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車載情報端末
説明

車載情報端末

【課題】表示画面を注視しなくても操作が可能な車載情報端末を提供する。
【解決手段】自車両が低速走行中は、一画面内に一種類の操作ボタンのみを拡大して(a)、(b)、(c)および(d)の各画面を順に表示する。各画面は予め設定された所定時間ごとに切り替えられる。(d)の画面が表示された後は(a)の画面へと切り替えられ、再び(a)の画面から表示が繰り返される。タッチパネル画面上の任意の位置がタッチされると、そのとき表示されている操作ボタンに対応する各種の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて各種の情報を表示するナビゲーション装置などの車載情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メニュー画面に表示された複数のメニュー項目の中からいずれかのメニュー項目を選択すると、そのメニュー項目の内容に関連する動画映像を再生することにより、選択したメニュー項目の内容をユーザが一見して判断できるようにしたナビゲーション装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−175384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるナビゲーション装置では、再生される動画映像の内容を確認するために、ナビゲーション装置の表示画面を注視する必要がある。しかし、車両の運転者が操作する場合、運転中に表示画面を注視すると運転に集中できず、危険である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明による車載情報端末は、車両の走行状態を判定する走行状態判定手段と、タッチパネル操作を行うための各種の操作ボタンを、走行状態判定手段による車両の走行状態の判定結果に応じた表示形態でタッチパネルディスプレイに表示する操作ボタン表示手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1の車載情報端末において、操作ボタン表示手段は、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合よりも操作ボタンを拡大して表示するものである。
請求項3の発明は、請求項2の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合、操作ボタン表示手段は、一画面内に複数種類の操作ボタンを並べて一覧表示し、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、操作ボタン表示手段は、一画面内に一種類の操作ボタンのみを表示するものである。
請求項4の発明は、請求項3の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、操作ボタン表示手段は、表示する操作ボタンの種類を所定時間ごとに切り替えるものである。
請求項5の発明は、請求項4の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、操作ボタン表示手段により表示される操作ボタンの内容を音声出力するものである。
請求項6の発明は、請求項4または5の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、操作ボタン表示手段により表示される操作ボタンの種類が切り替えられるタイミングに合わせて音声出力するものである。
請求項7の発明は、請求項4〜6いずれか一項の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、操作ボタン表示手段は、走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合に表示される操作ボタンよりも少ない種類の操作ボタンを、所定時間ごとに切り替えて表示するものである。
請求項8の発明は、請求項3〜7いずれか一項の車載情報端末において、走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、タッチパネルディスプレイ上の任意の位置がタッチされることにより、そのとき操作ボタン表示手段により表示されている操作ボタンに対応する処理を実行するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明による車載情報端末を用いることで、表示画面を注視しなくても操作が可能となるため、運転者が操作する場合であっても運転に集中できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置は車両に搭載されており、ユーザのタッチパネル操作に応じて、車両を目的地まで案内するための各種の動作を実行する。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、およびディスクドライブ18を有している。ディスクドライブ18には、地図データが記録されたDVD−ROM19が装填される。
【0008】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行することにより、各種の処理や制御を行う。この制御回路11により、DVD−ROM19に記録された地図データに基づいて、たとえば道路地図の表示や目的地の設定、設定された目的地までの推奨経路の探索などが行われる。
【0009】
現在地検出装置14は、自車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方向を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された自車両の現在地に基づいて、推奨経路を探索するときの経路探索開始点を決定することができる。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、道路地図を表示するための道路地図描画用データや各種の図形データ等からなり、制御回路11において、DVD−ROM19に記録されている地図データに基づいて作成される。この画像メモリ15に格納された画像データを用いて、表示モニタ16に道路地図画像など各種の画像が表示される。
【0011】
表示モニタ16にはタッチパネル16aが組み合わされており、ユーザの指などによって表示モニタ16上のいずれかの位置がタッチされると、そのタッチ位置を示す情報がタッチパネル16aから制御回路11へ出力される。このタッチ位置情報に基づいて、そのとき表示モニタ16に表示されていた画像のどの部分がタッチされたか制御回路11によって判断される。本実施形態のナビゲーション装置1は、このようなタッチパネル16aと制御回路11によって検出されるユーザからのタッチパネル操作に応じて、様々な処理が実行される。
【0012】
入力装置17は、ユーザからの様々な操作入力を受け付けるためのものであり、操作パネルやリモコンなどによって実現される。入力装置17により、たとえば、目的地とする施設を検索するための検索条件の入力、地図のスクロール方向の指示、地図縮尺の変更などの操作が行われる。なお、これらの操作は上記のタッチパネル操作によっても行うことができる。そのため、入力装置17は本実施形態のナビゲーション装置1において必須ではなく、備えられていなくてもよい。
【0013】
ディスクドライブ18は、装填されたDVD−ROM19より、道路地図を表示するための地図データを読み出す。この地図データには、目的地までのルート探索に用いられる経路計算データや、交差点名称および道路名称など、推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられる経路誘導データ、さらに道路を表す道路データなどが含まれている。また、河川や鉄道、地図上の各種施設等(ランドマーク)など、道路以外の地図形状を表す背景データなども地図データに含まれている。
【0014】
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれており、各道路は複数のリンクによって構成されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードの位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。なお、ここではDVD−ROMを用いた例について説明しているが、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより、地図データを読み出すこととしてもよい。
【0015】
入力装置17の操作やタッチパネル操作によってユーザから目的地が設定されると、ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までのルート探索を行う。ルート探索の結果求められた推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して道路地図上に表される。これにより、ユーザは推奨経路を表示モニタ16に表示された道路地図上において認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このように、道路地図を表示して推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導することにより、目的地までのルート案内が行われる。
【0016】
ナビゲーション装置1におけるタッチパネル操作の方法を以下に説明する。ナビゲーション装置1は、停車中、低速走行中または高速走行中というように自車両の走行状態を判定し、その判定結果に応じて異なるタッチパネルの操作方法を用いる。停車中の場合は、複数の操作ボタンが一覧表示された停車中のタッチパネル操作画面が表示モニタ16に表示される。ユーザは、この停車中のタッチパネル操作画面においていずれかの操作ボタンをタッチすることにより、そのタッチした操作ボタンに応じて各種の処理をナビゲーション装置1に実行させることができる。
【0017】
停車中のタッチパネル操作画面の例を図2に示す。図2(a)は、停車中に道路地図画面上のメニュー呼び出しボタンをタッチしたり、あるいは入力装置17に設けられたメニュー呼び出しスイッチを押したりすることにより表示されるメインメニュー画面である。このメインメニュー画面では、ナビゲーション装置1に実行させる処理の種類をタッチパネル操作によって選択するための各種の操作ボタンが一覧表示される。
【0018】
図2(a)のメインメニュー画面において、たとえば図示するように「行き先の設定」ボタンがタッチされると、それに応じて次に図2(b)のようなタッチパネル操作画面が表示される。このタッチパネル操作画面では、図2(a)のメインメニュー画面で選択された「行き先の設定」ボタンに対応する次のメニュー階層として、行き先を設定する方法を選択するための各種の操作ボタンが一覧表示される。
【0019】
図2(b)のタッチパネル操作画面において、たとえば図示するように「お気に入り」ボタンがタッチされると、それに応じて次に図2(c)のようなタッチパネル操作画面が表示される。このタッチパネル操作画面では、その前の図2(b)のタッチパネル操作画面において選択された「お気に入り」ボタンに対応する次のメニュー階層として、予め登録された登録地の中から目的地を選択するための各種の操作ボタンが一覧表示される。すなわち、一覧表示された各登録地名の中からいずれかが選択されると、その登録地が目的地に設定され、その目的地までのルート探索が行われる。
【0020】
自車両が低速走行中である場合、低速走行中のタッチパネル操作画面として、表示モニタ16の一画面内に一種類の操作ボタンのみが拡大して表示される。そして、予め設定された所定時間ごとに、表示される操作ボタンの種類が切り替えられる。ユーザは、タッチパネル画面上の任意の位置をタッチすることにより、そのとき表示されている操作ボタンに対応する各種の処理をナビゲーション装置1に実行させることができる。
【0021】
低速走行中のタッチパネル操作画面の例を図3および4に示す。図3は、自車両が低速走行中に表示モニタ16に表示されるメインメニュー画面である。このメインメニュー画面では、(a)、(b)、(c)および(d)の各画面に示すように、操作ボタンがそれぞれ画面全体に拡大表示されている。(a)〜(d)の各画面は所定時間ごとに順に切り替えられる。(d)の画面が表示された後は(a)の画面へと切り替えられ、再び(a)の画面から表示が繰り返される。
【0022】
なお、次の画面に切り替えられたときには、そのとき表示されている操作ボタンの内容が音声出力される。これにより、ユーザは画面を見なくてもそこに表示されている操作ボタンの内容を知ることができる。さらにこのとき、切り替えのタイミングに合わせて音声を出力するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは画面を見なくても表示が切り替えられたことを認識できる。
【0023】
図3の低速走行中のメインメニュー画面では、図2(a)で説明した停車中のメニュー画面の各操作ボタンのうち、走行中に操作することが困難な処理に対応する操作ボタンについては表示されない。図3の例では、「各種設定」ボタンがこれに該当する。このように低速走行中のタッチパネル操作画面では、表示する操作ボタンの種類を停車中のときよりも少なくし、走行中の操作に適した操作ボタンのみを切り替え表示する。これにより、操作ボタンの表示周期を短縮し、必要な操作ボタンを素早く表示できるようにしている。
【0024】
図3のメインメニュー画面において、たとえば(a)の画面が表示されたときに画面上の任意の位置がタッチされると、それに応じて次に図4のようなタッチパネル操作画面が表示される。このタッチパネル操作画面では、図3のメインメニュー画面において選択された「行き先の設定」ボタンに対応する次のメニュー階層として、図4(a)、(b)および(c)に示すように、目的地を選択するための各操作ボタンがそれぞれ一画面内に一種類だけ拡大表示され、これらの画面が所定時間ごとに順に切り替え表示される。この中のいずれかの画面が表示されたときにその画面上の任意の位置がタッチされると、そのときの登録地が目的地に設定され、その目的地までのルート探索が行われる。
【0025】
図4のタッチパネル操作画面では、予め登録された登録地の中から抽出された3つの登録地が目的地候補として順に切り替え表示される。このときの抽出方法としては、たとえば過去の目的地設定履歴に基づいて、目的地に設定した回数が上位の登録地を3つ抽出することができる。なお、これ以外の抽出方法であってもよいし、抽出する登録地の数も3に限定されない。こうして目的地候補の数を限定することで操作性を向上し、車両が走行中であっても目的地を簡単に設定できるようにしている。
【0026】
以上説明したように低速走行中のタッチパネル操作画面では、画面全体に1つの操作ボタンを拡大表示し、所定時間ごとに表示する操作ボタンを切り替える。そして、画面上の任意の位置がタッチされると、そのとき表示されていた操作ボタンに対応する処理が実行される。このようにすることでディスプレイ画面を注視しなくても操作できるようにしたため、車両を運転中であっても操作が可能となる。
【0027】
一方、自車両が高速走行中である場合は、メインメニュー画面が表示されず、タッチパネル操作が禁止される。このとき一部の簡単なタッチパネル操作、たとえば道路地図画面が表示されているときの縮尺変更や地図形式の変更等については、操作可能としてもよい。また、タッチパネル操作の代わりに、音声入力による操作を行うようにしてもよい。このように、自車両が高速走行中である場合は運転者によるタッチパネル操作が危険であるため、タッチパネル操作を禁止する。
【0028】
以上説明したような自車両の走行状態に応じたタッチパネル操作を行う際に、制御回路11において実行されるフローチャートを図5に示す。ステップS10では、自車両の走行状態を判定する。車速がおよそゼロである場合は停車中であると判定し、停車中のタッチパネル操作画面を表示する。この場合、ステップS110へ進む。車速がおよそゼロではなく、かつ予め設定された所定値以下、たとえば時速10km以下である場合は、低速走行中であると判定し、低速走行中のタッチパネル操作画面を表示する。この場合、ステップS210へ進む。車速が所定値より大きい場合は高速走行中であると判定し、ステップS310へ進む。
【0029】
なお、ステップS10において自車両の走行状態を判定する際には、次のようにすることもできる。すなわち、道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)から送信される道路交通情報(VICS情報)をナビゲーション装置1において受信する。そして、そのVICS情報で示される渋滞地域を自車両が走行中であり、かつ所定時間、たとえば10分間の平均車速が上記の所定値以下である場合には、低速走行中であると判定する。このようにすることで、自車両の走行状態の判定精度をより高めることができる。
【0030】
ステップS10で停車中と判定された場合、ステップS110では、停車中のタッチパネル操作画面として、一画面内に複数種類の操作ボタンを並べて表示モニタ16に一覧表示する。これにより、図2(a)のようなメインメニュー画面が表示される。次のステップS120では、ステップS110で一覧表示した操作ボタンのうち、いずれかの操作ボタンがタッチされたか否かを判定する。いずれかの操作ボタンがタッチされた場合、次のステップS130へ進む。
【0031】
ステップS130では、タッチされた操作ボタンに対応する次のメニュー階層があるか否かを判定する。ある場合はステップS140に進み、ステップS140において今まで表示していたタッチパネル操作画面の次のメニュー階層に移行した後、ステップS110へ戻って上記の処理を繰り返す。これにより、たとえば図2(a)のメインメニュー画面で「行き先の設定」ボタンがタッチされた場合、次のメニュー階層に当たる図2(b)のタッチパネル操作画面が表示される。さらにその後、図2(b)のタッチパネル操作画面で「お気に入り」ボタンがタッチされた場合、次の図2(c)のタッチパネル操作画面が表示される。
【0032】
ステップS130において次のメニュー階層がないと判定されたらステップS290へ進み、ステップS290において、そのとき選択された操作ボタンに対応する処理を実行する。これにより、たとえば図2(c)のタッチパネル操作画面で選択された登録地が目的地に設定され、その目的地までのルート探索が行われる。ステップS290を実行した後は、図5のフローチャートを終了する。
【0033】
ステップS10で低速走行中と判定された場合、ステップS210では、低速走行中のタッチパネル操作画面として、一番目の操作ボタンを表示モニタ16に拡大表示する。これにより、図3(a)のように「行き先の設定」ボタンが画面全体に拡大されたメインメニュー画面が表示される。次のステップS220では、そのとき表示されている操作ボタンの内容を音声出力する。これにより、たとえば「行き先の設定です」のような音声が出力される。
【0034】
ステップS230では、画面がタッチされたか否かを判定する。このときのタッチ位置は画面上のどこであってもよい。タッチされた場合はステップS270へ進み、タッチされなかった場合はステップS240へ進む。以下、ステップS240へ進んだ場合から先に説明する。
【0035】
ステップS240では、ステップS210またはステップS260において操作ボタンを拡大表示してから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した場合、次のステップS250へ進む。所定時間が経過していない場合はステップS230へ戻り、ステップS230においてタッチ操作の検出を続ける。
【0036】
ステップS250では、現在表示されている操作ボタンが最後の操作ボタンであるか否かを判定する。最後の操作ボタンでない場合はステップS260へ進み、ステップS260において次の操作ボタンを拡大表示した後、ステップS220へ戻る。これにより、図3(a)〜(d)に示すような画面が所定時間ごとに順に切り替え表示される。一方、最後の操作ボタンである場合はステップS210へ戻り、再び一番目の操作ボタンを拡大表示する。これにより、図3(d)の画面が表示された後に再び(a)の画面から繰り返される。
【0037】
次にステップS230からステップS270へ進んだ場合について説明する。ステップS270では、ステップS230において画面がタッチされたと判定されたときに表示モニタ16に表示されていた操作ボタンに対応する次のメニュー階層があるか否かを判定する。ある場合はステップS280へ進み、ステップS280において今まで表示していたタッチパネル操作画面の次のメニュー階層に移行した後、ステップS210へ戻って上記の処理を繰り返す。これにより、たとえば図3(a)の画面がタッチされた場合、次のメニュー階層に当たる図4(a)〜(c)のタッチパネル操作画面が表示される。
【0038】
ステップS270において次のメニュー階層がないと判定されたらステップS290へ進み、ステップS290において、そのとき選択された操作ボタンに対応する処理を実行する。これにより、たとえば図4(a)〜(c)のタッチパネル操作画面で選択された登録地が目的地に設定され、その目的地までのルート探索が行われる。ステップS290を実行した後は、図5のフローチャートを終了する。
【0039】
ステップS10で高速走行中と判定された場合、ステップS310では、タッチパネル操作を禁止する。このとき前述のように、一部のタッチパネル操作や音声入力による操作を行うようにしてもよい。ステップS310を実行した後は、図5のフローチャートを終了する。このようにして、自車両の走行状態に応じたタッチパネル操作が行われる。
【0040】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)車両の走行状態を判定し(ステップS10)、その判定結果に応じた表示形態で、タッチパネル操作を行うための各種の操作ボタンを表示モニタ16に表示することとした(ステップS110、S210)。このようにしたので、表示画面を注視しなくても操作が可能となり、運転者が操作する場合であっても運転に集中できる。
【0041】
(2)車両が低速走行中であると判定された場合、車両が停車中であると判定された場合よりも操作ボタンを拡大して表示する。具体的には、車両が停車中であると判定された場合は、一画面内に複数種類の操作ボタンを並べて一覧表示する(ステップS110)。これに対し、車両が低速走行中であると判定された場合は、一画面内に一種類の操作ボタンのみを表示することとした(ステップS210)。このようにしたので、低速走行中には操作ボタンの内容を運転者に一目で理解させることができる。その結果、運転者は画面を注視する必要がない。
【0042】
(3)車両が低速走行中であると判定された場合、表示する操作ボタンの種類を所定時間ごとに切り替えることとした(ステップS240、S260)。このようにしたので、低速走行中一画面内に一種類の操作ボタンのみを表示する際に、複数種類の操作ボタンを表示することができる。
【0043】
(4)車両が低速走行中であると判定された場合、表示される操作ボタンの内容を音声出力することとした(ステップS220)。このようにしたので、運転者は画面を見ずにその操作ボタンの内容を知ることができる。さらに、表示される操作ボタンの種類が切り替えられるタイミングに合わせて音声出力することとすれば、運転者は画面を見ずにその切り替えを認識できる。
【0044】
(5)車両が低速走行中であると判定された場合、走行中に操作することが困難な処理に対応する操作ボタンについては表示しないことにより、車両が停車中であると判定された場合に表示される操作ボタンよりも少ない種類の操作ボタンを所定時間ごとに切り替えて表示することとした。このようにしたので、操作ボタンの表示周期を短縮して必要な操作ボタンを素早く表示することができる。
【0045】
(6)車両が低速走行中であると判定された場合、タッチパネルディスプレイ上の任意の位置がタッチされることにより、そのとき表示されている操作ボタンに対応する処理を実行することとした(ステップS230)。このようにしたので、表示画面を注視しなくても簡単に操作することができる。
【0046】
なお上記の実施形態では、メインメニュー画面から「行き先の設定」ボタンをタッチし、登録地から目的地を設定する場合の操作を例に説明したが、これ以外の操作においても本発明は適用可能である。すなわち、タッチパネル操作を行うためにタッチパネルディスプレイに表示される各種の操作ボタンについて、本発明を適用することができる。また、上記の実施形態により説明したようなタッチパネル操作の方法は、車両用のナビゲーション装置以外にも、タッチパネル操作によって動作する様々な車載情報端末について適用可能である。
【0047】
また上記の説明では、低速走行中に目的地を設定する際に、過去の目的地設定履歴に基づいて目的地に設定した回数が上位の登録地を3つ抽出し、その3つの登録地を目的地候補として1つずつ順に表示する例を説明した。これと同様の表示方法を、目的地の設定以外の操作に適用することもできる。たとえば周辺施設を検索する場合は、過去の検索回数が上位の3つの施設種類のみを検索対象候補として順に表示する。また、たとえばメインメニュー画面において「各種設定」ボタンを操作可能とした場合、過去に設定したことのある項目のみを選択対象候補として順に表示する。あるいは、たとえばタッチパネル操作でオーディオの操作を行う場合、過去の再生回数が上位の3つのアルバムや楽曲のみを再生候補として順に表示する。これ以外にも、様々な操作について適用することができる。さらにこのとき、その時点における項目ごとの必要度を判断することにより、表示する項目を変化させるようにしてもよい。たとえば周辺施設を検索する際に昼食時間が近い場合は、レストランなどの施設種類を優先的に検索対象候補とすることができる。
【0048】
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】停車中のタッチパネル操作画面の例を示す図である。
【図3】低速走行中に表示されるメインメニュー画面を示す図である。
【図4】低速走行中にメインメニュー画面の次に表示されるタッチパネル操作画面の例を示す図である。
【図5】自車両の走行状態に応じたタッチパネル操作を行う際に実行されるフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 ディスクドライブ
19 DVD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行状態を判定する走行状態判定手段と、
タッチパネル操作を行うための各種の操作ボタンを、前記走行状態判定手段による車両の走行状態の判定結果に応じた表示形態でタッチパネルディスプレイに表示する操作ボタン表示手段とを備えることを特徴とする車載情報端末。
【請求項2】
請求項1の車載情報端末において、
前記操作ボタン表示手段は、前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合よりも前記操作ボタンを拡大して表示することを特徴とする車載情報端末。
【請求項3】
請求項2の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段は、一画面内に複数種類の操作ボタンを並べて一覧表示し、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段は、一画面内に一種類の操作ボタンのみを表示することを特徴とする車載情報端末。
【請求項4】
請求項3の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段は、表示する操作ボタンの種類を所定時間ごとに切り替えることを特徴とする車載情報端末。
【請求項5】
請求項4の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段により表示される操作ボタンの内容を音声出力することを特徴とする車載情報端末。
【請求項6】
請求項4または5の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段により表示される操作ボタンの種類が切り替えられるタイミングに合わせて音声出力することを特徴とする車載情報端末。
【請求項7】
請求項4〜6いずれか一項の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記操作ボタン表示手段は、前記走行状態判定手段により車両が停車中であると判定された場合に表示される操作ボタンよりも少ない種類の操作ボタンを、所定時間ごとに切り替えて表示することを特徴とする車載情報端末。
【請求項8】
請求項3〜7いずれか一項の車載情報端末において、
前記走行状態判定手段により車両が低速走行中であると判定された場合、前記タッチパネルディスプレイ上の任意の位置がタッチされることにより、そのとき前記操作ボタン表示手段により表示されている操作ボタンに対応する処理を実行することを特徴とする車載情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−24070(P2008−24070A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196565(P2006−196565)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】