説明

ランダム・アクセス・メモリ・デバイスのトレンチ・キャパシタ漏洩電流を低減する方法

本発明は、一態様では、半導体デバイスを製造する方法を提供する。この方法は、半導体基板(109)のダイナミック・ランダム・メモリ領域(DRAM)(110)内にトレンチ分離構造(118)を形成すること、ならびにトレンチ分離構造(118)の上に、トレンチ分離構造(118)の一部分を露出するようにエッチング・マスクをパターニングすることを含む。露出したトレンチ分離構造(118)の一部分を除去してその中に、半導体基板によって形成された第1の角部と、トレンチ分離構造によって形成された第2の角部とを含むゲート・トレンチ(116)を形成する。エッチング・マスクをDRAM領域(110)から除去し、ゲート・トレンチの少なくとも第1の角部に丸みをつけて、丸みをつけた角部(120)を形成する。この後に、ゲート・トレンチ(116)の側壁の上、第1の丸みをつけた角部(120)の上、およびゲート・トレンチ(116)に隣接する半導体基板(109)の上の酸化物層(124)の形成を続ける。トレンチ(116)をゲート材料で充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には半導体デバイスを製造する方法を対象とし、より具体的には漏洩電流を低減したランダム・アクセス・メモリ(RAM)デバイス、およびその製造方法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
メモリ容量、およびそのメモリに対するあらゆる種類の電子デバイス用の需要は、電子デバイスの性能要件が増加するにつれて爆発的に増大してきた。メモリ容量を増大させた1つの方法は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)の使用によるものである。典型的なDRAM記憶セルは、単一の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)および単一のキャパシタを含めて作製され、このDRAM記憶セルは、一般に1T−RAMデバイスと呼ばれる。1T−RAMデバイスは、データの1ビットをキャパシタ上に電荷として記憶する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
半導体デバイスの最適化は、引き続き半導体業界の重要な目標である。DRAMなどの半導体デバイスが小型化し続けているので、その最適化を維持または改善することにおいて、半導体製造業者には継続した諸課題が与えられている。性能要件が増加し続けてきたので、半導体デバイスのDRAM領域内の漏洩電流問題が業界にとっての焦点になってきた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態では、半導体デバイスを製造する方法を提供する。この方法は、半導体基板のダイナミック・ランダム・メモリ領域(DRAM)内にトレンチ分離構造を形成すること、およびこのトレンチ分離構造の上に、トレンチ分離構造の一部分を露出するようにエッチング・マスクをパターニングすることを含む。露出したトレンチ分離構造の一部分を除去してその中に、半導体基板によって形成された第1の角部と、トレンチ分離構造によって形成された第2の角部とを含むゲート・トレンチを形成する。エッチング・マスクをDRAM領域から除去し、ゲート・トレンチの少なくとも第1の角部に丸みをつける。ゲート・トレンチの側壁の上、第1の丸みをつけた角部の上、およびゲート・トレンチに隣接する半導体基板の上に酸化物層を形成し、トレンチをゲート材料で充填する。
【0005】
別の実施形態は、集積回路を製造する方法を含む。この実施形態は、半導体基板のトランジスタ領域内に第1のトレンチ分離構造を形成すること、半導体基板のダイナミック・ランダム・メモリ(DRAM)領域内に第2のトレンチ分離構造を形成すること、トランジスタ領域およびDRAM領域の上にエッチング・マスクを形成すること、ならびに第2のトレンチ構造の上に、それぞれの第2のトレンチ分離構造の一部分を露出するようにエッチング・マスクを、トランジスタ領域はエッチング・マスクによって保護されたままの状態でパターニングすることを含む。露出した部分の一部分を除去して、それぞれの第2のトレンチ分離構造内にゲート・トレンチを形成し、それぞれのゲート・トレンチは、半導体基板によって形成された第1の角部と、トレンチ分離構造によって形成された第2の角部とを含む。この実施形態はさらに、DRAM領域からエッチング・マスクを除去すること、それぞれのゲート・トレンチの少なくとも第1の角部に丸みをつけること、側壁の上、第1の丸みをつけた角部の上、およびそれぞれのゲート・トレンチに隣接する半導体基板の上に酸化物層を形成すること、トランジスタ領域内の半導体基板の上にゲート酸化物を形成することを含む。追加のステップは、少なくとも第1の丸みをつけた角部の上と、それぞれのゲート・トレンチに隣接する半導体基板の上とに延びるゲート材料でそれぞれのゲート・トレンチを充填すること、トランジスタ領域の上にゲート材料を形成すること、DRAM領域内およびトランジスタ領域内のゲート材料をパターニングしてゲートを形成すること、ならびにそのゲートに隣接してソース/ドレインを形成することを含む。
【0006】
さらに別の実施形態は、半導体基板のトランジスタ領域内に配置されたトランジスタと、半導体デバイスのDRAM領域内に配置されたダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)トランジスタとを含む集積回路デバイスを含み、各DRAMトランジスタは分離トレンチを含み、この分離トレンチの一部分は、その中に導電性ゲート材料を配置したゲート・トレンチであり、このゲート・トレンチは、半導体基板によって形成された第1の外側に丸みをつけた角部を有する。このデバイスは、ゲート・トレンチの側壁の上、第1の外側に丸みをつけた角部の上、およびゲート・トレンチに隣接する半導体基板の上に配置された酸化物層をさらに含み、この酸化物層が、約2nmから約3nmの範囲にある厚さを有し、約0.2nm未満だけばらつきがある厚さ均一性を有する。誘電体層がトランジスタ領域およびDRAM領域の上に配置され、トランジスタとDRAMトランジスタとを相互接続する相互接続部が、誘電体層の上および内部に配置される。
【0007】
本発明をより完全に理解するために、以下の説明を添付の図面と併せて参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態によって実現された半導体デバイスを示す図である。
【図2】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図3A】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図3B】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図4】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図5】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図6】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図7】図1の半導体デバイスを製造することができる一方法を示す図である。
【図8】集積回路内に組み込まれた図1のデバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、製造の初期段階における本発明の半導体デバイス100の一実施形態を示す。この実施形態では、半導体デバイス100は、トランジスタ108(すなわち、DRAM記憶セルの一部を形成していないPMOSまたはNMOSトランジスタ)を含むトランジスタ領域105を含み、トランジスタ108は、半導体ウェハの上に堆積されたエピタキシャル層または半導体ウェハのドープされた領域などの半導体基板109の上に形成される。トランジスタ108は、従来の設計とすることができ、当業者には周知の従来のプロセスおよび材料を用いて製造することができる。トランジスタ108は、CMOSデバイスとして構成でき、あるいはすべてNMOSまたはPMOSデバイスとして構成することができる。さらに、本明細書では特定の複数のドーパント方式が示され論じられるが、これらの方式は逆にできること、あるいは他のドーパント方式を使用できることを理解されたい。図示の実施形態では、トランジスタ108は、ウェルまたはタブ108a、ソース/ドレイン108b、ゲート電極108c、および分離領域108dを含む。
【0010】
半導体デバイス100はさらに、DRAM領域110を含む。この実施形態では、DRAM領域110は埋込みキャパシタ112を含み、この埋込みキャパシタは、ドープされたポリシリコンなどの導電材料からなるキャパシタ電極114を有する。電極114は、分離領域118内に形成されたゲート・トレンチ116の中に配置され、分離領域118は、約40nmの厚さを有することができる。ゲート・トレンチ116は、図示の実施形態では、第1の丸みをつけた角部120および第2の丸みをつけた角部122を有するが、他の実施形態では、第1の丸みをつけた角部120だけが存在することがある。第1の丸みをつけた角部120は基板109によって形成され、第2の丸みをつけた角部は分離領域118によって形成される。酸化物層124は、基板109の上面の近くおよび上の、トレンチ116の側壁を覆って配置される。丸みをつけた角部120が存在することにより、酸化物層124は改善された均一性を有し、従来方式で形成されたデバイスと比較して漏洩電流が低減される。さらに、第2の丸みをつけた角部122を含む実施形態では、第2の丸みをつけた角部122が存在することにより、キャパシタ電極114が分離領域118と部分的に重なる箇所において、キャパシタ電極114に存在する応力が少なくなる。DRAM領域110はさらに、ウェル128およびゲート構造130の中に配置された、すべて従来方式で形成できるドープされたソース領域またはドレイン領域126を含む。
【0011】
図2は、分離領域118の形成、ならびにパッド酸化物層212および窒化物層214を覆うフォトレジストなどのマスク210のパターニングの後の半導体デバイス100を示す。図から分かるように、マスク210は、エッチング処理に対して分離領域118の一部分を露出させ、分離領域118の一部分に重なるようにパターニングされる。
【0012】
図3は、分離領域118の一部分を除去するために行われるエッチング処理310中の、図2の半導体デバイス100を示す。一実施形態では、エッチング処理310は、従来のプラズマ・エッチング処理とすることができる。エッチング処理310は、図示のように、分離材料の一部分が分離領域の底部および側壁の上に残り、マスク210が下部を切り取られるように行われる。分離材料の残り分の厚さは変わることがあり、この厚さは、デバイス100の電気的仕様に適合するために必要なゲート材料の量によって決まる。しかし、一実施形態では、分離領域118の底部に残っている分離材料の厚さは約100nmでありうる。エッチング310により、ゲート材料を連続して中に堆積させる溝であるゲート・トレンチ116が形成される。一実施形態では、ゲート・トレンチ116は、約300nmの深さを有することができる。
【0013】
エッチング処理310に続いて、図3Bに示されるように、少なくともDRAM領域110からマスク210、酸化物層212、および窒化物層214を従来方式で除去することができる。マスク210、酸化物層212、および窒化物層214はまた、トランジスタ領域105から同時に除去することもできる。あるいは、これらの層は、後続の製造プロセスからトランジスタ領域105を保護するために残しておくこともできる。図3Bでまた分かるように、エッチング310では、溝の対向する面に、曲率半径が皆無かそれに近い相対的に鋭い第1の角部312および第2の角部314を残す。このような場合では、曲率半径は、ゲート・トレンチ116の全深さの約10%未満であり、あるいは言い換えると、曲率半径は、基板109の結晶方位の種類によって決まる格子定数の約56倍になりうる。例えば、ゲート・トレンチ116が約300nmの深さを有し、シリコンが[100]結晶方位を有する場合、曲率半径は約56×a nm未満であり、ここで「a」は0.54nmに等しく、すなわち約30nmになる。あるいは、シリコンが[110]結晶方位を有する場合、曲率半径は約185×a nm未満であり、ここで「a」は0.19nmに等しく、すなわち約35nmになる。第1の角部312は基板109によって形成され、第2の角部314は、分離領域118の残りの部分によって形成される。
【0014】
図4は、DRAM領域110内の分離領域118上で行われるエッチング処理410中の、図3Bのデバイス100を示す。トランジスタ領域105は、エッチング処理410によってトランジスタ領域105内の分離領域108dが影響を受けないように、マスク416によって保護される。マスク416は、新たに形成されるマスクでよく、あるいは上記の酸化物/窒化物層のスタックでもよい。有利な一実施形態では、エッチング処理410は、アルゴンなどのガスを使用することを含むスパッタ・エッチング処理とすることができる。この実施形態では、スパッタ・エッチングは、約200から約500ワットまでの電力、および約150から約350ミリトールまでの範囲の圧力で、ガスを約100sccmから約300sccmで流すことによって行うことができる。このスパッタ処理により良好な角部の丸みづけがもたらされ、これは後続の製造プロセスでの均一な酸化物層、およびゲート材料中の応力の低減になった。別の実施形態では、エッチング処理410は、従来のプラズマ・エッチング処理または化学エッチング処理とすることができる。角部312および314の両方がエッチングを受ける実施形態では、エッチング処理410により、図3Bに示される第1の角部312および第2の角部314よりも大きい曲率半径を有する丸みをつけた角部412および414が形成される。したがって、上記で説明したように、ゲート・トレンチ116の深さ、および基板109の結晶方位に応じて曲率半径は、ゲート・トレンチ116の深さの10%以上、すなわち[100]シリコンでは30nm以上、または[110]シリコンでは35nm以上とすることができる。一代替実施形態では、マスクが第2の角部314の上に残ることができ、このような実施形態では、第1の角部312だけにエッチング処理410によって丸みをつけることができる。
【0015】
第1の丸みをつけた角部412だけが形成される実施形態では、本発明は、丸みをつけた角部412が酸化物のより均一な成長を丸みをつけた角部412の上でできるようにするので、漏洩電流が低減したデバイスを提供する。一代替実施形態では、本発明の方法で第1の角部312および第2の角部314の両方に良好な角部の丸みづけを行うことができるので、本発明によってさらなる改善がもたらされる。この両丸みづけでは、漏洩電流を低減する均一な酸化物層を第1の角部312の上に設けるだけでなく、第2の角部314に対する丸みづけがゲート電極の応力を低減し、これにより漏洩電流を低減でき、かつ第2の角部314を覆うゲート材料の亀裂または空隙を縮小することができる。したがって、本発明の様々な実施形態では、DRAMデバイス内の埋込みキャパシタを形成するために使用される従来の方法に比べて改善がもたらされる。
【0016】
図5は、第1の丸みをつけた角部412の上に酸化物層510を形成した後の図4のデバイス100を示す。有利な一実施形態では、酸化物層510は、ゲート・トレンチ116の側壁の表面から成長させる。ゲート・トレンチ116は、シリコン基板109であり基板109の上にある。形成プロセスは変わりうるが、一実施形態では、酸化物層510は、酸素を1秒あたり約7リットルから1秒あたり約10リットルまでの範囲にある割合で、約1000℃から約1100℃までの範囲にある温度で流すことによって成長させることができる。有利な一実施形態では、酸化物層510は、丸みをつけた角部412を覆い、DRAM領域110内で約2nmから約3nmまでの範囲にある厚さを有することができ、約0.2nm未満だけばらつきがある厚さ均一性を有する。これにより、漏洩電流の影響を受けにくい堅牢なゲート酸化物層が得られ、丸みをつけた角部412がこの均一な酸化物の成長を促進すると考えられる。
【0017】
トランジスタ領域105内の酸化物層の厚さは、トランジスタが高電圧デバイスとして機能しているか、あるいはコア・デバイスまたは低電圧デバイスとして機能しているかに応じて変わりうる。したがって、トランジスタ領域105内の酸化物層は、DRAM領域110内の酸化物層510とは異なる厚さを有することがある。このような場合では、従来のプロセスを用いてトランジスタ領域105内で適切な厚さに形成することができる。
【0018】
図6は、ポリシリコンなどのゲート層610を堆積した後の図5のデバイス100を示す。ゲート層610は、ゲート・トレンチ116を充填し、丸みをつけた角部412および414を覆い、トランジスタ領域105内およびDRAM領域110内両方の基板上に延びる。従来の堆積プロセスを用いてゲート層610を堆積することができ、その厚さは変化しうる。ゲート層610は、適切なドーパントで望ましい濃度までドープすることができる。あるいは、ゲート層610は、ドーパントおよび使用されるべきそれらドーパントの濃度を変えることができるように、それがパターン化されてしまうまでドープしなくてもよい。
【0019】
図7で、ゲート層610の堆積に続いて、ゲート層610をパターン化するのに従来のプロセスを用いて、DRAM領域110内にキャパシタ電極710および付随するトランジスタ電極712を形成し、トランジスタ領域105内にトランジスタ・ゲート電極714を形成することができる。これら電極のそれぞれ1つだけが示されているが、一般には複数のこれらの電極がデバイス100内に存在することを理解されたい。キャパシタ電極710および付随トランジスタ電極712は、トランジスタ領域105内に配置されたトランジスタ・ゲート電極714とは別にドープすることができ、したがって、トランジスタ電極714とは異なる種類のドーパント、および濃度を有することができる。本発明によってもたらされる利点の結果として、上述の様々な実施形態において、丸みをつけた角部412および414が存在することにより、キャパシタ電極710の両側で漏洩電流も応力も低減できるので、キャパシタ電極710は、従来の方法を用いて製造されたデバイスと比べて改善される。ゲート層610のパターニングに続いて、従来のソース/ドレイン注入プロセスを実施して、図1に示される半導体デバイス100に到達することができる。
【0020】
図1の構造が得られた後、従来の製造プロセスを用いて、図8に見える集積回路(IC)800を完成することができ、この集積回路は、誘電体層810、および誘電体層810の中および上に形成された相互接続部812を含む。誘電体層810および相互接続部812は、DRAM領域110内の埋込みキャパシタ112および付随するトランジスタ電極130、ならびにトランジスタ108の上に配置され、トランジスタ108は、トランジスタ領域105内で相補形または非相補形とすることができる。
【0021】
本発明を詳細に説明してきたが、当業者であれば、その最も広範な形態において本発明の精神および範囲から逸脱することなく、ここで様々な変更、置き換えおよび改変を加えることができることを理解するはずである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板のダイナミック・ランダム・メモリ領域(DRAM)内にトレンチ分離構造を形成し、
前記トレンチ分離構造の上に、前記トレンチ分離構造の一部分を露出するようにエッチング・マスクをパターニングし、
前記露出したトレンチ分離構造の一部分を除去してその中に、前記半導体基板によって形成された第1の角部と、前記トレンチ分離構造によって形成された第2の角部とを含むゲート・トレンチを形成し、
前記エッチ・マスクをDRAM領域から除去し、
前記ゲート・トレンチの少なくとも第1の角部に丸みをつけ、
前記ゲート・トレンチの側壁の上、前記第1の丸みをつけた角部の上、および前記ゲート・トレンチに隣接する前記半導体基板の上に酸化物層を形成し、および
前記トレンチをゲート材料で充填する、半導体デバイスを製造する方法。
【請求項2】
前記第1の角部に丸みをつけることが、約200から約500ワットまでの電力、および約150から約350ミリトールまでの範囲にある圧力で、約100sccmから約300sccmで流されるガスを使用することを含むスパッタ・プロセスを用いることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項3】
酸化物層を形成することが、前記側壁の表面、前記第1の丸みをつけた角部、および前記半導体基板から酸化物層を成長させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記酸化物層が、約2nmから約3nmの範囲にある厚さを有し、約0.2nm未満だけばらつきがある厚さ均一性を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の角部の曲率半径が前記第1の丸みをつけた角部の曲率半径より小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記半導体デバイスがダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイスであり、前記ゲート・トレンチを充填することでトレンチ・キャパシタを形成し、そして、前記方法は、前記トレンチ・キャパシタに隣接するゲート電極を形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
半導体基板のトランジスタ領域内に配置されたトランジスタと、
半導体デバイスのDRAM領域内に配置されたダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)トランジスタとを含み、前記DRAMトランジスタの各々が分離トレンチを含み、前記分離トレンチの一部分が、導電性ゲート材料をその中に配置したゲート・トレンチであり、前記ゲート・トレンチが、前記半導体基板によって形成された第1の丸みをつけた角部を有し、さらに、
前記ゲート・トレンチの側壁の上、前記第1の丸みをつけた角部の上、および前記ゲート・トレンチに隣接する前記半導体基板の上に配置された酸化物層を含み、前記酸化物層は約2nmから約3nmの範囲にある厚さを有し、約0.2nm未満だけばらつきがある厚さ均一性を有し、さらに、
前記トランジスタ領域および前記DRAM領域の上に配置された誘電体層と、
前記トランジスタと前記DRAMトランジスタとを相互接続する、前記誘電体層の上および内部に配置された相互接続部とを含む、集積回路デバイス。
【請求項8】
前記トレンチ分離構造によって形成された第2の丸みをつけた角部をさらに含み、前記ゲート材料が前記第2の丸みをつけた角部に部分的に重なる、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第1の丸みをつけた角部の曲率半径が前記ゲート・トレンチの深さの約10%以上である、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記半導体基板がシリコンであり、[100]または[100]の結晶方位を有し、[100]シリコンでは約30nm、[110]シリコンでは約35nmの曲率半径を有する、請求項9に記載のデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2011−502351(P2011−502351A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530987(P2010−530987)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2007/083176
【国際公開番号】WO2009/058142
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(500587067)アギア システムズ インコーポレーテッド (302)
【Fターム(参考)】