説明

ヒューズ焼付け状態機械及びヒューズダウンロード状態機械に基づく内蔵メモリ修理方法

内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのメモリ修理回路は少なくとも1つのヒューズレジスタ及び当該ヒューズレジスタに結合された状態機械回路を含む。状態機械回路は、(i)内蔵メモリ内の1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)ステータス情報に基づいてメモリが修理可能かを判断し、(iii)メモリが修理可能であるとみなされるときは、メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)メモリ修理回路に供給された電圧源を用いて、不良メモリセルに対応するアドレスをヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)不良メモリセルに対応するアドレスがヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する第1の状態機械を実装する状態機械回路を備える。状態機械回路がさらに、(i)少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を内蔵メモリに関連する少なくとも1つの修理レジスタにダウンロードし、及び(ii)アドレスが内蔵メモリ内の不良メモリ部分に対応する回路で受信されると、不良メモリ部分へのアクセスを少なくとも1つの修理レジスタに再ルーティングするように動作する第2の状態機械を実装する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概略として半導体デバイスの歩留り向上のための技術に関し、より具体的には集積回路(IC)内の内蔵メモリを修理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等の半導体メモリデバイスは通常、行列に配列されたメモリセルのアレイを含む。メモリセルの各々は情報(よくビットといわれる)を2つの論理状態のうちの1つ、即ち、ロジックハイ状態(論理「1」)及びロジックロー状態(論理「0」)で記憶する。与えられたメモリセルに記憶された情報にアクセスするために固有のアドレスが利用される。各メモリセルに対するメモリアドレスは通常、メモリアレイ内のメモリセルの特定の行列位置を含む。
【0003】
ウェルを深いミクロン以下の幾何位置に押し込む処理技術によって、IC設計者は非常に高密度のメモリ及びロジックをともに同じチップ上に集積することができる。そのようにすることで、彼らはチップ上システム(SoC)時代の先がけとなった。製造プロセスの一部として、メモリデバイスは、1以上のテストパターン(よくテストシリーズといわれる)をデバイスに適用して何らかの予想外の結果をエラーとすることによってテストされる。高い密度で圧縮したメモリセルによってそれらは製造不良を起こし易くなった。(SoC技術の場合として)等しい面積の内蔵メモリ及びロジックを持つICは、ロジックでの不良に起因して故障するのに比べて2倍の頻度でメモリでの製造不良に起因して故障し易い。結果として、内蔵メモリ及びロジック双方を有するSoCのICでは、ICの歩留り全体を大きく決定付けるのはメモリとなる。
【0004】
歩留りを向上するために、内蔵メモリを持つICデバイスに所定量の冗長性を設計することが知られている。この冗長性は普通はメモリセルの空ブロックの形態で設けられる。従って、不良メモリセルに対応するアドレスが特定されると、それは通常、メモリアレイ内の冗長メモリセルに再ルーティングされる。この再ルーティングのために、不良メモリアドレスは通常、ヒューズ又はアンチヒューズレジスタにプログラムされ、後者は特にカプセル化後に不良ダイを修理することに適用できる。このような態様で、アドレスがメモリデバイスに与えられ、このアドレスがデバイスのレジスタに記憶されているプログラムされた不良アドレスに一致する場合、レジスタ(アレイ内の冗長メモリ位置に関連する)はアクセスを冗長位置に再ルーティングする。
【0005】
理想的には、メモリアレイ内の各メモリセルに対して冗長メモリセルがあればよい。しかし、IC内に冗長メモリセルを含めることはICのサイズを無用に増加させてしまう。さらに、冗長メモリアーキテクチャを実装するためにはオーバーヘッドロジックが一般に必要となる。従って、一方での歩留りの向上と他方でのチップサイズ及び複雑さの増加の問題の間にはトレードオフがある。
【0006】
従って、従来メモリ修理技術に関連する上記の問題の1以上に苛まされない改善された内蔵メモリ修理技術へのニーズが存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、実施例では、IC内の内蔵メモリを効率的に修理するための技術からなる。内蔵メモリに関連するメモリ内蔵自己テスト(MBIST)結果に基づくヒューズレジストを自動的にプログラムし、内蔵メモリ内の不良メモリ箇所に対応するメモリアドレスの再ルーティングを実行するためにヒューズレジスタにプログラムされた情報をダウンロードするために、一対の状態機械が用いられる。
【0008】
発明の一側面によると、内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのメモリ修理回路は少なくとも1つのヒューズレジスタ及びそのヒューズレジスタに結合された状態機械回路を含む。状態機械回路は第1の状態機械を実装しており、第1の状態機械は、(i)内蔵メモリ内の1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)ステータス情報に基づいてメモリが修理可能かを判断し、(iii)メモリが修理可能であると判断されたときに、メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)メモリ修理回路に供給された電圧源を用いて不良メモリセルに対応するアドレスをヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)不良メモリセルに対応するアドレスがヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する。
【0009】
状態機械回路はさらに第2の状態機械を実装しており、第2の状態機械は、(i)少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を内蔵メモリに関連する少なくとも1つの一対のレジスタにダウンロードし、(ii)内蔵メモリ内の不良メモリ箇所に対応する回路においてアドレスが受信されたとき、不良メモリ箇所へのアクセスを当該少なくとも1つの一対のレジスタに再ルーティングするように動作する。メモリ修理回路の少なくとも一部分はICデバイスに実装されていてもよい。
【0010】
本発明の他の側面によると、内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのメモリ修理回路との関係の使用のための自動テスト機器(ATE)装置は、プログラマブル電圧源及びそのプログラマブル電圧源に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、(i)第1の制御信号を生成し、第1の制御信号はメモリ修理回路において自動メモリ修理手順を開始するためにメモリ修理回路に供給されるものであり、(ii)メモリ修理回路から、内蔵メモリで実行されるメモリ内蔵自己テスト(MBIST)手順に関係するステータス情報を受信し、(iii)少なくともある程度ステータス情報に基づいて内蔵メモリが修理可能かを判断し、(iv)内蔵メモリが修理可能であると判断されると、プログラマブル電圧源を、メモリ修理回路内の少なくとも1つのヒューズレジスタを焼き付けるのに適した最小電位に少なくとも等しい第1の電圧レベルに設定するとともに、第2の制御信号を生成し、第2の制御信号は少なくとも1つのヒューズレジスタをプログラムするための自動ヒューズ焼付け手順を開始するためにメモリ修理回路に供給されるものであり、(v)ヒューズ焼付け手順が完了したかどうかを示す第1の確認応答を受信し、(vi)ヒューズ焼付け手順が完了したことの第1の確認応答に応じて、プログラマブル電圧源を、当該少なくとも1つのヒューズレジスタを焼き付けるのに適した最小電位より低い第2の電圧レベルに設定し、(vii)第3の制御信号を生成し、第3の制御信号は当該少なくとも1つのヒューズレジスタに焼き付けられたデータを有効化するためのメモリ修理回路における自動有効化手順を開始するためにメモリ修理回路に供給されるものであり、及び(viii)有効化手順の結果を示す第2の確認応答を受信するように動作する。
【0011】
本発明のさらに他の側面によると、内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのシステムはATE装置及びそのATE装置を用いてテストされる少なくとも1つの回路を含む。その回路は内蔵メモリ及びその内蔵メモリに結合されたメモリ修理回路を含む。メモリ修理回路は少なくとも1つのヒューズレジスタ及びそのヒューズレジスタに結合された状態機械回路を含む。状態機械回路は第1の状態機械を実装し、第1の状態機械は、(i)内蔵メモリ内の1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)ステータス情報に基づいてメモリが修理可能かを判断し、(iii)メモリが修理可能であると判断されたときに、メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)ATE装置によって、メモリ修理回路に供給される電圧源を用いて不良メモリセルに対応するアドレスをヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)不良メモリセルに対応するアドレスがヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する。
【0012】
状態機械回路はさらに第2の状態機械を実装し、第2の状態機械は、(i)少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を内蔵メモリに関連する少なくとも1つの一対のレジスタにダウンロードし、(ii)内蔵メモリ内の不良メモリ箇所に対応する回路においてアドレスが受信されたとき、不良メモリ箇所へのアクセスを当該少なくとも1つの一対のレジスタに再ルーティングするように動作する。
【0013】
本発明のこれら及び他の構成、課題及び有利な効果は、付随する図面との関連で読むべき以降の実施例の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の実施例によって形成された、内蔵メモリを含む例示のメモリ回路のブロック図である。
【図2A】図2Aは、本発明の実施例による、図1のメモリ回路に実装され得る例示のヒューズ焼付け状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図2B】図2Bは、本発明の実施例による、図1のメモリ回路に実装され得る例示のヒューズ焼付け状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図2C】図2Cは、本発明の実施例による、図1のメモリ回路に実装され得る例示のヒューズ焼付け状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図3A】図3Aは、本発明の実施例による、例示のATEヒューズ焼付け状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図3B】図3Bは、本発明の実施例による、例示のATEヒューズ焼付け状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図4A】図4Aは、本発明の実施例による、図1のメモリ回路に実装され得る例示のヒューズダウンロード状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図4B】図4Bは、本発明の実施例による、図1のメモリ回路に実装され得る例示のヒューズダウンロード状態機械シーケンサ制御/データフローを示す状態図である。
【図5】図5は本発明の実施例による、本発明の技術が実施され得る例示の処理システムを示す簡略化したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、機能デバイスの製造歩留りを上げるためにICデバイス内の内蔵メモリを修理するための例示の方法及び装置に関してここに記載される。しかし、本発明の技術はここに図示及び記載される方法及び装置に限定されないことが理解されるべきである。
【0016】
ここで使用される用語「デバイス」は、例示として及び限定することなく、特定用途向け集積回路(ASIC)、シングル・インライン・メモリ・モジュール(SIMM)、デュアル・インライン・メモリ・モジュール(DIMM)、コンテンツ・アドレサブル・メモリ(CAM)、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)又はあらゆる他のタイプのデータ処理又は記憶デバイスに通常関連する要素、その他内蔵メモリを有するそのような要素の部分及び/又は組合せからなる。ここで使用される用語「メモリ」とは、情報(例えば、データ)を、これに限定されないが通常は2進形式で少なくとも一時的に記憶するために採用されるあらゆる要素を広範に意味し、例えば、揮発メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等)及び不揮発メモリ(例えば、フラッシュメモリ、読出し専用メモリ(ROM)、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)等)を含み得る。
【0017】
図1は本発明の技術が実装される例示のメモリ回路100の少なくとも一部を示すブロック図である。メモリ回路100は、複数の内蔵メモリグループ、即ち、第1の内蔵メモリグループ102、第2の内蔵メモリグループ104、及び第3の内蔵メモリグループ106に構成される内蔵メモリを含む。しかし、本発明は、当業者には分かるように、図示された特定数の内蔵メモリグループに限定されず、より少ない内蔵メモリグループ(例えば、2個)又はより多い内蔵メモリグループ(例えば、4個)で利用されることができる。
【0018】
第1の内蔵メモリグループ102は好ましくは、(例えば、128ビットワードとして構成される)複数のメモリセル及びともにグループ化された12個の修理可能なメモリバンクを備えたシステムメモリサブシステム(SYSTEM)108を含むとともに、システムメモリサブシステムに結合された関連の適応メモリ修理(AMR)回路110を有する。メモリサブシステム108はさらにMBISTコントローラ・ラッパー・ロジック112に結合される。AMR回路110は好ましくは、バンク当り2個のスペアの128ビットワード、及びメモリサブシステム108内の1以上の不良メモリセルを修理するために利用され得る比較ロジックからなる。MBISTコントローラ・ラッパー・ロジック112は好ましくはメモリサブシステム108を機能的にテストするための手順(例えば、ソフトウェアルーチン等)を実行するように適合される。
【0019】
第2及び第3の内蔵メモリグループ104及び106は、それぞれ、第1の内蔵メモリグループ102と同様の態様で構成され得る。より具体的には、第2の内蔵メモリグループ104は好ましくは、(例えば、64ビットワードとして構成され得る)複数のメモリセル及びともにグループ化された4個の修理可能なメモリバンクを備えたパケット処理ブロック(PPB)メモリサブシステム(PPBMEM)114を含むとともに、PPBMEMメモリサブシステムに結合された関連のAMR回路116を有する。メモリサブシステム114はさらにMBISTコントローラ・ラッパー・ロジック118によってラップされる。AMR回路110は好ましくはバンク当り1個のスペアの64ビットワード、及びメモリサブシステム114内の1以上の不良メモリセルを修理するために利用され得る比較ロジックからなる。同様に、第3の内蔵メモリグループ106は好ましくは、(例えば、64ビットワードとして構成され得る)複数のメモリセル及びともにグループ化された1個の修理可能なメモリバンクからなるパケット分類エンジン(PCE)メモリサブシステム(PCEMEM)120を含むとともに、PCEMEMメモリサブシステムに結合された関連のAMR回路122を有する。メモリサブシステム120はさらにMBISTコントローラ・ラッパー・ロジック124によってラップされる。AMR122は好ましくはバンク当り1個のスペアの64ビットワード、及びメモリサブシステム120内の1以上の不良メモリセルを修理するために利用され得る比較ロジックからなる。
【0020】
本発明は内蔵メモリグループの数及び/又は配置(サイズ、アレイ構成等)に限定されず、それぞれのメモリサブシステムはメモリセル及び/又はスペアワードの何らかの特定の数又は構成に限定されないことも理解されるべきである。メモリサブシステム108、114、120の各々には任意数(1からn、ここでnは1より大きい整数)のメモリ部分が存在し得る。さらに、メモリサブシステムの各々におけるメモリ部分の数は他のものと相対して同じである必要はない。あらゆる数のメモリサブシステムが本発明の技術を用いて、例えば、第1の状態機械を修正して回路に対応させる等して収容され得る。
【0021】
一般に、メモリサブシステム108、114及び120は、テストパターンとよくいわれる一連のパターン入力を用いることによって機能的にテストされることができる。パターン入力は、メモリサブシステム108、114及び120にそれぞれ関連するMBISTラッパーロジック112、118及び124に含まれるロジックをテストすることによって生成されることができ、それは、従来から行われているように、メモリサブシステムに対して、許容動作限界に従って機能するときに、それぞれのパターン入力に応じて予想可能な出力を生成させるような態様で生成される。そして、テストロジックは、各パターン入力に応じてそれぞれのメモリサブシステムによって生成されたパターン出力を予想出力と比較し、出力のいずれかの部分が一致しない場合に、好ましくは検出エラーが発生したアドレス及び影響を受けたビットを出力及び/又は記憶する。
【0022】
メモリ回路100はクロック及びリセット(CAR)レジスタブロック126をさらに含む。CARブロック126は第1の状態機械128(ヒューズ焼付け(burn)状態機械となり得る)、第2の状態機械132(ヒューズダウンロード状態機械となり得る)、並びに第1及び第2の状態機械に動作可能に結合されたレジスタ(例えば、PFUSE、PFUSECTL)130のブロックを備える。レジスタ130のブロックは特定数のレジスタに限定されない。CARブロック126は好ましくは内蔵メモリグループ102、104及び106にバス133又は代替的な接続手段を介して通信するように動作可能である。バス133は好ましくは、データをそれぞれの内蔵メモリグループ102、104、106、及びCARブロック126間で搬送できるように、双方向接続である。CARブロック126は接続135を介して汎用入力/出力(GPIO)インターフェイス134に結合され得る。GPIOインターフェイス134は外部の自動化テスト機器(ATE)と内部の状態機械128及び132の間のステータス及び/又は制御情報を渡すように適合されていることが好ましい。
【0023】
ATEとGPIOインターフェイス134の間のインターフェイスは、メモリ回路100に関連する多重化した入力/出力(IO)ピンGPIO[7:0]からなるバスによる手段、又は代替的な接続構成(例えば、有線又は無線)とすることができる。基本的にあらゆるデータ通信手段が本発明によって考慮されるが、任意の時間に必要とされるIOピンの数を最小限にするために、好ましくはヒューズ焼付け状態機械とATEの間でデータは直列的に転送される。ICデバイスは通常、そこに含まれるIOピンの数が制限されるので、直列データ転送アプローチはこの例では特に有利である。GPIOピンは好ましくはデフォルト状態では入力として構成される。GPIO[2:0]はいずれにしても通常は入力として使用され、従って変更される必要はないが、当業者には分かるように、他のGPIOピン、即ち、GPIO[7:3]はこの例示的実施例では出力として使用され、それゆえ適宜出力ピンとしての機能に変更され得る。本発明は何らかの特定数のピンを有するIOバスに限定されないことが分かる。
【0024】
メモリ回路100は複数のヒューズブロック(例えば、FUSEB0からFUSEB4)からなる電子ヒューズ(eFuse)アレイ138を含むが、本発明は何らかの特定数のヒューズブロックに限定されない。電子ヒューズアレイ138は第1の状態機械128、第2の状態機械及びレジスタ130のブロックに結合される。第1の状態機械128は好ましくはクロック、プログラムデータ、保護ビット及びチップ選択を電子ヒューズアレイ138に与える。電子ヒューズアレイ138は、ヒューズアレイ全体を焼き付けるためにデータ及び制御情報のシリアルストリームを受け入れる。ヒューズアレイにプログラムされるべきデータは好ましくは内蔵メモリグループ102、104及び106の各々におけるMBISTラッパーロジック112、118及び124によって提供され、それはステータス及び可能性ある不良アドレスを含む。電子ヒューズアレイ138は不良メモリアドレス情報に不揮発的なアプローチを与える。電子ヒューズアレイ138はヒューズブロックの直接的なプログラミングのための外部アクセスを提供するためにIO接続140を含むことができる。
【0025】
メモリ回路100はまた、レジスタ130のブロックに動作可能に結合された内部的な高度化縮小インストラクションセットコード(RISC)機械(ARM)コントローラ136、又は代替のコントローラを含むことができる。ARMコントローラ136はソフトウェアプログラミングによってレジスタ130のブロックから直接読み出し及びそこに書き込むことによって「ソフト」メモリ修理をプログラムするためのメカニズムを提供する。これは電子ヒューズアレイ138によって提供される不揮発eFuseアプローチとは逆の揮発レジスタに基づくアプローチである。ARMコントローラ136は柔軟性を与えるソフトウェア(それゆえ用語「ソフト」メモリ修理)によって駆動されるが自動的には発動されない。さらに、ソフト修理アプローチは一般にハードウェアに基づく機械によるアプローチの速度及び効率を欠く。
【0026】
第2の状態機械132は好ましくは制御信号を受信するための入力であるPinResetを含み、これはATEテスタ又は代替の制御回路によって供給される。PinResetは好ましくは、第2の状態機械132において、メモリ修理を可能とするために電子ヒューズアレイ138のプログラムされたコンテンツを転送し、コンテンツを適当なAMR回路に分配するヒューズダウンロード処理を開始する。メモリ修理回路を除いて、内部チップ回路はダウンロードが完了するまではリセット状態に保持される。内部リセットが解除された後に、冗長性が有効化され、メモリ回路100は機能上の使用ができる状態となる。
【0027】
図1に示す例示のメモリ回路100の部分は説明の明確化のためにかなり簡略化してある。しかし、図面に示されここに記載される要素の具体的構成は例示目的のみのためであることが理解されるべきである。より具体的には、多数の形式のいずれにおいても実施されることができ、いかなる特定のデバイステストアプリケーションにも限定されない。
【0028】
本発明の一側面に従って、ヒューズ焼付け状態機械128に実行され得る例示のヒューズ焼付けシーケンスがここに記載される。メモリ回路100内の内蔵メモリがオンチップMBISTロジック(例えば、LogicVision、JTAG/IEEE1149.1等)を用いてまずテストされる。ヒューズ焼付け状態機械128は、個々の内蔵メモリグループのMBISTステータスを評価し、メモリ回路が修理可能かを判断する。これを達成するために、ヒューズ焼付け状態機械128は、検出された不良の数が所定のしきい値数以下であるかをチェックすることが好ましい。このしきい値数は、他の基準の中でもとりわけ、例えばメモリ回路内の修理可能なメモリバンクの数の関数とすることができる。
【0029】
メモリ回路100が修理可能であると判断される場合(例えば、検出された不良数が所定のしきい値数よりも低い場合)、ヒューズ焼付け状態機械128はMBISTステータス信号をATEテスタに送信する。このステータス信号は、メモリ回路が3タイプ、即ち、機能している部分、不良部分又は修理可能な部分のうちの1つとして特徴付けられることを示す2ビット信号とすることができる。本発明の実施例に従って実行されるヒューズ焼付け方法は修理可能な部分のみに関する。修理可能な部分を示すヒューズ焼付け状態機械からのMBISTステータス信号を受信すると、ATEテスタは好ましくはヒューズ焼付け(プログラミング)電圧源をアクティベートし、この電圧をメモリ回路100内のヒューズ焼付け状態機械128に供給する。ヒューズ焼付け電圧源は好ましくはヒューズを焼き付けるのに適した電圧レベル(例えば、2.5V)に設定される。メモリ回路100は、このヒューズ焼付け電圧がATEによってチップに供給されるときにヒューズ焼付け状態機械が準備状態になるまでヒューズバンクが不用意にプログラムできないことを確実にするために、書込み防止回路、又は代替の制御回路を含むことができる。
【0030】
メモリ回路100内の不良メモリ部分に対応するアドレスは好ましくは電子ヒューズアレイ138に直列的にプログラムされるが、当業者には分かるように、並列プログラミング方法も本発明によって同様に考慮される。直列的プログラミングアプローチの有利な効果は、並列プログラミングアプローチと比べて、ヒューズを焼き付けるのに必要なIOピンの数が実質的に最小化できることである。ヒューズが焼き付けられると、ヒューズ焼付け状態機械128は確認応答をATEに返して、ヒューズ焼付け電圧源を(例えば、ヒューズ焼付け電圧をゼロにする等して)無効化する(オフにする)。そして、ATEはヒューズ焼付け状態機械128に、ヒューズブロックが正しい態様で焼き付けられたかを確認するよう指示する。これは、例えば、それぞれのヒューズブロックを読み出し、その情報とそれに対応する予想される情報とを比較することによって実現できる。そして、確認処理のステータスがATEに返信され、これによって焼付け処理が完了する。従って、結果として得られるメモリ修理情報が電子ヒューズアレイ138の不揮発ヒューズブロックに記憶される。
【0031】
本発明の他の側面に従って、ヒューズダウンロード状態機械132によって実行され得る例示のヒューズダウンロード方法が記載される。このように例えばATEからPinReset入力を介してリセット信号を受信すると、ヒューズアレイ138にプログラムされた(例えば、焼き付けられた)データが、各メモリサブシステムに関連する適切なメモリ修理レジスタにダウンロードされる。メモリ回路100内の不良メモリアドレス毎に、不良アドレスに対応するデータを含む個別のレジスタがある。メモリ回路が不良アドレスに一致するアドレスを受信すると、読出し及び/又は書込みアクセスは不良メモリ部分ではなく冗長メモリ位置に再ルーティングされ、これによりメモリ回路100の修理を自動的に有効化する。
【0032】
図2Aから2Cは、例示として及び一般性を失うことなく、本発明の実施例に従って、少なくともある程度図1に示すメモリ回路100内の第1の状態機械128によって実行され得る例示のヒューズ焼付け方法200を示す。この例示の方法では、焼き付けることができる2個のヒューズブロック(各ヒューズブロックは256ビットを含む)があるものとする。さらに、各ヒューズブロックに対応するIOピンのセットがあれば好ましい。しかし、本発明はメモリ回路内のヒューズブロックの特定の数又は配置に限定されないことが理解されるべきである。
【0033】
図2Aを参照すると、ヒューズ焼付け状態機械はアイドル状態(BFIDLE)202から開始することが好ましく、これはリセット条件に入れられるデフォルト状態である。状態202では、状態機械シーケンサは、メモリ回路における自動ヒューズ焼付け手順を開始するために、MBIST手順の完了及びATEテスタ又は他の外部ソースからの開始信号START_PROGREAMを待つ。これらの両方の条件が満たされると、状態機械シーケンサは開始状態(BFSTART)204を開始する。状態204では、MBISTラッパーからの、又は、例えば、LogicVision(LV)レジスタ若しくは代替の記憶要素に記憶された、修理可能なメモリブロックの各々に関連するステータス情報(例えば、不良メモリアドレス等)がCARブロック126のブロック130(図1参照)の一時ヒューズ焼付けレジスタにダウンロードされる。このステータス情報はチップステータス全体を決定するために後に使用される。
【0034】
MBISTステータス情報のダウンロードが完了すると、ヒューズ焼付け状態機械シーケンサはステータス読込み状態(BFLDSTAT)208に移行する。ステップ208では、チップの修理ステータスを判断するために(例えば、メモリ修理方法が開始されるべきか否かを判別するために)MBISTステータス情報が評価される。ステータス評価の結果MBIST_STAT[1:0]は3個の個別のクラスにグループ化され得る。それは、不良が検出されないためメモリ修理方法が開始される必要がないことを示す「最良」(例えば、MBIST_STAT[1:0]=01)、所定のしきい値を超える不良数が検出されたことを示す「不良」(例えば、例えば、MBIST_STAT[1:0]=11)、及び検出された不良数が所定のしきい値以下であるためメモリ修理方法が開始されるべきであることを示す「修理可能」(例えば、MBIST_STAT[1:0]=00)である。なお、好ましくは、所定のしきい値はメモリ回路内の冗長メモリセルの数に等しい。この例示の方法では、3個の可能な結果があるので、MBISTステータス出力として2ビットが必要である。この例では、MBISTステータス評価MBIST_STAT[1:0]の結果をATEに出力するためにGPIO[7:6](GPIOインターフェイスバスのピン7及び6)が用いられる。4より多いMBIST結果分類が必要な場合は、MBISTステータス信号は2より大きいビットを採用すればよいことが分かる。同様に、2つの結果分類(例えば、修理可能及び修理不能)だけが必要な場合は、1ビットのみのMBISTステータスビットが使用され得る。
【0035】
ステップ210に示すように、ATEにおける処理フロー制御のために(例えば、ATEにおける残りのテストフローを決定するために)MBISTステータスがATEによって使用される。より具体的には、メモリ回路内のヒューズ焼付け状態機械から取得されたMBISTステータスがATEによって使用されて、(i)チップが不良であることをチップステータスが示す場合には不良ビン分類を特定し、(ii)テストシーケンスを継続して最終的にIDコード化ヒューズ焼付け方法を完了し、及び(iii)チップとの双方向フローに入る。チップが修理可能であることをMBISTステータスが示すときは、ATEはプログラム可能なヒューズ焼付け電圧源(VDDQ等)を、例えばVDDQを0Vからメモリ回路内のヒューズを焼き付けるのに適した電圧レベル(例えば、約2.5V)に上昇させる等して、アクティベートする。ヒューズ焼付け電圧源VDDQをアクティベートした後に、ATEは制御信号START_BURNを生成し、それはGPIO[1]IOピンを介してヒューズ焼付け状態機械に送信される。
【0036】
MBISTステータスがチップが「最良」又は「不良」であることを示しているとき(例えば、MBIST_STAT[1:0]=01又は11のとき)は、状態機械シーケンサは焼付け処理を実行する必要はなく、シーケンサは終了状態(BFEND)250に移行し(図2C)、ここでヒューズ焼付け方法200は終了する。MBISTステータスが修理可能な条件(例えば、MBIST_STAT[1:0]=00)を示している場合には、状態機械シーケンサは焼付けを開始することをチェック又は待機する状態(BFCHECK)212に移行し、ヒューズアレイ138(図1)で利用される、例えば、ヒューズブロック信号csb、prm、wprot及びsclk等のヒューズブロック信号が、ヒューズ焼付け処理を開始するために初期化される(例えば、csb=1、prm=1、wprot=0、sclk=0)。これらの例示の信号は、本発明での使用に適している代表的なヒューズアレイマクロ、パート番号TEF65LP256X1S_I(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.(TSMC)から市販)によって指定される信号に対応する。しかし、本発明は何らかの特定のヒューズアレイでの使用に限定されない。この時点で状態機械シーケンサは、ATEがヒューズ焼付け電圧源VDDQをアクティベートし(例えば、VDDQが2.5Vにセットされ)かつシーケンサがヒューズ焼付け処理を開始できることを示すアクティブなSTART_BURN制御信号がATEから受信されるまで待機する。アクティブなSTART_BURN制御信号が受信されると、シーケンサはチップ選択信号csbを介してヒューズアレイをオンする。アレイをプログラムモード動作におくために、ヒューズアレイは特定のシーケンスを通過する必要がある。これによって、ヒューズアレイが不用意にプログラムされないことを確実にする。状態212がこのシーケンスの開始となる。
【0037】
次に、ヒューズ状態機械シーケンサはプログラム・ハイ状態(BEPGMH)214に移行する。状態214では、ヒューズアレイに対するプログラム信号prmは、チップ選択信号csbの宣言の後に少なくとも1クロックサイクルの間ロジックハイレベルにセットされる。また、第1のカウンタfuse_cutがクリアされることが好ましい。第1のカウンタはプログラムされた(例えば、焼き付けられた)所与のヒューズブロックにおけるビット数を追跡する。他のヒューズブロック制御信号はまた、ヒューズ焼付けのために使用される。例えば、書込み防止信号wprotが1(アクティブ)にセットされ、クロック信号sclkは0を維持する。そして、状態機械シーケンサはデータプログラム状態(BFPGMD)216に移行する。状態216では、スペアアドレス一時レジスタからの正しいデータビットが宣言される。また、第2のカウンタburn_waitcntがクリアされることが好ましい。この第2のカウンタは、ヒューズブロックが適切にプログラムされることを可能とするように所定量の時間(例えば、約5マイクロ秒)だけヒューズ焼付け信号がアクティブ(例えば、ロジックハイ)を維持することを確実にするように機能する。本発明は代替のタイミング制御回路(例えば、遅延回路等)が同様に採用されることを考慮する。プログラムデータは直列的に、好ましくは直列的なビット順序で読み込まれるが、本発明は何らかの特定の順序でデータを読み込むことに限定されず、前述したように本発明は直列データ転送にも限定されない(例えば、データは代替的に並列に読み込まれ得る)。
【0038】
シーケンサは焼付け状態(BFBURN)218に移行し、ここでは適切なヒューズ位置を焼き付けるために状態216で読み込まれたプログラムデータがクロック制御される(sclk=1)。図2Bに関連して、その後シーケンサはプログラム・ロー状態(BFPGML)220に移行する。状態220では、焼付け処理の一環として、次のヒューズビットを焼き付けるためにシリアルクロックsclkがハイからローに移行する前にprmをロジックローレベルにセットすることによってプログラム信号prmが宣言解除される。そして状態機械シーケンサは焼付け待機状態(BFBNWAIT)222に移行する。
【0039】
状態222では、第2のカウンタburn_waitcntの値がチェックされて所定のしきい値カウントに達したかを判別する。このしきい値カウントは、ヒューズブロックのヒューズビットを焼き付けるための、例えば、本実施例では64サイクルのクロックサイクル等の所望の待機時間を示す。クロックサイクルのしきい値数に到達していない場合、burn_waitcntが例えば1だけ増分され、再チェックされる。シーケンサは、しきい値数のサイクル(例えば、64サイクル)に到達するまでは状態222に留まる。従って、シリアルクロックsclkが64クロックサイクル(その時点でシーケンサが直列シフト状態(BFSHIFT)224に移行する)まではハイに保持される。
【0040】
状態224では、第1のカウンタfuse_cntがチェックされて所与のヒューズブロックの全256ビットがヒューズアレイにプログラムされたかを判別する。所与のヒューズブロック内の全256ビットが焼き付けられた場合、シーケンサはヒューズアレイチップ選択をオフし(例えば、csbがロジックハイレベルにセットされ)、焼付け完了状態(BFBNCOMP)226に進む。所与のヒューズブロックの全256ビットが焼付けされていない場合、fuse_cntが増分され、シーケンサは状態216に移行し、ヒューズ焼付けループを継続する。第1及び第2のカウンタに関して、図示するように、カウンタを最初にクリアして所定のしきい値に到達するまでカウンタを増分する代わりに、当業者には分かるように、これらのカウンタの1以上がそれぞれの所望のしきい値で予め読み込まれるようにしてカウント値ゼロに到達するまで減分してもよい。
【0041】
状態226では、ヒューズ焼付け状態機械シーケンサは全てのヒューズブロック、即ち、ヒューズブロック0及び1がプログラムされたかをチェックする。例えば、fuse_selectカウンタ又は代替の追跡手段によって示されるように、全てのヒューズブロックが焼き付けられた場合、確認応答信号BURN_COMPLETEがメモリ回路内のヒューズ焼付け状態機械によって生成され、多重化されたIOピンGPIO[5]を介してATEに送信される。そして状態機械シーケンサは焼付け確認状態(BFVERIFY)232にジャンプし、ここでシーケンサはATEからの制御信号START_VERIFYを(例えば、GPIO[0]を介して)待機する。代替的に、状態226では、シーケンサがヒューズアレイ内の全てのヒューズブロックが焼付けされていないと判断した場合、fuse_selectカウンタは増分され、シーケンサは第2のヒューズブロックの焼付けを開始するために第2ヒューズデータ読込み状態(BFLD2ND)230に進む。状態230では、状態機械シーケンサは第2ヒューズブロックをプログラムするのに必要なスペアアドレス情報を一時的レジスタから読み込む。そしてシーケンサは第2のヒューズブロックを初期化及びオンし、第2のヒューズブロックの焼付けを開始するために状態214に戻る。2より多いヒューズブロックが使用される場合、このヒューズ焼付け処理は全てのヒューズブロックがプログラムされるまで反復されることになる。
【0042】
前述したように、状態226では、シーケンサはヒューズ焼付け処理の完了に応じてBURN_COMPLETE確認応答信号を生成する。ステップ228において、BURN_COMPLETE信号は、更なるヒューズ焼付けを無効化するようにVDDQが0ボルトに戻す等してヒューズ焼付け電圧源VDDQがオフされるべきことを示すために利用される。ステップ234では、そしてATEは制御信号START_VERIFYを生成し、状態機械シーケンサが状態232において継続できるように、それがGPIO[0]を介してヒューズ焼付け状態機械に送信される。
【0043】
状態232では、ヒューズ焼付け状態機械シーケンサは、それがSTART_VERIFY制御信号を介してヒューズアレイにプログラムされたデータを確認することを開始するようにATEテスタが指示するまで待機する。ヒューズ焼付けループ処理と同様に、ヒューズデータを読み出すために続かなければならないシーケンスがある。START_VERIFY信号がGPIO[0]でロジックハイレベルになると、状態機械シーケンサはシリアルクロックハイ状態(BFSCLK)236に進み、ここでシリアルクロックsclkがロジックハイレベルにセットされる。その後シーケンサはチップ選択ロー状態(BFCSB)238に移行し、ここで全てのヒューズブロックはロジックローレベルにセットされているチップ選択信号scbを介してオンされる。その後シーケンサは読出し待機状態(BFRDWAIT)240に移行し、ここでシーケンサはヒューズブロックがオンするために1クロックサイクル待機する。図2Cを参照すると、状態機械シーケンサは次にヒューズ読出し状態(BFREAD)242に移行する。状態242では、ヒューズアレイからのデータが一時確認レジスタload_verify_regに読み込まれ、それはメモリ回路100内のブロック、即ち、レジスタ130に存在する(図1)。その後シーケンサはヒューズ比較状態(BFCOMPARE)244に移行し、ここでスペアアドレス一時レジスタからのデータが確認レジスタ内の対応するデータと比較される。レジスタの2つのセット内のデータが一致する場合、確認ステータスレジスタverify_stat_d又は代替の確認応答表示はヒューズプログラム処理が成功したことを示す第1のレベル(例えば、PASS)にセットされる。レジスタの2つのセット内のデータが一致しない場合、確認ステータスレジスタ(verify_stat_d)はヒューズプログラム処理が成功しなかったことを示す第2のレベル(例えば、FAIL)にセットされる。その後シーケンサはステータス確認状態(BFVERSTAT)246に進み、ここでシーケンサは確認処理が完了したことを示すVERIFY_COMPLETE確認応答をGPIO[4]を介して、ヒューズ確認処理のステータスを示すVERIFY_STAT確認応答をGPIO[3]を介してATEに送信する。ヒューズアレイはまた、状態246で給電を停止される。
【0044】
ステップ248に示すように、ATEテスタにおける状態機械シーケンサは、verify_completeの値でループする等してメモリ回路内のヒューズ焼付け状態機械からのverify_complete確認応答の宣言を待つ。verify_completeの宣言はVERIFY_STATの値が有効であることを示す。VERIFY_STATE信号の結果はATEテスタ内のビニング及びテストフローを支配するために使用される。例えば、VERIFY_STATEがヒューズ焼付けが不成功であったことを示す場合、ATEはその部分を機能していないものとしてビンに入れる。VERIFY_STATEがヒューズ焼付けが成功したことを示す場合、ATEはチップリセット(及びそれに伴うヒューズダウンロード)を実行し、修理が成功したかを判別するためにMBISTを再実行する。その後テストフローは機能しているチップとして継続する。
【0045】
状態246においてVERIFY_COMPLETE及びVERIFY_STAT信号をATEに送信した後に、ヒューズ焼付け状態機械シーケンサはヒューズ焼付け終了状態(BFEND)250に進み、ここでヒューズアレイのステータス、焼付け及び確認が完了している。
【0046】
例示目的のみのために、図3A及び3Bは、本発明の実施例に従って、少なくともある程度ATEテスタによって実行される例示のヒューズ焼付け方法300を示す。この例示の方法では、メモリ回路100(図1参照)において焼付けされ得る4個のヒューズブロック(四角で囲った部分)があり、各ヒューズブロックは256ビットを含むものとする。しかし、発明は、メモリ回路内のヒューズブロックの特定の数又は構成に限定されないことが理解される。
【0047】
まず図3Aを参照すると、ATEテスタ内の状態機械シーケンサはアイドル状態(TBIDLE)302で開始する。この初期状態302では、テスタは同時に1つのヒューズブロックしか焼付けされないので、ATEテスタは4個のヒューズブロックのうちの焼き付けるための1つを選択する。状態302では、ATEテスタはヒューズ焼付け電圧源VDDQを、VDDQを2.5ボルトにセットすることによって、有効化する。ヒューズ焼付け電圧源のレベルは2.5ボルトに限定されず、ヒューズブロックを焼き付けるのに適切なものとして種々の他の電圧レベルが使用され得ることが分かる。全てのヒューズアレイ入力信号、即ち、チップ選択csb、プログラムprm、書込み防止wprot、及びシリアルクロックsclkは好ましくはATEテスタによって制御される。ATEテスタはデータが焼付けシーケンスの開始前にプログラムされることを必要とする。
【0048】
ATEテスタシーケンサは次に開始状態(TBSTART)304に移行し、ここで、例えば、チップ選択信号csbをロジックローレベル(例えば、csb=0)にセットする等して、メモリ回路内のヒューズアレイが有効化される。プログラム信号prmはまたロジックハイレベル(例えば、prm=1)にセットされ、書込み防止信号wprotがロジックローレベル(例えば、wprot=0)にセットされる。ATEテスタシーケンサはその後プログラム・ハイ状態(TBPGHM)306に移行し、ここでヒューズブロック信号がチップ選択信号の宣言の後に少なくとも1クロックサイクル一定に保持される。ATEテスタはその後データプログラム状態(TBPGMD)308に進む。状態308では、ヒューズブロックに書き込まれるべき正しいデータビットがATEテスタから宣言される(例えば、prm=データ)。次に、焼付け状態(TBBURN)310において、ロジックローレベルからロジックハイレベル(sclk=1)へのシリアルクロックsclkを宣言することによって、プログラム信号prmからのデータがヒューズブロックにクロック制御される。ATEテスタシーケンサはその後プログラム・ロー状態(TBPGML)312に進む。状態312では、ヒューズアレイに対する焼付けシーケンスの一部として、ATEテスタは、次のヒューズビットを焼き付けるためにシリアルクロックがハイからローに移行する前に、プログラム信号prmをロジックローレベル(例えば、prm=0)にセットする。
【0049】
図3Bを参照して、ATEテスタシーケンサは次に焼付け待機状態(TBBNWAIT)314に進み、ここで、シリアルクロックsclkは所定量の時間(例えば、約5ミリ秒、これはATEテスタが約10MHzで稼動しているときの約2クロックサイクルである)にわたってハイを保持する。ATEテスタは焼付け待機カウンタが時間切れになるまでは次の状態に進む前にこの状態で待機する。カウンタが時間切れになると、シリアルクロックはロジックハイレベルからロジックローレベルに移行する。
【0050】
次に、シリアルシフト状態(TBSHIFT)316において、ATEテスタは全256ビットが選択されたヒューズブロックにプログラムされたかを判断する。されていない場合、ATEテスタシーケンサは焼付けループに留まり、状態308に戻る。全256ヒューズビットがプログラムされた場合、ATEテスタシーケンサはヒューズアレイチップ選択をオフし(例えば、csb=1)、全ヒューズブロックがプログラムされたかをチェックする。全てのヒューズブロックがプログラムされていない場合、ATEテスタシーケンサは他のヒューズブロックを選択し、焼付け処理を反復するために状態302に戻る。全てのヒューズブロックがプログラムされた場合、ATEテスタはヒューズ焼付け電圧源VDDQを、VDDQを0ボルトに戻すようにセットする等してオフし、終了状態(TBEND)318にジャンプし、ここでヒューズ焼付け処理が完了する。本実施例では、ATEテスタがヒューズアレイ入力信号を制御するので、確認応答信号がATEとメモリ回路の間で送信される必要はない。
【0051】
例示の目的のみにおいて、図4A及び4Bは、本発明の実施例に従って、メモリ回路100内の第2の(ヒューズダウンロード)状態機械132によって少なくとも部分的に実行される例示のヒューズダウンロード方法400を示す。前述したように、ヒューズダウンロード状態機械は好ましくはピンリセット信号の受信に応じて開始され、この時点でヒューズダウンロードシーケンサはデフォルトのアイドル状態(HWIDLE)402に入る。状態402では、ヒューズダウンロード状態機械シーケンサはピンリセットがアクティブかをチェックする。ピンリセットがアクティブである場合には、シーケンサは状態402に留まり、そうでない場合には、シーケンサはシリアルクロックハイ状態(HWSCLK)404に移行し、ここで読出し動作を実行するためにシリアルクロックがロジックハイレベル(例えば、sclk=1)に初期化される。
【0052】
ヒューズダウンロード状態機械シーケンサは次にヒューズアレイ有効化状態(HWCSB)406に進む。状態406では、シーケンサはcsbをロジックローレベル(例えば、csb=0)にセットする等してチップ選択信号csbを介してヒューズアレイを有効化する。次に、ヒューズダウンロード状態機械シーケンサは読出し待機状態(HWWAIT)408に進み、ここでシーケンサはヒューズアレイデータが読み込まれるのを待つ。チップ選択が宣言された後に、シーケンサはヒューズアレイがオンするための所定数のクロックサイクルを待つ。このタイムアウト期間が満了すると、シーケンサはヒューズアレイデータを読出しレジスタ(例えば、図1のメモリ回路100内のレジスタ130のブロック)にダウンロードする。シーケンサはその後修理ステータス読出し状態(HWREAD)410に進む。状態410では、シーケンサはチップが修理可能であるか否かを読み出されたデータから判別する。チップが修理可能な場合、シーケンサはメモリ修理状態(HWREPAIR)412に進み、そうではなくチップが修理可能でない場合、チップは「最良」であるとしてシーケンサはヒューズアレイ給電停止開始状態(HWFUSE)424にジャンプする(図4B参照)。
【0053】
状態412では、ヒューズダウンロード状態機械においてシーケンサは好ましくは、メモリ回路100(図1参照)のメモリサブシステム108、114、120各々にそれぞれ関連するAMR回路110、116、122のメモリスペア位置がプログラムされるべきかを判断する。メモリスペア位置が修理される必要がない場合、シーケンサは次のスペア位置に増分し、どのスペア位置が処理されているかを追跡し続ける状態、即ち、スペア位置カウント状態(HWCOUNT)422にジャンプする(図4B参照)。現在のスペア位置が修理される必要がある場合、シーケンサはスペアアドレス読込み状態(HWCAPTURE)414に移行し、ここで捕捉ルーチンがシーケンサによって開始される。状態414では、ヒューズダウンロード状態機械シーケンサは好ましくは、修理される位置に対応するスペアアドレス及び制御信号を読み込む。
【0054】
図4Bを参照すると、状態414においてスペアアドレス及び制御信号を読み込んだ後に、シーケンサはAMRにスペアアドレス書込み状態(HWWRITE)416に移行する。状態416では、シーケンサは適切な内蔵メモリグループ内のAMR回路にスペアアドレスを書き込む。シーケンサはその後AMR有効化状態(HWENABLE)418に進み、シーケンサはAMR回路がスペアアドレス位置に対するレジスタを使用することを可能とする。次に、次スペア状態への増分状態(HWINC)420において、シーケンサは次のスペアアドレスに増分する。その後シーケンサは状態422に進む。
【0055】
状態422では、ヒューズダウンロード状態機械シーケンサは好ましくは全てのスペア位置がチェックされたことを確認する。全てのスペア位置がチェックされた場合には、シーケンサは状態424においてヒューズアレイ給電停止シーケンスを開始し、そうではなく、全てのスペア位置がチェックされていない場合には、シーケンサは状態412に戻り(図4A)、チェックされていない1以上のスペア位置に対して再びメモリ修理ループを開始する。状態424では、シーケンサはヒューズアレイにおける給電停止シーケンスを開始し、ヒューズ給電停止状態(HWPFOFF)426に進み、ここでチップ選択csbを非アクティブ(例えば、csb=1)にセットすることによってヒューズアレイはオフされる。その後シーケンサは終了状態(HWEND)428に進み、ここでヒューズダウンロード処理が完了する。この状態はまた、システムリセット条件を解除する。
【0056】
本発明の実施例のテスト方法は、電子デバイス又は代替のシステムにおける実装について特に適したものとなる。例えば、図5は本発明の一側面によって形成された例示の処理システム500を示すブロック図である。システム500は、例えば、ATE(例えば、ICテスタ、ICウエハ検査器、チップハンドラ、ビニング機器等)を表す。システム500はプロセッサ502、プロセッサとインターフェイスするように動作する入力/出力(I/O)回路508と同様に、プロセッサに(例えば、バス506又は代替の接続手段を介して)結合されたメモリ504を含むことができる。プロセッサ502は本発明の方法の少なくとも一部分を実行するよう構成されることができ、その例示の実施例は図2A−C、3、4A及び4Bに図示され、上述された。
【0057】
なお、ここで使用する用語「プロセッサ」は、例えば、中央処理装置(CPU)及び/又は他の処理回路(例えば、ネットワークプロセッサ、DSP、マイクロプロセッサ等)を含むもの等あらゆる処理デバイスを含むことが意図される。さらに、用語「プロセッサ」とは、2以上の処理デバイスを意味すること、及び処理デバイスに関連する種々の要素が他の処理デバイスによって共有され得ることが理解されるべきである。ここで使用する用語「メモリ」は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、固定記憶媒体(例えば、ハードドライブ)、取外し可能記憶媒体(例えば、ディスケット)、フラッシュメモリ等、プロセッサ又はCPUに関連するメモリ及びその他のコンピュータ可読媒体を含むことが意図される。さらに、ここで使用する用語「I/O回路」は、例えば、データをプロセッサに入力するための1以上の入力デバイス(例えば、キーボード、マウス等)、プロセッサに関連する結果を表すための1以上の出力デバイス(プリンタ、モニタ等)、及び/又は入力若しくは出力デバイスをプロセッサに動作可能に結合するためのインターフェイス回路を含むことが意図される。
【0058】
従って、ここに記載する本発明の方法を実行するためのインストラクション又はコードを含むアプリケーションプログラム又はそのソフトウェア部材は1以上の関連の記憶媒体(例えば、ROM、固定又は取外し可能記憶部)に記憶され、利用される用意ができると、全部又は一部に(例えば、RAMに)読み込まれ、プロセッサ502によって実行されることができる。いずれの場合でも、図1に示す部材の少なくとも一部分は、例えば、メモリに関連する1以上のDSP、特定用途向け集積回路、機能回路、メモリに関連する1以上の動作可能にプログラムされた汎用デジタルコンピュータ等の種々の形態のハードウェア、ソフトウェア又はその組合せにおいて実装され得る。ここに提供された発明の教示があれば、当業者は本発明の部材の他の実施を検討することができる。
【0059】
本発明の方法の少なくとも一部は、デバイスの検証及び特性付けを実行するために従来の集積回路ATEにおいても実施され得る。従来ATEの製造業者は、これらに限定されないが、Teradyne Inc.、Testmetrix Inc.、 MOSAID Technologies Inc.、 ALLTEQ Industries Inc.、 Schlumberger Ltd.、 Advantest Corp.、 及びinTest Corp.を含む。
【0060】
本発明の装置及び方法の少なくとも一部分は1以上の集積回路に実装され得る。集積回路を形成する際に、ダイは通常は半導体ウエハの表面上に反復パターンで作製される。ダイの各々がここに記載されたデバイスを含み、他の構造物又は回路を含むことができる。個々のダイはウエハから切断又はカットされ、集積回路としてパッケージングされる。当業者には、集積回路を作製するためにどのようにウエハ及びパッケージダイをカットするかは周知である。そのように製造された集積回路はこの発明の一部とみなされる。
【0061】
本発明の例示の実施例が添付図面を参照してここに記載されてきたが、発明はこれらの厳密な実施例に限定されないこと、及びここで種々の他の変化及び修正が以降の特許請求の範囲の範囲から離れることなく当業者によってなされ得ることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのメモリ修理回路であって、
少なくとも1つのヒューズレジスタ、及び
該ヒューズレジスタに結合された状態機械回路であって、(i)該内蔵メモリ内の1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)該ステータス情報に基づいて該メモリが修理可能かを判断し、(iii)該メモリが修理可能であるとみなされるときは、該メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)該メモリ修理回路に供給される電圧源を用いて、該不良メモリセルに対応するアドレスを該ヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)該不良メモリセルに対応するアドレスが該ヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する第1の状態機械を実装する状態機械回路
を備え、
前記状態機械回路がさらに、(i)該少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を該内蔵メモリに関連する少なくとも1つの修理レジスタにダウンロードし、及び(ii)アドレスが該内蔵メモリ内の不良メモリ部分に対応する回路で受信されると、該不良メモリ部分へのアクセスを該少なくとも1つの修理レジスタに再ルーティングするように動作する第2の状態機械を実装している回路。
【請求項2】
請求項1の回路において、該第2の状態機械が該メモリ修理回路のリセットモードで動作する回路。
【請求項3】
請求項1の回路において、該第2の状態機械がリセット信号を受信すると動作する回路。
【請求項4】
請求項1の回路において、該第1の状態機械が該内蔵メモリ内の1以上の不良に関する該ステータス情報を、該内蔵メモリで自動的に実行される少なくとも1つのメモリ内蔵自己テストルーチンから受信する回路。
【請求項5】
請求項1の回路において、該第1の状態機械が、該メモリ内で検出された不良数を評価し、該不良数を所定のしきい値数と比較することによって該メモリが修理可能か否かを判別するように動作する回路。
【請求項6】
請求項5の回路において、該第1の状態機械が、該メモリ内で検出された不良数が該所定のしきい値数以下であるときにヒューズ焼付け手順を開始するように動作する回路。
【請求項7】
請求項1の回路において、該第1の状態機械がさらに、(vi)該内蔵メモリで実行される少なくとも1つのメモリ内蔵自己テスト手順に関してステータス情報を自動テスト機器(ATE)に送信し、及び(vii)該ステータス情報に応じて該ATEによって生成された少なくとも1つの制御信号を該ATEから受信するように動作し、該第1の状態機械が、該少なくとも1つの制御信号に関連して、該不良メモリセルに対応する該アドレスを該少なくとも1つのヒューズレジスタに焼き付けるためにヒューズ焼付け手順を開始する回路。
【請求項8】
請求項1の回路において、該第1の状態機械がさらに、(vi)該不良メモリセルに対応する該アドレスを該ヒューズレジスタに焼き付けるためのヒューズ焼付け手順が完了したことを示す確認応答信号を自働テスト機器(ATE)に送信し、及び(vii)該確認応答信号に応じて該ATEによって生成された少なくとも1つの制御信号を該ATEから受信するように動作し、該第1の状態機械が、該少なくとも1つの制御信号に関連して、該不良メモリセルに対応する該アドレスが該ヒューズレジスタに焼き付けられたことの確認を開始する回路。
【請求項9】
請求項1の回路であって、さらに、該状態機械回路に動作可能に結合された入力/出力インターフェイスを備え、該インターフェイスが該状態機械回路と少なくとも1つの外部回路との間の通信を提供するよう動作する回路。
【請求項10】
請求項1の回路であって、さらに、該第1及び第2の状態機械の少なくとも一方と該内蔵メモリに対応する少なくとも1つの自動メモリの間の通信を確立するよう動作する少なくとも1つの接続を備え、該自動メモリ修理回路が該少なくとも1つの修理レジスタを含む回路。
【請求項11】
請求項1の回路であって、さらに、該内蔵メモリに結合された適応可能メモリ修理(AMR)回路を備え、該AMR回路が該内蔵メモリ1以上の不良メモリセルを修理するように適合された回路。
【請求項12】
請求項11の回路において、該第2の状態機械が該少なくとも1つのヒューズレジスタの該プログラムされたコンテンツを転送するように動作し、該内蔵メモリの修理を可能とするように該コンテンツを該AMR回路に分配する回路。
【請求項13】
請求項1の回路であって、さらに、メモリ内蔵自己テスト(MBIST)コントローラ回路を備え、該MBISTコントローラ回路が、該内蔵メモリを機能的にテストするための1以上の手順を実行し、該内蔵メモリ内の該1以上の不良に関する該ステータス情報を提供するように適合された回路。
【請求項14】
請求項1の回路において、該少なくとも1つのヒューズレジスタを焼き付けるために、該第1の状態機械が第1のモードにおいて該メモリ回路によって受ける電圧源を該ヒューズレジスタに所定の期間印加するように動作し、第2のモードにおいて該ヒューズレジスタが該電圧源を受けるのを無効化するように動作する回路。
【請求項15】
請求項1の回路において、該第1の状態機械がアイドル状態において該メモリ修理回路のリセットに応じて動作し、該第1の状態機械が、該アイドル状態中に、該メモリ回路における自動メモリ修理手順を開始するための自動テスト機器(ATE)からの制御信号を受信するまで該アイドル状態を維持する回路。
【請求項16】
請求項1の回路において、該第1の状態機械が該少なくとも1つのヒューズレジスタ内の各ビットを該ステータス情報に関連して直列的に自動的に焼き付けるよう動作する回路。
【請求項17】
請求項1の回路において、該第1の状態機械が該少なくとも1つのヒューズレジスタ内の複数のビットを該ステータス情報に関連して直列的に自動的に焼き付けるよう動作する回路。
【請求項18】
内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するための少なくとも1つのメモリ修理回路を含む集積回路であって、該メモリ修理回路が、
少なくとも1つのヒューズレジスタ、及び
該ヒューズレジスタに結合された状態機械回路であって、(i)該内蔵メモリ内の1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)該ステータス情報に基づいて該メモリが修理可能かを判断し、(iii)該メモリが修理可能であるときは、該メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)該メモリ修理回路に供給された電圧源を用いて、該不良メモリセルに対応するアドレスを該ヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)該不良メモリセルに対応するアドレスが該ヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する第1の状態機械を実装する状態機械回路
を備え、
前記状態機械回路がさらに、(i)該少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を該内蔵メモリに関連する少なくとも1つの修理レジスタにダウンロードし、及び(ii)アドレスが該内蔵メモリ内の不良メモリ部分に対応する回路で受信されると、該不良メモリ部分へのアクセスを該少なくとも1つの修理レジスタに再ルーティングするように動作する第2の状態機械を実装している集積回路。
【請求項19】
請求項18の集積回路において、該少なくとも1つのヒューズレジスタに関連する1以上のヒューズが、該内蔵メモリ内の該1以上の不良に関する該ステータス情報に従ってそれぞれの接続状態にプログラムされる集積回路。
【請求項20】
内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのメモリ修理回路に接続されて使用するための自動テスト機器(ATE)装置であって、
プログラマブル電圧源、及び
該プログラマブル電圧源に結合された少なくとも1つのプロセッサであって、(i)第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号はメモリ修理回路において自動メモリ修理手順を開始するために該メモリ修理回路に供給されるものであり、(ii)該メモリ修理回路から、該内蔵メモリで実行されるメモリ内蔵自己テスト(MBIST)手順に関係するステータス情報を受信し、(iii)少なくともある程度該ステータス情報に基づいて該内蔵メモリが修理可能かを判断し、(iv)該内蔵メモリが修理可能であると判断されると、該プログラマブル電圧源を、該メモリ修理回路内の少なくとも1つのヒューズレジスタを焼き付けるのに適した最小電位に少なくとも等しい第1の電圧レベルに設定するとともに、第2の制御信号を生成し、該第2の制御信号は少なくとも1つのヒューズレジスタをプログラムするための自動ヒューズ焼付け手順を開始するために該メモリ修理回路に供給されるものであり、(v)該ヒューズ焼付け手順が完了したかを示す第1の確認応答を受信し、(vi)該ヒューズ焼付け手順が完了したことの第1の確認応答に応じて、該プログラマブル電圧源を、該少なくとも1つのヒューズレジスタを焼き付けるのに適した最小電位より低い第2の電圧レベルに設定し、(vii)第3の制御信号を生成し、該第3の制御信号は該少なくとも1つのヒューズレジスタに焼き付けられたデータを有効化するための該メモリ修理回路における該自動有効化手順を開始するために該メモリ修理回路に供給されるものであり、及び(viii)該有効化手順の結果を示す第2の確認応答を受信するように動作するプロセッサ
からなる装置。
【請求項21】
請求項20の装置において、該第1の電圧レベルが約2.5ボルトであり、該第2の電圧レベルが約0ボルトである装置。
【請求項22】
内蔵メモリ内の1以上の不良を修理するためのシステムであって、
自動テスト機器(ATE)装置、及び
該ATE装置を用いてテストされる少なくとも1つの回路であって、該回路が内蔵メモリ及び該内蔵メモリに結合されたメモリ修理回路からなり、該メモリ修理回路が、
少なくとも1つのヒューズレジスタ、及び
該ヒューズレジスタに結合された状態機械回路であって、該状態機械回路が、(i)該内蔵メモリ内の該1以上の不良に関するステータス情報を受信し、(ii)該ステータス情報に基づいて該メモリが修理可能かを判断し、(iii)該メモリが修理可能であるとみなされるときは、該メモリの不良メモリセルに対応するアドレスを記憶し、(iv)該ATE装置によって該メモリ修理回路に供給された電圧源を用いて、該不良メモリセルに対応するアドレスを該ヒューズレジスタに焼き付け、及び(v)該不良メモリセルに対応するアドレスが該ヒューズレジスタに焼き付けられたことを確認するように動作する第1の状態機械を実装し、
前記状態機械回路がさらに、(i)該少なくとも1つのヒューズレジスタに記憶された情報を該内蔵メモリに関連する少なくとも1つの修理レジスタにダウンロードし、及び(ii)アドレスが該内蔵メモリ内の不良メモリ部分に対応する回路で受信されると、該不良メモリ部分へのアクセスを該少なくとも1つの修理レジスタに再ルーティングするように動作する第2の状態機械を実装する、状態機械回路
からなるシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−526396(P2010−526396A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506171(P2010−506171)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/067510
【国際公開番号】WO2008/133680
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(500587067)アギア システムズ インコーポレーテッド (302)
【Fターム(参考)】