説明

車両用バッテリパックの搭載構造

【課題】バッテリパックのメンテナンスや交換作業などを作業性よく行うことができ、更に、燃料タンクの燃料ポンプのメンテナンスや交換作業なども作業性よく行うことができる車両用バッテリパックの搭載構造を提供する。
【解決手段】駆動モータに電力を供給するためのバッテリパック5と、シート3のシートクッション7の前面下部側を回転支点してシート3を車両前方へ跳ね上げる跳ね上げ機構(シート取付金具11a)と、フロア下パネル10bに設けた段差部10b′の車室外側に前部側が位置するように配置された燃料タンク6と、燃料タンク6の後部側上部に配置された燃料ポンプ15とを備え、段差部10b′の車室内側でシートクッション7の下側にバッテリパック5を配置し、フロア下パネル10bのバッテリパック5の配置位置よりも車両後方側で、かつ燃料ポンプ15に対応する位置に閉塞自在な開口部10dを設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動源として内燃機関と二次電池(バッテリパック)からの電力によって回転する駆動モータとを備えたハイブリット自動車における、車両用バッテリパックの搭載構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、駆動源として内燃機関と、バッテリ(二次電池)からの電力によって回転する駆動モータとを備えたハイブリット自動車が実用化されている。ハイブリット自動車は、バッテリからの電力によって回転する駆動モータのみによって車両を駆動したり、内燃機関であるエンジンを駆動モータの回転によって適宜アシストして車両を駆動することができる。
【0003】
ハイブリット自動車は、複数のバッテリセルを直列に接続したバッテリモジュールを、複数直列に接続して構成されたバッテリパックを搭載している。また、ハイブリット自動車は、エンジンに供給する燃料を貯えている燃料タンクも備えている。
【0004】
このため、従来のハイブリット自動車では、車室空間の有効な利用や衝撃時の安全性確保などの観点から、フロアパネルの車室内側で後席シート(3列シートを有する車両では2列目のシート)の下側にバッテリパックを配置して、フロアパネルの車室外側で前記バッテリパックの下方に位置するようにして燃料タンクを配置するレイアウトが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−243885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1のような従来の車両(ハイブリット自動車)では、後席シート(2列目のシート)は車体前後方向にスライドさせるためのシートレールに取付治具を介して設置されている。このため、バッテリパックのメンテナンスや交換作業などを行う場合は、後部シートとシートレールを一旦取り外さないと作業者がバッテリパックにアクセスできず、作業性が悪かった。
【0006】
また、前記特許文献1のような従来の車両では、燃料タンクの上側にフロアパネルが位置しているので、燃料タンクの上部に設けている燃料ポンプのメンテナンスや交換作業などを行う場合、一旦燃料タンクを車両から取り外す必要があり、作業性が悪かった。特に、車両が4WD車やFR車の場合は、燃料タンクを取り外す際に後輪側に連結されたプロペラシャフトも併せて車両から取り外す必要があり、より作業性が悪かった。
【0007】
そこで、本発明は、バッテリパックのメンテナンスや交換作業などを作業性よく行うことができ、更に、燃料タンクの燃料ポンプのメンテナンスや交換作業なども作業性よく行うことができる車両用バッテリパックの搭載構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために本発明に係る車両用バッテリパックの搭載構造は、駆動輪を駆動する駆動モータに電力を供給するためのバッテリパックと、車両後方へ向かって上方へ上がる段差部を有するフロアパネルと、前記段差部の車室内側に配置されたシートと、該シートのシートクッションの前面下部側を回転支点して前記シートを車両前方へ跳ね上げる跳ね上げ機構と、前記段差部の車室外側に前部側が位置するように配置された燃料タンクと、前記燃料タンクの後部側上部に配置された燃料ポンプとを備え、前記段差部の車室内側で前記シートクッションの下側に前記バッテリパックを配置し、前記フロアパネルの前記バッテリパックの配置位置よりも車両後方側で、かつ前記燃料ポンプに対応する位置に閉塞自在な開口部を設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る車両用バッテリパックの搭載構造によれば、跳ね上げ機構によりシートを車両前方側へ跳ね上げることによって、段差部に配置したバッテリパックに容易にアクセスすることが可能となるので、バッテリパックのメンテナンスや交換作業を作業性よく行うことができる。更に、フロアパネルのバッテリパックの配置位置よりも車両後方側で、かつ燃料ポンプに対応する位置に閉塞自在な開口部を設けたことにより、跳ね上げ機構によりシートを車両前方側へ跳ね上げることによって、車両から燃料タンクを取り外すことなく車室内側から開口部を通して燃料ポンプに容易にアクセスすることが可能となるので、燃料ポンプのメンテナンスや交換作業を作業性よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用バッテリパックの搭載構造を適用した車両(図1では、3列シートを有するハイブリット自動車)を示す概略側面図、図2は、本発明の実施形態に係る車両用バッテリパックの搭載構造を適用した車両の後席シート(2列シート)付近を示す概略図、図3は、図2のA−A線断面図である。なお、図1、図2において、左側が車両前方側であり、右側が車両後方側である。
【0011】
図1に示すように、この車両1は、前席シート(フロントシート)と、2列シート(以下、後席シートという)3と、3列シート4を有するハイブリット自動車であり、後席シート3の下方の車室内側に、駆動輪(本実施形態では後輪)を駆動する駆動モータMに電力を供給するためのバッテリパック5と、後席シート3の下方の車室外側に、エンジン(不図示)に供給する燃料(例えばガソリン)を貯えている燃料タンク6が設置されている。
【0012】
バッテリパック(車両用バッテリパック)5は、複数のバッテリセルを直列に接続したバッテリモジュールを、複数直列に接続して構成されたリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリパック5は車両幅方向に沿った直方体状に形成されている(図3参照)。
【0013】
図2に示すように、後席シート3は、シートクッション7とシートバック8を有し、リクライニング機構9によってシートバック8を車両前後方向に回動自在に支持している。また、この後席シート3のシートクッション7の前面下部は、フロア上パネル10aとの間に設置したシート取付金具11aによって回転自在に保持されており、後席シート3の後面下部は、シートロック部材11bによってフロア上パネル10aにロック解除自在に保持されている。
【0014】
よって、シートロック部材11bによるフロア上パネル10aとの間のロック状態を解除することにより、シート取付金具11aを回転支点にして、シートバック8を車両前方側に倒してシートクッション7を持ち上げることにより、後席シート3を車両前方側へ跳ね上げた状態に折りたたむことができる(図4参照)。このように、本実施形態では、シート取付金具11aとシートロック部材11bにより、後席シート3を車両前方側へ跳ね上げる跳ね上げ機構を構成している。
【0015】
図2に示すように、後席シート3の車両前方側が位置するフロア上パネル10aとフロア下パネル10bの部分は、前席シート2側から車両後方側へ向かって上方へ上がる傾斜面状の段差部10a′,10b′が形成されており、後席シート3が前席シート2よりも一段高くなるようにしている。段差部10a′,10b′の車両後方側は、後席シート3のシートクッション7の略中央部付近に位置しており、その車両後方側のフロア上パネル10aとフロア下パネル10bは略水平状態に配置されている。
【0016】
このように、本実施形態では、フロア上パネル10aとフロア下パネル10bとで、フロアパネルが形成されている。なお、図2において、フロア下パネル10b(段差部10b′)に対して車両上方側(図2の上側)が車室内側であり、フロア下パネル10b(段差部10b′)に対して車両下方側(図2の下側)が車室外側である。
【0017】
バッテリパック5は、前記傾斜面状の段差部10a′,10b′の間に設けたバッテリ収納部12に収納されている。バッテリ収納部12は、段差部10a′,10b′の間に形成されているので、フロア上パネル10a上のシート取付金具11aが位置する付近からシートクッション7の中央位置付近に向けて斜め上方側(車体後方側)に傾斜するようにして形成されている。バッテリ収納部12の奥側(車両前方側)には、挿入されたバッテリパック5のバッテリ側コネクタ部(不図示)に電気的に接続される車体側コネクタ部13が設けられている。車体側コネクタ部13は、バッテリパック5の電力は、車体側コネクタ部13に一端側が接続された導線13aを介して駆動モータM(図1参照)に供給される。
【0018】
バッテリ収納部12の車両後方側(シートクッション7の中央付近から車両後方側付近)に位置するフロア上パネル10aには、ヒンジ部14を介して開閉自在なバッテリ取出し部10cが設けられている。
【0019】
燃料タンク6は、フロア下パネル10bの車室外(車体底部)側で後席シート3の下方に位置する部分に取り付けられている。燃料タンク6は、その前部(車両前方側付近)がバッテリ収納部12の下方に位置し、その後部(車両後方側付近)がバッテリ取出し部10cの下方に位置するような大きさに形成されている。燃料タンク6内の車両後方側付近の上部には、燃料ポンプ15が取り付けられている。また、段差部10b′の車両後方側のフロア下パネル10bには、燃料ポンプ15の位置に対応して開口部10dが形成されており、この開口部10dは取り外し自在な蓋16によって通常時は閉塞されている。なお、燃料タンク6の車両前方側の上部は、段差部10b′と干渉しないように車両前方側に向けて下がるように少し傾斜している。
【0020】
図3に示すように、バッテリ収納部12内の車幅方向両側には、バッテリパック5をバッテリ収納部12内に収納する際に案内するとともに、バッテリパック5の両側の縁部を保持するためのガイド部材17a,17bがそれぞれ設けられている。なお、本実施形態における車両1はFR車であり、図3に示すように、後輪側に連結されたプロペラシャフト18を備えている。なお、符号19はエンジン(不図示)からの排気ガスを排出するための排気管である。プロペラシャフト18と排気管19は、燃料タンク6の凹状に形成された略中央下部を通るようにして車両前後方向に配設されている。
【0021】
次に、本実施形態におけるバッテリパック5の搭載構造について説明する。
【0022】
バッテリパック5が車両1に搭載されている状態では、図2に示したように、後席シート3の車両前方側の下方に位置するフロア上パネル10aとフロア下パネル10bの段差部10a′,10b′の間に形成されたバッテリ収納部12に、ガイド部17a,17bで案内されるようにして挿入先端側が斜め下側を向くようにしてバッテリパック5が挿入され、バッテリ側コネクタ部(不図示)が車体側コネクタ部13に接続されている。この際、バッテリパック5の両側は、ガイド部材17a,17bによってガタツキなく保持されている。
【0023】
そして、車両1に搭載されているバッテリパック5に対して、メンテナンスや交換作業を行う場合は、図4に示すように、先ず、シートロック部材11bによるフロア上パネル10aとの間のロック状態を解除し、シート取付金具11aを回転支点にしてシートバック8を前方側に倒してシートクッション7を持ち上げ、後席シート3を前方側へ跳ね上げた状態に折りたたむ。
【0024】
そして、バッテリ収納部12の車両後方側の上部に設けたバッテリ取出し部10cを、ヒンジ部14を介して車両前方側に開くことにより、バッテリ収納部12の車両後方側の上部が開口する。そして、バッテリ収納部12の開口した車両後方側の上部からバッテリパック5を引き出すことにより、バッテリ側コネクタ部(不図示)と車体側コネクタ部13との接続が解除され、ガイド部材17a,17bによって案内されながらバッテリ収納部12からバッテリパック5が取り出される。
【0025】
一方、バッテリパック5を車両1に搭載する場合は、前記した操作と逆に、後席シート3を前方側へ跳ね上げた状態で開いたバッテリ取出し部10cからバッテリパック5をバッテリ収納部12に挿入することにより、バッテリパック5はガイド部材17a,17bによって案内されながら車両前方側へ下がるように傾斜したバッテリ収納部12の奥側に自重によって移動する。そして、最後に作業者がバッテリパック5を押し込んで、車体側コネクタ部13にバッテリ側コネクタ(不図示)を接続させる。そして、図2に示したように、バッテリ取出し部10cを閉じ、前方側へ跳ね上げていた後席シート3を後方側に倒して、シートロック部材11bでフロア上パネル10aにロックする。
【0026】
この際、バッテリパック5は、車両前方側へ下がるように傾斜しているバッテリ収納部12に収納されることにより、バッテリパック5の自重が車体側コネクタ部13に加わり、車体振動等が生じても車体側コネクタ部13とバッテリ側コネクタ(不図示)との接続が良好に保持される。
【0027】
このように、本実施形態におけるバッテリパック5の搭載構造によれば、段差部10a′,10b′の間に設けたバッテリ収納部12に収納したバッテリパック5を、後席シート3を前方側へ跳ね上げた状態に折りたたむだけで、バッテリ収納部12の車両後方側のバッテリ取出し部10cから容易に取り出すことができるので、バッテリパック5のメンテナンスや交換作業を作業性よく行うことができる。
【0028】
また、図5に示すように、後席シート3を前方側へ跳ね上げた状態でバッテリ取出し部10cを開けて、バッテリ取出し部10cの下方に位置する開口部10dの蓋16を取り外すことにより、作業者は車室内側(図5の上方側)から開口部10dを通して燃料タンク6の燃料ポンプ15に容易にアクセスすることができるので、燃料タンク6、プロペラシャフト18、排気管19などを取り外すことなく燃料ポンプ15のメンテナンスや交換作業を車室内側から作用性よく行うことができる。
【0029】
更に、図6(a)に示すように、バッテリ収納部12の両側のガイド部材17a(他方のガイド部材17b側も同様である)の車両前方側の内側に固定手段としての傾斜した係合片20を設けたり、図6(b)に示すように、バッテリ収納部12の両側のガイド部材17a(他方のガイド部材17b側も同様である)の車両前方側の内側に固定手段としての偏心カム21を設けて、バッテリパック5の先端側に形成した傾斜部5aを前記係合片20や偏心カム21に係合させることにより、より確実にバッテリパック5をバッテリ収納部12に固定することができる。
【0030】
また、後席シート3は前席シート2よりも一段高くなるように設置されるので、フロア上パネル10aとフロア下パネル10bの後席シート3の位置に、車両後方へ向かって上方へ上がる段差部10a′,10b′を容易に設けることができるので、この段差部10a′,10b′の間にバッテリパック5を収納するバッテリ収納部12を形成することにより、通常のガソリン車などの車両をハイブリット車に改造する場合でも小さな改造で済む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用バッテリパックの搭載構造を適用した車両を示す概略側面図。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用バッテリパックの搭載構造を適用した車両の後席シート付近を示す概略図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本発明の実施形態におけるバッテリパックの取り出し時の状態を示す図。
【図5】本発明の実施形態における燃料ポンプへのアクセス時の状態を示す図。
【図6】(a)は、バッテリパックの固定構造の一例を示す図、(b)は、バッテリパックの固定構造の他の一例を示す図。
【符号の説明】
【0032】
1 車両
3 後席シート(シート)
5 バッテリパック
6 燃料タンク
10a フロア上パネル(フロアパネル)
10b フロア下パネル(フロアパネル)
10a′,10b′ 段差部
10c バッテリ取出し部
10d 開口部
11a シート取付金具(跳ね上げ機構)
11b シートロック部材(跳ね上げ機構)
12 バッテリ収納部
13 車体側コネクタ部
15 燃料ポンプ
17a,17b ガイド部材
18 プロペラシャフト
20 係合片(固定手段)
21 偏心カム(固定手段)
M 駆動モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動輪を駆動する駆動モータに電力を供給するためのバッテリパックと、車両後方へ向かって上方へ上がる段差部を有するフロアパネルと、前記段差部の車室内側に配置されたシートと、該シートのシートクッションの前面下部側を回転支点して前記シートを車両前方へ跳ね上げる跳ね上げ機構と、前記段差部の車室外側に前部側が位置するように配置された燃料タンクと、前記燃料タンクの後部側上部に配置された燃料ポンプとを備え、
前記段差部の車室内側で前記シートクッションの下側に前記バッテリパックを配置し、
前記フロアパネルの前記バッテリパックの配置位置よりも車両後方側で、かつ前記燃料ポンプに対応する位置に閉塞自在な開口部を設けた、
ことを特徴とする車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項2】
前記段差部は、車両後方側へ向かって上方へ傾斜する傾斜面状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項3】
前記段差部に、前記バッテリパックを収納するバッテリ収納部を設け、前記バッテリ収納部の車両前方側の上部に前記跳ね上げ機構の回転支点が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または請求2に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項4】
前記バッテリ収納部の車両後方側の上部に、開閉自在なバッテリ取出し部が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項5】
前記バッテリ収納部の車幅方向に沿った両側に、前記バッテリパックの収納を案内するガイド部材が設けられている、
ことを特徴とする請求項3または請求4に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項6】
前記ガイド部材に、前記バッテリパックを固定する固定手段が設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。
【請求項7】
前記バッテリ収納部の車両前端部側に、前記バッテリパックの電力を車両の駆動モータへ導く導線に接続されたコネクタが設けられている、
ことを特徴とする請求項3乃至請求6のいずれか一項に記載の車両用バッテリパックの搭載構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−6904(P2008−6904A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−177868(P2006−177868)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】