説明

ナビゲーション装置

【課題】案内中のルートとの関係をより容易に把握できるように交通事象を提示する「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】推奨ルートが500のように設定されている状態において、位置501で工事が行われており、当該工事の影響で区間502に渋滞が発生しており(a)、この工事を交通事象として通知する交通情報が選択交通情報としてユーザによって選択された場合、選択交通情報が表す工事が行われている位置501に対応する、地図画像301上の位置に、工事を表すアイコン511を点滅表示すると共に、当該工事の影響を受けている区間502のうちの、推奨ルート500上の区間を、地図画像301上で表す区間標示図形512を点滅表示する(c)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載されたナビゲーション装置において交通情報をユーザに提示する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されたナビゲーション装置において交通情報をユーザに提示する技術としては、交通事故等の交通事象の発生位置を表す交通情報を受信し、交通事象によって影響を受ける道路区間を算出し、交通事象と共に算出した道路区間を提示する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2002-507808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、ナビゲーション装置において、目的地までの間に設定したルートの案内を行っているときには、ユーザが興味ある交通事象は、ルートに影響する交通事象のみであることが推定される。
そこで、このような場合に、前記特許文献1の技術を応用し、ルートに影響する交通事象と当該交通事象によって影響を受ける道路区間とを地図上に提示することとすると、ルート外の道路区間の提示を多く含む場合などには、表示が煩雑となり、ルートと交通事象との関係を直感的に把握し難くなる。一方で、ルートに影響する交通事象の発生位置のみを地図上に提示することとすれば、交通事象の発生位置がルート外にある場合には、ユーザが、交通事象とルートとの関係を把握できず困惑してしまうこととなる。
【0005】
そこで、本発明は、ナビゲーション装置において、案内中のルートとの関係をより容易に把握できるように、ルートに影響する交通事象を、ユーザに提示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、車両に搭載され、現在位置の算出と、設定された目的地までのルートである推奨ルートの案内を行うナビゲーション装置に、交通事象の発生と、当該交通事象の種別と、当該交通事象の発生位置とを少なくとも表す交通情報を受信する交通情報受信手段と、前記交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出する関連推奨ルート区間算出手段と、地図と、前記交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するルート関連交通情報表示手段とを備えたものである。
【0007】
ここで、このようなナビゲーション装置には、さらに、前記交通情報受信手段が受信した交通情報のうちから、推奨ルート上の区間に影響を与える交通事象の発生を表す交通情報を抽出し、抽出した交通情報の一覧を表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段が表示した一覧中からの交通情報のユーザの選択を受け付ける交通情報選択受付手段とを設け、前記ルート関連交通情報表示手段において、前記交通情報選択受付手段が選択を受け付けた交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出し、前記ルート関連交通情報表示手段において、地図と、前記交通情報選択受付手段が選択を受け付けた交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するようにしてもよい。
【0008】
これらのようなナビゲーション装置によれば、ルート関連交通情報表示手段が行う、地図と、前記交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形との表示より、発生した交通事象の種別及び位置と、当該交通事象によってどのように推奨ルートが影響を受けているかを直感的に把握することができるようになる。また、交通事象によって影響を受けている道路区間のうち、ユーザにとって有意であると推定される、推奨ルート上の部分についてのみ提示するので、表示を必要以上に煩雑化することも防がれる。
【0009】
また、前記課題達成のために、本発明は、車両に搭載され、現在位置の算出と、設定された目的地までの推奨ルートの案内を行うナビゲーション装置に、交通事象の発生と、当該交通事象の種別と、当該交通事象の発生位置とを少なくとも表す交通情報を受信する交通情報受信手段と、前記交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出する関連推奨ルート区間算出手段と、地図と、当該地図上の前記関連推奨ルート区間に対応する位置に配置した前記交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するルート関連交通情報表示手段とを備えたものである。
【0010】
このようにしても、ルート関連交通情報表示手段が行う表示より、発生した交通事象の種別と、当該交通事象によってどのように推奨ルートが影響を受けているかを直感的に直ちに把握することができるようになる。また、交通事象によって影響を受けている道路区間のうち、ユーザにとって有意であると推定される、推奨ルート上の部分についてのみ提示するので、表示を必要以上に煩雑化することも防がれる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明によれば、ナビゲーション装置において、案内中のルートとの関係をより容易に把握できるように、ルートに影響する交通事象を、ユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る車載システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る交通情報の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るルート関連交通事象表示処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るルート関連交通事象表示処理の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
車載システム100は、自動車等の車両に搭載されるシステムであり、図示するように、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5と、外部の交通情報提供サーバ200から交通情報を受信する交通情報受信機6とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ4は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、各種車両状態を検出するセンサ群である。
【0014】
そして、ナビゲーション装置1は、地図を表す地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置である地図データ記憶部11、現在状態算出部12、表示装置3や操作部2を介したユーザとの間の入出力インタフェースを制御するGUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17とを有する。
【0015】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0016】
ここで、図2に、交通情報受信機6が交通情報提供サーバ200から受信する交通情報の構成を示す。
図示するように交通情報は、交通情報の識別子となる交通情報番号、交通情報が有効な期間を表す有効期間、工事/交通事故/通行止/渋滞といった交通事象の種別を表す事象種別、交通事象の内容を表す事象内容とを含む。
そして、事象内容には、交通事象の発生位置を表す位置情報、交通事象が影響する道路区間を表す影響道路区間、交通事象の発生期間や発生理由などの交通事象に関する各種説明である説明情報などが格納される。
そして、制御部16は、交通情報受信機6が、外部の交通情報提供サーバ200から受信した交通情報をメモリ15に格納すると共に、有効期間を経過した交通情報をメモリ15から削除する処理を行う。
さて、次に、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部11から読み出した地図データが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標を求め、現在位置として決定し、メモリ15に設定する。
【0017】
また、制御部16は、ユーザから操作部2、GUI制御部13を介して目的地の設定を受け付け、これをメモリ15にセットする。そして、目的地までの推奨ルートをルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の地図データを地図データ記憶部11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地に至る経路を、所要走行時間や距離などの1または複数の項目をコストとする所定のコストモデルに基づいて、コストが最小となるように算出して推奨ルートに設定し、メモリ15にセットする。ここで、ルート探索部14は、交通情報処理部によってメモリ15に格納された交通情報が表す各道路区間の渋滞の程度や交通規制の有無などの各種交通状態の状況を考慮して、目的地までの所要走行時間を算出する。
【0018】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と推奨ルートをクリアする処理も行う。
そして、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされた現在位置と、その時点で設定されている地図の表示縮尺に従って制御部16が算定した地図表示範囲の地図画像を、地図データ記憶部11に記憶された地図データに基づいて描画する。また、描画した地図画像上に、メモリ15にセットされている現在位置や推奨ルートや目的地を描画した案内画像を生成し表示装置3に表示する。
【0019】
図3aは、このようにして、現在位置基準表示モードにあるときに表示される案内画像の例を示すものであり、図示するように案内画像は、地図画像301上に、現在位置マーク302が表されたものとなる。
また、推奨ルートがセットされている場合には、案内画像は、さら推奨ルート図形303が地図画像301の上に表示されたものとなり、現在位置マーク302と推奨ルート図形303による推奨ルートの経路誘導が行われることになる。また、地図表示範囲内に目的地が含まれる場合には、案内画像は、さらに目的地マークも地図画像301の上に表示されたものになる。
【0020】
また、制御部16は、このような案内画像の上に、GUI制御部13を介して、ユーザの各種指示を受け付けるボタンを表示し、ユーザのボタンの操作に応じた処理を行う。たとえば、図3aでは、このボタンとして、前述した地図縮尺を変更する縮尺変更処理に対応づけた詳細ボタン及び広域ボタン304と、各種メニューのメニュー画面を表示するメニュー表示処理に対応づけたメニューボタン305と、交通情報の表示を行う交通情報表示処理と対応づけた交通情報ボタン306を設けている。
【0021】
以下、制御部16が、交通情報ボタン306の操作に応答して行う交通情報表示処理について説明する。
制御部16は、この交通情報表示処理において、まず、図3bに示すような交通情報一覧画面をGUI制御部13を介して表示装置3に表示する。
図示するように、この交通情報一覧画面は、「全て」ウインドウ351と「ルート上」ウインドウ352との二つのウインドウを有し、二つのウインドウのうちの、前面表示するウインドウは、ウインドウの上端に設けたタブの選択により切り替えることができる。
そして、制御部16は、「全て」ウインドウ351には、メモリ15に格納されている交通情報が表す交通事象の情報の一覧を表示し、「ルート上」ウインドウ352には、メモリ15に格納されている交通情報のうちの、推奨ルート上の道路区間に影響を与える交通情報のみについて、交通情報が表す交通事象の情報の一覧を表示する。
【0022】
ここで、これらのウインドウの一覧に含める交通事象の情報としては、交通情報の事象種別を表すアイコン361、交通情報の事象種別を表すテキスト362、交通情報の説明情報363、交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置までの現在位置からの距離364などを用いる。
【0023】
また、推奨ルート上の道路区間に影響を与える交通情報は、交通情報の影響道路区間に、推奨ルート上の区間を一部でも含む交通情報として求めることができる。ただし、推奨ルート上の道路区間に影響を与える交通情報は、交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置から所定距離以内に、推奨ルート上の区間を一部でも含む交通情報などとして求めるようにしてもよい。
【0024】
さて、制御部16は、このような交通情報一覧画面の「ルート上」ウインドウ352に表示した交通事象の情報の一覧上で、いずれかの交通事象の情報が選択されたならば、選択された交通事象を表す交通情報を選択交通情報に設定し、交通情報一覧画面を消去して、図4に示すルート関連交通事象表示処理を実行する。
【0025】
図示するように、このルート関連交通事象表示処理では、まず、選択交通情報が表す交通事象が影響を与える推奨ルート上の区間を、関連推奨ルート区間として算出する(ステップ402)。関連推奨ルート区間は、選択交通情報の影響道路区間のうちの、推奨ルート上の部分として求めることができる。ただし、関連推奨ルート区間、選択交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置から所定距離以内の位置する推奨ルート上の区間として求めるようにしてもよい。
【0026】
そして、次に、案内画像に含める地図画像301の範囲を定める地図表示範囲を、選択交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置と、算出した関連推奨ルート区間とが含まれるように変更する(ステップ404)。なお、ここでは、選択交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置と、算出した関連推奨ルート区間と、現在位置とが含まれるように地図表示範囲を変更するようにしてもよい。
【0027】
そして、案内画像の地図画像301上の、選択交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置に対応する位置に、選択交通情報の事象種別を表すアイコンを配置する(ステップ406)。また、案内画像の地図画像301上に、当該地図画像301上で関連推奨ルート区間を表す区間標示図形を配置する(ステップ408)。
【0028】
そして、ユーザの交通情報表示処理の終了の指示が発生するまで(ステップ412)、配置したアイコンと区間標示図形を点滅表示する(ステップ410)。
また、ユーザの交通情報表示処理の終了の指示が発生したならば(ステップ412)、案内画像の表示を、ルート関連交通事象表示処理開始前の案内画像の表示に復帰し、処理を終了する。
以上、ルート関連交通事象表示処理について説明した。
以下、このようなルート関連交通事象表示処理による表示例を示す。
いま、図5aに示すように、推奨ルートが500のように設定されている状態において、位置501で工事が行われており、当該工事の影響で区間502に渋滞が発生しており、この工事を交通事象として通知する交通情報が選択交通情報として選択されたものとする。
【0029】
このような場合に、選択交通情報の位置情報が表す工事が行われている図5aの位置501に対応する、地図画像301上の位置に図5bに示すように、工事を表すアイコン511のみを表示すると、このアイコン511によって表される工事が、推奨ルート図形303が表す推奨ルートと関係していないかのようにユーザによって把握されてしまい、この結果、ユーザを困惑させてしまう可能性がある。
【0030】
一方、本実施形態のルート関連交通事象表示処理によれば、この場合、選択交通情報の位置情報が表す工事が行われている図5aの位置501に対応する、地図画像301上の位置に図5cに示すように、工事を表すアイコン511が点滅表示される。また、これと共に、図5cに示すように、当該工事の影響をうけている図5aの区間502のうちの推奨ルート500上の区間を、地図画像301上で表す区間標示図形512が、推奨ルート表す推奨ルート図形303上で点滅表示されることになる。
【0031】
したがって、ユーザは、このような表示より、選択した交通事象が発生した位置と、当該交通事象によってどのように推奨ルートが影響を受けているかを直感的に把握することができるようになる。また、このようなルート関連交通事象表示処理によれば、工事事象によって影響を受けている道路区間については、ユーザにとって有意であると推定される、推奨ルート上の部分についてのみ提示するので、表示を必要以上に煩雑化することも防がれる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、本実施形態に係るルート関連交通事象表示処理は、図5cのように、選択交通情報の位置情報が表す交通事象の発生位置に対応する地図画像301上の位置に、選択交通情報の事象種別を表すアイコン511を配置する代わりに、図5dに示すように、関連推奨ルート区間上や関連推奨ルート区間の終了地点に対応する地図画像301上の位置に、選択交通情報の事象種別を表すアイコン511を配置するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
1…ナビゲーション装置、2…操作部、3…表示装置、4…車両状態センサ、5…GPS受信機、6…交通情報受信機、11…地図データ記憶部、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、100…車載システム、200…交通情報提供サーバ、301…地図画像、302…現在位置マーク、303…推奨ルート図形。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、現在位置の算出と、設定された目的地までのルートである推奨ルートの案内を行うナビゲーション装置であって、
交通事象の発生と、当該交通事象の種別と、当該交通事象の発生位置とを少なくとも表す交通情報を受信する交通情報受信手段と、
前記交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出する関連推奨ルート区間算出手段と、
地図と、前記交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するルート関連交通情報表示手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記交通情報受信手段が受信した交通情報のうちから、推奨ルート上の区間に影響を与える交通事象の発生を表す交通情報を抽出し、抽出した交通情報の一覧を表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段が表示した一覧中からの交通情報のユーザの選択を受け付ける交通情報選択受付手段とを有し、
前記ルート関連交通情報表示手段は、前記交通情報選択受付手段が選択を受け付けた交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出し、
前記ルート関連交通情報表示手段は、地図と、前記交通情報選択受付手段が選択を受け付けた交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
車両に搭載され、現在位置の算出と、設定された目的地までの推奨ルートの案内を行うナビゲーション装置であって、
交通事象の発生と、当該交通事象の種別と、当該交通事象の発生位置とを少なくとも表す交通情報を受信する交通情報受信手段と、
前記交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出する関連推奨ルート区間算出手段と、
地図と、当該地図上の前記関連推奨ルート区間に対応する位置に配置した前記交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するルート関連交通情報表示手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
車両に搭載されたコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、車両に搭載され、現在位置の算出と、設定された目的地までの推奨ルートの案内を行うナビゲーション装置として機能させ、
前記ナビゲーション装置は、
交通事象の発生と、当該交通事象の種別と、当該交通事象の発生位置とを少なくとも表す交通情報を受信する交通情報受信手段と、
前記交通情報が発生を表す交通事象が影響を与える道路区間のうちの前記推奨ルート上の区間を関連推奨ルート区間として算出する関連推奨ルート区間算出手段と、
地図と、前記交通情報が表す交通事象の発生位置を前記地図上で表す、当該交通情報が表す交通事象の種別を表すアイコンと、前記関連推奨ルート区間を前記地図上で表す区間図形とを表示するルート関連交通情報表示手段とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−181160(P2010−181160A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22390(P2009−22390)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】