説明

ハイブリッドコネクタ

【課題】ロック機構の誤差を吸収して、コネクタハウジングに対するプラグの位置決めを容易にかつ正確に行うことができるとともに、ロック機構の構造を簡素化して、構造が簡素で製造コストが低く、小型でありながら耐久性が高く、操作が容易になるようにする。
【解決手段】光導波路及び導電線を備えるケーブルと、該ケーブルに接続されたプラグと、該プラグが装着されるコネクタハウジングとを有するハイブリッドコネクタであって、前記コネクタハウジングは、コネクタ側ロック部と、光接続部と、電気接続部とを備え、前記プラグは、プラグ側ロック部と、プラグ側光接続部と、プラグ側電気接続部とを備え、前記プラグ側光接続部はプラグ側電気接続部よりも剛性が高く、前記プラグ側ロック部とコネクタ側ロック部とを係合させて前記プラグをコネクタハウジングに装着すると、前記プラグ側光接続部及びプラグ側電気接続部が光接続部及び電気接続部に対向する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッドコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant:個人用携帯情報端末)、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、車両用ナビゲーション装置等の電子機器においては、筐(きょう)体全体の小型化とディスプレイの大型化とを両立させるため、筐体を折畳むことができるようになっている。この場合、一方の筐体と他方の筐体とを回転可能に接続するヒンジ部の内部を通過するように、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)、細線同軸ケーブル等の導電線を配設し、パラレル伝送等によって信号を伝送する。
【0003】
近年、画像の高精細化等によって信号の高速化が求められているが、ヒンジ部の内部の大きさには限界があるので、幅広又は大径の導電線を配設することは困難である。また、EMI(Electro Magnetic Interference:電磁干渉)対策を施すと、更に導電線が幅広又は大径となってしまう。
【0004】
そこで、大量の信号を伝送することができ、かつ、EMI対応に優れる光伝送化が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
図8は従来のコネクタを示す断面図である。
【0006】
図において、801は光電気複合型の基板であり、表面に配設された複数の電気端子851と、受光素子、発光素子等の光半導体素子872とを有する。また、920は、前記基板801に接続される光電気複合型のコネクタのプラグであり、光ファイバ901及び電線951に接続されたプラグハウジング930を有する。該プラグハウジング930には、光ファイバ901のコア部911の先端に接続され、伝送される光の向きをほぼ直角に変換する光路変換部961と、電線951の先端に接続されたコネクタ端子952とが装着されている。
【0007】
そして、前記基板801にプラグ920を接続する場合、コネクタ端子952の下端を電気端子851の上面に当接させるとともに、光路変換部961の下面を光半導体素子872と対向させる。これにより、電線951が電気端子851と接続されて電気信号の受渡しを行うことができるとともに、光ファイバ901のコア部911と光半導体素子872とが光信号の受渡しを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−275717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来のコネクタにおいては、プラグ920と基板801との位置決めを行う特段の機構を有していないので、オペレータによる接続作業が困難である。通常、光ファイバ901のコア部911と光半導体素子872とを光学的に接続する場合、光路変換部961の有無に関わらず、コア部911の光路と光半導体素子872の光路との位置決めには極めて高い精度が要求される。そのため、位置決めを行うための適切な機構なしにプラグ920と基板801との接続を行うことは、極めて困難である。
【0010】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、コネクタハウジングのコネクタ側ロック部とプラグハウジングのプラグ側ロック部とを係合させてプラグをコネクタハウジングに対して位置決めするとともに、プラグ側光接続部の剛性を高くし、プラグ側電気接続部の剛性を低くすることによって、ロック機構の誤差を吸収して、コネクタハウジングに対するプラグの位置決めを容易に、かつ、正確に行うことができるとともに、ロック機構の構造を簡素化して、構造が簡素で製造コストが低く、小型でありながら耐久性が高く、操作が容易なハイブリッドコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そのために、本発明のハイブリッドコネクタにおいては、光導波路及び導電線を備えるケーブルと、該ケーブルに接続されたプラグと、該プラグが装着されるコネクタハウジングとを有するハイブリッドコネクタであって、前記コネクタハウジングは、コネクタ側ロック部と、光接続部と、電気接続部とを備え、前記プラグは、プラグ側ロック部と、プラグ側光接続部と、プラグ側電気接続部とを備え、前記プラグ側光接続部はプラグ側電気接続部よりも剛性が高く、前記プラグ側ロック部とコネクタ側ロック部とを係合させて前記プラグをコネクタハウジングに装着すると、前記プラグ側光接続部及びプラグ側電気接続部が光接続部及び電気接続部に対向する。
【0012】
本発明の他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記コネクタ側ロック部は、前記光接続部側に配設された第1コネクタ側ロック部と、前記電気接続部側に配設された第2コネクタ側ロック部とを含み、前記プラグ側ロック部は、前記プラグ側光接続部側に配設された第1プラグ側ロック部と、前記プラグ側電気接続部側に配設された第2プラグ側ロック部とを含み、前記第1コネクタ側ロック部と第1プラグ側ロック部とを係合させるとともに、前記第2コネクタ側ロック部と第2プラグ側ロック部とを係合させることによって、前記コネクタハウジングとプラグとがロックされる。
【0013】
本発明の更に他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記プラグは、前記第1プラグ側ロック部を備えるプラグハウジングと、該プラグハウジングに取付けられるとともに、前記第2プラグ側ロック部を備える弾性変形可能なロックプレートとを備え、前記プラグ側光接続部は、前記ケーブルにおける前記プラグハウジングに位置決めされて固定された部分に含まれ、前記プラグ側電気接続部は、前記ケーブルにおける前記ロックプレートに対向する部分に含まれる。
【0014】
本発明の更に他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記第1コネクタ側ロック部は、前記第1プラグ側ロック部をコネクタハウジングの底面の方向に押圧し、前記第2コネクタ側ロック部は、前記第2プラグ側ロック部をコネクタハウジングの底面に垂直な方向に保持する。
【0015】
本発明の更に他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記第2コネクタ側ロック部と第2プラグ側ロック部とが係合する位置は、光接続部の上面の位置よりもコネクタハウジングの底面に近い。
【0016】
本発明の更に他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記ケーブルはケーブル側ガイド部を備え、前記プラグハウジングはプラグ側ガイド部を備え、前記コネクタハウジングはコネクタ側ガイド部を備え、前記プラグ側ガイド部は、前記ケーブル側ガイド部と係合して前記ケーブルとプラグハウジングとの位置決めをするとともに、前記コネクタ側ガイド部と係合して前記コネクタハウジングとプラグとの位置決めをする。
【0017】
本発明の更に他のハイブリッドコネクタにおいては、さらに、前記プラグ側ロック部は、2つ以上であって、前記プラグハウジングの前端側と後端側に、それぞれ1つ以上形成され、前記コネクタ側ロック部は、2つ以上であって、前記コネクタハウジングの前端側と後端側に、それぞれ1つ以上形成されている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ハイブリッドコネクタは、コネクタハウジングのコネクタ側ロック部とプラグハウジングのプラグ側ロック部とを係合させてプラグをコネクタハウジングに対して位置決めするとともに、プラグ側光接続部の剛性が高く、プラグ側電気接続部の剛性が低くなっている。これにより、ロック機構の誤差を吸収して、コネクタハウジングに対するプラグの位置決めを容易に、かつ、正確に行うことができる。また、ロック機構の構造を簡素化することができ、全体の構造を簡素化して製造コストを抑制することができる。さらに、全体を小型化することができ、耐久性を向上させ、操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態におけるハイブリッドコネクタを示す図でありケーブルを接続する状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるプラグの下面を示す図であって、(a)はケーブルを取付ける前の状態を示す下面図、(b)は分解図、(c)は下面図、(d)は斜め下方から観た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるプラグの上面を示す図であって、(a)は上面図、(b)は斜め上方から観た斜視図、(c)はロックプレートを変形させた状態を示す上面図、(d)はロックプレートを変形させた状態を示す斜め上方から観た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるプラグをレセプタクルコネクタに嵌(かん)合する動作を示す斜視図であって、(a)〜(d)は一連の動作を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるプラグをレセプタクルコネクタに嵌合する動作を示す側断面図であって、(a)〜(d)は一連の動作を示す側断面図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるプラグが嵌合されたレセプタクルコネクタの下面図であって、(a)は位置決め前の状態を示す図、(b)は位置決め後の状態を示す図、(c)は(a)のA部拡大図、(d)は(b)のB部拡大図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるケーブルの接続端部とレセプタクルコネクタの光接続部及び電気接続部との接続関係を示す側断面の模式図である。
【図8】従来のコネクタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態におけるハイブリッドコネクタを示す図でありケーブルを接続する状態を示す図である。
【0022】
図において、1は本実施の形態におけるハイブリッドコネクタの一方としてのレセプタクルコネクタであって、図示されない回路基板等の基板の面に実装される基板側コネクタであり、ケーブル101を接続するための光コネクタの一部である。
【0023】
ここで、ケーブル101は、光導波路と後述される導電線151とを一体化したハイブリッドケーブルとしての複合ケーブルであり、具体的には、帯状の光導波路の一面にフレキシブル回路基板等の可撓(とう)性平板状ケーブルを貼(てん)付して積層することによって一体的に結合したもの、又は、帯状の光導波路の一面に導電パターンを形成したものである。
【0024】
また、前記ケーブル101の端部には、プラグハウジング130が取付けられ、ハイブリッドコネクタの他方であるプラグコネクタとしてのプラグ120が形成されている。そして、該プラグ120を前記レセプタクルコネクタ1に嵌合して装着することによって、ケーブル101がレセプタクルコネクタ1に接続される。
【0025】
前記ケーブル101は、いかなる用途に使用されるものであってもよいが、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、車両用ナビゲーション装置等であって、筐体が複数の部分に分割され、隣接する各部分が回転可能に連結されている電子機器に使用され、隣接する各部分を回転可能に連結するヒンジ部の内部を通過するように配線されるような用途に適している。また、前記ケーブル101は、例えば、光導波路によって信号をシリアル伝送することができ、かつ、EMI対応に優れているので、大量の信号を高速で伝送する用途に適している。さらに、レセプタクルコネクタ1は、前記電子機器の筐体内に配設された基板の面に実装されるような用途に適している。
【0026】
なお、本実施の形態において、レセプタクルコネクタ1、ケーブル101及びプラグ120並びにそれらに含まれる各部材の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、レセプタクルコネクタ1、ケーブル101及びプラグ120並びにそれらに含まれる各部材が図に示される姿勢である場合に適切であるが、レセプタクルコネクタ1、ケーブル101及びプラグ120並びにそれらに含まれる各部材の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
【0027】
前記レセプタクルコネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタハウジング11と、金属、合成樹脂等であって弾性変形可能な材料によって一体的に形成され、前記コネクタハウジング11に取付けられたコネクタ側ロック部としての第1コネクタ側ロック部22及び第2コネクタ側ロック部23とを有する。前記第1コネクタ側ロック部22及び第2コネクタ側ロック部23は、プラグ120とコネクタハウジング11とをロックするためのロック機構の一部であり、例えば、金属板に曲げ加工、プレス加工等の加工を施すことによって形成されたものであるが、樹脂成形によって形成されたものであってもよい。
【0028】
そして、前記コネクタハウジング11は、平面形状が略長方形の板状の部材であり、長軸方向に延在する一対の側壁部12と、前端において幅方向に延在して両側の側壁部12を連結する前端壁部13と、後端において幅方向に延在して両側の側壁部12を連結する後端壁部15と、前記前端壁部13と後端壁部15との間において幅方向に延在して両側の側壁部12を連結する仕切壁部35とを備える。前記側壁部12、前端壁部13、後端壁部15及び仕切壁部35の上面は、ほぼ面一となっている。さらに、前記コネクタハウジング11は、先端から後端に向って長軸方向にタンデムに並んで配列された光接続部16及び電気接続部17を備える。なお、前記光接続部16及び電気接続部17は、前記側壁部12、前端壁部13、後端壁部15及び仕切壁部35の上面よりも下方に窪(くぼ)んだ凹部であって、仕切壁部35によって仕切られている。
【0029】
前記前端壁部13には前方ガイド凹部14が形成され、前記第1コネクタ側ロック部22は、前方ガイド凹部14が備える前方ロック収容凹部14a内に配設される。なお、前記第1コネクタ側ロック部22の後述される基端22bは、例えば、オーバーモールド等の製造方法によって、前端壁部13内に埋込まれるような形態で、該前端壁部13に取付けられている。
【0030】
前記前方ガイド凹部14は、プラグ120の前端に形成された後述される前方横桟部122をガイドして収容する凹部であり、後述される第1位置決め凹部14bを備える。該第1位置決め凹部14bは、プラグ120の前方横桟部122に形成された後述される第1位置決め凸部131aと係合して、コネクタハウジング11とプラグ120との位置決めを高精度で行う。
【0031】
また、前記後端壁部15は、ケーブル101の一部を収容するケーブル収容凹部15a、及び、該ケーブル収容凹部15aの前側に隣接する後方ロック収容凹部15bを備える。該後方ロック収容凹部15bは、ケーブル収容凹部15aよりわずかに幅広であり、対向する一対の内側面の各々には、プラグ120とコネクタハウジング11とをロックするためのロック機構の一部である第2コネクタ側ロック部23がそれぞれ取付けられている。各第2コネクタ側ロック部23は、側面形状が略L字状の部材であり、水平な基端が、例えば、オーバーモールド等の製造方法によって、後端壁部15内に埋込まれるような形態で、該後端壁部15に取付けられ、前記基端に対して立設する部分にはロック凹部23aが形成されている。該ロック凹部23aは、プラグ120のロックプレート141のロック凸部142cと係合する。なお、左右の第2コネクタ側ロック部23におけるロック凹部23aが形成された部分の互いに対向する面は、下端の間隔よりも上端の間隔の方が広くなるように傾斜し、テーパ面のようになっていることが望ましい。
【0032】
さらに、前記仕切壁部35は、プラグハウジング130の一部を収容する後方ガイド凹部35a、及び、該後方ガイド凹部35aの底面に開口する第2位置決め凹部35bを備える。該第2位置決め凹部35bは、プラグ120に形成された第2位置決め凸部131bと係合して、コネクタハウジング11とプラグ120との位置決めを高精度で行う。
【0033】
一方、プラグ120のプラグハウジング130は、略矩(く)形の板状の部材であり、その前端には、第1コネクタ側ロック部22と係合するプラグ前端凹部132が形成されている。該プラグ前端凹部132は、プラグ120とコネクタハウジング11とをロックするためのロック機構の一部であって凸部である後述される第1プラグ側ロック部132aを備える。また、プラグハウジング130には、第2プラグ側ロック部を含むロックプレート141が取付けられている。該ロックプレート141は、金属、合成樹脂等であって弾性変形可能な材料によって一体的に形成された部材であり、後述される基部144がプラグハウジング130に取付けられ、前記基部144に接続された作用部142がプラグハウジング130の後端から後方に向けて延出する。
【0034】
なお、前記作用部142は、上方に突出する湾曲部143を介して基部144に接続されており、側方から観て、基部144に対して傾斜させることができる。なお、前記作用部142の基部144に対する傾斜角度は、湾曲部143の形状を調整することによって変更することができる。また、ロックプレート141全体が弾性変形可能な材料から成るので、前記傾斜角度を変更することによって、前記作用部142がケーブル101に付与する下向きの押圧力を調整することができる。
【0035】
そして、前記作用部142は、全体として二股(また)のフォーク又は音叉(さ)状の平面形状を備える部材であって、湾曲部143に接続された作用本体部142aと、該作用本体部142aから後方へ延出する一対の作用腕142bと、各作用腕142bの後端に形成された操作部142dと、該操作部142dの前側に形成されたプラグ120とコネクタハウジング11とをロックするためのロック機構の一部であって第2プラグ側ロック部としてのロック凸部142cとを備える。前記操作部142dは、上方に突出するように形成された凸部であり、オペレータが手指によって左右の操作部142dを摘むことにより、左右の作用腕142bを弾性的に揺動させ、その間隔を狭めることができる。また、前記ロック凸部142cは、左右の側方外側に向けて突出する凸部であり、前記操作部142dが操作されない状態において、ケーブル101の側面よりも外方に突出し、第2コネクタ側ロック部23のロック凹部23aと係合する。
【0036】
また、プラグ120は、平面形状が略長方形の薄い板状の部材であり、コネクタハウジング11に装着されると、前方ガイド凹部14、光接続部16、後方ガイド凹部35a、電気接続部17及びケーブル収容凹部15aの内部に収容され、前記側壁部12、前端壁部13、後端壁部15及び仕切壁部35の上面とほぼ面一になっている。このことにより、プラグ120とレセプタクルコネクタ1を嵌合させた後も、ハイブリッドコネクタの高さが高くなることがない。
【0037】
そして、前記光接続部16は、ケーブル101の光導波路と光の受渡しを行う部分であり、受光素子、発光素子等の光半導体素子72、該光半導体素子72を制御する制御回路を備える図示されない受発光制御素子としての制御IC等の光デバイスを収容する凹部である。さらに、前記光接続部16は、図に示される例において、前記凹部の上面をガラス等の透光性材料から成る薄板状から成り少なくとも部分的に封止されている封止板41を備える。
【0038】
なお、前記光接続部16には、金属等の導電性材料から成り、前記光半導体素子72又は制御ICに接続される光学用端子61も収容される。該光学用端子61は、基板の面上に形成される接続パッドにはんだ付等によって接続される基板用接続部としてのテール部63を備え、該テール部63がコネクタハウジング11の側方に突出している。
【0039】
また、前記電気接続部17は、ケーブル101の導電線151と電気的に接続される部分であり、金属等の導電性材料から成る電気接続用端子51を収容する凹部である。前記電気接続用端子51は、自由端近傍に形成され、上方に向けて凸となるように湾曲した接触部、及び、基板の面上に形成される接続パッドにはんだ付等によって接続される基板用接続部としてのテール部53を備え、該テール部53がコネクタハウジング11の側方に突出している。
【0040】
次に、前記プラグ120の構成について詳細に説明する。
【0041】
図2は本発明の実施の形態におけるプラグの下面を示す図、図3は本発明の実施の形態におけるプラグの上面を示す図である。なお、図2において、(a)はケーブルを取付ける前の状態を示す下面図、(b)は分解図、(c)は下面図、(d)は斜め下方から観た斜視図、図3において、(a)は上面図、(b)は斜め上方から観た斜視図、(c)はロックプレートを変形させた状態を示す上面図、(d)はロックプレートを変形させた状態を示す斜め上方から観た斜視図である。
【0042】
ケーブル101は、細長い帯状の薄板部材であるが、図2及び3には前端(図2(b)における左上端)近傍の一部分のみが描画されている。そして、102は、前端面102bから所定長さの範囲に形成されたプラグ接続部としての接続端部である。
【0043】
また、ケーブル101の下面には、ケーブル101の電気的絶縁性を示す図示されない絶縁層上に、金属等の導電性を備える材料から成る箔(はく)状の導電線151が複数本、例えば、6本、所定のピッチで並列に配設されている。そして、前記接続端部102では、前記絶縁層が除去され、導電線151の下面が露出している。
【0044】
なお、各導電線151の先端には幅広の接続パッド部152が形成されている。該接続パッド部152の各々は、ケーブル101がレセプタクルコネクタ1に接続された状態において、コネクタハウジング11の電気接続部17内に収容された電気接続用端子51の接触部と対応するような部位に形成される。なお、接続パッド部152の配設された範囲は、プラグ側電気接続部153として機能する。また、接続パッド部152の配列は、任意に設定することができるが、図に示されるように、並列に、かつ、ケーブル101の軸方向にタンデムに並ぶように配列されることが望ましい。これにより、接続端部102の幅を拡張することなく、多数の接続パッド部152を配設することができ、その結果、プラグ120の幅方向の寸法を抑制することができる。なお、導電線151の幅が十分に広い場合には、幅広の接続パッド部152を形成することなく、導電線151の先端自体を接続パッド部152として機能させることができる。
【0045】
本実施の形態におけるケーブル101は、前記導電線151に積層された光導波路を有する。そして、該光導波路は、ケーブル101の軸方向に延在して光を伝送する光伝送路となるコア部111と、該コア部111を取囲む板状のクラッド部とを備える。なお、図に示される例において、コア部111の数は2本であるが、1本であってもよいし、3本以上であってもよいし、任意に設定することができる。
【0046】
なお、前記光導波路は、シングルモードタイプであってもよいし、マルチモードタイプであってもよいが、ここでは、シングルモードタイプであるものとする。また、クラッド部の屈折率は、コア部111の屈折率よりも低い値であることが望ましい。そして、前記コア部111及びクラッド部は、このような屈折率の条件を満たすものであれば、いかなる種類の材料から成るものであってもよく、例えば、シリコン基板から成るものであってもよいし、ガラス基板から成るものであってもよいし、フレキシブルな樹脂フィルムから成るものであってもよいが、ここでは、フレキシブルな樹脂フィルムから成るものである例について説明する。
【0047】
また、前記導電線151は、例えば、FPCと称されるフレキシブル回路基板の導電線であり、光導波路の下面(図2における上面)にケーブル101の軸方向に延在するように所定のピッチで並列に配設されている。
【0048】
さらに、前記接続端部102では、コア部111における接続パッド部152よりも前端寄りの部位はプラグ側光接続部163であって、光路変換部161が形成された範囲である。該光路変換部161は、鏡面として機能する後述される傾斜面162を備え、光導波路を伝送される光の向きをほぼ直角に変換する。すなわち、ケーブル101の軸方向の光路をケーブル101の下面に対して垂直な方向の光路に変換する。これにより、光導波路を伝送されてきた光をケーブル101の下面から下方に射出させることができるとともに、下方からケーブル101の下面に入射された光を光導波路に導入することができる。前記光路変換部161は、ケーブル101がレセプタクルコネクタ1に接続された状態において、コネクタハウジング11の光接続部16内に収容された光半導体素子72と対応するような部位に形成される。
【0049】
そして、プラグハウジング130は、ケーブル101の軸方向に延在する長方形の枠状の部材であるプラグハウジング本体121と、ケーブル101の軸方向に延在する長方形の板状の部材であるプラグ天板126とを有する。前記プラグハウジング本体121は、合成樹脂等の絶縁性材料によってプラグ天板126と一体的に形成された部材であり、長軸方向に延在する一対の側壁部124、該側壁部124の前端を連結する前方横桟部122を有する。
【0050】
該前方横桟部122は、プラグ120のプラグ側ガイド部として機能し、第1コネクタ側ロック部22と係合するプラグ前端凹部132及び第1プラグ側ロック部132aを備える。前記前方横桟部122は、プラグ120をコネクタハウジング11に装着する際に、該コネクタハウジング11の前方ガイド凹部14内に挿入される。そして、第1コネクタ側ロック部22がプラグ前端凹部132内に進入し、第1プラグ側ロック部132aと係合する。
【0051】
また、前記前方横桟部122の後端面には、ケーブル101の接続端部102の前端面102bに形成されたケーブル前方凹部102dと係合するとともに、前記前方ガイド凹部14の第1位置決め凹部14bと係合するプラグ側ガイド部としての第1位置決め凸部131aが形成されている。該第1位置決め凸部131aは、図に示される例において、後方へ向けて突出する半円状の平面形状を備える柱状の部材であるが、その平面形状は、必ずしも半円状である必要はなく、後方へ向けて突出し、前記ケーブル前方凹部102d及び第1位置決め凹部14b内に進入して係合し、位置決めをすることが可能な形状であれば、いかなる形状であってもよく、例えば、下面形状が、台形又は三角形であってもよい。なお、本実施の形態において、第1位置決め凸部131aは、少なくとも円弧状の部分を含む平面形状を備える柱状の部材であるものとして説明する。
【0052】
そして、前記ケーブル101の接続端部102における前端面102bには、後方に向けて窪んだ形状のケーブル前方凹部102dが形成されている。該ケーブル前方凹部102dは、平板状のケーブル101の一部を切取るようにして形成された凹部であって、前端面102b側が開放され、後方側が閉止された凹部である。そして、前記ケーブル前方凹部102dは、ケーブル側ガイド部であって、前述のように、プラグハウジング130が備える第1位置決め凸部131aと係合し、プラグハウジング130に対するケーブル101の位置決めをするためのケーブル側ガイド部として機能する。そのため、ケーブル前方凹部102dの側壁における少なくとも閉止された奥部に対応する部分の形状は、円弧状である第1位置決め凸部131aの側面形状に対応するように円弧状である。すなわち、ケーブル前方凹部102dは、少なくとも円弧状の部分を含む平面形状を備える凹部である。なお、前記ケーブル前方凹部102dの奥部に対応する側壁の形状は、必ずしも円弧状である必要はなく、第1位置決め凸部131aと係合可能な形状であれば、いかなる形状であってもよく、例えば、平面形状が、ケーブル前方凹部102dの長軸に対して互いに反対方向に傾斜する2つの斜辺部を含む三角形又はV字状の形状であってもよい。
【0053】
さらに、左右の側壁部124の内側面には、ケーブル101の側面102aから側方に窪むように形成されたケーブル側ガイド部としてのケーブル側方凹部102cと係合するとともに、後方ガイド凹部35aの第2位置決め凹部35bと係合するプラグ側ガイド部としての第2位置決め凸部131bが形成されている。該第2位置決め凸部131bは、図に示される例において、平面形状が円形の柱状の部材であり、平面形状の半分程度が側壁部124よりも内側に向けて突出している。なお、前記第2位置決め凸部131bは、その平面形状が必ずしも円形である必要はなく、少なくとも一部が内側に向けて突出し、前記ケーブル側方凹部102c及び第2位置決め凹部35b内に進入して係合し、位置決めをすることが可能な形状であれば、いかなる形状であってもよく、例えば、下面形状が、台形又は三角形であってもよい。なお、本実施の形態において、第2位置決め凸部131bは、少なくとも円弧状の部分を含む平面形状を備える柱状の部材であるものとして説明する。
【0054】
そして、前記ケーブル101の接続端部102における両側の側面102aには、幅方向の中心に向けて窪んだケーブル側方凹部102cが形成されている。該ケーブル側方凹部102cは、平板状のケーブル101の一部を切取るようにして形成された凹部であって、側面102a側が開放され、幅方向の中心側が閉止された凹部である。そして、前記ケーブル側方凹部102cは、ケーブル側ガイド部であって、前述のように、プラグハウジング130が備える第2位置決め凸部131bと係合し、プラグハウジング130に対するケーブル101の位置決めをするための位置決め用ガイド部として機能する。そのため、ケーブル側方凹部102cの側壁における少なくとも閉止された奥部に対応する部分の形状は、円弧状である第2位置決め凸部131bの側面形状に対応するように円弧状である。すなわち、ケーブル側方凹部102cは、少なくとも円弧状の部分を含む平面形状を備える凹部である。なお、前記ケーブル側方凹部102cの奥部に対応する側壁の形状は、必ずしも円弧状である必要はなく、第2位置決め凸部131bと係合可能な形状であれば、いかなる形状であってもよく、例えば、平面形状が、ケーブル側方凹部102cの長軸に対して互いに反対方向に傾斜する2つの斜辺部を含む三角形又はV字状の形状であってもよい。
【0055】
また、前記側壁部124の厚さ方向の寸法は、ケーブル101の接続端部102の厚さ方向の寸法と同等である。そして、前記前方横桟部122、第1位置決め凸部131a及び第2位置決め凸部131bは、少なくとも側壁部124の下面よりも下方へ突出している。すなわち、図2(d)に示されるように、ケーブル101の接続端部102にプラグハウジング130を取付けた状態で、前記前方横桟部122、第1位置決め凸部131a及び第2位置決め凸部131bは、接続端部102の下面よりも下方に突出している。
【0056】
そして、ケーブル前方凹部102d及びケーブル側方凹部102c内に第1位置決め凸部131a及び第2位置決め凸部131bが進入して係合することによって、プラグハウジング130に対するケーブル101の接続端部102の幅方向の位置決め、及び、プラグハウジング130に対するケーブル101の長手方向(軸方向)の位置決めが行われる。前記接続端部102は、プラグハウジング130に固定されることが望ましく、この場合、接着剤等の固着部材によってプラグハウジング130に固着されていてもよいし、例えば、オーバーモールド等の方法によってプラグハウジング130と一体化されていてもよい。
【0057】
さらに、前記プラグハウジング130には、ロックプレート141の基部144が取付けられる。図に示される例において、該基部144は、その本体が略矩形の板材であり、本体の後端から側方外側に突出する後方取付脚部144aと、本体の後端から側方外側に突出する前方取付脚部144bとを備える。そして、ケーブル101の接続端部102は、その上面が基部144の下面に当接するように、プラグハウジング130に取付けられる。すなわち、基部144は、プラグ天板126とケーブル101の接続端部102との間に挟まれた状態となる。
【0058】
なお、前記基部144は、接着剤等の固着部材によってプラグハウジング130に固着されていてもよいし、例えば、オーバーモールド等の方法によってプラグハウジング130と一体化されていてもよい。
【0059】
図3(a)及び(b)に示されるように、オペレータが操作部142dを操作しない状態において、ロック凸部142cはケーブル101の側面よりも外方に突出している。なお、ロックプレート141におけるロック凸部142c以外の部分は、ケーブル101の側面よりも外方に突出しないことがプラグ120を小型化する上で望ましい。
【0060】
また、図3(c)及び(d)に示されるように、オペレータが操作部142dを操作して、左右の作用腕142bを弾性的に揺動させ、その間隔を狭めた状態では、ロック凸部142cもケーブル101の側面よりも外方に突出しないか、突出したとしても、わずかに突出する程度となることが望ましい。
【0061】
さらに、図2(c)及び(d)に示されるように、ケーブル101の接続端部102にプラグハウジング130を取付けた状態において、該プラグハウジング130の後端は、光路変換部161より後方であって、プラグ側電気接続部153より前方に位置する。つまり、光路変換部161はプラグハウジング130に固定され、プラグ側電気接続部153はプラグハウジング130に固定されていない。より具体的には、光路変換部161は、ケーブル101の軸方向に関して第1位置決め凸部131aと第2位置決め凸部131bとの間に位置し、かつ、ケーブル101の光路変換部161に対応する部分の上面はプラグ天板126に当接して支持されているのに対し、ケーブル101の光路変換部161に対応する部分の上面は、ロックプレート141の作用部142に当接又は近接しているが支持されていない。
【0062】
したがって、ケーブル101の接続端部102にプラグハウジング130を取付けて形成されたプラグ120において、プラグ側光接続部163に含まれる光路変換部161に対応する部分は剛性を備え、ソリッドな状態となっているのに対し、プラグ側電気接続部153に対応する部分は柔軟性を備え、フレキシブルな状態となっている。このように、プラグ120における光路変換部161に対応する部分がソリッドな状態となっているので、コネクタハウジング11に対する位置決めを容易に、かつ、正確に行うことができる。また、プラグ120におけるプラグ側電気接続部153に対応する部分がフレキシブルな状態となっているので、ロック機構の誤差を吸収して、プラグ120とコネクタハウジング11とを確実にロックすることができる。
【0063】
次に、プラグ120をレセプタクルコネクタ1に嵌合することによって、ケーブル101をレセプタクルコネクタ1に接続する動作について説明する。
【0064】
図4は本発明の実施の形態におけるプラグをレセプタクルコネクタに嵌合する動作を示す斜視図、図5は本発明の実施の形態におけるプラグをレセプタクルコネクタに嵌合する動作を示す側断面図である。なお、図4において、(a)〜(d)は一連の動作を示す斜視図、図5において、(a)〜(d)は一連の動作を示す側断面図である。
【0065】
まず、図5(a)に示されるように、プラグ120をコネクタハウジング11の上方に位置させる。この場合、プラグ120の下面、すなわち、接続パッド部152の露出する面がコネクタハウジング11の上面と対向する姿勢にするとともに、プラグハウジング130の前端に位置する前方横桟部122が、斜め下を向きながら前方ガイド凹部14の後端に進入しているような姿勢とする。
【0066】
続いて、プラグハウジング130の前方横桟部122が更に斜め下方向に移動するようにプラグ120を移動させ、図4(a)及び図5(b)に示されるように、プラグ前端凹部132内に第1コネクタ側ロック部22の係合凸部22aを相対的に進入させ、第1プラグ側ロック部132aと係合させる。これにより、プラグハウジング130の前方横桟部122が前方ガイド凹部14によってガイドされ、かつ、プラグ前端凹部132が第1コネクタ側ロック部22によってガイドされるので、コネクタハウジング11とプラグ120との幅方向の概略的な位置合せが行われる。
【0067】
続いて、プラグハウジング130を前方に押し続けて第1プラグ側ロック部132aと第1コネクタ側ロック部22の係合凸部22aとの係合状態を維持しながら、プラグ120を第1プラグ側ロック部132aを中心にして、時計回り方向に回転させることによって、図4(b)及び図5(c)に示されるように、プラグ120の後端側を降下させてコネクタハウジング11に接近させる。
【0068】
続いて、プラグ120を更に回転させ、プラグ120の後端側を更に降下させて、図4(c)及び(d)並びに図5(d)に示されるように、プラグハウジング130の後端部分が後方ガイド凹部35aに収容され、ケーブル101がケーブル収容凹部15aに収容された状態とする。これにより、プラグ120の光路変換部161がレセプタクルコネクタ1の光接続部16に対向し、プラグ120のプラグ側電気接続部153がレセプタクルコネクタ1の電気接続部17に対向し、プラグハウジング130の第1位置決め凸部131aがコネクタハウジング11の第1位置決め凹部14bと係合し、プラグハウジング130の第2位置決め凸部131bがコネクタハウジング11の第2位置決め凹部35bと係合する。
【0069】
この際、オペレータは、まず、手指によって左右の操作部142dを摘むことにより、図4(c)に示されるように、左右の作用腕142bを変位させてその間隔を狭くする。そして、ロック凸部142cが降下して、その高さ位置が第2コネクタ側ロック部23のロック凹部23aの高さ位置にまで到達したら、オペレータは手指を左右の操作部142dから離す。すると、左右の作用腕142bは、その弾性によって元の姿勢に復帰して間隔が広がるので、左右のロック凸部142cが第2コネクタ側ロック部23のロック凹部23aに進入して係合する。
【0070】
これにより、ロック凸部142cは、ロック凹部23aによってコネクタハウジング11の底面に垂直な方向、すなわち、上下方向に移動不能に保持される。なお、前記ロック凹部23aは、その前後方向の寸法がロック凸部142cよりも長く、係合したロック凸部142cの前後方向、すなわち、ケーブル101の軸方向に関する変位を許容するように形成されている。これにより、ロックプレート141のロック凸部142cと第2コネクタ側ロック部23とがロックされる。
【0071】
なお、左右の第2コネクタ側ロック部23におけるロック凹部23aが形成された部分の互いに対向する面が、下端の間隔よりも上端の間隔の方が広くなるように傾斜し、テーパ面のようになっている場合には、オペレータが左右の操作部142dを摘んで左右の作用腕142bをあまり大きく変位させなくても、又は、全く変位させなくても、ロック凸部142cを第2コネクタ側ロック部23の面に沿って下降させることにより、図4(c)に示されるように、左右の作用腕142bの間隔が狭くなる。したがって、ロックプレート141のロック凸部142cと第2コネクタ側ロック部23とをロックさせる作業を容易に行うことができる。
【0072】
一方、第1プラグ側ロック部132aと第1コネクタ側ロック部22の係合凸部22aとは、図5(d)に示されるように、係合状態が維持されている。具体的には、弾性を有する第1コネクタ側ロック部22の係合凸部22aの下方に、凸部である第1プラグ側ロック部132aが押圧されて入込んだ状態となり、第1プラグ側ロック部132a上端の係合面132cが係合凸部22aの下面に当接して係合している。そのため、第1プラグ側ロック部132aは、第1コネクタ側ロック部22が発生するばね力により、斜め下後方に向けて押圧された状態でロックされている。したがって、プラグ120の前端がコネクタハウジング11にロックされる。
【0073】
また、図5(d)に示されるように、プラグハウジング130の前端において前方に突出し、コネクタハウジング11によって下方から支持されていない部分である第1プラグ側ロック部132aが第1コネクタ側ロック部22が発生するばね力によって下方に向いた力を受けている。そのため、プラグ120には、前記第1プラグ側ロック部132aが下方に変位するように回転するモーメント、すなわち、図5(d)において反時計回り方向に回転するモーメントが作用する。その結果、作用腕142bは、上方に変位するような力を受けることとなるが、その先端が第2コネクタ側ロック部23のロック凹部23aと係合しているので、上方に変位することはない。むしろ、反作用として、作用腕142bがロック凹部23aからコネクタハウジング11の底面の方向に向いた、すなわち、下方に向いた力を受けることとなるので、ロックプレート141は、全体として、ケーブル101を下方に押圧するような力を発揮し、これにより、ケーブル101はレセプタクルコネクタ1に確実に接続される。
【0074】
このように、プラグ120がコネクタハウジング11に対して位置決めされて、プラグ120とコネクタハウジング11との相対的位置が確定した状態において、プラグ120がレセプタクルコネクタ1に嵌合されてロックされた状態となり、ケーブル101がレセプタクルコネクタ1に確実に接続される。
【0075】
なお、ケーブル101とレセプタクルコネクタ1との接続を解除する場合には、前述した動作と逆の動作を行うこととなる。
【0076】
次に、前記ケーブル101の接続端部102とレセプタクルコネクタ1の光接続部16及び電気接続部17との接続関係について詳細に説明する。
【0077】
図6は本発明の実施の形態におけるプラグが嵌合されたレセプタクルコネクタの下面図、図7は本発明の実施の形態におけるケーブルの接続端部とレセプタクルコネクタの光接続部及び電気接続部との接続関係を示す側断面の模式図である。なお、図6において、(a)は位置決め前の状態を示す図、(b)は位置決め後の状態を示す図、(c)は(a)のA部拡大図、(d)は(b)のB部拡大図である。
【0078】
前述のように、ケーブル101とレセプタクルコネクタ1とを接続する際、オペレータは、プラグハウジング130を前方に押し続けて第1プラグ側ロック部132aと第1コネクタ側ロック部22の係合凸部22aとの係合状態を維持する。そのため、プラグ120が図4(d)及び5(d)に示されるような姿勢となった直後は、プラグ120とコネクタハウジング11との位置決めが完了しておらず、図6(a)及び(c)に示されるようになっている。
【0079】
つまり、プラグ120の前方横桟部122は、コネクタハウジング11の前方ガイド凹部14内に進入して係合し、前方横桟部122の第1位置決め凸部131aは前方ガイド凹部14の第1位置決め凹部14bに進入して係合しているが、第1位置決め凸部131aと第1位置決め凹部14bとは互いに当接しておらず、干渉していない。したがって、第1位置決め凸部131a及び第1位置決め凹部14bによるプラグ120の軸方向及び幅方向に関する位置決めは、完了していない。
【0080】
なお、前記第1位置決め凹部14bは、図に示される例において、後方へ向けて窪んだ半円状の平面形状を備える凹部であるが、その平面形状は、必ずしも半円状である必要はなく、後方へ向けて窪み、前記第1位置決め凸部131aが進入して係合し、位置決めをすることが可能な形状であれば、いかなる形状であってもよく、例えば、平面形状が、台形又は三角形であってもよい。なお、本実施の形態において、第1位置決め凹部14bは、少なくとも円弧状の部分を含む平面形状を備える凹部であるものとして説明する。
【0081】
また、プラグ120の第2位置決め凸部131bは、コネクタハウジング11の後方ガイド凹部35aの底面に開口する第2位置決め凹部35bに進入して係合しているが、第2位置決め凸部131b及び第2位置決め凹部35bによるプラグ120の幅方向に関する位置決めは、完了していない。
【0082】
本実施の形態において、第2位置決め凹部35bは、図に示されるように、プラグ120の軸方向に長い略長方形又は長円形の平面形状を備え、かつ、前端寄りの幅広部35b1と、該幅広部35b1に連接する後端寄りの幅狭部35b2とを含んでいる。
【0083】
そして、図6(a)及び(c)に示されるように、第2位置決め凸部131bは、幅広部35b1内に位置するので、第2位置決め凹部35bと干渉しておらず、そのため、第2位置決め凸部131b及び第2位置決め凹部35bによるプラグ120の幅方向に関する位置決めが完了していない。
【0084】
しかし、前述のように、第1コネクタ側ロック部22が発生するばね力によって前方横桟部122が後方に向けて押圧されているので、オペレータがプラグハウジング130を前方に押付けることを停止すると、前記ばね力によって、プラグ120はコネクタハウジング11に対して後方に変位する。そのため、図6(b)及び(d)に示されるようになって、プラグ120とコネクタハウジング11との位置決めが完了する。
【0085】
つまり、前記ばね力によって、第1位置決め凸部131aが後方に変位して第1位置決め凹部14bに圧入され、第1位置決め凸部131aの側面と第1位置決め凹部14bの側面とが互いに押圧して干渉するので、第1位置決め凸部131aと第1位置決め凹部14bとが、プラグ120の軸方向及び幅方向に関して位置決めされる。これにより、プラグ120とコネクタハウジング11とは、プラグ120の軸方向及び幅方向に関して位置決めされる。
【0086】
また、前記ばね力によって、第2位置決め凸部131bが後方に変位して幅狭部35b2内に到達する。したがって、第2位置決め凸部131bの側面と幅狭部35b2とが互いに干渉するので、第2位置決め凸部131bと第2位置決め凹部35bとが、プラグ120の幅方向に関して位置決めされる。これにより、プラグ120とコネクタハウジング11とは、プラグ120の幅方向に関して位置決めされる。
【0087】
このようにしてプラグ120がコネクタハウジング11に対して位置決めされた状態において、プラグ側光接続部163に含まれる光路変換部161は、図7に示されるように、レセプタクルコネクタ1の光接続部16に収容された光半導体素子72の真上に位置する。なお、ケーブル101の幅方向に関しても、光半導体素子72の真上に位置する。これにより、ケーブル101及びレセプタクルコネクタ1は光学的に接続された状態となる。
【0088】
すなわち、光半導体素子72の発光面から射出された光は、下方からケーブル101に入射し、光路変換部161の後方寄りの傾斜面162で反射されてほぼ直角に向きを変え、対応するコア部111に導入され、該コア部111内をケーブル101の軸方向に沿って伝送される。一方、コア部111内をケーブル101の軸方向に沿って伝送されてきた光は、光路変換部161の後方寄りの傾斜面162で反射されてほぼ直角に向きを変え、ケーブル101から下方に射出され、光半導体素子72の受光面によって受光される。
【0089】
また、プラグ120のプラグ側電気接続部153は、レセプタクルコネクタ1の電気接続部17の真上に位置し、各接続パッド部152は、電気接続部17に収容された対応する電気接続用端子51の接触部と接触し、電気的に接続される。
【0090】
ところで、本実施の形態においては、コネクタハウジング11のケーブル収容凹部15aの底面が光接続部16の封止板41よりも低くなるように形成され、これにより、図7に示されるように、プラグ側光接続部163に含まれる光路変換部161がロックされる位置である光学ロック位置としての光接続部16の封止板41の上面の位置よりも、プラグ側電気接続部153がロックされる位置である電気ロック位置としてのロックプレート141のロック凸部142cの位置の方が低くなるように設定されていることが望ましい。なお、図7は、説明の都合上、光学ロック位置と電気ロック位置との高低を誇張して描いたものであることに留意されたい。
【0091】
このように、光接続部16の封止板41の上面の位置よりもロックプレート141のロック凸部142cの位置の方が低い、すなわち、コネクタハウジング11の底面に近いと、プラグ120におけるレセプタクルコネクタ1の光接続部16の真上に対応する部分は、その前端が前述のような第1コネクタ側ロック部22が発生するばね力によって下方に向いた力を受けるとともに、その後端が、ロックプレート141を介して、ロック凸部142cから下方に向いた力を受けることとなる。したがって、プラグ120におけるレセプタクルコネクタ1の光接続部16の上に対応する部分が光接続部16に押付けられた状態となるので、例えば、ケーブル101の後方部分が煽(あお)られた場合のように、ケーブル101が外力を受けた場合であっても、光路変換部161と光半導体素子72との光接続状態は、安定的に維持され、光伝送損失が発生することがない。
【0092】
これに対し、仮に、第1プラグ側ロック部132aの係合面132cの位置よりもロックプレート141のロック凸部142cの位置の方が高いと、例えば、ケーブル101の後方部分が煽られた場合のように、ケーブル101が外力を受けた場合には、光路変換部161と光半導体素子72との光接続状態が距離やひずみ、変形などの要因によって不安定となり、光伝送損失が発生する。
【0093】
なお、プラグ120におけるレセプタクルコネクタ1の電気接続部17の真上に対応する部分は、図7に示されるように、ある程度傾斜するが、電気接続用端子51が弾性を備えているので、電気接続用端子51の接触部は、上下に弾性的に変位し、接続パッド部152との接触を維持することができる。
【0094】
また、ロックプレート141全体が弾性変形可能な材料から成り、かつ、作用部142が上方に突出する湾曲部143を介して基部144に接続されているので、電気接続部17の真上に位置する作用部142は、基部144が取付けられたプラグハウジング130に対して自由に傾斜することができる。なお、本実施の形態の作用部142は、側面から観て、略直線状に形成し傾斜させているが、電気接続用端子51へ向けて押圧力を生じる形状であれば、いかなる形状で形成されてもよい。例えば、湾曲形状や矩形形状などがあげられる。
【0095】
さらに、ロックプレート141を金属等の導電性を備える材料で形成する場合には、ロック凸部142cと係合する第2コネクタ側ロック部23も金属等の導電性を備える材料で形成し、かつ、第2コネクタ側ロック部23の一部をレセプタクルコネクタ1が実装される基板のグランドライン等に接続することによって、プラグ120を電磁波から効果的にシールドすることが可能となる。
【0096】
このように、本実施の形態におけるハイブリッドコネクタは、光導波路及び導電線151を備えるケーブル101と、ケーブル101に接続されたプラグ120と、プラグ120が装着されるコネクタハウジング11とを有する。そして、コネクタハウジング11は、コネクタ側ロック部と、光接続部16と、電気接続部17とを備え、プラグ120は、プラグ側ロック部と、プラグ側光接続部163と、プラグ側電気接続部153とを備え、プラグ側光接続部163はプラグ側電気接続部153よりも剛性が高く、プラグ側ロック部とコネクタ側ロック部とを係合させてプラグ120をコネクタハウジング11に装着すると、プラグ側光接続部163及びプラグ側電気接続部153が光接続部16及び電気接続部17に対向する。
【0097】
これにより、ロック機構の誤差を吸収して、コネクタハウジング11に対するプラグ120の位置決めを容易に、かつ、正確に行うことができる。また、ロック機構の構造を簡素化することができ、ハイブリッドコネクタ全体の構造を簡素化して製造コストを抑制することができる。さらに、全体を小型化することができ、耐久性を向上させ、操作を容易にすることができる。
【0098】
また、コネクタ側ロック部は、光接続部16側に配設された第1コネクタ側ロック部22と、電気接続部17側に配設された第2コネクタ側ロック部23とを含み、プラグ側ロック部は、プラグ側光接続部163側に配設された第1プラグ側ロック部132aと、プラグ側電気接続部153側に配設された第2プラグ側ロック部としてのロック凸部142cとを含み、第1コネクタ側ロック部22と第1プラグ側ロック部132aとを係合させるとともに、第2コネクタ側ロック部23とロック凸部142cとを係合させることによって、コネクタハウジング11とプラグ120とがロックされる。これにより、コネクタハウジング11とプラグ120とのロックを容易に、かつ、正確に行うことができ、光接続部16とプラグ側光接続部163との接続、及び、電気接続部17とプラグ側電気接続部153との接続を高い精度で、確実に維持することができる。
【0099】
さらに、プラグ120は、第1プラグ側ロック部132aを備えるプラグハウジング130と、プラグハウジング130に取付けられるとともに、ロック凸部142cを備える弾性変形可能なロックプレート141とを備え、プラグ側光接続部163は、ケーブル101におけるプラグハウジング130に位置決めされて固定された部分に含まれ、プラグ側電気接続部153は、ケーブル101におけるロックプレート141に対向する部分に含まれる。これにより、プラグ側光接続部163は剛性が高く、ソリッドな状態となるので、光接続部16に対する位置決めが正確となり、光伝送における損失の発生を防止することができる。また、プラグ側電気接続部153は柔軟で、フレキシブルな状態となるので、電気接続部17との電気的接続状態を確実に維持しつつ、ロック機構の誤差を効果的に吸収することができる。
【0100】
さらに、第1コネクタ側ロック部22は、第1プラグ側ロック部132aをコネクタハウジング11の底面の方向に押圧し、第2コネクタ側ロック部23は、ロック凸部142cをコネクタハウジング11の底面に垂直な方向に保持する。これにより、ケーブル101は、コネクタハウジング11の底面の方向に押圧されるので、レセプタクルコネクタ1に確実に接続される。また、プラグ側光接続部163と光接続部16との接続状態及びプラグ側電気接続部153と電気接続部17との接続状態を安定的に維持することができる。
【0101】
さらに、第2コネクタ側ロック部23とロック凸部142cとが係合する位置は、光接続部16の上面の位置よりもコネクタハウジング11の底面に近い。これにより、ケーブル101が外力を受けた場合であっても、プラグ側光接続部163と光接続部16との接続状態を安定的に維持することができ、光伝送損失が発生することがない。
【0102】
さらに、ケーブル101はケーブル側ガイド部を備え、プラグハウジング130はプラグ側ガイド部を備え、コネクタハウジング11はコネクタ側ガイド部を備え、プラグ側ガイド部は、ケーブル側ガイド部と係合してケーブル101とプラグハウジング130との位置決めをするとともに、コネクタ側ガイド部と係合してコネクタハウジング11とプラグ120との位置決めをする。これにより、ガイド部材の寸法誤差、ケーブル101、プラグハウジング130、コネクタハウジング11等の各部材の組立誤差等の累積結果である累積誤差を小さくすることが可能となり、その結果、コネクタハウジング11に対するケーブル101の位置決め精度を向上させることができる。
【0103】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、ハイブリッドコネクタに適用することができる。
【符号の説明】
【0105】
1 レセプタクルコネクタ
11 コネクタハウジング
12、124 側壁部
13 前端壁部
14 前方ガイド凹部
14a 前方ロック収容凹部
14b 第1位置決め凹部
15 後端壁部
15a ケーブル収容凹部
15b 後方ロック収容凹部
16 光接続部
17 電気接続部
22 第1コネクタ側ロック部
22a 係合凸部
22b 基端
23 第2コネクタ側ロック部
23a ロック凹部
35 仕切壁部
35a 後方ガイド凹部
35b 第2位置決め凹部
35b1 幅広部
35b2 幅狭部
41 封止板
51 電気接続用端子
53、63 テール部
61 光学用端子
72、872 光半導体素子
101 ケーブル
102 接続端部
102a 側面
102b 前端面
102c ケーブル側方凹部
102d ケーブル前方凹部
111、911 コア部
120、920 プラグ
121 プラグハウジング本体
122 前方横桟部
126 プラグ天板
130、930 プラグハウジング
131a 第1位置決め凸部
131b 第2位置決め凸部
132 プラグ前端凹部
132a 第1プラグ側ロック部
132c 係合面
141 ロックプレート
142 作用部
142a 作用本体部
142b 作用腕
142c ロック凸部
142d 操作部
143 湾曲部
144 基部
144a 後方取付脚部
144b 前方取付脚部
151 導電線
152 接続パッド部
153 プラグ側電気接続部
161、961 光路変換部
162 傾斜面
163 プラグ側光接続部
801 基板
851 電気端子
901 光ファイバ
951 電線
952 コネクタ端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)光導波路及び導電線を備えるケーブルと、該ケーブルに接続されたプラグと、該プラグが装着されるコネクタハウジングとを有するハイブリッドコネクタであって、
(b)前記コネクタハウジングは、コネクタ側ロック部と、光接続部と、電気接続部とを備え、
(c)前記プラグは、プラグ側ロック部と、プラグ側光接続部と、プラグ側電気接続部とを備え、前記プラグ側光接続部はプラグ側電気接続部よりも剛性が高く、
(d)前記プラグ側ロック部とコネクタ側ロック部とを係合させて前記プラグをコネクタハウジングに装着すると、前記プラグ側光接続部及びプラグ側電気接続部が光接続部及び電気接続部に対向することを特徴とするハイブリッドコネクタ。
【請求項2】
前記コネクタ側ロック部は、前記光接続部側に配設された第1コネクタ側ロック部と、前記電気接続部側に配設された第2コネクタ側ロック部とを含み、
前記プラグ側ロック部は、前記プラグ側光接続部側に配設された第1プラグ側ロック部と、前記プラグ側電気接続部側に配設された第2プラグ側ロック部とを含み、
前記第1コネクタ側ロック部と第1プラグ側ロック部とを係合させるとともに、前記第2コネクタ側ロック部と第2プラグ側ロック部とを係合させることによって、前記コネクタハウジングとプラグとがロックされる請求項1に記載のハイブリッドコネクタ。
【請求項3】
前記プラグは、前記第1プラグ側ロック部を備えるプラグハウジングと、該プラグハウジングに取付けられるとともに、前記第2プラグ側ロック部を備える弾性変形可能なロックプレートとを備え、
前記プラグ側光接続部は、前記ケーブルにおける前記プラグハウジングに位置決めされて固定された部分に含まれ、
前記プラグ側電気接続部は、前記ケーブルにおける前記ロックプレートに対向する部分に含まれる請求項2に記載のハイブリッドコネクタ。
【請求項4】
前記第1コネクタ側ロック部は、前記第1プラグ側ロック部をコネクタハウジングの底面の方向に押圧し、
前記第2コネクタ側ロック部は、前記第2プラグ側ロック部をコネクタハウジングの底面に垂直な方向に保持する請求項2又は3に記載のハイブリッドコネクタ。
【請求項5】
前記第2コネクタ側ロック部と第2プラグ側ロック部とが係合する位置は、光接続部の上面の位置よりもコネクタハウジングの底面に近い請求項2〜4のいずれか1項に記載のハイブリッドコネクタ。
【請求項6】
前記ケーブルはケーブル側ガイド部を備え、
前記プラグハウジングはプラグ側ガイド部を備え、
前記コネクタハウジングはコネクタ側ガイド部を備え、
前記プラグ側ガイド部は、前記ケーブル側ガイド部と係合して前記ケーブルとプラグハウジングとの位置決めをするとともに、前記コネクタ側ガイド部と係合して前記コネクタハウジングとプラグとの位置決めをする請求項3に記載のハイブリッドコネクタ。
【請求項7】
前記プラグ側ロック部は、2つ以上であって、
前記プラグハウジングの前端側と後端側に、それぞれ1つ以上形成され、
前記コネクタ側ロック部は、2つ以上であって、
前記コネクタハウジングの前端側と後端側に、それぞれ1つ以上形成されている請求項1に記載のハイブリッドコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−28006(P2011−28006A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173790(P2009−173790)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(591043064)モレックス インコーポレイテド (441)
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
【Fターム(参考)】