説明

半導体素子及びそのパターン形成方法

【課題】多様な幅を有するパターンを同時に形成しつつ、一部領域ではダブルパターニング技術によりパターン密度を倍加させる半導体素子のパターン形成工程、及びその工程を容易に適用しうる構造を有する半導体素子を提供する。
【解決手段】半導体素子であって、基板上で第1方向に延長される第1ライン部分と該第1ライン部分の一端から前記第1方向とは異なる第2方向に延長される第2ライン部分とを含む複数の導電ラインと、前記複数の導電ラインの各々の前記第2ライン部分の一端と一体に接続されている複数のコンタクトパッドと、前記複数のコンタクトパッドのうち、選択された一部のコンタクトパッドから前記第2方向に沿って前記第2ライン部分と平行に延長される第1ダミー部分を各々有する複数のダミー導電ラインとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子及びそのパターン形成方法に関し、特に高密度パターン形成用狭幅ラインパターンとそれに接続されている低密度パターン形成用広幅パターンとを備える半導体素子と、狭幅ラインパターン及び低密度パターン形成用広幅パターンを含む多様な幅を有するパターンを同時に形成するための半導体素子のパターン形成方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
高度にスケーリングされた高集積半導体素子を製造するに当たって、フォトリソグラフィー工程の解像限界を超える微小幅を有する微細パターンとフォトリソグラフィー工程により具現可能な比較的広幅のパターンを同時に形成するために、フォトリソグラフィー工程の適用回数を減らしつつ、多様な幅を有するパターンを同時に形成しうる技術が必要になってきているという問題がある。
また、このような技術を適用しうる新たな配置構造を有する半導体素子が必要になってきているという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は上記従来の半導体素子における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、互に異なる幅を有し、相互接続されているパターンを同時に形成するに当たって、パターンの幅差によるフォトリソグラフィー工程を追加せずとも具現しうる構造を有する半導体素子を提供することにある。
また、多様な幅を有するパターンを同時に形成するに当たって、パターンの幅差によるフォトリソグラフィー工程の追加が不要な半導体素子のパターン形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体素子は、半導体素子であって、基板上で第1方向に延長される第1ライン部分と該第1ライン部分の一端から前記第1方向とは異なる第2方向に延長される第2ライン部分とを含む複数の導電ラインと、前記複数の導電ラインの各々の前記第2ライン部分の一端と一体に接続されている複数のコンタクトパッドと、前記複数のコンタクトパッドのうち、選択された一部のコンタクトパッドから前記第2方向に沿って前記第2ライン部分と平行に延長される第1ダミー部分を各々有する複数のダミー導電ラインとを有することを特徴とする。
【0005】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、前記第1コンタクトパッドには、前記複数のダミー導電ラインの内から選択される第1ダミー導電ラインが接続され、前記第2コンタクトパッドには、前記複数のダミー導電ラインの内から選択される第2ダミー導電ラインが接続されることが好ましい。
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミー導電ラインは、互に異なる形状を有することが好ましい。
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミーラインのうち、いずれか1つのダミー導電ラインだけに前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延長される第2ダミー部分をさらに含むことが好ましい。
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミー導電ラインは、各々前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延長される第2ダミー部分をさらに含むことが好ましい。
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッドの内のいずれか1つのコンタクトパッドだけに前記ダミー導電ラインが接続されていることが好ましい。
前記ダミー導電ラインは、前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延びる第2ダミー部分をさらに含むことが好ましい。
前記複数のコンタクトパッドは各々前記第2方向に延長される線形エッジ部を含み、前記複数の導電ラインの内から選択された一部の導電ラインで、前記第2ライン部分は前記線形エッジ部と一直線をなすように延長される直線側壁を有することが好ましい。
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていることが好ましい。
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていないことが好ましい。
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドは、前記導電ラインの第2ライン部分と近接する位置に形成される非線形(non−linear)エッジ部を含むことが好ましい。
前記線形エッジ部と非線形エッジ部は、前記導電ラインの第2ライン部分を挟んで互に離隔されていることが好ましい。
【0006】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッドは、各々前記第2方向に延びるエッジ部を含み、前記第1導電ライン及び第2導電ラインの内から選択されるいずれか1つの導電ラインだけの前記第2ライン部分に、前記エッジ部と一直線をなすように延長される直線側壁を有することが好ましい。
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていることが好ましい。
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていないことが好ましい。
前記複数のコンタクトパッドは、前記導電ラインの第2ライン部分と近接する位置に形成される非線形エッジ部を含むことが好ましい。
前記選択された一部のコンタクトパッドの前記非線形エッジ部は、前記導電ラインの第2ライン部分と前記ダミー導電ラインの第1ダミー部分との間に形成されることが好ましい。
前記複数の導電ラインの複数の第1ライン部分は、各々第1間隔を挟んで相互に平行して延長され、選択された一部のコンタクトパッドに接続された前記導電ラインの第2ライン部分と前記ダミー導電ラインの第1ダミー部分との間の間隔は、前記第1間隔より大きいことが好ましい。
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、前記第1コンタクトパッドに接続された前記第1導電ラインの第2ライン部分の長さと前記第2コンタクトパッドに接続された前記第2導電ラインの第2ライン部分の長さとは、互に異なることが好ましい。
前記複数の導電ラインは、前記半導体素子において複数のメモリセルを構成する複数のワードラインであることが好ましい。
前記複数の導電ラインは、前記半導体素子において複数のメモリセルを構成する複数のビットラインであることが好ましい。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体素子のパターン形成方法は、第1領域と、第2領域と、前記第1領域と第2領域とを接続させる第3領域とを含む基板上に導電層を形成する段階と、前記第1領域、第2領域、及び第3領域にわたって前記導電層上をカバーするデュアルマスク層を形成する段階と、前記デュアルマスク層をパターニングして、前記第1領域、第2領域及び第3領域上に各々位置する第1マスクパターン、第2マスクパターン及び第3マスクパターンを、相互接続した状態で、前記第2マスクパターンの幅が前記第1マスクパターンの幅よりさらに大きくなるように形成する段階と、前記第1マスクパターンの側壁を覆う第1スペーサと、前記第2マスクパターンの側壁を覆う第2スペーサと、前記第3マスクパターンの側壁を覆う第3スペーサとを含むスペーサを形成する段階と、前記第2マスクパターンは残しつつ、前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンは除去する段階と、前記第1領域では前記第1スペーサをエッチングマスクとして利用し、前記第2領域では前記第2マスクパターン及び前記第2スペーサをエッチングマスクとして利用し、前記第3領域では前記第3スペーサをエッチングマスクとして利用して、前記第1領域、第2領域及び第3領域において同時に前記導電層をエッチングして、前記第1領域、第2領域及び第3領域にわたって延長する導電パターンを形成する段階とを有することを特徴とする。
【0008】
前記導電パターンは、前記第1領域で第1方向に延長される第1ライン部分と、前記第3領域に位置し前記第1ライン部分の一端から前記第1方向とは異なる第2方向に延長される第2ライン部分とを含む複数の導電ラインと、前記第2領域に位置し、前記第2ライン部分の一端から前記導電ラインと一体に接続される複数のコンタクトパッドと、前記第3領域に位置し、前記複数のコンタクトパッドの内から選択される一部のコンタクトパッドから前記第2方向に沿って前記第2ライン部分と平行に延長される第1ダミー部分を有する複数のダミー導電ラインとを含むことが好ましい。
前記第1乃至第3マスクパターンを形成する段階は、前記第1領域に位置する第1可変マスクパターンと、前記第2領域に位置する第2可変マスクパターンと、前記第3領域に位置する第3可変マスクパターンとを含む可変マスクパターンを前記デュアルマスク層上に形成する段階と、前記第1乃至第3可変マスクパターンをエッチングマスクとして前記第1可変マスクパターンの消耗(abrasion)量が前記第2可変マスクパターンの消耗量よりさらに大きいエッチング条件下で、前記デュアルマスク層をエッチングして、前記第1可変マスクパターンにより覆われる第1上面を有する前記第1マスクパターンと、前記第2可変マスクパターンにより覆われる第2上面を有する前記第2マスクパターンと、前記第3可変マスクパターンにより覆われる第3上面を有する前記第3マスクパターンとを同時に形成する段階とを含むことが好ましい。
前記第1乃至第3マスクパターンが形成された後、前記第1乃至第3スペーサを形成する前に、前記第1乃至第3可変マスクパターンの内の第1可変マスクパターンを除去して前記第1マスクパターンの第1上面を露出させる段階をさらに有することが好ましい。
前記第1乃至第3スペーサを形成する段階は、前記第1マスクパターンの側壁及び前記第1上面、前記第2マスクパターンの側壁及び前記第2可変マスクパターンの露出面、前記第3マスクパターンの露出面及び前記第3可変マスクパターンの露出面を各々覆うスペーサマスク層を形成する段階と、前記スペーサマスク層をエッチングして、前記スペーサマスク層の残留部分からなる前記第1乃至第3スペーサを形成する段階とを含むことが好ましい。
前記第1乃至第3スペーサを形成した後、前記第1マスクパターンを除去する前に、前記第1乃至第3可変マスクパターンの内の第1可変マスクパターンを除去して前記第1マスクパターンの第1上面を露出させる段階を含むことが好ましい。
【0009】
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去する段階は、前記第2可変マスクパターンが前記第2マスクパターンの第2上面を覆っている状態で行われることが好ましい。
前記第1乃至第3スペーサを形成する段階で、スペーサが前記第1スペーサ、第2スペーサ、及び第3スペーサを含むリング状のスペーサになるように、前記第1スペーサ、第2スペーサ、及び第3スペーサが互に連結する形で形成することが好ましい。
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去した後、前記導電パターンを形成する前に、前記リング状のスペーサを2つに分離させるトリミング段階をさらに有することが好ましい。
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第3スペーサからなる第2部分とを除去することが好ましい。
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第2スペーサ及び第3スペーサからなる第2部分とを除去することが好ましい。
前記基板は、トリミングのための第4領域をさらに含み、前記第1乃至第3マスクパターンを形成する段階で、前記第1乃至第3マスクパターンは前記第4領域上に位置する第4マスクパターンをさらに含むように形成され、前記第1乃至第3スペーサを形成する段階で、前記第1乃至第3スペーサは前記第4マスクパターンの側壁を覆う第4スペーサをさらに含むように形成され、スペーサが前記第1スペーサ、第2スペーサ、第3スペーサ、及び第4スペーサを含むリング状のスペーサになるように、前記第1スペーサ、第2スペーサ、第3スペーサ、及び第4スペーサを互に連結する形で形成することが好ましい。
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去した後、前記導電パターンを形成する前に、前記リング状に形成したスペーサを2つに分離させるトリミング段階をさらに有することが好ましい。
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第4スペーサからなる第2部分とを除去することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る半導体素子及びそのパターン形成方法によれば、互に異なる幅を有し、相互接続されているパターンを同時に形成するに当たって、パターンの幅差によって要求されるフォトリソグラフィー工程を追加せずとも、パターンを容易に具現しうる構造を有するという効果がある。
また、多様な幅を有するパターンを同時に形成するに当たって、パターンの幅差による別途のフォトリソグラフィー工程を追加する必要がない。したがって、互に異なる幅及び互に異なるパターン密度で相互連結されているパターンを単純化された工程により容易に形成し、コストを低減することによって、生産性を高めうるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による半導体素子から具現可能な例示的な半導体素子のメモリシステムを概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による半導体素子の一部構成のレイアウトである。
【図3】本発明の第2の実施形態による半導体素子の一部構成のレイアウトである。
【図4】本発明の第3の実施形態による半導体素子の一部構成のレイアウトである。
【図5】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図12】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図13】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図14】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図15】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図16】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図19】本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図20】本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図21】本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図22】本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。
【図23】本発明の第4の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【図24】本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る半導体素子及びそのパターン形成方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
本発明の実施形態は多様な形態に変形され、本発明の範囲が後述する実施形態に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施形態は、本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。
添付図面において、層及び領域のそれぞれの厚さ及び幅は、明細書の明確性のために誇張されている。添付図面で、同じ符号は同じ要素を示す。また、図面での多様な要素と領域は、概略的に図示されたものである。したがって、本発明は添付した図面に示された相対的な大きさや間隔により制限されない。
【0014】
図1は、本発明による半導体素子から具現可能な例示的な半導体素子のメモリシステム100を概略的に示すブロック図である。
図1を参照すると、半導体素子のメモリシステム100は、ホスト10、メモリコントローラ20、及びフラッシュメモリ30を備える。
【0015】
メモリコントローラ20は、ホスト10とフラッシュメモリ30との間のインターフェースの役割を行い、バッファメモリ22を含む。図示していないが、メモリコントローラ20は、CPU、ROM、RAM及びインターフェースブロックをさらに含みうる。
フラッシュメモリ30は、セルアレイ32、デコーダ34、ページバッファ36、ビットライン選択回路38、データバッファ42、及び制御ユニット44をさらに含みうる。
【0016】
ホスト10からデータ及び書込み命令(write command)がメモリコントローラ20に入力され、メモリコントローラ20では、入力された命令に応答してデータがセルアレイ32に書き込まれるように、フラッシュメモリ30を制御する。また、メモリコントローラ20は、ホスト10から入力される読出し命令(read command)に応答して、セルアレイ32に保存されているデータが読み出されるように、フラッシュメモリ30を制御する。バッファメモリ22は、ホスト10とフラッシュメモリ30との間で伝送されるデータを一時保存する役割を行う。
【0017】
フラッシュメモリ30のセルアレイ32は、複数のメモリセルで構成される。デコーダ34は、ワードラインWL0、WL1、...、WLnを通じてセルアレイ32と接続されている。デコーダ34は、メモリコントローラ20からアドレスを入力され、1本のワードラインWL0、WL1、...、WLnを選択するか、ビットラインBL0、BL1、...、BLmを選択するように選択信号Yiを発生させる。ページバッファ36は、ビットラインBL0、BL1、...、BLmを通じてセルアレイ32と接続される。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態による半導体素子200の構成の一部を示すレイアウト図である。
図2には、NANDフラッシュメモリ素子のメモリセル領域200Aの一部と、メモリセル領域200Aのセルアレイを構成する複数の導電ライン、例えば、ワードラインまたはビットラインを周辺回路領域(図示せず)にあるデコーダのような外部回路(図示せず)に接続させるためのコンタクトパッドが形成される接続領域200Bのレイアウトの一部を例示する。メモリセル領域200Aは、図1のセルアレイ32を構成しうる。
【0019】
図2を参照すると、メモリセル領域200Aには、複数のメモリセルブロック240が形成されている。図2には、1つのメモリセルブロック240のみを図示した。メモリセルブロック240には、1つのセルストリングの構成に必要な複数の導電ライン201、202、...、232が第1方向(図2で“x”方向)に相互平行に延びている。複数の導電ライン201、202、...、232は、各々メモリセル領域200A及び接続領域200Bにわたって延びている。
【0020】
複数の導電ライン201、202、...、232は、第1方向に延びている第1ライン部分201A、202A、...、232Aと、第1ライン部分201A、202A、...、232Aの一端から第1方向とは異なる第2方向(図2で“y”方向)に延びている第2ライン部分201B、202B、...、232Bを含む。第1ライン部分201A、202A、...、232Aは、メモリセル領域200A及び接続領域200Bにわたって延びている。第2ライン部分201B、202B、...、232Bは、接続領域200Bにのみ形成されている。図2には、第2方向が第1方向に直交する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。
【0021】
接続領域200Bには、第2ライン部分201B、202B、...、232Bの両端部のうち、第1ライン部分201A、202A、...、232Aが接続された端部の反対側の端部で、導電ライン201、202、...、232と各々一体に接続されている複数のコンタクトパッド252、254が形成されている。
【0022】
図2で、コンタクトパッド252に接続された導電ライン201、203、...、232の第2ライン部分201B、203B、...、232Bの長さと、コンタクトパッド254に接続された導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bの長さとが互に異なる例を図示した。しかし、本発明の範囲内で、第2ライン部分201B、203B、...、232Bの長さと第2ライン部分202B、204B、...、231Bの長さとが互に同一に形成されることもある。
【0023】
接続領域200Bで、複数のコンタクトパッド252、254には、第2方向に沿って第2ライン部分201B、202B、...、232Bと平行に延びている第1ダミー部分262A、264Aを各々有する複数のダミー導電ライン262、264が接続されている。図2には、接続領域200Bにあるあらゆるコンタクトパッド252、254にダミー導電ライン262、264が接続されている場合の例を示した。しかし、本発明の範囲内で、接続領域200Bにある複数のコンタクトパッド252、254のうち、一部のコンタクトパッド252またはコンタクトパッド254にのみダミー導電ライン262、264が接続されている構造を有することもできる。これについての具体例は、図3を参照して後述する。
【0024】
図2の接続領域200Bで、複数の導電ライン201、202、...、232のうち、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ライン(例えば、201及び202)に各々一体に接続されているコンタクトパッド252、254にはいずれもダミー導電ライン262、264が接続されている。そして、コンタクトパッド252に接続されたダミー導電ライン262と、コンタクトパッド254に接続されたダミー導電ライン264は互に異なる形状を有する。
【0025】
図2の例で、コンタクトパッド252に接続されたダミー導電ライン262は、第1ダミー部分262Aと、第1ダミー部分262Aの一端から第1ダミー部分262Aと一体に接続された状態で、第2方向とは異なる第3方向に延びる第2ダミー部分262Bと、第2ダミー部分262Bと一体に接続された状態で、第3方向とは異なる第4方向に延びる第3ダミー部分262Cを含む。図2で、第2ダミー部分262Bが延びる第3方向が第1方向と同一であり、第3ダミー部分262Cが延びる第4方向が第2方向と同じ場合を例示した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。また、図2の例で、コンタクトパッド254に接続されたダミー導電ライン264は、第1ダミー部分264Aのみを含む。
【0026】
複数のコンタクトパッド252、254は、各々第2方向に延びる線形エッジ部252L、254L(図2、コンタクトパッドの右側辺部)を含む。そして、複数の導電ライン201、202、...、232の内から選択される一部の導電ライン202、204、...、231で、第2ライン部分202B、204B、...、231Bはそれらに各々接続されているコンタクトパッド254の線形エッジ部254Lと一直線をなすように延びている直線側壁202L、204L、...、231Lを有する。
【0027】
図2には、直線側壁202L、204L、...、231Lを有する導電ライン202、204、...、231が接続されているコンタクトパッド254にダミー導電ライン264が接続されて場合の例を示した。しかし、本発明の範囲内で、直線側壁202L、204L、...、231Lを有する導電ライン202、204、...、231が接続されているコンタクトパッド254には、ダミー導電ライン264が接続されていないこともある。これについてのさらに具体的な例を図3を参照して後述する。
【0028】
また、コンタクトパッド252の線形エッジ部252Lは、ダミー導電ライン262の第1ダミー部分262Aの一直線側壁262Lと一直線をなすように延びている。
複数のコンタクトパッド252、254は、各々導電ライン201、202、...、232の第2ライン部分201B、202B、...、232Bに近接した位置に形成された非線形(non−linear)エッジ部252NL、254NLを含みうる。コンタクトパッド252で、非線形エッジ部252NLは前記導電ライン201、203、...、231の第2ライン部分201B、203B、...、231Bとダミー導電ライン262の第1ダミー部分262Aとの間に形成される。そして、コンタクトパッド252で、線形エッジ部252Lと非線形エッジ部252NLは、ダミー導電ライン262の第1ダミー部分262Aを挟んで互に離隔される。
【0029】
コンタクトパッド254で、非線形エッジ部254NLは、導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bとダミー導電ライン264の第1ダミー部分264Aとの間に形成される。そして、コンタクトパッド254で、線形エッジ部254Lと非線形エッジ部254NLは、導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bを挟んで互に離隔される。
【0030】
図2で、非線形エッジ部252NL、254NLは、各々コンタクトパッド252、254を中心にみる時、凸状を有するように図示しているが、本発明はこれに限定されない。場合によって、非線形エッジ部252NL、254NLは、各々コンタクトパッド252、254を中心にみる時、凹状、または凸状及び凹状が組み合わされた形状を有することもできる。
【0031】
複数の導電ライン201、202、...、232は、その全長にわたって第1幅W1を有することができる。また、ダミー導電ライン262、264は、各々第1幅W1と同じ幅W3、W4を有することができる。
また、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで、複数の導電ライン201、202、...、232の第1ライン部分201A、202A、...、232Aは、各々一定の間隔、すなわち第1間隔D1を挟んで相互離隔される。
【0032】
そして、接続領域200Bで、コンタクトパッド252に接続されている第2ライン部分201B、203B、...、232Bと第1ダミー部分262Aとの間の間隔、すなわち第2間隔D2は、第1間隔D1と同じか、さらに大きい。同様に、接続領域200Bで、コンタクトパッド254に接続されている第2ライン部分202B、204B、...、231Bと第1ダミー部分264Aとの間の間隔、すなわち第3間隔D3は第1間隔D1と同じか、さらに大きい。そして、第2間隔D2及び第3間隔D3は、相互に同一か或いは、同一でなくてもよい。
【0033】
図2に例示した構成で、複数の導電ライン201、202、...、232は、各々メモリセル領域200Aで複数のメモリセルを構成するワードラインまたはビットラインでありうる。
図2には、メモリセルブロック240に32本の導電ライン201、202、...、232が含まれている例を図示した。しかし、本発明の範囲内で1つのメモリセルブロック240は、多様な数の導電ラインを含みうる。
【0034】
図3は、本発明の第2の実施形態による半導体素子300の構成の一部を示すレイアウト図である。
図3には、NANDフラッシュメモリ素子のメモリセル領域300Aの一部と、メモリセル領域300Aのセルアレイを構成する複数の導電ライン、例えば、ワードラインまたはビットラインを周辺回路領域(図示せず)にあるデコーダのような外部回路(図示せず)に接続させるためのコンタクトパッドが形成される接続領域300Bのレイアウトの一部が例示する。メモリセル領域300Aは、図1のセルアレイ32を構成しうる。
【0035】
図3に示す第2の実施形態で、図2を参照して説明した第1の実施形態と異なる点は、接続領域300Bでコンタクトパッド254にはダミー導電ライン264が形成されていないという点である。この相異を除ければ、図3に示す第2の実施形態の構成は、図2を参照して説明した第1の実施形態と近似している。図3において、図2と同じ参照符号は、同一部材を示し、ここでは説明の簡略化のためにそれらについての詳細な説明は省略する。
【0036】
図3を参照すると、接続領域200Bで、コンタクトパッド252には第2方向(図3で“y”方向)に沿って第2ライン部分201B、202B、...、232Bと平行に延びている第1ダミー部分262Aを有するダミー導電ライン262が接続されている。一方、コンタクトパッド254にはダミー導電ラインが接続されていない。
【0037】
また、コンタクトパッド254には、複数の導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bに近接した位置にある非線形エッジ部354NL近傍で周囲の側壁よりさらに内部にリセス(陥凹)されているリセス側壁部354Rが形成されうる。
コンタクトパッド254で、非線形エッジ部354NLは、導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bとリセス側壁部354Rとの間に形成される。
【0038】
図4は、本発明の第3の実施形態による半導体素子400の構成の一部を示すレイアウト図である。
図4には、NANDフラッシュメモリ素子のメモリセル領域400Aの一部と、メモリセル領域400Aのセルアレイを構成する複数の導電ライン、例えば、ワードラインまたはビットラインを周辺回路領域(図示せず)にあるデコーダのような外部回路(図示せず)に接続させるためのコンタクトパッドが形成される接続領域400Bのレイアウトの一部を例示する。メモリセル領域400Aは、図1のセルアレイ32を構成しうる。
【0039】
図4に示す第3の実施形態で、図2を参照して説明した第1の実施形態と異なる点は、接続領域400Bでコンタクトパッド254に接続されているダミー導電ライン464が第1ダミー部分464Aと、第1ダミー部分464Aの一端から第1ダミー部分464Aと一体に接続された状態で、第2方向とは異なる第3方向に延びる第2ダミー部分464Bと、第2ダミー部分464Bと一体に接続された状態で、第3方向とは異なる第4方向に延びる第3ダミー部分464Cを含むという点である。
この相違を除けば、図4に示す第3の実施形態の構成は、図2を参照して説明した第1の実施形態と近似している。図3において、図2と同じ参照符号は同一部材を示し、ここでは説明の簡略化のためにそれらについての詳細な説明は省略する。
【0040】
図4を参照すると、第1ダミー部分464Aは、コンタクトパッド254から導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bと平行した方向に延びている。図4で、第2ダミー部分464Bが延びる第3方向が第1方向と同一であり、第3ダミー部分464Cが延びる第4方向が第2方向と同じ場合を例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0041】
コンタクトパッド252に接続されたダミー導電ライン262と、コンタクトパッド254に接続されたダミー導電ライン264は、互に異なる形状を有する。
コンタクトパッド254で、導電ライン202、204、...、231の第2ライン部分202B、204B、...、231Bとダミー導電ライン464の第1ダミー部分464Aとの間に非線形エッジ部254NLが形成される。
【0042】
図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するため本発明の第1の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
図5(a)、(b)を参照すると、まず、メモリセル領域200A及び接続領域200B(図2参照)を有する基板500を準備する。
【0043】
メモリセル領域200A及び接続領域200Bで、基板500上に導電ライン、例えば、複数の導電ライン201、202、...、232の形成に必要な導電層512を形成し、導電層512上にハードマスク層514及びバッファマスク層516を順次に形成する。そして、バッファマスク層516上にデュアルマスク層520及び可変マスク層530を順次に形成し、可変マスク層530上にマスクパターン540を形成する。
【0044】
マスクパターン540は、第1マスク部分540A、第2マスク部分540B、及びそれらの間の連結のための第3マスク部分540Cを含む。第1マスク部分540Aは、メモリセル領域200A及び接続領域200Bにわたって延びるように形成し、第1ピッチ2PCで反復形成される複数のライン形状を有する。第2マスク部分540B及び第3マスク部分540Cは、接続領域200Bに形成する。
【0045】
メモリセル領域200A及び接続領域200Bで、複数の第1マスク部分540Aは、最終的に形成しようとする微細パターンのピッチPCより2倍大きい第1ピッチ2PCを有するように形成する。また、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで狭幅パターンからなる複数の第1マスク部分540Aそれぞれの微細幅WD1は基板500上に形成しようとするパターン、例えば、図2の複数の導電ライン201、202、...、232間の間隔D1と同一に形成されうる。
【0046】
接続領域200Bに形成される比較的広幅パターンである第2マスク部分540Bは、最終的に形成しようとするパターンよりさらに狭幅を有するように形成する。例えば、図2のコンタクトパッド252を形成しようとする場合、図5(b)のB3−B3’線に沿った断面図で例示したように、第2マスク部分540Bは最終的に形成しようとするコンタクトパッド252の幅W2(図2参照)より狭幅WD2を有するように形成する。
【0047】
ここで、第2マスク部分540Bの幅WD2と第1マスク部分540Aの幅WD1との差が大きいほど、図7(a)、(b)を参照して後述するような本発明による方法での3次元エッチング効果によるエッチング量差による結果を得るのに有利である。第1マスク部分540A及び第2マスク部分540Bは、1つのフォトマスクを利用する1回のフォトリソグラフィー工程を利用して同時に形成されうる。
【0048】
基板500は、シリコン基板のような通常の半導体基板からなりうる。
導電層512は、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属窒化物、またはこれらの組み合わせからなりうる。例えば、導電層512からワードラインを形成する場合、導電層512は、TaN、TiN、W、WN、HfN及びタングステンシリサイドからなる群から選択されるいずれか1つ、またはこれらの組み合わせからなる導電物質を含みうる。または、導電層512からビットラインを形成する場合、導電層512は、ドーピングされたポリシリコンまたは金属からなりうる。
【0049】
ハードマスク層514は、単一層からなりうる。または、ハードマスク層514は、所定のエッチング条件下で互に異なるエッチング特性を有する2層以上の複数のハードマスク層が積層された多重層構造を有することもできる。ハードマスク層514は、酸化膜、窒化膜、またはこれらの組み合わせからなりうる。例えば、ハードマスク層514は、酸化膜からなり、バッファマスク層516はポリシリコン膜または窒化膜からなりうる。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】
ハードマスク層514及びバッファマスク層516は、所定のエッチング条件に対して互に異なるエッチング選択比を有する物質からなれば十分である。場合によって、バッファマスク層516は省略可能である。ハードマスク層514は、約1000〜3000Åの厚さで形成しうる。バッファマスク層516は、約300〜1000Åの厚さで形成しうる。
【0051】
デュアルマスク層520のうち、その上部に第1マスク部分540Aが形成される第1部分では、第1マスク部分540Aのパターン密度を倍加させるための犠牲膜として利用しうる。デュアルマスク層320のうちからその上部に第2マスク部分540Bが形成される第2部分は第2部分が位置する領域で所望のパターンを形成するのに必要なエッチングマスクの一部を形成しうる。
【0052】
デュアルマスク層520は、バッファマスク層516の種類によって多様な膜質からなりうる。例えば、デュアルマスク層520は、ACL(amorphous carbon layer)または炭素含有膜からなりうる。または、デュアルマスク層520は、SiO、Si、SiCN、ポリシリコンのようなシリコン含有物質の内から選択されるいずれか1つの物質からなりうる。
【0053】
デュアルマスク層520を形成するためにスピンコーティングまたはCVD(chemical vapor deposition)工程を利用しうる。例えば、デュアルマスク層520を炭素含有膜で形成するための工程を例示すれば、次の通りである。
まず、バッファマスク層516上に約1000〜5000Åの厚さの有機化合物層を形成する。この際、必要によってスピンコーティング工程または他の蒸着工程を利用しうる。
【0054】
有機化合物は、フェニル、ベンゼン、またはナフタレンのような芳香族環を含む炭化水素化合物またはその誘導体からなりうる。有機化合物は、その総重量を基準に約85〜99重量%の比較的高い炭素含有量を有する物質からなりうる。有機化合物層を約150〜350℃の温度下で1次ベークして炭素含有膜を形成する。1次ベークは約60秒間行われる。その後、炭素含有膜を約300〜550℃の温度下で2次ベークして硬化させる。2次ベークは、約30〜300秒間行われる。これと共に、炭素含有膜を2次ベーク工程により硬化させることによって、炭素含有膜上に他の膜質を形成する時、約400℃以上の比較的高温下で蒸着工程を行っても蒸着工程中に炭素含有膜に悪影響を及ぼすことはない。
【0055】
可変マスク層530は、その上に形成されるマスクパターン540の第1マスク部分540A及び第2マスク部分540Bそれぞれの幅によってデュアルマスク層520に対して可変的にエッチングマスクの役割を行うために形成するものである。可変マスク層530の厚さは、可変マスク層530を構成する材料、図7(a)、(b)を参照して後述する後続のデュアルマスク層520のエッチング工程時のエッチング条件、第1マスク部分540Aの幅WD1、及び第2マスク部分540Bの幅WD2を考慮し、図7(a)、(b)を参照して後述するような“3次元エッチング効果”による結果が得られる十分な条件に設定しうる。
【0056】
可変マスク層530は、デュアルマスク層520に対してエッチングマスクとして利用するように、デュアルマスク層520とは異なるエッチング選択比を有する物質からなりうる。例えば、可変マスク層530は、SiON、SiO、Si、SiCN、ポリシリコンのようなシリコン含有物質の内から選択されるいずれか1つの物質からなりうる。または、可変マスク層530は、金属または有機物からなりうる。
【0057】
マスクパターン540は、例えばフォトリソグラフィー工程を利用して形成されうる。マスクパターン540は、フォトレジスト膜からなりうる。または、マスクパターン540は、有機物または無機物からなる反射防止膜とフォトレジスト膜の積層構造からなりうる。
マスクパターン540で、第1マスク部分540Aの幅WD1は、形成しようとする半導体素子の最小形状(feature size)に対応し、第2マスク部分540Bの幅WD2は最小形状より広幅でありうる。例えば、第1マスク部分540Aの幅WD1は、数nm〜数十nmの寸法を有することができる。
図5(a)に示したように、第1マスク部分540Aと第2マスク部分540Bとの間にある第3マスク部分540Cの幅WD3は、第1マスク部分540Aの幅WD1より大きい。
【0058】
図6(a)、(b)を参照すると、マスクパターン540をエッチングマスクとして利用して、可変マスク層530をエッチングしてメモリセル領域200A及び接続領域200Bに可変マスクパターン(530A、530B、530C)を形成する。
可変マスクパターン(530A、530B、530C)は、第1マスク部分540Aの下に位置する第1可変マスクパターン530Aと、第2マスク部分540Bの下に位置する第2可変マスクパターン530Bと、第3マスク部分540Cの下に位置する第3可変マスクパターン530Cとを含む。
【0059】
マスクパターン540の幅が可変マスク層530に転写され、第1可変マスクパターン530Aは、第1マスク部分540Aの幅WD1に対応する幅を有し、第2可変マスクパターン530Bは、第2マスク部分540Bの幅WD2に対応する幅を有することができる。そして、第3可変マスクパターン530Cは、第3マスク部分540Cの幅WD3に対応する幅を有することができる。
第1可変マスクパターン330A、第2可変マスクパターン530B及び第3可変マスクパターン530Cの形成のための可変マスク層530のエッチングがなされる間、マスクパターン540の厚さが減少する。
【0060】
図7(a)、(b)を参照すると、マスクパターン540を除去した後、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cをエッチングマスクとして利用して、バッファマスク層516が露出されるまで、デュアルマスク層520をエッチングし、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cの下に各々位置する第1、第2及び第3マスクパターン520A、520B、520Cを形成する。
【0061】
第1可変マスクパターン530A及び第2可変マスクパターン530Bは、デュアルマスク層520がエッチングされる間、図7(b)の“NARROW”及び“WIDE”で各々表示した部分で矢印a1、b1、c1、a2、b2、c2で示したように、基板500の主面(main surface)の延長方向に対して垂直方向から水平方向まで多様な方向でエッチング雰囲気による影響を受ける。
【0062】
その結果、第1可変マスクパターン530A及び第2可変マスクパターン530Bでは、各々矢印c1及びc2で示したような基板500に対して垂直方向のみならず、矢印a1及びb1、a2及びb2で示したような傾斜方向でもエッチング雰囲気による影響を受け、第1可変マスクパターン530A及び第2可変マスクパターン530Bそれぞれの側壁には、図7(b)に示したように、傾斜したエッチング面S1、S2が形成される。
【0063】
この際、第1可変マスクパターン530Aは、その微細幅WD1が第2可変マスクパターン530Bの幅WD2より小さいために、傾斜したエッチング面S1が形成された後、傾斜したエッチング面S1で矢印a1及びb1方向またはそれに近接した傾斜方向への消耗(abrade)が進行し続けることによって、第1可変マスクパターン530Aの両側壁の傾斜したエッチング面S1が第1可変マスクパターン530Aの上面で短時間内に互に合いつつ、第1可変マスクパターン530Aの両側壁での消耗量が増加しつつ、上面で矢印c1方向への消耗量増加が加速される効果(以下、“3次元エッチング効果”と称する)が得られる。
【0064】
一方、第2可変マスクパターン530Bは、その幅WD2が第1可変マスクパターン530Aの幅WD1より大きいために、傾斜したエッチング面S2が形成された後、傾斜したエッチング面S2で矢印a2及びb2方向またはそれに近接した傾斜方向への消耗が進んでいっても、デュアルマスク層520のエッチングが完了するまでの第2可変マスクパターン530Bの上面から矢印c2方向への消耗量は、第1可変マスクパターン530Aでの3次元エッチング効果によるc1方向への消耗量に比べてはるかに少ない。
【0065】
したがって、第1マスクパターン520A及び第2マスクパターン520Bが形成された後には、第1マスクパターン520A上に残っている第1可変マスクパターン530Aの厚さTA1が第2マスクパターン520B上に残っている第2可変マスクパターン530Bの厚さTB1に比べて小さくなる結果が得られる。幅WD2と幅WD1との差が大きいほど、第1可変マスクパターン530Aの厚さTA1と第2可変マスクパターン530Bの厚さTB1との差はさらに大きくなる。
【0066】
図7(a)、(b)の工程で、デュアルマスク層520をエッチングするために、ドライエッチング工程を利用することができる。例えば、デュアルマスク層520が図5(a)、(b)を参照して説明した炭素含有膜からなる場合、デュアルマスク層520をエッチングするためにO及びArの混合ガスを利用するプラズマエッチング工程を行うことができる。
【0067】
図8(a)、(b)を参照すると、第1マスクパターン520A上には、第1可変マスクパターン530Aが残っており、第2マスクパターン520B上には、第2可変マスクパターン530Bが残っている結果物全面の露出面を均一な厚さに覆うスペーサマスク層550を形成する。
【0068】
スペーサマスク層550のうち、第1可変マスクパターン530Aの両側の傾斜したエッチング面S1上に形成された部分の上方面(図8(b)の“C1”で表示した部分)には、傾斜したエッチング面S1の傾斜度に対応する傾斜面550Sが形成される。スペーサマスク層550に形成された傾斜面550Sは、図9(a)、(b)を参照して後述する第1スペーサ550A形成のためのエッチング工程時に有利に用いられる。
【0069】
スペーサマスク層550は、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cとバッファマスク層516に対して相異なるエッチング選択比を有する物質からなりうる。例えば、スペーサマスク層550は、酸化膜からなりうる。基板500上で、スペーサマスク層550を均一な厚さに形成させるために、ALD(atomic layer deposition)工程等を利用することができる。
【0070】
図9(a)、(b)を参照すると、バッファマスク層516の上面が露出されるまでスペーサマスク層550をエッチングし、複数のスペーサ(550A、550B、550C)を形成する。複数のスペーサ(550A、550B、550C)は、第1マスクパターン520Aの側壁を覆う第1スペーサ550Aと、第2マスクパターン520Bの側壁を覆う第2スペーサ550Bと、第3マスクパターン520Cの側壁を覆う第3スペーサ550Cを含む。
【0071】
第1スペーサ550Aは、メモリセル領域200Aで、パターン密度を倍加させるためのエッチングマスクとして利用され、第2スペーサ550Bは、接続領域200Bにメモリセル領域200Aでのパターンの幅より広幅である広幅パターンを形成するためのエッチングマスクの一部として使われうる。メモリセル領域200Aで、第1スペーサ550Aの幅SW1は、図2での導電ライン201、202、...、232の幅W1と同一になりうる。
【0072】
スペーサマスク層550をエッチバックする間、第1マスクパターン520Aの上ではスペーサマスク層550の傾斜面550Sによりスペーサマスク層550のエッチング速度が加速されてスペーサマスク層550の第2マスクパターン520Bの上にあるスペーサマスク層550のエッチング率より大きくなる。
そして、第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550Cが形成された後、第1マスクパターン520A上に残っている第1可変マスクパターン530Aの厚さ減少率が第2マスクパターン520B上に残っている第2可変マスクパターン530Bの厚さ減少率より大きくなって、第2可変マスクパターン530Bの厚さTB2と第1可変マスクパターン530Aの厚さTA2との差がさらに大きくなる。
【0073】
また、第1スペーサ550Aの高さH1は、第2スペーサ550Bの高さH2より低くなる。これにより、第1可変マスクパターン530Aと第1スペーサ550Aとの間に離隔距離DA1が存在し、離隔距離DA1を通じて第1可変マスクパターン530Aと第1スペーサ550Aとの間で、第1マスクパターン520Aが露出される。
【0074】
一方、第2マスクパターン520Bの上では、第2可変マスクパターン530Aの側壁付近でのスペーサマスク層550のエッチング速度が第1マスクパターン520A上にあるスペーサマスク層550の傾斜面550S部分に比べて遅いので、バッファマスク層516の上面から第2スペーサ550Bの高さH2は、バッファマスク層516の上面から第2可変マスクパターン530Bの底面までの距離DMより大きくなり、図9(b)の“C2”で示したように、第2スペーサ550Bと第2可変マスクパターン530Bが、互に接している部分が存在しうる。これにより、第2マスクパターン520Bが、第2スペーサ550Bと第2可変マスクパターン530Bとにより完全に覆われて、外部に露出されなくなる。
【0075】
図9(a)、(b)の工程で、スペーサマスク層550をエッチングするために、例えばメインエッチングガスとしてCxFyガス(x及びyは、各々1〜10の整数)またはCHxFyガス(x及びyは、各々1〜10の整数)を使用しうる。または、メインエッチングガスにOガス及びArのうちから選択される少なくとも1つのガスを混合して使用しうる。CxFyガスとして、例えばC、C、C、またはCを使用しうる。CHxFyガスとして、例えば、CHFまたはCHを使用しうる。ここで、エッチングガスに添加されるOはエッチング工程中に発生するポリマー副産物を除去する役割と、CxFyエッチングガスを分解させる役割とを行う。
【0076】
また、エッチングガスに添加されるArは、キャリアガスとして利用され、またイオン衝突(ion bombarding)を起こす役割を行う。スペーサマスク層550をエッチングするに当たって、エッチングチャンバ内で例示したエッチングガスのうち、選択されるエッチングガスのプラズマを発生させてプラズマ雰囲気でエッチングを行える。
または、場合によってエッチングチャンバ内でプラズマを発生させず、イオンエネルギーのない状態で、選択されたエッチングガス雰囲気でエッチングすることもできる。例えば、スペーサマスク層550をエッチングするために、C、CHF、O、及びArの混合ガスをエッチングガスとして使用しうる。この場合、C:CHF:O:Arの体積比が約1:6:2:14になるように、それぞれのガスを供給しつつ、約30mTの圧力下でプラズマ方式のドライエッチング工程を数秒〜数十秒間行う。
【0077】
図9(a)、(b)の工程で、スペーサマスク層550をポリマー副産物発生量が大きいエッチング条件下でエッチングするために、上記で例示した成分のうち、選択されたエッチングガスを利用するが、Oガスの流量比を低め、エッチングガス内でのOガスの含有量を低めることによって、ポリマー副産物発生量を増加させうる。または、スペーサマスク層550をポリマー副産物発生量が大きいエッチング条件下でエッチングするために、上記で例示した成分のうち、選択されたエッチングガスを利用するが、エッチング温度を低めることによって、ポリマー副産物発生量をも増加させうる。
【0078】
または、スペーサマスク層550をポリマー副産物発生量が大きいエッチング条件下でエッチングするために、上記で例示した成分のうち、選択されたエッチングガスを利用するが、エッチングガス内でのOガスの含有量を低め、エッチング温度も低めてポリマー副産物発生量を増加させうる。このように、スペーサマスク層550をポリマー副産物発生量が大きいエッチング条件下でエッチングすることによって、例えばCxFy系のポリマー副産物が第2可変マスクパターン530Bと共に比較的広幅のパターン上に堆積されてポリマー副産物層(図示せず)を形成しても良い。
【0079】
図10(a)、(b)を参照すると、第1マスクパターン520Aの上面を外部に露出させるために、第1可変マスクパターン530Aを選択的に除去する。
第1可変マスクパターン530Aは、第2可変マスクパターン530Bに比べてそのパターンサイズがさらに小さく、厚さもさらに小さいので、第1可変マスクパターン530A及び第2可変マスクパターン530Bが同じ物質からなっても、第1可変マスクパターン530Aのエッチング率が第2可変マスクパターン530Bのエッチング率より大きい。したがって、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで、第1可変マスクパターン530Aが完全に除去された時点で、接続領域200Bにある第2可変マスクパターン530Bは大きな厚さ減少なしに第2マスクパターン520Bの上面上に残るようになる。
【0080】
一方、第3マスクパターン520C上にある第3可変マスクパターン530Cの場合、その幅WD3が第1可変マスクパターン530Aの幅WD1と大きい差がない時、図10(a)に例示したように、第3可変マスクパターン530Cのエッジ部分が消耗されることもある。特に、第1可変マスクパターン530A除去のための目標エッチング量を設定する時、第3可変マスクパターン530Cも除去できるほどの目標エッチング量を設定しうる。
【0081】
この際、図10(a)、(b)に示したように、第2可変マスクパターン530B近傍で、第3可変マスクパターン530Cが完全に除去されず、少量残っていることがある。または、図示していないが、第1可変マスクパターン530Aの除去時、第3可変マスクパターン530Cは完全に除去され、第2可変マスクパターン530Bのうち、第3可変マスクパターン530Cに隣接した部分まで一部除去され、第3スペーサ550C近傍で、第2可変マスクパターン530Bに凹部が形成されることもある。
第1可変マスクパターン530A及び第3可変マスクパターン530Cが除去された後、これらそれぞれの除去された部分下にあった第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cが露出される。
【0082】
第1可変マスクパターン530Aを除去するために、ドライまたはウェットエッチング工程を利用しうる。例えば、第1可変マスクパターン530AがSiONまたはSiからなる場合、第1可変マスクパターン530Aを除去するためにCHxFyガス(x及びyは、各々1〜10の整数)をメインエッチングガスとして使用しうる。または、CxFyガス(x及びyは、各々1〜10の整数)とCHxFyガス(x及びyは、各々1〜10の整数)との混合ガスをメインエッチングガスとして使用する。必要によって、O、Ar、またはハロゲン族化合物をもさらに含みうる。
例えば、第1可変マスクパターン530Aを除去するために、CH、CHF、O、及びArの混合ガスをエッチングガスとして使用する。この場合、CH:CHF:O:Arの体積比が約4:1:5:9になるように、それぞれのガスを供給しつつ、約40mTの圧力下でプラズマ方式のドライエッチング工程を数秒〜数十秒間行う。
【0083】
第1可変マスクパターン530Aを除去するために、図9(a)、(b)を参照して説明したような第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550C形成のためのスペーサマスク層550のエッチング工程に続いて連続的に第1可変マスクパターン530Aを除去する。この際、スペーサマスク層550のエッチング工程時のエッチング条件と同じエッチング条件下で同一チャンバ内でインシチュ(in−situ)で第1可変マスクパターン530Aをも除去しうる。この場合にも、図10(a)、(b)を参照して説明したような効果が得られる。
【0084】
図11(a)、(b)を参照すると、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで露出している第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cを除去し、相互隣接した2つの第1スペーサ550A間の空間及び相互隣接した2つの第3スペーサ550C間の空間を通じてバッファマスク層516を露出させる。
第1マスクパターン520Aは、等方性エッチング工程により除去する。
【0085】
図11(b)の“C3”で示すように、第2マスクパターン520Bの上では第2スペーサ550Bと第2可変マスクパターン530Bとが互に接している部分があるので、第2マスクパターン520Bが第2スペーサ550Bと第2可変マスクパターン530Bにより完全に覆われて外部に露出されない。したがって、第1マスクパターン520Aが除去される間、第2マスクパターン520Bは、その上面及び側壁が各々第2可変マスクパターン530B及び第2スペーサ550Bにより保護される。
【0086】
第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cを等方性エッチング条件下で除去した結果、第1、第2及び第3マスクパターン520A、520B、520Cのうち、比較的広幅のパターンである第2マスクパターン520Bのみ残るようになる。
第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cの除去工程は、第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550Cと、第2及び第3可変マスクパターン530B、530Cと、バッファマスク層516のエッチングが抑制される条件下で行う。
【0087】
第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cが図5(a)、(b)を参照して説明した炭素含有膜からなる場合、第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cを除去するために、例えば、アッシング及びストリップ工程を利用しうる。または、第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cをドライまたはウェットエッチング工程で除去することもできる。
【0088】
図12(a)、(b)を参照すると、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで複数の第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550C上にトリミングマスクパターン570を形成する。トリミングマスクパターン570は、メモリセル領域200Aで、第1スペーサ550Aの一部を露出させる。また、トリミングマスクパターン570には、接続領域200Bで、第3スペーサ550Cの一部を露出させる開口570Hが形成される。
トリミングマスクパターン570は、フォトレジストパターンからなりうる。
【0089】
図13(a)、(b)を参照すると、トリミングマスクパターン570をエッチングマスクとしてメモリセル領域200A及び接続領域200Bで各々第1スペーサ550A及び第3スペーサ550Cの露出された部分をエッチングするトリミング工程を行う。その結果、基板500のメモリセル領域200A及び接続領域200Bで相互連結してループ形状をなす第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550Cが2つに分離される。
その後、トリミングマスクパターン570を除去する。
【0090】
図14(a)、(b)を参照すると、メモリセル領域200A及び接続領域200Bにある第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550Cと、接続領域200Bにある第2可変マスクパターン530B及び第3可変マスクパターン530Cをエッチングマスクとして利用して、バッファマスク層516をエッチングし、メモリセル領域200A及び接続領域200Bに複数のバッファマスクパターン516Pを形成する。複数のバッファマスクパターン516Pを通じてハードマスク層514が露出される。
図示していないが、複数のバッファマスクパターン516Pが形成された後、複数のバッファマスクパターン516Pの上には、複数の第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550Cの残留層と、第2可変マスクパターン530Bの残留層が残りうる。
【0091】
図15(a)、(b)を参照すると、メモリセル領域200A及び接続領域200Bにある複数のバッファマスクパターン516Pをエッチングマスクとして利用して、ハードマスク層514をエッチングし、メモリセル領域200A及び接続領域200Bに複数のハードマスクパターン514Pを形成する。複数のハードマスクパターン514Pを通じて導電層512が露出される。
図示していないが、複数のハードマスクパターン514Pが形成された後、複数のハードマスクパターン514P上には、複数のバッファマスクパターン516Pの残留層が残りうる。
【0092】
図16(a)、(b)を参照すると、メモリセル領域200A及び接続領域200Bにある複数のハードマスクパターン514Pをエッチングマスクとして利用して、導電層512をエッチングし、メモリセル領域200A及び接続領域200Bに複数の導電パターン512Pを形成する。複数の導電パターン512を通じて基板500が露出される。
図示していないが、複数の導電パターン512Pが形成された後、導電パターン512P上には、複数のハードマスクパターン514Pの残留層が残りうる。
【0093】
複数の導電パターン512Pは、図2に例示した半導体素子200の複数の導電ライン201、202、...、232、コンタクトパッド252、254、及びダミー導電ライン262、264を構成する。メモリセル領域200Aで、導電パターン512Pは、第1ピッチ2PC(図5(a)、(b)参照)の1/4である幅W1’を有することができる。導電パターン512Pは、第1ピッチ2PCの1/2である微小ピッチPCで反復形成される構造を有することができる。
【0094】
図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明した本発明の第1の実施形態によるパターン形成方法において、基板500上のメモリセル領域200A及び接続領域200Bで狭幅パターンが形成される領域では、第1マスクパターン520Aの側壁に形成される第1スペーサ550Aをエッチングマスクとして利用するダブルパターニング工程によりパターン密度が倍加された微小幅を有する複数の導電ライン201、202、...、232(図2参照)が形成されうる。
また、基板200上の接続領域200Bでは、複数の導電ライン201、202、...、232の形成と同時に導電ライン201、202、...、232に接続されつつ、比較的広幅のコンタクトパッド252、254が形成される。
【0095】
互に異なる幅を有する複数の導電ライン201、202、...、232及びコンタクトパッド252、254を同時に形成するに当たって、狭幅パターンの複数の導電ライン201、202、...、232が形成される領域では、その狭幅により3次元エッチング効果の影響を受けやすく、広幅パターンのコンタクトパッド252、254が形成される領域では3次元エッチング効果の影響をほとんど受けないという差を利用する。したがって、基板500上で相異なる幅を有する導電パターンを同時に形成するに当たって、別途のフォトリソグラフィー工程が追加されず、工程手順を単純化できてコストを低減しうる。
【0096】
また、複数の導電ライン201、202、...、232が形成される領域で第1マスクパターン520Aを等方性エッチング工程により除去する時、複数の導電ライン201、202、...、232領域とコンタクトパッド252、254領域との間にある第3マスクパターン520C部分も等方性エッチングの影響を受けて、第1マスクパターン520Aと共に除去され、互に隣接する2つの導電ライン(例えば、符号201及び202)を分離させるトリミング工程及びコンタクトパッド252、254の形成工程を容易に行える。
【0097】
本発明の第1の実施形態によるパターン形成方法に従い、基板500上に複数の導電ライン201、202、...、232及びコンタクトパッド252、254を同時に形成することによって、メモリセル領域200Aでは、通常のフォトリソグラフィー工程で具現できるピッチの約1/2である微細ピッチで反復的に形成される微細な導電パターンを形成することができる。
【0098】
特に、複数の導電ライン201、202、...、232が各々具現しようとする半導体素子の最小形状(feature size)である1Fの幅を有するように形成され、複数の導電ライン201、202、...、232それぞれの間の間隔も1Fの大きさを有する場合、接続領域で互に隣接する2つの導電ラインを分離させるためのトリミング工程を行う時、すなわち、図12(a)、(b)を参照して説明したようなトリミングマスクパターン570を形成するためのフォトリソグラフィー工程を行う時、十分なアラインマージン(align margin)を確保しうる。したがって、微細パターン具現時に発生しやすいミスアラインによる問題を最小化しうる。
【0099】
図17は、本発明の第2の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。図17は図3の半導体素子300を形成するための工程を例示する。
図17は、図3で“17”と表示した長方形部分に対応する部分の平面図である。図17を参照して説明する第2の実施形態は図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明した第1の実施形態と近似している。但し、第2の実施形態では図12(a)を参照して説明したトリミングマスクパターン570とは異なる構造のトリミングマスクパターン670を形成するという点で第1の実施形態と異なる。
図17において、図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)と同じ参照符号は同一部材を示し、ここでは説明の簡略化のためにそれらについての詳細な説明は省略する。
【0100】
図17を参照すると、図5(a)、(b)〜図11(a)、(b)の工程を行った後、図12(a)、(b)の工程と同様に、トリミングマスクパターン670を形成する。トリミングマスクパターン670は、第1の実施形態でのトリミングマスクパターン570と同様に、メモリセル領域300Aで、第1スペーサ550Aの一部を露出させる。一方、接続領域300Bでは、トリミングマスクパターン670は第1の実施形態でのトリミングマスクパターン570とは異なる位置で、第3スペーサ550Cの一部を露出させる開口670Hを形成する。開口670Hを通じて第2可変マスクパターン530Bの一部と第2スペーサ550Bの一部とが露出される。
【0101】
トリミングマスクパターン670をエッチングマスクとして利用して、図13(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明したような工程を行うことによって、図3に例示した半導体素子300の複数の導電ライン201、202、...、232、コンタクトパッド252、254、及びダミー導電ライン262、264を形成しうる。
【0102】
図18〜図22は、本発明の第3の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための平面図である。図18〜図22は図4の半導体素子400を形成するための工程を例示する。
図18〜図22は、図4で“18”と表示した長方形部分に対応する部分の平面図を示す。
【0103】
図18〜図22を参照して説明する第3の実施形態は、図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明した第1の実施形態と近似している。但し、第3の実施形態では、図5(a)を参照して説明したマスクパターン540と異なる構造を有するマスクパターン740を形成し、図12(a)を参照して説明したトリミングマスクパターン570と異なる構造を有するトリミングマスクパターン770を形成するという点で第1の実施形態と異なる。これについてさらに詳細に説明すれば、次の通りである。
【0104】
図18〜図22において、図15(a)、(b)及び図16(a)、(b)と同じ参照符号は、同一部材を示し、ここでは説明の簡略化のためにそれらについての詳細な説明は省略する。
図18を参照すると、図5(a)、(b)を参照して説明したような方法で基板500のメモリセル領域400A及び接続領域400Bに導電層512、ハードマスク層514、バッファマスク層516、デュアルマスク層520、及び可変マスク層530を順次に形成する。
その後、可変マスク層530上に図6(a)、(b)のマスクパターン540の代わりにマスクパターン740を形成する。マスクパターン740は、第1マスク部分740A、第2マスク部分740B、第1マスク部分740Aと第2マスク部分740Bとの連結のための第3マスク部分740C、及びトリミングのための第4マスク部分740Dを含む。
【0105】
図19を参照すると、図6(a)、(b)〜図9(a)、(b)の説明と類似する工程を利用して、バッファマスク層516上に第1、第2、第3及び第4可変マスクパターン530A、530B、530C、530Dと、その下部に各々位置する第1、第2、第3及び第4マスクパターン520A、520B、520C、520Dを形成する。第4マスクパターンは、図19で、第4可変マスクパターン530Dにより完全に覆われているので図19には現れない。
【0106】
そして、第1、第2、第3及び第4マスクパターン520A、520B、520C、520Dの各側壁に複数のスペーサ550A、550B、550C、550Dを形成する。複数のスペーサ550A、550B、550C、550Dは、第1マスクパターン520Aの側壁を覆う第1スペーサ550Aと、第2マスクパターン520Bの側壁を覆う第2スペーサ550Bと、第3マスクパターン520Cの側壁を覆う第3スペーサ550Cと、第4マスクパターン520Dの側壁を覆う第4スペーサ550Dとを含む。
【0107】
図20を参照すると、図10(a)、(b)の説明と同様に、第1、第3及び第4マスクパターン520A、520C、520Dの上面が外部に露出するように、第1、第3及び第4可変マスクパターン530A、530C、530Dを選択的に除去する。
第1可変マスクパターン530Aの除去のためのエッチング工程時、目標エッチング量を適切に設定することによって、第4マスクパターン520D上にあった第4可変マスクパターン530Dは第3マスクパターン520C上にある第3可変マスクパターン530Cと同様に、第1可変エッチングマスクパターン530Aの除去時に共に除去される。
【0108】
図21を参照すると、図11(a)、(b)の説明と同様に、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで露出される第1マスクパターン520Aを等方性エッチング工程により除去し、相互隣接した2つの第1スペーサ550A間の空間を通じてバッファマスク層516を露出させる。その結果、第4マスクパターン520Dも共に除去され、第1、第2、第3及び第4マスクパターン520A、520B、520C、520Dのうち、比較的広幅のパターンである第2マスクパターン520Bのみ残る。
【0109】
図22を参照すると、図12(a)、(b)の説明と類似した方法で、メモリセル領域200A及び接続領域200Bで複数の第1、第2及び第3スペーサ550A、550B、550C上にトリミングマスクパターン770を形成する。
トリミングマスクパターン770は、図12(a)に例示した第1の実施形態でのトリミングマスクパターン570と同様に、メモリセル領域400Aでは第1スペーサ550Aの一部を露出させる。しかし、第1の実施形態でのトリミングマスクパターン570と異なる点は、トリミングマスクパターン770は接続領域400Bに第4スペーサ550Dを露出させる開口770Hが形成されるという点である。
【0110】
トリミングマスクパターン770をエッチングマスクとして利用して、図13(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明したような工程を行うことによって、図4に例示した半導体素子400の複数の導電ライン201、202、...、232、コンタクトパッド252、254、及びダミー導電ライン262、464を形成することができる。
【0111】
図23(a)、(b)と図24(a)、(b)は、本発明の第4の実施形態による半導体素子のパターン形成方法を説明するための工程順の図面であり、(a)は図2の「5A」部分の平面図であり、(b)は(a)のB1−B1’線、B2−B2’線、B3−B3’線に沿った断面図である。
図23(a)、(b)と図24(a)、(b)は、図2の半導体素子200を製造するための工程を例示している。
【0112】
図23(a)、(b)と図24(a)、(b)を参照して説明する第4の実施形態は、図5(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明した第1の実施形態と近似している。但し、第4の実施形態では、図5(a)、(b)の工程〜図7(a)、(b)の工程を行った後、図8(a)、(b)でのスペーサマスク層550の形成工程を行う前に、第1マスクパターン520Aの上面を覆う第1可変マスクパターン530Aを除去する工程を先に行う。これについてさらに詳細に説明すれば、次の通りである。
【0113】
図23(a)、(b)と図24(a)、(b)において、図15(a)、(b)と図16(a)、(b)と同じ参照符号は同一部材を示し、ここでは説明の簡略化のためにそれらについての詳細な説明は省略する。
図23(a)、(b)を参照すると、図5(a)、(b)〜図7(a)、(b)を参照して説明したような一連の工程を行う。その後、図7(a)、(b)の結果物で、第2可変マスクパターン530Bは、第2マスクパターン520B上に残っており、第1マスクパターン520Aの上面を覆う第1可変マスクパターン530Aと、第3マスクパターン520Cの上面を覆う第2可変マスクパターン530Cのみ除去されるように、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cを等方性エッチングする。
【0114】
この際、等方性エッチングは、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cがそれらの周辺の他の膜に対して高いエッチング選択比を有し、選択的にエッチングしうる条件下で行う。等方性エッチングのためにウェットまたはドライエッチングを利用しうる。例えば、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530CがSiOまたはSiONからなる場合、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cのみを等方性エッチングするためにHF洗浄液を使用することができる。
【0115】
第1及び第2可変マスクパターン530A、530Cが除去されるまで、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cを等方性エッチングした結果、図23(a)、(b)の“NARROW”及び“WIDE”で表した部分で点線及び矢印Rで示したように、第1、第2及び第3可変マスクパターン530A、530B、530Cの露出面から均一な厚さほどエッチングされる。
【0116】
したがって、第1及び第3可変マスクパターン530A、530Cが完全に除去されて、その下部にあった第1マスクパターン520A及び第3マスクパターン520Cが露出された時点で、第2可変マスクパターン530Bはその露出面から一部厚さRほど消耗され、これら周囲で第2マスクパターン520Bの上面エッジ部分が露出する。第1可変マスクパターン530A及び第3可変マスクパターン530Cが完全に除去された後、第2可変マスクパターン530Bは、等方性エッチング前の厚さTB1より小さな厚さTB2を有する。
【0117】
図24(a)、(b)を参照すると、図8(a)、(b)の説明と類似した方法で、第1マスクパターン520Aの露出面と、第2及び第3マスクパターン520B、520Cの露出面と、第2可変マスクパターン530Bの露出面とを均一な厚さに覆うスペーサマスク層550を形成した後、図9(a)、(b)の説明と類似した方法で、スペーサマスク層550をエッチングし、複数のスペーサ550A、550B、550Cを形成する。
複数のスペーサ550A、550B、550Cは、第1マスクパターン520Aの側壁を覆う第1スペーサ550Aと、第2マスクパターン520Bの側壁を覆う第2スペーサ550Bと、第3マスクパターン520Cの側壁を覆う第3スペーサ550Cとを含む。 第2スペーサ550Bは、第2マスクパターン520Bの側壁及び第2可変マスクパターン530Bの側壁を同時に覆うように形成する。
【0118】
その後、図10(a)、(b)〜図16(a)、(b)を参照して説明したような工程を行うことによって、基板500上に複数の導電パターン512P(図16(a)、(b)参照)を形成しうる。複数の導電パターン512Pは、図2のレイアウトに例示した半導体素子200の複数の導電ライン201、202、...、232、コンタクトパッド252、254、及びダミー導電ライン262、264を構成しうる。
【0119】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0120】
200、300、400 半導体素子
200A、300A、400A メモリセル領域
200B、300B、400B 接続領域
201、202、...、232 導電ライン
201A、202A、...、232A 第1ライン部分
201B、202B、...、232B 第2ライン部分
202L、204L、...、231L 直線側壁
240 メモリセルブロック
252、254 コンタクトパッド
252L、254L 線形エッジ部
252NL、254NL、354NL 非線形エッジ部
262、264 ダミー導電ライン
262A 第1ダミー部分
262B 第2ダミー部分
262C 第3ダミー部分
354R リセス側壁部
464 ダミー導電ライン
464A 第1ダミー部分
464B 第2ダミー部分
464C 第3ダミー部分


【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子であって、
基板上で第1方向に延長される第1ライン部分と該第1ライン部分の一端から前記第1方向とは異なる第2方向に延長される第2ライン部分とを含む複数の導電ラインと、
前記複数の導電ラインの各々の前記第2ライン部分の一端と一体に接続されている複数のコンタクトパッドと、
前記複数のコンタクトパッドのうち、選択された一部のコンタクトパッドから前記第2方向に沿って前記第2ライン部分と平行に延長される第1ダミー部分を各々有する複数のダミー導電ラインとを有することを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、
前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、
前記第1コンタクトパッドには、前記複数のダミー導電ラインの内から選択される第1ダミー導電ラインが接続され、前記第2コンタクトパッドには、前記複数のダミー導電ラインの内から選択される第2ダミー導電ラインが接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミー導電ラインは、互に異なる形状を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミーラインのうち、いずれか1つのダミー導電ラインだけに前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延長される第2ダミー部分をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記第1ダミー導電ライン及び第2ダミー導電ラインは、各々前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延長される第2ダミー部分をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、
前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、
前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッドの内のいずれか1つのコンタクトパッドだけに前記ダミー導電ラインが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記ダミー導電ラインは、前記第1ダミー部分の一端から前記第1ダミー部分と一体に接続された状態で、前記第2方向とは異なる第3方向に延びる第2ダミー部分をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記複数のコンタクトパッドは各々前記第2方向に延長される線形エッジ部を含み、
前記複数の導電ラインの内から選択された一部の導電ラインで、前記第2ライン部分は前記線形エッジ部と一直線をなすように延長される直線側壁を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体素子。
【請求項10】
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていないことを特徴とする請求項8に記載の半導体素子。
【請求項11】
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドは、前記導電ラインの第2ライン部分と近接する位置に形成される非線形(non−linear)エッジ部を含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体素子。
【請求項12】
前記線形エッジ部と非線形エッジ部は、前記導電ラインの第2ライン部分を挟んで互に離隔されていることを特徴とする請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、
前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、
前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッドは、各々前記第2方向に延びるエッジ部を含み、
前記第1導電ライン及び第2導電ラインの内から選択されるいずれか1つの導電ラインだけの前記第2ライン部分に、前記エッジ部と一直線をなすように延長される直線側壁を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記直線側壁を有する導電ラインが接続されているコンタクトパッドには、前記ダミー導電ラインが接続されていないことを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項16】
前記複数のコンタクトパッドは、前記導電ラインの第2ライン部分と近接する位置に形成される非線形エッジ部を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項17】
前記選択された一部のコンタクトパッドの前記非線形エッジ部は、前記導電ラインの第2ライン部分と前記ダミー導電ラインの第1ダミー部分との間に形成されることを特徴とする請求項16に記載の半導体素子。
【請求項18】
前記複数の導電ラインの複数の第1ライン部分は、各々第1間隔を挟んで相互に平行して延長され、
選択された一部のコンタクトパッドに接続された前記導電ラインの第2ライン部分と前記ダミー導電ラインの第1ダミー部分との間の間隔は、前記第1間隔より大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項19】
前記複数の導電ラインは、互に隣接している第1導電ライン及び第2導電ラインを含み、
前記複数のコンタクトパッドは、前記第1導電ラインと一体に接続されている第1コンタクトパッドと、前記第2導電ラインと一体に接続されている第2コンタクトパッドとを含み、
前記第1コンタクトパッドに接続された前記第1導電ラインの第2ライン部分の長さと前記第2コンタクトパッドに接続された前記第2導電ラインの第2ライン部分の長さとは、互に異なることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項20】
前記複数の導電ラインは、前記半導体素子において複数のメモリセルを構成する複数のワードラインであることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項21】
前記複数の導電ラインは、前記半導体素子において複数のメモリセルを構成する複数のビットラインであることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項22】
第1領域と、第2領域と、前記第1領域と第2領域とを接続させる第3領域とを含む基板上に導電層を形成する段階と、
前記第1領域、第2領域、及び第3領域にわたって前記導電層上をカバーするデュアルマスク層を形成する段階と、
前記デュアルマスク層をパターニングして、前記第1領域、第2領域及び第3領域上に各々位置する第1マスクパターン、第2マスクパターン及び第3マスクパターンを、相互接続した状態で、前記第2マスクパターンの幅が前記第1マスクパターンの幅よりさらに大きくなるように形成する段階と、
前記第1マスクパターンの側壁を覆う第1スペーサと、前記第2マスクパターンの側壁を覆う第2スペーサと、前記第3マスクパターンの側壁を覆う第3スペーサとを含むスペーサを形成する段階と、
前記第2マスクパターンは残しつつ、前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンは除去する段階と、
前記第1領域では前記第1スペーサをエッチングマスクとして利用し、前記第2領域では前記第2マスクパターン及び前記第2スペーサをエッチングマスクとして利用し、前記第3領域では前記第3スペーサをエッチングマスクとして利用して、前記第1領域、第2領域及び第3領域において同時に前記導電層をエッチングして、前記第1領域、第2領域及び第3領域にわたって延長する導電パターンを形成する段階とを有することを特徴とする半導体素子のパターン形成方法。
【請求項23】
前記導電パターンは、前記第1領域で第1方向に延長される第1ライン部分と、前記第3領域に位置し前記第1ライン部分の一端から前記第1方向とは異なる第2方向に延長される第2ライン部分とを含む複数の導電ラインと、
前記第2領域に位置し、前記第2ライン部分の一端から前記導電ラインと一体に接続される複数のコンタクトパッドと、
前記第3領域に位置し、前記複数のコンタクトパッドの内から選択される一部のコンタクトパッドから前記第2方向に沿って前記第2ライン部分と平行に延長される第1ダミー部分を有する複数のダミー導電ラインとを含むことを特徴とする請求項22に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項24】
前記第1乃至第3マスクパターンを形成する段階は、前記第1領域に位置する第1可変マスクパターンと、前記第2領域に位置する第2可変マスクパターンと、前記第3領域に位置する第3可変マスクパターンとを含む可変マスクパターンを前記デュアルマスク層上に形成する段階と、
前記第1乃至第3可変マスクパターンをエッチングマスクとして前記第1可変マスクパターンの消耗(abrasion)量が前記第2可変マスクパターンの消耗量よりさらに大きいエッチング条件下で、前記デュアルマスク層をエッチングして、前記第1可変マスクパターンにより覆われる第1上面を有する前記第1マスクパターンと、前記第2可変マスクパターンにより覆われる第2上面を有する前記第2マスクパターンと、前記第3可変マスクパターンにより覆われる第3上面を有する前記第3マスクパターンとを同時に形成する段階とを含むことを特徴とする請求項22に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項25】
前記第1乃至第3マスクパターンが形成された後、前記第1乃至第3スペーサを形成する前に、前記第1乃至第3可変マスクパターンの内の第1可変マスクパターンを除去して前記第1マスクパターンの第1上面を露出させる段階をさらに有することを特徴とする請求項24に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項26】
前記第1乃至第3スペーサを形成する段階は、前記第1マスクパターンの側壁及び前記第1上面、前記第2マスクパターンの側壁及び前記第2可変マスクパターンの露出面、前記第3マスクパターンの露出面及び前記第3可変マスクパターンの露出面を各々覆うスペーサマスク層を形成する段階と、
前記スペーサマスク層をエッチングして、前記スペーサマスク層の残留部分からなる前記第1乃至第3スペーサを形成する段階とを含むことを特徴とする請求項25に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項27】
前記第1乃至第3スペーサを形成した後、前記第1マスクパターンを除去する前に、前記第1乃至第3可変マスクパターンの内の第1可変マスクパターンを除去して前記第1マスクパターンの第1上面を露出させる段階を含むことを特徴とする請求項24に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項28】
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去する段階は、前記第2可変マスクパターンが前記第2マスクパターンの第2上面を覆っている状態で行われることを特徴とする請求項24に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項29】
前記第1乃至第3スペーサを形成する段階で、スペーサが前記第1スペーサ、第2スペーサ、及び第3スペーサを含むリング状のスペーサになるように、前記第1スペーサ、第2スペーサ、及び第3スペーサが互に連結する形で形成することを特徴とする請求項22に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項30】
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去した後、前記導電パターンを形成する前に、前記リング状のスペーサを2つに分離させるトリミング段階をさらに有することを特徴とする請求項29に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項31】
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第3スペーサからなる第2部分とを除去することを特徴とする請求項30に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項32】
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第2スペーサ及び第3スペーサからなる第2部分とを除去することを特徴とする請求項30に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項33】
前記基板は、トリミングのための第4領域をさらに含み、
前記第1乃至第3マスクパターンを形成する段階で、前記第1乃至第3マスクパターンは前記第4領域上に位置する第4マスクパターンをさらに含むように形成され、
前記第1乃至第3スペーサを形成する段階で、前記第1乃至第3スペーサは前記第4マスクパターンの側壁を覆う第4スペーサをさらに含むように形成され、
スペーサが前記第1スペーサ、第2スペーサ、第3スペーサ、及び第4スペーサを含むリング状のスペーサになるように、前記第1スペーサ、第2スペーサ、第3スペーサ、及び第4スペーサを互に連結する形で形成することを特徴とする請求項22に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項34】
前記第1マスクパターン及び第3マスクパターンを除去した後、前記導電パターンを形成する前に、前記リング状に形成したスペーサを2つに分離させるトリミング段階をさらに有することを特徴とする請求項33に記載の半導体素子のパターン形成方法。
【請求項35】
前記トリミング段階で、前記リング状に形成したスペーサのうち、前記第1スペーサの一部からなる第1部分と、前記第4スペーサからなる第2部分とを除去することを特徴とする請求項34に記載の半導体素子のパターン形成方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−153869(P2010−153869A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291875(P2009−291875)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】