説明

3次元ダブルクロスポイントアレイを有する半導体メモリ素子及びその製造方法

【課題】単純な方式で集積度が向上し電気的特性が改善された3次元ダブルクロスポイントアレイを有する半導体メモリ素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体メモリ素子は、互いに異なるレベルに配置され、2つの交差点を定義する第1、第2、及び第3導線と、2つの交差点の各々に配置される2つのメモリセルを備え、第1及び第2導線は互いに平行に延長され、第3導線は延長されて第1及び第2導線と交差し、第1及び第2導線は垂直断面で見た時に第3導線の長さに沿って交互に配列され、第3導線は第1及び第2導線から垂直に離隔される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、より詳細には、3次元ダブルクロスポイントアレイを有する半導体メモリ素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ素子の大容量高集積化の趨勢に合わせて、Johnson等によって発明された特許文献1のような3次元クロスポイントアレイ構造が提案されている。特許文献1において、2層以上のクロスポイントアレイを具現しようとする場合、各メモリ層はメモリ層間の導線(bit line)を共有する。2つのメモリ層を構成する場合、3つの直交する導線が必要とされるので、工程が簡単になり得る。しかし、メモリ層毎にメモリセルや選択素子を形成する工程を反複しなければならず、3つ或いはそれ以上のメモリ層が積層される場合、メモリ層間に干渉がひどくなって動作マージンが減少する問題点が発生し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6、185、122号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、単純な方式で半導体メモリ素子を製造する方法とその方法によって製造される半導体メモリ素子を提供することにある。
また、本発明の目的は、増加した集積度を有する半導体メモリ素子とその製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、改善された電気的特性を有する半導体メモリ素子とその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、異なるレベルに配置される2つのメモリ層が実質的に同一の工程によって製造される。これはメモリ素子の製造工程を単純化させ得、メモリ素子の集積度を向上させ得る。一実施形態において、2つの平行な導線が異なるレベルで配列されて1つの導線と交差することによって2つのメモリセルが配置される2つの交差点が定義される。本実施形態によれば、2倍に増加したメモリセルの密度を具現することができる。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による半導体メモリ素子は、第1方向に沿って延長された第1導線と、前記第1方向に沿って延長されて前記第1導線と平行し、前記第1導線に比べて上に配置された第2導線と、第2方向に沿って延長されて前記第1及び第2導線と交差して前記第1及び第2導線と交差点を形成し、前記第2導線に比べて上に配置された第3導線と、前記第1導線と前記第3導線との交差点及び前記第2導線と前記第3導線との交差点の各々に提供された第1及び第2メモリセルと、を備える。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体メモリ素子は、半導体基板の上に第1方向に延長された複数個の第1導線と、前記第1導線の垂直上に配置され、前記第1導線と所定の角度で延長された複数個の第2導線と、前記第2導線の垂直上に配置され、前記第1及び第2導線と各々交差して複数個の第1及び第2交差点を形成する複数個の第3導線と、前記第1及び第2交差点に配置された複数個のメモリセルと、を備える。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による半導体メモリ素子の製造方法は、基板の上に第1垂直レベルで第1方向に延長され、該第1方向と直交する第2方向に離隔された複数個の第1導線を形成するステップと、前記基板の上に第2垂直レベルで前記第1方向に延長されて前記第2方向に離隔され、前記第1導線の各々と共に前記第2方向に交差するように配置される複数個の第2導線を形成するステップと、前記第1及び第2導線の各々に沿って延長される複数個の第1及び第2下部電極を形成するステップと、前記第2垂直レベルに比べて高い第3垂直レベルで前記第2方向に沿って延長されて前記第1及び第2導線と交差することによって前記第1及び第2導線との交差点でメモリセルを形成する複数個のデータ格納層及び上部電極を形成するステップと、前記上部電極に沿って延長されて前記上部電極が前記データ格納層との間に配置される複数個の第3導線を形成するするステップと、を有する。
【0009】
また、上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体メモリ素子は、第1方向に延長されて少なくとも2つの互いに異なる垂直高さに配置される第1導線と、前記第1導線と交差する第2方向に延長され、前記第1導線が配置される高さに比べて大きい垂直高さに配置される第2導線と、前記第1導線に沿って配置され、前記第2導線に対向する下部電極と、前記第2導線に沿って配置され、前記第1導線に対向する上部電極と、前記第1導線と前記第2導線との間のメモリセルを形成する交差点で前記上部電極と前記下部電極との間に配置されるデータ格納層と、を備える。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体メモリ素子の製造方法は、基板の上に所定の距離に離隔された第1導線を形成するステップと、前記第1導線の上に第1層間絶縁層を形成するステップと、前記第1層間絶縁層の上に前記第1導線から垂直シフトされた第2導線を形成するステップと、前記第2導線の側壁を覆う側壁スペーサーを形成するステップと、前記第2導線及び前記側壁スペーサーの上に第2層間絶縁層を形成するステップと、隣接する前記第1及び第2導線の一部分を露出させるトレンチを形成するステップと、前記第2層間絶縁層の上に、且つ前記トレンチ内に伝導層を蒸着するステップと、前記伝導層をエッチングして前記第1及び第2導線の上部領域の各々に沿って延長される第1及び第2下部電極を形成するステップと、前記トレンチ内に前記第2層間絶縁層と同一の高さを有する絶縁層を形成するステップと、前記絶縁層及び前記第2層間絶縁層の上にデータ格納層、上部電極層、及び第3伝導層を順次形成するステップと、前記データ格納層、前記上部電極層、及び前記第3伝導層をパターニングして前記第1及び第2導線と交差する第3導線を形成するステップと、を有する。
【0011】
また、上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体メモリ素子は、第1方向に延長された第1導線と、前記第1方向に延長され、前記第1導線から垂直シフトされて前記第1導線の一部とオーバーラップする第2導線と、前記第1導線の中心に沿って延長された第1下部電極と、前記第2導線の中心に沿って延長され、前記第1下部電極との距離が前記第1及び第2導線の幅と実質的に同一な第2下部電極と、第2方向に延長されて前記第1及び第2下部電極と交差する第3導線と、前記第3導線と前記第1下部電極との間及び前記第3導線と前記第2下部電極との間に各々配置される第1及び第2メモリセルと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、2回のメタル工程と1回のコンタクト工程で2層のメモリセルを形成できるので、工程数を節減できる。更に、デザインルールの変形がないセルピッチダブルリング(cell pitch doubling)効果、即ち2つのメタル層を上下に交差するように形成することによって、ピッチを半分に減少させることができる。このように、製造原価(cost)を最小化するためにEUVのような微細な工程を採択しなくとも低廉なパターニング工程を利用して2層のメモリセルを形成できる。これによって、メモリ容量を増加させ得るので、価格競争力を持つ効果がある。更に、各層のメモリ特性が同様に形成されるので、信頼性が確保され、優れた電気的特性を具現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態によるメモリセル構造を示した斜視図である。
【図2】図1の変形形態を示した斜視図である。
【図3】図1の変形形態を示した斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4の等価回路図である。
【図7】図4の変形形態を示した斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の等価回路図である。
【図11】図8の変形形態を示した斜視図である。
【図12】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図12の変形形態を示した斜視図である。
【図15】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図15の変形形態を示した斜視図である。
【図18】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図19】図18の変形形態を示した斜視図である。
【図20】図18の変形形態を示した斜視図である。
【図21】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図である。
【図22】図21の変形形態を示した斜視図である。
【図23】図21の変形形態を示した斜視図である。
【図24】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図25】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図26】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図27】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図28】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図29】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図30】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図31】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図32】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する変形形態を示した断面図である。
【図33】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する変形形態を示した断面図である。
【図34】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する変形形態を示した断面図である。
【図35】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する変形形態を示した断面図である。
【図36】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する他の変形形態を示した断面図である。
【図37】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する他の変形形態を示した断面図である。
【図38】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する他の変形形態を示した断面図である。
【図39】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図40】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図41】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図42】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図43】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図44】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図45】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図46】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図47】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図48】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図49】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図50】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図51】本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【図52】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を具備するメモリカードを示したブロック図である。
【図53】本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を応用した情報処理システムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の半導体メモリ素子及びその製造方法を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明と従来技術を比較した長所は、図面を参照した詳細な説明と特許請求の範囲を通じて明確になる。特に、本発明は特許請求の範囲で明確に請求される。しかし、本発明は図面と関連して次の詳細な説明を参照することによって最もよく理解できる。図面において、同一な参照符号は多様な図面を通じて同一な構成要素を示す。
【0016】
<3次元ダブルクロスポイントアレイの例1>
【0017】
図1は、本発明の一実施形態によるメモリセル構造を示した斜視図である。
【0018】
図1を参照すると、本実施形態のメモリセル構造1は、第1〜第3導線100、200、500の3つの導線によって第1及び第2メモリセル1a、1bの2つのメモリセルが形成された3次元ダブルクロスポイントアレイ(3D Cross Point Array)構造である。
【0019】
第1導線100と第3導線500との交差点(cross point)で第1メモリセル1aが定義される。第1メモリセル1aは、直列連結された第1下部電極151、データ格納層300、及び上部電極400を含む。第1導線100、第3導線500、及び第1メモリセル1aは3次元構造を成す。
【0020】
第1下部電極151はデータ格納層300に電圧や電流を印加する。データ格納層300は、電圧や電流印加条件によって抵抗値が変化し、その抵抗値が情報として不揮発性に記憶される。例えば、データ格納層300は、電流や電圧印加に応じて、抵抗が高いか或いは低い状態であり、このような2つの状態は第1メモリセル1aに1ビットのデータを格納するようにする。他の例として、データ格納層300は3つ以上の安定な抵抗状態を有し得、このような抵抗状態によって第1メモリセル1aはマルチビットのデータを格納できる。
【0021】
データ格納層300と上部電極400とはオーミック接触特性を有する。第1下部電極151とデータ格納層300との接合は非線形特性を有する。第1メモリセル1aを通じて流れる電流は、第1メモリセル1aに印加された電圧の増減によって、減少するか或いは増加する。例えば、データ格納層300は、後述するように遷移金属酸化物やペロブスカイト構造を有する酸化物等を含み、遷移金属酸化物やペロブスカイト酸化物等は半導体特性を有する。従って、第1下部電極151とデータ格納層300は、金属−半導体接合のような接合を成して整流特性(例:ショットキー接触)を有する。第1下部電極151とデータ格納層300とは垂直に積層される。これによって第1メモリセル1aに流れる電流の流れは垂直方向である。第1下部電極151とデータ格納層300との接合特性に依存して電流の流れ方向は上方に(即ち、第1導線100から第3導線500の方に)或いは下方に(即ち、第3導線500から第1導線100の方に)支配的である。
【0022】
第1選択素子161は、非対称電流−電圧特性、又は整流特性を有するので、第1メモリセル1aを貫通する電流の流れをいずれか一方向に容易に制御できる。第1下部電極151とデータ格納層300との接合が整流特性を有しない場合にも、電流は第1選択素子161によって上方に或いは下方に優勢的に流れる。
【0023】
他の例として、第1選択素子161は印加電圧の大きさに応じて抵抗値が変化する非線形抵抗体を含み得る。例えば、抵抗体の抵抗値が印加電圧に反比例する場合、相対的に大きい電圧が印加される選択セルでは、抵抗値が相対的に小さいので、電流の流れが許容され、相対的に小さい電圧が印加される非選択セルでは、抵抗値が相対的に大きいので、電流の流れが許容されない。
【0024】
第2導線200は、第1導線100の上に、そして第1導線100と完全に上下で重畳せずに、X方向にシフトした位置に提供される。第2導線200と第3導線500との交差点に第2メモリセル1bが定義される。第2メモリセル1bは、直列連結された第2下部電極152、データ格納層300、及び上部電極400を含む。第2メモリセル1bは第2下部電極152とデータ格納層300との間に第2選択素子162を更に含む。第2導線200、第3導線500、及び第2メモリセル1bは3次元構造を成す。
【0025】
上述した第1メモリセル1aの構成に関する説明は第2メモリセル1bと同一又は類似に適用される。従って、第2下部電極152とデータ格納層300との接合の整流特性及び/又は第2選択素子162の整流或いは抵抗特性に応じて、第2メモリセル1bを貫通する電流の流れは一方性であるか、或いはいずれかの一方向に支配的である。
【0026】
第1及び第2導線100、200の各々は入力ライン或いはワードラインであり、第3導線500は出力ライン或いはビットラインである。他の例として、第1及び第2導線100、200の各々は出力ライン或いはビットラインであり、第3導線500は入力ライン或いはワードラインであり得る。第1メモリセル1aは、第1下部電極151、第1選択素子161、データ格納層300、及び上部電極400の順に或いはその逆順に垂直に積層される。第2メモリセル1bは、第2下部電極152、第2選択素子162、データ格納層300、及び上部電極400の順に或いはその逆順に垂直に積層される。
【0027】
第1及び第2メモリセル1a、1bは、駆動回路(図5の101、201参照)に連結され、駆動回路101、201は、第1及び2メモリセル1a、1bの各々に固有な電圧又は電流を印加する。これによって、第1及び第2メモリセル1a、1bの中のいずれか1つは、他の1つの状態に関係なく、例えば読出しや書込み動作のために独立的にアクセスされる。
【0028】
第1導線100はいずれか一方向(例えば、Y方向)に比較的長く延長されたライン形態の伝導体を含む。第2導線200は第1導線100と平行に比較的長く延長されたライン形態の伝導体を含む。第3導線500は第1導線100の延長方向と交差する方向(例えば、X方向)に比較的長く延長されたライン形態の伝導体を含む。第3導線500は、互いに平行な第1及び第2導線100、200と略90°の角度で交差し、これによって第1及び第2メモリセル1a、1bがX方向に離隔配置される交差点が定義される。
【0029】
第1〜第3導線100、200、500はZ方向に沿って垂直に離隔配置される。一例として、第2導線200は第1導線100に比べてZ方向に離隔されてより高い位置に配置され、第3導線500は第2導線200に比べてZ方向に離隔されてより高い位置に配置される。第1導線100の幅W1aは具現可能である最小フィーチャの大きさ(minimum feature size:以下Fと称する)と実質的に同一であり得、第2導線200の幅W2a及び第3導線500の幅W3aもやはり実質的にFと同一であり得る。「最小フィーチャの大きさF」というのはフォトリソグラフィー工程を使用して形成され得る各々の単位フィーチャディメンション(independent unit feature dimension)の最も小さい大きさを称する。
【0030】
第1導線100と第2導線200とはX方向には離隔されないことがある。本実施形態によると、第1及び第2導線100、200は上下に離隔されるように、そして上下で重畳しないように水平に配置されるので、水平方向(X方向)の離隔距離はない。従って、第1及び第2導線100、200は、許容され得る最大限度に稠密に集積されるので、集積度の向上を具現することができる。他の例として、第1導線100と第2導線200とはX方向に離隔され得る。
【0031】
第1下部電極151は、第1導線100の上面の中のいずれか1軸の上で第1導線100の伸張方向(Y方向)に沿って比較的長く延長されたライン形態、又は第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態の伝導体を含む。同様に、第2下部電極152は、第2導線200の上面の中のいずれか1軸の上で第2導線200の伸張方向(Y方向)に沿って比較的長く延長されたライン形態、又は第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態の伝導体を含む。第1及び第2下部電極151、152の各々はFより小さい幅を有することができる。第2下部電極152は第1下部電極151に比べてその垂直の長さが小さい。第1下部電極151と第2下部電極152とのピッチLaは、Fと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きい。
【0032】
第1選択素子161は、第1導線100の上面の中のいずれか1軸の上で第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態を有する。第1選択素子161は整流特性を有するシリコンダイオード或いは酸化物ダイオードを含む。例えば、第1選択素子161は、p−Siとn−Siとが接合されたシリコンダイオードで構成されるか、或いはp−NiOxとn−TiOxとが接合されるか、或いはp−CuOxとn−TiOxとが接合された酸化物ダイオードである。他の例として、第1選択素子161は、特定電圧以下では抵抗が高いので、電流が概ね流れないが、その特定電圧以上であれば、抵抗が低くなって電流が流れるようにする酸化物、例えばZnOx、MgOx、AlOx等を含み得る。
【0033】
第2選択素子162は、第2導線200の上面の中のいずれか1軸の上で第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態を有する。第2選択素子162は第1選択素子161と同一な物質を含む。第1及び第2選択素子161、162の各々はFより小さい幅を有することができる。第2選択素子162の垂直の長さは第1選択素子161と同一又は類似であり得、第1選択素子161とのピッチSaはFと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きい。
【0034】
データ格納層300は、第3導線500に沿ってX方向に比較的長く延長され、Fと同一又は類似な幅を有するライン形態である。データ格納層300は、第1及び第2下部電極151、152又は第1及び第2選択素子161、162に共通に接する。データ格納層300は、印加電圧や電流に依存して抵抗が可逆的に変わる2つ以上の安定な抵抗状態を有し、外部電源が供給されない限りその状態が維持されることによって、実質的にデータが格納される物質を含む。
【0035】
一例として、データ格納層300は、高電圧が供給されると電流が流れる通路が生成されて抵抗が低くなる物質を含む。データ格納層300は、例えば金属酸化物(例:TiOx、HfOx、TaOx、NiOx、ZrOx、WOx)、金属窒化物(例:BNx、AlNx)、ペロブスカイト(Perovskite)構造を有する酸化物(例:PrCaMnO、doped−SrTiO)、又は拡散がよく行われる金属イオン(例:Cu、Ag)を含む固体電解質(例:GeTe、GeS)を含む。このようなデータ格納層300を有する第1及び第2メモリセル1a、1bはReRAMセルと称される。データ格納層300は金属で構成された第1及び第2下部電極151、152と接合して整流特性を有する。データ格納層300の初期状態が高抵抗状態(OFF状態)であると仮定した場合、初期状態でセット電圧(Set voltage)が印加されると、データ格納層300は低抵抗状態(On状態)にスイッチングされる(SET)。オン状態ではリセット電圧(Reset Voltage)が供給されなければ、低抵抗状態を維持する。オン状態でリセット電圧が供給されると、データ格納層300は低抵抗状態から高抵抗状態にスイッチングされる(RESET)。リセット又はセット電圧より低い電圧(Reading Voltage)を掛けてデータ格納層300に格納されたメモリ状態を読み出すことができる。
【0036】
他の例として、データ格納層300は、印加される電流又は電流によって加熱される温度と時間とに応じて、電流によって比抵抗が高い非晶質層相から比抵抗が低い結晶質相に、或いはその逆に相変化が可能である物質を含み得る。このようなデータ格納層300を有する第1及び第2メモリセル1a、1bはPRAMセルと称される。相変化が可能である物質は印加電流や電圧によって発生するジュール熱(Joule Heating)によって結晶状態(低抵抗)及び非晶質状態(高抵抗)の間の可逆的相変化が発生するカルコゲン化合物を含み得る。一例として、データ格納層300にリセット電流(Reset current)が短時間印加されて溶融点より高い温度に加熱された後に急冷されると、データ格納層300は非晶質の高抵抗状態(RESET状態)を有する。高抵抗状態でデータ格納層300にセット電流(Set current)が長時間印加されて溶融点より低いが、結晶化温度より高い温度に維持された後に冷却されると、データ格納層300は結晶質の低抵抗状態(SET状態)にスイッチングされる。データ格納層300を通じて流れる電流を感知して第1メモリセル1a及び/又は第2メモリセル1bに格納された情報を読み出すことができる。
【0037】
他の例として、データ格納層300は2つの強磁性体層の磁化が平行(parallel)又は反平行(anti−parallel)に応じて電気的抵抗が変われる物質を含み得る。データ格納層300は、強磁性体層の磁化が平行になると低抵抗状態を有し、反平行になると高抵抗状態を有する。データ格納層300は、一例として強磁性体の間に非磁性伝導体が挿入されたGMR構造、或いは強磁性体の間に絶縁性非磁性体が挿入されたMTJ構造を有する磁性物質を含む。例えば、強磁性体はCoFe、NiFe、NiFeCo等を、非磁性伝導体はCr、Cu等を、絶縁性非磁性体はMgOx、AlOx等を含む。このようなデータ格納層300を有する第1及び第2メモリセル1a、1bはMRAMセルと称される。
【0038】
上部電極400は、第3導線500に沿ってX方向に比較的長く延長されたFと同一又は類似な幅を有するライン形態である。上部電極400はデータ格納層300の物質と反応しない金属を含む。上部電極400は、貴金属(例:Pt、Ru、Ir)、TiN、TaN、WN、W、Al等を含む。
【0039】
<3次元ダブルクロスポイントアレイの例2>
【0040】
図2は、図1の変形形態を示した斜視図である。以下、図1と異なる点について詳細に説明し、同一な点については簡単に説明するか、或いは省略する。
【0041】
図2を参照すると、本変形形態のメモリセル構造2は、第1導線100と第2導線200とが上下の一部で重畳する第1メモリセル2aと第2メモリセル2bとを含む3次元ダブルクロスメモリアレイ構造である。例えば、図1の第1導線100の幅W1a及び第2導線200の幅W2aを左右両側に大きく拡張すると、図2に示したように第1導線100の幅W1bと第2導線200の幅W2bの各々はFより大きくなってZ方向に互いに対向する第1導線100の右側の一部と第2導線200の左側の一部とが上下で重畳する。
【0042】
本実施形態によると、第1及び第2導線100、200の各々の断面積が拡大されるので、第1及び第2導線100、200の各々の抵抗が相対的に減少する。第3導線500の幅W3bをFより大きく拡張して第3導線500の抵抗を減少できる。他の例として、第3導線500の幅W3bは実質的にFと同一であり得る。第1及び第2下部電極151、152はFと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きいピッチLbで交互に配列される。第1及び第2選択素子161、162はFと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きいピッチSbで交互に配列される。本実施形態においてLa=Lb=Sa=Sbであり得る。
【0043】
<3次元ダブルクロスポイントアレイの例3>
【0044】
図3は、図1の変形形態を示した斜視図である。以下、図1と異なる点について詳細に説明し、同一な点については簡単に説明するか、或いは省略する。
【0045】
図3を参照すると、本変形形態のメモリセル構造3は、第1導線100と第2導線200が第3導線500と交差して生成された交差点に第1メモリセル3aと第2メモリセル3bが定義される3次元ダブルクロスメモリアレイ構造である。
【0046】
データ格納層301、302は、第3導線500に沿ってX方向に配列された不連続的な形態である。例えば、データ格納層301、302は、第1導線100と第3導線500との交差点に限定された第1データ格納層301と、第2導線200と第3導線500との交差点に限定された第2データ格納層302とに区分される。第1データ格納層301は、第1導線100に沿ってY方向に延長されたライン形態、或いは第1選択素子161と同一又は類似のアイランド形態を有する。第2データ格納層302は、第2導線200に沿ってY方向に延長されたライン形態、或いは第2選択素子162と同一又は類似のアイランド形態を有する。
【0047】
第1導線100の幅W1cと第2導線200の幅W2cは、Fと実質的に同一であるか、或いはFより大きい。一例として、第1導線100の幅W1cと第2導線200の幅W2cはFと実質的に同一であり、図1と同一又は類似に水平的に離隔無しに、或いは離隔されて、垂直的に離隔されて配列される。他の例として、第1導線100の幅W1cと第2導線200の幅W2cは、図2と同一又は類似にFより大きく、上下で一部が重畳する。第3導線500の幅W3cは、Fと実質的に同一であるか、或いはFより大きい。
【0048】
<3次元半導体メモリ素子の例1>
【0049】
図4は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図5は、図4の平面図であり、図6は、図4の等価回路図であり、図7は、図4の変形形態を示した斜視図である。
【0050】
図4を参照すると、半導体メモリ素子10は、図1に示したメモリセル構造1の3次元ダブルクロスポイントアレイを含む。例えば、Y方向に伸張され、互いに異なる高さに提供された複数個の第1及び第2導線100、200がX方向に伸張された複数個の第3導線500と交差して複数個の交差点が定義される。第1導線100は第1共面をなす第1層を構成し、第2導線200は第1層より高い第2共面をなす第2層を構成し、そして第3導線500は第2層より高い第3共面をなす第3層を構成する。
【0051】
第1導線100と第3導線500との交差点には第1メモリセル1aが、第2導線200と第3導線500との交差点には第2メモリセル1bが提供される。図4には示していないが、第1導線100は半導体基板(図24の90参照)の上に配置され、第1導線100と半導体基板90との間に絶縁層(図24の92参照)が提供される。
【0052】
第1導線100はFと同一な幅W1aを有する。第1導線100は、2FのピッチP1aでX方向に配列され、隣接する第1導線100間の距離はFと同一である。第2導線200は、各々Fと同一な幅W2aを有し、2FのピッチP2aでX方向に配列される。隣接する第2導線200間の距離はFと同一である。第2導線200は、第1導線100に比べて更に高い位置に、そして第1導線100間に配置される。従って、第1及び第2導線100、200はX方向に離隔距離無しで交互に配置される。第3導線500は各々Fと同一な幅W3aを有する。第3導線500は2FのピッチP3aにY方向に配列され、隣接する第3導線500間の距離はFと同一である。複数個のデータ格納層300及び上部電極400の形態及び配列は第3導線500と同様である。
【0053】
図5に示したように、第1導線100は、第1駆動回路101と電気的に連結され、第2導線200は第2駆動回路201と電気的に連結される。第1駆動回路101と第2駆動回路201とは互いに異なる位置、例えばメモリセル構造1を介して互いに反対側に配置される。第1駆動回路101と第2駆動回路201は半導体基板に配置される。
【0054】
第2導線200が第1導線100と同一の高さに配置される場合、第1導線100と第2導線200とは略Fの距離で水平に離隔され、結果、単位メモリセルが占める面積は4Fである。本実施形態によると、第1導線100と第2導線200との間に離隔距離が無いので、単位メモリセル(unit memory cell)が占める面積95は、図5に示したように2Fである。このように、本実施形態によると、2つ層の導線100、200が上下交差するように配置されることによって、これらの導線100、200が占める面積が既存対比1/2に減ってメモリセル密度が2倍に向上する。
【0055】
図4を再び参照すると、複数個の第1下部電極151は、第1導線100に沿ってY方向に伸張されたライン形態である。同様に、複数個の第2下部電極152は第2導線200に沿ってY方向に伸張されたライン形態である。隣接する第1及び第2下部電極151、152は、後述する図25〜図28に示すように、Fの大きさの幅Taを有するトレンチ111を形成し、そのトレンチ111内に伝導体を蒸着し、パターニングして同時に形成される。従って、第1及び第2下部電極151、152はFより小さいピッチLaで交互に配列される。他の例として、Fより大きい幅Taのトレンチ111を形成する場合、第1及び第2下部電極151、152はFと実質的に同一であるか、或いはFより大きいピッチLaで交互に配列される。第2導線200の各々の両側壁の上に側壁スペーサー202が更に提供される。第1下部電極151と側壁スペーサー202との間にY方向に伸張されたライン形態の複数個のダミー電極153が更に提供される。ダミー電極153は第1導線100に接続され、第2導線200の方に垂直に拡張される。ダミー電極153によって第1及び第2導線100、200は短絡されない。ダミー電極153は隣接する第1及び第2下部電極151、152を同時に形成する時に形成される。これに対しては図24〜図28を参照して後述する製造方法を参照することで明確に理解できる。
【0056】
他の例として、図7に示すように、第1下部電極151は、第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態であり得る。同様に、第2下部電極152は、第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態であり得る。ダミー電極153に対してもこれと同様に交差点に限定されたアイランド形態であり得る。図4の半導体メモリ素子10に対する説明は、図7の半導体メモリ素子11に同一類似に適用される。
【0057】
図4を再び参照すると、データ格納層300を構成する物質に応じて半導体メモリ素子10の種類が決定される。一例として、半導体メモリ素子10は、データ格納層300が相変化物質(例:Ge−Sb−Te、Ge−Te)で構成される場合、相変化メモリ素子(PRAM device)に区分され、遷移金属酸化物(例:TiOx、HfOx)で構成される場合、抵抗メモリ素子(ReRAM device)に区分される。
【0058】
図6を図4と共に参照すると、第1導線100は1層のワードラインW10、W11、W12に、第2導線200は2層のワードラインW20、W21、W22に、第3導線500は3層のビットラインBL0、BL1に相当する。
【0059】
ビットラインBL0には抵抗状態が遷移するのに充分な電流が流れるようにする電圧Vwが、他のビットラインBL1にはVw/2がそれぞれ印加され、ワードラインW22には0ボルトが印加され、他のワードラインW10−W21にはVw/2がそれぞれ印加される場合を仮定する。ワードラインW22とビットラインBL0との交差点に形成されたメモリセルMの両端の電位差がVwであるから、メモリセルMは、高抵抗或いは低抵抗状態に遷移されるので、データの書込みが行われる。これに反して、メモリセルM以外の他のメモリセルは、電位差がVw/2又は0であるから、抵抗状態の遷移が発生しないので、データの書込みが行われない。
【0060】
半導体メモリ素子10は選択素子を含まないことがあり得る。しかし、第1及び第2下部電極151、152とデータ格納層300との間の接合が整流特性を有するので、特定メモリセルが選択されて判読され得る。例えば、メモリセルMを貫通して流れる第1電流IaをセンシングしてメモリセルMに格納されたデータを読み出す動作の場合、ワードラインW22とビットラインBL1との交差点に形成されたメモリセルと、ワードラインW12とビットラインBL0、BL1との交差点に形成されたメモリセルを貫通して流れる第2電流Ibによって干渉現状が発生し得る。しかし、本実施形態によると、第1及び第2下部電極151、152とデータ格納層300との間の接合の整流特性によって第2電流Ibの流れが阻止されて読出し動作のエラーが発生しない。
【0061】
<3次元半導体メモリ素子の例2>
【0062】
図8は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図9は、図8の平面図であり、図10は、図8の等価回路図であり、図11は、図8の変形形態を示した斜視図である。
【0063】
図8を参照すると、半導体メモリ素子12は、図4の半導体メモリ素子10と同一類似に構成される。例えば、半導体メモリ素子12は、図1に示したメモリセル構造1の3次元ダブルクロスポイントアレイを含む。例えば、上下交差するように、そして水平的には離隔距離無しで稠密に配列された第1及び第2導線100、200と第3導線500とが交差して複数個の交差点を定義し、その交差点に複数個の第1及び第2メモリセル1a、1bが配置される。図9に示したように、第1導線100は第1駆動回路101に、第2導線200は第2駆動回路201に電気的に連結される。
【0064】
図4の半導体メモリ素子10と異なり、図8の半導体メモリ素子12は、第1下部電極151とデータ格納層300との間に複数個の第1選択素子161を、そして第2下部電極152とデータ格納層300との間に複数個の第2選択素子162を更に含む。第1選択素子161は、第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態である。同様に、第2選択素子162は、第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態である。
【0065】
隣接する第1及び第2選択素子161、162は、例えば後述する図29〜図31に示すように、同時に形成される。従って、第1及び第2選択素子161、162はFと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きいピッチSaで交互に配列される。第1選択素子161は、第1下部電極151とデータ格納層300との間に一方向性電流の流れが具現されない場合、追加的に更に提供される。第2選択素子162もやはりこれと同様である。
【0066】
第1下部電極151はライン形態である。従って、1つの第1導線100と1つの第3導線500との交差点の数に該当する複数個の第1選択素子161が1つの第1下部電極151の上に配置される。同一類似に、1つのライン形態の第2下部電極152の上に第2導線200と第3導線500との交差点の数に該当する複数個の第2選択素子162が配置される。
【0067】
他の例として、図11に示したように、第1下部電極151は第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態であり得、第2下部電極152は第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態であり得る。ダミー電極153についてもこれと同様に交差点に限定されたアイランド形態であり得る。図8の半導体メモリ素子12に対する説明は、図11の半導体メモリ素子13に同一類似に適用される。
【0068】
図10及び図8を参照すると、第1導線100は、ワードラインW10、W11、W12に、第2導線200はW20、W21、W22に、第3導線500はBL0、BL1に相当する。そして、S1は第1選択素子161に、S2は第2選択素子162に相当する。半導体メモリ素子12の書込みや読出し動作は、図6の説明が同一類似に適用される。第1及び第2下部電極151、152とデータ格納層300との間の接合が整流特性を有しない場合、S1、S2によってメモリセルを貫通する電流はその流れが一方向性や電圧の大きさに応じて非線形的であり、これによってデータの書込み及び読出し動作の時に、特性メモリセルが選択される。
【0069】
<3次元半導体メモリ素子の例3>
【0070】
図12は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図13は、図12の平面図であり、図14は、図12の変形形態を示した斜視図である。図4〜図7と異なる点について詳細に説明し、同一な点については簡単に説明するか、或いは省略する。
【0071】
図12を参照すると、半導体メモリ素子20は、図2に示したメモリセル構造2の3次元ダブルクロスポイントアレイを含む。図4と同一類似に、Y方向に伸張され、互いに異なる高さに提供された複数個の第1及び第2導線100、200がX方向に伸張された複数個の第3導線500と交差して複数個の交差点が定義され、その複数個の交差点に複数個の第1及び第2メモリセル2a、2bが提供される。図13に示したように、第1導線100は第1駆動回路101に電気的に連結され、第2導線200は第2駆動回路201に電気的に連結される。半導体メモリ素子20の等価回路図は、図6と同一である。
【0072】
第1導線100は、各々Fより大きい幅W1bを有し、2FのピッチP1bでX方向に配列される。第2導線200は各々Fより大きい幅W2bを有し、2FのピッチP2bでX方向に配列される。第2導線200は、第1導線100に比べてより高い位置で第1導線100と一部が重畳する。従って、第1及び第2導線100、200は、Z方向に一部が重畳しながら、X方向に交互に配置される。本実施形態によると、第1及び第2導線100、200は抵抗減少効果を得ながらも最大に稠密に配置される。
【0073】
第3導線500の幅W3bを最小フィーチャの大きさFより大きく拡張して第3導線500の抵抗減少化を具現することができる。他の例として、第3導線500の幅W3bは最小フィーチャの大きさFを有することができる。第1及び第2下部電極151、152はFと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きいピッチLbで交互に配列される。第1下部電極151と第2下部電極152はY方向に伸張されたライン形態を有する。
【0074】
他の例の半導体メモリ素子21を図14に示す。図14に示したように、第1下部電極151は第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態であり、第2下部電極152は第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態である。これ以外の構成は、図12の半導体メモリ素子20と同一類似である。
【0075】
<3次元半導体メモリ素子の例4>
【0076】
図15は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図16は、図15の平面図であり、図17は、図15の変形形態を示した斜視図である。
【0077】
図15を参照すると、半導体メモリ素子22は、図12の半導体メモリ素子20と同一類似に構成される。例えば、半導体メモリ素子22は、図2に示したメモリセル構造2の3次元ダブルクロスポイントアレイを含む。例えば、上下交差しながら重畳する第1及び第2導線100と第3導線500とが交差して第1及び第2メモリセル2a、2bが配置される交差点を定義する。図16に示したように、第1導線100は第1駆動回路101に電気的に連結され、第2導線200は第2駆動回路201に電気的に連結される。半導体メモリ素子22の等価回路図は、図10と同一である。
【0078】
図12の半導体メモリ素子20と異なり、図15の半導体メモリ素子22は、第1下部電極151とデータ格納層300との間にアイランド形態の複数個の第1選択素子161を、そして第2下部電極152とデータ格納層300との間にアイランド形態の複数個の第2選択素子162を更に含む。第1及び第2下部電極151、152は、ライン形態であるか、又は図17に示したようにアイランド形態である。図17の半導体メモリ素子23は、下部電極151、152がアイランド形態であること以外には、図15の半導体メモリ素子22と実質的に同様に構成される。
【0079】
<3次元半導体メモリ素子の例5>
【0080】
図18は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図19及び図20は、図18の変形形態を示した斜視図である。
【0081】
図18を参照すると、半導体メモリ素子30は、図3に示したメモリセル構造3の3次元ダブルクロスポイントアレイを含む。図4と同一又は類似に、Y方向に伸張され、互いに異なる高さに提供された複数個の第1及び第2導線100、200がX方向に伸張された複数個の第3導線500と交差して複数個の交差点が定義され、その複数個の交差点に複数個の第1及び第2メモリセル3a、3bが提供される。図5に示したように、第1導線100は第1駆動回路101に電気的に連結され、第2導線200は第2駆動回路201に電気的に連結される。半導体メモリ素子30の等価回路図は、図6と同一である。
【0082】
第1データ層301はライン形態の第1下部電極151の上にY方向に延長されたライン形態に配置される。第2データ層302はライン形態の第2下部電極152の上にY方向に延長されたライン形態に配置されて第1データ層301と平行に伸張される。第3導線500は、第1及び第2データ層301、302を横切ってX方向に伸張される。上部電極400は、第1及び第2データ層301、302と第3導線500との間でX方向に伸張される。
【0083】
第1導線100は、図4と同一又は類似に、各々Fと実質的に同一な幅W1cを有し、略2Fと実質的に同一なピッチP1cでX方向に配列される。第2導線200は、各々Fと実質的に同一な幅W2cを有し、略2FのピッチP2cでX方向に配列される。第2導線200は、第1導線100に比べてより高い位置に、そして第1導線100と水平的に離隔無しに、或いは離隔されて交互に配列される。
【0084】
他の例として、第1導線100は、図12と同一又は類似に、各々Fより大きい幅W1cを有し、略2Fと実質的に同一なピッチP1cでX方向に配列される。第2導線200は、各々Fより大きい幅W2cを有し、略2Fと実質的に同一なピッチP2cでX方向に配列される。第2導線200は、第1導線100に比べてより高い位置に、そして第1導線100と上下で一部が重畳する。
【0085】
第3導線500は、各々Fと実質的に同一であるか、或いはFより大きい幅W3cを有し、略2Fと実質的に同一なピッチP3cでY方向に配列される。他の例として、ピッチP1c、P2c、P3cの中の少なくともいずれか1つは2Fより大きい。
【0086】
他の例の半導体メモリ素子31を図19に示す。図19に示したように、第1データ層301は、第1導線100と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態を、第2データ層302は第2導線200と第3導線500との交差点に限定されたアイランド形態を有する。
【0087】
その他の例の半導体メモリ素子32は、図20に示したように、アイランド形態の第1データ層301とライン形態の第1下部電極151との間にアイランド形態の第1選択素子161を、アイランド形態の第2データ層301とライン形態の第2下部電極152との間にアイランド形態の第2選択素子162を更に含む。
【0088】
半導体メモリ素子30、31、32の中の少なくともいずれか1つは、図7と同一又は類似にアイランド形態の第1及び第2下部電極151、152を含む。
【0089】
<3次元ダブルクロスポイントアレイの積層例>
【0090】
図21は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子を示した斜視図であり、図22及び図23は、図21の変形形態を示した斜視図である。
【0091】
図21を参照すると、半導体メモリ素子40は、上下に積層された少なくとも2つの図4の半導体メモリ素子10を含む。図4の半導体メモリ素子10の代わりに、或いはこれらと共に図7の半導体メモリ素子11、図8の半導体メモリ素子12、及び/又は図11の半導体メモリ素子13が上下に積層され得る。本実施形態によると、第1及び第2メモリセル1a、1bが上下に積層されてメモリ容量が拡張される。
【0092】
図22を参照すると、半導体メモリ素子41は、上下に積層された少なくとも2つの図12の半導体メモリ素子20を含み、これによって第1及び第2メモリセル2a、2bが上下に積層されて拡張されたメモリ容量を有する。図14の半導体メモリ素子21、図15の半導体メモリ素子22、及び/又は図17の半導体メモリ素子23が、図12の半導体メモリ素子20の代わりに、或いはこれらと共に上下に積層され得る。
【0093】
図23を参照すると、半導体メモリ素子42は、上下に積層された少なくとも2つの図18の半導体メモリ素子30を含み、これによって第1及び第2メモリセル3a、3bが上下に積層されて拡張されたメモリ容量を有する。図19の半導体メモリ素子31及び/又は図20の半導体メモリ素子32が、図18の半導体メモリ素子30の代わりに、或いはこれらと共に上下に積層され得る。
【0094】
<製造方法の例1>
【0095】
図24〜図28は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0096】
図24を参照すると、上下交差するように配置され、互いに平行に伸張された複数個の第1導線100と第2導線200を基板90の上に形成する。例えば、第1及び第2導線100、200は、垂直的に離隔され、水平的に交互に配列される形態に形成される。第2導線200は第1導線100に比べて高い位置に形成される。基板90と第1導線100との間には、第1導線100を基板90から電気的に絶縁させる絶縁層92が更に提供される。
【0097】
絶縁層92の上に第1導線100を形成し、第1導線100を覆う第1層間絶縁層112を形成する。第1層間絶縁層112の上に第2導線200を形成し、第2導線200を覆う第2層間絶縁層114を形成する。第2導線200の各々の両側壁を覆う側壁スペーサー202を更に形成する。第1及び第2層間絶縁層112、114は、互いに同一な垂直の長さを有するか、或いは互いに異なる垂直の長さを有する。
【0098】
基板90はシリコンウエハーのような半導体基板を含む。絶縁層92と第1及び第2層間絶縁層112、114の中の少なくともいずれか1つは、酸化物(例:SiOx)、窒化物(例:SiNx、SiONx)、又はこれらの組合せを蒸着して形成される。側壁スペーサー202は、第2層間絶縁層114とエッチング選択比がある絶縁性物質を蒸着し、パターニングして形成される。例えば、第2層間絶縁層114は酸化膜(例:SiOx)で、側壁スペーサー202は窒化膜(例:SiNx)で形成される。
【0099】
第1及び第2導線100、200は、伝導性物質、例えばTi、W、Si、Cu、Ta、Mo、Ru、Al、Au、Pt、Ag、又は少なくともこれらの中のいずれか1つを蒸着し、パターニングして形成される。第1導線100は、パターニング工程で許容可能である最小フィーチャの大きさFと実質的に同一な幅W1aを各々有し、2Fと実質的に同一なピッチP1aで配列される。第2導線200は、Fと実質的に同一な幅W2aを各々有し、2Fと実質的に同一なピッチP2aで配列される。即ち、W1a=W2a=F、P1a=P2a=2Fである。
【0100】
図25を参照すると、隣接する第1導線100及び第2導線200の一部を同時に露出させるトレンチ111を形成する。一例として、第2層間絶縁層114の上にフォトレジストの塗布及びパターニングによってマスク94を形成し、そのマスク94を利用するエッチング工程で、第1及び第2層間絶縁層112、114を選択的に除去して、隣接する一対の第1導線100及び第2導線200の一部を同時に露出させる複数個のトレンチ111を形成する。
【0101】
トレンチ111の各々は、Fと実質的に同一であるか、或いはFより大きい大きさの幅Taを有し、第1導線100或いは第2導線200の伸張方向に沿って連続する。トレンチ111の各々は隣接する第1及び第2導線100、200の一部と重畳する位置に形成される。一例として、トレンチ111は、第1導線100との重畳面積が第2導線200との重畳面積と実質的に同一であるように形成されるので、第1導線100とは第1導線100のピッチP1aの1/4又は幅W1aの1/2程、第2導線200とは第2導線200のピッチP2aの1/4又は幅W2aの1/2程重畳する。
【0102】
図26を参照すると、トレンチ111のプロフィールに沿って連続的な形態を有する伝導性物質層150を形成する。伝導性物質層150はトレンチ111によって露出した第1及び第2導線100、200の一部と直接接触する。伝導性物質層150は後続するデータ格納層(図28の300参照)物質と反応しない金属を含む。伝導性物質層150は、例えば貴金属(例:Pt、Ir、Ru)、TiN、TiAlN、TaN、WN、MoN、NbN、TiSiN、TiBN、ZrSiN、WSiN、WBN、ZrAlN、MoAlN、TaSiN、TaAlN、TiW、TiAl、TiON、TiAlON、WON、TaON、Al、W、又はこれらの組合せを蒸着して形成する。
【0103】
図27を参照すると、第1導線100に接続される第1下部電極151と第2導線200に接続される第2下部電極152を形成する。伝導性物質層150を異方性エッチングすると、トレンチ111の垂直側壁に限定された垂直な第1下部電極151と第2下部電極152とが形成される。本実施形態によると、第1及び第2下部電極151、152を別個の工程で各々形成するのではなく、単一工程で同時に形成する。第1下部電極151は第1導線100に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態、第2下部電極152は第2導線200に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。第1及び第2下部電極151、152の各々の幅は伝導性物質層(図26の150参照)の厚さに比例する。第1及び第2下部電極151、152は、Fと実質的に同一であるか、或いはFより大きい大きさの幅Taを有するトレンチ111内に限定されるので、第1及び第2下部電極151、152は、Fに比べて小さいか又はFと実質的に同一であるか、或いは大きい大きさのピッチLaで水平方向に交互に配列される。トレンチ111の中の少なくともいずれか1つには異方性エッチングによって除去されないで形成されるダミー電極153がある。ダミー電極153は、第1導線100に直接接続され、垂直方向に第2導線200の方に拡張される。本実施形態によると、側壁スペーサー202は、ダミー電極153が第2導線200に接続されることを防止でき、これによって第1導線100と第2導線200との短絡問題は全く発生しない。
【0104】
図28を参照すると、トレンチ111を絶縁体(例:SiOx)で埋め込み、平坦化して、第2層間絶縁層114と平坦化されたキャッピング絶縁層117を形成する。キャッピング絶縁層117と第2層間絶縁層114の上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態のデータ格納層300、上部電極400、及び第3導線500を形成する。
【0105】
第3導線500は、伝導性物質、例えばTi、W、Si、Cu、Ta、Mo、Ru、Al、Au、Pt、Ag、又は少なくともこれらの中のいずれか1つをプレート形態に蒸着した後、パターニングして図4に示したように複数個のラインに形成される。第3導線500は、図4に示したように第1導線100及び/又は第2導線200の伸張方向と略直交する方向に伸張され、第1導線100及び/又は第2導線200の伸張方向と略同一な方向に配列される。第3導線500の各々の幅W3aはFと実質的に同一であり、ピッチP3aは2Fと実質的に同一である。
【0106】
ライン形態にパターニングされた第3導線500をマスクとして利用するエッチングによってプレート形態の上部電極400とデータ格納層300をパターニングして各々複数個のラインとして形成する。上部電極400とデータ格納層300は第3導線500の形態及び配列、例えば幅がFであり、ピッチが2Fであるライン形態にパターニングされる。
【0107】
データ格納層300は、抵抗メモリReRAM、或いは相変化メモリPRAM物質で形成される。ReRAM物質の一例として、金属酸化物や金属窒化物、例えばNiOx、TiOx、ZrOx、HfOx、CoOx、FeOx、CuOx、AlOx、NbOx、MgOx、VOx、CrOx、ZnOx、BNx、AlNx、TaOx、WOx、NiOx、或いはこれらの組合せを含む。ReRAM物質の他の例としてペロブスカイト(Perovskite)構造を有する酸化物(例えばPrCaMnO、doped−SrTiO)を含み得る。ReRAM物質のその他の例として比較的拡散がよく行われる金属イオン(例:Cu、Ag)を含む固体電解質(例えばGeTe、GeS)を含み得る。
【0108】
PRAM物質の一例として、相変化可能であるTe、Se、Ge、Ga、Sb、Bi、Pb、Sn、As、S、Si、P、O、及びこれらの混合物で構成された群から選択された少なくともいずれか1つを含む。例えば、PRAM物質は、Ge−Te、Sb−Te、Ge−Sb、Ga−Sb、In−Sb、In−Se、Ge−Sb−Te、Ge−Bi−Te、Ga−Se−Te、Ga−Sb−Te、As−Sb−Te、As−Ge−Sb−Te、Sn−Sb−Te、In−Sn−Sb−Te、Ag−In−Sb−Te、周期率表の5A族元素−Sb−Te、周期率表の6A族元素−Sb−Te、周期率表の5A族元素−Sb−Se、周期率表の6A族元素−Sb−Se等のカルコゲン化合物又は前記カルコゲン化合物に不純物(例:N、O、Si或いはこれらの組合等)がドーピングされた物質を含む。
【0109】
他の例として、データ格納層300は磁気メモリMRAM物質で形成される。MRAM物質の一例として、強磁性体の間に非磁性導電体が介在された磁性物質、或いは強磁性体の間に非磁性絶縁体が介在された磁性物質を含む。例えば、強磁性体はCoFe、NiFe、NiFeCo等を、非磁性伝導体はCr、Cu等を、絶縁性非磁性体はMgOx、AlOx等を含む。
【0110】
上部電極400はデータ格納層300物質と反応しない金属で形成される。上部電極400は、例えば貴金属(例:Pt、Ir、Ru)、TiN、TiAlN、TaN、WN、MoN、NbN、TiSiN、TiBN、ZrSiN、WSiN、WBN、ZrAlN、MoAlN、TaSiN、TaAlN、TiW、TiAl、TiON、TiAlON、WON、TaON、Al、W、又はこれらの組合せで形成される。
【0111】
上記一連の過程を通じてライン形態の第1及び第2下部電極151、152を有するダブルクロスポイントアレイ構造を有する図4の半導体メモリ素子10が形成される。図24〜図28の工程で形成されたダブルクロスポイントアレイ構造を上下積層すると、図21の積層形半導体メモリ素子40が形成される。
【0112】
本実施形態によると、互いに異なる層に在る導線100、200に接続される下部電極151、152が同時に形成されるので、2つのメモリセル1a、1bを単一工程で同時に形成できる。
【0113】
他の例として、第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152を選択的に除去できる。エッチング選択比に従って、第1層間絶縁層112、第2層間絶縁層114、キャッピング絶縁層117は、第3導線500によって覆われていない部分が選択的に除去されるか、或いは除去されない。上記エッチングによって、第1及び第2下部電極151、152は、アイランド形態にパターニングされて、図7の半導体メモリ素子11が形成される。
【0114】
<製造方法の例2>
【0115】
図29〜図31は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0116】
図29を参照すると、図24〜図27で説明したものと同一又は類似な工程で、基板90の上に上下交差するように配列された第1及び第2導線100、200を形成する。基板90の上に第1及び第2導線100、200を覆う第1及び第2層間絶縁層112、114を形成した後、パターニングして隣接する第1及び第2導線100、200の一部を露出させるトレンチ111を形成する。トレンチ111内に、第1及び第2導線100、200に接続される第1及び第2下部電極151、152を形成し、トレンチ111を埋め込むキャッピング絶縁層117を形成する。
【0117】
第1及び第2下部電極151、152をリセスする。リセスによって、第1層間絶縁層114とキャッピング絶縁層117との間に、第1下部電極151が露出した第1陥没部131aと第2下部電極152が露出した第2陥没部131bが形成される。第1陥没部131aは第1導線100に沿って、第2陥没部131bは第2導線200に沿って伸張される。
【0118】
図30を参照すると、第1陥没部131aを満たす第1選択素子層161aと、第2陥没部131bを満たす第2選択素子層162aを同時に形成する。第1及び第2選択素子層161a、162aは、ZnOx、MgOx、AlOx、p−Si/n−Si、p−NiOx/n−TiOx、p−CuOx/n−TiOxで形成される。
【0119】
一例として、第1及び第2陥没部131a、131bが満たされるように選択素子物質層(例:ZnOx、MgOx、AlOx)を充分な厚さに形成した後、平坦化して単一膜構造の第1選択素子層161aと第2選択素子層162aとを形成する。他の例として、第1及び第2陥没部131a、131b内に第1選択素子物質層で構成された第1及び第2選択素子層161a、162aを形成した後リセスし、リセスされた部分に第2選択素子物質層を形成して二重膜構造の第1選択素子層161aと第2選択素子層162aを形成できる。第1及び第2選択素子物質層の中のいずれか1つはp−Si、p−NiOx、又はp−CuOxであり、他の1つはn−Si又はn−TiOxである。
【0120】
このように、第1及び第2選択素子層161a、162aは、シリコンダイオード(例:p−Si/n−Si)、酸化物ダイオード(例:p−NiOx/n−TiOx、p−CuOx/n−TiOx)、或いは酸化物(例:ZnOx、MgOx、AlOx)を含む。
【0121】
第1選択素子層161aは第1下部電極151に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態であり、第2選択素子層162aは第2下部電極152に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。第1及び第2選択素子層161a、162aはFと実質的に同一か又はFより小さいか、或いは大きいピッチSaで交互に配列される。
【0122】
図31を参照すると、図28で説明したものと同一類似な工程で、キャッピング絶縁層117と第2層間絶縁層114との上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態の複数個のデータ格納層300、上部電極400、及び第3導線500を形成する。ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチング工程でライン形態の第1及び第2選択素子層161a、162aをパターニングして、図8に示したようにアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162に形成できる。これによって、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152とアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162とを有する図8の半導体メモリ素子12が形成される。エッチング選択比に従って、第2層間絶縁層114とキャッピング絶縁層117とは、第3導線500によって覆われない部分が選択的に除去されるか、或いは除去されない。
【0123】
他の例として、ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152を更にパターニングすることによって、アイランド形態の第1及び第2下部電極151、152を有する図11の半導体メモリ素子13を形成できる。エッチング選択比に従って、第1層間絶縁層112、第2層間絶縁層114、キャッピング絶縁層117は、第3導線500によって覆われていない部分が選択的に除去されるか、或いは除去されない。
【0124】
<選択素子形成の変形形態1>
【0125】
図32〜図35は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する変形形態を示した断面図である。
【0126】
図32を参照すると、図24〜図28を参照して説明したものと同一又は類似な工程で、基板90の上に上下交差するように配列された第1及び第2導線100、200を形成し、隣接する第1及び第2導線100、200の一部を露出させる複数個のトレンチ111を形成し、トレンチ111内に第1及び第2導線100、200に接続される第1及び第2下部電極151、152を形成し、トレンチ111を埋め込むキャッピング絶縁層117を形成する。絶縁体(例:SiOx)の蒸着とパターニングとによって、キャッピング絶縁層117と、第1及び第2下部電極151、152を露出させる複数個の第2トレンチ121を含む第3層間絶縁層118とを形成する。第2トレンチ121の各々はFと実質的に同一か或いはFより大きい幅Ta’を有し、第1導線100の伸張方向に沿って連続する。第2トレンチ121はトレンチ111と上下に整列される。
【0127】
図33を参照すると、選択素子物質層160を形成する。選択素子物質層160は、第3層間絶縁層118の上面プロフィールに沿って曲げられた形態を有する。選択素子物質層160は、ZnOx、MgOx、AlOx等を蒸着して形成される。選択素子物質層160は、蒸着の時、その厚さを任意に調節することができる。
【0128】
図34を参照すると、第1下部電極151に接続される第1選択素子層161aと、第2下部電極152に接続される第2選択素子層162aを形成する。選択素子物質層(図33の160参照)を異方性エッチングすると、第2トレンチ121の垂直側壁に限定された第1選択素子層161aと第2選択素子層162aとが同時に形成される。第1選択素子層161aは第1下部電極151に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態であり、第2選択素子層162aは第2下部電極152に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。第1及び第2選択素子層161a、162aは、Fと実質的に同一であるか又はFより小さいか、或いは大きい大きさのピッチSaで交互に配列される。第1及び第2選択素子層161a、162aの各々の幅は選択素子物質層(図33の160参照)の厚さに比例する。
【0129】
図35を参照すると、第2トレンチ121を絶縁体(例:SiOx)で埋め込み、平坦化して、第2層間絶縁層114と平坦化された第2キャッピング絶縁層119とを形成する。第2キャッピング絶縁層119及び第2層間絶縁層114の上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態のデータ格納層300、上部電極400、及び第3導線500を形成する。上部電極400とデータ格納層300はプレート形態に蒸着された後、ライン形態にパターニングされた複数個の第3導線500をマスクとして利用するエッチングによって各々複数個のラインに形成される。
【0130】
ライン形態にパターニングされた第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2選択素子層161a、162aを選択的に除去して図8に示したようにアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162を形成できる。エッチング選択比に従って、第3層間絶縁層118と第2キャッピング絶縁層119は、第3導線500によって覆われていない部分が選択的に除去されるか、或いは除去されない。上記エッチングによってライン形態の第1及び第2下部電極151、152とアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162とを有する図8の半導体メモリ素子12が形成される。
【0131】
他の例として、ライン形態にパターニングされた第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152を選択的に除去できる。エッチング選択比に従って、第1層間絶縁層112、第2層間絶縁層114、キャッピング絶縁層117は、第3導線500によって覆われていない部分が選択的に除去されるか、或いは除去されない。上記エッチングによって、第1及び第2下部電極151、152は、アイランド形態にパターニングされて図11の半導体メモリ素子13が形成される。本実施形態によると、第1及び第2選択素子161、162はZnOx、MgOx、AlOx等のような酸化物を含む。
【0132】
<選択素子形成の変形形態2>
【0133】
図36〜図38は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子の製造方法における選択素子を形成する他の変形形態を示した断面図である。
【0134】
図36を参照すると、図33で説明したものと同一又は類似な工程で選択素子物質層160を形成し、その一部を除去する。例えば、選択素子物質層160の中の水平部分をエッチング工程で選択的に除去する。これにより、第2トレンチ121の垂直側壁に限定されて、第2トレンチ121より低い高さを有する第1サブ選択素子層160aと第2サブ選択素子層160bとが同時に形成される。第1サブ選択素子層160aは第1下部電極151に沿って伸張されたライン形態を、第2サブ選択素子層160bは第2下部電極152に沿って伸張されたライン形態を有する。
【0135】
図37を参照すると、第2選択素子物質層170を形成する。第2選択素子物質層170は、第3層間絶縁層118の上面プロフィールに沿って曲げられた形態を有する。第2選択素子物質層170は、選択素子物質層(図36の160参照)(以下、第1選択素子物質層)とは異なる物質である。例えば、第1選択素子物質層160はp−Si、第2選択素子物質層170はn−Siであるか、或いはその逆である。他の例として、第1選択素子物質層160はp−NiOx又はp−CuOx、第2選択素子物質層170はn−TiOxであるか、或いはその逆であり得る。
【0136】
図38を参照すると、第2選択素子物質層(図37の170参照)を異方性エッチングして、第2トレンチ121の垂直側壁に限定されたライン形態の第3サブ選択素子層170a及び第4サブ選択素子層170bを同時に形成する。第3サブ選択素子層170aは第1サブ選択素子層160aに接合されて第1選択素子層161aを形成し、第4サブ選択素子層170bは第2サブ選択素子層160bに接合されて第2選択素子層162aを形成する。図32で説明したものと同一類似な工程で、アイランド形態の第1及び第2選択素子161、162を含む図8の半導体メモリ素子12又は図11の半導体メモリ素子13が形成される。本実施形態によると、第1及び第2選択素子161、162は、p−Siとn−Siとが接合されたシリコンダイオード、或いはp−NiOxとn−TiOxとが接合されるか又はp−CuOxとn−TiOxとが接合された酸化物ダイオードを含む。
【0137】
<製造方法の例3>
【0138】
図39〜図42は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0139】
図39を参照すると、基板90の上に第1導線100と第2導線200とを形成する。基板90と第1導線100との間には絶縁層92が、絶縁層92と第2導線200との間には第1層間絶縁層112が、第1層間絶縁層112の上には第2層間絶縁層114が形成される。第2導線200の各々の両側壁を覆う側壁スペーサー202を形成する。
【0140】
第1導線100は2Fと実質的に同一なピッチP1bで水平的に配列され、第2導線200は第1導線100より高い位置で2Fと実質的に同一なピッチP2bで水平的に配列される。第1導線100はFより大きい幅W1bを、第2導線200はFより大きい幅W2bを有する。W1bとW2bは実質的に同一である。本実施形態によると、第1及び第2導線100、200は、上下に一部重畳し、幅W1b、W2bがFである場合に比べて相対的に小さい抵抗特性を有する。
【0141】
図40を参照すると、第1及び第2層間絶縁層112、114を選択的に除去して、隣接する第1及び第2導線100、200の一部を同時に露出させる略Fと実質的に同一か或いはFより大きい大きさの幅Tbを有する複数個のトレンチ111を形成する。トレンチ111のプロフィールに沿って連続的な形態を有して、トレンチ111を通じて露出した第1及び第2導線100、200に一部接続される伝導性物質層150を形成する。
【0142】
図41を参照すると、伝導性物質層150を異方性エッチングして、第1導線100及び第2導線200にそれぞれ接続されるライン形態の第1下部電極151及び第2下部電極152を同時に形成する。第1及び第2下部電極151、152は、Fと実質的に同一か又はFより大きいか、或いは小さいピッチLbで交互に配列される。そしてトレンチ111を満たすキャッピング絶縁層117を形成する。
【0143】
図42を参照すると、第2層間絶縁層114及びキャッピング絶縁層117の上にライン形態のデータ格納層300、上部電極400、及び第3導線500を形成する。これにより、3つの導線100、200、500の間に2つ層のメモリセル2a、2bが形成され、図12の半導体メモリ素子20が製造される。第3導線500は、図12に示したように各々Fより大きい幅W3bを有し、略2FのピッチP3bで配列される。他の例として、第3導線500は各々実質的にFと同一な幅W3bを有することができる。図39〜図42の工程で形成されたダブルクロスポイントアレイ構造を上下に積層すると、図22の積層形半導体メモリ素子41が形成される。
【0144】
他の例として、第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152を選択的に除去できる。これにより、アイランド形態の第1及び第2下部電極151、152を有する図14の半導体メモリ素子21が形成される。
【0145】
<製造方法の例4>
【0146】
図43〜図45は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0147】
図43を参照すると、図39〜図41で説明したものと同一又は類似な工程で、基板90の上に上下交差するように配列された第1及び第2導線100、200を形成し、第1及び第2導線100、200を覆う第1及び第2層間絶縁層112、114を形成した後、パターニングして隣接する第1及び第2導線100、200の一部を同時に露出させるトレンチ111を形成し、トレンチ111内に、第1及び第2導線100、200に接続される第1及び第2下部電極151、152を形成し、トレンチ111を埋め込むキャッピング絶縁層117を形成する。
【0148】
第1及び第2下部電極151、152をリセスして、第1下部電極151が露出した第1陥没部131aと第2下部電極152が露出した第2陥没部131bを形成する。第1陥没部131aは第1導線100に沿って、第2陥没部131bは第2導線200に沿って伸張される。
【0149】
図44を参照すると、第1陥没部131aを満たす第1選択素子層161aと第2陥没部131bを満たす第2選択素子層162aを同時に形成する。第1選択素子層161aは第1下部電極151に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態、第2選択素子層162aは第2下部電極152に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。第1及び第2選択素子層161a、162aはFと実質的に同一か或いはFより小さいか、或いは大きいピッチSbで交互に配列される。
【0150】
第1及び第2選択素子層161a、162aは、図30で説明したものと同一類似にZnOx、MgOx又はAlOxを含む酸化物、p−Si/n−Siを含むシリコンダイオード、p−NiOx/n−TiOx又はp−CuOx/n−TiOxを含む酸化物ダイオードの中の少なくともいずれか1つを含む。
【0151】
図45を参照すると、図42で説明したものと同一類似な工程で、キャッピング絶縁層117及び第2層間絶縁層114の上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態のデータ格納層300、上部電極400、及び第3導線500を形成する。ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチング工程で、ライン形態の第1及び第2選択素子層161a、162aをパターニングして、図15に示したようにアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162を形成できる。これによって、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152とアイランド形態の第1及び第2選択素子161、162を有する図15の半導体メモリ素子22が形成される。
【0152】
他の例として、ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2下部電極151、152を更にパターニングすることによって、アイランド形態の第1及び第2下部電極151、152を有する図17の半導体メモリ素子23を形成できる。
【0153】
他の例として、第1及び第2選択素子161、162は、図32〜図35の工程で或いは図36〜図38の工程で形成できる。
【0154】
<製造方法の例5>
【0155】
図46〜図48は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0156】
図46を参照すると、基板90の上に上下交差するように配列された第1及び第2導線100、200を形成し、基板90の上に第1及び第2導線100、200を覆う第1及び第2層間絶縁層112、114を形成する。第1及び第2層間絶縁層112、114をパターニングして隣接する第1及び第2導線100、200の一部を露出させるトレンチ111を形成する。トレンチ111内に第1及び第2導線100、200に接続される第1及び第2下部電極151、152を同時に形成し、トレンチ111を埋め込むキャッピング絶縁層117を形成する。第1及び第2導線100、200は、図24に示したように各々Fと実質的に同一な幅を有するように形成するか、或いは図39に示したように各々Fより大きい幅を有するように形成する。
【0157】
第1及び第2下部電極151、152をリセスする。リセスによって、第1層間絶縁層114とキャッピング絶縁層117との間に、第1下部電極151が露出した第1陥没部131aと第2下部電極152とが露出した第2陥没部131bが形成される。第1陥没部131aは第1導線100に沿って、第2陥没部131bは第2導線200に沿って伸張される。
【0158】
図47を参照すると、第1陥没部131aを満たす第1データ層301と、第2陥没部131bを満たす第2データ層302を同時に形成する。第1データ層301は第1下部電極151に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態、第2データ層302は第2下部電極152に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。
【0159】
図48を参照すると、キャッピング絶縁層117及び第2層間絶縁層114の上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態の上部電極400及び第3導線500を形成する。これにより、図18に示したように、ライン形態の第1及び第2データ層301、302を含む半導体メモリ素子30が形成される。図46〜図48の工程で形成されたダブルクロスポイントアレイ構造を上下積層すると、図23の積層形半導体メモリ素子42が形成される。
【0160】
他の例として、ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1及び第2データ層301、302を更にパターニングすることができる。これによって、アイランド形態の第1及び第2データ層301、302を含む図19の半導体メモリ素子31が形成される。
【0161】
<製造方法の例6>
【0162】
図49〜図51は、本発明の他の実施形態による半導体メモリ素子の製造方法を示した断面図である。
【0163】
図49を参照すると、図46で説明したものと同一又は類似な工程を利用して、第1下部電極151及び第2下部電極152をリセスして第1陥没部131aと第2陥没部131bを形成する。
【0164】
図50を参照すると、第1陥没部131aを満たす第1選択素子層161aと第1データ層301を形成し、これと同時に第2陥没部131bを満たす第2選択素子層162aと第2データ層302を形成する。第1選択素子層161aと第1データ層301は第1下部電極151に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態、第2選択素子層162aと第2データ層302は第2下部電極152に沿って伸張されたFより薄い幅を有するライン形態である。
【0165】
図51を参照すると、キャッピング絶縁層117及び第2層間絶縁層114の上に第1導線100の伸張方向と略90°を成すように伸張されるライン形態の上部電極400及び第3導線500を形成する。ライン形態の第3導線500をマスクとして利用するエッチングにより、ライン形態の第1データ層301と第1選択素子層161aをパターニングし、これと同時にライン形態の第2データ層302と第2選択素子層162aをパターニングすることができる。これによって、アイランド形態の第1データ層301と第1選択素子161が第1下部電極151の上に配置され、アイランド形態の第2データ層302と第2選択素子162が第2下部電極152の上に配置された図20の半導体メモリ素子32が形成される。
【0166】
<応用例>
【0167】
図52は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を具備するメモリカードを示したブロック図であり、図53は、本発明の一実施形態による半導体メモリ素子を応用した情報処理システムを示したブロック図である。
【0168】
図52を参照すると、メモリカード1200は、ホスト1230とメモリ1210との間の様々なデータ交換を制御するメモリコントローラ1220を含む。SRAM1221は、CPU(中央処理装置)1222の動作メモリとして使用される。ホストインターフェイス1223は、メモリカード1200に接続されるホスト1230のデータ交換プロトコルを具備する。ECC(エラー修正コード)1224は、メモリ1210から読出されたデータに含まれるエラーを検出及び訂正する。メモリインターフェイス1225は、メモリ1210とインターフェイシングする。CPU1222は、メモリコントローラ1220のデータを交換するための様々な制御動作を遂行する。メモリ1210は、本発明の実施形態による上記半導体メモリ素子10〜13、20〜23、30〜32、40〜42の中の少なくともいずれか1つを含む。
【0169】
図53を参照すると、情報処理システム1300は、本発明の実施形態による上記半導体メモリ素子10〜13、20〜23、30〜32、40〜42の中の少なくともいずれか1つを具備するメモリシステム1310を含む。情報処理システム1300は、モバイル機器やコンピューター等を含む。一例として、情報処理システム1300は、システムバス1360に電気的に連結されたメモリシステム1310、モデム1320、CPU(中央処理装置)1330、RAM1340、ユーザーインターフェイス1350を含む。メモリシステム1310は、メモリ1311とメモリコントローラ1312とを含み、図52のメモリカード1200と実質的に同様に構成される。このようなメモリシステム1310には、CPU1330によって処理されたデータ又は外部で入力されたデータが格納される。情報処理システム1300は、メモリカード、半導体ディスク装置(Solid State Disk)、カメライメージプロセッサー(Camera Image Sensor)、及びその他の応用チップセット(Application Chipset)に提供される。
【0170】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0171】
1、2、3 メモリセル構造
1a、2a、3a 第1メモリセル
1b、2b、3b 第2メモリセル
10、11、12、13、20、21、22、23、30、31、32、40、41、42 半導体メモリ素子
90 基板
92 絶縁層
94 マスク
95 単位メモリセルが占める面積
100 第1導線
101 第1駆動回路
111、121 トレンチ
112 第1層間絶縁層
114 第2層間絶縁層
117 キャッピング絶縁層
118 第3層間絶縁層
119 第2キャッピング絶縁層
131a 第1陥没部
131b 第2陥没部
150 伝導性物質層
151 第1下部電極
152 第2下部電極
153 ダミー電極
160 (第1)選択素子物質層
160a 第1サブ選択素子層
160b 第2サブ選択素子層
161 第1選択素子
162 第2選択素子
161a 第1選択素子層
162a 第2選択素子層
170 第2選択素子物質層
170a 第3サブ選択素子層
170b 第4サブ選択素子層
200 第2導線
201 第2駆動回路
202 側壁スペーサー
300 データ格納層
301 第1データ格納層
302 第2データ格納層
400 上部電極
500 第3導線
1200 メモリカード
1210、1311 メモリ
1220 メモリコントローラ
1221 SRAM
1222、1330 CPU(中央処理装置)
1223 ホストインターフェイス
1224 ECC(エラー修正コード)
1225 メモリインターフェイス
1230 ホスト
1300 情報処理システム
1310 メモリシステム
1312 メモリ制御器
1320 モデム
1340 RAM
1350 ユーザーインターフェイス
1360 システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿って延長された第1導線と、
前記第1方向に沿って延長されて前記第1導線と平行し、前記第1導線に比べて上に配置された第2導線と、
第2方向に沿って延長されて前記第1及び第2導線と交差して前記第1及び第2導線と交差点を形成し、前記第2導線に比べて上に配置された第3導線と、
前記第1導線と前記第3導線との交差点及び前記第2導線と前記第3導線との交差点の各々に提供された第1及び第2メモリセルと、を備えることを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項2】
前記第1及び第2導線は、前記第2方向に所定の距離だけ互いにシフトされることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項3】
前記第1メモリセルは、対応する前記第1及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有するように形成され、
前記第2メモリセルは、対応する前記第2及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有するように形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ素子。
【請求項4】
前記第1導線と前記第3導線とを連結する第1高さを有する第1電極と、
前記第2導線と前記第3導線とを連結し、前記第1高さより小さい第2高さを有する第2電極と、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項5】
前記第1方向に前記第1及び第2導線に沿って各々提供された第1及び第2下部電極と、
前記第3導線の横方向に沿って前記第2方向に延長された上部電極と、
前記上部電極に沿って前記第2方向に延長され、前記上部電極と前記第1下部電極との間及び前記上部電極と前記第2下部電極との間に配置されて前記交差点で前記第1及び第2メモリセルを各々形成するデータ格納層と、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項6】
前記データ格納層は、TiOx、HfOx、TaOx、NiOx、ZrOx、WOxのいずれかを含む金属酸化物、BNx、AlNxのいずれかを含む金属窒化物、PrCaMnO、ドーピングされたSrTiOのいずれかを含むペロブスカイト構造を有する酸化物、及びCu、Agのいずれかを含む高い拡散係数を有する金属イオンが含有された、GeTe、GeSのいずれかを含む固体電解質の中の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項7】
前記データ格納層は、温度と加熱時間に従って高抵抗状態である非晶質から低抵抗状態である結晶質に、及びその反対にスイッチング可能である相変化物質で形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項8】
前記データ格納層は、少なくとも2つの強磁性体層を含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項9】
前記半導体メモリ素子の上に垂直に積層された少なくとも1つの付加的な同一の半導体メモリ素子を更に含み、
前記第1及び第2メモリセルは、前記積層された半導体メモリ素子内で上下或いは3次元的に配列されることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項10】
前記第1下部電極は、前記第1及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有し、
前記第2下部電極は、前記第2及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項11】
前記第1下部電極と前記データ格納層との間に配置されて前記第1メモリセルを貫通して流れる電流を制御する第1選択素子と、
前記第2下部電極と前記データ格納層との間に配置されて前記第2メモリセルを貫通して流れる電流を制御する第2選択素子と、を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項12】
前記第1選択素子の各々は、前記第1及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態であり、
前記第2選択素子の各々は、前記第2及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態であることを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ素子。
【請求項13】
前記第1選択素子は対応する前記第1下部電極の上に配置され、前記第1下部電極及び前記第1選択素子は前記第1及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有し、
前記第2選択素子は対応する前記第2下部電極の上に配置され、前記第2下部電極及び前記第2選択素子は前記第2及び第3導線の交差点内に限定されたアイランド形態を有することを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ素子。
【請求項14】
前記第1選択素子間のピッチ及び前記第2選択素子間のピッチは、各々前記第1及び第2導線の幅に比べて小さいことを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ素子。
【請求項15】
前記第1及び第2選択素子は、ダイオード整流特性を提供するように形成されることを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ素子。
【請求項16】
前記第1導線の間のピッチは、前記第1導線の各々の幅の2倍と同一であり、
前記第2導線の間のピッチは、前記第2導線の各々の幅の2倍と同一であることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項17】
前記第3導線の間のピッチは、前記第3導線の各々の幅の2倍と同一であることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項18】
前記第1下部電極と前記データ格納層との間の接触、及び前記第2下部電極と前記データ格納層との間の接触は、非線形的な電流の流れ特性を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項19】
前記第1及び第2下部電極は、前記データ格納層とショットキー特性の接触を形成することを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリ素子。
【請求項20】
前記データ格納層の抵抗値は、前記データ格納層に印加される電圧又は電流に従って少なくとも2つの値の間で変化することを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項21】
前記少なくとも2つの抵抗値は、前記第1メモリセル内に格納されるデータの1ビットを構成することを特徴とする請求項20に記載の半導体メモリ素子。
【請求項22】
前記データ格納層は、前記第1メモリセル内にマルチビットデータが格納されるように許容する少なくとも3つの安定な抵抗値を有することを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリ素子。
【請求項23】
前記データ格納層は少なくとも2つの安定な抵抗値を有する物質を含み、前記少なくとも2つの安定な抵抗値は、前記データ格納層に印加される電圧又は電流に従って可逆的に変化して維持されることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項24】
前記第2導線の両側面に配置されて前記第2導線の側壁に絶縁性を提供する側壁スペーサーを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ素子。
【請求項25】
前記第1導線の各々から前記第1導線の各々に隣接する前記第2導線の各々に向かって延長されて対応する前記第2導線の側壁スペーサーの中のいずれか1つと接触するダミー電極を更に含むことを特徴とする請求項24に記載の半導体メモリ素子。
【請求項26】
前記第1、第2、及び第3導線は、実質的に同一な幅を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項27】
前記第1導線と前記第2導線とは互いに離隔され、前記第2方向に沿って前記第1導線と前記第2導線との間に空間がないことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ素子。
【請求項28】
半導体基板の上に第1方向に延長された複数個の第1導線と、
前記第1導線の垂直上に配置され、前記第1導線と所定の角度で延長された複数個の第2導線と、
前記第2導線の垂直上に配置され、前記第1及び第2導線と各々交差して複数個の第1及び第2交差点を形成する複数個の第3導線と、
前記第1及び第2交差点に配置された複数個のメモリセルと、を備えることを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項29】
前記複数個の第1導線の上に各々配置された複数個の第1下部電極、及び前記複数個の第2導線の上に各々形成された複数個の第2下部電極と、
前記第1及び第2下部電極の各々の上に形成された複数個のデータ格納層と、
前記複数個のデータ格納層の各々の上に形成された複数個の上部電極と、を更に含むことを特徴とする請求項28に記載の半導体メモリ素子。
【請求項30】
前記第1導線と前記第2導線とは互いに水平にシフトされ、前記第1導線と前記第2導線との間の前記所定の角度は0°であることを特徴とする請求項29に記載の半導体メモリ素子。
【請求項31】
基板の上に第1垂直レベルで第1方向に延長され、該第1方向と直交する第2方向に離隔された複数個の第1導線を形成するステップと、
前記基板の上に第2垂直レベルで前記第1方向に延長されて前記第2方向に離隔され、前記第1導線の各々と共に前記第2方向に交差するように配置される複数個の第2導線を形成するステップと、
前記第1及び第2導線の各々に沿って延長される複数個の第1及び第2下部電極を形成するステップと、
前記第2垂直レベルに比べて高い第3垂直レベルで前記第2方向に沿って延長されて前記第1及び第2導線と交差することによって前記第1及び第2導線との交差点でメモリセルを形成する複数個のデータ格納層及び上部電極を形成するステップと、
前記上部電極に沿って延長されて前記上部電極が前記データ格納層との間に配置される複数個の第3導線を形成するステップと、を有することを特徴とする半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項32】
前記複数個の第1導線を覆う第1絶縁層を形成するステップと、
前記第1絶縁層の上に前記複数個の第2導線を形成するステップと、
前記複数個の第2導線を覆う第2絶縁層を形成するステップと、
互いに隣接する前記第1及び第2導線の一部分を露出させるトレンチを形成するステップと、
前記トレンチ内に、前記第1及び第2導線の上にコンフォーマルに形成される伝導性物質層を形成するステップと、
前記伝導性物質層を異方性エッチングして前記複数個の第1及び第2下部電極を形成するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項31に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項33】
前記第1及び第2下部電極は、第3導線をエッチングマスクとして利用するエッチング工程でパターニングされることを特徴とする請求項32に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項34】
前記複数個の第1及び第2下部電極は、前記複数個の第1導線と前記複数個の第2導線から前記第1方向に延長される垂直ラインであることを特徴とする請求項32に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項35】
前記トレンチを満たす第3絶縁層を形成するステップと、
前記複数個の第1及び第2下部電極の上部領域内にリセスを形成するステップと、
前記リセスを満たし、前記データ格納層と連結される第1及び第2選択素子層を形成するするステップと、を更に含むことを特徴とする請求項32に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項36】
前記第1及び第2選択素子層は、p−n接合を有する物質で形成されることを特徴とする請求項35に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項37】
前記トレンチを満たす第3絶縁層を形成するステップと、
前記複数個の第1及び第2下部電極の上部領域内にリセスを形成するステップと、
前記第1及び第2下部電極の前記リセス内に第1及び第2選択素子層を各々形成するするステップと、を更に含むことを特徴とする請求項32に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項38】
前記第1及び第2選択素子層を形成するステップは、
前記第3絶縁層及び前記リセスの上に選択素子物質層を蒸着するステップと、
前記選択素子物質層を異方性エッチングして前記トレンチの側壁の上に第1及び第2サブ選択素子層を形成するステップと、
前記トレンチと前記第1及び第2サブ選択素子層の上に第2選択素子物質層を形成するステップと、
前記第2選択素子物質層を異方性エッチングして前記第1及び第2サブ選択素子層の上に第3及び第4サブ選択素子層を形成するするステップと、を含むことを特徴とする請求項37に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項39】
前記第2選択素子物質層は、前記選択素子物質層と異なる物質で形成されることを特徴とする請求項38に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項40】
第1方向に延長されて少なくとも2つの互いに異なる垂直高さに配置される第1導線と、
前記第1導線と交差する第2方向に延長され、前記第1導線が配置される高さに比べて大きい垂直高さに配置される第2導線と、
前記第1導線に沿って配置され、前記第2導線に対向する下部電極と、
前記第2導線に沿って配置され、前記第1導線に対向する上部電極と、
前記第1導線と前記第2導線との間のメモリセルを形成する交差点で前記上部電極と前記下部電極との間に配置されるデータ格納層と、を備えることを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項41】
各メモリセルは、前記交差点で前記下部電極と前記データ格納層との間に形成される整流特性によって選択的にアクセスされることを特徴とする請求項40に記載の半導体メモリ素子。
【請求項42】
基板の上に所定の距離に離隔された第1導線を形成するステップと、
前記第1導線の上に第1層間絶縁層を形成するステップと、
前記第1層間絶縁層の上に前記第1導線から垂直シフトされた第2導線を形成するステップと、
前記第2導線の側壁を覆う側壁スペーサーを形成するステップと、
前記第2導線及び前記側壁スペーサーの上に第2層間絶縁層を形成するステップと、
隣接する前記第1及び第2導線の一部分を露出させるトレンチを形成するステップと、
前記第2層間絶縁層の上に、且つ前記トレンチ内に伝導層を蒸着するステップと、
前記伝導層をエッチングして前記第1及び第2導線の上部領域の各々に沿って延長される第1及び第2下部電極を形成するステップと、
前記トレンチ内に前記第2層間絶縁層と同一の高さを有する絶縁層を形成するステップと、
前記絶縁層及び前記第2層間絶縁層の上にデータ格納層、上部電極層、及び第3伝導層を順次形成するステップと、
前記データ格納層、前記上部電極層、及び前記第3伝導層をパターニングして前記第1及び第2導線と交差する第3導線を形成するステップと、を有することを特徴とする半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項43】
前記伝導層をエッチングするステップは、
前記第1導線に沿って延長されて、前記側壁スペーサーと接触することによる前記第1導線と前記第2導線との間のショートを防止する第3ダミー電極を形成するステップを含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項44】
前記第3導線をマスクとして利用するエッチング工程により、前記第1及び第2下部電極をパターニングして前記第1及び第2導線を前記第1導線と前記第3導線との間及び前記第2導線と前記第3導線との間に配置されるアイランド形態に形成するステップを更に含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項45】
前記トレンチ内に前記絶縁層を形成した後に、
前記第1及び第2下部電極を選択的にエッチングして前記第1及び第2下部電極の各々の上に第1及び第2リセスを形成するステップと、
前記第1及び第2リセスを各々満たす第1及び第2選択素子層を形成するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項46】
前記データ格納層及び前記上部電極層を前記第3導線層と共にパターニングした後に、
前記第3導線をマスクとして利用するエッチング工程により、前記第1及び第2選択素子層をパターニングして前記第1及び第2選択素子層を前記第1導線と前記第3導線との間及び前記第2導線と前記第3導線との間に配置されるアイランド形態に形成するステップを更に含むことを特徴とする請求項45に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項47】
前記第1及び第2下部電極を前記第1及び第2選択素子層と共にパターニングするステップを更に含むことを特徴とする請求項46に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項48】
前記第1及び第2選択素子層は、同一の単一工程によって同時に形成されることを特徴とする請求項45に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項49】
前記第1及び第2選択素子層を形成するステップは、
前記第1及び第2リセス内に第1選択素子物質層を形成するステップと、
前記第1選択素子物質層を所定の深さにリセスするステップと、
前記リセス内に第2選択素子物質層を形成して前記第1及び第2選択素子層を二重膜構造に形成するステップと、を含むことを特徴とする請求項45に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項50】
前記第1及び第2選択素子物質層の中のいずれか1つはp−Si、p−NiOx、及びp−CuOxの中の少なくともいずれか1つにより形成し、他の1つはn−Si及びn−TiOxの中の少なくともいずれか1つにより形成することを特徴とする請求項47に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項51】
前記第1及び第2選択素子物質層は、シリコンダイオード、酸化物ダイオード、及び酸化物の中の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項49に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項52】
前記第3伝導層をパターニングして第3導線を形成するステップは、
前記第1及び第2下部電極をパターニングして前記第1及び第2下部電極をアイランド形態の下部電極に形成するステップを含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項53】
前記トレンチ内に絶縁層を形成した後に、
第3層間絶縁層をパターニングして前記第1及び第2下部電極を露出させる複数個の第2トレンチを定義するステップと、
前記第2トレンチ及び前記パターニングされた第3層間絶縁層の上に選択素子物質層を蒸着するステップと、
前記選択素子物質層をエッチングして前記第1及び第2下部電極の各々に沿って第1及び第2選択素子層を形成するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項54】
前記トレンチを形成するステップは、
前記第2層間絶縁層の上にフォトレジスト層をコーティング及びパターニングしてマスクを形成するステップと、
前記マスクを利用して前記第1及び第2層間絶縁層を選択的にエッチングして互いに隣接する前記第1及び第2導線の一部分を露出させる前記トレンチを形成するステップと、を含むことを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項55】
前記トレンチは、同一の幅を有するように形成されることを特徴とする請求項54に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項56】
前記第1及び第2導線は、同一の幅を有し、各々の幅と実質的に同一なピッチを有するように形成されることを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項57】
前記トレンチは、前記第1及び第2導線のピッチの1/4でオーバーラップすることを特徴とする請求項56に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項58】
前記伝導層は、前記データ格納層に比べて低い反応性を有する物質で形成されることを特徴とする請求項42に記載の半導体メモリ素子の製造方法。
【請求項59】
第1方向に延長された第1導線と、
前記第1方向に延長され、前記第1導線から垂直シフトされて前記第1導線の一部とオーバーラップする第2導線と、
前記第1導線の中心に沿って延長された第1下部電極と、
前記第2導線の中心に沿って延長され、前記第1下部電極との距離が前記第1及び第2導線の幅と実質的に同一な第2下部電極と、
第2方向に延長されて前記第1及び第2下部電極と交差する第3導線と、
前記第3導線と前記第1下部電極との間及び前記第3導線と前記第2下部電極との間に各々配置される第1及び第2メモリセルと、を備えることを特徴とする半導体メモリ素子。
【請求項60】
前記第2導線の両側に沿って形成される側壁と、
前記第1導線の各々の上面に対応して前記第1導線とオーバーラップする前記第2導線の側壁との間に延長されるダミー電極と、を更に含むことを特徴とする請求項59に記載の半導体メモリ素子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate


【公開番号】特開2013−4976(P2013−4976A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−133886(P2012−133886)
【出願日】平成24年6月13日(2012.6.13)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】