説明

インテグリンα4アンタゴニストとしてのN−(2−フェニルエチル)スルファミド誘導体

式(I)
【化1】


の化合物(式中の様々な記号は定義の通りである)およびその塩は、インテグリンα4−アンタゴニストとして記載されている。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、新規な治療上有用なN−(2−フェニルエチル)スルファミド誘導体、それらの製造方法、およびそれらを含む医薬組成物に関する。これらの化合物は、α4インテグリンである、α4β1インテグリン(VLA−4、“極遅抗原(Very Late Antigen)−4”またはCD49d/CD29)および/またはα4β7インテグリン(LPAM−1およびα4βp)の両方のアンタゴニストであり、したがって、α4β1のその様々なリガンド、たとえばVCAM−1、オステオポンチンおよびフィブロネクチンの領域への結合を阻害し、および/またはα4β7のその様々なリガンド、たとえばMadCAM−1、VCAM−1およびフィブロネクチンへの結合を阻害する。
【0002】
この作用機構を通じて、本発明の化合物は、細胞(たとえば白血球)接着、活性化、遊走、増殖および分化を阻害し、したがって、免疫性または炎症性障害、およびα4β1および/またはα4β7結合および/または細胞接着および活性化が介在する他の疾患、たとえば、多発性硬化症、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、炎症性肺疾患、リウマチ性関節炎、敗血性関節炎、I型糖尿病、臓器移植後の拒絶、再狭窄、自己骨髄移植後の拒絶、ウィルス感染の炎症性続発症、アトピー性皮膚炎、心筋炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性腸疾患、ある型の毒性および免疫に基づく腎炎、接触性皮膚過敏症、乾癬、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症および脳虚血の、処置、予防および抑制に有用である。
【0003】
本発明はまた、かかる化合物を含む組成物、それらの製造方法、およびかかる化合物を使用した処置の方法に関する。本発明の一つの局面において、本発明者らは、α4β1および/またはα4β7インテグリンのそれらのリガンドとの結合の有能な阻害剤である、化合物の特定の群を提供する。
【0004】
多くの生理的な過程が、細胞が他の細胞および/または細胞外マトリックスと密接に接触するようになることを必要とする。かかる接着事象は、細胞活性化、遊走、増殖および分化に要求され得る。細胞−細胞および細胞−マトリックス相互作用は、セレクチン、インテグリン、カドヘリンおよび免疫グロブリンスーパーファミリーを含む、細胞接着性分子(Cell Adhesion Molecules)(CAM)の数個のファミリーを通じて媒介される。CAMは、正常および病態生理学的な過程の両方において必須の役割を果たしている。したがって、特定の、そして関連するCAMのある病状における、正常細胞機能と干渉しない標的化は、細胞−細胞および細胞−マトリックス相互作用を阻害する、有効な、そして安全な治療剤に、必須である。接着分子の一つのファミリーであって、免疫性および炎症性応答の制御に特に重要な役割を果たしていると考えられているファミリーは、インテグリンファミリーである。
【0005】
インテグリンファミリーは、αおよびβヘテロ2量膜貫通受容体分子からなる、構造的および機能的に関連する糖タンパクで構成され、ほとんど全ての哺乳類の細胞型で様々な組合せで見られる。(レビューのために参照:E.C. Butcher, Cell, 67, 1033 (1991); T.A. Springer, Cell, 76, 301 (1994); D. Cox et al., “The Pharmacology of Integrins”, Medicinal Research Rev., 14, 195 (1995) and V.W. Engleman et al., “Cell Adhesion Integrins as Pharmaceutical Targets” in Ann. Repts. In Medicinal Chemistry、Vol. 31, J.A. Bristol, Ed.; Acad. Press, NY, 1996, p. 191)。少なくとも14の異なるインテグリンα鎖および8の異なるインテグリンβ鎖が同定されている(A. Sonnenberg、Current Topics in Microbiology and Immunology, 184, 7, (1993))。ファミリーのメンバーは、典型的にはそれらのヘテロ2量体組成にしたがって命名するが、慣用の命名法がこの分野では普及している。したがって、α4β1と称するインテグリンは、インテグリンα4鎖とインテグリンβ1鎖からなり、そしてα4β7と称するインテグリンは、インテグリンα4鎖とインテグリンβ7鎖からなる。インテグリンαおよびβ鎖の可能性のある組合せの全てが、天然においていまだ観察されておらず、インテグリンファミリーは認識された組合せに基づいてさらに分割されている(A. Sonnenberg, ibid; S.A. Mousa et al., Drugs Discovery Today, 2, 187 (1997))。
【0006】
一つの特定の、関心のあるインテグリンサブグループはα4鎖を含み、これは2つの異なるβ鎖、β1およびβ7と組むことができる。α4β1(VLA−4、“極遅抗原(very late antigen)−4”;またはCD49d/CD29)は、血小板をのぞく、樹状細胞およびマクロファージ様細胞を含む全ての白血球で発現しているインテグリンであり、これらの細胞型の細胞−細胞および細胞−マトリックス相互作用の重要なメディエーターである(M.E. “VLA Proteins in the Integrin Family:Structures, Functions, and their Role on Leukocytes.” Ann. Rev. Immunol., 8, 365 (1990)参照)。α4β1のリガンドは、血管細胞接着性分子−1(VCAM−1)、フィブロネクチン(FN)のCS−1ドメインおよびオステオポンチンを含む。VCAM−1は、Igスーパーファミリーのメンバーであり、インビボで炎症部位の内皮細胞で発現する(R. Lobb et al., “Vascular Cell Adhesion Molecule-1” in Cellular and Molecular Mechanisms of Inflammation, C.G. Cochrane and M.A. Gimbrone, Eds.; Acad. Press, San Diego, 1993, p. 151参照)。VCAM−1は、血管内皮細胞で前−炎症性サイトカインに応答して、製造される(A.J. H. Gearing and W. Newman, “Circulating adhesion molecules in disease.”, Immunol. Today, 14, 506 (1993)参照)。該CS−1ドメインは、フィブロネクチンの領域内において他のスプライシングによって生じる、25アミノ酸配列である(R.O. Hynes “Fibronectins”, Springer-Verlag, NY, 1990参照)。α4β1/CS−1相互作用の炎症性状態における役割が提案されている(M.J. Elices, “The integrin α4β1(VLA-4) as a therapeutic target” in Cell Adhesion and Human disease, Ciba Found. Symp., John Wiley & Sons, NY, 1995, p. 79参照)。オステオポンチンは、破骨細胞、骨芽細胞、マクロファージ、活性化T細胞、平滑筋細胞および上皮細胞を含む多くの細胞型により発現される(C.M. Giachelli et al., “Molecular and cellular biology of osteopontin: Potential role in cardiovascular disease”, Trends Card. Med., 5, 88 (1995))。
【0007】
α4β7(LPAM−1およびα4βpとも呼ぶ)は、白血球で発現されたインテグリンであり、白血球移動および胃腸管における帰巣の重要なメディエーターである(C.M. Parker et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA, 89, 1924 (1992)参照)。α4β7のリガンドには、粘膜連絡細胞接着性分子(mucosal addressing cell adhesion molecule)−1(MadCAM−1)および、α4β7が活性化されると、VCAM−1およびフィブロネクチン(Fn)を含む。MadCAM−1はIgスーパーファミリーのメンバーであり、インビボで、小腸および大腸の腸関連粘膜組織(“パイエル板”)および乳汁分泌乳腺の内皮細胞で発現される。(M.J. Briskin et al., Nature, 363, 461 (1993); A. Hammann et al., J. Immunol., 152、3282 (1994)参照)。MadCAM−1はインビトロで前炎症性刺激によって誘導され得る(E.E. Sikarosky et al., J. Immunol., 151, 5239 (1993)参照)。MadCAM−1は、リンパ球管外遊出の部位で選択的に発現され、そして、インテグリンα4β7と特異的に結合する。
【0008】
α4β1および/またはα4β7とそれらのリガンドとの間の相互作用を阻害する、中和抗−α4抗体もしくは阻害ペプチドは、多くの動物の炎症モデル、そしてヒトにおいて、予防上および治療上の両方で有効であると証明された(X.-D. Yang et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA, 90, 10494 (1993), P.L. Chisholm et al., Eur. J. Immunol., 23, 682 (1993), T.A. Yednock et al., Nature, 356, 63 (1992), R.R. Lobb et al., J. Clin. Invest., 94, 1722 (1994), J. Relton, Drug News Perspect., 14, 346 (2001), N. Turbridy et al., Neurology, 53, 466 (1999))。かかる抗体の作用の主要な機構は、細胞外マトリックスおよび管内皮の成分と関連するCAMと、リンパ球および単球の相互作用の阻害であり、したがって、傷害または炎症の管外部位への白血球遊走を制限し、および/または白血球の刺激および/または活性化を制限すると思われる。
【0009】
炎症の病態生理の介在におけるそれらの重要な役割の発見のため、α4β1およびα4β7は、薬剤設計標的として大きな注目を集めている。重要な利点は、さらなる発達のため、α4β1およびα4β7は扱いやすい小分子標的であるべきであることを強く示唆する、強力で、選択的な候補物質を同定することにある(S.P. Adams et al., “Inhibitors of Integrin Alpha 4 Beta 1 (VLA-4)” in Ann. Repts. In Medicinal Chemistry, Vol. 34, W.K. Hagmann, Ed.; Acad. Press, NY, 1999, p. 179)。
【0010】
改善された薬物動態学的および薬力学的特性、たとえば経口バイオアベイラビリティおよび著しい作用期間を有する、α4β1およびα4β7−依存性細胞接着の低分子量の、特異的阻害剤についての要求はいまだ存在している。かかる化合物は、α4β1およびα4β7結合ならびに細胞接着および活性化が介在する、様々な病因の処置、予防および抑制に有用であろう。
【0011】
関連する構造を有する化合物は、メタロプロテアーゼ阻害剤として記載されている。
【0012】
PCT特許出願番号WO 00/67746、WO 00/51974、WO 00/43415、WO 00/73260、WO 98/58902、WO 98/04247、WO 99/26921、WO 98/53818およびWO 00/71572は、α4β1および/またはα4β7インテグリンのそれらのレセプターとの結合を阻害する化合物、ならびにα4β1および/またはα4β7結合および/または細胞接着および活性化が介在する疾患、たとえば多発性硬化症、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、炎症性肺疾患、リウマチ性関節炎、敗血性関節炎、I型糖尿病、臓器移植後の拒絶、再狭窄、自己骨髄移植後の拒絶、ウィルス感染の炎症性続発症、アトピー性皮膚炎、心筋炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性腸疾患、ある型の毒性および免疫に基づく腎炎、接触性皮膚過敏症、乾癬、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症および脳虚血の、処置または予防におけるそれらの使用を開示する。
【0013】
発明者らは、本発明において、N−(2−フェニルエチル)スルファミド誘導体の新規なシリーズが、α4インテグリンである、α4β1インテグリンおよび/またはα4β7インテグリンの両方の、強力で選択的なアンタゴニストであること、したがって、これらの病状、疾患および障害の処置または予防において有用であることを発見した。
【0014】
本発明の化合物はまた、これらの疾患の処置において有用であると知られている他の薬剤と組合せて使用することができる。たとえば、それらはレチノイド、ビタミンDアナログ、ステロイド、PUVA/UVB、シクロスポリン、メトトレキセート、抗−TNF−αまたはホスホジエステラーゼ4阻害剤と組み合わせて、乾癬の処置に使用することができ、なぜならこれらの化合物がα4β1インテグリンアンタゴニストの作用の相補的な機構を有するためである。
【0015】
本発明は式(I):
【化1】

〔式中、
GはCOOH基またはテトラゾリル基であり、
R1およびR2は独立して、水素原子およびアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、またはヘテロアリールアルキニル基から選択され;
【0016】
またはR1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3から14−員単環式または多環式ヘテロ環式環系または5から14−員ヘテロアリール基(該基は1から5個の、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含む)を形成し;
ここで、該アルキル、アルケニル、およびアルキニル基または部分は、非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってRaから独立して選択される置換基で置換されており;
そして、該シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は、非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってRbから独立して選択される置換基で置換されており;
【0017】
R3およびR4は、水素原子および1から6個の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され;
R5は、6から14−員単環式または多環式アリール基および窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む、5から14−員単環式または多環式ヘテロアリール基からなる群から選択され;
ここで、該アリールおよびヘテロアリール基および部分は、非置換であるかまたは、1から4つの、同一または異なってRbから独立して選択される置換基で置換されており;
【0018】
R6は、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、−Ra、−CF、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択される基であり;
nは0から3の整数であり;
【0019】
Raは、アルキル、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、Ra、または−CFから選択される基であり;
ここで、2個以上のRc基が存在するとき、これらは同一または異なっていてもよく;
Rbは、−OH、−ORd、−NO、ハロゲン、−S(O)Rd、−S(O)Rd、−SRd、−S(O)ORd、−S(O)NRdRd、−S(O)NRdRd、−NRdRd、−O(CRdRd)mNRdRd、−C(O)Rd、−CORd、−CO(CRdRd)mCONRdRd、−OC(O)Rd、−CN、−C(O)NRdRd、−NRdC(O)Rd、−OC(O)NRdRd、−NRdC(O)ORd、−NRdC(O)NRdRd、−CRd(N−ORd)、−CFH、−CFH、Ra、−CF、アルキル、アルケニル、C2−4アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから選択される基であり;
ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってRaから選択される置換基により置換されており;
【0020】
L1は直接結合であるかまたは、−N(Rc)−、−O−、−N(Rc)CO−、−CON(Rc)−、−O(CO)N(Rc)−および−N(Rc)(CO)O−からなる群から選択される基であり;
Rcは水素原子または1から4個の炭素原子を有するアルキル基であり;
Rdは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、またはヘテロアリールアルキニルであり;
ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基は非置換であるかまたは、1から4つの、同一または異なってReから選択される置換基により置換されており;
【0021】
Reは、アルキル、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、−Ra、または−CFから選択される基であり;
ここで、2個以上のRc基が存在するとき、これらは同一または異なっていてもよい;〕
の化合物、およびそのいずれかの薬学的に許容される塩、ならびに、Gがカルボキシル基であるとき、該カルボキシル基の任意のアルコールでのエステル化により得られるいずれかの化合物、およびそのいずれかの薬学的に許容される塩を提供する。
【0022】
さらなる本発明の目的は、該化合物を製造する方法;有効量の該化合物を含んでなる医薬組成物;α4β1および/またはα4β7インテグリンのそれらのレセプターとの結合を阻害することで改善可能な疾患の処置用医薬の製造における、該化合物の使用;およびα4β1および/またはα4β7インテグリンのそれらのレセプターとの結合を阻害することで改善可能な疾患の処置方法であって、本発明の化合物を処置を必要とする対象に投与することを含んでなる方法を、提供することである。
【0023】
本明細書中で使用される(単独で、またはシクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルのような他の用語中のいずれかで)アルキルとの用語は、1から20個の炭素原子または好ましくは1から12個の炭素原子を有する、所望により置換された、直鎖状または分枝状の基を包含する。より好ましくは、アルキル基は、1から8個、好ましくは1から6個、およびより好ましくは1から4個の炭素原子を有する“低級アルキル”基である。
【0024】
例としてメチル、エチル、N−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、イソペンチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシルまたは1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、イソ−ヘキシル基を含む。
【0025】
本明細書中で使用される(単独で、またはシクロアルキルアルケニル、シクロアルケニルアルケニル、ヘテロシクリルアルケニル、アリールアルケニルおよびヘテロアリールアルケニルのような他の用語中のいずれかで)アルケニルとの用語は、所望により置換された、1から20個の炭素原子または好ましくは1から12個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝状の、1または多不飽和基を包含する。より好ましくは、アルケニル基は、2から8個、好ましくは2から6個、およびより好ましくは2から4個の炭素原子を有する“低級アルケニル”基である。とりわけ、アルケニル基が1または2不飽和であるのが好ましい。
【0026】
例としてビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニルおよび4−ペンテニル基を含む。
【0027】
本明細書中で使用される(単独で、またはシクロアルキルアルキニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリールアルキニルおよびヘテロアリールアルキニルのような他の用語中のいずれかで)アルキニルとの用語は、所望により置換された、1から20個の炭素原子または好ましくは1から12個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝状の1または多不飽和基を包含する。より好ましくは、アルキニル基は、2から8個、好ましくは2から6個、およびより好ましくは2から4個の炭素原子を有する“低級アルキニル”基である。とりわけ、アルキニル基が1または2不飽和であるのが好ましい。
【0028】
例として1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルおよび3−ブチニル基を含む。
【0029】
本明細書中で使用される(単独で、またはアリールアルキル、アリールアルケニルおよびアリールアルキニルのような他の用語中のいずれかで)アリール基との用語は、典型的にはCからC14単環式または多環式アリール基、たとえばフェニルまたはナフチル、アントラニルまたはフェナントリルを包含する。フェニルが好ましい。アリール基が2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0030】
本明細書中で使用される、ヘテロアリール(単独で、またはヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニルおよびヘテロアリールアルキニルのような他の用語中のいずれかで)基との用語は、典型的には、少なくとも1個のヘテロ芳香環を含み、O、SおよびNから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、5から14員環系を包含する。ヘテロアリール基は、単環であるかまたは、少なくとも1個の環にはヘテロ原子を含む2環以上の縮合環であり得る。
【0031】
例として、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、フリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ベンゾチアゾリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、キノリジニル、シノリニル、トリアゾリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イミダゾリジニル、プテリジニルおよびピラゾリル基が含まれる。
【0032】
オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フラニル、ピラジニルおよびピリミジニル基が好ましい。
【0033】
ヘテロアリール基が2個以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0034】
本明細書中で使用される(単独で、またはシクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニルおよびシクロアルキルアルキニルのような他の用語中のいずれかで)シクロアルキルとの用語は、飽和炭素環基を包含し、特に記載がない限り、シクロアルキル基は典型的には3から7個の炭素原子を有する。
【0035】
例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが含まれる。それは好ましくは、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。シクロアルキル基が2つ以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0036】
本明細書中で使用される(単独で、またはシクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニルおよびシクロアルケニルアルキニルのような他の用語中のいずれかで)シクロアルケニルとの用語は、部分的に不飽和の炭素環基を包含し、特に記載がない限り、シクロアルケニル基は典型的には4から7個の炭素原子を有する。
【0037】
例として、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプテニルが含まれる。シクロペンテニルまたはシクロヘキセニルが好ましい。シクロアルケニル基が2つ以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0038】
本明細書中で使用される(単独で、またはヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニルおよびヘテロシクリルアルキニルのような他の用語中のいずれかで)ヘテロシクリル基との用語は、典型的には非−芳香族性、飽和または不飽和、単環式または多環式、C−C14炭素環系、たとえば5、6または7員の基であって、1個以上、たとえば1、2、3または4個の炭素原子、好ましくは1または2個の炭素原子が、N、OおよびSから選択されるヘテロ原子により置換されている基を包含する。飽和ヘテロシクリル基が好ましい。ヘテロ環基は、単環であるかまたは、少なくとも1つの環がヘテロ原子を含む2環以上の縮合環であり得る。ヘテロシクリル基が2つ以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0039】
ヘテロ環基の例として、ピペリジル、ピロリジル、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリル、アゼパニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、キヌクレジニル、トリアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、クロマニル、イソクロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリル、オキシラニル、アザリジニル、4,5−ジヒドロ−オキサゾリルおよび3−アザ−テトラヒドロフラニルを含む。ヘテロシクリル基が2つ以上の置換基を担持するとき、該置換基は同一または異なっていてもよい。
【0040】
本発明の一つの態様において、GがCOOH基、および、該COOH基のアルコールでのエステル化により得られたいずれかの化合物、好ましくは遊離のCOOH基、およびその塩である。
【0041】
本発明の他の態様において、R3およびR4は水素原子である。
【0042】
典型的には、R1およびR2は独立して、水素原子および、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル基(ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は非置換であるかまたは置換されている)から選択される。
【0043】
好ましくは、R1およびR2はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、5から8−員単環式ヘテロ環式環系(ここで、該環系は窒素、酸素および硫黄から選択される1から4個のヘテロ原子を含み、非置換であるかまたは置換されている)を形成する。
【0044】
本発明の他の態様において、R5は、6から14−員単環式または多環式アリールおよび、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む、5から14−員単環式または多環式ヘテロアリール基(ここで、該アリールおよびヘテロアリール基または部分は、非置換であるかまたは置換されている)からなる群から選択される;該アリールまたはヘテロアリール基は好ましくは非置換であるか、1個以上のハロゲン原子により置換されている。
【0045】
本発明の他の態様において、L1は−NH−、−O−および−NHCO−から選択される基である。
【0046】
本発明のさらに他の態様において、R5−L1−は、ベンズアミド、イソニコチンアミド、2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ、2,7−ナフチリジン−1−イルアミノ、2,6−ナフチリジン−1−イルオキシおよび2,7−ナフチリジン−1−イルオキシ(該基は非置換であるかまたは置換されている)からなる群から選択される。
【0047】
本発明の他の態様においてnは0である。
【0048】
式(I)の好ましい化合物は、G基に対し、アルファ炭素原子においてS−立体配置を有する。
【0049】
とりわけ好ましい式(I)の化合物には以下のものを含む:
(2S)−2−{[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオネート
(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(エチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−{[(ベンジルエチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
【0050】
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
【0051】
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
【0052】
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
【0053】
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
【0054】
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
【0055】
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
【0056】
本発明はまた、本発明の化合物を製造するための方法を提供する。したがって、Zが−COOH基である式(I)の化合物は、式(II):
【化2】

[式中、RdはC1−6アルキルおよびアリール−C1−4アルキル、好ましくはメチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチルおよびベンジルからなる群から選択される]
のエステルの加水分解により得ることができる。
【0057】
加水分解は、Rdの性質に依存して酸または塩基のいずれかを使用して、たとえば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンのような水性有機溶媒混合物中のリチウム、ナトリウムまたは水酸化カリウムのような塩基で、20℃から100℃の温度にて行うことができる。トリフルオロ酢酸のような酸中の酸性加水分解の場合、該反応を室温にて行う。
【0058】
さらに、Zがテトラゾール基である式(I)の化合物は、標準の条件により、式(XV):
【化3】

の対応するニトリル誘導体を、ナトリウムアジドまたはトリブチルチンアジドと、ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、テトラヒドロフランのような不活性有機溶媒中で、たとえばある場合には塩化アンモニウムのような酸の存在下で、たとえば室温から140℃の温度にて処理することにより得ることができる。
【0059】
式(XV)のニトリル誘導体は、対応する1級アミドから自体公知の方法、たとえば Z. Groznka、et al. Roczniki Chemii Ann. Soc. Chim. Polonorum (1971), 45, 967により製造することができる。1級アミドは標準の条件により得ることができる。説明の目的で、式(II)のエステルを、メタノール、エタノールまたはジオキサン中のアンモニア飽和溶液で、たとえば室温にて処理して、対応する1級アミドを得ることができる。
【0060】
多くの異なる合成経路を式(II)のエステルの製造のために利用することができる。これらのスキームの5つをスキーム1からスキーム5なる標題の下に詳細に説明する。
スキーム1
【化4】

【0061】
R1、R2およびR3が上記記載の通りである式(II)のエステルを、対応する式(III)のアミンまたはその塩と、対応する式(IV)のスルファモイルクロリドとの反応により製造することができる。
【0062】
該反応は、この型の反応について標準の条件で、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒中で、0℃から70℃の温度にて行うことができる。
【0063】
スルファモイルクロリド(IV)が商業的に入手できないとき、これらの化合物は、標準の条件で、対応するアミン(V)を、スルフリルクロリド、発煙硫酸またはクロロスルホン酸で、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で処理し、たとえば次いで、ホスホラスペンタクロリドで、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンのような不活性有機溶媒中で、たとえば0℃から80℃の温度で処理することにより製造することができる。
【0064】
商業的に入手できない式(V)のアミン(R1およびR2はHではない)は、対応する1級アミンの、対応するアルデヒドおよび、ナトリウムトリアセトキシホウ化水素またはナトリウムシアノホウ化水素のようなホウ化水素を使用して、ジクロロメタン、アセトン、エタノール、メタノール、トリメチルオルトホルメートのような溶媒中で、必要なときには、酸、たとえば酢酸の存在下において、室温から80℃の温度にて、還元的アルキル化プロセスにより製造することができる。あるいは、アルキル化プロセスを、対応するハライド、スルホネート、サルフェート誘導体を使用して、たとえば好ましくはトルエン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジメチルホルムアミドのような不活性有機溶媒中で、たとえばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウムのような塩基の存在下で、たとえば室温から130℃の温度にて、行うことができる。
【0065】
スキーム2
【化5】

あるいは、R1、R2およびR3が上記に記載の通りである式(II)のエステルは、対応するアミン(V)と式(IIa)のジメチルスルファミドとの反応により製造することができる。
【0066】
アミン(V)とスルファミド(IIa)の間の反応は、ピリジン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,1,2−トリクロロエタンのような不活性有機溶媒中で、たとえば50℃から130℃の温度にて、行うことができる。
【0067】
式(IIa)のスルファミドは、対応するアミン(III)とジメチルスルファモイルクロリドを、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばピリジン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒中で、0℃から室温の温度にて、反応させることにより得ることができる。
【0068】
スキーム3
【化6】

さらに、R1、R2およびR3が上記定義の通りである式(II)のエステルは、対応する式(III)のアミンまたはその塩と、対応する式(VII)のスルファミドとの反応により製造することができる。
【0069】
アミン(III)とスルファミド(VII)の間の反応は、ピリジン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,1,2−トリクロロエタンのような不活性有機溶媒中で、たとえば50℃から130℃の温度にて、行うことができる。
【0070】
式(VII)のスルファミドは、対応するアミン(V)とジメチルスルファモイルクロリドを、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばピリジン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒中で、0℃から室温の温度にて、反応させることにより製造することができる。
【0071】
スキーム4
【化7】

R1が水素であり、R2およびR3が上記に記載の通りである式(II)のエステルは、対応する式(VIII)のスルファミドと対応する式(IX)のアルコールとの反応により製造することができる:
【0072】
該反応は、標準のミツノブ条件で、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンのようなホスフィン、およびDEAD、DIAD、ADDPのようなアゾジカルボニル誘導体の存在下で、たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルのような不活性有機溶媒中で、0℃から100℃の温度にて、行うことができる。
【0073】
式(VIII)のスルファミドは、対応するアミン(III)とN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[4−(ジメチルアザニウミリデン)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イルスルホニル]アザニド(Jean-Yves Winum et al. in Organic Letters 2001, 3, 2241に記載の通りに製造)を、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルのような不活性有機溶媒中で、たとえば0℃から100℃の温度にて、反応させることにより製造することができる。
【0074】
さらに、該反応を、アミン(III)とクロロスルホニルイソシアネートおよびtert−ブタノールを、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒中で、−20℃から室温の温度にて、反応させることにより行うことができる。
【0075】
スキーム5
【化8】

あるいは、R1、R2およびR3が上記記載の通りである式(II)のエステルは、対応するアミン(V)と式(X)のスルファモイルクロリドとの反応により製造することができる。
【0076】
該反応は、この型の反応について標準の条件でトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBUのような塩基の存在下で、たとえばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような不活性有機溶媒中で、0℃から70℃の温度にて、行うことができる。
【0077】
式(X)のスルファモイルクロリドは、対応するアミン(III)とスルフリルクロリド、発煙硫酸またはクロロスルホン酸を、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で、反応させ、たとえば次いで、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンのような不活性有機溶媒中のホスホラスペンタクロリドで、たとえば0℃から80℃の温度にて、処理することにより製造することができる。
【0078】
R3が水素ではない式(III)のアミノエステルは、還元的アミン化反応条件で、対応するアルファ−アミノアセテート(XI)
【化9】

とアルデヒドまたはケトンを、還元剤(たとえばナトリウムシアノホウ化水素、ナトリウムトリアセトキシホウ化水素、等)、および有機酸(たとえば、氷酢酸、トリフルオロ酢酸、等)の存在下で、室温にて、反応させることにより製造することができる。反応に好適な溶媒は、ハロゲン化炭化水素(たとえば1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、等)である。
【0079】
式(III)の中間体および式(V)のアミンは既知の化合物であるか、または既知の出発物質から有機化学の分野において公知の方法により製造することができ、それは、とりわけ以下の文献に記載されている:WO 98/58902、WO 99/36393、WO 99/43642、WO 00/43372、WO 00/73260、WO 01/79173、WO 01/32610およびWO 02/20522。
【0080】
式(I)の化合物の合成の本明細書中における一般的な記載のいずれかにおいて、任意の段階の中間体化合物は、記載の条件ではそうしなければ反応が起こるであろう官能基を保護する保護基を含み得る。かかる保護基は式(I)の化合物の合成の間の適当な段階で、加えられ、そして除去され、かかる保護と脱保護の化学は、先行技術(たとえば: T.W. Green and P.G.M. Wuts, “Protecting Groups in Organic Synthesis”; John Wiley and Sons, Inc.; Third Edition, 1999)に詳細に記載されている。
【0081】
式(I)の化合物の特定の光学異性体を得ることを望むとき、これは、対応する光学異性体の混合物から、光学異性体を分離する好適な常套の手順を使用して製造することができる。したがってたとえば、ジアステレオマー誘導体、たとえば塩を、式(I)の光学異性体の混合物、たとえばラセミ体と、適当なキラル化合物、たとえばキラル塩基との反応により製造することができる。次に、ジアステレオマーを任意の常套の方法、たとえば結晶化および所望の光学異性体の回収により、たとえば、ジアステレオマーが塩である例のときは、酸で処理することにより、分離することができる。他の分離方法において、式(I)のラセミ体はキラル高速液体クロマトグラフィーを使用して分離することができる。
【0082】
あるいは、所望により、特定の光学異性体は、上記過程の一つで適当なキラル中間体を使用して、得ることができる。
【0083】
式(I)の化合物は、自体公知の方法により、薬学的に許容される塩へとアルカリ金属ヒドロキシド、たとえば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムまたは有機塩基との反応により変換することができる。そのように形成された酸またはアルカリ付加塩は、好適な薬学的に許容される対イオンで、自体公知の過程を使用して、相互変換することができる。
【0084】
また、塩基性基が存在する式(I)の化合物は、薬理学的に許容される塩、好ましくは酸付加塩へと、フマル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸または塩酸のような有機または無機酸で処理することで変換することができる。
【0085】
薬理作用
本発明はまた、α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により、病状の改善が可能な疾患を有する対象を処置するための方法であって、該対象に、有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含んでなる方法、ならびにα4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善もしくは予防可能な病状の処置用医薬製造のための、本発明の化合物の使用を、提供する。
【0086】
当業者は、α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善可能な病状を、十分承知している。かかる状態にはたとえば、既知の抗−α4抗体の投与により改善可能な状態が含まれる。したがって、本発明の化合物は、抗−α4抗体により改善可能なすべての病状を改善するために、使用することができる。
【0087】
以下のアッセイは、該化合物の活性を証明する。
【0088】
ヒトVCAM−1へのU−937細胞接着(α4β1結合アッセイ)
PBS中の組み換えヒト可溶化VCAM−1(R&D Systems Ltd., UK)2μg/mlを、一晩マイクロタイタープレート上で固定する。非結合VCAM−1を洗い流し、VCAM−1被覆プレートを、PBS中のウシ血漿アルブミン(BSA)2.5%で2時間、室温にてブロックした。U−937細胞を5−カルボキシフルオレッセインジアセテート(5−CFDA)で、ウェルに結合した細胞を検知するために、標識した。試験化合物、次いでU−937細胞をウェルに添加し、接着アッセイを1時間37℃にて行った。インキュベーション後、該ウェルを空にして洗浄した。結合阻害を、試験化合物の様々な濃度のそれぞれについて、ならびに試験化合物を含まない対照について、Cytofluor2300蛍光測定システムで、プレートに結合した蛍光の量により測定した。
【0089】
マウスMAdCAM−1へのRPMI8866細胞接着(α4β7結合アッセイ)
組み換えマウスMAdCAM−1を96−ウェルプレート上で一晩被覆した。固定されていないMAdCAM−1を洗い流し、プレートを0.5%BSAでブロックした。細胞をBCECF−AMで標識し、リガンド−被覆ウェルに加えた。試験化合物、次いでRPMI8866をウェルに加え、接着アッセイを45分室温にて行った。インキュベーション後、該ウェルを空にして洗浄した。結合阻害を、試験化合物の様々な濃度のそれぞれについて、ならびに試験化合物を含まない対照について、Cytofluor2300蛍光測定システムで、プレートに結合した蛍光の量により測定した。
【0090】
本発明の化合物は一般的に、α4β1アッセイにおいて10μMより低いIC50値を有する。実施例の化合物は典型的には、1μM以下のIC50値を有した。本発明の最も好ましい化合物は、100nMより低いIC50値を、一つのまたは両方の接着アッセイにおいて示した。
【0091】
以下の実施例:1、7、11、13、15、17、19、21,25、27、29、31、33、41、43、45、49、53、55、57、59、61、63、65および73は、α4β1アッセイにおいて100nMから1μMの間のIC50値を有する。
【0092】
以下の実施例:3、51、69、71、77および81は、α4β1アッセイにおいて100nMより低いIC50値を有する。
【0093】
式(I)の化合物のα4β1および/またはα4β7インテグリンの作用と拮抗する能力は、細胞活性化、遊走、増殖および分化を含む、細胞(たとえば白血球)接着過程の阻害に、それらを有用たらしめ、したがって、免疫性または炎症性障害の、ならびにα4β1および/またはα4β7とそれらの様々な対応するリガンドとの結合が介在すると知られている他の病状の、症状を予防し、または改善する。処置を必要とする対象は、典型的には哺乳類、とりわけヒトである。
【0094】
好ましくは、該病状、疾患または障害は、多発性硬化症、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、炎症性肺疾患、リウマチ性関節炎、多発性皮膚筋炎、敗血性関節炎、I型糖尿病、臓器移植後の拒絶、再狭窄、自己骨髄移植後の拒絶、ウィルス感染の炎症性続発症、アトピー性皮膚炎、心筋炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性腸疾患、ある型の毒性および免疫に基づく腎炎、接触性皮膚過敏症、乾癬、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症および脳虚血から選択される。
【0095】
式(I)の化合物の予防的または治療的投与量の程度は、もちろん、処置する疾患の重症度の性質、ならびに具体的な式(I)の化合物およびその投与経路で、変化するであろう。それはまた、個々の患者の年齢、体重および応答にしたがって変化するであろう。一般的に、日投与量の範囲は、哺乳類の体重あたり、約0.001mgから約100mg、好ましくはKgあたり0.01mgから約50mg、もっとも好ましくはKgあたり0.1から10mgの範囲(一回または分割された投与量で)である。他方、いくつかの場合において、これらの限界の外の使用投与量を必要とし得る。
【0096】
任意の好適な投与経路を、哺乳類、とりわけヒトに、有効投与量の本発明の化合物を与えるために使用することができる。たとえば、経口、直腸、局所、非経腸、眼、肺、経鼻等を使用することができる。投与形態には、錠剤、トローチ、分散剤、懸濁液、溶液、カプセル剤、クリーム、軟膏、エアロゾル等を含む。
【0097】
本発明の他の局面において、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含んでなる医薬組成物を提供する。したがって、本発明の処置法または使用はまた、任意の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含んでなる医薬組成物が関与し得る。
【0098】
医薬組成物において、“組成物”との用語は、有効成分(複数も可)、および担体を形成する不活性成分(複数も可)(薬学的に許容される賦形剤)、ならびに、直接または間接的に、任意の2つ以上の成分の組合せ、複合体形成もしくは凝集から、または1つ以上の成分の解離から得られる任意の産物を、含む産物を包含する。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と、追加の有効成分(複数も可)、および薬学的に許容される賦形剤を、混合することにより作られる任意の組成物を、包含する。
【0099】
“薬学的に許容される塩”との表現は、薬学的に許容される、無機塩基または酸および有機塩基または酸を含む、非−毒性塩基または酸から製造される塩を意味する。
【0100】
該組成物は、経口、直腸、局所、非経腸(皮下、筋肉内、および静脈内を含む)、眼(眼科用)、肺(エアロゾル吸入)、経鼻投与に好適な組成物を含むが、いずれかの所与の場合において最も好適な経路は、処置する状態の性質および重症度ならびに有効成分の性質に依存するだろう。それらは簡便には、単位投与形態で与えられ、そして任意の薬学の分野で公知の方法で製造される。
【0101】
実際の使用において、常套の医薬調剤技術にしたがって、本発明の化合物は、有効成分として、医薬上の担体と共に密接な混合物中に組み合わせることができる。該担体は、投与、たとえば、経口または非経腸(静脈内を含む)投与に望ましい製剤の形態に依存して、広い種類の形態を取ることができる。経口投与形態の組成物の製造において、いずれかの通常の医薬媒体;たとえば、経口液体製剤、たとえば、懸濁液、エリキシル剤および溶液の場合において、水、グリコール、油、アルコール、芳香剤、保存剤、着色剤など;または、経口固体製剤、たとえば、粉末、カプセル剤および錠剤の場合において、デンプン、糖、微結晶セルロースのような担体、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などを使用してよく、固体経口製剤が液体製剤よりも好ましい。それらの投与の容易さのため、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位形態であり、その場合固体医薬担体が明らかに使用される。所望により、錠剤を標準の水性または非水性技術により被覆することができる。
【0102】
非経腸注射用組成物は、溶解性の塩から製造することができ、それは凍結乾燥してもしなくてもよく、かつ、発熱原を含まない水性媒体または他の好適な非経腸注射用液中に溶解することができる。
【0103】
吸入による投与のために、本発明の化合物は、簡便には、エアロゾルスプレー製剤の形態で、ネブライザー(nebuliser)の加圧パックから、送達される。該化合物はまた、粉末として送達され得、これを製剤することができる。該粉末の組成物を、吸入用粉末吸入装置の補助を伴って、吸入することができる。吸入に好ましい送達系は、定量噴霧式吸入(MDI)エアロゾル(式(I)の化合物の、好適な高圧ガス、たとえばフルオロカーボンまたは炭化水素中の、懸濁液または溶液として製造することができる)ならびに乾燥粉末吸入(dry powder inhalation)(DPI)エアロゾル(さらなる賦形剤を有するかまたは有しない、式(I)の化合物の乾燥粉末として製造することができる)である。
【0104】
好適な本発明の化合物の局所用製剤には、経皮デバイス、エアロゾル、クリーム、ゲル、軟膏、ローション、散布剤等が含まれる。
【実施例】
【0105】
本発明の化合物の合成およびその中で使用される中間体の合成は、製造例(製造1および2)を含む以下の実施例により説明され、これらはいかなる方法においても本発明の範囲を制限するものではない。
【0106】
製造1:
メチル(2S)−2−({[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
テトラヒドロフラン(10ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[4−(ジメチルアザニウミリデン)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イルスルホニル]アザニドの懸濁液に、トリエチルアミン(0.25g、2.48mmol)を加え、該混合物を60℃にて一晩加熱した。該溶媒を除去し、粗生成物をエチルアセテート中に溶解し、塩酸1N(25ml)および塩水(25ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)により精製し、表題化合物(0.63g、40%)を無色の油状物として得た。
δ (DMSO-d6): 10.90 (s, 1H), 10.70 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 7.55 (m, 5H), 7.20 (d, 2H), 4.15 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.90 (m, 2H), 1.40 (s, 9H).
【0107】
製造2:
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−(4−ニトロフェニル)プロピオネート
ピリジン(55ml)中のジメチルスルファモイルクロリド(10.9g、76.16mmol)溶液に、窒素雰囲気下でピリジン(55ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−(4−ニトロフェニル)プロピオネート(4.27g、19.04mmol)溶液を0℃にて滴下し、加えた。該混合物を室温にて16時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル中に溶解し、塩酸0.5N(100ml)および塩水(100ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)で精製し、表題化合物(3.51g、56%)を白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 8.15 (d, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 3.95 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.00 (m, 2H), 2.30 (s, 6H).
【0108】
実施例1
(2S)−2−{[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
塩化メチレン(5ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート(0.25g、0.62mmol)およびトリエチルアミン(0.31g、3.09mmol)溶液に、窒素雰囲気下で塩化メチレン(4ml)中の2−メチルプロパン−2−スルホニルクロリド(0.32g、1.85mmol)(J. A. Kloek and K. L. Leschinsky J. Org. Chem. 1976, 41, 4028に記載の通りに製造)溶液を滴下し、加えた。該混合物を室温にて16時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、残さを酢酸エチル(50ml)と水(100ml)の間で分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル、1:1)で精製し、表題化合物(0.05g、16%)を白色固体として得た。
【0109】
テトラヒドロフラン(2ml)と水(2ml)中の上記固体(0.05g、0.1mmol)およびLiOH.HO(6mg、0.24mmol)溶液を、室温にて2時間撹拌した。有機溶媒を減圧条件下で除去し、得られた水溶液を塩酸でpH6まで酸性化した。沈殿物を濾取し、表題化合物(0.04g、82%)を白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.62 (bs, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.56 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 4.34 (m, 1H), 3.15 (m, 2H), 1.26 (s, 9H).
【0110】
実施例2
メチル(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2、6ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオネート
THF(5ml)中の製造1(1g、1.59mmol)、ベンジルアルコール(0.99g、9.52mmol)およびトリブチルホスフィン(0.79ml、3.18mmol)溶液に、0℃にてアルゴン雰囲気下で、THF(4ml)中の1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(0.80g、3.18ml)溶液を滴下し、加えた。該混合物を室温にて24時間、60℃にてさらに24時間撹拌し、減圧条件下で濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:2)により精製して、表題化合物(0.12g、14%)を無色の油状物として得た。
δ (DMSO-d6): 11.31 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.62 (bs, 1H), 7.60 (m, 5H), 7.38 (m, 5H), 7.19 (d, 2H), 5.05 (s, 2H), 4.08 (m, 1H), 3.54 (s, 3H), 2.91 (m, 2H).
【0111】
実施例3
(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2,6ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオン酸
テトラヒドロフラン(4ml)および水(4ml)中の上記粗生成物(0.19g、0.36mmol)およびLiOH.HO(36mg、0.85mmol)溶液を室温にて2時間撹拌した。有機溶媒を減圧条件下で除去し、得られた水性溶液をクエン酸でpH2まで酸性化した。沈殿を濾取し、表題化合物(0.08g、43%)を白色固体として得た。
m.p.:157℃
δ (DMSO-d6): 10.68 (s, 1H), 7.49 (m, 5H), 7.33 (m, 5H), 7.18 (d, 2H), 4.96 (s, 2H), 3.95 (m, 1H), 3.00 (m, 1H), 2.80 (m, 1H).
【0112】
実施例4
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
ピリジン(5ml)中のジメチルスルファモイルクロリド(0.7g、4.91mmol)溶液に、窒素雰囲気下でピリジン(5ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート(0.45g、1.23mmol)溶液を0℃にて滴下し、加えた。該混合物を室温にて16時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物をエチルアセテート中に溶解し、塩酸0.5N(100ml)および塩水(100ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)により精製して、表題化合物(0.33g、28%)白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.64 (s, 1H), 7.85 (bs, 1H), 7.52 (m, 5H), 7.18 (d, 2H), 3.85 (m, 1H), 3.52 (s, 3H), 2.78 (m, 2H), 2.34 (s, 6H).
【0113】
実施例5
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
テトラヒドロフラン(2ml)中の上記固体(0.072g、0.015mmol)の溶液に、NaOH2N(2ml)を加え、室温にて2時間撹拌した。有機溶媒を減圧条件下で除去し、得られた水性溶液をクエン酸でpH2まで酸性化した。沈殿を濾取し、表題化合物(0.07g、70%)を白色固体として得た。
m.p.:186℃
δ (DMSO-d6): 10.70 (s, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.58 (m, 5H), 7.26 (d, 2H), 3.84 (m, 1H), 2.93 (m, 1H), 2.80 (m, 1H), 2.43 (s, 6H).
【0114】
実施例6
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
表題化合物を、メチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートから、実施例4の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ(CDCl3): 8.59(s、2H)、7.85(s、1H)、7.54(d、2H)、7.18(d、2H)、4.20(d、1H)、4.24(m、1H)、3.78(s、3H)、3.14(m、2H)、2.64(s、6H).
【0115】
実施例7
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(81%)を、実施例6の化合物から、実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:197℃
δ (DMSO-d6): 12.85 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.58 (d, 2H), 7.28 (d, 2H), 3.84 (m, 1H), 2.97 (m, 1H), 2.80 (m, 1H), 2.43 (s, 6H).
【0116】
実施例8
メチル(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオネート
ジオキサン(1ml)中の実施例4の化合物(0.1g、0.211mmol)およびピペリジン(0.18g、2.11mmol)の混合物を環流温度で20時間加熱した。溶媒を除去し、粗生成物をエチルアセテート中に溶解し、塩酸2N(10ml)および塩水(10ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル、10:1)で精製し、表題化合物(0.03g、26%)を白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.72 (s, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.58 (m, 5H), 7.24 (d, 2H), 3.84 (m, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.85 (m, 2H), 2.48 (m, 4H), 1.24 (m, 6H).
【0117】
実施例9
(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオン酸
表題化合物(95%)を実施例8の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
δ (DMSO-d6): 10.76 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.54 (m, 5H), 7.26 (d, 2H), 3.86 (m, 1H), 2.92 (m, 2H), 2.50 (m, 4H), 1.27 (m, 6H).
【0118】
実施例10
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
表題化合物を、実施例6の化合物とジイソブチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.53 (s, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 5.02 (d, 1H), 4.22 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.05 (m, 2H), 2.82 (d, 4H), 1.94 (m, 2H), 0.86 (d, 12H).
【0119】
実施例11
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(65%)実施例10の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:209℃
δ (DMSO-D6): 12.81 (BS, 1H), 10.89 (S, 1H), 8.80 (S, 2H), 7.58 (D, 2H), 7.48 (D, 1H), 7.28 (D, 2H), 3.76 (M, 1H), 2.97 (M, 1H), 2.74 (M, 1H), 2.44 (D, 4H), 1.67 (M, 1H), 0.80 (D, 12H).
【0120】
実施例12
メチル(2S)−2−({[ベンジル(エチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物を、実施例6の化合物およびベンジルエチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 8.80 (s, 2H), 7.79 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.24 (m, 7H), 3.89 (s, 2H), 3.81 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 2.97 (m, 1H), 2.79 (m, 3H), 0.80 (t, 3H).
【0121】
実施例13
(2S)−2−{[(ベンジルエチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(94%)を実施例12の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:190℃
δ (DMSO-d6): 12.82 (bs, 1H), 10.91 (s, 1H), 8.81 (s, 2H), 7.81 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.26 (m, 7H), 3.90 (s, 2H), 3.83 (m, 1H), 2.97 (m, 1H), 2.80 (m, 3H), 0.803 (t, 3H).
【0122】
実施例14
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびジペンチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.50 (s, 2H), 8.10 (s, 1H), 7.55 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 5.05 (d, 1H), 4.19 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.20 (m, 2H), 3.05 (m, 4H), 1.45 (m, 4H), 1.25 (m, 4H), 0.90 (m, 6H).
【0123】
実施例15
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(89%)を実施例14の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:167℃
δ (DMSO-d6): 12.78 (bs, 1H), 10.88 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.55 (m, 3H), 7.28 (d, 2H), 3.72 (m, 1H), 2.96 (m, 1H), 2.73 (m, 5H), 1.28 (m, 8H), 0.85 (m, 6H).
【0124】
実施例16
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびN−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−N−イソブチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.55 (s, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 6.65 (m, 3H), 4.90 (d, 1H), 4.20 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.20 (m, 4H), 2.83 (m, 4H), 1.87 (m, 1H), 0.90 (d, 6H).
【0125】
実施例17
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
表題化合物(85%)実施例16の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:192℃
δ (DMSO-d6): 12.82 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.58 (d, 2H), 7.27 (d, 2H), 6.86 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.68 (d, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.01 (m, 3H), 2.73 (m, 3H), 2.57 (m, 2H), 1.70 (m, 1H), 0.76 (d, 6H).
【0126】
実施例18
メチル(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびN,N−ビス(チエン−2−イルメチル)アミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.52 (s, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.45 (d, 2H), 7.30 (dd, 2H), 7.07 (d, 2H), 6.99 (m, 4H), 5.43 (d, 1H), 4.39 (d, 4H), 4.28 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.07 (m, 2H).
【0127】
実施例19
(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(89%)を実施例18の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
δ (DMSO-d6): 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 8.04 (d, 1H), 7.56 (d, 2H), 7.47 (dd, 2H), 7.20 (d, 2H), 6.95 (m, 2H), 6.86 (d, 2H), 4.06 (dd, 4H), 3.86 (m, 1H), 2.88 (m, 2H).
【0128】
実施例20
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびN−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルエチル)アミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.52 (s, 2H), 8.49 (d, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.63 (ddd, 1H), 7.51 (d, 2H), 7.17 (m, 4H), 5.46 (d, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.46 (m, 2H), 3.03 (m, 4H), 2.64 (s, 3H).
【0129】
実施例21
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
表題化合物(70%)を実施例20の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
δ (DMSO-d6): 10.89 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 8.50 (d, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.57 (d, 2H), 7.26 (m, 4H), 3.79 (m, 1H), 3.39 (m, 2H), 2.77 (m, 4H), 2.46 (s, 3H).
【0130】
実施例22
メチル(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびシクロヘキシルメチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.56 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 4.98 (d, 1H), 4.14 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.53 (m, 1H), 3.06 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 1.71 (m, 5H), 1.31 (m, 5H).
【0131】
実施例23
(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(91%)を実施例22の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:196℃
δ (DMSO-d6): 12.59 (bs, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.66 (s, 2H), 7.45 (m, 3H), 7.12 (d, 2H), 3.54 (m, 1H), 3.19 (m, 1H), 2.69 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.43 (m, 5H), 1.06 (m, 5H).
【0132】
実施例24
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
表題化合物を実施例6の化合物およびN−(3−メチルブチル)−N−(チエン−2−イルメチル)アミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3-d6): 8.55 (s, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.14 (d, 2H), 6.97 (m, 2H), 5.12 (d, 1H), 4.44 (s, 2H), 4.21 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.06 (m, 4H), 1.42 (m, 3H), 0.88 (m, 6H).
【0133】
実施例25
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
表題化合物(95%)を実施例24の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:187℃
δ (DMSO-d6): 12.83 (bs, 1H), 10.91 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.47 (m, 1H), 7.28 (d, 2H), 6.95 (m, 2H), 4.10 (s, 2H), 3.81 (m, 1H), 2.99 (m, 1H), 2.72 (m, 3H), 1.15 (m, 1H), 0.84 (m, 2H), 0.71 (d, 6H).
【0134】
実施例26
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
ジオキサン(3ml)中の製造2(0.25g、0.75mmol)およびピペリジン(0.64g、7.5mmol)の混合物を環流温度で20時間加熱した。溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル中に溶解し、塩酸2N(10ml)および塩水(10ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた粗油状物(0.17g、60%)を、さらに精製することなく次の段階で使用した。
【0135】
メタノール(7ml)中の上記粗生成物(0.17g、0.45mmol)の溶液に、亜鉛粉末(0.29g、4.5mmol)および塩化アンモニウム(0.36g、6.7mmol)を少しずつ加えた。次いで、水(3.5ml)を滴下し、緩やかな発熱反応が収まった後、溶液を1時間室温にて撹拌した。該混合物を濾過し、濾液を真空下にて黄色い沈殿が表れるまで濃縮した。沈殿を濾取し、メチル(2S)−3−(4−アミノフェニル)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート(0.13g、87%)を黄色固体として得た。
【0136】
塩化メチレン(1ml)中の3,5−ジクロロイソニコチノイルクロリド(0.12g、0.58mmol)溶液を、塩化メチレン(5ml)中の(2S)−3−(4−アミノフェニル)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート(0.133g、0.4mmol)およびN−メチルモルホリン(0.07g、0.72mmol)の撹拌溶液に、0℃にて滴下して加えた。該反応混合物を室温まで暖め、一晩撹拌した。該反応混合物を塩化メチレンで希釈し、塩酸1N(10ml)および塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル、3:1)で精製し、表題化合物(0.06g、28%)を白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.59 (s, 2H), 7.8 (s, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 5.10 (d, 1H), 4.22 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.05 (m, 6H), 1.50 (m, 6H).
【0137】
実施例27
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
表題化合物(81%)を実施例26の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:208℃
δ (DMSO-d6): 12.82 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.79 (s, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.30 (d, 2H), 3.74 (m, 1H), 2.98 (m, 1H), 2.67 (m, 5H), 1.26 (m, 6H).
【0138】
実施例28
メチル(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物を製造2の化合物およびアゼパンから実施例26の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.55 (s, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.55 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 5.05 (d, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.18 (m, 4H), 3.10 (m, 2H), 1.60 (m, 8H).
【0139】
実施例29
(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(93%)を実施例の化合物28から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:185℃
δ (DMSO-d6): 12.80 (bs, 1H), 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.58 (m, 3H), 7.29 (d, 2H), 3.78 (m, 1H), 2.81 (m, 6H), 1.42 (m, 8H).
【0140】
実施例30
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
表題化合物を製造2の化合物およびモルホリンから、実施例26の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.80 (s, 1H), 8.62 (s, 2H), 8.01 (d, 1H), 7.40 (d, 2H), 7.10 (d, 2H), 3.75 (m, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.25 (m, 4H), 2.80 (m, 1H), 2.50 (m, 5H).
【0141】
実施例31
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
表題化合物(83%)を実施例30の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.: 152℃
δ (DMSO-d6): 12.90 (bs, 1H), 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.96 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.30 (d, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.27 (m, 4H), 3.01 (m, 1H), 2.70 (m, 5H).
【0142】
実施例32
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
表題化合物を製造2の化合物およびチオモルホリンから、実施例26の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 8.15 (d, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.24 (d, 2H), 3.85 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.05 (m, 6H), 2.50 (m, 4H).
【0143】
実施例33
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
表題化合物(58%)を実施例32の化合物から実施例5と同じ方法の加水分解により製造した。
m.p.:173℃
δ (DMSO-d6): 12.91 (bs, 1H), 10.91 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.93 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.29 (d, 2H), 3.76 (m, 1H), 3.06 (m, 6H), 2.45 (m, 4H).
【0144】
実施例34
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
ピリジン(20ml)中のジメチルスルファモイルクロリド(4.07g、28.34mmol)溶液に、窒素雰囲気下でピリジン(20ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート(2.29g、7.08mmol)を0℃にて滴下し、加えた。該混合物を室温にて16時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル中に溶解し、塩酸0.5N(200ml)および塩水(200ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)で精製し、表題化合物(0.9g、38%)を白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.30 (s, 1H), 8.79 (d, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.26 (dd, 4H), 4.92 (d, 2H), 4.28 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.13 (m, 2H), 2.70 (s, 6H).
【0145】
実施例35
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
テトラヒドロフラン(2ml)中の上記固体(0.09g、0.21mmol)の溶液に、NaOH2N(2ml)を加え、室温にて2時間撹拌した。有機溶媒を減圧条件下で除去し、得られた水性溶液をクエン酸でpH2まで酸性化した。沈殿を濾取し、表題化合物(0.05g、56%)を白色固体として得た。
m.p.:202℃
δ (DMSO-d6): 12.88 (bs, 1H), 9.44 (s, 1H), 8.79 (d, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.71 (m, 2H), 7.40 (d, 2H), 7.23 (d, 2H), 3.87 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.82 (m, 1H), 2.40 (s, 6H).
【0146】
実施例36
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
表題化合物を実施例34の化合物からおよびジイソブチルアミンから、実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.30 (s, 1H), 8.78 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.25 (dd, 4H), 4.78 (d, 1H), 4.27 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.13 (m, 2H), 2.86 (d, 4H), 1.88 (m, 2H), 0.91 (d, 12H).
【0147】
実施例37
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(93%)を実施例36の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:88℃
δ (DMSO-d6): 12.82 (bs, 1H), 9.44 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.23 (d, 2H), 3.92 (m, 1H), 3.04 (m, 2H), 2.75 (m, 4H), 1.72 (m, 2H), 0.78 (d, 12H).
【0148】
実施例38
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物を実施例46の化合物およびジイソブチルアミンから実施例8の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.17 (s, 1H), 8.65 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.68 (m, 3H), 7.19 (m, 4H), 4.91 (bs, 1H), 4.25 (bs, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.09 (m, 2H), 2.88 (d, 4H), 1.91 (m, 2H), 0.90 (d, 12H).
【0149】
実施例39
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(79%)を実施例38の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
δ (DMSO-d6): 9.34 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.83 (d, 2H), 7.47 (d, 1H), 7.28 (m, 3H), 3.80 (m, 1H), 2.87 (m, 2H), 1.69 (m, 2H), 0.77 (d, 12H).
【0150】
実施例40
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
テトラヒドロフラン(14ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリド(0.79g、1.97mmol)および2,6−ジメチルピペリジン−1−スルホニルクロリド(0.38g、1.79mmol)( J. A. Kloek and K. L. Leschinsky J. Org. Chem. 1976, 41, 4028に記載の通りに製造)の溶液に、トリエチルアミン(0.4g、3.94mmol)を窒素雰囲気下で加えた。該混合物を16時間還流した。溶媒を除去し、粗生成物をジクロロメタン中に溶解し、クエン酸5%溶液(100ml)および塩水(100ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:2)で精製し、表題化合物(0.27g、28%)を白色固体として得た。
δ (CDCl3): 7.55 (d, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (m, 3H), 7.20 (d, 2H), 4.75 (d, 1H), 4.00 (m, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.08 (m, 2H), 1.48 (m, 6H), 1.29 (d, 6H).
【0151】
実施例41
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(95%)を実施例40の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:159℃
δ (DMSO-d6): 12.74 (bs, 1H), 10.69 (s, 1H), 7.53 (m, 6H), 7.23 (d, 2H), 3.77 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 2.85 (m, 2H), 1.35 (m, 6H), 1.17 (d, 6H).
【0152】
実施例42
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびジイソプロピルアミンから、実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.55 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 5.01 (d, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.59 (m, 2H), 3.11 (d, 2H), 1.23 (dd, 12H).
【0153】
実施例43
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(70%)を実施例34の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:151℃
δ (DMSO-d6): 12.70 (bs, 1H), 10.88 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.56 (d, 2H), 7.40 (bs, 1H), 7.25 (d, 2H), 3.66 (m, 1H), 3.44 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 1.11 (d, 6H), 1.01 (d, 6H).
【0154】
実施例44
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよび2,6−ジメチルピペリジンから、実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.56 (s, 2H), 7.83 (s, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 5.00 (d, 1H), 4.02 (m, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.07 (m, 2H), 1.47 (m, 6H), 1.29 (d, 6H).
【0155】
実施例45
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
表題化合物(64%)を実施例34の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:162℃
δ (DMSO-d6): 12.72 (bs, 1H), 10.88 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.56 (d, 2H), 7.36 (bs, 1H), 7.26 (d, 2H), 3.74 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 2.86 (m, 2H), 1.35 (m, 6H), 1.15 (d, 6H).
【0156】
実施例46
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネートから実施例4の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 9.37 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.84 (d, 2H), 7.28 (m, 3H), 3.95 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 2.90 (m, 2H), 2.42 (s, 6H).
【0157】
実施例47
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(51%)を実施例46の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:211℃
δ (DMSO-d6): 12.72 (bs, 1H), 10.88 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.56 (d, 2H), 7.36 (bs, 1H), 7.26 (d, 2H), 3.74 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 2.86 (m, 2H), 1.35 (m, 6H), 1.15 (d, 6H).
【0158】
実施例48
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびジイソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 7.58 (d, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.35 (m, 3H), 7.19 (d, 2H), 4.74 (d, 1H), 4.17 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.59 (m, 2H), 3.08 (d, 2H), 1.23 (dd, 12H).
【0159】
実施例49
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(77%)を実施例48の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:168℃
δ (DMSO-d6): 12.65 (bs, 1H), 10.68 (s, 1H), 7.56 (m, 5H), 7.32 (bs, 1H), 7.22 (s, 2H), 3.64 (m, 1H), 3.43 (m, 2H), 2.86 (m, 2H), 1.11 (d, 6H), 1.01 (d, 6H).
【0160】
実施例50
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびシクロヘキシル(イソプロピル)アミンから、実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.56 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.55 (d, 2H), 7.19 (d, 2H), 4.94 (d, 1H), 4.14 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 3.08 (m, 2H), 1.69 (m, 6H), 1.24 (m, 10H).
【0161】
実施例51
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(85%)を実施例50の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:162℃
δ (DMSO-d6): 10.86 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.55 (d, 2H), 7.24 (d, 2H), 7.10 (bs, 1H), 3.45 (m, 1H), 2.87 (m, 4H), 3.08 (m, 2H), 1.58 (m, 6H), 1.11 (m, 10H).
【0162】
実施例52
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネートおよびジイソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.29 (s, 1H), 8.78 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.43 (d, 2H), 7.22 (m, 4H), 4.81 (d, 1H), 4.21 (m, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 3.13 (d, 2H), 1.27 (d, 6H), 1.24 (d, 6H).
【0163】
実施例53
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(70%)を実施例52の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:112℃
δ (DMSO-d6): 9.44 (s, 1H), 8.79 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.36 (d, 2H), 7.22 (d, 2H), 3.74 (m, 1H), 3.46 (m, 2H), 2.96 (m, 2H), 1.14 (d, 6H), 1.04 (d, 6H).
【0164】
実施例54
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネートおよびジイソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.20 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.24 (d, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.19 (d, 4H), 4.78 (d, 1H), 4.19 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.63 (m, 2H), 3.09 (d, 2H), 1.27 (d, 6H), 1.23 (d, 6H).
【0165】
実施例55
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(64%)を実施例54の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:195℃
δ (DMSO-d6): 12.70 (bs, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.80 (d, 2H), 7.49 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.22 (d, 2H), 3.70 (m, 1H), 3.46 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 1.12 (d, 6H), 1.02 (d, 6H).
【0166】
実施例56
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネートおよび2,6−ジメチルピペリジンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 9.34 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.69 (d, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.79 (m, 3H), 7.30 (d, 1H), 7.20 (d, 2H), 3.77 (m, 3H), 3.61 (s, 3H), 2.85 (m, 2H), 1.36 (m, 6H), 1.16 (d, 6H).
【0167】
実施例57
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(80%)を実施例56の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:204℃
δ (DMSO-d6): 9.32 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.69 (d, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.78 (d, 2H), 7.29 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 3.80 (m, 2H), 3.61 (m, 1H), 2.86 (m, 2H), 1.37 (m, 6H), 1.17 (d, 6H).
【0168】
実施例58
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネートおよび2,6−ジメチルピペリジンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 9.44 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.35 (d, 2H), 7.23 (d, 2H), 3.76 (m, 3H), 3.64 (s, 3H), 2.93 (m, 2H), 1.38 (m, 6H), 1.17 (d, 6H).
【0169】
実施例59
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(76%)を実施例58の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:151℃
δ (DMSO-d6): 9.44 (s, 1H), 8.79 (d, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.36 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 3.74 (m, 3H), 2.92 (m, 2H), 1.37 (m, 6H), 1.18 (d, 6H).
【0170】
実施例60
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−ベンジル−N−イソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 7.57 (d, 2H), 7.34 (m, 9H), 7.13 (d, 2H), 4.72 (d, 1H), 4.22 (s, 2H), 4.11 (m, 1H), 3.94 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.99 (m, 2H), 1.15 (d, 3H), 1.12 (d, 3H).
【0171】
実施例61
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(93%)を実施例60の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:159℃
δ (DMSO-d6): 10.68 (s, 1H), 7.54 (m, 6H), 7.26 (m, 8H), 4.06 (m, 2H), 3.72 (m, 2H), 2.89 (m, 2H), 0.95 (d, 3H), 0.98 (d, 3H).
【0172】
実施例62
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−ベンジル−N−イソプロピルアミンから、実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.56 (s, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.33 (m, 5H), 7.12 (d, 2H), 4.96 (d, 1H), 4.23 (s, 2H), 4.11 (m, 1H), 3.94 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.00 (m, 2H), 1.14 (d, 3H), 1.12 (d, 3H).
【0173】
実施例63
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(84%)を実施例62の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:182℃
δ (DMSO-d6): 12.82 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.57 (m, 3H), 7.27 (m, 8H), 4.02 (m, 2H), 3.69 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 0.94 (d, 3H), 0.87 (d, 3H).
【0174】
実施例64
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−(チエン−2−イルメチル)プロパン−2−アミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.52 (s, 2H), 8.22 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.11 (d, 2H), 6.95 (m, 2H), 5.18 (d, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.11 (m, 1H), 3.90 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.01 (m, 2H), 1.25 (d, 6H).
【0175】
実施例65
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(98%)を実施例64の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
δ (DMSO-d6): 12.75 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.69 (d, 1H), 7.59 (d, 2H), 7.50 (d, 2H), 7.40 (d, 1H), 7.24 (d, 2H), 6.98 (m, 1H), 6.93 (m, 1H), 4.22 (s, 2H), 3.76 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 2.93 ( m, 1H), 2.78 (m, 1H), 1.01 (d, 3H), 0.90 (d, 3H).
【0176】
実施例66
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−(チエン−2−イルメチル)プロパン−2−アミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 7.56 (d, 2H), 7.35 (m, 5H), 7.12 (d, 2H), 6.97 (m, 2H), 4.78 (d, 1H), 1.48 (s, 2H), 4.08 (m, 1H), 3.90 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.00 (m, 2H), 1.24 (d, 6H), 1.18 (d, 6H).
【0177】
実施例67
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(72%)を実施例66の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:122℃
δ (DMSO-d6): 10.69 (s, 1H), 7.54 (m, 6H), 7.41 (d, 1H), 7.21 (d, 2H), 6.95 (d, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.69 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 1.01 (d, 6H), 0.92 (d, 6H).
【0178】
実施例68
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−イソブチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]アミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.60 (s, 2H), 7.57 (d, 2H), 7.35 (m, 5H), 7.20 (d, 2H), 5.02 (m, 1H), 4.73 (d, 1H), 4.25 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.10 (m, 2H), 2.77 (d, 2H), 2.07 (m, 1H), 1.61 (d, 3H), 0.76 (d, 3H), 0.63 (d, 3H).
【0179】
実施例69
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
表題化合物(70%)を実施例68の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:182℃
δ (DMSO-d6): 12.81 (bs, 1H), 10.88 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.55 (d, 2H), 7.29 (m, 8H), 4.83 (d, 1H), 3.81 (m, 1H), 2.87 (m, 2H), 2.38 (d, 2H), 1.56 (m, 1H), 1.33 (d, 3H), 0.53 (d, 3H), 0.39 (d, 3H).
【0180】
実施例70
メチル(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−シクロペンチル−N−イソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.92 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.88 (d, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.27 (d, 2H), 3.73 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.40 (m, 2H), 2.90 (m, 2H), 1.60 (m, 5H), 1.31 (m, 3H), 1.10 (d, 3H), 1.00 (d, 3H).
【0181】
実施例71
(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(55%)を実施例70の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:157℃
δ (DMSO-d6): 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.58 (m, 3H), 7.27 (d, 2H), 3.63 (m, 1H), 3.42 (m, 2H), 2.85 (m, 2H), 1.56 (m, 5H), 1.31 (m, 3H), 1.10 (d, 3H), 0.97 (d, 3H).
【0182】
実施例72
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−イソブチル−N−イソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.90 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.80 (d, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.58 (m, 1H), 2.90 (m, 4H), 1.80 (m, 1H), 1.00 (d, 3H), 0.90 (d, 3H), 0.78 (d, 6H).
【0183】
実施例73
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
表題化合物(91%)を実施例72の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:>300℃
δ (DMSO-d6): 9.43 (s, 1H), 8.79 (d, 1H), 8.16 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.25 (dd, 5H), 3.66 (m, 1H), 3.51 (m, 1H), 3.35 (m, 1H), 2.95 (m, 3H), 1.61 (m, 6H), 1.12 (m, 10H).
【0184】
実施例74
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネートおよびN−シクロヘキシル−N−イソプロピルアミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 9.30 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.23 (m, 5H), 4.68 (d, 1H), 4.22 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.70 (m, 1H), 3.10 (m, 3H), 1.70 (m, 6H), 1.20 (m, 10H).
【0185】
実施例75
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
表題化合物(81%)を実施例74の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:138℃
δ (DMSO-d6): 10.92 (s, 1H), 8.80 (s, 2H), 7.58 (m, 3H), 7.27 (d, 2H), 3.69 (m, 1H), 3.57 (m, 1H), 2.86 (m, 4H), 1.79 (m, 1H), 1.00 (d, 3H), 0.88 (d, 3H), 0.77 (d, 6H).
【0186】
実施例76
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよびN−イソブチル−N−[(1R)−1−フェニルエチル]アミンから実施例40の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (CDCl3): 8.55 (s, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.30 (m, 5H), 7.10 (d, 2H), 5.10 (d, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.10 (m, 2H), 2.80 (m, 2H), 1.30 (m, 3H), 0.90 (m, 1H), 0.70 (d, 3H), 0.60 (d, 3H).
【0187】
実施例77
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
表題化合物(76%)を実施例76の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:171℃
δ (DMSO-d6): 8.79 (s, 2H), 7.58 (d, 2H), 7.43 (bs, 1H), 7.29 (m, 7H), 4.80 (m, 1H), 3.79 (m, 1H), 2.96 (m, 2H), 2.54 (m, 2H), 1.43 (m, 4H), 0.56 (d, 3H), 0.0.42 (d, 3H).
【0188】
実施例78
メチル(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
塩化メチレン(2ml)中のメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリド(0.45g、1.24mmol)の溶液に、クロロスルホン酸(0.14g、1.24mmol)を0℃にてトリエチルアミン(0.25g、2.48mmol)の存在下において滴下し、加えた。添加が完了した後、該反応混合物を室温に到達させ、さらに2時間撹拌した。溶媒を減圧条件下で除去し、粗生成物をベンゼン(2ml)中に溶解し、PClを加え、該混合物を環流温度で1時間加熱した。溶媒を減圧条件下で再び除去し、得られた粗生成物をエチルエーテルで処理した。固体を濾過により分離し、得られた粗油状物をさらに精製することなく次の段階に使用した。
【0189】
テトラヒドロフラン(10ml)中のN−メチルアニリン(0.133g、1.24mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.5g、4.96mmol)の存在下で、粗スルファモイルクロリドを0℃にて加え、該混合物をこの温度にて2時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル中に溶解し、塩化アンモニウム0.5M(50ml)および塩水(50ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残さをフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:2)で精製し、表題化合物(0.08g、14%)を白色固体として得た。
δ (CDCl3): 7.59 (d, 2H), 7.32 (m, 9H), 7.14 (d, 2H), 4.94 (d, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.03 (m, 2H).
【0190】
実施例79
(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(89%)を実施例78の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:117℃
δ (DMSO-d6): 12.85 (bs, 1H), 10.73 (s, 1H), 7.56 (m, 5H), 7.25 (m, 6H), 7.07 (d, 2H), 3.79 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.86 (m, 2H).
【0191】
実施例80
メチル(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
表題化合物をメチル(2S)−2−アミノ−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネートヒドロクロリドおよび2−(フェニルスルホニル)アニリンから、実施例78の記載と同じ手順にしたがって、白色固体として得た。
δ (DMSO-d6): 10.85 (s, 1H), 8.98 (m, 2H), 8.88 (s, 2H), 7.97 (m, 3H), 7.75 (m, 3H), 7.41 (m, 3H), 7.25 (m, 2H), 7.02 (d, 2H), 4.02 (m, 1H), 3.52 (s, 3H), 3.10 (m, 2H).
【0192】
実施例81
(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
表題化合物(83%)を実施例80の化合物から実施例35と同じ方法の加水分解により、製造した。
m.p.:206℃
δ (DMSO-d6): 10.81 (s, 1H), 8.88 (m, 4H), 7.96 (m, 3H), 7.77 (m, 3H), 7.38 (m, 3H), 7.23 (m, 2H), 7.03 (d, 2H), 4.04 (m, 1H), 2.81 (m, 2H).
【0193】
以下の実施例は本発明に記載の医薬組成物およびそれらの製造の手順を説明する。
【0194】
実施例82
医薬組成物の製造:錠剤
【表1】

【0195】
混合機を使用して、15gの本発明の化合物を、340.8gのラクトースおよび85.2gの微結晶セルロースと、混合した。該混合物を、ローラーコンパクターを使用した圧縮成型に付し、フレーク状の圧縮された物質を得た。フレーク状の圧縮された物質を、ハンマーミルを使用して粉砕し、該粉砕された物質を、20メッシュスクリーンを通してふるい分けた。4.5g分の軽質無水ケイ素および4.5gのステアリン酸マグネシウムを、ふるい分けられた物質に加え、混合した。該混合産物を、直径7.5mmの臼/杵を装備した錠剤製造器に入れ、そして各々150mgの重量を有する3,000個の錠剤を得た。
【0196】
実施例83
医薬組成物の製造:被覆錠剤
【表2】

【0197】
流動床造粒機を使用して、15gの本発明の化合物を、285.6gのラクトースおよび122.4gのコーンスターチと、混合した。別に、22.5gのポリビニルピロリドンを127.5gの水に溶解して結合溶液を用意した。流動床造粒機を使用して、該結合溶液を上記混合物に吹きかけ、顆粒を得た。4.5g分のステアリン酸マグネシウムを得られた顆粒に加え、混合した。得られた混合物を、直径6.5mmの両凹面の臼/杵を装備した錠剤製造器に入れ、そして各々150mgの重量を有する3,000個の錠剤を得た。
【0198】
別に、被覆溶液を、6.9gのヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、1.2gのポリエチレングリコール6000、3.3gのチタンジオキシドおよび2.1gの精製タルクを72.6gの水中に、懸濁することにより用意した。ハイコーティッドを使用して、上記で製造した3、000個の錠を被覆溶液でコーティングすることで、各々154.5mgの重量を有するフィルムコーティング錠剤を得た。
【0199】
実施例84
医薬組成物の製造:液体吸入剤
【表3】

【0200】
40mg分の本発明の化合物を90mlの生理食塩水中に溶解し、溶液を全体積が100mlとなるように同じ生理食塩水で調節し、1ml分を1ml容量アンプルに分注し、次いで、115℃にて30分殺菌し、液体吸入剤を得た。
【0201】
実施例85
医薬組成物の製造:粉体吸入剤
【表4】

【0202】
20g分の本発明の化合物を、400gのラクトースと均一に混合し、200mg分の混合物を、粉末吸入剤を製造するための専用の粉末吸入器に充填した。
【0203】
実施例86
医薬組成物の製造:吸入エアロゾル
【表5】

【0204】
有効成分濃縮物を、0.0480gの本発明の化合物を2.0160gのエチルアルコール中に溶解して、製造する。濃縮物を適当な充填機に加える。有効成分濃縮物をエアロゾル容器に分配し、容器の頭部空間には窒素またはHFC−134A蒸気をパージし(パージ材料は1ppMより多い酸素を含むべきではない)、そしてバルブで密閉する。次いで、11.2344gのHFC−134A高圧ガスを密閉容器に圧縮充填する。
【0205】
実施例87
医薬組成物の製造:ゲル
【表6】

【0206】
実施例88
医薬組成物の製造:ポマード
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中:
GはCOOH基またはテトラゾリル基であり;
R1およびR2は独立して、水素原子およびアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、またはヘテロアリールアルキニル基から選択され;
またはR1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3から14−員単環式または多環式ヘテロ環式環系または5から14−員ヘテロアリール基(該基は1から5個の、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含む)を形成し;
ここで、該アルキル、アルケニル、およびアルキニル基または部分は、非置換であるか、または1から4個の、同一または異なってRaから独立して選択される置換基で置換されており;
そして、該シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は、非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってRbから独立して選択される置換基で置換されており;
R3およびR4は、水素原子および1から6個の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され;
R5は、6から14−員単環式または多環式アリール基および窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む、5から14−員単環式または多環式ヘテロアリール基からなる群から選択され;
ここで、該アリールおよびヘテロアリール基および部分は、非置換であるかまたは、1から4つの、同一または異なってRbから独立して選択される置換基で置換されており;
R6は、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、−Ra、−CF、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択される基であり;
nは0から3の整数であり;
Raは、アルキル、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、Ra、または−CFから選択される基であり;
ここで、2個以上のRc基が存在するとき、これらは同一または異なっていてもよく;
Rbは、−OH、−ORd、−NO、ハロゲン、−S(O)Rd、−S(O)Rd、−SRd、−S(O)ORd、−S(O)NRdRd、−S(O)NRdRd、−NRdRd、−O(CRdRd)mNRdRd、−C(O)Rd、−CORd、−CO(CRdRd)mCONRdRd、−OC(O)Rd、−CN、−C(O)NRdRd、−NRdC(O)Rd、−OC(O)NRdRd、−NRdC(O)ORd、−NRdC(O)NRdRd、−CRd(N−ORd)、−CFH、−CFH、Ra、−CF、アルキル、アルケニル、C2−4アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから選択される基であり;
ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってRaから選択される置換基により置換されており;
L1は直接結合であるかまたは、−N(Rc)−、−O−、−N(Rc)CO−、−CON(Rc)−、−O(CO)N(Rc)−および−N(Rc)(CO)O−からなる群から選択される基であり;
Rcは水素原子または1から4個の炭素原子を有するアルキル基であり;
Rdは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、またはヘテロアリールアルキニルであり;
ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基は非置換であるかまたは、1から4個の、同一または異なってReから選択される置換基により置換されており;
Reは、アルキル、−OH、−ORc、−NO、ハロゲン、−S(O)Rc、−S(O)Rc、−SRc、−S(O)ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)NRcRc、−NRcRc、−O(CRcRc)mNRcRc、−C(O)Rc、−CORc、−CO(CRcRc)mCONRcRc、−OC(O)Rc、−CN、−C(O)NRcRc、−NRcC(O)Rc、−OC(O)NRcRc、−NRcC(O)ORc、−NRcC(O)NRcRc、−CRC(N−ORc)、−CFH、−CFH、−Ra、または−CFから選択される基であり;
ここで、2個以上のRc基が存在するとき、これらは同一または異なっていてもよい;〕
の化合物、およびそのいずれかの薬学的に許容される塩、ならびに、Gがカルボキシル基であるとき、該カルボキシル基の任意のアルコールでのエステル化により得られるいずれかの化合物、およびそのいずれかの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
GがCOOH基である、および、COOH基のアルコールでのエステル化により得られるいずれかの化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R3およびR4が水素原子である、請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
R1およびR2が独立して、水素原子およびアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル基から選択され、ここで、該アルキル、アルケニル、およびアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基または部分は非置換であるかまたは、置換されている;
またはR1およびR2が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5から8−員単環式ヘテロ環式環系(該環系は1から4個の、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含み、そして非置換であるかまたは、置換されている)を形成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R5が6から14−員単環式または多環式アリールおよび1から5個の、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含む、5から14−員単環式または多環式ヘテロアリール基からなる群から選択され、該アリールおよびヘテロアリール基または部分は非置換であるかまたは、置換されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
該アリールまたはヘテロアリール基が非置換であるかまたは、1個以上のハロゲン原子により置換されている、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
L1が−NH−、−O−および−NHCO−から選択される、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R5−L1−が、非置換であるかまたは、置換されている、ベンズアミド、イソニコチンアミド、2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ、2,7−ナフチリジン−1−イルアミノ;2,6−ナフチリジン−1−イルオキシおよび2,7−ナフチリジン−1−イルオキシからなる群から選択される、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
nが0である、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
(2S)−2−{[(tert−ブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−(N−ベンジルアミノスルホニルアミノ)−3−[4−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオネート
(2S)−3−(4−{[1−(2,6−ジクロロフェニル)メタノイル]アミノ}フェニル)−2−(ピペリジン−1−スルホニルアミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(エチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−{[(ベンジルエチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジブチルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]イソブチルアミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ビス(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[メチル(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−{[(シクロヘキシルメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[(3−メチルブチル)(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(ピペリジン−1−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−[(アゼパン−1−イルスルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(モルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[(チオモルホリン−4−イルスルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソブチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(ジイソプロピルアミノ)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−{[(2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)スルホニル]アミノ}−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[ベンジル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[イソプロピル(チエン−2−イルメチル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(2,6−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[シクロペンチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−({[イソブチル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオネート
(2S)−2−({[シクロヘキシル(イソプロピル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−[4−(2,6−ナフチリジン−1−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸
メチル(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオネート
(2S)−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}−2−[({イソブチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ}スルホニル)アミノ]プロピオン酸
メチル(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−2−({[メチル(フェニル)アミノ]スルホニル}アミノ)−3−{4−[(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
メチル(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオネート
(2S)−({[2−(フェニルスルホニル)フェニル]アミノ}スルホニル)アミノ]−3−{4−[(3,5−ジクロロイソニコチノイル)アミノ]フェニル}プロピオン酸
の1個である、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の製造方法であって、該方法が、式(III):
【化2】

〔式中、Rd、R3、R4、R5、R6、L1およびnは請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンと、式(IV):
【化3】

〔式中、R1およびR2は請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
の対応するスルファモイルクロリドを反応させることを含んでなる、方法。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである式(I)の化合物を製造する方法であって、該方法が、式(IIa):
【化4】

〔式中、Rd、R3、R4、R5、R6、L1およびnは請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕のアミンと、式(V)
【化5】

〔式中、R1およびR2は請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンを反応させることを含んでなる、方法。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の製造方法であって、該方法が、式(III):
【化6】

〔式中、R3、R4、R5、R6、Rd、L1およびnは請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンと、式(VII):
【化7】

〔式中、R1およびR2は請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のスルファミドを反応させることを含んでなる、方法。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の製造方法であって、該方法が:
(a)式(III):
【化8】

〔式中、R3、R4、R5、R6、Rd、L1およびnは請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンと、tert−ブタノールおよびクロロスルホニルイソシアネートを反応させ、式(VIII)
【化9】

のスルファミドを得る;そして
(b)式(VIII)のスルファミドと、式(IX)
【化10】

のアルコールを反応させる、
段階を含んでなる、方法。
【請求項15】
請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の製造方法であって、該方法が、式(X):
【化11】

〔式中、Rd、R3、R4、R5、R6、L1およびnは請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンと、式(V)
【化12】

〔式中、R1およびR2は請求項1から10のいずれか1項に定義の通りである〕
のアミンを反応させることを含んでなる、方法。
【請求項16】
請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の、α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善可能な病状の処置用医薬の製造における、使用。
【請求項17】
該医薬が、α4β1および/またはα4β7インテグリンが介在する細胞接着過程の阻害または予防により改善可能な病状の処置用である、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
該医薬が、α4β1および/またはα4β7インテグリンが介在する細胞接着過程の阻害または予防により改善可能な、免疫性または炎症性疾患または障害の予防または処置用である、請求項16または17のいずれかに記載の使用。
【請求項19】
該病状または疾患が、多発性硬化症、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、炎症性肺疾患、リウマチ性関節炎、多発性皮膚筋炎、敗血性関節炎、I型糖尿病、臓器移植後の拒絶、再狭窄、自己骨髄移植後の拒絶、ウィルス感染の炎症性続発症、アトピー性皮膚炎、心筋炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性腸疾患、ある型の毒性および免疫に基づく腎炎、接触性皮膚過敏症、乾癬、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症または脳虚血である、請求項16から18のいずれか1項に記載の使用。
【請求項20】
有効量の請求項1から10のいずれか1項に定義の化合物またはその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体とともに含んでなる、医薬組成物。
【請求項21】
α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善可能な病状を有する対象の処置方法において使用するための、請求項1から10のいずれか1項に定義の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善可能な病状を有する対象の処置法であって、該対象に有効量の請求項1から10のいずれか1項に定義の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項23】
該病状が、α4β1および/またはα4β7インテグリンが介在する細胞接着過程の阻害または予防により改善可能である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
該病状が、α4β1および/またはα4β7インテグリンの拮抗作用により改善可能な、免疫性または炎症性疾患または障害である、請求項22または23のいずれかに記載の、方法。
【請求項25】
病状または疾患が、多発性硬化症、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、炎症性肺疾患、リウマチ性関節炎、多発性皮膚筋炎、敗血性関節炎、I型糖尿病、臓器移植後の拒絶、再狭窄、自己骨髄移植後の拒絶、ウィルス感染の炎症性続発症、アトピー性皮膚炎、心筋炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性腸疾患、特定の型の毒性および免疫に基づく腎炎、接触性皮膚過敏症、乾癬、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症または脳虚血である、請求項22から24のいずれか1項に記載の方法。


【公表番号】特表2006−525271(P2006−525271A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505356(P2006−505356)
【出願日】平成16年5月3日(2004.5.3)
【国際出願番号】PCT/EP2004/004670
【国際公開番号】WO2004/099126
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(598032139)アルミラル プロデスファルマ ソシエダッド アノニマ (69)
【氏名又は名称原語表記】ALMIRALL−PRODESFARMA SOSIEDAD ANONIMA
【Fターム(参考)】