説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】GaN系半導体層とSiC基板との接触抵抗を小さくすること、および高耐圧化すること。
【解決手段】本発明は、3C−SiCからなる基板(10)と、基板(10)上に設けられたGaN系半導体層(18)と、GaN系半導体層(18)上に設けられた第1電極(24)と、基板(10)に設けられた第2電極(28)と、第1電極(24)と第2電極(28)との間に流れる電流を制御する制御電極(26)と、を具備することを特徴とする半導体装置半導体装置およびその製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、GaN系半導体を用いた半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
窒化ガリウム(GaN)を含むGaN系半導体を用いた半導体装置は、高周波かつ高出力で動作するパワー素子として用いられている。なお、GaN系半導体とはGaおよびNを含む半導体であり、例えば、GaN、GaNとAlN(窒化アルミニウム)との混晶であるAlGaN、GaNとInN(窒化インジウム)との混晶であるInGaN、GaNとAlNとInNとの混晶であるAlInGaN等である。
【0003】
パワー素子として用いるためには高電圧で用いることが求められる。このため、高電圧において動作可能な、つまり高耐圧の半導体装置が開発されている。高耐圧な半導体装置を実現するために、基板上のGaN系半導体層上に設けられた第1電極と基板に設けられた第2電極との間に電流を流し、この電流を制御電極で制御するタイプの半導体装置(縦型デバイス)がある。縦型デバイスにおいては、制御電極と第2電極との間にドリフト層や基板が設けられ、ドリフト層や基板の膜厚、キャリア濃度、エネルギーバンドギャップ等を適宜変更することにより高耐圧な縦型デバイスを実現することができる。
【0004】
GaN系半導体層を形成するための基板には、SiC(炭化シリコン)を用いた基板が用いられる。SiCの結晶構造には六方晶(4H、6H等)と立方晶(3C)とがある。これまで、GaN系半導体を用いた半導体装置には六方晶のSiC基板が用いられてきた。特許文献1には3C−SiCの形成技術が開示されている。非特許文献1には、3C−SiC基板を用いたノーマリオフの横型GaN系半導体FETが開示されている。
【0005】
非特許文献2には、4Hまたは6H−SiC中には、六方晶構造の長周期構造に起因したマイクロパイプとよばれるウェハを貫通する中空状の結晶欠陥が生じることが記載されている。
【特許文献1】特開2004−189598号公報
【非特許文献1】Masayuki Abe etal. IEICE TRANS. ELECTRON VOL.E89-C, No.7 July 2006 P1057-1063.
【非特許文献2】荒井和雄、吉田貞史共編、「SiC素子の基礎と応用」、21頁、オーム社、平成15年3月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
GaN系半導体を用いた縦型デバイスにおいては、GaN系半導体層とSiC基板との界面を縦方向に電流が流れるため、GaN系半導体層とSiC基板との接触抵抗を小さくすることが求められる。また、パワー素子として用いるため高耐圧であることが求められている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、GaN系半導体を用いた縦型デバイスにおいて、GaN系半導体層とSiC基板との接触抵抗を小さくすること、および高耐圧化することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、3C−SiCからなる基板と、該基板上に設けられたGaN系半導体層と、前記GaN系半導体層上に設けられた第1電極と、前記基板に設けられた第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に流れる電流を制御する制御電極と、を具備することを特徴とする半導体装置である。本発明によれば、SiC基板をエネルギーバンドギャップの小さく、マイクロパイプの発生し難い3C−SiCとすることにより、GaN系半導体層とSiC基板との接触抵抗を小さくし、かつ高耐圧化することができる。
【0009】
上記構成において、前記基板と前記GaN系半導体層との間に設けられたGaNまたは3C−SiCからなるドリフト層を具備する構成とすることができる。特に、SiCはSiに比べ約10倍の絶縁耐圧を有し、厚膜にすることができる。
【0010】
上記構成において、前記基板は主面が立方晶(111)面基板であり、前記GaN系半導体層は六方晶(0001)面を表面とする構成とすることができる。この構成によれば、ピエゾ効果が大きく、第1電極の接触抵抗を低減させることができる。
【0011】
上記構成において、前記基板と接しGaN層と格子整合する化合物からなる核生成層を具備することができる。この構成によれば、SiC基板上にGaN層を容易に形成することが可能な半導体装置を提供できる。
【0012】
上記構成において、前記核生成層は離間して前記基板に接し複数設けられてなることを特徴とする構成とすることができる。この構成によれば、SiC上に容易にGaN層を形成し、かつGaN層と基板との接触抵抗を低減させることができる。
【0013】
上記構成において、前記ドリフト層および前記GaN系半導体層は、MOCVD法で成長されてなる構成とすることができる。また、上記構成において、前記制御電極は、前記制御電極は前記GaN系半導体層上に設けられ、前記GaN系半導体層に流れる電流を制御する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
マイクロパイプは、基板に対して縦方向に成長するため、同じく基板に対して縦方向に電界が印加されるデバイス(縦型デバイス)では、このマイクロパイプに電位差が生じて、リークパスとなってしまう。本発明によれば、マイクロパイプが低減された構造を得ることができるため、リークパスが低減されて、デバイスの高耐圧化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面を参照に説明する。
【実施例1】
【0016】
実施例1は3C−SiC基板10上にGaNからなるドリフト層12が直接設けられたGaN系半導体を用いたFETの例である。図1(a)から図2(c)は実施例1に係るFETの製造工程を示す断面図である。図1(a)を参照に、立方晶(111)面を主面とする3C−SiC基板10上に、GaN系半導体層18として、N型のGaNドリフト層12、P型AlGaN電子制御層14およびN型GaNキャップ層16をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用い六方晶(0001)面を主面に形成する。3C−SiC基板10は、Si(シリコン)を不純物とし1018cm−3以上のキャリア濃度を有している。ドリフト層12は、成長温度が1000℃から1100℃においてNH(アンモニア)およびTMG(トリメチルガリウム)を用い成長する。膜厚は例えば3μm以上でありSiを用い1015cm−3から1016cm−3のキャリア濃度を有している。電子制御層14は、成長温度が1050℃から1200℃においてTMGおよびTMAl(トリメチルアルミニウム)を用い成長する。膜厚は、例えば200nmでありMg(マグネシウム)を用い1018cm−3程度のキャリア濃度を有し、組成比は例えばAl0.25Ga0.75Nでる。キャップ層16は、成長温度が900℃から1100℃においてNHおよびTMGを用い成長する。膜厚は、例えば500nmでありSiを用い1018cm−3から1019cm−3のキャリア濃度を有している。
【0017】
図1(b)を参照に、例えば塩素系のドライエッチングを行うことによりGaN系半導体層18にドリフト層12に達する溝部30を形成する。図1(c)を参照に、溝部30内の側面、底面およびキャップ層16上にi−GaN電子走行層20、i−AlNバリア層22を形成する。これにより、電子制御層14の側面にGaN電子走行層20、AlNバリア層22が形成される。電子走行層20およびバリア層22の膜厚は例えば10nmから100nmとすることができる。
【0018】
図2(a)を参照に、ソース電極24(第1電極)を形成すべき領域の電子走行層20およびバリア層22を除去する。キャップ層16上に(GaN系半導体層18上に)、Ti/AlまたはTi/Auからなるソース電極24を蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。図2(b)を参照に、溝部30内にNi/AlまたはNi/Auからなるゲート電極26(制御電極)を例えば蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。これにより、バリア層22の電子制御層14に対抗する側面にゲート電極26が形成される。図2(c)を参照に、基板10を例えば200μm以下の厚さとなるように研磨する。基板10の下に基板10に接続するようにTi/AlまたはTi/Auからなるドレイン電極28(第2電極)を蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。
【0019】
図2(c)の矢印のように、実施例1に係るFETにおいて、ソース電極24からキャップ層16に注入された電子は、電子制御層14がP型でバリアとなるため電子走行層20を通り、ドリフト層12、基板10を通りドレイン電極28に至る。ゲート電極26はソース電極24とドレイン電極28との間を流れる電流を制御する。言い換えれば、ゲート電極26はGaN系半導体層上に設けられ、GaN系半導体層18に流れる電流を制御する。このようにして、FETとして動作する。
【0020】
六方晶の4Hまたは6H−SiCはエネルギーバンドギャップが約3.0eVと大きいため絶縁基板として用いる場合には適している。しかし、GaN層との界面ではコンダクションバンドの不連続エネルギーΔEcが大きい。このため、SiC基板上にGaN層を形成すると、SiCとGaNとの界面の直交方向の接触抵抗が大きくなり電気伝導特性が劣化する。
【0021】
3C−SiCはエネルギーバンドギャップが約2.2eVであり、実施例1のように3C−SiCからなる基板10上にGaNドリフト層12を設けた場合、基板10とGaNドリフト層12との界面のΔEcは小さい。よって、基板10とドリフト層12との間の接触抵抗が小さくなる。これにより、ソース電極24とドレイン電極28との間を流れる電流の伝導特性が良好となる。
【0022】
前述のように4H、6H−SiC基板にはマイクロパイプが発生している。そのため、4H、6H−SiC基板上にGaN系半導体層18を成長した場合は、下地の基板の欠陥が影響しGaN系半導体層18にもマイクロパイプにともなう欠陥が発生してしまう。成長過程においてマイクロパイプにともなう欠陥は若干埋もれるもののマイロパイプにともなう欠陥を完全になくすことはできない。図2(c)のように縦型デバイスにおいてゲート電極26とドレイン電極28との間の電界の加わる方向は基板10の主面とほぼ垂直方向となる。(0001)を主面とする4H、6H−SiC基板の場合、基板10の主面に対し垂直方向と平行にマイクロパイプが形成される。このように電界の方向にほぼ平行にマイクロパイプが形成されるため、リーク電流が増大し高耐圧の実現が難しい。つまり、4H、6H−SiCを縦型デバイスに適用する場合は、マイクロパイプが悪影響を及ぼす。この時、リーク電流は、マイクロパイプを通じて流れるため、マイクロパイプが低減されることが好ましい。
【0023】
一方、3C−SiC基板10上にGaN系半導体層18を設けた場合、マイクロパイプが発生し難い。前述のようにマイクロパイプは六方晶系結晶構造の4Hあるいは6H−SiC基板のもつ長周期構造に起因している。よって、単周期構造の3C−SiCはマイクロパイプの発生は少ない。例えば、マイクロパイプの密度は4H、6H−SiCの場合10個/cm−3以上であるのに対し、3C−SiCは0から1個/cm−3と一桁小さい。よって、実施例1によれば、縦型デバイスにおいて、ゲート電極26とドレイン電極28との間にリーク電流の原因になるマイクロパイプが発生し難いため、ゲート電流26が制御する電子走行層20にマイクロパイプが少ない。したがって、電子走行層20からのリーク電流が低減されるべきゲート電極26とドレイン電極28間に高い電界を印加することができる。以上により、高耐圧化が可能となる。
【0024】
さらに、基板10は立方晶(111)面を主面とする基板であり、GaN系半導体層18は六方晶(0001)面を主面とすることが好ましい。主面を立方晶(111)面とする3C−SiC基板上には3C−GaN立方晶(111)またはGaN六方晶(0001)を成長することができる。六方晶(0001)面を主面とするGaN系半導体層18の場合には、ピエゾ電荷が形成されやすい。よって、ピエゾ電荷を用い高濃度な2DEG(2 dimension electron gas)を形成することができ、ソース電極24のキャップ層16へのコンタクト抵抗を小さくすることができる。
【実施例2】
【0025】
実施例2はSiCドリフト層11を有する例である。図3を参照に、実施例1のGaNドリフト層12の代わりに立方晶(111)面を主面とする3C−SiCドリフト層11が設けられている。3C−SiCドリフト層11上にGaN系半導体層18aとしてAlGaN電子制御層14およびキャップ層16をMOCVD法を用い六方晶(0001)を主面に形成する。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。このように、基板10とGaN系半導体層18aとの間に3C−SiCドリフト層11を設けることができる。SiCはSiに比べ約10倍の絶縁耐圧を有している。3C−SiC基板10を用いることにより、3C−SiCドリフト層11内のマイクロパイプにともなう欠陥を低減させることができ、3C−SiCドリフト層11を厚膜化することができる。よって、高耐圧化が可能となる。これにより、実施例2においては基板10とGaN系半導体層18aとの接触抵抗が小さく、高耐圧な縦型デバイスを提供することができる。
【0026】
実施例2のようにGaN系半導体層18aの最下層はGaN層である必要は無い。例えば、この最下層の材料がGaN等の六方晶SiCとの界面でΔEcが大きくなる場合、基板を3C−SiCとすることにより、第1電極と第2電極との間の良好な導電特性を得ることができる。よって、実施例1のように、GaN系半導体層18の最下層はGaN層またはGaN層よりΔEcが小さいGaN系半導体層の場合、特に本発明の接触抵抗の低減という効果を奏することができる。
【実施例3】
【0027】
実施例3は、GaN系半導体層18と3C−SiC基板10との間に核生成層32を有する例である。図4(a)を参照に、基板10上に接するように、例えばAlInGaNからなる核生成層32をMOCVD法を用い形成する。核生成層32は、AlInGaN以外にもZnO(酸化亜鉛)またはZrB(ホウ化ジルコニウム)を用いることができる。このように、GaN層と格子整合する材料が好ましい。図4(b)を参照に、核生成層32上に、核生成層32に接するようにGaNドリフト層12を形成する。以下、実施例1と同様にGaN系半導体層18を形成する。図4(c)を参照に、実施例1と同様に、電子走行層20、バリア層22、ソース電極24、ゲート電極26およびドレイン電極28を形成し、実施例3に係るFETが完成する。
【0028】
SiC基板10上に直接GaN層を成長する場合、SiN基板10表面にGaN層が形成される核が生じ難い。そこで、実施例3のように、基板10上に核生成層32を形成し、核生成層32上にドリフト層12を形成する。これにより、SiC基板10上に核生成層32は容易に成長可能で、核生成層32上にはGaN層を成長するための核が生成されるため、GaNドリフト層12を容易に成長することができる。AlInGaNを核生成層32として用いる場合、核生成層32はAlNを多く含むほうが核を生成し易い。しかしながら、AlNを多く含むとエネルギーバンドギャップが大きくなり、縦方向に流れる電流のバリアとなってしまう。そこで、InNを含む混晶としてエネルギーバンドギャップがGaNと同程度とすることが好ましい。核生成層32の膜厚は核生成する程度の厚さであればよいが、例えば5nmから100nmである。また、核生成層32は電流が流れるよう、1017cm−3から1018cm−3のキャリア濃度を有していることが好ましい。
【実施例4】
【0029】
実施例4は、例えば、AlInGaNからなる核生成層32aを基板10に接しかつ離間して複数設け、GaNドリフト層12は核生成層32aの間で基板10と接している例である。図5(a)を参照に、実施例3の図4(a)の工程後、核生成層32を分離するようにエッチングし、複数の核生成層32aを形成する。図5(b)を参照に、実施例1と同様にGaN系半導体層18をMOCVD法を用い形成する。このとき。GaNドリフト層12は核生成層32aの間で基板10と接するように形成する。その他の構成は実施例3の図4(c)と同じであり説明を省略する。
【0030】
実施例4においては、GaNドリフト層12が成長する際、核生成層32aの上方および横方向に向かってGaNが成長する。このように、GaN層は核生成層32aからラテラル成長する。よって、実施例3のように核生成層32が基板10の全面を覆っていなくともよい。実施例4の核生成層32a各々の間隔はGaNがラテラル成長しうる長さが好ましく、1μmから10μm程度が好ましい。
【0031】
実施例4によれば、GaNドリフト層12を成長する際の核を生成するための層は核生成層32aが担う。一方、核生成層32aの間でGaNドリフト層12と基板10とが直接接しているため、GaNドラフト層12と基板10との間を直接電流が流れる。よって、実施例3のように核生成層32を導入したことに起因する接触抵抗の増大等を抑制することができる。核生成層32aは接触抵抗をより低減するため、1017cm−3から1018cm−3のキャリア濃度を有していることが好ましい。なお、核生成層32aは基板10内に溝を形成し溝内に形成してもよい。
【0032】
実施例1から実施例4は縦型のFETの例であったが、GaN系半導体層上に設けられた第1電極と基板に設けられた第2電極との間を電流が流れるトランジスタであれば、同様の効果を奏することができる。例えば、第1電極がエミッタ電極、第2電極がコレクタ電極、制御電極がベース電極であるバイポーラトランジスタ、第1電極がエミッタ電極、第2電極がコレクタ電極、制御電極がゲート電極であるIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)とすることもできる。
【0033】
以上、発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1(a)から図1(c)は実施例1に係るFETの製造工程を示す断面図(その1)である。
【図2】図2(a)からび図2(c)は実施例1に係るFETの製造工程を示す断面図(その2)である。
【図3】図3は実施例2に係るFETの断面図である。
【図4】図4(a)から図4(c)は実施例3に係るFETの製造工程を示す断面図である。
【図5】図5(a)および図5(b)は実施例4に係るFETの製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
10 基板
11 SiCドリフト層
12 GaNドリフト層
13 上部GaN層
14 電子制御層
16 キャップ層
18、18a GaN系半導体層
20 電子走行層
22 バリア層
24 ソース電極
26 ゲート電極
28 ドレイン電極
30 溝部
32、32a 核生成層
34 下部GaN層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3C−SiCからなる基板と、
該基板上に設けられたGaN系半導体層と、
前記GaN系半導体層上に設けられた第1電極と、
前記基板に接続された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に流れる電流を制御する制御電極と、を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記基板と前記GaN系半導体層との間に設けられたGaNまたは3C−SiCからなるドリフト層を具備することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記基板は主面が立方晶(111)面基板であり、前記GaN系半導体層は六方晶(0001)面を表面とすることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記基板と接しGaN層と格子整合する化合物からなる核生成層を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の半導体装置。
【請求項5】
前記核生成層は離間して前記基板に接し複数設けられてなることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
【請求項6】
前記ドリフト層および前記GaN系半導体層は、MOCVD法で成長されてなることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
【請求項7】
前記制御電極は、前記GaN系半導体層上に設けられ、GaN系半導体層に流れる電流を制御することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−91595(P2008−91595A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−270286(P2006−270286)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【出願人】(000154325)ユーディナデバイス株式会社 (291)
【復代理人】
【識別番号】100137615
【弁理士】
【氏名又は名称】横山 照夫
【復代理人】
【識別番号】100134511
【弁理士】
【氏名又は名称】八田 俊之
【Fターム(参考)】