説明

受容体機能調節剤

糖尿病や高脂血症などの予防・治療薬として有用な14273受容体機能調節剤の提供。芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物を含有してなる14273受容体機能調節剤。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物を含有してなる14273受容体機能調節剤。
【請求項2】
化合物が芳香環を2個以上含有するカルボン酸またはその誘導体である請求項1記載の剤。
【請求項3】
化合物が、式

〔式中、環Aは置換基を有していてもよい芳香環を、環Bは−Y−COOH以外にさらに置換基を有していてもよい芳香環を、XおよびYはそれぞれスペーサーを、−Y−COOHは環B上の任意の位置に置換している。〕で表わされる化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグである請求項1記載の剤。
【請求項4】
芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する14273受容体機能調節薬を含有してなる糖尿病、高脂血症、肥満または拒食症の予防・治療剤。
【請求項5】
芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物を含有してなるストレス調節剤。
【請求項6】


〔Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいヒドロキシ基、置換基を有していてもよいカルボキシル基、アシル基または置換基を有していてもよいアミノ基を、
は水素原子、フッ素原子、塩素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいヒドロキシ基、置換基を有していてもよいカルボキシル基、アシル基または置換基を有していてもよいアミノ基を、
ただし、RとRの一方が水素原子の時、他方は水素原子ではない、
は水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を、
は水素原子、フッ素原子、塩素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいヒドロキシ基、置換基を有していてもよいカルボキシル基、アシル基または置換基を有していてもよいアミノ基を、
とRは互いに結合して置換基を有していてもよい環を形成していてもよい、
は水素原子、フッ素原子、塩素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいヒドロキシ基、置換基を有していてもよいカルボキシル基、アシル基または置換基を有していてもよいアミノ基を、
ただし、RとRの一方が水素原子の時、他方は水素原子ではない、
は酸素原子または置換基を有していてもよいメチレン基を、
環Cはさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその塩(ただし、(i)3,5−ジフルオロ−4−[(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ]ベンゼンプロパン酸、(ii)3−クロロ−4−[(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ]ベンゼンプロパン酸、(iii)4−([1,1’−ビフェニル]−3−イルメトキシ)−3−クロロベンゼンプロパン酸、(iv)4−[(4,5−ジメトキシ−2−ニトロフェニル)メトキシ]−3−メトキシベンゼンプロパン酸および(v)4−[3−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−(2−メトキシフェノキシ)プロポキシ]−3−メトキシベンゼンプロパン酸を除く)。
【請求項7】
環Cが、式

〔式中、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基を、Rは置換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す。〕で表されるベンゼン環である請求項6記載の化合物。
【請求項8】
およびRが水素原子、フッ素原子、塩素原子、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアルキル基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアルケニル基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアルキニル基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよい複素環基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアルコキシ基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよい複素環オキシ基、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいカルボキシル基、ベンゼン環を有しないアシル基またはベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアミノ基で、
とRの一方が水素原子の時、他方は水素原子ではなく、
環Cがさらに、ベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいベンゼン環である請求項6記載の化合物。
【請求項9】
またはRの少なくとも一方がフッ素原子、塩素原子または置換基を有していてもよいアルコキシ基で、
が水素原子で、
およびRが水素原子またはベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいアルコキシ基で、
とRの一方が水素原子の時、他方は水素原子ではなく、
が酸素原子で、
環Cがベンゼン環を有しない置換基を有していてもよいベンゼン環である請求項6記載の化合物。
【請求項10】
およびRの少なくとも一方がフッ素原子、塩素原子、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基で、Rが水素原子で、Xが酸素原子で、Rが水素原子で、Rが置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ基である請求項6記載の化合物。
【請求項11】
がフッ素原子、塩素原子またはC1−6アルコキシ基で、
が水素原子またはフッ素原子で、
が水素原子またはC1−6アルキル基で、
が酸素原子で、
環CがRおよびR以外に、
(i)C1−6アルキル基、(ii)ヒドロキシ基、(iii)ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルコキシ−カルボニル−アミノ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、トリ−C1−6アルキルシリルオキシおよび炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環基から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、(iv)C6−14アリールオキシ基および(v)C7−16アラルキルオキシ基、から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環で、
(1)Rが水素原子の場合、
が(i)ヒドロキシ基、(ii)C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルおよびジ−C1−6アルキル−カルバモイルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、(iii)C2−6アルキニルオキシ基、(iv)C3−7シクロアルキルオキシ基、(v)ハロゲン原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびC1−6アルキル−カルボニルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ基または(vi)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員複素環−オキシ基で、
(2)Rが水素原子の場合、
が(i)C1−6アルキル基、(ii)C6−14アリール基、(iii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、(iv)C3−7シクロアルキルオキシ基、(v)ハロゲン原子およびハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ基、(vi)C7−16アラルキルオキシ基または(vii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環基である請求項6記載の化合物。
【請求項12】
がフッ素原子、塩素原子またはC1−6アルコキシ基で、
が水素原子またはフッ素原子で、
が水素原子で、
が水素原子またはC6−14アリール基で、
が水素原子、C1−6アルコキシ基またはC6−14アリールオキシ基で、
とRの一方が水素原子の時、他方は水素原子ではなく、
が酸素原子で、
環CがRおよびR以外の置換基を有しないベンゼン環である請求項6記載の化合物。
【請求項13】
が(i)C1−6アルキル基、(ii)ヒドロキシ基、(iii)ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルコキシ−カルボニル−アミノ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、トリ−C1−6アルキルシリルオキシおよび炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環基から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、(iv)C6−14アリールオキシ基または(v)C7−16アラルキルオキシ基で、
がC1−6アルコキシ基またはC6−14アリールオキシ基である請求項7記載の化合物。
【請求項14】
3,5−ジフルオロ−4−[(3−フェノキシフェニル)メトキシ]ベンゼンプロパン酸もしくは3−フルオロ−4−[(3−フェノキシフェニル)メトキシ]ベンゼンプロパン酸またはその塩。
【請求項15】
3−(4−{[3−(4−クロロフェノキシ)ベンジル]オキシ}−3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸、3−(3,5−ジフルオロ−4−{[3−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3,5−ジフルオロ−4−{[3−(4−メチルフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3−フルオロ−4−{[3−(2−フルオロフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3−フルオロ−4−{[3−(3−フルオロフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3−フルオロ−4−([3−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3−フルオロ−4−{[3−(4−クロロフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−(3−フルオロ−4−{[3−(4−メチルフェノキシ)ベンジル]オキシ}フェニル)プロパン酸、3−{3−メチル−4−[(3−フェノキシベンジル)オキシ]フェニル}プロパン酸、もしくは3−(4−{[3−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]オキシ}−3−メチルフェニル)プロパン酸、またはその塩。
【請求項16】
請求項6記載の化合物のプロドラッグ(ただし、4−[(2,4−ジクロロフェニル)メトキシ]−3−メトキシベンゼンプロパン酸エチルエステルを除く)。
【請求項17】
カルボン酸のエステル体である請求項16記載のプロドラッグ。
【請求項18】
請求項6記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項19】
哺乳動物に対して、芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物の有効量を投与することを特徴とする14273受容体の機能調節方法。
【請求項20】
哺乳動物に対して、芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物の有効量を投与し、14273受容体の機能を調節することを特徴とする糖尿病、高脂血症、肥満または拒食症の予防・治療方法。
【請求項21】
哺乳動物に対して、芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物の有効量を投与することを特徴とするストレスの調節方法。
【請求項22】
14273受容体機能調節剤を製造するための芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物の使用。
【請求項23】
糖尿病、高脂血症、肥満または拒食症の予防・治療剤を製造するための芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する14273受容体機能調節薬の使用。
【請求項24】
ストレス調節剤を製造するための芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物の使用。
【請求項25】
14273受容体もしくはその部分ペプチドまたはその塩と、芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物を用いることを特徴とする14273受容体に対するリガンド、アゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方法。
【請求項26】
14273受容体もしくはその部分ペプチドまたはその塩と、芳香環およびカチオンを放出しうる基を含有する化合物とを含有することを特徴とする14273受容体に対するリガンド、アゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング用キット。

【国際公開番号】WO2005/051373
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【発行日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−515854(P2005−515854)
【国際出願番号】PCT/JP2004/017996
【国際出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】