説明

ピペリジン含有化合物およびその用途

式(I)の化合物:


(式中、全ての記号は明細書中で定義されたものと同じ意味を示す。)、その塩もしくはその溶媒和物またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に対して投与することを特徴とする代謝性疾患、脳血管疾患等の予防および/または治療方法。および
新規な式(I−1)の化合物:


(式中、全ての記号は明細書中で定義されたものと同じ意味を示す。)、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグは、抗糖尿病効果および神経保護効果を持つ。従って、式(I)の該化合物および式(I−1)の該化合物は、糖尿病等の代謝性疾患、脳卒中等の脳血管疾患等の予防および/または治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I−1)の化合物:
【化1】

(式中、Cyc1は、置換基を有していてもよい5−6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環であり;
Cyc2は、置換基を有していてもよい5員の単環ヘテロ環であり;
Cyc4は、置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環の炭素環、または置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環のヘテロ環であり;
は、−CH−、−CO−または−SO−であり;
は、−N(R51)−CO−、−CO−N(R51)−、−N(R51)−、結合手または−O−であり、
基中、R51は、水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキル、
またはR51とCyc4の置換基が一緒になって、置換基を有していてもよいC1−4のアルキレンまたは置換基を有していてもよいC2−4のアルケニレンを形成してもよく;
10は、水素または置換基であり;
110は、置換基であり;
pは、0から8の整数であり、
基中、pが、2から8の整数であるとき、R110はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;および
式中、式(I−1)の該化合物は、式(I−2)の化合物:
【化2】

(式中、Cyc1は、
【化3】

であり;
基中、矢印は、イソオキサゾリルの炭素との結合位置を表わし;
Cyc4は、
【化4】

であり;
基中、矢印は、カルボニルの炭素との結合位置を表わし;
は、水素、アセチル、tert−ブトキシカルボニル、メチルスルホニルまたはフェニルスルホニルであり;
は、水素、塩素、フェニル、トリフルオロメチル、メトキシ、フェノキシ、シアノまたはN−アセチルアミノであり;
は、水素、N,N−ジメチルアミノまたはN−モルホリニルであり;および
は、水素、メチルまたはフェニルである。)ではない。)、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグ。
【請求項2】
【化5】

が、
【化6】

である(式中、矢印は、メチレンの炭素との結合位置を表わし;
Cyc8は、(1)置換基を有していてもよい5−6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環、または(2)置換基を有していてもよい8−10員の二環の炭素環または置換基を有していてもよい8−10員の二環のヘテロ環であり;
Cyc9は、(1)置換基を有していてもよい5−6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環、または(2)置換基を有していてもよい8−10員の二環の炭素環または置換基を有していてもよい8−10員の二環のヘテロ環であり;
Cyc10は、置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環であり;
Cyc11は、置換基を有していてもよい6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい6員の単環ヘテロ環であり;
Cyc12は、置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環の炭素環、または置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環のヘテロ環であり;
Eは、−O− または−N(R54)−であり;
基中、R54は、水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;
52は、水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;
53は、水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;および
式中、式(I−1)の該化合物は、請求項1記載の式(I−2)の化合物ではない;および、その他の記号は請求項1で記載されたものと同じ意味を持つ。)請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Cyc8が、(1)少なくとも2つの置換基を有する5−6員の単環炭素環または少なくとも2つの置換基を有する6員の単環ヘテロ環、または(2)置換基を有していてもよい8−10員の二環の炭素環または置換基を有していてもよい8−10員の二環のヘテロ環であり;
Cyc9が、(1)少なくとも2つの置換基を有する5−6員の単環炭素環または少なくとも2つの置換基を有する5−6員の単環ヘテロ環、または(2)置換基を有していてもよい8−10員の二環の炭素環または置換基を有していてもよい8−10員の二環のヘテロ環である(基中、式(I−1)の該化合物は、請求項1で記載された式(I−2)の化合物ではない。)請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Cyc8が、(1)(a)置換基を有していてもよい、イミダゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、フラニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリル、または(2)(b)置換基を有する、ピロリルまたはチエニルである、請求項2記載の化合物。
【請求項5】
式(I−1)の化合物が、式(I−1−1)の化合物:
【化7】

式(I−1−2)の化合物:
【化8】

式(I−1−3)の化合物:
【化9】

または式(I−1−4)の化合物:
【化10】

(式中、WおよびW は、それぞれ独立してCHまたはNであり;
およびWは、それぞれ独立してCHまたはNであり;
11は、ハロゲン、ヒドロキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルコキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルキル、シアノまたはアミノであり、およびR11は、それぞれ同じでも異なっていてもよく;
12は、ハロゲン、ヒドロキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルコキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルキル、シアノまたはアミノであり;
13は、置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;
nは、2から4の整数であり;
mは、0から4の整数であり、
基中、mが、2から4の整数であるとき、R12はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;および、その他の記号は請求項1で記載されたものと同じ意味を持つ。)である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
式(I−1−5)の化合物:
【化11】

(式中、Cyc1は、置換基を有していてもよい5−6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環であり;
Cyc2は、置換基を有していてもよい5員の単環ヘテロ環であり;
は、−CH−、−CO−または−SO−であり;
10は、水素または置換基であり;
は、CHまたはNであり;
14は、シアノまたはアミノであり;
15は、ハロゲン、シアノまたはアミノであり;および
16は、ハロゲン、ヒドロキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルコキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルキル、シアノまたはアミノである。)、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグ。
【請求項7】
Cyc1が、置換基を有していてもよい、ピロリジニル、フェニル、N−モルホリニルまたはピリジルであり;および
Cyc2が、置換基を有していてもよい、チアゾリル、イソオキサゾリル、チエニルまたはオキサジアゾリルである請求項6記載の化合物。
【請求項8】
【化12】

が、
【化13】

である(式中、矢印は、Xとの結合位置を表わす。)請求項7記載の化合物。
【請求項9】
【化14】

が、
【化15】

であり(式中、矢印は、Xとの結合位置を表わす。);
【化16】

が、
【化17】

である(式中、矢印は、メチレンの炭素との結合位置を表わし;
は、−CH−であり;
10は、水素であり;および
16は、クロル、ヒドロキシ、置換基を有していてもよい、メトキシまたはエトキシ、置換基を有していてもよい、メチルまたはエチル、シアノまたはアミノ;および
その他の記号は請求項6で記載されたものと同じ意味を持つ。)請求項6記載の化合物。
【請求項10】
化合物が、
(1)4−アミノ−5−クロロ−6−エトキシ−N−({1−[(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)メチル]−4−ピペリジニル}メチル)−2−ピリジンカルボキサアミド、
(2)4−アミノ−5−シアノ−6−エトキシ−N−({1−[(3−フェニル−5−イソオキサゾリル)メチル]−4−ピペリジニル}メチル)−2−ピリジンカルボキサアミド、
(3)4−アミノ−5−シアノ−6−エトキシ−N−((1−((2−(ピリジン−2−イル)チアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピコリンアミド、および
(4)4−アミノ−5−シアノ−N−((1−((4−((ジメチルアミノ)メチル)−2−フェニルチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メチル)−6−エトキシピコリンアミドからなる群から選ばれる請求項6記載の化合物。
【請求項11】
請求項6記載の式(I−1−5)の化合物、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグを含有する医薬組成物。
【請求項12】
式(I)の化合物:
【化18】

(式中、Cyc1は、置換基を有していてもよい環状基であり;
Cyc2は、置換基を有していてもよい環状基であり;
Cyc3は、置換基を有していてもよい環状基であり;
Cyc4は、置換基を有していてもよい環状基であり;
Xは、−CR−、−CO−または−SO−であり、
基中、RおよびRは、それぞれ独立して水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり;および
Zは、−N(R)−CO−、−CO−N(R)−、−N(R)−、結合手または−O−であり、
基中、Rは、水素または置換基を有していてもよいC1−4のアルキルであり、またはRとCyc4の置換基が一緒になって、置換基を有していてもよいC1−4のアルキレンまたは置換基を有していてもよいC2−4のアルケニレンを形成してもよい。)、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に対して投与することを特徴とするインシュリン抵抗性糖尿病の予防および/または治療方法。
【請求項13】
およびRが、それぞれ水素であり;
Cyc1が、置換基を有していてもよい5−7員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−7員の単環ヘテロ環であり;
Cyc2が、置換基を有していてもよい5−7員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−7員の単環ヘテロ環であり;
Cyc3が、置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環であり;および
Cyc4が、置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環の炭素環または置換基を有していてもよい5−10員の単環または二環のヘテロ環である請求項12記載の方法。
【請求項14】
式(I)の該化合物が、式(I−1−5)の化合物:
【化19】

(式中、Cyc1は、置換基を有していてもよい5−6員の単環炭素環または置換基を有していてもよい5−6員の単環ヘテロ環であり;
Cyc2は、置換基を有していてもよい5員の単環ヘテロ環であり;
は、−CH−、−CO−または−SO−であり;
10は、水素または置換基であり;
は、CHまたはNであり;
14は、シアノまたはアミノであり;
15は、ハロゲン、シアノまたはアミノであり;および
16は、ハロゲン、ヒドロキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルコキシ、置換基を有していてもよいC1−4のアルキル、シアノまたはアミノである。)である請求項13記載の方法。
【請求項15】
インシュリン抵抗性糖尿病の予防および/または治療剤の製造のための請求項12記載の式(I)の化合物、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2012−515162(P2012−515162A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545415(P2011−545415)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/020304
【国際公開番号】WO2010/080864
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】