画像処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
【課題】フレーム間の平均輝度レベルが大きく変化する場合にも、動きベクトルの信頼度の評価を行うことができるようにする。
【解決手段】フレームt+1上には、フレームt上の画素p0が対応する画素p1から、正しい動きベクトルv1のベクトル量ずらした位置のブロックB1と、画素p0が対応する画素p1から誤った動きベクトルv2のベクトル量ずらした位置のブロックB2が示されている。ここで、ブロックB1にだけ光源の移動や影の通過などがあり、ブロックB1の輝度レベルが全体的に大きく下がったとしても、各フレーム毎に演算ブロック内の輝度値平均をオフセットとして差し引いた輝度値の自乗和を評価値として用いることにより、ブロックB1の評価値の方が、ブロックB2の評価値よりも信頼度が高いと判定される。本発明は、24P信号から60P信号へのフレーム周波数変換処理を行う信号処理装置に適用できる。
【解決手段】フレームt+1上には、フレームt上の画素p0が対応する画素p1から、正しい動きベクトルv1のベクトル量ずらした位置のブロックB1と、画素p0が対応する画素p1から誤った動きベクトルv2のベクトル量ずらした位置のブロックB2が示されている。ここで、ブロックB1にだけ光源の移動や影の通過などがあり、ブロックB1の輝度レベルが全体的に大きく下がったとしても、各フレーム毎に演算ブロック内の輝度値平均をオフセットとして差し引いた輝度値の自乗和を評価値として用いることにより、ブロックB1の評価値の方が、ブロックB2の評価値よりも信頼度が高いと判定される。本発明は、24P信号から60P信号へのフレーム周波数変換処理を行う信号処理装置に適用できる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する画像処理装置において、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算手段と、
前記評価値演算手段により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価手段と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記評価値演算手段は、
前記2フレームのブロックのブロック間の輝度値差分の二乗和を演算する第1の演算手段と、
前記第1の演算手段による演算と並列して、前記ブロック間の輝度値差分和の二乗を演算する第2の演算手段と
を備える請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
勾配法により着目ブロックの動きベクトルを求める勾配法演算手段をさらに備え、
前記評価値演算手段は、前記勾配法演算手段により求められる反復段階毎の動きベクトルの評価値を演算し、
前記ベクトル評価手段は、前記評価値演算手段により演算された前記反復段階毎の動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、前記着目ブロックの動きベクトルとして後段に出力する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出するための勾配法の初期値として用いられる初期ベクトルを選択する初期ベクトル選択手段をさらに備え、
前記評価値演算手段は、前記フレームの過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの終点である終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上の着目ブロックを始点とした、前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルである前記着目ブロックのシフト初期ベクトル、および、前記フレームまたは前記過去フレームにおいて検出された前記着目ブロックの所定の周辺ブロックの動きベクトルの評価値を演算し、
前記ベクトル評価手段は、前記評価値演算手段により演算された前記着目ブロックのシフト初期ベクトル、および前記所定の周辺ブロックの動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、
前記初期ベクトル選択手段は、前記ベクトル評価手段により精度の信頼度が高いと評価された動きベクトルを、前記着目ブロックの初期ベクトルとして選択する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記フレームの過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの終点である終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上のブロックを始点とした、前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルを、前記ブロックのシフト初期ベクトルとして設定するシフト初期ベクトル設定手段をさらに備え、
前記ベクトル評価手段は、前記過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの前記終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上の前記ブロックにおいて検出された前記動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、
前記シフト初期ベクトル設定手段は、前記ベクトル評価手段により精度の信頼度が高いと評価された前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルを、前記ブロックの前記シフト初期ベクトルとして選択する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する画像処理装置の画像処理方法において、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算ステップと、
前記評価値演算ステップの処理により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価ステップと
を含む画像処理方法。
【請求項7】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算ステップと、
前記評価値演算ステップの処理により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価ステップと
を含むプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項1】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する画像処理装置において、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算手段と、
前記評価値演算手段により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価手段と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記評価値演算手段は、
前記2フレームのブロックのブロック間の輝度値差分の二乗和を演算する第1の演算手段と、
前記第1の演算手段による演算と並列して、前記ブロック間の輝度値差分和の二乗を演算する第2の演算手段と
を備える請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
勾配法により着目ブロックの動きベクトルを求める勾配法演算手段をさらに備え、
前記評価値演算手段は、前記勾配法演算手段により求められる反復段階毎の動きベクトルの評価値を演算し、
前記ベクトル評価手段は、前記評価値演算手段により演算された前記反復段階毎の動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、前記着目ブロックの動きベクトルとして後段に出力する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出するための勾配法の初期値として用いられる初期ベクトルを選択する初期ベクトル選択手段をさらに備え、
前記評価値演算手段は、前記フレームの過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの終点である終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上の着目ブロックを始点とした、前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルである前記着目ブロックのシフト初期ベクトル、および、前記フレームまたは前記過去フレームにおいて検出された前記着目ブロックの所定の周辺ブロックの動きベクトルの評価値を演算し、
前記ベクトル評価手段は、前記評価値演算手段により演算された前記着目ブロックのシフト初期ベクトル、および前記所定の周辺ブロックの動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、
前記初期ベクトル選択手段は、前記ベクトル評価手段により精度の信頼度が高いと評価された動きベクトルを、前記着目ブロックの初期ベクトルとして選択する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記フレームの過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの終点である終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上のブロックを始点とした、前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルを、前記ブロックのシフト初期ベクトルとして設定するシフト初期ベクトル設定手段をさらに備え、
前記ベクトル評価手段は、前記過去フレームにおいて検出された前記動きベクトルの前記終点ブロックと同じ位置にある前記フレーム上の前記ブロックにおいて検出された前記動きベクトルの評価値のうち、最も小さい評価値の動きベクトルを精度の信頼度が高いと評価し、
前記シフト初期ベクトル設定手段は、前記ベクトル評価手段により精度の信頼度が高いと評価された前記動きベクトルと同じ大きさ、かつ、同じ向きの動きベクトルを、前記ブロックの前記シフト初期ベクトルとして選択する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する画像処理装置の画像処理方法において、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算ステップと、
前記評価値演算ステップの処理により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価ステップと
を含む画像処理方法。
【請求項7】
動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルに基づいて、画素値を生成する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
フレーム上の着目ブロックの動きベクトルを検出する過程において用いられる動きベクトルの精度の信頼度を表す評価値を、対象となる動きベクトルの始点と終点をそれぞれ含む2フレームのブロックの輝度値から各ブロック内の輝度値の平均をそれぞれ差し引いた値を用いて演算する評価値演算ステップと、
前記評価値演算ステップの処理により演算された評価値を用いて、前記動きベクトルの精度の信頼度を評価するベクトル評価ステップと
を含むプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【公開番号】特開2007−74592(P2007−74592A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261435(P2005−261435)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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