説明

封止構造を有するセンサデバイス

【課題】 センサデバイスに関する装置及び関連する作成方法が提供される。
【解決手段】 センサデバイスは、第1部分に形成された検出装置を有する第1部分及び第2構造を含むセンサ構造を含む。封止構造は、前記センサ構造と前記第2構造との間に挿入され、ここで、封止構造は、センサ構造の第1部分を囲む。封止構造は、第1部分の第1側に固定基準圧力を設け、第1部分の対向側は周囲圧力にさらされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で述べられる本主題の実施形態は、一般的にはセンサに関するものであり、さらに詳しくは、本主題の実施形態の圧力センサの改良されるパッケージングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
微小電気機械素子(MEMS)は様々な検出アプリケーションに広く使用される。例えば、半導体ダイ(又はそれの一部)に印加された圧力の量を示す電気信号を生成するために、MEMSピエゾ抵抗圧力センサは半導体ダイに実装され得る。例えば、自動車アプリケーションのような過酷な動作環境に使用され得るように、これらのデバイスはしばしば、腐食性素子からの保護を提供し、デバイスの寿命に亘って比較的に高い信頼性を得られるような方法でパッケージングされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
封止構造を有するセンサデバイスを供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
センサデバイスであって:
第1部分を含むセンサ構造であって、前記第1部分上に形成された検出装置を有する第1部分を含むセンサ構造;
第2構造;及び
前記センサ構造と前記第2構造との間に挿入される封止構造であって、当該封止構造は、前記第1部分の第1側に固定基準圧力を設けるために、前記センサ構造の前記第1部分を囲む、封止構造;
を含み、
前記第1部分の第2側は、周囲圧力にさらされる、
センサデバイス。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の1つの実施形態に従う、検出システムの断面図である。
【図2】本発明の1つの実施形態に従う、図1の検出システムのセンサ構造の上部表面における結合領域を示す上面図である。
【図3】本発明の1つの実施形態に従う、結合領域上に封止構造及び相互接続部を形成した後の、図2のセンサ構造の上面図である。
【図4】本発明の別の実施形態に従う、図1の検出システムとともに使用することに適しているセンサデバイスパッケージの断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態に従う、図1の検出システムとともに使用することに適している別のセンサデバイスパッケージの断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態に従う、別のセンサデバイスパッケージの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本主題については、添付図面を合わせて考え、詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することによって一層理解されうるであろう。尚、添付図面においては、類似の要素には同一の符号が付されている。
【0007】
この後の詳細な説明は、実際は単に説明的なものであり、本出願の主題の実施形態及びそのような実施形態の使用を制限するよう意図されない。本文で使用されている“例示的な”という用語は、“例、事例、又は実例として役目を果たす”ことを意味する。ここで、「例示的」と述べられるいかなる実施は、必ずしも他の実施よりも望ましい、又は有利と解釈されない。さらに、先行技術分野、背景又はこの後の詳細な説明で説明される、如何なる説明された又は示唆された理論によって縛られることを意図しない。
【0008】
本明細書に議論される技術及び原理は、半導体基板(又はダイ)のダイヤフラム領域に形成される検出装置を利用する検出デバイスに関する。下述により詳細に記載されるように、封止構造がダイヤフラム領域を囲み、取り囲み又は別の言い方では包囲し、センサ構造の半導体基板と別の半導体基板といった別の構造との間の気密封止を備える。例示的な実施形態において、封止構造は、ダイヤフラム領域の1つの側に固定圧力を設ける気密封止をもたらすセンサ構造及び他の構造に結合させる又は別の言い方では取り付ける、リング又は連続的なボディの材料として実現される。
【0009】
図1が、センサ構造102と別の構造106との間に挿入されるセンサ構造102及び封止構造104を含む検出システム100の例示的な実施形態を示す。下述により詳細に記載されるように、代表的な実施形態において、センサ構造102は、半導体基板110(又はダイ)のダイヤフラム領域108上に形成される圧力検出装置を含む微小電気機械素子(MEMS)圧力センサとして実現される。この点において、ダイヤフラム領域108は、取り囲んでいる半導体基板110の周囲に対して動かす、撓む又は別の言い方では移動することができる、半導体基板110の一部を参照する。下述により詳細に記載されるように、封止構造104がダイヤフラム領域108の周辺を取り囲む、別の言い方では包囲し、ダイヤフラム領域108の1つの側における構造102と106との間のチャンバ112内に固定基準圧力を設けるために構造102と106との間に気密封止を供し、同時に、ダイヤフラム領域108の反対側は、周囲圧力に曝される。
【0010】
代表的な実施形態において、半導体基板110は、ダイヤフラム領域108を画成するための1つ又は複数の半導体製造工程ステップにさらされる、単結晶シリコン材料として実現される。この点において、半導体基板110にキャビティ114(又は開口)を形成し、同時に、エッチングされない半導体基板110の周囲部分の間に内部ダイヤフラム領域108を残すために、半導体基板110の表面111は、従来の方法でエッチングされてもよい。便宜のために、キャビティ114を形成するためにエッチングされた半導体基板110の表面111は、また、圧力センサ構造102の裏表面(又は裏側)としてここで参照され得るが、半導体基板110の反対の表面113は、また、圧力センサ構造102の上表面(又は上側)としてここで参照され得る。
【0011】
上述記載されるように、例示的な実施形態において、圧力検出装置は、キャビティ114に対向するダイヤフラム領域108の上表面113上に形成される。圧力検出装置は、電気信号を発生させる又は別の言い方では作り出すに構成され、該電気信号は、ダイヤフラム領域108の変位又は偏向の量によって影響され、よって、封止されたチャンバ112によってダイヤフラム領域108上に印加された固定基準圧力と比較して、ダイヤフラム領域108上にキャビティ114によって印加された圧力の量を示す。例えば、1つの実施形態に従って、圧力検出装置は、ホイートストンブリッジに構成される4つのピエゾ抵抗素子として実現されてもよく、ここでは、ホイートストンブリッジの一対の出力ノード間の電圧における、対応する差を作り出すために、ダイヤフラム領域108の変位又は偏向は、ピエゾ抵抗素子の抵抗に影響を及ぼす。ピエゾ抵抗素子は、従来の方法で形成され得、例えば、ダイヤフラム領域108の偏向に関連して変化するドープされた領域の抵抗を形成するために、ダイヤフラム領域108の上側に所望の導電性タイプのイオンを注入することによって形成されてもよい。例示的な実施形態において、キャビティ114における周囲圧力によって、ダイヤフラム領域108に印加された圧力を示す出力電圧信号を与えるために、ホイートストンブリッジの出力ノードは、対応する出力端子に電気的に接続される。
【0012】
図2で最善に説明されるように、例示的な実施形態において、圧力検出装置の各出力端子は、検出装置に電気的に接続される半導体基板110の上表面113上に形成された、導電性結合領域200(又は結合パッド)として実現される。下述により詳細に記載されるように、結合領域200も導電性相互接続部130によって構造106上の対応する結合パッドに電気的に接続される。また、圧力センサダイ110の上表面113も、ダイヤフラム領域108の周辺を囲み又は別の言い方では取り囲み、封止構造を圧力センサダイ110へと結合することを補助する、結合領域202(又はここでは結合リングとして参照される)を含む。この点において、図2は、圧力センサダイ110の上表面113に封止構造104及び相互接続部130を結合する又は別の言い方では取り付ける前の、圧力センサ構造102の上面図を示す。図示されるように、結合領域202の周囲は、ダイアフラム領域108の周囲よりも長い。例示的な実施形態において、結合領域200、202は、シリコンのような同一材料として実現され、同時に、圧力センサダイ110上に形成され得る。例えば、誘電体材料は、圧力センサ構造102の上表面113を覆って形成されてもよく、半導体基板110の下にあるシリコン材料の結合領域200、202を露出するために、誘電体材料の一部は選択的に除去される(例えば、エッチングによって)。いくつかの実施形態において、結合パッド200及び/又は結合リング202は、圧力センサダイ110の上表面113に形成された金属トレースとして実現され得る。
【0013】
また図1を参照して、代表的な実施形態において、構造106は、下述により詳細記載されるように、ダイヤフラム領域108に印加されるキャビティ114内の周囲圧力の大きさを測定又は別の言い方では決定するために、圧力センサ構造102とインタフェースする、半導体基板(又はダイ)に形成された特定用途向け集積回路(ASIC)又は他の制御回路を有する半導体基板として実現される。この点において、ASIC又は制御回路は、ダイヤフラム領域108上に形成された圧力検出装置からの出力電気信号(例えば、ホイートストンブリッジの出力ノードとの間の電圧差)を、対応する圧力基準へと変換し、圧力センサ構造102の動作に関連する追加的タスク及び/又は機能を実行するように構成される。実施形態に依存して、半導体基板106が、1つ又は複数のプロセッサ(又はマイクロプロセッサ)、1つ又は複数のコントローラ(又はマイクロコントローラ)、及び/又はそれに形成されるハードウェア、処理論理、回路機構若しくは部品を含んでもよい。便宜上、これらのものに限定されなく、半導体基板106は、また、ここで、集積回路ダイ又はASICダイとして参照され得、半導体基板110は、また、ここで、圧力センサダイとして参照され得る。例示的な実施形態において、圧力センサダイ110(例えば、図1の底部表面)に隣接するASICダイ106の表面は、圧力センサダイ100における圧力検出装置及び/又は圧力検出システム100の外部の他のデバイス又は部品へと/そこから、電気信号を与える及び/又は受信する入力/出力端子として機能する導電性結合パッドを含む。下述により詳細に記載されるように、ASICダイ106における結合パッドは、相互接続部130を介する圧力センサダイ110の上表面113上で、対応する結合パッド200に電気的に接続される。さらに、より詳細に記載されるように、ASICダイ106は、封止構造104に相当する結合領域(又は結合リング)を含む。この点において、ASICダイ106における結合領域は、圧力センサダイ110の上表面113における結合領域を反映する。
【0014】
これより図3を参照し、図1〜2を続けて参照して、例示的な実施形態において、封止構造104は、ダイヤフラム領域108と実質的に位置合わせられる中空内部を画成する非多孔質材料120のリング又は別の連続的なボディとして実現され、封止構造104は、ダイヤフラム領域108の上側に沿ってダイ106と110との間の気密封止チャンバ112を形成するためにダイヤフラム領域108の周辺を囲む又は別の言い方では包囲する。このように、チャンバ112が固定圧力を有し、該圧力はダイヤフラム領域108の裏側に印加された周囲圧力を測定する時、基準圧力として使用され得る。例示的な実施形態において、封止構造104は、気密封止を供するために圧力センサダイ110の上表面113及びASICダイ106の隣接する表面の両方に結合される又は別の言い方では取付けられる金属材料として実現される。この点において、例示的な実施形態において、ASICダイ106及び/又は圧力センサダイ110における結合領域は、封止構造の金属材料120に共晶接合できる材料として実現される。例えば、1つ又は複数の実施形態において、封止構造104の金属材料120は、結合リング202に堆積される又は別の方法でメッキされる金、アルミニウム、又は他の金属材料として実現され、よって、金属材料120と結合リング202との間で化学結合を形成する。この点において、図3が、圧力センサダイ110に結合された封止構造を形成した後の圧力センサ構造102の上面図を示す。その後、封止構造104の金属材料120は、結合リング202に対応する又は別の言い方では反映する、ASICダイ106の隣接する表面における結合パッドに共晶接合される。この方法において、ダイ106、110は、封止構造104の金属材料120によって互いに取り付けられる又は別の方法では結合される。図1及び3で最善に説明されるように、封止構造104を備える金属材料120がダイヤフラム領域108を囲み又は別の言い方では包囲し、金属材料120とダイ106、110との間の結合が、気密密封されているチャンバ112をもたらすように、封止構造104の周囲はダイヤフラム領域114の周囲より大きい。別の実施形態において、金属材料120を圧力センサダイ110上で結合リング202に共晶接合する前に、金属材料120とASICダイ106との間の化学結合を形成するために、封止構造104の金属材料120は、ASICダイ106上に堆積又は別の方法ではメッキされる。他の実施形態において、封止構造104が形成され、次に、圧力センサダイ110及びASICダイ106の表面に同時に共晶接合される。つまり、ダイ106、110は同一工程ステップの一部として封止構造104に同時に結合され得る。
【0015】
また図1〜3を参照して、例示的な実施形態において、相互接続部130は、封止構造104に利用された同一の金属材料120として実現され、ダイ106、110との間の相互接続部130がダイ106、110に封止構造104を結合するために使用された同一工程ステップの一部として形成され得るように、相互接続部130に利用された結合パッド200は、封止構造104の結合リング202と同一材料として実現される。例えば、1つの実施形態に従って、相互接続部130を圧力センサダイ110に結合するために、相互接続部130は、結合パッド200上にメッキ又は別の方法では堆積される金材料として実現され得、封止構造104がASICダイ106に結合されることと同時に、相互接続部130は、ASICダイ106における対応する結合パッドに続いて結合される。或いは、相互接続130はASICダイ106に形成され、次に、圧力センサダイ110に結合されてもよい。他の実施形態において、相互接続結合パッド200は、封止構造結合リング202に使用される材料と異なる材料として実現されてもよく、及び/又は相互接続部130は、封止構造104に使用される材料と異なる導電性材料を用いて実現されてもよく、しかしながら、このような実施形態において、相互接続部130は、依然として、封止構造104と同時にダイ106、110に結合されてもよいことが言及されるべきである。図1及び3で説明された実施形態において、導電性相互接続部130は、封止構造104の周囲外に配置されるが、他の実施形態において、導電性相互接続部は封止構造104の周囲内であるが、ダイヤフラム領域108の周囲外に配置されても良い。
【0016】
例示的な実施形態において、ダイ106、110は、封止されたチャンバ112が、真空で封止構造104によって設けられるように、真空チャンバ内に互いに共晶接合される(例えば、固定基準圧力が真空に対応する)。上述記載されたように、1つ又は複数の実施形態において、金属材料120は、圧力センサダイ110の上表面113上で(真空チャンバの内側又は外側のいずれかで)、パッド200及び結合リング202に結合され、次に、圧力センサダイ110は、真空チャンバに転送され、それに結合された結合構造104及び相互接続部130は、封止される真空チャンバ112を供するために、次にASICダイ106に共晶接合され得る。別のさらなる他の実施形態において、封止構造104を形成するために、金属材料120は、先ずASICダイ106(真空チャンバの内側又は外側のいずれかで)に結合され得、次に、ASICダイ106は、真空チャンバに転送され得、そこに取り付けられた封止構造104は、封止された真空チャンバ112を形成するために、その後、圧力センサダイ110に結合され得る。
【0017】
説明及び記載の容易さのために、図1〜3は、検出システム100の簡易的代表を示し、図1〜3は、本出願の範囲及びここで述べられた主題を、如何なる方法でも限定することを意図しないということが、理解されるべきである。この点において、本主題は、ダイ形態で圧力センサダイ110がASICダイ106に結合されているという文脈で記載されるが、実用的な実施形態において、検出システム100は、圧力センサダイ110及びASICダイ106を得るために後に切断されるウェハを用いて形成されても良い。例えば、図4の文脈で下記により詳細に記載されるように、ウェハに形成された圧力センサ構造102に関する複数の例を有するウェハは、ウェハに形成された圧力センサ構造102の動作を支持し、図1で説明された検出システム100の複数の例を得るために切断されるように構成されたASIC又は他の制御回路の複数の例を含むウェハに取付けられてもよい。
【0018】
図4は、図1の検出システム100をパッケージングするためのフラット・ノーリード(flat no lead)センサデバイス400の例示的な実施形態を示す。封止された真空チャンバ112を形成するために、図1〜3の文脈で上述記載されたような方法でダイ106、110を結合した後、より詳細に下述記載されるように、圧力センサダイ110への及びからの導電性ワイヤ結合410を形成するために使用される圧力センサダイ110の上表面113の周辺部分を露出するために、ASICダイ106は鋸断される(例えば、切断を先立って露出するために鋸断を実行することによって)。圧力センサデバイスパッケージ400の作成が、圧力センサダイ110の裏表面111を、例えば、互いに付着するためにエポキシ又はシリコン接着剤を用いて、リードフレーム構造402に取付ける、結合させる又は別の方法では、はめ込むことによって続く。例示的な実施形態において、圧力センサダイ110は、リードフレーム構造402の内部ダイフラッグ部分404に取付けられる又は別の方法では結合される。この点において、ダイフラッグ404は、ダイフラッグ404に形成された孔部408を含み、圧力センサデバイスパッケージ400の周囲圧力が、キャビティ114に入り、ダイヤフラム領域108と相互作用できる圧力ベントを供するために、孔408が、ダイヤフラム領域108に対して実質的に位置を合わせられる及び/又は中心に配置されるように、圧力センサダイ110は、ダイフラッグ404上に配置される。
【0019】
図示されたように、ダイ106、110、及びリード406との間の電気的接続部を供するために、導電性ウィヤ結合410は、圧力センサダイ110の上表面113の露出周辺部分と、リードフレーム構造402のリード部分406における位置との間に形成される。このように、電気信号は、圧力センサダイ110における圧力検出装置及び/又はリード406においてASICダイ106上に形成されたASICへと供されてもよく、及び/又は、そこから受信されてもよい。図示されてないが、圧力センサダイ110の上表面113は、ダイ106、110及びリード406との間の適切電気的相互接続部を供するために、相互接続部130とワイヤ結合410との間の信号を送るために利用されるということが言及されるべきである。この点において、いくつかの実施形態において、いくつかの相互接続部130及び結合パッド200は、ASICダイ106へと/からリード406から/へと信号を送るするためだけに利用され得る。
【0020】
ダイ106、110及びワイヤ結合410をカプセル化するために、ワイヤ結合410の形成後、熱硬化性エポキシ成形化合物のような成形コンパウンド412が、ダイ106、110(例えば、成形剤を移動させることによって)の上方に形成される。この点において、成形コンパウンド412は、封止されたチャンバ112外にある、ダイ106と110との間の如何なる空間を充填し、環境要素からダイ106、110の表面上の回路及び/又は部品を保護する。図示されたように、成形コンパウンドは、圧力センサダイ110とASICダイ106との間に配置され、封止構造104を囲み、今度は、成形コンパウンド412が、封止されたチャンバ112を貫通又は別の方法では干渉することを防止し、それによって、ダイ106、110が成形コンパウンド412によってカプセル化された後、封止されたチャンバ112を真空で維持する。
【0021】
当業者が理解するように、他の電気部品及び/又はシステムと結合させるために、図4の圧力センサデバイスパッケージ400は、回路基板又は別の電子基板に取付けられてもよい。この点において、好ましくは、その上に取付けられた圧力センサデバイスパッケージ400を有する回路基板(又は電子基板)が、対応する孔又は圧力ベントを含み、それは孔408の位置と実質的に合わせられる、又は別の方法では、ダイヤフラム領域108を偏向させる又は別の方法ではそれに影響を及ぼすために、圧力センサデバイスパッケージ400の周りの周囲圧力が、孔408を介してキャビティ114に入ることができるように構成された、孔又は圧力ベントである。
【0022】
1つ又は複数の実施形態に従って、圧力センサデバイスパッケージ400の作成は、圧力センサウェハの上表面(例えば、圧力センサダイ110を得るために切断されるウェハ)で、ASICウェハの下部表面(例えば、ASICダイ106を得るために切断されるウェハ)に、結合領域(又はパッド)を形成し、次に、ウェハを互いに共晶接合することによって達成される。例えば、シリコン結合パッドは、それぞれのダイ106、110の入力/出力端子の位置に対応する位置でウェハに形成されてもよく、シリコン結合リングはそれぞれのダイヤフラム領域108を囲むように形成されてもよい。シリコン結合領域を形成した後、相互接続部130及び封止構造104は、シリコン結合パッドに金(例えば、金属材料120)をメッキする又は別の方法では堆積することによって、圧力センサウェハ上に形成され得る。圧力センサウェハ上に封止構造104及び相互接続部130を形成した後、圧力センサデバイスパッケージ400の作成は、真空チャンバに圧力センサウェハ及びASICウェハを配置し、ASICウェハの下部表面における結合領域を、圧力センサウェハ上の金材料120と位置と合わせ、圧力センサウェハにおける金材料120を、ASICウェハにおける結合パッドに共晶接合する(例えば、熱圧縮接合)ために真空チャンバを加熱しながら、ウェハを互いに抑えることによって続く。このように、封止構造104は、それぞれのダイヤフラム領域108の上面における真空チャンバ112を気密封止し、かつ画成し、同時に、相互接続部130を形成する。ウェハが結合される後、ASICウェハの一部は、ワイヤ結合410を取り付けるために用いられるであろう圧力センサウェハの領域を露出するために、露出するために鋸断する工程を実行されることによって除去され、次に、各々のASICダイ106に共晶接合された圧力センサダイ110を得るために、ASICウェハ及び圧力センサウェハは切断される。圧力センサデバイスパッケージ400の作成は、次に、リードフレーム構造402に、圧力センサダイ110の裏表面111を取り付ける又は別の方法では結合し、リード406と圧力センサダイ110との間のワイヤ結合410を形成し、ダイ106、110上に熱硬化性エポキシ成形コンパウンド412を適用する又は別の方法では形成することによって完成され得る。
【0023】
図4の圧力センサデバイスペッケージ400の1つの利点は、ASICダイ106が圧力センサダイ100に取付けられているおかげで、圧力センサデバイスパッケージ400の領域設置面積が低減されることである。同時に、実質的に平面であるASICダイ106のおかげで、圧力センサデバイスパッケージ400の高さが、実質的に増加されない。さらに、相互接続部130を除いて、ダイ106、110との間のワイヤ結合又は他の手段の必要がない。
【0024】
図5は、図1の検出システム100をパッケージングするセンサデバイスパッケージ500の別の実施形態を示す。図5で示された実施形態において、1つ又は複数の導電性相互接続部502(又はビア)は、1つ又は複数の相互接続部130へ電気接続を供するASICダイ106に形成される。封止された真空チャンバ112を形成するために図1〜3の文脈で上述記載されたような方法でダイ106、110を結合した後、熱硬化性エポキシ成形コンパウンドのような成形コンパウンド512は、図4の文脈で上述された同様の方法で、ダイ106、110を取り囲んで、形成される。成形コンパウンド512は、キャビティ114に形成される又は別の方法では圧力センサダイ110の裏表面111又はASICダイ106の反対側に形成されることを防止する。成形コンパウンド512が形成される後、保護材料504の層は圧力センサダイ110の裏表面111に形成される。保護材料504はパリレンのような化学的抵抗性材料は望ましく、該化学的抵抗性材料は、真空堆積又は別の適切な堆積工程によって圧力センサダイ110の裏表面111及び取り囲んでいる成形コンパウンド512に堆積される。このように、環境要素から圧力センサ構造102を保護するために、保護材料504及び成形コンパウンド512が、圧力センサ構造102をカプセル化する。例示的な実施形態において、ダイヤフラム領域108上に形成された保護材料504が、ダイヤフラム領域108を目に見えて偏向させない又は別の方法では偏向に影響を及ぼさないように、保護材料504の層の厚さは約10マイクロン未満である。
【0025】
説明された実施形態において、半田ボール506が、ビア502に接触している又は別の方法では位置を調整されている、ASICダイ106の露出した表面上に形成される。当業者に理解されるように、他の電気部品及び/又はシステムと相互作用するために、圧力センサデバイスパッケージ500を、回路基板又は別の電子基板に、後で取り付けるために、半田ボール506は、利用され得る。このように、圧力センサ構造102の裏表面111、したがってキャビティ114は、圧力センサデバイスパッケージ500の周りの周囲圧力にさらされ、一方で、ASICダイ106の反対側(例えば、図2の下部表面)は、回路基板によって保護される。圧力センサデバイスパッケージ500の外部の電気部品によってアクセスされる必要がある、圧力センサダイ110から電気信号は、相互接続部130、502、ASICダイ106及び/又は回路基板による、このような外部部品に送られ得るということが言及されるべきである。
【0026】
1つ又は複数の実施形態において、圧力センサデバイスパッケージ400の作成の文脈で上述されたように、圧力センサデバイスパッケージ500の作成は、ウェハ形態でダイ106、110を、先ず、互いに結合することによって達成される。1つの実施形態に従って、ウェハが結合される後、ASICダイ106に共晶接合される圧力センサダイ110を得るためにウェハは切断され、熱硬化性エポキシ成形コンパウンド512は、ダイ106と110との間に形成される。熱硬化性エポキシ成形コンパウンド512を形成する後、パッケージ500の作成は、真空堆積(例えば、物理蒸着)によって、圧力センサダイ110の裏表面111及び取り囲んでいる成形コンパウンド512上に、保護材料504を正確に堆積することによって続く。ダイ106、110の結合された対を、ウェハから得られたダイ106、110の隣接した結合された対から、分離するために保護材料504を堆積した後、ダイ106、110が切断される又は別の方法ではまた単一化されるように、成形コンパウンド512は、ウェハから得られたダイ106、110の隣接している結合された対を取り付け得るということが理解されるであろう。別の実施形態に従って、ウェハが結合される後、ウェハを切断する前に、保護材料504は、圧力センサウェハの裏表面111に正確に堆積される。ウェハを切断した後、熱硬化性エポキシ成形コンパウンド512は、ダイ106、110との間に形成され、結合された対のダイ106、110を、ウェハから得られたダイ106、110の隣接している結合された対から分離するために、ダイ106、110は、切断される又は別の方法ではまた単一化される。実施形態に依存して、半田ボール506は、ASICウェハを切断する前に又は後に、ASICダイ106上に形成されてもよい。
【0027】
図5の圧力センサデバイスパッケージ500の1つの利点は、ASICダイ106が圧力センサダイ110に取付けられているおかげで、圧力センサデバイスパッケージ500の領域設置面積が低減することである。同時に、ASICダイ106が実質的に平面であるおかげで、圧力センサデバイスパッケージ500の高さは実質的に増加されない。また、相互接続部130を除く、ダイ106、110との間のワイヤ結合又は他のルーティングの必要がない。さらに、圧力センサデバイスパッケージ500が、回路基板(又は別の電子基板)と相互接続するための、リードフレーム、ワイヤ結合、又は他の部品及び/又は回路を要しなく、実際的であると理解されるであろうが、半田ボール506は、回路基板に取り付けられる前に、圧力センサデバイスパッケージ500を、別の電子基板又は半導体基板(例えば、インタポーザ)に取付けるために使用されてもよい。保護材料504はまた、化学物質又は他の環境要素に対する抵抗性を提供し、それによって、圧力センサデバイスパッケージ500が、過酷な環境で利用されることを可能にする。
【0028】
図6は、圧力センサ構造102、封止構造104、及びASICダイ106を含む検出システムを適切にパッケージする、センサデバイスパッケージ600の別の実施形態を示す。この実施形態において、ASICダイ106は、封止構造104又は圧力センサダイ110に結合されない又は別の方法では取付けられない。寧ろ、図6のセンサデバイスパッケージ600は、インタポーザ構造602に結合された、取り付けられた又は別の方法では、はめこまれた、ダイ106、110を有するインタポーザ602を含み、ここで、封止構造104は、圧力センサダイ110の上表面113とインタポーザ構造602との間に配置され、それによって、圧力センサダイ110及びインタポーザ構造602を結合させる又は別の方法では取り付ける。上述されたように、封止構造104は、ダイ106、110とインタポーザ構造602との間に相互接続部604、606を形成するために使用され得る、金属材料120として実現される。この点について、金属材料120は、ダイ106、110の両方を、インタポーザ構造602に結合させ、ここで、ASICダイ106は、相互接続部604によってインタポーザ602に取付けられ、圧力センサダイ110は、封止構造104及び相互接続部606によってインタポーザ構造602に取付けられる。
【0029】
例示的な実施形態において、インタポーザ構造602は、電子基板として実現され、ここで、該電子基板は、ASICダイ106上に形成された制御回路と圧力センサダイ110上に形成された検出装置との間の電気接続を備えるために、ダイ106、110との間で、圧力センサデバイスパッケージ600に対して外部の電気システム又は部品へと/からの、電気信号を送るように構成される。例えば、実施形態に依存して、インタポーザ構造602は、シリコン基板のような半導体基板又はガラス基板若しくはセラミック基板のような別の適切な電子基板として実現されてもよい。図示されたように、インタポーザ構造602は、インタポーザ構造602内に形成された導電性相互接続部608(又はビア)を含み、ダイ106、110へと/から電気接続を供するために、半田ボール610は、ビア608上に形成される又はそれと合致される。図5の文脈で上述されたように、当業者によって理解れるであろうように、圧力センサデバイスパッケージ600を、他の電子部品及び/又はシステムと相互作用させるために、回路基板又は別の電子基板に取付けるよう、半田ボール610が利用され得る。例示的な実施形態において、インタポーザ構造602は、インタポーザ602内に形成された孔612を含み、ここで、圧力センサデバイスパッケージ600を囲んでいる周囲圧力が、ダイヤフラム領域108の上面と相互作用することを可能にする圧力ベントを供するために、孔612が、ダイヤフラム領域108の上面の位置に関して実質的に合わせされる又は中心に配置されるように、圧力センサダイ110は、インタポーザ構造602に対して配置される。図4の文脈で上述されたように、それに取付けられた圧力センサデバイスパッケージ600を有する回路基板(又は電子基板)は、好ましくは、圧力センサデバイスパッケージ600を取り囲んでいる周囲圧力が、ダイヤフラム領域108を偏向させる又は別の方法では影響を及ぼすことができるように構成された、ホール612で又は別の方法で実質的に調整される圧力弁と又は対応するホールを含む。
【0030】
例示的な実施形態において、ダイ106、110を、インタポーザ構造602に結合させる又は別の方法では取り付けた後、ダイ106、110を覆い、カバーするキャッピング部材620は、気密密封されたチャンバ614を画成するために、インタポーザ構造602の表面に結合される、取り付けられる又は別の方法では、はめ込まれる。例えば、キャッピング部材620は、インタポーザ構造602に気密封止を形成するために半田又はガラスフリットを用いて、インタポーザ構造602に気密密封されるガラス又はセラミックリッド構造として実現され得る。上述されたように、基準圧力として使用され得る圧力センサダイ110の裏表面111に固定圧力を設けるために、チャンバ614が封止構造104及びキャッピング部材620によって封止されるように、封止構造104はまた、圧力センサダイ110の上表面113とインタポーザ構造602との間の気密封止を供する。例示的な実施形態において、封止構造104及びキャッピング部材620によって画成されたチャンバ614が真空であるように、キャッピング部材620は、真空チャンバ内のインタポーザ構造602に結合される。このように、ダイヤフラム領域108の裏側は、真空基準圧力にさらされ、同時に、ダイヤフラム領域108の上側は、圧力センサデバイスパッケージ600を取り囲む周囲圧力にさらされる。
【0031】
1つ又は複数の実施形態において、インタポーザウェハ(例えば、インタポーザ構造602の複数の例を有するウェハ)、圧力センサダイ110の上表面、及びASICダイ106の下部表面に結合領域を形成することによって、圧力センサデバイスパッケージ600の作成が始まる。インタポーザウェハ上に結合領域を形成した後、相互接続部604、606及び封止構造104は、例えば、インタポーザウェハに化学結合された、封止構造104及び相互接続部604、606を形成するために、結合領域に金属材料120をメッキする又は別の方法では堆積することによって、インタポーザウェハ上に形成され得る。センサデバイスパッケージ600の作成は、圧力センサダイ110の上表面113における結合領域及び/又はASICダイ106の下部表面における結合領域を、インタポーザウェハ上の金属材料120で位置を合わせること、インタポーザウェハにそれぞれのダイ106、110を圧縮し、同時に、インタポーザウェハ上の金属材料120を、ASICダイ106及び/又は圧力センサダイ110上の結合領域に、共晶接合するために加熱する(例えば、熱圧縮接合)ことによって続く。この点において、特定実施形態の必要に依存して、ダイ106、110は、インタポーザウェハに同時に又は異なる時間に独立して結合され得るということが、言及されるべきである。例示的な実施形態において、インタポーザウェハにダイ106、110を結合した後、半田、ガラスフリット、又は他の密封封止を供することが可能である材料が、インタポーザウェハ上の、各々のインタポーザ構造602の周囲に形成される又は別の方法では適用される。インタポーザウェハは、その後、真空チャンバ内に配置され、キャッピング部材620の複数の例を含む構造(例えば、キャッピング部材のウェハ)は、インタポーザ構造の周囲の気密密封材料と並べられ、インターポーザウェハ及びキャッピング部材構造は、インターポーザ構造602にキャッピング部材620を結合させる又は別の方法では取り付けるよう、かつ、圧力センサダイ110の裏側に気密真空チャンバを供するために、圧縮される。キャッピング部材620をインタポーザ構造602に取り付けた後、半田ボール610は、インタポーザウェハ上に形成され、圧力センサデバイスパッケージ600の例を得るために、インタポーザウェハ及びキャッピング部材構造は、切断される。
【0032】
図6の圧力センサデバイスパッケージ600の1つの利点は、キャッピング部材620に協働して基準圧力を設ける方法で、圧力センサ構造102が、封止構造104によってインタポーザ構造602に結合され、圧力センサ構造102が、ダイ110の裏側に制限ウェハを要しない、ということである。キャッピング部材はまた、環境要素からの保護を提供し、よって、圧力センサデバイスパッケージ600を過酷な環境で利用、することを可能にする。また、ダイ106、110は互いに結合されず、ダイ106、110を、互いに独立して、作成する、切断する、及びインタポーザ構造602に結合することができる。
【0033】
簡潔のために、MEMSデバイス、圧力検出、ピエゾ抵抗性圧力センサ及び/又は関連する較正方法、電圧検出、半導体及び/又は集積回路作成、デバイスパッケージング、並びに本主題の他の機能的態様に関する従来技術は、本明細書には詳細には記載されない。また、複数の専門用語もまた、参照だけのためであって、したがって、制限する意図なく、本明細書で使用され得る。例えば、「第1」及び「第2」及び構造を参照する他の数字に関する専門用語は、そうでないことが文脈で明確に示されないなら、あるシーケンス又は順番を意味しない。
【0034】
結論として、本発明の例示的な実施形態に従って構成されるシステム、デバイス、及び方法は以下に関する。
【0035】
センサデバイスに関する例示的な装置が供される。センサデバイスにおいて、その上に形成された検出装置を有する第1部分、第2構造及びセンサ構造と第2構造との間に挿入された封止構造を含むセンサ構造を含む。第1部分の第1側の固定基準圧力を設けるために、封止構造は、センサ構造の第1部分を囲み、ここで、第1側に対向する第1部分の第2側は、周囲圧力にさらされる。1つの実施形態において、封止構造は、センサ構造と第2構造との間に気密封止を供するために、センサ構造及び第2構造に結合された金属材料を備える。更なる実施形態において、第2構造は、平坦な表面を有し、ここで、金属材料は、平坦な表面に結合される。別の実施形態において、封止構造は、第1部分の第1側の真空チャンバを画成する。別の実施形態に従って、固定基準圧力は、真空である。更に別の実施形態において、センサデバイスは、センサ構造と第2構造との間に配置された導電性相互接続部を含み、ここで、封止構造及び導電性相互接続部の各々は、センサ構造及び第2構造に結合された金属材料を備える。導電性相互接続部は、検出装置に電気的に接続される。別の実施形態において、第2構造は、その上に形成された制御回路を有する集積回路ダイを備え、ここで、制御回路は、検出装置からの電気信号に基づいて、周囲圧力を示す圧力メトリックを決定するように構成される。更なる実施形態において、制御回路と検出装置との間の電気接続を供するために、導電性相互接続部は、センサ構造と集積回路ダイとの間に配置される。別の実施形態に従って、周囲圧力と固定基準圧力との間の差に応答して、第1部分が撓む。別の更なる実施形態において、センサ構造は、集積回路ダイを含み、第1部分は、集積回路ダイのダイヤフラム領域を含み、検出装置は、ダイヤフラム領域の第1側に形成され、封止構造は、第1部分の第1側の真空チャンバを画成する。
【0036】
別の例示的な実施形態において、圧力センサデバイスに関する装置は、圧力センサ構造の第1側に形成された検出装置を有するダイヤフラム領域、圧力センサ構造の第1側に結合されダイヤフラム領域を囲む金属材料、平坦な表面を有する基板を含む圧力センサを含み、ここで、固定基準圧力を有するチャンバを設けるために、金属材料は、基板の平坦な表面に結合される。1つの実施形態において、チャンバは、ダイヤフラム領域の第1側に配置され、ダイヤフラム領域の第2側は、周囲圧力にさらされる。更なる実施形態において、基板は、その上に形成された特定用途向け集積回路を有する半導体基板を含み、ここで、検出装置からの電気信号に基づいて、周囲圧力を示す圧力メトリックを決定するために、特定用途向け集積回路は検出装置に接続される。別の更なる実施形態において、検出装置は、ダイヤフラム領域上に形成された複数のピエゾ抵抗素子を含み、ピエゾ抵抗性素子の抵抗は、ダイヤフラム領域の偏向によって影響され、電気信号は複数のピエゾ抵抗性素子の抵抗によって影響される。別の実施形態において、保護材料は、ダイヤフラム領域の第2側に形成される。別の更なる実施形態において、成形コンパウンドは、成形コンパウンドが、金属材料を囲むように、圧力センサ基板と基板との間に配置される。別の更なる実施形態に従って、固定基準圧力は真空である。
【0037】
センサデバイスの別の例示的な実施形態は、その上に形成された検出装置を有するダイヤフラム領域、基板、センサ構造の第1側及び基板に結合された封止構造、及び基板に結合されたキャッピング部材を含むセンサ構造を含む。封止構造は、センサ構造の第1側のダイヤフラム領域を囲み、センサ構造の第2側に固定基準圧力を設けるために、キャッピング部材がセンサ構造を覆い、基板は、中に形成された孔を含み、ここで、ダイヤフラム領域の第1側を周囲圧力にさらすために、ダイヤフラム領域は、孔と並べられる。1つの実施形態において、集積回路ダイは、基板に結合され、ここで、集積回路ダイは、検出装置からの電気信号に基づいて周囲圧力を示す圧力メトリックを決定するために、制御回路を含み、基板は、検出装置と制御回路との間の電気的接続を供する。
【0038】
先述の詳細な説明では、少なくとも一つの例示的な実施形態が示されてきたが、種々の変更が存在するということが理解されるべきである。また、本明細書で述べられた一つ又は複数の例示的な実施形態は、クレーム化された本主題の範囲、応用、又は構成を、いかなる方法においても、制限することを意図しない。寧ろ、戦術の詳細な説明は、述べられた一つ又は複数の実施形態を実施するための簡便な指針を当業者に提供するものである。特許請求の範囲によって定義された範囲から逸脱することなく、要素の機能及び配置において、本特許出願を出願するときに、従来に対応する物及び予測できる物を含む、種々の変更がなされ得るということが理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサデバイスであって:
第1部分を含むセンサ構造であって、前記第1部分上に形成された検出装置を有する第1部分を含むセンサ構造;
第2構造;及び
前記センサ構造と前記第2構造との間に挿入される封止構造であって、当該封止構造は、前記第1部分の第1側に固定基準圧力を設けるために、前記センサ構造の前記第1部分を囲む、封止構造;
を含み、
前記第1部分の第2側は、周囲圧力にさらされる、
センサデバイス。
【請求項2】
前記封止構造は、前記センサ構造と前記第2構造との間に気密封止を供するために、前記センサ構造及び前記第2構造に結合された金属材料を含む、
請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項3】
前記第2構造は平坦な表面を有し、
前記金属材料は、前記平坦な表面に結合される、
請求項2に記載のセンサデバイス。
【請求項4】
前記封止構造は、前記第1部分の前記第1側の真空チャンバを画成する、
請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項5】
前記固定基準圧力は真空である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記センサ構造と前記第2構造との間に配置された導電性相互接続部を更に含み、
前記封止構造及び前記導電性相互接続部の各々は、前記センサ構造及び前記第2構造に結合された金属材料を含む、
請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項7】
前記導電性相互接続部は、前記検出装置に電気的に接続される、
請求項6に記載のセンサデバイス。
【請求項8】
前記検出装置からの電気信号に基づいて周囲圧力を示す圧力メトリックを決定する制御回路を更に備え、
前記第2構造は、当該第2構造上に形成された前記制御回路を有する集積回路ダイを含む、
請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項9】
前記制御回路と前記検出装置との間に電気的接続を供するための、前記センサ構造と前記集積回路ダイとの間に配置された導電性相互接続部を更に含む、
請求項8に記載のセンサデバイス。
【請求項10】
前記周囲圧力と前記固定基準圧力との間の差に応答して、前記第1部分は撓む、請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項11】
前記センサ構造が集積回路ダイを含み;
前記第1部分は、前記集積回路ダイのダイヤフラム領域を含み;
前記検出装置は、前記ダイヤフラム領域の前記第1側に形成され;かつ
前記封止構造は、前記第1部分の前記第1側に真空チャンバを画成する、
請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項12】
圧力センサデバイスであって:
圧力センサ構造であって、当該圧力センサ構造の第1側に形成された検出装置を有するダイヤフラム領域を含む、圧力センサ構造;
前記ダイヤフラム領域を囲む金属材料であって、前記金属材料は、前記圧力センサ構造の前記第1側に結合される、金属材料;及び
平坦な表面を有する基板であって、前記金属材料は、固定基準圧力を有するチャンバを設けるために、前記基板の前記平坦な表面に結合される、基板;
を含む、圧力センサデバイス。
【請求項13】
前記チャンバは、前記ダイヤフラム領域の前記第1側に配置され、
前記ダイヤフラム領域の第2側は、周囲圧力にさらされる、
請求項12に記載の圧力センサデバイス。
【請求項14】
前記基板は、半導体基板であって、当該半導体基板上に形成された特定用途向け集積回路を有する前記半導体基板を含み、
前記特定用途向け集積回路は、前記検出装置からの電気信号に基づいて、周囲圧力を示す圧力メトリックを決定するために、前記検出装置に接続される、
請求項13に記載の圧力センサデバイス。
【請求項15】
前記検出装置は、前記ダイヤフラム領域上に形成された複数のピエゾ抵抗素子を含み、
前記ピエゾ抵抗素子の抵抗は、前記ダイヤフラム領域の撓みによって影響され、
前記電気信号は、前記複数のピエゾ抵抗素子の抵抗によって影響される、
請求項14に記載の圧力センサデバイス。
【請求項16】
前記ダイヤフラム領域の前記第2側に形成された保護材料を更に含む、
請求項13に記載の圧力センサデバイス。
【請求項17】
前記圧力センサ構造と前記基板との間に配置された成形コンパウンドを更に含み、
前記成形コンパウンドは、前記金属材料を囲む、
請求項12に記載の圧力センサデバイス。
【請求項18】
前記固定基準圧力は真空である、請求項12に記載の圧力センサデバイス。
【請求項19】
センサデバイスであって:
ダイアフラム構造を含むセンサ構造であって、前記ダイアフラム領域上に形成された検出装置を有する、センサ構造;
基板;
前記センサ構造の第1側及び前記基板に結合された封止構造であって、当該封止構造は、前記センサ構造の前記第1側の前記ダイヤフラム領域を囲む、封止構造;及び
前記基板に結合されたキャッピング部材であって、当該キャッピング部材は、前記センサ構造の第2側に固定基準圧力を設けるために、前記センサ構造を覆う、キャッピング部材;
を含み、
前記基板は、当該基板内に形成された孔を含み、
前記ダイヤフラム領域は、前記ダイヤフラム領域の前記第1側を周囲圧力にさらすために、前記孔と並べられる、
センサデバイス。
【請求項20】
前記検出装置からの電気信号に基づいて、前記周囲圧力を示す圧力メトリックを決定するために、集積回路ダイ上に形成された制御回路を有する、前記集積回路ダイを更に備え、
前記集積回路ダイは、前記基板に結合され、前記基板は、前記検出装置と前記制御回路との間の電気的接続を供する、
請求項19に記載のセンサデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−225925(P2012−225925A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−96894(P2012−96894)
【出願日】平成24年4月20日(2012.4.20)
【出願人】(504199127)フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド (806)
【Fターム(参考)】