説明

プロテインチロシンホスファターゼ阻害剤としての置換アミノ酸

インスリン抵抗性、レプチン抵抗性、又は高血糖と関係する代謝異常の治療に有用である式Iの化合物及び薬剤として許容される塩が開示されている。本発明の化合物は、プロテインチロシンホスファターゼ、特にプロテインチロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)の阻害剤を含み、これは、糖尿病、及び、例えば、癌、神経変性疾患などその他のPTPが媒介する疾患の治療に有用である。また、本発明の化合物を含む医薬組成物及び上記化合物を用いて前記状態を治療する方法も開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物及び薬剤として許容されるその塩
【化1】


[式中、
は、H、C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、又はC〜Cアルケニルであり;
及びRは、独立して、H、C〜Cアルキル、アリール(C〜C)アルキル、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−NHアリール、−N(C〜Cアルキル)アリール、及びCOHから独立して選択される1個又は2個の基により場合によって置換されている(C〜C)アルカノイル、アリール(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルカルボニル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜C)アルキル、−C(O)N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、−C(=NH)NH、−C(=N−C(O)C〜Cアルコキシ)NH−C(O)C〜Cアルコキシ、又は−SO−アリール(ここで、上記のそれぞれの環状部分は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、COH、CN、C〜Cアルカノイル、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、ハロアルキル又はハロアルコキシである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によって置換されている)であり;
は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルカノイル(ここで、アリール基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、NO、C〜Cハロアルキル、又はC〜Cハロアルコキシにより場合によって置換されている)であり;
20、R21、R22、及びR23は、独立して、H、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロゲン、アルキル、OH、アルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、NH−アリール、N(C〜C)アルキル−アリール、−NHSO−アリール、−N(C〜Cアルキル)SOアリール(ここで、アリール基は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、OH、NO、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシである1、2、3、若しくは4個の基により場合によって置換されている)であり;
は、結合、−O−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−、−N(R)C(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−C(O)N(R)−であり;
は、結合、−(C〜C)アルキル−O−、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−、−C〜Cアルケニル−、−C(O)−、−(C〜C)アルキル−O−、−C(O)NH−、又は−NHC(O)−であり;
は、−(C〜C)アルキル−、−S(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−、−C〜Cアルケニル−、−C〜Cアルキル−O−C〜Cアルキル−、−O−C〜Cアルキル−、又はC〜Cアルキル−O−であり;
(ここで、uは、0、1、又は2である)
A環は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである1、2、3、若しくは4個の基により場合によってそれぞれ置換されているフェニル、ナフチル、イソインドリル、インドリル、ピリジル、チアゾリル、ピリミジル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、又は1H−インダゾリルであり;
Qは、独立して、アルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cアルカノイル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、フェニル、C〜Cアルカノイルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ヘテロアリール−(C〜C)アルキル−アリール、−アリール−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、又はアリールであり;
は、H又はアリール(ここで、アリールは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、又はハロゲンである1、2、若しくは3個の基により場合によって置換されている)であり;
Y及びY’は、独立して結合又は−(C〜C)アルキル−である]。
【請求項2】
及びRは、独立して、H、C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、−NHフェニル、−N(C〜Cアルキル)アリール、及びCOHから独立して選択される1個又は2個の基により場合によって置換されている(C〜C)アルカノイル、フェニル(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンズイミダゾリルカルボニル、ベンゾフラニルカルボニル、フラニルカルボニル、チアゾリルカルボニル、インドリルカルボニル、ピリジル、ピリミジル、モルホリニルカルボニル、チオモルホルニルカルボニル、チオモルホリニルS,Sジオキシドカルボニル、ピペラジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜C)アルキル、−C(O)N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、−C(=NH)NH、−C(=N−C(O)C〜Cアルコキシ)NH−C(O)C〜Cアルコキシ、−SO−フェニル、又は−SO−ナフチル(ここで、上記のそれぞれの環状部分は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、COH、CN、C〜Cアルカノイル、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cハロアルコキシである1、2、3、若しくは4個の基により場合によって置換されている)であり;
Qは、独立して、アルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、フェニル又はC〜Cアルカノイルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ピリジル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ジベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、インドリル−(C−C)アルキル−フェニル、ベンゾ[b]チエニル−(C−C)アルキル−フェニル、−フェニル−(C〜C)アルキル−ベンゾフラニル、インドリル、フェニル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル、ジベンゾチエニル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、又はジベンゾフラニルであり;
は、H又はフェニルである
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、H、C〜Cアルキル、ベンジル、又はアリルであり;
20、R21、R22、及びR23は、H、ベンジルオキシ、ベンジル、ハロゲン、C〜Cアルキル、OH、C〜Cアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、NH−アリール、N(C〜C)アルキル−アリール、−NHSO−フェニル、−N(C〜Cアルキル)SOフェニル(ここで、フェニル基は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、OH、NO、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシである1、2、3、若しくは4個の基により場合によって置換されている)から独立して選択され;
A環は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである1、2、3、若しくは4個の基により場合によってそれぞれ置換されているフェニル、ナフチル、ピリジル、チアゾリル、ピリミジル、イソインドリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、又は1H−インダゾリルであり;
は、結合、−O−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−、−N(R)C(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−C(O)N(R)−(ここで、Rは、H、(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルカノイル(ここで、フェニル基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、NO、C〜Cハロアルキル、又はC〜Cハロアルコキシにより場合によって置換されている)である)であり;
は、結合、−(C〜C)アルキル−O−、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−、又はC(O)である
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
A環は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである1、2、3、若しくは4個の基により場合によってそれぞれ置換されているイソインドリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、又は1H−インダゾリルである請求項3に記載の化合物。
【請求項5】

【化2】


[式中、
nは、0、1、2、3、又は4であり;
各R10は、独立して、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルであり;
Qは、独立して、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、又はフェニルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ピリジル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ジベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、インドリル−(C〜C)アルキル−フェニル、−フェニル−(C〜C)アルキル−ベンゾフラニル、インドリル、フェニル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、又はジベンゾフラニルである]の請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
は、H、C〜Cアルキル、又はベンジルであり、
及びRは、独立して、H、C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイル、フェニル(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンズイミダゾリルカルボニル、ベンゾフラニルカルボニル、チアゾリルカルボニル、インドリルカルボニル、モルホリニルカルボニル、チオモルホルニルカルボニル、チオモルホリニルS,Sジオキシドカルボニル、ピペラジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜C)アルキル、−C(O)N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、又は−SO−フェニル(ここで、環状の基は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cハロアルコキシである1、2、3、若しくは4個の基により場合によって置換されている)である請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
は、結合、−O−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−、−N(R)C(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−C(O)N(R)−(式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、ベンジル、フェニル−CO−(ここで、フェニル基は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、NO、CF、又はOCFにより場合によって置換されている)である)であり;
は、結合、−(C〜C)アルキル−O−、−O−(C〜C)アルキル、又は−(C〜C)アルキル−であり;
は、−(C〜C)アルキル、−S(O)−CH−、又は−(C〜C)アルキル−S(O)−CH−(ここで、uは、0、1、又は2である)である請求項6に記載の化合物。
【請求項8】

【化3】


の請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Qは、独立して、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、CF、OCF、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、又はフェニルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ジベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、インドリル、フェニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、又はジベンゾフラニルである請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
は、H、又はC〜Cアルキルであり;
は、Hであり;
20及びR21の少なくとも一方は、Hであり;
は、−(C〜C)アルキル、−S(O)−CH−、又は−CH−S(O)−CH−(ここで、uは、0、1、又は2である)である請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
は、C〜Cアルキル、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルコキシカルボニル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜C)アルキル、又は−C(O)N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
は、フェニル(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルカノイル、ベンジルオキシカルボニル、ベンズイミダゾリルカルボニル、ベンゾフラニルカルボニル、チアゾリルカルボニル、インドリルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、又は−SO−フェニル[ここで、環状の基は、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、CF、又はOCFである1、2、3、又は4個の基により場合によって置換されている]である請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
Qは、独立して、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、CF、OCF、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、インドリル、フェニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、又はジベンゾフラニルである請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
は、環状の基が、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、CF、又はOCFである1、2、又は3個の基により場合によって置換されているベンジル、フェニル(C〜C)アルカノイル、ベンジルオキシカルボニル、又は−SO−フェニルである請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
式:
【化4】


[式中、
20、及びR21は、H、ベンジルオキシ、ベンジル、ハロゲン、C〜Cアルキル、OH、C〜Cアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、NH−フェニル、N(C〜C)アルキル−アリール、−NHSO−フェニル、又は−N(C〜Cアルキル)SOフェニル(ここで、フェニル基は、1、2、3、若しくは4個の、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、OH、NO、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシである基により場合によって置換されている)である]の請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
は、H、又はC〜Cアルキル又はベンジルであり;
は、環状の基が、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、NO、OH、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、CF、又はOCFである1、2、3、又は4個の基により場合によって置換されているフェニル(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルカノイル、ベンジルオキシカルボニル、ベンズイミダゾリルカルボニル、ベンゾフラニルカルボニル、チアゾリルカルボニル、インドリルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、又は−SO−フェニルである請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
は、結合、−CH−、又は−(C〜C)アルキル−O−であり;
Qは、独立して、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、又はフェニルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ピリジル−(C〜C)アルキル−フェニル、−ジベンゾフラニル−(C〜C)アルキル−フェニル、インドリル−(C−C)アルキル−フェニル、−フェニル−(C〜C)アルキル−ベンゾフラニル、インドリル、フェニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、又はジベンゾフラニルであり;
20、及びR21は、H、ベンジルオキシ、ベンジル、ハロゲン、C〜Cアルキル、OH、C〜Cアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
糖尿病を治療する方法であって、式1の化合物の薬剤として許容される量を、上記治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項19】
請求項1に記載の化合物及び少なくとも1つの薬剤として許容される溶媒、担体、補助剤又は賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項20】
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェン−3−イルメトキシ)プロパン酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−4−イルオキシ)−酪酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルオキシ)−酪酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルオキシ)−酪酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−4−イルスルファニル)−酪酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルスルファニル)−酪酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イル)−ペント−4−エン酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イル)−ペンタン酸;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルスルファニル)−プロピオン酸;
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−[3’−(7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−イルメチルスルファニル]−プロピオン酸;
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物及び薬剤として許容されるそれらの塩。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物を調製する方法。
【請求項22】
式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩
【化5】


[式中、Lは、結合であり;Lは、−S(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−、−O−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−、又は−(C〜C)アルキル−NR−(C〜C)アルキル−であり;Rは、H又は(C〜C)アルキルであり;uは、0、1、又は2であり;A、Q、Q、Y、Y’、L、R、R、R、R20、R21、R22、及びR23は、請求項1で定義したものである]を調製する方法であって、
(1)式
【化6】


[式中、Rは、(CHOH、(CHSH、又は(CHNHであり、nは、0、1、2、3、又は4であり、式中、Xは、Cl、Br、I、又はOSOCFである]の化合物を、
金属触媒、塩基、及び式
【化7】


[式中、Rは、H又は(C〜C)アルキルであり、Lは、アルキレンである]の化合物で処理して、

【化8】


の化合物を提供するステップ;
(2)(1)の生成物を塩基及び式
【化9】


(式中、Xは、Cl、Br、I、又はOSOR’であり、R’は、メチル、パラ−メチルフェニル、又はCFであり、mは、0、1、2、3、又は4である)の化合物で処理して、

【化10】


[式中、Lは、−S(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−S(O)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−、−O−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルキル−O−、又は−(C〜C)アルキル−NR−(C〜C)アルキル−であり;Rは、H又は(C〜C)アルキルであり;uは、0、1、又は2である]の化合物を提供するステップ
を含む方法。
【請求項23】
式(XXV)の化合物
【化11】


[式中、
Rは、OH、SH、(CHOH、(CHSH、(CHOSOR’、(CHX、及び(CHCHOからなる群から選択され;
R’は、メチル、パラ−メチルフェニル、又はCFであり;
Xは、Cl、Br、又はIであり;
nは、1、2、3、又は4であり;
20、R21、R22、及びR23は、H、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロゲン、アルキル、OH、アルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、NH−アリール、N(C〜C)アルキル−アリール、−NHSO−アリール、及び−N(C〜Cアルキル)SOアリール(ここで、アリール基は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、OH、NO、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシである1、2、3、若しくは4個の基により場合によって置換されている)からなる群から選択され;
25及びR26の一方は、−L−Qであり、他方は、Hであり;
は、結合、−(C〜C)アルキル−O−、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−、−C〜Cアルケニル−、−C(O)−、(C〜C)アルキル−O−、−C(O)NH−、又は−NHC(O)−であり;
Qは、独立して、アルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cアルカノイル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、フェニル、(C〜C)フェニル、又はC〜Cアルカノイルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ヘテロアリール−(C〜C)アルキル−アリール、−アリール−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、−アリール−O−アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、又はアリールである]。
【請求項24】
Rは、OH、SH、(CHOH、(CHSH、(CHOSOR’、及び(CHXからなる群から選択され;
R’は、メチルであり;
20、R21、R22、及びR23は、H、ハロゲン、アルキル、OH、アルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、及びN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され;
は、結合又は−(C〜C)アルキル−であり;
Qは、ヘテロアリール又はアリール(独立して、アルコキシカルボニル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、C〜Cアルカノイル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、フェニル、(C〜C)フェニル、又はC〜Cアルカノイルである1個又は2個の基により場合によってそれぞれ置換されている)である
請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
式(XXVI)又は式(XXVII)の化合物
【化12】


[式中、Rは、H又は(C〜C)アルキルであり、
Lは、アルキレンであり;
は、結合、−(C〜C)アルキル−O−、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−、−C〜Cアルケニル−、−C(O)−、(C〜C)アルキル−O−、−C(O)NH−、又は−NHC(O)−であり;
A環は、独立して、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、NO、NH、NH(C〜C)アルキル、又はN(C〜C)アルキル(C〜C)アルキルである1、2、3、若しくは4個の基により場合によってそれぞれ置換されているフェニル、ナフチル、イソインドリル、インドリル、ピリジル、チアゾリル、ピリミジル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、又は1H−インダゾリルであり;
Qは、独立して、アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、NH、NH(C〜C)アルキル、N(C〜C)アルキル(C〜C)アルキル、フェニル、(C〜C)アルカノイルである1、2、3、4、若しくは5個の基により場合によってそれぞれ置換されている−ヘテロアリール−(C〜C)アルキル−アリール、−アリール−(C〜C)アルキル−ヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、又はアリールであり;
は、H又はアリール(ここで、アリールは、独立して(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、又はハロゲンである1、2、若しくは3個の基により場合によって置換されている)である]。
【請求項26】
このような治療を必要としている患者の糖尿病を治療するための薬物を製造するための式Iの化合物又は塩の使用。
【請求項27】
このような治療を必要としている患者の癌、神経変性疾患、シンドロームX、免疫疾患、出血性障害、又は心血管疾患を治療するための薬物を製造するための式Iの化合物又は塩の使用。
【請求項28】
それを必要としている患者でPTP−1Bを阻害する薬物を製造するための式Iの化合物又は塩の使用。
【請求項29】
薬物を製造するための医薬組成物の使用であって、前記医薬組成物が、式Iの化合物及び少なくとも1つの薬剤として許容される溶媒、担体、補助剤又は賦形剤を含む使用。
【請求項30】
式A又はB:
【化13】


を有しており、置換基R、R、R、R、R、及びXが、以下の表に定義されている請求項1に記載の化合物。
【表1−1】


【表1−2】


【表1−3】


【表1−4】


【表1−5】


【表1−6】


【表1−7】


【表1−8】


【表1−9】


【表1−10】


【表1−11】


【表1−12】


【表1−13】


【表1−14】


【表1−15】


【表1−16】


【表1−17】


【表1−18】


【表1−19】


【表1−20】


【表1−21】


【表1−22】


【表1−23】


【表1−24】


【表1−25】


【表1−26】


【表1−27】


【表1−28】


【表1−29】


【表1−30】


【表1−31】


【表1−32】


【表1−33】


【表1−34】


【表1−35】


【表1−36】


【表1−37】

【請求項31】
4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ジベンゾフラン;
3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−4−オール;
L)−2−terL−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−4−イルオキシ)−酪酸メチルエステル;
4’−(ジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)ビフェニル−3−オール;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−4−イルスルファニル)−酪酸メチルエステル;
L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルスルファニル)−酪酸メチルエステル;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ペンテン酸メチルエステル;
(L)−5−(3−ブロモフェニル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ペンテン酸メチルエステル;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イル)−ペント−4−エン酸メチルエステル;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メタンスルホニルオキシプロピオン酸メチルエステル;
(L)−3−(3−ブロモ−フェニルスルファニル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸メチルエステル;
(L)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(3’−ジベンゾフラン−4−イル−ビフェニル−3−イルスルファニル)−プロピオン酸メチルエステル;
(L)−3−(3−ブロモ−フェニルスルファニル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸メチルエステル;
1−(3−ブロモ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン;
[3’−(7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−イル]−メタノール;及び
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−[3’−(7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−イルメチルスルファニル]−プロピオン酸メチルエステル
からなる群から選択される化合物。

【公表番号】特表2008−520693(P2008−520693A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543243(P2007−543243)
【出願日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/041706
【国際公開番号】WO2006/055725
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(504187102)ジ インスチチュート フォー ファーマシューティカル ディスカバリー、エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】