説明

携帯電話機

【課題】自機の充電式電池により供給される電源により動作可能な非接触ICカードの電源供給状態を必要に応じて確認可能な携帯電話機を提供する。
【解決手段】充電式電池30から電源供給され動作する携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20を備えた携帯電話機1であって、電池30から携帯電話システム部10に供給される電圧値が、携帯電話システム部10が動作不可となるシステム動作閾値未満の状態において、電池30から非接触ICカードモジュール20に供給される電圧値が、非接触ICカードモジュール20が動作不可となるIC動作閾値以上かを検知するIC動作電圧検出部22と、IC動作電圧検出部22によって電圧値がIC動作閾値以上であると検知された場合、非接触ICカードモジュール20が動作可能状態であることを通知するLED表示器32と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機に関し、特に、非接触ICカードモジュールを搭載した携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触ICカードモジュールを備え、非接触通信機能を有する携帯電話機が市場に多く出回るようになってきている。非接触ICカードモジュールは、電源供給以外、特に制御の必要なく非接触通信が可能なモジュールである場合が多く、また、その動作電圧範囲は携帯電話のシステム動作電圧より低電圧で動作可能になっている。
【0003】
従来の携帯電話機に搭載される非接触ICカードとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された非接触ICカードは、携帯電話機から供給される電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段で検出した電圧が所定値以上になったとき、携帯電話機との間のリーク電流路を遮断する電流遮断回路と、を備え、電流遮断回路が動作したとき、非接触部通信用アンテナの電磁誘導により電源供給を受けることにより、非接触通信を維持するものである。
【特許文献1】特開2002−279378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献記載の従来技術は、携帯電話機からの電源供給がなくなった場合、非接触通信を維持するために、電磁誘導により電源供給を受ける構成となっているが、様々な機能を有する携帯電話機にあっては、電磁誘導により電源供給を受けることにより、システム上好ましくない影響が及ぶ危険性があり、外部との電磁誘導による電源供給は受けずに、自機内で電源供給される構成が望まれる。
【0005】
また、携帯電話機の電池から電源供給されて動作する非接触ICカードモジュールにおいては、非接触通信に失敗した場合に、その要因が故障によるものか単に電池残容量不足によるものかをその場で判断できることが望まれる。従来の携帯電話機においては、携帯電話のシステム動作不可状態において、非接触ICカードモジュールにおける非接触通信の可否状態、すなわち、非接触ICカードモジュールへの電源供給状態を通知する手段はなかった。
【0006】
また、従来の携帯電話機において、LED表示器を用いて、充電式電池の残容量を通話ボタンなどの操作キーの操作時に点灯、点滅させることにより通知するものがある。しかしながら、これは携帯電話機のシステムが正常に動作していることが前提であり、通話可能な電源供給がなされているか否かを示すものであり、システム動作が停止する低電圧状態において、電池残容量は通知されない。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自機の充電式電池により供給される電源により動作可能な非接触ICカードへの電源供給状態を必要に応じて確認可能な携帯電話機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、充電式電池から電源供給され動作するシステム制御部および非接触ICカード部を備えた携帯電話機であって、
前記充電式電池から前記システム制御部に供給される電圧値が、前記システム制御部が動作不可となるシステム動作閾値未満の状態において、前記充電式電池から前記非接触ICカード部に供給される電圧値が、前記非接触ICカード部が動作不可となるIC動作閾値以上かを検知するIC動作検知部と、
前記IC動作検知部によって前記電圧値が前記IC動作閾値以上であると検知された場合、前記非接触ICカード部が動作可能状態であることを通知するIC動作通知部と、
を備えたことを特徴とする携帯電話機が提供される。
【0009】
この発明によれば、携帯電話機の充電式電池の残容量がシステム動作不可の範囲であっても、非接触ICカードの動作状態、すなわち非接触ICカードモジュールへの電源供給状態を確認することができ、利便性が向上する。
【0010】
上記携帯電話機において、前記システム制御部に供給される前記電圧値が、前記システム動作閾値以上かを検知するシステム動作検知部と、前記システム動作検知部によって前記電圧値が前記システム動作閾値以上であると検知された場合、前記システム制御部が動作可能状態であることを通知するシステム動作通知部と、をさらに備えることができる。
【0011】
この構成によれば、携帯電話機の充電式電池の残容量に応じて段階的に通知することができるので、携帯電話機システムおよび非接触ICカードの動作の可否について確認でき、利便性が向上する。
【0012】
上記携帯電話機において、前記IC動作通知部または前記システム動作通知部に前記通知を行わせる指示を受け付ける受付部をさらに備えることができる。この構成によれば、携帯電話機の充電式電池の残容量が、システム動作不可の範囲であっても、非接触ICカードの動作状態、すなわち非接触ICカードへの電源供給状態を必要に応じて確認することができ、使い勝手が向上する。
【0013】
上記携帯電話機において、前記IC動作検知部は、前記電圧値が前記IC動作閾値以上であると検知したとき、検出信号を出力する信号出力部を含むことができ、前記通知部は、前記受付部が前記指示を受け付けたとき、前記充電式電池から電源供給され、点灯する表示器と、前記表示器と前記充電式電池の間に介在し、前記信号出力部から前記検出信号が入力されたとき、前記充電式電池から前記表示器に電源を供給する電源制御部と、を含むことができる。この構成によれば、簡単な構成で非接触ICカードへの電源供給状態を通知することが可能となる。
【0014】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法および装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、自機の充電式電池により供給される電源により動作可能な非接触ICカードへの電源供給状態を必要に応じて確認可能な携帯電話機が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以上、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0017】
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の携帯電話機1は、充電式電池(電池30)から電源供給され動作するシステム制御部(携帯電話システム部10)および非接触ICカード部(非接触ICカードモジュール20)を備えた携帯電話機であって、充電式電池からシステム制御部(携帯電話システム部10)に供給される電圧値が、システム制御部が動作不可となるシステム動作閾値未満の状態において、充電式電池から非接触ICカード部に供給される電圧値が、非接触ICカード部が動作不可となるIC動作閾値以上かを検知するIC動作検知部(IC動作電圧検出部22)と、IC動作検知部によって電圧値がIC動作閾値以上であると検知された場合、非接触ICカード部が動作可能状態であることを通知するIC動作通知部(LED表示器32)と、を備える。
【0018】
なお、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0019】
詳細には、携帯電話機1は、携帯電話システム部10と、非接触ICカードモジュール20と、電池30と、LED表示器32と、確認スイッチ34と、LED電源制御回路部36と、を備えている。
【0020】
携帯電話システム部10は、制御部12と、信号処理部14と、無線部16と、アンテナ18と、を含む。制御部12は、携帯電話システム部10の各要素とともに携帯電話システム部10全体を制御する。なお、制御部12は、図示されないメモリに記録されたプログラムを実行することにより動作する。信号処理部14は、制御部12により制御され、図示されないダイヤルキーや液晶表示装置、スピーカなどの入出力デバイスを制御し、携帯電話システム部10に搭載する各種機能を実現する。無線部16は、アンテナ18を介して図示されない基地局と通信を行い、通話や情報通信などの無線通信機能を提供する。
【0021】
非接触ICカードモジュール20は、外部のICカードリーダライタ装置(不図示)と非接触通信を行う。本実施形態において、非接触ICカードモジュール20は、携帯電話システム部10からの制御無しで動作可能とする。
【0022】
電池30は、充電式の電池であり、携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20に電源を供給する。さらに、電池30は、後述するLED表示器32にLED電源制御回路部36を介して電源を供給する。本実施形態において、電池30の電圧範囲に応じて、確認スイッチ34押下時にLED表示器32が点灯または消灯いずれかの状態をとることで、非接触ICカードモジュール20への電源供給状態の通知が行われる。ここで、本実施形態の携帯電話機1において、電池30から供給される電源の電圧範囲による携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20の動作状態について、説明する。図2は、本実施形態の携帯電話機1の電池30が供給する電圧範囲の定義を説明するための図である。
【0023】
図2に示すように、3つの電圧範囲、すなわち、高電圧側から順に1番目の電圧範囲Aと、2番目の電圧範囲Bと、3番目の低電圧の電圧範囲Cに分類される。電圧範囲Aは、電池30の残容量が充分な状況であり、携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20の両方が動作可能な高電圧範囲とする。さらに、電圧範囲Aにおいては、携帯電話システム部10の取り得る状態として、さらに電圧値によって以下の三段階に分けられる。電池30の残容量が最も多い第一電圧範囲では、電源スイッチの投入および携帯電話システム部10の操作部(不図示)による操作受け付けが可能であり、電池30の残容量が少し減少した第二電圧範囲では、電源スイッチの投入は可能であるが、携帯電話システム部10の操作部による操作受け付けができなくなる。電池30の残容量がさらに減少した第三電圧範囲では、電源スイッチの投入ができなくなる。
【0024】
電圧範囲Bは、電池30の残容量が減少し、携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20に供給される電圧値が低くなり、携帯電話システム部10が低電圧によりシステム動作不可状態となり、かつ非接触ICカードモジュール20は動作可能な中位の電圧範囲とする。電圧範囲Cは、電池30の残容量がさらに減少し、携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20に供給される電圧値がさらに低下し、携帯電話システム部10および非接触ICカードモジュール20の両方が動作不可状態となる低電圧範囲とする。
【0025】
図1に戻り、非接触ICカードモジュール20は、IC動作電圧検出部22を含む。IC動作電圧検出部22は、非接触ICカードモジュール20に電池30から供給される電圧値がIC動作閾値以上かを検出し、閾値以上の場合、IC動作電圧検出信号24を出力する。供給電圧値が閾値以上の場合、IC動作電圧検出信号24はHighレベル、閾値未満の場合、IC動作電圧検出信号24はLowレベルとなる。
【0026】
LED表示器32は、非接触ICカードモジュール20への電源供給状態を通知するものであり、非接触ICカードモジュール20における非接触通信が可能な電圧範囲であることを点灯により通知する。LED表示器32には、LED電源制御回路部36によって制御される電源が電池30から供給される。LED表示器32は、カソードが後述する確認スイッチ34に接続され、アノードがLED電源制御回路部36に接続される。LED電源制御回路部36に制御された電源がLED表示器32のアノードに供給された状態で、確認スイッチ34が押下され、カソードがグランド接地されるとLED表示器32が点灯するようになっている。
【0027】
確認スイッチ34は、LED表示器32に通知を行わせる指示を受け付けるものであり、ユーザが確認スイッチ34を押下したとき、LED表示器32に非接触ICカードモジュール20への電源供給状態を表示させる。なお、確認スイッチ34は、携帯電話システム部10に設けられている操作キー(不図示)の一つを用いてもよい。確認スイッチ34により、ユーザが期待する任意の場面でLED表示器32による通知が可能となる。
【0028】
具体的には、ユーザが確認スイッチ34を押下操作したとき、確認スイッチ34がオンし、LED表示器32のカソードがグランド接地される。LED表示器32は、LED電源制御回路部36を介して電池30からの電源が供給されている状態で、確認スイッチ34がオンすることにより点灯する。
【0029】
LED電源制御回路部36は、電池30およびLED表示器32の間に介在し、IC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24を入力し、IC動作電圧検出信号24に応じて、電池30からLED表示器32への電源供給を制御する。これにより、電池30の電圧値に応じてLED表示器32の点灯消灯が制御され、非接触ICカードモジュール20への電源供給状態をLED表示器32にて通知することが可能となる。
【0030】
詳細には、LED電源制御回路部36を介して電池30からLED表示器32のアノードに電源供給されている状態で、確認スイッチ34が押下されればLED表示器32は点灯し、電池30からLED表示器32のアノードに電源供給されなければ、確認スイッチ34の押下に関わらずLED表示器32は消灯状態を維持する。なお、本実施形態において、LED電源制御回路部36は、携帯電話システム部10の動作可否状態に依存せずにIC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24を入力として、LED表示器32への電源供給制御を行うことができる。
【0031】
図3に、本実施形態のIC動作電圧検出部22の回路図を示す。IC動作電圧検出部22は、図3に示すように、一般的なボルテージディテクターであり、抵抗R1、抵抗R2、リファレンス電圧回路Vref、オペレーショナルアンプOPAmp1、およびトランジスタTr1からなる。抵抗R1、抵抗R2、およびリファレンス電圧回路Vrefの値により動作特性が決定される。IC動作電圧検出部22のトランジスタTr1の出力がIC動作電圧検出信号24として出力される。なお、本実施形態において、このIC動作電圧検出信号24が上述の電圧範囲Cを判別する信号として機能するように、IC動作電圧検出部22の動作特性は決定される。
【0032】
図4に、LED電源制御回路部36を含むLED表示器32周辺回路の一例を示す。なお、LED電源制御回路部36は、携帯電話システム部10の動作可否状態に依存しない構成とする。LED電源制御回路部36は、抵抗R11、抵抗R12、トランジスタTr11、およびトランジスタTr12からなる。抵抗R11は、IC動作電圧検出部22から入力されるIC動作電圧検出信号24が不定となった場合のためのプルダウン抵抗である。抵抗R12は、不要な電流消費を防ぐための電流制限抵抗である。なお、本実施形態において、LED表示器32および確認スイッチ34の間には、抵抗R10が設けられている。
【0033】
LED電源制御回路部36のトランジスタTr11およびトランジスタTr12は、たとえば、FET(Field Effect Transistor)である。トランジスタTr11は、ソースに抵抗R12を介して電池30が接続され、ドレインがグランド接地される。トランジスタTr11のゲートにIC動作電圧検出部22から出力されたIC動作電圧検出信号24が入力され、トランジスタTr11のオンオフがIC動作電圧検出信号24により制御される。図5に、本実施形態のIC動作電圧検出信号24の状態に応じたLED電源制御回路部36における状態真理値を示す。図5に示すように、トランジスタTr11のゲートに入力されるIC動作電圧検出信号24がHighレベルのときトランジスタTr11はオンし、Lowレベルのときオフする。
【0034】
図4に戻り、トランジスタTr12は、ソースに電池30が接続され、ドレインにLED表示器32が接続される。トランジスタTr12のゲートへの入力は、トランジスタTr11がオンの場合、LowレベルとなりトランジスタTr12はオンし、トランジスタTr11がオフの場合、HighレベルとなりトランジスタTr12はオフする。
【0035】
したがって、図5に示すように、IC動作電圧検出信号24がHighレベルのとき、トランジスタTr12はオンし、トランジスタTr12を介して電池30からLED表示器32に電源が供給される。一方、IC動作電圧検出信号24がLowレベルのとき、トランジスタTr12はオフし、電池30からLED表示器32への電源供給が遮断される。
【0036】
LED表示器32は、確認スイッチ34が押下されたとき、電池30から供給される電圧により点灯する。電池30およびLED表示器32の間に、LED電源制御回路部36のトランジスタTr12が介在し、トランジスタTr12のオンオフ状態に応じてLED表示器32への電源供給が制御され、LED表示器32の点灯消灯状態が変化する。トランジスタTr12がオンの状態で確認スイッチ34が押下された場合は、LED表示器32への電源供給がなされ、LED表示器32が点灯し、トランジスタTr12がオフの状態では、確認スイッチ34が押下に関わらず、LED表示器32への電源供給が遮断されたままとなり、LED表示器32は消灯状態を維持する。
【0037】
このように構成された本実施形態の携帯電話機1の非接触ICカードモジュール20の動作状況の通知時の動作について、以下に説明する。図6に、本実施形態の携帯電話機1における電池30の電圧状態による確認スイッチ34押下時のLED表示器32の状態を示す。以下、図1乃至図6を用いて説明する。
【0038】
まず、携帯電話システム部10の動作可能な電圧範囲Aにおいては、非接触ICカードモジュール20への供給電圧値は閾値以上であるので、IC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24がHighレベルとなり、図5に示すように、LED電源制御回路部36のトランジスタTr11がオンとなり、トランジスタTr12はオンとなる。従って、この状態で確認スイッチ34を押下した場合、LED表示器32は点灯し、確認スイッチ34を開放するとLED表示器32は消灯する。このように確認スイッチ34の押下時LED表示器32が点灯するので、ユーザは非接触ICカードモジュール20における非接触通信が可能な電圧範囲であることを確認できる。
【0039】
次に、携帯電話システム部10が動作不可となる電圧範囲Bにおいて、非接触ICカードモジュール20への供給電圧値は閾値以上であるので、上述の電圧範囲Aの場合と同様にIC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24はHighレベルとなる。従って、確認スイッチ34の押下時にLED表示器32が点灯し、開放時にLED表示器32は消灯するので、携帯電話システム部10が動作不可な状態においても、ユーザは非接触ICカードモジュール20における非接触通信が可能な電圧範囲であることを確認できる。
【0040】
次に、非接触ICカードモジュール20が動作不可である電圧範囲Cにおいて、非接触ICカードモジュール20への供給電圧値は閾値未満であるので、IC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24はLowレベルとなり、図5に示すように、LED電源制御回路部36のトランジスタTr11はオフとなり、トランジスタTr12はオフとなる。従って、この状態で確認スイッチ34を押下した場合、LED表示器32は消灯状態を維持する。これにより、携帯電話システム部10が動作不可状態においても、ユーザは非接触ICカードモジュール20における非接触通信が不可な電圧範囲であることを確認できる。
【0041】
このように、電圧範囲Aおよび電圧範囲Bにおいて、ユーザが確認スイッチ34を押下したときLED表示器32は点灯し、電圧範囲Cにおいて確認スイッチ34を押下したときLED表示器32は消灯状態を維持し、点灯しないようにすることで、所望する非接触通信可否状態、すなわち、非接触ICカードモジュールへの電源供給状態の通知が可能となる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話機1によれば、携帯電話機1の電池30の残容量が、システム動作不可の電圧範囲Bおよび電圧範囲Cであっても、非接触ICカードモジュール20への電源供給状態を必要に応じて確認スイッチ34を押下することによりLED表示器32の点灯消灯状態によって確認することができ、利便性が向上する。
【0043】
すなわち、携帯電話機1に装着された電池30の残容量が、携帯電話システム部10が電源オン不可またはシステム動作不可といった低電圧状態で、非接触ICカードモジュール20に供給される電源電圧が非接触通信可能な電圧範囲Bであるかどうかの通知手段を有するので、ユーザが非接触通信機能を使用する際、使用可能であることが容易に判断でき、万一非接触通信が失敗した場合にその要因が電池容量不足によることを明白とする効果がある。また、通知を確認する方法として確認スイッチ34押下というユーザ操作で可能としたことで、必要な状況下で非接触通信に必要な電池残容量の状態通知が行えることとなる。
【0044】
(第二の実施の形態)
図7は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機101の構成を示す図である。本実施形態の携帯電話機101は、上記実施の形態の携帯電話機1とは、さらに携帯電話システム部110への電源供給状態を通知する通知部を設け、携帯電話機における電池30からの電源供給状態を段階的に通知できるようにした点で相違する。本実施形態の携帯電話機101は、上記実施形態の携帯電話機1の携帯電話システム部10およびLED電源制御回路部36に替えて携帯電話システム部110およびLED電源制御回路部120を備え、さらにLED表示器122を備えている。
【0045】
本実施形態の携帯電話機101は、充電式電池(電池30)から電源供給され動作するシステム制御部(携帯電話システム部110)および非接触ICカード部(非接触ICカードモジュール20)を備えた携帯電話機であって、充電式電池からシステム制御部に供給される電圧値が、システム制御部が動作不可となるシステム動作閾値未満の状態において、充電式電池から非接触ICカード部に供給される電圧値が、非接触ICカード部が動作不可となるIC動作閾値以上かを検知するIC動作検知部(IC動作電圧検出部22)と、IC動作検知部によって電圧値がIC動作閾値以上であると検知された場合、非接触ICカード部が動作可能状態であることを通知するIC動作通知部(LED表示器32)と、システム制御部に供給される電圧値が、システム動作閾値以上かを検知するシステム動作検知部(システム動作電圧検出部130)と、前記システム動作検知部によって前記電圧値が前記システム動作閾値以上であると検知された場合、前記システム制御部が動作可能状態であることを通知するシステム動作通知部(LED表示器122)と、を備える。
【0046】
本実施形態において、携帯電話システム部110は、システム動作電圧検出部130を含む。システム動作電圧検出部130は、携帯電話システム部110に電池30から供給される電圧値が、システム動作閾値以上かを検知し、閾値以上の場合、システム動作電圧検出信号132を出力する。供給電圧値が閾値以上の場合、システム動作電圧検出信号132はHighレベル、閾値未満の場合、システム動作電圧検出信号132はLowレベルとなる。本実施形態において、システム動作電圧検出部130から出力されるシステム動作電圧検出信号132を上述の電圧範囲Aを判別する信号として機能するように、システム動作電圧検出部130の動作特性が決定されているものとする。
【0047】
LED表示器122は、携帯電話システム部110への電源供給状態を通知するものであり、携帯電話システム部110の動作が可能な状態であることを点灯により通知する。LED表示器122には、LED電源制御回路部120によって制御される電源が電池30から供給される。LED表示器122は、カソードが確認スイッチ34に接続され、アノードがLED電源制御回路部120に接続される。LED電源制御回路部120に制御された電源がLED表示器122のアノードに供給された状態で、確認スイッチ34が押下され、カソードがグランド接地されるとLED表示器122が点灯するようになっている。
【0048】
なお、本実施形態において、LED表示器32は、カソードが確認スイッチ34に接続され、アノードがLED電源制御回路部120に接続される。LED電源制御回路部120に制御された電源がLED表示器32のアノードに供給された状態で、確認スイッチ34が押下され、カソードがグランド接地されるとLED表示器32が点灯するようになっている。
【0049】
LED電源制御回路部120は、電池30と、LED表示器32およびLED表示器122の間に介在し、非接触ICカードモジュール20から出力されるIC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出部130から出力されるシステム動作電圧検出信号132を入力し、IC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出信号132に応じて、電池30からLED表示器32およびLED表示器122への電源供給をそれぞれ制御する。これにより、非接触ICカードモジュール20および携帯電話システム部110への電源供給状態をLED表示器32およびLED表示器122にてそれぞれ通知することが可能となる。
【0050】
詳細には、LED電源制御回路部120を介して電池30からLED表示器32およびLED表示器122のアノードにそれぞれ電源供給されている状態で、確認スイッチ34が押下されればLED表示器32およびLED表示器122はそれぞれ点灯し、電池30から電源供給されなければ、確認スイッチ34の押下にかかわらずLED表示器32およびLED表示器122はそれぞれ消灯状態を維持する。なお、本実施形態において、LED電源制御回路部120は、携帯電話システム部110の動作可否状態に依存せずにシステム動作電圧検出部130から出力されるシステム動作電圧検出信号132を入力として、LED表示器32およびLED表示器122への電源供給制御を行うことができる。
【0051】
図8に、LED電源制御回路部120を含むLED表示器122周辺回路の一例を示す。なお、LED電源制御回路部120は、携帯電話システム部110の動作可否状態に依存しない構成とする。LED電源制御回路部120は、抵抗R21、抵抗R22、抵抗R23、抵抗R24、トランジスタTr21、トランジスタTr22、トランジスタTr23、トランジスタTr24、排他論理和回路Gate21を含む。抵抗R21および抵抗R23は、システム動作電圧検出信号132が不定となった場合のためのプルダウン抵抗であり、抵抗R22および抵抗R24は、不要な電流消費を防ぐための電流制限抵抗である。また、本実施形態において、LED表示器32およびLED表示器122と、確認スイッチ34との間には、抵抗R20および抵抗R30がそれぞれ設けられている。
【0052】
LED電源制御回路部120において、トランジスタTr21は、ソースに抵抗R2を介して電池30が接続され、ドレインがグランド接地される。トランジスタTr21のゲートにシステム動作電圧検出部130から出力されたシステム動作電圧検出信号132が入力され、トランジスタTr21のオンオフがシステム動作電圧検出信号132により制御される。図9に、本実施形態のIC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出信号132の状態に応じたLED電源制御回路部120における状態真理値を示す。図9に示すように、トランジスタTr21のゲートに入力されるシステム動作電圧検出信号132がHighレベルのときトランジスタTr21はオンし、Lowレベルのときオフする。
【0053】
図8に戻り、トランジスタTr21は、ソースに電池30が接続され、ドレインにシステム動作電圧検出信号132が接続される。トランジスタTr22のゲートへの入力は、トランジスタTr21がオンの場合、LowレベルとなりトランジスタTr22はオンし、トランジスタTr21がオフの場合、HighレベルとなりトランジスタTr22はオフする。
【0054】
さらに、排他論理和回路Gate21には、システム動作電圧検出信号132およびIC動作電圧検出信号24が入力される。図9に示すように、排他論理和回路Gate21の出力は、IC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出信号132がともにHighレベルまたはLowレベルの場合、Lowレベルとなり、IC動作電圧検出信号24がHighレベルでシステム動作電圧検出信号132がLowレベルの場合、Highレベルとなる。
【0055】
排他論理和回路Gate21の出力は、トランジスタTr23のゲートに入力され、オンオフ制御される。トランジスタTr23は、ソースに抵抗R24を介して電池30が接続され、ドレインはグランド接地される。図9に示すように、トランジスタTr23のゲートに入力される排他論理和回路Gate21の出力がHighレベルのとき、トランジスタTr23はオンし、Lowレベルのときオフする。
【0056】
図8に戻り、トランジスタTr24は、ソースに電池30が接続され、ドレインにLED表示器32が接続される。トランジスタTr24のゲートへの入力は、トランジスタTr23がオンの場合、LowレベルとなりトランジスタTr24はオンし、トランジスタTr23がオフの場合、HighレベルとなりトランジスタTr24はオフする。
【0057】
したがって、図9に示すように、IC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出信号132がともにHighレベルのとき、トランジスタT22はオンし、トランジスタTr22を介して電池30からLED表示器122に電源が供給されるとともに、トランジスタTr24はオフし、電池30からLED表示器32への電源供給が遮断される。
【0058】
一方、IC動作電圧検出信号24がHighレベルでシステム動作電圧検出信号132がLowレベルのとき、トランジスタTr22はオフし、電池30からLED表示器122への電源供給が遮断されるとともに、トランジスタTr24はオンし、トランジスタTr24を介して電池30からLED表示器32に電源が供給される。
【0059】
さらに、IC動作電圧検出信号24およびシステム動作電圧検出信号132がともにLowレベルのとき、トランジスタTr22およびトランジスタTr24がともにオフとなり、電池30からLED表示器122およびLED表示器32への電源供給が遮断される。
【0060】
LED表示器122は、確認スイッチ34が押下されたとき、電池30から供給される電圧により点灯する。電池30およびLED表示器122の間に、LED電源制御回路部120のトランジスタTr22が介在し、トランジスタTr22のオンオフ状態に応じてLED表示器122への電源供給が制御され、LED表示器122の点灯消灯状態が変化する。トランジスタTr22がオンの状態で確認スイッチ34が押下された場合、LED表示器122への電源供給がなされ、LED表示器122が点灯し、トランジスタTr22がオフの状態では、確認スイッチ34の押下に関わらず、LED表示器122への電源供給が遮断されたままとなり、LED表示器122は消灯状態を維持する。
【0061】
また、本実施形態において、電池30およびLED表示器32の間に、LED電源制御回路部120のトランジスタTr24が介在し、トランジスタTr24のオンオフ状態に応じてLED表示器32への電源供給が制御され、LED表示器32の点灯消灯状態が変化する。トランジスタTr24がオンの状態で確認スイッチ34が押下された場合、LED表示器32への電源供給がなされ、LED表示器32が点灯し、トランジスタTr24がオフの状態では、確認スイッチ34の押下に関わらず、LED表示器32への電源供給が遮断されたままとなり、LED表示器32は消灯状態を維持する。
【0062】
このように構成された本実施形態の携帯電話機101の携帯電話システム部110および非接触ICカードモジュール20の動作状況の通知時の動作について、以下に説明する。図10に、本実施形態の携帯電話機101における電池30の電圧状態による確認スイッチ34の押下時のLED表示器122およびLED表示器32の状態を示す。以下、図7乃至図10を用いて説明する。
【0063】
まず、携帯電話システム部110の動作可能な電圧範囲Aにおいては、電池30から供給される電圧値はシステム動作閾値以上かつIC動作閾値以上であるので、システム動作電圧検出部130およびIC動作電圧検出部22から出力されるシステム動作電圧検出信号132およびIC動作電圧検出信号24はともにHighレベルとなり、図9に示すようにLED電源制御回路部120のトランジスタTr22がオン、トランジスタTr24がオフとなる。従って、図10に示すように、この状態で確認スイッチ34を押下した場合、LED表示器122は点灯し、LED表示器32は消灯状態を維持し、確認スイッチ34を開放すると、LED表示器122は消灯し、LED表示器32は消灯状態を維持する。このように確認スイッチ34の押下時にLED表示器122が点灯し、LED表示器32は消灯状態を維持するので、ユーザは電池30の残容量が携帯電話システム部110の動作可能な電圧値範囲であることを確認できる。
【0064】
次に、携帯電話システム部110が動作不可となる電圧範囲Bにおいて、電池30からの供給電圧が、システム動作閾値未満となり、IC動作閾値以上であるので、図9に示すように、システム動作電圧検出部130から出力されるシステム動作電圧検出信号132はLowレベルとなり、IC動作電圧検出部22から出力されるIC動作電圧検出信号24はHighレベルとなる。このとき、LED電源制御回路部120のトランジスタTr22がオフし、トランジスタTr24はオンとなる。従って、図10に示すように、この状態で確認スイッチ34を押下した場合、LED表示器122は消灯状態を維持し、LED表示器32は点灯し、確認スイッチ34を開放すると、LED表示器122は消灯状態を維持し、LED表示器32は消灯する。このように確認スイッチ34の押下時にLED表示器32が点灯し、LED表示器122は消灯状態を維持するので、ユーザは、電池30の残量が、携帯電話システム部110の動作不可であり、かつ非接触ICカードモジュール20が非接触通信可能な電圧範囲であることを確認できる。
【0065】
次に、非接触ICカードモジュール20が動作不可である電圧範囲Cにおいて、電池30から供給される電圧値はシステム動作閾値未満かつIC動作閾値未満であるので、システム動作電圧検出部130および非接触ICカードモジュール20からそれぞれ出力されるシステム動作電圧検出信号132およびIC動作電圧検出信号24はともにLowレベルとなり、図9に示すように、システム動作電圧検出部130のトランジスタTr22およびトランジスタTr24がともにオフとなる。従って、この状態では、確認スイッチ34の押下状態に関わらず、LED表示器122およびLED表示器32は消灯状態を維持する。これにより、携帯電話システム部110が動作不可状態においても、ユーザは、電池30の残容量が、携帯電話システム部110が動作不可であり、かつ非接触ICカードモジュール20が非接触通信不可な電圧範囲であることを確認できる。
【0066】
このように、電圧範囲Aにおいて、ユーザが確認スイッチ34を押下したとき、LED表示器122が点灯し、電圧範囲Bにおいて、ユーザが確認スイッチ34を押下したとき、LED表示器32が点灯し、電圧範囲Cにおいて確認スイッチ34を押下したときLED表示器32およびLED表示器122は消灯状態を維持し、点灯しないようにすることで、所望するシステム動作および非接触通信可否状態、すなわち、携帯電話システム部110および非接触ICカードモジュール20への電源供給状態の通知が可能となる。
【0067】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話機101によれば、携帯電話機101の充電式の電池30の残容量に応じて段階的に通知することができるので、システム動作可能範囲か、非接触ICカード動作可能範囲かを確認でき、さらに利便性が向上する。
【0068】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0069】
たとえば、上記実施の形態では、LED表示器32またはLED表示器122の通知指示として確認スイッチ34を設けた構成としたが、これに限定されない。確認スイッチ34は無くてもよく、その場合、非接触ICカードモジュール20または携帯電話システム部への電源供給状態に応じて、常時LED表示器32またはLED表示器122の表示がそれぞれ制御され、たとえば、動作可能な電圧範囲時には点灯し、動作不可な電圧範囲では消灯することとなる。
【0070】
また、上記実施形態では、LED表示器32は、上記電圧範囲Bにおいてのみ点灯する構成としたが、これに限定されない。LED表示器32は、上記電圧範囲Aにおいても点灯する構成としてもよい。この構成によれば、携帯電話システム部110が動作可能な電圧範囲Aにおいては、LED表示器122およびLED表示器32の両方が点灯することとなる。この構成によれば、携帯電話システム部110が動作可能な電圧範囲Aのとき、2つのLEDが点灯し、非接触ICカードモジュール20が動作可能な電圧範囲Bのとき、1つのLEDが点灯し、携帯電話システム部110および非接触ICカードモジュール20の両方が動作不可である電圧範囲Cのとき、全てのLEDが消灯状態を維持するので、電池30の残容量を目視にて直感的に判断しやすくなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態の携帯電話機の電池が供給する電圧範囲の定義を説明するための図である。
【図3】図1の携帯電話機のIC動作電圧検出部の回路図である。
【図4】図1の携帯電話機のLED電源制御回路部を含むLED表示器周辺回路の一例を示す回路図である。
【図5】図1の携帯電話機におけるIC動作電圧検出信号の状態に応じたLED電源制御回路部における状態真理値を示す。
【図6】図1の携帯電話機における電池の電圧状態による確認スイッチ押下時のLED表示器の状態を示す。
【図7】本発明の実施の形態に係る携帯電話機を示す機能ブロック図である。
【図8】図7の携帯電話機のLED電源制御回路部を含むLED表示器周辺回路の一例を示す回路図である。
【図9】図7の携帯電話機におけるシステム動作電圧検出信号およびIC動作電圧検出信号の状態に応じたLED電源制御回路部における状態真理値を示す。
【図10】図7の携帯電話機における電池の電圧状態による確認スイッチ押下時のLED表示器の状態を示す。
【符号の説明】
【0072】
1 携帯電話機
10 携帯電話システム部
12 制御部
14 信号処理部
16 無線部
18 アンテナ
20 非接触ICカードモジュール
22 IC動作電圧検出部
24 IC動作電圧検出信号
30 電池
32 LED表示器
34 確認スイッチ
36 LED電源制御回路部
101 携帯電話機
110 携帯電話システム部
120 LED電源制御回路部
122 LED表示器
130 システム動作電圧検出部
132 システム動作電圧検出信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電式電池から電源供給され動作するシステム制御部および非接触ICカード部を備えた携帯電話機であって、
前記充電式電池から前記システム制御部に供給される電圧値が、前記システム制御部が動作不可となるシステム動作閾値未満の状態において、前記充電式電池から前記非接触ICカード部に供給される電圧値が、前記非接触ICカード部が動作不可となるIC動作閾値以上かを検知するIC動作検知部と、
前記IC動作検知部によって前記電圧値が前記IC動作閾値以上であると検知された場合、前記非接触ICカード部が動作可能状態であることを通知するIC動作通知部と、
を備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯電話機において、
前記システム制御部に供給される前記電圧値が、前記システム動作閾値以上かを検知するシステム動作検知部と、
前記システム動作検知部によって前記電圧値が前記システム動作閾値以上であると検知された場合、前記システム制御部が動作可能状態であることを通知するシステム動作通知部と、
をさらに備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯電話機において、
前記IC動作通知部または前記システム動作通知部に前記通知を行わせる指示を受け付ける受付部をさらに備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれかに記載の携帯電話機において、
前記IC動作検知部は、前記電圧値が前記IC動作閾値以上であると検知したとき、検出信号を出力する信号出力部を含み、
前記通知部は、
前記受付部が前記指示を受け付けたとき、前記充電式電池から電源供給され、点灯する表示器と、
前記表示器と前記充電式電池の間に介在し、前記信号出力部から前記検出信号が入力されたとき、前記充電式電池から前記表示器に電源を供給する電源制御部と、を含むことを特徴とする携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−104514(P2007−104514A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−294285(P2005−294285)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】