説明

三次元計測装置

【課題】三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることのできる三次元計測装置を提供する。
【解決手段】基板検査装置10は、プリント基板1を搬送するコンベア13と、プリント基板1の表面に対し斜め上方から所定の光を照射する照明装置14と、当該光の照射されたプリント基板1を撮像するカメラ15とを備えている。照明装置14は、第1照明14A〜第8照明14Hを備えている。そして、三次元計測を目的として第1輝度のパターン光の下で複数回の撮像が行われる合間に、三次元計測を目的とした第2輝度のパターン光の下での複数回の撮像や、輝度画像データを取得することを目的とした第1輝度及び第2輝度の各色成分の均一光の下での撮像が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元計測装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、プリント基板上に電子部品を実装する場合、まずプリント基板上に配設された所定の電極パターン上にクリームハンダが印刷される。次に、該クリームハンダの粘性に基づいてプリント基板上に電子部品が仮止めされる。その後、前記プリント基板がリフロー炉へ導かれ、所定のリフロー工程を経ることでハンダ付けが行われる。昨今では、リフロー炉に導かれる前段階においてクリームハンダの印刷状態を検査する必要があり、かかる検査に際して三次元計測装置が用いられることがある。
【0003】
近年、光を用いたいわゆる非接触式の三次元計測装置が種々提案されており、例えば、位相シフト法を用いた三次元計測装置に関する技術が提案されている。
【0004】
当該位相シフト法を利用した三次元計測装置においては、光源と正弦波パターンのフィルタとの組み合わせからなる照射手段により、正弦波状(縞状)の光強度分布を有するパターン光を被計測物(この場合プリント基板)に照射する。そして、基板上の点を真上に配置した撮像手段を用いて観測する。撮像手段としては、レンズ及び撮像素子等からなるCCDカメラ等が用いられる。この場合、画面上の計測対象点Pの光の強度Iは下式で与えられる。
【0005】
I=B+A・cosφ
[但し、B:直流光ノイズ(オフセット成分)、A:正弦波のコントラスト(反射率)、φ:物体の凹凸により与えられる位相]
このとき、パターン光を移動させて、位相を例えば4段階(φ+0、φ+π/2、φ+π、φ+3π/2)に変化させ、これらに対応する強度分布I1、I2、I3、I4をもつ画像を取り込み、下記式に基づいて変調分(高さを導出するための位置情報)θを求める。
【0006】
θ=arctan{(I4−I2)/(I1−I3)}
この変調分θを用いて、プリント基板上のクリームハンダ等の計測対象点Pの3次元座標(X,Y,Z)が求められ、もって計測対象の三次元形状、特に高さが計測される。
【0007】
近年では、計測精度の向上等を図るため、上述した従来の三次元計測用の1組の画像データ(例えば4通りの画像データ)の取得に加え、当該1組の画像データの撮像時におけるパターン光とは異なる照射光の下で撮像した画像データを別途取得する技術も種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−279334号公報
【特許文献2】特開2006−300539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1,2等の従来技術では、所定の計測対象範囲(撮像範囲)について、所定のパターン光の下で三次元計測用の1組の画像データを全て撮像した後に、当該計測対象範囲について、前記パターン光とは異なる照射光の下で別途の撮像を行う構成となっている。
【0010】
このため、従来技術では、別途の撮像を行う分だけ、従来よりも、所定の計測対象範囲に係る全ての画像データの取得に要する時間が延びてしまうおそれがある。さらに、一枚のプリント基板上に計測対象範囲が多数設定されている場合には、一枚のプリント基板の計測に要する時間が著しく増加するおそれがある。
【0011】
なお、上記課題は、必ずしもプリント基板上に印刷されたクリームハンダ等の高さ計測や位相シフト法による計測に限らず、他の三次元計測装置の分野においても内在するものである。
【0012】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることのできる三次元計測装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0014】
手段1.連続搬送される被計測物に対し、当該被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能な第1照射手段と、
前記被計測物に対し、前記パターン光とは異なる第2の光を照射可能な第2照射手段と、
前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記被計測物が所定量搬送される毎に、前記第1照射手段から照射された前記パターン光の下で前記撮像手段により撮像された複数通りの画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
少なくとも前記第1画像データ取得手段により取得された複数通りの画像データに基づき、三次元計測を行う三次元計測手段と、
前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データのうちの所定の画像データが撮像された後、次の画像データが撮像されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で前記撮像手段により撮像された画像データを取得する第2画像データ取得手段と、
前記第2画像データ取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する特定処理実行手段とを備えたことを特徴とする三次元計測装置。
【0015】
上記手段1によれば、連続搬送される被計測物に対し縞状の光強度分布を有するパターン光が照射され、当該パターン光の照射された被計測物が所定量(例えばパターン光の位相π/2分に相当する距離)搬送される毎に撮像手段により撮像される。これにより、照射されたパターン光の位相が所定量ずつ(例えばπ/2ずつ)異なる複数通りの画像データが取得される。そして、これらの画像データを基に被計測物の三次元計測が行われる。
【0016】
さらに、本手段では、上記三次元計測を目的とした複数回の撮像が行われる合間に、第2照射手段から照射された第2の光の下で被計測物の撮像が行われる。つまり、上記三次元計測を行う上で必要な全ての画像データを取得するのに要する時間を延ばすことなく、当該三次元計測用の画像データの取得に加え、当該三次元計測とは異なる他の用途に用いる画像データ(特定処理実行手段により所定の処理を実行するための画像データ)を別途取得することができる。
【0017】
結果として、複数種類の計測を組み合せて行うことが可能となり、三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることができる。
【0018】
手段2.連続搬送される被計測物に対し、当該被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能な第1照射手段と、
前記被計測物に対し、前記パターン光とは異なる第2の光を照射可能な第2照射手段と、
前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記被計測物が所定量搬送される毎に、前記第1照射手段から照射された前記パターン光の下で前記撮像手段により撮像された複数通りの画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
少なくとも前記第1画像データ取得手段により取得された複数通りの画像データに基づき、位相シフト法により三次元計測を行う三次元計測手段と、
前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データのうちの所定の画像データが撮像された後、次の画像データが撮像されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で前記撮像手段により撮像された画像データを取得する第2画像データ取得手段と、
前記第2画像データ取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する特定処理実行手段とを備えたことを特徴とする三次元計測装置。
【0019】
上記手段1によれば、連続搬送される被計測物に対し縞状の光強度分布を有するパターン光が照射され、当該パターン光の照射された被計測物が所定量(例えばパターン光の位相π/2分に相当する距離)搬送される毎に撮像手段により撮像される。これにより、照射されたパターン光の位相が所定量ずつ(例えばπ/2ずつ)異なる複数通りの画像データが取得される。そして、これらの画像データを基に位相シフト法により被計測物の三次元計測が行われる。
【0020】
さらに、本手段では、上記位相シフト法による三次元計測を目的とした複数回の撮像が行われる合間に、第2照射手段から照射された第2の光の下で被計測物の撮像が行われる。つまり、上記位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な全ての画像データを取得するのに要する時間を延ばすことなく、当該三次元計測用の画像データの取得に加え、当該三次元計測とは異なる他の用途に用いる画像データ(特定処理実行手段により所定の処理を実行するための画像データ)を別途取得することができる。
【0021】
結果として、複数種類の計測を組み合せて行うことが可能となり、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることができる。
【0022】
手段3.前記第2照射手段は、前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データが全て撮像されるまでの間に、前記第2の光として、複数種類の光を切替え照射可能に構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の三次元計測装置。
【0023】
上記手段3によれば、複数種類の用途に用いる画像データを別途取得することができ、上記手段1等の作用効果をさらに高めることができる。ここで、複数種類の光には、後述する均一光やパターン光など照射態様の異なる異種の光は勿論のこと、例えば輝度の異なる2種類の均一光など、輝度の異なる同種の光も含まれる。
【0024】
尚、輝度の異なる複数種類の光を照射することにより、被計測物上の各部位の明暗の違いに基づく各種不具合の発生を抑制することができる。
【0025】
例えば、被計測物としてのプリント基板上のクリームハンダの印刷部分の周囲(以下、背景領域という)の色は様々である。これは、ガラスエポキシ樹脂やレジスト膜に種々の色が使用されるためである。そして、例えば黒色などの比較的暗い色の背景領域では、撮像手段による撮像に基づく画像データのコントラストが小さくなってしまう。つまり、画像データ上、上記パターン光の明暗の差(輝度差)が小さくなってしまうのである。そのため、背景領域の高さの計測が困難となるおそれがある。本来であれば基板上に印刷されたクリームハンダの高さをより高精度で計測するためには、その基板内に高さ基準を採ることが望ましい。しかしながら、背景領域を高さ基準面として適正に利用できないため、その基板内に高さ基準を採ることができないといった不具合を生じるおそれがある。
【0026】
そこで、例えば照射光の輝度を替え、ハンダ印刷領域(明部)に適した輝度による撮像と、背景領域(暗部)に適した輝度による撮像とを別々に行い、高さ基準を適切に計測することにより、上記不具合の発生を抑制することができる。
【0027】
手段4.前記第2照射手段は、前記第2の光として、光強度が一定の均一光を照射可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0028】
上記手段4によれば、輝度画像データを取得することが可能となる。ひいては当該輝度画像データを基に、例えば上記三次元計測により得られた三次元データに対しマッピングを行うことや、計測領域の抽出を行うこと等が可能となるため、さらなる計測精度の向上等を図ることができる。
【0029】
手段5.前記第2照射手段は、前記第2の光として、前記被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0030】
上記手段5によれば、上記第1照射手段のパターン光とは異なるパターン光(例えば輝度の異なるパターン光)を照射可能となる。結果として、上記三次元計測とは別の三次元計測を新たに行うことが可能となり、さらなる計測精度の向上等を図ることができる。
【0031】
手段6.前記プリント基板の搬送方向における異なる位置でそれぞれ撮像された前記画像データの相互間の座標系を合せる位置合せ手段を備えたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0032】
上記手段6によれば、プリント基板の搬送を停止させることなく、各種画像データの取得が可能となるため、計測効率の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一実施形態における基板検査装置を模式的に示す概略斜視図である。
【図2】プリント基板の断面図である。
【図3】基板検査装置の概略を示すブロック図である。
【図4】時間経過と共に変化するカメラの撮像範囲と、プリント基板の座標位置との関係を説明するための模式図である。
【図5】時間経過と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板の各座標位置における照射光の態様を説明するための対応表である。
【図6】複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。
【図7】プリント基板の各座標位置に係る各種データを各種カテゴリーごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず被計測物としてのプリント基板の構成について詳しく説明する。
【0035】
図2に示すように、プリント基板1は、平板状をなし、ガラスエポキシ樹脂等からなるベース基板2に、銅箔からなる電極パターン3が設けられている。さらに、所定の電極パターン3上には、クリームハンダ4が印刷形成されている。このクリームハンダ4が印刷された領域を「ハンダ印刷領域」ということにする。ハンダ印刷領域以外の部分を「背景領域」と総称するが、この背景領域には、電極パターン3が露出した領域(記号A)、ベース基板2が露出した領域(記号B)、ベース基板2上にレジスト膜5がコーティングされた領域(記号C)、及び、電極パターン3上にレジスト膜5がコーティングされた領域(記号D)が含まれる。なお、レジスト膜5は、所定配線部分以外にクリームハンダ4がのらないように、プリント基板1の表面にコーティングされるものである。
【0036】
次に、本実施形態における三次元計測装置を具備する基板検査装置の構成について詳しく説明する。図1は、基板検査装置10を模式的に示す概略構成図である。
【0037】
基板検査装置10は、プリント基板1を搬送する搬送手段としてのコンベア13と、プリント基板1の表面に対し斜め上方から所定の光を照射する照明装置14と、当該光の照射されたプリント基板1を撮像する撮像手段としてのカメラ15と、基板検査装置10内における各種制御や画像処理、演算処理を実施するための制御装置16(図3参照)とを備えている。
【0038】
コンベア13には、図示しないモータが設けられており、該モータが制御装置16により駆動制御されることによって、コンベア13上に載置されたプリント基板1が所定方向(図1右方向)へ定速で連続搬送される。これにより、カメラ15の撮像範囲Wは、プリント基板1に対し逆方向(図1左方向)へ相対移動していくこととなる。
【0039】
照明装置14は、8個の照明を備えている。具体的には、第1照明14A〜第8照明14Hを備えている。
【0040】
第1照明14A及び第2照明14Bは、公知の液晶光学シャッターを備え、プリント基板1に対し、その搬送方向に沿って縞状(正弦波状)の光強度分布を有するパターン光を照射可能に構成されている。つまり、縞の方向がプリント基板1の搬送方向と直交するパターン光が照射される。
【0041】
但し、第1照明14Aから照射されるパターン光と、第2照明14Bから照射されるパターン光とでは、その輝度が異なる。詳しくは、第1照明14Aのパターン光の輝度は、「暗部」となる上記「背景領域」に対応した比較的明るい第1輝度に設定されている。一方、第2照明14Bのパターン光の輝度は、「明部」となる上記「ハンダ印刷領域」に対応した、前記第1輝度よりも暗い第2輝度に設定されている。
【0042】
第3照明4C及び第4照明4Dは、全範囲において光強度が一定の赤色均一光を照射可能に構成されている。上記同様、第3照明4Cからは上記第1輝度の赤色均一光が照射され、第4照明4Dからは上記第2輝度の赤色均一光が照射される構成となっている。
【0043】
第5照明4E及び第6照明4Fは、全範囲において光強度が一定の緑色均一光を照射可能に構成されている。上記同様、第5照明4Eからは上記第1輝度の緑色均一光が照射され、第6照明4Fからは上記第2輝度の緑色均一光が照射される構成となっている。
【0044】
第7照明4G及び第8照明4Hは、全範囲において光強度が一定の青色均一光を照射可能に構成されている。上記同様、第7照明4Gからは上記第1輝度の青色均一光が照射され、第8照明4Hからは上記第2輝度の青色均一光が照射される構成となっている。
【0045】
尚、上記第1照明14A〜第8照明14Hのうち、第1照明14A又は第2照明14Bの一方が本実施形態における第1照射手段に相当し、第1照明14A又は第2照明14Bの他方、及び第3照明14C〜第8照明14Hが第2照射手段に相当する。従って、第1照明14A又は第2照明14Bの他方が照射するパターン光、及び第3照明14C〜第8照明14Hが照射する均一光が本実施形態における第2の光に相当する。
【0046】
カメラ15には、撮像素子としてCCDセンサを用いたモノクロCCDカメラが採用されている。勿論、カメラ15は、これに限定されるものではない。例えば、撮像素子としてCMOSセンサを用いたカメラ等を採用してもよい。
【0047】
カメラ15によって撮像された画像データは、当該カメラ15内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で制御装置16に入力される。そして、制御装置16は、当該画像データを基に、後述するような画像処理や三次元計測処理、検査処理等を実施する。
【0048】
次に、制御装置16の電気的構成について図3を参照して詳しく説明する。図3は、基板検査装置10の概略を示すブロック図である。
【0049】
図3に示すように、制御装置16は、基板検査装置10全体の制御を司るCPU及び入出力インターフェース21、キーボードやマウス、あるいは、タッチパネルで構成される入力手段としての入力装置22、CRTや液晶などの表示画面を有する表示手段としての表示装置23、カメラ15により撮像された画像データを記憶するための画像データ記憶装置24、当該画像データに基づいて得られた三次元計測結果など、各種演算結果を記憶するための演算結果記憶装置25等を備えている。なお、これら各装置22〜25は、CPU及び入出力インターフェース21に対し電気的に接続されている。
【0050】
次に、基板検査装置10にて実行される三次元計測処理等の各種処理について詳しく説明する。
【0051】
制御装置16は、コンベア13を駆動制御してプリント基板1を定速で連続搬送する。そして、制御装置16は、コンベア13に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて、照明装置14及びカメラ15を駆動制御する。
【0052】
より詳しくは、プリント基板1が所定量Δx搬送される毎、つまり所定時間Δtが経過する毎に、所定の順序で照明装置14から照射される光を切替えると共に、当該光の照射されたプリント基板1をカメラ15により撮像する。本実施形態においては、前記所定量Δxが、第1照明14A及び第2照明14Bから照射されるパターン光の位相π/8分(22.5°分)に相当する距離に設定されている。また、カメラ15の撮像範囲Wは、前記パターン光の位相2π分(360°分)に相当する長さに設定されている。
【0053】
ここで、照明装置14から照射される光と、カメラ15の撮像範囲Wとの関係について具体例を挙げ詳しく説明する。図4は、時間経過と共に相対移動するカメラ15の撮像範囲Wと、プリント基板1の座標位置との関係を説明するための模式図である。図5は、時間経過と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板1の各座標位置における照射光の態様(パターン光の位相等)を説明するための対応表である。
【0054】
図4,5に示すように、所定の撮像タイミングt1においては、プリント基板1に対し、第1照明4Aから第1輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1のうち、その搬送方向(X方向)における座標P1〜P17に相当する範囲が位置する。つまり、撮像タイミングt1においては、第1輝度のパターン光が照射されたプリント基板1表面の座標P1〜P17の範囲の画像データが取得される。なお、搬送方向と直交する方向(Y方向)については、プリント基板1のY方向全範囲がカメラ15の撮像範囲内に含まれ、X方向の同一座標位置におけるY方向の各座標位置については照射光の種類及び態様に違いはない(以下同様)。
【0055】
図5に示すように、撮像タイミングt1においては、プリント基板1に照射されたパターン光の位相が座標P17で「0°」、座標P16で「22.5°」、座標P15で「45°」、・・・、座標P1で「360°」といったように、パターン光の位相が各座標P1〜P17ごとに「22.5°」ずつずれた画像データが取得される。
【0056】
撮像タイミングt1より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt2においては、プリント基板1に対し、第3照明4Cから第1輝度の赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P2〜P18に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「R」とあるのは、当該位置に照射された光が「第1輝度の赤色均一光」であることを指す。
【0057】
撮像タイミングt2より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt3においては、プリント基板1に対し、第2照明4Bから第2輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P3〜P19に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0058】
撮像タイミングt3より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt4においては、プリント基板1に対し、第4照明4Dから第2輝度の赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P4〜P20に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「r」とあるのは、当該位置に照射された光が「第2輝度の赤色均一光」であることを指す。
【0059】
撮像タイミングt4より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt5においては、プリント基板1に対し、第1照明4Aから第1輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P5〜P21に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0060】
撮像タイミングt5より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt6においては、プリント基板1に対し、第5照明4Eから第1輝度の緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P6〜P22に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「G」とあるのは、当該位置に照射された光が「第1輝度の緑色均一光」であることを指す。
【0061】
撮像タイミングt6より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt7においては、プリント基板1に対し、第2照明4Bから第2輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P7〜P23に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0062】
撮像タイミングt7より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt8においては、プリント基板1に対し、第6照明4Fから第2輝度の緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P8〜P24に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「g」とあるのは、当該位置に照射された光が「第2輝度の緑色均一光」であることを指す。
【0063】
撮像タイミングt8より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt9においては、プリント基板1に対し、第1照明4Aから第1輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P9〜P25に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0064】
撮像タイミングt9より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt10においては、プリント基板1に対し、第7照明4Gから第1輝度の青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P10〜P26に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「B」とあるのは、当該位置に照射された光が「第1輝度の青色均一光」であることを指す。
【0065】
撮像タイミングt10より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt11においては、プリント基板1に対し、第2照明4Bから第2輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P11〜P27に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0066】
撮像タイミングt11より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt12においては、プリント基板1に対し、第8照明4Hから第2輝度の青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P12〜P28に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。なお、図5中の各座標位置において「b」とあるのは、当該位置に照射された光が「第2輝度の青色均一光」であることを指す。
【0067】
撮像タイミングt12より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt13においては、プリント基板1に対し、第1照明4Aから第1輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P13〜P29に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0068】
撮像タイミングt13より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt14においては、照明装置14からの照射及びカメラ15による撮像は行われない。
【0069】
撮像タイミングt14より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt15においては、プリント基板1に対し、第2照明4Bから第2輝度のパターン光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W内には、プリント基板1の座標P15〜P31に相当する範囲が位置し、当該範囲の画像データが取得される。
【0070】
撮像タイミングt15より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt16においては、照明装置14からの照射及びカメラ15による撮像は行われない。
【0071】
撮像タイミングt16より所定時間Δtが経過したタイミングにおいては、再び上記撮像タイミングt1における処理と同様の処理が行われる。以後、上記撮像タイミングt1〜t16の処理と同様の処理が繰り返し行われる。
【0072】
このようにして、プリント基板1全体のデータが取得されると、上記各画像データの座標位置を位置合せする位置合せ処理を実行する(図6参照)。かかる処理を実行する機能が本実施形態における位置合せ手段を構成する。図6は、撮像タイミングt1〜t16において取得した複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。
【0073】
続いて、複数の画像データの同一座標位置に係る各種データを各座標位置ごとにまとめた上で、予め設定したグループごとに整理して、演算結果記憶装置25に記憶する(図7参照)。図7は、プリント基板1の各座標位置に係る各種データを、予め設定したグループごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。但し、図7では、座標P17に係る部分のみを例示している。
【0074】
本実施形態では、プリント基板1の各座標位置につき、第1輝度のパターン光の下で撮像され、当該パターン光の位相が90°ずつずれた4通りのデータからなる第1グループデータ、第2輝度のパターン光の下で撮像され、当該パターン光の位相が90°ずつずれた4通りのデータからなる第2グループデータ、第1輝度の赤・緑・青の各色成分の均一光の下で撮像された3色の色成分の輝度データからなる第3グループデータ、第2輝度の赤・緑・青の各色成分の均一光の下で撮像された3色の色成分の輝度データからなる第4グループデータに分けて記憶される。
【0075】
第1グループデータ又は第2グループデータの一方を取得する処理機能が本実施形態における第1画像データ取得手段を構成し、第1グループデータ又は第2グループデータの他方、並びに第3グループデータ及び第4グループデータを取得する処理機能が第2画像データ取得手段を構成する。
【0076】
次に、制御装置16は、上記各グループデータに基づき、当該グループに対応した各種処理を実行する。
【0077】
より詳しくは、第1グループデータに基づき、背景技術でも示した公知の位相シフト法により各座標毎の高さ計測を行う。そして、当該処理を各座標毎に繰り返すことで、プリント基板1全体の高さデータを算出し、当該プリント基板1の三次元データ(以下、第1三次元データという)として演算結果記憶装置25に記憶する。
【0078】
同様に、第2グループデータに基づき、公知の位相シフト法により各座標毎の高さ計測を行う。そして、当該処理を各座標毎に繰り返すことで、プリント基板1全体の高さデータを算出し、当該プリント基板1の三次元データ(以下、第2三次元データという)として演算結果記憶装置25に記憶する。
【0079】
また、第3グループデータに基づき、赤・緑・青の各色成分を有したプリント基板1全体のカラー画像データ(以下、第1カラー画像データという)を生成し、演算結果記憶装置25に記憶する。
【0080】
同様に、第4グループデータに基づき、赤・緑・青の各色成分を有したプリント基板1全体のカラー画像データ(以下、第2カラー画像データという)を生成し、演算結果記憶装置25に記憶する。
【0081】
第1三次元データ又は第2三次元データの一方を取得する処理機能が本実施形態における三次元計測手段を構成し、第1三次元データ又は第2三次元データの他方、並びに第1カラー画像データ及び第2カラー画像データを取得する処理機能が特定処理実行手段を構成する。
【0082】
続いて、上記各カラー画像データの各画素の色情報を判別して各種計測対象領域の抽出を行う。例えば、第2カラー画像データから「白色」の画素の範囲をハンダ印刷領域として抽出し、第1カラー画像データから「赤色」の画素の範囲を電極パターン3の露出した電極領域(背景領域)として抽出し、「緑色」の画素の範囲をベース基板2又はレジスト膜5の露出した基板領域(背景領域)として抽出する。
【0083】
次に、上記のように得られた計測結果を基にクリームハンダ4の印刷状態の良否判定を行う。具体的には、高さ基準面より所定長以上、高くなったクリームハンダ4の印刷範囲が検出され、この範囲内の部位の体積が算出される。そして、当該体積が予め設定した基準値と比較判定され、この比較結果が許容範囲内にあるか否かによって、当該クリームハンダ4の印刷状態の良否が判定される。
【0084】
上記判定処理が行われる際、本実施形態では、第2カラー画像データから抽出したハンダ印刷領域に関しては、第1三次元データの値が採用され、高さ基準面となる背景領域に関しては、第2三次元データの値が採用される。
【0085】
以上詳述したように、本実施形態では、位相シフト法による三次元計測を目的として第1輝度のパターン光の下で複数回の撮像が行われる合間に、位相シフト法による三次元計測を目的とした第2輝度のパターン光の下での複数回の撮像や、輝度画像データを取得することを目的とした第1輝度及び第2輝度の各色成分の均一光の下での撮像が行われる。
【0086】
つまり、上記位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な全ての画像データを取得するのに要する時間を延ばすことなく、当該三次元計測用の画像データの取得に加え、当該三次元計測とは異なる他の用途に用いる画像データを別途取得することができる。
【0087】
結果として、複数種類の計測を組み合せて行うことが可能となり、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることができる。
【0088】
また、照射光の輝度を替え、ハンダ印刷領域(明部)に適した輝度による撮像と、背景領域(暗部)に適した輝度による撮像とを別々に行うことで、プリント基板1上の各部位の明暗の違いに基づく各種不具合の発生を抑制することができる。
【0089】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0090】
(a)上記実施形態では、クリームハンダ4が「白色」、電極パターン3が「赤色」、ベース基板2及びレジスト膜5が「緑色」をしたプリント基板1を計測する場合に具体化しているが、これに限らず、例えばベース基板2が黒色あるいは相対的に黒色に近い灰色又は白色あるいは相対的に白色に近い灰色であるプリント基板など、異なる構成のプリント基板を計測する場合に具体化してもよい。
【0091】
(b)上記実施形態では、三次元計測装置を、プリント基板1に印刷形成されたクリームハンダ4の高さを計測する基板検査装置10に具体化したが、これに限らず、例えば基板上に印刷されたハンダバンプや、基板上に実装された電子部品など、他のものの高さを計測する構成に具体化してもよい。
【0092】
(c)上記実施形態の位相シフト法では、パターン光の位相を4分の1ピッチずつ変化させる構成となっているが、これに限らず、パターン光の位相を3分の1ピッチずつ変化させる構成としてもよい。
【0093】
(d)上記実施形態では、赤・緑・青の各色成分の均一光の下で撮像された3色の色成分の輝度データからカラー画像データを生成する構成となっているが、これに限らず、例えば白色均一光を照射してカラー画像データを取得する構成としてもよい。
【0094】
(e)上記実施形態では、カラー画像データを、各種計測対象領域の抽出処理を行うために利用しているが、これに代えて又は加えて、他の用途に使用してもよい。例えば、三次元計測により得られた三次元データに対しカラー画像データをマッピングする構成としてもよい。かかる構成とすれば、被計測物の濃淡を表現することができ、三次元画像の質感を高めることができる。その結果、被計測物の形状を瞬時に把握することが容易となり、確認作業に要する時間を著しく軽減させることができる。
【0095】
(f)照明装置14の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1照明14A及び第2照明14Bを1つにして、その都度、輝度を変更する構成としてもよい。
【0096】
(g)上記実施形態では、位相シフト法による三次元計測を目的として第1輝度のパターン光の下で複数回の撮像が行われる合間に、位相シフト法による三次元計測を目的とした第2輝度のパターン光の下での複数回の撮像や、輝度画像データを取得することを目的とした第1輝度及び第2輝度の各色成分の均一光の下での撮像が行われる構成となっている。これに限らず、例えば位相シフト法による三次元計測を目的として第1輝度のパターン光の下で複数回の撮像が行われる合間に、白色均一光の下で1回のみ撮像が行われる構成としてもよい。
【0097】
(h)上記実施形態では、パターン光を用いた三次元計測方法として位相シフト法を採用しているが、この他にも空間コード法やモアレ法、合焦法等といった各種三次元計測方法を採用することもできる。
【符号の説明】
【0098】
1…プリント基板、4…クリームハンダ、10…基板検査装置、13…コンベア、14…照明装置、14A〜14H…照明、15…カメラ、16…制御装置、24…画像データ記憶装置、25…演算結果記憶装置、P1〜P31…座標、W…撮像範囲。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続搬送される被計測物に対し、当該被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能な第1照射手段と、
前記被計測物に対し、前記パターン光とは異なる第2の光を照射可能な第2照射手段と、
前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記被計測物が所定量搬送される毎に、前記第1照射手段から照射された前記パターン光の下で前記撮像手段により撮像された複数通りの画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
少なくとも前記第1画像データ取得手段により取得された複数通りの画像データに基づき、三次元計測を行う三次元計測手段と、
前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データのうちの所定の画像データが撮像された後、次の画像データが撮像されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で前記撮像手段により撮像された画像データを取得する第2画像データ取得手段と、
前記第2画像データ取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する特定処理実行手段とを備えたことを特徴とする三次元計測装置。
【請求項2】
連続搬送される被計測物に対し、当該被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能な第1照射手段と、
前記被計測物に対し、前記パターン光とは異なる第2の光を照射可能な第2照射手段と、
前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記被計測物が所定量搬送される毎に、前記第1照射手段から照射された前記パターン光の下で前記撮像手段により撮像された複数通りの画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
少なくとも前記第1画像データ取得手段により取得された複数通りの画像データに基づき、位相シフト法により三次元計測を行う三次元計測手段と、
前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データのうちの所定の画像データが撮像された後、次の画像データが撮像されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で前記撮像手段により撮像された画像データを取得する第2画像データ取得手段と、
前記第2画像データ取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する特定処理実行手段とを備えたことを特徴とする三次元計測装置。
【請求項3】
前記第2照射手段は、前記第1画像データ取得手段により取得される複数通りの画像データが全て撮像されるまでの間に、前記第2の光として、複数種類の光を切替え照射可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元計測装置。
【請求項4】
前記第2照射手段は、前記第2の光として、光強度が一定の均一光を照射可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。
【請求項5】
前記第2照射手段は、前記第2の光として、前記被計測物の搬送方向に沿って縞状の光強度分布を有するパターン光を照射可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の三次元計測装置。
【請求項6】
前記プリント基板の搬送方向における異なる位置でそれぞれ撮像された前記画像データの相互間の座標系を合せる位置合せ手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の三次元計測装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−247375(P2012−247375A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121190(P2011−121190)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000106760)CKD株式会社 (627)
【Fターム(参考)】