説明

電源スイッチ回路

【課題】従来の電源スイッチ回路では、出力電流検出端子Sの短絡状態時に適切な回路保護ができない問題があった。
【解決手段】本発明にかかる電源スイッチ回路は、電源端子VCCと出力端子OUTとの間に接続される出力トランジスタOTrと、出力トランジスタOTrの導通状態を入力信号に基づき制御する出力制御部10と、出力トランジスタとゲートが共通に接続され、出力トランジスタOTrに流れる出力電流を検出するセンストランジスタSTrと、センストランジスタSTrにより検出された出力電流に応じた検出電圧が生成される出力電流検出端子Sと、検出電圧に基づき出力電流検出端子の短絡状態を検出し、出力トランジスタOTrを停止する又は前記出力電流を制限する短絡制御信号を出力する短絡検出部12と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明にかかる電源スイッチ回路は、特に出力トランジスタに流れる出力電流を検出する出力電流検出端子を有する電源スイッチ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
電源から負荷回路に流れる電流を制御し、システムの低消費電力化を実現するために電源と負荷回路との間に設けられる電源スイッチ回路が多く用いられている。電源スイッチ回路では、一般的に、出力トランジスタを電源と負荷回路との間に接続する。そして、出力トランジスタをスイッチとして制御することで電源から負荷回路に流れる電流を制御する。
【0003】
このような電源スイッチ回路では、負荷回路の異常により出力トランジスタに過大な電流が流れる場合、その電流を検出し出力電流を減少もしくは遮断して電源スイッチ回路を保護する保護システムが付加される。このような保護システムでは、まず、出力電流の電流量を検出する。この出力電流検出方法の一例が特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1では、出力トランジスタと構造が相似したセンストランジスタを出力トランジスタとミラー接続する。そして、センストランジスタを利用して出力電流と比例した電流(センス電流)を取り出し外部抵抗(電流センス用抵抗)へ出力する。このセンス電流と電流センス抵抗とにより生成される検出電圧をモニタすることで、特許文献1では、出力トランジスタに流れる過電流を検出する。また、特許文献1では、出力端子の電圧をモニタし、モニタした電圧をセンストランジスタの電流出力端子に反映させる増幅器が開示されている。これにより、出力トランジスタの電流出力端子(ソース)とセンストランジスタの電流出力端子(ソース)とがほぼ同じ電圧となるため、センストランジスタにより出力されるセンス電流と出力トランジスタにより出力される出力電流との比の精度を向上させることができる。
【0005】
また、保護システムでは、出力トランジスタに流れる過電流を検出した場合、出力トランジスタを遮断又は出力電流を抑制する必要がある。このような出力トランジスタの制御方法が、特許文献2に開示されている。特許文献2では、電流保護部において基準電圧Vrと出力端子との電圧を比較し、その比較結果に基づき過電流検出を行う。また、特許文献2では、過電流を検出した場合、ラッチ回路とタイマー回路とを用いて、所定の期間出力トランジスタを遮断した後、再度出力トランジスタを動作させる。
【0006】
上記特許文献1と特許文献2とを組み合わせることで図12に示す電源スイッチ回路100を考えることができる。電源スイッチ回路100では、入力端子INから入力される入力信号に従って出力制御部110が出力トランジスタOTrの導通状態を制御する。これにより、出力端子に接続される負荷RLを駆動する。
【0007】
また、電源スイッチ回路100では、出力トランジスタOTrとミラー接続されたセンストランジスタSTrにより、出力電流に応じたセンス電流を生成し、センス電流を電流センス抵抗RSに流すことで、出力電流検出端子Sに検出電圧を生成する。このとき、電源スイッチ回路100では、増幅器111とトランジスタTr1によりセンストランジスタSTrの電流出力端子(ソース)の電圧を出力トランジスタOTrの電流出力端子(ソース)の電圧とをほぼ同じ電圧とする。これにより、センス電流と出力電流との比の精度を向上させる。
【0008】
また、電源スイッチ回路100では、過電流検出部112において、出力電流検出端子Sに発生した検出電圧をモニタすることで、出力トランジスタの過電流状態を検出する。過電流検出部112は、コンパレータ113において、基準電圧Vrと検出電圧とを比較し、検出電圧が基準電圧Vrを上回った場合に過電流検出信号を出力する。この過電流検出信号は、ラッチ回路114及びタイマー115において一定期間の間保持される。また、インバータ116は、出力制御部110における過電流検出信号の論理の整合性を確保するために設けられる。
【0009】
そして、電源スイッチ回路100は、過電流検出信号が過電流検出状態を示している間、入力信号の値にかかわらず出力トランジスタOTrを遮断状態とする。この電源スイッチ回路100の動作を示すタイミングチャートを図13に示す。
【0010】
図13に示すように、電源スイッチ回路100では、タイミングT101において入力信号が立ち上がると、それに応じて出力電流Ioが増加する。また、出力電流Ioの増加に伴い出力電流検出端子Sの検出電圧も上昇する。図13に示すタイミングチャートは、過電流の非検出状態を示すものである。
【0011】
一方、過電流を検出した場合の電源スイッチ回路100のタイミングチャートを図14に示す。図14に示すように、タイミングT102において入力信号の立ち上がりに応じて出力電流Ioが増加する。また、出力電流Ioの増加に伴い出力電流検出端子Sの検出電圧も上昇する。そして、タイミングT103において過電流が発生し、出力電流検出端子Sの電圧が基準電圧Vrに達すると、過電流検出部112が過電流状態を検出し、出力トランジスタOTrは停止する。そして、タイマーによる一定期間(図中のオフ期間)を経て、再度タイミングT104で電源スイッチ回路100が動作し出力電流Ioが増加する。このとき、負荷RLの状態により再度過電流状態が発生した場合、タイミングT103のときと同様にタイミングT105において出力トランジスタOTrが停止する。
【特許文献1】特開平8−334534号公報
【特許文献2】特開平8−222921号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、出力電流検出端子Sが短絡した場合、過電流が発生しても検出電圧が上昇しないため、過電流検出部112が過電流を検出することができない問題がある。つまり、特許文献1及び特許文献2に開示された技術を用いた場合、出力電流検出端子Sが短絡した場合、電源スイッチ回路100を出力トランジスタOTrの過電流状態から保護することができない問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明にかかる電源スイッチ回路は、電源端子と出力端子との間に接続される出力トランジスタと、前記出力トランジスタの導通状態を入力信号に基づき制御する出力制御部と、前記出力トランジスタとゲートが共通に接続され、前記出力トランジスタに流れる出力電流を検出するセンストランジスタと、前記センストランジスタにより検出された出力電流に応じた検出電圧が生成される出力電流検出端子と、前記検出電圧に基づき前記出力電流検出端子の短絡状態を検出し、前記出力トランジスタを停止する又は前記出力電流を制限する短絡制御信号を出力する短絡検出部と、を有する。
【0014】
本発明にかかる電源スイッチ回路によれば、出力電流検出端子の短絡状態を検出し、前記出力トランジスタを停止する又は前記出力電流を制限する短絡制御信号を出力する短絡検出部を有する。これにより、出力電流検出端子が短絡した場合であっても、出力トランジスタに過電流が流れる状態を的確に回避することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる電源スイッチ回路によれば、出力電流検出端子が短絡した状態であっても、出力トランジスタに過電流が流れ、電源スイッチ回路が破壊に至ることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に本実施の形態にかかる電源スイッチ回路1のブロック図を示す。図1に示すように、電源スイッチ回路1は、出力制御部10、増幅器11、短絡検出部12、過電流検出部13、トランジスタTr1、センストランジスタSTr、出力トランジスタOTr、入力端子IN、出力端子OUT、出力電流検出端子Sを有する。また、出力端子OUTと接地端子GNDとの間には、負荷回路となる負荷RLが接続される。出力電流検出端子Sと接地端子GNDとの間には、電流センス抵抗RSが接続される。
【0017】
出力制御部10は、入力端子INを介して入力される入力信号に基づき出力トランジスタOTrの導通状態を制御する出力制御信号を出力する。また、出力制御部10は、過電流検出部13から過電流検出信号の入力があった場合には、入力信号にかかわらず出力トランジスタOTrをオフ状態とする。さらに、出力制御部10は、短絡検出部12から短絡検出信号の入力があった場合には、出力トランジスタをオフ状態又は出力電流を制限した状態に制御する。
【0018】
本実施の形態では、出力トランジスタOTrは、NMOSトランジスタを用いる。出力トランジスタOTrは、ドレインが電源端子VCCに接続され、電流出力端子(例えば、ソース)が出力端子OUTに接続され、ゲートが出力制御部10の出力に接続される。本実施の形態では、センストランジスタSTrは、NMOSトランジスタを用いる。センストランジスタSTrは、ドレインが電源端子VCCに接続され、ソースがトランジスタTr1のソースに接続される。すなわち、センストランジスタSTrは、出力トランジスタOTrとカレントミラー接続される構成を有する。ここで、センストランジスタSTrは、出力トランジスタと構造的に相似した形状を有し、出力トランジスタOTrよりもトランジスタサイズの小さいトランジスタとする。センストランジスタSTrは、出力トランジスタOTrに流れる出力電流に比例したセンス電流を出力する。このセンス電流は、出力電流検出端子Sに接続される電流センス抵抗RSに与えられる。これにより、電流センス抵抗RSの両端の電圧差(出力電流検出端子Sの電圧)は、出力電流に比例したものとなる。この出力電流検出端子Sに発生する電圧を以下では検出電圧と称す。
【0019】
増幅器11は、非反転端子が出力端子OUTに接続され、反転端子がトランジスタTr1のドレインに接続され、出力端子がトランジスタTr1のゲートに接続される。増幅器11は、出力端子OUTに発生する出力電圧をモニタし、トランジスタTr1の導通状態を制御することで、センストランジスタSTrのソースの電圧を出力電圧とほぼ同じ電圧とする。これにより、センストランジスタSTrが検出するセンス電流と、出力トランジスタOTrに流れる出力電流との比の精度が向上する。なお、トランジスタTr1のドレインは出力電流検出端子Sに接続される。
【0020】
短絡検出部12は、出力電流検出端子Sに発生する検出電圧に基づき出力電流検出端子Sの短絡を検出し、短絡制御信号を出力する。この短絡制御信号により、出力トランジスタOTrは、停止又は出力電流が制限される状態となる。
【0021】
過電流検出部13は、出力電流検出端子Sに発生する検出電圧に基づき出力トランジスタOTrに過電流が流れたことを検出し、過電流検出信号を出力する。過電流検出信号によって、出力トランジスタOTrは、停止又は出力電流が制限される状態となる。
【0022】
過電流検出部13は、コンパレータ14、ラッチ回路15、タイマー16、インバータ17、第1の基準電圧源Vrを有する。コンパレータ14は、被反転端子が出力電流検出端子Sに接続され、反転端子が第1の基準電圧源Vrに接続され、出力端子がラッチ回路15に接続される。第1の基準電圧源Vrは、コンパレータ14の反転端子と接地端子GNDとの間に接続される。第1の基準電圧Vrが生成する基準電圧を以下では基準電圧Vrと称す。
【0023】
ラッチ回路15は、コンパレータ14が検出電圧と基準電圧Vrとを比較した、比較家結果を保持する。例えば、比較結果がロウレベルからハイレベルに切り替わったタイミングで出力信号をロウレベルからハイレベルとする。一方、リセット信号Rがタイマーから出力されると出力信号をハイレベルからロウレベルに切替える。
【0024】
タイマー16は、例えば、ラッチ回路15の出力信号がハイレベルとなった時点から所定の期間をカウントし、リセット信号Rを出力する。また、ラッチ回路15の出力信号を過電流検出信号として出力する。この過電流検出信号は、インバータ17において反転され、出力制御部10に入力される。なお、インバータ17は、出力制御部10における過電流検出信号の論理の整合性を確保するために設けられる。
【0025】
ここで、本実施の形態における出力制御部10と短絡検出部12との詳細について説明する。図1に示す電源スイッチ回路1の出力制御部10と短絡検出部12の詳細なブロック図を含む電源スイッチ回路1のブロック図を図2に示す。なお、出力制御部10と短絡検出部12は、他の形態で実現することも可能であり、他の形態については後述する。また、以下の説明では、出力制御部10及び短絡検出部12以外のブロックについては図1において説明したものと同じであるため説明を省略する。図12に示すように、本実施の形態における出力制御部10は、インバータ21、遅延回路22、反転論理和回路23、論理和回路24、チャージポンプ回路25を有する。
【0026】
インバータ21は、短絡検出部12が出力する短絡制御信号を反転して、反転論理和回路23に出力する。インバータ21から反転論理和回路23への経路をノードAと称す。遅延回路22は、入力端子INから入力される入力信号を遅延させて出力する。遅延回路22から反転論理和回路23への経路をノードBと称す。反転論理和回路23は、インバータ21を介して入力される短絡制御信号と遅延回路22を介して入力される入力信号との反転論理和演算結果を判定信号として論理和回路24に出力する。反転論理和回路23から論理和回路24への経路をノードCと称す。
【0027】
論理和回路24は、入力端子INから入力される入力信号と、過電流検出部13が出力する過電流検出信号と、ノードCを介して入力される判定信号と、の論理和演算結果をイネーブル信号としてチャージポンプ回路25に出力する。論理和回路24からチャージポンプ回路25への経路をノードDと称す。チャージポンプ回路25は、ノードDを介して入力されるイネーブル信号がイネーブル状態(例えば、ハイレベル)であれば昇圧電圧を出力トランジスタOTrへの出力制御信号として出力し、出力トランジスタOTrをオン状態とする。一方、イネーブル信号がディスイネーブル状態(例えば、ロウレベル)であれば動作を停止し、接地電位を出力トランジスタOTrへの出力制御信号として出力し、出力トランジスタOTrをオフ状態(停止状態)とする。
【0028】
本実施の形態における短絡検出部12は、比較器26と第2の基準電圧源V1を有する。比較器26は、非反転端子が出力電流検出端子Sに接続され、反転端子が第2の基準電圧源V1に接続される。第2の基準電圧源V1は、接地端子GNDと比較器26の反転端子との間に接続される、第2の基準電圧V1が生成する基準電圧を以下では基準電圧V1と称す。そして、比較器26は、基準電圧V1と出力電流検出端子Sに発生する検出電圧との比較結果を短絡制御信号として出力する。短絡制御信号は、例えば、検出電圧が基準電圧V1よりも低ければロウレベルとなり、検出電圧が基準電圧V1よりも高ければハイレベルとなる。なお、基準電圧V1は、基準電圧Vrよりも低い電圧が設定される。
【0029】
続いて、電源スイッチ回路1の動作について説明する。まず、電源スイッチ回路1において出力電流検出端子Sが短絡していない状態(通常状態)の動作を示すタイミングチャートを図3に示す。
【0030】
図3に示すように、通常状態では、タイミングT1の入力信号の立ち上がりに応じてイネーブル信号(ノードD)が立ち上がりイネーブル状態となる。そして、出力トランジスタOTrは、出力を開始して出力電流Ioが増加する。また、出力電流の増加に応じて、出力電流検出端子Sの検出電圧が上昇する。そして、タイミングT2において、検出電圧が基準電圧V1を上回ると、比較器26が出力する短絡制御信号が立ち上がり、それに応じてノードAの電圧が立ち下がる。その後、タイミングT3において、遅延回路22を介して入力される入力信号(ノードB)が立ち上がる。
【0031】
このように、出力電流検出端子Sが短絡していない場合、検出電圧が遅延回路22において設定される時間内に基準電圧V1を上回るため、ノードCの検出信号はハイレベルを維持する。そのため、イネーブル信号は入力信号と同じ論理レベルが維持出力され、出力トランジスタOTrは、通常の動作により出力電流Ioの出力を維持する。一方、電源スイッチ回路1において、出力電流検出端子Sが短絡した状態(異常状態)が発生した場合の動作を示すタイミングチャートを図4に示す。
【0032】
図4に示すように、異常状態では、タイミングT4の入力信号の立ち上がりに応じてイネーブル信号(ノードD)が立ち上がりイネーブル状態となる。そして、出力トランジスタOTrは、出力を開始して出力電流Ioが増加する。しかし、出力電流検出端子Sが短絡しているため、出力電流検出端子Sに発生する検出電圧はロウレベルを維持し、基準電圧V1を上回ることはない。そのため、タイミングT5において遅延回路22を介して入力される入力信号(ノードB)が立ち上がると、判定信号(ノードC)が立ち下がる。そして判定信号の立ち下がりにより論理和回路24がロウレベルを出力するためイネーブル信号(ノードD)はディスイネーブル状態となり、出力トランジスタOTrが停止する。これにより、タイミングT5において出力電流Ioも出力されない状態となる。
【0033】
上記説明より、本実施の形態にかかる電源スイッチ回路1では、短絡検出部12において出力電流検出端子Sが短絡したことを検出電圧により検出する。そして、出力電流検出端子Sが短絡したことを検出した場合、短絡検出部12は、短絡制御信号を出力制御部10に出力する。出力制御部10では、短絡制御信号の入力により、チャージポンプ回路25の動作を停止することで、出力トランジスタOTrを停止させる。つまり、本実施の形態にかかる電源スイッチ回路1は、出力電流検出端子Sが短絡して検出電圧による過電流検出ができない場合に、過電流が発生しているか否かにかかわらず出力トランジスタOTrを停止させる。これにより、過電流検出が不能になった場合であっても、過電流による電源スイッチ回路1の破壊を未然に防ぐことができる。
【0034】
なお、本実施の形態においても、出力電流検出端子Sが短絡していなければ、過電流検出部13により出力トランジスタOTrの過電流状態を検知し、出力トランジスタOTrを停止させることはできる。
【0035】
実施の形態2
実施の形態2は、実施の形態1における出力制御部10と短絡検出部12の別の形態を示すものである。実施の形態2では、出力制御部10及び短絡検出部12とは別の形態を有する出力制御部10a及び短絡検出部12aを有する。ここで、実施の形態2にかかる電源スイッチ回路2のブロック図を図5に示す。
【0036】
出力制御部10aは、論理和回路24及びチャージポンプ回路25を有する。論理和回路24は、入力端子INから入力される入力信号と、過電流検出部13が出力する過電流検出信号と、の論理和演算結果をイネーブル信号としてチャージポンプ回路25に出力する。チャージポンプ回路25は、実施の形態1と同様にイネーブル信号の状態に応じて出力制御信号を出力する。
【0037】
短絡検出部12は、比較器26、第2の基準電圧源V1、電流制限回路31を有する。比較器26は、非反転端子が出力電流検出端子Sに接続され、反転端子が第2の基準電圧源V1に接続される。第2の基準電圧源V1は、接地端子GNDと比較器26の反転端子との間に接続され、実施の形態1と同様に基準電圧V1を生成する。そして、比較器26は、基準電圧V1と出力電流検出端子Sに発生する検出電圧との比較結果を短絡検出信号(ノードE)として出力する。そして、電流制限回路31は、短絡検出信号に基づき出力トランジスタOTrの出力電流を制限する短絡制御信号を出力する。実施の形態2では、短絡制御信号は2つの信号により構成され、一方の短絡制御信号は出力トランジスタOTrのゲートに接続され、他方の短絡検出信号は出力トランジスタOTrのソースに接続される。そして、実施の形態2における短絡制御信号は、2つの信号の電位差を所定の電圧差とすることで、出力トランジスタOTrの活性度を所定の範囲内に制限し、出力電流Ioの電流量を抑制する。
【0038】
この電流制限回路31の詳細な回路図を図6に示す。図6に示すように、電流制限回路31は、制御トランジスタTr2、スイッチトランジスタTr3、抵抗R、ダイオードD1〜D3を有する。制御トランジスタTr2は、例えば、PMOSトランジスタである。制御トランジスタTr2は、ソースが電源端子VCCに接続され、ドレインが抵抗Rの一端に接続され、ゲートに短絡検出信号(ノードE)が入力される。抵抗Rの他端は、出力トランジスタOTrのソースに接続される。スイッチトランジスタTr3は、例えば、NMOSトランジスタである。スイッチトランジスタTr3は、ソースが出力トランジスタOTrのソースに接続され、ドレインがダイオードD3のカソードに接続され、ゲートが制御トランジスタTr2と抵抗Rとの接続点に接続される。ダイオードD1〜D3は、出力トランジスタOTrのゲートとスイッチトランジスタTr3のドレインとの間に直列に接続される。ここで、電流制限回路31では、ダイオードD1のアノード端子の電位が一方の短絡制御信号となり、ダイオードD3のカソード端子の電位がスイッチトランジスタTr3を介して他方の短絡制御端子となる。
【0039】
電流制限回路31は、短絡検出信号が短絡検出状態(例えば、ロウレベル)のとき、制御トランジスタTr2がオン状態となり、スイッチトランジスタTr3のゲートに電源電圧を印加する。これにより、スイッチトランジスタTr3がオン状態となるため、2つの短絡制御信号の電位差は、ダイオードD1〜D3により発生される電圧(例えば、ダイオード電圧の3倍の電圧)となる。
【0040】
一方、電流制限回路31は、短絡検出信号が短絡未検出状態(例えば、ハイレベル)のとき、制御トランジスタTr2がオフ状態となり、スイッチトランジスタTr3のゲートが抵抗Rを介してスイッチトランジスタTr3のソースの電圧と同じになる。これにより、スイッチトランジスタTr3がオフ状態となるため、2つの短絡制御信号の電位差は、ダイオードD1〜D3により発生される電圧により制限されることはない。
【0041】
次に、実施の形態2にかかる電源スイッチ回路2の動作について説明する。まず、電源スイッチ回路2において出力電流検出端子Sが短絡していない状態(通常状態)の動作を示すタイミングチャートを図7に示す。
【0042】
図7に示すように、通常状態では、タイミングT10の入力信号の立ち上がりに応じて出力トランジスタOTrは、出力を開始して出力電流Ioが増加する。また、出力電流の増加に応じて、出力電流検出端子Sの検出電圧が上昇する。そして、タイミングT11において、検出電圧が基準電圧V1を上回ると、比較器26が出力する短絡検出信号(ノードA)が立ち上がる。これにより、電流制限回路31は、2つの短絡制御信号の間の電圧制限を解除し、その後、出力トランジスタOTrは、通常の動作により出力電流Ioの出力を維持する。
【0043】
一方、電源スイッチ回路1において、出力電流検出端子Sが短絡した状態(異常状態)が発生した場合の動作を示すタイミングチャートを図8に示す。図8に示すように、異常状態では、タイミングT12の入力信号の立ち上がりに応じて出力トランジスタOTrは、出力を開始して出力電流Ioが増加する。しかし、出力電流検出端子Sが短絡しているため、出力電流検出端子Sに発生する検出電圧はロウレベルを維持し、基準電圧V1を上回ることはない。そのため、短絡検出信号(ノードA)はロウレベルを維持し、電流制限回路31は、2つの電流制御信号の電圧差を制限し、出力トランジスタOTrはゲート・ソース間電圧が制限された状態を維持する。そして、タイミングT13において、制限されたゲート・ソース間電圧によって出力トランジスタOTrが流せる出力電流Ioの制限値に達すると、その後も出力電流Ioはその電流値を維持する。
【0044】
上記説明より、実施の形態2にかかる電源スイッチ回路2では、出力電流検出端子Sが短絡した場合、出力電流Ioを所定の制限値の範囲内に制限する。これにより、負荷RLによる通常状態における消費電流が出力電流Ioの範囲内であれば、出力電流検出端子Sが短絡した状態であっても電源スイッチ回路2の使用を継続することができる。また、短絡制御信号により出力トランジスタOTrの活性度が所定の範囲内に制限されているため、出力トランジスタOTrの過電流も防止することができる。
【0045】
実施の形態3
実施の形態3は、実施の形態1における出力制御部10と短絡検出部12の別の形態を示すものである。実施の形態3では、出力制御部10及び短絡検出部12とは別の形態を有する出力制御部10b及び短絡検出部12bを有する。ここで、実施の形態3にかかる電源スイッチ回路3のブロック図を図9に示す。
【0046】
出力制御部10bは、論理和回路24及びチャージポンプ回路25を有する。論理和回路24は、入力端子INから入力される入力信号と、過電流検出部13が出力する過電流検出信号と、短絡検出部12bが出力する短絡制御信号(ノードH)と、の論理和演算結果をイネーブル信号としてチャージポンプ回路25に出力する。チャージポンプ回路25は、実施の形態1と同様にイネーブル信号の状態に応じて出力制御信号を出力する。
【0047】
短絡検出部12bは、比較器26、第2の基準電圧源V1、ワンショットパルス電流生成部41、ラッチ回路45を有する。比較器26は、非反転端子が出力電流検出端子Sに接続され、反転端子が第2の基準電圧源V1に接続される。第2の基準電圧源V1は、接地端子GNDと比較器26の反転端子との間に接続され、実施の形態1と同様に基準電圧V1を生成する。そして、比較器26は、基準電圧V1と出力電流検出端子Sに発生する検出電圧との比較結果をラッチ回路45を介して短絡制御信号(ノードH)として出力する。なお、本実施の形態では、ラッチ回路45は、リセット信号として入力信号が与えられる。つまり、ラッチ回路45は、比較器26が短絡制御信号を一度ハイレベルとすると、そのハイレベルを電源スイッチ回路3が次の期間の動作を開始するまで保持する。
【0048】
ワンショットパルス電流生成部41は、入力端子INを介して入力される入力信号が立ち上がってから、所定の期間の間のみ出力されるワンショットパルス電流を出力電流検出端子Sに対して出力する。ワンショットパルス電流生成部41は、遅延回路42、排他的論理和回路43、反転論理和回路44、電流源I1、PMOSトランジスタTr4を有する。
【0049】
遅延回路42は、入力端子INを介して入力される入力信号を遅延させて出力する。排他的論理和回路43は、入力端子INから入力される入力信号と遅延回路42を介して入力される入力信号との排他的論理和演算結果を出力する。反転論理和回路44は、入力端子INから入力される入力信号と、排他的論理和回路43と、の反転論理和演算結果を出力する。PMOSトランジスタTr4は、ゲートに反転論理和回路44の出力が接続され、ソースに電流源I1が接続され、ドレインが出力電流検出端子Sに接続される。電流源I1は、PMOSトランジスタTr4のソースと電源端子VCCとの間に接続される。
【0050】
ワンショットパルス電流生成部41は、遅延回路42において設定される遅延時間に相当するパルス幅を有するワンショットパルス信号を反転論理和回路44から出力する。そして、ワンショットパルス信号によりPMOSトランジスタをパルス幅に相当する期間の間オン状態とする。これにより、ワンショットパルス電流生成部41は、遅延回路42において設定される遅延時間に相当する期間の間のみ電流源I1を出力電流検出端子Sに出力する。このとき、出力電流検出端子Sに出力される電流をワンショットパルス電流と称す。
【0051】
続いて、実施の形態3にかかる電源スイッチ回路3の動作について説明する。まず、電源スイッチ回路3において出力電流検出端子Sが短絡していない状態(通常状態)の動作を示すタイミングチャートを図10に示す。
【0052】
図10に示すように、通常状態では、タイミングT20の入力信号の立ち上がりに応じて排他的論理和回路43の出力信号(ノードF)が立ち上がる。そして、排他的論理和回路43の出力信号の立ち上がりに応じて反転論理和回路44の出力信号(ノードF)は立ち下がる。これにより、PMOSトランジスタTr4がオン状態となり、電流源I1からワンショットパルス電流が出力電流検出端子Sに出力される。そして、ワンショットパルス電流に応じて出力電流検出端子Sの検出電圧が立ち上がり基準電圧V1を上回る。これにより、短絡制御信号(ノードH)が立ち上がり、イネーブル信号(ノードI)も立ち上がる。従って、タイミングT1から、出力トランジスタOTrによる出力電流Ioの出力が開始される。
【0053】
そして、タイミングT21において、排他的論理和回路43の出力信号(ノードF)が立ち下がる。そして、排他的論理和回路43の出力信号の立ち下がりに応じて反転論理和回路44の出力信号(ノードF)は立ち上がる。これにより、PMOSトランジスタTr4がオフ状態となり、ワンショットパルス電流が停止する。このとき、短絡制御信号はラッチ回路45により保持されるため、その後も短絡制御信号はハイレベルを維持し、出力トランジスタOTrによる出力電流Ioの出力も継続される。
【0054】
一方、電源スイッチ回路1において、出力電流検出端子Sが短絡した状態(異常状態)が発生した場合の動作を示すタイミングチャートを図11に示す。図11に示すように、異常状態では、タイミングT22の入力信号の立ち上がりに応じて排他的論理和回路43の出力信号(ノードF)が立ち上がる。そして、排他的論理和回路43の出力信号の立ち上がりに応じて反転論理和回路44の出力信号(ノードF)は立ち下がる。これにより、PMOSトランジスタTr4がオン状態となり、電流源I1からワンショットパルス電流が出力電流検出端子Sに出力される。しかしながら、出力電流検出端子Sが短絡しているため、出力電流検出端子Sの検出電圧はロウレベルを維持し、基準電圧V1を上回ることはない。これにより、短絡制御信号(ノードH)及びイネーブル信号(ノードI)はロウレベルを維持する。従って、出力トランジスタOTrによる出力電流Ioは停止状態となる。
【0055】
そして、タイミングT23において、排他的論理和回路43の出力信号(ノードF)が立ち下がる。そして、排他的論理和回路43の出力信号の立ち下がりに応じて反転論理和回路44の出力信号(ノードF)は立ち上がる。これにより、PMOSトランジスタTr4がオフ状態となり、ワンショットパルス電流が停止する。このとき、短絡制御信号及びイネーブル信号はロウレベルであるため、タイミングT23以降も出力トランジスタOTrによる出力電流Ioは停止状態を維持する。
【0056】
上記説明より、実施の形態3にかかる電源スイッチ回路3では、出力電流Ioの出力開始タイミングに応じて、出力電流検出端子Sの短絡状態をワンショットパルス電流により確認する。この確認の結果、出力電流検出端子Sの短絡状態が判明した場合には、出力電流Ioを出力することなく出力トランジスタOTrの停止状態を維持する。これにより、実施の形態3にかかる電源スイッチ回路3は、実施の形態1、2よりも出力電流検出端子Sの短絡状態に対する保護能力を向上させることができる。また、出力電流検出端子Sの短絡状態の発生時に出力電流Ioが流れる期間がないため、短絡発生後の電源スイッチ回路3の消費電力も削減することができる。
【0057】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、短絡あるいは過電流を検出するための論理回路(インバータ、論理和回路など)は、システムに応じて適宜変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態1にかかる電源スイッチ回路のブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる電源スイッチ回路の詳細なブロック図である。
【図3】実施の形態1にかかる電源スイッチ回路における通常動作を示すタイミングチャートである。
【図4】実施の形態1にかかる電源スイッチ回路における異常動作を示すタイミングチャートである。
【図5】実施の形態2にかかる電源スイッチ回路のブロック図である。
【図6】実施の形態2にかかる電流制限回路の回路図である。
【図7】実施の形態2にかかる電源スイッチ回路における通常動作を示すタイミングチャートである。
【図8】実施の形態2にかかる電源スイッチ回路における異常動作を示すタイミングチャートである。
【図9】実施の形態3にかかる電源スイッチ回路の詳細なブロック図である。
【図10】実施の形態3にかかる電源スイッチ回路における通常動作を示すタイミングチャートである。
【図11】実施の形態3にかかる電源スイッチ回路における異常動作を示すタイミングチャートである。
【図12】従来例から考えられる電源スイッチ回路のブロック図である。
【図13】図12に示す電源スイッチ回路における通常動作を示すタイミングチャートである。
【図14】図12に示す電源スイッチ回路における過電流検出時の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1〜3 電源スイッチ回路
10、10a、10b 出力制御部
11 増幅器
12 過電流検出部
12、12a、12b 短絡検出部
13 過電流検出部
14 コンパレータ
15、45 ラッチ回路
16 タイマー
17、21 インバータ
22、42 遅延回路
23、44 反転論理和回路
24 論理和回路
25 チャージポンプ回路
26 比較器
31 電流制限回路
41 ワンショットパルス電流生成部
43 排他的論理和回路
D1〜D3 ダイオード
I1 電流源
Io 出力電流
IN 入力端子
OUT 出力端子
GND 接地端子
VCC 電源端子
S 出力電流検出端子
STr センストランジスタ
OTr 出力トランジスタ
R 抵抗
RL 負荷
RS 電流センス抵抗
Tr1 トランジスタ
Tr2 制御トランジスタ
Tr3 スイッチトランジスタ
Tr4 PMOSトランジスタ
V1、Vr 基準電圧源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源端子と出力端子との間に接続される出力トランジスタと、
前記出力トランジスタの導通状態を入力信号に基づき制御する出力制御部と、
前記出力トランジスタとゲートが共通に接続され、前記出力トランジスタに流れる出力電流を検出するセンストランジスタと、
前記センストランジスタにより検出された出力電流に応じた検出電圧が生成される出力電流検出端子と、
前記検出電圧に基づき前記出力電流検出端子の短絡状態を検出し、前記出力トランジスタを停止する又は前記出力電流を制限する短絡制御信号を出力する短絡検出部と、
を有する電源スイッチ回路。
【請求項2】
前記電源スイッチ回路は、
前記検出電圧と第1の基準電圧との比較結果に基づき前記出力トランジスタの過電流状態を検出し、過電流検出信号を出力する過電流検出部を有し、
前記出力制御部は、前記過電流検出信号が過電流検出状態を示す場合に前記入力信号にかかわらず前記出力トランジスタを遮断状態とする請求項1に記載の電源スイッチ回路。
【請求項3】
前記短絡検出部は、前記検出電圧と第2の基準電圧とを比較し、比較結果を前記短絡制御信号として出力する比較器を有し、
前記出力制御部は、前記短絡制御信号が短絡検出状態である場合には、前記入力信号にかかわらず前記出力トランジスタを遮断状態とする請求項1又は2に記載の電源スイッチ回路。
【請求項4】
前記出力制御部は、
前記入力信号を遅延させる遅延回路と、
前記短絡制御信号と前記遅延回路を介して入力される前記入力信号との反転論理和演算結果を判定信号として出力する反転論理和回路と、
前記判定信号と前記入力信号との論理和演算結果をイネーブル信号として出力する論理和回路と、
前記イネーブル信号に基づき前記出力トランジスタの導通状態を制御する出力制御制御信号を出力するチャージポンプ回路と、
を有する請求項3に記載の電源スイッチ回路。
【請求項5】
前記短絡検出部は、
前記検出電圧と第2の基準電圧とを比較し、比較結果を短絡検出信号として出力する比較器と、
前記短絡検出信号に基づき前記短絡制御信号を出力し、前記出力トランジスタのゲートとソース間の電圧を所定の電圧に制限する電流制限回路と、
を有する請求項1又は2に記載の電源スイッチ回路。
【請求項6】
前記短絡検出部は、前記出力トランジスタのゲートとソースとの間に接続される少なくとも一つのダイオードと、前記ダイオードと直列に接続され、前記短絡検出信号に基づき前記ダイオード流れる電流を制御するスイッチトランジスタとを有し、前記所定の電圧は、前記ダイオードにより生成されるに相当する請求項6に記載の電源スイッチ回路。
【請求項7】
前記短絡検出部は、前記出力トランジスタの動作開始から所定期間の間前記出力短絡検出端子に対して流出されるワンショットパルス電流を出力するワンショットパルス電流出力部と、
前記ワンショットパルス電流による前記検出電圧の変動幅と第2の基準電圧とを比較し、当該比較結果を前記短絡制御信号として出力する比較器とを有し、
前記出力制御部は、前記短絡制御信号が短絡検出状態である場合には、前記入力信号にかかわらず前記出力トランジスタを遮断状態とする請求項1又は2に記載の電源スイッチ回路。
【請求項8】
前記短絡検出部は、前記比較器と前記出力制御部との間に設けられ前記短絡制御信号の値を保持するラッチ回路を有する請求項8に記載の電源スイッチ回路。
【請求項9】
前記ワンショットパルス電流出力部は、前記入力信号を遅延させる遅延回路を有し、前記所定期間は、前記遅延回路における遅延時間に相当する請求項7又は8に記載の電源スイッチ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−212704(P2009−212704A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52347(P2008−52347)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】