車載ナビゲーション登録地点消去処理装置
【課題】メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理して表示し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能としたこと。
【解決手段】メモリ地点登録部211に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、それを探索リスト表示部202で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部212でメモリ地点の索引情報によって車両の目的地となり得た年月日を記憶し、情報移動部213で索引情報使用記憶部212の前記日付の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を保持ホルダ214に移動させて格納する。必要に応じて保持ホルダ214からメモリ地点登録部211に復帰移動させ、またはそこで消去する。
【解決手段】メモリ地点登録部211に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、それを探索リスト表示部202で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部212でメモリ地点の索引情報によって車両の目的地となり得た年月日を記憶し、情報移動部213で索引情報使用記憶部212の前記日付の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を保持ホルダ214に移動させて格納する。必要に応じて保持ホルダ214からメモリ地点登録部211に復帰移動させ、またはそこで消去する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置の「メモリ地点」の登録後の処理に関するもので、メモリ地点の性質によって削除するタイミングを設定自在な車載ナビゲーション登録地点消去処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置のメモリ地点の登録は、例えば、表示画面に表示される地図上の任意の地点(例えば、自宅,友人宅,よく利用する施設等)を指定して、その場所をメモリ地点として登録するとともに、その登録したメモリ地点に対応させて名称や電話番号等の地点情報を登録し、このメモリ地点が使用者により呼び出されたときや、車両の走行によって表示画面上の地図に表示された時などに、登録された地点情報を画面上に表示して情報提供を行うものである。
【0003】
具体的には、特許文献1は、例えば、表示画面に表示される地図上の任意の地点をメモリ地点として登録するとともに、その登録したメモリ地点に関する情報を登録するメモリ地点登録処理において、使用者によって指定された地点に存在する施設の種別を示す施設種別図形を使用者に提示し、その提示した施設種別図形が使用者によって選択されたときにはその選択された図形とメモリ地点とを関連付けて登録するものである。
【特許文献1】特開2005−321271
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1には、表示画面に表示された地図上の任意の地点をメモリ地点として登録し、その登録したメモリ地点に関する情報を登録するメモリ地点登録を行う技術を開示している。殊に、登録に熱心な使用者は、メモリ地点登録が多くなり、目的のメモリ地点を探すのに手間がかかることになる。
登録されたメモリ地点登録は、消去処理によって個々に消去することができ、また、一度に一括して全登録を消去することもできるが、一度消去すると再登録の必要性があった。
一方、パソコンのWindowsの「デスクトップクリーンアップ」機能は、デスクトップ上のアイコンの使用状況を記録して、定期的に最近使用していないアイコンの削除を提案するものである。各アイコンのアクセスした日付をチェックし、60日間使用しなかったアイコンを削除対象とする。削除対象のアイコンは、別の場所に移動され、必要な場合は、デスクトップに再び戻すことができ、使用者の利便性が考慮されている。
【0005】
そこで、この発明はかかる不具合を解決し、パソコンの利便性を有効活用するためになされたもので、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理して表示し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とした車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、メモリ地点登録部で車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録し、探索リスト表示部で前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、車載ナビゲーション装置の目的地として設定自在とする。また、索引情報使用記憶部で前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付(年月日)を記憶し、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示しないようにするものである。
ここで、上記メモリ地点登録部は、前記車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録するものであり、索引情報としては、住所、施設名、電話番号、氏名等登録場所が特定できるものであればよい。
また、上記探索リスト表示部は、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を表示し、そこから前記車両の行き先の目的地として設定自在なものであり、ここでは、登録したメモリ地点を特定する索引情報の表示が行えればよい。
そして、上記索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶するもので、最終(最新)日付のみでもよいし、使用のたびに日付を記憶するものでもよい。少なくとも、使用年月日が必要である。
更に、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、前記探索リスト表示部で表示しないように、前記メモリ地点登録部から索引情報の内容(ジャンル)に応じて消去するもの、または消去しないで、前記メモリ地点登録部から索引情報の内容に応じて他のホルダに移動させ、前記探索リスト表示部で表示しないようにし、必要に応じて前記メモリ地点登録部に戻すことを可能としたものである。
【0007】
請求項2にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部と、前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダとしたものである。
ここで、上記情報移動部は、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させるものである。
また、上記保持ホルダは、前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記保持ホルダから前記メモリ地点登録部に登録復帰移動ができ、また、前記保持ホルダからそれを消去することもできる。
【0008】
請求項3にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出するものである。
ここで、過去の使用回数は、前記車両の目的地となり得た日付を毎回格納したものでは、過去の使用回数及びその使用間隔をそこから読み込むことができる。勿論、最終日付のみを記憶するものでは、その最終日付を登録前の日数及び使用回数をカウントすることになる。なお、この車両の目的地となり得た日付を毎回格納した使用回数及びその使用間隔は、所定の回数または年数によって、それよりも古い過去のメモリ地点及びそれを特定する索引情報をキャンセルすることができる。
【0009】
請求項4にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものである。
ここで、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日は、基本的にドライバの意思を導入すれば良いから、単純化した場合の形態として対応できる。
【0010】
請求項5にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容によって移動させる期間を複数に設定できるものである。ここで、情報移動部は、前記メモリ地点登録部に格納されているメモリ地点を特定する索引情報の内容を保持ホルダに移動させる期間を数ヶ月、1年、2年、3年と複数に設定できるものである。例えば、索引情報に「・・空港」との記載があれば、3年以内に目的地として設定したか否か。逆に、コンビニ名では、数ヶ月以内に目的地として設定したか否かを問うことになる。
【0011】
請求項6にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすものである。即ち、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値を有し、その索引情報の内容に応じた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用されたときには、その索引情報の内容に応じてその継続を設定するものである。
【0012】
請求項7にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その保持ホルダへの移動の可否を操作者に判断させるものであり、前記メモリ地点を特定する索引情報をディスプレイ上に表示し、操作者の意思を尋ねる処理ができるものであれば、間違いがないメモリ地点登録部の整理が可能となる。
【0013】
請求項8にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、自宅及び施設の内容は移動の対象から除外するものである。
ここで、自宅は使用頻度が高く、また、施設は使用頻度の低いものもあるが、その施設を車両の目標にして車両を運転する可能性があるので、保持ホルダに移動する前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報から外すものである。
【0014】
請求項9にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものである。
ここで、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものに限らず、前記メモリ地点から半径約500m以内を通過する場合も、運転者は前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定した事実が認識されている可能性が高いので、前記車両の目的地としてなり得たと見做して当該目的地にも日付を記憶するものである。この場合には、運転手が代わった場合でも、車両の目的地の設定が容易になる。半径約500m以内とは、厳格な値ではなく、通常、100mから1000m程度に設定することが好ましく、特に、半径約500m以内がより好ましい。
【発明の効果】
【0015】
請求項1における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、メモリ地点登録部に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部で前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となった日付を記憶し、メモリ地点登録部に登録した前記索引情報内容(ジャンル)に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにしたものである。
したがって、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部で車載ナビゲーション装置の目的地候補として表示し、そこから前記車両の目的地を設定する。しかし、前記車両の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部で前記車両の目的地となった日付を記憶しているから、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を用いて、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにすることができる。
よって、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理することができる。
【0016】
請求項2における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、情報移動部で前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させ、前記保持ホルダで移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納する。また、必要に応じて前記保持ホルダから前記保持ホルダに復帰移動させ、またはそこで消去する。
したがって、前記車両の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部で前記車両の目的地となり得た日付を記憶しているから、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させ、探索リスト表示部を整理することができる。前記保持ホルダでは移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に回復移動させ、またはそこで消去することができる。
よって、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とすることができる。
【0017】
請求項3における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付に加えて、更に、過去の使用回数及びその使用間隔を記憶するものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、車載ナビゲーション装置の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報の性質に応じて、使用間隔のあるものは前記索引情報使用記憶部から移動しないでおくことができ、実用的な対応が可能である。
【0018】
請求項4における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものであるから、最も単純化した基本的形態となり、計算速度が速く処理できる。
【0019】
請求項5における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報によって移動させる期間を索引情報内容に応じて定めた複数期間に設定できるものであるから、請求項2乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、例えば、一般に「・・・空港」、「・・・遊園地」等の使用頻度は少なく、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる可能性が高いから、その性質に応じて、保持ホルダに移動させるタイミングは前記メモリ地点を特定する索引情報に応じて変更するものである。
【0020】
請求項6における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすものであるから、請求項2乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、初期値と所定の期間だけ延ばす値を異なった値とすることにより、所定の初期値の期間を長く設定し、その間に使用される頻度を計算し、そして、その延長する期間を設定することができるし、また、単純に経験則からメーカまたはデーラ側で地域に応じた延長する期間を設定することができる。
【0021】
請求項7における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その可否を操作者に判断させるものであるから、請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、例えば、特定の目的地に行くのは、車両を代えて行ったから、自車両に記録がない場合には、移動をしないようにマニュアルで対応することができる。
【0022】
請求項8における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、自宅及び特別メモリ領域の内容は移動の対象から除外するものであるから、請求項2乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、自宅はいずれからも設定される可能性があるから移動の対象としていない。また、「・・・空港」、「・・役所」、「・・駅」、「・・・病院」等は、場所の移動が生ぜず、かつ、使用する可能性が高くても、定期的に使用する可能性が低いことから、それらを特別メモリ領域に登録することによって、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報であっても、前記メモリ地点登録部から保持ホルダに自動的に移動させることがない。
【0023】
請求項9における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものであるから、請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の効果に加えて、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されなくても、厳格な値ではないが半径約500m以内の地点を通過すれば、前記車両の目的地となり得たと見做して半径約500m以内の地点を通過したメモリ地点に日付を記憶することによって、ドライバはその半径約500m以内にあるメモリ地点を認識している場合が多いから、それを保持ホルダに移動させ難くする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図中、同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の全体構成図であり、ナビゲーション機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の演算・制御部が実行する要部の機能ブロック図である。図3は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点を登録するメニュー画面、図4は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の登録形態を選択する画面、図5は車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録事例説明図、図6は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録及び索引情報の処理の説明図、図7は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録地点メニューから行き先の目的地を設定する説明図、図8は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部のメモリ概念図、図9は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部のデータ移動の説明図である。
【0025】
図1において、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うマイクロプロセッサからなる演算・制御部1と、ドライバ等の操作者からの操作を受け付ける各種キー入力、音声入力、タッチスイッチ等の操作部2と、操作者に対して操作情報、地図等の情報を表示する液晶からなるディスプレイ3と、ルート案内、交通規制情報、渋滞情報の案内に関する音声ガイダンスを行うスピーカ4を有している。なお、操作部2としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することもできる。更に、ディスプレイ3の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0026】
マイクロプロセッサからなる演算・制御部1は、全体の制御を行う演算及び制御を行うCPU11、及びCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用すると共に、ルート探索や、ルートが探索されたときのルートデータ、交通規制情報、渋滞情報等が記憶されるRAM12、制御用プログラムの他、バイパス道路情報、合流地点毎の所要時間の算出を行うプログラム等が記憶されたROM13、ROM13から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ14等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ15等を備えている。
【0027】
ROM13には、各種のプログラムが記憶され、RAM12に各種のデータが記憶されるようになっており、また、プログラム、データ等を外部記憶装置、メモリカード等からプログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリ14に書き込まれる。更に、メモリカード等を交換または外部から所定のプログラム、データ等をインストールすることによってプログラム、データ等を更新することができる。
演算・制御部1には、操作部2、ディスプレイ3、スピーカ4、通信部5等の各周辺装置が電気的に接続されている。操作部2は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種キー等の複数の操作スイッチから構成される。演算・制御部1は、操作部2の各スイッチの操作により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0028】
ディスプレイ3には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までのルート案内、ルート案内に沿った案内情報、後述のルート変更案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時間、メール、テレビ番組等が表示される。
なお、ディスプレイ3として液晶ディスプレイの代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL等を使用し、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することもできる。そして、ディスプレイ3は操作部2としてのタッチスイッチを兼ねてもよい。スピーカ4は、演算・制御部1からの指示に基づいて、本線道路、バイパス道路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、ルート案内のルート変更を案内する音声案内を出力する。なお、スピーカ4より出力される音声としては、合成された音声の他に、各種効果音、予めメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0029】
また、日本道路交通情報センター(JARTIC(登録商標):Japan Road Traffic Information Center(以下、単に「JARTIC」という))からのAM放送(周波数1620KHz)、及び/または、道路交通情報通信システムセンター(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System(以下、単に「VICS」という))52等の情報センターとの間でネットワーク51を介して通信を行う通信部5を有している。
本実施の形態では、ネットワーク51を介してVICS52から警察、日本道路公団(登録商標)等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や、交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信可能となっている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報としては、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時間等であり、交通規制情報の場合、VICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0030】
また、ネットワーク51としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステムのETC(Electronic Toll Collection System)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0031】
そして、通信部5は、例えば、VICS52等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報からなる道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するビーコンレシーバである。また、通信部5は、ネットワーク51として通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信部5は道路交通情報通信システムセンター52からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報からなるFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0032】
更に、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、現在の自車の位置、方位、目標位置(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となるように各種センサからなる自車の現在地を検出する現在地検出部6と、同じく、各種のデータが記録され、書込み、読出しが可能な記憶容量が大きいハードディスクからなる地図情報処理部7を具備している。
【0033】
本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置を構成する特徴的な構成要素について図1に基づいて、更に、具体的に説明する。
自車の現在地を検出する現在地検出部6は、GPSセンサ61、地磁気センサ62、距離センサ63、ステアリングセンサ64、方位検出部としてのジャイロセンサ65、高度計66、更に、自車の走行速度及び走行距離を検出する車速センサ67等からなる。なお、この距離センサ63と車速センサ67は単一のものとすることもできる。
特に、本実施の形態においては、GPSセンサ61のみを使用し、現在地検出部6とすることもできる。GPSセンサ61は、人工衛星から発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時間を検出する。地磁気センサ62は、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。距離センサ63は、道路上の所定位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ63としては、例えば、自車の車輪の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するが、車速センサ67の出力を積分して距離を検出してもよい。
【0034】
また、ステアリングセンサ64は自車の操舵角を検出するものである。ここで、ステアリングセンサ64としては、例えば、ステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
そして、ジャイロセンサ65は自車の旋回角を検出するものである。ここで、ジャイロセンサ65としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ65によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0035】
地図情報処理部7としては、本実施の形態ではハードディスクを使用した場合で説明する。このハードディスクに記憶された交通情報DB(データベース、以下、単に『DB』という)71、地図情報DB74、及び所定のプログラム等を読み出す機能を備えている。なお、本実施の形態においては、地図情報処理部7としてハードディスクを使用されているが、ハードディスクの他にメモリカード、DVD、光ディスク等を外部記憶装置の一部として使用することもできる。
【0036】
交通情報DB71には、VICS52から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時間等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報72が格納されている。また、この交通情報DB71には、VICS52から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報73が格納されている。なお、交通情報DB71には、本発明の実施の形態の放送局からの放送情報を用いるものではなく、VICSリンクIDによって得られる情報である。JARTIC、全国各地のNHK(登録商標)、民放の何れを受信するかを単数または複数に決定し、或いはその受信時間も設定することができる。特に、JARTICのデータは放送時間を特定する必要がないが、NHK、民放の何れも、交通情報の放送時間を特定するのが望ましい。
【0037】
VICS52から受信した各道路交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報と共に、VICSリンクIDが含まれる。VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記道路交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0038】
ここで、地図情報DB74に記憶される道路とVICSリンクとは同一情報を扱うものではない。即ち、一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。そこで、交通情報DB71には、各道路に識別番号として付与されるリンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応するリンクIDを特定することができるようになっている。そのため、ナビゲーション機能では、VICS52からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の道路交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。そして、VICS52から受信した現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて渋滞情報72として格納される。また、VICS52から受信した交通規制情報等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて交通規制情報73として格納される。
【0039】
また、地図情報DB74には、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のナビゲーション機能による走行案内やルート探索に使用されるナビ地図情報75が格納されている。ここで、ナビ地図情報75には、ルート案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、分岐地点に関する分岐地点のデータ、施設の一種である道路に関するリンクデータ、ルートを探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、地図情報DB74の内容は、地図情報配信センターから通信部5を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0040】
そして、ルート探索データとしては、設定された目的地までのルートを探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、分岐地点を通過する際のコストや道路を構成するリンクのコストからなる探索コストを算出し、使用するコストデータ、ルート探索により選択された誘導ルートをディスプレイ3の地図上に表示するためのルート表示データ等から構成されている。
店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDと共に記録される。なお、前記地図情報DB74には、所定の情報をナビゲーション装置のスピーカ4によって出力するための音声出力データも記録される。
【0041】
次に、図2を用いて、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の機能ブロック図について説明する。なお、図2の機能は、演算・制御部1によってその主体が構成される。
一般に、ディスプレイ3でルート案内モードを選択するとナビゲーション装置のルートガイド機能が選択されることになる(ルート案内選択201)。そして、ディスプレイ3に登録されているメモリ地点またはナビゲーション装置が当初から有する施設名称等から目的地を設定する探索リストが表示される(探索リスト表示部202)。そこから特定の目的地を選択するとそれがルート案内する行き先の目的地として設定される(目的地設定203)。ディスプレイ3に複数のルートが表示され、そのうちの1つを選択することによってルート案内が開始される(ルート案内開始204)というのがナビゲーション装置の動作である。
【0042】
ここで、探索リスト表示部202で表示される登録されたメモリ地点は、図7に示される。即ち、地図上の登録したい位置をメモリ地点登録部211でメモリ地点を記憶させ、それに対応して索引情報を記憶させる。索引情報は住所、または施設名称、氏名等を書き込む。人に対しては、記憶させたメモリ地点に代わって索引情報を持って特定できるようにする。このとき、対応するシンボル(記号、符号)も存在すれば、それを同時に書き込むことが望ましい。例えば、コンビニ等のチェーン店、郵便局、病院等のシンボルも同時に登録するのが望ましい。勿論、省略が本発明の実施を不可能とするものではない。
【0043】
メモリ地点登録部211で登録したデータは、演算・制御部1のRAM12等のメモリ領域に格納される。索引情報使用記憶部212のメモリ領域では、メモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボル、そのメモリ地点をナビゲーションの目的地に設定した使用年月日を記載するエリアを設けている。この目的地に設定した使用年月日を記憶する領域は、5回まで書き込み自在で、古い情報を消去し、最新の情報から5回までが書き込み自在となっている。
この索引情報使用記憶部212のデータのうち、メモリ地点に対応する索引情報が探索リスト表示部202で表示するデータとして使用される。
【0044】
情報移動部213は、索引情報使用記憶部212のデータのうち、その内容によっては、3ヶ月以上不使用であるか、または1年以上不使用であるか、3年以上不使用であるかを判断する。例えば、「・・・空港」、特定された「・・・遊園地」等の使用頻度は、頻度の高いものも存在するが、一般的には少なく、通常では2〜3年に1回以上であることから、3年以上使用していないときには、探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。逆に、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる店舗もあることから、3ヶ月以上不使用であるか否かを判断し、3ヶ月以上使用していないときには、探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。また、その他の場所は1年以上不使用であるときに探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。
【0045】
なお、本実施例で設定した3ヶ月以上不使用であるか、または1年以上不使用であるか、3年以上不使用であるかを判断は、本発明を実施する際には、任意に変更して設定することができ目安値である。当然、期間を2段階または1段階に設定することもできる。また、著名な「・・・空港」、「・・・遊園地」は、ナビゲーション装置に初期設定されているものもあり、それらは、情報移動の対象から外すこともできる。
保持ホルダ214は、特定のメモリ領域であり、情報移動部213によって探索リスト表示部202から外した索引情報は、当該索引情報に関連するメモリ領域のメモリ地点、そのメモリ地点を表すシンボル、そのメモリ地点をナビゲーションの目的地に設定した使用年月日と共に、データ移動させたものを収容する。
【0046】
このように構成された車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、ROM13に格納されたプログラムによって、次のように実行される。
図10は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録するメモリ地点の動作を行うフローチャートである。図11は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3ヶ月消去プログラムであり、図12は同じく1年消去プログラムであり、図13は同じく3年消去プログラムである。また、図14は同じくメモリ地点の復帰・消去プログラムである。図15は同じくメモリ地点の復帰・削除の説明図である。
まず、図10に示すプログラムはナビゲーション装置を使用するキースイッチの押圧によってコールされる。ステップS1で図3に示すメニューをディスプレイ3に表示する。ステップS2で「メモリ地点の登録」を選択すると、ステップS3で図4に示す登録形態の質問をディスプレイ3で表示する。ここでは、「直接地図による表示」をステップS4で選択したとする。勿論、電話番号でも、住所でも、結果は同じで、ステップS5でディスプレイ3に地図を表示する。
【0047】
ステップS5で表示された地図に対して、ステップS6で場所をクロスマーク(+)で特定すると、図5の表示となり、ステップS7でディスプレイ3の表示が図6の表示に代わり、表示された地図上にメモリ地点の住所が表示される。そして、ステップS8で索引情報の修正、消去、保存を任意に選択自在となる。
ここで、メモリ地点を選択した住所をそのまま索引情報として使用する場合には、ステップS8で保存を選択し、ステップS9でメモリ地点及びそれを特定する索引情報を登録し、ステップS10でその完了を選択すると、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルをメモリ地点登録部211に書き込む。
【0048】
また、メモリ地点を選択した住所を他の索引情報として修正する場合には、ステップS8で修正を選択し、ステップS11で住所表示を消去して上書きし、所望の表現とする。ステップS12でその完了を選択すると、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルをメモリ地点登録部211に書き込む。
そして、メモリ地点を選択した住所をクリアする場合には、ステップS8で消去を選択し、ステップS13で住所表示を消去し、ステップS14でその完了を選択すると、索引情報使用記憶部212に何も書き込まない。
【0049】
ナビゲーション装置の使用によって、ルート案内する行き先の目的地として探索リスト表示部202から特定の登録地点を選択すると、その度に、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルに対して、索引情報使用記憶部212として用意されているメモリ領域に対して年月日を書き込んでいる。
索引情報使用記憶部212の領域としては、1個のメモリ地点に5個書き込みができるようになっており、最新のものに更新自在になっている。
【0050】
次に、図11の3ヶ月消去プログラム、図12の1年消去プログラム、図13の3年消去プログラムは、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルを索引情報使用記憶部212に書き込んだ後、タイマ15で3ヶ月、1年、3年経過すると、これらのルーチンがコールされる。
ステップS21で3ヶ月の経過(索引情報内容(ジャンル)に応じて決定した値)をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS21で3ヶ月の経過を判断し、経過が確認されると、ステップS22で特定ジャンルA、即ち、索引情報として住所を記載しているもの、コンビニ等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS23で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS24でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS23で該当有りと判断されているから、ステップS25に進み、ステップS25で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS25では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・コンビニは、3ヶ月間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS26で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS24に戻り、次のステップS24で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS24で次の期限が到来した索引情報があると認識されたときには、ステップS25で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS25では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、3ヶ月間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS26で「YES」で答えると、ステップS27で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS28でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0051】
ステップS31で1年の経過をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS31で1年の経過を判断し、経過が確認されると、特定ジャンルB、即ち、索引情報として・・家、・・邸等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS33で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS34でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS33で該当有りと判断されているから、ステップS35に進み、ステップS35で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS35では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・家は、1年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS36で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS34に戻り、次のステップS34で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS34で次の索引情報があると認識されたときには、ステップS35で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS35では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、1年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS36で「YES」で答えると、ステップS37で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS38でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0052】
ステップS41で3年の経過をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS41で3年の経過を判断し、経過が確認されると、特定ジャンルC、即ち、索引情報として・・空港、・・遊園地等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS43で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS44でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS43で該当有りと判断されているから、ステップS45に進み、ステップS45で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS45では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・空港は、3年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS46で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS44に戻り、次のステップS44で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS44で次の索引情報があると認識されたときには、ステップS45で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS45では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、3年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS46で「YES」で答えると、ステップS47で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS48でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0053】
図3のメニューからメモリ地点の復帰・消去を選択すると、ステップS51のルーチンの処理に入る。
ステップS51で保持ホルダ214に格納している全登録したメモリ地点及びそれ特定する索引情報をディスプレイ3で表示する。ステップS52で復帰または削除の対象のメモリ地点及びそれ特定する索引情報をカーソルで特定する。そして、ステップS53で図15に示すように、画面表示されている復帰を選択すると、該当するメモリ地点及びそれ特定する索引情報をステップS54でメモリ地点登録部211に戻す。また、ステップS55で画面表示されている削除を選択すると、該当するメモリ地点及びそれ特定する索引情報をステップS56で削除する。
【0054】
以上のように、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置において、車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録するステップS2乃至ステップS14からなるメモリ地点登録部211と、メモリ地点登録部211に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、車両の目的地として設定自在な探索リスト表示部202と、メモリ地点の索引情報によって車載ナビゲーション装置の目的地となり得た日付(年月日)を記憶する索引情報使用記憶部212と、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるステップS21乃至ステップS48からなる情報移動部213と、情報移動部213によってメモリ地点登録部211から移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて索引情報使用記憶部212に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダ214を具備するものである。
【0055】
したがって、メモリ地点登録部211に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、メモリ地点登録部211に登録されたメモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部202で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部212でメモリ地点の索引情報によって車両の目的地となり得た日付(年月日)を記憶し、情報移動部213で索引情報使用記憶部212の前記日付の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から保持ホルダ214に移動させ、保持ホルダ214で移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納する。また、必要に応じて保持ホルダ214からメモリ地点登録部211に復帰移動させ、またはそこで消去する。
【0056】
よって、メモリ地点登録部211に登録されたメモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部202で車載ナビゲーション装置の目的地候補として表示し、そこから車両の目的地を設定する。しかし、車両の目的地として使用されたメモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部212で車両の目的地となり得た日付を記憶しているから、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から保持ホルダ214に移動させ、探索リスト表示部202を整理することができる。保持ホルダ214では移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じてメモリ地点登録部211に回復移動させ、またはそこで消去することができる。
故に、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とすることができる。
【0057】
図1乃至図15に示す本実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるステップS21乃至ステップS48からなる情報移動部213と、情報移動部213によってメモリ地点登録部211から移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて索引情報使用記憶部212に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダ214を具備するものである。
【0058】
しかし、本発明を実施する場合には、情報移動部213と保持ホルダ214の機能をまとめて、日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、索引情報内容(ジャンル)に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって探索リスト表示部202で表示しないようにすることができる。
即ち、情報移動部213の日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるとの機能を、メモリ地点登録部211から削除する処理とすることによって対応できる。
【0059】
また、本実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部213は、ステップS21で索引情報内容(ジャンル)に応じて決定した値を3ヶ月等と固定し、その間の目的地使用を確認する事例で説明したが、この期間の設定または目的地設定について、更に仔細に、緻密に設定することもできる。
図16は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の所定の期間内の設定、目的地の設定についての異なった事例の説明図である。
即ち、本発明を実施する場合には、索引情報内容(ジャンル)に応じて初期値として、図16のように、最長期間または最長期間内の索引情報に合致した有効期間として初期値を設定し、更に、その初期値を経過したときには、その間に使用されていた場合には、その有効期間を延ばすようにすることもできる。
この有効期間を延ばす条件として、目的地の設定に関しては、
(1)目的地を設定し、その目的地に到着した場合、
(2)目的地を設定し、その目的地に駐車、停車した場合、
(3)目的地を設定した場合、
によって、有効期間を索引情報内容に適合した期間に設定し、有効期間の延長を設定することができる。また、目的地として設定しなくとも、メモリ地点登録部211に登録したメモリ地点を通過する場合、或いはメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点に所定の距離近づいた場合も、有効期間の延長を設定することができる。また、所定の距離を一律とするのではなく、ジャンルに応じて変更することもできる。
【0060】
例えば、初期値としての有効期間を長く設定することにより、その間に目的地が設定された頻度、間隔(タイミング)等が分かり、それ以上に私用されていないことであれば、直接削除してもよいし、保持ホルダ214に移行させてもよいことが判断される。
また、初期値としての有効期間を長く設定することにより、その間に目的地が設定された頻度、間隔(タイミング)等が分かり、それを学習することにより、有効期間の延長を学習によって設定することもできる。
【0061】
何れにせよ、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212から移動させる情報移動部213は、メモリ地点を特定する索引情報の内容、即ち、所謂、ジャンルに応じて定めた初期値の期間内にメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすことによって構成することもできる。
この種の実施の形態では、初期値と所定の期間だけ延ばす値を異なった値とすることにより、所定の初期値の期間を長く設定し、その間に使用される頻度を計算し、そして、その延長する期間を設定することができ、また、単純に経験則からメーカまたはディーラ側で地域に応じた延長する期間を設定することができる。
【0062】
また、本実施の形態の索引情報使用記憶部212は、車両の目的地となり得た日付から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出することもできる。この場合には、車載ナビゲーション装置の目的地として使用されたメモリ地点及びその索引情報の性質に応じて、使用間隔のあるものはメモリ地点登録部211から移動しないでおくことができ、実用的な対応が可能である。また、現実的な運用を行うことができる。
また、索引情報使用記憶部212は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものでは、最も単純化した基本的形態となり、計算速度が速く処理できる。
【0063】
本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から移動させる情報移動部213は、メモリ地点を特定する索引情報によって移動させる期間を1個以上の、2個または3個以上の複数に設定できる。したがって、例えば、一般に「・・・空港」、「・・・遊園地」等の使用頻度は少なく、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる可能性が高いから、その性質に応じて、保持ホルダ214に移動させるタイミングはメモリ地点を特定する索引情報に応じて変更することができる。なお、自宅、特定の公共施設等は、期間設定を無限大に設定することもできる。
【0064】
本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212によってメモリ地点登録部211から移動させる情報移動部213は、ディスプレイ3上で表示し、その可否を操作者に判断させるものとすることができる。したがって、例えば、特定の目的地に行くのは、車両を代えて行ったから、自車両に記録がない場合には、メモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報が移動しないようにマニュアルで対応することができる。
【0065】
そして、本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212から移動させる情報移動部213は、自宅及び全国的な施設のようにメーカ側が商品化すると同時に格納しているメモリ地点及びそれを特定する索引情報等の特別メモリ領域の内容が移動の対象から除外するものとすることができる。したがって、自宅はいずれからも設定される可能性があるから移動の対象としていない。また、「・・・空港」、「・・役所」、「・・駅」、「・・・病院」等は、場所の移動が生ぜず、かつ、使用する可能性が高くても、定期的に使用する可能性が低いことから、それらを特別メモリ領域(図16の特別メモの指定参照)に登録することによって、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211から索引情報使用記憶部212に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報であっても、索引情報使用記憶部212から保持ホルダ214に自動的に移動させることがない。
【0066】
メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部212は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものとすることもできる。
したがって、メモリ地点を車両の目的地と設定されなくても、厳格な値ではないが半径約500m以内の地点を通過すれば、車両の目的地となり得たと見做して半径約500m以内の地点を通過したメモリ地点に日付を記憶することによって、ドライバはその半径約500m以内にあるメモリ地点を認識している場合が多いから、それを保持ホルダに移動させ難くすることができる。ここで、半径約500mとは、臨界値ではなく、一般的に望ましいと推定できる値であり、数割の誤差を否定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の全体構成図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の要部機能ブロック図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点を登録するメニュー画面である。
【図4】図4は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の登録形態を選択する画面である。
【図5】図5は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録事例説明図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録及び索引情報の処理例説明図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録地点メニューから行き先の目的地を設定する説明図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部のメモリ概念図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部のデータ移動する説明図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録するメモリ地点の動作を行うフローチャートである。
【図11】図11は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3ヶ月消去プログラムである。
【図12】図12は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の1年消去プログラムである。
【図13】図13は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3年消去プログラムである。
【図14】図14は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の復帰・消去プログラムである。
【図15】図15は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の復帰・削除の説明図である。
【図16】図16は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の所定の期間内の設定、目的地の設定についての異なった事例の説明図である。
【符号の説明】
【0068】
1 演算・制御部
3 ディスプレイ
201 ルート案内選択
202 探索リスト表示部
203 目的地設定
204 ルート案内開始
211 メモリ地点登録部
212 索引情報使用記憶部
213 情報移動部
214 保持ホルダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置の「メモリ地点」の登録後の処理に関するもので、メモリ地点の性質によって削除するタイミングを設定自在な車載ナビゲーション登録地点消去処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置のメモリ地点の登録は、例えば、表示画面に表示される地図上の任意の地点(例えば、自宅,友人宅,よく利用する施設等)を指定して、その場所をメモリ地点として登録するとともに、その登録したメモリ地点に対応させて名称や電話番号等の地点情報を登録し、このメモリ地点が使用者により呼び出されたときや、車両の走行によって表示画面上の地図に表示された時などに、登録された地点情報を画面上に表示して情報提供を行うものである。
【0003】
具体的には、特許文献1は、例えば、表示画面に表示される地図上の任意の地点をメモリ地点として登録するとともに、その登録したメモリ地点に関する情報を登録するメモリ地点登録処理において、使用者によって指定された地点に存在する施設の種別を示す施設種別図形を使用者に提示し、その提示した施設種別図形が使用者によって選択されたときにはその選択された図形とメモリ地点とを関連付けて登録するものである。
【特許文献1】特開2005−321271
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1には、表示画面に表示された地図上の任意の地点をメモリ地点として登録し、その登録したメモリ地点に関する情報を登録するメモリ地点登録を行う技術を開示している。殊に、登録に熱心な使用者は、メモリ地点登録が多くなり、目的のメモリ地点を探すのに手間がかかることになる。
登録されたメモリ地点登録は、消去処理によって個々に消去することができ、また、一度に一括して全登録を消去することもできるが、一度消去すると再登録の必要性があった。
一方、パソコンのWindowsの「デスクトップクリーンアップ」機能は、デスクトップ上のアイコンの使用状況を記録して、定期的に最近使用していないアイコンの削除を提案するものである。各アイコンのアクセスした日付をチェックし、60日間使用しなかったアイコンを削除対象とする。削除対象のアイコンは、別の場所に移動され、必要な場合は、デスクトップに再び戻すことができ、使用者の利便性が考慮されている。
【0005】
そこで、この発明はかかる不具合を解決し、パソコンの利便性を有効活用するためになされたもので、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理して表示し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とした車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、メモリ地点登録部で車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録し、探索リスト表示部で前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、車載ナビゲーション装置の目的地として設定自在とする。また、索引情報使用記憶部で前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付(年月日)を記憶し、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示しないようにするものである。
ここで、上記メモリ地点登録部は、前記車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録するものであり、索引情報としては、住所、施設名、電話番号、氏名等登録場所が特定できるものであればよい。
また、上記探索リスト表示部は、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を表示し、そこから前記車両の行き先の目的地として設定自在なものであり、ここでは、登録したメモリ地点を特定する索引情報の表示が行えればよい。
そして、上記索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶するもので、最終(最新)日付のみでもよいし、使用のたびに日付を記憶するものでもよい。少なくとも、使用年月日が必要である。
更に、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、前記探索リスト表示部で表示しないように、前記メモリ地点登録部から索引情報の内容(ジャンル)に応じて消去するもの、または消去しないで、前記メモリ地点登録部から索引情報の内容に応じて他のホルダに移動させ、前記探索リスト表示部で表示しないようにし、必要に応じて前記メモリ地点登録部に戻すことを可能としたものである。
【0007】
請求項2にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部と、前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダとしたものである。
ここで、上記情報移動部は、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させるものである。
また、上記保持ホルダは、前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記保持ホルダから前記メモリ地点登録部に登録復帰移動ができ、また、前記保持ホルダからそれを消去することもできる。
【0008】
請求項3にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出するものである。
ここで、過去の使用回数は、前記車両の目的地となり得た日付を毎回格納したものでは、過去の使用回数及びその使用間隔をそこから読み込むことができる。勿論、最終日付のみを記憶するものでは、その最終日付を登録前の日数及び使用回数をカウントすることになる。なお、この車両の目的地となり得た日付を毎回格納した使用回数及びその使用間隔は、所定の回数または年数によって、それよりも古い過去のメモリ地点及びそれを特定する索引情報をキャンセルすることができる。
【0009】
請求項4にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものである。
ここで、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日は、基本的にドライバの意思を導入すれば良いから、単純化した場合の形態として対応できる。
【0010】
請求項5にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容によって移動させる期間を複数に設定できるものである。ここで、情報移動部は、前記メモリ地点登録部に格納されているメモリ地点を特定する索引情報の内容を保持ホルダに移動させる期間を数ヶ月、1年、2年、3年と複数に設定できるものである。例えば、索引情報に「・・空港」との記載があれば、3年以内に目的地として設定したか否か。逆に、コンビニ名では、数ヶ月以内に目的地として設定したか否かを問うことになる。
【0011】
請求項6にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすものである。即ち、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値を有し、その索引情報の内容に応じた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用されたときには、その索引情報の内容に応じてその継続を設定するものである。
【0012】
請求項7にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その保持ホルダへの移動の可否を操作者に判断させるものであり、前記メモリ地点を特定する索引情報をディスプレイ上に表示し、操作者の意思を尋ねる処理ができるものであれば、間違いがないメモリ地点登録部の整理が可能となる。
【0013】
請求項8にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、自宅及び施設の内容は移動の対象から除外するものである。
ここで、自宅は使用頻度が高く、また、施設は使用頻度の低いものもあるが、その施設を車両の目標にして車両を運転する可能性があるので、保持ホルダに移動する前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報から外すものである。
【0014】
請求項9にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものである。
ここで、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものに限らず、前記メモリ地点から半径約500m以内を通過する場合も、運転者は前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定した事実が認識されている可能性が高いので、前記車両の目的地としてなり得たと見做して当該目的地にも日付を記憶するものである。この場合には、運転手が代わった場合でも、車両の目的地の設定が容易になる。半径約500m以内とは、厳格な値ではなく、通常、100mから1000m程度に設定することが好ましく、特に、半径約500m以内がより好ましい。
【発明の効果】
【0015】
請求項1における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、メモリ地点登録部に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部で前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となった日付を記憶し、メモリ地点登録部に登録した前記索引情報内容(ジャンル)に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにしたものである。
したがって、前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部で車載ナビゲーション装置の目的地候補として表示し、そこから前記車両の目的地を設定する。しかし、前記車両の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部で前記車両の目的地となった日付を記憶しているから、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を用いて、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにすることができる。
よって、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理することができる。
【0016】
請求項2における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、情報移動部で前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させ、前記保持ホルダで移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納する。また、必要に応じて前記保持ホルダから前記保持ホルダに復帰移動させ、またはそこで消去する。
したがって、前記車両の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部で前記車両の目的地となり得た日付を記憶しているから、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から保持ホルダに移動させ、探索リスト表示部を整理することができる。前記保持ホルダでは移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に回復移動させ、またはそこで消去することができる。
よって、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とすることができる。
【0017】
請求項3における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付に加えて、更に、過去の使用回数及びその使用間隔を記憶するものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、車載ナビゲーション装置の目的地として使用された前記メモリ地点及びその索引情報の性質に応じて、使用間隔のあるものは前記索引情報使用記憶部から移動しないでおくことができ、実用的な対応が可能である。
【0018】
請求項4における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものであるから、最も単純化した基本的形態となり、計算速度が速く処理できる。
【0019】
請求項5における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報によって移動させる期間を索引情報内容に応じて定めた複数期間に設定できるものであるから、請求項2乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、例えば、一般に「・・・空港」、「・・・遊園地」等の使用頻度は少なく、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる可能性が高いから、その性質に応じて、保持ホルダに移動させるタイミングは前記メモリ地点を特定する索引情報に応じて変更するものである。
【0020】
請求項6における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすものであるから、請求項2乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、初期値と所定の期間だけ延ばす値を異なった値とすることにより、所定の初期値の期間を長く設定し、その間に使用される頻度を計算し、そして、その延長する期間を設定することができるし、また、単純に経験則からメーカまたはデーラ側で地域に応じた延長する期間を設定することができる。
【0021】
請求項7における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その可否を操作者に判断させるものであるから、請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、例えば、特定の目的地に行くのは、車両を代えて行ったから、自車両に記録がない場合には、移動をしないようにマニュアルで対応することができる。
【0022】
請求項8における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部は、自宅及び特別メモリ領域の内容は移動の対象から除外するものであるから、請求項2乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、自宅はいずれからも設定される可能性があるから移動の対象としていない。また、「・・・空港」、「・・役所」、「・・駅」、「・・・病院」等は、場所の移動が生ぜず、かつ、使用する可能性が高くても、定期的に使用する可能性が低いことから、それらを特別メモリ領域に登録することによって、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報であっても、前記メモリ地点登録部から保持ホルダに自動的に移動させることがない。
【0023】
請求項9における車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものであるから、請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の効果に加えて、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されなくても、厳格な値ではないが半径約500m以内の地点を通過すれば、前記車両の目的地となり得たと見做して半径約500m以内の地点を通過したメモリ地点に日付を記憶することによって、ドライバはその半径約500m以内にあるメモリ地点を認識している場合が多いから、それを保持ホルダに移動させ難くする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図中、同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の全体構成図であり、ナビゲーション機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の演算・制御部が実行する要部の機能ブロック図である。図3は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点を登録するメニュー画面、図4は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の登録形態を選択する画面、図5は車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録事例説明図、図6は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録及び索引情報の処理の説明図、図7は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録地点メニューから行き先の目的地を設定する説明図、図8は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部のメモリ概念図、図9は同車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部のデータ移動の説明図である。
【0025】
図1において、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うマイクロプロセッサからなる演算・制御部1と、ドライバ等の操作者からの操作を受け付ける各種キー入力、音声入力、タッチスイッチ等の操作部2と、操作者に対して操作情報、地図等の情報を表示する液晶からなるディスプレイ3と、ルート案内、交通規制情報、渋滞情報の案内に関する音声ガイダンスを行うスピーカ4を有している。なお、操作部2としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することもできる。更に、ディスプレイ3の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0026】
マイクロプロセッサからなる演算・制御部1は、全体の制御を行う演算及び制御を行うCPU11、及びCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用すると共に、ルート探索や、ルートが探索されたときのルートデータ、交通規制情報、渋滞情報等が記憶されるRAM12、制御用プログラムの他、バイパス道路情報、合流地点毎の所要時間の算出を行うプログラム等が記憶されたROM13、ROM13から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ14等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ15等を備えている。
【0027】
ROM13には、各種のプログラムが記憶され、RAM12に各種のデータが記憶されるようになっており、また、プログラム、データ等を外部記憶装置、メモリカード等からプログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリ14に書き込まれる。更に、メモリカード等を交換または外部から所定のプログラム、データ等をインストールすることによってプログラム、データ等を更新することができる。
演算・制御部1には、操作部2、ディスプレイ3、スピーカ4、通信部5等の各周辺装置が電気的に接続されている。操作部2は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種キー等の複数の操作スイッチから構成される。演算・制御部1は、操作部2の各スイッチの操作により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0028】
ディスプレイ3には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までのルート案内、ルート案内に沿った案内情報、後述のルート変更案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時間、メール、テレビ番組等が表示される。
なお、ディスプレイ3として液晶ディスプレイの代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL等を使用し、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することもできる。そして、ディスプレイ3は操作部2としてのタッチスイッチを兼ねてもよい。スピーカ4は、演算・制御部1からの指示に基づいて、本線道路、バイパス道路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、ルート案内のルート変更を案内する音声案内を出力する。なお、スピーカ4より出力される音声としては、合成された音声の他に、各種効果音、予めメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0029】
また、日本道路交通情報センター(JARTIC(登録商標):Japan Road Traffic Information Center(以下、単に「JARTIC」という))からのAM放送(周波数1620KHz)、及び/または、道路交通情報通信システムセンター(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System(以下、単に「VICS」という))52等の情報センターとの間でネットワーク51を介して通信を行う通信部5を有している。
本実施の形態では、ネットワーク51を介してVICS52から警察、日本道路公団(登録商標)等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や、交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信可能となっている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報としては、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時間等であり、交通規制情報の場合、VICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0030】
また、ネットワーク51としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステムのETC(Electronic Toll Collection System)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0031】
そして、通信部5は、例えば、VICS52等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報からなる道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するビーコンレシーバである。また、通信部5は、ネットワーク51として通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信部5は道路交通情報通信システムセンター52からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報からなるFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0032】
更に、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、現在の自車の位置、方位、目標位置(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となるように各種センサからなる自車の現在地を検出する現在地検出部6と、同じく、各種のデータが記録され、書込み、読出しが可能な記憶容量が大きいハードディスクからなる地図情報処理部7を具備している。
【0033】
本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置を構成する特徴的な構成要素について図1に基づいて、更に、具体的に説明する。
自車の現在地を検出する現在地検出部6は、GPSセンサ61、地磁気センサ62、距離センサ63、ステアリングセンサ64、方位検出部としてのジャイロセンサ65、高度計66、更に、自車の走行速度及び走行距離を検出する車速センサ67等からなる。なお、この距離センサ63と車速センサ67は単一のものとすることもできる。
特に、本実施の形態においては、GPSセンサ61のみを使用し、現在地検出部6とすることもできる。GPSセンサ61は、人工衛星から発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時間を検出する。地磁気センサ62は、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。距離センサ63は、道路上の所定位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ63としては、例えば、自車の車輪の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するが、車速センサ67の出力を積分して距離を検出してもよい。
【0034】
また、ステアリングセンサ64は自車の操舵角を検出するものである。ここで、ステアリングセンサ64としては、例えば、ステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
そして、ジャイロセンサ65は自車の旋回角を検出するものである。ここで、ジャイロセンサ65としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ65によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0035】
地図情報処理部7としては、本実施の形態ではハードディスクを使用した場合で説明する。このハードディスクに記憶された交通情報DB(データベース、以下、単に『DB』という)71、地図情報DB74、及び所定のプログラム等を読み出す機能を備えている。なお、本実施の形態においては、地図情報処理部7としてハードディスクを使用されているが、ハードディスクの他にメモリカード、DVD、光ディスク等を外部記憶装置の一部として使用することもできる。
【0036】
交通情報DB71には、VICS52から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時間等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報72が格納されている。また、この交通情報DB71には、VICS52から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報73が格納されている。なお、交通情報DB71には、本発明の実施の形態の放送局からの放送情報を用いるものではなく、VICSリンクIDによって得られる情報である。JARTIC、全国各地のNHK(登録商標)、民放の何れを受信するかを単数または複数に決定し、或いはその受信時間も設定することができる。特に、JARTICのデータは放送時間を特定する必要がないが、NHK、民放の何れも、交通情報の放送時間を特定するのが望ましい。
【0037】
VICS52から受信した各道路交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報と共に、VICSリンクIDが含まれる。VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記道路交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0038】
ここで、地図情報DB74に記憶される道路とVICSリンクとは同一情報を扱うものではない。即ち、一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。そこで、交通情報DB71には、各道路に識別番号として付与されるリンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応するリンクIDを特定することができるようになっている。そのため、ナビゲーション機能では、VICS52からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の道路交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。そして、VICS52から受信した現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて渋滞情報72として格納される。また、VICS52から受信した交通規制情報等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて交通規制情報73として格納される。
【0039】
また、地図情報DB74には、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のナビゲーション機能による走行案内やルート探索に使用されるナビ地図情報75が格納されている。ここで、ナビ地図情報75には、ルート案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、分岐地点に関する分岐地点のデータ、施設の一種である道路に関するリンクデータ、ルートを探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、地図情報DB74の内容は、地図情報配信センターから通信部5を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0040】
そして、ルート探索データとしては、設定された目的地までのルートを探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、分岐地点を通過する際のコストや道路を構成するリンクのコストからなる探索コストを算出し、使用するコストデータ、ルート探索により選択された誘導ルートをディスプレイ3の地図上に表示するためのルート表示データ等から構成されている。
店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDと共に記録される。なお、前記地図情報DB74には、所定の情報をナビゲーション装置のスピーカ4によって出力するための音声出力データも記録される。
【0041】
次に、図2を用いて、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の機能ブロック図について説明する。なお、図2の機能は、演算・制御部1によってその主体が構成される。
一般に、ディスプレイ3でルート案内モードを選択するとナビゲーション装置のルートガイド機能が選択されることになる(ルート案内選択201)。そして、ディスプレイ3に登録されているメモリ地点またはナビゲーション装置が当初から有する施設名称等から目的地を設定する探索リストが表示される(探索リスト表示部202)。そこから特定の目的地を選択するとそれがルート案内する行き先の目的地として設定される(目的地設定203)。ディスプレイ3に複数のルートが表示され、そのうちの1つを選択することによってルート案内が開始される(ルート案内開始204)というのがナビゲーション装置の動作である。
【0042】
ここで、探索リスト表示部202で表示される登録されたメモリ地点は、図7に示される。即ち、地図上の登録したい位置をメモリ地点登録部211でメモリ地点を記憶させ、それに対応して索引情報を記憶させる。索引情報は住所、または施設名称、氏名等を書き込む。人に対しては、記憶させたメモリ地点に代わって索引情報を持って特定できるようにする。このとき、対応するシンボル(記号、符号)も存在すれば、それを同時に書き込むことが望ましい。例えば、コンビニ等のチェーン店、郵便局、病院等のシンボルも同時に登録するのが望ましい。勿論、省略が本発明の実施を不可能とするものではない。
【0043】
メモリ地点登録部211で登録したデータは、演算・制御部1のRAM12等のメモリ領域に格納される。索引情報使用記憶部212のメモリ領域では、メモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボル、そのメモリ地点をナビゲーションの目的地に設定した使用年月日を記載するエリアを設けている。この目的地に設定した使用年月日を記憶する領域は、5回まで書き込み自在で、古い情報を消去し、最新の情報から5回までが書き込み自在となっている。
この索引情報使用記憶部212のデータのうち、メモリ地点に対応する索引情報が探索リスト表示部202で表示するデータとして使用される。
【0044】
情報移動部213は、索引情報使用記憶部212のデータのうち、その内容によっては、3ヶ月以上不使用であるか、または1年以上不使用であるか、3年以上不使用であるかを判断する。例えば、「・・・空港」、特定された「・・・遊園地」等の使用頻度は、頻度の高いものも存在するが、一般的には少なく、通常では2〜3年に1回以上であることから、3年以上使用していないときには、探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。逆に、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる店舗もあることから、3ヶ月以上不使用であるか否かを判断し、3ヶ月以上使用していないときには、探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。また、その他の場所は1年以上不使用であるときに探索リスト表示部202から外し、保持ホルダ214にデータ移動させる。
【0045】
なお、本実施例で設定した3ヶ月以上不使用であるか、または1年以上不使用であるか、3年以上不使用であるかを判断は、本発明を実施する際には、任意に変更して設定することができ目安値である。当然、期間を2段階または1段階に設定することもできる。また、著名な「・・・空港」、「・・・遊園地」は、ナビゲーション装置に初期設定されているものもあり、それらは、情報移動の対象から外すこともできる。
保持ホルダ214は、特定のメモリ領域であり、情報移動部213によって探索リスト表示部202から外した索引情報は、当該索引情報に関連するメモリ領域のメモリ地点、そのメモリ地点を表すシンボル、そのメモリ地点をナビゲーションの目的地に設定した使用年月日と共に、データ移動させたものを収容する。
【0046】
このように構成された車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、ROM13に格納されたプログラムによって、次のように実行される。
図10は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録するメモリ地点の動作を行うフローチャートである。図11は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3ヶ月消去プログラムであり、図12は同じく1年消去プログラムであり、図13は同じく3年消去プログラムである。また、図14は同じくメモリ地点の復帰・消去プログラムである。図15は同じくメモリ地点の復帰・削除の説明図である。
まず、図10に示すプログラムはナビゲーション装置を使用するキースイッチの押圧によってコールされる。ステップS1で図3に示すメニューをディスプレイ3に表示する。ステップS2で「メモリ地点の登録」を選択すると、ステップS3で図4に示す登録形態の質問をディスプレイ3で表示する。ここでは、「直接地図による表示」をステップS4で選択したとする。勿論、電話番号でも、住所でも、結果は同じで、ステップS5でディスプレイ3に地図を表示する。
【0047】
ステップS5で表示された地図に対して、ステップS6で場所をクロスマーク(+)で特定すると、図5の表示となり、ステップS7でディスプレイ3の表示が図6の表示に代わり、表示された地図上にメモリ地点の住所が表示される。そして、ステップS8で索引情報の修正、消去、保存を任意に選択自在となる。
ここで、メモリ地点を選択した住所をそのまま索引情報として使用する場合には、ステップS8で保存を選択し、ステップS9でメモリ地点及びそれを特定する索引情報を登録し、ステップS10でその完了を選択すると、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルをメモリ地点登録部211に書き込む。
【0048】
また、メモリ地点を選択した住所を他の索引情報として修正する場合には、ステップS8で修正を選択し、ステップS11で住所表示を消去して上書きし、所望の表現とする。ステップS12でその完了を選択すると、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルをメモリ地点登録部211に書き込む。
そして、メモリ地点を選択した住所をクリアする場合には、ステップS8で消去を選択し、ステップS13で住所表示を消去し、ステップS14でその完了を選択すると、索引情報使用記憶部212に何も書き込まない。
【0049】
ナビゲーション装置の使用によって、ルート案内する行き先の目的地として探索リスト表示部202から特定の登録地点を選択すると、その度に、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルに対して、索引情報使用記憶部212として用意されているメモリ領域に対して年月日を書き込んでいる。
索引情報使用記憶部212の領域としては、1個のメモリ地点に5個書き込みができるようになっており、最新のものに更新自在になっている。
【0050】
次に、図11の3ヶ月消去プログラム、図12の1年消去プログラム、図13の3年消去プログラムは、図8に示すようにメモリ地点、そのメモリ地点に対応する索引情報、そのメモリ地点を表すシンボルを索引情報使用記憶部212に書き込んだ後、タイマ15で3ヶ月、1年、3年経過すると、これらのルーチンがコールされる。
ステップS21で3ヶ月の経過(索引情報内容(ジャンル)に応じて決定した値)をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS21で3ヶ月の経過を判断し、経過が確認されると、ステップS22で特定ジャンルA、即ち、索引情報として住所を記載しているもの、コンビニ等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS23で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS24でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS23で該当有りと判断されているから、ステップS25に進み、ステップS25で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS25では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・コンビニは、3ヶ月間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS26で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS24に戻り、次のステップS24で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS24で次の期限が到来した索引情報があると認識されたときには、ステップS25で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS25では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、3ヶ月間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS26で「YES」で答えると、ステップS27で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS28でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0051】
ステップS31で1年の経過をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS31で1年の経過を判断し、経過が確認されると、特定ジャンルB、即ち、索引情報として・・家、・・邸等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS33で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS34でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS33で該当有りと判断されているから、ステップS35に進み、ステップS35で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS35では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・家は、1年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS36で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS34に戻り、次のステップS34で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS34で次の索引情報があると認識されたときには、ステップS35で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS35では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、1年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS36で「YES」で答えると、ステップS37で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS38でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0052】
ステップS41で3年の経過をタイマ15で判断し、タイマ15で経過していないと判断されるときには、このルーチンを脱する。ステップS41で3年の経過を判断し、経過が確認されると、特定ジャンルC、即ち、索引情報として・・空港、・・遊園地等を削除候補として索引情報使用記憶部212からそれらの存在を選択する。ステップS43で該当するものがあるか否かが判断され、該当するものがないときこのルーチンを脱する。該当するものがあるとき、ステップS44でその索引情報が最終であるか判断する。このルーチンに入った初期にはステップS43で該当有りと判断されているから、ステップS45に進み、ステップS45で該当する索引情報をディスプレイ3で順次表示し、図9の表示を行う。ステップS45では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、「・・・空港は、3年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS46で「YES」、「NO」で答えると、「NO」の場合には、ステップS44に戻り、次のステップS44で次の索引情報があるか、最終であるか判断し、最終の場合には、このルーチンを脱する。
ステップS44で次の索引情報があると認識されたときには、ステップS45で該当する索引情報をディスプレイ3で表示し、図9の表示を行う。ステップS45では、データ移動する索引情報を表示し、例えば、特定の「・・・・は、3年間目的地として使用されていません。データ移動しますか」と問いかけ、ドライバがステップS46で「YES」で答えると、ステップS47で該当するメモリ地点のデータ移動を行い、ステップS48でデータ移動の完了を判断して、このルーチンを脱する。
【0053】
図3のメニューからメモリ地点の復帰・消去を選択すると、ステップS51のルーチンの処理に入る。
ステップS51で保持ホルダ214に格納している全登録したメモリ地点及びそれ特定する索引情報をディスプレイ3で表示する。ステップS52で復帰または削除の対象のメモリ地点及びそれ特定する索引情報をカーソルで特定する。そして、ステップS53で図15に示すように、画面表示されている復帰を選択すると、該当するメモリ地点及びそれ特定する索引情報をステップS54でメモリ地点登録部211に戻す。また、ステップS55で画面表示されている削除を選択すると、該当するメモリ地点及びそれ特定する索引情報をステップS56で削除する。
【0054】
以上のように、本実施の形態の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置において、車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録するステップS2乃至ステップS14からなるメモリ地点登録部211と、メモリ地点登録部211に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、車両の目的地として設定自在な探索リスト表示部202と、メモリ地点の索引情報によって車載ナビゲーション装置の目的地となり得た日付(年月日)を記憶する索引情報使用記憶部212と、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるステップS21乃至ステップS48からなる情報移動部213と、情報移動部213によってメモリ地点登録部211から移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて索引情報使用記憶部212に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダ214を具備するものである。
【0055】
したがって、メモリ地点登録部211に車両の行き先となる目的地となる地図上の特定のメモリ地点及び当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時に登録し、メモリ地点登録部211に登録されたメモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部202で表示し、そこから車載ナビゲーション装置の目的地を設定自在とし、索引情報使用記憶部212でメモリ地点の索引情報によって車両の目的地となり得た日付(年月日)を記憶し、情報移動部213で索引情報使用記憶部212の前記日付の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から保持ホルダ214に移動させ、保持ホルダ214で移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納する。また、必要に応じて保持ホルダ214からメモリ地点登録部211に復帰移動させ、またはそこで消去する。
【0056】
よって、メモリ地点登録部211に登録されたメモリ地点の索引情報を用いて探索リスト表示部202で車載ナビゲーション装置の目的地候補として表示し、そこから車両の目的地を設定する。しかし、車両の目的地として使用されたメモリ地点及びその索引情報は、索引情報使用記憶部212で車両の目的地となり得た日付を記憶しているから、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から保持ホルダ214に移動させ、探索リスト表示部202を整理することができる。保持ホルダ214では移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じてメモリ地点登録部211に回復移動させ、またはそこで消去することができる。
故に、メモリ地点の登録後、その登録内容によって表示が煩雑になるのを防止し、使用されるものを整理し、しかも、そこから削除した過去に登録されていたメモリ地点を再復帰可能とすることができる。
【0057】
図1乃至図15に示す本実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置は、日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるステップS21乃至ステップS48からなる情報移動部213と、情報移動部213によってメモリ地点登録部211から移動されたメモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて索引情報使用記憶部212に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダ214を具備するものである。
【0058】
しかし、本発明を実施する場合には、情報移動部213と保持ホルダ214の機能をまとめて、日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、索引情報内容(ジャンル)に応じて定めた所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって探索リスト表示部202で表示しないようにすることができる。
即ち、情報移動部213の日付を記憶する索引情報使用記憶部212の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を探索リスト表示部202で表示することがないようにメモリ地点登録部211から移動させるとの機能を、メモリ地点登録部211から削除する処理とすることによって対応できる。
【0059】
また、本実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部213は、ステップS21で索引情報内容(ジャンル)に応じて決定した値を3ヶ月等と固定し、その間の目的地使用を確認する事例で説明したが、この期間の設定または目的地設定について、更に仔細に、緻密に設定することもできる。
図16は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の所定の期間内の設定、目的地の設定についての異なった事例の説明図である。
即ち、本発明を実施する場合には、索引情報内容(ジャンル)に応じて初期値として、図16のように、最長期間または最長期間内の索引情報に合致した有効期間として初期値を設定し、更に、その初期値を経過したときには、その間に使用されていた場合には、その有効期間を延ばすようにすることもできる。
この有効期間を延ばす条件として、目的地の設定に関しては、
(1)目的地を設定し、その目的地に到着した場合、
(2)目的地を設定し、その目的地に駐車、停車した場合、
(3)目的地を設定した場合、
によって、有効期間を索引情報内容に適合した期間に設定し、有効期間の延長を設定することができる。また、目的地として設定しなくとも、メモリ地点登録部211に登録したメモリ地点を通過する場合、或いはメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点に所定の距離近づいた場合も、有効期間の延長を設定することができる。また、所定の距離を一律とするのではなく、ジャンルに応じて変更することもできる。
【0060】
例えば、初期値としての有効期間を長く設定することにより、その間に目的地が設定された頻度、間隔(タイミング)等が分かり、それ以上に私用されていないことであれば、直接削除してもよいし、保持ホルダ214に移行させてもよいことが判断される。
また、初期値としての有効期間を長く設定することにより、その間に目的地が設定された頻度、間隔(タイミング)等が分かり、それを学習することにより、有効期間の延長を学習によって設定することもできる。
【0061】
何れにせよ、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212から移動させる情報移動部213は、メモリ地点を特定する索引情報の内容、即ち、所謂、ジャンルに応じて定めた初期値の期間内にメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすことによって構成することもできる。
この種の実施の形態では、初期値と所定の期間だけ延ばす値を異なった値とすることにより、所定の初期値の期間を長く設定し、その間に使用される頻度を計算し、そして、その延長する期間を設定することができ、また、単純に経験則からメーカまたはディーラ側で地域に応じた延長する期間を設定することができる。
【0062】
また、本実施の形態の索引情報使用記憶部212は、車両の目的地となり得た日付から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出することもできる。この場合には、車載ナビゲーション装置の目的地として使用されたメモリ地点及びその索引情報の性質に応じて、使用間隔のあるものはメモリ地点登録部211から移動しないでおくことができ、実用的な対応が可能である。また、現実的な運用を行うことができる。
また、索引情報使用記憶部212は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたものでは、最も単純化した基本的形態となり、計算速度が速く処理できる。
【0063】
本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報をメモリ地点登録部211から移動させる情報移動部213は、メモリ地点を特定する索引情報によって移動させる期間を1個以上の、2個または3個以上の複数に設定できる。したがって、例えば、一般に「・・・空港」、「・・・遊園地」等の使用頻度は少なく、コンビニ等は使用頻度が高く、また、コンビニ等は店舗の移動でなくなる可能性が高いから、その性質に応じて、保持ホルダ214に移動させるタイミングはメモリ地点を特定する索引情報に応じて変更することができる。なお、自宅、特定の公共施設等は、期間設定を無限大に設定することもできる。
【0064】
本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212によってメモリ地点登録部211から移動させる情報移動部213は、ディスプレイ3上で表示し、その可否を操作者に判断させるものとすることができる。したがって、例えば、特定の目的地に行くのは、車両を代えて行ったから、自車両に記録がない場合には、メモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報が移動しないようにマニュアルで対応することができる。
【0065】
そして、本実施の形態の所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報を索引情報使用記憶部212から移動させる情報移動部213は、自宅及び全国的な施設のようにメーカ側が商品化すると同時に格納しているメモリ地点及びそれを特定する索引情報等の特別メモリ領域の内容が移動の対象から除外するものとすることができる。したがって、自宅はいずれからも設定される可能性があるから移動の対象としていない。また、「・・・空港」、「・・役所」、「・・駅」、「・・・病院」等は、場所の移動が生ぜず、かつ、使用する可能性が高くても、定期的に使用する可能性が低いことから、それらを特別メモリ領域(図16の特別メモの指定参照)に登録することによって、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部211から索引情報使用記憶部212に登録したメモリ地点及びそれを特定する索引情報であっても、索引情報使用記憶部212から保持ホルダ214に自動的に移動させることがない。
【0066】
メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部212は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶するものとすることもできる。
したがって、メモリ地点を車両の目的地と設定されなくても、厳格な値ではないが半径約500m以内の地点を通過すれば、車両の目的地となり得たと見做して半径約500m以内の地点を通過したメモリ地点に日付を記憶することによって、ドライバはその半径約500m以内にあるメモリ地点を認識している場合が多いから、それを保持ホルダに移動させ難くすることができる。ここで、半径約500mとは、臨界値ではなく、一般的に望ましいと推定できる値であり、数割の誤差を否定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の全体構成図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の要部機能ブロック図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点を登録するメニュー画面である。
【図4】図4は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の登録形態を選択する画面である。
【図5】図5は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録事例説明図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の地図を用いたメモリ地点の登録及び索引情報の処理例説明図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録地点メニューから行き先の目的地を設定する説明図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の索引情報使用記憶部のメモリ概念図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の情報移動部のデータ移動する説明図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の登録するメモリ地点の動作を行うフローチャートである。
【図11】図11は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3ヶ月消去プログラムである。
【図12】図12は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の1年消去プログラムである。
【図13】図13は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の3年消去プログラムである。
【図14】図14は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の復帰・消去プログラムである。
【図15】図15は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置のメモリ地点の復帰・削除の説明図である。
【図16】図16は本発明の実施の形態にかかる車載ナビゲーション登録地点消去処理装置の所定の期間内の設定、目的地の設定についての異なった事例の説明図である。
【符号の説明】
【0068】
1 演算・制御部
3 ディスプレイ
201 ルート案内選択
202 探索リスト表示部
203 目的地設定
204 ルート案内開始
211 メモリ地点登録部
212 索引情報使用記憶部
213 情報移動部
214 保持ホルダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置において、
前記車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録するメモリ地点登録部と、
前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、前記車両の目的地として設定自在な探索リスト表示部と、
前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部とを具備し、
前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにすることを特徴とする車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項2】
前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部と、
前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダと
を具備することを特徴とする請求項1に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項3】
前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た年月日から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項4】
前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項5】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記索引情報使用記憶部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点を特定する索引情報の内容によって移動させる期間を複数に設定できることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項6】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記索引情報使用記憶部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項7】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その可否を操作者に判断させることを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項8】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、自宅及び特別メモリ領域の内容については移動の対象から除外することを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項9】
前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項1】
車両の出発地から目的地の間のルートを探索すると共に、該探索されたルートに従ってルート案内する車載ナビゲーション装置において、
前記車両の目的地となる地図上の特定の地点をメモリに登録するとともに、当該登録したメモリ地点を特定する索引情報も同時にメモリに登録するメモリ地点登録部と、
前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報を用いて表示し、前記車両の目的地として設定自在な探索リスト表示部と、
前記メモリ地点登録部に登録された前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部とを具備し、
前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、索引情報内容に応じて定めた所定の期間内に使用されていない前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を、その索引情報の内容に応じた期限によって前記探索リスト表示部で表示しないようにすることを特徴とする車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項2】
前記探索リスト表示部で表示しないようにする処理は、前記日付を記憶する索引情報使用記憶部の記憶内容から、所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記探索リスト表示部で表示することがないように前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部と、
前記情報移動部によって前記メモリ地点登録部から移動された前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を一時的に格納し、必要に応じて前記メモリ地点登録部に復帰移動自在で、かつ、消去自在な保持ホルダと
を具備することを特徴とする請求項1に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項3】
前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た年月日から、過去の使用回数及びその使用間隔を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項4】
前記索引情報使用記憶部は、前記車両の目的地となり得た日付を最新の使用年月日としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項5】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記索引情報使用記憶部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点を特定する索引情報の内容によって移動させる期間を複数に設定できることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項6】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記索引情報使用記憶部から移動させる情報移動部は、前記メモリ地点を特定する索引情報の内容に応じて定めた初期値の期間内に前記メモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点が使用された場合には、その移動までの期間を所定の期間だけ延ばすことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項7】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、ディスプレイ上で表示し、その可否を操作者に判断させることを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項8】
前記所定の期間内に使用されていないメモリ地点登録部に登録した前記メモリ地点及びそれを特定する索引情報を前記メモリ地点登録部から移動させる情報移動部は、自宅及び特別メモリ領域の内容については移動の対象から除外することを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【請求項9】
前記メモリ地点の索引情報によって前記車両の目的地となり得た日付を記憶する索引情報使用記憶部は、前記メモリ地点を前記車両の目的地と設定されるものの他、前記メモリ地点から500m以内を通過する場合も、前記車両の目的地となり得たと見做して日付を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の車載ナビゲーション登録地点消去処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−288192(P2009−288192A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143639(P2008−143639)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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