説明

信号機表示報知装置および信号機表示報知装置用のプログラム

【課題】道路上の信号機の表示状態変化の情報を用いて、見通しの悪い信号機によって発生する走行上の不具合を軽減する。
【解決手段】車載用の信号機表示報知装置は、自車両20のドライバから見え難い信号機Sの表示内容の変化予定の情報を無線通信により取得し、その取得した情報に基づいて、自車両20が当該信号機Sに到達した時期における当該信号機Sの表示内容を予測し、予測結果を前もってドライバに報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号機表示報知装置および信号機表示報知装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路上の信号機の現在の表示状態、および表示状態の変化予定の情報を、車両に通知する技術が知られている。例えば特許文献1に記載のナビゲーション装置は、これら信号機の情報を利用して、信号機付交差点で停止する回数を少なくするように誘導経路探索を行っている。具体的には、ナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの間において、次のノード候補に信号機が有る場合には、当該次ノード候補への到達時刻を算出し、その算出された到達時刻に信号機の表示が「進行可」であるときに、当該次ノード候補を誘導経路の次ノードとして決定する。
【特許文献1】2003−139551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のような信号機情報の使用方法では、以下のような走行上の不具合を解決することができない。
【0004】
カーブ後、右左折後、上り坂・下り坂後の信号機は、ドライバにとって見通しが悪く、その表示内容は目視で確認できない。したがって、信号機の表示内容が確認できた後で、それに合わせて加速、減速を行わなければならない。
【0005】
例えば、カーブの走行においては、カーブ後、信号状態を確認した後に制動動作を行わなければならないため、急ブレーキとなってしまう可能性が高くなる。また、ナビゲーション装置の地図表示によってカーブ後の信号機の存在を知ったとしても、その信号機の表示内容は目視するまでわからないので、その信号機に備えて、本当は不要かもしれない減速をしてしまう可能性がある。急ブレーキはスリップ・追突の可能性を高め、余分な減速は燃費の悪化に繋がる。
【0006】
また、交差点の右左折後に、他車両確認、歩行者確認、巻き込み確認等と同時に、曲がった後の信号機の表示内容を確認することは、非常に困難である。信号機表示の確認が遅れたためスムーズに加速できないという事態もあり得る。逆に、右左折中に直後の信号機に気をとられ、他車両・歩行者・巻き込みの確認がおろそかになる可能性がある。また、交差点の右左折時に加速し過ぎてしまったときは、直後の信号機表示が赤であれば、急激に減速しなければならない。スムーズな加速が阻害されることや加速し過ぎることは、燃費悪化を招く。また安全確認がおろそかになれば、交通事故が発生する可能性が高くなる。
【0007】
また、上り坂の走行中はアクセルが踏み込まれており、上り坂の頂上直後の信号機が目視できた後で急激な制動動作を行わなければならない場合がある。また、下り坂への進入時にスピードが出すぎている場合、その直後にある信号を目視した後急ブレーキを行わなければならない。
【0008】
本発明は上記点に鑑み、道路上の信号機の表示状態変化の情報を用いて、見通しの悪い信号機によって発生する走行上の不具合を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両に搭載される信号機表示報知装置であって、第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)と、当該第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に当該車両が到達し、かつ、当該車両の進行方向と、当該地点から当該信号機までの方向と、が成す角度が基準角度(γ)以上である、というコーナートリガ条件が満たされたことを判定するコーナートリガ条件判定手段(110、120)と、当該コーナートリガ条件が満たされたことに基づいて、当該車両の当該第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における当該第1の信号機の表示内容を、当該第1取得手段が取得した当該変化予定に基づいて予測する第1予測手段(235、255)と、当該第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における当該第1の信号機の表示内容を、当該車両のドライバに報知する報知手段(240、260)と、を備えた信号機表示報知装置である。
【0010】
コーナートリガ条件が満たされるということは、コーナー(具体的には、道路のカーブまたは右左折する交差点)の存在によってその直後の信号機の表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。このような信号機表示報知装置を用いることで、当該車両のドライバは、見通しの悪い第1の信号機についての表示内容の情報、より詳しくは、当該第1の信号機に自車両が到達した時点における表示内容の情報を、予め知ることができる。したがって、見通しの悪い第1の信号機に対する適切な減速、加速を行うことができ、それゆえ、見通しの悪い信号機によって発生する走行上の不具合が軽減される。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の信号機表示報知装置において、コーナートリガ条件が満たされた後に、車両から第1の信号機までの道路に沿った距離が、第1の基準距離よりも短い第2の基準距離(β)となったことに基づいて、第1予測手段は、車両の第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて再度予測し、報知手段は、第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知することを特徴とする。
【0012】
このようになっていることで、コーナートリガ条件が満たされた後、車両が第1の信号機まであと第2の基準距離となったときに、再度第1信号機の到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0013】
また、再度報知する表示内容は、当該第1の信号機への到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。不正確性をもたらす原因としては、例えば、コーナートリガ条件が満たされた後に車両が不測の事態(例えば、横断歩道の歩行者、右折時の対向車)で一端停止してしまった場合等がある。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の信号機表示報知装置において、目的地までの誘導経路を算出し、算出した誘導経路上の案内地点に前記車両が近づいたことに基づいて、当該案内地点の拡大地図を表示する経路案内手段を備え、また、第1予測手段は、コーナートリガ条件が満たされた後に、車両と第1の信号機との間に案内地点があり、かつ、経路案内手段が、案内地点の拡大地図を表示させたことに基づいて、車両の第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて再度予測し、また、報知手段は、第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知することを特徴とする。
【0015】
このように、信号機表示報知装置が案内地点における拡大表示機能を有している場合は、コーナートリガ条件が満たされた後に、第1の信号機よりも手前の案内地点における地点拡大図の表示タイミングに合わせて、再度第1の信号機機の到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができる。したがって、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0016】
また、再度報知する表示内容は、当該第1の信号機機への到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は請求項1ないし3のいずれか1つに記載の信号機表示報知装置において、第1予測手段は、コーナートリガ条件が満たされた後、車両が停止し、さらにその後車両が走行を再開したことに基づいて、車両の第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて再度予測し、報知手段は、第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知することを特徴とする。
【0018】
このようになっていることで、コーナートリガ条件が満たされた後、車両が一時停止して再度走行し始めたときに、再度第1の信号機機の到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0019】
また、再度報知する表示内容は、当該第1の信号機機への到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。また、車両が一時停止した場合は、第1の信号機機への到達時期についてのそれまでの予測が不正確になってしまう原因となる可能性が高いので、信号機表示報知装置は、到達時期の再予測を、必要なタイミングで行うことができるようになる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の信号機表示報知装置において、コーナートリガ条件が満たされたことに基づいて、第1の信号機と車両との間に第2の信号機(X)があるか否かを判定する第2信号機判定手段(205)と、第2の信号機の表示内容の変化予定を取得する第2取得手段(210)と、第2の信号機があると判定されたことに基づいて、車両の第2の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における第2の信号機の表示内容を、第2取得手段が取得した変化予定に基づいて予測する第2予測手段(215)と、を備え、第1予測手段は、第2予測手段が予測した第2の信号機の表示内容が進入禁止を示していることに基づいて、車両の第2の信号機における停止時間を勘案して、車両の第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて予測することを特徴とする。
【0021】
このようになっていることで、コーナートリガ条件が満たされた後の道路で、第1の信号機と車両との間に第2の信号機(X)があり、かつ、その第2の信号機において自車両が信号待ち停止をすると予測される場合、その信号待ち時間が反映された到達時期の予測をすることができるようになり、その結果、ドライバへの報知内容がより正確になる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、車両に搭載される信号機表示報知装置であって、第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)と、第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に車両が到達し、かつ、車両の所在位置と第1の信号の所在位置の標高差が基準長(δ)以上である、という坂道トリガ条件が満たされたことを判定する坂道トリガ条件判定手段(110、130)と、坂道トリガ条件が満たされたことに基づいて、車両の第1の信号機への到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した第1の信号機の表示内容の変化予定に基づいて、予測する第1予測手段(235、255)と、第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知する報知手段(240、260)と、を備えた信号機表示報知装置である。
【0023】
坂道トリガ条件が満たされるということは、上り坂その直後の信号機の表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。あるいは、下り坂の存在によってその下り始め部分にある信号機の表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。このような信号機表示報知装置を用いることで、当該車両のドライバは、見通しの悪い第1の信号機についての表示内容の情報、より詳しくは、当該第1の信号機に自車両が到達した時点における表示内容の情報を、予め知ることができる。したがって、見通しの悪い第1の信号機に対する適切な減速、加速を行うことができ、それゆえ、見通しの悪い信号機によって発生する走行上の不具合が軽減される。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の信号機表示報知装置において、第1予測手段は、坂道トリガ条件が満たされた後に、車両から第1の信号機までの道路に沿った距離が、第1の基準距離よりも短い第2の基準距離(β)となったことに基づいて、車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、報知手段は、第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知することを特徴とする。
【0025】
このようになっていることで、坂道トリガ条件が満たされた後、車両が第1の信号機まであと第2の基準距離となったときに、再度第1の信号機機の到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0026】
また、再度報知する表示内容は、当該第1の信号機機への到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、坂道トリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。
【0027】
また、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の信号機表示報知装置において、第1予測手段は、坂道トリガ条件が満たされた後、車両が停止し、さらにその後車両が走行を再開したことに基づいて、車両の第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて再度予測し、報知手段は、第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、車両のドライバに報知することを特徴とする。
【0028】
このようになっていることで、坂道トリガ条件が満たされた後、車両が一時停止して再度走行し始めたときに、再度第1の信号機機の到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0029】
また、再度報知する表示内容は、当該第1の信号機機への到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、坂道トリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。また、車両が一時停止した場合は、第1の信号機機への到達時期についてのそれまでの予測が不正確になってしまう原因となる可能性が高いので、信号機表示報知装置は、到達時期の再予測を、必要なタイミングで行うことができるようになる。
【0030】
また、請求項9に記載の発明は、坂道トリガ条件が満たされたことに基づいて、第1の信号機と前記車両との間に第2の信号機(X)があるか否かを判定する第2信号機判定手段(205)と、第2の信号機の表示内容の変化予定を取得する第2取得手段(210)と、第2の信号機があると判定されたことに基づいて、車両の第2の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における第2の信号機の表示内容を、第2取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測する第2予測手段(215)と、を備え、第1予測手段は、第2予測手段が予測した第2の信号機の表示内容が進入禁止を示していることに基づいて、車両の第2の信号機における停止時間を勘案して、車両の第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における第1の信号機の表示内容を、第1取得手段が取得した変化予定に基づいて予測することを特徴とする。
【0031】
このようになっていることで、坂道トリガ条件が満たされた後の道路で、第1の信号機と車両との間に第2の信号機(X)があり、かつ、その第2の信号機において自車両が信号待ち停止をすると予測される場合、その信号待ち時間が反映された到達時期の予測をすることができるようになり、その結果、ドライバへの報知ないようがより正確になる。
【0032】
また、請求項10、11に記載のように、本発明は、信号機表示報知装置に用いるプログラムとしても捉えることができる。
【0033】
なお、上記特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置(信号機表示報知装置の一例に相当する)1の構成を示す。
【0035】
この車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、スピーカ14、交通情報受信機15、地図データ取得部16、および制御回路17を有している。
【0036】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路17に出力する。画像表示装置12は、制御回路17から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。操作部13は、メカニカルスイッチ、タッチパネル等のユーザが直接操作可能な装置を有し、それら装置に対するユーザの操作に対応した信号を制御回路17に出力する。
【0037】
交通情報受信機15は、FMラジオ放送局または道路沿いに設置された路上機から無線送信された道路の渋滞情報、交通規制情報等を受信して制御回路17に出力する無線受信機である。
【0038】
また、交通情報受信機15は、道路上の信号機に接続された無線送信装置から同報送信された当該信号機の信号状態情報を受信するようになっている。信号状態情報とは、その信号状態情報の対象となる信号機の固有識別番号、当該信号機の現在の表示内容の入れ替わりタイミング、当該信号機の現在の表示内容、および、当該信号機が現在の表示内容に切り替わってからの経過時間の情報を含んでいる。また、入れ替わりタイミングの情報は、具体的には、進入禁止(赤、黄信号)の表示を行っている禁止期間の長さ、および、進入許可(青信号)の表示を行っている許可期間の長さの情報を含んでいる。これらの情報によって、当該信号機の表示内容の変化予定を特定することができる。
【0039】
地図データ取得部16は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路17が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0040】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報(リンク内の各位置の緯度、経度、標高等)、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。施設データは、施設毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
【0041】
施設の具体例としては、例えば信号機がある。信号機のレコードは、当該信号機の固有識別番号、当該信号機に対応する車両の停止線の位置、当該信号機の所在位置(具体的には、緯度、経度、標高)、当該信号機が進入を許可または禁止する対象の道路、および、当該信号機が進入を許可または禁止する対象の進入方向の情報を含んでいる。
【0042】
制御回路(コンピュータに相当する)17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイコンである。CPUは、ROMまたは地図データ取得部16から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAMおよび(可能であれば)地図データ取得部16の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、およびスピーカ14と信号の授受を行う。
【0043】
制御回路17がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等がある。
【0044】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置(具体的には、緯度、経度、標高)や向きを特定する処理である。
【0045】
誘導経路算出処理は、操作部13からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な誘導経路を算出する処理である。
【0046】
経路案内処理は、地図データ取得部16から地図データを読み出し、算出された誘導経路、目的地、経由地および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置12に出力し、案内地点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力させ、あるいは、案内地点の拡大図を画像表示装置12に表示させる処理である。なお、案内地点としては、誘導経路によれば右左折することになっている右左折交差点、および、急なカーブのある急カーブ地点等がある。
【0047】
本実施形態における車両用ナビゲーション装置1は、ドライバから見え難い信号機(すなわち、見通しの悪い信号機)を特定し、特定した信号機の信号状態情報を、交通情報受信機15を用いて無線通信により取得し、その取得した情報に基づいて、自車両が当該信号機に到達した時期における当該信号機の表示内容(以下、到達時表示内容という)を予測し、その予測結果を前もって(すなわち、当該信号機の表示内容が目視できるようになる前に)ユーザに報知するようになっている。
【0048】
ドライバから信号機が見え難い道路環境の例を、図2〜図5に示す。図2の例においては、自車両20は道路21を走行しており、その道路21上の自車両20の前方には、カーブ22がある。さらにこの道路21のカーブ22の先には、信号機S(第1の信号機の一例に相当する)が設置されている。この信号機Sは、道路21上をカーブ22から当該信号機Sに向う方向の進入許可・禁止を表示する信号機である。
【0049】
この例においては、自車両20のドライバからは、カーブ22の向こう側にある信号機Sの表示内容を視認することができない。しかも、信号機Sがカーブ22のすぐ先にあるので、カーブ22を過ぎるまで信号機Sを視認できないことが、運転操作の遅れ、あるいは、過度に用心し過ぎることによる不必要な減速といった自体を招き易い。
【0050】
本実施形態においては、このように、カーブ22によってカーブ22直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていることを、自車両20の位置、自車両20の進行方向、信号機S、および道路21の構造に基づいて、制御回路17が判定する。
【0051】
具体的には、制御回路17は、自車両20から信号機Sまでの道路21に沿った距離が第1の基準距離αとなり、かつ、自車両20から信号機Sまでの方向25と、自車両20の進行方向24との成す角が基準角度γ以上になるという条件(以下、コーナートリガ条件という)が満たされたとき、カーブ22によってカーブ22直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていると判定する。そして制御回路17は、その判定があったことをトリガとして、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を行う。
【0052】
また、制御回路17は、信号機Sについてコーナートリガ条件が満たされた後は、自車両がカーブ22に沿って信号機Sまで第2の基準距離βの位置23に到達したときも、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を行う。
【0053】
なお、第1の基準距離αは、当該信号機Sの到達時表示内容についての報知を行うのに適切な距離(例えば100メートル)であり、第2の基準距離βは、第1の基準距離αよりも短い距離(例えば40メートル)であり、基準角度γは、例えば25°〜30°の範囲内のいずれかの角度である。
【0054】
図3の例においては、自車両20は道路31を走行しており、その道路21上の自車両20の前方には、交差点33がある。なおこのとき、誘導経路は、道路31から交差点33に進入して道路34に左折して抜ける経路となっているものとする。誘導経路に沿った交差点33の先には、信号機S(第1の信号機の一例に相当する)が設置されている。この信号機Sは、道路34を走行し、交差点33から当該信号機Sに向う方向の進入許可・禁止を表示する信号機である。
【0055】
この例においては、自車両20のドライバからは、交差点33の向こう側にある信号機Sの表示内容を視認することができない。しかも、信号機Sが交差点33のすぐ先にあるので、交差点33を過ぎるまで信号機Sを視認できないことが、運転操作の遅れ、あるいは、過度に用心し過ぎることによる不必要な減速といった事態を招き易い。
【0056】
本実施形態においては、このように、交差点33によって交差点33直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていることを、自車両20の位置、自車両20の進行方向、信号機S、および道路31、34の構造に基づいて、制御回路17が判定する。
【0057】
具体的には、制御回路17は、自車両20から信号機Sまでの誘導経路に沿った距離が第1の基準距離αとなり、かつ、自車両20から信号機Sまでの方向35と、自車両20の進行方向36との成す角が基準角度γ以上となるという条件(すなわち、コーナートリガ条件)が満たされたとき、交差点33によって交差点33直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていると判定する。そして制御回路17は、その判定があったことをトリガとして、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を行う。
【0058】
また、制御回路17は、信号機Sについてコーナートリガ条件が満たされた後は、自車両が誘導経路に沿って信号機Sまで基準距離βの位置38に到達したときも、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を再度行う。
【0059】
図4の例においては、自車両20は坂道41を上っており、坂道を上り切った直後(または頂上付近)に信号機S(第1の信号機の一例に相当する)が設置されている。この信号機Sは、坂道41を上って当該信号機Sに向う方向の進入許可・禁止を表示する信号機である。
【0060】
この例においては、自車両20のドライバからは、上り坂41の向こう側にある信号機Sの表示内容を視認することができない。しかも、信号機Sが頂上のすぐ先にあるので、上り坂41をほぼ上り切るまで信号機Sを視認できないことが、運転操作の遅れ、あるいは、過度に用心し過ぎることによる不必要な減速といった事態を招き易い。
【0061】
本実施形態においては、このように、上り坂41によって頂上直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていることを、自車両20の位置、信号機Sの位置、および道路41の構造に基づいて、制御回路17が判定する。
【0062】
具体的には、制御回路17は、自車両20から信号機Sまでの上り坂41に沿った距離が第1の基準距離αとなり、かつ、自車両20の位置と信号機Sの位置との標高差が基準長δ以上となるという条件(以下、坂道トリガ条件という)が満たされたとき、上り坂41によって上り坂41直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていると判定する。そして制御回路17は、その判定があったことをトリガとして、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を行う。
【0063】
また、制御回路17は、信号機Sについて坂道トリガ条件が満たされた後は、自車両が上り坂41に沿って信号機Sまで基準距離βの位置42に到達したときも、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を再度行う。
【0064】
図5の例においては、自車両20は坂道51を下っており、坂道を下り始めた直後に信号機S(第1の信号機の一例に相当する)が設置されている。この信号機Sは、坂道51を下って当該信号機Sに向う方向の進入許可・禁止を表示する信号機である。
【0065】
この例においては、自車両20のドライバからは、下り坂51が始まった直後にある信号機Sの表示内容を視認することができない。しかも、信号機Sが下り坂51が始まったすぐ先にあるので、下り坂51にさしかかるまで信号機Sを視認できないことが、運転操作の遅れ、あるいは、過度に用心し過ぎることによる不必要な減速といった事態を招き易い。
【0066】
本実施形態においては、このように、下り坂51が始まった直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていることを、自車両20の位置、信号機Sの位置、および道路51の構造に基づいて、制御回路17が判定する。
【0067】
具体的には、制御回路17は、自車両20から信号機Sまでの下り坂51に沿った距離が第1の基準距離αとなり、かつ、自車両20の位置と信号機Sの位置との標高差が基準長δ以上になるという条件(以下、坂道トリガ条件という)が満たされたとき、下り坂51によって下り坂51が始まった直後の信号機Sの視認性が悪くなるような道路状況になっていると判定する。そして制御回路17は、その判定があったことをトリガとして、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を再度行う。
【0068】
また、制御回路17は、信号機Sについて坂道トリガ条件が満たされた後は、自車両が上り坂41に沿って信号機Sまで基準距離βの位置42に到達したときも、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を行う。
【0069】
また、信号機Sについてコーナートリガ条件が満たされた後に、制御回路17が、経路案内処理において、現在位置から報知対象の信号機Sまでの間のカーブ22または交差点33の拡大図を画像表示装置12に表示させる場合がある。このような場合においても、制御回路17は、当該信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理を再度行う(図6、図7参照)。
【0070】
以下、報知対象信号機Sの到達時表示内容の報知のための処理の詳細を、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた場合における報知を例にとって説明する。なお、信号機Sまで第2の基準距離βまで近づいた場合、および、報知対象信号機Sの手前の交差点またはカーブについて拡大図表示が行われた場合のいずれの場合においても、制御回路17は、それをトリガとして後述する報知処理Aを実行する。
【0071】
図8に、制御回路17が実行するプログラム100のフローチャートを示す。制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた場合における報知処理のために、このプログラム100を繰り返し(例えば1秒毎に)実行する。
【0072】
このプログラム100の実行において制御回路17は、まずステップ110で、地図データ中に記録された交差点中に、自車両の現在位置から予想経路に沿って第1の距離αの地点にある信号機(以下、報知対象信号機Sという)があるか否かを判定し、あれば続いてステップ120を実行し、なければプログラム100の1回分の実行を終了する。
【0073】
ここで、予想経路とは、経路案内処理が行われている場合は誘導経路であり、経路案内処理が行われていない場合は、道なりに直進する経路である。また、判定対象の信号機は当該予想経路を現在の自車両の走行方向と同じ方向に走行する車両の進入許可・禁止を表示する信号機に限る。なお、交差点の位置、対象道路、対象方向等の情報は、地図データ取得部16中の地図データから取得する。
【0074】
ステップ120では、自車両の進行方向と、自車位置から報知対象信号機Sまでの方向とが成す角が、基準角度γ以上であるか否かを判定し、基準角度γ以上であれば続いてステップ140を実行し、基準角度γ未満であれば続いてステップ130を実行する。
【0075】
ステップ130では、自車両の位置と報知対象信号機Sの位置の標高差が基準長δ以上であるか否かを判定し、基準長δ以上であれば続いてステップ140を実行し、基準長δ未満であればプログラム100の1回分の実行を終了する。
【0076】
このようなプログラム100を繰り返し実行することで、制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件のいずれかが満たされたことに基づいて、直ちにステップ140の報知処理Aを実行する。
【0077】
図9に、報知処理Aのために制御回路17が実行するフローチャートを示す。報知処理Aにおいて制御回路17は、まずステップ205で、予想経路上の自車両の位置から報知対象信号機Sまでの間に、他の信号機(以下、手前信号機Xという:第2の信号機の一例に相当する)があるか否かを判定し、あれば続いてステップ225を実行し、なければ続いてステップ210を実行する。
【0078】
手前信号機Xがないと判定した後のステップ225では、制御回路17は、自車両の現在位置から報知対象信号機Sまでの予想経路に沿った距離を地図データに基づいて取得する。
【0079】
続いてステップ230では、交通情報受信機15を用いて、既述の通り同報送信されている報知対象信号機Sの信号状態情報を取得する。なお、同報送信されている信号状態情報が報知対象信号機Sのものであるか否かの照合は、地図データ中の当該報知対象信号機Sの固有識別情報と、同報送信されている信号状態情報中の固有識別情報とが一致しているか否かの照合によって実現する。
【0080】
続いてステップ235では、報知対象信号機Sに自車両が到達するタイミング(到達タイミング)における報知対象信号機Sの表示内容(すなわち、到達時表示内容)を決定する。具体的には、到達タイミングは、ステップ225で取得した距離を、自車両の平均走行速度で除算することで特定する。ここで、平均走行速度は、予め決められた固定値(例えば時速30キロメートル)でもよいし、自車両の過去の走行速度の履歴の記録に基づいた平均値であってもよい。また、到達時表示内容は、ステップ230で受信した信号状態情報から決まる表示内容の変化予定に、決定した到達タイミングを適用させることで決定する。
【0081】
続いてステップ240では、ステップ235で決定した到達時表示内容(すなわち、進入許可か進入停止か)を、画像表示装置12またはスピーカ14を用いて映像または音声でドライバに報知する。報知内容としては、例えば「αメートル先カーブ後の信号表示内容は赤と予測されます」、「交差点後の信号表示内容は赤と予測されます。歩行者、直進者に気を付けてお曲がりください」等の、表示を使用する。ステップ240の後、報知処理Aおよびプログラム100の1回分の実行を終了する。
【0082】
また、現在位置と報知対象信号機Sとの間に手前信号機Xがあると判定した場合のステップ210では、交通情報受信機15を用いて、既述の通り同報送信されている手前信号機Xの信号状態情報を取得する。なお、同報送信されている信号状態情報が手前信号機Xのものであるか否かの照合は、地図データ中の当該報知対象信号機Xの固有識別情報と、同報送信されている信号状態情報中の固有識別情報とが一致しているか否かの照合によって実現する。
【0083】
続いてステップ215では、手前信号機Xに自車両が到達するタイミング(到達タイミング)における手前信号機Xの表示内容(すなわち、到達時表示内容)を決定する。具体的には、まず、自車両の現在位置から手前信号機Xまでの予想経路に沿った距離を地図データに基づいて取得する。そして、取得した距離を、自車両の現在の走行速度で除算することで、到達タイミングを特定する。また、到達時表示内容は、ステップ210で受信した信号状態情報から決まる表示内容の変化予定に、決定した到達タイミングを適用させることで決定する。
【0084】
続いてステップ220では、ステップ215で特定した手前信号機Xについての到達時表示内容が、進入許可(すなわち、青信号)を示しているか、または、進入禁止(すなわち、黄または赤信号)を示しているかを判定し、進入許可を示している場合は続いてステップ225を実行し、進入禁止を示している場合は続いてステップ245を実行する。
【0085】
ステップ245では、制御回路17は、手前信号機Xにおける自車両の停止位置から報知対象信号機Sまでの予想経路に沿った距離を地図データに基づいて取得する。ここで、自車両の停止位置は、地図データの手前信号機Xに対応する停止線の位置とする。続いてステップ250では、ステップ230と同じように、報知対象信号機Sの信号状態情報を取得する。
【0086】
続いてステップ255では、報知対象信号機Sに自車両が到達するタイミング(到達タイミング)における報知対象信号機Sの表示内容(すなわち、到達時表示内容)を決定する。具体的には、到達時表示内容は、ステップ250で受信した信号状態情報から決まる表示内容の変化予定に、当該到達タイミングを適用させることで決定する。
【0087】
なお、制御回路17は、手前信号機Xにおける自車両の信号待ち停止時間を勘案して、報知対象信号機Sへの到達タイミングを算出する。具体的には、手前信号機Xへの到達タイミング以降の最初の進入許可表示への切り替わりタイミングの時刻をT1とし、手前信号機Xの停止位置から報知対象信号機Sまでの予想経路に沿った距離をL1とし、自車両の平均走行速度をVmとすると、
(報知対象信号機Sにおける到達タイミング)=T1+L1/Vm
という計算式によって算出する。
【0088】
続いてステップ260では、ステップ255で決定した到達時表示内容(すなわち、進入許可か進入停止か)を、画像表示装置12またはスピーカ14を用いて映像または音声でドライバに報知する。ただし、報知するタイミングは、当該手前信号機Xの手前で自車両が停止したときである。ステップ240の後、報知処理Aおよびプログラム100の1回分の実行を終了する。
【0089】
以上のように、制御回路17は、コーナートリガ条件(ステップ110、120参照)または坂道トリガ条件(ステップ110、130参照)が満たされた場合、報知対象信号機Sの表示内容の変化予定を取得し(ステップ230、250参照)、それに基づいて、自車両の報知対象信号機Sへの到達時期における報知対象信号機Sの表示内容を予測し、(ステップ235、255参照)、当該予測結果に基づいて、到達時表示内容をドライバに報知する(ステップ240、260参照)。
【0090】
コーナートリガ条件が満たされるということは、コーナー(具体的には、道路のカーブまたは右左折する交差点)の存在によってその直後の信号機の表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。また、坂道トリガ条件が満たされるということは、上り坂その直後の信号機Sの表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。あるいは、下り坂の存在によってその下り始め部分にある信号機Sの表示内容を目で確認することが困難となっていることを示している。
【0091】
このような車両用ナビゲーション装置1を用いることで、ドライバは、見通しの悪い報知対象信号機Sについての表示内容の情報、より詳しくは、報知対象信号機Sに自車両が到達した時点における表示内容の情報を、予め知ることができる。したがって、見通しの悪い報知対象信号機Sに対する適切な減速、加速を行うことができ、それゆえ、見通しの悪い報知対象信号機Sによって発生する走行上の不具合が軽減される。
【0092】
また制御回路17は、報知対象信号機Sと自車両との間に手前信号機Xがない場合(ステップ205→NO参照)、もしくは、手前信号機Xがあってもその手前信号機Xで自車両が信号待ちをしないと予測される場合(ステップ220→YES参照)は、自車両がそのまま停止せずに報知対象信号機Sまで到達することを想定した上で報知対象信号機Sの到達時表示内容を予測・報知している(ステップ225〜240参照)。
【0093】
しかし、報知対象信号機Sと自車両との間に手前信号機Xがある場合(ステップ205→YES参照)、さらに、手前信号機Xで自車両が信号待ちをすると予測される場合(ステップ220→NO参照)、手前信号機Xにおける信号待ち停止時間を勘案して(すなわち、当該停止時間だけ報知信号Sへの到達タイミングが遅れるものとして)、報知対象信号機Sの到達時表示内容を予測・報知している(ステップ245〜260参照)。
【0094】
このようになっていることで、コーナートリガ条件が満たされた後の道路で、第1の信号機と車両との間に第2の信号機(X)があり、かつ、その第2の信号機において自車両が信号待ち停止をすると予測される場合、その信号待ち時間が反映された到達時期の予測をすることができるようになり、その結果、ドライバへの報知内容がより正確になる。
【0095】
また、上述した通り、制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後に、車両から報知対象信号機Sまでの予想経路に沿った距離が、第2の基準距離βとなったことに基づいて、図9に示した報知処理Aを実行する。そして、その報知処理Aにおいて、自車両の報知対象信号機Sへの到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容を、交通情報受信機15から取得した報知対象信号機Sの変化予定に基づいて再度予測し、その予測結果に基づいて、当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容を、車両のドライバに報知する。
【0096】
このようになっていることで、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後、自車両が報知対象信号機Sまであと第2の基準距離βとなったときに、再度報知対象信号機Sの到達時表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0097】
また、再度報知する表示内容は、報知対象信号機Sへの到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因(例えば減速)で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。
【0098】
また、上述の通り、制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後に、自車両と報知対象信号機Sとの間に案内地点があり、かつ、経路案内処理(経路案内手段に相当する)によっての当該案内地点の拡大地図を表示させたことに基づいて、自車両の報知対象信号機Sへの到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容を、報知対象信号機Sの変化予定に基づいて再度予測し、その予測結果に基づいて、当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容をドライバに報知する。
【0099】
このように、車両用ナビゲーション装置1が案内地点における拡大表示機能を有している場合は、コーナートリガ条件が満たされた後に、報知対象信号機Sよりも手前の案内地点における地点拡大図の表示タイミングに合わせて、再度報知対象信号機Sの到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができる。したがって、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0100】
また、再度報知する表示内容は、当該報知対象信号機Sへの到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。
【0101】
また、制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後は、そのコーナートリガ条件または坂道トリガ条件に対応する報知対象信号機Sを自車両が過ぎるまで、図10に示すプログラム300を繰り返し実行し、その実行において、自車両が停止したか否かを判定し(ステップ310)、停止した場合、自車両のアクセルが閾値時間η(例えば2秒)踏み込まれ続けるまで待ち(ステップ320)、時間ηだけ踏み込まれ続けると、続いて上述の報知処理Aを実行する。なお、自車両が停止したことは、自車両の走行速度がゼロとなったことに基づいて検出する。また、アクセルが踏み込まれたことは、アクセルの踏み込み量を検出する周知のアクセルセンサ(図示せず)からの信号に基づいて検出する。
【0102】
このように、制御回路17は、コーナートリガ条件が満たされた後、自車両が停止し、さらにその後自車両が走行を再開したことに基づいて、自車両の報知対象信号機Sへの到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容を、報知対象信号機Sの変化予定に基づいて再度予測し、その予測結果に基づいて、当該到達時期における報知対象信号機Sの表示内容をドライバに報知する。
【0103】
このようになっていることで、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後、自車両が一時停止して再度走行し始めたときに、再度報知対象信号機Sの到達時の表示内容の報知をドライバが受けることができるので、ドライバは当該表示内容の再確認を行うことができる。
【0104】
また、再度報知する表示内容は、当該報知対象信号機Sへの到達時期についての新たな予測に基づくものである。したがって、コーナートリガ条件が満たされたタイミングで行われた予測がその後に何らかの原因で不正確になってしまった場合でも、その原因に対応して不正確性を修正し、その修正を表示内容に反映させることができる。また、車両が一時停止した場合は、報知対象信号機Sへの到達時期についてのそれまでの予測が不正確になってしまう原因となる可能性が高いので、制御回路17は、到達時期の再予測を、必要なタイミングで行うことができるようになる。
【0105】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0106】
例えば、制御回路17は、坂道トリガ条件またはコーナートリガ条件が満たされた時に交通情報受信機15を用いて報知対象信号機Sの信号状態を受信するようになっているが、坂道トリガ条件もコーナートリガ条件が満たされていないときに、常時すべての報知対象信号機Sの信号状態を受信して記録し、後に坂道トリガ条件またはコーナートリガ条件が満たされた時にその受信した情報を利用するようになっていてもよい。
【0107】
また、上記実施形態においては、制御回路17は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後は、そのコーナートリガ条件または坂道トリガ条件に対応する報知対象信号機Sを自車両が過ぎるまで、上述のプログラム300を常に繰り返し実行するようになっている。
【0108】
しかし、一時停止後に走行を再開したタイミングで再度報知処理Aを行うという作動は、コーナートリガ条件または坂道トリガ条件が満たされた後、以下の条件(1)および(2)のうちいずれかの条件が満たされた場合にのみ実行するようになっていてもよい。
(条件1)報知対象信号機Sまでに交差点があり、誘導経路が当該交差点を右折する経路である。
(条件2)報知対象信号機Sまでに交差点があり、誘導経路が当該交差点を左折する経路であり、当該交差点には歩行者用陸橋が設置されている。
【0109】
このようにする理由を、図11の交差点図を用いて説明する。図11においては、自車両70が、誘導経路81に沿って、道路71から交差点90に進入して道路73に抜けようとする状況で、信号機72が報知対象信号機Sとなった場合(以下、場合Aという)と、自車両70が、誘導経路82に沿って、道路71から交差点90に進入して道路75に抜けようとする状況で、信号機74が報知対象信号機Sとなった場合(以下、場合Bという)の2つの場合が示されている。
【0110】
誘導経路82が右折している場合Bにおいては、自車両70は、対向車79および横断者80を待つために、交差点90内の地点78で一時停止してしまう可能性が高い。また、誘導経路81が左折している場合Aにおいては、自車両70は、横断者77を待つために、交差点90内の地点76で一時停止してしまう可能性が高いが、歩行者用陸橋が設けられていれば、その可能性がなくなる。なお、交差点に歩行車用陸橋が設けられているか否かは、予め地図データに記録されているデータを利用して特定するようになっていればよい。
【0111】
また、上記の実施形態において、制御回路**がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【0112】
また、上記の実施形態においては、本発明の信号機表示報知装置として車両用ナビゲーション装置1が示されているが、信号機表示報知装置は、車両用ナビゲーション装置でなくともよく、本発明の機能を実現できるような装置であれば、どのような装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の構成を示す図である。
【図2】ドライバから信号機が見え難いカーブ道路の一例を示す道路図である。
【図3】ドライバから信号機が見え難い交差点の一例を示す道路図である。
【図4】ドライバから信号機が見え難い上り坂の一例を示す道路図である。
【図5】ドライバから信号機が見え難い下り坂の一例を示す道路図である。
【図6】地図拡大表示と共に報知対象信号機Sの到達時表示内容が行われる例を示す図である。
【図7】地図拡大表示と共に報知対象信号機Sの到達時表示内容が行われる例を示す図である。
【図8】制御回路17が実行するプログラム100のフローチャートである。
【図9】制御回路17が実行する報知処理Aの処理内容を示すフローチャートである。
【図10】制御回路17が実行するプログラム300のフローチャートである。
【図11】他の実施形態における報知処理Aの実行のための条件を示すための交差点図である。
【符号の説明】
【0114】
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…画像表示装置、
13…操作部、14…スピーカ、15…交通情報受信機、16…地図データ取得部、
17…制御回路、20…自車両、21…道路、22…カーブ、31…道路、
33…交差点、41…上り坂、51…下り坂、100、300…プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される信号機表示報知装置であって、
第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)と、
前記第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に前記車両が到達し、かつ、前記車両の進行方向と、当該地点から前記信号機までの方向と、が成す角度が基準角度(γ)以上である、というコーナートリガ条件が満たされたことを判定するコーナートリガ条件判定手段(110、120)と、
前記コーナートリガ条件が満たされたことに基づいて、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測する第1予測手段(235、255)と、
前記第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知する報知手段(240、260)と、を備えた信号機表示報知装置。
【請求項2】
前記コーナートリガ条件が満たされた後に、前記車両から前記第1の信号機までの前記道路に沿った距離が、前記第1の基準距離よりも短い第2の基準距離(β)となったことに基づいて、前記第1予測手段は、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、
前記報知手段は、前記第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知することを特徴とする請求項1に記載の信号機表示報知装置。
【請求項3】
目的地までの誘導経路を算出し、算出した誘導経路上の案内地点に前記車両が近づいたことに基づいて、当該案内地点点の拡大地図を表示する経路案内手段を備え、
前記コーナートリガ条件が満たされた後に、前記車両と前記第1の信号機との間に案内地点があり、かつ、前記経路案内手段が、前記案内地点の拡大地図を表示させたことに基づいて、前記第1予測手段は、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、
前記報知手段は、前記第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知することを特徴とする請求項1または2に記載の信号機表示報知装置。
【請求項4】
前記コーナートリガ条件が満たされた後、前記車両が停止し、さらにその後前記車両が走行を再開したことに基づいて、前記第1予測手段は、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、
前記報知手段は、前記第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の信号機表示報知装置。
【請求項5】
前記コーナートリガ条件が満たされたことに基づいて、前記第1の信号機と前記車両との間に第2の信号機(X)があるか否かを判定する第2信号機判定手段(205)と、
前記第2の信号機の表示内容の変化予定を取得する第2取得手段(210)と、
前記第2の信号機があると判定されたことに基づいて、前記車両の前記第2の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第2の信号機の表示内容を、前記第2取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測する第2予測手段(215)と、を備え、
前記第1予測手段は、前記第2予測手段が予測した前記第2の信号機の表示内容が進入禁止を示していることに基づいて、前記車両の前記第2の信号機における停止時間を勘案して、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の信号機表示報知装置。
【請求項6】
車両に搭載される信号機表示報知装置であって、
第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)と、
前記第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に前記車両が到達し、かつ、前記車両の所在位置と前記第1の信号の所在位置の標高差が基準長(δ)以上である、という坂道トリガ条件が満たされたことを判定する坂道トリガ条件判定手段(110、130)と、
前記坂道トリガ条件が満たされたことに基づいて、前記車両の前記第1の信号機への到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記第1の信号機の表示内容の変化予定に基づいて、予測する第1予測手段(235、255)と、
前記第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知する報知手段(240、260)と、を備えた信号機表示報知装置。
【請求項7】
前記坂道トリガ条件が満たされた後に、前記車両から前記第1の信号機までの前記道路に沿った距離が、前記第1の基準距離よりも短い第2の基準距離(β)となったことに基づいて、前記第1予測手段は、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、
前記報知手段は、前記第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知することを特徴とする請求項6に記載の信号機表示報知装置。
【請求項8】
前記坂道トリガ条件が満たされた後、前記車両が停止し、さらにその後前記車両が走行を再開したことに基づいて、前記第1予測手段は、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を再度予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて再度予測し、
前記報知手段は、前記第1予測手段の再度の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知することを特徴とする請求項6または7に記載の信号機表示報知装置。
【請求項9】
前記坂道トリガ条件が満たされたことに基づいて、前記第1の信号機と前記車両との間に第2の信号機(X)があるか否かを判定する第2信号機判定手段(205)と、
前記第2の信号機の表示内容の変化予定を取得する第2取得手段(210)と、
前記第2の信号機があると判定されたことに基づいて、前記車両の前記第2の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第2の信号機の表示内容を、前記第2取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測する第2予測手段(215)と、を備え、
前記第1予測手段は、前記第2予測手段が予測した前記第2の信号機の表示内容が進入禁止を示していることに基づいて、前記車両の前記第2の信号機における停止時間を勘案して、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1つに記載の信号機表示報知装置。
【請求項10】
車両に搭載される信号機表示報知装置に用いるプログラムであって、
第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)、
前記第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に前記車両が到達し、かつ、前記車両の進行方向と、当該地点から前記信号機までの方向と、が成す角度が基準角度(γ)以上である、というコーナートリガ条件が満たされたことを判定するコーナートリガ条件判定手段(110、120)、
前記コーナートリガ条件が満たされたことに基づいて、前記車両の前記第1の信号機への到達時期を予測し、予測した当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記変化予定に基づいて予測する第1予測手段(235、255)、および
前記第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知する報知手段(240、260)として、コンピュータを機能させるプログラム。
【請求項11】
車両に搭載される信号機表示報知装置に用いるプログラムであって、
第1の信号機(S)の表示内容の変化予定を取得する第1取得手段(230、250)、
前記第1の信号機まで道路に沿って第1の基準距離(α)となる地点に前記車両が到達し、かつ、前記車両の所在位置と前記第1の信号の所在位置の標高差が基準長(δ)以上である、という坂道トリガ条件が満たされたことを判定する坂道トリガ条件判定手段(110、130)、
前記坂道トリガ条件が満たされたことに基づいて、前記車両の前記第1の信号機への到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記第1取得手段が取得した前記第1の信号機の表示内容の変化予定に基づいて、予測する第1予測手段(235、255)、および
前記第1予測手段の予測結果に基づいて、当該到達時期における前記第1の信号機の表示内容を、前記車両のドライバに報知する報知手段(240、260)として、コンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−139994(P2009−139994A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312422(P2007−312422)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】