説明

グリシン誘導体及びその用途

【課題】本発明は、優れたアレルギー性皮膚炎の治療又は予防作用を有し、経口投与時の吸収性および生体内での安定性に優れた薬剤、すなわち、経口投与が可能で、かつ優れた治療又は予防効果を、少ない投与量でより長時間持続することができる薬剤を提供することを目的としている。
【解決手段】一般式(I)で表される、グリシン誘導体である化合物又はその薬理学的に許容される塩、前記化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する医薬、並びに前記化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有するアレルギー性皮膚炎の治療又は予防剤を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
1は水素又は炭素数1から5のアルキルを表し、
Xはそれぞれ独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード又は炭素数1から3のアルキルを表し、
Vは−CH=CH−又は−C≡C−を表し、
Zは−CH=又は−N=を表し、
Yは、
(1)−A−B
(ここで、
Aは、−N(R2)−,−S−,−O−,−C(R3)(R4)−又は−C(O)−を表し、
2は水素、炭素数1から3のアルキル、1つのCF3基で置換された炭素数1から3のアルキル、1つのシアノ基で置換された炭素数1から3のアルキル、1つの炭素数1から3のアルコキシ基で置換された炭素数1から3のアルキルを表し、
3は水素又は炭素数1から3のアルキルを表し、
4は水素又は炭素数1から3のアルコキシを表し、
Bは、一般式(II)から(V)のいずれかを表す。
【化2】

(ここでR5,R6,R7,R8はそれぞれ独立して、フルオロ、炭素数1から3のアルキル、炭素数1から3のアルコキシまたは1つの炭素数1から3のアルコキシ基で置換された炭素数1から3のアルキルを表し、
m,n,o,pはそれぞれ独立して0から2の整数を表す。))
(2)一般式(VI)
【化3】

(ここで、
Eは−N(R10)−、−S−、−C(R11)(R12)−又は−C(O)−を表し、
9はそれぞれ独立して炭素数1から3のアルキルを表し、
10は−CH2−C(O)−R13又は1つのCF3基で置換された炭素数1から3のアルキルを表し、
11は水素又は炭素数1から3のアルキルを表し、
12は水素、ヒドロキシ又は炭素数1から3のアルコキシを表し、
13は、炭素数1から3のアルキル、−NH2、−N(炭素数1から3のアルキル)2、ヒドロキシ又は炭素数1から3のアルコキシを表し、
qは0から2の整数を表す。)
(3)一般式(VII)
【化4】

(ここで、
Gは−C(O)−、−N(R15)−又は一般式(VIII)
【化5】

を表し、
14はヒドロキシ、炭素数1から3のアルコキシ、1つの炭素数1から3のアルコキシ基で置換された炭素数2から3のアルコキシ又はシアノを表し、
15は水素、炭素数1から3のアルキル、ピリジル又はピリミジルを表し、
(4)一般式(IX)
【化6】

(ここで、
16は1つの炭素数1から3のアルコキシ基で置換された炭素数2から3のアルコキシ、シアノ、−O−CH2−C(O)−R17又は−C(O)−NH2を表し、
17はヒドロキシ、炭素数1から3のアルコキシ、−NH2、−N(炭素数1から3のアルキル)2を表す。)
(5)一般式(X)
【化7】

(ここで、
18,R19はそれぞれ独立して、水素、炭素数1から3のアルキル又はピリジルを表し、あるいはR18とR19が一緒になって3から6員環を形成してもよく、
20は水素又は炭素数1から3のアルキルを表し、
21は水素又は炭素数1から4のアルキルを表し、
r、sはそれぞれ独立して0から2の整数を表す。)又は、
(6)一般式(XI)
【化8】

(ここで、
22、R23はそれぞれ独立して水素、炭素数1から3のアルキル又は1つの炭素数1から3のアルコキシ基で置換された炭素数1から3のアルキルを表し、
24は水素、シアノ、シアノメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル又はメトキシエチルを表す。)
を表す。]
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
一般式(I)において、
Xがクロロであり、
Zが−CH=であり、
Yが前記(1)、(2)、(3)、(4)あるいは(6)で示される場合、Vがトランス型の−CH=CH−である、
請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
一般式(I)において、
Yが前記(1)で表される場合、
Aが−N(R2)−又は−O−であり、
2が炭素数1から3のアルキルであり、
Bが一般式(II)、(III)又は(IV)で表される構造
(ここで、Bが一般式(II)で表される場合、mは1であり、
5がフルオロ、メトキシ、メトキシメチルであり、
Bが一般式(III)で表される場合、nは0であり、
Bが一般式(IV)で表される場合、oは0である。)であり、
Yが前記(2)で表される場合、
Eが−N(R10)−又は−C(R11)(R12)−であり、
10が−CH2−C(O)−R13又は4,4,4−トリフルオロブチルであり、
11がメチルであり、
12がメトキシであり、
13がメチル、−NH2、ヒドロキシ又はジメチルアミノであり、
qが0であり、
Yが前記(3)で表される場合、
Gが−C(O)−又は−N(R15)−であり、
14がメトキシ、メトキシエトキシ又はシアノであり、
15がピリミジルであり、
Yが前記(4)で表される場合、
16がメトキシエトキシ又はシアノであり、
Yが前記(5)で表される場合、
Vがトランス型の−CH=CH−であり、
rが0または1であり、
sが0または1であり、
18が水素又はメチルであり、
19が水素、メチル、エチル又はピリジルであり、
20が水素、メチル又はエチルであり、
21がメチルであり、
Yが前記(6)で表される場合、
22,R23がそれぞれ独立して水素、メチル又はメトキシメチルであり、
24が水素、シアノ、シアノメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル又はメトキシエチルである、
請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
一般式(I)において、
Yが前記(1)で表される場合、
Aが−N(CH3)−であり、
Bが一般式(XII)、(XIII)又は(XIV)で表される構造であり
【化9】

Yが前記(2)で表される場合、
Eが−N(R10)−であり、
10が4,4,4−トリフルオロブチルであり、
Yが前記(3)で表される場合、
Gが−C(O)−であり、
Yが前記(5)で表される場合、
rが0であり、
sが1であり、
20が水素であり、
Yが前記(6)で表される場合、
22,R23がそれぞれメチルであり、
24が水素、シアノメチル、ヒドロキシエチル又はメトキシエチルである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する医薬。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有するアレルギー性皮膚炎の治療又は予防剤。

【公開番号】特開2008−1635(P2008−1635A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−172625(P2006−172625)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】