説明

ヒスタミン−3受容体リガンドとしての1,3−ジ置換および1,3,3−トリ置換ピロリジン類ならびにそれらの治療用途

式Iの化合物は、ヒスタミン−3受容体リガンドによって予防または改善される疾患または状態を治療する上で有用である。ヒスタミン−3受容体リガンド組成物およびヒスタミン−3受容体に拮抗または作働する方法も開示されている。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化1】

[式中、
Zは、共有結合およびCHからなる群から選択され;
は、OR、NRおよび
【化2】

からなる群から選択され;
は、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、スルホノおよびホスホノからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルケニルカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルケニルスルホニル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アルキニル、アルキニルカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルキニルスルホニル、アミノカルボニル、アミノスルホニル、アリールアルキル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルケニルスルホニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルキルスルホニル、アリールアリールカルボニル、アリールアリールスルホニル、アリールカルボニル、アリール複素環カルボニル、アリール複素環スルホニル、アリールオキシアリールカルボニル、アリールオキシアリールスルホニル、アリールスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルキルカルボニル、シクロアルキルアルキルスルホニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルスルホニル、ホルミル、複素環、複素環アルキル、複素環アルキルカルボニル、複素環アルキルスルホニル、複素環アリールカルボニル、複素環アリールスルホニル、複素環カルボニル、複素環複素環カルボニル、複素環複素環スルホニル、複素環オキシアルキルカルボニル、複素環オキシアリールカルボニル、複素環オキシアリールスルホニル、複素環スルホニルおよび複素環チオアルキルカルボニルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
は、水素およびアルキルからなる群から選択され;あるいは
およびRが一体となって、(=O)を形成しており;
は、アルキルカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールカルボニルアリール、アリールカルボニル複素環、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニルアリール、シクロアルキルカルボニル複素環、複素環、複素環カルボニル、複素環カルボニルアリールおよび複素環カルボニル複素環からなる群から選択され;
は、水素および低級アルキルからなる群から選択され;
、R、RおよびRは独立に、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプトおよびニトロからなる群から選択され;ただし、R、R、RおよびRのうちの少なくとも一つは水素以外であり;
前記アリール、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルケニルスルホニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルキルスルホニル、アリールアリールカルボニル、アリールアリールスルホニル、アリールカルボニル、アリールカルボニルアリール、アリールカルボニル複素環、アリール複素環カルボニル、アリール複素環スルホニル、アリールオキシアリールカルボニル、アリールオキシアリールスルホニル、アリールスルホニル、シクロアルキルカルボニルアリール、複素環アリールカルボニル、複素環アリールスルホニル、複素環カルボニルアリール、複素環オキシアリールカルボニルおよび複素環オキシアリールスルホニルの各場合において、前記アリール部分は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプトおよびニトロからなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていても良く;
前記アリールカルボニル複素環、アリール複素環カルボニル、アリール複素環スルホニル、シクロアルキルカルボニル複素環、複素環、複素環アルキル、複素環アルキルカルボニル、複素環アルキルスルホニル、複素環アリールカルボニル、複素環アリールスルホニル、複素環カルボニル、複素環カルボニルアリール、複素環カルボニル複素環、複素環複素環カルボニル、複素環複素環スルホニル、複素環オキシアルキルカルボニル、複素環オキシアリールカルボニル、複素環オキシアリールスルホニル、複素環スルホニルおよび複素環チオアルキルカルボニルの各場合において、前記複素環部分は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、アミノスルホニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプトおよびニトロからなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていても良い。]
【請求項2】
ZがCHであり;
がNRであり;
およびRが独立に、水素、アルコキシカルボニルおよびアルキルからなる群から選択され;
が水素であり;
が、アセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、4−シアノフェニル、4−シアノ−3−メチルフェニル、4−シアノ−2−メチルフェニル、4−シアノ−3−フルオロフェニル、2−ピリジニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)フェニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペラジニルカルボニル)フェニルおよび4−(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニルからなる群から選択され;
が水素であり;
、R、RおよびRが独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Zが共有結合であり;
がNRであり;
およびRが独立に、水素、アルコキシカルボニルおよびアルキルからなる群から選択され;
が水素であり;
が、アセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、4−シアノフェニル、4−シアノ−3−メチルフェニル、4−シアノ−2−メチルフェニル、4−シアノ−3−フルオロフェニル、2−ピリジニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)フェニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペラジニルカルボニル)フェニルおよび4−(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニルからなる群から選択され;
が水素であり;
、R、RおよびRが独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
下記式IIの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化3】

[式中、
10は、アルケニル、アルキル、アルキニル、アミノ、アリール、アリールアルケニル、アリールアルキル、アリールアリール、アリール複素環、アリールオキシアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環、複素環アルキル、複素環アリール、複素環複素環および複素環オキシアリールからなる群から選択される。]
【請求項5】
下記式IIIの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化4】

[式中、
11は、水素、アルケニル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキニル、アルキニルオキシ、アミノ、アリール、アリールアルケニル、アリールアルキル、アリールアリール、アリール複素環、アリールオキシアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環、複素環アルキル、複素環アリール、複素環複素環、複素環オキシアルキル、複素環オキシアリールおよび複素環チオアルキルからなる群から選択される。]
【請求項6】
下記式IVの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化5】

[式中、
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキニル、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環および複素環アルキルからなる群から選択される。]
【請求項7】
およびRが独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
が、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリール、複素環、複素環カルボニルアリールおよび複素環カルボニル複素環からなる群から選択される請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
ZがCHであり;
およびRが独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
が、アセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、4−シアノフェニル、4−シアノ−3−メチルフェニル、4−シアノ−2−メチルフェニル、4−シアノ−3−フルオロフェニル、2−ピリジニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)フェニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペラジニルカルボニル)フェニルおよび4−(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニルからなる群から選択され;
が水素であり;
、R、RおよびRが独立に、水素およびハロゲンからなる群から選択される請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3−メチル−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−2−メチル−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;および
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル
からなる群から選択される請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
ZがCHであり;
およびRが独立にアルキルであり;
が、アセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、4−シアノフェニル、4−シアノ−3−メチルフェニル、4−シアノ−2−メチルフェニル、4−シアノ−3−フルオロフェニル、2−ピリジニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピロリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル、4−(1−ピペリジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル、4−(4−モルホリニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)フェニル、4−(1−アゼチジニルカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(1−ピペラジニルカルボニル)フェニルおよび4−(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニルからなる群から選択され;
が水素であり;
、R、RおよびRが独立に、水素、アルコキシ、アルキルおよびハロゲンからなる群から選択される請求項6に記載の化合物。
【請求項11】
ZがCHであり;
およびRが独立にアルキルであり;
が4−シアノフェニルであり;
、R、RおよびRが水素であり;
が、アルコキシ、アルキルおよびハロゲンからなる群から選択される請求項6に記載の化合物。
【請求項12】
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3′−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3′−メチル−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3′−ヨード−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;
3′−クロロ−4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;および
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3′−メトキシ−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル
からなる群から選択される請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
ZがCHであり;
およびRが独立にアルキルであり;
が4−シアノフェニルであり;
、R、RおよびRが水素であり;
がアルキルである請求項6に記載の化合物。
【請求項14】
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−2′−メチル−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリルである請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
ZがCHであり;
およびRが独立にアルキルであり;
が4−シアノフェニルであり;
、RおよびRが水素であり;
およびRが独立にハロゲンである請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−3′,5′−ジフルオロ−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル;および
3′−クロロ−4′−{3−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル]プロポキシ}−5′−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−カルボニトリル
からなる群から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
下記式Vの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化6】

【請求項18】
下記式VIの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化7】

【請求項19】
下記式VIIの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化8】

【請求項20】
製薬上許容される担体と組み合わせて治療上有効量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項21】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を含む、哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体の効果を調節する方法。
【請求項22】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を含む、処置を必要とする哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体を調節することで改善される障害の治療方法。
【請求項23】
前記障害が、急性心筋梗塞、喘息、双極性障害、認識亢進、精神障害での認識欠陥、皮膚癌、薬物乱用、抑鬱、消化管障害、炎症、時差ボケ、髄様甲状腺癌、黒色腫、メニエール病、片頭痛、気分および注意力変容、乗り物酔い、神経変性性炎症、強迫性障害、疼痛、パーキンソン病、精神分裂病、発作、敗血性ショック、トゥーレット症状群、眩暈および不眠からなる群から選択される請求項22に記載の方法。

【公表番号】特表2006−500314(P2006−500314A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−559503(P2003−559503)
【出願日】平成15年1月10日(2003.1.10)
【国際出願番号】PCT/US2003/000703
【国際公開番号】WO2003/059341
【国際公開日】平成15年7月24日(2003.7.24)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】