説明

レトロウイルスプロテアーゼ阻害化合物

【課題】HIVプロテアーゼ阻害剤としての新規化合物およびその製造中間体を提供する。
【解決手段】式(1)で表される化合物。


(式中、R1及びR2は独立して低級アルキル、シクロアルキルアルキル及びアリールアルキルから構成される群から選択され、R3は低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、R4はアリール又は複素環であり、R5は複素環に直結したヘテロ原子を有する窒素原子含有の5員環〜7員環であり、L1は、−O−、−S−、等の2価の結合基を表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
は低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、

【化2】

【化3】

であり、ここでnは1、2又は3であり、mは1、2又は3であり、m’は1又は2であり、XはO、S又はNHであり、Yは−CH−、−O−,−S−又は−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y”は−CH−又は−N(R”)−(式中、R”は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y’は−N(R’)−(式中、R’は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、ZはO、S又はNHであり、但し、
1)Rがヒドロキシ−C〜C−アルキルである時は、Rは、
【化4】

(式中、nは1、2または3)以外であり、および
2)RがC〜Cアルキルの時は、Rは、
【化5】

以外である]の化合物又はその塩もしくは活性化エステル誘導体。
【請求項2】
が低級アルキルであり、R
【化6】

(式中、X、Y、Y’、Y”、Z、R”、n、m及びm’は上記と同義である)である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が低級アルキルであり、R
【化7】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化8】

(式中、mは2であり、XはOであり、Yは−CH−であり、ZはOである)、
【化9】

(式中、m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)、
【化10】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化11】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
がイソプロピルであり、R
【化12】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化13】

(式中、mは2であり、XはOであり、Yは−CH−であり、ZはOである)、
【化14】

(式中、m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)、
【化15】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化16】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
がイソプロピルであり、R
【化17】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化18】

(式中、m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)、
【化19】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化20】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
がイソプロピルであり、R
【化21】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
2S−(1−テトラヒドロピリミド−2−オニル)−3−メチルブタン酸又はその塩もしくは活性化エステル誘導体である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式:
【化22】

[式中、
及びPは独立して水素又はN保護基から選択され、
及びRは独立して低級アルキル、シクロアルキルアルキル及びアリールアルキルから構成される群から選択され、
は低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、

【化23】

【化24】

であり、ここでnは1、2又は3であり、mは1、2又は3であり、m’は1又は2であり、XはO、S又はNHであり、Yは−CH−、−O−,−S−又は−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y”は−CH−又は−N(R”)−(式中、R”は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y’は−N(R’)−(式中、R’は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、ZはO、S又はNHである]の化合物又はその塩。
【請求項9】
及びPが水素又はベンジルであり、R及びRがアリールアルキルであり、Rが低級アルキルであり、R
【化25】

(式中、X、Y、Y’、Y”、Z、R”、n、m及びm’は上記と同義である)である請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
及びPが水素又はベンジルであり、R及びRがベンジルであるか又はRがベンジルであり、Rが低級アルキルであり、Rが低級アルキルであり、R
【化26】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化27】

(式中、mは1又は2であり、XはOであり、Yは−CH−であり、ZはOである)、
【化28】

(式中、m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)、
【化29】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化30】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
及びPが水素又はベンジルであり、R及びRがベンジルであるか又はRがベンジルであり、Rがイソプロピルであり、Rが低級アルキルであり、R
【化31】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化32】

(式中、mは1又は2であり、XはOであり、Yは−CH−であり、ZはOである)、
【化33】

(式中m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)
【化34】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化35】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項8に記載の化合物。
【請求項12】
及びPが水素又はベンジルであり、R及びRがベンジルであるか又はRがベンジルであり、Rがイソプロピルであり、Rが低級アルキルであり、R
【化36】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)、
【化37】

(式中m’は1であり、XはOであり、ZはOであり、Yは−NH−である)
【化38】

(式中、m’は1であり、XはOであり、Y”は−NH−であり、Y’は−NH−である)、又は
【化39】

(式中、XはOであり、R”は水素である)である請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
及びPが水素又はベンジルであり、R及びRがベンジルであるか又はRがベンジルであり、Rがイソプロピルであり、Rが低級アルキルであり、R
【化40】

(式中、nは1又は2であり、XはO又はSであり、Yは−CH又は−NH−である)である請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
(2S,3S,5S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−ヒドロキシ−5−(2S−(1−テトラヒドロピリミド−2−オニル)−3−メチルブタノイル)アミノ−1,6−ジフェニルヘキサン及び(2S,3S,5S)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−(2S−(1−テトラヒドロピリミド−2−オニル)−3−メチルブタノイル)アミノ−1,6−ジフェニルヘキサン又はその塩から構成される群から選択される請求項8に記載の化合物。
【請求項15】
(2S,3S,5S)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−(2S−(1−テトラヒドロピリミド−2−オニル)−3−メチルブタノイル)アミノ−1,6−ジフェニルヘキサン(S)−ピログルタミン酸塩である請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
式:
【化41】

(式中、Rは低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルである)の化合物又はその塩もしくはエステルの製造方法であって、
(a)式:
【化42】

(式中、Rは上記と同義であり、Qは脱離基である)の化合物又はその塩もしくはエステルを塩基と反応させるか、
(b)式:
【化43】

(式中、Rは上記と同義である)の化合物又はその塩もしくはエステルをカルボニル等価物と反応させるか、又は
(c)式:
【化44】

(式中、Rは上記と同義であり、R30は低級アルキル、フェニル又はハロアルキルである)の化合物を水素化することを特徴とする前記方法。
【請求項17】
が低級アルキルである請求項16に記載の方法。
【請求項18】
がイソプロピルであり、Qがクロロである請求項16に記載の方法。
【請求項19】
が低級アルキルであり、カルボニル等価物がQ’−C(O)−Q”(式中、Q’及びQ”はCl、Br、I、−O−低級アルキル、−O−アリール又はイミダゾリルである)である請求項16に記載の方法。
【請求項20】
がイソプロピルである請求項19に記載の方法。
【請求項21】
が低級アルキルであり、R30が低級アルキルである請求項16に記載の方法。
【請求項22】
がイソプロピルであり、R30がメチルである請求項21に記載の方法。
【請求項23】
式:
【化45】

(式中、R、R、R及びRは上記と同義である)の化合物を式:
【化46】

(式中、R及びLは上記と同義である)の化合物又はその塩もしくは活性化エステル誘導体と反応させることを特徴とする、式:
【化47】

[式中、
及びRは独立して低級アルキル、シクロアルキルアルキル及びアリールアルキルから構成される群から選択され、
は低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、
はアリール又は複素環であり、

【化48】

【化49】

であり、ここでnは1、2又は3であり、mは1、2又は3であり、m’は1又は2であり、XはO、S又はNHであり、Yは−CH−、−O−,−S−又は−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y”は−CH−又は−N(R”)−(式中、R”は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y’は−N(R’)−(式中、R’は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、ZはO、S又はNHであり、

a)−O−、
b)−S−、
c)−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルである」
d)−O−アルキレニル−、
e)−S−アルキレニル−、
f)−S(O)−アルキレニル−、
g)−S(O)2−アルキレニル−、
h)−N(R)−アルキレニル−(式中、Rは上記と同義である)、
i)−アルキレニル−O−、
j)−アルキレニル−S−、
k)アルキレニル−N(R)−(式中、Rは上記と同義である)、
l)アルキレニル、又は
m)アルケニレニルである]の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、エステルもしくはプロドラッグの製造方法。
【請求項24】
(a)式:
【化50】

(式中、Pは水素であり、PはN保護基であるか、又はPとPはいずれもN保護基であり、R及びRは上記と同義である)の化合物を式:
【化51】

(式中、R及びRは上記と同義である)の化合物又はその塩もしくは活性化エステル誘導体と反応させ、式:
【化52】

(式中、P、P、R、R、R及びRは上記と同義である)の化合物を得る段階と、
(b)段階(a)の生成物をN脱保護し、式:
【化53】

(式中、R、R、R及びRは上記と同義である)の化合物を得る段階と、
(c)段階(b)の生成物を式:
【化54】

(式中、R及びLは上記と同義である)の化合物又はその塩もしくは活性化エステル誘導体と反応させる段階を含む、式:
【化55】

[式中、
及びRは独立して低級アルキル、シクロアルキルアルキル及びアリールアルキルから構成される群から選択され、
は低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、
はアリール又は複素環であり、

【化56】

【化57】

であり、ここでnは1、2又は3であり、mは1、2又は3であり、m’は1又は2であり、XはO、S又はNHであり、Yは−CH−、−O−,−S−又は−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y”は−CH−又は−N(R”)−(式中、R”は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、Y’は−N(R’)−(式中、R’は水素、低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール又はアリールアルキルである)であり、ZはO、S又はNHであり、

a)−O−、
b)−S−、
c)−N(R)−(式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルである」
d)−O−アルキレニル−、
e)−S−アルキレニル−、
f)−S(O)−アルキレニル−、
g)−S(O)2−アルキレニル−、
h)−N(R)−アルキレニル−(式中、Rは上記と同義である)、
i)−アルキレニル−O−、
j)−アルキレニル−S−、
k)アルキレニル−N(R)−(式中、Rは上記と同義である)、
l)アルキレニル、又は
m)アルケニレニルである]の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、エステルもしくはプロドラッグの製造方法。
【請求項25】
(2S,3S,5S)−2−(2,6−ジメチルフェノキシアセチル)アミノ−3−ヒドロキシ−5−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−1,6−ジフェニルヘキサンを塩化メチレン中でトリフルオロ酢酸、アセトニトリル中で塩酸水溶液又は酢酸中で塩酸水溶液と反応させることを特徴とする(2S,3S,5S)−2−(2,6−ジメチルフェノキシアセチル)アミノ−3−ヒドロキシ−5−アミノ−1,6−ジフェニルヘキサン又はその塩の製造方法。
【請求項26】
式:
【化58】

(式中、Rは低級アルキル、ヒドロキシアルキル又はシクロアルキルアルキルであり、Qは脱離基である)の化合物又はその塩もしくはエステルの製造方法であって、
(a)式:
【化59】

(式中、Rは上記と同義である)の化合物又はその塩もしくはエステルを式:
【化60】

(式中、Qは上記と同義である)の化合物と反応させるか、又は
(b)式:
【化61】

(式中、Rは上記と同義であり、R”はフェニル、低級アルキル置換フェニル、ハロ置換フェニル、ニトロ置換フェニル又はトリフルオロメチルフェニルである)の化合物又はその塩もしくはエステルを式:
【化62】

(式中、Qは上記と同義である)の化合物と反応させることを特徴とする前記方法。
【請求項27】
が低級アルキルであり、Qがクロロである請求項26に記載の方法。
【請求項28】
がイソプロピルであり、Qがクロロである請求項26に記載の方法。

【公開番号】特開2008−115189(P2008−115189A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327351(P2007−327351)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【分割の表示】特願2000−190510(P2000−190510)の分割
【原出願日】平成8年12月6日(1996.12.6)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】