説明

α−アリールメトキシアクリレート誘導体、その調製方法及びこれを含む医薬組成物

本発明は、α−アリールメトキシアクリレート誘導体、その調製方法及びこれを含む医薬組成物に関するものであって、本発明のα−アリールメトキシアクリレート誘導体化合物は、エネルギー代謝、血管運動制御、新生血管形成、細胞死滅に関与する遺伝子の発現調節及び低酸素状態に対する細胞反応において重要な役目をするタンパク質であるHIFを阻害するので、がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症及び黄斑変性などの疾患の予防または治療剤に用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、α−アリールメトキシアクリレート誘導体、その調製方法、及びこれを含む医薬組成物に関するもので、低酸素症誘導因子を阻害することによってがんまたは血管新生作用関連疾患の予防または治療効果を有する化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
低酸素症誘導因子(hypoxia inducible factor,HIF)は低酸素状態で誘導される転写因子であり、エネルギー代謝、血管運動制御、新生血管形成、細胞死滅(apoptosis)に関与する遺伝子の発現調節及び低酸素状態に対する細胞反応において重要な役目をするタンパク質である。HIFによって発現が調節される遺伝子としては血管形成因子(VEGF,FLT1)、ブドウ糖輸送体(Glut−1,Glut−3)、該当過程の酵素などがある(非特許文献1、非特許文献2)。HIF転写因子はHIF−αとHIF−βで構成される。HIF−βは継続的に発現されるが、HIF−αは周囲環境の酸素条件によって細胞内タンパク質の水準が調節される。正常な酸素条件下でHIF−1αは402番目と564番目の重要なプロリン残基を水酸化する。水酸化されたHIF−1αはVHL(von Hippel−Lindau)腫瘍抑制タンパク質と結合し、VHLはE3ユビキチン連結酵素(E3 ubiquitin lygase)複合体と結合してHIF−1αタンパク質がプロテアソーム(proteasome)によって分解されるようにする。酸素は水酸化反応に必要な速度制限補助因子(rate−limiting cofactor)であるため、低い酸素条件ではHIF−1αの水酸化が起こらず、結果的にVHLとE3ユビキチン連結酵素複合体が結合できなくなり、HIF−1αが分解されなく安定して維持される。安定化されたHIF−1αは、細胞内に常に存在するHIF−1βと二量体を形成して標的遺伝子のプロモーター部位のHRE(hypoxia response element)に結合することにより遺伝子発現を活性化させる。また、FIH−1(Factor inhibiting HIF−1)によってHIF−1αのC末端部の転写活性化ドメイン(transactivation domain,TAD)のアスパラギン残基(アミノ酸第803番目)が水酸化されると、転写活性化に重要なp300及びCBPとの相互作用が抑制されることにより転写活性が抑制される。HIFによって発現が調節される遺伝子のうち、血管形成に関連する遺伝子としてはVEGF、Tie−2、Flt−1、Flk−1、PAI−1、EPO、NOSなどがあり、低酸素条件で代謝適応に関連する遺伝子としてはGAPDH、Glut1、Glut3、LDH、HK−1、HK−2などがあり、細胞のアポトーシス(apoptosis)抵抗性に関連する遺伝子としてはIGF−II、IGFBP−1、p21、NIP3、ADM、NOS2及びTGFAなどがあり、がん細胞の浸潤や転移に関連する遺伝子としてはSDF−1、CXCR4、β2 インテグリン、プロリル−4−ヒドロキシラーゼ−α1などが知られている。
【0003】
がんは、正常に分化されることができず、非正常的に成長する細胞自身が元の位置から身の他の部分に浸潤的に広がることによって組職や機関の正常な機能を抑制する疾病のことを包括的に意味する。早く成長する固形がんは、多量のエネルギーを要するが、血管から酸素と栄養分は少量に供給されるので、低酸素条件(hypoxia)に置かれるようになる(非特許文献3)。固形がん細胞は様々な遺伝的な変化を経て低酸素条件に適応されるので、がん細胞がさらに悪性化され抗がん剤に対する耐性を持つようになる。実際に低酸素症は、人間のすべてのがん種の70%以上を悪性化させる主要な誘発因子として知られている(非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)。
【0004】
低酸素条件によって活性化されたHIF−1はヘキソキナーゼ2(hexokinase 2)、グルコース輸送体1(glucose transporter 1)、エリスロポエチン(erythropoietin)、インスリン様成長因子2(insulin−like growth factor 2,IGF−2)、 エンドグリン(endoglin)、血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor,VEGF)、マトリクスメタロプロテアーゼ2(matrix metalloprotease 2,MMP−2)、uPAレセプター(uPA receptor,uPAR)、MDR1(p−glycoprotein)などのような遺伝子の発現を誘導して細胞死滅に対する耐性、血管新生能の増強、細胞増殖能の増強、浸潤能の増強などの形質を獲得するようになって結局がん細胞が悪性化されるようになる。特に、HIF−1αタンパク質が正常組織よりも腫瘍に遥かに高い水準で存在するという報告がある(非特許文献8)と共に、HIF−1αの発現程度ががん患者の臨床的な予後と密接な関連があると報告されている(非特許文献9)。したがって、HIFを抑制する物質をがん治療剤として用いることができるということがよく知られている。
【0005】
このような事実に基づいてHIFを標的として抗がん剤を開発しようとする研究が非常に活発に行われている(非特許文献10、非特許文献11、非特許文献12)。また、タキソール、ラパマイシンまたは17−AAG(17−allylaminogeldanamycin)のような既存に知られている抗がん剤や、グアニル酸シクラーゼ活性化剤(guanylyl cyclase activator)である低分子化合物YC−1がHIF−1を抑制する活性があることが明かにされて臨床試験中である(非特許文献11、非特許文献12、非特許文献13)。
【0006】
一方、HIFは、がんだけでなく血管新生作用が疾病の悪化に関連する疾患のための治療剤開発の標的として活用できる。低酸素状態で活性化されるHIFによって誘導されるVEGFのような血管新生因子は、がんはもちろん、黄斑変性(macular degeneration)、糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)、関節炎(arthritis)及び乾癬(psoriasis)の発病及び進行に関連されている。したがって、疾患組職の低酸素状態によって活性化されるHIFを阻害する化合物は黄斑変性、糖尿病性網膜症、関節炎などの疾患の治療剤として用いることができる(非特許文献14、非特許文献15)。特に、HIF−1αが炎症反応に非常に重要であるという事実が報告されており(非特許文献16)、炎症がある関節は低酸素環境に置かれ、HIFが炎症や軟骨破壊を促進させて関節炎の発生に必要な血管形成に重要な役目をするので、HIFが関節炎治療剤開発のための標的として提案された(非特許文献17)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Nat.Rev.Cancer,2003,3:721−732
【非特許文献2】J.Cell.Physiol.,2004,200:2030
【非特許文献3】J.Natl.Cancer Inst.,1989,82:4−6
【非特許文献4】Nature,1997,386:403−407
【非特許文献5】Semin.Oncol.,2001,28:36−41
【非特許文献6】Nat.Med.,2000,6:1335−1340
【非特許文献7】Cancer,2003,97:1573−1581
【非特許文献8】Cancer Res.,1999,59:5830−5835
【非特許文献9】Drug Disc.Today,2007,12:853−859
【非特許文献10】Cancer Res.,2002,62:4316−4324
【非特許文献11】Nat.Rev.Drug Disc.,2003,2:803−811
【非特許文献12】J.Natl.Cancer Inst.,2003,95:516−525
【非特許文献13】Cancer Res.,62,4316,2002
【非特許文献14】Pathology International,2005,55:603−610
【非特許文献15】Ann.Rheum.Dis.,2003,62:ii60−ii67
【非特許文献16】Cell,2003,112:645−657
【非特許文献17】Ann.Rheum.Dis.,2005,64:971−980
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明者らはHIFを抑制する物質を研究してきたところ、特定α−アリールメトキシアクリレート誘導体がHIF抑制効果に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
したがって、本発明の目的は新規のα−アリールメトキシアクリレート誘導体を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は前記α−アリールメトキシアクリレート誘導体を含むがんまたは血管新生作用関連疾患の予防または治療用医薬組成物を提供することである。
【0011】
本発明のまた他の目的は前記α−アリールメトキシアクリレート誘導体の調製方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的により、本発明では下記化1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体、その薬学的に許容される塩、水化物、及び溶媒化物から選ばれる化合物を提供する。
【0013】
(化1)


前記式中、
及びRは、それぞれ独立的にH、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−6アルキル、またはC1−6アルコキシであり、
、R及びRは、それぞれ独立的にH、ヒドロキシ、ハロゲン、ホルミル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6ヘテロアリールまたは下記構造式A〜Cのいずれか一つであり、
[構造式]


前記構造式A〜Cにおいて、
nは、0〜4の定数であり、
11は、H、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−8シクロアルキルC1−4アルキル、またはC2−7ヘテロシクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、またはジ−C1−4アルキルアミノで、
12及びR13は、それぞれ独立的にH、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−4アルキル、C2−7ヘテロシクロアルキルC1−4アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールC1−4アルキル、C6−12アリールオキシC1−4アルキル、またはC3−6ヘテロアリールC1−4アルキルか、互いに融合してC2−7ヘテロシクロアルキルを形成し、
14は、H、ヒドロキシ、C3−8シクロアルキル、C2−7ヘテロシクロアルキル、C6−12アリール、C6−12アリールC1−4アルキル、C6−12アリールオキシ、C3−6ヘテロアリール、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、または

であり、
前記アルキル、アルケニル及びアルコキシは、それぞれ独立的にヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ及びシアノからなる群から選ばれた一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立的にハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群から選ばれた一つ以上の置換基に置換されていてもよく、
前記ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールは、それぞれ独立的にNおよびOの少なくとも一つの原子を含む。
【0014】
前記他の目的によって本発明は、前記化1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物を有効成分として含むがん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0015】
前記また他の目的によって本発明は、下記化2の化合物を塩基の存在下で化3の化合物と反応させる段階を含む、前記化1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体の調製方法を提供する。
【0016】
(化2)

(化3)

前記式において、Xはハロゲンであり、R〜Rは前記で定義した通りである。
【0017】
本発明のα−アリールメトキシアクリレート誘導体化合物及びこれを含む医薬組成物は、エネルギー代謝、血管運動制御、新生血管形成、細胞死滅に関与する遺伝子の発現調節及び低酸素状態に対する細胞反応において重要な役目をするタンパク質であるHIFを阻害するので、がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症及び黄斑変性などの疾患の予防または治療剤に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
【図1A】図1Aは、HIFレポーター細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で6時間培養した後に測定したルシフェラーゼレポーター活性を図示したものである。
【図1B】図1Bは、HIFレポーター細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で6時間培養した後に測定したルシフェラーゼレポーター活性を図示したものである。
【図1C】図1Cは、HIFレポーター細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で6時間培養した後に測定したルシフェラーゼレポーター活性を図示したものである。
【図2A】図2Aは、ヒトがん細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で4時間培養した後に細胞内HIF−1αとβ−アクチンのタンパク質水準をウェスタンブロットで確認したものである。
【図2B】図2Bは、ヒトがん細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で4時間培養した後に細胞内HIF−1αとβ−アクチンのタンパク質水準をウェスタンブロットで確認したものである。
【図2C】図2Cは、ヒトがん細胞株に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で4時間培養した後に細胞内HIF−1αとβ−アクチンのタンパク質水準をウェスタンブロットで確認したものである。
【図3】図3は、ヒト肺がん細胞株であるH460と大腸がん細胞株であるHCT−116細胞に本発明の化合物を処理し、1%酸素条件で18時間培養した後に細胞内VEGFとβ−アクチンのmRNA水準をRT−PCRで確認したものである。
【図4A】図4Aは、本発明の化合物によってラットでがん細胞による血管新生が抑制されることを示した写真である。
【図4B】図4Bは、血管新生程度を指数で表示したグラフである(**p<0.01,t−test)。
【図5】図5は、本発明の化合物を経口投与したヌードラットにおいて、ヒト膵臓がん成長が抑制されることを確認した実験結果を示したグラフである(賦形剤投与群対比統計的有意性(Student t−test)p<0.05,**p<0.01)。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明をさらに具体的に説明する。
【0020】
本明細書に記載の「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0021】
「アルキル」は、直鎖または分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、tert−ブチルなどを含む。
【0022】
「アルケニル」は、一つ以上の二重結合を有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素基を意味し、例えばエテニル、n−プロフェニル、i−プロフェニル、n−ブテニル、i−ブテニルなどを含む。
【0023】
「アルキニル」は、一つ以上の三重結合を有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素基を意味し、例えばエチニル、プロフェニル、ブチニル、i−ペンチニル、t−ペンチニルなどを含む。
【0024】
「アルコキシ」は、−OR基を意味し(ここでRは前記で定義された「アルキル」である)、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、1,2−ジメチルブトキシなどを含む。
【0025】
「シクロアルキル」は、非芳香族単一または多重炭化水素環を意味し、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含む。
【0026】
「ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも一つのN、OまたはSのような異種原子を含む非芳香族の単一または多重炭化水素環を意味し、例えばアジリジニル、ピロリジニル、ピロリドノ、ピペリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、ピペラジノ、モルホリニル、モルホリノ、テトラヒドロフラニル、ピラニルなどを含む。
【0027】
「アルキルアミノ」は、−NHR’基を意味し、式中てR’は、前記で定義されたアルキル基である。
【0028】
「ジアルキルアミノ」は、−NR’R’’基を意味し、式中R’及びR’’は、前記で定義されたアルキル基である。
【0029】
「アリール」は、芳香族炭化水素基を意味し、例えばフェニル、ナフチル、インデニル、アズレニル、フルオレニル、アントラセニルを含む。
【0030】
「ヘテロアリール」は、少なくとも一つのN、OまたはSのような異種原子を含む芳香族環を意味し、例としては、フラニル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、キノリニル、イソキノリニル、カバゾリルなどが挙げられる。
【0031】
前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、及びヘテロアリールは、一つ以上の適切な置換基で置換されてもよい。
【0032】
本発明は、前記化学式1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体、その薬学的に許容される塩、水化物、及び溶媒化物から選ばれる化合物を提供する。
【0033】
前記化学式1において、好ましくは、前記R及びRは、それぞれ独立的にH、メチル、メトキシ、またはフルオロである。
【0034】
また、前記R、R及びRのうち少なくとも一つは、前記構造式A〜Cのいずれか一つであることが望ましい。
【0035】
前記構造式A〜Cにおいて、好ましくはR12及びR13は、それぞれ独立的にH、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、オキシラン−2−イルメチル、ピロリジニルエチル、ピペリジニルエチル、フェニル、ベンジル、4−メチルベンジル、3−メトキシベンジル、フェノキシエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、またはピリジン−4−イルメチルであるか、互いに融合してモルホリノを形成することができる。
【0036】
また、好ましくは前記nが1または2であり、前記R14は、ヒドロキシ、モルホリノ、フェニル、フェノキシ、ピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル、4−ニトロフェニル、

、またはヒドロキシエチルアミノであってもよい。
【0037】
本発明の化学式1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体の好ましい例としては下記化合物1〜82が挙げられる。
1)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物1)
2)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物2)
3)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物3)
4)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(エトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物4)
5)(E)−メチル2−{2−[(5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物5)
6)(E)−メチル2−{2−[(5−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物6)
7)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物7)
8)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物8)
9)(E)−メチル2−{2−[(4−{(E)−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]エチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物9)
10)(E)−メチル3−メトキシ−2−{2−[(3−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}アクリレート(化合物10)
11)(E)−メチル2−[2−({3−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物11)
12)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物12)
13)(E)−4−(2−{3−[2−(1,3−ジメトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−2−イル)ベンジルオキシ]フェノキシ}エチル)モルホリン4−オキシド(化合物13)
14)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物14)
15)(E)−メチル2−{2−[(3−フルオロ−5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物15)
16)(E)−メチル2−{2−[(3−フェネトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物16)
17)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物17)
18)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(フェネトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物18)
19)(E)−メチル2−{2−[(4−フルオロフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物19)
20)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物20)
21)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物21)
22)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物22)
23)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物23)
24)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(4−ニトロベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物24)
25)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(モルホリノイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物25)
26)(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物26)
27)(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物27)
28)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物28)
29)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物29)
30)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(モルホリノイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物30)
31)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物31)
32)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物32)
33)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物33)
34)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物34)
35)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物35)
36)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物36)
37)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物37)
38)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物38)
39)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物39)
40)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物40)
41)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物41)
42)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物42)
43)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物43)
44)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物44)
45)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物45)
46)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物46)
47)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物47)
48)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルヒドラゾノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物48)
49)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物49)
50)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物50)
51)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物51)
52)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(オキシラン−2−イルメトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物52)
53)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物53)
54)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物54)
55)(E)−メチル2−{2−[(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物55)
56)(E)−メチル2−(2−{[2,5−ジメチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物56)
57)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物57)
58)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物58)
59)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物59)
60)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物60)
61)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−フルオロ−6−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物61)
62)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,4−ジフルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物62)
63)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物63)
64)(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物64)
65)(E)−メチル2−{2−[(2,4−ジフルオロ−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物65)
66)(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(フェネトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物66)
67)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物67)
68)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物68)
69)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物69)
70)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物70)
71)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(3−フェノキシプロピルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物71)
72)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(3−メトキシベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物72)
73)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物73)
74)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−4−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物74)
75)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物75)
76)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−モルホリノエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物76)
77)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)
78)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)
79)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物79)
80)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物80)
81)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物81)及び
82)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物82)。
【0038】
前記化合物1〜82の中で最も望ましい化合物としては下記化合物が挙げられる。
1)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物1)
2)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物2)
3)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物3)
4)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物68)
5)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物69)
6)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物73)
7)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物75)
8)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−モルホリノエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物76)
9)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)
10)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)
11)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物79)
12)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物80)
13)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物81)及び
14)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物82)。
【0039】
本発明の範疇には前記化1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体の薬学的に許容される塩の形態も含まれる。この時、薬学的に許容される塩とは、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、酸付加塩、水化物塩などを意味し、非毒性及び水溶性であることが望ましい。望ましい塩としては、カリウム塩及びナトリウム塩のようなアルカリ金属塩;
カルシウム塩及びマグネシウム塩のようなアルカリ土金属塩;アンモニウム塩;
テトラメチルアンモニウム塩、トリエチルアミン塩、メチルアミン塩、ジメチルアミン塩、シクロペンチルアミン塩、ベンジルアミン塩、フェネチルアミン塩、ピペリジン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩、リジン塩、アルギニン塩、N−メチル−D−グルカミン塩のようなアミン塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のような無機酸塩;酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、タンニン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸エステル塩、フマル酸エステル塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩と、脂肪酸塩のような有機酸塩などがある。
【0040】
また、本発明の範疇には前記化学式1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体の水化物または溶媒化物の形態も含まれる。このような水化物または溶媒化物は公知の方法で調製することができ、非毒性及び水溶性であることが好ましく、水またはアルコール系溶媒(特に、エタノールなど)の分子が1つ〜5つ結合された水化物または溶媒化物であることが好ましい。
【0041】
また、本発明は前記化1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体、その薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物を有効成分に含むがん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0042】
前記がんの例としては、膀胱がん、乳がん、大腸がん、子宮がん、頭頸部がん、白血病、肺がん、リンパ腺がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、前立腺がん、精巣がん、甲状腺がん、胃がん、脳がん、ユーイング肉腫、ホジキンリンパ腺がん、肝臓がん、髄芽細胞腫、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腺がん、骨肉腫、網膜芽細胞腫、グリオーマ、ウィルムス腫瘍、食道がん、口腔がん、腎細胞がん、多発性骨髄腫、膵臓がん、皮膚がん及び小細胞肺がんがあり、前記関節炎にはリウマチ性関節炎または退行性関節炎が含まれる。
【0043】
前記本発明の化合物を含む医薬組成物は薬学的に許容される担体を含むことができる。前記の許容可能な担体には当業界に通常用いられる賦形剤、崩壊剤、甘味剤、潤滑剤または香味剤などが含まれる。一方、前記組成物は、通常の方法によって錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、注射剤などの形態に調製することができ、または非経口投与製剤のような単位投与型または数回投与型の医薬製剤に剤形化することができる。
【0044】
このように本発明の前記組成物は目的に応じて非経口投与または経口投与することができ、活性化合物を基準に非経口投与の場合、一日当り0.01mg/kg体重〜40mg/kg体重、好ましくは0.5mg/kg体重〜5mg/kg体重、さらに好ましくは1mg/kg体重〜4mg/kg体重の量で、経口投与の場合一日当り0.1mg/kg体重〜400mg/kg体重、好ましくは5mg/kg体重〜50mg/kg体重、さらに好ましくは10mg/kg体重〜40mg/kg体重の量で一回以上に分けて投与することができる。患者に対する投与容量は各患者の体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率及び疾患の重度などに応じて変われる。
【0045】
また、本発明はがん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性を予防または治療用薬剤を調製するための、前記化学式1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物の用途を提供する。
【0046】
同時に、本発明は前記化学式1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物を、がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療が必要な対象に投与することを含み、その対象にがん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療する方法を提供する。
【0047】
さらに、本発明は前記化1のα−アリールメトキシアクリレート誘導体を調製する方法であって、前記化2の化合物を塩基の存在下で前記化3の化合物と反応させる段階を含む調製方法を提供する。
【0048】
前記調製方法において、出発物質として用いられた化2の化合物は大韓民国登録特許第0624238号及びヨーロッパ特許第278,595号に記載された方法に基づいて調製して用いることができ、また他の出発物質である化3の化合物は通常的な方法、例えば、文献[The national academy of science of the united states of America,(2008),105(1),174−179,Abbott laboratories]に記載された方法に基づいて調製することができる。
【0049】
特に、前記化3の化合物のR及びRのいずれか一つが水素であり、他の一つが前記構造式Aの場合(化合物3a)には、下記反応式1でのように調製することができる。
【0050】

[反応式1]


前記式において、
、R、R、R11及びR12は、前記で定義した通りであり、PGはメチル、ベンジルまたはトリアルキルシリル(例:トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリルまたはt−ブチルジメチルシリル)で
.リ応式 記構造式 tories]に記載された方法によってある。
【0051】
すなわち、化学式3aの化合物は、文献[The national academy of science of the united states of America,(2008),105(1),174−179,Abbott laboratories]に記載された通常の化学的結合方法によって化学式4の化合物とアルキルマグネシウムブロマイドとグリニャール(Grignard)を反応させて(Tetrahedron Lett.,(1975),1465)化学式5の化合物を得た後、還元剤PDC(pyridinium dichromate,Tetrahedron Lett.,(1984),1061)を用いて化学式6の化合物を得て、通常の方法を用いてヒドロキシアミンと反応させオキシム(US5,358,968)化合物である化学式7の化合物を得て、通常の方法でハロゲン化アルキルと反応させ化学式8の化合物を得て、3臭化ホウ素を反応させフェノール誘導体である(Tetrahedron Letters,40(1999)4327−4330)化学式3aの化合物を得ることができる(US5,358,968)。
【0052】
また、他の方法として化学式9の化合物であるアルデヒドとO−アルキルアミンと反応させて化学式3aの化合物を得ることもできる。
【0053】
さらに、前記化学式3の化合物のR及びRのうちいずれか一つが水素であり、他の一つが構造式Aである場合(化合物3b)には、下記反応式2でのように調製することができる。
【0054】

[反応式2]

前記式において、
、R、R、R11、R12及びR13は、前記で定義した通りであり、PGはメチル、ベンジルまたはトリアルキルシリル(例:トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリルまたはt−ブチルジメチルシリル)である。
【0055】
すなわち、化学式3bの化合物は、文献[The national academy of science of the united states of America(2008),105(1),174−179,Abbott laboratories]に記載された通常の化学的結合方法によって化学式4の化合物とアルキルマグネシウムブロマイドとグリニャール(Grignard)を反応させて(Tetrahedron Lett.,(1975),1465)化学式5の化合物を得た後、還元剤PDC(pyridinium dichromate,Tetrahedron Lett.,(1984),1061)を用いて化学式6の化合物を得て、通常の方法を用いてヒドラジンと反応させヒドラゾン(Chem,Int.bEd.Engl.1968,7,pp.120−128)化合物である化学式10の化合物を得て、通常の方法で3臭化ホウ素と反応させフェノール誘導体(Tetrahedron Letters,40(1999)pp.4327−4330)である化学式3bの化合物を得ることができる(US5,358,968)。
【0056】
また他の方法として、化学式11の化合物であるアルデヒドまたはケトンとヒドラジン誘導体を反応させて化学式3bの化合物を得ることもできる。
【0057】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、下記実施例は本発明を例示するだけのものであり、本発明の内容が下記実施例に限定されるものではない。
【0058】

実施例1:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物1)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(1.0g,3.5mmol)及び4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒド(0.6g,4.2mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解した後、炭酸セシウム(1.7g,5.2mmol)を添加し、室温で3時間攪拌後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて撹拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(4−ホルミル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.88g、収率71%)を得た。
【0059】

m/s[M+1]=355.20
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.63−7.59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.22−7.18(m,2H),6.54(s,1H),4.96(s,2H),4.81−4.76(m,1H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.28(s,3H),2.27(s,3H),1.82−1.68(m,2H),0.99−0.94(t,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(4−ホルミル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート0.2g(0.56mmol)をテトラヒドロフラン(THF)15mLに溶解した後、−78℃に冷却し、エチルマグネシウムブロマイド(0.22mL,1.2eq)を添加して−78℃で2時間攪拌した。反応終了後、0℃で1N−HCl溶液でpH7に調整し、減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れ攪拌した後、ジクロロメタン10mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−(2−{[4−(1−ヒドロキシプロピル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(0.17g、収率79%)を得た。
【0060】

m/s[M+1]=385.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.63−7.59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.22−7.17(m,2H),6.54(s,1H),4.96(s,2H),4.81−4.76(m,1H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.28(s,3H),2.27(s,3H),1.82−1.68(m,2H),0.99−0.94(t,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた(E)−メチル2−(2−{[4−(1−ヒドロキシプロピル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート0.15g(0.39mmol)をジクロロメタン10mLに溶解した後、重クロム酸ピリジニウム(pyridinium dichromate)0.29g(0.78mmol)を加え、室温で2時間攪拌後、反応溶液をセライト下で濾過し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濾過し、減圧状態で溶媒を除去して、茶色のオイル化合物である(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−プロピオニルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.11g、収率:71%)を得た。
【0061】

m/s[M+1]=383.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.56−7.54(m,2H),7.40−7.31(m,2H),7.22−7.19(m,1H),6.59(s,1H),5.03(s,2H),3.86(s,3H),3.72(s,3H),2.95−2.88(q,2H),2.49(s,3H),2.28(s,3H),1.21−1.16(t,3H)

<段階4>
前記段階3で得られた(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−プロピオニルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート0.17g(0.44mmol)とヒドロキシアミン塩酸塩0.06g(0.88mmol)をメタノール10mLに溶解させ、水分除去剤として分子篩(molcular sieve)0.8gを添加した後、室温で3時間攪拌し、セライト下で濾過し、濾過液を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れて攪拌後、ジクロロメタン10mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)プロピル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.11g、収率:67%)を得た。
【0062】

m/s[M+1]=398.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.61−7.56(m,1H),7.41−7.34(m,2H),7.21−7.18(m,1H),6.97(s,1H),6.59(s,1H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.75−2.67(q,2H),2.35(s,3H),2.20(s,3H),1.08−1.03(t,3H)

<段階5>
前記段階4で得られた(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)プロピル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート0.12g(0.3mmol)と炭酸セシウム0.2g(0.61mmol)をアセトニトリル(CHCN)10mLに溶解させてプロピルブロマイド(0.05mL,0.55mmol)を添加した後、室温で3時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、残留物に水(10mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン10mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後に減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート 0.1g(収率:77%)を得た。
【0063】

m/s[M+1]=440.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.63(s,1H),7.59−7.57(m,1H),7.38−7.31(m,2H),7.20−7.18(m,1H),6.96(s,1H),6.58(s,1H),4.96(s,2H),4.11−4.06(td,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.69−2.61(q,4H),2.26(s,3H),2.24(s,3H),1.76−1.62(m,2H),1.08−0.90(m,6H)

実施例2:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物2)
<段階1>
2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒド(1.0g,6.0mmol)をテトラヒドロフラン(THF)30mLに溶解した後、−78℃に冷却して撹拌しながらメチルマグネシウムブロマイド(2.4mL、1.2当量)溶液を滴加し、−78℃で2時間攪拌した。反応終了後、0℃で1N−HCl溶液でpH7に調整して減圧濃縮した後に残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン20mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過して減圧下で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノール(0.87g、収率74%)を得た。
【0064】

m/s[M+1]=195.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.54(s,1H),6.61(s,1H),4.57−4.51(m,1H),3.88(s,3H),2.58(s,3H),2.56(s,3H),1.74−1.60(m,2H),1.00−0.95(t,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノール0.8g(4.1mmol)をジクロロメタン30mLに溶解させた後、重クロム酸ピリジニウム3.0g(8.2mmol)を加えて室温で2時間攪拌した。その後、反応溶液をセライト下で濾過し有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過し減圧下で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して茶色のオイル化合物である1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノン(0.54g、収率:69%)を得た。
【0065】

m/s[M+1]=193.20
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.33(s,1H),6.54(s,1H),3.85(s,3H),2.57(s,3H),2.55(s,3H),2.91−2.86(q,2H),1.18−1.13(t,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた1−(2,5−ジメチルフェニル−4−メトキシ)エタノン0.5g(2.6mmol)とヒドロキシアミン塩酸塩0.36g(5.1mmol)とをメタノール15mLに加えて水分除去剤として分子篩1.0gを添加した後、室温で3時間攪拌した。その後、減圧下で溶媒を除去し残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮して得られた物質をクロマトグラフィーで分離して白色の固体化合物である(E)−1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノンオキシム(0.45g、収率:83%)を得た。
【0066】

m/s[M+1]=208.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.35(s,1H),6.53(s,1H),3.86(s,3H),2.56(s,3H),2.54(s,3H),2.71−2.64(q,2H),1.11−1.06(t,3H)

<段階4>
前記段階3で得られた(E)−1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノンオキシム0.51g(2.4mmol)と炭酸セシウム(1.2g,3.6mmol)をアセトニトリル(CHCN)15mLに溶解させ、プロピルブロマイド(0.22g,2.4mmol)を添加した後、室温で3時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン20mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノン−プロピルオキシム(0.53g、収率:88%)を得た。
【0067】

m/s[M+1]=250.20
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.33(s,1H),6.54(s,1H),4.11−4.06(t,2H),3.85(s,3H),2.64−2.60(q,2H),2.52(s,3H),2.50(s,3H),1.66−1.62(q,2H),1.08−0.99(m6H)

<段階5>
前記段階4で得られた(E)−1−(4−メトキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノン−プロピルオキシム0.5g(2.0mmol)をジクロロメタン15mLに溶解させて三臭化ホウ素(BBr)(0.28mL,2.9mmol)を添加した後、室温で3時間攪拌した。反応終了後、残留物に水(20mL)を入れて撹拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧濃縮して得られた物質をクロマトグラフィーで分離して白色のオイル化合物である(E)−1−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノンプロピルオキシム0.23g(収率:49%)を得た。
【0068】

m/s[M+1]=236.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.57(s,1H),6.64(s,1H),4.12−4.09(t,2H),2.71−2.68(q,2H),2.57(s,3H),2.55(s,3H),1.73−1.67(q,2H),1.18−1.13(m6H)

<段階6>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(1.0g,3.5mmol)及び前記段階5で得られた(E)−1−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノンプロピルオキシム(0.6g,4.2mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解した後、炭酸セシウム(1.7g,5.2mmol)を添加して室温で3時間攪拌した後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.88g、収率71%)を得た。
【0069】

m/s[M+1]=426.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.58−7.56(m,1H),7.38−7.32(m,2H),7.20−7.18(m,1H),7.01(s,1H),6.57(s,1H),4.97(s,2H),4.13−4.08(t,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.28(s,3H),2.24(s,3H),1.79−1.70(m,2H),1.00−0.95(t,3H)

実施例3:(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物3)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.5g,1.7mmol)及び3−ヒドロキシフェノール(0.2g,2.1mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解し、炭酸カリウム(0.35g,2.6mmol)を添加した後、還流状態で6時間攪拌した後に反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(3−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.4g、収率74%)を得た。
【0070】

m/s[M+1]=315.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.56−7.50(m,1H),7.36−7.33(m,3H),7.20−7.17(m,1H),6.21−6.18(m,3H),4.98(s,2H),3.88(s,3H),3.77(s,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(3−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.2g,0.63mmol)、ベンジルブロマイド(0.1mL,0.84mmol)及び炭酸セシウム(0.31g,0.95mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解して室温で3時間攪拌しいた後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後に水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過して減圧下で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(0.18g、収率70%)を得た。
【0071】

m/s[M+1]=405.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.59(s,1H),7.42−7,33(m,8H),7.20−7.14(m,2H),6.60−6.54(m,3H),5.03(s,2H),3.80(s,3H),3.70(s,3H)

実施例4:(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(エトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物4)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(3.0g,10.52mmol)、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.41g,1.1eq)及び炭酸カリウム(3.0g,3.0eq)をアセトニトリル(CHCN)30mL/水(HO)(5mL)に入れて15時間還流させた。減圧濃縮して反応溶媒を除去した後に残留物に水(50mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン50mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過して減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(3−ホルミルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(3.0g、収率87%)を得た。
【0072】

m/s[M+1]=327.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ9.60(s,1H),8.05(s,1H),7.54−7.51(m,2H),7.42(s,1H),7.33−7.29(m,2H),7.24−7.21(m,1H),7.18−7.16(m,1H),6.73−6.72(d,1H),4.99(s,2H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(3−ホルミルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.10g,0.306mmol)と(エチルヒドロキシ)アミン塩酸塩(45mg,1.5当量)とをメタノール7mLに溶解させ、水分除去剤として分子篩0.5gを添加した後に室温で3時間攪拌してセライト下で濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン15mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(エトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート80mg(収率:71%)を得た。
【0073】

m/s[M+1]=370.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.12(s,1H),7.60(s,1H),7.56−7.53(m,2H),7.44(s,1H),7.36−7.32(m,2H),7.26−7.23(m,1H),7.20−7.18(m,1H),6.76−6.75(d,1H),5.01(s,2H),4.12−4.08(q,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),1.30−1.27(t,3H)

実施例5:(E)−メチル2−{2−[(5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物5)
前記実施例3の段階1を行って白色の固体状態の標題化合物(0.4g、収率74%)を得た。
【0074】

m/s[M+1]=315.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.57−7,54(m,1H),7.38−7.32(m,2H),7.20−7.17(m,1H),7.12−7.06(t,1H),6.52−6.48(ddd,1H),6.42−6.38(m,2H),5.30(s,2H),4.95(s,2H),3.84(s,3H),3.74(s,3H)

実施例6:(E)−メチル2−{2−[(5−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物6)
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.5g,1.7mmol)及び3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.32g,2.1mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解して炭酸カリウム(0.35g,2.6mmol)を添加した後、還流状態で6時間攪拌した後に反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル状の標題化合物(0.3g、収率49%)を得た。
【0075】

m/s[M+1]=357.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ9.79(s,1H),7.65(s,1H),7.59−7.56(m,1H),7.48−7.44(dd,1H),7.35−7.30(m,3H).7.21−7.18(m,1H),7.01−6.98(d,1H),5.27(s,2H),3.99(s,3H),3.88(s,3H),3.74(s,3H)

実施例7:(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物7)
実施例1の段階1で、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.06g、収率24%)を得た。
【0076】

m/s[M+1]=412.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.63(s,1H),7.58−7.56(m,2H),7.36−7.30(m,2H),7.20−7.18(m,2H),6.96−6.94(dd,2H),4.95(s,2H),4.11−4.06(t,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.69−2.61(q,3H),1.76−1.62(m,2H),1.08−0.90(m,6H)

実施例8:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物8)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノンを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.33g、収率71%)を得た。
【0077】

m/s[M+1]=398.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.57−7,52(m,3H),7.35−7.32(m,2H),7.20−7.17(m,1H),6.90−6.87(d,2H),4.99(s,2H),4.15−4.11(t,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.21(s,3H),1.78−1.71(m,3H),1.01−0.96(t,3H)

実施例9:(E)−メチル2−{2−[(4−{(E)−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]エチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物9)
実施例4の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノンを用いたことを除いて同様に行い、その後、実施例2の段階2及び3と同様に行い、段階4でプロピルブロマイドの代りに1−(2−クロロエチル)ピペリジンと反応させたことを除いては同様に行って、白色の固体形態の標題化合物(0.2g、収率68%)を得た。
【0078】

m/s[M+1]=467.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.58−7,53(m,3H),7.36−7.33(m,2H),7.21−7.18(m,1H),6.92−6.89(dd,2H),4.98(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H),3.68−3.65(t,2H),2.48−2.46(m,4H),2.25−2.23(t,2H),2.20(s,3H),1.74−1.70(m,4H),1.58−1.54(m,2H)

実施例10:(E)−メチル3−メトキシ−2−{2−[(3−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}アクリレート(化合物10)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(3.0g,10.52mmol)、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.41g,1.1eq)及び炭酸カリウム(3.0g,3.0eq)をアセトニトリル(CHCN)30mL/水(HO)(5mL)に入れて15時間還流させた。減圧濃縮して反応溶媒を除去した後、残留物に水(50mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン50mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後濾過して、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して、白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(3−ホルミルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(3.0g、収率87%)を得た。
【0079】

m/s[M+1]=327.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ9.60(s,1H),7.64(s,1H),7.58−7.55(m,1H),7.47−7.43(dd,1H),7.34−7.29(m,3H).7.20−7.18(m,1H),7.00−6.98(d,1H),5.26(s,2H),3.87(s,3H),3.74(s,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(3−ホルミルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.10g,0.306mmol)とヒドロキシアミン塩酸塩(32mg、1.5当量)とをメタノール7mLに溶解させ、水分除去剤として分子篩0.5gを添加した後に室温で3時間攪拌、セライト下で濾過して濾液を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れて撹拌した後にジクロロメタン15mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(ヒドロキシアミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.07g、収率:63%)を得た。
【0080】

m/s[M+1]=342.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.33(s,1H),7.61(s,1H),7.56−7.53(m,1H),7.45−7.41(dd,1H),7.30−7.28(m,3H).7.21−7.17(m,1H),7.01−6.99(d,1H),5.25(s,2H),3.88(s,3H),3.73(s,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(ヒドロキシアミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.22g,0.63mmol)、1−(2−クロロエチル)ピペリジン(0.13g、1.5当量)及び炭酸セシウム(0.31g,0.95mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解して室温で3時間撹拌した後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて撹拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濾過して、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−{2−[(3−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}アクリレート(0.26g、収率61%)を得た。
【0081】

m/s[M+1]=453.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.33(s,1H),7.60(s,1H),7.58−7,54(m,3H),7.35−7.33(m,2H),7.20−7.18(m,1H),6.91−6.89(dd,2H),4.99(s,2H),3.83(s,3H),3.72(s,3H),3.67−3.65(t,2H),2.46−2.44(m,4H),2.24−2.22(t,2H),1.73−1.70(m,4H),1.56−1.53(m,2H)

実施例11:(E)−メチル2−[2−({3−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物11)
実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに2−(2−ヒドロキシエチル)アミノエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.39g、収率49%)を得た。
【0082】

m/s[M+1]=402.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.06(s,1H),7.62(s,1H),7.58−7.55(m,1H),7.38−7.35(m,2H),7.24−7.18(m,2H),6.54−6.50(m,3H),5.02(s,2H),4.10−4.07(t,2H),3.94−3.91(t,2H),3.89(s,3H),3.78(s,3H),2.96−2.93(t,2H),2.74−2.71(t,2H)

実施例12:(E)−メチル2−(2−{[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物12)

実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに2−ブロモエタノルを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(1.3g、収率87%)を得た。
【0083】

m/s[M+1]=359.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.03(s,1H),7.61(s,1H),7.57−7.54(m,1H),7.39−7.30(m,2H),7.20−7.13(m,2H),6.56−6.50(m,3H),4.92(s,2H),4.07−4.04(t,2H),3.52−3.50(t,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H)

実施例13:(E)−4−(2−{3−[2−(1,3−ジメトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−2−イル)ベンジルオキシ]フェノキシ}エチル)モルホリン4−オキシド(化合物13)
実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに4−(2−クロロエチル)モルホリン4−オキシドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.6g、収率57%)を得た。
【0084】

m/s[M+1]=444.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.55−7.51(m,1H),7.35−7.30(m,2H),7.20−7.13(m,2H),6.56−6.47(m,3H),4.95(s,2H),4.66−4.63(t,2H),4.51−4.43(t,2H),3.88(s,3H),3.71(s,3H),3.59−3.56(t,2H),3.47−3.38(t,2H)

実施例14:(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物14)
実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.5g、収率71%)を得た。
【0085】

m/s[M+1]=384.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.35(s,1H),7.61(s,1H),7.56−7,51(m,3H),7.36−7.30(m,2H),7.21−7.19(m,2H),6.89−6.87(d,1H),4.98(s,2H),4.12−4.09(t,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),1.70−1.66(m,2H),1.00−0.97(t,3H)

実施例15:(E)−メチル2−{2−[(3−フルオロ−5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物15)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに3−フルオロ−5−ヒドロキシフェノールを用いることを除き、同様に行って茶色の固体形態の標題化合物(0.7g、収率77%)を得た。
【0086】

m/s[M+1]=333.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.52−7,50(m,1H),7.35−7.32(m,2H),7.19−7.16(m,1H),6.22−6.15(m,3H),4.93(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H)

実施例16:(E)−メチル2−{2−[(3−フェネトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物16)

実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにフェニルエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.3g、収率59%)を得た。
【0087】

m/s[M+1]=419.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.59−7,54(m,1H),7.36−7.29(m,5H),7.23−7.12(m,4H),6.53−6.49(m,3H),4.95(s,2H),4.18−4.14(t,2H),3.81(s,3H),3.70(s,3H),3.11−3.07(t,2H)

実施例17:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物17)
実施例4の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデイドの代りに1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノンを用い、実施例2の段階3と同様に行ってベンジルブロマイドと反応させ白色の固体形態の標題化合物(0.4g、収率69%)を得た。
【0088】

m/s[M+1]=446.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.58−7,55(m,3H),7.44−7.33(m,8H),6.90−6.87(d,2H),5.23(s,2H),4.99(s,2H),3.83(s,3H),3.72(s,3H),2.57(s,3H)

実施例18:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(フェネトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物18)
実施例4の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデイドの代りに1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノンを用い、実施例2の段階3と同様に行ってフェニルエチルブロマイドと反応させ白色のオイル状の標題化合物(0.3g、収率57%)を得た。
【0089】

m/s[M+1]=460.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.57−7,52(m,3H),7.36−7.29(m,4H),7.25−7.18(m,4H),6.92−6.89(d,2H),5.00(s,2H),4.41−4.36(t,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),3.08−3.03(t,2H)

実施例19:(E)−メチル2−{2−[(4−フルオロフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物19)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに4−フルオロフェノールを用いることを除き、同様に行って黄色の固体形態の標題化合物(0.6g、収率61%)を得た。
m/s[M+1]=317.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.59−7,53(m,1H),7.37−7.34(m,2H),7.22−7.19(m,2H),6.73−6.61(m,3H),5.00(s,2H),4.98(t,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H)

実施例20:(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物20)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りにベンゼン−1,2,5−トリオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにフェノキシエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.4g、収率81%)を得た。
【0090】

m/s[M+1]=465.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.57−7,54(m,1H),7.35−7.31(m,4H),7.20−7.17(m,1H),7.01−6.93(m,3H),6.55(s,2H),6.46−6.45(t,1H),5.02(s,2H),4.97(s,2H),4.62−4.60(d,2H),4.30(s,4H),3.84(s,3H),3.72(s,3H)

実施例21:(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物21)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに5−フルオロベンゼン−1,3−ジオールを用いることを除き、同様に行って茶色の固体形態の標題化合物(0.2g、収率49%)を得た。
【0091】

m/s[M+1]=423.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.44−7,35(m,8H),7.22−7.17(m,2H),6.62−6.57(m,2H),5.01(s,2H),4.96(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H)

実施例22:(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物22)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに5−フルオロベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにフェノキシエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行ってオレンジ色のオイル状の標題化合物(0.1g、収率44%)を得た。
【0092】

m/s[M+1]=453.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.36−7,31(m,5H),7.01−6.93(m,4H),6.33−6.18(m,3H),4.94(t,2H),4.31−4.26(m,4H),3.84(s,3H),3.71(s,3H)

実施例23:(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物23)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに5−フルオロベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに2−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行ってオレンジ色のオイル状の標題化合物(0.05g、収率31%)を得た。
【0093】

m/s[M+1]=424.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.60−8.59(d,1H),7.75−7.70(td,1H),7.61(s,1H),7.53−7,47(m,2H),7.36−7.32(m,2H),7.25−7.17(m,1H),6.39−6.19(s,2H),5.15(s,2H),4.93(s,2H),3.83(s,3H),3.71(s,3H)

実施例24:(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(4−ニトロベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物24)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに5−フルオロベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに4−ニトロベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(1.7g、収率89%)を得た。
【0094】

m/s[M+1]=468.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.63(s,1H),7.42−7,31(m,5H),7.20−7.16(m,2H),6.58−6.52(dd,4H),5.02(s,2H),4.98(s,2H),3.84(s,3H),3.73(s,3H)

実施例25:(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(モルホリノイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物25)
実施例4の段階2で、(エチルヒドロキシ)アミン塩酸塩の代りにN−アミノモルホリンを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.2g、収率94%)を得た。
【0095】

m/s[M+1]=411.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.63−7.59(d,1H),7.56(s,1H),7.37−7.34(m,2H),7.24−7.18(m,4H),6.86−6.82(m,1H),4.99(s,2H),6.92−3.89(m,4H),3.83(s,3H),3.72(s,3H),3.21−3.18(m,4H)

実施例26:(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物26)
実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに2−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行ってオレンジ色のオイル状の標題化合物(0.1g、収率32%)を得た。
【0096】

m/s[M+1]=406.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.61−8.59(dd,1H),7.75−7.69(td,1H),7.61(s,1H),7.59−7,50(m,2H),7.36−7.30(m,2H),7.24−7.13(m,3H),6.60−6.53(td,3H),5.18(s,2H),4.94(s,2H),3.82(s,3H),3.70(s,3H)

実施例27:(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物27)
実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに4−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行ってオレンジ色のオイル状の標題化合物(0.04g、収率29%)を得た。
【0097】

m/s[M+1]=406.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.62−8.60(dd,1H),7.60(s,1H),7.55−7,52(m,1H),7.35−7.32(m,4H),7.20−7.14(m,2H),6.58−6.54(m,3H),5.06(s,2H),4.96(s,2H),3.82(s,3H),3.70(s,3H)

実施例28:(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物28)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りにベンゼン−1,3,5−トリオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに2−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(0.05g、収率26%)を得た。
【0098】

m/s[M+1]=422.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.60−8.58(dd,1H),7.74−7.67(td,1H),7.60(s,1H),7.59−7,57(m,1H),7.38−7.35(m,2H),7.21−7.13(m,3H),6.58−6.53(td,3H),5.17(s,2H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H)

実施例29:(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物29)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りにベンゼン−1,3,5−トリオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに4−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(0.03g、収率17%)を得た。
【0099】

m/s[M+1]=422.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.61−8.59(dd,1H),7.62(s,1H),7.577,53(m,1H),7.36−7.33(m,4H),7.22−7.17(m,2H),6.90−6.84(m,3H),5.12(s,2H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H)

実施例30:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(モルホリノイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物30)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(1.0g,3.5mmol)及び4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒド(0.6g,4.2mmol)をアセトニトリル(CHCN)20mLに溶解して炭酸セシウム(1.7g,5.2mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(20mL)を入れて撹拌した後、水層をジクロロメタン20mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後濾過して、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(4−ホルミル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.88g、収率71%)を得た。
【0100】

m/s[M+1]=355.20
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.63−7.59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.22−7.18(m,2H),6.54(s,1H),4.96(s,2H),4.81−4.76(m,1H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.28(s,3H),2.27(s,3H),1.82−1.68(m,2H),0.99−0.94(t,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(4−ホルミル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート0.2g(0.56mmol)をテトラヒドロフラン(THF)15mLに溶解して、−78℃に冷却した後、エチルマグネシウムブロマイド(0.22mL,1.2eq)を添加して−78℃で2時間攪拌した。反応終了後、0℃で1N−HCl溶液でpH7に調整して減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れて撹拌した後、ジクロロメタン10mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後濾過して、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−(2−{[4−(1−ヒドロキシプロピル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(0.17g、収率79%)を得た。
【0101】

m/s[M+1]=385.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.63−7.59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.22−7.17(m,2H),6.54(s,1H),4.96(s,2H),4.81−4.76(m,1H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.28(s,3H),2.27(s,3H),1.82−1.68(m,2H),0.99−0.94(t,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた(E)−メチル2−(2−{[4−(1−ヒドロキシプロピル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート0.15g(0.39mmol)をジクロロメタン10mLに溶解して重クロム酸ピリジニウム0.29g(0.78mmol)を加え、室温で2時間撹拌した後に反応溶液をセライト下で濾過し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。茶色のオイル化合物である(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−プロピオニルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.11g、収率:71%)を得た。
【0102】

m/s[M+1]=383.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.56−7.54(m,2H),7.40−7.31(m,2H),7.22−7.19(m,1H),6.59(s,1H),5.03(s,2H),3.86(s,3H),3.72(s,3H),2.95−2.88(q,2H),2.49(s,3H),2.28(s,3H),1.21−1.16(t,3H)

<段階4>
前記段階3で得られた(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−プロピオニルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート0.17g(0.44mmol)とモルホリニル−4−アミン0.09g(0.88mmol)とをメタノール10mLに溶解し、水分除去剤として分子篩0.8gを添加した後室温で3時間攪拌し、セライト下で濾過して濾液を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を入れて撹拌した後、ジクロロメタン10mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮して、得られた物質をシリカゲルで分離して白色のオイル化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(モルホリノイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(0.1g、収率50%)を得た。
【0103】

m/s[M+1]=467.10
H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.56(s,1H),7.38−7.40(m,2H),7.43−7.28(m,2H),6.65−6.63(m,1H),4.99(s,2H),4.12−4.09(m,4H),4.07−4.03(q,2H),3.84(s,3H),3.74(s,3H),3.34−3.30(m,4H),1.68−1.64(t,3H)

実施例31:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物31)
実施例4の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例4の段階2で、(エチルヒドロキシ)アミン塩酸塩の代りにヒドロキシアミン塩酸塩を用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.6g、収率84%)を得た。
【0104】

m/s[M+1]=356.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.04(s,1H),7.60(s,1H),7.56−7.53(m,2H),7.41−7.40(m,1H),7.35−7.31(m,2H),7.28−7.24(m,2H),7.19−7.16(m,1H),6.76−6.73(d,1H),5.00(s,2H),3.82(s,3H),3.70(s,3H),2.27(s,3H)

実施例32:(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物32)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.2g、収率88%)を得た。
【0105】

m/s[M+1]=398.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.60−8.59(dd,1H),7.61(s,1H),7.57−7,54(m,1H),7.46−7.45(d,1H),7.37−7.33(m,2H),7.25−7.17(m,4H),6.76−6.73(d,1H),5.01(s,2H),4.13−4.08(t,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.29(s,3H),1.17−1.70(m,2H),1.01−0.96(t,3H)

実施例33:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物33)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率64%)を得た。
【0106】

m/s[M+1]=446.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.10(s,1H),7.61(s,1H),7.57−7,54(m,1H),7.45−7.18(m,9H),7.21−7.18(m,1H),6.76−6.74(d,1H),5.20(s,2H),5.02(s,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.29(s,3H)

実施例34:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物34)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階4を省略することを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.6g、収率74%)を得た。
【0107】

m/s[M+1]=386.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.54−7.51(m,1H),7.31−7.28(m,2H),7.25(s,1H),7.17−7.14(m,1H),7.01−6.98(dd,1H),6.72−6.70(d,1H),5.09(s,2H),3.92(s,3H),3.84(s,3H),3.71(s,3H),2.22(s,3H)

実施例35:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物35)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.3g、収率94%)を得た。
【0108】

m/s[M+1]=428.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.55−7,52(m,1H),7.32−7.30(m,3H),7.18−7.15(m,1H),7.03−6.99(dd,1H),6.73−6.70(dd,1H),5.10(s,2H),4.16−4.12(t,2H),3.95(s,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),1.80−1.68(m,2H),1.01−0.96(t,3H)

実施例36:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物36)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階4で、プロピルブロマイドの代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率73%)を得た。
【0109】

m/s[M+1]=476.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.55−7,52(m,1H),7.45−7.43(m,8H),7.19−7.16(m,1H),7.03−7.00(dd,1H),6.73−6.70(d,1H),5.24(s,2H),5.01(s,2H),3.94(s,3H),3.85(s,3H),3.73(s,3H)

実施例37:(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物37)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.5g、収率66%)を得た。
【0110】

m/s[M+1]=386.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60−7.56(m,2H),7.33−7.29(m,2H),7.18−7.12(m,3H),6.87−6.84(d,1H),5.06(s,2H),3.90(s,3H),3.81(s,3H),3.68(s,3H),2.16(s,3H)

実施例38:(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物38)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階4で、プロピルブロマイド代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って黄色の固体形態の標題化合物(0.07g、収率61%)を得た。
【0111】

m/s[M+1]=476.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.56(s,H),7.38−7.23(m,8H),7.15−7.12(m,3H),6.83−6.80(d,1H),5.16(s,3H),5.03(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),3.64(s,3H),2.12(s,3H)

実施例39:(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物39)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジン代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.07g、収率60%)を得た。
【0112】

m/s[M+1]=462.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.00(s,1H),7.59−7.56(m,2H),7.41−7.28(m,7H),7.19−7.16(m,1H),7.10−7.08(m,2H),6.86−6.83(d,1H),5.17(s,2H),5.06(s,2H),3.89(s,3H),3.79(s,3H),3.69(s,3H)

実施例40:(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物40)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノール代りに2,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率84%)を得た。
【0113】

m/s[M+1]=385.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.40−7,30(m,2H),7.20−7.17(dd,1H),6.35−6.30(d,2H),4.95(s,2H),3.94−3.72(t,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.29(s,3H),2.14(s,3H)1.88−1.77(m,2H),1.09−1.04(t,3H)

実施例41:(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物41)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノール代りに2,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジオールを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率68%)を得た。
【0114】

m/s[M+1]=433.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.42−7,31(m,5H),7.20−7.18(m,3H),6.37−6.33(m,3H),5.02(s,2H),4.96(s,2H),3.85(s,3H),3.74(s,3H),2.26(s,3H),2.23(s,3H)

実施例42:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物42)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.05g、収率46%)を得た。
【0115】

m/s[M+1]=428.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.58−7.56(m,2H),7.35−7.28(m,2H),7.17−7.15(d,3H),6.86−6.83(d,1H),5.06(s,2H),4.12−4.07(t,2H),3.88(s,3H),3.80(s,3H),3.68(s,3H),2.12(s,3H),1.76−1.67(m,2H),0.98−0.93(t,3H)

実施例43:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物43)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.05g、収率46%)を得た。
【0116】

m/s[M+1]=414.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.92(s,1H),7.60−7.56(m,2H),7.35−7.26(m,2H),7.17−7.14(m,1H),7.10−7.07(m,.2H),6.86−6.83(d,1H),5.05(s,2H),4.09−4.05(t,2H),3.89(s,3H),3.83(s,3H),3.70(s,3H),1.76−1.63(m,2H),0.98−0.93(t,3H)

実施例44:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物44)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階4で、プロピルブロマイドの代りにフェニルエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.02g、収率16%)を得た。
m/s[M+1]=490.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.59−7.56(m,2H),7.35−7.26(m,7H),7.19−7.15(m,3H),6.87−6.84(d,1H),5.07(s,2H),4.37−4.33(t,2H),3.89(s,3H),3.78(s,3H),3.66(s,3H),3.03−2.99(t,2H),2.09(s,3H)

実施例45:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物45)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェニルエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って茶色の固体形態の標題化合物(0.02g、収率20%)を得た。
【0117】

m/s[M+1]=476.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.91(s,1H),7.57−7.55(m,2H),7.33−7.05(m,10H),6.85−6.82(d,1H),5.04(s,2H),4.33−4.29(t,2H),3.87(s,H),3.78(s,3H),3.67(s,3H),3.01−2.96(t,2H)

実施例46:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物46)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒド代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階2で、ヒドロキシアミン塩酸塩の代りにフェニルヒドロキシアミン塩酸塩を用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.2g、収率42%)を得た。
【0118】

m/s[M+1]=448.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.90(s,1H),7.56−7.53(m,2H),7.35−7.06(m,10H),6.83−6.81(d,1H),5.02(s,2H),3.85(s,H),3.74(s,3H),3.69(s,3H)

実施例47:(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物47)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階2で、ヒドロキシアミン塩酸塩の代りにフェニルヒドロキシアミン塩酸塩を用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.05g、収率31%)を得た。
【0119】

m/s[M+1]=418.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.90(s,1H),7.54−7.51(m,2H),7.34−7.08(m,10H),6.81−6.80(d,2H),5.01(s,2H),3.83(s,H),3.72(s,3H)

実施例48:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルヒドラゾノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物48)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階3で、ヒドロキシアミン塩酸塩の代りにフェニルヒドラジンを用いることを除き、同様に行って黄色の固体形態の標題化合物(0.07g、収率19%)を得た。
【0120】

m/s[M+1]=461.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.92(s,1H),7.59−7.55(m,2H),7.41−7.17(m,10H),6.85−6.83(d,1H),5.05(s,2H),3.86(s,H),3.77(s,3H),3.71(s,3H),2.35(s,3H)

実施例49:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物49)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率93%)を得た。
【0121】

m/s[M+1]=412.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.28(s,1H),7.62(s,1H),7.58−7,53(m,2H),7.39−7.31(m,2H),7.21−7.18(m,1H),6.54(s,1H),4.99(s,2H),4.14−4.10(t,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.33(s,3H),2.25(s,3H)1.79−1.72(m,2H),1.02−0.97(t,3H)

実施例50:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物50)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率72%)を得た。
【0122】

m/s[M+1]=460.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.26(s,1H),7.61(s,1H),7.58−7,53(m,2H),7.47−7.33(m,7H),7.21−7.18(m,1H),6.54(s,1H),5.21(s,2H),4.94(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.32(s,3H),2.25(s,3H)

実施例51:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物51)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェノキシエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.05g、収率47%)を得た。
【0123】

m/s[M+1]=490.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.34(s,1H),7.63(s,1H),7.58−7,55(dd,1H),7.52(s,1H),7.37−7.29(m,4H),7.21−7.18(dd,1H),6.99−6.96(m,3H),6.54(s,1H),4.99(s,2H),4.53−4.50(t,2H),4.31−4.28(t,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.33(s,3H),2.25(s,3H)

実施例52:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(オキシラン−2−イルメトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物52)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに2−(クロロメチル)オキシランを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.1g、収率65%)を得た。
【0124】

m/s[M+1]=426.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.33(s,1H),7.63(s,1H),7.58−7,55(dd,1H),7.51(s,1H),7.40−7.31(m,2H),7.21−7.18(m,1H),4.99(s,2H),4.40−4.35(dd,1H),4.14−4.08(dd,1H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),3.36−3.31(m,1H),2.91−2.88(t,1H),2.73−2.72(dd,1H),2.34(s,3H),2.25(s,3H)

実施例53:(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物53)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに1−(2−クロロエチル)ピロリジンを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.07g、収率44%)を得た。
【0125】

m/s[M+1]=467.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.60−7,59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.19−7.16(dd,1H),6.36−6.31(d,2H),4.94(s,2H),4.13−4.09(t,2H),3.82(s,3H),3.72(s,3H),2.95−2.91(t,2H),2.68−2.64(m,4H),2.28(s,3H),2.13(s,3H),1.84−1.79(m,4H)

実施例54:(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物54)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに1−(2−クロロエチル)ピペリジンを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(0.06g、収率41%)を得た。
【0126】

m/s[M+1]=481.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.61(s,1H),7.39−7,29(m,2H),7.19−7.16(dd,1H),6.36−6.30(dd,3H),4.94(s,2H),4.12−4.08(m,2H),3.83(s,3H),3.71(s,3H),2.84−2.80(m,2H),2.57−2.44(m,4H),2.31(s,3H),2.28(s,3H),1.64−1.59(m,4H),1.47−1.45(m,2H)

実施例55:(E)−メチル2−{2−[(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物55)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに2,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジオールを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.3g、収率38%)を得た。
【0127】

m/s[M+1]=343.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.60−7,59(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.20−7.17(dd,1H),6.29−6.25(d,2H),4.94(s,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.24(s,3H),2.14(s,3H)

実施例56:(E)−メチル2−(2−{[2,5−ジメチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物56)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに2,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにフェノキシエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.06g、収率33%)を得た。
【0128】

m/s[M+1]=463.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.60−7,59(m,1H),7.37−7.29(m,5H),7.20−7.17(m,1H),7.01−6.97(m,2H)6.41−6.33(d,2H),4.95(s,2H),4.36−4.31(m,4H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.30(s,3H),2.13(s,3H)

実施例57:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物57)
実施例2の段階1で、2,5−ジメチル−4−メトキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例2の段階4で、プロピルブロマイドの代りに1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼンを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(0.05g、収率26%)を得た。
【0129】

m/s[M+1]=474.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60−7.57(m,2H),7.35−7.20(m,4H),7.16−7.14(m,5H),6.85−6.83(d,1H),5.15(s,2H),5.07(s,2H),3.87(s,3H),3.76(s,3H),3.68(s,3H),2.34(s,3H),2.15(s,3H)

実施例58:(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物58)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼンを用いることを除き、同様に行って茶色のオイル状の標題化合物(0.1g、収率82%)を得た。
【0130】

m/s[M+1]=460.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.97(s,1H),7.58−7.55(d,2H),7.34−7.26(m,3H),7.18−7.13(m,3H),7.08−7.05(m,2H),6.84−6.81(d,1H),5.11(s,2H),5.05(s,2H),3.87(s,3H),3.77(s,3H),3.68(s,3H),2.33(s,3H)

実施例59:(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物59)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェニルエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.02g、収率21%)を得た。
【0131】

m/s[M+1]=460.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.89(s,1H),7.49(s,1H),7.45−7.42(m,1H),7.34−7.05(m,10H),6.64−6.62(d,1H),4.89(s,2H),4.26−4.21(t,2H),3.71(s,3H),3.566(s,3H),2.95−2.90(t,2H),2.19(s,3H)

実施例60:(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物60)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼンを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.1g、収率87%)を得た。
【0132】

m/s[M+1]=460.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.03(s,1H),7.59(s,1H)7.55−7.52(m,1H),7.43−7.43(d,1H),7.34−7.29(m,4H),7.26−7.23(m,1H),7.19−7.16(m,3H),6.74−6.71(d,1H),5.13(s,2H),5.00(s,2H),3.80(s,3H),3.69(s,3H),2.34(s,3H),2.27(s,3H)

実施例61:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−フルオロ−6−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物61)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにベンジルブロマイドを用いることを除き、同様に行って黄色の固体形態の標題化合物(0.08g、収率67%)を得た。
【0133】

m/s[M+1]=480.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.29−7.15(m,8H),7.02−6.99(m,1H),6.81−6.73(m,2H),5.07(s,2H),4.88(s,2H),3.71(s,3H),3.62(s,3H),3.52(s,3H)

実施例62:(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,4−ジフルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物62)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに2,5−ジフルオロベンゼン−1,3−ジオールを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.06g、収率77%)を得た。
【0134】

m/s[M+1]=441.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.75−7.72(m,1H),7.62(s,1H),7.46−7.33(m,7H),7.20−7.17(m,1H),6.80−6.60(m,2H),5.10(s,2H),3.81(s,3H),3.70(s,3H)

実施例63:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物63)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階2で、ヒドロキシアミン塩酸塩の代りにフェニルヒドロキシアミン塩酸塩を用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.07g、収率45%)を得た。
【0135】

m/s[M+1]=446.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.60(s,1H),7.62(s,1H),7.59−7,56(m,1H),7.39−7.31(m,4H),7.25−7.16(m,3H),7.07−6.98(m,2H)6.60(s,1H),5.02(s,2H),3.86(s,3H),3.74(s,3H),2.44(s,3H),2.29(s,3H)

実施例64:(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物64)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.06g、収率60%)を得た。
【0136】

m/s[M+1]=432.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.91(s,1H),7.74−7.71(d,1H),7.54(s,1H),7.37−7.29(m,2H),7.12−7.09(dd,1H),6.92−6.92(s,1H),6.87−6.83(dd,1H),4.97(s,2H),4.11−4.06(t,2H),3.84(s,3H),3.75(s,3H),3.63(s,3H),1.76−1.64(m,2H),0.97−0.93(t,3H)

実施例65:(E)−メチル2−{2−[(2,4−ジフルオロ−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物65)
実施例3の段階1で、3−ヒドロキシフェノールの代りに2,5−ジフルオロベンゼン−1,3−ジオールを用い、実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りにプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.05g、収率58%)を得た。
【0137】

m/s[M+1]=393.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.71−7.68(dd,1H),7.38−7.28(m,2H),7.15−7.12(dd,1H),6.77−6.69(m,1H),6.59−6.51(m,1H),5.05(s,2H),3.93−3.88(t,2H),3.77(s,3H),3.65(s,3H),1.85−1.73(m,2H),1.04−0.99(t,3H)

実施例66:(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(フェネトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物66)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェニルエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.01g、収率12%)を得た。
【0138】

m/s[M+1]=494.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.82(s,1H),7.65−7.62(dd,1H),7.45(s,1H),7.27−7.10(m,7H),7.03−7.01(dd,1H),6.83−6.74(m,2H),4.89(s,2H),4.27−4.23(t,2H),3.75(s,3H),3.65(s,3H),3.54(s,3H),2.93−2.88(t,2H)

実施例67:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物67)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに(ブロモメチル)シクロプロパンを用いることを除き、同様に行って黄色の固体形態の標題化合物(0.07g、収率67%)を得た。
【0139】

m/s[M+1]=410.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.04(s,1H),7.61(s,1H),7.58−7.55(m,1H),7.45(s,1H),7.37−7.33(m,2H),7.28−7.25(m,1H),7.21−7.19(m,1H),6.77−6.74(d,1H),5.02(s,2H),3.99−3.97(d,2H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.30(s,3H),1.26−1.19(m,1H),0.63−0.57(m,2H),0.36−0.33(m,2H)

実施例68:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物68)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに(ブロモメチル)シクロプロパンを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.08g、収率77%)を得た。
【0140】

m/s[M+1]=424.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.32(s,1H),7.63(s,1H),7.58−7.55(m,1H),7.52(s,1H),7.40−7.30(m,2H),7.21−7.18(m,1H),6.54(s,1H),4.99(s,2H),4.00−3.98(d,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.34(s,3H),2.25(s,3H),1.28−1.19(m,1H),0.64−0.57(m,2H),0.37−0.32(m,2H)

実施例69:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物69)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにブロモシクロペンタンを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.06g、収率52%)を得た。
【0141】

m/s[M+1]=438.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.20(s,1H),7.59(s,1H),7.55−7.52(m,1H),7.49(s,1H),7.36−7.27(m,2H),7.17−7.14(m,1H),6.50(s,1H),4.95(s,2H),4.77−4.73(m,1H),3.81(s,3H),3.68(s,3H),2.29(s,3H),2.21(s,3H),1.83−1.68(m,4H),1.62−1.52(m,4H)

実施例70:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物70)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにブロモシクロペンタンを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.04g、収率35%)を得た。
【0142】

m/s[M+1]=424.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.97(s,1H),7.61(s,1H),7.57−7.54(m,1H),7.46−7.45(m,1H),7.39−7.30(m,2H),7.24−7.17(m,2H),6.76−6.73(d,1H),5.01(s,2H),4.80−4.74(m,1H),3.84(s,3H),3.72(s,3H),2.29(s,3H),1.85−1.82(m,4H),1.72−1.71(m,4H)

実施例71:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(3−フェノキシプロピルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物71)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェノキシプロピルブロマイドを用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(0.08g、収率51%)を得た。
【0143】

m/s[M+1]=504.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.28(s,1H),7.63(s,1H),7.59−7.52(m,2H),7.40−7.30(m,4H),7.21−7.18(m,1H),6.98−6.92(m,2H)6.54(s,1H),4.99(s,2H),4.38−4.34(t,2H),4.17−4.11(t,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.34(s,3H),2.25(s,3H)

実施例72:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(3−メトキシベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物72)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに1−(ブロモメチル)−3−メトキシベンゼンを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(0.1g、収率75%)を得た。
【0144】

m/s[M+1]=490.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.34(s,1H),7.63(s,1H),7.58−7.53(m,2H),7.40−7.30(m,3H),7.21−7.18(dd,1H),7.04−7.00(m,2H),6.89−6.86(dd,1H)6.54(s,1H),5.18(s,2H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.33(s,3H),2.25(s,3H)

実施例73:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物73)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに2−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.04g、収率27%)を得た。
【0145】

m/s[M+1]=461.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.63−8.61(td,1H),8.42(s,1H),7.74−7.68(dt,1H),7.62(s,1H),7.57−7.53(m,2H),7.40−7.30(m,3H),7.21−7.18(dd,1H),7.04−7.00(m,2H),6.89−6.86(dd,1H)6.54(s,1H),5.18(s,2H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.33(s,3H),2.25(s,3H)

実施例74:(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−4−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物74)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒドの代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用い、実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りに4−(ブロモメチル)ピリジンを用いることを除き、同様に行って白色のオイル状の標題化合物(0.07g、収率46%)を得た。
【0146】

m/s[M+1]=461.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.62−8.60(td,1H),8.38(s,1H),7.63(s,1H),7.57−7.54(m,1H),7.47(m,3H),7.21−7.18(s,1H),7.39−7.31(m,4H),7.21−7.18(m,2H)6.54(s,1H),5.21(s,2H),4.99(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),2.33(s,3H),2.24(s,3H)

実施例75:(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物75)
実施例10の段階3で、1−(2−クロロエチル)ピペリジンの代りにフェノキシエチルブロマイドを用いることを除き、同様に行って黄色のオイル状の標題化合物(4.00g、収率70%)を得た。
【0147】

m/s[M+1]=462.10
1H NMR(300MHz,CDCl):δ8.05(s,1H),7.55(s,1H),7.53−7.50(m,8H),7.31−7.10(m,8H),6.93−6.87(m,4H),5.18(s,2H),4.96(s,2H),4.49−4.46(t,2H),4.23−4.20(t,2H),3.73(s,3H),3.66(s,3H)

実施例76:(E)−メチル2−(2−{[3−(2−モルホリノエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物76)
実施例3の段階2で、ベンジルブロマイドの代りに4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩を用いることを除き、同様に行って白色の固体形態の標題化合物(2.00g、収率67%)を得た。
【0148】

m/s[M+1]=448.3
1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.60(s,1H),7.60−7.12(m,5H),6.52−6.46(m,3H),4.95(s,2H),4.12(t,2H),3.80(s,3H),3.78(m,4H),3.75(s,3H),2.78(t,2H),2.60(m,4H)

実施例77:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)
<段階1>
(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(20g,70.1mmol)及び2,5−ジメチルフェノール(8.56g、1.0当量)をアセトニトリル(CHCN)400mLに溶解した後、水酸化カリウム(4.65g、1.1当量)を添加し、室温で4時間攪拌した後、反応溶媒を減圧濃縮して除去した。残留物に水(200mL)を入れて撹拌した後、水層をジクロロメタン200mLで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(18.5g、収率81%)を得た。
【0149】

H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.62(s,1H),7.36(m,2H),7.19(d,1H),7.03(d,1H),6.68(d,1H),6.62(s,1H),4.98(s,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),2.31(s,3H),2.27(s,3H)

<段階2>
無水酢酸(26mL、5当量)、メタンスルホニル(18mL、5当量)を入れて室温で30分攪拌した後、前記段階1で得られた(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(18.0g,55.16mmol)を入れて室温で1時間攪拌した。反応終了後、水(500mL)に反応溶液を徐々に滴加し、25%−NaOH溶液でpH7に調整し、ジクロロメタン250mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をイソプロピルエーテル(IPE)100mLで結晶化してアイボリー(Ivory)固体化合物16.5g、81%収率で(E)−メチル2−{2−[(4−アセチル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレートルを得た。
【0150】

1H−NMR(CDCl3):7.64(s,1H),7.59〜7.54(m,2H),7.36(m,2H),7.20(d,1H),6.60(s,1H),5.04(s,2H),3.86(s,3H),3.73(s,3H),2.55(s,3H),2.51(s,3H),2.29(s,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた(E)−メチル2−{2−[(4−アセチル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート10.0g(27.14mmol)とメトキシアミン塩酸塩4.53g(2当量)とをメタノール200mLに溶解して室温で4時間攪拌した後、減圧濃縮した。残留物に水(150mL)を入れて攪拌した後にジクロロメタン200mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)(8.0g、収率:72.4%)を得た。
【0151】

1H−NMR(CDCl3):7.63(s,1H),7.58(d,1H),7.35(m,2H),7.19(d,1H),7.02(s,1H),6.58(s,1H),4.98(s,2H),3.97(s,3H),3.86(s,3H),3.73(s,3H),2.29(s,3H),2.25(s,3H),2.15(s,3H)

実施例78:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)
実施例77の段階2で得られた(E)−メチル2−{2−[(4−アセチル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート1.00g(2.7mmol)とエトキシアミン塩酸塩0.53g(2当量)とをメタノール30mLに溶解して、室温で4時間攪拌した後減圧濃縮した。残留物に水(30mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)(0.90g、収率:81.1%)を得た。
【0152】

1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.58−7.56(m,1H),7.38−7.32(m,2H),7.20−7.18(m,1H),7.01(s,1H),6.57(s,1H),4.98(s,2H),4.20−4.18(q,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),2.29(s,3H),2.25(s,3H),2.16(s,3H),1.33(t,3H)

実施例79:(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物79)
<段階1>
実施例77の段階2で、(E)−メチル2−{2−[(4−アセチル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート2.0g(5.43mmol)とヒドロキシアミン塩酸塩0.75g(2当量)とをメタノール30mLに加え、水分除去剤として分子篩2.0gを添加して、室温で5時間攪拌した後、セライト下で濾過して濾液を減圧下で除去し、残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮して、得られた物質をクロマトグラフィーで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−(2−{[(ヒドロキシイミノ)エチル−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(1.8g、収率:85%)を得た。
【0153】

1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.63(s,1H),7.61(d,1H),7.57(m,2H),7.18(d,1H),7.02(s,1H),6.59(s,1H),4.97(s,2H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),2.28(s,3H),2.25(s,3H),2.20(s,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル2−(2−{[(ヒドロキシイミノ)エチル−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート1.50g(3.5mmol)と炭酸セシウム2.8g(2.2当量)とをアセトニトリル(CHCN)30mLに溶解し、2−ブロモメチルピリジン塩酸塩(1.18g、1.2当量)を添加した後室温で2時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、残留物に水(30mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮して、得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート1.4g(収率:76%)を得た。
【0154】

H NMR(300MHz,CDCl):δ8.60(d,1H),7.71(s,1H),7.65−7.18(m,7H),7.02(s,1H),6.58(s,1H),5.34(s,2H),4.97(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,3H),3.51(s,3H),2.27(s,3H),2.24(s,3H),2.23(s,3H)

実施例80:(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物80)
<段階1>
2−クロロ−1−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)エタノン0.4g,2.0mmolとナトリウムメトキシド0.40g,7.55mmolとをメタノール30mLに加えて室温で5時間攪拌した後、減圧下で溶媒を除去した。水20mLを入れて濃HCl溶液でpHを7に調整し、水層をジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後んい減圧濃縮して黄色の固体化合物である1−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−2−メトキシエタノン(0.30g、収率:78%)を得た。
【0155】

1H NMR(300MHz,CDCl):δ7.48(s,1H),6.67(s,1H),5.12(s,1H),4.57(s,2H),3.50(s,3H),2.52(s,3H),2.27(s,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた1−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−2−メトキシエタノン0.3g(1.55mmol)と(E)−メチル2−[2−(ブロモメチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート0.44g(1.55mmol)及び炭酸カリウム20.45g(2.1当量)とをアセトニトリル(CHCN)30mLに溶解し、4時間還流させた。反応終了後、減圧して溶媒を除去し残留物に水(30mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン 30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[4−(2−メトキシアセチル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート0.47g(収率:76%)を得た。
【0156】

H NMR(300MHz,CDCl):δ7.64(s,1H),7.56〜7.53(m,1H),7.47(s,1H),7.38〜7.34(m,2H),7.22〜7.19(1H),6.62(s,1H),5.04(s,2H),4.57(s,2H),3.86(s,3H),3.73(s,3H),3.50(s,3H),2.51(s,3H),2.28(s,3H)

<段階3>
前記段階2で得られた(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[4−(2−メトキシアセチル)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート0.2g(0.50mmol)とメトキシアミン塩酸塩0.21g (5当量)とをメタノール30mLに溶解して室温で15時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し残留物に水(30mL)を入れて攪拌した後、ジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮して得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート0.1g(収率:50%)を得た。
【0157】

H NMR(300MHz,CDCl):δ7.62(s,1H),7.60〜7.57(m,1H),7.39〜7.30(m,2H),7.20〜7.17(m,1H),7.06(s,1H),6.59(s,1H),4.97(s,2H),4.51(s,2H),3.96(s,3H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),3.28(s,3H),2.29(s,3H),2.24(s,3H)

実施例81:(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物81)
実施例10の段階1で、3−ヒドロキシベンズアルデヒド代りに4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒドを用いて調製した(E)−メチル2−{2−[(4−ホルミル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.2g,0.56mmol)、トルエンスルホニルメチルイソシアニド(toluenesulfonylmethyl isocyanide,TOSMIC)(0.13g、1.2当量)及び炭酸カリウム(0.12g、1.5当量)をメタノール30mLに入れて2時間還流させた。減圧濃縮して反応溶媒を除去した後、残留物に水(30mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン30mLで2回抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過し、減圧状態で溶媒を除去した。得られた物質をシリカゲルで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(0.14g、収率66%)を得た。
【0158】

m/s[M+1]=394.40
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.29〜8.28(d,1H),7.65〜7.64(d,1H),7.59〜7.53(m,2H),7.38〜7.35(m,2H),7.22〜7.20(m,1H),6.67(s,1H),6.31(s1H),5.04(s,2H),3.86(s,3H),3.73(s,3H),2.44(s,3H),2.30(s,3H)

実施例82:(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物82)
<段階1>
実施例77の段階2で合成した(E)−メチル2−{2−[(4−アセチル−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(0.5g、1.36mmol)、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(N,N−Dimethylformamidedimethylacetal)(12mL)を入れて10時間還流させた。減圧濃縮して反応溶媒を除去した後、得られた物質をシリカゲルで分離して黄色の固体化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(E)−3−(ジメチルアミノ)アクリルノイル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(0.18g、収率31.5%)を得た。
【0159】

H NMR(300MHz,CDCl):δ7.68(s,1H),7.57(d,1H),7.54〜7.16(m,4H),6.65(s,1H),5.63(s,1H),5.37(d,1H),5.07(s,2H),3.91(s,3H),3.67(s,3H),2.30(s,3H),2.21(s,3H),2.10(s,3H),2.07(s,3H)

<段階2>
前記段階1で得られた(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(E)−3−(ジメチルアミノ)アクリルノイル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(0.11g,0.25mmol)とメチルヒドロキシアミン17mg(1.5当量)とをメタノール10mLに加えて室温で3時間攪拌した後、減圧して反応溶媒を除去し、残留物に水(20mL)を入れて攪拌した後、水層をジクロロメタン30mLで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた物質をクロマトグラフィーで分離して白色の固体化合物である(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(75 mg、収率:74%)を得た。
【0160】

H NMR(300MHz,CDCl):δ7.68〜7.61(m,2H),7.53〜7.52(m,1H),7.42〜7.33(m,2H),7.22〜7.20(m,1H),6.99(s,1H),6.68(s,1H),6.16(s,1H),5.02(2,2H),3.87(s,3H),3.74(s,3H),3.66(s,3H),2.27(s,3H),2.09(s,3H)

前記本発明による化合物の置換基を下記表1に示す。
【0161】

(表1)





前記実施例により調製された化合物に対して次のように評価した。
【0162】

実験例1:HIF転写活性抑制効能測定
本発明による化合物のHIF転写活性抑制効能を測定するために、HIFによってルシフェラーゼ発現が調節されるように考案されたHIF1レポータープラスミド(Panomics社製)を用いた。人の腎臓由来の細胞HEK293細胞(韓国細胞株銀行、KCLB No.21573)にトランスフェクション試薬(Effectene(登録商標) transfection reagent,Qiagen社製)を用いてHIF1レポータープラスミド及びハイグロマイシンに耐性を付与するpTK−Hyg(Clonetech社製)プラスミドを共に形質転換させた。以後3週間200μg/mLのハイグロマイシンが含まれたバッジで細胞を培養してハイグロマイシンに耐性を有する細胞を選別した後、単一細胞由来の細胞群集を24−ウェル細胞培養器に移してレポーター細胞株を確保した。96−ウェル細胞培養器の各ウェルに4x10個の細胞を分枝し、DMEMで24時間培養後、本発明の化合物を図1A〜図1Cに示したように25μM、5μM、1μM、200nM、40nM、8nM及び1.6nM、320pM、64pM、12.8pM、2.56pM、512fM、102fM、20.4fM、またはこれらの一部の濃度で処理した。1%酸素濃度条件で6時間培養した後に培養液を除去し、ブライトグロー(Bright−Glo(登録商標),Promega社製)ルシフェラーゼ分析緩衝液とブライトグロールシフェラーゼ分析基質混合溶液100μLとを入れて5分間放置して細胞を破壊した。細胞が破壊された溶液全体を96−ウェルホワイトプレート(PerkinElmer社製)に移してビクター3(Victor(登録商標)3、PerkinElmer社)機器でルシフェラーゼ活性を測定した。測定されたルシフェラーゼ活性からグラフパッドプリズム4(GraphPad Prism(登録商標)4)プログラムを用いてIC50(ルシフェラーゼ活性を50%抑制する化合物の濃度)を計算してその値を下記の表2に示し、代表的な化合物のルシフェラーゼ活性測定結果は図1A〜図1Cに示した。
【0163】
(表2)


前記表2及び図1A〜図1Cに示すように、本発明の化合物は、HIF転写活性を濃度依存的に抑制することが分かった。
【0164】

実験例2:HIFタンパク質水準抑制効能測定
本発明による化合物が、細胞内HIF−1αの水準を抑制する程度を確認するためにウェスタンブロットを行った。細胞株としてはヒト肺がん細胞株H460細胞、ヒト大腸がん細胞株HCT116とHT29(韓国細胞株銀行、KCLB No.10247、30038)を用いた。3x10個の細胞を60mm細胞培養容器に接種し、24時間が経過した後本発明による化合物を1、10、100及び1000nMの濃度で処理し、1%酸素濃度条件で4時間培養した。培養された細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、RIPA緩衝液(25mM TrisHCl pH7.6,150mM NaCl,1%NP−40,1%sodium deoxycholate,0.1%SDS)で細胞を破壊した後、4℃にて10,000gで15分間遠心分離して上層液を得た。Dcタンパク質分析試薬(BioRad社製)を用いてタンパク質の量を測定した後、30μgのタンパク質を8%SDS−PAGEで電気泳動した。電気泳動されたタンパク質をPVDF(登録商標)膜(Millipore社製、IPVH00010)で移転させた後、HIF−1α抗体(BD,610958)とHRP(horseradish peroxidase)とが連結されたIgGに反応する2次抗体に順次に反応させた。ECLウェストピコ(west pico)基質(Pierce)を用いて発光させた後、LAS100プラス(登録商標)(Fuji社製)で映像を確認した。膜でHIF−1α抗体をストリップ緩衝液(strip buffer,Thermo Scientific社製、part No.21059)を用いて除去し、その後またアクチン(actin)抗体(BD Bioscience社製、612656)と反応させた後、同様の方法で映像を得た。ウェスタンブロット結果を図2A〜図2Cに示す。図2A〜図2Cに示すように、本発明の化合物が、HIFタンパク質の細胞内水準を濃度依存的に抑制することが分かる。
【0165】

実験例3:HIFによって調節される遺伝子であるVEGFとGLUT−1 mRNA水準抑制効能測定
本発明による化合物がHIFによって発現が誘導される遺伝子の発現を抑制する程度を確認するために、血管内皮成長因子(VEGF)とGLUT−1の mRNA水準をRT−PCRで測定した。3x10個のヒト肺がん細胞株である H460またはヒト大腸がん細胞株HCT116細胞を60mm細胞培養器に接種し、24時間が経過した以後に本発明の化合物を1、10、100及び1000nMの濃度で処理して1%酸素濃度条件で4時間培養した。培養された細胞をトリゾル(TRIzol(登録商標)、Invitrogen社製)で破壊し、標準方法によりRNAを分離した。5μgのRNAを逆転写酵素(SuperScript(登録商標)III、InVitrogen社製)を用いて逆転写し、VEGF、GLUT−1とβ−アクチンに選択的なプライマーを用いてPCRによる増幅を行った。
【0166】
VEGFに選択的なプライマーは5’−AGACCCTGGTGGACATCTTC−3’(序列番号1)と5’−TGCATTCACATTTGTTGTGC−3’(序列番号2)を用い、GLUT−1に選択的なプライマーは5’−AGACCCTGGTGGACATCTTC−3’(序列番号3)と5’−TGCATTCACATTTGTTGTGC−3’(序列番号4)、β−アクチンに選択的なプライマーは5’−AGACCCTGGTGGACATCTTC−3’(序列番号5)と5’−TGCATTCACATTTGTTGTGC−3’(序列番号6)を用いた。PCRは95℃で5分間反応させた後、95℃で30秒、52℃で30秒、72℃で60秒の反応を35回繰り返した後、72℃で5分間反応させた。
【0167】
RT−PCR結果を図3に示す。図3でのように、本発明の化合物はHIFによって発現が調節される遺伝子の発現を濃度依存的に抑制することが分かった。
【0168】

実験例4:がん細胞によって誘導される生体内血管新生抑制効能試験
本発明による化合物が生体内血管新生を抑制するか確認するために、生体顕微鏡(intravital microscopy)を用いて血管新生程度を調査した。6週令〜8週令雄BALB/cラットを麻酔した後、腹部にチタン材質の窓(window、直径19mm、内側直径14mm、厚さ0.7mm)を設置した。100μLのマトリゲル(Matrigel(登録商標))に20ngのVEGF、1x10個のHCT116ヒト大腸がん細胞株、またはHCT116細胞と1μmolの化合物75を混ぜた後に窓内側の組職に挿入後カバースリップで覆ってスナップリングで固定した。4日が経過した後、血管新生程度を確認するために25mg/mL濃度のフルオレセインイソチオシアネート(fluorescein isothiocyanate)で標識されたデキストラン(分子量250,000、シグマ)50μLをしっぽ静脈に注入した。ツァイス(Zeiss)社製のアクシオバート(Axiovert(登録商標))200M顕微鏡を用いて440−475nm励起波長及び530−550nm 放出波長で電荷増幅型(electron−multiplying)CCD カメラ(Photon Max(登録商標)521、Princeton Instruments社製)で撮影し、メタモフ(MetaMorph(登録商標)、Universal Imaging社製)プログラムで分析した。血管新生の程度を最も少ない0から最も多い5の指数(score)で表した。血管新生を観察した結果と血管新生程度を図4A及び図4Bにそれぞれ示した。これによって、HCT−116群とHCT−116+化合物75群はt−testで有意に差があることを確認した(p<0.01)。したがって、本発明の化合物が生体内で血管新生を抑制することを確認した。
【0169】

実験例5:ヌードラットでヒト膵臓がん成長抑制効力試験
本発明による化合物の腫瘍の成長抑制効力を確認するために、雄ヌードラットにヒト膵臓がん細胞を移植し、化合物を投与しながら腫瘍の体積を測定した。96匹の雄BALB/cヌードラットの背に5x10のヒト膵臓がん細胞株BxPC−3細胞を皮下注射して腫瘍を形成した。平均腫瘍体積が130mmに到逹した時、腫瘍体積の差が最も少ないように72匹を選別して試験群当り8匹の動物を配置した。化合物77は、トランスキトールP(Transcutol(登録商標)P)/クレモホールEL(Cremophor(登録商標)EL)/プロピルレングリコール/2.65%クエン酸三ナトリウム(trisodium citrate)の混合物(体積比5:5:40:50)に溶解し、エルロチニブ(erlotinib)は0.5%メチルセルロース/0.2%ツイン80(Tween(登録商標)80)に溶解して10mL/kgの投与体積で投与した。すべての試験群で化合物77は一日2回、エルロチニブは一日1回、28日間投与し、化合物77(3mg/kgまたは1mg/kg)とエルロチニブ(50mg/kg)を単独にまたは併用して投与した。週2回腫瘍の長軸の長さと短縮の長さを測定し、腫瘍体積(V)は次の式で計算された。
【0170】
[腫瘍体積(V)=(長軸の長さ)x(短縮の長さ)/2]。
【0171】
測定された腫瘍体積結果は、図5に平均±標準誤差で示した。賦形剤群と各試験群の腫瘍体積差の有意性をt−testで検定し、p<0.05は*で、p<0.01は**で示した。本実験を通じて、本発明の化合物が単独でまたは他の抗がん剤と共に作用して生体内で腫瘍の成長を効果的に抑制することを確認した。
【0172】
以上、本発明を前記実施例を中心に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、本発明の技術分野における通常の知識を有する者に自明な多様な変形及び均等な他の実施例を以下に添付する特許請求の範囲内で行うことができるということを理解できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体、その薬学的に許容される塩、水化物、及び溶媒化物から選ばれる化合物であって、
(化1)


前記化学式1において、
及びRは、それぞれ独立的にH、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−6アルキル、またはC1−6アルコキシであり、
、R及びRは、それぞれ独立的にH、ヒドロキシ、ハロゲン、ホルミル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6ヘテロアリールまたは下記構造式A〜Cのいずれか一つであり、


前記構造式A〜Cにおいて、
nは0〜4の定数であり、
11は、H、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−8シクロアルキルC1−4アルキル、またはC2−7ヘテロシクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、またはジ−C1−4アルキルアミノであり、
12及びR13は、それぞれ独立的にH、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−4アルキル、C2−7ヘテロシクロアルキルC1−4アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールC1−4アルキル、C6−12アリールオキシC1−4アルキル、またはC3−6ヘテロアリールC1−4アルキルか、互いに融合してC2−7ヘテロシクロアルキルを形成し、
14は、H、ヒドロキシ、C3−8シクロアルキル、C2−7ヘテロシクロアルキル、C6−12アリール、C6−12アリールC1−4アルキル、C6−12アリールオキシ、C3−6ヘテロアリール、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、または

であり、
前記アルキル、アルケニル及びアルコキシは、それぞれ独立的にヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ及びシアノからなる群から選ばれた一つ以上の置換基で置換されていてもよく、
前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールはそれぞれ独立的にハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群から選ばれた一つ以上の置換基に置換されていてもよく、
前記ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールはそれぞれ独立的にNおよびOの少なくとも一つの原子を含む化合物。
【請求項2】
前記R、R及びRの少なくとも一つは、前記構造式A〜Cのいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記R12及びR13は、それぞれ独立的にH、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、オキシラン−2−イルメチル、ピロリジニルエチル、ピペリジニルエチル、フェニル、ベンジル、4−メチルベンジル、3−メトキシベンジル、フェノキシエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、またはピリジン−4−イルメチルであるか、互いに融合してモルホリノを形成することを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記nは、1または2であり、
前記R14は、ヒドロキシ、モルホリノ、フェニル、フェノキシ、ピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル、4−ニトロフェニル、

、またはヒドロキシエチルアミノであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記R及びRは、それぞれ独立的にH、メチル、メトキシ、またはフルオロであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物であって、
前記化学式1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体が下記化合物1〜82、
1)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物1)
2)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物2)
3)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物3)
4)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(エトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物4)
5)(E)−メチル2−{2−[(5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物5)
6)(E)−メチル2−{2−[(5−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物6)
7)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物7)
8)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物8)
9)(E)−メチル2−{2−[(4−{(E)−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]エチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物9)
10)(E)−メチル3−メトキシ−2−{2−[(3−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}アクリレート(化合物10)
11)(E)−メチル2−[2−({3−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物11)
12)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物12)
13)(E)−4−(2−{3−[2−(1,3−ジメトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−2−イル)ベンジルオキシ]フェノキシ}エチル)モルホリン4−オキシド(化合物13)
14)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物14)
15)(E)−メチル2−{2−[(3−フルオロ−5−ヒドロキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物15)
16)(E)−メチル2−{2−[(3−フェネトキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物16)
17)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物17)
18)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(フェネトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物18)
19)(E)−メチル2−{2−[(4−フルオロフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物19)
20)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物20)
21)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−5−フルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物21)
22)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物22)
23)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物23)
24)(E)−メチル2−(2−{[3−フルオロ−5−(4−ニトロベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物24)
25)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({3−[(E)−(モルホリノイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物25)
26)(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物26)
27)(E)−メチル2−(2−{[3−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物27)
28)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物28)
29)(E)−メチル2−(2−{[3−ヒドロキシ−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物29)
30)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(モルホリノイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物30)
31)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物31)
32)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物32)
33)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物33)
34)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物34)
35)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物35)
36)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物36)
37)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物37)
38)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物38)
39)(E)−メチル2−[2−({5−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物39)
40)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物40)
41)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,5−ジメチルフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物41)
42)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物42)
43)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物43)
44)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物44)
45)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物45)
46)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物46)
47)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−1−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物47)
48)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(フェニルヒドラゾノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物48)
49)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物49)
50)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物50)
51)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物51)
52)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(オキシラン−2−イルメトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物52)
53)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物53)
54)(E)−メチル2−{2−[(2,5−ジメチル−4−{(E)−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシイミノ]メチル}フェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物54)
55)(E)−メチル2−{2−[(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物55)
56)(E)−メチル2−(2−{[2,5−ジメチル−3−(2−フェノキシエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物56)
57)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物57)
58)(E)−メチル2−[2−({2−メトキシ−5−[(E)−1−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物58)
59)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(フェニルエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物59)
60)(E)−メチル2−[2−({2−メチル−4−[(E)−(4−メチルベンジルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物60)
61)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ベンジルオキシイミノ)メチル]−2−フルオロ−6−メトキシフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物61)
62)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)−2,4−ジフルオロフェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物62)
63)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(フェノキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物63)
64)(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(プロポキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物64)
65)(E)−メチル2−{2−[(2,4−ジフルオロ−3−プロポキシフェノキシ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリレート(化合物65)
66)(E)−メチル2−[2−({2−フルオロ−6−メトキシ−4−[(E)−(フェネトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物66)
67)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物67)
68)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物68)
69)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物69)
70)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物70)
71)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−(3−フェノキシプロピルオキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物71)
72)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(3−メトキシベンジルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物72)
73)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物73)
74)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−4−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物74)
75)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物75)
76)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−モルホリノエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物76)
77)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)
78)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)
79)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物79)
80)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物80)
81)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物81)及び
82)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物82)
の中から選ばれることを特徴とする化合物。。
【請求項7】
請求項1に記載の化合物であって、
前記化学式1で表されるα−アリールメトキシアクリレート誘導体が下記1)〜14)、
1)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)プロピル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物1)
2)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(プロポキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物2)
3)(E)−メチル2−(2−{[3−(ベンジルオキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物3)
4)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロプロピルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物68)
5)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(シクロペンチルオキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物69)
6)(E)−メチル2−[2−({4−[(E)−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)メチル]−2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物73)
7)(E)−メチル2−[2−({3−[(E)−(2−フェノキシエトキシイミノ)メチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物75)
8)(E)−メチル2−(2−{[3−(2−モルホリノエトキシ)フェノキシ]メチル}フェニル)−3−メトキシアクリレート(化合物76)
9)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物77)
10)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(エトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物78)
11)(E)−メチル2−[2−({2,5−ジメチル−4−[(E)−1−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]フェノキシ}メチル)フェニル]−3−メトキシアクリレート(化合物79)
12)(E)−メチル3−メトキシ−2−[2−({4−[(Z)−2−メトキシ−1−(メトキシイミノ)エチル]2,5−ジメチルフェノキシ}メチル)フェニル]アクリレート(化合物80)
13)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(オキサゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物81)及び
14)(E)−メチル3−メトキシ−2−(2−{[2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノキシ]メチル}フェニル)アクリレート(化合物82)
の中から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
請求項1に記載のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物を有効成分に含む、がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療用医薬組成物。
【請求項9】
前記がんが膀胱がん、乳がん、大腸がん、子宮がん、頭頸部がん、白血病、肺がん、淋巴腺がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、前立腺がん、精巣がん、甲状腺がん、胃がん、脳がん、ユーイング肉腫、ホジキンリンパ腺がん、肝臓がん、髄芽細胞腫、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腺がん、骨肉腫、網膜芽細胞腫、グリオーマ、ウィルムス腫瘍、食道がん、口腔がん、腎細胞がん、多発性骨髄腫、膵臓がん、皮膚がん及び小細胞肺がんからなる群より選ばれることを特徴とする請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記関節炎がリウマチ性関節炎または退行性関節炎であることを特徴とする請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項11】
化学式1の化合物の調製方法であって、下記化学式2の化合物を塩基の存在下で化学式3の化合物と反応させる段階を含み、
(化1)

(化2)

(化3)

ここで、前記化学式1〜3において、Xはハロゲンであり、R〜Rは請求項1で定義した通りである、
ことを特徴とする化合物の調整方法。
【請求項12】
がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症及び黄斑変性の予防または治療用薬剤を調製するための、請求項1に記載のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物の用途。
【請求項13】
請求項1に記載のα−アリールメトキシアクリレート誘導体、またはその薬学的に許容される塩、水化物、または溶媒化物を、がん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性の予防または治療が必要な対象に投与することを含む、対象でがん、関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症または黄斑変性を予防または治療する方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−502412(P2013−502412A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525505(P2012−525505)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際出願番号】PCT/KR2011/002892
【国際公開番号】WO2011/132967
【国際公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(512043658)オスコテク インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】OSCOTEC INC.
【Fターム(参考)】