説明

4−(4−ピリジニル)−ベンズアミドおよびROCK活性調節因子としてのこれらの使用

本発明は、式(I)の新規な4−(4−ピリジル)−ベンズアミドに関する。該化合物Iは貴重な治療特性を有し、特に、Rhoキナーゼ(ROCK)の調節に応答する疾患を治療するのに適当である。RおよびRは互いに独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;R、R、RおよびRは互いに独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはジ−(C−C−アルキル)−アミノであり;Rは、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アリールまたはアリール−C−C−アルキルであり;Rは、式−X−Wの基であり、式中、Xは、単結合、C−C−アルキレンまたはC−C−アルキレン−O−であり、ここで最後に述べた3種の基における前記アルキレン基は、直鎖または分枝であってよく、部分的もしくは完全にハロゲン化および/またはヒドロキシル基によって置換および/または酸素原子によって遮断されていてよく、Wは、フェニル、ならびに環員として、O、SおよびNから選択される1個、2個または3個のヘテロ原子ならびに任意に1個または2個のカルボニル基を含有する、5員または6員の飽和、部分的不飽和または芳香族の複素環から選択される環式基であり;Rは、式−Y−Zの基であり、式中、Zは、水素、ハロゲン、OR11、NR1213、S(O)−R14、1個、2個、3個もしくは4個のR15置換基を担持してよいフェニル、または5員もしくは6員の飽和、部分的不飽和もしくは芳香族の複素環であり;Yは、部分的もしくは完全にハロゲン化および/またはヒドロキシル基および/もしくはフェニル環によって置換されていてよい、直鎖または分枝のC−アルキレンであり、またはZが、フェニルもしくは上記で定義した通りの5員もしくは6員の複素環である場合、Yは単結合であってもよい。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

(式中、
およびRは互いに独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり、
、R、RおよびRは互いに独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはジ−(C−C−アルキル)−アミノであり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C14−アリールまたはC−C14−アリール−C−C−アルキルであり、
は、式−X−Wの基であり、式中、
Xは、単結合、直鎖または分枝のC−C−アルキレンまたはC−C−アルキレン−O−であり、ここで最後に述べた3種の基におけるアルキレン基は、直鎖または分枝であってよく、部分的もしくは完全にハロゲン化および/またはヒドロキシル基によって置換および/または酸素原子によって遮断されていてよく、
Wは、フェニルおよび、O、SおよびNから選択される1個、2個または3個のヘテロ原子、ならびに任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する、5員または6員の飽和、部分的不飽和または芳香族の複素環から選択される環式基であり、ここでフェニルおよび該複素環は、フェニルに、1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよい5員、6員もしくは7員の飽和もしくは部分的不飽和の炭素環に、またはO、SおよびNから選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子および任意に1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有する5員もしくは6員の飽和、部分的不飽和もしくは芳香族の複素環に縮合してよく、ここで縮合フェニル環、縮合炭素環および縮合複素環は、その一部がフェニル環に縮合してよく、環式基Wは、1個、2個、3個、4個または5個の置換基R10を担持してよく、
は、式−Y−Zの基であり、式中、
Zは、水素、ハロゲン、OR11、NR1213、S(O)−R14、1個、2個、3個もしくは4個の置換基R15を担持してよいフェニル、またはO、SおよびNから選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子および任意に1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有し、1個、2個、3個または4個の置換基R15を担持してよい5員もしくは6員の飽和、部分的不飽和もしくは芳香族の複素環であり、ならびに
Yは、部分的もしくは完全にハロゲン化および/またはヒドロキシル基および/もしくはフェニル環によって置換されていてよい直鎖もしくは分枝のC−C−アルキレンであり、またはZが、フェニルまたは上記で定義した通りの5員もしくは6員の複素環である場合、Yは単結合であってもよく、
またはRおよびRは、これらが結合しているCH基と一緒になって、1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよいCH結合の飽和もしくは部分的不飽和の5員もしくは6員の炭素環、または飽和もしくは部分的不飽和の5員もしくは6員の複素環を形成し、ここで該複素環は、O、SおよびNから選択される1個または2個のヘテロ原子および任意に1個のカルボニル基を環員として含有し、該炭素環および該複素環は、フェニル環に、またはO、SおよびNから選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子および任意に1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有する5員もしくは6員の飽和、部分的不飽和もしくは芳香族の複素環に縮合し、ここで該炭素環および該複素環および/またはこれらに縮合している環は、1個、2個または3個の置換基R15を担持してよく、ただし該炭素環がフェニル環に縮合している場合、該縮合点は、NR基の結合の1位に対して3位、4位ではないということを条件とし、
各R10は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、SH、CN、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C−C−アルキル、アリール−C−C−アルケニル、アリール−C−C−アルキニル、ヘテロシクリル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−シクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アリール−C−C−アルコキシ、アリールオキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ、C−C−アルケニルチオ、C−C−アルキニルチオ、アリールチオ、ヘテロシクリルチオ、アリール−C−C−アルキルチオ、アリールチオ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルケニルスルフィニル、C−C−アルキニルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロシクリルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルケニルスルホニル、C−C−アルキニルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ホルミル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルケニルカルボニル、C−C−アルキニルカルボニル、アリールカルボニル、アリール−C−C−アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、カルボキシル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルケニルオキシカルボニル、C−C−アルキニルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリール−C−C−アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルケニルカルボニルオキシ、C−C−アルキニルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アリール−C−C−アルキルカルボニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシおよびNR(式中、RおよびRは独立して、H、C−C−アルキル、アリール、ホルミル、C−C−アルキルカルボニル、アリールカルボニルおよびC−C−アルキルスルホニルから選択され、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される1個もしくは2個のさらなるヘテロ原子および/または1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよい4員、5員もしくは6員の飽和、部分的不飽和もしくは芳香族の複素環を形成し、ここで該複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよい。)から選択され、
ここでR10におけるアリールは、フェニルおよびナフチルから選択され、
ここでヘテロシクリルは、O、SおよびNから選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子および任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する、飽和、部分的不飽和または芳香族の5員または6員の複素環であり、
ここでR10基における脂肪族および脂環式部分は、部分的もしくは完全にハロゲン化されてよい、ならびに/またはOH、CN、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオおよびC−C−ハロアルキルチオから選択される1個、2個もしくは3個の置換基を担持してよく、該脂環式部分は、1個、2個または3個のC−C−アルキル置換基を担持してもよく、
ここでR10基における芳香族および複素環式部分は、部分的もしくは完全にハロゲン化されてよい、ならびに/またはOH、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−ハロアルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニルおよびC−C−ハロアルキルスルホニルから選択される1個、2個、3個、4個もしくは5個の置換基を担持してよく、
11は、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、ここで最後に述べた2種の基におけるフェニル部分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよく、
12およびR13は互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−ハロアルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−ハロアルコキシカルボニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、フェニル、ベンジル、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェニルスルホニルまたはベンジルスルホニルであり、ここで最後に述べた6種の基におけるフェニル部分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよく、
またはR12およびR13は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される1個もしくは2個のさらなるヘテロ原子および/または1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよい4員、5員または6員の飽和、部分的不飽和または芳香族の複素環を形成し、ここで該複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよく、
14は、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、ここで最後に述べた2種の基におけるフェニル部分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよく、
各R15は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、CN、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−シクロアルキル、アリール、アリール−C−C−アルキル、アリールオキシ、アリール−C−C−アルコキシ、ヘテロシクリルまたはNR(式中、RおよびRは互いに独立して、H、C−C−アルキルおよびアリールから選択される。)であり、
ここでアリールは、フェニルおよびナフチルから選択され、
ここでヘテロシクリルは、O、SおよびNから選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子および任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する飽和、部分的不飽和または芳香族の5員または6員の複素環であり、
ここでR15基における芳香族および複素環式部分は、部分的もしくは完全にハロゲン化されてよい、および/またはOH、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−ハロアルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニルおよびC−C−ハロアルキルスルホニルから選択される1個、2個、3個、4個または5個の置換基を担持してよく、ならびに
mは、0、1または2であり得る。)
の、N−[1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]−4−(2−フルオロ−5−メチル−ピリジン−4−イル)−ベンズアミドを除く化合物および生理学的に忍容性のあるこれらの酸付加塩。
【請求項2】
およびRが、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびRが、水素、C−C−アルキル、フッ素または塩素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
およびRが独立して、H、ハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−ハロアルキルから選択される、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
およびRの1つがHであり、他方が、H、ハロゲンまたはC−C−アルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが独立して、H、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキルおよびC−C−アルコキシから選択される、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
およびRの1つがHであり、他方が、H、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が水素である、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Xが、単結合、CH、CH(OH)またはCHCHである、請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Wが、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インデニル、インダニル、ジヒドロナフチル、テトラリニル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、インドキシリル、オキシンドリル、インダゾリル、2,3−ジヒドロインダゾリル、ベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、クマロニル(ベンゾ[b]フラニル)、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ−1,3−ジオキシル、ベンゾ−1,4−ジオキサニル、ベンゾオキサゾリル、2,3−ジヒドロベンゾオキサゾリル、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、クロメニル、クロマノニル、イソクロメニル、クロマニル、クロマノニル、イソクロマニル、アセナフテニル、ジヒドロアセナフテニル、フルオレニル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、アクリジニル、カルバジニル(アクリダニル)、フェナジニル、9,10−ジヒドロフェナジニル、ジベンゾモルホリニル(フェノキサジニル)、ジベンゾチオモルホリニル(フェノチアジニル)から選択され、ここで最後に述べた42種の基が、該縮合系のフェニル部分を介してX基に、O、SおよびNから選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子および任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する飽和、部分的不飽和または芳香族の5員または6員の複素環に、ならびにフェニル環に縮合し、縮合系のヘテロシクリル部分を介してX基に結合している、O、SおよびNから選択される1個または2個のヘテロ原子および任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する飽和、部分的不飽和または芳香族の5員または6員の複素環に結合し、ここで上記基が、請求項1で定義した通り、1個、2個、3個、4個または5個の置換基R10を担持してよい、請求項1から9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
Wが、フェニル、ナフチル、O、SおよびNから選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を環員として含有する5員または6員芳香族複素環、ならびにフェニル環に縮合し、縮合系のヘテロシクリル部分を介してX基に結合している、O、SおよびNから選択される1個または2個のヘテロ原子および任意に1個または2個のカルボニル基を環員として含有する飽和、部分的不飽和または芳香族の5員または6員の複素環から選択され、ここで上記基が、請求項1で定義した通り、1個、2個、3個、4個または5個の置換基R10を担持してよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Wが、フェニル、ナフチル、ピリジル、インドリル、ベンゾ−1,4−ジオキサニルおよびピロリジニルから選択され、上記基が、請求項1で定義した通り、1個、2個、3個、4個または5個の置換基R10を担持してよい、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
10が、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、フェニル、ベンジル、フェノキシおよびベンゾキシから選択される、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
Yが、CH、CH(OH)、CH(フェニル)またはCHCHである、請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Zが、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、フェニルまたはNR1213基(式中、R12およびR13は、請求項1で定義した通りである。)である、請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
12およびR13が互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェニルスルホニルまたはベンジルスルホニルであり、ここで最後に述べた6種の基におけるフェニル部分が、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持してよく、
またはR12およびR13が、これらが結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される1個もしくは2個のさらなるヘテロ原子および/または1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよい、4員、5員または6員の飽和、部分的不飽和または芳香族の複素環を形成し、ここで該複素環が、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個、2個または3個の置換基を担持する、請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
およびRが、これらが結合しているCH基と一緒になって、1個もしくは2個のカルボニル基を環員として含有してよいCH結合の飽和もしくは部分的不飽和の5員もしくは6員の炭素環、または飽和もしくは部分的不飽和の5員もしくは6員の複素環を形成し、ここで該複素環が、O、SおよびNから選択される1個または2個のヘテロ原子および任意に1個のカルボニル基を環員として含有し、該炭素環および該複素環がフェニル環に縮合し、該炭素環および該複素環および/またはこれらに縮合している該フェニル環が、1個、2個または3個、好ましくは1個の置換基R15を担持してよいが、これがフェニル環に縮合している炭素環である場合、縮合点が、NR基の結合の1位に対して3、4位ではないことを条件とする、請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
請求項1から17のいずれかで定義した通りの少なくとも1つの化合物、および/または少なくとも1つの生理学的に忍容性のあるこの酸付加塩、ならびに少なくとも1種の生理学的に許容できる担体または補助物質を含有する医薬組成物。
【請求項19】
ROCK調節因子での治療に影響を受けやすい医学的障害の治療用薬物を調製するための、請求項1から17にいずれかで定義した通りの化合物または請求項18で定義した通りの医薬組成物の使用。
【請求項20】
高血圧症、慢性およびうっ血性心不全、心肥大、慢性腎不全、脳血管攣縮、肺高血圧症、高眼圧症、がん、腫瘍転移、喘息、男性勃起機能不全、女性性機能不全、過活動膀胱症候群、早期分娩、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、神経損傷、特に脊髄損傷、外傷性脳損傷および脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳脊髄炎、疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、HIV−1脳炎、糖尿病、インスリン抵抗性、虚血性中枢神経系障害、血管またはAD型認知症、緑内障、乾癬、網膜症、良性前立腺肥大、精神障害、特にうつ病、統合失調症、強迫性障害および双極性障害、てんかんおよび発作性疾患の治療、虚血再灌流障害、心筋梗塞サイズおよび心筋線維症の減少、生着不全の予防、ならびにウイルス性および細菌性感染症によって引き起こされる疾患の治療のための、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
疼痛、喘息、認知機能障害、多発性硬化症、がん、関節リウマチおよび脊髄の外傷を治療するための、請求項19に記載の使用。
【請求項22】
請求項1から17のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物または請求項18で定義した通りの医薬組成物の有効量を、治療を必要とする対象に投与することを含む、ROCK調節因子での治療に影響を受けやすい医学的障害を治療するための方法。
【請求項23】
高血圧症、慢性およびうっ血性心不全、心肥大、慢性腎不全、脳血管攣縮、肺高血圧症、高眼圧症、がん、腫瘍転移、喘息、男性勃起機能不全、女性性機能不全、過活動膀胱症候群、早期分娩、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、神経損傷、特に脊髄損傷、外傷性脳損傷および脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳脊髄炎、疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、HIV−1脳炎、糖尿病、インスリン抵抗性、虚血性中枢神経系障害、血管またはAD型認知症、緑内障、乾癬、網膜症、良性前立腺肥大、精神障害、特にうつ病、統合失調症、強迫性障害および双極性障害、てんかんおよび発作性疾患の治療、虚血再灌流障害、心筋梗塞サイズおよび心筋線維症の減少、生着不全の予防、ならびにウイルス性および細菌性感染症によって引き起こされる疾患の治療のための、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
疼痛、喘息、認知機能障害、多発性硬化症、がん、関節リウマチおよび脊髄の外傷を治療するための、請求項22に記載の方法。

【公表番号】特表2010−536925(P2010−536925A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522342(P2010−522342)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2008/061135
【国際公開番号】WO2009/027392
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】