説明

ナビゲーション装置

【課題】信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】信号機の無い交差点で自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度の判定ができない場合には、CPU41は、この交差点で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した際に、この交差点に関する「停止情報」を取得する。また同時に、CPU41は、ドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出して、この交差点に関する「顔向き情報」を取得する(S111〜S113)。続いて、CPU41は、該交差点に関する所定期間の「停止情報」と「顔向き情報」を読み出し、この交差点での停止頻度又は左右確認を行う頻度が高い場合には、該信号機の無い交差点の情報を交差点情報23に格納する(S114〜S116)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能なナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能なナビゲーション装置が提案されている。
例えば、地図情報出力手段及び現在位置検出手段の出力に基づき車両進行方向の道路交差点で自車両が走行している道路と交差する道路との優先度を判定する優先度判定手段と、この優先度判定手段の出力に基づき撮像手段から出力された映像を映像表示手段に表示する際の表示範囲を変更する表示範囲変更手段とにより構成され、道路交差点で交差する道路が優先道路であれば、この道路の状況を撮影した映像の一部の範囲を表示して、この映像を拡大表示するナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平9−35196号公報(段落(0030)〜(0081)、図1〜図13)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、車両進行方向の信号機の無い交差点で自車両が走行している道路と交差する道路との道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)が同じ場合や、これらの道路に関する道路幅員や車線数等の地図情報が無い場合には、自車両が走行している道路と交差する道路との優先度を判定することができないため、このような交差点で運転者の安全確認を支援することができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自車両が走行している道路と交差する道路との優先度を判定することができない等の場合にも、信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーション装置は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段(11)と、地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の信号機の無い交差点を検出する交差点検出手段(13、25)と、前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する停止判定手段(13、21)と、信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点での停止情報を記憶する停止情報記憶手段(22)と、前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該信号機の無い交差点に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する停止頻度判定手段(13)と、該信号機の無い交差点に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶する交差点情報記憶手段(13、23)と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記信号機の無い交差点で自車両が走行している道路と交差する道路との走行上の優先度を判定する優先度判定手段(13)を備え、前記停止判定手段(13、21)は、前記自車両が走行している道路の優先度が前記交差する道路の優先度以下であると判定した場合に、前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係るナビゲーション装置は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置(1)において、運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段(13、51、52)と、前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段(13)と、前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段(22)と、前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該信号機の無い交差点に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段(13)と、を備え、前記交差点情報記憶手段(13、23)は、該信号機の無い交差点に対する前記左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係るナビゲーション装置は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段(11)と、地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の信号機の無い横断歩道を検出する横断歩道検出手段(13、25)と、前記信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する停止判定手段(13、21)と、信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該横断歩道での停止情報を記憶する停止情報記憶手段(22)と、前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該信号機の無い横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する停止頻度判定手段(13)と、該信号機の無い横断歩道に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する横断歩道情報記憶手段(13、24)と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係るナビゲーション装置は、請求項4に記載のナビゲーション装置(1)において、運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段(13、51、52)と、前記信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段(13)と、前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該横断歩道での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段(22)と、前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該信号機の無い横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段(13)と、を備え、前記横断歩道情報記憶手段(13、24)は、該信号機の無い横断歩道に対する前記左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶することを特徴とする。
【0010】
また、請求項6に係るナビゲーション装置は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段(11)と、地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の交差点を検出する交差点検出手段(13、25)と、前記信号機の無い交差点での右折時又は左折時に該交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する右左折停止判定手段(13、21)と、前記交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点の出口側の横断歩道での停止情報を記憶する停止情報記憶手段(22)と、前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該交差点の出口側の横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する右左折停止頻度判定手段(13)と、該交差点の出口側の横断歩道に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点の出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する横断歩道情報記憶手段(13、24)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項7に係るナビゲーション装置は、請求項6に記載のナビゲーション装置(1)において、運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段(13、51、52)と、前記交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段(13、51、52)と、前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点の出口側の横断歩道での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段(13、22)と、前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該交差点の出口側の横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段(13)と、を備え、前記横断歩道情報記憶手段(13、24)は、該交差点の出口側の横断歩道に対する前記左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点の出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーション装置では、地図情報と自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)から車両進行方向の信号機の無い交差点を検出し、この信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点での停止情報を記憶する。そして、この信号機の無い交差点に対する停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶する。
これにより、停止頻度が所定頻度以上である信号機の無い交差点は、停止又は安全確認が必要な交差点として記憶されるため、車両進行方向の信号機の無い交差点において、自車両が走行している道路と交差する道路との優先度を判定することができない場合でも、ナビゲーション装置は、この交差点が停止又は安全確認が必要な交差点であるか否かを判定することが可能となり、信号機の無い交差点での運転者の安全確認を支援することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に係るナビゲーション装置では、車両進行方向の信号機の無い交差点を検出し、自車両が走行している道路の優先度が交差する道路の優先度以下であると判定した場合に、この信号機の無い交差点での停止又は所定速度以下に減速した停止情報を記憶する。
これにより、自車両が走行している道路の優先度が交差する道路の優先度以下の場合に、この信号機の無い交差点での停止又は所定速度以下に減速した停止情報を記憶するため、この信号機の無い交差点に対する停止情報の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0014】
また、請求項3に係るナビゲーション装置では、車両進行方向の信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否か、即ち、左右確認をしたか否かを判定する。そして、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点での顔向き情報を記憶する。また、この信号機の無い交差点に対する左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶する。
これにより、左右確認の頻度が所定頻度以上である信号機の無い交差点は、停止又は安全確認が必要な交差点として記憶されるため、車両進行方向の信号機の無い交差点において、停止頻度が所定頻度未満であっても、ナビゲーション装置は、この交差点が停止又は安全確認が必要な交差点であるか否かを判定することが可能となり、信号機の無い交差点での運転者の安全確認をより確実に支援することが可能となる。
【0015】
また、請求項4に係るナビゲーション装置では、地図情報と自車位置から車両進行方向の信号機の無い横断歩道を検出し、この信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該横断歩道での停止情報を記憶する。そして、この信号機の無い横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する。
これにより、停止頻度が所定頻度以上である信号機の無い横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶されるため、車両進行方向の信号機の無い横断歩道において、ナビゲーション装置は、この横断歩道が停止又は安全確認が必要な横断歩道であるか否かを判定することが可能となり、信号機の無い横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能となる。
【0016】
また、請求項5に係るナビゲーション装置では、車両進行方向の信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否か、即ち、左右確認をしたか否かを判定する。そして、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該横断歩道での顔向き情報を記憶する。また、この信号機の無い横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する。
これにより、左右確認の頻度が所定頻度以上である信号機の無い横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶されるため、車両進行方向の信号機の無い横断歩道において、停止頻度が所定頻度未満であっても、ナビゲーション装置は、この横断歩道が停止又は安全確認が必要な横断歩道であるか否かを判定することが可能となり、信号機の無い横断歩道での運転者の安全確認をより確実に支援することが可能となる。
【0017】
また、請求項6に係るナビゲーション装置では、地図情報と自車位置から車両進行方向の交差点を検出し、この交差点での右折時又は左折時に該交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点の出口側の横断歩道での停止情報を記憶する。そして、この交差点の出口側の横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この右折時又は左折時における交差点の出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する。
これにより、交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での停止頻度が所定頻度以上である場合には、該交差点の出口側の横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶されるため、車両進行方向の交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道において、ナビゲーション装置は、この右折時又は左折時における交差点の出口側の横断歩道が停止又は安全確認が必要な横断歩道であるか否かを判定することが可能となり、交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での運転者の安全確認を支援することが可能となる。
【0018】
更に、請求項7に係るナビゲーション装置では、車両進行方向の交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否か、即ち、左右確認をしたか否かを判定する。そして、運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での顔向き情報を記憶する。また、この交差点の出口側の横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する。
これにより、左右確認の頻度が所定頻度以上である交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶されるため、車両進行方向の交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道において、停止頻度が所定頻度未満であっても、ナビゲーション装置は、この右折時又は左折時における交差点の出口側の横断歩道が停止又は安全確認が必要な横断歩道であるか否かを判定することが可能となり、交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での運転者の安全確認をより確実に支援することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される車両の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1が搭載される車両2の概略構成図である。
【0021】
図1に示すように、車両2に対して設置されたナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13には、CCDカメラ等を駆動制御するカメラECU(Electronic Control Unit)51が電気的に接続されている。また、車両2の先端部左側と先端部右側には、CCDカメラ等により構成される各車外カメラ53、53が設置されている。また、ルームミラー付近には、CCDカメラ等により構成されるドライバカメラ52が設置されている。
【0022】
また、ナビゲーション装置1は、車両2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、液晶ディスプレイ15に地図や目的地までの探索経路を表示すると共に、スピーカ16によって経路案内に関する音声ガイダンスを出力する。また、ナビゲーション装置1は、所定の条件を満たした場合には、後述のようにカメラECU51等に制御信号を送信し、各車外カメラ53の映像を液晶ディスプレイ15に分割表示又は切替表示できる。また、カメラECU51は、ナビゲーション装置1から受信した制御信号に基づいて、ドライバカメラ52の映像信号を画像処理して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出して、左右顔向き移動検出信号を出力する電子制御ユニットで、ドライバカメラ52及び各車外カメラ53が接続されている。
【0023】
次に、本実施例に係る車両2の制御系に係る構成について特にナビゲーション装置1を中心にして図2に基づき説明する。図2は車両2に搭載されるナビゲーション装置1を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。
【0024】
図2に示すように、車両2の制御系は、ナビゲーション装置1と、このナビゲーション装置1に対して電気的に接続されたカメラECU51を基本にして構成され、各制御装置に対して所定の周辺機器が接続されている。
【0025】
このナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、道路交通情報センタ(VICS:登録商標)等の情報センタとの間で相互に通信を行う通信装置17と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部13には、自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0026】
そして、ナビゲーション装置1は、通信装置17を介して道路交通情報センタ(VICS)から警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報は、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0027】
また、通信装置17は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系に接続して使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系に接続して使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系に接続して使用することもできる。
【0028】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明する。
図2に示すように、現在地検出処理部11は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
【0029】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在位置及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、距離センサ33は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ33としては、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等を使用することができる。
【0030】
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0031】
そして、ジャイロセンサ35は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ35としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ35によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0032】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された走行履歴DB22、地図情報DB25及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部12の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0033】
また、走行履歴DB22には、後述のように信号機の無い交差点や横断歩道での停止又は所定速度以下(例えば、時速5km以下である。)に減速した場合に、この交差点や横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間等から構成される停止情報が順次記憶される。また、この走行履歴DB22には、後述のように信号機の無い交差点や横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した際に、運転者が左右確認を行うために、所定回数以上(例えば、2回乃至3回以上である。)左右顔向き移動した場合にも、この交差点や横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間等から構成される顔向き情報が順次記憶される。
また、この走行履歴DB22には、後述のように停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点に関する座標位置等が記憶される交差点情報23が格納されている。また、この走行履歴DB22には、後述のように停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道に関する座標位置等が記憶される横断歩道情報24が格納されている。
【0034】
また、データ記録部12には、道路交通情報センタ(VICS)から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報が格納されている。また、データ記録部12には、道路交通情報センタ(VICS)から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報が格納されている。
【0035】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
そして、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0036】
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0037】
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
【0038】
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
【0039】
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された誘導経路を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
【0040】
また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記地図情報DB25には、所定の情報をナビゲーション装置1のスピーカ16によって出力するための音声出力データも記録される。
【0041】
また、図2に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点や横断歩道の登録を行う登録処理プログラム等(図3、図6参照)が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。また、RAM42には、ドライバカメラ52及びカメラECU51を介して検出された運転者の左右に顔を移動した回数を計測するための顔向きカウンタ42Aが設けられている。尚、エンジン始動時には、顔向きカウンタ42Aのカウント値には、「0」が代入されて記憶されている。
ここで、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
【0042】
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部12に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0043】
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0044】
操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種のキー等の複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0045】
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示され、また、後述のように信号機の無い交差点や横断歩道において、停止又は減速が必要な旨の警告表示や各車外カメラ53による車両2の左右方向の周辺状況等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
【0046】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行案内や、信号機の無い交差点や横断歩道での停止又は安全確認を警告する音声案内を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「停止して左右の安全確認をして下さい。」等がある。なお、スピーカ16より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0047】
そして、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ(VICS)等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信する。また、通信装置17はLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信装置17は道路交通情報センタ(VICS)からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。尚、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0048】
また、カメラECU51は、ナビゲーション制御部13から送信された制御情報を受信するデータ受信部51Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づきドライバカメラ52、各車外カメラ53を制御すると共に画像認識を行う画像認識部51Bを備えている。
【0049】
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点を自動登録する処理について図3乃至図5に基づいて説明する。
図3は本実施例に係るナビゲーション装置1のCPU41が実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点を自動登録する交差点登録処理を示すメインフローチャートである。図4は図3の「交差点登録処理1」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図5は図3の「交差点登録処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。尚、図3にフローチャートで示されるプログラムはナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13が備えているROM43に記憶されており、CPU41により一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行される。
【0050】
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。また、CPU41は、ナビ地図情報26から案内経路上における、自車両2の進行方向前方にある交差点に関する交差点データ(例えば、交差点の座標位置、信号機の有・無、自車両が走行している道路と交差する道路との道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)、横断歩道の有・無、横断歩道の座標位置等)を読み出し、RAM42に記憶する。
【0051】
続いて、S12において、CPU41は、自車位置を表す座標データと交差点データとをRAM42から再度読み出し、自車位置からR1(m)以内(例えば、約100m〜200m以内である。)に信号機の無い交差点があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置からR1(m)以内に信号機の無い交差点が無い場合には(S12:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0052】
一方、自車位置からR1(m)以内に信号機の無い交差点がある場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、交差点データを再度RAM42から読み出し、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定するための優先度判定情報(例えば、道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)が有るか否かを判定する判定処理を実行する。
【0053】
そして、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定するための優先度判定情報が無い場合には(S13:NO)、CPU41は、S14の処理に移行して、後述の「交差点登録処理1」のサブ処理(図4参照)を実行後、当該処理を終了する。
また一方、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定するための優先度判定情報が有る場合には(S13:YES)、CPU41は、S15の処理に移行して、後述の「交差点登録処理2」のサブ処理(図5参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0054】
次に、上記S14で実行される「交差点登録処理1」のサブ処理について図4に基づいて説明する。
図4に示すように、S111において、CPU41は、信号機の無い交差点の手前約2m〜50mの車速を車速センサ21によって計測し、この交差点の手前約1m〜3mの車速が所定速度以下(例えば、約0km/時間〜5km/時間以下である。)になったか否か、即ち、この交差点で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この交差点で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速しなかった場合には(S111:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0055】
一方、この交差点で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した場合には(S111:YES)、CPU41は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、この信号機の無い交差点の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」を取得して、RAM42に記憶する。また同時に、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出した左右顔向き移動検出信号を取得して、この運転手の左右に顔を移動した回数をカウントして顔向きカウンタ42Aに記憶する。
【0056】
そして、S113において、CPU41は、この信号機の無い交差点の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」をRAM42から読み出して、走行履歴DB22に記憶する。
また、CPU41は、再度、顔向きカウンタ42Aのカウント値を読み出し、該カウント値が2回乃至3回以上か否かを判定する判定処理を実行する。そして、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が2回乃至3回以上場合には、運転手がこの交差点で安全確認のために左右確認を行ったと判定し、この信号機の無い交差点の座標位置、確認年月日、確認時刻、確認回数、自車の進行方向等の「顔向き情報」を取得して、走行履歴DB22に記憶後、該顔向きカウンタ42Aを初期化して、S114の処理に移行する。一方、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が0回又は1回の場合には、CPU41は、該顔向きカウンタ42Aを初期化後、S114の処理に移行する。
【0057】
続いて、S114において、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い交差点に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「停止情報」を読み出し、この交差点での停止頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この交差点での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上であるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0058】
そして、この交差点での停止頻度が高い場合には(S114:YES)、CPU41は、S115の処理に移行する。例えば、この交差点での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上の場合には(S114:YES)、CPU41は、S115の処理に移行する。
S115において、CPU41は、この信号機の無い交差点は、交通量が多く、又は、見通しが悪いため、停止又は安全確認が必要な交差点であると判断して、該信号機の無い交差点を交差点情報23に格納する、即ち、この信号機の無い交差点の座標位置、名称、進行方向等の情報を交差点情報23に格納後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0059】
一方、この交差点での停止頻度が高くない場合には(S114:NO)、CPU41は、S116の処理に移行する。例えば、この交差点での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に30回未満乃至40回未満の場合には(S114:NO)、CPU41は、S116の処理に移行する。
S116において、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い交差点に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「顔向き情報」を読み出し、この交差点での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多いか否か、即ち、この信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この交差点での過去3ヶ月間の安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が50%以上か否かを判定する判定処理を実行する。
【0060】
そして、この信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高い場合には(S116:YES)、CPU41は、この交差点は停止又は安全確認が必要な交差点であると判断して、上記S115の処理に移行する。例えば、この交差点での過去3ヶ月間の安全確認のための停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が約50%以上の場合には、CPU41は、この交差点は停止又は安全確認が必要な交差点であると判断して、上記S115の処理に移行する。
一方、この信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高くない場合には(S116:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0061】
次に、上記S15で実行される「交差点登録処理2」のサブ処理について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、S121において、CPU41は、優先度判定情報に基づいて交差する道路よりも自車両2が走行している道路の方が優先度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、道路幅員に関しては幅の広い方が優先度が高く、道路属性に関しては県道よりも国道、市道よりも県道、その他道路よりも市道の方が優先度が高く、車線数に関しては車線数の多い方が優先度が高いものとして優先度を判定する。
【0062】
そして、交差する道路よりも自車両2が走行している道路の方が優先度が高いと判定した場合には(S121:YES)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、自車両2が走行している道路よりも交差する道路の方が優先度が高いと判定した場合、又は、自車両2が走行している道路と交差する道路との道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)が同じ場合、即ち、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度が同じ場合には(S121:NO)、CPU41は、S122の処理に移行する。
そして、CPU41は、S122乃至S126の処理において、上記S111乃至S115の処理を実行後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0063】
従って、ナビゲーション装置1のCPU41は、自車両2の進行方向前方にある交差点に関し、自車位置からR1(m)以内に信号機の無い交差点がある場合には、この交差点における自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定する(S11〜S13)。そして、この優先度の判定ができない場合(S13:NO)には、又は、この交差点での自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度が同じ場合、又は、自車両2が走行している道路よりも交差する道路の方が優先度が高い場合には(S121:NO)、CPU41は、この交差点で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した際に、この信号機の無い交差点に関する「停止情報」を取得して走行履歴DB22に記憶する。また同時に、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出して、2回乃至3回以上左右確認をした場合には、この信号機の無い交差点に関する「顔向き情報」を取得して、走行履歴DB22に記憶する(S112〜S113、S123〜S124)。続いて、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い交差点に関する所定期間の「停止情報」を読み出し、この交差点での停止頻度が高い場合には、停止又は安全確認が必要な交差点であると判断して、該信号機の無い交差点の座標位置、名称、進行方向等の情報を交差点情報23に格納する(S114:YES〜S115、S125:YES〜S126)。また、この交差点での停止頻度が高くない場合には、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い交差点に関する所定期間の「顔向き情報」を読み出し、この交差点での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多い場合、即ち、左右確認の頻度が高い場合には、停止又は安全確認が必要な交差点であると判断して、該信号機の無い交差点の座標位置、名称、進行方向等の情報を交差点情報23に格納する(S114:NO〜S115、S125:NO〜S126)。
【0064】
これにより、所定期間内の走行履歴DB22への「停止情報」の記憶頻度が所定頻度以上である信号機の無い交差点は、停止又は安全確認が必要な交差点として、交差点情報23に自動的に記憶されるため、ナビゲーション装置1のCPU41は、停止又は所定速度以下に減速した信号機の無い交差点において、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定することができない場合でも、この交差点が停止又は安全確認が必要な交差点であるか否かを判断して、自動的に登録することが可能となる。
【0065】
また、信号機の無い交差点において、自車両2が走行している道路の優先度と交差する道路の優先度が同じ場合、即ち、自車両2が走行している道路と交差する道路との優先度を判定することができない場合に、この信号機の無い交差点での停止又は所定速度以下に減速した「停止情報」を自車両2の走行履歴として走行履歴DB22へ記憶するため、この信号機の無い交差点に対する「停止情報」の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0066】
更に、この交差点での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多い、即ち、左右確認の頻度が所定頻度以上の信号機の無い交差点は、停止又は安全確認が必要な交差点として自動的に記憶されるため、ナビゲーション装置1のCPU41は、車両進行方向の信号機の無い交差点において、「停止情報」の記憶頻度が所定頻度未満であっても、この交差点が停止又は安全確認が必要な交差点であるか否かを判断して、自動的に登録することが可能となる。
【0067】
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道を自動登録する処理について図6乃至図8に基づいて説明する。
図6は本実施例に係るナビゲーション装置1のCPU41が実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道を自動登録する横断歩道登録処理を示すメインフローチャートである。図7は図6の「横断歩道登録処理1」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図8は図6の「横断歩道登録処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。尚、図6にフローチャートで示されるプログラムはナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13が備えているROM43に記憶されており、CPU41により一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行される。
【0068】
図6に示すように、先ず、S21において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。また、CPU41は、ナビ地図情報26から案内経路上における、自車両2の進行方向前方にある横断歩道に関する横断歩道データ(例えば、横断歩道の座標位置、信号機の有・無、道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)等)と、自車両2の進行方向前方にある交差点に関する交差点データ(例えば、交差点の座標位置、信号機の有・無、自車両が走行している道路と交差する道路との道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)、横断歩道の有・無、横断歩道の座標位置等)とを読み出し、RAM42に記憶する。
【0069】
続いて、S22において、CPU41は、自車位置を表す座標データと横断歩道データとをRAM42から再度読み出し、自車位置からR2(m)以内(例えば、約100m〜300m以内である。)に信号機の無い横断歩道があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置からR2(m)以内に信号機の無い横断歩道が有る場合には(S22:YES)、CPU41は、S23の処理移行する。S23において、CPU41は、後述の「横断歩道登録処理1」のサブ処理(図7参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0070】
一方、自車位置からR2(m)以内に信号機の無い横断歩道が無い場合には(S22:NO)、CPU41は、S24の処理移行する。S24において、CPU41は、自車位置からR2(m)以内(例えば、約100m〜300m以内である。)に交差点があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置からR2(m)以内に交差点が無い場合には(S24:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
また一方、自車位置からR2(m)以内に交差点がある場合には(S24:YES)、CPU41は、S25の処理に移行する。S25において、CPU41は、後述の「横断歩道登録処理2」のサブ処理(図8参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0071】
次に、上記S23で実行される「横断歩道登録処理1」のサブ処理について図7に基づいて説明する。
図7に示すように、S211において、CPU41は、信号機の無い横断歩道の手前約2m〜50mの車速を車速センサ21によって計測し、この横断歩道の手前約1m〜3mの車速が所定速度以下(例えば、約0km/時間〜5km/時間以下である。)になったか否か、即ち、この横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速しなかった場合には(S211:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0072】
一方、この横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した場合には(S211:YES)、CPU41は、S212の処理に移行する。S212において、CPU41は、この信号機の無い横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」を取得して、RAM42に記憶する。また同時に、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出した左右顔向き移動検出信号を取得して、この運転手の左右に顔を移動した回数をカウントして顔向きカウンタ42Aに記憶する。
【0073】
そして、S213において、CPU41は、この信号機の無い横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」をRAM42から読み出して、走行履歴DB22に記憶する。
また、CPU41は、再度、顔向きカウンタ42Aのカウント値を読み出し、該カウント値が2回乃至3回以上か否かを判定する判定処理を実行する。そして、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が2回乃至3回以上場合には、運転手がこの横断歩道で安全確認のために左右確認を行ったと判定し、この信号機の無い横断歩道の座標位置、確認年月日、確認時刻、確認回数、自車の進行方向等の「顔向き情報」を取得して、走行履歴DB22に記憶後、該顔向きカウンタ42Aを初期化して、S214の処理に移行する。一方、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が0回又は1回の場合には、CPU41は、該顔向きカウンタ42Aを初期化後、S214の処理に移行する。
【0074】
続いて、S214において、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い横断歩道に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「停止情報」を読み出し、この横断歩道での停止頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上であるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0075】
そして、この横断歩道での停止頻度が高い場合には(S214:YES)、CPU41は、S215の処理に移行する。例えば、この横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上の場合には(S214:YES)、CPU41は、S215の処理に移行する。
S215において、CPU41は、この信号機の無い横断歩道は、交通量が多く、又は、見通しが悪いため、停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、該信号機の無い横断歩道を横断歩道情報24に格納する、即ち、この信号機の無い横断歩道の座標位置、名称、進行方向等の情報を横断歩道情報24に格納後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0076】
一方、この横断歩道での停止頻度が高くない場合には(S214:NO)、CPU41は、S216の処理に移行する。例えば、この横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に30回未満乃至40回未満の場合には(S214:NO)、CPU41は、S216の処理に移行する。
S216において、CPU41は、走行履歴DB22から該信号機の無い横断歩道に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「顔向き情報」を読み出し、この横断歩道での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多いか否か、即ち、この信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この横断歩道での過去3ヶ月間の安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が50%以上か否かを判定する判定処理を実行する。
【0077】
そして、この信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高い場合には(S216:YES)、CPU41は、この横断歩道は停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、上記S215の処理に移行する。例えば、この横断歩道での過去3ヶ月間の安全確認のための停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が約50%以上の場合には、CPU41は、この横断歩道は停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、上記S215の処理に移行する。
一方、この信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高くない場合には(S216:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0078】
次に、上記S25で実行される「横断歩道登録処理2」のサブ処理について図8に基づいて説明する。
図8に示すように、S221において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置及び自車の向きを表す自車方位を検出して、交差点に入って、右折又は左折をしている場合に、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の手前約1m〜3mの車速が所定速度以下(例えば、約0km/時間〜5km/時間以下である。)になったか否か、即ち、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速しなかった場合には(S221:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0079】
一方、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した場合には(S221:YES)、CPU41は、S222の処理に移行する。S222において、CPU41は、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」を取得して、RAM42に記憶する。また同時に、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出した左右顔向き移動検出信号を取得して、この運転手の左右に顔を移動した回数をカウントして顔向きカウンタ42Aに記憶する。
【0080】
そして、S223において、CPU41は、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、停止年月日、停止時刻、停止時間、自車の進行方向等の「停止情報」をRAM42から読み出して、走行履歴DB22に記憶する。
また、CPU41は、再度、顔向きカウンタ42Aのカウント値を読み出し、該カウント値が2回乃至3回以上か否かを判定する判定処理を実行する。そして、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が2回乃至3回以上場合には、運転手がこの交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で安全確認のために左右確認を行ったと判定し、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、確認年月日、確認時刻、確認回数、自車の進行方向等の「顔向き情報」を取得して、走行履歴DB22に記憶後、該顔向きカウンタ42Aを初期化して、S224の処理に移行する。一方、この読み出した顔向きカウンタ42Aのカウント値が0回又は1回の場合には、CPU41は、該顔向きカウンタ42Aを初期化後、S224の処理に移行する。
【0081】
続いて、S224において、CPU41は、走行履歴DB22から該交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「停止情報」を読み出し、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での停止頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上であるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0082】
そして、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での停止頻度が高い場合には(S224:YES)、CPU41は、S225の処理に移行する。例えば、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に40回以上乃至50回以上の場合には(S224:YES)、CPU41は、S225の処理に移行する。
S225において、CPU41は、この交差点での右折時又は左折時における出口側の横断歩道は、交通量が多く、又は、見通しが悪いため、停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、該交差点での右折時又は左折時における出口側の横断歩道を横断歩道情報24に格納する、即ち、この交差点での右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、名称、進行方向等の情報を横断歩道情報24に格納後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0083】
一方、この交差点における右折時又は左折時の出口側の横断歩道での停止頻度が高くない場合には(S224:NO)、CPU41は、S226の処理に移行する。例えば、この交差点における右折時又は左折時の出口側の横断歩道での安全確認のための停止回数が過去3ヶ月間に30回未満乃至40回未満の場合には(S224:NO)、CPU41は、S226の処理に移行する。
S226において、CPU41は、走行履歴DB22から該交差点における右折時又は左折時における出口側の横断歩道に関する所定期間(例えば、過去3ヶ月〜6ヶ月である。)の「顔向き情報」を読み出し、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多いか否か、即ち、この交差点における右折時又は左折時の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高いか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での過去3ヶ月間の安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が50%以上か否かを判定する判定処理を実行する。
【0084】
そして、この交差点における右折時又は左折時の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した際に、運転手が左右確認を行う頻度が高い場合には(S226:YES)、CPU41は、この交差点における右折時又は左折時の出口側の横断歩道は停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、上記S225の処理に移行する。例えば、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道での過去3ヶ月間の安全確認のための停止回数に対して「顔向き情報」の記憶されている回数が約50%以上の場合には、CPU41は、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道は停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、上記S225の処理に移行する。
一方、この交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速した場合に、運転手が左右確認を行う頻度が高くない場合には(S226:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0085】
従って、ナビゲーション装置1のCPU41は、自車両2の進行方向前方に、信号機の無い横断歩道がある場合や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道がある場合に、この各横断歩道で安全確認のために停止又は所定速度以下に減速した際に、この各横断歩道に関する「停止情報」を取得して走行履歴DB22に記憶する。また同時に、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出して、2回乃至3回以上左右確認をした場合には、この各横断歩道に関する「顔向き情報」を取得して、走行履歴DB22に記憶する(S212〜S213、S222〜S223)。続いて、CPU41は、この各横断歩道に関する所定期間の「停止情報」を走行履歴DB22から読み出し、この各横断歩道点での停止頻度が高い場合には、停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、該信号機の無い横断歩道や該交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、名称、進行方向等の情報を横断歩道情報24に格納する(S214:YES〜S215、S224:YES〜S225)。また、この各横断歩道での停止頻度が高くない場合には、CPU41は、走行履歴DB22から各横断歩道に関する所定期間の「顔向き情報」を読み出し、この各横断歩道での停止回数に対する「顔向き情報」の記憶されている回数が多い場合、即ち、左右確認の頻度が所定頻度以上の場合には、停止又は安全確認が必要な横断歩道であると判断して、該信号機の無い横断歩道や該交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道の座標位置、名称、進行方向等の情報を横断歩道情報24に格納する(S214:NO〜S215、S224:NO〜S225)。
【0086】
これにより、所定期間内の走行履歴DB22への「停止情報」の記憶頻度が所定頻度以上である信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として、横断歩道情報24に自動的に記憶されるため、ナビゲーション装置1のCPU41は、信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道について、この各横断歩道が停止又は安全確認が必要な交差点であるか否かを判断して、自動的に登録することが可能となる。
また、「顔向き情報」の記憶されている回数が多い、即ち、左右確認の頻度が所定頻度以上の信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道は、停止又は安全確認が必要な横断歩道として自動的に記憶されるため、ナビゲーション装置1のCPU41は、信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道において、「停止情報」の記憶頻度が所定頻度未満であっても、この各横断歩道が停止又は安全確認が必要な横断歩道であるか否かを判断して、自動的に登録することが可能となる。
【0087】
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援する運転支援処理について図9及び図10に基づいて説明する。
図9は本実施例に係るナビゲーション装置1のCPU41が実行する信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援する運転支援処理を示すメインフローチャートである。図10は図9の「安全確認処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。尚、図9にフローチャートで示されるプログラムはナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13が備えているROM43に記憶されており、CPU41により一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行される。
【0088】
図9に示すように、先ず、S31において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。
【0089】
続いて、S32において、CPU41は、自車位置から車両進行方向R3(m)以内(例えば、約100m〜300m以内である。)に、交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点が有るか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置から車両進行方向R3(m)以内に、交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点が有る場合には(S32:YES)、CPU41は、S33の処理に移行する。S33において、CPU41は、後述の「安全確認処理」のサブ処理(図10参照)を実行後、S34の処理に移行する。
一方、自車位置から車両進行方向R3(m)以内に、交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点が無い場合には(S32:NO)、CPU41は、S34の処理に移行する。
【0090】
そして、S34において、CPU41は、自車位置から車両進行方向R3(m)以内(例えば、約100m〜300m以内である。)に、横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な横断歩道が有るか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置から車両進行方向R3(m)以内に、横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な横断歩道が有る場合には(S34:YES)、CPU41は、S35の処理に移行する。S35において、CPU41は、後述の「安全確認処理」のサブ処理(図10参照)を実行後、当該処理を終了する。
一方、自車位置から車両進行方向R3(m)以内に、横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な横断歩道が無い場合には(S34:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0091】
次に、上記S33又はS35で実行される「安全確認処理」のサブ処理について図10に基づいて説明する。
図10に示すように、S311において、CPU41は、自車両2に関する車両情報(例えば、日付、時刻、速度、ブレーキ操作、シフト操作等である。)を取得する。また、CPU41は、カメラECU51及びドライバカメラ52を介して運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出した左右顔向き移動検出信号を取得して、この運転手の左右に顔を移動した回数をカウントして顔向きカウンタ42Aに記憶する。
【0092】
続いて、S312において、上記S32において抽出された交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点、又は、上記S34において抽出された横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な横断歩道から手前約50m〜100mの車速を車速センサ21によって計測し、速度が高いか否か、即ち、この交差点又は横断歩道で停止できる速度以下に減速されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0093】
そして、速度が高い場合、即ち、この交差点又は横断歩道で停止できる速度以下に減速されていない場合には(S312:YES)、CPU41は、S313の処理に移行する。S313において、CPU41は、液晶ディスプレイ15に減速すべき旨を警告表示すると共に、スピーカ16を介して減速すべき旨を音声で警告する。また、CPU41は、不図示の車両ECUを介してブレーキ制御をすると共にシフトダウン制御をして自車両2の速度を減速させた後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0094】
一方、速度が低い場合、即ち、この交差点又は横断歩道で停止できる速度以下に減速されている場合には(S312:NO)、CPU41は、S314の処理に移行する。S314において、CPU41は、再度、顔向きカウンタ42Aのカウント値を読み出し、該カウント値が1回以上か否か、即ち、運転者が左右確認を行って安全確認をしたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0095】
そして、顔向きカウンタ42Aのカウント値が0回、即ち、運転者が左右確認をせず安全確認をしていない場合には(S314:NO)、CPU41は、S315の処理に移行する。S315において、CPU41は、カメラECU51及び各車外カメラ53、53を介して自車両2の左右方向の周辺状況を撮影して、液晶ディスプレイ15に分割表示等で表示後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
また一方、顔向きカウンタ42Aのカウント値が1回以上、即ち、運転者が左右確認を行って安全確認をしている場合には(S314:NO)、CPU41は、該顔向きカウンタ42Aを初期化後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0096】
従って、ナビゲーション装置1のCPU41は、自車両2の進行方向前方のR3(m)以内に、交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点や、横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道がある場合には、自車両2に関する車速等の車両情報を取得すると共に、運転手の左右に顔を移動した回数を検出する。そして、自車両2の速度が高い場合には、CPU41は、液晶ディスプレイ15に減速すべき旨を警告表示すると共に、スピーカ16を介して減速すべき旨を音声で警告する。また、CPU41は、不図示の車両ECUを介してブレーキ制御をすると共にシフトダウン制御をして自車両2の速度を減速させる。また、運転者が左右確認を行って安全確認をしていない場合には、CPU41は、各車外カメラ53、53で自車両2の左右方向の周辺状況を撮影して、液晶ディスプレイ15に分割表示等する。
【0097】
これにより、交差点情報23に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点や、横断歩道情報24に登録されている停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道や交差点の右折時又は左折時における出口側の横断歩道において、運転者が、車両2を確実に停止させ、また、各車外カメラ53、53によって撮影された映像を見て自車両2の左右方向の周辺状況の安全確認を確実に行えるように支援することが可能となる。
【0098】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0099】
(A)上記ステップ311において、信号機の無い交差点や信号機の無い横断歩道周辺の状況を撮影する監視カメラ装置等が設置されて、この監視カメラ装置による映像データ等を取得できる場合には、CPU41が、該監視カメラ装置等の撮影した映像を画像認識して、この交差点又は横断歩道付近の車両、自転車、歩行者等の移動状態を検出するように構成する。そして、CPU41は、該交差点又は横断歩道に接近する車両、自転車、歩行者等がある場合に、ステップ312以降の処理を実行するようにし、該交差点又は横断歩道に接近する車両、自転車、歩行者等が無い場合には、ステップ312以降の処理を実行せず、当該サブ処理を終了するように構成してもよい。
【0100】
(B)上記ステップ311において、CPU41は、信号機の無い交差点や信号機の無い横断歩道付近の他車両に搭載された他のナビゲーション装置1と通信を行い、この交差点や横断歩道への接近の有・無を検出するように構成する。そして、CPU41は、該交差点又は横断歩道に接近する車両等がある場合に、ステップ312以降の処理を実行するようにし、該交差点又は横断歩道に接近する車両等が無い場合には、ステップ312以降の処理を実行せず、当該サブ処理を終了するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される車両の概略構成図である。
【図2】車両に搭載されるナビゲーション装置を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。
【図3】ナビゲーション装置のCPUが実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い交差点を自動登録する交差点登録処理を示すメインフローチャートである。
【図4】図3の「交差点登録処理1」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図5】図3の「交差点登録処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図6】ナビゲーション装置のCPUが実行する停止又は安全確認が必要な信号機の無い横断歩道を自動登録する横断歩道登録処理を示すメインフローチャートである。
【図7】図6の「横断歩道登録処理1」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図8】図6の「横断歩道登録処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図9】ナビゲーション装置のCPUが実行する信号機の無い交差点や横断歩道での運転者の安全確認を支援する運転支援処理を示すメインフローチャートである。
【図10】図9の「安全確認処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
1 ナビゲーション装置
2 車両
11 現在地検出処理部
13 ナビゲーション制御部
15 液晶ディスプレイ
16 スピーカ
21 車速センサ
22 走行履歴DB
23 交差点情報
24 横断歩道情報
25 地図情報DB
26 ナビ地図情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 カメラECU
52 ドライバカメラ
53 車外カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の信号機の無い交差点を検出する交差点検出手段と、
前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する停止判定手段と、
信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点での停止情報を記憶する停止情報記憶手段と、
前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該信号機の無い交差点に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する停止頻度判定手段と、
該信号機の無い交差点に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶する交差点情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記信号機の無い交差点で自車両が走行している道路と交差する道路との走行上の優先度を判定する優先度判定手段を備え、
前記停止判定手段は、前記自車両が走行している道路の優先度が前記交差する道路の優先度以下であると判定した場合に、前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段と、
前記信号機の無い交差点で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段と、
前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段と、
前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該信号機の無い交差点に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段と、
を備え、
前記交差点情報記憶手段は、該信号機の無い交差点に対する前記左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点を停止又は安全確認が必要な交差点として記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の信号機の無い横断歩道を検出する横断歩道検出手段と、
前記信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する停止判定手段と、
信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該横断歩道での停止情報を記憶する停止情報記憶手段と、
前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該信号機の無い横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する停止頻度判定手段と、
該信号機の無い横断歩道に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する横断歩道情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段と、
前記信号機の無い横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段と、
前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該横断歩道での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段と、
前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該信号機の無い横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段と、
を備え、
前記横断歩道情報記憶手段は、該信号機の無い横断歩道に対する前記左右確認の頻度がが所定頻度以上であると判定した場合には、この横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶することを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
地図情報と前記現在位置検出手段によって検出した現在位置情報とに基づいて車両進行方向の交差点を検出する交差点検出手段と、
前記交差点での右折時又は左折時に該交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したか否かを判定する右左折停止判定手段と、
前記交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合には、該交差点の出口側の横断歩道での停止情報を記憶する停止情報記憶手段と、
前記停止情報記憶手段に記憶される停止情報に基づいて該交差点の出口側の横断歩道に対する停止頻度が所定頻度以上か否かを判定する右左折停止頻度判定手段と、
該交差点の出口側の横断歩道に対する前記停止頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点の出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶する横断歩道情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
運転者が左右確認を行う際の顔の動きを検出する顔向き検出手段と、
前記交差点の出口側の横断歩道で停止又は所定速度以下に減速したと判定した場合に、前記顔向き検出手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したか否かを判定する顔向き判定手段と、
前記顔向き判定手段を介して運転者が所定回数以上左右に顔を移動したと判定した場合には、該交差点の出口側の横断歩道での顔向き情報を記憶する顔向き情報記憶手段と、
前記顔向き情報記憶手段に記憶される顔向き情報に基づいて該交差点の出口側の横断歩道に対する左右確認の頻度が所定頻度以上か否かを判定する左右確認頻度判定手段と、
を備え、
前記横断歩道情報記憶手段は、該交差点の出口側の横断歩道に対する前記左右確認の頻度が所定頻度以上であると判定した場合には、この交差点の出口側の横断歩道を停止又は安全確認が必要な横断歩道として記憶することを特徴とする請求項6に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−14760(P2008−14760A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−185432(P2006−185432)
【出願日】平成18年7月5日(2006.7.5)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】