説明

ナビゲーション装置およびプログラム

【課題】ユーザに所望の場所であるか否かを判断しやすくすることでナビゲーション装置としての利便性を向上させる。
【解決手段】起点エリアが現在地として設定されている場合、カテゴリを選択する操作が行われたら(s300)、現在地を中心に存在するポイントについての感得情報が最初に提供される(s380)。この感得情報は、ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した情報のため、ユーザは、ここからポイントの特徴を感じ取ったうえで所望するポイントであるか否かを容易に判断できる。このとき、感得情報が最初に提供されることから、ユーザは、感得情報の提供を受けるためのキッカケとなる操作(カテゴリを選択するまでの操作)を行うだけでよく、感得情報の提供を受けるために追加的な別の操作を行う必要がない。これにより、ユーザが所望するポイントを容易に探し出せるなど利便性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現在地を示す現在地情報に基づいて種々の情報を提供可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置では、ユーザが目的地としたい場所を明確に把握していない場合などに、ユーザにカテゴリの限定や地域の限定など所望の場所を検索するための操作を順次行わせたうえで、最終的にユーザが所望する場所を目的地として設定することが行われている。
【0003】
近年では、このような煩雑な操作負担を軽減するために、例えば、過去の検索および設定履歴を次回以降の検索に利用するなどといった技術も種々提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−156290号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した技術においても、現在地周辺に存在する場所の限定まではできるが、その場所の名称や住所など最低限の情報しか提供されていない。そのため、ユーザは、そのような最低限の情報のみから所望の場所であるか否かを判断しなければならず、ナビゲーション装置としての利便性が充分に高いとはいえなかった。
【0005】
また、このような最低限の情報を複数の場所それぞれについて一覧して提供した後、いずれかの場所を選択する追加的な操作を受けることで、各場所の詳細な情報を提供し、ユーザが所望する場所であるか否かの判断を容易ならしめることも考えられる。ただ、この場合でも、最初に提供されるのは、最低限の情報を一覧するものである。そのため、ユーザが最初に提供される最低限の情報から、所望の場所であるかを判断できなければ、各場所の詳細な情報の提供を受けるための操作を、所望の場所を示す情報の提供を受けるまで繰り返さなければならない。
【0006】
本願発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザに所望の場所であるか否かを判断しやすくすることで、ナビゲーション装置としての利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため請求項1に記載のナビゲーション装置では、ポイント特定手段が、ユーザの操作を受けた際に、現在地取得手段が取得する現在地情報で示される現在地から所定範囲内に存在する所在ポイントを、所定の所在地に存在する所在ポイントが該所在地を示す所在地情報に対応づけて登録された所在データベースに基づいて特定する。次に、感得特定手段が、ポイント特定手段により特定された所在ポイントに対応する感得情報を、所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した感得情報が前記所在ポイントそれぞれに対応づけて登録された感得データベースに基づいて特定する。そして、情報提供手段が、感得特定手段により特定された感得情報をユーザに提供する。
【0008】
このように構成されたナビゲーション装置によれば、ユーザの操作を受けることによって、現在地の所定範囲内に存在する所在ポイントについての感得情報が最初にユーザへ提供される。この感得情報は、所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した情報であるため、ユーザは、この感得情報から所在ポイントの特徴を感じ取ったうえで、その所在ポイントが所望する所在ポイントであるか否かを容易に判断することができる。このとき、感得情報が最初に提供されることから、ユーザは、感得情報の提供を受けるためのキッカケとなる操作を行うだけでよく、感得情報の提供を受けるために追加的な別の操作を行う必要がない。これにより、例えば、ユーザが所望する所在ポイントを容易に探し出せるなどナビゲーション装置としての利便性を向上させることができる。
【0009】
特に、この構成においては、現在地の所定範囲内に存在する所在ポイントについての感得情報が提供されることから、極端に遠い所在ポイントについての感得情報が提供されてしまう、といったことが起こりにくい。そのため、極端に遠くて行くことが困難となるような所在ポイントの感得情報,つまりユーザにとって不必要である可能性の高い感得情報が提供されてしまうといったことを防止することができる。
【0010】
また、上記課題を解決するため請求項2に記載のナビゲーション装置では、ポイント特定手段が、現在地取得手段が取得する現在地情報で示される現在地から近い順となる所定数の所在ポイントを、所定の所在地に存在する所在ポイントが該所在地を示す所在地情報に対応づけて登録された所在データベースに基づいて特定する。次に、感得特定手段が、ポイント特定手段により特定された所在ポイントに対応する前記感得情報を、所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した感得情報が所在ポイントそれぞれに対応づけて登録された感得データベースに基づいて特定する。そして、情報提供手段が、感得特定手段により特定された感得情報をユーザに提供する。
【0011】
このように構成されたナビゲーション装置によれば、現在地から近い順で所定数の所在ポイントについての感得情報がユーザに提供される。この感得情報は、所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した情報であるため、ユーザは、この感得情報から所在ポイントの特徴を感じ取ったうえで、その所在ポイントが所望する所在ポイントであるか否かを容易に判断することができる。これにより、例えば、ユーザが所望する所在ポイントを容易に探し出せるなどナビゲーション装置としての利便性を向上させることができる。
【0012】
特に、この構成においては、現在地から近い順となる所定数の所在ポイントについての感得情報が提供されることから、極端に遠い所在ポイントについての感得情報が提供されてしまう、といったことが起こりにくい。そのため、極端に遠くて行くことが困難となるような所在ポイントの感得情報,つまりユーザにとって不必要である可能性の高い感得情報が提供されてしまうといったことを防止することができる。
【0013】
なお、上述した各ナビゲーション装置において、所在データベースおよび感得データベースは、本ナビゲーション装置に備えられていてもよいし、本ナビゲーション装置とデータ通信可能な装置に備えられていてもよい。
【0014】
また、上述した構成において、ポイント特定手段は、所在ポイントのカテゴリに拘わらず全ての所在ポイントを、現在地を起点として特定するように構成すればよい。ただ、ナビゲーション装置としての利便性をより向上させるためには、ユーザが希望するカテゴリの所在ポイントのみを特定できるように構成することが望ましい。このことを実現するためには、例えば、請求項3に記載のような構成を考えることができる。
【0015】
請求項3に記載のナビゲーション装置においては、ユーザに所在ポイントのカテゴリを選択させるカテゴリ選択手段を備えており、所在データベースには、所在ポイントそれぞれに対し、所在地情報およびその所在ポイントのカテゴリが対応づけられている。そして、ポイント特定手段は、カテゴリ選択手段により選択されたカテゴリに対応する所在ポイントを特定する。
【0016】
このように構成すれば、ポイント特定手段は、ユーザに選択されたカテゴリ,つまりユーザが希望するカテゴリの所在ポイントのみを特定することができる。これにより、ユーザに対し、このユーザが希望するカテゴリの所在ポイントについての感得情報のみを提供できるようになり、ユーザにとっては、より容易に所望する所在ポイントを探し出しやすくなる。
【0017】
また、上述した情報提供手段は、感得特定手段により特定された感得情報が1つだけであれば、その感得情報の提供のみを行うこととすればよいが、特定された感得情報が複数存在する場合、どのように感得情報の提供を行うかについて工夫が必要である。例えば、現在地から近い所在ポイントの感得情報ほど優先的に提供するといったことが考えられる。このためには、請求項4に記載のように構成するとよい。
【0018】
請求項4に記載のナビゲーション装置において、情報提供手段は、感得特定手段により特定された感得情報のうち、その感得情報に対応する所在ポイントの所在地が、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近い感得情報ほど、優先順位の高い感得情報としてユーザに提供する、ように構成されている。
【0019】
このように構成すれば、現在地から近い所在ポイントほど、その所在ポイントの感得情報が優先的に提供されることとなるため、ユーザは、現在地から近い所在ポイントを優先して、その所在ポイントが所望する所在ポイントであるか否かを判断することができる。
【0020】
なお、この構成において、「感得情報に対応する所在ポイントの所在地が、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近い感得情報」であるか否かは、例えば、所在データベースおよび感得データベースにより特定されるものである。具体的にいうと、「感得情報に対応する所在ポイントの所在地」は、その感得情報に対応する所在ポイントを感得データベースに基づいて特定し、こうして特定した所在ポイントの所在地を所在データベースに基づいて特定することで得られる。こうして得られた所在地と、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地との位置関係が近い感得情報ほど優先順位の高い感得情報ということになる。
【0021】
また、特定された感得情報が複数存在する場合に、どのように感得情報の提供を行うかといった工夫としては、上述のように現在地から近く、かつ、本ナビゲーション装置のユーザにおける行動範囲に存在する所在ポイントの感得情報ほど優先的に提供するといったことも考えられる。このためには、請求項5に記載のように構成するとよい。
【0022】
請求項5に記載のナビゲーション装置は、行動推定手段が、現在地取得手段が現在地を特定した履歴に基づいて、ユーザの行動範囲を推定する。そして、情報提供手段は、感得特定手段により特定された感得情報のうち、その感得情報に対応する所在ポイントの所在地が、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近く、行動推定手段により推定された行動範囲内に存在する感得情報ほど、優先順位の高い感得情報としてユーザに提供する。
【0023】
このように構成すれば、現在地から近く、かつ、ユーザの行動範囲内に存在する所在ポイントほど、その所在ポイントの感得情報が優先的に提供されることとなる。そのため、ユーザは、現在地から近く、かつ、自身の行動範囲内の所在ポイントを優先して、その所在ポイントが所望する所在ポイントであるか否かを判断することができる。
【0024】
このように、行動範囲内の所在ポイントを優先する構成であれば、ユーザがよく知る場所に存在しており、ユーザにとってアクセス容易な所在ポイントを優先しているといえるため、よりユーザが所望する確率の高い所在ポイントを優先的に提供することが期待できる。
【0025】
なお、この構成において、行動推定手段によりユーザの行動範囲を推定するための方法としては、例えば、一定期間内に現在地取得手段により取得された現在地情報で示される現在地が所属する地域それぞれ,特定された現在地を中心とする規定のエリアそれぞれで形成される領域などを行動範囲とすることが考えられる。
【0026】
また、この構成において、「感得情報に対応する所在ポイントの所在地が、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近い感得情報」であるか否かは、上述したのと同様、例えば、所在データベースおよび感得データベースにより特定されるものである。
【0027】
また、上述した各構成において、情報提供手段により、特定の感得情報を優先順位の高い感得情報としてユーザに提供するためには、例えば、最も優先順位の高い感得情報のみユーザに提供するといった構成が考えられる。
【0028】
また、請求項6に記載のように、ユーザの操作を受ける毎に、感得特定手段により特定された感得情報それぞれを優先順位の高い順番でユーザに提供する,といった構成も考えられる。この構成であれば、ユーザは、感得特定手段により特定された感得情報それぞれを順番に確認することができる。
【0029】
また、上述したナビゲーション装置については、情報提供手段により提供された感得情報に基づいて、この感得情報の所在ポイントを目的地として設定できるように構成してもよい。このためには、例えば、請求項7に記載のように構成することが考えられる。
【0030】
請求項7に記載のナビゲーション装置においては、目的設定手段が、ユーザの操作を受けて目的地を設定したら、経路算出手段が、交通路に関する情報を示す地図データに基づいて、現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から、目的設定手段により設定された目的地へと至る案内経路を算出する。そして、経路案内手段が、経路算出手段により算出された案内経路に従って現在地から目的地までの経路案内を行う。
【0031】
さらに、情報指定手段によって、情報提供手段により提供される感得情報のうち、いずれかの感得情報をユーザに指定させた後、目的設定手段が、情報指定手段により指定された感得情報に対応する所在ポイントを目的地として設定する。
【0032】
このように構成すれば、情報提供手段により提供された感得情報の所在ポイントのうち、ユーザの所望する所在ポイントを目的地として設定して、この所在ポイントまでの経路案内を行うことができる。
【0033】
また、上述した情報提供手段は、感得情報をユーザに提供する手段であるが、ここでの情報の提供方法については、特に限定されない。例えば、感得情報に、少なくとも所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した画像が含まれているのであれば、情報提供手段は、請求項8に記載のように、感得情報に含まれる画像を表示部に表示させることにより、この感得情報のユーザに対する提供を行う、といった提供方法が考えられる。
【0034】
このように構成すれば、ユーザに対し、画像によって視覚的に所在ポイントの特徴を感得させることができる。
また、請求項9に記載のプログラムは、請求項1から8のいずれかに記載のナビゲーション装置に備えられた全ての手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムである。
【0035】
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムによれば、請求項1から8のいずれかに記載のナビゲーション装置の一部を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
ナビゲーション装置1は、図1に示すように、ナビゲーション装置1自身の現在地(現在位置)を特定する現在地特定部12、ユーザからの各種指示を入力するための操作スイッチ群14、ナビゲーション装置1外部との間で情報を入出力する外部情報入出力部20、地図データや各種の情報を記憶する記憶部22との間でデータを入出力するデータ入出力部24、地図表示画面やTV画面等の各種表示を行うための表示部26、各種のガイド音声等を出力するための音声出力部28、ユーザからの音声を入力するための音声入力部30、CD,DVDまたはメモリカードなどのメディアとの間でデータを入出力するメディアドライブ32、各構成要素の動作を制御する制御部34などを備えている。
【0037】
現在地特定部12は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナで受信してナビゲーション装置1自身の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機12a、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ12b、車両の前後方向の速度を車速パルス発生器から発生される車速パルスに基づいて検出する車速センサ12cなどからなる。そして、これらセンサ類は、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用されることで、ナビゲーション装置1自身の現在地を示す現在地情報(座標)が取得される。
【0038】
操作スイッチ群14は、表示部26における表示面に沿って設置されたタッチパネル,および,表示部26の周辺に設けられたキースイッチなどからなる。
外部情報入出力部20は、FM放送信号や、道路近傍に配置されたVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報システム)サービス用の固定局から送信される電波ビーコン信号および光ビーコン信号を受信し、これら信号で特定される交通情報(渋滞情報,事故・工事の情報,交通規制の情報など)を取得する。
【0039】
記憶部22は、道路に関する情報,道路周辺に存在する施設に関する情報などを含む地図データの他、位置検出精度向上のためのマップマッチング用データなどのデータを記憶媒体(本実施形態においてはハードディスク)に記憶している。
【0040】
制御部34は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、現在地特定部12からの各検出信号から座標および進行方向を車両の現在地として算出し、地図表示処理や、経路案内処理などを実行する。この「地図表示処理」とは、データ入出力部24を介して読み込んだ現在地付近の地図データや、操作スイッチ群14に対する操作により指示された範囲の地図データを表示部に表示させる処理である。また、「経路案内処理」とは、後述のように、目的地を設定し、現在地から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う処理である。
(2)制御部による経路案内処理
以下に、ナビゲーション装置1の制御部34により行われる経路案内処理の処理手順を図2,図3に基づいて説明する。この経路案内処理は、操作スイッチ群14により、表示部26にメニュー画面を表示させるための操作が行われることにより開始される。
【0041】
この経路案内処理が開始されると、まず、表示部26にメニュー画面が表示される(s110)。ここでは、図4に示すように、走行案内を希望する目的地の設定を、場所のカテゴリ(同図i2参照)で絞り込む,目的地となる場所の住所(同図i3参照)で絞り込む,目的地となる場所の電話番号(同図i4参照)で絞り込む,目的地周辺の郵便番号(同図i5参照)で絞り込む,これら方法を併用(同図i1参照)して絞り込む,事後的に追加したデータ(持ち込みデータ)で絞り込む(同図i6参照)旨のアイコンが配置されたメニュー画面が表示される。こうして、メニュー画面が表示された以降、ユーザは、操作スイッチ群14を操作することで、いずれかのアイコンを選択する操作などを行うことができる。
【0042】
ここでいう「持ち込みデータ」とは、あらかじめメディアに記憶されていたデータベースであって、ユーザがメディアドライブ32を介して記憶部22にインストールさせたものである。この持ち込みデータには、目的地として設定可能なポイントの名称それぞれに対し、該当するポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した感得情報と、該当するポイントのカテゴリと、該当するポイントの所在地を示す所在地情報(座標)とが対応づけて登録されている。なお、本実施形態において、感得情報とは、該当するポイントの特徴を表したイメージデータ(画像)およびテキストデータ(説明文)で構成されたデータである。また、カテゴリとは、観光スポットやレストランなどといった大きな分類(第1階層),および,その分類を更に細分化した場合における小さな分類(第2階層)のうち、いずれか一方または両方を示すものである。
【0043】
このs110にてメニュー画面が表示された以降、操作スイッチ群14により、いずれかのアイコンを選択する操作が行われたら、そうして選択されたアイコンが持ち込みデータで絞り込む旨のアイコンであるか否かがチェックされる(s120)。
【0044】
このs120で、選択されたアイコンが持ち込みデータで絞り込む旨のアイコン以外のアイコン(図4のi1からi5)であると判定された場合(s120:NO)、そのアイコンで示される絞り込み方法に基づく目的地の設定がなされる(s130)。ここでは、ユーザにスイッチ群14を操作させることで、経路案内を希望する目的地を絞り込ませ、そうして絞り込んだ特定のポイントを目的地として設定するための周知の処理が行われる。
【0045】
一方、s120で、選択されたアイコンが持ち込みデータで絞り込む旨のアイコンであると判定された場合(s120:YES)、絞り込みデータによる絞り込み方法での目的地の設定がなされる(s140)。ここでの詳細な処理内容については後述する。
【0046】
こうして、s130またはs140にて目的地が設定されたら、現在地から目的地までの案内経路が決定される(s150)。ここでは、現在地特定部12により特定された現在地から、s130またはs140にて設定された目的地に至るまでの接続リンクそれぞれで形成される経路を、記憶部22に記憶されている地図データに基づいて算出する。そして、こうして算出された経路を案内経路として決定し、制御部34の内蔵メモリに記憶させる。
【0047】
そして、このs150により決定された案内経路が表示部26に表示された後(s160)、この案内経路に従った経路案内(走行案内)が開始される(s170)。
ここで、上述したs140において行われる詳細な処理手順を図3に基づいて説明する。
【0048】
まず、絞り込みに用いる持ち込みデータをユーザに選択させるためのデータ選択画面が、表示部26に表示される(s210)。ここでは、図5(a)に示すように、記憶部22に記憶されている持ち込みデータそれぞれのタイトル(データベースの名称)t1,目的地を絞り込む際の起点となるエリアを選択するためのエリア選択ボタンb1などを配置してなるデータ選択画面が表示される。こうして、データ選択画面が表示された後、ユーザは、操作スイッチ群14を操作することで、いずれかのタイトルを選択する操作,または,エリア選択ボタンb1を選択する操作などを行うことができる。
【0049】
このs210でデータ選択画面が表示された以降、操作スイッチ群14による操作が行われるまで待機状態となる(s220:NO)。
その後、操作スイッチ群14による操作が行われたら(s220:YES)、その操作が、いずれかのタイトルを選択する操作,エリア選択ボタンb1を選択する操作,のいずれでもないと判定された場合(s230:NO,s240:NO)、その操作内容に応じた処理(その他の処理)が行われた後(s250)、s220へ戻る。なお、ここで、本経路案内処理を終了するための操作が行われた場合には、s220に戻ることなく、本経路案内処理を終了することとする。
【0050】
また、s220において、エリア選択ボタンb1を選択する操作が行われたと判定された場合(s240:YES)、エリアを設定するための処理が行われた後(s260)、s220へ戻る。このs260では、まず、図5(b)に示すように、目的地を絞り込む際の起点となるエリア(以降、「起点エリア」という)をユーザに選択させるためのエリア選択画面が表示部26に表示される。このエリア選択画面は、起点エリアを、現在地周辺(同図a1参照),直前までに表示部26に表示されていた地図の領域(同図a2参照),任意に指定した住所周辺(同図a3参照),上述のように経路案内中のルート沿いの領域(同図a4参照)のいずれかから選択すべき旨の選択ボタンが配置されている。このエリア選択画面が表示された以降、ユーザは、操作スイッチ群14を操作することで、いずれかの選択ボタンを選択する操作などを行うことができる。その後、エリア選択画面に基づいて、操作スイッチ群14により選択ボタンを選択する操作(a3の場合には、住所の入力操作まで)が行われたら、そうして選択された選択ボタンで示される領域が起点エリアとして設定された後、エリア選択画面の表示が消去される。なお、この起点エリアは、初期状態において現在地周辺が設定されている。
【0051】
また、s220において、いずれかのタイトルを選択する操作が行われたと判定された場合(s230:YES)、こうして選択されたタイトルのデータベースが、大小のカテゴリに分類されているものである(つまり,第1階層,第2階層両方を有している)か否かがチェックされる(s270)。
【0052】
このs270で、大小のカテゴリに分類されているものであると判定された場合(s270:YES)、ユーザにカテゴリを選択させるためのカテゴリ選択画面が、表示部26に表示される(s280)。ここでは、図5(c)に示すように、該当するデータベースにおいて分類されている小さいカテゴリ(カテゴリの名称)t2,エリア選択ボタンb2などを配置してなるカテゴリ選択画面が表示される。こうして、カテゴリ選択画面が表示された後、ユーザは、操作スイッチ群14を操作することで、いずれかのカテゴリを選択する操作,または,エリア選択ボタンb2を選択する操作などを行うことができる。
【0053】
このs280でカテゴリ選択画面が表示された以降、操作スイッチ群14による操作が行われるまで待機状態となる(s290:NO)。
その後、操作スイッチ群14による操作が行われたら(s290:YES)、その操作が、いずれかのカテゴリを選択する操作,エリア選択ボタンb2を選択する操作,のいずれでもないと判定された場合(s300:NO,s310:NO)、その操作内容に応じた処理(その他の処理)が行われた後(s320)、s290へ戻る。なお、ここで、本経路案内処理を終了するための操作が行われた場合には、s290に戻ることなく、本経路案内処理を終了することとする。
【0054】
また、s290において、エリア選択ボタンb2を選択する操作が行われたと判定された場合(s310:YES)、エリアを設定するための処理が行われた後(s330)、s290へ戻る。このs330では、上述したs260と同様にして起点エリアが設定される。
【0055】
また、s290において、カテゴリを選択する操作が行われたと判定された場合(s300:YES)、または、上述したs270において大小のカテゴリに分類されていないものであると判定された場合(s270:NO)、ここまでの選択内容に応じた感得情報が、記憶部22に記憶されたデータベースから検索される(s340)。
【0056】
ここでは、まず、s230で選択されたタイトルのデータベースに登録されているポイントのうち、その所在地がこの時点で設定されている起点エリアを中心に分布しているポイントを特定する。例えば、現在地が起点エリアであれば、現在地特定部12により特定される現在地が取得され、その他の起点エリアであれば、記憶部22に記憶された地図データに基づいてその中心位置を示す座標が取得される。その後、所在地が、起点エリアの中心位置から所定範囲(例えば、半径5Km)内となっているポイントが特定される。このとき、先に行われたs300にてカテゴリが選択されている場合には、ポイントを特定する際の対象情報が、更にs300にて選択されたカテゴリのポイントに限定される。なお、規定エリアの中心位置から所在地までの距離が近いポイントが規定数(例えば、200)を上限として特定される構成としてもよい。そして、同データベースに登録されている感得情報のうち、こうして特定されたポイントに対応する感得情報が検索される。
【0057】
次に、s340にて検出されたポイントの数が変数Mにセットされる(s350)。なお、以降、変数Mにセットされた値を「m」とする。
次に、s340にて検出された各ポイントそれぞれに対し、この時点において設定されている起点エリアの中心位置からの距離に応じた優先順位が割り当てられる(s360)。ここでは、起点エリアの中心位置から近いポイントほど、高い優先順位が割り当てられる。
【0058】
次に、変数Nに「1」がセット(1→N)される(s370)。なお、以降、変数Nにセットされた値を「n」とする。
次に、s340にて検出され、s360にて優先順位の割り当てられたポイントのうち、優先順位が第n番目のポイントにつき、このポイントに対応づけて上記データベースに登録されている感得情報に基づく情報提供画面が、表示部26に表示される(s380)。ここでは、図6に示すように、該当する感得情報を構成しているイメージデータおよびテキストデータだけでなく、優先順位が前または次の感得情報をチェックするための前へボタンb2および次へボタンb3、この感得情報のポイントを目的地として設定するための設定ボタンb4などが配置された情報提供画面が表示される。この情報提供画面が表示された後、ユーザは、操作スイッチ群14によって、前へボタンb2,次へボタンb3または設定ボタンb4を選択する操作などを行うことができる。
【0059】
このs380にて情報提供画面が表示された以降、操作スイッチ群14による操作が行われるまで待機状態となる(s390:NO)。
このs390で、操作スイッチ群14による操作が行われたら(s390:YES)、その操作が、上述したいずれのボタンを選択する操作でもないと判定された場合(s400:NO,s410:NO,s420:NO)、その操作内容に応じた処理(その他の処理)が行われた後(s430)、s390へ戻る。ここでは、例えば、操作スイッチ群14による操作を受けて、第n番目の感得情報に対応するポイント周辺の地図表示を行う処理などが行われる。なお、ここで、本経路案内処理を終了するための操作が行われた場合には、s390に戻ることなく、本経路案内処理を終了することとする。
【0060】
また、s390において、操作スイッチ群14により行われた操作が、設定ボタンb4を選択する操作であると判定された場合(s400:YES)、第n番目の感得情報に対応するポイントの所在地が目的地として設定された後(s440)、上述したs150へ移行して案内経路の表示が行われた後、経路案内が開始される。
【0061】
また、s390において、操作スイッチ群14により行われた操作が、次へボタンb3を選択する操作であると判定された場合(s410:YES)、変数Nに「1」が加算(n+1→N)された後(s450)、この変数Nが変数Mよりも大きな値となっているか否かがチェックされる(s460)。
【0062】
このs460で、変数Nが変数Mよりも大きな値となっていなければ(s460:NO)、s380へ戻り、第n番目のポイント(つまり次のポイント)に基づく情報提供画面の表示が行われる。
【0063】
一方、s460で、変数Nが変数Mよりも大きな値となっていれば(s460:YES)、s370へ戻り、変数Nに「1」がセットされた後で第n番目のポイントに基づく情報提供画面の表示が行われる。ここで、変数Mはs340にて検出された感得情報の数であるため、s450にて「1」を加算した後の変数Nが、変数Mよりも大きな値になるということは、優先順位が低い感得情報の順による情報提供画面の表示が終了していることを示している。そのため、このように、変数Nが変数Mよりも大きな値となっている場合には、s370で変数Nを「1」にリセットすることで、優先順位第1番目の感得情報に基づく情報提供画面の表示が行われるようにしている。
【0064】
また、上述したs390において、操作スイッチ群14により行われた操作が、前へボタンb2を選択する操作であると判定された場合(s420:YES)、変数Nが「1」より大きな値(n>1,つまり2以上)であるか否かがチェックされる(s470)。
【0065】
このs470で、変数Nが「1」より大きな値であると判定された場合(s470:YES)、変数Nから「1」が減算(n−1→N)された後(s480)、s380へ戻り、第n番目のポイント(つまり前のポイント)に基づく情報提供画面の表示が行われる。
【0066】
その一方、変数Nが「1」より大きな値ではないと判定された場合(s470:NO)、変数Nに「m」がセット(m→N)された後(s490)、s380へ戻り、第n番目のポイントに基づく情報提供画面の表示が行われる。ここで、変数Nが「1」より大きな値ではないということは、その時点で表示されている情報提供画面が第1番目の感得情報に基づくものということになる。そのため、このように、変数Nが「1」より大きな値ではない場合には、それよりも優先順位の高い感得情報がない状態ということになる。よって、ここでは、s490で変数Nに「m」をセットすることで、優先順位の最も低い感得情報に基づく情報提供画面の表示が行われるようにしている。
(3)作用,効果
このように構成されたナビゲーション装置1によれば、起点エリアが現在地として設定されている場合、カテゴリを選択する操作が行われたら(図3のs300)、図3のs380で現在地を中心に存在するポイントについての感得情報が最初にユーザへ提供される。この感得情報は、ポイントそれぞれの特徴をユーザに感得させるのに適したテキストデータおよびイメージデータが含まれた情報である。そのため、ユーザは、現在地を中心に存在するポイントが所望するポイントであるか否かを容易に判断することができる。それは、提供された感得情報からポイントの特徴を、テキストデータで示される説明文から感じ取ることはもちろん、イメージデータで示される画像から視覚的にも感じ取ることができるからである。このとき、感得情報が最初に提供されることから、ユーザは、感得情報の提供を受けるためのキッカケとなる操作(カテゴリを選択するまでの操作)を行うだけでよく、感得情報の提供を受けるために追加的な別の操作を行う必要がない。これにより、ユーザが所望するポイントを容易に探し出せるなどナビゲーション装置としての利便性を向上させることができる。
【0067】
特に、この構成においては、現在地を中心に存在するポイントについての感得情報が提供されることから、極端に遠いポイントについての感得情報が提供されてしまう、といったことが起こりにくい。そのため、極端に遠くて行くことが困難となるようなポイントの感得情報,つまりユーザにとって不必要である可能性の高い感得情報が提供されてしまうといったことを防止することができる。
【0068】
また、上実施形態では、持ち込みデータが大小のカテゴリに分類されている場合には、感得情報を検索する際の検索対象を、ユーザが選択したカテゴリに分類されたポイントの感得情報のみとすることができる(図3のs300→s340)。これにより、ユーザに対し、このユーザが希望するカテゴリのポイントについての感得情報のみを提供できるようになる。そのため、ユーザにとっては、より容易に所望するポイントを探し出しやすくなる結果、ナビゲーション装置1としての利便性をより向上させることができる。
【0069】
また、上記実施形態においては、優先順位の高い感得情報に基づく情報提供画面を最初に表示することにより(図3のs370→s380)、そのような優先順位の高い感得情報の提供を優先的に行っている。そのため、起点エリアが現在地として設定されている場合であれば、現在地から近いポイントであるほど、そのポイントの感得情報が優先的に提供されることとなる。よって、ユーザは、現在地から近いポイントを優先して、そのポイントが所望するポイントであるか否かを判断することができる。
【0070】
また、上記実施形態では、情報提供画面が表示された以降(図3のs380〜)、ユーザが操作スイッチ群14により「次へボタンb3」を選択する操作を行う毎に(同図s410)、先だって検索した感得情報それぞれを優先順位の高い順でユーザに提供している(同図s410〜s460→s380)。そのため、ユーザは、検出された感得情報それぞれを順番に確認することができる。
【0071】
また、上記実施形態においては、情報提供画面として提供された感得情報に対応するポイントを、経路案内の目的地として設定することができる(図3のs440)。このように、提供された感得情報に対応するポイントのうち、ユーザの所望するポイントを目的地として設定し、このポイントまでの経路案内を行うことができる。
(4)その他の実施形態
この実施形態においては、図3のs360で、起点エリアの中心位置からの距離だけでなく、ナビゲーション装置1のユーザにおける行動範囲に存在するポイントであるほど、高い優先順位が割り当てられるように構成されている点で上述の実施形態と相違する。
【0072】
具体的には、図3におけるs350の終えた後、図7に示すように、ナビゲーション装置1のユーザにおける行動範囲を推定した後で(s352)、s360へ移行するように構成する。この実施形態においては、現在地特定部12により特定される現在地が過去一定期間(例えば、1年)にわたって履歴として記憶部22に記憶されるように構成されている。このs352では、そうして記憶部22に履歴として記憶されている各現在地の所属する地域(例えば、市,区,町,村など)それぞれが特定され、こうして特定された単位領域からなる領域が上記行動範囲として推定される。なお、行動範囲を推定する構成としては、記憶部22に履歴として記憶されている各現在地を中心とする規定のエリア(例えば、現在地を中心とする半径Xmのエリア;Xは任意の値)それぞれが特定され、こうして特定された単位エリアからなる領域が上記行動範囲として推定される、といった構成を考えることもできる。
【0073】
そして、この後に行われるs360では、s340にて検出された各ポイントそれぞれに対し、この時点において設定されている起点エリアの中心位置から近く、かつ、ナビゲーション装置1のユーザにおける行動範囲内に存在するポイントであるほど、高い優先順位が割り当てられる。
【0074】
このように構成すれば、現在地から近く、かつ、ユーザの行動範囲内に存在する所在ポイントほど、その所在ポイントの感得情報が優先的に提供されることとなる。そのため、ユーザは、現在地から近く、かつ、自身の行動範囲内の所在ポイントを優先して、そのポイントが所望するポイントであるか否かを判断することができる。
【0075】
このように、行動範囲内のポイントを優先する構成であれば、ユーザがよく知る場所に存在しており、ユーザにとってアクセス容易なポイントを優先しているといえるため、よりユーザが所望する確率の高いポイントを優先的に提供することが期待できる。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0076】
例えば、上記実施形態においては、感得情報が、イメージデータおよびテキストデータで構成された情報となっている構成を例示した。しかし、感得情報は、これら以外のデータが含まれた情報としてもよい。例えば、ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した音声を示す音声データが含まれる情報とすることが考えられる。
【0077】
また、上記実施形態における持ち込みデータについては、記憶部22にインストールされた態様ではなく、ナビゲーション装置1とデータ通信可能な他の装置にインストールしておき、この装置から取得されるように構成してもよい。また、持ち込みデータについては、記憶部22にインストールされた態様ではなく、メディアドライブ32との間でデータを入出力可能なメディアに記憶させておき、このメディアからメディアドライブ32を介して取得される構成としてもよい。
【0078】
また、上述した実施形態においては、持ち込みデータが、それ自身でカテゴリによる分類がなされている場合を例示した。しかし、持ち込みデータそれぞれを、ある特定のカテゴリに分類されるポイントについての情報のみが登録されたものとすることにより、物理的にカテゴリ毎のデータベースが用意されているようにしてもよい。
【0079】
また、上記実施形態においては、優先順位の高い感得情報に基づく情報提供画面を最初に表示することにより(図3のs370→s380)、そのような優先順位の高い感得情報の提供を優先的に行うように構成されたものを例示した。しかし、優先順位の高い感得情報を優先的に提供するための構成としては、この構成に限られない。例えば、複数の感得情報に基づく情報提供画面それぞれを表示部26に同時に表示させられる場合であれば、そのうち感得情報の優先順位が高いものほど、大きく表示する,派手な装飾や演出をつけるなどといった優先順位が高いことが明確になるような態様で提供されるように構成すればよい。
【0080】
また、上記実施形態においては、持ち込みデータが外部から記憶部22にインストールされたデータベースである場合を例示した。しかし、この持ち込みデータについては、ナビゲーション装置1の使用経過に応じて生成される,または,ユーザが任意に生成することができるように構成してもよい。例えば、図3のs380において情報提供画面が表示された際、ユーザが、その情報提供画面の感得情報を「お気に入り」の感得情報として独立したデータベースに登録できるようにし、同図s210において選択可能なタイトル(図5(a)の「お気に入り」参照)として表示されるように構成すればよい。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のs130,図3のs440は本発明における目的設定手段であり、図2のs150は本発明における経路算出手段であり、同図s170は本発明における経路案内手段である。
【0081】
また、図3のs340は本発明における現在地取得手段,ポイント特定手段および感得特定手段であり、同図s380は本発明における情報提供手段であり、同図s280〜s300は本発明におけるカテゴリ選択手段であり、同図s380〜s420は本発明における情報指定手段である。
【0082】
また、図7のs352は本発明における行動推定手段である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図2】経路決定処理を示すフローチャート(1/2)
【図3】経路決定処理を示すフローチャート(2/2)
【図4】メニュー画面を示す図
【図5】データ選択画面(a),エリア選択画面(b),カテゴリ選択画面(c)を示す図
【図6】情報提供画面を示す図
【図7】他の実施形態における経路決定処理を示すフローチャート
【符号の説明】
【0084】
1…ナビゲーション装置、12…現在地特定部、12a…GPS受信機、12b…ジャイロスコープ、12c…車速センサ、14…操作スイッチ群、20…外部情報入出力部、22…記憶部、24…データ入出力部、26…表示部、28…音声出力部、30…音声入力部、32…メディアドライブ、34…制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在地を示す現在地情報を取得する現在地取得手段と、
ユーザの操作を受けた際に、所定の所在地に存在する所在ポイントが該所在地を示す所在地情報に対応づけて登録された所在データベースに基づき、前記現在地取得手段が取得する現在地情報で示される現在地から所定範囲内に存在する所在ポイントを特定するポイント特定手段と、
前記所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した感得情報が前記所在ポイントそれぞれに対応づけて登録された感得データベースに基づき、前記ポイント特定手段により特定された所在ポイントに対応する前記感得情報を特定する感得特定手段と、
該感得特定手段により特定された前記感得情報をユーザに提供する情報提供手段と、を備えている
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
現在地を示す現在地情報を取得する現在地取得手段と、
ユーザの操作を受けた際に、所定の所在地に存在する所在ポイントが該所在地を示す所在地情報に対応づけて登録された所在データベースに基づき、前記現在地取得手段が取得する現在地情報で示される現在地から近い順となる所定数の前記所在ポイントを特定するポイント特定手段と、
前記所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した感得情報が前記所在ポイントそれぞれに対応づけて登録された感得データベースに基づき、前記ポイント特定手段により特定された所在ポイントに対応する前記感得情報を特定する感得特定手段と、
該感得特定手段により特定された前記感得情報をユーザに提供する情報提供手段と、を備えている
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
ユーザに所在ポイントのカテゴリを選択させるカテゴリ選択手段を備え、
前記所在データベースには、前記所在ポイントそれぞれに対し、前記所在地情報,および,該所在ポイントのカテゴリが対応づけられており、
前記ポイント特定手段は、前記カテゴリ選択手段により選択されたカテゴリに対応する前記所在ポイントを特定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記情報提供手段は、前記感得特定手段により特定された前記感得情報のうち、該感得情報に対応する前記所在ポイントの所在地が、前記現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近い感得情報ほど、優先順位の高い感得情報としてユーザに提供する、ように構成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記現在地取得手段が現在地を特定した履歴に基づいて、ユーザの行動範囲を推定する行動推定手段を備え、
前記情報提供手段は、前記感得特定手段により特定された前記感得情報のうち、該感得情報に対応する前記所在ポイントの所在地が、前記現在地取得手段により特定された現在地情報で示される現在地から近く、前記行動推定手段により推定された行動範囲内に存在する感得情報ほど、優先順位の高い感得情報としてユーザに提供する、ように構成されている
ことを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記情報提供手段は、ユーザの操作を受ける毎に、前記感得特定手段により特定された前記感得情報それぞれを優先順位の高い順番でユーザに提供する、ように構成されている
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
ユーザの操作を受けて目的地を設定する目的設定手段と、
交通路に関する情報を示す地図データに基づいて、前記現在地取得手段が取得する現在地情報で示される現在地から、前記目的設定手段により設定された目的地へと至る案内経路を算出する経路算出手段と、
該経路算出手段により算出された案内経路に従って現在地から目的地までの経路案内を行う経路案内手段と、を備えており、
さらに、前記情報提供手段により提供される前記感得情報のうち、いずれかの感得情報をユーザに指定させる情報指定手段を備え、
前記目的設定手段は、前記情報指定手段により指定された感得情報に対応する前記所在ポイントを目的地として設定する、ように構成されている
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記感得情報には、少なくとも前記所在ポイントの特徴をユーザに感得させるのに適した画像が含まれており、
前記情報提供手段は、前記感得情報に含まれる画像を表示部に表示させることにより、該感得情報のユーザに対する提供を行う、ように構成されている
ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載のナビゲーション装置に備えられた全ての手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−33265(P2007−33265A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−217752(P2005−217752)
【出願日】平成17年7月27日(2005.7.27)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】