説明

遊星マグネットギアドライブ式発電機及び該遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置

【課題】本発明は、自然エネルギーから電力への変換効率が高く、かつ、低騒音を実現でき、保守性にも優れる遊星マグネットギアドライブ式発電機を提供する。
【解決手段】本発明の遊星マグネットギアドライブ式発電機1は、自然力により回転駆動される回転軸102の回転力を受け、回転軸102と同軸に配置した遊星マグネットギアドライブ機構3のプラネタリーマグネットギア12、ピニオンマグネットギア14を経てサンマグネットギア15の回転を前記回転軸102の回転より高速となるように非接触で駆動し、発電機軸2により回転可能に軸支され、かつ、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギア15の回転に連動して回転する発電機構4を構成する円環状のアッパーマグネット24、アンダーマグネット26による磁束をこれらの間に非接触、かつ、固定状態で対向配置した円板状のコイル体30のコイルに鎖交させて、前記コイルに大きな発電出力を誘起させるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊星マグネットギアドライブ式発電機及び該遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、近年注目されている風力発電装置においては、自然エネルギーである風力を利用して風車を回転させ、風車の回転力を利用して発電機により発電し、自然エネルギーである風力に基づく電力を得て各種負荷設備に電力供給を行っていることは周知の通りである。
【0003】
このような風力発電装置のうち、特に垂直軸・垂直翼型の風車を用いる風力発電装置においては、支柱の上部に風車を配置しその直下に円盤型発電機を同軸に配置して、風車の回転力を円盤型発電機に伝達し、円盤型発電機内において一方を固定し他方を回転可能とした磁石、コイル間に生じる相対速度に基づく発電出力を得る構造のものが多い。
【0004】
そして、風力エネルギーを効率良く利用し、より大きい発電出力を得るためには、磁石、コイル間に生じる相対速度を大きくすることが要請されるところである。
【0005】
さらに、風力発電装置に用いる発電機としては、風力発電装置が市街地等、多くの住民が居住する地域に設置されることも多いことから、可能な限り低騒音であり、かつ、保守性にも優れることも要請されるところである。
【0006】
特許文献1には、ダリウス翼の風車と、サボニウス翼の風車とを組み合わせるとともに、これら二つの風車と発電機との間に通常のギアを用いた遊星伝動機構を設け、遊星伝動機構によりダリウス翼及びサボニウス翼の回転を効率的に電気エネルギーに変換することを狙った風力発電装置が提案されている。
【0007】
しかし、特許文献1の風力発電装置における発電機を駆動する遊星伝動機構は通常のギアを用いた構成であり、騒音の点、保守性の点が危惧されるところであり、この特許文献1を含め、風力発電装置に用いて好適な電力への変換効率が高く、かつ、低騒音を実現でき、保守性にも優れるような遊星マグネットギアドライブ式の発電機は見当たらないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−113562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする問題点は、上述したように自然エネルギーから電力への変換効率が高く、かつ、低騒音を実現でき、保守性にも優れるような遊星マグネットギアドライブ式の発電機が存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機は、自然力により回転駆動される回転軸の回転力を受け、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支したサンマグネットギアの回転を前記回転軸の回転より高速となるように駆動するマグネットギアを用いた遊星マグネットギア増速機構と、前記発電機軸により回転可能に軸支され、かつ、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状でコイルを搭載したコイル体と、を有し、前記サンマグネットギアとともに高速駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させる発電機構と、を有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、自然力により回転駆動される回転軸を駆動源とし、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構により回転軸の回転を非接触で増幅した回転出力を得て発電機構に伝達して、発電機構のアッパーマグネット、アンダーマグネットとコイル体との相対速度を大きくしてコイル体のコイルに発電出力を誘起するように構成しているので、自然エネルギーから電力への変換効率が高く、かつ、通常のギアを用いた遊星歯車機構を使用する場合に比べ機械的損失低減、低騒音を実現でき、保守性にも優れる遊星マグネットギアドライブ式発電機を提供することができる。
【0012】
また、本発明によれば、円盤型同軸反転式発電機における機械的損失低減、低騒音構造の実現、保守性の向上を図れるとともに、発電出力が極めて大きく(すなわち、風力エネルギーの電力への変換効率が大きく)、実用価値の高い垂直軸・垂直翼型の風車構造で、遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機の外観を示す概略斜視図である。
【図2】図2は本実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機の概略分解斜視図である。
【図3】図3は本実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機の動作説明図である。
【図4】図4は本実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機における遊星マグネットギア増速機構のプラネタリーマグネットギア、ピニオンマグネットギア、サンマグネットギアの非接触による回転状態を底面側から見た概略説明図である。
【図5】図5は本実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置の部分切欠正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、自然エネルギーから電力への変換効率が高く、かつ、低騒音を実現でき、保守性にも優れる遊星マグネットギアドライブ式発電機を提供するという目的を、自然力により回転駆動される回転軸を駆動源とするとともに、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構と、前記遊星マグネットギア増速機構により駆動されて発電出力を誘起する発電機構と、を有する遊星マグネットギアドライブ式発電機であって、前記遊星マグネットギア増速機構は、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支され、前記回転軸の回転力を受けて回転駆動される円盤状のマグネットギアケースと、前記マグネットギアケース内でその下面に添着した円環状で内周部に多数の磁石を配列したプラネタリーマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸に対してプラネタリーキャリアーを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギアの磁石による磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した複数個の円形のピニオンマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸により回転可能に軸支され、前記各ピニオンマグネットギアの磁石の磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した円形のサンマグネットギアとを具備し、前記プラネタリーマグネットギア、ピニオンマグネットギア、サンマグネットギアのマグネットギア比を、前記回転軸が1回転するときサンマグネットギアが2回転する値とし、前記発電機構は、前記マグネットギアケースの下部において、前記発電機軸により各々回転可能に軸支された円盤状のアッパーケース、アンダーケースを接合し中空円盤状に形成され、アッパーケースを前記サンマグネットギアに連結したケース体と、前記ケース体内において、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に応じて前記ケース体とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記ケース体内において、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状で発電用のコイルを搭載したコイル体と、前記コイルに一端を接続し前記発電機軸内を経て外部に導出した電力ケーブルと、を有し、前記サンマグネットギアとともに前記回転軸の回転数の2倍の回転数で駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させ、前記電力ケーブルを経て発電出力を外部に送電する構成により実現した。
【実施例】
【0015】
以下に本発明の実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機及びこの遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
本発明の実施例に係る遊星マグネットギアドライブ式発電機(以下「発電機」という)1は、図1、図2に示すように、自然力により回転駆動される回転軸102を駆動源とするとともに、前記回転軸102と同軸に、かつ、固定状態に配置した発電機軸2に取り付けた遊星マグネットギア増速機構3と、前記遊星マグネットギア増速機構3により駆動されて発電出力を誘起する発電機構4と、を有している。
【0017】
前記遊星マグネットギア増速機構3は、前記回転軸102と同軸に配置した発電機軸2により上部ベアリング5を介して回転可能に軸支され、前記回転軸102の回転力を受けてこの回転軸102と一体的に回転駆動される下方が開口した円形皿状で全体として円盤状に形成したマグネットギアケース11と、前記マグネットギアケース11内でその下面に添着した円環状で内周部に多数の磁石をN極、S極が交互となるように全周にわたって円形に配列した円環状のプラネタリーマグネットギア12と、前記マグネットギアケース11内で、前記発電機軸2に中心部を取り付けた略十字形状のプラネタリーキャリアー13の4個の突出端部13aに各々軸支ピン13bを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギア12の磁石による磁力により非接触(例えば間隔0.5〜1mm等)で回転駆動される外周部に多数の磁石をN極、S極が交互となるように配列した複数個、例えば4個の円形のピニオンマグネットギア14と、前記マグネットギアケース11内で、前記発電機軸2により後述する円盤状のアッパーケース21とともに中間部ベアリング6を介して回転可能に軸支され、前記各ピニオンマグネットギア14の磁石の磁力により非接触(例えば間隔0.5〜1mm等)で回転駆動される外周部に多数の磁石をN極、S極が交互となるように全周にわたって配列した円形のサンマグネットギア15とを具備している。
【0018】
前記プラネタリーマグネットギア12、ピニオンマグネットギア14、サンマグネットギア15のマグネットギア比を、例えば、前記回転軸102が1回転、従って前記プラネタリーマグネットギア12が1回転するとき、サンマグネットギア15が2回転する値に設定している。
【0019】
すなわち、遊星マグネットギア増速機構3のマグネットギア比を、1:2に設定している。
【0020】
前記マグネットギアケース11の上端部には、上部ベアリング5を収納する上部軸受筒部11aが設けられ、この上部軸受筒部11aに対して前記回転軸102の下端部に設けた円形フランジ部102aを接合し、ボルト8を用いて前記回転軸102をマグネットギアケース11に一体に連結している。
【0021】
前記発電機構4は、前記マグネットギアケース11の下部において、前記発電機軸2に対して中間部ベアリング6を用いて回転可能に軸支された下方が開口した円形皿状で全体として円盤状のアッパーケース21と、前記発電機軸2に対して下部ベアリング7を用いて回転可能に軸支された上方が開口した円形皿状で全体として円盤状のアンダーケース22とを具備し、前記アッパーケース21、アンダーケース22を互いに接合し、中空円盤状としたケース体23を有している。
【0022】
前記ケース体23内には、一定の間隔をもって上下平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギア15の回転に応じて前記ケース体23とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット24、円環状のアンダーマグネット26を配置している。
【0023】
また、前記ケース体23内には、前記発電機軸2により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット24、アンダーマグネット26の間にこれらに非接触で、かつ、平行に対向配置した円板状で発電用のコアレス型のコイルを搭載したコイル体30を前記発電機軸2により中心部を固定支持する状態で配置している。
【0024】
前記アッパーマグネット24は、アッパーマグネット支持円板25に多数のマグネットMgをN極、S極が円周全体にわたって交互に並ぶ配列で固着し、アッパーマグネット支持円板25を前記アッパーケース21の内底面に接着等により同心配置に添着し、多数のマグネットMgをコイル体30の上面側に臨ませている。
【0025】
前記アンダーマグネット26は、アンダーマグネット支持円板27に多数のマグネットMgをN極、S極が円周全体にわたって交互に並ぶ配列で固着し、アンダーマグネット支持円板27を前記アンダーケース22の内底面に接着等により同心配置に添着し、多数のマグネットMgをコイル体30の下面側に臨ませている。
【0026】
また、前記アッパーマグネット24の多数のマグネットMgと、前記アンダーマグネット26の多数のマグネットMgとは、前記コイル体30を挟んで異磁極(N極とS極)が円周方向に交互に上下対向する配置としている。
【0027】
さらに、前記発電機構4は、前記コイル体30のコイルに一端を接続し、前記発電機軸2内を経て外部に導出した電力ケーブル31を備えている。
前記ケース体23を構成する前記アンダーケース22の下部には、円筒状の取り付け軸筒部32がアンダーケース22と同心でかつ一体に設けられ、この取り付け軸筒部32を詳細は後述する支持用支柱105の上端部に回転可能に嵌装している。
【0028】
尚、図2に点線で示す発電機軸2は、説明の便宜上、実際よりも軸方向の長さを大きく表示しているが、発電機1内の実際の長さは、図1に示すマグネットギアケース11、ケース体23及び取り付け軸筒部32の中心部を垂直方向に貫く長さであることは言うまでもない。
【0029】
次に、上述した本実施例に係る発電機1の発電動作について、図3、図4を参照して説明する。
【0030】
本実施例に係る発電機1において、前記回転軸102が例えば図3に示す矢印a方向(反時計回り方向)に回転駆動されると、この回転軸102に一体に連結した遊星マグネットギア増速機構3を構成するマグネットギアケース11及びその内部のプラネタリーマグネットギア12も上部ベアリング5に軸支されて矢印a方向に回転駆動される。
【0031】
前記プラネタリーマグネットギア12が、矢印a方向に回転駆動されると、マグネットギアケース11内において前記プラネタリーマグネットギア12と非接触に配置した4個のピニオンマグネットギア14は、前記プラネタリーマグネットギア12の磁力(反発力又は吸引力)により各々軸支ピン13bの回りをやはり矢印a方向(反時計回り方向)に回転駆動される。
【0032】
前記マグネットギアケース11内の中心部に、前記各ピニオンマグネットギア14と非接触に配置した前記サンマグネットギア15は、前記中間部ベアリング6に軸支されて前記各ピニオンマグネットギア14の磁力(反発力又は吸引力)により前記矢印a方向(反時計回り方向)とは反対の矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動され、同時に発電機構4を構成するアッパーケース21、アンダーケース22からなるケース体23も前記サンマグネットギア15とともに矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動される。
【0033】
このとき、既述したように、前記遊星マグネットギア増速機構3のマグネットギア比を1:2に設定しているので、前記回転軸102に対して前記サンマグネットギア15及び前記ケース体23は、2倍の回転速度で矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動される。
【0034】
尚、図4は、前記プラネタリーマグネットギア12、ピニオンマグネットギア14、サンマグネットギア15の非接触による回転状態を遊星マグネットギア増速機構3の底面側から見た状態を示すものである。
【0035】
このようにして、前記ケース体23内のアッパーマグネット24、アンダーマグネット26も前記回転軸102に対して2倍の回転速度で矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動される(2倍増速)。
【0036】
これにより、前記アッパーマグネット24、アンダーマグネット26と、固定配置したコイル体30のコイルとの相対速度は、単にコイル体30に対向させた円盤状配置のマグネットを前記回転軸102と同じ回転速度で回転駆動する場合に比べ2倍となり、前記アッパーマグネット24、アンダーマグネット26間の磁束が鎖交する前記コイル体30のコイルに4倍の発電出力を生成することができる(発電出力は、マグネットとコイルとの相対速度の2乗に比例する)。
【0037】
前記コイル体30のコイルに生成した発電出力は、前記電力ケーブル31を経て発電機1の外部に送電される。
【0038】
本実施例に係る発電機1によれば、前記遊星マグネットギア増速機構3により、前記回転軸102の回転をサンマグネットギア15を経て2倍に増速し、発電機構4のアッパーマグネット24、アンダーマグネット26に伝達することで、コイル体30のコイルに4倍の発電出力を生成するように構成しているので、発電出力が極めて大きい(すなわち、自然エネルギーの電力への変換効率が大きい)発電機1を得ることができる。
【0039】
尚、前記遊星マグネットギア増速機構3のマグネットギア比としては、上述したような1:2に設定する場合の他、前記プラネタリーマグネットギア12、ピニオンマグネットギア14、サンマグネットギア15のマグネット配列個数の変更により、マグネットギア比を、例えば1:1.1〜1:20のように種々に変更して、これらのマグネットギア比に対応した発電出力をコイル体30のコイルに生成し、前記電力ケーブル31を経て発電機1の外部に送電することも可能である。
【0040】
また、本実施例に係る発電機1によれば、前記遊星マグネットギア増速機構3において、前記プラネタリーマグネットギア12からピニオンマグネットギア14への回転力伝達、及び、ピニオンマグネットギア14からサンマグネットギア15への回転力伝達をいずれも磁力を利用した非接触で行う構成としているので、従来公知の通常のギアを用いた遊星歯車機構により前記回転軸102の回転を増速する場合に比べ、機械的接触部分が減少し、摩耗等の機械的損失低減を図り、かつ、機械的接触部分低減による低騒音構造の実現を図ることができるという顕著な効果を奏する。
【0041】
さらには、前記遊星マグネットギア増速機構3の機構部分に潤滑油を含ませることも不要となり、発電機1自体の保守性の向上を図ることもできる。
【0042】
次に、図5を参照して本実施例に係る発電機1を用いた風力発電装置100について説明する。
【0043】
前記風力発電装置100は、例えば市街地、市街地の郊外、山間部、海岸部等の各所の設置箇所に垂直に立設される中空の支持用支柱105と、この支持用支柱105の上端部に前記取り付け軸筒部32を介して配置される前記発電機1と、この発電機1上に配置される例えばジャイロミル形(垂直軸・垂直翼型)の風車101と、を有している。
【0044】
前記取り付け軸筒部32は、前記アンダーケース22に同軸配置にかつ一体に取り付けた回転軸筒部32aと、この回転軸筒部を回転可能に支持する固定軸筒部32bとを具備し、固定軸筒部32bを前記支持用支柱105の上端から内方に嵌装し、支持用支柱105の外周側から固定ボルト33をねじ込んで固定軸筒部32bを支持用支柱105と同軸配置に固定するように構成している。
【0045】
また、前記発電機軸2は、支持用支柱105の上端中央部において固定軸筒部32bにより垂直配置に固定支持するように構成している。
【0046】
前記風車101は、前記発電機1のマグネットギアケース11に下部が連結される風車軸としての回転軸102と、この回転軸102から側方に所定の間隔(回転軸102から120度間隔の放射状配置で突設した上下一組ずつ、3組のアーム103と、上下一組ずつの各アーム103の突出端により各々支持した垂直配置で、かつ、長さ方向と直交する方向の断面又は端面形状を流線形状とした3枚のブレード104と、を有している。
【0047】
前記各ブレード104の裏面には、風力エネルギーを裏面側から効率よく捉えるための開口部104aを設けている。
【0048】
前記ブレード104は、その大型化及び強風時における強度確保、及び、重量軽減のため、ブレード104自体の外形部をアルミニウム合金、チタン合金、炭素繊維素材、FRP(強化プラスチック)素材等から選ばれる素材で形成し、その内部に発泡ウレタン、強化発泡スチロール等を注入して、前記ブレード104内部の強化を図っている。さらに、前記ブレード104の外径部の成形には、ベンダー等による折り曲げ加工、型枠等による一体成型の技術を採用している。
【0049】
また、前記風力発電装置100においては、前記発電機1から導出した電力ケーブル31を、支持用支柱105内に挿通し、適宜箇所から引き出して図示しないコントローラに接続し、前記発電機1の発電出力をコントローラに送電するように構成している。
【0050】
次に、本実施例に係る発電機1を用いた風力発電装置100の発電動作について説明する。
【0051】
前記風力発電装置100は、自然エネルギーである風力による前記風車101の回転力を、前記回転軸102を介して遊星マグネットギア増速機構3を構成するマグネットギアケース11及びプラネタリーマグネットギア12に伝達し、既述したように、前記回転軸102の回転をサンマグネットギア15を経て2倍に増速し、発電機構4における前記ケース体23内のアッパーマグネット24、アンダーマグネット26に伝達し、これらアッパーマグネット24、アンダーマグネット26を前記回転軸102に対して2倍の回転速度で矢印b方向(時計回り方向)に回転駆動することで、コイル体30のコイルに既述した如く通常の4倍の発電出力を生成し、電力ケーブル31を経て外部に送電するように構成しているので、自然エネルギーである風力エネルギーの電力への変換効率が大きい風力発電装置100を得ることができる。
【0052】
また、本実施例に係る発電機1を用いた風力発電装置100によれば、前記発電機1において既述したような機械的損失低減、低騒音構造の実現、保守性の向上をも図ることができる利点も存する。
尚、前記風力発電装置100において、前記風車101のブレード104として3枚構造の場合を説明したが、これに限らず、2枚構造としたり、4枚、6枚、・・・等、さらに多数枚構造とした風車101を使用することも可能である。
【0053】
尚、前記遊星マグネットギアドライブ式発電機1におけるマグネットギア比は、マグネット配列個数の変更により例えば1:n(nは正の数、例えば1:1.1〜1:20等、さらにはnは理論的に可能範囲の正の数)のように種々に変更して、これらのマグネットギア比に対応したその2乗倍に相当する発電出力を外部に送電するよう構成することも可能である。
また、このように構成した遊星マグネットギアドライブ式発電機1を用いて、マグネットギア比の2乗倍に相当する発電出力を得る風力発電装置100を構成することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明の遊星マグネットギアドライブ式発電機は、上述したような風力発電装置に適用する場合の他、自然エネルギーである水力により回転する水車の回転力を利用して、大きな発電出力を得る水車発電装置等にも適用可能である。また、自転車、バイク自動車のダイナモ、水力のタービン発電機、蒸気タービン発電機、プロペラ式発電機等、回転エネルギーから電力エネルギーに変換する発電機としても応用可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 遊星マグネットギアドライブ式発電機
2 発電機軸
3 遊星マグネットギア増速機構
4 発電機構
5 上部ベアリング
6 中間部ベアリング
7 下部ベアリング
8 ボルト
11 マグネットギアケース
11a 上部軸受筒部
12 プラネタリーマグネットギア
13 プラネタリーキャリアー
13a 突出端部
13b 軸支ピン
14 ピニオンマグネットギア
15 サンマグネットギア
21 アッパーケース
22 アンダーケース
23 ケース体
24 アッパーマグネット
25 アッパーマグネット支持円板
26 アンダーマグネット
27 アンダーマグネット支持円板
30 コイル体
31 電力ケーブル
32 取り付け軸筒部
32a 回転軸筒部
32b 固定軸筒部
33 固定ボルト
100 風力発電装置
101 風車
102 回転軸
102a 円形フランジ部
103 アーム
104 ブレード
104a 開口部
105 支持用支柱
Mg マグネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自然力により回転駆動される回転軸の回転力を受け、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支したサンマグネットギアの回転を前記回転軸の回転より高速となるように駆動するマグネットギアを用いた遊星マグネットギア増速機構と、
前記発電機軸により回転可能に軸支され、かつ、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状でコイルを搭載したコイル体と、を有し、前記サンマグネットギアとともに高速駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させる発電機構と、
を有することを特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機。
【請求項2】
自然力により回転駆動される回転軸を駆動源とするとともに、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構と、前記遊星マグネットギア増速機構により駆動されて発電出力を誘起する発電機構と、を有する遊星マグネットギアドライブ式発電機であって、
前記遊星マグネットギア増速機構は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支され、前記回転軸の回転力を受けて回転駆動される円盤状のマグネットギアケースと、前記マグネットギアケース内でその下面に添着した円環状のプラネタリーマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸に対してプラネタリーキャリアーを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギアにより非接触で回転駆動される円形のピニオンマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸により回転可能に軸支され、前記ピニオンマグネットギアにより非接触で回転駆動される円形のサンマグネットギアとを具備し、前記サンマグネットギアの回転を前記回転軸の回転より高速となるように駆動し、
前記発電機構は、
前記マグネットギアケースの下部において、前記発電機軸により各々回転可能に軸支された円盤状のアッパーケース、アンダーケースを接合し中空円盤状に形成され、アッパーケースを前記サンマグネットギアに連結したケース体と、前記ケース体内において、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に応じて前記ケース体とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記ケース体内において、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状で発電用のコイルを搭載したコイル体と、前記コイルに一端を接続し前記発電機軸内を経て外部に導出した電力ケーブルと、を有し、前記サンマグネットギアとともに高速駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させ、前記電力ケーブルを経て発電出力を外部に送電する構成としたこと、
を特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機。
【請求項3】
自然力により回転駆動される回転軸を駆動源とするとともに、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構と、前記遊星マグネットギア増速機構により駆動されて発電出力を誘起する発電機構と、を有する遊星マグネットギアドライブ式発電機であって、
前記遊星マグネットギア増速機構は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支され、前記回転軸の回転力を受けて回転駆動される円盤状のマグネットギアケースと、前記マグネットギアケース内でその下面に添着した円環状で内周部に多数の磁石を配列したプラネタリーマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸に対してプラネタリーキャリアーを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギアの磁石による磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した複数個の円形のピニオンマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸により回転可能に軸支され、前記各ピニオンマグネットギアの磁石の磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した円形のサンマグネットギアとを具備し、前記プラネタリーマグネットギア、ピニオンマグネットギア、サンマグネットギアのマグネットギア比を、前記回転軸が1回転するときサンマグネットギアが2回転する値とし、
前記発電機構は、
前記マグネットギアケースの下部において、前記発電機軸により各々回転可能に軸支された円盤状のアッパーケース、アンダーケースを接合し中空円盤状に形成され、アッパーケースを前記サンマグネットギアに連結したケース体と、前記ケース体内において、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に応じて前記ケース体とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記ケース体内において、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状で発電用のコイルを搭載したコイル体と、前記コイルに一端を接続し前記発電機軸内を経て外部に導出した電力ケーブルと、を有し、前記サンマグネットギアとともに前記回転軸の回転数の2倍の回転数で駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させ、前記電力ケーブルを経て発電出力を外部に送電する構成としたこと、
を特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機。
【請求項4】
設置箇所に垂直に立設さる支持用支柱と、この支持用支柱の上端に配置する遊星マグネットギアドライブ式発電機と、この遊星マグネットギアドライブ式発電機上に配置した前記遊星マグネットギアドライブ式発電機を駆動する垂直軸・垂直翼型の風車と、を有する風力発電装置であって、
前記風車は、
回転軸と、回転軸から側方に所定の間隔をもって突設した上下一組ずつ、複数組のアームと、上下一組ずつの各アームにより各々支持した垂直配置の複数枚のブレードと、を有し、ブレードに作用する風力エネルギーにより回転軸を回転させ、
前記遊星マグネットギアドライブ式発電機は、
前記回転軸の回転力を受け、前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支したサンマグネットギアの回転を前記回転軸の回転より高速となるように駆動するマグネットギアを用いた遊星マグネットギア増速機構と、
前記発電機軸により回転可能に軸支され、かつ、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状でコイルを搭載したコイル体と、を有し、前記サンマグネットギアとともに高速駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させる発電機構と、
を有することを特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置。
【請求項5】
設置箇所に垂直に立設さる支持用支柱と、この支持用支柱の上端に配置する遊星マグネットギアドライブ式発電機と、この遊星マグネットギアドライブ式発電機上に配置した前記遊星マグネットギアドライブ式発電機を駆動する垂直軸・垂直翼型の風車と、を有する風力発電装置であって、
前記風車は、
回転軸と、回転軸から側方に所定の間隔をもって突設した上下一組ずつ、複数組のアームと、上下一組ずつの各アームにより各々支持した垂直配置の複数枚のブレードと、を有し、ブレードに作用する風力エネルギーにより回転軸を回転させ、
前記遊星マグネットギアドライブ式発電機は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構と、前記遊星マグネットギア増速機構により駆動されて発電出力を誘起する発電機構と、を有し、
前記遊星マグネットギア増速機構は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支され、前記回転軸の回転力を受けて回転駆動される円盤状のマグネットギアケースと、前記マグネットギアケース内でその下面に添着した円環状のプラネタリーマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸に対してプラネタリーキャリアーを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギアにより非接触で回転駆動される円形のピニオンマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸により回転可能に軸支され、前記ピニオンマグネットギアにより非接触で回転駆動される円形のサンマグネットギアとを具備し、前記サンマグネットギアの回転を前記回転軸の回転より高速となるように駆動し、
前記発電機構は、
前記マグネットギアケースの下部において、前記発電機軸により各々回転可能に軸支された円盤状のアッパーケース、アンダーケースを接合し中空円盤状に形成され、アッパーケースを前記サンマグネットギアに連結したケース体と、前記ケース体内において、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に応じて前記ケース体とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記ケース体内において、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状で発電用のコイルを搭載したコイル体と、前記コイルに一端を接続し前記発電機軸内を経て外部に導出した電力ケーブルと、を有し、前記サンマグネットギアとともに高速駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させ、前記電力ケーブルを経て発電出力を外部に送電する構成としたこと、
を特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機を用いた風力発電装置。
【請求項6】
設置箇所に垂直に立設さる支持用支柱と、この支持用支柱の上端に配置する遊星マグネットギアドライブ式発電機と、この遊星マグネットギアドライブ式発電機上に配置した前記遊星マグネットギアドライブ式発電機を駆動する垂直軸・垂直翼型の風車と、を有する風力発電装置であって、
前記風車は、
回転軸と、回転軸から側方に所定の間隔をもって突設した上下一組ずつ、3組のアームと、上下一組ずつの各アームにより各々支持した垂直配置の3枚のブレードと、を有し、3枚のブレードに作用する風力エネルギーにより回転軸を回転させ、
前記遊星マグネットギアドライブ式発電機は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸に取り付けた遊星マグネットギア増速機構と、前記遊星マグネットギア増速機構により駆動されて発電出力を誘起する発電機構と、を有し、
前記遊星マグネットギア増速機構は、
前記回転軸と同軸に配置した発電機軸により回転可能に軸支され、前記回転軸の回転力を受けて回転駆動される円盤状のマグネットギアケースと、前記マグネットギアケース内でその下面に添着した円環状で内周部に多数の磁石を配列したプラネタリーマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸に対してプラネタリーキャリアーを介して回転可能に取り付けられ、前記プラネタリーマグネットギアの磁石による磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した複数個の円形のピニオンマグネットギアと、前記マグネットギアケース内で、前記発電機軸により回転可能に軸支され、前記各ピニオンマグネットギアの磁石の磁力により非接触で回転駆動される外周部に多数の磁石を配列した円形のサンマグネットギアとを具備し、前記プラネタリーマグネットギア、ピニオンマグネットギア、サンマグネットギアのマグネットギア比を、前記回転軸が1回転するときサンマグネットギアが2回転する値とし、
前記発電機構は、
前記マグネットギアケースの下部において、前記発電機軸により各々回転可能に軸支された円盤状のアッパーケース、アンダーケースを接合し中空円盤状に形成され、アッパーケースを前記サンマグネットギアに連結したケース体と、前記ケース体内において、一定の間隔をもって平行状態に対向配置され、前記サンマグネットギアの回転に応じて前記ケース体とともに連動して回転する円環状のアッパーマグネット及び円環状のアンダーマグネットと、前記ケース体内において、前記発電機軸により固定支持されるとともに、前記アッパーマグネット、アンダーマグネットの間に非接触で対向配置した円板状で発電用のコイルを搭載したコイル体と、前記コイルに一端を接続し前記発電機軸内を経て外部に導出した電力ケーブルと、を有し、前記サンマグネットギアとともに前記回転軸の回転数の2倍の回転数で駆動される前記アッパーマグネット、アンダーマグネットによる磁束と前記コイルとの鎖交により前記コイルに発電出力を誘起させ、前記電力ケーブルを経て発電出力を外部に送電する構成としたこと、
を特徴とする遊星マグネットギアドライブ式発電機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−62910(P2012−62910A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205174(P2010−205174)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(308023963)株式会社WINPRO (3)
【Fターム(参考)】