説明

性機能障害を治療するためのベンズイミダゾール誘導体

本発明は、式(I)の化合物の性機能障害の治療のための使用、および性機能障害の治療のための式(I)の化合物を含有する組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、性機能障害を治療するための、ベンズイミダゾール類およびそれらの化合物を含む組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
前臨床の証拠によれば、ドーパミン(DA)が、哺乳類における陰茎の勃起において役割を果たすことが示唆される。性的刺激は、哺乳類では大脳皮質に到達する知覚(色欲的)情報によって開始可能である。大脳皮質には、扁桃体のような辺縁系構造、ならびに水道周囲灰白質(PAG)および視床下部のような中脳構造との広範な神経接合部(neuronal connections)がある。視床下部における2つの重要な核は、内側視索前野(MPOA)と室旁核(PVN)である。MPOAおよびPVN核は、これらの領域の左右両側の損傷が、男性の性行動を完全になくすので、性行動において重要な役割を果たす。PVNおよびMPOA核を神経支配する不明部(incerto)−視床下部ドーパミン作動性経路は、DA薬剤の勃起前効果に関連していた。アポモルヒネ((6aR)5,6,6a,7−テトラヒドロ−6−メチル−4H−ジベンゾ[de,g]キノリン−10,11−ジオール)、キンピロール、および(−)3−(3−ヒドロキシフェニル)−N−プロピルピペリジン(3−PPP)のようなDA受容体アゴニストの全身投与は、ラットにおける陰茎の勃起、すなわち中枢神経DAアンタゴニストであるハロペリドールによってブロックされる効果を亢進する。その勃起性効果は、末梢神経のDAアンタゴニストであるドンペリドンではブロックすることができないので、DAアゴニストの勃起前効果は、中枢神経によって仲介されると考えられている(Andersson KおよびWagner G、「Physiology of penile erection」、「Physiol Rev」(1995)75:191〜236;deGroat WおよびBooth A、「Neural Controlof Penile Erection」、「Nervous Control of urogenital system」、Vol.3、(Maggi,C編)(1993)p.467〜524、Hardwood Academic Publishers、Chur、Switzerland内);ならびにMoreland RB、Nakane M、Hsieh G、およびBrioni JD、「Prospectives for Pharmacotherapy of Male Erectile Dysfunction、Curr Opinion CPNS Invest Drugs」(2000)2:283〜302)。
【0003】
臨床データはまた、パーキンソン病患者におけるL−ドーパの性的刺激効果、およびヒトにおけるアポモルヒネの勃起前効果によって示唆されるように、CNSにおけるDAシステムが、男性の性行動の調節に対して役割を果たすことも示唆する。(Morales A、Geaton J、Johnston B、およびAdams M、「Oral and Topical Treatment of Erectile Dysfunction:present and future」、「Urologic Clinics of North America」(1995)、Vol.22、p.879〜886内;Padma−Nathan H、Auerbach S、Lewis R、Lewand M、およびPerdok R、「Efficacy and safety of apomorphine SL vs.placebo for male erectile dysfunction(MED)」、「Urology」(1999)161:214(abstract 821);ならびにDula E、Keating W、Siami P、Edmonds A、O’Neil J、「Efficacy and safety of fixed−dose and dose−optimization regimens of sublingual apomorphine versus placebo in men with erectile dysfunction」、「Urology」(2000)56:130〜135)
DA受容体は、そのシグナルが細胞内のGTP−結合タンパク質に結合することによって細胞膜を通過する、タンパク質受容体のスーパーファミリーに属する。(Gs、Gq、およびGiを含めて)いくつかのGタンパク質は、特定の細胞内事象を引き起こすことが明らかにされている(Milligan GおよびRees S、「Chimaeric G proteins:their potential use in drug discovery」、「Trends Pharmacol Sci」(1999)20:118〜124)。
【0004】
5つの知られているDA受容体があり、これらは、D様とD様の2つの群に分類される。D様受容体には、DとDが含まれる。D様受容体には、D、D、およびDが含まれる(Missale C、Nash S、Robinson S、Jaber M、およびCaron M、「Dopamine receptors」、「structure to function、Physiol Rev」(1998)78:189〜225より)。D様ファミリーの受容体サブタイプは、Gと結合しており、アデニル酸シクラーゼを活性化することができる。D様ファミリーの受容体サブタイプは、Gと結合しており、これらは、細胞内カルシウム濃度を増し、アデニル酸シクラーゼを阻害する。
【0005】
様ファミリーのメンバーは、アデニル酸シクラーゼを活性化することができるG結合型受容体である。D受容体は、CNSにおいて、mRNA発現によっても、免疫組織化学研究によっても最も豊富かつ広範なDA受容体である(Vallone D、Picetti R、およびBorreli E、「Structure and function of dopamine receptors」、「Neurosci Biobehav Rev」(2000)24:125〜132)。D受容体は、線条体、側坐核、および嗅結節、ならびに辺縁系、視床下部、および視床に見られる。D受容体の発現は、心臓および腎臓で報告されており、こうした末梢神経のD受容体の機能がまだ明らかにされていないにもかかわらず、その血行動態変動性の調節に対する役割は確認されている。D受容体は、D受容体よりもDAに対する親和性が高いが、CNSにおいて低密度に分布し、CNS以外で発現する証拠はない。
【0006】
様ファミリーのメンバーは、アデニル酸シクラーゼを阻害し、細胞内カルシウム濃度を増大させるG結合型受容体である。D受容体は、D様受容体の中で最も豊富であり、線条体および黒質などの脳領域、および心臓、脳下垂体、および腎臓などの末梢の領域に位置している。D受容体は、腹側線条体/側坐核領域、嗅結節、歯状回、および線条体皮質において、異なるクラスター集団があり、カエハ(Calleja)島に豊富に見られる(Suzuki M、Hurd Y、Sokoloff P、Schwartz J、およびSedwall G、「D dopamine receptormRNA is widely express in human brain」、「Brain Res」(1998)779:58〜74)。
【0007】
受容体の発現は、in situ RNAハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学研究によって実証されている。最近、研究により、Dの発現が、嗅内皮質、外側中隔核、海馬、および視床下部の内側視索前野において最高であることが明らかにされている(Primus R、Thurkauf A、Xu J、Yevich E、Mcinerney S、Shaw K、Tallman J、およびGallagher D、「Localization and characterization of dopamine D binding sites in rat and human brain by use of the novel D receptor−selective ligand [H] NGD 94−1」、「J Pharmacol Exp Ther」(1997)282:1020〜1027)。D受容体は、線条体領域に最も豊富であるので、Dの局在性は、脳におけるDの分布とは異なる。皮質と脊髄経路とを統合する領域としての視床下部の役割を鑑みると、視床下部のMPOAにおけるD受容体の発現は、陰茎の勃起の亢進にとって重要なものである。他のCNS領域、視床、視床下部、および脊髄へのD受容体の関与は、排除できない。
【0008】
Sterlingの米国特許第3,472,854号は、トランキライザー、鎮痛剤、骨格筋弛緩剤、抗アドレナリン剤、低体温化剤、抗痙攣薬、降圧剤、および心臓血管治療薬として有用なベンズイミダゾール化合物を開示している。
【0009】
Suleらは、ぜん虫駆除活性を潜在的に有するものとして2−(N4−置換−N1−ピペラジニル)メチル−5−(または6)−置換ベンズイミダゾールを開示している。特に、この参考文献は2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールの合成を開示しているが、この化合物はぜん虫駆除剤として有効ではないと考えている。Bull.Haffkine Inst.,1978,6(2),62〜64。
【0010】
Merck SharpおよびDomeの米国特許第5,792,768号は、Dアンタゴニストおよび有用な抗精神病薬として、ベンズイミダゾール化合物を開示している。
【0011】
Merck SharpおよびDomeの米国特許第5,714,498号は、統合失調症、うつ病、吐き気、パーキンソン病、遅発性ジスキネジア、視床下部−下垂体の機能不全、上部胃腸疾患、薬物乱用、抗精神病を含めたドーパミン系疾患、ならびに心臓血管疾患用のDリガンドとしてのベンズイミダゾール化合物を開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、哺乳類の性機能障害の治療における、式(I)のベンズイミダゾールの治療上の使用である。より具体的には、これらの化合物が、男性勃起障害(MED)を含むが、それだけに限らない、性機能障害の治療に有用である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、哺乳類に式(I)の化合物
【0014】
【化37】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、哺乳類、特にヒトの性機能障害を治療する方法に関し、上式で、
Aは、以下から選択され、
【0015】
【化38】

Xは、NH、O、またはSから選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCH、またはCHCHCHCHから選択され、
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZ、(NZ)カルボニルまたは(NZ)スルホニルから選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルまたはホルミルから選択され、
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニル、または(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素またはアルキルから選択され、
Zは、N、C、またはCHから選択され、
ZがCならば−−−は結合であり、ZがNまたはCHならば−−−は存在しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本明細書で引用する全ての特許、特許出願、および参照文献を、参照によって完全に本明細書に組み込む。
主要な実施形態では、本発明は、哺乳類に式(I)の化合物
【0017】
【化39】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、哺乳類、特にヒトの性機能障害を治療する方法に関し、上式で、
Aは、以下から選択され、
【0018】
【化40】

Xは、NH、O、またはSから選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCH、またはCHCHCHCHから選択され、
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZ、または(NZ)カルボニルから選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルまたはホルミルからなる群から選択され、
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニル、または(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素またはアルキルから選択され、
Zは、N、C、またはCHから選択され、
ZがCならば−−−は結合であり、ZがNまたはCHならば−−−は存在しない。
【0019】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、LおよびAは式(I)中で定義される通りである。
【0020】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0021】
【化41】

であり、L、R、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0022】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0023】
【化42】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0024】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0025】
【化43】

であり、R、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rは式(I)に定義される通りである。
【0026】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0027】
【化44】

であり、L、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0028】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0029】
【化45】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rは式(I)に定義される通りである。
【0030】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0031】
【化46】

であり、R、R、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0032】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Rはアルキルであり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0033】
【化47】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rは式(I)に定義される通りである。
【0034】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Rはアルキルであり、前記アルキルはメチルであり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0035】
【化48】

であり、R、R、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0036】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0037】
【化49】

であり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはヒドロキシから選択され、Lは式(I)に定義される通りである。
【0038】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0039】
【化50】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rはヒドロキシである。
【0040】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0041】
【化51】

であり、L、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0042】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0043】
【化52】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0044】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0045】
【化53】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0046】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0047】
【化54】

であり、X、L、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0048】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0049】
【化55】

であり、RおよびRはそれぞれ水素であり、XはSである。
【0050】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rはアルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルまたは(NZ)カルボニルから選択され、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0051】
【化56】

であり、Z、Z、L、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0052】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rはアルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(NZ)カルボニル、または複素環カルボニルから選択され、前記複素環カルボニルの複素環部分はピロリジニルであり、Rは水素であり、LはCHであり、ZはNであり、−−−は存在せず、Aは
【0053】
【化57】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Z、ZおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0054】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0055】
【化58】

であり、L、R、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0056】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、−−−は存在せず、ZはCHであり、Aは
【0057】
【化59】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0058】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0059】
【化60】

であり、L、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0060】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、−−−は存在せず、ZはCHであり、Aは
【0061】
【化61】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rは式(I)に定義される通りである。
【0062】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCであり、−−−は結合であり、Aは
【0063】
【化62】

であり、L、R、R、R、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0064】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害の哺乳類に式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはCであり、−−−は結合であり、Aは
【0065】
【化63】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、RおよびRは式(I)に定義される通りである。
【0066】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに式(I)の化合物の治療有効量を投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関するもので、式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグである。
【0067】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0068】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩を治療有効量投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0069】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0070】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0071】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、薬剤として許容できる担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0072】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物の治療有効量を、薬剤として許容できる担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関するもので、式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグから選択される。
【0073】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、薬剤として許容できる担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0074】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩の治療有効量を、薬剤として許容される担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0075】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、薬剤として許容される担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0076】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、6−[4−(lH−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、薬剤として許容される担体と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0077】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0078】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグから選択される式(I)の化合物の治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0079】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0080】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩の治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0081】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0082】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0083】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0084】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグから選択される式(I)の化合物の治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0085】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0086】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩の治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0087】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0088】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0089】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0090】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの化合物の治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する化合物または方法に関する。式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1Hベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;から選択される。
【0091】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0092】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩の治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0093】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0094】
別の実施形態では、本発明は、性機能障害のヒトに、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、男性性機能障害および女性性機能障害を含むヒトの性機能障害を治療する方法に関する。
【0095】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の治療を必要とする男性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。
【0096】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の治療を必要とする男性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1Hベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;から選択される。
【0097】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の男性に、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。
【0098】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の男性に、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩を治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。
【0099】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の男性に、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。
【0100】
別の実施形態では、本発明は、男性勃起障害の男性に、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法に関する。
【0101】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とする女性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。
【0102】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とする女性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;から選択される。
【0103】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とする女性に、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。
【0104】
別の実施形態では、本発明は、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙の治療を必要とする女性に、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩を治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。
【0105】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とする女性に、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。
【0106】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とする女性に、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オール化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、または膣痙を治療する方法に関する。
【0107】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。
【0108】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、式(I)の化合物またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。式(I)の前記化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;から選択される。
【0109】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。
【0110】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩を治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。
【0111】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。
【0112】
別の実施形態では、本発明は、治療を必要とするヒトに、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、ヒトの心臓血管疾患、炎症性疾患、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、情緒障害、およびうつ病から選択される障害を治療する方法に関する。
【0113】
別の実施形態では、本発明は、式(II)の化合物
【0114】
【化64】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグに関し、上式で、
Aは、以下から選択され、
【0115】
【化65】

Xは、NH、O、またはSから選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCH、またはCHCHCHCHから選択され、
、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルまたはホルミルから選択され、
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素またはアルキルからなる群から選択され、
ただし、Aが
【0116】
【化66】

でありXがSなら、RまたはRは水素以外のものである。
【0117】
別の実施形態では、本発明は、式(II)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Aは
【0118】
【化67】

であり、L、R、RおよびRは式(II)に定義される通りである。
【0119】
別の実施形態では、本発明は、式(II)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRは水素であり、LはCHであり、Aは
【0120】
【化68】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0121】
別の実施形態では、本発明は、式(III)の化合物
【0122】
【化69】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグに関し、上式で、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルチオまたはヒドロキシから選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCHまたはCHCHCHCHから選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZまたは(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルまたはホルミルから選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素またはアルキルからなる群から選択され、
ただし、Rが水素であるなら、R、R、RまたはRの少なくとも1つが水素以外のものである。
【0123】
別の実施形態では、本発明は、式(III)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはヒドロキシから選択されるが、ただしR、R、RまたはRの少なくとも1つはヒドロキシであり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Lは式(I)に定義される通りである。
【0124】
別の実施形態では、本発明は式(III)の化合物に関するもので、式中、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rはヒドロキシであり、LはCHであり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0125】
別の実施形態では、本発明は式(III)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Rはアルキルである。
【0126】
別の実施形態では、本発明は式(III)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはアルキルスルホニルアミノから選択されるが、ただしR、R、RまたはRの少なくとも1つはアルキルスルホニルアミノであり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、Rは式(III)に定義される通りである。
【0127】
別の実施形態では、本発明は式(III)の化合物に関するもので、式中、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rはアルキルスルホニルアミノであり、LはCHであり、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素である。
【0128】
別の実施形態では、本発明は、式(IV)の化合物
【0129】
【化70】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグに関し、上式で、
Aは、以下から選択され、
【0130】
【化71】

Xは、NH、OまたはSから選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCHまたはCHCHCHCHから選択され、
、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZまたは(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルまたはホルミルから選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルまたは(NZ)カルボニルから選択され、
は、水素またはアルキルから選択され、
Zは、CまたはCHから選択され、
ZがCならば−−−は結合であり、ZがCHならば−−−は存在しない。
【0131】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0132】
【化72】

であり、L、R、R、R、RおよびRは式(IV)に定義される通りである。
【0133】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0134】
【化73】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、RおよびRは式(IV)に定義される通りである。
【0135】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0136】
【化74】

であり、L、R、R、RおよびRは式(IV)に定義される通りである。
【0137】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはCHであり、−−−は存在せず、Aは
【0138】
【化75】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、Rは式(IV)に定義される通りである。
【0139】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、Rは水素であり、ZはCであり、−−−は結合であり、Aは
【0140】
【化76】

であり、L、R、R、R、RおよびRは式(IV)に定義される通りである。
【0141】
別の実施形態では、本発明は式(IV)の化合物に関するもので、式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素またはハロゲンから選択され、RおよびRはそれぞれ水素であり、LはCHであり、ZはCであり、−−−は結合であり、Aは
【0142】
【化77】

であり、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、RおよびRは式(IV)に定義される通りである。
【0143】
本発明は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩化水素酸塩、二塩化水素酸塩、三塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、ビス(酒石酸塩)、酒石酸塩、(L)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(D)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(DL)酒石酸塩、ビス((DL)酒石酸塩)、メソ酒石酸塩、ビス(メソ酒石酸塩)、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、ビス((D)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、トリス(塩化水素酸塩)、p−トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩など、式I〜IVの薬剤として許容できる塩にも関する。
【0144】
本発明の式I〜IVの薬剤として許容される好ましい塩は、ビス((L)酒石酸塩)、ビス((D)酒石酸塩)、ビス((DL)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、フマル酸塩、セスキ(フマル酸塩)、およびトリス(塩化水素酸塩)である。
【0145】
別の実施形態は、本発明は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩化水素酸塩、二塩化水素酸塩、三塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、ビス(酒石酸塩)、酒石酸塩、(L)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(D)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(DL)酒石酸塩、ビス((DL)酒石酸塩)、メソ酒石酸塩、ビス(メソ酒石酸塩)、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、ビス((D)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、トリス(塩化水素酸塩)、p−トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩を含むが、それだけに限らない2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールの塩である。
【0146】
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールの好ましい塩は、ビス((L)酒石酸塩)、ビス((D)酒石酸塩)、ビス((DL)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、フマル酸塩、セスキ(フマル酸塩)、およびトリス(塩化水素酸塩)である。
【0147】
本発明の定義
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、以下の用語は以下の意味を有する。
【0148】
用語「アルケニル」とは、本明細書では、2〜10個の炭素を含み、2個の水素の脱離によって形成される少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む、直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルケニルの代表例には、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、および3−デセニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0149】
用語「アルコキシ」とは、本明細書では、酸素原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルコキシの代表例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、およびヘキシルオキシが含まれるが、それだけに限らない。
【0150】
用語「アルコキシアルコキシ」とは、本明細書では、本明細書で定義する別のアルコキシ基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルコキシ基を意味する。アルコキシアルコキシの代表例には、tert−ブトキシメトキシ、2−エトキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、およびメトキシメトキシが含まれるが、それだけに限らない。
【0151】
用語「アルコキシアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルコキシ基を意味する。アルコキシアルキルの代表例には、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0152】
用語「アルコキシカルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルコキシ基を意味する。アルコキシカルボニルの代表例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、およびtert−ブトキシカルボニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0153】
用語「アルコキシカルボニルアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルコキシカルボニル基を意味する。アルコキシカルボニルアルキルの代表例には、3−メトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカルボニルブチル、および2−tert−ブトキシカルボニルエチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0154】
用語「アルコキシスルホニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するスルホニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルコキシ基を意味する。アルコキシスルホニルの代表例には、メトキシスルホニル、エトキシスルホニル、およびプロポキシスルホニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0155】
用語「アルキル」とは、本明細書では、1〜10個の炭素原子を含む、直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキルの代表例には、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、およびn−デシルが含まれるが、それだけに限らない。
【0156】
用語「アルキルカルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルカルボニルの代表例には、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチル、および1−オキソペンチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0157】
用語「アルキルカルボニルアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルアルキルの代表例には、2−オキソプロピル、3,3−ジメチル−2−オキソプロピル、3−オキソブチル、および3−オキソペンチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0158】
用語「アルキルカルボニルオキシ」とは、本明細書では、酸素原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルオキシの代表例には、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ、およびtert−ブチルカルボニルオキシが含まれるが、それだけに限らない。
【0159】
用語「アルキルスルフィニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するスルフィニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルスルフィニルの代表例には、メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0160】
用語「アルキルスルホニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するスルホニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルスルホニルの代表例には、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0161】
用語「アルキルスルホニルアミノ」とは、本明細書では、NH基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキルスルホニル基を意味する。アルキルスルホニルアミノの代表例には、メチルスルホニルアミノおよびエチルスルホニルアミノが含まれるが、それだけに限らない。
【0162】
用語「アルキルチオ」とは、本明細書では、イオウ原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルチオの代表例には、メチルスルファニル、エチルスルファニル、tert−ブチルスルファニル、およびヘキシルスルファニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0163】
用語「アルキルチオアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアルキルチオ基を意味する。アルキルチオアルキルの代表例には、メチルスルファニルメチルおよび2−(エチルスルファニル)エチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0164】
用語「アルキニル」とは、本明細書では、2〜10個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。アルキニルの代表例には、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニル、および1−ブチニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0165】
用語「アリール」とは、本明細書では、単環または複数の縮合環が芳香族性である、単環式の環、または2環式もしくは3環式の縮合環を意味する。アリールの代表例には、アントラセニル、アズレニル、フルオレニル、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニル、およびテトラヒドロナフチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0166】
本発明のアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルから独立に選択される、1、2、3、4または5個の置換基で置換することができる。
【0167】
用語「アリールカルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するアリール基を意味する。アリールカルボニルの代表例には、ベンゾイルおよびナフトイルが含まれるが、それだけに限らない。
【0168】
用語「カルボニル」とは、本明細書では、−C(O)−基を意味する。
【0169】
用語「カルボキシ」とは、本明細書では、−COH基を意味する。
【0170】
用語「カルボキシアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するカルボキシ基を意味する。カルボキシアルキルの代表例には、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、および3−カルボキシプロピルが含まれるが、それだけに限らない。
【0171】
用語「シアノ」とは、本明細書では、−CN基を意味する。
【0172】
用語「シアノアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するシアノ基を意味する。シアノアルキルの代表例には、シアノメチル、2−シアノエチル、および3−シアノプロピルが含まれるが、それだけに限らない。
【0173】
用語「シクロアルキル」とは、本明細書では、3〜8個の炭素を含む飽和環状炭化水素基を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0174】
用語「シクロアルキルカルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するシクロアルキル基を意味する。シクロアルキルカルボニルの代表例には、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、およびシクロヘキシルカルボニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0175】
用語「エチレンジオキシ」とは、本明細書では、−O(CHO−基を意味し、前記エチレンジオキシ基の(複数の)酸素原子は1個の炭素原子を介して親分子部分に付加して5員環を形成し、あるいは、前記エチレンジオキシ基の(複数の)酸素原子が隣り合う2個の炭素原子を介して親分子部分に付加して6員環を形成する。
【0176】
用語「ホルミル」とは、本明細書では、−C(O)H基を意味する。
【0177】
用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、本明細書では、−Cl、−Br、−I、または−Fを意味する。
【0178】
用語「ハロアルコキシ」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルコキシ基を介して親分子部分に付加した、本明細書で定義する少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルコキシの代表例には、2−フルオロ−1−クロロエトキシ、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、およびペンタフルオロエトキシが含まれるが、それだけに限らない。
【0179】
用語「ハロアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加した、本明細書で定義する少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルの代表例には、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および2−クロロ−3−フルオロペンチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0180】
用語「複素環」または「複素環式」とは、本明細書では、単環式、2環式、または3環式の環を意味する。単環式の環は、酸素、窒素、イオウから独立に選択される1個のヘテロ原子を含む3または4員環で例示され、あるいは、窒素、酸素、イオウから独立に選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子を含む5、6、または7員環で例示される。この5員環は0〜2個の二重結合を有し、ならびに6および7員環は0〜3個の二重結合を有する。単環式の環の代表例には、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼピニル、1,3−ジオキソラニル、ジオキサニル、ジチアニル、フリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラジニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チエニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、トリアジニル、トリアゾリル、およびトリチアニルが含まれるが、それだけに限らない。2環式の環は、本明細書で定義するアリール基、本明細書で定義するシクロアルキル基、または別の単環式の環と縮合した、任意の上記単環式の環で例示される。2環式の環の代表例には、例えば、ベンズイミダゾリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、インドリジニル、ナフチリジニル、イソベンゾフラニル、イソベンゾチエニル、イソインドリル、イソキノリニル、フタラジニル、ピラノピリジニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、およびチオピラノピリジニルが含まれるが、それだけに限らない。3環式の環は、本明細書で定義するアリール基、本明細書で定義するシクロアルキル基、または単環式の環と縮合した、任意の上記2環式の環で例示される。3環式の環の代表例には、アクリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、ジベンゾ[b,d]フラニル、ジベンゾ[b,d]チエニル、ナフト[2,3−b]フラン、ナフト[2,3−b]チエニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、チアントレニル、チオキサンテニルおよびキサンテニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0181】
本発明の複素環は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、オキソ、−NZおよび(NZ)カルボニルから独立に選択される、1、2、または3個の置換基で置換することができる。
【0182】
用語「複素環カルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義する複素環を意味する。複素環カルボニルの代表例には、ピリジン−3−イルカルボニルおよびキノリン−3−イルカルボニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0183】
用語「ヒドロキシ」とは、本明細書では、−OH基を意味する。
【0184】
用語「ヒドロキシアルキル」とは、本明細書では、本明細書で定義するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義する少なくとも1個のヒドロキシ基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表例には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルおよび2,4−ジヒドロキシブチルが含まれるが、それだけに限らない。
【0185】
用語「ヒドロキシ保護基」または「O−保護基」とは、合成手順の最中において、望ましくない反応に対してヒドロキシ基を保護する置換基を意味する。ヒドロキシ保護基の例には、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)−エトキシメチル、ベンジル、トリフェニルメチルなどの置換メチルエーテル;テトラヒドロピラニルエーテル;2,2,2−トリクロロエチルやt−ブチルなどの置換エチルエーテル;トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリルなどのシリルエーテル;メチレンアセタール、アセトニド、ベンジリデンアセタールなどの環状アセタールおよびケタール;メトキシメチレンなどの環状オルトエステル;環状カーボネート;および環状ボロネートが含まれるが、それだけに限らない。
【0186】
用語「メルカプト」とは、本明細書では、−SH基を意味する。
【0187】
用語「メチレンジオキシ」とは、本明細書では、−OCHO−基を意味し、このメチレンジオキシの(複数の)酸素原子は隣り合う2個の炭素原子を介して親分子部分に付加する。
【0188】
用語「ニトロ」とは、本明細書では、−NO基を意味する。
【0189】
用語「窒素保護基」とは、本明細書では、合成手順の最中に、望ましくない反応に対してアミノ基を保護する基を意味する。窒素保護基には、カルバメート、アミド、N−ベンジル誘導体、およびイミン誘導体が含まれる。好ましい窒素保護基は、アセチル、ベンゾイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、ホルミル、フェニルスルホニル、ピバロイル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、tert−ブチルアセチル、トリフルオロアセチル、およびトリフェニルメチル(トリチル)である。
【0190】
用語「−NZ」とは、本明細書では、窒素原子を介して親分子部分に付加する、2個の基ZおよびZを意味する。ZおよびZは、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルから、それぞれ独立に選択される。−NZの代表例には、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、(アセチル)(メチル)アミノ、および(メチルスルホニル)アミノが含まれるが、それだけに限らない。
【0191】
用語「(NZ)カルボニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義するNZ基を意味する。(NZ)カルボニルの代表例には、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニル、((アセチル)(メチル)アミノ)カルボニルおよび(エチルメチルアミノ)カルボニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0192】
用語「(NZ)スルホニル」とは、本明細書では、本明細書で定義するスルホニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で定義する−NZ基を意味する。(NZ)スルホニルの代表例には、アミノスルホニル、(メチルアミノ)スルホニル、(ジメチルアミノ)スルホニル、((アセチル)(メチル)アミノ)スルホニルおよび(エチルメチルアミノ)スルホニルが含まれるが、それだけに限らない。
【0193】
用語「オキソ」とは、本明細書では、=O部分を意味する。
【0194】
用語「スルフィニル」とは、本明細書では、−S(O)−基を意味する。
【0195】
用語「スルホニル」とは、本明細書では、−S(O)−基を意味する。
【0196】
用語「性機能障害」とは、本明細書では、男性または女性の性機能障害を含む哺乳類の性機能障害を意味する。
【0197】
用語「男性性機能障害」とは、本明細書では、男性の勃起障害および早漏を含むが、それだけに限らない。
【0198】
用語「女性性機能障害」とは、本明細書では、女性の無オルガスム症、陰核勃起不全、膣鬱血、性交疼痛症、および膣痙を含むが、それだけに限らない。
【0199】
粉末X線回折分析は、以下の方法で行った。X線回折分析用のサンプルは、細かい粉末に粉砕して、バックグラウンドがゼロのプレートを含む空洞型サンプルホールダーに詰め込む。十分な量のサンプルがあれば、サンプルホルダーを深めのホールダーに取り替えてもよい。サンプルは、1.8kWで操作するノーマルフォーカス(normal focus)の銅X線管を取り付けたScintag X−2 シータ/シータ回折装置で、Peltier冷却検出システムを使用して分析した。サンプルを2.00°から40.00°まで、1°/分の速度または2.40°/分の速度で、連続的に走査した。回折データは、Scintag回折管理ソフトウエアNT(Scintag’s Diffraction Management SoftwareNT)を使ってコンピュータで集めた。
【0200】
本発明の化合物は、ACD/ChemSketch version 5.0(Advanced Chemistry Development,Inc.により開発、Toronto,ON,Canada)により命名し、あるいはACD命名法と矛盾しない名称を付与した。
【0201】
本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心の存在する立体異性体として存在する可能性がある。これらの立体異性体は、不斉炭素原子の周囲の置換基の立体配置に基づいて、「R」または「S」となる。本明細書で使用する用語「R」および「S」は、IUPAC 1974 Recommendations for Section E,Fundamental Stereochemistry,Pure Appl.Chem.,1976,45:13〜30に定義された立体配置である。本発明では、多様な立体異性体およびその混合物が企図され、本発明の範囲に含まれる。立体異性体は、鏡像異性体、ジアステレオマー、ならびに鏡像異性体またはジアステレオマーの混合物を含む。本発明の化合物の個々の立体異性体は、不斉中心またはキラル中心をもつ市販の出発原料から合成するか、あるいはラセミ混合物を調製して、その後に続く当業者によく知られた分割によって調製できる。この分割の方法の例は、(1)鏡像異性体の混合物をキラルな助剤と結合させ、得られたジアステレオマー混合物を再結晶またはクロマトグラフィで分離し、光学的に純粋な生成物を助剤から遊離させる、あるいは(2)光学鏡像異性体の混合物をキラルなクロマトカラムで直接分離するである。
【0202】
本発明の好ましい化合物は、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1Hベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
および2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;またはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグである。
【0203】
本発明のより好ましい化合物は、
6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールおよび
2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグである。
【0204】
本発明の最も好ましい化合物は、
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容できる塩、エステル、アミド、またはプロドラッグである。
【0205】
略語
以下の反応式および実施例の記述において使用する略語は、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体はBFOEt;2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルはBINAP;tert−ブトキシカルボニルはBoc;n−ブチルリチウムはnBuLi;ジベンジリデンアセトンはdba;ジメトキシエタンはDME;N,N−ジメチルホルムアミドはDMF;ジメチルスルホキシドはDMSO;示差熱量計はDSC;エタノールはEtOH;メタノールはMeOH;トリエチルアミンはTEA;トリフルオロ酢酸はTFA;テトラヒドロフランはTHF;テトラヒドロピランはTHP;薄層クロマトグラフィはTLCである。
【0206】
本発明の化合物の調製
本発明の化合物は、多様な合成ルートで調製することができる。代表的な手順を、反応式1〜5に記述する。
【0207】
【化78】

、R、R、R、R、A、Zおよび−−−が式(I)に定義された通りである一般式(4)のベンズイミダゾールは、反応式1に記述されるようにして調製することができる。一般式(1)のベンゼン−1,2−ジアミンに、クロロ酢酸ならびに6N HClなどの酸を反応させると、一般式(2)の2−クロロメチルベンズイミダゾールが生成する。アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、一般式(2)の2−クロロメチルベンズイミダゾールに、トリエチルアミン、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基存在下、一般式(3)の化合物を反応させると、一般式(4)のベンズイミダゾールが生成する。
【0208】
【化79】

、R、R、R、RおよびAが式(I)で定義された通りである一般式(10)のベンズイミダゾールは、反応式2に記述されるようにして調製することができる。エタノールまたはn−ブタノールなどの溶媒中、Yがハロゲンである一般式(6)のハロ複素環に、炭酸セシウムなどの塩基存在下に(あるいは塩基を使用しないで)加熱して、過剰量の一般式(7)のN−保護ピペラジン(式中、Pは−C(O)OC(CHまたは−C(O)OCHPhなどの窒素保護基)を反応させると、一般式(8)のN−保護ピペラジンが生成する。あるいは、WagawおよびBuchwald、「JOC」61(1996)7240〜7241;Harris他、「JOC」64(1999)6019〜6022;またはYangおよびBuchwald、「J.of Organometallic Chem.」576(1999)125〜146に記述されるように、一般式(6)のハロ複素環と一般式(7)のN−保護ピペラジンを遷移金属触媒で処理すると、一般式(8)のN−保護ピペラジンが生成する。当業者によく知られている条件を使用して、一般式(8)のN−保護ピペラジンの保護基を外すことができる。例えば、−C(O)OC(CHを除去するためには、塩化メチレン中トリフルオロ酢酸または1,4−ジオキサン中4N HClなどの酸性条件を使用できる。−C(O)OCHPhを除去するためには、メタノール、エタノール、酢酸エチルなどの溶媒中で、1〜4気圧の水素雰囲気下に、カーボンに担持させたパラジウムを使用するなどの水素化条件を使用することができる。一般式(9)の保護基を外したピペラジンを、反応式1で記述されたように処理すると、一般式(10)のベンズイミダゾールが生成する。
【0209】
【化80】

、R、R、R、RおよびAが式(I)に定義された通りである一般式(15)のベンズイミダゾールは、反応式3に記述されたようにして調製することができる。アルドリッチ(Aldrich)から入手した4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルに、一般式(6)のハロ複素環ならびに有機リチウム試薬もしくはグリニャール試薬を反応させると、一般式(13)のアルコールが生成する。一般式(13)のアルコールに塩化チオニルを反応させると、一般式(14)のテトラヒドロピリジンが生成する。一般式(14)のテトラヒドロピリジンを反応式1に記述されたように処理すると、一般式(15)のベンズイミダゾールが生成する。
【0210】
【化81】

、R、R、R、RおよびAが式(I)に定義された通りである一般式(21)のベンズイミダゾールは、反応式4に記述されるようにして調製することができる。アルドリッチ(Aldrich)から入手した4−オキソピペリジン−1−カルボン酸ベンジルに、一般式(6)のハロ複素環ならびに有機リチウム試薬もしくはグリニャール試薬を反応させると、一般式(18)のアルコールが生成する。一般式(18)のアルコールに塩化チオニルを反応させると、一般式(19)のテトラヒドロピリジンが生成する。一般式(19)のテトラヒドロピリジンを、水素雰囲気下にカーボンに担持させたパラジウムなどの遷移金属触媒で処理すると、一般式(20)のピペリジンが生成する。一般式(20)のピペリジンを、反応式1で記述されたように処理すると、一般式(21)のベンズイミダゾールが生成する。
【0211】
【化82】

、R、R、RおよびRが式(I)に定義された通りである一般式(23)のベンズイミダゾールは、反応式5に記述されるようにして調製することができる。Lynch他、「Tetrahedron Asymmetry」9(1998)2791〜2794、ならびにKochおよびSchnatterer、「Synthesis」(1990)499〜501に記述されるように、アルドリッチ(Aldrich)から購入した5−アミノ−2−クロロピリジンを処理すると、6−クロロピリジン−3−イル酢酸エステルおよび6−クロロピリジン−3−オールが生成する。6−クロロピリジン−3−オールまたは6−クロロピリジン−3−イル酢酸エステルを、反応式1および2で記述されたように処理すると、一般式(23)のベンズイミダゾールが生成する。あるいは、6−クロロピリジン−3−オールを、炭酸セシウムなどの塩基を含むDMF中で、臭化ベンジルや塩化ベンジルなどのヒドロキシ保護剤で処理すると、P’がベンジルである一般式(22)のヒドロキシが保護されたクロロピリジンが生成する。反応式1および2に記述されたように一般式(22)のヒドロキシが保護されたクロロピリジンを処理し、当業者によく知られた標準的な保護基除去法を使用してヒドロキシ保護基を除去した後に、一般式(23)のベンゾイミダゾールが生成する。例えば、ヒドロキシを保護するベンジル基は、メタノール、エタノールまたは酢酸エチルなどの溶媒中、水素雰囲気下に、カーボンに担持させたパラジウムなどの遷移金属触媒によって除去することができる。
【0212】
(実施例1)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールマレイン酸塩
【0213】
(実施例1A)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
20℃の水浴に入れた大きな丸底フラスコ中の、DMF(15mL)に溶解した1−(2−ピリジル)ピペラジン(5.6g、36mmol)の高速撹拌溶液に、2−クロロメチルベンズイミダゾール粉末(6g、36mmol)を2分間かけて添加した。トリエチルアミン(7.5mL、1.5当量)を加え、TLCが出発原料の消費を示すまで、反応液を16時間撹拌した。次いで反応液をトリエチルアミン5mLで処理し、続けて水(70mL)をゆっくり滴下して加えた。1時間後、吸引ろ過により沈殿を集め、水400mLで洗浄し乾燥して、生成物9gを得た。この固形物を、沸騰n−ブタノールから2回再結晶して、バフ(buff)状粉末として表題化合物7.6g(精製収率72%)を得た。融点220〜221℃。
【0214】
【化83】

【0215】
(実施例1B)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールマレイン酸塩
余り加熱しないで溶解するように十分な量のエタノールの中で、実施例1Aの生成物(1.66g)とマレイン酸(657mg)を一緒にした。混合物を放置して室温まで冷却し、得られた固体をろ過で集め、エタノールから結晶化して、白色粉末としてマレイン酸塩を得た。融点189〜190℃。
【0216】
【化84】

【0217】
(実施例2)
2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリジル)ピペラジンを1−(2−ピリミジル)ピペラジンで置き換え、溶媒としてDMFをCHCNで置き換え、実施例1Aの手順に従って表題化合物を調製した。融点198〜200℃。
【0218】
【化85】

【0219】
(実施例3)
2−{[4(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(6−メチルピリジン−2イル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って、表題化合物を調製した。
【0220】
【化86】

【0221】
(実施例4)
2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(3−シアノピリジン−2イル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って、表題化合物を調製した。融点208〜210℃。
【0222】
【化87】

【0223】
(実施例5)
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
実施例6Aの4−フルオロ−1,2−フェニレンジアミンを4,6−ジブロモ−1,2−フェニレンジアミンで置き換え、実施例6Aおよび実施例6Bの手順に従って、表題化合物を調製した。
【0224】
【化88】

【0225】
(実施例6)
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
【0226】
(実施例6A)
5−フルオロ−2−クロロメチルベンズイミダゾール
4−フルオロ−1,2−フェニレンジアミン(39.70mmol、5.0g)、クロロ酢酸(51.60mmol、4.87g)および6N HCl(25mL)を250mLの丸底フラスコに加え、この混合物を95℃で12時間加熱した。混合物を室温にまで冷却し、KCOで中和し、酢酸エチルで抽出(5×500mL)し、乾燥(MgSO)し、ろ過し、減圧下に濃縮した。生成物をSiOで精製し、10%MeOH/CHClで溶出して、36%の収率で褐色の泡沫(2.65g)を得た。
【0227】
【化89】

【0228】
(実施例6B)
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
2−クロロベンズイミダゾールを5−フルオロ−2−クロロベンズイミダゾールで置き換え、実施例1Aの手順に従って、表題化合物を調製した。
【0229】
【化90】

【0230】
(実施例7)
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
【0231】
(実施例7A)
1−(2−チアゾイル)ピペラジン
トルエンに分散した1−ピペラジンカルボン酸t−ブチル(2g、10.74mmol)に、2−ブロモチアゾール(1.75g、10.74mmol)、炭酸セシウム(6.65g、20.4mmol)、ラセミ体BINAP(0.2g、0.32mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン−ジパラジウム(0)(0.2g、0.2mmol)を加えた。この混合物を16時間加熱還流して、冷却した。反応混合物を水および酢酸エチルに分配させた。有機層を合わせ、乾燥(MgSO4)し、減圧下で濃縮した。フラッシュSiOカラムを使用して精製して、所望のN−Bocピペラジン誘導体0.45g(16%)を黄色固体として得た。このN−Bocピペラジン誘導体(0.45g、1.68mmol)を濃HCl(8mL)と室温で10分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、固体NaCOでpH8〜9に中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(NaCO)し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物を黄色固体(0.33g)として得、これを追加精製することなく使用した。
【0232】
(実施例7B)
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリジル)ピペラジンを1−(2−チアゾリル)ピペラジンで置き換え、実施例1Aの手順に従って表題化合物を調製した。融点203〜205℃。
【0233】
【化91】

【0234】
(実施例8)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボン酸イソブチル
ジクロロメタン(7mL)に溶かした実施例1A(0.77g、2.6mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸イソブチル(0.375mL、2.9mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下に濃縮し、残渣をSiOのフラッシュカラムで精製し、1.3%メタノール/ジクロロメタンで溶出して、表題化合物0.5g(49%)をオイルとして得た。
【0235】
【化92】

【0236】
(実施例9)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンズイミダゾール
ジクロロメタン(7mL)に溶かした実施例1A(0.66g、2.2mmol)の撹拌溶液に、塩化1−ピロリジンカルボニル(0.28mL、2.2mmol)およびトリエチルアミン(0.625mL、4.5mmol)を加えた。混合物を密封容器に入れて17時間加熱し、室温まで放冷し、ジクロロメタンで希釈し、5%NaHCOで洗浄し、乾燥して減圧下に濃縮した。残渣をSiOのフラッシュカラムで精製し、20%ヘキサン/酢酸エチルで溶出して、表題化合物0.4g(40%)を得た。融点120〜121℃。
【0237】
【化93】

【0238】
(実施例10)
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボキサミド
塩化1−ピロリジンカルボニルを塩化N,N−ジメチルカルバモイルで置き換え、実施例9の手順に従って表題化合物を調製した。融点174〜176℃。
【0239】
【化94】

【0240】
(実施例11)
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−フェニルピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点285〜260℃。
【0241】
【化95】

【0242】
(実施例12)
2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−シアノフェニル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点236〜237℃。
【0243】
【化96】

【0244】
(実施例13)
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−クロロフェニル)ピペラジンに置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点245〜246℃。
【0245】
【化97】

【0246】
(実施例14)
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−フルオロフェニル)ピペラジンに置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点262〜264℃。
【0247】
【化98】

【0248】
(実施例15)
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−ニトロフェニル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。逆相支持体上で溶出液としてアセトニトリル/TFAを使用して精製し、表題化合物をTFA塩として得た。
【0249】
【化99】

【0250】
(実施例16)
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ニトロフェニル)ピペラジンを1−(2−メトキシフェニル)ピペラジンで置き換え、実施例15の手順に従って表題化合物を調製した。
【0251】
【化100】

【0252】
(実施例17)
4−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点206〜209℃。
【0253】
【化101】

【0254】
(実施例18)
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−メチルチオフェニル)ピペラジンに置き換え、実施例2の手順に従って、表題化合物を調製した。融点214〜216℃。
【0255】
【化102】

【0256】
(実施例19)
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−エトキシフェニル)ピペラジンに置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点95〜100℃。
【0257】
【化103】

【0258】
(実施例20)
2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(2−ヒドロキシフェニル)ピペラジンに置き換え、実施例2の手順に従って表題化合物を調製した。融点208〜216℃。
【0259】
【化104】

【0260】
(実施例21)
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
DMF(8mL)に溶かした4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン(0.2g、1.06mmol)、2−クロロメチル−ベンズイミダゾール(186、1.1mmol)およびCsCO(0.36g、0.36mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層をブライン(2×30mL)で洗い、MgSOで乾燥して、ろ過してろ液を減圧下に濃縮した。残渣を、5%のメタノールを含むジクロロメタンで溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製して、表題化合物(82mg、25%)を得た。
【0261】
【化105】

【0262】
(実施例22)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
【0263】
(実施例22A)
4−ヒドロキシ−4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
THF(20mL)に溶かした2−ブロモピリジン(0.47mL、5mmol)の溶液を−60℃に冷却し、nBuLi(ヘキサン類中1.6M、5.2mL、5.2mmol)を滴下して反応させた。反応混合物を−60℃で30分間撹拌し、次いで、この反応混合物に、THF(10mL)に溶かした4−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸ベンジル(1.14g、4.9mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を−60℃で15分間撹拌し、次いで飽和NHClでクエンチした。冷却浴を除き、反応混合物が室温に暖まるまで放置した。混合物をCHClで抽出し、有機相を乾燥し(MgSO)、ろ過してろ液を減圧下に濃縮した。残渣を、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を使用してフラッシュクロマトグラフィで精製し、表題化合物400mg(27%)を得た。
【0264】
【化106】

【0265】
(実施例22B)
4−(ピリジン−2イル)ピペリジン
塩化チオニル(6mL)に溶かした実施例22Aの生成物(0.4g、1.28mmol)を3時間還流し、放置して室温にまで冷却し、減圧下に濃縮した。残渣を氷および40%NaOHで処理し、次いでCHClで抽出した。有機相を分離し、ブラインで洗い、乾燥し(NaSO)、ろ過してろ液を濃縮し、脱水生成物332mgを得た。
【0266】
この粗製脱水生成物を、10%Pd/C(250mg)使用し、60psi、50℃で40時間水素化して、表題化合物(150mg、88%)を得た。MS(DCI/NH)m/z163(M+H)
【0267】
(実施例22C)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
DMF(8mL)に溶かした実施例22Bの生成物(0.6g、0.36mmol)、2−クロロメチル−ベンズイミダゾール(0.62g、0.36mmol)およびCsCO(0.12g、0.36mmol)を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層をブライン(2×30mL)で洗い、MgSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィで精製し、5%MeOH/CHClで溶出して表題化合物(11.2mg、11%)を得た。
【0268】
【化107】

【0269】
(実施例23)
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
4−(ピリジン−2イル)ピペリジンを4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩化水素酸塩に置き換えた以外は、実施例22Cに記載されるように表題化合物を調製した。
【0270】
【化108】

【0271】
(実施例24)
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
【0272】
(実施例24A)
3−メチル−1−ピリジン−2−イルピペラジン臭化水素酸塩
2−メチルピペラジン(1.0g、0.01mol、ラセミ混合物)および2−ブロモピリジン(10mL、0.1mol)を一緒にして、120℃で16時間加熱した。反応混合物を23℃にまで冷却し、酢酸エチルと水に分配させた。層を分離して、水層を減圧下に濃縮した。残渣を、酢酸エチル、ジクロロメタン、およびメタノールですりつぶして、オフホワイト色の固体として表題化合物460mg(26%収率)を得た。
【0273】
【化109】

【0274】
(実施例24B)
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした実施例24Aの生成物(0.50g、1.93mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.31g、1.83mmol)と、0℃でゆっくり反応させた。5分後に、混合物を炭酸セシウム(0.60mmol、1.83mmol)と反応させ、冷却浴を除いた。1時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3×)およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過してろ液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開し(2%メタノール/ジクロロメタン)、表題化合物201mg(36%収率)を得た。融点207〜209℃。
【0275】
【化110】

【0276】
(実施例25)
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
【0277】
(実施例25A)
(3S)−3−メチル−1−ピリジン−2−イルピペラジン
(S)−(+)−2−メチルピペラジン(0.50g、0.005mol、Aldrich)および2−ブロモピリジン(5mL、0.05mol)を一緒にして、120℃で14時間加熱した。反応混合物を23℃にまで放冷し、酢酸エチルと水に分配させた。層を分離して、水層を酢酸エチルで2回抽出した。水層を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液と固体炭酸ナトリウムでpHを〜11に導いた。塩化ナトリウムを加え、この飽和水溶液を酢酸エチル(2×)およびジクロロメタン(2×)で抽出した。一緒にした有機抽出物をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物0.6g(67%収率)を得た。
【0278】
【化111】

【0279】
(実施例25B)
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした実施例25Bの生成物(0.24g、1.33mmol)を、2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.21g、1.27mmol)および炭酸セシウム(0.41mmol、1.27mmol)と、撹拌しながら23℃で3時間反応させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3×)およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過してろ液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開し(1〜3%メタノール/ジクロロメタンのグラジエント)、淡黄色固体として表題化合物178mg(46%収率)を得た。融点149〜151℃。
【0280】
【化112】

【0281】
(実施例26)
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
【0282】
(実施例26A)
(3S)−3−メチル−1−ピリジン−2−イルピペラジン
(R)−(−)−2−メチルピペラジン(0.50g、0.005mol、Aldrich)および2−ブロモピリジン(5mL、0.05mol)を一緒にして、120℃で14時間加熱した。反応混合物を23℃にまで放冷し、多量の酢酸エチルと水に分配させた。層を分離し、次いで追加の水を酢酸エチル溶液に加えた。1N HCl溶液の数滴を、水/酢酸エチル混合物に強撹拌しながら添加した。層を分離し、合わせた水相を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と固体炭酸ナトリウムで、pH〜11の塩基性にした。塩化ナトリウムを加え、その飽和水溶液を、数滴のイソプロピルアルコール含むクロロホルムで抽出した(5×)。一緒にした有機抽出物をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物0.79g(89%収率)を得た。
【0283】
【化113】

【0284】
(実施例26B)
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
実施例26Aの生成物(0.79g、4.43mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶かした2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.70g、4.21mmol)と、0℃で反応させた。10分後に、混合物を炭酸セシウム(1.37mmol、4.21mmol)と反応させ、冷却浴を除いた。1時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3×)およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過してろ液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開し(1〜3%メタノール/ジクロロメタンのグラジエント)、淡黄色固体として表題化合物0.50g(39%収率)を得た。融点151〜153℃。
【0285】
【化114】

【0286】
(実施例27)
N−{2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド
【0287】
(実施例27A)
N−(2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド
ジクロロメタン(20mL)に溶かした2−クロロ−ピリジン−3−イルアミン(1.00g、7.75mmol)を、塩化メタンスルホニル(2.23g、19.4mmol)およびトリエチルアミン(1.96g、19.4mmol)と23℃で反応させた。48時間撹拌した後、反応混合物を水で稀釈し、層を分離させ、水層をジクロロメタンで抽出した(2×)。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開し(20%酢酸エチル:ヘキサン)、減圧下に濃縮し、10%水酸化ナトリウム水溶液(32mL)に加えた。均一になるまで、溶液を約0.5時間激しく撹拌した。次いで、溶液を2N HClでpH〜7に中和し、NaSOで飽和させ、酢酸エチルで抽出した(3×)。一緒にした有機抽出物をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物1.5g(93%収率)を得た。参照文献:「Tetrahedron Letters」38,26,4667〜4670,1997;「Eur.J.Org.Chem.」2000,1263〜1270。
【0288】
【化115】

【0289】
(実施例27B)
N−(2−ピペラジン−1−イルピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド
ピペラジン(5.2g、60.2mmol)、実施例27Aの生成物(1.24g、6.02mmol)およびn−ブタノール(90mL)を一緒にして、3日間還流した。反応混合物を放置して23℃まで冷却し、減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開して(1%の酢酸を含む33%メタノール/ジクロロメタン)、表題化合物2.0g(〜88%収率)を得た。
【0290】
【化116】

【0291】
(実施例27C)
N−{2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中で、実施例27Bの生成物(0.066g、0.21mmol)および炭酸セシウム(0.137g、0.42mmol)を23℃で一緒にし、5分間撹拌した。次いで、混合物を2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.035g、0.21mmol)と反応させた。1時間後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルにしみ込ませ、フラッシュシリカゲルのクロマト展開(10%メタノール/ジクロロメタン)を行い、表題化合物22mg(27%収率)を得た。
【0292】
【化117】

【0293】
(実施例28)
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
【0294】
(実施例28A)
2−クロロ−3−フルオロピリジン
ジエチルエーテル(130mL)に溶かした1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(5.78g、51.5mmol)に、n−ブチルリチウム(32.2mL、51.5mmol、1.6Mヘキサン溶液)を−78℃で滴下して反応させた。反応混合物を−20℃に1時間温め、それから−78℃に再冷却した。再冷却した混合物に、ジエチルエーテル(5mL)に溶解した3−フルオロピリジン(5.0g、51.5mmol)を滴下して反応させた。−78Cで2時間撹拌した後、混合物をテトラヒドロフラン(24mL)に溶かしたヘキサクロロエタン(12.2g、51.5mmol)と反応させた。−78℃で1時間撹拌した後、反応混合物を、水(15mL)およびテトラヒドロフラン(25mL)の溶液と反応させた。反応混合物を0℃に温め、30分後に追加の水とジエチルエーテルを混合物に加えた。層を分離させて、水相をジエチルエーテルで抽出した(2×)。合わせたエーテル層をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲル上でクロマト展開して(10%酢酸エチル/ヘキサン類)、表題化合物3.5g(52%収率)を得た。
【0295】
【化118】

【0296】
(実施例28B)
1−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン
n−ブタノール(150mL)に溶かした実施例28Aの生成物(3.3g、0.025mol)を、ピペラジン(21.5g、0.25mol)と23℃で反応させ、次いで3日間還流した。反応混合物を放置して23℃まで冷却し、減圧下に濃縮した。残渣を、水と酢酸エチルでスラリー化した。酢酸エチル溶液を分離し、NaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物3.3g(73%収率)を得た。
【0297】
【化119】

【0298】
(実施例28C)
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
N,N−ジメチルホルムアミド(28mL)中で、実施例28Bの生成物(0.50g、2.76mmol)、2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.48g、2.90mmol)、および炭酸セシウム(1.8g、5.52mmol)を23℃で一緒にし、1.25時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、10%メタノール/ジクロロメタンで洗浄した。固体をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルにしみ込ませ、フラッシュシリカゲルのクロマト展開(10%メタノール/ジクロロメタン)を行い、表題化合物311mg(36%収率)を得た。融点210〜212℃。
【0299】
【化120】

【0300】
(実施例29)
6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オール
【0301】
(実施例29A)
5−(ベンジルオキシ)−2−クロロピリジン
DMF8mLに溶かした2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(2.6g、20mmol)および炭酸セシウム(7.2g、22mmol)を、臭化ベンジル(2.6mL)と反応させた。23℃で6時間撹拌した後、反応混合物を水で稀釈し、飽和NaHPO水でpH7に調整し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(CHClで溶出)で精製して、表題化合物を白色固体(3.44g、79%)として得た。融点<50℃;R=0.4(CHCl);MS220(M+H)
【0302】
【化121】

【0303】
(実施例29B)
4−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
トルエン(80mL)中で、実施例29Aの生成物(2.63g)、Pd(dba)(0.33g)、ラセミ体BINAP(0.45g)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.3g)、およびピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.46g)を一緒にし、95℃で3時間加熱した。反応混合物を、トルエン(50mL)とジエチルエーテル(200mL)で処理した。混合物を水で洗い、有機相をNaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。残渣を、1:4の酢酸エチル/ヘキサン類で溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製し、表題化合物(4.06g、92%)を得た。融点93〜94℃;R=0.21(1:4酢酸エチル/ヘキサン類)、MS370(M+H)
【0304】
(実施例29C)
1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン
実施例29Bの生成物(1.96g)を、トリフルオロ酢酸(3.5mL)と撹拌しながら23℃で2時間反応させた。混合物をCHCl(100mL)/n−ブタノール(5mL)と水(400mL)/NHOH(5mL)に分配した。有機相を分離し、NaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、表題化合物を白色粉末として得て、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【0305】
(実施例29D)
2−({4−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンズイミダゾール
実施例29Cの生成物および2−クロロメチル−1H−ベンズイミダゾール(0.88mg)を一緒にして、DMF(7mL)/トリエチルアミン(1.5mL)に溶解した。23℃で2時間撹拌した後、混合液をアセトニトリル(20mL)と反応させ、次いで24時間撹拌した。混合物をCHCl(100mL)/n−ブタノール(5mL)および水(800mL)/NHOH(5mL)に分配させた。有機相を分離し、NaSOで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィで精製すると、白色固体(1.169g(55%)として表題化合物を得た。融点62〜64℃;R=0.26(95:5CHCl:メタノール:0.1%NHOH);MS400(M+H)
【0306】
【化122】

【0307】
(実施例29E)
6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オール
TLCが出発原料の消費を示すまで、酢酸エチル(35mL)に溶かした実施例29Dの生成物(800mg)を、23℃で水素ガスの雰囲気下、10%カーボン担持パラジウム(85mg)で処理した。混合物をろ過し、ろ過ケーキをメタノールおよびCHClで洗った。ろ液を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(90:10:0.1 CHCl:メタノール:NHOHで溶出)で精製し、白色固体として純粋な表題化合物を得た(566mg、92%)。融点144〜145℃;R=0.08;(95:5CHCl:メタノール、0.1%NHOH);MS310(M+H)
【0308】
【化123】

【0309】
(実施例30)
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール
1−(2−ピリミジル)ピペラジンを1−(3−メチルピリジン−2イル)ピペラジンで置き換え、実施例2の手順に従って、表題化合物を調製できる。
【0310】
(実施例31)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩
【0311】
(実施例31A)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩
メタノール(20mL)およびHO(20mL)に溶かした2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール(4.00g、13.6mmol)を、(L)酒石酸(4.09g、27.2mmol)と反応させた。得られた固体をろ過し、メタノール(10mL)で洗い、減圧で乾燥して、表題化合物を固体として得た。元素分析、C253112計算値:C50.59、H5.26、N11.80、O32.35。測定値:C50.48、H5.27、N11.78、O32.41。DSC:206℃にシャープな吸熱。
【0312】
(実施例31B)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩
表題化合物の別法による合成。N−メチルピロリドン50mLに溶かした2−(クロロメチル)ベンズイミダゾール(11.95g、71.7mmol)を、0℃で1−(2−ピリジル)ピペラジン(12.88g、78.9mmol)と反応させた。1時間後、混合物をトリエチルアミン(7.98g、78.9mmol)と反応させ、放置して室温まで温めた。22時間撹拌の後、混合物を水50mLに溶かした(L)酒石酸(24.8g、165mmol)と反応させた。添加終了後、混合物を80℃で1時間加熱し、次いで室温まで放冷した。混合物をろ過し、固体をエタノール100mLで洗った。得られた固体を減圧下で乾燥し、表題化合物38.1gを固体として得た。元素分析、C253112計算値:C50.59、H5.26、N11.80、O32.35。測定値:C50.48、H5.27、N11.78、O32.41。DSC:206℃にシャープな吸熱。
【0313】
(実施例32)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(リン酸塩)ビス(水和物)
水(50mL)およびHPO(85wt%水溶液、4.58mL、66.8mmol)を一緒にして50℃に加熱し、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール(9.80g、33.4mmol)と反応させた。反応混合物を周囲温度にまで放冷し、メタノール(100mL)で処理した。固体をろ過し、メタノール(50mL)で洗い、減圧下で乾燥した。KF分析で定量した塩の初期含水率は3.57wt%であり、空気に曝して数日経過した後では、含水率が7.33%に上昇し、表題化合物のビス−水和物、ビス−リン酸塩を固体として得た。元素分析、C172910計算値:C38.86、H5.56、N13.33、P11.79、O30.45。測定値:C39.83、H5.46、N13.73、P12.03。DSC:107℃にブロードな吸熱。
【0314】
(実施例33)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(硫酸塩)モノ水和物
水(50mL)を10℃に冷やしてHSO(3.56mL、66.8mmol)で処理し、次いで周囲温度にまで温めた。この溶液を、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール(9.80g、33.4mmol)と反応させ、次にメタノール(150mL)と反応させた。固体をろ過し、メタノール(50mL)で洗い、減圧下で乾燥して、表題化合物を固体として得た。元素分析、C1725計算値:C40.23、H4.96、N13.80、S12.64、O28.37。測定値:C40.21、H5.00、N13.81、S12.53。DSC:180℃にシャープな吸熱。
【0315】
(実施例34)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールセスキ(フマル酸塩)
メタノール(100mL)中、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール(10g、33.7mmol)およびフマル酸(7.8g、67.4mmol)を一緒にし、室温で4時間撹拌した。懸濁液をろ過し、イソプロパノール(60mL)で洗い、減圧下で乾燥して、表題化合物を固体として得た。元素分析、計算値:C59.09、H5.39、N14.98。測定値:C58.97、H5.22、N14.85。DSC:177.26℃にシャープな吸熱があり、その後237.95℃により小さい吸熱がある。
【0316】
(実施例35)
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールトリス(塩化水素酸塩)
イソプロパノール(3mL、16.8mmol)に溶かした5.6M HCl溶液をイソプロパノール(10mL)で稀釈し、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール(1g、3.4mmol)と反応させ、周囲温度で17時間撹拌した。懸濁液をろ過し、イソプロパノール(約2mL)で洗い、減圧下で乾燥して、表題化合物を固体として得た。元素分析、計算値:C50.70、H5.51、N17.39、Cl26.41。測定値:C50.48、H5.42、N17.14、Cl26.33;融点260℃、DSC:233.31℃にブロードな吸熱があり、その後にブロードな発熱がある。
【0317】
In Vivo データ
ラットの陰茎勃起モデル
第1の動物モデルとしてウィスターラットを用い、in vivoで陰茎の勃起を研究した。すべての実験は赤色光を拡散的に照射した実験室で、AM9:00からPM3:00の間実施した。ラットは、計量し、実験開始前の60分間実験室に適応させた。ラットは、薬物注射後、それぞれ透明なケージ(20×30×30cm)に入れた。陰茎の勃起の回数は、薬物投与後60分間の直接観察によって記録し、1回以上の勃起を示した動物の数を発生率(%)として表した。
【0318】
【表1】

(L)−アスコルビン酸の生理食塩水溶液(1mg/mL)を溶剤として使用した。用量あたり12匹の動物を用いた。陽性対照としてアポモルヒネを、発生率83%でラットの陰茎の勃起を引き起こす0.1μmol/kgの用量で使用した。
【0319】
表1のデータは、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールが、用量0.01μmol/kg〜0.10μmol/kgの皮下投与後に、統計的に有意なラットにおける陰茎勃起を引き起こしたことを実証する。
【0320】
【表2】

(L)−アスコルビン酸の生理食塩水溶液(1mg/mL)を溶剤として使用した。用量あたり12匹の動物を用いた。陽性対照としてアポモルヒネを、発生率93%でラットの陰茎の勃起を引き起こす0.1μmol/kgの用量で使用した。
【0321】
表2のデータは、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1イル]ピリジン−3−オールが、用量0.01μmol/kg〜0.10μmol/kgの皮下投与後、統計的に有意なラットにおける陰茎勃起を引き起こしたことを実証する。
【0322】
本発明の好ましい化合物は、約0.003μmol/kg〜約1.0μmol/kgの用量で、ラットに少なくとも50%の発生率で陰茎勃起を引き起こした。
【0323】
フェレットにおける嘔吐モデル
オスのフィッチフェレット(Fitch ferret)(体重1.0〜1.5kg)は、マーシャル農場(Marshall Farms)から入手した。フェレットは、実験前は終夜絶食させた。動物を、アポモルヒネまたは本発明の化合物を皮下投与後、個々に観察ケージに入れ、薬物注射後90分間、薬物が引き起こす嘔吐および悪心の徴候について(直接観察し)判定した。悪心は、なめる(lick)、げえと言う(gag)、後退する(back)、頭を抱える(head bury)、および激しい腹部の毛づくろいなどの行動で特徴付けられた。嘔吐は通常、これらの行動が先に起こり、吐く(vomit)または吐き気を催す(retch)動作に伴うリズミカルな腹部の収縮で特徴付けられた。
【0324】
【表3】

滅菌した生理食塩水を溶剤として使用した。用量あたり6匹の動物を用いた。表3では、0.3μmol/kgの用量で、アポモルヒネを陽性対照として使用し、100%の発生率でフェレットの嘔吐を引き起こした。
【0325】
表3に示すように、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールは、皮下投与後にフェレットの嘔吐を引き起こさなかった。
【0326】
これらの研究では、アポモルヒネを陽性対照として含めた。これらのデータは、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールが、嘔吐を誘起することなく陰茎勃起を助長するので、アポモルヒネより顕著な有利性を提供することを示している。
【0327】
本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールは、哺乳類の性機能障害の治療方法として、シルデナフィルまたはバルデナフィルを含むが、それだけに限らないホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて使用することができる。
【0328】
本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールは、哺乳類の性機能障害の治療方法として、テラゾシン、プラゾシン、またはタムスロシンを含むが、それだけに限らないアドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて使用することができる。
【0329】
本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールは、哺乳類の性機能障害の治療方法として、アポモルヒネを含むが、それだけに限らないドーパミンアゴニストと組み合わせて使用することができる。
【0330】
「The dopamine D receptor:a controversial therapeutic target」N.J.Hrib、Drugs of the future 25:587〜611(2000);「Dopamine and sexual behavior」M.MelisおよびA.Argiolas、Neuroscience and Biobehavioral Reviews 19:19〜38(1995);および「Dopamine receptors: from structure to function」C.Missale,S.R.Nash,S.Robinson,M.JabberおよびM.Caron、Physiological Reviews 78:189〜225(1998)に記述されてあるように、本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールはドーパミンアゴニストであり、したがって女性性機能障害、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、不安、統合失調症、情緒障害およびうつ病の治療に有用である。
【0331】
本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールはドーパミンアゴニストであり、したがって心臓血管疾患の治療に有用である。ドーパミンおよびドーパミン作用薬は、心血管の血圧および心拍数への薬理的に顕著な作用を示すとの報告があり、心臓血管疾患の治療に有用となる可能性があり(Chen FFおよびLin MT、「Effects of dopamine,apomorphine gamma−hydroxybutyric acid, haloperidol, and pimozide on reflex bradycardia in rats」Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics(1980)214:427〜432)、霊長類のデータが、ドーパミン受容体アゴニストを、心臓血管症の治療での潜在的な臨床使用を支持しているという報告がある(Hahn,RAおよびMacDonald BR、「Primate cardiovascular responses meditated by dopaminine receptors: effects of N,N−dipropyldopamine and LY171555」Journal of Phamacology and Experimental Therapeutics(1984)229:132〜138。
【0332】
本発明の化合物、特に2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールはドーパミンアゴニストであり、したがって炎症性疾患の治療に有用である。ドーパミン作用薬は抗炎症性効果を示し、炎症が有害な役割を果たす疾患の治療に対して有用である(Bendele AM,Spaethe SM,Benslay DN,およびBryant HU、「Anti−inflammatory activity of pergolide, a dopamine receptor agonist」Journal of Pharmacology of Pharmacology and Experimental Therapeutics(1991)259:169〜175)。ドーパミン作用薬は、ガンの治療においても有用である(Lissoni P,Mandala M,Giani L,Malugani F,Secondino S,Zonato S,Rocco F,Gardani G、「Efficacy of Bromocriptine in the Treatment of Metastatic Breast Cancer and Prostate Cancer−related Hyperprolactinemia」Neuroendocrinology Letters(2000)21:405〜408)。
【0333】
アゴニストの用語は、本明細書では、1種または複数のドーパミン受容体サブタイプと相互に作用し、観察可能な細胞内生化学反応を誘発する化合物を意味する。この反応は、ドーパミンなどの完全アゴニストを基準に測定される。
【0334】
用語「薬剤として許容される担体」は、本明細書では、非毒性の、不活性な固体、半固体、または液体の充填剤、希釈剤、カプセル化材料あるいは任意のタイプの製剤補助剤を意味する。薬剤として許容される担体として使用できる材料のいくつかの例は、ラクトース、グルコース、スクロースなどの糖類;トウモロコシデンプンやバレイショデンプンなどのデンプン類;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体;粉末状トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオ脂や座薬ワックスなどの賦形剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ダイズ油などの油;グリコール類;こうしたプロピレングリコール;オレイン酸エチルやラウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの緩衝薬;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝液であり、また、ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸マグネシウムなど他の非毒性の適合性のある滑沢剤、ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、矯味剤および香料、保存料および酸化防止剤もまた、調剤者の判断に従って、組成物中に存在可能である。
【0335】
本発明は、薬剤として許容される1種または複数の非毒性の担体と共に調剤された本発明の化合物を含む薬剤組成物を提供する。この薬剤組成物は、固体または液体の形で経口投与用に、または非経口注射用に、または直腸内投与用に調剤することができる。
【0336】
さらに、本発明の範囲において、調製され配合された1種または複数のドーパミンアゴニストを、薬剤として許容される1種または複数の非毒性の組成物と合わせて含む薬剤組成物が含まれる。この薬剤組成物は、固体または液体の形で経口投与用に、または非経口注射用に、または直腸内投与用に処方することができる。
【0337】
本発明の薬剤組成物は、ヒトおよび他の哺乳類に、経口的に、舌下に、直腸内に、非経口的に、大槽内に、尿道内に、膣内に、腹腔内に、局所的に(散剤、軟膏または点眼薬によって)、口腔内に、または口内または鼻内スプレー剤として投与することができる。用語「非経口的に」は、本明細書では、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、関節内注射および注入を含む投与の方法を意味する。
【0338】
ヒトへの好ましい投与は、経口または舌下である。
【0339】
本発明の非経口注射用の薬剤組成物は、薬剤として許容される滅菌した水性または非水性溶液、分散液、懸濁液または乳濁液、および滅菌注射用溶液または分散液中に復元するための滅菌粉末を含む。好ましい水性および非水性の担体、希釈剤、溶媒、あるいは溶剤の例には、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールなど)、それらの好ましい混合物、植物油(オリーブ油など)、およびオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルがある。例えばレシチンなどのコーティング剤を使用することによって、また、分散液の場合は必要とされる粒径を維持することによって、また、界面活性剤を使用することによって、適切な流動性を保つことができる。
【0340】
こうした組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤などのアジュバントを含有してもよい。微生物の作用の予防は、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などの様々な抗細菌性および抗真菌性の薬剤によって確実になる。また、例えば糖類、塩化ナトリウムなどの等張性の薬剤を含むことが望ましい。注射用剤形の持続的吸収は、例えばモノステアリン酸アルミニウム、ゼラチンなど、吸収を遅らせる薬剤を使用することによってもたらすことができる。
【0341】
いくつかの場合では、薬物の効果を延長させるために、しばしば、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅くすることが望ましい。これは、水溶性が低い、結晶性または非結晶性材料の液状懸濁剤を使用することによって実現できる。したがって、薬物の吸収速度は、その分解速度に依存し、さらには、結晶の大きさおよび結晶の形に依存する。あるいは、非経口的に投与される剤形の吸収遅延は、薬物を油性溶剤に溶解または懸濁することによって実現される。
【0342】
懸濁剤は、活性な化合物に加えて、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム(aluminum metahydroxide)、ベントナイト、寒天、トラガカント、ならびにそれらの混合物のような懸濁化剤を含有できる。
【0343】
所望なら、より有効に分配させるために、本発明の化合物を、ポリマーマトリックス、リポソーム、およびミクロスフェアなどの徐放性システムまたは標的送達システムに組み込むことができる。これらは、例えば、細菌保持フィルターを通して濾過することによって、あるいは滅菌剤を滅菌固体状組成物の形で組み込むことによって滅菌することができ、使用直前に、滅菌水またはある種の他の滅菌した注射用媒体に溶解することができる。
【0344】
本発明の化合物はまた、適切であれば、上に述べた通りの1種または複数の賦形剤と共にマイクロカプセルに入れた形であってもよい。固体状剤形の、錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤は、腸溶コーティング、放出制御コーティング、および製剤技術でよく知られている他のコーティングなどのコーティングおよびシェル(shell)とともに調製することができる。こうした固体状剤形では、活性な化合物を、スクロース、ラクトース、またはデンプンなどの少なくとも1種の不活性な希釈剤と混合することができる。こうした剤形はまた、普通に実施することであるが、例えば、打錠用滑沢剤およびその他の打錠用補助剤、こうしたステアリン酸マグネシウム、微結晶セルロースなど、不活性希釈剤以外の追加の物質を含んでもよい。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形はまた、緩衝剤を含んでもよい。これらは、不透明化剤を場合によっては含有してもよく、腸管のある部分で、遅延方式で、1種または複数の活性成分のみを、あるいは1種または複数の活性成分を優先的に放出するような組成物であってもよい。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質および蝋がある。
【0345】
注射用デポー剤は、ポリ乳酸−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーに本発明の化合物を入れて、マイクロカプセル化されたマトリックスを形成することによって作成される。本発明の化合物とポリマーの比、および使用される特定のポリマーの性質に応じて、本発明の化合物の放出速度が制御できる。他の生分解性ポリマーの例には、オルトエステル重合体および無水物重合体がある。デポー注射用製剤はまた、体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルジョン中に、薬物を閉じこめることによっても調製される。
【0346】
注射用製剤は、例えば細菌保持フィルターを通して濾過することによって、あるいは滅菌剤を、滅菌固体状組成物の形で組み込むことによって滅菌でき、使用直前に滅菌水または他の滅菌した注射用媒体に溶解または分散させることができる。
【0347】
注射用調製物、例えば注射用の滅菌した水性または油性の懸濁剤は、好ましい分散または湿潤剤、および懸濁化剤を使用する、知られている技術に従って調剤することができる。滅菌注射用調製物はまた、1,3−ブタンジオールの溶液など、非経口的に許容される非毒性の希釈剤または溶媒の、滅菌した注射用液剤、懸濁剤または乳剤であってもよい。使用可能な許容できる溶剤および溶媒には、水、リンゲル液、U.S.P.および等張食塩水溶液がある。さらに、滅菌した不揮発性油が、通常、溶媒または懸濁媒体として使用される。この目的のために、合成のモノまたはジグリセリドを含めてどんな無刺激性の不揮発性油も使用することができる。さらに、注射剤の調製においては、オレイン酸などの脂肪酸が使用される。
【0348】
経口投与用の固体状剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤がある。こうした固体状剤形においては、本発明の化合物は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸カルシウムなど、薬剤として許容される少なくとも1種の不活性な賦形剤または担体、および/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤または増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、およびアラビアゴムなどの結合剤、c)グリセロールなどの保水剤、d)寒天、炭酸カルシウム、バレイショまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤、およびi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体状(solid)ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどの滑沢剤、ならびにそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、製剤はまた、緩衝薬を含んでもよい。
【0349】
同様のタイプの固体状組成物はまた、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用する、充填された軟および硬ゼラチンカプセル剤中の充填剤として使用することもできる。
【0350】
固体状剤形の、錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤は、製剤技術でよく知られている腸溶コーティングおよび他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製できる。これらは、不透明化剤を場合によっては含有してもよく、腸管のある部分で、遅延方式で、1種または複数の活性成分のみを、あるいは1種または複数の活性成分を優先的に放出するような組成物であってもよい。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質および蝋がある。
【0351】
経口投与用の液体状剤形には、薬剤として許容される乳剤、マイクロエマルジョン製剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤がある。液体状剤形は、本発明の化合物に加えて、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に綿実、落花生、トウモロコシ、胚種、オリーブ、ヒマシ、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤など、当技術分野で普通に使用される不活性な希釈剤を含有してもよい。
【0352】
経口用組成物はまた、不活性な希釈剤の他に、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味剤、矯味剤、および香料などのアジュバントも含むことができる。
【0353】
本発明の化合物の局所または経皮投与用の剤形には、軟膏、泥膏、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入薬または貼付剤がある。活性な成分は、無菌条件下で、薬剤として許容される担体、および必要とされる任意の保存料または必要に応じた緩衝液と混合される。眼科用製剤、点耳剤、眼軟膏、散剤および液剤もまた、本発明の範囲内と考えられる。
【0354】
軟膏、泥膏、クリーム剤およびゲル剤は、本発明の化合物に加えて、動物性および植物性脂肪、油、蝋、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
【0355】
散剤およびスプレー剤は、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはそれらの物質の混合物などの賦形剤を含有することができる。スプレー剤は、クロロフルオロ炭化水素などの通常の噴射剤をさらに含有することができる。
【0356】
本発明の化合物は、無機または有機酸から誘導された、薬剤として許容される塩の形で使用することができる。「薬剤として許容される塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応などがなく、哺乳類の、特にヒトの組織と接触する使用に適しており、かつ、妥当な便益/リスク比に見合う塩を意味する。薬剤として許容される塩は、当技術分野でよく知られている。例えば、S. M. Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences、1977、66:1以下参照で、薬剤として許容される塩を詳細に説明している。これらの塩は、本発明の化合物の最終の単離および精製中に、あるいは本発明の化合物を好ましい有機酸または無機酸と反応させることによって単独に、in situで調製することができる。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩化水素酸塩、二塩化水素酸塩、三塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、ビス(酒石酸塩)、酒石酸塩、(L)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(D)酒石酸塩、ビス((D)酒石酸塩)、(DL)酒石酸塩、ビス((DL)酒石酸塩)、メソ酒石酸塩、ビス(メソ酒石酸塩)、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩が含まれるが、それだけに限らない。本発明の塩は、本発明の化合物と酸を(1:1)のモル比で含み、あるいは本発明の塩は、本発明の化合物と酸を(1:1)とは異なるモル比で含む。例えば、本発明の塩は、本発明の化合物と酸を(1:1)、(2:3)、(1:2)、(1:3)などのモル比で含むことができる。本発明の塩の代表例には、ビス((L)酒石酸塩)、セスキ(フマル酸塩)、およびトリス(塩化水素酸塩)などが含まれ、それだけに限らない。本発明の塩は、水和物でも無水物でもよい。本発明の水和塩の例には、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(硫酸塩)水和物、および2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(リン酸塩)ビス(水和物)が含まれるが、それだけに限られるものではない。
【0357】
本発明の薬剤として許容される好ましい塩は、ビス((D)酒石酸塩)、ビス((L)酒石酸塩)、ビス((DL)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、フマル酸塩およびトリス(塩化水素酸塩)である。
【0358】
本発明の薬剤として許容される最も好ましい塩は、ビス((L)酒石酸塩)である。
【0359】
用語「薬剤として許容されるプロドラッグ」または「プロドラッグ」は、本明細書では、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応などなしに、哺乳類の、特にヒトの組織に接触する使用に適しており、妥当な便益/リスク比に見合う、その意図される使用に有効な、本発明の化合物のプロドラッグを意味する。本発明の化合物のプロドラッグは、in vivoで、例えば血液中で加水分解によって、本発明の化合物に変化され得る。詳細な議論は、T.HiguchiおよびV.Stella、A.C.S.Symposium Seriesの「Pro−drugs as Novel Delivery Systems、V.14」、およびEdward B.Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、「Bioreversible Carriers in Drug Design」(1987)に出ている。例えば、Rがアルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルまたは(NZ)カルボニルで置換された式(I)の化合物は、プロドラッグである。特に、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボン酸イソブチル、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンズイミダゾール、およびN,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボキサミドは、式(I)の化合物のプロドラッグの代表例である。
【0360】
用語「薬剤として許容できるエステル」または「エステル」は、本明細書では、in vivoで加水分解する本発明のエステルを意味し、人の体内で容易に分解して、その親化合物またはその塩を残すエステルを含む。本発明の薬剤として許容できる非毒性エステルの例には、CからCのアルキルエステル、およびCからCのシクロアルキルエステルが含まれるが、CからCのアルキルエステルが好ましい。式(I)の化合物のエステルは、従来法によって調製することができる。
【0361】
用語「薬剤として許容できるアミド」または「アミド」は、本明細書では、アンモニア、C〜C一級アルキルアミン、およびC〜C第二級ジアルキルアミンから誘導された本発明の非毒性アミドを意味する。第二級アミンの場合、そのアミンは、1個の窒素原子を含む5もしくは6員の複素環でもよい。アンモニアから誘導したアミド、C〜Cのアルキルの一級アミドおよびC〜Cジアルキルの第二級アミドが好ましい。式(I)の化合物のアミドは、従来法によって調製することができる。
【0362】
本発明の化合物の局所投与用剤形には、散剤、スプレー剤、軟膏および吸入薬がある。活性な化合物は、無菌条件下で、薬剤として許容される担体、および必要とされる任意の保存料または必要とされる可能性のある緩衝液または噴射剤と混合される。眼科用製剤、眼軟膏、散剤および液剤もまた、本発明の範囲内であると考えられる。
【0363】
本発明の薬剤組成物中の活性成分の実際の投薬レベルは、特定の患者、組成物、および投与の方法に対する所望の治療応答を得るのに有効な、ある量の1種または複数の本発明の化合物が得られるように変えることができる。選択される投薬レベルは、特定の化合物の活性、投与経路、治療される状態の重症度、ならびに治療される患者の状態および以前の病歴に依存することとなる。しかし、本発明の化合物の用量を、所望の治療効果を得るために必要とされるより低いレベルで開始し、この投薬量を、所望の効果が得られるまで徐々に増加させることは、当分野の技術の範囲内である。
【0364】
本発明は、化学的に合成された、あるいは、例えばプロドラッグを投与し、続いてin vivoの生体内変化によって本発明の化合物に変換されることによって形成された、本発明の化合物を企図している。
【0365】
上記の治療または他の治療で使用する場合、治療有効量の本発明の化合物は、純粋な形で、あるいはこうした形が存在する場合、薬剤として許容される塩またはプロドラッグの形で使用することができる。あるいは、本発明の化合物は、問題の本発明の化合物を、1種または複数の薬剤として許容される賦形剤と合わせて含有する薬剤組成物として投与することができる。本発明の化合物の「治療有効量」という語句は、どんな医療処置にも適用できる妥当な便益/リスク比で、性機能障害を治療するのに十分な量の本発明の化合物を意味する。しかし、本発明の化合物およびその組成物の1日の総使用量は、医師にかかることによって、健全な医学的判断の範囲内で、決定されることとなることは理解されるであろう。任意の特定の患者に対する具体的な治療有効用量は、治療される性機能障害および性機能障害の重症度;使用される本発明の化合物の活性;使用される具体的な組成物;患者の年齢、体重、身体全体の健康、性別、および食事;本発明の化合物の投与時刻、投与経路、および排出の速度;治療の期間;本発明の化合物と合わせて、あるいは同時に使用される薬物;ならびに医療技術でよく知られている類似の要因を含めた様々な要因に依存することとなる。例えば、アゴニストの用量を、所望の治療効果を得るために必要とされるより低いレベルで開始し、この投薬量を、所望の効果が得られるまで徐々に増加させることは、当分野の技術の範囲内である。
【0366】
哺乳類、特にヒトに投与される本発明の化合物の1日の総用量は、約0.001〜約30mg/kg/日の範囲である。経口投与目的の場合、より好ましい用量は、約0.01〜約10mg/kg/日の範囲とすることができる。舌下投与目的の場合、より好ましい用量は、約0.001〜約0.15mg/kg/日の範囲とすることができる。望むなら、有効な1日の用量は、投与のために複数回用量に分けることができ、したがって、1回量の組成物は、1日の用量を構成するための量またはその約数を含有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0367】
【図1】実施例31の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図2】実施例32の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図3】実施例33の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図4】実施例34の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図5】実施例35の粉末X線回折パターンを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療を必要とする哺乳類に式(I)の化合物
【化1】

その薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法であって、上式で、
Aは、次式からなる群から選択され、
【化2】

Xは、NH、O、およびSからなる群から選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCH、およびCHCHCHCHからなる群から選択され、
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZ、(NZ)カルボニルおよび(NZ)スルホニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルからなる群から選択され、
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニル、および(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
Zは、N、CおよびCHからなる群から選択され、
ZがCならば−−−は結合であり、ZがNまたはCHならば−−−は存在しない方法。
【請求項2】
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在しない請求項1に記載の方法。
【請求項3】
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化3】

である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化4】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
式(I)の前記化合物が、
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
および2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール
からなる群から選択される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化5】

であり、
、R、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
式(I)の前記化合物が4−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノールである請求項6に記載の方法。
【請求項8】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化6】

である請求項1に記載の方法。
【請求項9】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化7】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項10】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項9に記載の方法。
【請求項12】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
はアルキルであり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化8】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項13】
式(I)の前記化合物が、2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール;2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール;および2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾールからなる群から選択される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化9】

であり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびヒドロキシからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項15】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
LはCHであり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化10】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素であり、
はヒドロキシである請求項1に記載の方法。
【請求項16】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項15に記載の方法。
【請求項17】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化11】

である請求項1に記載の方法。
【請求項18】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化12】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項19】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−が存在せず、
Aは
【化13】

である請求項1に記載の方法。
【請求項21】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化14】

であり、
およびRはそれぞれ水素であり、
XはSである請求項1に記載の方法。
【請求項22】
式(I)の前記化合物が、2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾールである請求項21に記載の方法。
【請求項23】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
ZはNであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化15】

である請求項1に記載の方法。
【請求項24】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(NZ)カルボニルおよび複素環カルボニルからなる群から選択されるが、ただし前記複素環カルボニルの複素環部分はピロリジニルであり、
は水素であり、
ZはNであり、
−−−が存在せず、
Aは
【化16】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項25】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボン酸イソブチル;2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンズイミダゾール;およびN,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−カルボキサミドからなる群から選択される請求項24に記載の方法。
【請求項26】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCHであり、
−−−が存在せず、
Aは
【化17】

である請求項1に記載の方法。
【請求項27】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはCHであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化18】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項28】
式(I)の前記化合物が、2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾールである請求項27に記載の方法。
【請求項29】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCHであり、
−−−が存在せず、
Aは
【化19】

である請求項1に記載の方法。
【請求項30】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはCHであり、
−−−は存在せず、
Aは
【化20】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項31】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項30に記載の方法。
【請求項32】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCであり、
−−−は結合であり、
Aは
【化21】

である請求項1に記載の方法。
【請求項33】
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
ZはCであり、
−−−は結合であり、
Aは
【化22】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項1に記載の方法。
【請求項34】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項33に記載の方法。
【請求項35】
性機能障害の哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、薬剤として許容される担体と組み合わせて投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法。
【請求項36】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項35に記載の方法。
【請求項37】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項35に記載の方法。
【請求項39】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項35に記載の方法。
【請求項40】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項35に記載の方法。
【請求項41】
性機能障害の哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、ホスホジエステラーゼ5阻害剤と組み合わせて投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法。
【請求項42】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項41に記載の方法。
【請求項43】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項41に記載の方法。
【請求項44】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項41に記載の方法。
【請求項45】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項41に記載の方法。
【請求項46】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項41に記載の方法。
【請求項47】
性機能障害の哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、アドレナリン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法。
【請求項48】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1Hベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項47に記載の方法。
【請求項49】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項47に記載の方法。
【請求項50】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項47に記載の方法。
【請求項51】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項47に記載の方法。
【請求項52】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項47に記載の方法。
【請求項53】
性機能障害の哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグの治療有効量を、ドーパミンアゴニストと組み合わせて投与することを含む、哺乳類の性機能障害を治療する方法。
【請求項54】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項53に記載の方法。
【請求項55】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項53に記載の方法。
【請求項56】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項53に記載の方法。
【請求項57】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項53に記載の方法。
【請求項58】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項53に記載の方法。
【請求項59】
勃起障害の男性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、男性の勃起障害を治療する方法。
【請求項60】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項59に記載の方法。
【請求項61】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項59に記載の方法。
【請求項62】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項59に記載の方法。
【請求項63】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項59に記載の方法。
【請求項64】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項59に記載の方法。
【請求項65】
性機能障害の女性に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、女性の性機能障害を治療する方法。
【請求項66】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1Hベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項65に記載の方法。
【請求項67】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項65に記載の方法。
【請求項68】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項65に記載の方法。
【請求項69】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項65に記載の方法。
【請求項70】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールまたはその薬剤として許容される塩またはプロドラッグである請求項65に記載の方法。
【請求項71】
注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、薬物乱用、パーキンソン病、統合失調症、不安、情緒障害およびうつ病からなる群から選択された障害の治療を必要とする哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容し得る塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む哺乳類の障害を治療する方法。
【請求項72】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項71に記載の方法。
【請求項73】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
および2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項71に記載の方法。
【請求項74】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項71に記載の方法。
【請求項75】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項71に記載の方法。
【請求項76】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項71に記載の方法。
【請求項77】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項71に記載の方法。
【請求項78】
治療を必要とする哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、哺乳類の心臓血管疾患を治療する方法。
【請求項79】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項78に記載の方法。
【請求項80】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項78に記載の方法。
【請求項81】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項78に記載の方法。
【請求項82】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項78に記載の方法。
【請求項83】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項78に記載の方法。
【請求項84】
治療を必要とする哺乳類に、式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグを治療有効量投与することを含む、哺乳類の炎症性疾患を治療する方法。
【請求項85】
式(I)の前記化合物が、
2−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
5,7−ジブロモ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
5−フルオロ−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
イソブチル2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキシレート;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール;
N,N−ジメチル−2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボキサミド;
2−[(4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−{[4−(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−({4−[2−(メチルチオ)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]フェノール;
2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(4−フェニル−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[4−(6−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール;
N−{2−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミド;
および
2−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンゾイミダゾール
からなる群から選択される請求項84に記載の方法。
【請求項86】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項84に記載の方法。
【請求項87】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールビス(L)酒石酸塩である請求項84に記載の方法。
【請求項88】
式(I)の前記化合物が、2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項84に記載の方法。
【請求項89】
式(I)の前記化合物が、6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項84に記載の方法。
【請求項90】
式(II)の化合物
【化23】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグ。[上式で、
Aは、下式からなる群から選択され、
【化24】

Xは、NH、O、およびSからなる群から選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCH、およびCHCHCHCHからなる群から選択され、
、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルからなる群から選択され、
、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
ただし、Aが
【化25】

でありXがSなら、RまたはRは水素以外のものである]
【請求項91】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
Aは
【化26】

である請求項90に記載の化合物。
【請求項92】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
LはCHであり、
Aは
【化27】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項90に記載の化合物。
【請求項93】
化合物が2−[(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
式(III)の化合物
【化28】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグ。[上式で、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルチオおよびヒドロキシからなる群から選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCHおよびCHCHCHCHからなる群から選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルからなる群から選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
ただし、Rが水素であるなら、R、R、RまたはRの少なくとも1つが水素以外のものである]
【請求項95】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびヒドロキシからなる群から選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素である請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
、RおよびRはそれぞれ水素であり、
はヒドロキシであり、
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素である請求項94に記載の化合物。
【請求項97】
前記化合物が6−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−オールである請求項96に記載の化合物。
【請求項98】
、R、RおよびRはそれぞれ水素であり、
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
はアルキルである請求項94に記載の化合物。
【請求項99】
2−[(2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール;2−{[(2S)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール;および2−{[(2R)−2−メチル−4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾールからなる群から選択される請求項98に記載の化合物。
【請求項100】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびアルキルスルホニルアミノからなる群から選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素である請求項94に記載の化合物。
【請求項101】
、RおよびRはそれぞれ水素であり、
はアルキルスルホニルアミノであり、
LはCHであり、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素である請求項94に記載の化合物。
【請求項102】
前記化合物がN−{2−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−イル}メタンスルホンアミドである請求項101に記載の化合物。
【請求項103】
式(IV)の化合物
【化29】

またはその薬剤として許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグ。[上式で、
Aは、次式からなる群から選択され、
【化30】

Xは、NH、OおよびSからなる群から選択され、
Lは、CH、CHCH、CHCHCHおよびCHCHCHCHからなる群から選択され、
、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルからなる群から選択され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルケニル、アルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NZおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、式中、ZおよびZはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルおよびホルミルからなる群から選択され、
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、複素環カルボニルおよび(NZ)カルボニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
Zは、CおよびCHからなる群から選択され、
ZがCならば−−−は結合であり、ZがCHならば−−−は存在しない]
【請求項104】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCHであり、
ZがCHなら−−−は存在せず、
Aは
【化31】

である請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
LはCHであり、
ZはCHであり、
ZがCHなら−−−は存在せず、
Aは
【化32】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項103に記載の化合物。
【請求項106】
前記化合物が2−{[4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾールである請求項105に記載の化合物。
【請求項107】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCHであり、
ZがCHなら−−−は存在せず、
Aは
【化33】

である請求項103に記載の化合物。
【請求項108】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
LはCHであり、
ZはCHであり、
ZがCHなら−−−は存在せず、
Aは
【化34】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項103に記載の化合物。
【請求項109】
前記化合物が2−[(4−ピリジン−2−イルピペリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールである請求項108に記載の化合物。
【請求項110】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
ZはCであり、
−−−は結合であり、
Aは
【化35】

である請求項103に記載の化合物。
【請求項111】
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択され、
は水素であり、
は水素であり、
LはCHであり、
ZはCであり、
−−−は結合であり、
Aは
【化36】

であり、
、RおよびRはそれぞれ水素である請求項103に記載の化合物。
【請求項112】
化合物2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールの塩が、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、セスキ(フマル酸塩)、塩化水素酸塩、二塩化水素酸塩、三塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、ビス(酒石酸塩)、酒石酸塩、(L)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(D)酒石酸塩、ビス((L)酒石酸塩)、(DL)酒石酸塩、ビス((DL)酒石酸塩)、メソ酒石酸塩、ビス(メソ酒石酸塩)、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、ビス((D)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、トリス(塩化水素酸塩)、p−トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩からなる群から選択される、化合物2−[(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾールの塩。
【請求項113】
前記塩が、ビス((L)酒石酸塩)、ビス((D)酒石酸塩)、ビス((DL)酒石酸塩)、ビス(臭化物)、ビス(硫酸塩)、ビス(リン酸塩)、フマル酸塩、セスキ(フマル酸塩)、およびトリス(塩化水素酸塩)からなる群から選択される請求項112に記載の化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−508019(P2006−508019A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−574648(P2003−574648)
【出願日】平成15年3月4日(2003.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2003/006406
【国際公開番号】WO2003/076431
【国際公開日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】