説明

プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター−1阻害剤

【課題】プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター−1(PAI−1)阻害剤およびその有効成分となる新規化合物を提供する。また、PAI−1活性を阻害する作用を有し、PAI−1活性が発症に関わっている各種疾患の予防または治療に有効な医薬組成物を提供する。
【解決手段】本発明のPAI−1阻害剤および医薬組成物は、下記一般式(I)で示されるPAI−1阻害活性を有する新規化合物およびその塩を有効成分とする。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

〔式中、
−RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、水酸基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アルケニルオキシ基、シクロアルケニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、複素環基、複素環−アルキル基、複素環−アルキルオキシ基;または置換基を有していてもよいアリール基;または1〜2個の置換基で置換されていてもよいアミノ基,カルバモイル基,シアノ基,カルボキシ基若しくはアルコキシカルボニル基を示し、RとRとが互いに隣接して環を形成していてもよい、
−Rは、水素、または置換基を有していてもよいアルキル基,アルケニル基,アルキニル基,シクロアルキル基,アリール基若しくはアラルキル基、
−Xは、酸素原子、硫黄原子、−N(R)−、−C(R)=C(R)−、−C(R)=N−、または−N=C(R)−、
[ここでRは、水素、または置換基を有していてもよいアルキル基を意味し、またR、R、RおよびRは、水素、ハロゲン原子、または置換基を有していてもよいアルキル基若しくはアルコキシ基を意味する。]
−Bは、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、1H−テトラゾール−5−イル基、4,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、4,5−ジヒドロ−5−チオキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル基、
−Lは、置換基を有していてもよいアルキレン基(当該アルキレン基中の炭素原子の一部がシクロアルキル環を形成していてもよい),アルケニレン,アルキニレン,シクロアルキレン,アルキレンオキシアルキレン、アルキレンチオアルキレン、アルキレン-SO-アルキレン、もしくはアルキレン-SO2-アルキレン、またはアルキレン−N(R)−アルキレン[ここでRは、水素、または置換基を有していてもよいアルキルを意味する。]、
−nは、0または1の整数、
−Aは、−COR10、−N(R11)−COR12、−N(R11)−SO−R12、−N(R11)−CONH−R12、または下式
【化2】

で表わされる基、
[ここで、R11は水素原子またはアルキル基;
R12は置換基を有していてもよいアルキル基,シクロアルキル基,アリール基若しくはアラルキル基(ジフェニルアルキル基を含む);
R13は水素、ハロゲン、アルキル基、またはアルコキシ基;
R10は、N(R14)(R15)、
[R14およびR15は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基,,アルケニル基,シクロアルケニル基,アルキニル基,ビシクロアルキル基,ビシクロアルケニル基,アダマンチル基,アリール基,複素環基,アラルキル基,または複素環−アルキル基を意味する]、
または下式:
【化3】

[上記式において、mは1〜4の整数、YはN、CH、C(R16’)−、C(OH)-、またはCH−O−を;R16またはR16’は、同一または異なって、水素または、置換基を有していてもよいアルキル基,シクロアルキル基,アルケニル基,シクロアルケニル基,アルキニル基,ビシクロアルキル基,ビシクロアルケニル基,アダマンチル基,アリール基,若しくはアラルキル基(ジフェニルアルキル基を含む)を;R21およびR21’は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、またはフェニル基を意味する]
で表される基を示す。]
で示される化合物、またはその塩。
【請求項2】
上記一般式(I)で示される化合物のうち、下記一般式(I’)で示されるチオフェン化合物を除く請求項1記載の化合物、またはその塩:
【化4】

[式中、R1’とR1”は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいフェニル基若しくはチエニル基、または炭素数1〜6の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基;R2’とR2”は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいフェニル基、または炭素数1〜6の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、またはハロゲンと原子を示す。またR1’とR2’およびR1”とR2”とは互いに結合して5〜6員の環を形成してもよい。L’は炭素数1〜7の直鎖状または分枝鎖状のアルキレン,アルケニレン若しくはアルキニレン、または炭素数3〜8のシクロアルキレンを示す。]
【請求項3】
上記化合物(I)が、一般式(II):
【化5】

で示されるチオフェン-3-カルボン酸またはその生物学的等価体である請求項1に記載する化合物、またはその塩。
【請求項4】
上記化合物(I)が、一般式(III):
【化6】

で示されるベンゼンカルボン酸またはその生物学的等価体である請求項1に記載する化合物、またはその塩。
【請求項5】
上記化合物(I)が、下記(1)〜(95)に示す化合物からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載する化合物、またはその塩:
(1) 2-(6-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)安息香酸、
(2) 2-(6-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(3) 2-(6-オキソ-6-(4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)ヘキサンアミド)安息香酸、
(4) 2-(6-(2-カルボキシ-4-クロロフェニルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(5) 2-(6-オキソ-6-(4-フェニルピペリジン-1-イル)ヘキサンアミド)-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(6) 2-(6-(4-クロロフェニルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(7) 2,2’-(オキシビス((1-オキソ-2,1-エタンジイル)イミノ))ビス(5-メチル-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸)、
(8) 2,2’-(オキシビス((1-オキソ-2,1-エタンジイル)イミノ))ビス(5-フェニルチオフェン-3-カルボン酸)、
(9) 2,2’-(オキシビス((1-オキソ-2,1-エタンジイル)イミノ))ビス(4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸)、
(10) 2-(2-(2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(11) 2-(6-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-4-イソプロピルチオフェン-2-イルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)安息香酸、
(12) 2-(6-(4-イソプロピルチオフェン-2-イルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド) 安息香酸、
(13) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-(ピリジン-4-イル)チオフェン-3-カルボン酸、
(14) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-(ピリジン-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸、
(15) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(16) 2-(5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタンアミド)-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(17) 2-(5-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)-5-オキソペンチルカルバモイル)安息香酸、
(18) 2-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-(4-クロロフェニルアミノ)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(19) 2-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-((4-クロロフェニル)(メチル)アミノ)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(20) 2-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-5-(4-フェニルピペラジン-1-イル)ペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(21) 2-(5-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(22) 2-(5-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(23) 2-(5-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(24) 2-(2-アミノ-5-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(25) 5-クロロ-2-(2-((2-(4-クロロフェニルアミノ)-2-オキソエチル)(メチル)アミノ)アセトアミド)安息香酸、
(26) 2-(2-((2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)(メチル)アミノ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(27) 5-クロロ-2-(6-(4-クロロフェニルアミノ)-6-オキソヘキサンアミド)安息香酸、
(28) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メトキシ安息香酸、
(29) 5-クロロ-2-(2-(2-(4-(4-クロロフェニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(30) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(31) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルオキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド-5-クロロ安息香酸、
(32) 5-クロロ-2-(2-(2-(4,4-ジフェニルピペリジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(33) 2-(2-(2-(4-クロロ-2-(メトキシカルボニル)フェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(34) 2-(2-(2-(4-(ビス(4-フルオロフェニル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(35) 2-(2-(2-(1-アダマンチルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(36) 2-(2-(2-(4-(9H-フルオレン-9-イル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(37) 2-(2-(2-(ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(38) 2-(2-(2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-2-イルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(39) 5-クロロ-2-(2-(2-(4-クロロフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(40) 2-(2-(2-(2-ベンゾイル-4-クロロフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(41) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-フルオロ安息香酸、
(42) 3-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(43) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-3-クロロ安息香酸、
(44) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-フルオロビフェニル-3-カルボン酸、
(45) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-2’,4’-ジフルオロビフェニル-3-カルボン酸、
(46) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-シアノビフェニル-3-カルボン酸、
(47) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-(ジメチルアミノ)ビフェニル-3-カルボン酸、
(48) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-メトキシビフェニル-3-カルボン酸、
(49) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-モルホリノビフェニル-3-カルボン酸、
(50) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(ピリジン-4-イル)安息香酸、
(51) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-ブロモ安息香酸、
(52) 2-(2-(2-ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド-5-(ピリジン-4-イル)安息香酸、
(53) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(ピリジン-3-イル)安息香酸、
(54) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(ピリジン-4-イル)安息香酸、
(55) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)安息香酸、
(56) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-ベンジル安息香酸、
(57) 4-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)ビフェニル-3-カルボン酸、
(58) 4-(2-(2-(4-クロロフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)ビフェニル-3-カルボン酸、
(59) 2,2’-(オキシビス((1-オキソ-2,1-エタンジイル)イミノ))ビス(5-フェニルベンゼン-1-カルボン酸)、
(60) 5-クロロ-2-(5-(3-(4-クロロフェニル)ウレイド)ペンタンアミド)安息香酸、
(61) 5-クロロ-2-(5-(4-クロロフェニルスルホンアミド)ペンタンアミド)安息香酸、
(62) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-イソブチル安息香酸、
(63) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(1H-ピラゾール-4-イル)安息香酸、
(64) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(キノリン-3-イル)安息香酸、
(65) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)安息香酸、
(66) 4-(2-(2-(ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-フルオロビフェニル-3-カルボン酸、
(67) 5-クロロ-2-(2-(2-(2,6-ジイソプロピルフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(68) 5-クロロ-2-(2-(2-(1-(ナフタレン-1-イル)エチルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(69) 5-クロロ-2-(2-(2-(5-イソプロピル-2-メチルフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(70) 5-クロロ-2-(2-(2-オキソ-2-(4-フェニルブチルアミノ)エトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(71) 2-(2-(2-(ビス(4-フルオロフェニル)メチル)アミノ-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(72) 2-(2-(2-(ビス(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(73) 2-(2-(2-(ビス(4-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(74) 2-(2-(2-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(75) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4-クロロ安息香酸、
(76) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4-ブロモ安息香酸、
(77) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4-(ピリジン-4-イル)安息香酸、
(78) 3-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-4’-フルオロビフェニル-4-カルボン酸、
(79) 2-(2-(ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソアセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(80) 2-(5-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-5-クロロ安息香酸、
(81) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(2,4-ジメチルチアゾール-5-イル)安息香酸、
(82) 2-(2-(2-(ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-メチル-4-フェニルチオフェン-3-カルボン酸、
(83) 5-クロロ-2-(2-(2-(ジフェニルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(84) 5-クロロ-2-(2-(2-(2,2-ジフェニルエチルアミノ)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)安息香酸、
(85) 2-(2-(2-((3S*, 5R*)-4-ベンズヒドリル-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(86) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-(ベンジルオキシ)安息香酸、
(87) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)アセトアミド)-5-イソブトキシ安息香酸、
(88) 2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)-N-(4-クロロ-2-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル)アセトアミド、
(89) 2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)-N-(4-クロロ-2-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)アセトアミド、
(90)2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)-N-(5-メチル-4-フェニル-3-(1H-テトラゾール-5-イル)チオフェン-2-イル)アセトアミド、
(91) 2-(2-((2-(ベンズヒドリルアミノ)-2-オキソエチル)(メチル)アミノ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(92) 2-(2-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエチルチオ)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(93) 2-(2-(1-(2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)アセトアミド)-5-クロロ安息香酸、
(94) 2-((1S ,2S )-2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-カルボニル)シクロヘキサンカルボキサミド)-5-クロロ安息香酸、
(95) 2-((1S ,2R )-2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-カルボニル)シクロヘキサンカルボキサミド)-5-クロロ安息香酸。
【請求項6】
下記工程(a)および(x)を有する、一般式(Ia)に記載される芳香族または複素環カルボン酸を製造する方法:
(a)下式で示す化合物(1)と化合物(2)とを縮合させてエステル化合物(4a)を生成する工程、
(x)上記工程(a)で生成したエステル化合物(4a)からR17基を除去して、芳香族または複素環カルボン酸(Ia)を生成する工程;
【化7】

【請求項7】
下記工程(c)、(d)および(x)を有する、一般式(Ic)に記載される芳香族または複素環カルボン酸を製造する方法:
(c)下式で示す化合物(1)とジカルボン酸の分子内無水物(5)とを反応させてエステルカルボン酸化合物(6a)を生成する工程、
(d)上記工程(c)で生成したエステルカルボン酸(6a)と化合物(7)と反応させてエステル化合物(4c)を生成する工程、および
(x)上記工程(d)で生成したエステル化合物(4c)からR17基を除去して、芳香族または複素環カルボン酸(Ic)を生成する工程;
【化8】

【請求項8】
下記工程(e)、(f)、(d)および(x)を有する、一般式(Ic)または(Id)に記載される芳香族または複素環カルボン酸を製造する方法:
(e)下式で示す化合物(1)とエステルカルボン酸(8)とを反応させて化合物(9)を生成する工程、
(f)上記工程(e)で生成した化合物(9)のR18基を除去してエステルカルボン酸(6a)または(6b)を生成する工程、
(d)上記工程(f)で生成したエステルカルボン酸(6a)または(6b)と化合物(7)と反応させてエステル化合物(4c)または(4d)を生成する工程、および
(x)上記工程(d)で生成したエステル化合物(4c)または(4d)からR17基を除去して、芳香族または複素環カルボン酸(Ic)または(Id)を生成する工程;
【化9】

【請求項9】
下記工程(g)、(h)、(i)および(x)を有する、一般式(Ie)または(If)に記載する芳香族または複素環カルボン酸を製造する方法:
(g)下式で示す化合物(1)と化合物(10)とを反応させて化合物(11)を生成する工程、
(h)上記工程(g)で生成した化合物(11)のアミノ保護基を除去してアミン化合物(12)を生成する工程、
(i)上記工程(h)で生成したアミン化合物(12)に、スルホニルクロリド化合物(13)またはイソシアネート化合物(14)を反応させてエステル化合物(4e)または(4f)を生成する工程、および
(x)上記工程(d)で生成したエステル化合物(4e)または(4f)からR17基を除去して、芳香族または複素環カルボン酸(Ie)または(If)を生成する工程;
【化10】

【請求項10】
下記工程(c’)、(d’)、および(y)を有する、上記(2-4)中一般式(Ic)に記載するカルボン酸の生物学的等価体であるテトラゾール化合物(20)を製造する方法:
(c’)下式で示す化合物(17)とジカルボン酸の分子内無水物(5)とを反応させてシアノカルボン酸化合物(18)を生成する工程、
(d’)上記工程(c’)で生成したシアノカルボン酸(18)と化合物(7)と反応させてニトリル化合物(19)を生成する工程、および
(y)上記工程(d’)で生成したニトリル化合物(19)とアジ化物からテトラゾール化合物(20)を生成する工程;
【化11】

【請求項11】
下記工程(z)および(z-1)を有する、上記(2-4)中一般式(Ic)に記載するカルボン酸の生物学的等価体である化合物(22)を製造する方法:
(z)下式で示す化合物(19)と塩酸ヒドロキシルアミンを反応させて、アミドオキシム化合物(21)を生成する工程、および
(z-1)上記工程(z)で生成したアミドオキシム化合物(21)を活性カルボニル化合物と反応させて、1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(22)を生成する工程;
【化12】

【請求項12】
下記工程(z)および(z-3)を有する、上記(2-4)中一般式(Ic)に記載するカルボン酸の生物学的等価体である化合物(24)を製造する方法:
(z)下式で示す化合物(19)と塩酸ヒドロキシルアミンを反応させて、アミドオキシム化合物(21)を生成する工程、および
(z-3) 上記工程(z)で生成したアミドオキシム化合物(21)を塩基の非存在下に1,1’−チオカルボニルジイミダゾールと反応させ,次いで酸と反応させて、1,2,4−チアジアゾール−5−オン化合物(24)を生成する工程;
【化13】

【請求項13】
下記工程(a’)および(y’)を有する、上記(2-1)中一般式(Ia)に記載するカルボン酸の生物学的等価体である化合物(26)を製造する方法:
(a’)下式で示す化合物(17)と化合物(2)とを縮合させてニトリル化合物(25)を生成する工程および
(y’)上記工程(a’)で生成したニトリル化合物(25)とアジ化物からテトラゾール化合物(26)を生成する工程;
【化14】

【請求項14】
記工程(z’)および(z-1’)を有する、上記(2-1)中一般式(Ia)に記載するカルボン酸の生物学的等価体化合物である化合物(28)を製造する方法:
(z’)下式で示す化合物(25)と塩酸ヒドロキシルアミンを反応させて、アミドオキシム化合物(27)を生成する工程、および
(z-1’)上記工程(z’)で生成したアミドオキシム化合物(27)を活性カルボニル化合物と反応させて、1,2,4−オキサジアゾール−5−オン化合物(28)を生成する工程;
【化15】

【請求項15】
請求項1〜5のいずれかに記載する化合物もしくはその塩、またはこれらの溶媒和物を有効成分とする、プラスミノーゲンアクチベータ−インヒビター−1(PAI−1)阻害剤。
【請求項16】
請求項1〜5のいずれかに記載する化合物もしくはその塩、またはこれらの溶媒和物、および薬学的に許容される担体または添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項17】
PAI−1活性が発症に関わっている疾患の予防または治療薬である請求項16記載の医薬組成物。
【請求項18】
線溶系促進薬である請求項16記載の医薬組成物。
【請求項19】
PAI−1活性が発症に関わっている疾患が、動脈における血栓症、静脈における血栓症、外科手術時の深部静脈血栓症(DVT)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、糖尿病合併症としての血管障害,神経障害,網膜症もしくは腎症、または経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の再狭窄である、請求項17に記載する医薬組成物。
【請求項20】
動脈における血栓症が、脳における血栓症(脳血栓症、脳塞栓症、一活性脳虚血発作)、心臓における血栓症(狭心症、心筋梗塞)、下肢における血栓症(下肢急性動脈血栓症)、または上腸管の血栓症(上腸管動脈血栓症)であり;静脈における血栓症が、四肢に起こる血栓症(深部静脈血栓症)、または凝固血が肺に飛び込んでおこる血栓症(肺塞栓症)である、請求項19に記載する医薬組成物。
【請求項21】
PAI−1活性が発症に関わっている疾患が、組織線維化を伴う疾患である請求項17に記載する医薬組成物。
【請求項22】
組織線維化を伴う疾患が肺線維症である請求項21に記載する医薬組成物。
【請求項23】
経口投与形態を有する請求項16〜22のいずれかに記載する医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−40777(P2009−40777A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192884(P2008−192884)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(503357296)株式会社レナサイエンス (7)
【Fターム(参考)】