説明

車載情報端末

【課題】運転者が操作画面を見なくても音楽再生の操作を行うことができる車載情報端末を提供する。
【解決手段】携帯音楽プレイヤーが接続されているときに、その携帯音楽プレイヤーを操作するための操作画面を表示する。この操作画面では、画面の各辺の位置が分かれば操作ボタンの配置が分かるように、巻き戻しボタン31、再生・一時停止ボタン32および早送りボタン33が、タッチパネルディスプレイの各辺に対応した配置でそれぞれ表示される。巻き戻しボタン31は画面の左辺に沿って、再生・一時停止ボタン32は画面の下辺に沿って、早送りボタン33は画面の右辺に沿って、それぞれ配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて音楽再生を行う車載情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音楽CDから取り込んだ音楽データを予め記憶しておき、ナビゲーション処理の実行中に、記憶されている音楽データに基づいて音楽再生を行うための再生ボタンを地図画面上に表示し、その再生ボタンがタッチ操作されると音楽を再生するナビゲーション装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−221645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナビゲーション装置に表示される操作画面をタッチ操作して運転者が音楽再生の操作を行う場合、運転中に操作画面を注視することは危険であるため、操作画面を見なくても操作できるようにする必要がある。しかし、特許文献1に開示されるナビゲーション装置では、運転者が操作画面を見なければ、再生ボタンの位置が分からず音楽再生の操作を行うことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明による車載情報端末は、音楽データに基づいて楽曲を再生出力する音楽再生手段と、音楽再生手段により楽曲を再生出力するときの操作を行うための複数の操作ボタンを、タッチパネルディスプレイの各辺に対応した配置でそれぞれ表示する操作ボタン表示手段と、操作ボタン表示手段により表示された複数の操作ボタンに対するタッチパネル操作に応じて、音楽再生手段を制御する第一の操作制御手段を備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1の車載情報端末において、操作ボタン表示手段は、複数の操作ボタンをタッチパネルディスプレイの各辺に沿ってそれぞれ配置するものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の車載情報端末において、地図データに基づいて地図画面をタッチパネルディスプレイに表示する地図画面表示手段をさらに備え、操作ボタン表示手段は、地図画面表示手段により表示された地図画面上に複数の操作ボタンを表示するものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか一項の車載情報端末において、タッチパネルディスプレイのうち操作ボタンが表示されていない部分に対するタッチパネル操作によって入力された文字または記号を認識する文字入力認識手段と、文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、音楽再生手段を制御する第二の操作制御手段を備えるものである。
請求項5の発明は、請求項4の車載情報端末において、第二の操作制御手段は、文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、音楽再生手段に楽曲をランダムに再生出力させるものである。
請求項6の発明は、請求項4の車載情報端末において、第二の操作制御手段は、文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、音楽再生手段に再生出力させる楽曲を指定するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、運転者が操作画面を見なくても音楽再生の操作を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置は車両に搭載されており、ユーザのタッチパネル操作に応じて、自車両周辺の道路地図を表示し、設定された目的地まで自車両を案内する。また、携帯音楽プレイヤーを接続することにより、その携帯音楽プレイヤーに記録された音楽を再生出力することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17およびディスクドライブ18を有しており、携帯音楽プレイヤー2が接続されている。ディスクドライブ18には、地図データが記録されたDVD−ROM19が装填される。
【0008】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行することにより、各種の処理や制御を行う。この制御回路11により、DVD−ROM19に記録された地図データに基づいて、たとえば道路地図の表示や目的地の設定、設定された目的地までの推奨経路の探索などが行われる。
【0009】
現在地検出装置14は、自車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方向を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された自車両の現在地に基づいて、推奨経路を探索するときの経路探索開始点を決定することができる。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、道路地図を表示するための道路地図描画用データや各種の図形データ等からなり、制御回路11において、DVD−ROM19に記録されている地図データに基づいて作成される。この画像メモリ15に格納された画像データを用いて、表示モニタ16に道路地図画像など各種の画像が表示される。
【0011】
表示モニタ16にはタッチパネル16aが組み合わされており、ユーザの指などによって表示モニタ16上のいずれかの位置がタッチされると、そのタッチ位置を示す情報がタッチパネル16aから制御回路11へ出力される。このタッチ位置情報に基づいて、そのとき表示モニタ16に表示されていた画像のどの部分がタッチされたか制御回路11によって判断される。本実施形態のナビゲーション装置1は、このようなタッチパネル16aと制御回路11によって検出されるユーザからのタッチパネル操作に応じて、様々な処理が実行される。
【0012】
入力装置17は、ユーザからの様々な操作入力を受け付けるためのものであり、操作パネルやリモコンなどによって実現される。入力装置17により、たとえば、目的地とする施設を検索するための検索条件の入力、地図のスクロール方向の指示、地図縮尺の変更などの操作が行われる。なお、これらの操作は上記のタッチパネル操作によっても行うことができる。そのため、入力装置17は本実施形態のナビゲーション装置1において必須ではなく、備えられていなくてもよい。
【0013】
ディスクドライブ18は、装填されたDVD−ROM19より、道路地図を表示するための地図データを読み出す。この地図データには、目的地までのルート探索に用いられる経路計算データや、交差点名称および道路名称など、推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられる経路誘導データ、さらに道路を表す道路データなどが含まれている。また、河川や鉄道、地図上の各種施設等(ランドマーク)など、道路以外の地図形状を表す背景データなども地図データに含まれている。
【0014】
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれており、各道路は複数のリンクによって構成されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードの位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。なお、ここではDVD−ROMを用いた例について説明しているが、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより、地図データを読み出すこととしてもよい。
【0015】
入力装置17の操作やタッチパネル操作によってユーザから目的地が設定されると、ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までのルート探索を行う。ルート探索の結果求められた推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して道路地図上に表される。これにより、ユーザは推奨経路を表示モニタ16に表示された道路地図上において認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このように、道路地図を表示して推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導することにより、目的地までのルート案内が行われる。
【0016】
携帯音楽プレイヤー2は、ナビゲーション装置1に対して着脱可能な携帯型の汎用デジタル音楽再生装置であり、ナビゲーション装置1やパーソナルコンピュータなどの外部機器と接続するためのコネクタ、携帯使用時に音声出力するイヤホンを接続するためのコネクタ、音楽データを記録するための記録装置、充電池、表示画面、操作スイッチ等を有している。ユーザは、携帯音楽プレイヤー2をナビゲーション装置1から取り外し、自宅のパーソナルコンピュータと接続して、音楽CDから取り込んだ音楽データや、インターネット経由でダウンロードした音楽データをパーソナルコンピュータから携帯音楽プレイヤー2へ転送することにより、所望の音楽データを携帯音楽プレイヤー2に記録することができる。これ以外の方法で音楽データを記録してもよい。なお、携帯音楽プレイヤー2の記録装置には、ハードディスクやフラッシュメモリなどが用いられる。
【0017】
携帯音楽プレイヤー2は、ナビゲーション装置1に接続されると、制御回路11によってその動作が制御される。このとき、ユーザはナビゲーション装置1のタッチパネル操作によって携帯音楽プレイヤー2の操作を行うことができる。たとえば、再生、一時停止、早送り、巻き戻し、トラック番号の指定、楽曲検索などの操作を、表示モニタ16におけるタッチパネル操作によって行うことができる。なお、トラック番号とは、複数の楽曲によって構成される楽曲集(アルバム)内における各楽曲の順序を表している。
【0018】
携帯音楽プレイヤー2は、ナビゲーション装置1のタッチパネル操作によって再生する楽曲が指定されると、前述のような方法によって予め記録された音楽データに基づいて、その指定された楽曲を再生し、音声信号を制御回路11へ出力する。このとき、デジタル信号の状態で出力してもよいし、デジタル信号を復号したアナログ信号により出力してもよい。制御回路1は、携帯音楽プレイヤー2から出力された音声信号を必要に応じて復号および増幅した後、不図示のスピーカーへ出力する。このようにして、ユーザの指定した音楽がナビゲーション装置1において再生出力される。
【0019】
図2は、ナビゲーション装置1および携帯音楽プレイヤー2の車両における設置位置の一例を示した図である。ナビゲーション装置1は、運転席左側のダッシュボード内に設置されており、前面には表示モニタ16が配置される。運転者であるユーザがタッチパネル操作を行うときには、左手でタッチパネル操作を行うこととなるため、ユーザが右利きである場合は、細かいタッチパネル操作が困難となる。さらに、運転中には画面を注視できないため、タッチパネル操作が一層困難となる。
【0020】
携帯音楽プレイヤー2は、ダッシュボードに設置された置台3によって固定される。置台3には、携帯音楽プレイヤー2の接続コネクタに合わせた位置に接続端子が配置されており、この接続端子はナビゲーション装置1と繋がっている。そのため、携帯音楽プレイヤー2が置台3に固定されることにより、ナビゲーション装置1と携帯音楽プレイヤー2が接続される。
【0021】
携帯音楽プレイヤー2が接続されたナビゲーション装置1において、表示モニタ16に表示される画面の例を図3に示す。この画面には、自車両周囲の道路地図が自車位置を示す自車位置マーク21と共に表示されている。この画面において、「音楽」と書かれた携帯音楽プレイヤー2の操作を開始するための操作開始ボタン22がタッチされると、図4に示すような携帯音楽プレイヤー2の操作画面が表示される。
【0022】
図4の操作画面では、携帯音楽プレイヤー2を操作するための音楽プレイヤー操作ボタン31、32および33が地図画面上に表示されている。操作ボタン31は巻き戻しボタンであり、これがユーザによってタッチされると、再生する楽曲を巻き戻したり、1トラック前の楽曲を再生したりする。操作ボタン32は再生・一時停止ボタンであり、これがユーザによってタッチされると、楽曲の再生を開始したり、再生中の楽曲を一時停止したりする。操作ボタン33は早送りボタンであり、これがユーザによってタッチされると、再生する楽曲を早送りしたり、1トラック後の楽曲を再生したりする。
【0023】
なお、図3の画面から図4の画面に切り替えられると、操作開始ボタン22の代わりに戻るボタン23が表示される。図4の画面において戻るボタン23がタッチされると、図3の画面へと戻る。
【0024】
音楽プレイヤー操作ボタン31、32および33は、図4の操作画面において、表示モニタ16の各辺に対応した配置でそれぞれ表示される。すなわち、巻き戻しボタン31は画面の左辺に沿って、再生・一時停止ボタン32は画面の下辺に沿って、早送りボタン33は画面の右辺に沿って、それぞれ配置されている。このようにすることで、運転者であるユーザは画面の各辺の位置が分かれば操作ボタンの配置が分かるため、操作画面を見なくても音楽再生の操作を行うことができる。
【0025】
図4の操作画面では、ユーザがタッチパネル操作によって文字を入力することにより、その入力文字に応じた操作を携帯音楽プレイヤー2に対して行うこともできる。その様子を図5に示す。ここでは、ユーザが画面上をなぞることにより「2」の文字を入力している様子を示している。このとき、表示モニタ16において音楽プレイヤー操作ボタン31〜33が表示されていない部分に対して入力された文字が検出される。このようなタッチパネル操作が行われると、入力された「2」の文字がナビゲーション装置1において認識され、それに応じてトラック番号2の楽曲が再生される。このようにすることで、操作ボタンを用いた場合よりもさらに細かく具体的な操作を携帯音楽プレイヤー2に対して行うことができる。
【0026】
「2」以外の文字が入力された場合も同様に、その入力文字に応じた様々な操作が行われる。たとえば他の数字が入力されると、その数字に対応するトラック番号の楽曲が再生される。さらに数字以外の文字を入力してもよい。たとえば「R」の文字が入力された場合は、携帯音楽プレイヤー2に記録されている楽曲をランダムな順序で再生するランダム再生が行われる。また、「B」の文字が入力された場合は、バック再生として1トラック前の楽曲が再生され、「F」の文字が入力された場合は、フォワード再生として1トラック後の楽曲が再生される。
【0027】
さらに、入力された文字によって楽曲を検索する機能を設けてもよい。たとえば「A」という文字が入力されると、その文字をタイトルに含む楽曲を検索して再生出力する。このとき、複数の文字によって単語を入力するようにしてもよい。タイトルだけでなく、アルバム名やアーティスト名などを検索対象としてもよい。また、文字ではなく記号を入力するようにしてもよい。たとえば、ユーザがお気に入りの楽曲を予め登録しておき、星印などの特定の記号がタッチパネル操作によって入力されたときには、そのお気に入りの楽曲を再生出力するようにする。以上説明したような方法により、再生出力する楽曲を指定することができる。なお、ここで説明した例の他にも、タッチパネル操作によって入力された文字や記号に応じて様々な操作を行うようにすることができる。
【0028】
以上説明したようなタッチパネルによる携帯音楽プレイヤー2の操作を行う際に制御回路11において実行されるフローチャートを図6に示す。このフローチャートは、ナビゲーション装置1に携帯音楽プレイヤー2が接続されることによって開始される。ステップS10では、表示モニタ16に操作開始ボタン22を表示する。このとき、図3のように表示モニタ16に道路地図が表示されている場合は、その道路地図の上に操作開始ボタン22を表示すればよい。道路地図以外の画面、たとえば目的地入力画面や各種設定画面などが表示されている場合は、道路地図の画面に変わるまで待ってもよいし、そのまま道路地図の場合と同様にその画面上に表示してもよい。
【0029】
ステップS20では、ステップS10で表示した操作開始ボタン22がユーザのタッチパネル操作によって押されたか否かを判定する。押された場合は次のステップS30へ進む。ステップS30では、図4のように音楽プレイヤー操作ボタン31、32および33を表示モニタ16に表示する。なお、この動作に合わせて、操作開始ボタン22から戻るボタン23へと表示を変化させる。
【0030】
ステップS40では、ステップS30で表示した音楽プレイヤー操作ボタン31〜33のうちのいずれかが、ユーザのタッチパネル操作によって押されたか否かを判定する。いずれかの操作ボタンが押された場合はステップS50へ進み、ステップS50において、携帯音楽プレイヤー2を制御し、その押された操作ボタンに対応する操作を携帯音楽プレイヤー2に対して行う。これにより、楽曲の巻き戻しや早送り、再生開始や一時停止などの操作が行われる。ステップS50を実行したら、ステップS60へ進む。一方、ステップS40において操作ボタンが押されなかったと判定した場合は、ステップS50を実行せずにステップS60へ進む。
【0031】
ステップS60では、図5で説明したような文字入力操作がユーザのタッチパネル操作により行われたか否かを判定する。なお前述のように、このとき文字ではなく記号を入力してもよい。文字入力操作があった場合はステップS70へ進み、ステップS70において、入力された文字が何であるかを認識する。入力文字が認識されたらステップS80へ進み、ステップS80において、携帯音楽プレイヤー2を制御し、その入力文字に対応する操作を携帯音楽プレイヤー2に対して行う。これにより、トラック番号や楽曲名に含まれる文字などによって指定した楽曲が再生されたり、あるいはランダム再生が行われたりする。ステップS80を実行したら、ステップS90へ進む。一方、ステップS60において文字入力操作がなかったと判定した場合は、ステップS70およびS80を実行せずにステップS90へ進む。
【0032】
ステップS90では、戻るボタン23がユーザのタッチパネル操作によって押されたか否かを判定する。押された場合はステップS100へ進み、ステップS100において、ステップS30で表示した音楽プレイヤー操作ボタン31、32および33を表示モニタ16から消去する。なお、この動作に合わせて、戻るボタン23から操作開始ボタン22へと表示を変化させる。これにより、図3のような画面へと戻る。ステップS100を実行したらステップS20へ戻り、再び上記のような処理を繰り返す。
【0033】
一方、ステップS90において戻るボタン23が押されなかったと判定した場合は、ステップS40へと戻り、ステップS40以降の処理を繰り返す。これにより、図4の操作画面を用いた携帯音楽プレイヤー2の操作が引き続きナビゲーション装置1において行われる。以上説明したようにして、図6のフローチャートが実行される。
【0034】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ステップS30で音楽プレイヤー操作ボタンを表示するとき、その複数の操作ボタンを、タッチパネルディスプレイである表示モニタ16の各辺に対応した配置でそれぞれ表示することとした。具体的には、複数の操作ボタンを表示モニタ16の各辺に沿ってそれぞれ配置することとした。このようにしたので、運転者が操作画面を見なくても音楽再生の操作を行うことができる。
【0035】
(2)また、ステップS30で音楽プレイヤー操作ボタンを表示するとき、地図画面上にその複数の操作ボタンを表示することとしたので、ナビゲーション装置が推奨経路に従って自車両を目的地まで案内している途中であっても、ユーザは音楽再生の操作を行うことができる。
【0036】
(3)表示モニタ16のうち、音楽プレイヤー操作ボタンが表示されていない部分に対してタッチパネル操作により文字または記号が入力された場合、その入力された文字または記号を認識し(ステップS70)、認識された文字または記号に応じて、携帯音楽プレイヤー2を制御し、その入力文字に対応する操作を携帯音楽プレイヤー2に対して行うこととした(ステップS80)。たとえば、「R」の文字が入力された場合、それに応じて楽曲をランダムに再生出力する。また、たとえば数字や文字が入力された場合、それに応じてトラック番号を指定したり、楽曲名の一部にその文字を含む楽曲を検索したりすることにより、再生出力する楽曲を指定する。このようにしたので、操作ボタンを用いた場合よりもさらに細かく具体的な操作を行うことができる。
【0037】
なお、上記の実施の形態では、ナビゲーション装置1に携帯音楽プレイヤー2を接続して、携帯音楽プレイヤー2に記憶された音楽データに基づいて楽曲を再生する場合の操作画面の例を説明したが、これ以外の方法で楽曲を再生する場合にも同様の操作画面を用いることができる。たとえば、音楽CDを直接再生するCDプレイヤーなどのオーディオ装置や、あるいは音楽CDから取り込んだ楽曲データを予め内蔵ハードディスクに記録しておき、その楽曲データに基づいて楽曲を再生するようなナビゲーション装置についても、本発明は適用可能である。すなわち、音楽データに基づいて楽曲を再生出力するものであれば、どのような車載機器においても本発明は適用可能である。
【0038】
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】車両における設置位置の一例を示す図である。
【図3】表示画面の一例である。
【図4】携帯音楽プレイヤーの操作画面例である。
【図5】文字入力の様子を示す図である。
【図6】タッチパネルによる携帯音楽プレイヤーの操作を行う際に実行されるフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1 ナビゲーション装置
2 携帯音楽プレイヤー
3 置台
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 ディスクドライブ
19 DVD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽データに基づいて楽曲を再生出力する音楽再生手段と、
前記音楽再生手段により楽曲を再生出力するときの操作を行うための複数の操作ボタンを、タッチパネルディスプレイの各辺に対応した配置でそれぞれ表示する操作ボタン表示手段と、
前記操作ボタン表示手段により表示された複数の操作ボタンに対するタッチパネル操作に応じて、前記音楽再生手段を制御する第一の操作制御手段を備えることを特徴とする車載情報端末。
【請求項2】
請求項1の車載情報端末において、
前記操作ボタン表示手段は、前記複数の操作ボタンを前記タッチパネルディスプレイの各辺に沿ってそれぞれ配置することを特徴とする車載情報端末。
【請求項3】
請求項1または2の車載情報端末において、
地図データに基づいて、地図画面を前記タッチパネルディスプレイに表示する地図画面表示手段をさらに備え、
前記操作ボタン表示手段は、前記地図画面表示手段により表示された地図画面上に前記複数の操作ボタンを表示することを特徴とする車載情報端末。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか一項の車載情報端末において、
前記タッチパネルディスプレイのうち前記操作ボタンが表示されていない部分に対するタッチパネル操作によって入力された文字または記号を認識する文字入力認識手段と、
前記文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、前記音楽再生手段を制御する第二の操作制御手段を備えることを特徴とする車載情報端末。
【請求項5】
請求項4の車載情報端末において、
前記第二の操作制御手段は、前記文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、前記音楽再生手段に楽曲をランダムに再生出力させることを特徴とする車載情報端末。
【請求項6】
請求項4の車載情報端末において、
前記第二の操作制御手段は、前記文字入力認識手段により認識された文字または記号に応じて、前記音楽再生手段に再生出力させる楽曲を指定することを特徴とする車載情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−206764(P2007−206764A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−21726(P2006−21726)
【出願日】平成18年1月31日(2006.1.31)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】