説明

E1活性化酵素のインヒビターとして有用なヘテロアリール化合物

本発明は、E1活性化酵素を阻害する化合物、この化合物を含む薬学的組成物、およびこの化合物の使用方法に関する。上記化合物は、疾患、特に、癌、炎症性および神経変性の疾患を含む細胞増殖疾患、ならびに感染および悪液質に関連する炎症の治療に有益である。別の局面において、上記化合物は、生体外および生体内のE1活性を阻害するのに有用であり、細胞増殖疾患、特に癌の治療、およびE1活性に関係するその他の疾患の治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化38】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
環Aは、5員もしくは6員のアリール環、ヘテロアリール環、環式脂肪族環もしくは複素環式環に必要に応じて縮合された6員の窒素含有ヘテロアリール環であり、ここで、いずれかもしくは両方の環は、必要に応じて置換され、そして、1つの環窒素原子は、必要に応じて酸化され;
Wは、−CH−、−CHF−、−CF−、−CH(R)−、−CF(R)−、−NH−、−N(R)−、−O−、−S−もしくは−NHC(O)−であり;
は、C1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であるか;または、Rは、環A上の1つの環位に結合して5員、6員もしくは7員の縮合環を形成するC2−4アルキレン鎖であって、ここで、該アルキレン鎖は、必要に応じて、C1−4脂肪族、C1−4フルオロ脂肪族、=O、−CNもしくは−C(O)N(Rで置換され;
Xは、−CH−、−CHF−、−CF−、−NH−または−O−であり;
Yは、−O−、−S−または−C(R)(R)−であり;
は、水素、フルオロ、−CN、−N、−OR、−N(R、−NRCO、−NRC(O)R、−C(O)N(R、−C(O)R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−OCO、または、必要に応じて、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)からなる群より独立して選択される1もしくは2の置換基で置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択されるか;あるいは、RとRとが一緒になって結合を形成し;
は、水素、フルオロ、C1−4脂肪族およびC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択され;
は、水素、フルオロ、−CN、−N、−OR、−N(R、−NRCO、−NRC(O)R、−C(O)N(R、−C(O)R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−OCO、または、必要に応じて、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)からなる群より独立して選択される1もしくは2の置換基で置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択されるか;あるいは、RとRとが一緒になって結合を形成し;
は、水素、フルオロ、C1−4脂肪族およびC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択され;
は、水素もしくはC1−4脂肪族であるか;または、Rは、1つのRおよび間に存在する炭素原子と一緒になって、3員〜6員のスピロ環式環を形成するか;または、Rは、Rおよび間に存在する炭素原子と一緒になって、縮合シクロプロパン環を形成し、該シクロプロパン環は、必要に応じて、フルオロもしくはC1−4脂肪族から独立して選択される1もしくは2の置換基で置換され;
e’は、水素もしくはC1−4脂肪族であるか;または、Re’は、Rおよび間に存在する炭素原子と一緒になって、縮合シクロプロパン環を形成し、該シクロプロパン環は、必要に応じて、フルオロもしくはC1−4脂肪族から独立して選択される1もしくは2の置換基で置換され;
各Rは、独立して、水素、フルオロ、C1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であるか;または、2つのRが一緒になって=Oを形成するか;または、2つのRが、該Rが結合する炭素原子と一緒になって、3員〜6員の炭素環式環を形成するか;または、1つのRが、Rおよび間に存在する炭素原子と一緒になって3員〜6員のスピロ環式環を形成し;
は、水素、フルオロ、−N(R、もしくは必要に応じて置換されたC1−4脂肪族基であるか;または、RとRとが一緒になって=Oもしくは=C(Rを形成するか;または、RとRとが間に存在する炭素原子と一緒になって縮合シクロペンタン環を形成し、該縮合シクロペンタン環は、必要に応じて、フルオロもしくはC1−4脂肪族から独立して選択される1もしくは2の置換基で置換されるか;または、RとRe’とが間に存在する炭素原子と一緒になって縮合シクロプロパン環を形成し、該縮合シクロプロパン環は、必要に応じて、フルオロもしくはC1−4脂肪族から独立して選択される1もしくは2の置換基で置換され;
は、水素、フルオロ、もしくは必要に応じて置換されたC1−4脂肪族基であるか;または、RとRとが一緒になって=Oもしくは=C(Rを形成し;
各Rは、独立して、水素、または、必要に応じて置換された脂肪族基、アリール基、ヘテロアリール基もしくはヘテロシクリル基であるか;あるいは、同一窒素原子上の2つのRが該窒素原子と一緒になって、該窒素原子に加えて、N、OおよびSから独立して選択される0〜2の環ヘテロ原子を有する必要に応じて置換された4員〜8員の複素環式環を形成し;
4xは、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、もしくはアリール部分が必要に応じて置換され得るC6−10アル(C1−4)アルキルであり;
4yは、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、もしくはアリール部分が必要に応じて置換され得るC6−10アル(C1−4)アルキル、または、必要に応じて置換された5員もしくは6員のアリール、ヘテロアリールもしくは複素環式環であるか;あるいは、
4xとR4yとが、該R4xおよびR4yが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子に加えて、N、OおよびSから独立して選択される0〜2のヘテロ原子を有する必要に応じて置換された4員〜8員の複素環式環を形成し;そして、
各Rは、独立して、水素、または、必要に応じて置換された脂肪族基、アリール基、ヘテロアリール基もしくはヘテロシクリル基であり;
各R5xは、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、または、必要に応じて置換されたC6−10アリールもしくはC6−10アル(C1−4)アルキルであり;
各Rは、独立して、必要に応じて置換された脂肪族基、アリール基もしくはヘテロアリール基であり;そして
mは1、2もしくは3である、
化合物。
【請求項2】
Wが、−CH−、−CHF−、−CF−、−NH−、−O−、−S−または−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の特徴:
(a)Xが−O−である;
(b)Yが−CH−である;
(c)Wが−NH−である;
(d)Rが−OHである;
(e)RおよびRが各々独立して水素またはC1−4脂肪族である;
(f)Rが水素、フルオロまたは−ORである;
(g)RおよびRe’が各々水素である;
(h)各Rが水素である;ならびに
(i)mが1である
のうち1つ以上によって特徴付けられる、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
式(II):
【化39】

によって特徴付けられる、請求項2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
Dは、−N=または−C(R)=であり;
Eは、−N=または−C(R)=であり;
は、水素、ハロ、シアノ、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−N(R)−N(R、−N(R)−OR、−C(=NR)−N(R)−OR、−C(R)=N−OR、または、必要に応じて置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリルであり;そして、
各Rは、独立して、水素、ハロ、−CN−、−OR、−N(R、−SR、または、必要に応じて置換されたC1−4脂肪族基である、
化合物。
【請求項5】
請求項4に記載の化合物であって、以下:
は、水素、C1−6脂肪族、C1−6フルオロ脂肪族、ハロ、−R1g、−R2g、−T−R1g、−T−R2g、−V−T−R1g、−V−T−R2g、−V−R1gもしくは−T−V−R1gであり;
は、0〜2の独立して選択されたR3aもしくはR3bで置換されたC1−6アルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は、必要に応じて、−C(R)=C(R)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−、−NRC(O)N(R)−、−N(R)C(=NR)−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−、−N(R)CO−、−N(R)SO−、−N(R)SON(R)−、−OC(O)−、−OC(O)N(R)−、−C(O)−、−CO−、−C(O)N(R)−、−C(=NR)−N(R)−、−C(NR)=N(R)−、−C(=NR)−O−もしくは−C(R)=N−O−によって中断され、Tもしくはその部分は、必要に応じて、3〜7員環の一部を形成し;
は、−C(R)=C(R)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−、−NRC(O)N(R)−、−N(R)C(=NR)−N(R)−、−N(R)C(=NR)−、−N(R)CO−、−N(R)SO−、−N(R)SON(R)−、−OC(O)−、−OC(O)N(R)−、−C(O)−、−CO−、−C(O)N(R)−、−C(O)N(R)−O−、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R)−、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)−、−C(=NR)−N(R)−、−C(NR)=N(R)−、−C(=NR)−O−もしくは−C(R)=N−O−であり;
各R1gは、独立して、必要に応じて置換された、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルもしくは環式脂肪族環であり;
各R2gは、独立して、−NO、−CN、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−N(R)−N(R、−N(R)−OR、−C(=NR)−N(R)−ORもしくは−C(R)=N−ORであり;
各R3aは、独立して、−F、−OH、−O(C1−4アルキル)−、−CN、−N(R、−C(O)(C1−4アルキル)−、−COH、−CO(C1−4アルキル)−、−C(O)NHおよび−C(O)NH(C1−4アルキル)−からなる群より選択され;
各R3bは、独立して、R3aもしくはRで必要に応じて置換されたC1−3脂肪族であるか、または、同一炭素原子上の2つの置換基R3bが、該R3bが結合する炭素原子と一緒になって、3員〜6員の環式脂肪族環を形成し;そして
各Rは、独立して、必要に応じて置換されたアリール環もしくはヘテロアリール環である、
化合物。
【請求項6】
式(III):
【化40】

によって特徴付けられる、請求項5に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
Qは、−T−もしくは−V−T−であり;
は、−N(R)−、−O−もしくは−S−であり;
は、水素もしくはC1−4脂肪族であり;
は、フルオロ、C1−4脂肪族およびC1−4フルオロ脂肪族から独立して選択される1もしくは2の基で必要に応じて置換されたC1−4アルキレン鎖であり;そして、
環Cは、3員〜8員のヘテロシクリル環もしくは環式脂肪族環、または、5員もしくは6員のアリール環もしくはヘテロアリール環であって、任意の環が0〜2のRおよび0〜2のR8oで置換され;
各Rは、独立して、ハロ、−NO、−CN、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−C(=NR)−N(R)−OR、−C(R)=N−OR、もしくは必要に応じて置換された脂肪族、または必要に応じて置換されたアリール、ヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基であるか;あるいは、同一飽和環炭素原子上の2つのRは、該炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜8員のスピロ環式脂肪族環もしくは複素環式環を形成するか;または、2つの隣接するRが、間に存在する環原子と一緒になって、O、NおよびSからなる群より選択される0〜3の環ヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された縮合4員〜8員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し;
各R8oは、独立して、C1−4脂肪族、C1−4フルオロ脂肪族、ハロ、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、または、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)で必要に応じて置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択され;
4xは、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、もしくは、アリール部分が必要に応じて置換され得るC6−10アル(C1−4)アルキルであり;
4yは、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、または、アリール部分が必要に応じて置換され得るC6−10アル(C1−4)アルキル、または、必要に応じて置換された5員もしくは6員のアリール、ヘテロアリールもしくは複素環式環であるか;あるいは
4xおよびR4yは、該R4xおよびR4yが結合する窒素原子と一緒になって、該窒素原子に加えて、N、OおよびSから独立して選択される0〜2の環ヘテロ原子を有する必要に応じて置換された4員〜8員の複素環式環を形成し;そして
各R5xは、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、または必要に応じて置換されたC6−10アリールもしくはC6−10アル(C1−4)アルキルである、
化合物。
【請求項7】
請求項6に記載の化合物であって、環Cが、C3−6環式脂肪族、フェニル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルもしくはテトラヒドロピリミジニル環であって、任意の該環が、0〜2のRおよび0〜2のR8oで置換される、化合物。
【請求項8】
請求項6に記載の化合物であって、環Cが、C3−6環式脂肪族、フェニル、オキサゾリルもしくはイソオキサゾリル環であって、任意の該環が0〜2のR8oで置換され、そして、必要に応じて置換されたベンゼン、ジオキソランもしくはジオキサン環に必要に応じて縮合される、化合物。
【請求項9】
式(IV):
【化41】

によって特徴付けられる、請求項5に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
は、−N(R)−、−O−もしくは−S−であり;
は、水素もしくはC1−4脂肪族であり;そして
環Dは、必要に応じて置換された単環もしくは二環の環系である、
化合物。
【請求項10】
請求項9に記載の化合物であって、環Dが、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、フェニル、ナフチル、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、インドリジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、プリニル、キノリル、イソキノリル、シノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インダニル、フェナントリジニル、テトラヒドロナフチル、インドリニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、クロマニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、ビシクロヘプタニルおよびビシクロオクタニルからなる群より選択され、任意の該基が必要に応じて置換される、化合物。
【請求項11】
請求項10に記載の化合物であって、以下:
環Dにおける置換可能な飽和環炭素原子の各々は、非置換であるか、または、=O、=S、=C(R、=N−N(R、=N−OR、=N−NHC(O)R、=N−NHCO、=N−NHSO、=N−Rもしくは−Rで置換され;
環Dにおける置換可能な不飽和環炭素原子の各々は、非置換であるか、もしくは−Rで置換され;
環Dにおける置換可能な環窒素原子の各々は、非置換であるか、もしくは−R9pで置換され;
各Rは、独立して、ハロ、−NO、−CN、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−C(=NR)−N(R)−OR、−C(R)=N−OR、もしくは必要に応じて置換された脂肪族、または、必要に応じて置換されたアリール、ヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基であるか;あるいは、同一飽和炭素原子上の2つのRが、該Rが結合する炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3〜6員のスピロ環式脂肪族環を形成し;そして、
各R9pは、独立して、−C(O)R、−C(O)N(R、−CO、−SO、−SON(Rまたは、RもしくはRで必要に応じて置換されたC1−4脂肪族である、
化合物。
【請求項12】
請求項11に記載の化合物であって、以下:
各Rは、独立して、ハロ、C1−6脂肪族、C1−6フルオロ脂肪族、−R1p、−R2p、−T−R1pおよび−T−R2pからなる群より選択されるか;または、同一飽和炭素原子上の2つのRが、該Rが結合する炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜6員のスピロ環式脂肪族環を形成し;
は、0〜2の独立して選択されるR3aもしくはR3bで置換されたC1−6アルキレン鎖であり;
各R1pは、独立して、必要に応じて置換されたアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基であり;そして、
各R2pは、独立して、−NO、−CN、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−C(=NR)−N(R)−ORまたは−C(R)=N−ORである、
化合物。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、環Dが、必要に応じて置換されたインダニル、テトラヒドロナフチルまたはクロマニルである、化合物。
【請求項14】
請求項12に記載の化合物であって、以下:
は−N(R)であり;
環Dは、
【化42】

からなる群より選択され;
各Rは、独立して、ハロ、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)であるか、または、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)で必要に応じて置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であり;
各R8pは、独立して、フルオロ、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)であるか、または、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)で必要に応じて置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であるか;あるいは、同一炭素原子上の2つのR8pが一緒になって=Oまたは=C(R5xを形成し;但し、2つのR8pが同一炭素原子に結合する場合は、一方のR8pは、フルオロ、−CO5x、−C(O)N(R4x)(R4y)、または、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)で必要に応じて置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族からなる群より選択されなければならず;そしてさらに、R8pは、環酸素原子に隣接する位置にある場合、−OR5xもしくは−N(R4x)(R4y)以外であり;
sは、0、1、2、3もしくは4であり;そして
tは、0、1もしくは2である、
化合物。
【請求項15】
請求項5に記載の化合物であって、以下:
は、−N(R)(R)であり;
は、水素もしくはC1−4脂肪族であり;
は、水素、C1−4脂肪族、−T−R9aもしくは−T−R9bであり;
は、0〜2の独立して選択されたR3aもしくはR3bで置換されたC1−6アルキレン鎖であり;
は、0〜2の独立して選択されたR3aもしくはR3bで置換されたC2−6アルキレン鎖であり;
9aは、−C(R)=C(R、−C≡C−R、−S(O)R、−SO、−SO−N(R、−C(R)=N−OR、−CO、−C(O)−C(O)R、−C(O)R、−C(O)N(R、−C(=NR)−N(Rもしくは−C(=NR)−ORであり;そして
9bは、ハロ、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)CO、−O−CO−R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−N(R)−N(R、−N(R)S(O)もしくは−N(R)SO−N(Rである、
化合物。
【請求項16】
請求項15に記載の化合物であって、Rは、水素、または、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5x、−C(O)N(R4x)(R4y)からなる群より独立して選択される1もしくは2の置換基で必要に応じて置換された、C1−6脂肪族もしくはC1−6フルオロ脂肪族である、化合物。
【請求項17】
式(V):
【化43】

によって特徴付けられる、請求項2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
環Eは、5員もしくは6員のアリール、ヘテロアリール、環式脂肪族もしくは複素環式環であり;
Eは、−N=もしくは−C(R)=であり;
各Rは、独立して、水素、ハロ、−CN、−OR、−N(R、−SR、もしくは必要に応じて置換されたC1−4脂肪族基であり;
各Rは、独立して、水素、ハロ、−NO、−CN、−OR、−SR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R、−N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−R、−NRCO、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−O−C(O)R、−OCO、−OC(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)N(R)−OR、−C(O)N(R)C(=NR)−N(R、−N(R)C(=NR)−N(R)−C(O)R、−C(=NR)−N(R、−C(=NR)−OR、−N(R)−N(R、−N(R)−OR、−C(=NR)−N(R)−OR、−C(R)=N−OR、または必要に応じて置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリルであり;そして
nは、0、1、2もしくは3である、
化合物。
【請求項18】
式(VI):
【化44】

によって特徴付けられる、請求項17に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
Uは、共有結合、C1−3アルキレン、−O、−S、−S(O)−もしくは−S(O)であり;
8kは、ハロ、C1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であり;そして
環Fは、必要に応じて置換された、単環式、二環式もしくは三環式の環系である、
化合物。
【請求項19】
請求項18に記載の化合物であって、環Fが、必要に応じて置換された、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルまたはジヒドロベンゾフラニルである、化合物。
【請求項20】
式(VII):
【化45】

によって特徴付けられる、請求項17に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
Eは、−N=または−C(R)=であり;
Fは、−N(R9k)、−O−または−S−であり;そして
Gは、=N−または=C(R)−であり;そして
9kは、水素、−C(O)R、−(O)N(R、−CO、−SO、−SON(R、または、必要に応じてRもしくはRで置換されたC1−4脂肪族である、
化合物。
【請求項21】
式(VII−C)または(VII−D):
【化46】

によって特徴付けられる、請求項20に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、該式において、
破線は、単結合または二重結合を示し;
各R2fは、独立して、水素、ハロ、−OR5x、−N(R4x)(R4y)、または必要に応じて−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5xもしくは−C(O)N(R4x)(R4y)で置換されたC1−4脂肪族もしくはC1−4フルオロ脂肪族であるか;あるいは、両方のR2fが、間に存在する炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された、縮合5員もしくは6員の環式脂肪族、アリール、ヘテロアリールまたは複素環式環を形成する、
化合物。
【請求項22】
式(VIII):
【化47】

によって特徴付けられる、請求項17に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項23】
式(IX−A):
【化48】

によって特徴付けられる、請求項2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、アスタリスクの付いた位置にある立体化学配置は、絶対的な立体配置を示す、化合物。
【請求項24】
請求項1に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項25】
ヒト患者への投与のために処方される、請求項23に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
サンプルにおけるE1酵素活性を低下させる方法であって、該サンプルを請求項1に記載の化合物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項27】
前記E1酵素が、NAE、UAEおよびSAEからなる群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記E1酵素がNAEである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
癌の処置を必要とする患者において癌を処置するための方法であって、該患者に、請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項30】
前記癌が肺癌、結腸直腸癌、卵巣癌または血液の癌である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
免疫応答障害または血管細胞増殖障害の処置を必要とする患者において免疫応答障害または血管細胞増殖障害を処置するための方法であって、該患者に、請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。

【公表番号】特表2010−500353(P2010−500353A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523806(P2009−523806)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/017463
【国際公開番号】WO2008/019124
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(500287639)ミレニアム・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (98)
【氏名又は名称原語表記】MILLENNIUM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】