説明

車載用ナビゲーション装置

【課題】ルート周辺検索の際に、ユーザの希望に適合した施設を迅速かつ適切に検索することができる「車載用ナビゲーション装置」を提供すること。
【解決手段】推奨経路探索手段31によって少なくとも1箇所の経由地を経由するような推奨経路が探索された場合に、推奨経路の周辺に存在する施設の検索を行う際に、推奨経路探索手段31によって探索された推奨経路を示す画像として、自車位置、目的地および経由地の各地点によって区分された推奨経路における各区間をユーザが選択可能とされた画像を表示部17に表示する推奨経路画像表示処理手段32と、この推奨経路画像表示処理手段32によって表示された推奨経路を示す画像の中からユーザによって選択された区間の周辺に存在する施設を検索する施設検索手段45とを備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置に係り、特に、推奨経路の周辺に存在する施設を検索するのに好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自車位置から目的地までの推奨経路に沿って自車両を目的地まで誘導する車載用ナビゲーション装置には、地図データにおける検索データを利用して、ユーザが指定した条件に応じた施設の検索を行う機能が備えられていた。
【0003】
このような施設の検索を行う機能が備えられた車載用ナビゲーション装置は、例えば、施設の種別を選択可能とされた図示しない操作画面をディスプレイに表示し、この操作画面に対してタッチパネルやリモコン等の入力手段を用いたユーザ操作によって種別の選択が行われた後に、図8(a)に示すように、施設の検索範囲を選択するための操作画面(以下、検索範囲選択用画面1と称する)を表示するようになっている。
【0004】
この検索範囲選択用画面1は、現在地すなわち自車位置の周辺に存在する施設を検索する現在地周辺検索を行うことを選択するための第1操作ボタン2を有している。また、検索範囲選択用画面1は、目的地の周辺に存在する施設を検索する目的地周辺検索を行うことを選択するための第2操作ボタン3を有している。さらに、検索範囲選択用画面1は、経由地の周辺に存在する施設を検索する経由地周辺検索を行うことを選択するための第3操作ボタン4を有している。さらにまた、検索範囲選択用画面1は、推奨経路の周辺に存在する施設を検索するルート周辺検索を行うことを選択するための第4操作ボタン5を有している。
【0005】
そして、このような検索範囲選択用画面1において、ユーザ操作によって第1、第2または第4操作ボタン2,3,5が操作された場合には、車載用ナビゲーション装置は、現在地周辺検索、目的地周辺検索またはルート周辺検索を行って、図8(b)に示すように、検索された施設(図8(b)におけるホテル)の一覧を示す施設情報6を、ディスプレイに表示するようになっている。
【0006】
一方、検索範囲選択用画面1において、第3操作ボタン4が操作された場合であって、複数箇所の経由地が設定されている場合には、車載用ナビゲーション装置は、図8(c)に示すように、設定されている複数箇所の経由地の中から経由地周辺検索の中心地点となる経由地を選択するための操作画面(以下、経由地選択用画面7と称する)を、ディスプレイに表示するようになっている。
【0007】
この経由地選択用画面7は、複数箇所の経由地をそれぞれ選択可能とされた複数個の操作ボタン8,9,10を有している。
【0008】
そして、このような経由地選択用画面7において、ユーザ操作によって1つの操作ボタン8,9,10が操作されると、車載用ナビゲーション装置は、操作された操作ボタン8,9,10に対応する経由地周辺検索を行って、検索された施設についての施設情報6を、ディスプレイに表示するようになっている。
【0009】
【特許文献1】特開2006−84186号公報
【特許文献2】特開2006−201072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来は、ルート周辺検索を行う際には、経由地の設定の有無にかかわらず、推奨経路の全域にわたって推奨経路上における現在地に近い地点の周辺に存在する施設から順番に検索を行っていたため、推奨経路上における現在地から遠い地点の周辺に存在する施設については、検索に非常に時間がかかったり、あるいは、検索件数の制限によって検索することができないことがあった。
【0011】
したがって、従来は、ルート周辺検索の際に、ユーザが希望する推奨経路上の地点の周辺に存在する施設を迅速かつ適切に検索することができないといった問題が生じていた。
【0012】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、ルート周辺検索の際に、ユーザの希望に適合した施設を迅速かつ適切に検索することができる車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用ナビゲーション装置は、自車位置を検出する自車位置検出手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、経由地を設定する経由地設定手段と、地図データが記憶された地図データ記憶手段と、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車位置から前記目的地設定手段によって設定された前記目的地までの推奨経路であって、前記経由地設定手段によって前記経由地が設定された場合には当該設定された前記経由地を経由するような推奨経路を、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて探索する推奨経路探索手段と、この推奨経路探索手段によって少なくとも1箇所の前記経由地を経由するような前記推奨経路が探索された場合に、施設の検索を行う際に、前記推奨経路探索手段によって探索された推奨経路を示す画像として、前記自車位置、前記目的地および前記経由地の各地点によって区分される前記推奨経路における各区間をユーザが選択可能とされた画像を表示部に表示する推奨経路画像表示処理手段と、ユーザが、前記推奨経路画像表示処理手段によって表示された前記推奨経路を示す画像を用いることによって所望の前記区間を選択した場合に、選択された前記区間の周辺に存在する前記施設を、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて検索する施設検索手段と、この施設検索手段によって検索された前記施設の情報を前記表示部に表示する施設情報表示処理手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記区間とともに前記地点をユーザが選択可能とされた画像を前記表示部に表示するように形成され、ユーザが、前記推奨経路画像表示処理手段によって表示された前記推奨経路を示す画像を用いることによって所望の前記地点を選択した場合に、前記施設検索手段が、選択された前記地点の周辺に存在する施設を前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて検索して前記表示部に表示するように形成されていることを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記区間の距離が所定の閾値距離を超える場合には、当該区間を前記閾値距離以内の区間ごとに分割し、分割された各区間を個別に選択可能とされた画像を表示するように形成されていることを特徴としている。
【0016】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記地点を示す図形または前記区間を示す簡易図形がそれぞれ描かれた複数個の操作ボタンであって、前記図形または前記簡易図形に対応する前記地点または前記区間をユーザが選択可能とされた複数個の操作ボタンを、前記自車位置側から前記目的地側に向かって順番に配置した画像を表示するように形成されていることを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記地点を前記表示部に表示される地図上に当該地図の道路形状に適合した状態として示すための図形または前記区間を前記地図上に当該地図の道路形状に適合した状態として示すための図形がそれぞれ描かれた複数個の操作ボタンであって、前記図形に対応する前記地点または前記区間をユーザが選択可能とされた複数個の操作ボタンを、前記地図における該当する位置上に重畳させた画像を表示するように形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る車載用ナビゲーション装置によれば、経由地を経由する推奨経路が探索された場合には、施設の検索の際に、推奨経路を示す画像として、自車位置、目的地および経由地の各地点によって区分された推奨経路における各区間をユーザが選択可能とされた画像を表示し、表示された推奨経路を示す画像の中からユーザによって選択された区間の周辺の施設を検索することによって、推奨経路のうちのユーザが希望する区間に限定したルート周辺検索を行うことができるので、ルート周辺検索の際に、ユーザの希望に適合した施設を迅速かつ適切に検索することができる。
【0019】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、推奨経路を示す画像として、前記区間とともに前記地点をユーザが選択可能とされた画像を表示し、前記地点が選択された場合には、前記地点の周辺に存在する施設を検索することによって、たとえ、複数箇所の経由地が設定されている場合であっても、所望の経由地を中心地点とした経由地周辺検索のための操作を1回で済ませることができるので、経由地周辺検索の際にも、ユーザの希望に適合した施設を迅速かつ適切に検索することができる。
【0020】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、推奨経路を示す画像として、閾値距離を超えるような地点同士の間の区間が閾値距離以内の区間ごとに分割されて個別に選択可能とされた画像を表示することによって、さらに地域を限定したルート周辺検索を行うことができるので、ルート周辺検索の際に、ユーザの希望に適合した施設をより迅速かつ適切に検索することができる。
【0021】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、推奨経路を示す画像として、地点を示す図形または区間を示す簡易図形が描かれた選択可能な複数個の操作ボタンが配置された画像を表示することによって、各地点または区間の位置関係を直感的に分かり易くすることができるので、ユーザが、所望の地点または区間を迅速かつ適切に選択することができ、ひいては、ユーザの希望に適合した施設をさらに迅速かつ適切に検索することができる。
【0022】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、推奨経路を示す画像として、前記地点を地図上に示すための図形または前記区間を地図上に示すための図形が描かれた選択可能な複数個の操作ボタンを地図上に重畳させた画像を表示することによって、地図上における各地点または区間の位置関係を直感的に分かり易くすることができるので、ユーザが、所望の地点または区間を迅速かつ適切に選択することができ、ひいては、ユーザの希望に適合した施設をさらに迅速かつ適切に検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。
【0024】
図1に示すように、本実施形態における車載用ナビゲーション装置13は、大別して、ナビゲーションメインユニット11と、このナビゲーションメインユニット11にそれぞれ接続されたデータ読出装置12、入力操作部14、GPSレシーバ15、自律航法センサ16、ディスプレイ17およびスピーカ19とによって構成されている。なお、入力操作部14は、ディスプレイ17のタッチパネル、リモコン、リニアエンコーダまたはロータリエンコーダ等であってもよい。
【0025】
データ読出装置12には、地図データ記憶手段としての記憶媒体20が搭載されており、この記憶媒体20には、地図データをはじめとした車載用ナビゲーション装置13の機能を実行するために必要な種々のデータが格納されている。本実施形態において、地図データは、地図表示機能および経路誘導機能の実行に用いられる道路データおよび背景データと、経路探索機能の実行に用いられる経路計算データと、目的地、経由地および施設等の検索機能の実行に用いられる検索データとを有している。
【0026】
なお、記憶媒体20は、DVDであってもよいし、または、ハードディスクであってもよい。
【0027】
GPSレシーバ15は、図示しないGPS衛星から軌道および時刻に関する情報(GPS情報)を受信し、受信されたGPS情報をナビゲーションメインユニット11に出力するようになっている。
【0028】
自律航法センサ16は、ジャイロセンサ等によって構成されており、この自律航法センサ16は、自車両の走行速度や角速度を検出し、検出結果をナビゲーションメインユニット11に出力するようになっている。
【0029】
次に、ナビゲーションメインユニット11について詳述すると、このナビゲーションメインユニット11は、操作画面描画部21を有しており、この操作画面描画部21は、車載用ナビゲーション装置13の機能を実行するために必要な種々の操作画面の描画データを生成して出力するようになっている。
【0030】
操作画面描画部21の出力側には、表示処理部22が接続されており、この表示処理部22の出力側には、ディスプレイ17が接続されている。表示処理部22には、操作画面描画部21から出力された操作画面の描画データが入力されるようになっており、表示処理部22は、入力された操作画面の描画データに対応した操作画面をディスプレイ17に表示するようになっている。
【0031】
操作画面描画部21は、操作画面の1つとして、ユーザがナビゲーションの目的地を設定するための操作画面(以下、目的地設定画面と称する)の描画データを生成するようになっており、表示処理部22は、操作画面描画部21によって生成された目的地設定画面の描画データに対応する目的地設定画面をディスプレイ17に表示するようになっている。目的地設定画面は、入力操作部14の操作によって目的地の名称を直接入力する画面であってもよく、または、入力操作部14の操作によって住所、電話番号および種別等を入力して目的地を特定する画面であってもよい。
【0032】
ナビゲーションメインユニット11は、目的地設定手段としての目的地設定部24を有しており、この目的地設定部24の入力側には、入力操作部14が接続されている。この目的地設定部24は、ディスプレイ17に表示された目的地設定画面に対するユーザの入力操作部14の操作結果に応じた目的地を設定し、設定結果を出力するようになっている。
【0033】
また、操作画面描画部21は、操作画面の1つとして、ユーザがナビゲーションの経由地を設定するための操作画面(以下、経由地設定画面と称する)の描画データを生成するようになっており、表示処理部22は、操作画面描画部21によって生成された経由地設定画面の描画データに対応する経由地設定画面をディスプレイ17に表示するようになっている。経由地設定画面は、入力操作部14の操作によって経由地の名称を直接入力する画面であってもよく、または、入力操作部14の操作によって住所、電話番号および種別等を入力して経由地を特定する画面であってもよい。
【0034】
ナビゲーションメインユニット11は、経由地設定手段としての経由地設定部25を有しており、この経由地設定部25の入力側には、入力操作部14が接続されている。この経由地設定部25は、ディスプレイ17に表示された経由地設定画面に対するユーザの入力操作部14の操作結果に応じた経由地を設定し、設定結果を出力するようになっている。
【0035】
さらに、操作画面描画部21は、操作画面の1つとして、施設の検索条件を設定するための操作画面(以下、施設検索条件設定画面と称する)の描画データを生成するようになっており、表示処理部22は、操作画面描画部21によって生成された施設検索条件設定画面の描画データに対応する施設検索条件設定画面をディスプレイ17に表示するようになっている。施設検索条件設定画面には、施設の検索条件の1つとしての施設の種別(例えば、宿泊施設等)を選択して設定するための操作画面と、他の検索条件としての施設の検索範囲(領域)を選択して設定するための操作画面(後述するボタン機能付き推奨経路画像)とが含まれている。
【0036】
ナビゲーションメインユニット11は、施設検索条件設定部26を有しており、この施設検索条件設定部26の入力側には、入力操作部14が接続されている。この施設検索条件設定部26は、ディスプレイ17に表示された施設検索条件設定画面に対するユーザの入力操作部14の操作結果に応じた施設の検索条件を設定するようになっている。
【0037】
GPSレシーバ15および自律航法センサ16の出力側には、自車位置検出手段としての自車位置算出部27が接続されており、この自車位置算出部27には、GPSレシーバ15から出力されたGPS情報および自律航法センサ16から出力された検出結果がそれぞれ入力されるようになっている。そして、自車位置算出部27は、GPSレシーバ15側から入力されたGPS情報に基づいて、自車位置を絶対座標として算出(検出)するようになっている(電波航法)。また、自車位置算出部27は、自律航法センサ16側から入力された検出結果に基づいて、自車位置を前の自車位置からの相対位置として算出(検出)するようになっている(自律航法)。
【0038】
また、自車位置算出部27の出力側であってデータ読出装置12の入力側には、データ読出制御部29が、自車位置算出部27の入力側であってデータ読出装置12の出力側には、バッファ30が、それぞれ接続されている。
【0039】
自車位置算出部27は、データ読出制御部29に対して、自律航法または電波航法によって算出された自車位置およびその周辺の領域に対応する地図データを読み出すための読出し要求を出力するようになっており、データ読出制御部29は、データ読出装置12に、当該読出し要求に応じた地図データを記憶媒体20から読み出させるようになっている。この読み出された地図データは、バッファ30に一時的に格納された後に、自車位置算出部27に入力されるようになっている。
【0040】
そして、自車位置算出部27は、電波航法または自律航法によって算出され自車位置が、地図データにおける道路上にない場合には、バッファ30から入力された地図データにおける該当する道路上の位置に自車位置を補正するマップマッチング処理を行い、このマップマッチング処理によって補正された自車位置を最終的な算出結果とするようになっている。
【0041】
目的地設定部24、経由地設定部25、バッファ30および自車位置算出部27の出力側であって、データ読出制御部29の入力側には、推奨経路探索手段としての推奨経路算出部31が接続されている。この推奨経路算出部31は、目的地設定部24側から目的地の設定結果が入力され、自車位置算出部27側から自車位置の算出結果が入力されると、データ読出制御部29に対して、自車位置から目的地までの所定の領域の地図データ(経路計算データ)を読み出すための読出し要求を出力するようになっている。そして、データ読出制御部29は、この推奨経路算出部31によって出力された読出し要求に応じた地図データをデータ読出装置12を介して記憶媒体20から読み出すようになっている。この読み出された地図データは、バッファ30に一時的に格納された後に、推奨経路算出部31に入力されるようになっている。そして、推奨経路算出部31は、入力された地図データを用いて、自車位置から目的地までの推奨経路の算出を行い、算出結果を出力するようになっている。
【0042】
また、推奨経路算出部31は、経由地設定部25側から、経由地の設定結果が入力された場合には、設定された経由地を経由するような推奨経路を地図データを用いて算出するようになっている。
【0043】
なお、推奨経路算出部31は、推奨経路の算出の際に、経由地の有無以外の推奨経路の算出条件(例えば、高速道路を通る等)も加味するようにしてもよいことは勿論である。この場合には、操作画面描画部21および表示処理部22によって推奨経路の算出条件を設定するための操作画面をディスプレイ17に表示することにより、推奨経路の算出条件をユーザ操作によって設定することができるようにすればよい。
【0044】
さらに、本実施形態において、操作画面描画部21は、推奨経路画像表示処理手段として機能するボタン機能付き推奨経路描画部32を有しており、このボタン機能付き推奨経路描画部32には、推奨経路算出部31の算出結果が入力されるようになっている。
【0045】
このボタン機能付き推奨経路描画部32は、推奨経路算出部31によって少なくとも1箇所の経由地を経由するような推奨経路が算出された場合には、施設検索条件設定画面として、推奨経路を示す画像であって、自車位置、目的地および経由地の各地点および各地点によって区分された推奨経路における各区間をユーザが操作ボタンを介して選択可能とされた画像(以下、ボタン機能付き推奨経路画像と称する)の描画データを生成するようになっている。表示処理部22は、ボタン機能付き推奨経路描画部32とともに推奨経路画像表示処理手段として機能し、ボタン機能付き推奨経路描画部32によって生成されたボタン機能付き推奨経路画像の描画データに対応するボタン機能付き推奨経路画像をディスプレイ17に表示するようになっている。
【0046】
このボタン機能付き推奨経路画像の表示は、例えば、ディスプレイ17に表示されたメニュー画面に対する施設の検索に移行するためのユーザ操作等の施設の検索を行うことが確定した場合に実行されることになる。
【0047】
より具体的には、図2(a)に示すように、本実施形態におけるボタン機能付き推奨経路画像34は、自車位置、第1番目の経由地、第2番目の経由地および目的地の各地点を示す図形がぞれぞれ描かれた4個の操作ボタン35,36,37,38と、推奨経路における各地点間の区間を示す簡易図形がそれぞれ描かれた3個の操作ボタン39,40,41とを、自車位置側から目的地側に向かって順番に配置した画像とされている。
【0048】
ただし、図2(a)におけるボタン機能付き推奨経路画像34は、経由地が2箇所設定されている場合の画像であり、経由地を示す図形および推奨経路における経由地に隣接する区間を示す簡易図形が描かれた操作ボタンの個数は、経由地の設定数に応じて増減するようになっている。例えば、設定された経由地が1箇所の場合には、図3に示すように、自車位置、1箇所の経由地、および目的地の各地点を示す図形がぞれぞれ描かれた3個の操作ボタン35,36,38と、推奨経路における各地点間の区間を示す簡易図形がそれぞれ描かれた2個の操作ボタン39,40とを自車位置側から目的地側に向かって順番に配置したボタン機能付き推奨経路画像42が表示されることになる。
【0049】
なお、経由地が1箇所も設定されていない場合には、操作画面描画部21は、ボタン機能付き推奨経路画像に類似した画像として、図4に示すように、自車位置および目的地の各地点を示す図形がぞれぞれ描かれた2個の操作ボタン35,38と、推奨経路における各地点間の区間を示す簡易図形が描かれた1個の操作ボタン39とを自車位置側から目的地側に向かって順番に配置した画像43を表示するようにしてもよい。
【0050】
ユーザは、ボタン機能付き推奨経路画像の中から、入力操作部14を用いることによって、所望の地点または区間に対応する操作ボタンを選択して操作(例えば、押下げ)することができるようになっている。なお、ボタン機能付き推奨経路画像は、1個のみの操作ボタンを操作することができるものであってもよく、または、複数個の操作ボタンを操作することができるものであってもよい。
【0051】
そして、施設検索条件設定部26は、ボタン機能付き推奨経路画像におけるユーザによって操作された操作ボタンに対応する地点または区間を、施設の検索条件の1つとしての施設の検索範囲として設定するようになっている。
【0052】
施設検索条件設定部26およびバッファ30の出力側であって、データ読出制御部29の入力側には、施設検索手段としての施設検索部45が接続されており、この施設検索部45には、施設検索条件設定部26によって設定された施設の検索条件が入力されるようになっている。
【0053】
施設検索部45は、施設検索条件設定部26側から入力された検索条件に対応する検索データを記憶媒体20から読み出すための読出し要求をデータ読出制御部29に出力させるようになっている。データ読出し装置12は、当該読出し要求に対応した検索データを記憶媒体20から読み出し、読み出された検索データを、バッファ30に一時的に格納するようになっている。このバッファ30に格納された検索データは、施設検索部45によって取得されるようになっている。
【0054】
そして、施設検索部45は、取得された検索データを用いて、施設の検索条件に応じた施設を検索し、検索結果を出力するようになっている。
【0055】
具体的には、施設検索部45は、例えば、施設の検索条件における種別の条件として、宿泊施設が設定されている場合であって、施設の検索条件における検索範囲の条件として、図2(a)における操作ボタン41の操作によって第2番目の経由地と目的地との間の区間が設定(選択)されている場合には、この区間の周辺の宿泊施設を検索するルート周辺検索を行うようになっている。
【0056】
また、施設検索部45は、例えば、種別の条件として、宿泊施設が設定されている場合であって、検索範囲の条件として、図2(a)における操作ボタン37の操作によって第2番目の経由地が設定(選択)されている場合には、この経由地の周辺の宿泊施設を検索する経由地周辺検索を行うようになっている。
【0057】
したがって、本実施形態によれば、ユーザがボタン機能付き推奨経路画像を用いることによって選択した区間の周辺の施設を検索することによって、推奨経路のうちのユーザが希望する区間に限定したルート周辺検索を行うことができる。
【0058】
また、従来は、経由地周辺検索を行う際には、経由地が複数箇所設定されている場合には、図8(c)に示したように、設定されている複数箇所の経由地の中から経由地周辺検索の中心地点となる1箇所の経由地を選択するための操作を余儀なくされていたため、経由地周辺検索を迅速に行うことができない場合があった。これに対し、本実施形態によれば、経由地が複数箇所設定されている場合であっても、ボタン機能付き推奨経路画像における各経由地にそれぞれ対応する操作ボタンを個別に選択することができるので、所望の1箇所の経由地を中心地点とした経由地周辺検索のための操作を1回で済ませることができる。
【0059】
さらに、本実施形態によれば、ボタン機能付き推奨経路画像を、地点を示す図形または区間を示す簡易図形が描かれた複数個の操作ボタンが配置された画像とすることによって、各地点または区間の位置関係を直感的に分かり易くすることができる。
【0060】
施設検索部45と表示処理部22との間には、施設情報表示処理手段としての施設情報描画部46が接続されており、この施設情報描画部46には、施設検索部45から出力された施設の検索結果が入力されるようになっている。
【0061】
そして、施設情報描画部46は、入力された施設の検索結果に対応する施設についての施設名等の情報を示す施設情報の描画データを生成し、生成された施設情報の描画データを表示処理部22に出力するようになっている。表示処理部22は、図2(b)に示すように、施設情報描画部46から出力された施設情報の描画データに対応した施設情報6をディスプレイ17に表示するようになっている。
【0062】
上記構成以外にも、ナビゲーションメインユニット11には、車載用ナビゲーション装置13の機能を実行するための種々の構成が備えられている。
【0063】
すなわち、データ読出制御部29は、ユーザが、入力操作部14を用いて自車位置およびその周辺の領域(以下、自車周辺領域と称する)の地図を表示するための入力操作を行うと、自車周辺領域についての地図データ(道路データおよび背景データ)を読み出すための読み出し要求をデータ読出装置12に出力するようになっている。この読出し要求によって記憶媒体20から読み出された自車周辺領域についての地図データは、バッファ30に一時的に格納されるようになっている。
【0064】
さらに、バッファ30と表示処理部22との間には、地図描画部47が接続されており、この地図描画部47は、バッファ30から自車周辺領域についての地図データを取得し、取得された地図データに基づいて、自車周辺領域の地図の描画データを生成し、生成された地図の描画データを、表示処理部22に出力するようになっている。そして、表示処理部22は、地図描画部47から出力された地図の描画データに対応する自車周辺領域の地図をディスプレイ17に表示するようになっている。なお、地図描画部47は、ユーザが、入力操作部14を用いて自車周辺領域以外の領域を指定して当該領域の地図を表示するための入力操作を行うと、データ読出装置12がデータ読出制御部29の読み出し要求にしたがって記憶媒体20から読み出した当該領域の地図データに基づいて、当該領域の地図の描画データを生成するようになっている。これにより、ディスプレイ17には、表示処理部22を介して当該領域の地図が表示されるようになっている。
【0065】
さらにまた、自車位置算出部27と表示処理部22との間には、自車位置描画部48が接続されており、この自車位置描画部48は、自車位置算出部27から自車位置のデータを取得し、取得された自車位置のデータに基づいて、自車位置を示す自車位置マークを表示するための描画データを生成して表示処理部22に出力するようになっている。そして、表示処理部22は、自車位置描画部48から出力された自車位置マークの描画データに対応する自車位置マークをディスプレイ17に表示された地図上に重畳表示するようになっている。
【0066】
また、推奨経路算出部31と表示処理部22との間には、案内画像描画部50が接続されており、この案内画像描画部50には、推奨経路算出部31から出力された推奨経路の算出結果が入力されるようになっている。そして、案内画像描画部51は、推奨経路算出部31側から入力された推奨経路の算出結果に基づいて、推奨経路に沿って自車を目的地まで誘導するための案内画像(例えば、交差点拡大画像や地図中の道路上に推奨経路を重ねて描いた画像)を表示するための案内画像描画データを生成するようになっている。表示処理部22は、案内画像描画部50によって生成された案内画像描画データに対応した案内画像をディスプレイ17に表示するようになっている。
【0067】
さらに、推奨経路算出部31とスピーカ19との間には、音声案内部51が接続されており、この音声案内部51には、推奨経路算出部31によって算出された推奨経路の算出結果が入力されるようになっている。そして、音声案内部51は、推奨経路算出部31側から入力された推奨経路の算出結果に基づいて、交差点右左折案内等の音声案内を行うための案内音声データを生成するようになっている。スピーカ19は、音声案内部51によって生成された案内音声データを音声に変換して出力するようになっている。
【0068】
次に、本実施形態の主たる作用について説明する。
【0069】
本実施形態においては、まず、ユーザが、入力操作部14を用いることによって、ディスプレイ17に表示された目的地設定画面に対して目的地を設定するためのユーザ操作を行うと、目的地設定部24により、ユーザ操作に対応した目的地が設定される。
【0070】
次いで、ユーザが、入力操作部14を用いることによって、ディスプレイ17に表示された経由地設定画面に対して2箇所の経由地を設定するためのユーザ操作とを行うと、経由地設定部25により、ユーザ操作に対応した2箇所の経由地が設定される。
【0071】
そして、これらの目的地および経由地が設定されると、推奨経路算出部31により、第1番目の経由地および第2番目の経由地の2箇所の経由地を経由するような自車位置から目的地までの推奨経路が算出される。
【0072】
次いで、ユーザが、入力操作部14を用いることによって、メニュー画面等の操作画面に対して施設の検索に移行するためのユーザ操作を行うと、ボタン機能付き推奨経路描画部32により、推奨経路算出部31の算出結果に応じたボタン機能付き推奨経路画像の描画データが生成され、生成された描画データが、表示処理部22に出力される。
【0073】
これにより、表示処理部22によって、図2(a)に示すような2箇所の経由地を経由するような推奨経路についてのボタン機能付き推奨経路画像34がディスプレイ17に表示される。
【0074】
そして、ユーザが、表示されたボタン機能付き推奨経路画像34のうちの所望の地点または区間に対応する操作ボタン35,36,37,38,39,40,41を選択するユーザ操作を行うと、施設検索条件設定部26により、選択された操作ボタン35,36,37,38,39,40,41に対応する地点または区間が、施設の検索条件における検索範囲として設定される。
【0075】
次いで、施設検索部45により、施設検索条件設定部26によって設定された検索条件に応じた施設が検索される。
【0076】
そして、施設情報描画部46および表示処理部22により、図2(b)に示すように、施設の検索結果に対応する施設についての施設情報6がディスプレイ17に表示される。
【0077】
なお、本実施形態において、ボタン機能付き推奨経路描画部32は、図5に示すように、ボタン機能付き推奨経路画像52として、地点同士の間の区間の距離が所定の閾値距離(例えば、100km)を超える場合には、当該区間を前記閾値距離以内の区間ごとに分割して扱い、分割された各区間を個別に選択可能とされた画像を表示するようにしてもよい。
【0078】
具体的には、図5においては、地点同士の間の区間としての第2番目の経由地と目的地との間の区間が閾値距離を超えているため、この区間に対応する操作ボタンとしては、この区間を閾値距離以内の2つの区間に分割した上で、分割された2つの区間にそれぞれ対応する2個の操作ボタン41,54を表示している。
【0079】
このようにすれば、さらに地域を限定したルート周辺検索を行うことができる。
【0080】
(第2実施形態)
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態について、図6および図7を参照して説明する。
【0081】
なお、本実施形態における車載用ナビゲーション装置は、表示されるボタン機能付き推奨経路画像の内容のみが第1実施形態と異なるだけであるので、車載用ナビゲーション装置の構成自体については、第1実施形態と同一の符号を用いて説明する。
【0082】
本実施形態において、ボタン機能付き推奨経路描画部32は、ボタン機能付き推奨経路画像として、前記地点をディスプレイ17に表示される地図上に当該地図の道路形状に適合した状態として示すための図形または前記区間を前記地図上に前記道路形状に適合した状態として示すための図形がそれぞれ描かれた複数個の操作ボタンを、前記地図における該当する位置上に重畳した画像を表示するための描画データを生成するようになっている。
【0083】
なお、このようなボタン機能付き推奨経路画像における各操作ボタンは、それぞれに描かれた図形に対応する地点または区間を選択可能なものとされている。また、地図は、前述した地図描画部47の機能を用いて表示すればよい。
【0084】
そして、表示処理部22は、図6(a)に示すように、このような描画データに対応するボタン機能付き推奨経路画像56を、ディスプレイ17に表示された地図55における該当する位置上に重畳表示するようになっている。
【0085】
なお、図6(a)に示すボタン機能付き推奨経路画像56は、自車位置、第1番目の経由地、第2番目の経由地および目的地の各地点を示す図形がぞれぞれ描かれた4個の操作ボタン58,59,60,61と、推奨経路における各地点間の区間を示す図形がそれぞれ描かれた3個の操作ボタン62,63,64とを、地図の道路形状に沿って配置した画像とされている。ただし、図6(a)におけるボタン機能付き推奨経路画像56は、経由地が2箇所設定されている場合の画像であり、経由地を示す図形および推奨経路における経由地に隣接する区間を示す図形が描かれた操作ボタンの個数は、経由地の設定数に応じて増減するようになっている。
【0086】
ユーザは、入力操作部14を用いることによって、ディスプレイ17に表示されたボタン機能付き推奨経路画像56の中から、所望の地点または区間に対応する操作ボタン58,59,60,61,62,63,64を選択して操作することができるようになっている。なお、ボタン機能付き推奨経路画像56は、1個のみの操作ボタン58,59,60,61,62,63,64を操作することができるものであってもよく、または、複数個の操作ボタン58,59,60,61,62,63,64を操作することができるものであってもよい。
【0087】
そして、本実施形態において、施設検索条件設定部26は、ボタン機能付き推奨経路画像56におけるユーザによって操作された操作ボタン58,59,60,61,62,63,64に対応する地点または区間を、施設の検索条件の1つとしての施設の検索範囲として設定するようになっている。
【0088】
さらに、本実施形態において、施設検索部45は、施設検索条件設定部26によって設定された施設の検索条件に応じた施設を検索し、検索結果を施設情報描画部46に出力するようになっている。
【0089】
そして、施設情報描画部46は、検索結果に対応した施設情報6を、図6(b)に示すように表示処理部22を介してディスプレイ17に表示するようになっている。
【0090】
したがって、本実施形態においても、ボタン機能付き推奨経路画像56の中からユーザによって選択された区間または地点の周辺の施設を検索することによって、推奨経路のうちのユーザが希望する区間または地点に限定したルート周辺検索または経由地周辺検索を行うことができる。
【0091】
さらに、本実施形態によれば、ボタン機能付き推奨経路画像56を、地図55における該当する位置上に重畳表示された画像とすることによって、地図上における各地点または区間の位置関係を直感的に分かり易くすることができるので、ユーザが、所望の地点または区間を迅速かつ適切に選択することができる。
【0092】
なお、本実施形態においても、ボタン機能付き推奨経路描画部32は、図7に示すように、ボタン機能付き推奨経路画像67として、地点同士の間の区間の距離が所定の閾値距離を超える場合には、当該区間を前記閾値距離以内の区間ごとに分割して個別に選択可能とされた画像を表示するようにしてもよい。
【0093】
具体的には、図7においては、地点同士の間の区間としての第2番目の経由地と目的地との間の区間が閾値距離を超えているため、この区間に対応する操作ボタンとしては、この区間を閾値距離以内の2つの区間に分割した上で、分割された2つの区間にそれぞれ対応する2個の操作ボタン64,68を表示している。
【0094】
このようにすれば、さらに地域を限定したルート周辺検索を行うことができる。
【0095】
以上述べたように、本発明によれば、経由地を経由する推奨経路が探索された場合には、自車位置、目的地および経由地の各地点および各地点によって区分された推奨経路における各区間をユーザが選択可能とされたボタン機能付き推奨経路画像34,42,52,56,67を表示し、表示されたボタン機能付き推奨経路画像34,42,52,56,67の中からユーザによって選択された地点または区間の周辺の施設を検索することができる。
【0096】
この結果、推奨経路のうちのユーザが希望する区間に限定したルート周辺検索を行うことができ、また、従来は複数回のユーザ操作を要していたユーザが希望する経由地に限定した経由地周辺検索を1回のユーザ操作によって行うことができる。
【0097】
この結果、ルート周辺検索および経由地周辺検索の際に、ユーザの希望に適合した施設を迅速かつ適切に検索することができる。
【0098】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0099】
たとえば、操作画面描画部21および表示処理部22は、メニュー画面等に対して、目的地が設定されていない状態すなわち推奨経路が算出されていない状態における周辺検索に移行するためのユーザ操作がなされた場合には、周辺検索の中心地点を入力するための操作画面を表示することによって、推奨経路が算出されていない場合における施設検索部45による施設の周辺検索を許容するようにしてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態において、(a)は、ボタン機能付き推奨経路画像を、(b)は、施設情報を示す図
【図3】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態において、ボタン機能付き推奨経路描画像の変形例を示す図
【図4】経由地が設定されていない場合における検索範囲設定用の操作画面の表示例を示す図
【図5】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第1実施形態において、ボタン機能付き推奨経路画像の図3と異なる他の変形例を示す図
【図6】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第2実施形態において、(a)は、ボタン機能付き推奨経路画像を、(b)は、施設情報を示す図
【図7】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の第2実施形態において、ボタン機能付き推奨経路描画像の変形例を示す図
【図8】従来の車載用ナビゲーション装置において、(a)は、検索範囲選択用画面を、(b)は、検索結果一覧画面を、(c)は、経由地選択用画面を示す図
【符号の説明】
【0101】
13 車載用ナビゲーション装置
17 ディスプレイ
24 目的地設定部
25 経由地設定部
27 自車位置算出部
31 推奨経路算出部
32 ボタン機能付き推奨経路描画部
45 施設検索部
46 施設情報描画部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の検索が可能に形成された車載用ナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する自車位置検出手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
経由地を設定する経由地設定手段と、
地図データが記憶された地図データ記憶手段と、
前記自車位置検出手段によって検出された前記自車位置から前記目的地設定手段によって設定された前記目的地までの推奨経路であって、前記経由地設定手段によって前記経由地が設定された場合には当該設定された前記経由地を経由するような推奨経路を、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて探索する推奨経路探索手段と、
この推奨経路探索手段によって少なくとも1箇所の前記経由地を経由するような前記推奨経路が探索された場合に、前記施設の検索を行う際に、前記推奨経路探索手段によって探索された推奨経路を示す画像として、前記自車位置、前記目的地および前記経由地の各地点によって区分される前記推奨経路における各区間をユーザが選択可能とされた画像を表示部に表示する推奨経路画像表示処理手段と、
ユーザが、前記推奨経路画像表示処理手段によって表示された前記推奨経路を示す画像を用いることによって所望の前記区間を選択した場合に、選択された前記区間の周辺に存在する前記施設を、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて検索する施設検索手段と、
この施設検索手段によって検索された前記施設の情報を前記表示部に表示する施設情報表示処理手段と
を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記区間とともに前記地点をユーザが選択可能とされた画像を前記表示部に表示するように形成され、
ユーザが、前記推奨経路画像表示処理手段によって表示された前記推奨経路を示す画像を用いることによって所望の前記地点を選択した場合に、前記施設検索手段が、選択された前記地点の周辺に存在する施設を前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを用いて検索して前記表示部に表示するように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記区間の距離が所定の閾値距離を超える場合には、当該区間を前記閾値距離以内の区間ごとに分割し、分割された各区間を個別に選択可能とされた画像を表示するように形成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記地点を示す図形または前記区間を示す簡易図形がそれぞれ描かれた複数個の操作ボタンであって、前記図形または前記簡易図形に対応する前記地点または前記区間をユーザが選択可能とされた複数個の操作ボタンを、前記自車位置側から前記目的地側に向かって順番に配置した画像を表示するように形成されていること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記推奨経路画像表示処理手段が、前記推奨経路を示す画像として、前記地点を前記表示部に表示される地図上に当該地図の道路形状に適合した状態として示すための図形または前記区間を前記地図上に当該地図の道路形状に適合した状態として示すための図形がそれぞれ描かれた複数個の操作ボタンであって、前記図形に対応する前記地点または前記区間をユーザが選択可能とされた複数個の操作ボタンを、前記地図における該当する位置上に重畳させた画像を表示するように形成されていること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−286585(P2008−286585A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−130393(P2007−130393)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】