説明

ビスマス層状化合物系誘電体薄膜

【課題】 極大誘電率温度を低下させたビスマス層状化合物誘電体薄膜を提供すること。
【解決手段】 ペロブスカイトブロック層と酸化ビスマス層とが互いに積層した結晶構造を有するビスマス層状化合物を含んで成る誘電体薄膜であって、該ビスマス層状化合物が組成式:
(Bi2+(A3m+12-
で表され、上記組成式中、AがNa、K、Pb、Ba、Sr、CaまたはBiを表し、BがFe、Co、Cr、Ga、Ti、Nb、Ta、Sb、V、MoまたはWを表し、mが2以上の正数であり、かつ、xがm−1より小さい正数であり、そして該化合物の極大誘電率温度Tが、上記組成式においてxがm−1である対応するビスマス層状化合物の極大誘電率温度より低いことを特徴とする誘電体薄膜。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、強誘電体であるビスマス層状化合物を常誘電体として利用するために極大誘電率温度を低下させたビスマス層状化合物系誘電体薄膜に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路の高密度化・高集積化・小型化に伴ない、コンデンサの一層の高容量化が望まれている。コンデンサを小型化しつつその高容量化を図るためには、誘電体材料の誘電率を一段と高めることが重要である。
【0003】
従来、高い誘電率を有し、かつ、ナノメートル(nm)オーダーの薄膜化を可能ならしめる誘電体材料として、単純ペロブスカイト酸化物が知られている。さらに、ペロブスカイト層と酸化ビスマス層の層状構造を有するビスマス層状化合物群を使用すると、膜厚の減少に伴ない誘電率が低下する「サイズ効果」を排除できることも知られている(Y. Takeshima et al., Jpn. J. Appl. Phys., 39, 5389, 2000)。このように、ビスマス層状化合物群は、サイズ効果フリー高誘電体材料としての利用が期待されている。
【0004】
一方、ビスマス層状化合物群には、高周波数で使用した場合に、誘電損失が大きくなり、さらには誘電率が低下するという問題が懸念される。これは、ビスマス層状化合物群が強誘電体であることに起因する。強誘電体は、いわゆるキュリー温度より高い温度では常誘電相へ転移する。常誘電体にすることにより、高周波数使用における誘電損失の抑制および誘電率の向上が期待できる。しかし、ビスマス層状化合物は、キュリー温度または極大誘電率温度が、最も低いBaBiTaの場合でも100℃以上であるため、このままでは一般的な使用温度(特に、室温)においてビスマス層状化合物を常誘電体として利用することはできない。
【0005】
ビスマス層状化合物の極大誘電率温度を下げる方法が、H. Matsuda et al., Jpn. J. Appl. Phys., 42 (2003) L949に記載されている。この方法は、BiTi12基の物質に対してLaのようなランタノイドを添加し、またはSrやNbを置換する等、ビスマス層状化合物に別の元素を追加するものである。しかし、別の元素を追加すると、キュリー温度がブロード化することにより温度依存性が増大することとなる。この刊行物には、ビスマス層状化合物の極大誘電率温度を、別の元素を追加することなく、ペロブスカイトブロック層のいわゆるAサイト元素を欠損させることにより下げること、特に室温以下にまで下げること、については何らの記載も示唆もない。
【0006】
【非特許文献1】Y. Takeshima et al., Jpn. J. Appl. Phys., 39, 5389, (2000)
【非特許文献2】H. Matsuda et al., Jpn. J. Appl. Phys., 42 (2003) L949
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、ビスマス層状化合物を常誘電体として利用できる幅を広げるため、別の元素を追加することなく極大誘電率温度を低下させたビスマス層状化合物誘電体薄膜を提供することにある。本発明のさらなる目的は、ビスマス層状化合物を室温において、特に高周波数で使用した場合に誘電損失が最小限に抑えられるビスマス層状化合物誘電体薄膜を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、ペロブスカイトブロック層と酸化ビスマス層とが互いに積層した結晶構造を有するビスマス層状化合物を含んで成る誘電体薄膜であって、該ビスマス層状化合物が組成式:
(Bi2+(A3m+12-
で表され、上記組成式中、AがNa、K、Pb、Ba、Sr、CaまたはBiを表し、BがFe、Co、Cr、Ga、Ti、Nb、Ta、Sb、V、MoまたはWを表し、mが2以上の正数であり、かつ、xがm−1より小さい正数であり、そして該化合物の極大誘電率温度Tが、上記組成式においてxがm−1である対応するビスマス層状化合物の極大誘電率温度より低いことを特徴とする誘電体薄膜が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、ビスマス層状化合物に別の元素を追加することなく、当該ペロブスカイトブロック層のAサイト元素を欠損させることにより極大誘電率温度を下げることができる。特に、ビスマス層状化合物の種類およびAサイト元素の欠損量を選択することにより、極大誘電率温度を室温以下にまで下げることができる。強誘電体であるビスマス層状化合物を常誘電体として利用できる温度範囲が広がるため、特に誘電損失や誘電率低下が問題となる高周波数用途において、ビスマス層状化合物を有利に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明による、ペロブスカイトブロック層と酸化ビスマス層とが互いに積層した結晶構造を有するビスマス層状化合物を含んで成る誘電体薄膜は、該ビスマス層状化合物が組成式:
(Bi2+(A3m+12-
で表され、上記組成式中、AがNa、K、Pb、Ba、Sr、CaまたはBiを表し、BがFe、Co、Cr、Ga、Ti、Nb、Ta、Sb、V、MoまたはWを表し、mが2以上の正数であり、かつ、xがm−1より小さい正数であり、そして該化合物の極大誘電率温度Tが、上記組成式においてxがm−1である対応するビスマス層状化合物の極大誘電率温度より低いことを特徴とする。xがm−1より小さい正数であることから、本発明によるビスマス層状化合物はAサイト元素が欠損している。例えば、mが2である場合、xは1より小さい正数、好ましくは0.8以下、より好ましくは0.6以下、の正数である。xの下限値は、所期のペロブスカイト構造が崩壊しない範囲で定まり、具体的組成によって異なるが、概ね0.3(Ba/Ta比で0.15)となる。
【0011】
mはまた、3、5、7、等の奇数であってもよい。通常、強誘電体の場合、mが奇数であるときはc軸方向に強誘電性があるため誘電体として使用することができない。しかし、本発明によると、mが奇数であっても(001)配向薄膜のc軸方向も常誘電体となるため、mが偶数である場合と同様に誘電体として有利に使用することができる。
【0012】
上記組成式においてxがm−1であるビスマス層状化合物は、当該Aサイト元素およびBサイト元素の個別具体的な組合せに応じた固有の極大誘電率温度(キュリー温度)を有する。この誘電率が極大となる温度を境に、低温側が強誘電相、そして高温側が常誘電相となる。極大誘電率温度を下げることにより、強誘電体であるビスマス層状化合物を常誘電体として使用できる用途が広がり、特に、高周波数での使用における誘電損失の抑制および誘電率の向上が期待できる。xがm−1であるビスマス層状化合物の固有極大誘電率温度は、最も低いBaBiTaの場合で約110℃である。この極大誘電率温度を室温以下にまで下げるためには、Aサイト元素を欠損させるに際し、固有極大誘電率温度が低い化合物を出発物質にすることが有利である。かかる観点から、Aサイトがバリウム(Ba)であり、かつ、Bサイトがタンタル(Ta)であるBaBiTaを採用し、そのBaをTaに対して欠損させること、すなわちBa/Ta比を下げることにより、該ビスマス層状化合物を常誘電体として使用できる温度範囲を最大限拡張することができる。特に、後述の実施例で実証したように、BaBiTaにおいてxを0.8以下、すなわちBa/Ta比を0.4以下にすることにより、極大誘電率温度Tが室温(300K)以下となる。さらにxを0.6以下、すなわちBa/Ta比を0.3以下にすることにより、誘電損失が下がりきる温度Ttanδが室温(300K)以下となる。このような組成を採用することにより、誘電損失や誘電率低下を最も有効に抑えることができ、高周波数用途の幅が広がる。このように、本発明による誘電体薄膜は、ペロブスカイトブロック層のAサイト元素を欠損させただけで(別の元素を追加することなく)極大誘電率温度を低下させ、よってビスマス層状化合物の常誘電体としての利用範囲を広げたものである。
【0013】
本発明によるビスマス層状化合物誘電体薄膜は、膜厚10nm程度の薄さまで誘電率が膜厚依存性を示さない、いわゆるサイズ効果フリー特性を有する。一方、膜厚の上限については、誘電体としての高容量化を考慮すると、200nm以下、より好ましくは100nm以下、にすることが望まれる。
【0014】
本発明による誘電体薄膜は、格子整合性の良好な材料の基板、例えば立方晶、正方晶、斜方晶、単斜晶などの(001)方位などに配向している基板の上に、真空蒸着法、高周波スパッタリング法、パルスレーザー蒸着法(PLD)、有機金属化学気相成長法(MOCVD)、ゾルゲル法などの各種薄膜形成法を採用して形成することができる。Aサイト元素を欠損させる方法としては、採用した薄膜形成法において、適宜、原料のターゲットや反応ガスにおける当該Aサイト元素のBサイト元素に対する組成比が下がるようにすればよい。例えば、MOCVD法を用いてAサイト元素/Bサイト元素比を低下させる方法が、H. Funakubo et al., Jpn. J. Appl. Phys. 38(2B), L199 (1999) に記載されている。
【0015】
本発明による誘電体薄膜は、組成式:(Bi2+(A3m+12-で表されるビスマス層状化合物を含んでなる。一般に、ビスマス層状化合物は、(m−1)個のABOで構成されるペロブスカイト格子が連なった層状ペロブスカイト層と酸化ビスマス層が交互に積み重なった層状構造を有する。本発明では、ビスマス層状化合物のc軸配向度、すなわち(001)方位への配向性、が100%であることが特に好ましいが、必ずしもc軸配向度が100%でなくてもよく、ビスマス層状化合物の、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上がc軸配向していればよい。ここで、ビスマス層状化合物のc軸配向度(F)とは、完全にランダムな配向をしている多結晶体のc軸のX線回折強度をP0とし、実際のc軸のX線回折強度をPとした場合、式:F(%)=(P−P0)/(1−P0)×100により求められる。式中のPは、(001)面からの反射強度I(001)の合計ΣI(001)と、各結晶面(hkl)からの反射強度I(hkl)の合計ΣI(hkl)との比({ΣI(001)/ΣI(hkl)})であり、P0についても同様である。但し、上記式ではc軸方向に100%配向している場合のX線回折強度Pを1としている。また、上記式より、完全にランダムな配向をしている場合(P=P0)には、F=0%であり、完全にc軸方向に配向をしている場合(P=1)には、F=100%である。なお、ビスマス層状化合物のc軸とは、一対の(Bi2+層同士を結ぶ方向、すなわち(001)方位を意味する。
【実施例】
【0016】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0017】
例1:組成式(Bi2+(BaTa2-の誘電体薄膜の作製
下部電極薄膜となるSrRuOを(001)方位にエピタキシャル成長させたSrTiO単結晶基板{(001)SrRuO//(001)SrTiO}を調製した。そのSrRuO下部電極薄膜の表面に、Bi(CHおよびBa[Ta(OC(OCOCH)]を原料とし、MOCVD法により、厚さ100nmの(Bi2+(BaTa2-薄膜(誘電体薄膜)を、x=0.5および0.8(Ba/Ta比=0.25および0.4)となるように複数形成させた。Ba/Ta比の制御、すなわちxの制御は、Ba[Ta(OC(OCOCH)]原料をバブリング法で供給する際の流量を変化させることによって行った。
【0018】
得られた誘電体薄膜の結晶構造をX線回折(XRD)測定したところ、(001)方位に配向していること、すなわち基板表面に対して垂直にc軸配向していることが確認できた。
【0019】
例2
例1で作製した2つの試料(Ba/Ta=0.40、0.25)の表面に、真空蒸着法で直径100μmφのPt上部電極薄膜を形成することにより薄膜コンデンサ試料を作製した。各コンデンサ試料について誘電率の温度依存性を評価した。
誘電率は、コンデンサ試料に対し、インピーダンスアナライザー(HP4194A)を用いて、79〜600Kの温度範囲内で、測定周波数100kHz(AC20mV)の条件で測定された静電容量と、コンデンササンプルの電極寸法および電極間距離とから算出した。tanδは、上記静電容量を測定した条件と同一条件で測定し、これに伴って損失Q値を算出した。これらの結果を図1にまとめて示した。
【0020】
図1から明らかなように、2つの誘電体薄膜試料において誘電率および誘電損失の温度依存性が認められた。ここで、誘電率が極大値となる温度を極大誘電率温度Tとし、また誘電損失が下がりきる温度をTtanδとする。Ba/Ta=0.25である誘電体薄膜のTは200Kであり、Ba/Ta=0.40である誘電体薄膜のTは250Kであった。これらの極大誘電率温度TをBa/Ta比に対してプロットしたグラフを図2に示す。図2中、バルク試料はBa/Ta=0.5であり、通常のセラミック作製技術で作製したものである。Ba/Ta比の低下に伴いTも低下し、これら2つの誘電体薄膜試料がどちらも室温で常誘電体になっていることがわかる。また、Ba/Ta=0.25である誘電体薄膜のTtanδは約250Kであり、Ba/Ta=0.40である誘電体薄膜のTtanδは約350Kであった。これらのTtanδをBa/Ta比に対してプロットしたグラフを図3に示す。図3中、バルク試料はBa/Ta=0.5であり、通常のセラミック作製技術で作製したものである。Ba/Ta比の低下に伴いTtanδも低下するが、Ba/Ta=0.40の場合、常誘電体でありながらTtanδは室温より高く、誘電損失を抑えられる余地のあることがわかる。図3から、組成式(Bi2+(BaTa2-の誘電体薄膜の場合、Ba/Ta比を約0.3以下にすることにより、Ttanδが室温より低くなり、よって常誘電体のメリットを最大限引き出せることがわかる。
【0021】
例3
例1で作製した2つの試料(Ba/Ta=0.40、0.25)の表面に、真空蒸着法で直径100μmφのPt上部電極薄膜を形成することにより薄膜コンデンサ試料を作製した。各コンデンサ試料について誘電率の電圧依存性を評価した。
電圧依存性は、コンデンサ試料について、特定の周波数(100kHz)下での測定電圧(印加電圧)を電界強度−1MV/cmから電界強度1MV/cmまで変化させ、特定電圧下での静電容量を各種温度で測定し、誘電率を計算した結果を図4に示した。静電容量の測定にはインピーダンスアナライザー(HP4194A)を用いた。図4に示したように、特定周波数下での測定電圧を電界強度1MV/cmまで変化させても、誘電率の値が変化しないことが確認された。特に、300Kおよび400Kで測定されたBa/Ta=0.25の常誘電体試料が電圧特性に優れていることが確認された。
【0022】
例4
例1で作製した2つの試料(Ba/Ta=0.40、0.25)の表面に、真空蒸着法で直径100μmφのPt上部電極薄膜を形成することにより薄膜コンデンサ試料を作製した。各コンデンサ試料について室温における誘電損失のBa/Ta組成比依存性を評価した。
誘電率は、コンデンサ試料に対し、インピーダンスアナライザー(HP4194A)を用いて、室温(25℃)、測定周波数100kHz(AC20mV)の条件で測定された静電容量と、コンデンササンプルの電極寸法および電極間距離とから算出した。tanδは、上記静電容量を測定した条件と同一条件で測定し、これに伴って損失Q値を算出した。これらの結果を図5に示した。図中、バルク試料はBa/Ta=0.5であり、通常のセラミック作製技術で作製したものである。図5から明らかなように、Ba/Ta比が0.50、0.40、0.25と小さくなるにつれて、室温における誘電損失tanδが低下する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】例2のコンデンサ試料の誘電率および誘電損失の温度依存性を示すグラフである。
【図2】例2のコンデンサ試料のTのBa/Ta比依存性を示すグラフである。
【図3】例2のコンデンサ試料のTtanδのBa/Ta比依存性を示すグラフである。
【図4】例3のコンデンサ試料の誘電率の電圧依存性を示すグラフである。
【図5】例4のコンデンサ試料の室温における誘電損失の組成依存性を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペロブスカイトブロック層と酸化ビスマス層とが互いに積層した結晶構造を有するビスマス層状化合物を含んで成る誘電体薄膜であって、該ビスマス層状化合物が組成式:
(Bi2+(A3m+12-
で表され、上記組成式中、AがNa、K、Pb、Ba、Sr、CaまたはBiを表し、BがFe、Co、Cr、Ga、Ti、Nb、Ta、Sb、V、MoまたはWを表し、mが2以上の正数であり、かつ、xがm−1より小さい正数であり、そして該化合物の極大誘電率温度Tが、上記組成式においてxがm−1である対応するビスマス層状化合物の極大誘電率温度より低いことを特徴とする誘電体薄膜。
【請求項2】
上記組成式中、mが奇数である、請求項1に記載の誘電体薄膜。
【請求項3】
上記組成式中、mが偶数である、請求項1に記載の誘電体薄膜。
【請求項4】
上記組成式中、mが2である、請求項3に記載の誘電体薄膜。
【請求項5】
上記組成式中、xが0.8以下である、請求項4に記載の誘電体薄膜。
【請求項6】
上記組成式中、xが0.6以下である、請求項4に記載の誘電体薄膜。
【請求項7】
上記組成式中、AがBaであり、かつ、BがTaである、請求項1〜6のいずれかに記載の誘電体薄膜。
【請求項8】
該極大誘電率温度Tが300K以下である、請求項7に記載の誘電体薄膜。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−73275(P2006−73275A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−253286(P2004−253286)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【Fターム(参考)】