説明

運転支援装置

【課題】 運転支援装置の車外への持ち出しをより確実に検知することが可能な運転支援装置を提供すること。
【解決手段】 運転支援装置Aにおいて、制御手段5は、走路履歴と電源遮断時の車両位置とを記録し、電源スイッチ(IGNスイッチ)10のオンなる入力に基づいて、電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致するか否かを判定し、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致すると判定される場合に、さらに現在の車両位置が前記走路履歴に記録された走路上に位置するか否かを判定し、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の車両位置が前記走路上に位置しないと判定される場合に、盗難対応動作として報知手段6の動作の少なくとも一部を規制する、または、車外への持ち出しがあったことを外部に報知してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両位置を検出する位置検出手段と、所定の運転支援情報を報知する報知手段と、前記車両位置に基づいて前記報知手段に前記運転支援情報を報知させる制御手段と、を少なくとも備える運転支援装置であって、特に盗難対応機能を備えた運転支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される運転支援装置には、自車両の現在位置に基づいて運転を支援する運転支援情報を視覚的あるいは聴覚的に報知するものが知られており、所定の目的地までの走路を表示して運転者を案内するナビゲーション装置や、「ヒヤリハット」と称される注意エリアに侵入したことを運転者に報知する運転支援装置等が知られている。
【0003】
かかる運転支援装置は、所有者が車両内に不在である時に盗難されやすく、また、車外に不法に持ち出された運転支援装置は新たに車両に取り付ければ支障なく使用することができるものであった。
【0004】
上述の問題点に着目した技術として、特許文献1には、電源の遮断時における自己位置を記録し、電源供給の開始を検出した場合には、前記電源の遮断時における自己位置と電力供給開始時の自己位置との差に基づいてカーナビゲーションユニット(運転支援装置)の取り外しによる移動を判定し、前記カーナビゲーションユニットの取り外しによる移動が行われたと判定される場合に、前記カーナビゲーションユニットの動作の規制、或いは移動があったことの通報を行うことが開示されている。
【特許文献1】特開2002−168633号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の方法による場合、自車両の位置を検出する位置検出手段(例えばGPSセンサ)の精度が悪い場合は、自車両の近くで新たに運転支援装置が他の車両に搭載され、電源が供給された場合には前記運転支援装置の車外への持ち出しがあったことが判定されない可能性があるという問題点があった。
【0006】
本発明は、この問題点に鑑みなされたものであり、盗難対応機能を有する運転支援装置において、運転支援装置の車外への持ち出しをより確実に検知することが可能な運転支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の運転支援装置は、前述の課題を解決するために、車両位置を検出する位置検出手段と、所定の運転支援情報を報知する報知手段と、前記車両位置に基づいて前記報知手段に前記運転支援情報を報知させる制御手段と、を少なくとも備える運転支援装置であって、前記制御手段は、走路履歴と電源遮断時の車両位置とを記録し、電源スイッチのオンなる入力に基づいて、電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致するか否かを判定し、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致すると判定される場合に、さらに現在の車両位置が前記走路履歴に記録された走路上に位置するか否かを判定し、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の車両位置が前記走路上に位置しないと判定される場合に、盗難対応動作として前記報知手段の動作の少なくとも一部を規制する、または、車外への持ち出しがあったことを外部に報知してなることを特徴とする。
【0008】
また、前記制御手段は、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の車両位置が前記走路上に位置しないと判定される場合に、所有者が認証されるか否かを判定し、前記所有者の認証がなされない場合に、前記盗難対応動作を実行することを特徴とする。
【0009】
また、前記制御手段は、通信手段を介して前記走路履歴を所定のサーバに送信し、前記現在の車両位置が前記走路履歴に記録された前記走路上に位置するか否かを判定する際に、前記サーバに記録される前記走路履歴を受信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、自車両の現在位置を検出する位置検出手段と、所定の運転支援情報を報知する報知手段と、前記自車両の現在位置に基づいて前記報知手段に前記運転支援情報を報知させる制御手段と、を少なくとも備える運転支援装置であって、特に盗難対応機能を備えた運転支援装置に関し、運転支援装置の車外への持ち出しをより確実に検知することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を「ヒヤリハット」と称される注意エリアに侵入したことを運転者に報知する運転支援装置に適用した実施の形態を添付図面に基づき説明する。
【0012】
図1を用いて運転支援装置の全体構成について説明する。運転支援装置Aは、通信手段1と、GPS受信部(位置検出手段)2と、操作手段3と、電源検出手段4と、制御手段5と、報知手段6と、から主に構成されている。一方、運転支援装置Aに後で詳述する注意エリアデータを配信するシステムとして、サーバ7がある。このサーバ7は、住民や車両の運転者(利用者)がパーソナルコンピュータ(パソコン)8や携帯電話機、あるいは通信機能付きカーナビゲーションシステム等からアクセスされ、ヒヤリハット情報からなる注意エリアデータが収集され、Bluetooth等の無線通信機能を有する携帯電話機(携帯端末機)9を介して運転支援装置Aに前記注意エリアデータを送信することが可能となる。なお、前記注意エリアデータは、注意を要する状態が発生する注意エリア(地図データあるいは緯度,経度データ)及びその注意エリアに関連付けられた状態にて記録された注意の種類に関するものであり、サーバ6内にハードディスク等の記録媒体に記録されるものである。前記注意エリアデータは、例えば、衝突事故が発生する頻度が大きい交差点や左折時の巻き込み事故が多発する交差点、あるいは急カーブが存在する個所、路面凍結する恐れあるエリア等の車両運転において、運転者が注意を促すことが必要なエリアを示すものである。
【0013】
通信手段1は、携帯電話機9との無線通信が可能であり、前記注意エリアデータをサーバ7から携帯電話機9を介して制御手段5へダウンロードするものである。また、通信手段1は、携帯電話機9から携帯電話機9毎に記憶される個人認証情報を受信し、制御手段5に送信するものである。なお、個人認証手段として携帯電話機9を用いる場合は、個人認証情報としては例えば電話番号等が考えられる。
【0014】
GPS受信部2は、GPS用受信アンテナを備え、前記受信アンテナで受信した人工衛星からの車両の位置情報を制御手段5へ供給するものである。
【0015】
操作手段3は、報知手段5での報知内容等を選択,決定するものであり、操作スイッチやワイヤレスリモコン等の遠隔操作部からなる。
【0016】
電源検出手段4は、車両のイグニッション(IGN)スイッチ(電源スイッチ)10のオン状態からオフ状態への移行及びオフ状態からオン状態への移行を検出するものであり、IGNスイッチ10の移行を検出すると、制御手段5へ検出信号を出力する。また、IGNスイッチ10は、一端が車両のバッテリー電源11へ、他端が電源検出手段4へ接続されている。
【0017】
制御手段5は、CPU,ROM,RAM及びI/O(入出力)インターフェイス等を有するマイクロコンピューターから主になる。制御手段5は、GPS受信部2によって受信した自車両位置を示す位置データと、携帯電話機9を介してダウンロードされた前記注意エリアデータとをマッチング処理し、このマッチング処理結果に応じて警告情報を報知手段5によって報知するものである。また、制御手段5は、ダウンロードされた前記注意エリアデータを保存するためのフラッシュメモリ等の記録手段5aを有し、前記注意エリアデータを加工し、保存することが可能となっている。また、記録手段5aは、運転支援装置Aの所有者を示す前記個人認証情報が記憶される。制御手段5は、運転支援装置Aが盗難等によって不正に車外に持ち出されたか否かを判定し、この判定結果に基づいて後述する盗難対応動作を実行させる盗難対応機能を有する。
【0018】
報知手段6は、例えばマトリクス型の液晶表示パネルや有機ELパネルからなり警告情報を表示する視覚情報確認手段である表示部6aと、警告情報を音声にて報知する聴覚情報確認手段であるスピーカ5bとを有し、制御手段5からの指示信号に応じて表示部6a及びスピーカ6bが動作する仕組みになっている。
【0019】
表示部6aは、車両の積算距離や残燃料、あるいは外気温等の各種車両情報を表示する第一の表示領域61と、通常運転状態や注意エリアデータに基づく警告情報の表示をなす第二の表示領域62とを備えている。図2は、車両の通常走行時における表示部6aの表示形態を示すものである。なお、第一の表示領域61にて表示する各種車両情報は、エンジンコントロールユニット(ECU)やエアーコントロールユニット等の各種ユニットから多重通信路を介して制御手段5へ入力されるもので、制御手段5は、所定の表示処理を実行することで各種車両情報を表示することが可能となる。また、表示部6aは、車両が、第二の表示領域62の背景色を通常走行時は「青」色、注意エリアに侵入した場合は「赤」色に表示色を変更し、利用者に注意を促す警告表示部である。
【0020】
図3は、例えば衝突多発個所を示す交差点である注意エリアに関する報知手段6の報知動作を示している。この場合、表示部6aは第二の表示領域62に交差点での衝突に注意を促す画像及び文字を表示するとともに背景の一部を「赤」色とし、スピーカ6bによって「交差点です。衝突に注意してください」なる警報が発せられる。
【0021】
次に、図4を用いて前記盗難対応機能における制御方法を説明する。制御手段5は、電源検出手段4からの検出信号によってIGNスイッチ10のオンなる入力を検出すると、
GPS受信部2及び記録手段5aから電源遮断時の位置データ,電源供給時の位置データ及び走路履歴データを取得する(ステップS1)。ここで、電源遮断時の位置データとは、電源検出手段4からの検出信号によってIGNスイッチ10のオフなる入力を検出した時の自車両位置を示す位置データである。制御手段5は、IGNスイッチ10のオフなる入力を検出すると、GPS受信部2より取得する自車両の位置データを前記電源遮断時の位置データとして記録手段5aに記録する。また、電源供給時の位置データとは、IGNスイッチ10のオンなる入力を検出した時にGPS受信部2から取得する自車両位置を示す位置データである。また、走路履歴データとは、過去にGPS受信部2から取得された位置データに基づいて得られる過去に走行した走路を示すものである。制御手段5は、前記走路履歴データを記録手段5aに記録する。なお、前記走路履歴データには過去に走行した全ての走路を記録するものであってもよく、また、所定回数以上走行した走行頻度の高い走路のみ前記走路履歴データに記録するものであってもよい。
【0022】
制御手段5は、ステップS1において上記の各種情報を取得すると、ステップS2において前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データが一致するか否かを判定する。制御手段5は、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致すると判定される場合には、ステップS3に移行する。また、制御手段5は、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致すると判定される場合には、運転支援装置Aの車外への持ち出しがあったとして後述するステップS5に移行する。なお、上記位置データの一致は、GPS受信部2の検出誤差を考慮して判定されるものである。
【0023】
次に、制御手段5は、ステップS3において、さらにGPS受信部2から取得される現在の位置データと前記走路履歴データとを比較し、前記現在の位置データが前記走路履歴データに記録される走路上に位置するか否かを判定する。かかる走路判定処理は、所定時間が経過するあるいは車両が所定距離走行するまで継続される。すなわち、前記走路判定処理は、車両が走行を開始してから前記走路履歴データに記録される走路上を走行している否かを判定するものである。運転支援装置Aが盗難され、他の車両に搭載される場合は、この他の車両は、運転支援装置Aの所有者の車両が過去に走行した走路以外の走路を走行する可能性が高い。したがって、実際は運転支援装置Aの車外への持ち出しが生じているにも関わらず、GPS受信部2の精度に起因してそれを前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとの比較判定によって検知できない場合であっても、前記走路判定によって運転支援装置Aの車外への持ち出しが生じている可能性を検知することができる。
【0024】
制御手段5は、ステップS3において、前記現在の位置データが前記走路履歴データに記録される走路上に位置すると判定される場合には、ステップS4に移行して報知手段6を通常動作させ、前記各種車両情報の表示及び前記警告情報の報知を行わせる。また、制御手段5は、ステップS3において、前記現在の位置データが前記走路履歴データに記録される走路上に位置しないと判定される場合には、ステップS5に移行する。
【0025】
制御手段5は、ステップS5に移行すると、通信手段1を介して携帯電話機9から前記個人認証情報を取得して前記個人認証情報が記録手段5aに登録される所有者を示す個人認証情報と一致するか否かを判定する。制御手段5は、取得された前記個人認証情報が所有者を示す前記個人認証情報と一致すると判定され、所有者が認証される場合にはステップS4に移行して報知手段6を通常動作させる。また、制御手段5は、ステップS5において前記個人認証情報が取得されない、あるいは取得した前記個人認証情報が所有者を示す前記個人認証情報と一致しないと判定され、所有者が認証されない場合にはステップS6に移行して盗難対応動作として報知手段6の機能の少なくとも一部を制限し、さらに、運転支援装置Aの車外への持ち出しを外部に報知する。ここで、報知手段6の機能の制限としては、例えば表示部6aを表示させない、あるいは「所有者の認証ができませんでした」等の特別の表示を行う。また、外部への報知方法としては、例えば通信手段1によって携帯電話機9あるいは無線通信が可能な他の通信端末を介して、運転支援装置Aが車外に持ち出された旨のテキストデータを所定のサーバあるいは所有者の通信端末に送信する。さらにはスピーカ6bによって音声で外部に報知するものであってもよい。なお、所有者が認証されるか否かの判定方法としては、所定のパスワードを入力して照合する方法であってもよい。
【0026】
かかる運転支援装置Aは、車両位置(位置データ)を検出するGPS受信部2と、所定の運転支援情報を報知する報知手段6と、前記位置データに基づいて報知手段6に前記運転支援情報を報知させる制御手段5と、を少なくとも備え、制御手段5は、前記走路履歴データと前記電源遮断時の位置データを記録手段5aに記録し、IGNスイッチ10のオンなる入力に基づいて、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致するか否かを判定し、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致すると判定される場合に、さらに前記現在の位置データが前記走路履歴データに記録された走路上に位置するか否かを判定し、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の位置データが前記走路上に位置しないと判定される場合に、前記盗難対応動作として報知手段6の動作の少なくとも一部を規制する、または、車外への持ち出しがあったことを外部に報知してなることを特徴とする。
【0027】
かかる特徴点により、運転支援装置Aは、実際は運転支援装置Aの車外への持ち出しが生じているにも関わらず、GPS受信部2の精度に起因してそれを前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとの比較判定によって検知できない場合であっても、前記現在の位置データと前記走路履歴データとを比較する前記走路判定によって運転支援装置Aの車外への持ち出しが生じている可能性を検知することができ、運転支援装置Aの車外への持ち出しをより確実に検知することが可能となる。
【0028】
また、運転支援装置Aは、制御手段5が、前記電源供給時の位置データと前記電源遮断時の位置データとが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の位置データが前記走路上に位置しないと判定される場合に、運転支援装置Aの所有者が認証されるか否かを判定し、前記所有者の認証がなされない場合に、前記盗難対応動作を実行することを特徴とする。かかる特徴点により、運転支援装置Aは、仮に車外への持ち出しが生じていないにも関わらず車外への持ち出しの可能性が検知されてしまった場合であっても、所有者の認証によって前記盗難対応動作が誤って実行させることを防止することができ、盗難対応機能としての安定性をさらに向上させることができる。
【0029】
また、運転支援装置Aは、制御手段5によって、前記走路履歴データを通信手段1を介して所定のサーバに送信して前記サーバに記録させ、前記走路判定処理を実行する際に前記サーバより前記走路データを取得するものであってもよい。かかる方法によれば前記走路履歴データを運転支援装置Aを持ち出した後に消去させることを防止でき、盗難対応機能の安定性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
なお、本実施の形態は、本発明を「ヒヤリハット」と称される注意エリアに侵入したことを運転者に報知する運転支援装置に適用したものであったが、本発明は、運転者に運転支援情報を報知する運転支援装置に適用可能であり、他に例えばナビゲーション装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態における運転支援装置の全体構成を示す図である。
【図2】同上運転支援装置の報知手段を説明する図である。
【図3】同上運転支援装置の報知手段を説明する図である。
【図4】同上運転支援装置の盗難対応機能での処理方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0032】
A 運転支援装置
1 通信手段
2 GPS受信部(位置検出手段)
3 操作手段
4 電源検出手段
5 制御手段
5a 記録手段
6 報知手段
6a 表示部
6b スピーカ
7 サーバ
8 パソコン
9 携帯電話機
10 イグニッション(IGN)スイッチ(電源スイッチ)
11 バッテリー電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両位置を検出する位置検出手段と、所定の運転支援情報を報知する報知手段と、前記車両位置に基づいて前記報知手段に前記運転支援情報を報知させる制御手段と、を少なくとも備える運転支援装置であって、
前記制御手段は、走路履歴と電源遮断時の車両位置とを記録し、電源スイッチのオンなる入力に基づいて、電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致するか否かを判定し、
前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致すると判定される場合に、さらに現在の車両位置が前記走路履歴に記録された走路上に位置するか否かを判定し、
前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の車両位置が前記走路上に位置しないと判定される場合に、盗難対応動作として前記報知手段の動作の少なくとも一部を規制する、または、車外への持ち出しがあったことを外部に報知してなることを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記電源供給時の車両位置と前記電源遮断時の車両位置とが一致しないと判定される場合、あるいは、前記現在の車両位置が前記走路上に位置しないと判定される場合に、所有者が認証されるか否かを判定し、前記所有者の認証がなされない場合に、前記盗難対応動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記制御手段は、通信手段を介して前記走路履歴を所定のサーバに送信し、前記現在の車両位置が前記走路履歴に記録された前記走路上に位置するか否かを判定する際に、前記サーバに記録される前記走路履歴を受信することを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−272489(P2007−272489A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96217(P2006−96217)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】