説明

スフィンゴシン−1−ホスフェート受容体作働薬および拮抗薬化合物

本発明は、S1P受容体ファミリーの個々の受容体のうちの1以上の作働薬または拮抗薬である新規な強力かつ選択的な薬剤に関するものである。本発明の化合物は、S1P受容体ファミリーの個々の受容体の作働作用または拮抗作用に関連する医学的状態を治療するための治療薬として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物
【化147】

[式中、
Dは、H、N(RまたはORであり;
Xは、CH、C(CH)またはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;Rは、水素または直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキルであり;
Aは、H、ヒドロキシ、−CHOH、−CH(OH)CH、−C(O)−OCH、−C(OH)(CH、−O(CH−COOH、−、−C(O)−NR、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(R)、−CH=CH−P(=O)(OR)(OR)、C(O)−NHCH、CN、COORまたは−R−COOHであり、Rは直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレン、(C−C20)シクロアルキルまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
およびRは独立に、水素、CF、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換された(C−C20)アルキル、ヘテロアリール置換された(C−C20)アルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基は、独立に(C−C20)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
は、水素または(C−C20)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRおよびRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは−C(O)−O−(C−C)アルキル−置換されていても良いフェニルであり;
各Rは独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルであり;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは置換されていても良いフェニルであり;
mは1または2であり;
nは1、2または3であり;
tは1、2または3であり;ならびに
uは0、1または2であり;
ただし、AおよびDの両方が同時にHであることはなく;ならびに
当該化合物は、
【化148】

(XはCHまたはNであり;
YはCH、NH、N(CH)、SまたはOである。)
ではない。]。
【請求項2】
Aが、H、−C(O)−OCH、−C(O)−NR、CN、C(O)−NHCH、COOR、−R−COOHまたは置換されていても良いアゼチジニルであり、
が、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレンであり;
およびRが、独立に水素、ハロ、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C10)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C10)アルケニル、アリール置換された(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニル、アリール置換された(C−C10)アルキニル、アリール、アリール置換された(C−C10)アルキル、ヘテロアリール置換された(C−C10)アルキル、アリール置換された(C−C10)アルコキシ、ヘテロアリール置換された(C−C10)アルコキシ、(C−C10)アルキル置換されたアリール、アリールアルキルおよびアリール置換されたアリールアルキルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基が、(C−C10)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C10)アルコキシまたはCNで置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
が、水素または(C−C10)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRおよびR中のアルキル、アルケニルおよびアルキニル基がオキソまたはハロで置換されていても良い請求項1の化合物。
【請求項3】
化合物が、式Iaの式のものである請求項2に記載の化合物ならびに該化合物の異性体、立体異性体、エステル、プロドラッグおよび製薬上許容される塩
【化149】

[式中、
XはCHであり;
Yは、CHまたはOであり;
Aは、−C(O)−OCH、−COOH、−R−COOH、−C(O)−NHCHまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
は、直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルケニレンまたは直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキニレンであり;
およびRは独立に、水素、ハロ、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C10)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C10)アルケニル、アリール置換された(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニル、アリール置換された(C−C10)アルキニル、アリール、アリール置換された(C−C10)アルキル、ヘテロアリール置換された(C−C10)アルキル、アリール置換された(C−C10)アルコキシ、ヘテロアリール置換された(C−C10)アルコキシ、(C−C10)アルキル置換されたアリール、アリールアルキルおよびアリール置換されたアリールアルキルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基は、(C−C10)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C10)アルコキシまたはCNで置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上は、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていても良く;
は水素または(C−C10)アルキル基であり;
およびRのうちの一つは水素以外であり;
におけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;ならびに
nは1または2である。]。
【請求項4】
YがCHであり;
Aが−CH−COOH、COOHまたは
【化150】

であり;
およびRが独立に、水素、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニルおよびアリール置換された(C−C10)アルキルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基が、(C−C10)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C10)アルコキシまたはシアノで置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素で置き換わっていても良く;
およびRのうちの一つが水素以外である請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
XがCHであり;
YがCHであり;
AがCOOHであり;
が、(C−C10)アルキル、(C−C10)アルケニルまたは(C−C10)アルキニルであり;
がHであり;ならびに
mが1である請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
化合物が
【化151】

である請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Yが、CH、O、SまたはNRであり;Rが、水素または(C−C10)アルキルであり;
Aが、H、−CHOH、−CHOH、−C(O)−OCH、−置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、−CH=CH−O−P(=O)(OR)(OR)またはCNであり;
およびRが独立に、水素、ハロ、直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキル、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C10)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C10)アルケニル、アリール置換された(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニル、アリール置換された(C−C10)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換された(C−C10)アルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、(C−C10)アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、シアノおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基が、独立に直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていても良く;
が水素または(C−C10)アルキル基であり;RおよびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基がオキソまたはハロで置換されていても良く;
が独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルから選択され;
が独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルから選択され;ならびに
uが1または2である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
化合物が式Ibの化合物である請求項1に記載の化合物
【化152】

[式中、
Xは、CHまたはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;
は、水素または(C−C20)アルキルであり;
Aは、−CH−OH、置換されていても良い−CH−P(=(O)(OR)(OR)または置換されていても良い−CH−O−P(=(O)(OR)(OR)であり;
およびRは独立に、水素、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキルおよびアリール置換されたアリールアルキルからなる群から選択され;
前記のR基は、(C−C20)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシまたはシアノで置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上は、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていても良く;Rは、水素または(C−C20)アルキル基であり;ならびに
におけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基はオキソまたはハロで置換されていても良い。]。
【請求項9】
XがCHであり;
YがCHであり;
Aが、−CHOH、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)または置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)であり;
およびRが独立に、水素、ハロ、直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキル、アリール置換された(C−C10)アルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、(C−C10)アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;
前記のRおよびR基が、独立に(C−C10)アルキル、ハロおよび(C−C10)アルコキシから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素で置き換わっていても良く; RおよびRのうちの一つが水素以外であり;ならびに
におけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基がオキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rが独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルから選択され;ならびに
uが1または2である請求項7の化合物。
【請求項10】
Aが、−CHOHまたは置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)であり;
DがNHであり;
およびRが独立に、水素、置換されていても良い(C−C10)アルキルからなる群から選択され;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素で置き換わっていても良く;
およびRのうちの一つが水素以外であり;
mが1であり;ならびに
uが1である請求項9の化合物。
【請求項11】
化合物が
【化153】

である請求項10の化合物。
【請求項12】
下記式
【化154】


の化合物。
【請求項13】
式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物、水和物、代謝物、プロドラッグ、エナンチオマーもしくは立体異性体ならびに製薬上許容される希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物
【化155】

[式中、
Dは、H、N(RまたはORであり;
Xは、CH、C(CH)またはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;Rは、水素または直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキルであり;
Aは、H、ヒドロキシ、−CHOH、−CH(OH)CH、−C(O)−OCH、−C(OH)(CH、−O(CH−COOH、−、−C(O)−NR、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(R)、−CH=CH−P(=O)(OR)(OR)、C(O)−NHCH、CN、COORまたは−R−COOHであり、Rは直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレン、(C−C20)シクロアルキルまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
およびRは独立に、水素、CF、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;前記のRおよびR基は、独立に(C−C20)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
は、水素または(C−C20)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは−C(O)−O−(C−C)アルキル−置換されていても良いフェニルであり;
各Rは独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルであり;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは置換されていても良いフェニルであり;
mは1または2であり;
nは1、2または3であり;
tは1、2または3であり;ならびに
uは0、1または2である。]。
【請求項14】
治療上有効量の1以上の式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物、水和物、代謝物、プロドラッグ、エナンチオマーもしくは立体異性体を、処置を必要とする対象者に対して投与する段階を有する、障害を治療する方法
【化156】

[式中、
Dは、H、N(RまたはORであり;
Xは、CH、C(CH)またはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;Rは、水素または直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキルであり;
Aは、H、ヒドロキシ、−CHOH、−CH(OH)CH、−C(O)−OCH、−C(OH)(CH、−O(CH−COOH、−、−C(O)−NR、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(R)、−CH=CH−P(=O)(OR)(OR)、C(O)−NHCH、CN、COORまたは−R−COOHであり、Rは直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレン、(C−C20)シクロアルキルまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
およびRは独立に、水素、CF、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;前記のRおよびR基は、独立に(C−C20)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
は、水素または(C−C20)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは−C(O)−O−(C−C)アルキル−置換されていても良いフェニルであり;
各Rは独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルであり;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは置換されていても良いフェニルであり;
mは1または2であり;
nは1、2または3であり;
tは1、2または3であり;ならびに
uは0、1または2である。]。
【請求項15】
障害が関節リウマチ、狼瘡、クローン病、喘息、糖尿病、疼痛または乾癬である請求項14の方法。
【請求項16】
中枢神経系障害を治療する方法であって、治療上有効量の1以上の式Iの化合物
[Dは、H、N(RまたはORであり;
Xは、CH、C(CH)またはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;Rは、水素または直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキルであり;
Aは、H、ヒドロキシ、−CHOH、−CH(OH)CH、−C(O)−OCH、−C(OH)(CH、−O(CH−COOH、−、−C(O)−NR、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(R)、−CH=CH−P(=O)(OR)(OR)、C(O)−NHCH、CN、COORまたは−R−COOHであり、Rは直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレン、(C−C20)シクロアルキルまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
およびRは独立に、水素、CF、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;前記のRおよびR基は、独立に(C−C20)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
は、水素または(C−C20)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは−C(O)−O−(C−C)アルキル−置換されていても良いフェニルであり;
各Rは独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルであり;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは置換されていても良いフェニルであり;
mは1または2であり;
nは1、2または3であり;
tは1、2または3であり;ならびに
uは0、1または2である。]
または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物、水和物、代謝物、プロドラッグ、エナンチオマーもしくは立体異性体を、処置を必要とする対象者に対して投与する段階を有する方法。
【請求項17】
治療上有効量の1以上の請求項1の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物、水和物、代謝物、プロドラッグ、エナンチオマーもしくは立体異性体を、処置を必要とする対象者に対して投与する段階を有する、多発性硬化症の治療方法。
【請求項18】
1以上の式Iによる化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物、水和物、代謝物、プロドラッグ、エナンチオマーもしくは立体異性体ならびに使用説明書を含む、包装医薬品
【化157】

[式中、
Dは、H、N(RまたはORであり;
Xは、CH、C(CH)またはNであり;
Yは、CH、O、SまたはNRであり;Rは、水素または直鎖もしくは分岐の(C−C10)アルキルであり;
Aは、H、ヒドロキシ、−CHOH、−CH(OH)CH、−C(O)−OCH、−C(OH)(CH、−O(CH−COOH、−、−C(O)−NR、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−O−P(=O)(OR)(OR)、置換されていても良い−(CH−P(=O)(OR)(R)、−CH=CH−P(=O)(OR)(OR)、C(O)−NHCH、CN、COORまたは−R−COOHであり、Rは直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルケニレン、直鎖もしくは分岐の(C−C20)アルキニレン、(C−C20)シクロアルキルまたは置換されていても良いアゼチジニルであり;
およびRは独立に、水素、CF、ハロ、(C−C20)アルキル、(C−C20)アルコキシ、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルキル、(C−C20)シクロアルキル置換されたアルコキシ、(C−C20)アルケニル、アリール置換された(C−C20)アルケニル、(C−C20)アルキニル、アリール置換された(C−C20)アルキニル、アリール、アリール置換されたアルキル、ヘテロアリール置換されたアルキル、アリール置換されたアルコキシ、ヘテロアリール置換されたアルコキシ、アルキル置換されたアリール、アリールアルキル、アリール置換されたアリールアルキル、アリールアルキル置換されたアリールアルキル、CNおよび−O−インドリジニルからなる群から選択され;前記のRおよびR基は、独立に(C−C20)アルキル、CF、ハロ、ヒドロキシ、(C−C20)アルコキシ、OCFおよびCNから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
またはR基中の炭素原子のうちの1以上が、独立に非過酸化物酸素、硫黄またはNRで置き換わっていることができ;
は、水素または(C−C20)アルキル基であり;
およびRのうちの一つが水素以外であり;ならびにRにおけるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、オキソまたはハロで置換されていても良く;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは−C(O)−O−(C−C)アルキル−置換されていても良いフェニルであり;
各Rは独立に、Hまたは置換されていても良い(C−C)アルキルであり;
各Rは独立に、H、置換されていても良い(C−C)アルキルまたは置換されていても良いフェニルであり;
mは1または2であり;
nは1、2または3であり;
tは1、2または3であり;ならびに
uは0、1または2である。]。
【請求項19】
化合物または複数の化合物が治療上有効量で存在する請求項18に記載の包装医薬品。
【請求項20】
式2、式3または式4
【化158】

の化合物。
【請求項21】
式5、式6、式7、式8、式9または式10
【化159】

の化合物。
【請求項22】
式11または式12
【化160】

の化合物。

【公表番号】特表2010−513532(P2010−513532A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542960(P2009−542960)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/026263
【国際公開番号】WO2008/079382
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】