説明

二重可変ドメイン免疫グロブリン及びその使用

本発明は、工学操作された多価多重特異性結合タンパク質、作成方法、及び特に疾患の予防、診断及び/または治療におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域であり;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなるポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、前記結合タンパク質が、CD−20とCD−19、CD−20とCD−80、CD−20とCD−22、CD−20とCD−40、CD−3とHER−2、CD−3とCD−19、EGFRとHER−2、EGFRとCD−3、EGFRとIGF1,2、EGFRとIGF1R、EGFRとRON、EGFRとHGF、EGFRとc−MET、HER−2とIGF1,2、HER−2とIGF1R、RONとHGF、VEGFとEGFR、VEGFとHER−2、VEGFとCD−20、VEGFとIGF1,2、VEGFとDLL4、VEGFとHGF、VEGFとRON、VEGFとNRP1、CD−20とCD3、DLL−4とPLGF、VEGFとPLGF、ErbB3とEGFR、ErbB3とHGF、HER−2とErbB3、c−MetとErB3、PLGFとHER−2、及びHER−2とHER−2からなる群から選択される、1対の抗原に結合し得る、前記結合タンパク質。
【請求項2】
VD1及びVD2が、配列番号28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104及び106からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の結合タンパク質。
【請求項3】
VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなるポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、前記結合タンパク質が、CD−20とCD−19、CD−20とCD−80、CD−20とCD−22、CD−20とCD−40、CD−3とHER−2、CD−3とCD−19、EGFRとHER−2、EGFRとCD−3、EGFRとIGF1,2、EGFRとIGF1R、EGFRとRON、EGFRとHGF、EGFRとc−MET、HER−2とIGF1,2、HER−2とIGF1R、RONとHGF、VEGFとEGFR、VEGFとHER−2、VEGFとCD−20、VEGFとIGF1,2、VEGFとDLL4、VEGFとHGF、VEGFとRON、VEGFとNRP1、CD−20とCD3、DLL−4とPLGF、VEGFとPLGF、ErbB3とEGFR、ErbB3とHGF、HER−2とErbB3、c−MetとErB3、PLGFとHER−2、及びHER−2とHER−2からなる群から選択される、1対の抗原に結合し得る、前記結合タンパク質。
【請求項4】
VD1及びVD2軽鎖可変ドメインが、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105及び107からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の結合タンパク質。
【請求項5】
nが、0である、請求項1または3に記載の結合タンパク質。
【請求項6】
第1及び第2ポリペプチド鎖を含む結合タンパク質であって、前記第1ポリペプチド鎖が、第1VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域である)
からなり、第2ポリペプチド鎖が、第2VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなり、前記結合タンパク質が、CD−20とCD−19、CD−20とCD−80、CD−20とCD−22、CD−20とCD−40、CD−3とHER−2、CD−3とCD−19、EGFRとHER−2、EGFRとCD−3、EGFRとIGF1,2、EGFRとIGF1R、EGFRとRON、EGFRとHGF、EGFRとc−MET、HER−2とIGF1,2、HER−2とIGF1R、RONとHGF、VEGFとEGFR、VEGFとHER−2、VEGFとCD−20、VEGFとIGF1,2、VEGFとDLL4、VEGFとHGF、VEGFとRON、VEGFとNRP1、CD−20とCD3、DLL−4とPLGF、VEGFとPLGF、ErbB3とEGFR、ErbB3とHGF、HER−2とErbB3、c−MetとErB3、PLGFとHER−2、及びHER−2とHER−2からなる群から選択される、1対の抗原に結合し得る、前記結合タンパク質。
【請求項7】
VD1及びVD2重鎖可変ドメインが、配列番号28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104及び106からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、VD1及びVD2軽鎖可変ドメインが、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105及び107からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の結合タンパク質。
【請求項8】
X1またはX2が、配列番号1〜26からなる群から選択されるアミノ酸配列である、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項9】
結合タンパク質が、2つの第1ポリペプチド鎖及び2つの第2ポリペプチド鎖を含む、請求項6に記載の結合タンパク質。
【請求項10】
Fc領域が、未変性配列Fc領域及び変異配列Fc領域からなる群から選択される、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項11】
Fc領域が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgE及びIgD由来のFc領域からなる群から選択される、請求項10に記載の結合タンパク質。
【請求項12】
上記第1ポリペプチド鎖のVD1及び上記第2ポリペプチド鎖のVD1が、それぞれ同一の第1及び第2親抗体、またはその抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項13】
上記第1ポリペプチド鎖のVD1及び上記第2ポリペプチド鎖のVD1が、それぞれ異なる第1及び第2親抗体、またはその抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項14】
上記第1ポリペプチド鎖のVD2及び上記第2ポリペプチド鎖のVD2が、それぞれ同一の第1及び第2親抗体、またはその抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項15】
上記第1ポリペプチド鎖のVD2及び上記第2ポリペプチド鎖のVD2が、それぞれ異なる第1及び第2親抗体、またはその抗原結合部分から得られる、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項16】
上記第1及び上記第2親抗体が、上記抗原上の異なるエピトーブに結合する、請求項13〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項17】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分が、上記第2親抗体またはその抗原結合部分が第2抗原に結合する力価とは異なる力価で第1抗原に結合する、請求項13〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項18】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分が、上記第2親抗体またはその抗原結合部分が第2抗原に結合する親和性とは異なる親和性で第1抗原に結合する、請求項13〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項19】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分及び上記第2親抗体またはその抗原結合部分が、ヒト抗体、CDRグラフト化抗体及びヒト化抗体からなる群から選択される、請求項13〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項20】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分及び上記第2親抗体またはその抗原結合部分が、Fab断片、F(ab’)断片、ヒンジ領域でジスルフィド架橋により連結されている2つのFab断片からなる二価断片、VH及びCH1ドメインから構成されるFd断片、抗体のシクグルアームのVL及びVHドメインから構成されるFv断片、dAb断片、単離された相補性決定領域(CDR)、一本鎖抗体及びダイアボディからなる群から選択される、請求項13〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項21】
結合タンパク質が、上記第1親抗体またはその抗原結合部分、または上記第2親抗体またはその抗原結合部分により示される、少なくとも1つの所望特性を有する、請求項1、3または6に記載の結合タンパク質。
【請求項22】
上記所望特性が、1つ以上の抗体パラメーターから選択される、請求項22に記載の結合タンパク質。
【請求項23】
上記抗体パラメーターが、抗原特異性、抗原に対する親和性、力価、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、可溶性、産生効率、免疫原性、薬物動態、バイオアベイラビリティ、組織交差反応性及びオルソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項21に記載の結合タンパク質。
【請求項24】
4つのポリペプチド鎖を含む2つの抗原に結合し得る結合タンパク質であって、前記した2つのポリペプチド鎖が、VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域である)
からなり、2つのポリペプチド鎖が、VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなり、前記したVD1及びVD2重鎖可変ドメインが、配列番号28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104及び106からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、前記したVD1及びVD2軽鎖可変ドメインが、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105及び107からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記結合タンパク質。
【請求項25】
4つのポリペプチド鎖を含む2つの抗原に結合し得る結合タンパク質であって、前記した2つのポリペプチド鎖が、VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域であり;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなり、前記した2つのポリペプチド鎖が、VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなり、前記DVD−Igが、CD−20、CD−19、CD−80、CD−22、CD−40、CD−3、ヒト上皮増殖因子受容体2(HER−2)、上皮増殖因子受容体(EGFR)、インスリン様成長因子1,2(IGF1,2)、インスリン様成長因子受容体(IGF1R)、マクロファージ刺激タンパク質受容体チロシンキナーゼ(RON)、肝細胞増殖因子(HGF)、間葉−上皮移行因子(c−MET)、血管内皮増殖因子(VEGF)、ショウジョウバエデルタホモログ(DLL4)、ニュロピリン1(NRP1)、胎盤成長因子(PLGF)及びv−erb−b2トリ赤芽球性白血病ウイルス発癌ホモログ3(ErbB3)からなる群から選択される、少なくとも1つの抗原に結合する、前記結合タンパク質。
【請求項26】
結合タンパク質が、1つ以上の標的に対して表面プラズモン共鳴により測定して少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、少なくとも約10−1−1、及び少なくとも約10−1−1からなる群から選択される、オン速度定数(Kon)を有する、請求項1、3、6、24または25に記載の結合タンパク質。
【請求項27】
結合タンパク質が、1つ以上の標的に対して表面プラズモン共鳴により測定して多くとも約10−3−1、多くとも約10−4−1、多くとも約10−5−1、及び多くとも約10−6−1からなる群から選択される、オフ速度定数(Koff)を有する、請求項1、3、6、24または25に記載の結合タンパク質。
【請求項28】
結合タンパク質が、1つ以上の標的に対して多くとも約10−7M、多くとも約10−8M、多くとも約10−9M、多くとも約10−10M、多くとも約10−11M、多くとも約10−12M、及び多くとも10−13Mからなる群から選択される解離定数(K)を有する、請求項1、3、6、24または25に記載の結合タンパク質。
【請求項29】
請求項1、3、6、24または25のいずれか1項に記載の結合タンパク質を含む結合タンパク質コンジュゲートであって、更に免疫接着分子、イメージング剤、治療薬及び細胞傷害薬からなる群から選択される物質を含む、前記結合タンパク質コンジュゲート。
【請求項30】
上記物質が、放射標識、酵素、蛍光標識、発光標識、生物発光標識、磁気標識及びビオチンからなる群から選択されるイメージング剤である、請求項29に記載の結合タンパク質コンジュゲート。
【請求項31】
上記イメージング剤が、H、14C、35S、90Y、99Tc、111In、125I、131I、177Lu、166Ho及び153Smからなる群から選択される放射標識である、請求項30に記載の結合タンパク質コンジュゲート。
【請求項32】
上記物質が、代謝拮抗薬、アルキル化剤、抗生物質、成長因子、サイトカイン、抗血管新生薬、有糸分裂阻害薬、アントラサイクリン、毒素及びアポトーシス剤からなる群から選択される、治療薬または細胞傷害薬である、請求項30に記載の結合タンパク質コンジュゲート。
【請求項33】
結合タンパク質が、結晶化結合タンパク質である、請求項1、3、6、24または25に記載の結合タンパク質。
【請求項34】
上記結晶が、担体非含有の医薬徐放性結晶である、請求項33に記載の結合タンパク質。
【請求項35】
結合タンパク質が、該結合タンパク質の可溶性相当物よりも長いインビボ半減期を有する、請求項33に記載の結合タンパク質。
【請求項36】
結合タンパク質が、生物活性を保持している、請求項33に記載の結合タンパク質。
【請求項37】
請求項1、3、6、24または25のいずれか1項に記載の結合タンパク質アミノ酸配列をエンコードする、単離核酸。
【請求項38】
請求項37に記載の単離核酸を含む、ベクター。
【請求項39】
上記ベクターが、pcDNA、pTT、pTT3、pEFBOS、pBV、pJV、pcDNA3.1 TOPO、pEF6 TOPO及びpBJからなる群から選択される、請求項38に記載のベクター。
【請求項40】
請求項38に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項41】
宿主細胞が、原核細胞である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項42】
宿主細胞が、大腸菌である、請求項41に記載の宿主細胞。
【請求項43】
宿主細胞が、真核細胞である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項44】
上記真核細胞が、原生生物細胞、動物細胞、植物細胞及び真菌細胞からなる群から選択される、請求項43に記載の宿主細胞。
【請求項45】
上記真核細胞が、哺乳動物細胞、鳥類細胞及び昆虫細胞からなる群から選択される、動物細胞である、請求項43に記載の宿主細胞。
【請求項46】
宿主細胞が、CHO細胞である、請求項45に記載の宿主細胞。
【請求項47】
宿主細胞が、COSである、請求項45に記載の宿主細胞。
【請求項48】
宿主細胞が、酵母細胞である、請求項43に記載の宿主細胞。
【請求項49】
上記酵母細胞が、サッカロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)である、請求項48に記載の宿主細胞。
【請求項50】
宿主細胞が、昆虫Sf9細胞である、請求項45に記載の宿主細胞。
【請求項51】
請求項40〜50のいずれか1項に記載の宿主細胞を培地において結合タンパク質を産生するのに十分な条件下で培養することを含む、結合タンパク質の産生方法。
【請求項52】
産生した結合タンパク質の50%〜75%が、二重特異性四価結合タンパク質である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
産生した結合タンパク質の75%〜90%が、二重特異性四価結合タンパク質である、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
産生した結合タンパク質の90%〜95%が、二重特異性四価結合タンパク質である、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
請求項51に記載の方法に従って産生された、タンパク質。
【請求項56】
請求項1〜36及び55のいずれか1項に記載の結合タンパク質及び医薬的に許容され得る担体を含む、医薬組成物。
【請求項57】
更に少なくとも1つの追加治療薬を含む、請求項56に記載の医薬組成物。
【請求項58】
上記追加治療薬が、治療薬、イメージング剤、細胞傷害薬、血管形成インヒビター、キナーゼ阻害剤、共刺激分子ブロッカー、接着分子ブロッカー、抗サイトカイン抗体またはその機能性断片、メトトレキセート、シクロスポリン、ラパマイシン、FK506、検出可能標識または受容体、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋ブロッカー、抗微生物剤、抗乾癬薬、コルチコステロイド、タンパク同化ステロイド、エリスロポエチン、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制薬、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放射線医薬品、抗うつ薬、抗精神病薬、興奮薬、喘息薬物療法、β−アゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリンまたはアナログ、サイトカイン及びサイトカインアンタゴニストからなる群から選択される、請求項57に記載の医薬組成物。
【請求項59】
治療が達成されるように、被験者に対して請求項1〜36及び55のいずれか1項に記載の結合タンパク質を投与することによる、疾患または障害のための被験者の治療方法。
【請求項60】
上記障害が、関節リウマチ、骨関節症、若年性慢性関節炎、敗血症性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、脊椎関節症、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、喘息、アレルギー性疾患、乾癬、皮膚炎、強皮症、移植片対宿主病、臓器移植拒絶反応、臓器移植に関連する急性または慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、播種性血管内凝固、川崎病、グレーヴス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、ウェジナー肉芽腫症、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、腎臓の顕微鏡的血管炎、慢性活動型肝炎、ブドウ膜炎、敗血症性ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、悪液質、感染性疾患、寄生虫疾患、後天性免疫不全症候群、急性横断性脊髄炎、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、卒中、原発性胆汁性肝硬変、溶血性貧血、悪性腫瘍、心不全、心筋梗塞、アジソン病、散在性、I型多腺性自己免疫症及びII型多腺性自己免疫症、シュミット症候群、成人(急性)呼吸窮迫症候群、脱毛症、円形脱毛症、血清反応陰性関節症、関節症、ライター病、乾癬性関節症、潰瘍性腸炎性関節症、腸炎性滑膜炎、クラミジア、エルシニア及びサルモネラ関連関節症、脊椎関節症、アテローム性疾患/動脈硬化症、アトピー性アレルギー、自己免疫性水疱性疾患、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、類天疱瘡、線状IgA病、自己免疫性溶血性貧血、クームズ試験陽性溶血性貧血、後天性悪性貧血、若年性悪性貧血、筋痛性脳炎/ローヤルフリー病、慢性皮膚粘膜カンジダ症、巨細胞動脈炎、原発性硬化性肝炎、特発性自己免疫性肝炎、後天性免疫不全症症候群、後天性免疫不全症関連疾患、B型肝炎、C型肝炎、分類不能型免疫不全症(分類不能型低ガンマグロブリン血症)、拡張型心筋症、女性不妊症、卵巣機能不全、早発性卵巣機能不全、線維性肺疾患、特発性線維性肺胞炎、炎症後間質性肺疾患、間質性肺炎、結合組織病関連間質性肺疾患、混合結合組織病関連肺疾患、全身性硬化症関連間質性肺疾患、関節リウマチ関連間質性肺疾患、全身性エリテマトーデス関連肺疾患、皮膚筋炎/多発性筋炎関連肺疾患、シェーグレン病関連肺疾患、強直性脊椎炎関連肺疾患、血管炎性びまん性肺疾患、ヘモジデリン沈着症関連肺疾患、薬物誘発性間質性肺疾患、線維症、放射線線維症、閉塞性細気管支炎、慢性好酸球性肺炎、リンパ球性浸潤性肺疾患、感染後間質性肺疾患、痛風性関節炎、自己免疫性肝炎、1型自己免疫性肝炎(古典的自己免疫性またはルポイド肝炎)、2型自己免疫性肝炎(抗LKM抗体肝炎)、自己免疫媒介低血糖症、黒色表皮腫を伴うB型インスリン抵抗性、副甲状腺機能低下症、臓器移植に関連する急性免疫疾患、臓器移植に関連する慢性免疫疾患、変形性関節症、原発性硬化性胆管炎、1型乾癬、2型乾癬、特発性白血球減少症、自己免疫性好中球減少症、腎疾患NOS、糸球体腎炎、腎臓の顕微鏡的血管炎、ライム病、円板状エリテマトーデス、特発性またはNOS男性不妊症、精子自己免疫、多発性硬化症(すべてのサブタイプ)、交感性眼炎、結合組織病に続発する肺性高血圧、グッドパスチャー症候群、結節性多発性動脈炎の肺症状、急性リウマチ熱、リウマチ様脊椎炎、スチル病、全身性硬化症、シェーグレン症候群、高安病/動脈炎、自己免疫性血小板減少症、特発性血小板減少症、自己免疫性甲状腺疾患、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫様自己免疫性甲状腺機能低下症(橋本病)、萎縮性自己免疫性甲状腺機能低下症、原発性粘液水腫、水晶体原性ブドウ膜炎、原発性血管炎、白斑性急性肝疾患、慢性肝疾患、アルコール性肝硬変、アルコール誘発性肝損傷、胆汁鬱滞、特異体質性肝疾患、薬物誘発性肝炎、非アルコール性脂肪肝、アレルギー及び喘息、B群連鎖球菌(GBS)感染、精神障害(例えば、うつ病及び統合失調症)、Th2型及びTh1型媒介疾患、急性及び慢性疼痛(いろいろな形の疼痛)、並びに癌(例えば、肺癌、乳癌、胃癌、膀胱癌、大腸癌、膵臓癌、卵巣癌、前立腺癌及び腎臓癌)及び造血性悪性腫瘍(白血病及びリンパ腫)、無βリポタンパク血症、先端チアノーゼ、急性及び慢性寄生虫または感染性プロセス、急性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性または慢性細菌感染、急性膵炎、急性腎不全、腺癌、航空機異所性拍動、エイズ認知症複合、アルコール誘発性肝炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性鼻炎、同種移植片拒絶反応、α−1−アンチトリプシン欠損症、筋萎縮側索硬化症、貧血、狭心症、前角細胞変性、抗cd3治療、抗リン脂質症候群、抗受容体過敏反応、大動脈瘤及び末梢動脈瘤、大動脈解離、動脈性高血圧、動脈硬化症、動静脈フィステル、運動失調症、心房細動(持続性または発作性)、心房粗動、房室ブロック、B細胞リンパ腫、移植骨片拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒絶反応、脚ブロック、バーキットリンパ腫、火傷、心臓不整脈、心臓失神症候群、心臓腫瘍、心筋症、心肺バイパス炎症応答、軟骨移植拒絶反応、小脳皮質変性、小脳障害、無秩序または多源性心房頻拍、化学療法関連障害、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性アルコール中毒、慢性炎症性病理、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性サリチル酸中毒、大腸癌、鬱血性心不全、結膜炎、接触皮膚炎、肺性心、冠動脈疾患、クロイツフェルト−ヤコブ病、培養陰性敗血症、膿疱性線維症、サイトカイン治療関連障害、拳闘家認知症、脱髄疾患、デング出血熱、皮膚炎、皮膚症状、糖尿病、真性糖尿病、糖尿病性アテローム性疾患、びまん性レヴイ小体病、拡張性鬱血性心筋症、脳幹神経節の障害、中年のダウン症候群、CNSドーパミン受容体をブロックする薬物による薬物誘発性運動障害、薬物過敏、湿疹、脳脊髄炎、心内膜炎、内分泌病、喉頭蓋炎、エプスタイン−バーウイルス感染、先端紅痛症、錐体外路性脳障害、家族性血球貪食リンパ組織球症、胎児性胸腺移植拒絶反応、フリードライヒ運動失調症、機能性末梢動脈障害、真菌性敗血症、ガス壊疽、胃潰瘍、糸球体腎炎、臓器または組織の移植片拒絶反応、グラム陰性敗血症、グラム陽性敗血症、細胞内生物による肉芽腫、毛様細胞白血病、ハラーホルデン−スパッツ病、橋本甲状腺炎、枯草熱、心臓移植拒絶反応、血色素症、血液透析、溶血性尿毒症症候群/血栓溶解性血小板減少性紫斑病、出血、肝炎(A)、ヒス束不整脈、HIV感染/HIV神経障害、ホジキン病、運動過多性運動障害、過敏反応、過敏性肺炎、高血圧、運動減少性運動障害、視床下部−下垂体−副腎軸評価、特発性アジソン病、特発性肺線維症、抗体媒介細胞毒性、無力症、乳児脊髄性筋萎縮症、大動脈の炎症、インフルエンザA、電離放射線暴露、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、虚血−再潅流傷害、虚血性発作、若年性関節リウマチ、若年性脊髄性筋萎縮症、カポジ肉腫、腎移植拒絶反応、レジオネラ、リーシュマニア症、ライ病、皮質脊髄系の病巣、脂肪浮腫、肝移植拒絶反応、リンパ水腫、マラリア、悪性リンパ腫、悪性組織球症、悪性メラノーマ、髄膜炎、骨髄炎菌血症、代謝性/特発性、片頭痛、ミトコンドリア多系統障害、混合結合組織病、単クローン性免疫グロブリン血症、多発性骨髄腫、多系統変性(メンセル・ドゥジュリーヌ−トーマス・シードレーガー及びマシャド−ジョセフ)、重症筋無力症、マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ、結核菌、骨髄異形成症候群、心筋梗塞、心筋虚血障害、鼻咽頭癌、新生児慢性肺疾患、腎炎、ネフローゼ、神経変性疾患、神経原性I筋萎縮症、好中球減少性発熱、非ホジキンリンパ腫、腹部動脈及びその枝の閉塞、閉塞性動脈障害、okt3治療、睾丸炎/副睾丸炎、睾丸炎/精管復元術、臓器巨大症、骨粗しょう症、膵臓移植拒絶反応、膵臓癌、腫瘍随伴症候群/悪性腫瘍の高カルシウム血症、上皮小体移植拒絶反応、骨盤内炎症性疾患、多年性鼻炎、心膜疾患、末梢アテローム性疾患、末梢血管疾患、腹膜炎、悪性貧血、ニューモシスティス・カリニ肺炎、肺炎、POEMS症候群(多発性神経障害、臓器巨大症、内分泌症、単クローン性免疫グロブリン血症、及び皮膚症状症候群)、輸血後症候群、ポストポンプ症候群、MI後心臓切開術症候群、子癇前症、進行性核上麻痺、原発性肺性高血圧、放射線治療、レイノー現象及び病、レイノー病、レフサム病、狭いQRSの規則正しい頻脈、腎血管性高血圧、再潅流傷害、拘束型心筋症、肉腫、強皮症、老人性舞踏病、レヴイ小体型老人性認知症、血清反応陰性関節症、ショック、鎌状赤血球貧血、皮膚同種片拒絶反応、皮膚症状症候群、小腸移植拒絶反応、充実性腫瘍、特異的不整脈、脊髄性運動失調症、脊髄小脳変性、連鎖球菌性筋炎、小脳の構造的病巣、亜急性硬化性汎脳炎、失神、心血管系の梅毒、全身性アナフィラクシー、全身性炎症応答症候群、全身性若年性関節リウマチ、T細胞またはFAB ALL、毛細管拡張症、閉塞性血栓血管炎、血小板減少症、毒性、移植片、外傷/出血、III型過敏症、IV型過敏症、不安定狭心症、尿毒症、尿路敗血症、じんま疹、心臓弁膜症、静脈瘤、血管炎、静脈病、静脈血栓症、心室細動、ウイルス性及び真菌性感染、ウイルス性脳炎/無菌性髄膜炎、ウイルス関連血球貪食症候群、ウェルニッケ−コルサコフ症候群、ウィルソン病、臓器または組織の異種片移植拒絶反応、急性冠動脈症候群、急性特発性多発性神経炎、急性炎症性脱髄性多発性神経根ニューロパシー、急性虚血、成人スチル病、円形脱毛症、アナフィラキシー、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、動脈硬化症、アトピー性湿疹、アトピー性皮膚炎、自己免疫性皮膚炎、ストレプトコッカス感染に関連する自己免疫性障害、自己免疫性腸疾患、自己免疫性難聴、自己免疫性リンパ組織増殖性症候群(ALPS)、自己免疫性心筋炎、自己免疫性早発性卵巣機能不全、眼瞼炎、気管支拡張症、水疱性類天疱瘡、心血管疾患、難治性抗リン脂質症候群、セリアック病、頸椎症、慢性虚血、瘢痕性類天疱瘡、多発性硬化症のリスクのある最初のエピソードからなる症候群(cis)、結膜炎、小児期発症精神病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、涙嚢炎、皮膚筋炎、糖尿病性網膜症、真性糖尿病、椎間板ヘルニア、椎間板脱出、薬物誘引性免疫溶血性貧血、心内膜炎、子宮内膜炎、内眼球炎、上強膜炎、多形滲出性紅斑、重症多形紅斑、妊娠性類天疱瘡、ギランバレー症候群(GBS)、枯草熱、ヒューズ症候群、特発性パーキンソン病、特発性間質性肺炎、IgE媒介アレルギー、免疫溶血性貧血、封入体筋炎、感染性眼炎症性疾患、炎症性脱髄疾患、炎症性心疾患、炎症性腎疾患、IPF/UIP、虹彩炎、角膜炎、乾性角結膜炎、クスウマル病またはクスウマル−マイエル病、ランドリー麻痺、ランゲルハンス細胞組織球症、網状皮斑、黄斑変性、顕微鏡的多発性血管炎、ベヒテレフ病、運動ニューロン障害、粘膜類天疱瘡、多臓器不全、重症筋無力症、骨髄異形成症候群、心筋炎、神経根障害、神経障害、非A非B肝炎、視神経炎、骨溶解、卵巣癌、少関節JRA、末梢動脈閉塞性疾患(PAOD)、末梢血管疾患(PVD)、末梢動脈疾患(PAD)、静脈炎、結節性多発性動脈炎(または、結節性動脈周囲炎)、多発性軟骨炎、リウマチ性多発性筋痛、白髪、多関節性JRA、多内分泌欠乏症候群、多発性筋炎、リウマチ性多発性筋痛(PMR)、ポスト−ポンプ症候群、原発性パーキンソン症候群、前立腺及び腎臓癌、及び造血性悪性腫瘍(白血病及びリンパ腫)、乾癬、真性赤血球系無形成症、原発性副腎機能不全、再発性視神経脊髄炎、再狭窄症、リウマチ性心疾患、sapho(滑膜炎、ニキビ、膿庖症、骨増殖症及び骨炎)、強皮症、続発性アミロイドーシス、ショック肺、強膜炎、坐骨神経痛、続発性副腎機能不全、シリコーン関連結合組織病、スネドン−ウィルキンソン皮膚病、強直性脊椎炎、スチーブンス−ジョンソン症候群(SJS)、全身性炎症性応答症候群、側頭動脈炎、トキソプラズマ網膜炎、中毒性表皮融解、横断性脊髄炎、TRAPS(腫瘍壊死因子受容体)、1型アレルギー反応、II型糖尿病、じんま疹、通常型間質性肺炎(UIP)、血管炎、春季カタル、ウイルス性網膜炎、フォークト−小柳−原田症候群(VKH症候
群)、滲出型黄斑変性、損傷治癒、エルシニア及びサルモネラ関連関節症からなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
被験者への投与が、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、関節内、気管支内、腹腔内、包内、軟骨内、膣内、脳質内、小脳内、脳・小脳内、結腸内、子宮頸管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、髄液嚢内、胸内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻腔内及び経皮的から選択される、少なくとも1つのモードによる、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
第1及び第2抗原に結合し得る二重可変ドメイン免疫グロブリンを作成するように、
a)第1抗原に結合し得る第1親抗体またはその抗原結合部分を得るステップ;
b)第2抗原に結合し得る第2親抗体またはその抗原結合部分を得るステップ;
c)VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1親抗体またはその抗原結合部分から得られる第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2親抗体またはその抗原結合部分から得られる第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1でなく;
X2はFc領域であり;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなる第1及び第3ポリペプチド鎖を構築するステップ;
d)VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1親抗体またはその抗原結合部分から得られる第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2親抗体またはその抗原結合部分から得られる第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1でなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなる第2及び第4ポリペプチド鎖を構築するステップ;及び
e)第1、第2、第3及び第4ポリペプチド鎖を発現させるステップ;
を含む2つの抗原を結合し得る二重可変ドメイン免疫グロブリンの作成方法であって、前記結合タンパク質が、CD−20とCD−19、CD−20とCD−80、CD−20とCD−22、CD−20とCD−40、CD−3とHER−2、CD−3とCD−19、EGFRとHER−2、EGFRとCD−3、EGFRとIGF1,2、EGFRとIGF1R、EGFRとRON、EGFRとHGF、EGFRとc−MET、HER−2とIGF1,2、HER−2とIGF1R、RONとHGF、VEGFとEGFR、VEGFとHER−2、VEGFとCD−20、VEGFとIGF1,2、VEGFとDLL4、VEGFとHGF、VEGFとRON、VEGFとNRP1、CD−20とCD3、DLL−4とPLGF、VEGFとPLGF、ErbB3とEGFR、ErbB3とHGF、HER−2とErbB3、c−MetとErB3、PLGFとHER−2、及びHER−2とHER−2からなる群から選択される、1対の抗原を結合し得る、前記方法。
【請求項63】
VD1及びVD2重鎖可変ドメインが、配列番号28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104及び106からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、VD1及びVD2軽鎖可変ドメインが、配列番号29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105及び107からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分及び上記第2親抗体またはその抗原結合部分が、ヒト抗体、CDRグラフト化抗体及びヒト化抗体からなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分及び上記第2親抗体またはその抗原結合部分が、Fab断片、F(ab’)断片、ヒンジ領域でジスルフィド架橋により連結されている2つのFab断片からなる二価断片、VH及びCH1ドメインから構成されるFd断片、抗体のシングルアームのVL及びVHドメインから構成されるFv断片、dAb断片、単離された相補性決定領域(CDR)、一本鎖抗体及びダイアボディからなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分が、二重可変ドメイン免疫グロブリンにより示される、少なくとも1つの所望特性を有する、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
上記第2親抗体またはその抗原結合部分が、二重可変ドメイン免疫グロブリンにより示される、少なくとも1つの所望特性を有する、請求項62に記載の方法。
【請求項68】
Fc領域が、未変性配列Fc領域及び変異配列Fc領域からなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
Fc領域が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgM、IgE及びIgD由来のFc領域からなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項70】
上記所望特性が、1つ以上の抗体パラメーターから選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
上記所望特性が、1つ以上の抗体パラメーターから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
上記抗体パラメーターが、抗原特異性、抗原に対する親和性、力価、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、可溶性、産生効率、免疫原性、薬物動態、バイオアベイラビリティ、組織交差反応性及びオルソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
上記抗体パラメーターが、抗原特異性、抗原に対する親和性、力価、生物学的機能、エピトープ認識、安定性、可溶性、産生効率、免疫原性、薬物動態、バイオアベイラビリティ、組織交差反応性及びオルソロガス抗原結合からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分が、上記第2親抗体またはその抗原結合部分が上記第2抗原に結合する親和性とは異なる親和性で上記第1抗原に結合する、請求項62に記載の方法。
【請求項75】
上記第1親抗体またはその抗原結合部分が、上記第2親抗体またはその抗原結合部分が上記第2抗原に結合する力価とは異なる力価で上記第1抗原に結合する、請求項62に記載の方法。
【請求項76】
所望特性を有する第1及び第2抗原に結合し得る二重可変ドメイン免疫グロブリンが作成されるように、
a)第1抗原に結合し得且つ二重可変ドメイン免疫グロブリンにより示される少なくとも1つの所望特性を有する第1親抗体またはその抗原結合部分を得るステップ;
b)第2抗原に結合し得且つ二重可変ドメイン免疫グロブリンにより示される少なくとも1つの所望特性を有する第2親抗体またはその抗原結合部分を得るステップ;
c)VD1−(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1親抗体またはその抗原結合部分から得られる第1重鎖可変ドメインであり;
VD2は第2親抗体またはその抗原結合部分から得られる第2重鎖可変ドメインであり;
Cは重鎖定常ドメインであり;
X1はリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域であり;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなる第1及び第3ポリペプチド鎖を構築するステップ;
d)(X1)−VD2−C−(X2)
(ここで、
VD1は第1親抗体またはその抗原結合部分から得られる第1軽鎖可変ドメインであり;
VD2は第2親抗体またはその抗原結合部分から得られる第2軽鎖可変ドメインであり;
Cは軽鎖定常ドメインであり;
XIはリンカーであり、ただしCH1ではなく;
X2はFc領域を含まず;
(X1)は(X1)または(X1)であり;
(X2)は(X2)または(X2)である)
からなる第2及び第4ポリペプチド鎖を構築するステップ;
e)第1、第2、第3及び第4ポリペプチド鎖を発現させるステップ;
を含む所望特性を有する2つの抗原に結合し得る二重可変ドメイン免疫グロブリンの作成方法であって、前記結合タンパク質が、CD−20とCD−19、CD−20とCD−80、CD−20とCD−22、CD−20とCD−40、CD−3とHER−2、CD−3とCD−19、EGFRとHER−2、EGFRとCD−3、EGFRとIGF1,2、EGFRとIGF1R、EGFRとRON、EGFRとHGF、EGFRとc−MET、HER−2とIGF1,2、HER−2とIGF1R、RONとHGF、VEGFとEGFR、VEGFとHER−2、VEGFとCD−20、VEGFとIGF1,2、VEGFとDLL4、VEGFとHGF、VEGFとRON、VEGFとNRP1、CD−20とCD3、DLL−4とPLGF、VEGFとPLGF、ErbB3とEGFR、ErbB3とHGF、HER−2とErbB3、c−MetとErB3、PLGFとHER−2、及びHER−2とHER−2からなる群から選択される、1対の抗原に結合し得る、前記方法。
【請求項77】
(a)改変前の結合タンパク質の特性を測定するステップ;
(a)重鎖及び/または軽鎖の(X1)の長さ及び/または配列を改変させて、改変重鎖及び/または軽鎖を得るステップ;
(b)改変重鎖及び軽鎖を含む改変結合タンパク質の改良された特性を測定するステップ;
を含む、請求項6に記載の結合タンパク質の特性の改良方法。
【請求項78】
(a)改変前の結合タンパク質の特性を測定するステップ;
(b)VD1−(X1)−VD2−C−(X2)がVD2−(X1)−VD1−C−(X2)に変化するように第1及び第2ポリペプチド鎖を改変させて、改変重鎖及び軽鎖を得るステップ;
(c)改変重鎖及び軽鎖を含む改変結合タンパク質の改良された特性を測定するステップ;
を含む、請求項6に記載の結合タンパク質の特性の改良方法。
【請求項79】
(a)改変前の結合タンパク質の特性を測定するステップ;
(b)重鎖及び/または軽鎖のVD1またはVD2の1つのみの配列が変化するように第1及び/または第2ポリペプチド鎖を改変させるステップ;及び
(c)改変重鎖及び軽鎖を含む改変結合タンパク質の特性を測定するステップ;
を含む、請求項6に記載の結合タンパク質の特性の改良方法。
【請求項80】
特性が、標的抗原に対する結合、宿主細胞からの発現収率、インビトロ半減期、インビボ半減期、安定性、可溶性及び改良されたエフェクター機能からなる群から選択される、請求項77〜78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
改変重鎖の(X1)の長さを長くする、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
改変重鎖の(X1)の長さを短くする、請求項77または80に記載の方法。
【請求項83】
改変軽鎖の(X1)の長さを長くする、請求項77または80に記載の方法。
【請求項84】
改変軽鎖の(X1)の長さを短くする、請求項77または80に記載の方法。
【請求項85】
改変重鎖の(X1)が、配列番号21または22からなる群から選択されるアミノ酸からなる、請求項77または80に記載の方法。
【請求項86】
改変軽鎖の(X1)が、配列番号13または14からなる群から選択されるアミノ酸からなる、請求項77または80に記載の方法。
【請求項87】
改変重鎖の(X1)が、配列番号22であり、改変軽鎖の(X1)が、配列番号14である、請求項77または80に記載の方法。
【請求項88】
改変重鎖の(X1)が、配列番号21であり、改変軽鎖の(X1)が、配列番号14である、請求項77または80に記載の方法。
【請求項89】
改変重鎖の(X1)が、配列番号22であり、改変軽鎖の(X1)が、配列番号13である、請求項77または80に記載の方法。
【請求項90】
改変重鎖の(X1)が、配列番号21であり、改変軽鎖の(X1)が、配列番号13である、請求項77または80に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−507969(P2013−507969A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535410(P2012−535410)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/053730
【国際公開番号】WO2011/050262
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】