説明

電気光学装置の製造方法および電気光学装置

【課題】トランジスターの静電破壊を抑制する。
【解決手段】電気光学装置の製造方法は、基板上に第1トランジスターを形成する工程と
、第1トランジスターが形成された基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜を
エッチングして、第1トランジスターに通じる第1貫通孔を形成する工程と、第1貫通孔
を介して第1トランジスターに接続された第1部分および第1部分とは接続されていない
第2部分を有する第1導体膜を第1絶縁膜上に形成する工程と、第1導体膜上に第2絶縁
膜を形成する工程と、第2絶縁膜をエッチングして第1導体膜の第1部分および第2部分
のそれぞれに通じる第2貫通孔および第3貫通孔を形成する工程と、第2貫通孔および第
3貫通孔を介して、第1導体膜の第1部分および第2部分を電気的に接続する第2導体膜
を第2絶縁膜上に形成する工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置の製造時の静電破壊を抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置等の電気光学装置の製造時における、トランジスターの静電破壊が問題に
なっている。特許文献1は、静電破壊を防止するための短絡用配線を形成し、その後、短
絡用配線を切断する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−95257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、トランジスターの形成後に短絡用配線を切断するための新たな
工程を導入する必要があり、プロセスが煩雑になるという問題があった。
本発明は、短絡用配線を形成および切断するプロセスを導入することなく、トランジス
ターの静電破壊を抑制する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、基板上に第1トランジスターを形成するトランジスター形成工程と、前記第
1トランジスター上に第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、前記第1絶縁膜を介
して前記第1トランジスターに接続された第1部分および前記第1部分と電気的に分断さ
れた第2部分を有する第1導体膜を前記第1絶縁膜上に形成する第1導体膜形成工程と、
前記第1導体膜上に第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、前記第2絶縁膜を介し
て、前記第1導体膜の前記第1部分および前記第2部分を電気的に接続する第2導体膜を
前記第2絶縁膜上に形成する第2導体膜形成工程とを有する電気光学装置の製造方法を提
供する。
この製造方法によれば、短絡用の配線を形成および切断するプロセスを導入することな
く、第1導体膜を用いた配線パターンのアンテナ効果に基づく第1トランジスターの静電
破壊を抑制することができる。
【0006】
好ましい態様において、前記第1導体膜において、前記第1部分および前記第2部分の
間には、前記同層の他の導体膜が存在しなくてもよい。
この製造方法によれば、他の配線を避けるためにブリッジ接続するのではなく、アンテ
ナ効果を避けるために分断したのち、ブリッジ接続している。従って、短絡用の配線を形
成および切断するプロセスを導入することなく、第1導体膜を用いた配線パターンのアン
テナ効果に基づく第1トランジスターの静電破壊を抑制することができる。
【0007】
別の好ましい態様において、前記第1トランジスターはソース電極を有し、前記第1絶
縁膜形成工程の前に、前記ソース電極に一端が接続された抵抗素子を形成する抵抗形成工
程を有し、前記第1貫通孔は、前記抵抗素子の他端に通じていてもよい。
この製造方法によれば、第1トランジスターのソース電極を介した静電破壊を抑制する
ことができる。
【0008】
さらに別の好ましい態様において、前記抵抗素子の抵抗値は、前記第1トランジスター
のチャネル抵抗より大きくてもよい。
この製造方法によれば、第1トランジスターのソース電極を介した静電破壊を抑制する
ことができる。
【0009】
さらに別の好ましい態様において、前記抵抗素子の抵抗値は、1kΩ以上であってもよ
い。
この製造方法によれば、第1トランジスターのソース電極を介した静電破壊を抑制する
ことができる。
【0010】
さらに別の好ましい態様において、前記第1導電膜の前記第1部分と第2部分は、引き
回し配線として用いられてもよい。
この製造方法によれば、引き回し配線のアンテナ効果に基づく静電破壊を抑制すること
ができる。
【0011】
さらに別の好ましい態様において、前記第1導体膜および前記第2導体膜の少なくとも
一方は、容量電極またはシールド電極として用いられてもよい。
この製造方法によれば、他の配線パターンとして用いられる導体膜を使って、第1トラ
ンジスターの静電破壊を抑制することができる。
【0012】
さらに別の好ましい態様において、前記トランジスター形成工程において、前記第1ト
ランジスターに加え、画素を構成する第2トランジスターが形成されてもよい。
この製造方法によれば、画素を構成する第2トランジスターと画素を構成しない第1ト
ランジスターとが同じプロセスで製造される場合において、第1トランジスターの静電破
壊を抑制することができる。
【0013】
また、本発明は、基板と、前記基板上に形成されたトランジスターと、前記トランジス
ターが形成された前記基板上に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜に形成され、前
記トランジスターに通じる第1貫通孔と、前記第1貫通孔を介して前記トランジスターに
接続された第1部分および前記第1部分とは接続されていない第2部分を有し、前記第1
絶縁膜上に形成された第1導体膜と、前記第1導体膜上に形成された第2絶縁膜と、前記
第2絶縁膜に形成され、前記第1導体膜の前記第1部分に通じる第2貫通孔と、前記第2
絶縁膜に形成され、前記第1導体膜の前記第2部分に通じる第3貫通孔と、前記第2絶縁
膜上に形成され、前記第2貫通孔および前記第3貫通孔を介して、前記第1導体膜の前記
第1部分および前記第2部分を電気的に接続する第2導体膜とを有する電気光学装置を提
供する。
この電気光学装置によれば、短絡用の配線を形成および切断するプロセスを導入するこ
となく、第1導体膜を用いた配線パターンのアンテナ効果に基づく第1トランジスターの
静電破壊を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係る電気光学装置1の構成を示す図。
【図2】画素Pの等価回路を示す図。
【図3】電気光学装置1の断面構造を示す模式図。
【図4】素子基板10の製造方法を示すフローチャート。
【図5】素子基板10の製造工程を説明する断面模式図。
【図6】素子基板10の製造工程を説明する断面模式図。
【図7】従来技術に係る静電破壊の問題を説明する図である。
【図8】周辺引き回し配線の製造工程を説明する断面模式図。
【図9】周辺引き回し配線の製造工程を説明する断面模式図。
【図10】周辺引き回し配線の製造工程を説明する断面模式図。
【図11】変形例1に係る電気光学装置1の断面模式図。
【図12】変形例2に係る電気光学装置1の断面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.構成
図1は、一実施形態に係る電気光学装置1の構成を示す図である。図1(a)は電気光
学装置1の平面構成を模式的に示す図である。図1(b)は、図1(a)のF−F’線に
おける切断面の断面構造を模式的に示す図である。電気光学装置1は、素子基板10と、
対向基板20と、液晶層50とを有する。電気光学装置1は、例えば液晶プロジェクター
のライトバルブとして用いられる液晶装置である。
【0016】
電気光学装置1は、素子基板10と、対向基板20と、液晶層50とを有する。素子基
板10は、ガラスや石英など、透明性を有する基板を有する。素子基板10は対向基板2
0よりも大きく、具体的には、奥行き(FからF’を見たときの長さ)が長い。素子基板
10と対向基板20とは奥側(F’側)で揃えられているので、手前側(F側)において
は、素子基板10が突出している。この突出部分は、端子部10aとして機能する。端子
部10aには、端子104が設けられている。
【0017】
対向基板20は、ガラスや石英など、透明性を有する基板を有する。素子基板10およ
び対向基板20は、額縁状に配置されたシール材40により接続されている。素子基板1
0と対向基板20との間には、液晶層50が封入されている。
【0018】
素子基板10の液晶層50側の表面のうち、シール材40で囲まれた部分の内側には、
画素領域Eが設けられている。画素領域Eにおいては、複数の画素Pがマトリクス状に配
置されている。また、素子基板10のうち、シール材40と画素領域Eとの間には、デー
タ線駆動回路180および走査線駆動回路102が設けられている。データ線駆動回路1
80および走査線駆動回路102は、素子基板10上に形成されたTFT(Thin Film Tr
ansistor)により構成される。データ線駆動回路180は、端子部10aと対向する辺に
沿って設けられている。走査線駆動回路102は、この辺と直交する2つの辺のそれぞれ
に沿って、2つ設けられている。端子104は、外部の回路から信号を入力するための端
子である。端子104は、配線105aを介してデータ線駆動回路180および走査線駆
動回路102に接続されている。2つの走査線駆動回路102は配線105bにより接続
されている。
【0019】
素子基板10の液晶層50側の表面には、画素電極70と、TFT30と、配向膜18
と、信号線とが形成されている。画素電極70は、画素Pごとに設けられている。TFT
30は、画素電極70へのデータの書き込みすなわち電圧の印加を制御するスイッチング
素子である。配向膜18は、液晶分子に所定の方位角とプレチルト角とを与えるための膜
であり、例えばポリイミド等の有機材料や酸化シリコン等の無機材料により形成される。
【0020】
対向基板20の液晶層50側の表面には、見切り部21と、平坦化層22と、共通電極
23と、配向膜24とが形成されている。見切り部21は、周辺回路(データ線駆動回路
180、走査線駆動回路102等)における光誤動作を防ぐため、周辺回路を遮光するた
めに設けられている。見切り部21は、NiやCrなどの金属材料、その酸化物など金属
化合物、または遮光性の顔料を含有した樹脂により形成されている。見切り部21は、周
辺回路と平面的に重なるように額縁状に形成されている。平坦化層22は、見切り部21
が形成された対向基板20を平坦化するための層であり、例えば酸化シリコンなどの無機
材料やアクリル系樹脂などの有機材料など、遮光性を有する材料により形成されている。
共通電極23は、ITOなど、透明性および導電性を有する材料を用いて形成されている
。配向膜24は、配向膜18と同様である。
【0021】
共通電極23は、対向基板20の四隅に設けられた導通部106により素子基板10の
配線105cに電気的に接続されている。配線105cは、端子部10aまで延びており
、端子104に接続されている。
【0022】
配線105a、配線105b、および配線105cは、例えばAlやその合金など金属
材料により形成されている。端子104は、AlにさらにAuメッキが施されたものであ
る。端子部10aにおいては端子104だけが露出するように、配線105a、配線10
5b、および配線105cは保護膜(図示略)で覆われている。
【0023】
図2は、画素Pの等価回路を示す図である。電気光学装置1は、m本の走査線3aと、
n本のデータ線6aとを有する。走査線3aとデータ線6aとは、電気的に絶縁され、互
いに垂直な向きに配置されている。図1(a)の平面から見たとき、画素Pは、走査線3
aとデータ線6aとの交差に対応して設けられている。すなわち、画素Pは、m行n列の
マトリクス状に配置されている。走査線駆動回路102は、m本の走査線3aの各々に、
操作信号SC1、SC2、SC3、…、SCmを供給する。操作信号SCは、順次排他的
にH(High)レベルになる信号である。データ線駆動回路180は、n本のデータ線6a
の各々に、画像を示すデータ信号D1、D2、D3、…、Dnを供給する。
【0024】
画素Pは、TFT30と、液晶層50と、保持容量60とを有する。TFT30のゲー
ト電極は、走査線3aに接続されている。TFT30のソース電極は、データ線6aに接
続されている。TFT30のドレイン電極は、画素電極70に接続されている。液晶層5
0は、画素電極70および共通電極23に挟まれている。液晶層50の液晶分子は、画素
電極70と共通電極23との間の電位差に応じた配向状態になる。共通電極23には、共
通電位線LCCOMを介して電圧が印加される。保持容量60の一端は画素電極70に接
続されており、他端は容量線3bに接続されている。すなわち、保持容量60は、液晶層
50に並列に接続されている。容量線3bには、外部の回路から電圧VCOMが印加され
る。すなわち、保持容量60は、画素電極70と容量線3bの電位差に相当する電荷を保
持する。Hレベルの走査信号SCが入力されると、TFT30はオン状態になり、走査線
3aと画素電極70とが導通する。このときデータ線6aに供給されているデータ信号D
に応じた電圧が、画素電極70に書き込まれる。液晶層50および保持容量60は、書き
込まれた電圧をある期間保持する。
【0025】
図3は、電気光学装置1(特に素子基板10付近)の断面構造を示す模式図である。素
子基板10は、基板101上に半導体層および複数の配線層が形成された、多層配線構造
を有している。この例で、電気光学装置1は、基板101に近い方から順に、半導体層1
1、第1配線層13、第2配線層15、および第3配線層17を有する、いわゆる3層配
線構造を有する。各層は、層間絶縁膜により絶縁されている。
【0026】
半導体層11は、遮光膜111、絶縁膜112、半導体膜113、絶縁膜114、およ
び導体膜115を含む。遮光膜111は、各画素Pの開口領域を規定する膜である。遮光
膜111は、例えば、Ti(チタン)またはCr(クロム)等の金属膜により形成され、
平面的に格子状にパターニングされている。絶縁膜112は、半導体膜113を形成する
下地となる層である。絶縁膜112は、例えば酸化シリコンにより形成されている。半導
体膜113は、TFT30のチャネルとして機能するチャネル領域113c、ソースとし
て機能するソース領域113s、およびドレインとして機能するドレイン領域113dを
有する。半導体膜113は、例えば多結晶シリコン(ポリシリコン)により形成される。
絶縁膜114は、TFT30のゲート絶縁膜として機能する。絶縁膜114は、例えばS
iO2(酸化シリコン)により形成される。導体膜115は、走査線3aまたはTFT3
0のゲート電極として機能するゲート電極115g、および抵抗素子として機能する抵抗
115rを有する。導体膜115は、例えば導電性ポリシリコンにより形成される。なお
、図3では、図面が煩雑になるのを防ぐため、TFT30の上にだけ絶縁膜114が形成
されているように描かれているが、実際には絶縁膜112上および導体膜115の下に全
面に渡って形成されている。
【0027】
層間絶縁膜12は、半導体層11と第1配線層13とを絶縁するための層である。層間
絶縁膜12は、例えば酸化シリコンにより形成される。層間絶縁膜12には、コンタクト
ホール121およびコンタクトホール122が設けられている。コンタクトホール121
およびコンタクトホール122は、層間絶縁膜12および絶縁膜114を貫通する孔であ
り、半導体層11と第1配線層13との電気的接続に用いられる。なお、図3では、図面
が煩雑になるのを防ぐためコンタクトホール121およびコンタクトホール122が絶縁
膜114を貫通していないように描かれているが、実際にはコンタクトホール121およ
びコンタクトホール122は絶縁膜114を貫通している。以下、他の図面においても同
様である。
【0028】
第1配線層13は、導体膜131、誘電体膜132、および導体膜133を含む。導体
膜131は、コンタクトホール121またはコンタクトホール122を介して、半導体層
11と電気的接続を得るための電極である。また、導体膜131は、容量素子における一
方の電極として用いられる場合もある。導体膜131は、例えば導電性ポリシリコンによ
り形成される。誘電体膜132は、例えば酸化シリコンにより形成され、容量素子におけ
る誘電体として機能する。容量電極133eは、容量素子の他方の電極として用いられる
。データ線6aおよび容量電極133eは、例えばAl(アルミニウム)により形成され
る。
【0029】
層間絶縁膜14は、第1配線層13と第2配線層15とを絶縁するための層である。層
間絶縁膜14は、例えば酸化シリコンにより形成される。層間絶縁膜14には、コンタク
トホール141およびコンタクトホール142が設けられている。コンタクトホール14
1およびコンタクトホール142は、層間絶縁膜14を貫通する孔であり、第1配線層1
3と第2配線層15との電気的接続に用いられる。
【0030】
第2配線層15は、導体膜151を有する。導体膜151は、シールド電極151sお
よび中継電極151bを有する。シールド電極151sは、電磁波を遮蔽するシールドと
して機能する。中継電極151bは、上層(第3配線層17)と下層(第1配線層13)
との電気的接続を中継する電極である。シールド電極151sおよび中継電極151bは
、例えばアルミニウムにより形成される。
【0031】
層間絶縁膜16は、第2配線層15と第3配線層17とを絶縁するための層である。層
間絶縁膜16は、例えば酸化シリコンにより形成される。層間絶縁膜16には、コンタク
トホール161が設けられている。コンタクトホール161は、層間絶縁膜16を貫通す
る孔であり、第2配線層15と第3配線層17との電気的接続に用いられる。
【0032】
第3配線層17は、導体膜171を有する。導体膜171は、画素電極70として機能
する。導体膜171は、ITOにより形成されている。第3配線層17の上には、配向膜
18が形成されている。
【0033】
2.製造方法
図4は、素子基板10の製造方法を示すフローチャートであり、図5および図6は、素
子基板10の製造工程を説明する断面模式図である。
ステップS1(遮光膜形成工程)において、TiまたはCrをターゲットとして用いた
スパッタ法により基板101上に金属膜が形成される。形成された金属膜はパターニング
され、遮光膜111が形成される(図5(a))。
ステップS2(絶縁膜形成工程)において、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposit
ion)などの気相プロセスにより酸化シリコンを堆積し、絶縁膜112が形成される。絶
縁膜112は、基板101および遮光膜111を覆うように形成される(図5(b))。
絶縁膜112の厚みはおよそ200nmから400nm程度である。
【0034】
ステップS3(半導体膜形成工程)において、減圧気相化学成長法(Low Pressure Che
mical Vapor Deposition、以下LPCVDという)またはプラズマCVDにより、非晶質
シリコン膜が形成される。この非晶質シリコン膜に熱処理が施され、非晶質シリコン膜が
多結晶化する。こうして、ポリシリコン膜が形成される。ポリシリコン膜には、選択的に
不純物(リンなど)が注入され、ソース領域113s、ドレイン領域113d、およびチ
ャネル領域113cが形成される。
ステップS4(ゲート絶縁膜形成工程)において、プラズマCVDなどの気相プロセス
により酸化シリコンを堆積し、絶縁膜114をゲート絶縁膜として形成する(図5(c)
。絶縁膜114の厚みはおよそ20nmから50nmである。
【0035】
ステップS5(ゲート電極形成工程)において、LPCVD法により導電性ポリシリコ
ン膜が形成される。ポリシリコン膜はパターニングされ、ゲート電極115gまたは抵抗
115rが形成される(図5(d))。
なお、ステップS1〜S5においては、画素回路の構造物に加え、周辺回路の構造物も
形成される。
【0036】
ステップS6(層間絶縁膜形成工程)において、PECVD法により酸化シリコンが堆
積され、層間絶縁膜12が形成される(図5(e))。層間絶縁膜12の厚みはおよそ1
400nmである。
ステップS7(CMP工程)において、層間絶縁膜12がCMP(Chemical Mechanica
l Polishing)により研磨され、平坦化される。
ステップS8(エッチング工程)において、HF、CHF3、CF4、もしくはSF6
などのガスまたはこれらの混合ガスをエッチングガスとして用いたドライエッチングによ
り、層間絶縁膜12がエッチングされる。こうして、コンタクトホール121およびコン
タクトホール122が形成される(図6(a))。この例では、コンタクトホール121
はソース領域113sに通じ、コンタクトホール122はドレイン領域113dに通じて
いる。
【0037】
ステップS9(中継電極形成工程)において、LPCVD法により導電性ポリシリコン
膜が導体膜131として層間絶縁膜12上に形成される。導電性ポリシリコンは、コンタ
クトホール121およびコンタクトホール122内にも形成される。導体膜131はパタ
ーニングされる(図6(b))。導電性ポリシリコン膜の厚みはおよそ100nmである

ステップS10(誘電体膜形成工程)において、プラズマCVD法により酸化シリコン
膜が誘電体膜132として形成される。誘電体膜132は、導体膜131を覆うように形
成される。誘電体膜132の厚みはおよそ50nmから100nmである。
ステップS11(エッチング工程)において、データ線6aを形成する部分について、
ドライエッチングにより誘電体膜132が除去される。
【0038】
ステップS12(データ線/容量線形成工程)において、導電性ポリシリコン膜が形成
される。さらに、導電性ポリシリコン膜の上に、アルミニウム膜が形成される。こうして
、導電性ポリシリコンおよびアルミニウムの2層構造の膜が導体膜133として形成され
る。導体膜133はパターニングされ、データ線133dおよび容量電極133eが形成
される。導体膜133の厚みはおよそ200nmから400nmである。
【0039】
ステップS13(層間絶縁膜形成工程)において、プラズマCVD法により酸化シリコ
ンが堆積され、層間絶縁膜14が形成される。層間絶縁膜14の厚みはおよそ400nm
から600nmである。
ステップS14(エッチング工程)において、ドライエッチングにより、層間絶縁膜1
4がエッチングされる。エッチングにより、コンタクトホール141およびコンタクトホ
ール142が形成される。この例では、コンタクトホール141は、容量素子の一方の電
極として機能する導体膜131に通じている。コンタクトホール142は、容量素子の他
方の電極として機能する容量電極133eまで通じている。
【0040】
ステップS15(シールド電極/中継電極形成工程)において、まず、アルミニウム膜
が形成され、次に、窒化チタン膜が形成される。こうして、アルミニウムおよび窒化チタ
ンの2層構造の膜が導体膜151として形成される。導体膜151はパターニングされ、
シールド電極151sおよび中継電極151mが形成される。導体膜151の厚みはおよ
ぼ200nmから400nmである。
【0041】
ステップS16(層間絶縁膜形成工程)において、プラズマCVD法により酸化シリコ
ンが堆積され、層間絶縁膜16が形成される。層間絶縁膜16の厚みはおよそ400nm
から600nmである。
ステップS17(エッチング工程)において、ドライエッチングにより、層間絶縁膜1
6がエッチングされる。エッチングにより、コンタクトホール161が形成される。この
例では、コンタクトホール161は、中継電極151mに通じている。
【0042】
ステップS18(画素電極形成工程)において、スパッタ法または蒸着法により、IT
O膜が形成される。ITO膜はパターニングされ、導体膜171が形成される。導体膜1
71の厚みはおよそ100nmから150nmである。
ステップS19(配向膜形成工程)において、液滴吐出法、フレキソ印刷、またはCV
Dによりポリイミドが配向膜18として形成される(図6(c))。配向膜18には、そ
の表面を所定の方向に擦るラビング処理が施される。以上により、素子基板10が製造さ
れる。
【0043】
3.静電破壊対策
図7は、従来技術に係る静電破壊の問題を説明する図である。図1で示したように、電
気光学装置1は、引き回し配線を有している。ここで、「引き回し配線」とは、周辺回路
のトランジスターに接続される配線であって、長さ7mm、幅10um程度、またはそれ以
上の長さの配線をいう。0.5インチのライトバルブ用の液晶装置の場合は、表示領域E
の短辺(約7mm)と同等またはそれ以上の長さの配線となる。周辺回路のトランジスタ
ーに各種入力信号を供給し、または出力する入出力信号線、周辺回路のトランジスター間
を接続する接続配線が該当する。引き回し配線のような長い配線においては、配線のパタ
ーニング(エッチング)の際に、アルミニウム膜におけるアンテナ効果により、前記引き
回し配線に接続された周辺回路を構成するトランジスターが静電破壊を起こしてしまうと
いう問題がある。アンテナ効果による静電破壊とは、プロセス中、例えば配線のパターニ
ングにおけるプラズマエッチング工程において、配線層(この場合はアルミニウム膜)に
電荷がたまり、たまった電荷によりトランジスターが静電破壊することをいう。配線の長
さが長いほどアンテナ効果により電荷がたまりやすくなり、静電破壊の可能性が高くなる

【0044】
図8、図9、および図10は、周辺回路のトランジスターに接続される引き回し配線の
製造工程を説明する断面模式図である。既に図4、図5、および図6を用いて電気光学装
置1の製造方法の概要、特に、画素トランジスター(TFT30)の説明を行なったが、
周辺回路のトランジスターも同様の工程で形成される。
【0045】
図8(a)は、ステップS5(ゲート電極形成工程)が終了したときの状態を示す図で
ある。周辺回路のトランジスターおよび抵抗115rが形成されている。図8の例で、周
辺回路のトランジスターにおいて図中右側がソース領域113sであり図中左側がドレイ
ン領域113dである。抵抗115rは、周辺回路のトランジスターの静電破壊を抑制す
る目的で形成されている。抵抗115rの抵抗値は、周辺回路のトランジスターのチャネ
ル抵抗よりも大きく、例えば1kΩ以上である。ステップS6(層間絶縁膜形成工程)に
おいて、層間絶縁膜12が形成される(図8(b))。ステップS8(エッチング工程)
において、コンタクトホール123、コンタクトホール124、およびコンタクトホール
125が形成される(図8(c))。コンタクトホール123は周辺回路のトランジスタ
ーのソース領域113sに通じている。コンタクトホール124およびコンタクトホール
125は、抵抗115rの一端および他端に通じている。ここで、コンタクトホール12
3は、特に、引き回し配線が接続される周辺回路のトランジスターに形成されるコンタク
トホールを示している。なお、ここでは、図面が煩雑になるのを防ぐため、周辺回路のト
ランジスターのドレイン領域113dへの配線は図示を省略している。
【0046】
ステップS9(中継電極形成工程)において、層間絶縁膜12の上に、導体膜131が
形成される(図8(d))。ステップS12(データ線/容量電極形成工程)において、
導体膜131の上に、導体膜133が形成される(図9(a))。さらに、導体膜131
および導体膜133はパターニング(エッチング)され、電極が形成される(図9(b)
)。パターニングにより、導体膜131および導体膜133は、複数の領域に分断される
。これら複数の領域は、引き回し配線の断片、具体的には、第1部分501(導体膜13
1aおよび導体膜133aからなる部分)と、第2部分502(導体膜131bおよび導
体膜133bからなる部分)と、第3部分503(導体膜131cおよび導体膜133c
からなる部分)とを含む。各断片は、所定の長さ(例えば、3画素分に相当する60μm
)を超えない長さを有している。隣接する2つの断片の間には配線パターン(導体膜13
1または導体膜133の他の部分)は形成されておらず、電気的に絶縁されている。この
ように、電気光学装置1において、引き回し配線は第1配線層13において長さが短い複
数の断片に分断されているので、図7に示した複数の断片に分断されていない配線と比較
してアンテナ効果が起こりにくい。すなわち、電気光学装置1の引き回し配線は、複数の
断片に分断されていない配線と比較して導体膜のエッチングプロセス中に電荷がたまりに
くい。なお、導体膜131および導体膜133のパターニングは、ドライエッチングで行
なっても、導体膜131および導体膜133は、複数の領域にすぐに分断されるため、ア
ンテナ効果による影響は問題にならない。また、引き回し配線の断片において、第1部分
501と第2部分502の間、および、第2部分502と第3部分503の間において、
同層の他の配線を形成する導体膜は形成されていない。すなわち、他の配線を避けるため
に分断するのではなく、アンテナ効果を避けるために分断している。
【0047】
ステップ13(層間絶縁膜形成工程)において、導体膜133の上に、層間絶縁膜14
が形成される(図9(c))。ステップS14(エッチング工程)において、コンタクト
ホール143、コンタクトホール144、コンタクトホール145、およびコンタクトホ
ール146が形成される(図10(a))。コンタクトホール143は、第1部分501
に通じている。コンタクトホール144およびコンタクトホール145は、第2部分50
2の一端および他端に通じている。コンタクトホール146は、第3部分503に通じて
いる。ステップS15(シールド電極/中間電極形成工程)において、層間絶縁膜14の
上に、導体膜151が形成される(図10(b))。導体膜151はパターニングされ、
第4部分151aおよび第5部分151bが形成される。第4部分151aは、第1部分
501および第2部分502を接続する配線である。第5部分151bは、第2部分50
2および第3部分503を接続する配線である。こうして、第1配線層13および第2配
線層15の2つの配線層を使って、引き回し配線が形成される。
【0048】
まとめると、電気光学装置1の製造方法は、基板101上に第1トランジスター(周辺
回路のトランジスター)を形成するトランジスター形成工程(ステップS3〜S5)と、
周辺回路のトランジスター上に層間絶縁膜12を形成する絶縁層形成工程(ステップS6
)と、層間絶縁膜12をエッチングして、第1トランジスターに通じる第1貫通孔(コン
タクトホール125)を形成する第1エッチング工程(ステップS8)と、第1貫通孔を
介して第1トランジスターに接続された第1部分501および第1部分501とは接続さ
れていない第2部分502を有する第1導体膜(導体膜131および導体膜133)を層
間絶縁膜12上に形成する第1導体膜形成工程(ステップS9およびステップS12)と
、第1導体膜上に層間絶縁膜14を形成する第2絶縁膜形成工程(ステップS13)と、
層間絶縁膜14をエッチングして第1導体膜の第1部分501および第1部分502のそ
れぞれに通じる第2貫通孔(コンタクトホール143)および第3貫通孔(コンタクトホ
ール144)を形成する第2エッチング工程(ステップS14)と、第2貫通孔および第
3貫通孔を介して、第1導体膜の第1部分501および第1部分502を電気的に接続す
る第2導体膜を層間絶縁膜14上に形成する第2導体膜形成工程(ステップS15)とを
有する。このように短い断片(第1部分501および第1部分502)を接続して長い引
き回し配線を形成するので、単一の配線層における長い配線を引き回し配線とする場合と
比較して、周辺回路のトランジスターは静電破壊されにくい。
【0049】
4.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以
下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち、2つ以上のものが組み合わせて用
いられてもよい。
【0050】
4−1.変形例1
図11は、変形例1に係る電気光学装置1の断面模式図を示す図である。実施形態にお
いて、引き回し配線が周辺回路のトランジスターのソース電極に接続される配線である例
を説明した。しかし、引き回し配線は、TFT30のソース電極に接続される配線、およ
びTFT30のソース電極以外の電極に接続されてもよい。図11では、引き回し配線が
TFT30のゲート電極に接続される例を示している。
【0051】
4−2.変形例2
図12は、変形例2に係る電気光学装置1の断面模式図を示す図である。実施形態にお
いて、第1配線層13における引き回し配線の断片の長さL1と、第2配線層15におけ
る引き回し配線の接続部分の長さL2とが、L1>L2の関係にある例を説明した。換言
すると、実施形態において、引き回し配線の断片が第1配線層13において形成され、そ
れより上層の第2配線層15でこれらの断片が接続される例を説明した。しかし、長さL
1と長さL2とは、L1≦L2であってもよい。すなわち、引き回し配線の断片が第2配
線層15において形成され、それより下層の第1配線層13でこれらの断片が接続されて
もよい。
【0052】
4−3.他の変形例
上述の静電破壊対策が施される対象となる配線は、引き回し配線に限定されない。走査
線3a、データ線6a、ドライバー回路間を接続する配線など、その他いかなる配線に上
述の静電破壊対策が施されてもよい。
上述の実施形態において、ステップS5のゲート電極形成工程において、あわせて抵抗
115rも形成された。すなわち、ゲート電極形成工程は抵抗形成工程としても機能して
いた。しかし、抵抗115rは形成されなくてもよい。この場合、コンタクトホール12
5はソース領域113sに通じる位置に形成され、第1部分501とソース領域113s
とが抵抗115rを介さずに直接接続される。
【0053】
実施形態において、第1配線層13および第2配線層15を用いて引き回し配線が形成
された。しかし、引き回し配線として用いられる配線層はこれに限定されない。第1配線
層13、第2配線層15、および第3配線層17の3つの配線層が引き回し配線として用
いられてもよい。あるいは、第2配線層15および第3配線層17が引き回し配線として
用いられてもよい。さらに別の例で、電気光学装置1が4層以上の多層配線構造を有して
いる場合、これらの配線層のうち、2つ以上の配線層が引き回し配線として用いられても
よい。
【0054】
図4で説明した製造プロセスはあくまで例示であり、電気光学装置1の製造プロセスは
これに限定されるものではない。また、用いられる材料や成膜方法も例示であり、実施形
態で説明したものに限定されない。例えば、第1配線層13が導体膜131(ポリシリコ
ン)および導体膜133(アルミニウム)の2層構造を有する例を説明したが、第1配線
層13は、例えばアルミニウム単層構造を有していてもよい。あるいは、ポリシリコンと
アルミニウムの間に、TiN(窒化チタン)等のバリア層を挟んだ構造をゆうしていても
よい。
【符号の説明】
【0055】
1…電気光学装置、10…素子基板、11…半導体層、12…層間絶縁膜、13…第1配
線層、14…層間絶縁膜、15…第2配線層、16…層間絶縁膜、17…第3配線層、1
8…配向膜、20…対向基板、21…見切り部、22…平坦化層、23…共通電極、24
…配向膜、30…TFT、40…シール材、50…液晶層、60…保持容量、70…画素
電極、101…基板、102…走査線駆動回路、104…端子、106…導通部、111
…遮光膜、112…絶縁膜、113…半導体層、114…絶縁膜、115…導体膜、12
1…コンタクトホール、122…コンタクトホール、123…コンタクトホール、124
…コンタクトホール、125…コンタクトホール、131…導体膜、132…誘電体膜、
133…導体膜、141…コンタクトホール、142…コンタクトホール、143…コン
タクトホール、144…コンタクトホール、145…コンタクトホール、146…コンタ
クトホール、151…導体膜、161…コンタクトホール、171…導体膜、180…デ
ータ線駆動回路、501…第1部分、502…第2部分、503…第3部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に第1トランジスターを形成するトランジスター形成工程と、
前記第1トランジスター上に第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、
前記第1絶縁膜を介して前記第1トランジスターに接続された第1部分および前記第1
部分と電気的に分断された第2部分を有する第1導体膜を前記第1絶縁膜上に形成する第
1導体膜形成工程と、
前記第1導体膜上に第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、
前記第2絶縁膜を介して、前記第1導体膜の前記第1部分および前記第2部分を電気的
に接続する第2導体膜を前記第2絶縁膜上に形成する第2導体膜形成工程と
を有する電気光学装置の製造方法。
【請求項2】
前記第1導体膜において、前記第1部分および前記第2部分の間には、前記同層の他の
導体膜が存在しない
ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第1導体膜において、前記第1部分と第1トランジスターの間に抵抗素子を形成す
る抵抗形成工程を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記抵抗素子の抵抗値は、前記第1トランジスターのチャネル抵抗より大きい
ことを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記抵抗素子の抵抗値は、1kΩ以上である
ことを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記第1導電膜の前記第1部分と第2部分は、引き回し配線として用いられる
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記第1導体膜および前記第2導体膜の少なくとも一方は、容量電極またはシールド電
極として用いられる
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項8】
前記トランジスター形成工程において、前記第1トランジスターに加え、画素を構成す
る第2トランジスターが形成される
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項9】
基板と、
前記基板上に形成されたトランジスターと、
前記トランジスターが形成された前記基板上に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜に形成され、前記トランジスターに通じる第1貫通孔と、
前記第1貫通孔を介して前記トランジスターに接続された第1部分および前記第1部分
と分断された第2部分を有し、前記第1絶縁膜上に形成された第1導体膜と、
前記第1導体膜上に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第1導体膜の前記第1部分に通じる第2貫通孔と、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第1導体膜の前記第2部分に通じる第3貫通孔と、
前記第2絶縁膜上に形成され、前記第2貫通孔および前記第3貫通孔を介して、前記第
1導体膜の前記第1部分および前記第2部分を電気的に接続する第2導体膜と
を有する電気光学装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−145619(P2012−145619A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1726(P2011−1726)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】