説明

半導体装置、電子部品、半導体装置の製造方法

【課題】貫通電極の電気特性を効率よく検査する。
【解決手段】本発明の半導体装置2の製造方法は、シリコン基板20に半導体素子を含んだ電気回路を形成する工程と、シリコン基板20を貫通して設けられ、電気回路と電気的に接続される第1貫通電極22を形成する工程と、シリコン基板20を貫通して設けられ、シリコン基板20の表面20aで第1貫通電極22と短絡する第2貫通電極23を形成する工程と、シリコン基板20の裏面20bにおいて、第1貫通電極22と第2貫通電極23との間の電気特性を検査する工程と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電子機器等の各種デバイスを小型化する技術として、チップサイズパッケージが知られている。チップサイズパッケージを適用した半導体装置の1つとして、特許文献1に開示されているものが挙げられる。
【0003】
特許文献1の半導体装置は、トランジスターやメモリー素子等を含んだ電気回路が形成されたシリコン基板を有している。シリコン基板において電気回路が形成された能動面に、第1電極パッドが設けられている。シリコン基板を貫通して貫通電極が設けられており、貫通電極は第1電極パッドに接触している。シリコン基板における能動面の裏面には、貫通電極と導通する再配置配線等が設けられている。このような構成により、裏面を実装面とすることができ、実装面積をチップサイズと同程度にすることができる。
【0004】
このような半導体装置は、通常のICチップと同様にシリコンウエハー等を母材にして製造されている。例えば、複数のICチップに対応させて電気回路の回路部品や配線等をシリコンウエハーに形成した後に、各ICチップに対応する領域ごとにシリコンウエハーを個片化することにより、多数のICチップを一括して製造することができる。
【0005】
ところで、半導体装置の品質保証を行うためには、半導体装置に対して電気特性の検査を行うことが重要である。特許文献1には、貫通電極と、この貫通電極に接続された再配置配線とに、検査装置のプローブを接触させることにより、再配置配線の電気特性を検査する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−158042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電気特性を検査する対象としては、再配置配線の他に貫通電極等がある。貫通電極の検査は、貫通電極の能動面側の端部と、裏面側の端部とにプローブを接触させることにより行うことが可能である。しかしながら、この方法では、以下に説明するような不都合を生じるおそれがある。
【0008】
個片化されたICチップごとに貫通電極の検査を行うと、ICチップごとに検査装置に固定する必要があるので生産性が低くなる。また、導通不良等が検出された場合に、ICチップを補修することが難しく、このICチップは結局のところ不良品になってしまう。
シリコンウエハーを個片化する前に貫通電極の検査を行うと、ICチップごとに検査装置に固定する必要がなくなり、導通不良を生じている貫通電極に対して補修を行うことも可能である。しかしながら、シリコンウエハーの両面に位置制御可能なプローブを配置する必要があり、大口径なシリコンウエハーであるほど支持することが難しくなる。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑み成されたものであって、高品質な半導体装置及びこれを備えた電子機器を提供することを目的の1つとする。また、高品質な半導体装置を良好な歩留りで製造可能な製造方法を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン基板に半導体素子を含んだ電気回路を形成する工程と、前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記電気回路と電気的に接続される第1貫通電極を形成する工程と、前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記シリコン基板の片面で前記第1貫通電極と短絡する第2貫通電極を形成する工程と、前記シリコン基板の前記片面の裏面において、前記第1貫通電極と前記第2貫通電極との間の電気特性を検査する工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
このようにすれば、シリコン基板の前記片面の裏面において、電気特性を検査する検査機器の一対の端子の一方を第1貫通電極と電気的に接続し、かつ他方を第2貫通電極と電気的に接続することにより、電気特性を検査することができる。したがって、シリコン基板の両面の一方にて検査用端子を接続すればよく、両面にて検査用端子を貫通電極と電気的に接続する必要がなくなるので、電気特性を効率よく検査することができる。
【0012】
また、前記電気回路を形成する工程では、前記電気回路を前記片面に形成し、該電気回路を形成する工程の後、前記第1貫通電極を形成する工程及び前記第2貫通電極を形成する工程の前に、前記シリコン基板の片面に支持基板を貼り合わせた状態で前記シリコン基板の前記片面の裏面を薄厚化する工程を有し、該薄厚化する工程の後に該支持基板を除去せずに保持した状態で、前記検査する工程を行うとよい。
【0013】
シリコン基板の片面に支持基板を貼り合わせた状態で片面の裏面を薄厚化するので、薄型化する過程でシリコン基板を破損することが格段に低減され、薄型の半導体装置を良好な歩留りで製造することができる。本発明にあってはシリコン基板の1つの面にて作業することにより電気特性を検査することができるので、シリコン基板に支持基板を貼り合わせたまま電気特性を検査することができる。薄型化する工程とは別に、電気特性を検査するために支持基板を貼り合せる手法と比較して、工数を減らすことができる。また、支持基板を貼り合わせないで電気特性を検査する手法と比較して、検査過程でシリコン基板が破損することが格段に低減されるとともに、検査における作業性が高くなる。
【0014】
また、前記第1貫通電極を形成する工程は、前記シリコン基板に第1貫通孔を形成する処理と、前記第1貫通孔内に前記第1貫通電極の形成材料を成膜する処理とを含んでいるとともに、前記第2貫通電極を形成する工程は、前記シリコン基板に第2貫通孔を形成する処理と、前記第2貫通孔内に前記第2貫通電極の形成材料を成膜する処理とを含んでおり、前記第1貫通孔を形成する処理と前記第2貫通孔を形成する処理とを一括して行うとともに、前記第1貫通電極の形成材料を成膜する処理と前記第2貫通電極の形成材料を成膜する処理とを一括して行うとよい。
【0015】
このようにすれば、第1貫通電極と第2貫通電極とを一括して形成することができ、効率よく半導体装置を製造することができる。
【0016】
また、前記電気特性を検査する工程の後に、前記裏面にて前記第1貫通電極を第2貫通電極と短絡させる形成する工程を有するとよい。
【0017】
このようにすれば、電気回路から供給される電気信号により駆動される機能部を半導体装置と接続する場合に、機能部の電極と電気回路との間に第1貫通電極及び第2貫通電極が互いに並列に接続される。したがって、電気回路と機能部との間を低抵抗化することができるとともに、通電経路の冗長性を高めることができる。
【0018】
また、前記シリコン基板に対応する複数のチップ部を含んだシリコンウエハーを用い、前記複数のチップ部に一括して前記電気回路を形成する工程と前記第1貫通電極を形成する工程と前記第2貫通電極を形成する工程とを行うことにより、前記複数のチップ部の各々に前記電気回路と前記第1貫通電極と前記第2貫通電極とを形成し、次いで前記電気特性を検査する工程を行った後に前記複数のチップ部を個片化することにより前記複数のチップ部と1対1で対応する複数の半導体装置を一括して製造するとよい。
【0019】
このようにすれば、複数の半導体装置を一括して製造することができ、半導体装置を効率よく製造することができる。また、半導体装置になるチップ部について個片化する前に電気特性を検査するので、良好な作業性で効率よく検査することができる。また、検査により検出された欠陥を補修することが容易になる。このように、半導体装置を良好な歩留りで効率よく製造することができる。
【0020】
本発明の半導体装置は、シリコン基板に設けられ、半導体素子を含んだ電気回路と、前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記電気回路と電気的に接続される第1貫通電極と、前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記シリコン基板の片面で前記第1貫通電極と短絡する第2貫通電極と、を備えることを特徴とする。
【0021】
このようにすれば、半導体装置の製造過程で、第1貫通電極及び第2貫通電極の電気特性を効率よく検査することが可能であるので、低コストで良好な特性の半導体装置にすることができる。
【0022】
本発明の電子部品は、本発明に係る半導体装置と、前記電気回路から供給される電気信号により駆動される機能部と、を備え、前記電気回路が前記シリコン基板の前記片面に設けられており、前記機能部の電極が、前記裏面において前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極と短絡されていることを特徴とする。
【0023】
このようにすれば、半導体装置の第1貫通電極及び第2貫通電極の電気特性を良好にすることができるので、機能部に電気信号を良好に伝達することができ、良好に動作する電子部品になる。電気回路と機能部との間に第1貫通電極及び第2貫通電極が互いに並列に接続されるので、電気回路と機能部との間を低抵抗化することができる。電子部品の使用時等に第1貫通電極と第2貫通電極の一方が破損した場合でも、他方を介して機能部に電気信号を伝達することができ、機能部を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す斜視模式図である。
【図2】(a)は、半導体装置の平面、(b)は(a)のA−A’線断面図である。
【図3】電気特性の検査方法を示す説明図である。
【図4】第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。
【図5】(a)〜(c)は、半導体装置の製造方法を示す工程図である。
【図6】(a)〜(c)は、図5(c)から続く工程図である。
【図7】(a)、(b)は、図6(c)から続く工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造の寸法や縮尺を実際の構造と異ならせている場合がある。実施形態において同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略する場合がある。
【0026】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電子部品1の概略構成を示す斜視模式図である。図1に示すように電子部品1は、本発明を適用した半導体装置2と、振動子(機能部)3とを備えている。実際には、振動子3は半導体装置2と一体化されているが、図1では振動子3を半導体装置2と分離して図示している。
【0027】
半導体装置2は、シリコン基板20を主体として構成されている。シリコン基板20の表裏両面のうちの表面(片面)20aに、電気回路を含んだ素子層21が設けられている。シリコン基板20を貫通して、第1貫通電極22、第2貫通電極23が設けられている。第1貫通電極22は、素子層21の電気回路と電気的に接続されている。第2貫通電極23は、表面20a側においてパッド電極24を介して第1貫通電極22と短絡している。第1貫通電極22は、裏面20bに設けられた第1電極部25と導通している。第2貫通電極23は、裏面20bに設けられた第2電極部26と導通している。
【0028】
振動子3は、半導体装置2の裏面20bに実装されている。振動子3は、中空のパッケージ30を含んでいる。パッケージ30内に、水晶等からなる圧電振動片31が片持ちに保持されている。圧電振動片31は、パッケージ30に運動可能に収容されて封止されている。パッケージ30の表面に、外部接続端子32が設けられている。外部接続端子32は、圧電振動片31と電気的に接続されている。
【0029】
振動子3は、外部接続端子32が第1電極部25及び第2電極部26と導通するように実装されている。電気回路から出力される電気信号は、第1貫通電極22及び第2貫通電極23を介して振動子3に伝達され、振動子3を駆動する。
【0030】
図2(a)は半導体装置2の構成要素を裏面20b側から見た平面配置図、図2(b)は図2(a)のA−A’線断面図である。図2(a)、(b)に示すように素子層21は、半導体素子部211と配線213とを含んだ電気回路、絶縁層212、パッド電極24を含んでいる。
【0031】
半導体素子部211は、その詳細な構造を図示しないが、シリコン基板20の表層を活性層として形成されたトランジスターやメモリー素子等の半導体素子により構成される。
絶縁層212は、半導体素子部211の一部を構成する層間絶縁膜等を含んでおり、シリコン基板20の表面20aを覆って設けられている。絶縁層212は、シリコン酸化物やシリコン窒化物等の絶縁材料からなる。
配線213は、例えばアルミニウム等の導電材料からなり、ビア等を介して半導体素子部211と電気的に接続されている。
【0032】
パッド電極24は、例えばアルミニウム等の導電材料からなり、配線213と導通している。本実施形態におけるパッド電極24は、平面形状が略矩形になっている。パッド電極24の一辺の長さは、例えば50〜100μm程度である。パッド電極24の平面形状は、矩形以外の多角形や円形、楕円形、これらを組み合わせた形状であってもよく、特に限定されない。
【0033】
シリコン基板20を貫通して、第1貫通孔22a、第2貫通孔23aが設けられている。第1貫通孔22a、第2貫通孔23aは、軸方向に直交する平面形状が例えば略円形のものである。本実施形態において第1貫通孔22aの内径(直径)は、第2貫通孔23aの内径と略一致しており、例えば30〜50μm程度である。第1貫通孔22a、第2貫通孔23aは、裏面20bから共通のパッド電極24に通じるように配置されている。ここでは、裏面20bの面方向においてパッド電極24の対角に位置するように、第1貫通孔22a、第2貫通孔23aが形成されている。
【0034】
第1貫通孔22a、第2貫通孔23aの平面形状は、多角形や楕円形、これらを組み合わせた形状であってもよく、特に限定されない。また、第1貫通孔22a、第2貫通孔23aの平面形状の寸法が互いに異なっていてもよい。
【0035】
第1貫通孔22a、第2貫通孔23aの内壁を覆って、絶縁材料からなるパッシベーション膜27が設けられている。本実施形態におけるパッシベーション膜27は、第1貫通孔22aの内壁、第2貫通孔23aの内壁、及び裏面20bにわたって設けられている。パッシベーション膜27として、例えばシリコン基板の表層を熱酸化した膜、スパッタリング法やCVD法で成膜された膜、樹脂材料からなる膜等を用いることができる。
【0036】
第1貫通電極22とシリコン基板20との間の容量や、第2貫通電極23とシリコン基板20との間の容量を低減するには、パッシベーション膜27の誘電率が低くすることや、膜厚を厚くすることが有効である。このような観点で、本実施形態では樹脂材料からなるパッシベーション膜27を採用している。パッシベーション膜27の膜厚は、例えば第1貫通孔22a内、第2貫通孔23a内で2〜5μm程度にすればよく、裏面20b上で5μm以上、好ましくは10μm以上にするとよい。
【0037】
パッシベーション膜27を覆うとともに第1貫通孔22a、第2貫通孔23a内のパッド電極24を覆って、バリア膜28が形成されている。バリア膜28は、第1貫通電極22、第2貫通電極23に含まれる導電材料が、シリコン基板20に拡散することを防止するものである。バリア膜28は、例えばチタン、チタンタングステン、チタンナイトライド等からなる。
【0038】
第1貫通孔22a内においてパッシベーション膜27、バリア膜28に囲まれる部分に、パッド電極24と接触する中実構造の第1貫通電極22が設けられている。第1貫通孔22a内においてパッシベーション膜27、バリア膜28に囲まれる部分に、パッド電極24と接触する中実構造の第2貫通電極23が設けられている。
【0039】
第1貫通電極22、第2貫通電極23は、平面視したパッド電極24上の対角に配置されている。すなわち、第1貫通電極22と第2貫通電極23との間の距離が、ある程度以上に確保されており、第1貫通電極22と第2貫通電極23との間の容量が最低限度まで低減されている。第1貫通電極22、第2貫通電極23の形成材料は、形成方法に応じて公知の導電材料から適宜選択される。貫通孔の内壁に良好に導電材料を成膜する方法としては、めっき法が知られている。めっき用の金属としては、ニッケル、金、銅、スズ、銀スズ銀等が挙げられる。
【0040】
なお、第1、第2貫通電極の構造としては、中実構造の他に、バリア膜28を覆って設けられた導電膜からなる中空構造であってもよい。この場合には、中空構造に囲まれる部分に樹脂等を埋め込むことにより、第1、第2貫通電極を補強するとよい。
【0041】
第1電極部25、第2電極部26は、互いに接触しないように、離間して配置されている。本実施形態の第1電極部25、第2電極部26は、いずれも、裏面20bにおける平面形状が略矩形のものである。また、第1電極部25、第2電極部26は、いずれもシリコン基板20の面方向における面積がパッド電極24よりも大きくなっている。
【0042】
ここでは、第1電極部25が第1貫通電極22と一体に形成されており、第2電極部26が第2貫通電極23と一体に形成されている。第1電極部25、第2電極部26にわたってハンダ部33が設けられている。第1電極部25及び第2電極部26は、ハンダ部33を介して外部接続端子32と導通している。
【0043】
次に、振動子3が実装される前の半導体装置2に対して、電気特性を検査する方法について説明する。図3は、本発明に係る電気特性の検査方法を示す説明図である。
ここでは、図3に示すように、検査装置6を用いて電気特性を検査する。検査装置6は、一対の端子(プローブ)61、62を有しており、プローブ61、62間の導通を検出可能なものである。電気特性を詳細に検査する観点で、検査装置6としてプローブ61、62間の電気抵抗値を測定可能なものを用いるとよい。
【0044】
電気特性を検査するには、一方のプローブ61を第1電極部25に接触させるとともに、他方のプローブ62を第2電極部26に接触させる。第1電極部25、第2電極部26がパッド電極24よりも大面積になっているので、半導体装置2の両面からプローブを接触させる手法と比較して、抵抗値を測定可能な位置にプローブを配置することが容易である。
【0045】
また、一対のプローブ61、62を半導体装置2の1つの面(裏面20b)にて操作すればよいので、作業性が格段に向上する。また、半導体装置2を表面20aが被覆されている状態でも電気特性を検査することができるので、検査中に半導体装置2を表面20a側にて支持することもできる。これにより、半導体装置2を安定に保持することができ、半導体装置2に対するプローブ61、62の相対位置を高精度に制御することができる。
【0046】
以上のようにプローブ61、62を半導体装置2に接触させ、プローブ61、62間の通電状態を検出することにより、第1貫通電極22又は第2貫通電極23における断線を検出することができる。また、プローブ61、62間の抵抗値を測定すると、第1貫通電極22と第2貫通電極23とが直列に接続される場合の抵抗値が得られる。
【0047】
また、振動子3の実装時におけるパッド電極24とハンダ部33との間の抵抗値を推定することもできる。第1貫通電極22の抵抗値は、軸方向の長さ(シリコン基板20の厚み)に比例し、軸方向に直交する断面における面積に反比例する。したがって、第1貫通電極22の形状や寸法、第2貫通電極23の形状や寸法、測定された抵抗値に基づいて、第1貫通電極22の抵抗値、第2貫通電極23の抵抗値をそれぞれ算出することができる。実装時には、パッド電極24とハンダ部33との間に第1貫通電極22と第2貫通電極23とが並列に接続され、第1貫通電極22の抵抗値及び第2貫通電極23の抵抗値が既知であるので、パッド電極24とハンダ部33との間の抵抗値を簡易に推定することができる。
【0048】
特に、本実施形態では、第1貫通電極22と第2貫通電極23とで、長さ及び断面積が略一致しており抵抗値が略一致するので、実装時の抵抗値を容易に推定することができる。また、第1貫通電極22と第2貫通電極23との間に接続される導電部(ここではパッド電極24)の抵抗値等のように、検査に影響を及ぼすパラメータを予め、判定プログラム等に登録しておき、判定プログラムにより電気特性を判定させてもよい。パッド電極24の抵抗値等は、表面20a側に配置される構成要素の形成後に測定可能である。
【0049】
以上のような構成の半導体装置2にあっては、電気特性を良好に検査することができるので、品質を確保することが容易である。したがって、半導体装置2を高品質のものにすることが容易になり、電子部品1を高品質のものすることが容易になる。
【0050】
電気回路と外部接続端子32との間の通電経路において、第1貫通電極22が第2貫通電極23と並列に接続されている。したがって、電気回路と外部接続端子32との間の通電経路を低抵抗にすることができる。よって、半導体装置2の電気特性を良好にすることができ、電子部品1の電気特性を良好にすることができる。
【0051】
第1貫通電極22が第2貫通電極23と並列に接続されているので、電気信号が通る通電経路の冗長性が高くなり、高信頼性の半導体装置2になっている。例えば、半導体装置2の使用時において、仮に第1貫通電極22が損傷したとする。この場合には、電気回路から供給される電気信号が第2貫通電極23を介して振動子3に伝達され、振動子3を動作させることができる。このように、半導体装置2が高信頼性のものになっているので、電子部品1も高信頼性のものになっている。
【0052】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、機能部を駆動する電気信号の通電経路として主として第1貫通電極が機能し、主として第2貫通電極は検査時の通電パスとして機能する点である。
【0053】
図4は、第2実施形態の半導体装置4について、構成要素の平面配置を示す図である。半導体装置4において、シリコン基板20内部、シリコン基板20の表面20a(図2(b)参照)の構造については、第1実施形態と同様である。図3に示すように、半導体装置4の裏面には、第1電極部25、第2電極部26が設けられている。第1電極部25は、第2電極部26と独立しており、第2電極部26よりも大面積になっている。振動子3の外部接続端子32は、第1電極部25と短絡し、かつ第2電極部26と直接的に導通(短絡)しないように配置されている。第1電極部25は、第1貫通電極22と一体に形成されている。第2電極部26は、第2貫通電極23と一体に形成されている。
【0054】
このような構成の半導体装置4にあっては、第1実施形態と同様に効率よく電気特性を検査することが可能になっている。したがって、半導体装置2を高信頼性のものにすることが容易になり、電子部品1を高信頼性のものにすることが容易になる。なお、第2貫通電極の寸法を第1貫通電極と異ならせる場合には、第2貫通電極の形成不良が著しく増加しない程度の形成過程のマージンの範囲内で、第2貫通電極の寸法を決定するとよい。
【0055】
なお、第1、第2実施形態では、シリコン基板20の表面に素子層21が設けられている構成を例に説明したが、素子層21上にウエハレベルCSP層が設けられる構成を採用することもできる。ウエハレベルCSP層は、例えば素子層21と絶縁層を介して設けられる再配線層や、バンプ電極等の実装端子を含むものである。絶縁層は、例えばポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等からなり、再配置配線は例えば銅等の導電材料からなる。ウエハレベルCSP層を設けることにより、半導体装置2をプリント基板等の基板上に直接実装することが可能になる。貫通電極と導通接続されないパッド電極を設ける場合には、このようなパッド電極をウエハレベルCSP層の表面に露出する端子と電気的に接続しておくとよい。
【0056】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態として、本発明の半導体装置の製造方法を説明する。ここでは、第1実施形態で説明した半導体装置の構造に基づいて説明する。
【0057】
図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)、図7(a)、(b)は、第3実施形態の製造方法を示す工程図である。
まず、図5(a)に示すように、シリコンウエハー7を用意する。シリコンウエハー7は、複数のチップ部71を含んでいる。1つのチップ部71は、後に1つの半導体装置2になる部分である。すなわち、チップ部71の各々が、半導体装置2のシリコン基板20に相当する。以下に説明する処理は、断りがない限り、複数のチップ部71に対して一括して行っている。
【0058】
図5(b)に示すように、シリコン基板20の表層や表層上にトランジスターやメモリー素子等の半導体素子を形成し、半導体素子部211及び配線213を含んだ電気回路を形成する。また、電気回路の一部として、あるいは電気回路を保護する保護膜として絶縁層212を形成する。そして、絶縁層212上に配線213と電気的に接続されるパッド電極24を形成する。また、必要に応じて、素子層21上、あるいは素子層21の一部を含んだウエハレベルCSP層を形成してもよい。次に説明する工程を行う前に、表面20a側に形成された各種構成要素の電気特性を検査しておいてもよい。
【0059】
次いで、図5(c)に示すように、シリコン基板20の表面20a側に、接着剤81により支持基板8を貼り付けた後、支持基板8をサポートとしてシリコン基板20の裏面20b側を薄厚化する。具体的には、砥石等の研削部材を用いてシリコン基板20を研削(バックグラインド)し、シリコン基板20の板厚が100μm程度になるまで処理する。
【0060】
シリコン基板20が支持基板8により補強されているので、シリコン基板20の損傷が格段に低減されるとともに、シリコン基板20のハンドリング性が高くなる。なお、バックグラインド等により裏面20bに破砕層が形成される場合がある。この場合には、ドライエッチングやスピンエッチング、ポリッシュ等により、破砕層を除去するとよい。
【0061】
次いで、図6(a)に示すように、シリコン基板20に支持基板8が貼り付けられた状態で第1貫通孔22a、第2貫通孔23aを形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィ法にてレジストパターンMを形成する。そして、レジストパターンMをマスクにして、RIE、ICP等のドライエッチングによりシリコン基板20、絶縁層212を順にエッチングする。
【0062】
ここでは、第1貫通孔22a、第2貫通孔23aが、平面視したパッド電極24における対角に配置されるようにする。これにより、第1貫通孔22aと第2貫通孔23aとの間隔がある程度以上に確保され、微細な加工を減らすことができるので、第1貫通孔22a、第2貫通孔23aを低コストで効率よく形成することができる。また、第1貫通孔22aの口径と、第2貫通孔23aの口径とを略一致させることにより、第1貫通孔22aの形成過程におけるエッチング速度を第2貫通孔23aと揃えることができる。
【0063】
以上のようにして、裏面20b側からシリコン基板20及び絶縁層212を貫通してパッド電極24を露出させる第1貫通孔22a及び第2貫通孔23aを、一括して形成する。なお、第1貫通孔22a及び第2貫通孔23aをレーザー加工等により形成することも可能である。
【0064】
次いで、図6(b)に示すように、第1貫通孔22aの内壁、第2貫通孔23aの内壁、シリコン基板20の裏面20bを覆うように、パッシベーション膜27を形成する。また、パッシベーション膜27と、第1貫通孔22a内及び第2貫通孔23a内の電極パッド24とを覆うようにバリア膜28を形成する。ここでは、樹脂材料をシリコン基板20の裏面20b側に成膜して、パッシベーション膜27を形成する。樹脂材料の成膜方法としては、スピンコーティング法、スプレイコーティング法、印刷法等が挙げられる。樹脂材料を塗布法等により成膜すれば、無機材料をスパッタ法あるいはCVD法で成膜する場合と比較して、簡易な装置で成膜を行うことができる。また、パッシベーション膜27の膜厚を厚くすることが容易であり、第1貫通電極22とシリコン基板20との間の容量や、第2貫通電極23とシリコン基板20との間の容量を低減することが容易になる。そして、第1貫通孔22a内、及び第2貫通孔23a内において、パッド電極24を被覆した部分のパッシベーション膜27を除去し、パッド電極24を露出させる。
【0065】
なお、シリコン基板20の裏面20bにシリコン酸化物やシリコン窒化物等からなる絶縁膜をスパッタ法あるいはCVD法により形成し、この膜をパッシベーション膜としてもよい。また、樹脂材料からなる膜と無機材料からなる膜を併用してパッシベーション膜にしてもよい。また、次にバリア膜28を形成する前に、酸素やCFを用いたRIE、Arを用いたスパッタエッチング等を行うことにより、パッド電極24上の樹脂残渣や自然酸化膜を除去してもよい。スパッタエッチングの処理量としては、シリコン酸化物のエッチング量に換算して300nm程度にすればよい。
【0066】
そして、パッシベーション膜27と露出させた電極パッド24とを覆うようにバリア膜28を形成した後、バリア膜28を覆うようにシード層(図示略)を形成する。ここでは、スパッタ法を用いてチタンタングステンを成膜してバリア膜28を形成する。シード層は、めっき法による成膜においてめっき用の金属の析出を促進させる層である。シード層の形成材料としては、めっき用の金属の種類に応じて選択される。ここでは、めっき法により銅を成膜して、第1貫通電極22、第2貫通電極23を形成することを予定しており、スパッタ法により銅を成膜してシード層を形成する。バリア膜28の厚みとしては、例えば200nm程度にする。シード層の厚みとしては、例えば300nm程度にする。
【0067】
次いで、図6(c)に示すように、第1貫通孔22a内に第1貫通電極22を形成するとともに、第1貫通電極22と一括して第2貫通孔23a内に第2貫通電極23を形成する。本実施形態では、電気化学プレーティング法を用いてシード層にめっき(銅)を析出させ、中実構造の第1貫通電極22、第2貫通電極23を一括して形成する。
【0068】
ここでは、めっきを析出させない部分をレジストパターンで被覆した状態で、めっき処理を行う。裏面20bに再配置配線等を形成する場合には、再配置配線の形成予定領域をレジストパターンの開口部にしておくとよい。これにより、第1貫通電極22等と再配置配線とを一括して形成することができる。めっきの処理時間を管理することにより、中空構造の第1貫通電極、第2貫通電極を形成してもよい。
【0069】
そして、レジストパターンを除去した後に、裏面20bを覆う部分のめっきやバリア膜28、シード層を適宜パターニングして、裏面20bにおいて互いに離間した第1電極部25、第2電極部26を形成する。必要に応じて、裏面20bに設けられた導電部分の間において絶縁すべき部分に絶縁部を形成し、裏面20bに実装用のハンダ部33等を形成する。絶縁部は、例えばソルダーレジスト等により形成することができ、その厚みとしては10〜20μm程度にすればよい。ハンダ部33は、第1電極部25と第2電極部26とにわたって形成する。これにより、第1電極部25と第2電極部26とが裏面20b側にて短絡する。ハンダ部33は、後に形成してもよく、例えば振動子3を直前に形成してもよい。
【0070】
次いで、図7(a)に示すように、シリコン基板20に支持基板8が貼り付けられた状態で、第1実施形態と同様の検査装置6により、電気特性の検査を行う。電気特性の検査については、図5に示したチップ部71の全部に対して行ってもよいし、一部を抽出して行ってもよい。
【0071】
ところで、通常の製造方法では、シリコン基板の表裏両面における貫通電極の両端の各々に、検査装置の一対のプローブを電気的に接続するので、支持基板を貼り付けた状態で検査することが難しい。
【0072】
本発明の製造方法では、表面20aが支持基板8に覆われた状態であっても、良好に電気特性を検査することが可能である。シリコン基板20は、薄厚化されていることにより単独では割れ等の損傷を生じやすくなっている。しかしながら、シリコン基板20が支持基板8により補強されているので、検査前後等におけるシリコンウエハー7の搬送中や検査中にシリコン基板20が損傷することが格段に低減される。
【0073】
また、支持基板8をサポートとして、シリコンウエハー7を安定して保持することができるので、プローブ61、62の位置を高精度に制御することができ、電気特性の検査を高精度に行うことができる。このように、シリコンウエハー7が個片化(チップ化)される前に、良好に電気特性の検査を行うことができるので、第1貫通電極22又は第2貫通電極23に断線等の欠陥を生じていた場合には、これを補修することが容易になる。
【0074】
次いで、図7(b)に示すように、シリコンウエハー7を個片化することにより、チップ部71の各々が半導体装置2となる。ここでは、シリコン基板20の裏面20bの上にダイシングテープ等を貼付ける。そして、ダイシングテープをサポートとして支持基板8をシリコンウエハー7から剥離した後、ダイシングカッター9等によりシリコンウエハー7を個片化する。
【0075】
以上のようにして、複数の半導体装置2が一括して製造される。また、半導体装置2に振動子3を実装することにより電子部品1が得られる。なお、シリコンウエハー7を個片化する前に振動子3を実装することも可能である。例えば、振動子3と1対1で対応するチップ部を複数有するウエハーに、振動子3の各種構成要素を形成する。そして、このウエハーとシリコンウエハー7とを位置合わせして互いに貼り合せる。そして、半導体装置2に対応するチップ部71が振動子3に対応するチップ部と貼り合された状態で、チップ部71ごとに個片化することにより、複数の電子部品1が得られる。このようにすれば、個片化された半導体装置2に、個片化された振動子3を実装する場合に比べて、電子部品1を効率よく製造することができる。
【0076】
以上のような半導体装置2の製造方法にあっては、電気特性の検査を効率よく行うことができ、高品質な半導体装置2を効率よく製造することができる。また、電気特性の検査により検出された欠陥を補修することができ、不良品の数が減ることにより歩留りを高めることができる。
【0077】
なお、本発明の技術範囲は前記実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で多様な変形が可能である。例えば、シリコン基板を貫通して3以上の貫通電極を形成し、これら貫通電極をシリコン基板の一方の面で短絡させてもよい。この場合に、貫通電極から2つを選択して貫通電極間で電気特性を検査するとともに、選択する貫通電極の組合せを異ならせて複数回数の検査を行うこともできる。このようにすれば、欠陥が検出された場合に、欠陥を生じている貫通電極を特定することができる。
また、第1貫通電極と第2貫通電極が、裏面にて短絡しており、表面にて互いに独立している構成にしてもよい。
また、機能部としては、半導体装置2に駆動されるものであれば、振動子3以外のものであってもよい、
【符号の説明】
【0078】
1・・・電子部品、2、4・・・半導体装置、3・・・振動子(機能部)、6・・・検査装置、7・・・シリコンウエハー、8・・・支持基板、9・・・ダイシングカッター、20・・・シリコン基板、20a・・・表面、20b・・・裏面、21・・・素子層、22・・・第1貫通電極、22a・・・第1貫通孔、23・・・第2貫通電極、23a・・・第2貫通孔、24・・・パッド電極、25・・・第1電極部、26・・・第2電極部、27・・・パッシベーション膜、28・・・バリア膜、30・・・パッケージ、31・・・圧電振動片、32・・・外部接続端子、33・・・ハンダ部、71・・・チップ部、81・・・接着剤、91・・・プローブ、92・・・プローブ、211・・・半導体素子部、212・・・絶縁層、213・・・配線、24・・・パッド電極、M・・・レジストパターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコン基板に半導体素子を含んだ電気回路を形成する工程と、
前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記電気回路と電気的に接続される第1貫通電極を形成する工程と、
前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記シリコン基板の片面で前記第1貫通電極と短絡する第2貫通電極を形成する工程と、
前記シリコン基板の前記片面の裏面において、前記第1貫通電極と前記第2貫通電極との間の電気特性を検査する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記電気回路を形成する工程では、前記電気回路を前記片面に形成し、
該電気回路を形成する工程の後、前記第1貫通電極を形成する工程及び前記第2貫通電極を形成する工程の前に、前記シリコン基板の片面に支持基板を貼り合わせた状態で前記シリコン基板の前記片面の裏面を薄厚化する工程を有し、
該薄厚化する工程の後に該支持基板を除去せずに保持した状態で、前記検査する工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1貫通電極を形成する工程は、前記シリコン基板に第1貫通孔を形成する処理と、前記第1貫通孔内に前記第1貫通電極の形成材料を成膜する処理とを含んでいるとともに、
前記第2貫通電極を形成する工程は、前記シリコン基板に第2貫通孔を形成する処理と、前記第2貫通孔内に前記第2貫通電極の形成材料を成膜する処理とを含んでおり、
前記第1貫通孔を形成する処理と前記第2貫通孔を形成する処理とを一括して行うとともに、前記第1貫通電極の形成材料を成膜する処理と前記第2貫通電極の形成材料を成膜する処理とを一括して行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記電気特性を検査する工程の後に、前記裏面にて前記第1貫通電極を第2貫通電極と短絡させる形成する工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記シリコン基板に対応する複数のチップ部を含んだシリコンウエハーを用い、前記複数のチップ部に一括して前記電気回路を形成する工程と前記第1貫通電極を形成する工程と前記第2貫通電極を形成する工程とを行うことにより、前記複数のチップ部の各々に前記電気回路と前記第1貫通電極と前記第2貫通電極とを形成し、次いで前記電気特性を検査する工程を行った後に前記複数のチップ部を個片化することにより前記複数のチップ部と1対1で対応する複数の半導体装置を一括して製造することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
シリコン基板に設けられ、半導体素子を含んだ電気回路と、
前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記電気回路と電気的に接続される第1貫通電極と、
前記シリコン基板を貫通して設けられ、前記シリコン基板の片面で前記第1貫通電極と短絡する第2貫通電極と、を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項6に記載の半導体装置と、
前記電気回路から供給される電気信号により駆動される機能部と、を備え、
前記電気回路が前記シリコン基板の前記片面に設けられており、
前記機能部の電極が、前記裏面において前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極と短絡されていることを特徴とする電子部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−9407(P2011−9407A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150704(P2009−150704)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】