説明

追跡方法

【課題】従来技術の欠点を克服できる追跡方法を提供すること。
【解決手段】追跡方法は、対象デバイス(1)が自分の位置情報を取得できるようにするステップと、対象デバイス(1)が、対象デバイス(1)により取得された位置情報と、ウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むURLを生成できるようにするステップとを含む。電子地図を含むウェブページは、電子地図と、電子地図上における対象デバイス(1)の位置の表示とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、追跡方法に関し、より詳細には、全地球測位システム(GPS : global positioning system)を利用する追跡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2008年6月23日に出願された台湾の特許出願第097123316号の優先権を主張するものである。
【0003】
人、または車などの目標物を追跡するための従来の追跡システムは、対象デバイスと追跡デバイスとを含む。対象デバイスは、GPSサービスプロバイダからその緯度と経度(たとえば、北緯23.7788度、東経120.5566度)を取得できるように機能すると共に、対象デバイスにより取得された緯度と経度を、ショートメッセージングサービス(SMS : short messaging service)を介して追跡デバイスに送信できるように機能する。追跡デバイスは、地理情報システム(GIS : geographic information system)モジュールを含み、追跡デバイスによって追跡デバイスのGISモジュールのデータベースから取り出され、対象デバイスによって追跡デバイスに送信された緯度と経度に対応する電子地図を表示できるように、および対象デバイスによって追跡デバイスに送信された緯度と経度を参照して、電子地図上に対象デバイスの位置を表示できるように機能する。
【0004】
前述の従来の追跡システムは、追跡デバイスがGISモジュールを含むため、追跡デバイスが、かさばるデスクトップコンピュータまたはノートブックコンピュータか、高価なスマートフォンまたは携帯情報端末(PDA : personal digital assistant)のいずれかでなければならない点で不都合である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の主たる目的は、前述の従来技術の欠点を克服できる追跡方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、追跡方法は、対象デバイスが自分の位置情報を取得できるようにするステップと、対象デバイスが、対象デバイスにより取得された位置情報と、ウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むユニフォームリソースロケータ(URL : uniform resource locator)を生成できるようにするステップとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の他の特徴および諸利点は、以下の発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照しながら読めば明らかになるだろう。
【0008】
本発明をより詳細に説明する前に、本明細書を通じて、類似の要素は同一の参照番号によって表される点に注意が必要である。
【0009】
図1および2を参照すると、本発明による追跡システムの第1の好ましい実施例が、対象デバイス1、追跡デバイス2、およびサーバ7を含むように示されている。
【0010】
人6、または車などの目標物(図示せず)の位置を、別の人5によって、以下で説明する方法で追跡するために、本発明の追跡システムが適用されている。
【0011】
対象デバイス1は、処理モジュール13、位置決定モジュール11、メモリモジュール14、および通信モジュール12を含む。この実施例では、対象デバイス1は、移動電話やPDAなどの携帯型電子デバイスである。
【0012】
対象デバイス1の位置決定モジュール11は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1の位置情報を取得できるように機能する。この実施例では、対象デバイス1の位置決定モジュール11は、GPSサービスプロバイダから対象デバイス1の位置情報を取得する。さらに、この実施例では、位置情報は、対象デバイス1の緯度、経度、速度、方向、方位、および対象デバイス1の位置決定モジュール11によって位置情報が取得された日時を含む。
【0013】
対象デバイス1のメモリモジュール14は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1の処理モジュール13によって実行されると、対象デバイス1に、対象デバイス1の位置決定モジュール11によって取得された対象デバイス1の位置情報と、ウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むURLを生成させるプログラム命令を格納する。この実施例では、対象デバイス1は、URLをハイパーリンクとして生成する。
【0014】
対象デバイス1の通信モジュール12は、対象デバイス1の処理モジュール13とGSM(global system for mobile communications)電気通信ネットワークとに接続され、対象デバイス1によって生成されたURLを、GSM電気通信ネットワークを通じて追跡デバイス2に送信できるように機能する。この実施例では、対象デバイス1の通信モジュール12は、URLをGSM電気通信ネットワークのSMSを介して追跡デバイス2に送信する。
【0015】
代替実施例では、対象デバイス1の通信モジュール12は、URLをマルチメディアメッセージングサービス(MMS : multimedia messaging service)、または電子メール(eメール)を介して、追跡デバイス2に送信する。
【0016】
追跡デバイス2は、処理モジュール23、入力モジュール21、通信モジュール22、およびディスプレイモジュール24を含む。この実施例では、追跡デバイス2は、移動電話、PDA、あるいはノートブックコンピュータやデスクトップコンピュータなどのコンピュータとすることができる。
【0017】
追跡デバイス2の入力モジュール21は、追跡デバイス2の処理モジュール23に接続され、追跡デバイス2が、追跡デバイス2のデバイスID(identification)を含むコマンドを発行できるように機能する。この実施例では、デバイスIDは追跡デバイス2の電話番号である。
【0018】
追跡デバイス2の通信モジュール22は、追跡デバイス2の処理モジュール23とGSM電気通信ネットワークに接続され、追跡デバイス2のコマンドを、GSM電気通信ネットワークを通じて対象デバイス1に送信できるように機能する。この実施例では、コマンドは、SMSテキストメッセージやMMSテキストメッセージなどのテキストメッセージ形式である。
【0019】
代替実施例では、コマンドは不在着信形式である。すなわち、追跡デバイス2の入力モジュール21を使用して対象デバイス1の電話番号をダイヤルすることによって、まず追跡デバイス2が対象デバイス1に電話をかけ、次いで対象デバイス1がその呼を受信する前に電話を切る。
【0020】
さらに別の実施例では、コマンドはデュアルトーンマルチ周波数(DTMF : dual-tone multi-frequency)信号形式である。すなわち、追跡デバイス2の入力モジュール21を使用して対象デバイス1の電話番号をダイヤルすることによって、まず追跡デバイス2が対象デバイス1に電話をかけ、次いで、対象デバイス1がその呼を受信した後、同様に追跡デバイス2の入力モジュール21を使用してDTMF信号を生成する。
【0021】
対象デバイス1が、追跡デバイス2によって対象デバイス1に送信されたコマンド内に含まれる追跡デバイス2のデバイスIDの確認に成功する場合のみ、対象デバイス1が、URLを追跡デバイス2に送信するという点に注意が必要である。
【0022】
この実施例では、追跡デバイス2は、追跡デバイス2の通信モジュール22を介して、GSM電気通信ネットワークのジェネラルパケットラジオサービス(GPRS : general packet radio service)を通じてインターネットとの接続を確立できるように機能する。
【0023】
代替実施例では、追跡デバイス2は、追跡デバイス2の処理モジュール23に接続されたネットワークモジュール(図示せず)をさらに含み、追跡デバイス2のネットワーキングモジュールを介して、ワイファイ(Wi-Fi : Wireless Fidelity)ベースやワイマックス(WiMax : Worldwide Interoperability for Microwave Access)ベースの無線インターネットサービスプロバイダなどの無線インターネットサービスプロバイダ(図示せず)を通じてインターネットとの接続を確立できるように機能する。
【0024】
追跡デバイス2のディスプレイモジュール24は、追跡デバイス2の処理モジュール23に接続され、対象デバイス1によって送信されたURLをディスプレイモジュール24上に表示できるように機能する。
【0025】
対象デバイス1がURLをハイパーリンクとして生成するため、追跡デバイス2のディスプレイモジュール24も、同様にURLをハイパーリンクとして表示するという点に注意が必要である。
【0026】
さらに、追跡デバイス2は、追跡デバイス2のディスプレイモジュール24上に表示されたURLを使用して、電子地図を含むウェブページにアクセスできるように機能する。この実施例では、追跡デバイス2は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP : hypertext transfer protocol)などの通信プロトコルを通じて電子地図を含むウェブページにアクセスする。
【0027】
追跡デバイス2のディスプレイモジュール24がURLをハイパーリンクとして表示するので、電子地図を含むウェブページは、追跡デバイス2の入力モジュール21を使用してURLを選択することによって、あるいは当技術分野でよく知られた方法でタッチコントロールインターフェースと組み合わせて指またはスタイラスを使用してURLに触れることによって、アクセスされ得るという点に注意が必要である。
【0028】
さらに、追跡デバイス2のディスプレイモジュール24は、追跡デバイス2によってアクセスされた電子地図を含むウェブページを表示できるように機能する。この実施例では、電子地図を含むウェブページは、電子地図と、電子地図上における対象デバイス1の位置の表示とを含む。
【0029】
サーバ7は、処理モジュール72、ネットワーキングモジュール71、およびGISモジュール73を含む。この実施例では、サーバ7は、対象デバイス1によって生成されたURL内に表示されたウェブサイトをホストするウェブサーバである。
【0030】
サーバ7のネットワーキングモジュール71は、サーバ7の処理モジュール72とインターネットとに接続され、追跡デバイス2による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出できるように機能する。
【0031】
サーバ7のGISモジュール73は、サーバ7の処理モジュール72に接続され、複数の電子地図を格納するデータベースを含む。
【0032】
サーバ7は、サーバ7のネットワーキングモジュール71が追跡デバイス2による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出すると、URLに含まれる位置情報に基づいて電子地図を含むウェブページを作成する。この実施例では、サーバ7は、まず位置情報に対応する電子地図を、サーバ7のGISモジュール73のデータベース、または他のサーバのGISモジュールのデータベースから取り出し、次いでサーバ7により取り出された電子地図上に、位置情報を参照して対象デバイス1の位置を表示することによって、電子地図を含むウェブページを作成する。
【0033】
上記の説明から、この実施例の追跡システムの追跡デバイス2は、従来の追跡システムの追跡デバイスとは異なり、GISモジュールを必要としない。したがって、GSM電気通信ネットワークのSMSなどを介してテキストメッセージを受信する機能、およびGSM電気通信ネットワークのGPRSなどを通じてインターネットとの通信を確立する機能を有するどのような移動電話も、追跡デバイスとして使用することができる。
【0034】
次に、本発明による前述の追跡システムを使用して実装されるべき追跡方法の第1の好ましい実施例を、さらに図3Aと3Bを参照して説明する。
【0035】
ステップ31では、追跡デバイス2の入力モジュール21が、追跡デバイス2が追跡デバイス2のデバイスIDを含むコマンドを発行できるように操作される。
【0036】
ステップ32では、追跡デバイス2の通信モジュール22が、ステップ31において発行されたコマンドを対象デバイス1に送信する。
【0037】
ステップ33では、対象デバイス1が、ステップ32において送信されたコマンド内に含まれる追跡デバイス2のデバイスIDを確認する。
【0038】
このステップでは、対象デバイス1が、追跡デバイス2のデバイスIDと、対象デバイス1のメモリモジュール14内に格納された電話番号とを比較する。
【0039】
ステップ34では、ステップ33において対象デバイス1が追跡デバイス2のデバイスIDの確認に成功した場合、すなわち、ステップ32において対象デバイス1に送信されたコマンド内に含まれる追跡デバイス2のデバイスIDと、対象デバイス1のメモリモジュール14内に格納されている電話番号とが同一である場合、流れはステップ35に進む。同一ではない場合、対象デバイス1は、単にコマンドを無視し、流れは終了する。
【0040】
ステップ35では、対象デバイス1の位置決定モジュール11が、対象デバイス1の位置情報を取得する。
【0041】
ステップ36では、対象デバイス1が、ステップ35において取得された位置情報を暗号化する。
【0042】
ステップ37では、対象デバイス1が、ステップ36において暗号化された位置情報と、サーバ7によってホストされたウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むハイパーリンクとしてURLを生成する。
【0043】
ステップ38では、対象デバイス1の通信モジュール12が、ステップ37において生成されたURLを追跡デバイス2に送信する。
【0044】
ステップ39では、追跡デバイス2のディスプレイモジュール24が、ディスプレイモジュール24上にURLを表示する。
【0045】
ステップ40では、追跡デバイス2が、ステップ39で表示されたURLを使用して電子地図を含むウェブページへのアクセスを要求する。
【0046】
ステップ41では、サーバ7のネットワーキングモジュール71が、追跡デバイス2による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出する。
【0047】
ステップ42では、サーバ7が、電子地図を含むウェブページを作成する。
【0048】
ステップ43では、追跡デバイス2が、ステップ42において作成された電子地図を含むウェブページを受信し、追跡デバイス2のディスプレイモジュール42が、その電子地図を含むウェブページをディスプレイモジュール42上に表示する。
【0049】
代替実施例では、ステップ33とステップ34は省略される。
【0050】
さらに別の実施例では、ステップ31〜34は省略され、ステップ35〜38は定期的に実行される。
【0051】
図4と5は、本発明による追跡システムの第2の好ましい実施例を示している。前の実施例と比較すると、この実施例の追跡システムは、人6が、以下で説明する方法で自分の位置を追跡することを可能にする。
【0052】
この実施例では、追跡システムは、対象デバイス1とサーバ7を含む。
【0053】
対象デバイス1は、処理モジュール13、入力モジュール15、位置決定モジュール11、メモリモジュール14、通信モジュール12、およびディスプレイモジュール16を含む。この実施例では、対象デバイス1は、移動電話やPDAなどの携帯型電子デバイスである。
【0054】
対象デバイス1の入力モジュール15は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1が位置要求を発行できるように機能する。
【0055】
対象デバイス1の位置決定モジュール11は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1の位置要求をGPSサービスプロバイダに送信できるように、およびその後に対象デバイス1の位置情報をGPSサービスプロバイダから取得できるように機能する。この実施例では、位置情報は、対象デバイス1の緯度、経度、速度、方向、方位、および対象デバイス1の位置決定モジュール11によって位置情報が取得された日時を含む。
【0056】
対象デバイス1のメモリモジュール14は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1の処理モジュール13によって実行されると、対象デバイス1に、対象デバイス1の位置決定モジュール11によって取得された対象デバイス1の位置情報と、ウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むURLを生成させるプログラム命令を格納する。この実施例では、対象デバイス1は、URLをハイパーリンクとして生成する。さらにこの実施例では、対象デバイス1は、対象デバイス1によって生成されたURLを、対象デバイス1のメモリモジュール14内にテキストメッセージとして格納する。
【0057】
対象デバイス1の通信モジュール12は、対象デバイス1の処理モジュール13とGSM電気通信ネットワークとに接続される。
【0058】
この実施例では、対象デバイス1は、対象デバイス1の通信モジュール12を介して、GSM電気通信ネットワークのGPRSを通じてインターネットとの通信を確立できるように機能する。
【0059】
代替実施例では、対象デバイス1は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続されたネットワークモジュール(図示せず)をさらに含み、対象デバイス1のネットワーキングモジュールを介して、無線インターネットサービスプロバイダ(図示せず)を通じてインターネットとの接続を確立できるように機能する。
【0060】
対象デバイス1のディスプレイモジュール16は、対象デバイス1の処理モジュール13に接続され、対象デバイス1のメモリモジュール14内に格納されたURLをディスプレイモジュール16上に表示できるように機能する。
【0061】
対象デバイス1がURLをハイパーリンクとして生成するので、対象デバイス1のディスプレイモジュール16も、同様にURLをハイパーリンクとして表示するという点に注意が必要である。
【0062】
さらに、対象デバイス1は、対象デバイス1のディスプレイモジュール16上に表示されたURLを使用して、電子地図を含むウェブページにアクセスできるように機能する。この実施例では、対象デバイス1は、HTTPなどの通信プロトコルを通じて、電子地図を含むウェブページにアクセスする。
【0063】
対象デバイス1のディスプレイモジュール16がURLをハイパーリンクとして表示するので、電子地図を含むウェブページは、対象デバイス1の入力モジュール15を使用してURLを選択することによって、あるいは当技術分野でよく知られた方法でタッチコントロールインターフェースと組み合わせて指またはスタイラスを使用してURLに触れることによって、アクセスされ得るという点に注意が必要である。
【0064】
さらに、対象デバイス1のディスプレイモジュール16は、対象デバイス1によってアクセスされた電子地図を含むウェブページを表示できるように機能する。この実施例では、電子地図を含むウェブページは、電子地図と、電子地図上における対象デバイス1の位置の表示とを含む。
【0065】
サーバ7は、処理モジュール72、ネットワーキングモジュール71、およびGISモジュール73を含む。この実施例では、サーバ7は、対象デバイス1によって生成されたURL内に表示されたウェブサイトをホストするウェブサーバである。
【0066】
サーバ7のネットワーキングモジュール71は、サーバ7の処理モジュール72とインターネットに接続され、対象デバイス1による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出できるように機能する。
【0067】
サーバ7のGISモジュール73は、サーバ7の処理モジュール72に接続され、複数の電子地図を格納するデータベースを含む。
【0068】
サーバ7は、サーバ7のネットワーキングモジュール71が対象デバイス1による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出すると、URLに含まれる位置情報に基づいて電子地図を含むウェブページを作成する。この実施例では、サーバ7は、まず位置情報に対応する電子地図を、サーバ7のGISモジュール73のデータベース、または他のサーバのGISモジュールのデータベースから取り出し、次いでサーバ7により取り出された電子地図上に、位置情報を参照して対象デバイス1の位置を表示することによって、電子地図を含むウェブページを作成する。
【0069】
上記の説明から、この実施例の追跡システムの対象デバイス1がGISモジュールを必要としないため、GPSサービスプロバイダなどから自身の位置情報を取得する機能、およびGSM電気通信ネットワークのGPRSなどを通じてインターネットとの接続を確立する機能を有するどのような移動電話も、対象デバイス1として使用することができる。
【0070】
次に、本発明による前述の追跡システムを使用して実装されるべき追跡方法の第2の好ましい実施例を、さらに図6を参照して説明する。
【0071】
ステップ61では、対象デバイス1の入力モジュール15が、対象デバイス1が位置要求を発行できるように操作される。
【0072】
ステップ62では、対象デバイス1の位置決定モジュール11が、ステップ61において発行された位置要求をGPSサービスプロバイダに送信する。
【0073】
ステップ63では、対象デバイス1の位置決定モジュール11が、対象デバイス1の位置情報を取得する。
【0074】
ステップ64では、対象デバイス1が、ステップ63において取得された位置情報を暗号化する。
【0075】
ステップ65では、対象デバイス1が、ステップ64において暗号化された位置情報と、サーバ7によってホストされたウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むハイパーリンクとしてURLを生成する。
【0076】
ステップ66では、対象デバイス1が、対象デバイス1によりテキストメッセージとして作成されたURLを、対象デバイス1のメモリモジュール14内に格納する。
【0077】
ステップ67では、対象デバイス1のディスプレイモジュール16が、ステップ66において格納されたURLを、ディスプレイモジュール16上に表示する。
【0078】
ステップ68では、対象デバイス1が、ステップ67において表示されたURLを使用して、電子地図を含むウェブページへのアクセスを要求する。
【0079】
ステップ69では、サーバ7のネットワーキングモジュール71が、対象デバイス1による電子地図を含むウェブページへのアクセス要求を検出する。
【0080】
ステップ70では、サーバ7が、電子地図を含むウェブページを作成する。
【0081】
ステップ71では、対象デバイス1が、ステップ70において作成された電子地図を含むウェブページを受信し、対象デバイス1のディスプレイモジュール16が、その電子地図を含むウェブページをディスプレイモジュール16上に表示する。
【0082】
本発明を、最も実用的で好ましい実施例と考えられるものに関連して説明してきたが、本発明は、開示された実施例に限定されるものではなく、最も広範な解釈の趣旨および範囲内に含まれる様々な構成をカバーして、そのようなすべての変更形態および同等の構成を包含することを意図されているということを理解する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明による追跡システムの第1の好ましい実施例の概略図である。
【図2】第1の好ましい実施例の対象デバイス、追跡デバイス、およびサーバのそれぞれのブロック図である。
【図3A】本発明による、図1に示された追跡システムを使用して実装されるべき追跡方法の第1の好ましい実施例の流れ図である。
【図3B】本発明による、図1に示された追跡システムを使用して実装されるべき追跡方法の第1の好ましい実施例の流れ図である。
【図4】本発明による追跡システムの第2の好ましい実施例の概略図である。
【図5】第2の好ましい実施例の対象デバイスとサーバのそれぞれのブロック図である。
【図6】本発明による、図4に示された追跡システムを使用して実装されるべき追跡方法の第2の好ましい実施例の流れ図である。
【符号の説明】
【0084】
1 対象デバイス
2 追跡デバイス
7 サーバ
11 位置決定モジュール
12 通信モジュール
13 処理モジュール
14 メモリモジュール
15 入力モジュール
16 ディスプレイモジュール
21 入力モジュール
22 通信モジュール
23 処理モジュール
24 ディスプレイモジュール
71 ネットワーキングモジュール
72 処理モジュール
73 GISモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
A)対象デバイス(1)が自分の位置情報を取得できるようにするステップと、
B)前記対象デバイス(1)が、ステップA)において前記対象デバイスにより取得された前記位置情報と、ウェブサイト上の電子地図を含むウェブページの位置とを含むユニフォームリソースロケータ(URL)を生成できるようにするステップと
を含むことを特徴とする追跡方法。
【請求項2】
C)前記対象デバイス(1)が、ステップB)において前記対象デバイスにより生成された前記URLを、追跡デバイス(2)に送信できるようにするステップと、
D)前記追跡デバイス(2)が、ステップC)において前記対象デバイス(1)により送信された前記URLを使用して、前記電子地図を含むウェブページにアクセスできるようにするステップとをさらに含み、
前記電子地図を含むウェブページが、電子地図と、前記電子地図上における前記対象デバイス(1)の位置の表示とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。
【請求項3】
ステップC)において、前記対象デバイス(1)が、前記URLを、ショートメッセージングサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、電子メール(eメール)のうちの1つを介して前記追跡デバイス(2)に送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の追跡方法。
【請求項4】
ステップC)において、前記対象デバイス(1)が、前記URLを、GSM電気通信ネットワークを通じて前記追跡デバイス(2)に送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の追跡方法。
【請求項5】
前記ウェブサイトがサーバ(7)によってホストされ、
ステップD)は、
d1)前記追跡デバイス(2)が、前記URLを使用して、前記電子地図を含むウェブページにアクセスできるようにするサブステップと、
d2)前記サーバ(7)が、前記URL内に含まれる前記位置情報に基づいて、前記電子地図を含むウェブページを作成できるようにするサブステップとをさらに含む
ことを特徴とする請求項2に記載の追跡方法。
【請求項6】
前記サーバ(7)が、自分のデータベースと別のサーバのデータベースのうちの1つから前記電子地図を取り出す
ことを特徴とする請求項5に記載の追跡方法。
【請求項7】
E)前記追跡デバイス(2)が、ステップA)より前に前記対象デバイス1にコマンドを発行できるようにするステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項2に記載の追跡方法。
【請求項8】
ステップE)において、前記コマンドが、不在着信、テキストメッセージ、およびデュアルトーンマルチ周波数(DTMF)信号のうちの1つの形式である
ことを特徴とする請求項7に記載の追跡方法。
【請求項9】
ステップE)において、前記コマンドが、前記追跡デバイス(2)のデバイスIDを含み、
ステップA)において、前記追跡デバイス(2)の前記デバイスIDの確認が成功した場合のみ前記対象デバイス(1)が自分の前記位置情報を取得するように、前記対象デバイス(1)が、前記追跡デバイス(2)の前記デバイスIDを確認することができる
ことを特徴とする請求項7に記載の追跡方法。
【請求項10】
前記追跡デバイス(2)の前記デバイスIDが、前記追跡デバイス(2)の電話番号である
ことを特徴とする請求項9に記載の追跡方法。
【請求項11】
C)前記対象デバイス(1)が、ステップB)において前記対象デバイスにより生成された前記URLを使用して、前記ウェブサイト上の前記電子地図を含むウェブページにアクセスできるようにするステップをさらに含み、
前記電子地図を含むウェブページが、電子地図と、前記電子地図上における前記対象デバイス(1)の位置の表示とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。
【請求項12】
前記ウェブサイトがサーバ(7)によってホストされ、
ステップC)は、
c1)前記対象デバイス(1)が、前記URLを使用して、前記電子地図を含むウェブページにアクセスできるようにするサブステップと、
c2)前記サーバ(7)が、前記URL内の前記位置情報に基づいて、前記電子地図を含むウェブページを作成できるようにするサブステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の追跡方法。
【請求項13】
前記サーバ(7)が、自分のデータベースと別のサーバのデータベースのうちの1つから前記電子地図を取り出す
ことを特徴とする請求項12に記載の追跡方法。
【請求項14】
ステップB)において、前記対象デバイス(1)が、前記URLを、ハイパーリンクとして生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。
【請求項15】
ステップA)は、前記対象デバイス(1)が、前記対象デバイスにより取得された前記位置情報を、暗号化できるようにするサブステップを含み、
ステップB)において、前記URLが、前記暗号化された位置情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。
【請求項16】
ステップA)において、前記対象デバイス(1)が、全地球測位システム(GPS)サービスプロバイダから自分の前記位置情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。
【請求項17】
ステップA)において前記対象デバイス(1)により取得された前記位置情報が、前記対象デバイス(1)の緯度、経度、速度、方向、方位のうちの少なくとも1つと、前記対象デバイス(1)によって前記位置情報が取得された日時とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の追跡方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−3283(P2010−3283A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−266772(P2008−266772)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(508309496)笠基企業業股▲フン▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】