説明

携帯電話機及びその制御方法

【課題】確実に電話の発呼や電子メールの発信を行うことができ、かつ、発呼や発信に対する操作を簡単に実施することができる携帯電話機及びその制御方法の提供。
【解決手段】キー操作部5には発呼や発信に対する操作を実行するための開始キー6や終了キー7、クリアキー8などの特定キーが予め設けられており、メモリ4に、発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと発呼予定時刻や発信予定時刻とを予め記憶しておくと、制御部3では、現在の時刻が予定時刻に合致すると発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと発呼や発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示部11に表示し、スピーカ10からアラーム音を鳴動させて使用者に発呼や発信を促すと同時に、特定キーを操作することによって発呼や発信に対する開始や終了、キャンセルなどを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)、固定電話機は音声通信やテレビ電話を行うことができる。しかしながら、発呼しても相手側の都合により通話できない時があり、そのような場合には再度掛け直す必要があるが、時間が経過すると使用者が再度電話を掛けることを忘れてしまう可能性がある。
【0003】
このような電話の掛け忘れを防止するために、例えば、下記特許文献1には、設定された電話番号を自動的に読み出して発呼する自動発呼手段と、該自動発呼手段を設定された時刻に起動する起動手段と、自動発呼に失敗した場合に一定時間の間隔をおいて再試行を行うリトライ手段とを備えたタイマー自動発呼機能付き電話機や、更に、設定された時刻に自動発呼手段を起動するときに、予め発呼を予告する手段を備えたタイマー自動発呼機能付き電話機が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−325118号公報(第2−3頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電話機を用いて電話を掛け直す場合、予め記憶された電話帳の中から発呼先の電話番号を調べ、その電話番号に対して発呼する操作が必要であるため、操作が煩雑になるという問題がある。
【0006】
また、上記特許文献1記載の電話機では、設定された時刻になると自動的に自動発呼手段が起動し、設定された電話番号に自動的に発呼するため、予め発呼を予告したとしても、例えば、使用者が電話機から離れた場所におり、予告に気付かない場合でも自動的に発呼されてしまうという不具合が生じる。
【0007】
また、このような問題は電話の発呼に限らず、電子メールの送信に対して返信のない相手に対して、再度電子メールを発信する場合などでも同様に生じる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、確実に電話の発呼や電子メールの発信を行うことができ、かつ、発呼や発信に対する操作を簡単に実施することができる携帯電話機及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、無線部と記憶部と表示部とキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機において、前記キー操作部は特定キーを含み、前記記憶部に、少なくとも発呼先の電話番号と発呼予定時刻とが記憶され、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記発呼予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発呼予定時刻とが合致したら前記表示部に前記電話番号と発呼を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示させる機能と、前記特定キーが押下されたら前記無線部を用いて前記電話番号に発呼する機能と、を少なくとも備えるものである。
【0010】
また、本発明は、無線部と記憶部と表示部とキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機において、前記キー操作部は特定キーを含み、前記記憶部に、少なくとも発信先の電子メールアドレスと発信予定時刻とが記憶され、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記発信予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発信予定時刻とが合致したら前記表示部に前記電子メールアドレスと発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示させる機能と、前記特定キーが押下されたら前記無線部を用いて前記電子メールアドレスに電子メールを発信する機能と、を少なくとも備えるものである。
【0011】
本発明においては、前記制御部は、前記通知画面の表示と共に、前記スピーカ部を用いてアラーム音を鳴動させる機能を備える構成とすることができる。
【0012】
また、本発明においては、前記特定キーは、発呼又は発信の開始を指示するキーと、発呼又は発信の終了を指示するキーと、発呼又は発信をキャンセルするキーとを含む構成とすることができる。
【0013】
また、本発明は、無線部と記憶部と表示部と特定キーを含むキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機の制御方法であって、前記キー操作部を操作して、少なくとも発呼先の電話番号と発呼予定時刻とを入力し、前記記憶部に記憶する第1のステップと、前記記憶部に記憶された前記発呼予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発呼予定時刻とが合致したら、前記表示部に前記電話番号と発呼を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示する第2のステップと、前記特定キーが押下されたら、前記無線部を用いて前記電話番号に発呼する第3のステップと、を少なくとも有するものである。
【0014】
また、本発明は、無線部と記憶部と表示部と特定キーを含むキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機の制御方法であって、前記キー操作部を操作して、少なくとも発信先の電子メールアドレスと発信予定時刻とを入力し、前記記憶部に記憶する第1のステップと、前記記憶部に記憶された前記発信予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発信予定時刻とが合致したら、前記表示部に前記電子メールアドレスと発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示する第2のステップと、前記特定キーが押下されたら、前記無線部を用いて前記電子メールアドレスに電子メールを発信する第3のステップと、を少なくとも有するものである。
【0015】
本発明においては、前記第2のステップでは、前記通知画面の表示と共に、前記スピーカ部を用いてアラーム音を鳴動させる構成とすることができる。
【0016】
このように、本発明によれば、予め設定した時刻になると、表示部に発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと、発呼や発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示し、必要に応じてアラーム音を鳴動させて使用者に発呼や発信を促すため、確実に電話の発呼や電子メールの発信を行うことができ、また、発呼や発信に対する操作は特定キーの押下のみでよいため、発呼や発信に対する操作を簡単に実施することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の携帯電話機及びその制御方法によれば、下記記載の効果を奏する。
【0018】
本発明の第1の効果は、確実に電話の発呼や電子メールの発信を実行することができるということである。その理由は、携帯電話機に予め発呼を行う発呼予定時刻や発信を行う発信予定時刻を設定しておき、設定した時刻になると、表示部に発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと、発呼や発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示し、必要に応じてスピーカからアラーム音を鳴動させて使用者に発呼や発信を促すため、使用者は忘れずに電話を掛けたり、電子メールを発信することができ、また、使用者が気付かない状態で発呼や発信が行われることがないからである。
【0019】
また、本発明の第2の効果は、発呼や発信に対する操作を簡単に実施することができるということである。その理由は、キー操作部に特定キーを設け、特定キーを操作するのみで、予め設定した電話番号に対する発呼や電子メールアドレスに対する発信の開始や終了、キャンセルなどを行うことができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の携帯電話機は、その好ましい一実施の形態において、無線部と記憶部とキー操作部と表示部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備え、キー操作部には発呼や発信に対する操作を実行するための特定キーが予め設けられており、記憶部に、発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと発呼や発信の予定時刻とを予め記憶しておくと、制御部では、時計部で計時する時刻を参照して、現在の時刻が予定時刻に合致すると発呼先の電話番号や発信先の電子メールアドレスと発呼や発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示部に表示し、又、必要に応じてスピーカからアラーム音を鳴動させて使用者に発呼や発信を促すと同時に、特定キーを操作することによって発呼や発信に対する開始や終了、キャンセルなどを実行するため、確実に電話の発呼や電子メールの発信を行うことができ、かつ、発呼や発信に対する操作を簡単に実施することができる。
【実施例1】
【0021】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯電話機及びその制御方法について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施例に係る携帯電話機の主要な構成を示すブロック図であり、図2は、携帯電話機の外観構成例を示す図である。また、図3は、本実施例の携帯電話機を用いた処理の手順を示すフローチャート図であり、図4は、本実施例の携帯電話機の表示部に表示される画面の構成例を示す図である。
【0022】
図1及び図2に示すように、本実施例の無線通信機能を備えた携帯端末装置(以下、携帯電話機として説明する。)は、アンテナ1及び無線部2などの無線通信手段と、制御部3と、メモリ4などの記憶手段と、開始キー6、終了キー7及びクリアキー8を含むキー操作部5と、オーディオ部9及びスピーカ10などの出力手段と、表示部11と、時計部12とを少なくとも備えている。
【0023】
アンテナ1及び無線部2は、携帯電話機を用いた通話や電子メールの送受信などを実現するための手段であり、無線部2は、アンテナ1にて受信した信号を、受信したい信号周波数に変換して増幅し、復調した後、受信データを制御部3に出力する。
【0024】
制御部3は、CPUなどで構成され、携帯電話機の各部と接続され、携帯電話機全体を制御する。例えば、キー操作部3で入力された電話番号や発呼予定時刻をメモリ4に格納したり、メモリ4に記憶された発呼予定時刻と時計部12で計時される現在の時刻とを比較し、現在の時刻と発呼予定時刻とが合致した場合に、表示部11に発呼先の電話番号と発呼を行うか否かを確認するためのメッセージとを含む通知画面を表示したり、スピーカ10からアラーム音などを鳴動させたり、開始キー6や終了キー7、クリアキー8が押下された場合に、予め定められた電話番号に発呼したり、通話を終了させたり、設定を消去するなどの制御を行う。
【0025】
メモリ4は、RAM(Random Access Memory)などで構成され、携帯電話機を動作させるためのプログラムやユーザデータ、電話番号、発呼予定時刻などを格納する。
【0026】
また、キー操作部4は数字キーや方向キー、開始キー6、終了キー7、クリアキー8などを含む各種キーからの入力を受ける入力回路であり、開始キー6、終了キー7、クリアキー8などを用いて発呼に対する各種指示を行う。なお、開始キー6、終了キー7、クリアキー8の構成や配置は任意であり、これらは専用のキーとしてもよいし、上記通知画面が表示されている場合は発呼に対する操作を指示するキーとして用い、他の機能が選択されている場合は他の機能に利用されるキーとして用いる兼用のキーとしてもよい。
【0027】
オーディオ部9は、アンテナ1及び無線部2を用いて受信した音声信号や呼出音信号、アラーム音信号などの増幅を行う回路であり、スピーカ10は、オーディオ部9から出力される増幅信号を音声や音として出力する装置である。
【0028】
表示部11は、液晶表示装置や有機EL(Electroluminescence)表示装置などで構成され、携帯電話機としての各種情報を表示すると共に上記通知画面などを表示する。
【0029】
時計部12は、時計機能を有する回路であり制御部3に対して現在の時刻を通知する。
【0030】
なお、図1は本実施例の携帯電話機の基本構成であり、他にデジタルカメラ機能やTV電話機能、TV放送受信機能、非接触ICカード機能などの他の機能を実現するための手段を備えていてもよい。また、図2は、本実施例の携帯電話機の一例であり、図のように2つの筐体がヒンジ部で開閉可能に支持された折り畳み型や、2つの筐体がスライド可能に支持されたスライド型、1つの筐体で構成される一体型など、任意の形態とすることができる。
【0031】
次に、上記構成の携帯電話機を用いた処理の手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
【0032】
まず、ステップS100で、使用者はキー操作部5を操作して、発呼に必要な情報である、発呼予定時刻及び発呼先の電話番号を入力し、制御部3は、これらの情報をメモリ4に記憶させる。なお、発呼予定時刻や電話番号は直接入力してもよいし、予め記憶された電話帳の中から電話番号を選択したり、予め設定された時刻の中から発呼予定時刻を選択してもよい。また、発呼予定時刻及び電話番号に加えて、発呼する相手の氏名や用件などの他の情報を入力したり選択してもよい。
【0033】
次に、ステップS101で、制御部3は時計部12から現在の時刻を取得し、メモリ4に記憶された発呼予定時刻と比較する。そして、ステップS102で、現在の時刻が発呼予定時刻と合致したら、ステップS103で、制御部3は、表示部11に通知画面を表示すると共に、必要に応じてスピーカ10よりアラーム音(警告音や音声など)を鳴動させ、使用者に発呼予定時刻となったことを通知し、開始キー7の押下で直ぐに発呼できるように、発呼先の電話番号の設定を行う。
【0034】
このとき、表示部11には、例えば、図4に示すような通知画面が表示され、発呼先の電話番号と共に、発呼を行うか否かを確認するメッセージや、発呼する相手の氏名、用件などが表示される。なお、図4は例示であり、少なくとも発呼先を特定できる情報が表示されていればよく、画面の構成や表示内容、表示形式などは適宜変更することができる。
【0035】
そして、表示部11の表示やスピーカ10のアラーム音により、使用者は発呼予定時刻となったことを知り、ステップS104で、発呼するか、発呼しないかを判断する。発呼する場合は、ステップS105で、開始キー7を押下すると、ステップS106で、制御部3は、表示部11の通知画面に表示された電話番号に対して発呼動作を開始し、ステップS107で、発呼先が電話を受けた場合は通話動作に移行する。そして、通話が終了した場合は、ステップS108で、使用者が終了キー7を押下し、通話が完了する。
【0036】
また、ステップS106の発呼動作時に、相手先が不在などで通話動作に移行できない場合は、ステップS109で、使用者は発呼を終了するか、再度、ステップS100に戻って発呼情報入力に移行するかを判断し、発呼を終了する場合は、ステップS110で終了キー7を押下して発呼を終了する。
【0037】
また、ステップS103で使用者が発呼予定時刻となったことを知った時に、ステップS104で発呼しないと判断した場合は、ステップS111で、クリアキー8を押下すると、制御部3は、メモリ4に記憶した発呼予定時刻や発呼先の電話番号などを消去して終了する。
【0038】
このように、本実施例によれば、予め設定した発呼予定時刻になると、表示部11に発呼先の電話番号と発呼を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示し、スピーカ10からアラーム音を鳴動させて使用者に発呼を促すと同時に、特定キーの押下のみで、予め設定した電話番号の発呼に対する開始や終了、キャンセルを実行するため、確実に電話の発呼を行うことができ、かつ、発呼に対する操作を簡単に実施することができる。
【実施例2】
【0039】
次に、本発明の第2の実施例に係る携帯電話機及びその制御方法について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本実施例の携帯電話機を用いた処理の手順を示すフローチャート図であり、図6は、本実施例の携帯電話機の表示部に表示される画面の構成例を示す図である。
【0040】
前記した第1の実施例では電話の発呼を行う場合について記載したが、使用者が所定の電子メールアドレスに電子メールを送信し、返信がない場合に再度、電子メールを発信する動作に対しても適用することができる。その場合、携帯電話機の構成は第1の実施例と同様であるが、メモリ4には、予め発信先の電子メールアドレスと発信予定時刻、必要に応じて発信する相手の氏名、電子メール文書(タイトルやメール本文)を記憶させておき、制御部3は、設定した発信予定時刻になったら、表示部11に発信先の電子メールアドレスと電子メールの発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示し、必要に応じてスピーカ10からアラーム音を鳴動させて使用者に発信を促す。
【0041】
この動作について、図5のフローチャート図を参照して説明する。
【0042】
まず、ステップS200で、使用者はキー操作部5を操作して、発信に必要な情報である、発信予定時刻及び発信先の電子メールアドレス、必要に応じて電子メール文書を入力し、制御部3は、これらの情報をメモリ4に記憶させる。なお、発信予定時刻や電子メールアドレス、電子メール文書は直接入力してもよいし、予め記憶されたアドレス帳の中から電子メールアドレスを選択したり、予め設定された時刻の中から発信予定時刻を選択したり、予め送信した電子メールから電子メール文書をコピーしてもよい。また、発信予定時刻や電子メールアドレス、電子メール文書に加えて、発信する相手の氏名、電子メールのタイトルなどの他の情報を入力したり選択してもよい。
【0043】
次に、ステップS201で、制御部3は時計部12から現在の時刻を取得し、メモリ4に記憶された発信予定時刻と比較する。そして、ステップS202で、現在の時刻が発信予定時刻と合致したら、ステップS203で、制御部3は、表示部11に通知画面を表示すると共に、必要に応じてスピーカ10よりアラーム音(警告音や音声など)を鳴動させ、使用者に発信予定時刻となったことを通知し、開始キー7の押下で直ぐ発信できるように、発信先の電子メールアドレスの設定を行う。
【0044】
このとき、表示部11には、例えば、図6に示すような通知画面が表示され、発信先の電子メールアドレスと共に、発信を行うか否かを確認するメッセージや、発信する相手の氏名、電子メールのタイトル、本文などが表示される。なお、図6は例示であり、少なくとも発信先を特定できる情報が表示されていればよく、画面の構成や表示内容、表示形式などは適宜変更することができる。
【0045】
そして、表示部11の表示やスピーカ10のアラーム音により、使用者は発信予定時刻となったことを知り、ステップS204で、発信するか、発信しないかを判断する。発信する場合は、ステップS205で、開始キー7を押下すると、ステップS206で、制御部3は表示部11の通知画面に表示された電子メールアドレスに対して発信動作を行う。
【0046】
また、ステップS206の発信動作時に、携帯電話機の通信状態が悪く発信動作に移行できない場合は、ステップS207で、使用者は発信を終了するか、再度、ステップS200に戻って発信情報入力に移行するかを判断し、発信を終了する場合は、ステップS208で終了キー7を押下して発信を終了する。
【0047】
また、ステップS203で使用者が発信予定時刻となったことを知った時に、ステップS204で発信しないと判断した場合は、ステップS209で、クリアキー8を押下すると、制御部3は、メモリ4に記憶した発信予定時刻や発信先の電子メールアドレスなどを消去して終了する。
【0048】
このように、本実施例によれば、予め設定した発信予定時刻になると、表示部11に発信先の電子メールアドレスと発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示し、スピーカ10からアラーム音を鳴動させて使用者に発信を促すと同時に、特定キーの押下のみで、予め設定した電子メールアドレスの発信に対する開始、終了、キャンセルを実行するため、確実に電子メールの発信を行うことができ、かつ、発信に対する操作を簡単に実施することができる。また、予め電子メール文書を記憶させておくことにより、電子メール発信時に迅速に発信動作が可能となる。
【0049】
なお、上記各実施例では、本発明を携帯電話機に適用する場合を示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、PHSや固定電話機、ファクシミリ装置、通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistance)やゲーム機などに対しても同様に適用することができる。
【0050】
また、第1の実施例では電話の発呼を行う場合について記載し、第2の実施例では電子メールの発信を行う場合について記載したが、予め定められた時刻になったら所定の動作を行う否かを使用者に判断させるための情報を通知し、予め定められたキー操作に応じて所定の動作を実行する任意の装置及び方法に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
携帯電話機やPHS、固定電話機、PDAなどの音声通話やテレビ電話、電子メールの送受信などが可能な任意の装置及びその制御方法に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の外観構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機を用いた発呼動作を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示される画面構成例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機を用いた電子メール発信動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示される画面構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 アンテナ
2 無線部
3 制御部
4 メモリ
5 キー操作部
6 開始キー
7 終了キー
8 クリアキー
9 オーディオ部
10 スピーカ部
11 表示部
12 時計部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線部と記憶部と表示部とキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機において、
前記キー操作部は特定キーを含み、
前記記憶部に、少なくとも発呼先の電話番号と発呼予定時刻とが記憶され、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記発呼予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発呼予定時刻とが合致したら前記表示部に前記電話番号と発呼を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示させる機能と、前記特定キーが押下されたら前記無線部を用いて前記電話番号に発呼する機能と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
無線部と記憶部と表示部とキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機において、
前記キー操作部は特定キーを含み、
前記記憶部に、少なくとも発信先の電子メールアドレスと発信予定時刻とが記憶され、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記発信予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発信予定時刻とが合致したら前記表示部に前記電子メールアドレスと発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示させる機能と、前記特定キーが押下されたら前記無線部を用いて前記電子メールアドレスに電子メールを発信する機能と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
前記制御部は、前記通知画面の表示と共に、前記スピーカ部を用いてアラーム音を鳴動させる機能を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記特定キーは、発呼又は発信の開始を指示するキーと、発呼又は発信の終了を指示するキーと、発呼又は発信をキャンセルするキーとを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の携帯電話機。
【請求項5】
無線部と記憶部と表示部と特定キーを含むキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機の制御方法であって、
前記キー操作部を操作して、少なくとも発呼先の電話番号と発呼予定時刻とを入力し、前記記憶部に記憶する第1のステップと、
前記記憶部に記憶された前記発呼予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発呼予定時刻とが合致したら、前記表示部に前記電話番号と発呼を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示する第2のステップと、
前記特定キーが押下されたら、前記無線部を用いて前記電話番号に発呼する第3のステップと、を少なくとも有することを特徴とする携帯電話機の制御方法。
【請求項6】
無線部と記憶部と表示部と特定キーを含むキー操作部と時計部とスピーカ部と制御部とを少なくとも備える携帯電話機の制御方法であって、
前記キー操作部を操作して、少なくとも発信先の電子メールアドレスと発信予定時刻とを入力し、前記記憶部に記憶する第1のステップと、
前記記憶部に記憶された前記発信予定時刻と前記時計部で計時する現在の時刻とを比較し、現在の時刻と前記発信予定時刻とが合致したら、前記表示部に前記電子メールアドレスと発信を行うか否かを確認するメッセージとを含む通知画面を表示する第2のステップと、
前記特定キーが押下されたら、前記無線部を用いて前記電子メールアドレスに電子メールを発信する第3のステップと、を少なくとも有することを特徴とする携帯電話機の制御方法。
【請求項7】
前記第2のステップでは、前記通知画面の表示と共に、前記スピーカ部を用いてアラーム音を鳴動させることを特徴とする請求項5又は6に記載の携帯電話機の制御方法。
【請求項8】
前記特定キーは、発呼又は発信の開始を指示するキーと、発呼又は発信の終了を指示するキーと、発呼又は発信をキャンセルするキーとを含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載の携帯電話機の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−312232(P2007−312232A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−140697(P2006−140697)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】