右左折交差点に自車両がさしかかったときに交差点を拡大表示するか否かのフラグ、当該経路案内処理における音声案内の音量のパラメータ、後述する案内経路探索処理において有料道路を検索候補の道路とするか否かのフラグ、自宅に該当する地点の座標パラメータ等がある。なお、デフォルト設定データ中のパラメータ群は、車両用ナビゲーション装置1の出荷時における車両用ナビゲーション装置1の作動の設定を規定している。
【0017】
携帯電話機−設定対応データは、複数の携帯電話機と複数の個別設定との間の1対1の対応づけを規定すると共に、複数の携帯電話機と複数のユーザ名称との1対1の対応づけを規定するデータである。具体的には、携帯電話機−設定対応データは、複数のエントリから成るテーブル構造のデータとなっており、テーブルの各エントリは、携帯電話機の識別データ、当該携帯電話機に対応する個別設定データの指定、および当該携帯電話機のユーザの名称(名前、所属団体、所属部署等)の文字列から成る組を1つ有している。
【0018】
なお、ユーザの名称等、携帯電話機−設定対応データの内容は、ユーザが操作スイッチ群12を用いて追加、編集操作を行うことで、自由に変更可能となっている。
【0019】
CPU(コンピュータに相当する)19は、ROM17および外部記憶媒体18から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM16、ROM17、および外部記憶媒体18から情報を読み出し、RAM16および外部記憶媒体18に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13、スピーカ14、およびマイク15と信号の授受を行う。
【0020】
CPU19がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、案内経路探索処理、経路案内処理、ハンズフリー処理、学習処理、設定実行処理等がある。なお、CPU19がこれらの処理を実行する際には、RAM16中に設けられた現設定用パラメータ群の内容に基づいて、処理内容の詳細(すなわち上述した地図の拡大表示の有無等)を決定する。なお、現設定用パラメータ群は、個別設定データ、デフォルト設定データと同形式のデータある。
【0021】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。
【0022】
案内経路探索処理は、操作スイッチ群12からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な案内経路を算出する処理である。
【0023】
経路案内処理は、外部記憶媒体18から地図データを読み出し、算出された案内経路、目的施設、経由施設および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置13に出力し、案内交差点の手前に自車両が到達した等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力する処理である。
【0024】
ハンズフリー処理は、Bluetoothデバイス20によってBluetooth接続された携帯電話機から受けた電話通話相手からの音声信号に基づく音声をスピーカ14に出力させ、車内のユーザが発した音声に基づく音声信号を、Bluetoothデバイス20および当該携帯電話機を介して電話通話相手に送信する処理、すなわち、通話相手との通話処理である。
【0025】
具体的には、ハンズフリー処理においては、ユーザが操作スイッチ群12を操作することで、所定の電話番号に電話をかける旨の信号を操作スイッチ群12から受けたときは、Bluetoothデバイス20を介して当該電話番号の電話端末を呼び出すよう当該携帯電話機に通知する。そして、当該携帯電話機がこの通知に応じて当該相手側の電話端末を呼び出し、通話相手との通話回線が確立した旨の通知を車両用ナビゲーション装置1に送信すると、CPU19はその通知をBluetoothデバイス20を介して受け取り、当該通話相手との通話を実現する。
【0026】
学習処理は、ユーザによる、操作スイッチ群12を用いた、車両用ナビゲーション装置1の作動内容の設定を受け付け、その受け付けた設定を特定の個別設定データとして外部記憶媒体18に記憶させ、さらに上述の現設定用パラメータ群に記録する処理である。
【0027】
設定実行処理は、上述の携帯電話機−設定対応データ等に基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現するための処理である。図2に、この設定実行処理のためにCPU19が実行する設定実行用プログラム200のフローチャートを示す。CPU19は、車両用ナビゲーション装置1が作動しており、かつ車両用ナビゲーション装置1がどの携帯電話とも接続していないときに、繰り返しこの設定実行用プログラム200を実行している。
【0028】
この設定実行用プログラム200の実行において、CPU19は、まずステップ215で、Bluetooth(図中ではBTと記す)による携帯電話との無線接続が、Bluetoothデバイス20によって確立したか否かを判定し、確立している場合は続いてステップ220を実行し、確立していない場合はステップ255を実行する。
【0029】
ステップ220では、ハンズフリープロファイルによる接続対象が存在するか否か、すなわち、現在Bluetoothによって接続が確立している携帯電話機のうち、ハンズフリープロファイルによって接続しているものがあるか否かを判定する。ハンズフリープロファイルとは、Bluetoothの規格において規定されているハンズフリー機能をいう。すなわち、ハンズフリープロファイルによって接続している携帯電話機とは、ハンズフリー機能のために接続している携帯電話機である。ハンズフリー機能のために接続している携帯電話機がある場合、続いてステップ225を実行し、ない場合、続いてステップ255を実行する。
【0030】
ステップ225では、ステップ220でハンズフリー機能のために接続していると判定した対象の携帯電話機(以降対象携帯電話と記す)は車両用ナビゲーション装置1において登録済みであるか否か、すなわち、対象携帯電話機の識別データを有するエントリが、携帯電話機−設定対応データに含まれているか否かを判定する。なお、対象携帯電話機の識別データとしては、この対象携帯電話機とBluetoothデバイス20との接続確立の際に、Bluetoothデバイス20から受けた識別データを用いる。対象携帯電話が登録済みである場合、続いてステップ230を実行し、登録済みでない場合、続いてステップ255を実行する。
【0031】
ステップ230では、実際のドライバが登録された名称に合致するかを確認するための音声報知を行う。具体的には、携帯電話機−設定対応データ中の対象携帯電話機のエントリから、当該携帯電話機のユーザの名称の文字列を読み出し、その読み出した文字列に基づく音声データを生成し、「ハンズフリー機能を実行します。ハンズフリー対象者は」という音声データと、「さんですね」という音声データの間にその生成した音声データを挿入した結果の音声データを、スピーカ14に出力する。そしてステップ230では、マイク15からユーザの音声を受けるまで、あるいは、所定の時間(例えば15秒)が経過するまで待ち、その後ステップ235を実行する。
【0032】
ステップ235では、「Yes」の旨の回答があったか、すなわち、マイク15が受けた音声が、「はい」「イエス」等の肯定の旨の音声であったか否かを判定する。なお、CPU19がマイク15から受けた音声の信号が肯定を示すか否かについては、例えば、あらかじめ肯定の意味の音声データを外部記憶媒体18に記憶しておき、周知の音声認識技術を用いた類似度判定により、その音声データの1つとマイク15から受けた信号とが所定基準以上類似しているときに、またそのときに限り、マイク15から受けた音声の信号が肯定を示していると判定するようになっていればよい。「Yes」の旨の回答があった場合、続いてステップ240を実行し、そうでない場合、続いてステップ255を実行する。
【0033】
ステップ240では、対象携帯電話機に対応する個別設定データ、すなわち、携帯電話機−設定対応データ中の対象携帯電話機を含むエントリが指定する個別設定データに従って、車両用ナビゲーション装置1の機能設定を実現する。具体的には、RAM16中の現設定用パラメータ群の値を、当該個別設定データと同じ値に変更する。これによって、設定実行用プログラム200とは並列的に実行されるCPU19による各種処理において、当該個別設定に基づいて、交差点拡大表示が行われるか否か等の作動内容が決まる。
【0034】
続いてステップ245では、携帯電話−設定対応データの対象携帯電話を含むエントリが指定する個別設定データを対象として、上述の学習処理を開始させる。ステップ245の後、設定実行用プログラムの実行は終了する。
【0035】
ステップ255では、車両用ナビゲーション装置1の作動内容についてのデフォルト設定を実現する。具体的には、RAM16中の現設定用パラメータ群の値を、外部記憶媒体18中のデフォルト用設定データと同じ値に変更する。なお、現設定用パラメータ群の値が、デフォルト用設定データと同じなら、この変更は行う必要がない。ステップ255の後、設定実行用プログラム200の実行は終了する。
【0036】
このような設定実行用プログラム200をCPU19が実行することで、車両用ナビゲーション装置1は、ハンズフリー機能付き携帯電話とBluetoothによるハンズフリー機能のための無線接続が確立したとき(ステップ215、220参照)、接続対象の携帯電話機が携帯電話機−設定対応データに登録済みのものであれば(ステップ225参照)、携帯電話機−設定対応データにおいて当該携帯電話機の識別データに対応するユーザ名称と実際のドライバが合致しているか否かを音声対話でユーザに確認し(ステップ230、235参照)合致していれば、携帯電話機−設定対応データにおいてその携帯電話機に対応する個別設定データに従って、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現し、(ステップ240参照)さらに、当該個別設定の学習を開始する(ステップ245参照)。また、ユーザ名称と実際のドライバが合致していなければ、車両用ナビゲーション装置1の作動内容についてはデフォルト設定のままとする。(ステップ255参照)。
【0037】
このように、ドライバ毎に設定を切り替える車両用ナビゲーション装置1が、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機を識別する機能と、複数の携帯電話機と複数の個別設定との間の対応づけを規定する携帯電話機−設定対応データを用いて、当該ナビゲーション装置がドライバを特定して個別設定を実現し、さらに個別設定の学習を行うための手続きが簡略化することができる。さらに車両用ナビゲーション装置1は、接続した携帯電話機に対応するユーザ名称と実際のドライバが合致しているか否かを音声対話でユーザに確認するので、音声対話による精度の高いドライバ特定が可能となる。
【0038】
なお、上記の実施形態において、Bluetoothデバイス20が、識別データ取得手段に相当する。また、CPU19が、設定実行用プログラム200のステップ240を実行することで、個別設定実現手段として機能し、また、ステップ230および235を実行することで、音声確認手段として機能し、また、ステップ245を実行することで、個別学習開始手段として機能する。
【0039】
また、上記の実施形態においては、車両用ナビゲーション装置1が、本発明のナビゲーション装置の一例として挙げられているが、本発明のナビゲーション装置は、車両用ナビゲーション装置に限られず、例えば、人が携帯できるような携帯型ナビゲーション装置としても実現可能である。
【0040】
また、上記の実施形態においては、CPU19は、設定実行用プログラム200のステップ235において、ユーザ名称と実際のドライバが合致している旨の返事があったことを判定することで、ドライバの特定の精度を向上させているが、例えば、外部記憶媒体18が、特定のリマインダ(すなわち合い言葉)の音声データを記憶しており、CPU19は、ステップ235において、ユーザがその言葉を発したと音声認識によって認識した場合にのみ、ステップ240に実行を進めるようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図である。
【図2】CPU19が実行する設定実行用プログラム200のフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…操作スイッチ群、
13…画像表示装置、14…スピーカ、15…マイク、16…RAM、17…ROM、
18…外部記憶媒体、19…CPU、20…Bluetoothデバイス、
21…アンテナ、200…設定実行用プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機と接続することで、当該携帯電話機から受けた電話通話相手からの音声信号に基づく音声をスピーカに出力させ、車内のユーザが発した音声に基づく音声信号を、当該携帯電話機を介して電話通話相手に送信するハンズフリー機能を有するナビゲーション装置であって、
複数の携帯電話機とナビゲーション装置の作動についての複数の個別設定との間の対応づけを規定する携帯電話機−設定対応データを有する記憶媒体と、
ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機を識別する識別データを前記携帯電話から取得する識別データ取得手段と、
前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現する個別設定実現手段と、を備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記携帯電話機−設定対応データは、複数の携帯電話機と複数のユーザ名称との対応づけを規定し、
当該ナビゲーション装置は、前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応するユーザ名称と実際のドライバが合致しているか否かを音声対話でユーザに確認するための処理を行う音声確認手段を備え、
前記個別設定実現手段は、前記音声確認手段が、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応するユーザ名称と実際のドライバが合致していることを確認したとき、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定を実現することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記識別データ取得手段が取得した識別データおよび前記記憶媒体が記憶する携帯電話機−設定対応データに基づいて、ハンズフリー機能のために接続した携帯電話機に対応する個別設定についての学習を開始する個別学習開始手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−184103(P2006−184103A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376987(P2004−376987)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】