説明

代謝型グルタミン酸受容体5介在障害の治療のための化合物、およびその使用方法

化合物およびそれらの合成方法が本発明で提供される。本発明で提供される化合物は、神経障害、精神障害、神経筋障害、胃腸障害、下部尿路障害、および癌といった種々の障害の治療、予防、および/または管理に有用である。本発明で提供される化合物は中枢神経系または末梢において代謝型グルタミン酸受容体5(mGluR5)の活性を調節する。該化合物を含む医薬製剤およびそれらの使用方法もまた、本発明で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
はシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
はシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、または低級アルキルであるか;
およびRが同一の炭素原子に結合するとき、CRはC=Oであるか、RおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって3から7員のスピロシクロアルキルを形成してもよいか;あるいは
およびRが異なる炭素原子に結合するとき、RおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって3から7員の架橋または縮合シクロアルキルを形成してもよく;
は結合、−S−、−SO−、−SO−、−O−、−NR−、−CR−、−CR−CR−、適宜置換されていてもよいシクロアルキル、適宜置換されていてもよいヘテロシクリル;適宜置換されていてもよいアリール、または適宜置換されていてもよいヘテロアリールであり;
は結合、−O−、−NR−、−CR−または−CR−CR−であり;
XはCまたはNであり;
YはO、S、N、NR10、またはCR10であり;
ZはO、S、N、NR10、またはCR10であり;ここで、YおよびZの両方がOまたは両方がSということはなく;
およびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、または低級アルキルであるか、CRはC=Oであるか;あるいはRおよびRはそれらが結合した炭素原子と一緒になって3から7員のシクロアルキルを形成してもよく;
およびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、または低級アルキルであるか、CRはC=Oであるか;あるいはRおよびRはそれらが結合した炭素原子と一緒になって3から7員のシクロアルキルを形成してもよく;
およびR10はそれぞれ独立して水素または低級アルキルであり;
GはNまたはCHであり;
oは0、1、または2であり;
pは1または2である]
の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項2】
GがNである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
GがCHである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が結合または−CR−(ここで、RおよびRはそれぞれ独立して水素または低級アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合した炭素原子と一緒になって3から7員のシクロアルキルを形成してもよい)である、請求項1−3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が結合、−CH−、または−C(CH−である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
が結合または−CH−である請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
が結合である請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
が結合または−CR−(ここで、RおよびRはそれぞれ独立して水素または低級アルキルであるか、CRはC=Oであるか、またはRおよびRはそれらが結合した炭素原子と一緒になって3から7員のシクロアルキルを形成してもよい)であるか;あるいはLが−CH−C(O)−である、請求項1−7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が結合、−CH−、−C(O)−、または−CH−C(O)−である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が結合、−CH−、または−C(O)−である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
が結合である請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
がアリールまたはヘテロアリール(それぞれ適宜置換されていてもよい)である、請求項1−11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
が水素またはメチルである、請求項1−12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
が水素またはメチルである、請求項1−13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
【化2】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
【化3】

である、請求項3に記載の化合物。
【請求項17】
式(IIa):
【化4】

[式中、
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は水素または低級アルキルであり;
XはCまたはNであり;
YはO、S、N、NR10、またはCR10であり;
ZはO、S、N、NR10、またはCR10であり;ここで、YおよびZの両方がOまたは両方がSであるということはなく;
10は水素または低級アルキルであり;
oは0、1、または2であり;
pは1または2である]
を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項18】
式(IIb):
【化5】

[式中、
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は水素または低級アルキルであり;
XはCまたはNであり;
YはO、S、N、NR10、またはCR10であり;
ZはO、S、N、NR10、またはCR10であり;ここで、YおよびZの両方がOまたは両方がSであるということはなく;
10は水素または低級アルキルであり;
oは0、1、または2であり;
pは1または2である]
を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項19】
XがC、YがN、ZがSである、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項20】
XがC、YがN、ZがNHである、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項21】
XがN、YがN、ZがNである、請求項17または18に記載の化合物。
【請求項22】
【化6】

である、請求項17に記載の化合物。
【請求項23】
【化7】

である、請求項18に記載の化合物。
【請求項24】
式(IIIa):
【化8】

[式中、
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は水素または低級アルキルであり;
YはOであり、ZはNであるか;YはNであり、ZはOであり;
oは0、1、または2であり;
pは1または2である]
を有する請求項17に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体。
【請求項25】
式(IIIb):
【化9】

[式中、
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は5もしくは6員のアリール、または5もしくは6員のヘテロアリールであり、そのそれぞれが適宜置換されていてもよく;
は水素または低級アルキルであり;
YはOであり、ZはNであるか;YはNであり、ZはOであり;
oは0、1、または2であり;
pは1または2である]
を有する、請求項18に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項26】
が1つまたはそれ以上のハロゲン、CN、低級アルキル、−O(低級アルキル)、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールで適宜置換されていてもよい、請求項24または25に記載の化合物。
【請求項27】
が1つまたはそれ以上のハロゲン、CN、低級アルキル、−O(低級アルキル)、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールで適宜置換されていてもよい、請求項24−26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
式(IVa):
【化10】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項29】
式(Va):
【化11】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項30】
がピリジル、フェニルまたはシクロヘキシルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、低級アルキル、または−O(低級アルキル)で適宜置換されていてもよいか;あるいはRがピリジル−オキシドである、請求項28または29に記載の化合物。
【請求項31】
がピリジル、フェニル、ピラジニル、またはチアゾリルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールで適宜置換されていてもよい、請求項28−30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
が水素またはメチルである、請求項28−31のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
【化12】

【化13】

である、請求項28に記載の化合物。
【請求項34】
【化14】

である、請求項29に記載の化合物。
【請求項35】
式(IVb):
【化15】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項36】
式(Vb):
【化16】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項37】
がピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、またはチアゾリルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、低級アルキル、または−O(低級アルキル)で適宜置換されていてもよい、請求項35または36に記載の化合物。
【請求項38】
がピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、ナフチル、またはインドリルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、OH、低級アルキル、−O(低級アルキル)、またはヘテロシクリルで適宜置換されていてもよい、請求項35−37のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
が水素またはメチルである、請求項35−38のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

である、請求項35に記載の化合物。
【請求項41】
【化21】

【化22】

である、請求項36に記載の化合物。
【請求項42】
式(IVc):
【化23】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項43】
式(Vc):
【化24】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項44】
【化25】

である、請求項42に記載の化合物。
【請求項45】
【化26】

である、請求項43に記載の化合物。
【請求項46】
式(IVd):
【化27】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項47】
式(Vd):
【化28】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項48】
【化29】

である、請求項46に記載の化合物。
【請求項49】
【化30】

である、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
式(IVe):
【化31】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項51】
式(Ve):
【化32】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項52】
がピリジル、フェニル、またはピリミジニルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロまたはCNで適宜置換されていてもよい、請求項50または51に記載の化合物。
【請求項53】
がピリジルまたはフェニルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、低級アルキル、または−O(低級アルキル)で適宜置換されていてもよい、請求項50−52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
が水素またはメチルである、請求項50−53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
【化33】

である、請求項50に記載の化合物。
【請求項56】
【化34】

である、請求項51に記載の化合物。
【請求項57】
式(IVf):
【化35】

を有する、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項58】
式(Vf):
【化36】

を有する、請求項3に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項59】
がピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、またはチアゾリルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、低級アルキル、または−O(低級アルキル)で適宜置換されていてもよい、請求項57または58に記載の化合物。
【請求項60】
がピリジル、フェニル、ピリミジニル、またはチアゾリルであり、そのそれぞれが1つまたはそれ以上のハロ、CN、OH、低級アルキル、または−O(低級アルキル)で適宜置換されていてもよい、請求項57−59のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項61】
が水素またはメチルである、請求項57−60のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項62】
【化37】

【化38】

である、請求項57に記載の化合物。
【請求項63】
【化39】

である、請求項58に記載の化合物。
【請求項64】
【化40】

である化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項65】
請求項1−64のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項66】
1つまたはそれ以上の別の活性薬剤をさらに含む、請求項65に記載の医薬組成物。
【請求項67】
代謝型グルタミン酸受容体5(mGluR5)の活性を調節する方法であって、mGluR5と、請求項1−64のいずれか一項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体とが接触することを特徴とする方法。
【請求項68】
mGluR5が関連する障害を治療、予防または管理する方法であって、請求項1−64のいずれか一項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体の治療上または予防上有効量を対象に投与することを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項68に記載の方法であって、該障害が片頭痛、不安症、歯科恐怖症、うつ病、疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、術後疼痛、急性熱痛覚過敏、機械的アロディニア、内臓痛、慢性疼痛、神経変性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、レボドパ誘発性ジスキネジア、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、てんかん、てんかん発作、精神病、統合失調症、コカイン、ニコチン、モルヒネ、オピオイドなどの薬物乱用/中毒、アルコール乱用/中毒、過食症、拒食症、喫煙、強迫性障害、攻撃性、外傷後ストレス障害、自閉症、脆弱X症候群、触覚過敏、感覚性興奮性亢進、注意欠陥多動障害、双極性障害、気分障害、認知障害、知的障害、ダウン症候群、記憶欠損、認知症、GERD、呑酸、過敏性腸症候群、下部尿路感染症、過活動膀胱、尿失禁、口腔癌、グリア神経細胞性癌、喘息、慢性咽頭炎、肺疾患、ディスペプシア、脳卒中、頭部外傷、酸素欠乏障害、または虚血障害である方法。
【請求項70】
該対象がヒトである、請求項68または69に記載の方法。
【請求項71】
請求項1−64のいずれか一項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体、または請求項65もしくは66に記載の医薬組成物の、片頭痛、不安症、歯科恐怖症、うつ病、疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、術後疼痛、急性熱痛覚過敏、機械的アロディニア、内臓痛、慢性疼痛、神経変性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、レボドパ誘発性ジスキネジア、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、てんかん、てんかん発作、精神病、統合失調症、コカイン、ニコチン、モルヒネ、オピオイドなどの薬物乱用/中毒、アルコール乱用/中毒、過食症、拒食症、喫煙、強迫性障害、攻撃性、外傷後ストレス障害、自閉症、脆弱X症候群、触覚過敏、感覚性興奮性亢進、注意欠陥多動障害、双極性障害、気分障害、認知障害、知的障害、ダウン症候群、記憶欠損、認知症、GERD、呑酸、過敏性腸症候群、下部尿路感染症、過活動膀胱、尿失禁、口腔癌、グリア神経細胞性癌、喘息、慢性咽頭炎、肺疾患、ディスペプシア、脳卒中、頭部外傷、酸素欠乏障害、または虚血障害の治療、予防または管理における使用。

【公表番号】特表2012−522793(P2012−522793A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503692(P2012−503692)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/029575
【国際公開番号】WO2010/114971
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】