説明

DCモータ天井扇風機

【課題】起動時の回転子の位置決めをすることなく、確実にモータを所望の方向に回転させ、使用者に逆転による不安感を与えないDCモータ天井扇風機を提供する。
【解決手段】ブラシレスDCモータの回転子磁石(磁石6)の磁極位置をセンサレスで検出する位置検出手段15を備え、天井扇風機を停止させるときに、ブラシレスDCモータの特定の相に一定の時間以上通電し、前記天井扇風機の羽根の停止位置が、最終の通電相に対して常に一定になるように制御する停止位置固定手段17を備えたので、停止した状態から、通常の回転動作に移行することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレスDCモータを搭載した天井型扇風機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のDCモータ天井扇風機は、ホール素子等の磁気センサーを利用して回転子磁石の磁極位置を検出し、回転駆動させるものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、そのDCモータ天井扇風機の動作について図5を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、従来のDCモータ天井扇風機のモータは、固定子101の外周部に空隙を介して、磁石102を備えた回転子103が回転自在に設けられている。固定子101は中空軸107により、図にWで示された天井に取付けられた固定板108に、吊り下げ固定されている。固定子101の上端側には、磁石102の磁極位置を検出するホールIC105を搭載したセンサー基板104が設けられている。そしてこのホールIC105で検出された磁極位置に基づいて、固定板108の内部に設けられた駆動基板109にて固定子101の巻線に通電し、回転子103を回転させる。このようにして、回転子103に一体的に取付けられた羽根110を回転させ、室内に風を供給している。ホールIC105の出力は中空軸107の中空部内に通されたリード線106を通じて、駆動基板109に供給されている。
【0005】
また、センサレスブラシレスDCモータにおいて、起動時に特定の固定子巻線相に通電し、回転子の位置を所定の位置に位置決めしてから起動するものが知られている。(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
以下、そのセンサレスブラシレスDCモータの動作について図6を参照しながら説明する。
【0007】
図6は、モータの回転子111の磁石磁極と固定子112の各磁極a〜iの相対的な位置関係を示しているが、図6(a)において、磁極g、h、iに巻かれたU相巻線113から、磁極d,e,fに巻かれたV相巻線114に通電すると、磁極g、i,eがN極になり、磁極h、d、fがS極になることにより、回転子111の各磁石がその磁極に吸引され、図の矢印のように反時計方向に回転する。次に引き続きU相巻線113からV相巻線114への通電を継続すると、図6(b)に示す位置で回転子111が停止し、回転子111の位置が固定子112に対して固定される。この後、U相巻線113からW相巻線115に通電をすると、回転子111は反時計方向に回転を継続する。そして、徐々に通電信号の切替を早くして回転速度を上昇させ、誘起電圧が検出できるようになった時点で、位置検出運転に切替え、センサレス駆動運転を実現するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭62−32297号公報
【特許文献2】特開平09−233885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に示された従来の構成では、回転子の位置を検出するホールICの信号線を固定子の中央部を貫通する中空軸の中空部を通して、天井面近傍の中空軸上部に設けられた駆動基板まで通す必要がある。従って、信号線が非常に長くなることと、例えばブラシレスDCモータが3相全波駆動であった場合は、通常3ケのホールICのそれぞれの出力信号線3本と共通の電源線2本、あわせて5本の信号線があるので、中空軸にその信号線を通すのに非常に工数がかかる。その結果、高コストのDCモータ天井扇風機になってしまうという課題があった。また、ホールICをモータ外周部にある磁石の端部に設置する必要がある。そのホールICをプリント基板に搭載しているので、モータの軸方向の寸法が大きくなり、薄型のDCモータ天井扇風機を実現することができないという課題があった。
【0010】
また特許文献2に示された従来の構成は、センサレスのブラシレスDCモータを起動するときに、固定子巻線の特定の相に通電し、回転子磁石の位置を固定子巻線相に対して所定の位置に位置決めしてから、回転信号を供給し回転させている。しかし、起動させるときの回転子磁石の位置は、特定の通電相に対して固定されてはいない。従って、特定の通電相に通電をする時の回転子磁石の位置により、回転子は正転して所定の位置に位置決めされる場合と、逆転して所定の位置に位置決めされる場合がある。すなわち、本技術のセンサレスのブラシレスDCモータを天井扇風機に適用した場合、起動時の天井扇風機の羽根の動きが一様でない。そして、位置決めのときに逆転した場合は、通常運転時と逆方向に一旦動いてから正転の方向に羽根が動くので、羽根の動きを見た使用者に、故障しているのではないかという不安感を与えてしまうという課題があった。そこで、使用者に不安感を与えない信頼性の高いセンサレス駆動のブラシレスDCモータを搭載したDC天井扇風機を実現することが望まれていた。
【0011】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、使用者に起動時の不安を与えず、低コストで薄型化可能なセンサレス駆動を採用したDCモータ天井扇風機を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そして、この目的を達成するために、本発明はブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータの回転子磁石の磁極位置をセンサレスで検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の出力に基づいて、前記ブラシレスDCモータを通電制御する駆動手段と、天井扇風機を停止させるときに、ブラシレスDCモータの特定の相に一定の時間以上通電し、前記天井扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御する停止位置固定手段を備えたDCモータ天井扇風機としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ブラシレスDCモータの回転子磁石の磁極位置をセンサレスで検出する位置検出手段を備え、天井扇風機を停止させるときに、ブラシレスDCモータの特定の相に一定の時間以上通電し、前記天井扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御する停止位置固定手段を備えた構成にしたことにより、モータにホール素子等の回転子位置検出用の磁気センサーを設ける必要が無く、中空軸に通過させるリード線の本数も減る。従って、センサー基板を固定子の軸方向端部に設ける必要がなく、低価格で薄型のDCモータ天井扇風機を実現できる。また、停止位置固定手段により通電相に対する羽根の相対的な停止位置が固定されているので、天井扇を起動させるときにロータ位置の特定が可能であり、起動時の回転子の位置決めをすることなく、確実にモータを所望の方向に回転できるので、使用者に逆転による不安感を与えない高品質のDCモータ天井扇を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1のDCモータ天井扇風機の主要部の断面図
【図2】同駆動回路基板のブロック図
【図3】同運転の為のプログラムの1例を示すフローチャート図
【図4】同停止時と起動時の固定子磁極と回転子磁極の位置関係を示す説明図
【図5】従来のDCモータ天井扇風機の主要部の断面図
【図6】従来のセンサレスブラシレスモータの起動時の回転子磁石磁極と固定子磁極の相対的な位置関係を示した説明図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の請求項1記載の発明は、ブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータの回転子磁石の磁極位置をセンサレスで検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の出力に基づいて、前記ブラシレスDCモータを通電制御する駆動手段と、天井扇風機を停止させるときに、ブラシレスDCモータの特定の相に一定の時間以上通電し、前記天井扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御する停止位置固定手段を備えたDCモータ天井扇風機としたものであり、モータにホール素子等の回転子位置検出用の磁気センサーを設ける必要が無く、中空軸に通過させるリード線の本数も減る。従って、センサー基板を固定子の軸方向端部に設ける必要がなく、低価格で薄型のDCモータ天井扇風機を実現できる。また、停止位置固定手段により通電相に対する羽根の相対的な停止位置が固定されているので、天井扇を起動させるときにロータ位置の特定が可能であり、起動時の回転子の位置決めをすることなく、確実にモータを所望の方向に回転できるので、使用者に逆転による不安感を与えない高品質のDCモータ天井扇を実現できるという効果を奏する。
【0016】
また、天井扇風機を停止させるときに、前記天井扇風機の回転数を検出するとともに、回転数が特定の回転数より低くなったときに、前記停止位置固定手段により、前記扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御するという構成にしてもよい。これにより、モータの回転数が低くなってから、停止位置固定の為の通電をするので、停止の為の通電電流を低く設定することが可能になり、確実に回転子を所定の位置で停止させることができる。また、駆動の為のスイッチング素子等の電子部品の耐圧や電流容量を高くする必要がなく、低価格の電子部品を採用できるので安価なDCモータ天井扇風機を実現できるという効果を奏する。
【0017】
また、天井扇風機を起動させるときに、前記停止位置固定手段によって停止した前記回転子磁石の磁極位置に基づいて、あらかじめ設定した通電切替信号を前記駆動手段に加え、天井扇風機の回転を徐々に増加させ、前記位置検出手段による回転子位置検出が可能になった時点で、前記位置検出手段による位置検出運転に切り替える構成としてもよい。これにより、あらかじめ設定した通電切替信号が、天井扇風機の回転を徐々に増加させ、位置検出運転が可能になった状態で位置検出運転に切り替えるので、起動から位置検出運転まで、および位置検出運転への切替え前後の急激な回転変化を抑制することができ、使用者に回転状態の不安感を与えない高品質のDCモータ天井扇を実現できるという効果を奏する。
【0018】
また、天井扇風機を起動させるときに、前記停止位置固定手段によって前記回転子磁石の磁極位置を位置決めさせる構成としてもよい。これにより、天井扇を位置決め停止させた後に、天井扇自身の点検により羽根の停止位置が変更されたり、あるいは天井扇が設置された空間内に外風等が導入され、強力な気流により、羽根の停止位置が変化した場合でも、起動時に特定の位置に位置決めしてから起動するので、起動失敗のない信頼性の高いDCモータ天井扇風機を実現できるという効果を奏する。
【0019】
また、天井扇風機の回転方向を切り替えるときに、前記停止位置固定手段により、前記天井扇風機の羽根を、前記最終の通電相に対して常に一定の位置で停止させてから、逆方向に起動させる構成にしてもよい。これにより、一旦回転子を特定の位置で停止させてから逆回転させるので、確実に逆回転をさせることが可能になり、回転方向切り替え失敗のない信頼性の高いDCモータ天井扇風機を実現できるという効果を奏する。
【0020】
また、天井扇風機の回転方向を切り替えるときに、最初に、前記ブラシレスDCモータのすべての相の巻線を接続して短絡し、ブレーキをかけて減速させた後に、前記停止位置固定手段により、前記天井扇風機の羽根を、前記最終の通電相に対して常に一定の位置で停止させてから、逆方向に起動させる構成としてもよい。これにより、巻線を短絡する短絡ブレーキにより、回転速度の低下を早めることができ、回転方向切り替えの時間を短縮することのできる快適性の高いDCモータ天井扇風機を実現できるという効果を奏する。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるDCモータ天井扇風機の主要部の断面図、図2は同駆動回路基板のブロック図、図3は同運転の為のプログラムの1例を示すフローチャート図、図4は同停止時と起動時の固定子磁極と回転子磁極の位置関係を示す説明図である。図において1は3相のスター結線された固定子巻線2を備えた固定子である。固定子1の外周には空隙を介して10極の磁石6を備えた回転子5が設けられており、軸受7により回転自在に保持されている。固定子巻線2には給電用のリード線4が取付けられており、中空軸3の中空部を通じて回転子5の上部に設けられた制御ケース11内に収納された、駆動回路基板10に接続されている。駆動回路基板10には、交流を直流に整流平滑する平滑回路19と固定子巻線2への通電を切り替えるインバータ回路12とインバータ回路12の負電位側と平滑回路の負電位側間に接続されたシャント抵抗13とが搭載されている。そして、インバータ回路12に流れる電流によって前記シャント抵抗13に発生する電圧を検出し、検出した電圧をデジタル信号に変換してマイクロコンピュータ18に出力するAD変換器14とが搭載されている。マイクロコンピュータ18にはAD変換器14の出力により、回転子5の磁石6の位置を検出する位置検出手段15と、この位置検出手段15が検出した磁石6の位置に応じて、インバータ回路12に通電を切り替えるゲート信号を出力する駆動手段と、天井扇風機の運転を停止させるときに、回転子5の磁石6の位置が固定子1に対して、常に特定の位置で停止するように、駆動手段16にゲート信号を出力させる停止位置固定手段17が設けられている。
【0023】
本形態において、DC天井扇風機の電源が投入されると、マイクロコンピュータ18のROMに記憶された図3のフローチャートに示すプログラムの手順にしたがって運転が開始される。まず、ステップ20で停止位置固定手段17の指示に基づいて、駆動手段16からインバータ回路12に固定子巻線2の特定の相に通電するゲート信号を出力し、回転子5を所定の位置に停止させる。図4の(a)はその停止させたときの、固定子巻線2と磁石6の位置関係を示している。図においてはU相からV相に通電されており、図におけるU+とV−極がN極に磁化され、U−とV+極がS極に磁化されることにより、磁石6が図に示す位置に固定される。次にステップ21でU相からW相への通電に切り替えると、U相およびW相巻線の各磁極が図4の(b)に示す極に磁化され、磁石6が反時計方向への回転を開始する。以後順番に、V相からW相、V相からU相、V相からU相、W相からU相、W相からV相への通電切替を実施し、通電電圧を上昇させながら通電切替スピードを徐々に早くしていけば、回転子5の回転も徐々に高くなる。その間、ステップ22にてAD変換器14が常にモータ電流を検出し、ステップ23にて位置検出手段15が検出された電流にて回転子位置検出が可能かどうか判断する。そして、回転の上昇により位置検出が可能な状態となっていると判断した場合は、ステップ24にて回転子位置検出運転に切替え、ステップ25にて回転子位置に応じた通電信号を駆動手段16からインバータ回路12に出力する。次にステップ26で天井扇風機の停止指示があるかどうか検出し、停止指示があった場合は通電電圧を徐々にさげる。そして、回転数が低くなった時点で、ステップ28にてステップ20と同様に、停止位置固定手段17の指示に基づいて、駆動手段16からインバータ回路12に固定子巻線2のU相からV相に通電するゲート信号を出力し、回転子5を図4(a)の位置に停止させてから、通電を止め、天井扇風機の運転を停止する。前述したように、天井扇風機の場合は、運転停止後も羽根が外風等によって停止位置から動くことはない。従って、上記のように停止処理を行うと、再度天井扇風機の運転指示が出された場合、ステップ20で位置決め信号が出力されても羽根は逆転することなく、停止した状態から、ステップ21以降の通常の運転に移行することが可能になり、使用者に不安を与えるような動作は生じない。
【0024】
また、ステップ26で停止信号が検出されなかった場合は、ステップ29で回転方向切替が指示されているかどうかを検出し、指示されていない場合はステップ24に戻り、以後は前記説明と同様の運転を繰り返す。ステップ29で回転方向切替が指示されている場合は、すぐにステップ30で通電を停止し、次にステップ31で固定子巻線2の各相巻線を短絡する信号を駆動手段16からインバータ回路12に出力し、短絡ブレーキをかけて回転を低下させる。そして、回転が十分低下した段階で、ステップ32でステップ20あるいはステップ28と同様に、停止位置固定手段17の指示に基づいて、駆動手段16からインバータ回路12に固定子巻線2のU相からV相に通電するゲート信号を出力し、回転子5を図4(a)の位置に停止させる。その後、W相からV相へ通電すれば、回転方向が切り替わり図4の(c)に示すように、時計方向に回転をする。以後はすでに説明した動作に基づいて運転を継続することが可能であり、短絡ブレーキをかけているので、回転方向切替の時間を短縮できるとともに、センサー付モータと同様の回転方向切替動作が可能になり、使用者に不安感を与えるようなことは発生しない。
【0025】
尚、本実施例においては、12スロット・10極のブラシレスDCモータの3相全波120度通電方式で説明したが、12スロット・10極である必要は無く、3相全波120度通電方式である必要もなく、150度でも180度通電方式でも単相駆動でもよい。また位置検出の方法もワンシャント抵抗による電流検出によるセンサレスの位置検出である必要はなく、誘起電圧を検出する方法でもよい。要は、停止時に所定の位置に回転子を停止させることができれば、その作用効果に差異を生じない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明かかるDC天井扇風機はセンサレス駆動のブラシレスDCモータを搭載しているので、薄型で低価格を実現するとともに、停止時に所定の位置で回転子が停止するように制御しているので、使用者に不安を与えないスムーズな起動が可能であり、天井扇風機として有用である。
【符号の説明】
【0027】
1 固定子
2 固定子巻線
3 中空軸
4 リード線
5 回転子
6 磁石
10 駆動回路基板
12 インバータ回路
13 シャント抵抗
14 AD変換器
15 位置検出手段
16 駆動手段
17 停止位置固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシレスDCモータを用いた天井扇風機であって、
前記ブラシレスDCモータの回転子磁石の磁極位置をセンサレスで検出する位置検出手段と、
この位置検出手段の出力に基づいて、前記ブラシレスDCモータを通電制御する駆動手段と、
天井扇風機を停止させるときに、ブラシレスDCモータの特定の相に一定の時間以上通電し、前記天井扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御する停止位置固定手段を備えたDCモータ天井扇風機。
【請求項2】
天井扇風機を停止させるときに、前記天井扇風機の回転数を検出するとともに、回転数が特定の回転数より低くなったときに、前記停止位置固定手段により、前記扇風機の羽根の停止位置が、前記最終の通電相に対して常に一定になるように制御する請求項1記載のDCモータ天井扇風機。
【請求項3】
天井扇風機を起動させるときに、前記停止位置固定手段によって停止した前記回転子磁石の磁極位置に基づいて、あらかじめ設定した通電切替信号を前記駆動手段に印加し、天井扇風機の回転を徐々に増加させ、前記位置検出手段による回転子位置検出が可能になった時点で、前記位置検出手段による位置検出運転に切り替える請求項1または2記載のDCモータ天井扇風機。
【請求項4】
天井扇風機を起動させるときに、前記停止位置固定手段によって前記回転子磁石の磁極位置を位置決めさせる請求項3記載のDCモータ天井扇風機。
【請求項5】
天井扇風機の回転方向を切り替えるときに、前記停止位置固定手段により、前記天井扇風機の羽根を、前記最終の通電相に対して常に一定の位置で停止させてから、逆方向に起動させる請求項1乃至4のいずれか一つに記載のDCモータ天井扇風機。
【請求項6】
天井扇風機の回転方向を切り替えるときに、最初に、前記ブラシレスDCモータのすべての相の巻線を接続して短絡し、ブレーキをかけて減速させる請求項5記載のDCモータ天井扇風機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−165612(P2012−165612A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25730(P2011−25730)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】