説明

半導体装置

【課題】半導体装置の仕様を満たす電圧が得られているどうかを、半導体装置内で容易に検出できるようにする。
【解決手段】半導体装置の内部回路の出力電圧を検出し、前記出力電圧が半導体装置の仕様内の電圧であるか仕様外の電圧であるかを判定する機能を有する検出回路を備えており、前記検出回路は、前記出力電圧が仕様内であるか仕様外であるかを判定する信号をデジタル回路に送り、前記デジタル回路は当該信号に応じて回路動作の実行または停止を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、半導体装置及び半導体装置の駆動方法に関する。特に、無線通信を利用することにより、非接触で情報の送受信が可能な半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個々の対象物に個体識別情報(ID)を与えることで、その対象物の履歴等の情報を明確にする個体認識技術が注目されている。特に、電波を介した無線通信を利用して、非接触でデータの送受信が可能な半導体装置の開発が進められている。このような半導体装置はRFIDタグ(無線タグ、ICタグ、ICチップ、無線チップ、非接触信号処理装置、半導体集積回路チップともいう)と呼ばれ、市場における物品の管理等に導入され始めている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−5778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている従来の半導体装置では、回路に不良箇所があり仕様を満たす電圧(以下、仕様電圧とも呼ぶ)が得られない場合、針当て等を行い不良箇所を特定するため、特定するまでにかなりの時間と労力を要するという問題があった。
【0005】
また、リーダ/ライタと半導体装置との距離が遠い状態で通信を行った場合、送信される信号が微弱で仕様を満たす電圧が得られないため、半導体装置が正常に動作しないという問題が生じていた。
【0006】
上記問題に鑑み、半導体装置の仕様を満たす電圧が得られているどうかを半導体装置内で容易に検出できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
半導体装置の一態様は、内部回路の出力電圧を検出し、出力電圧が半導体装置の仕様内であるか仕様外であるかを判定する機能を有する検出回路を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、前記検出回路は、出力電圧が仕様内であるか仕様外であるかを判定する信号(以下、判定信号とも呼ぶ)をデジタル回路に送り、デジタル回路は当該信号に応じて回路動作を制御する。
【0009】
半導体装置の他の一態様は、電圧を検出して判定信号を出力する検出回路を有し、前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、前記入力部と前記配線との間に複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、前記判定信号の出力部と、を有し、前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする。
【0010】
半導体装置の他の一態様は、電圧を検出して判定信号を出力する検出回路と、前記判定信号に応じてメモリ回路の動作を制御するデジタル回路と、を有し、前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、前記入力部と前記配線との間に複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、前記判定信号の出力部と、を有し、前記検出回路の検出範囲は、前記複数のダイオードの数によって制御され、前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする。
【0011】
半導体装置の他の一態様は、電圧を検出して判定信号を出力する検出回路を有し、前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、第1および第2の抵抗と、複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、バッファ回路と、前記判定信号の出力部とを有し、前記入力部は、前記第1の抵抗の一方の端子と、前記トランジスタのソースとに電気的に接続されており、前記第1の抵抗の他方の端子は、前記トランジスタのゲートと、前記ダイオード部のアノードとに電気的に接続されており、前記ダイオード部のカソードは、前記配線と、前記第2の抵抗の一方の端子とに電気的に接続されており、前記トランジスタのドレイン及び前記第2の抵抗の他方の端子は、バッファ回路を介して前記出力部に電気的に接続されており、前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする。
【0012】
半導体装置の他の一態様は、電圧を検出して判定信号を出力する検出回路と、前記判定信号に応じてメモリ回路の動作を制御するデジタル回路と、を有し、前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、トランジスタと、複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、第1および第2の抵抗と、バッファ回路と、前記判定信号の出力部とを有し、前記入力部は、前記第1の抵抗の一方の端子と、前記トランジスタのソースとに電気的に接続されており、前記第1の抵抗の他方の端子は、前記トランジスタのゲートと、前記ダイオード部のアノードとに電気的に接続されており、前記ダイオード部のカソードは、前記配線と、前記第2の抵抗の一方の端子とに電気的に接続されており、前記トランジスタのドレイン及び前記第2の抵抗の他方の端子は、バッファ回路を介して前記出力部に電気的に接続されており、前記検出回路の検出範囲は、前記複数のダイオードの数によって制御され、前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする。
【0013】
半導体装置の他の一態様は、電圧を検出して判定信号を出力する検出回路と、前記判定信号に応じてメモリ回路の動作を制御するデジタル回路と、を有し、前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、複数のトランジスタが並列接続されたトランジスタ部と、複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、第1および第2の抵抗と、バッファ回路と、前記判定信号の出力部とを有し、前記入力部は、前記第1の抵抗の一方の端子と、前記トランジスタ部のソースとに電気的に接続されており、前記第1の抵抗の他方の端子は、前記トランジスタ部のゲートと、前記ダイオード部のアノードとに電気的に接続されており、前記ダイオード部のカソードは、前記配線と、前記第2の抵抗の一方の端子とに電気的に接続されており、前記トランジスタ部のドレイン及び前記第2の抵抗の他方の端子は、バッファ回路を介して前記出力部に電気的に接続されており、前記検出回路の検出範囲は、前記複数のトランジスタの数及び前記複数のダイオードの数によって制御され、前記トランジスタ及び前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする。
【0014】
ダイオード部は、複数のダイオードのうち一部のダイオードのアノードと、基準電圧が入力される配線とが電気的に接続された接続部を有し、該接続部を切断することで、直列接続されるダイオードの数を増やすことができる。逆に、複数のダイオード部のうち一部のダイオードのアノードと、基準電圧が入力される配線とを電気的に接続することで、直列接続されるダイオードの数を減らすことができる。すなわち、ダイオード部において、直列接続されるダイオードの数は可変である。また、トランジスタ部においても、ダイオード部と同様の構成を採用すれば、トランジスタの数が可変になる。
【0015】
半導体装置において、前記電圧は信号電圧または電源電圧であり、信号電圧は整流回路によって生成され、電源電圧は定電圧回路によって生成されることを特徴とする。
【0016】
本明細書では、出力電圧が仕様内であるか仕様外であるかの判定を行うための電圧を判定電圧とも呼び、検出回路の検出範囲は判定電圧によって決定される。
【発明の効果】
【0017】
検出回路を半導体装置内に設けることで、信頼性の向上、消費電力の低減、歩留まりの把握の簡易化、コストの削減等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】半導体装置の概念を説明する図
【図2】半導体装置を説明する図
【図3】半導体装置を説明する図
【図4】半導体装置を説明する図
【図5】半導体装置を説明する図
【図6】半導体装置を説明する図
【図7】半導体装置を説明する図
【図8】半導体装置を説明する図
【図9】半導体装置を説明する図
【図10】半導体装置を説明する図
【図11】半導体装置の使用例を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
但し、本発明は以下の説明に限定されないこと、並びに、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。
【0021】
従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0022】
なお、以下に説明する本発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
(実施の形態1)
本実施の形態では、出力電圧が半導体装置の仕様内であるか仕様外であるかを検出する機能を半導体装置内に組み込んだ構成の一例について、図1、図2を参照して説明する。
【0024】
まず、図2を用いて半導体装置の概略を説明する。図2において、半導体装置200は、無線通信を行うRFIDタグであり、アンテナ回路201と、アナログ回路100と、デジタル回路202と、メモリ回路203と、を有している。
【0025】
アンテナ回路201は、リーダ/ライタ210からの電波の受信を行う。アナログ回路100はアンテナ回路201で受信した信号から電源電圧及び信号電圧を生成しそれらを出力する。デジタル回路202は選択回路(スイッチ回路)を有し他の回路部の制御を行う。そして、メモリ回路203はデジタル回路202からの信号に応じてデータの書き込み/読み出しを行う。メモリ回路203へ書き込みは、信号電圧を昇圧回路によって昇圧した後に行ってもよい。
【0026】
ここで、半導体装置200は、アナログ回路100から仕様内(所定の範囲の電圧)の出力が得られた場合に正常に動作を行う。
【0027】
しかし、リーダ/ライタ210と半導体装置200との距離が遠い状態で通信を行った場合や、半導体装置200内に不良箇所がある場合には、仕様外(所定の範囲外の電圧)の出力しか得られないことがある。そのような場合、半導体装置200は正常な動作を行うことが困難になる。
【0028】
そこで、本実施の形態では、アナログ回路100の出力電圧が半導体装置200の仕様内であるか仕様外であるかを判定できる機能をアナログ回路100内に設け、仕様内の出力を得ることで、半導体装置200を正常に動作させる構成について説明する。
【0029】
図1に、アナログ回路100内において出力電圧を検出する機能の概念図を示す。図1において、検出回路102はアナログ回路100内に設けられており、アナログ回路100の出力電圧101を検出する機能を有する。
【0030】
まず、出力電圧101が検出回路102に入力される。検出回路102において、出力電圧101の検出を行い、出力電圧101が半導体装置200の仕様内であるか仕様外であるかを判定する。
【0031】
出力電圧101が所定の範囲の電圧である場合、仕様内であると判定され(ステップ103)、検出回路102からHIGH(1)という判定信号を出力して(ステップ104)、半導体装置200を動作させる(ステップ105)。
【0032】
一方、出力電圧101が所定の範囲外の電圧である場合、仕様外であると判定され(ステップ106)、検出回路102からLOW(0)という判定信号を出力して(ステップ107)、半導体装置200の動作を停止させる(ステップ108)。動作を停止させるとともにエラーコードにより応答を行う構成としてもよい。
【0033】
なお、検出回路102の構成を変更して、仕様内である場合にLOW(0)を出力し、仕様外である場合にHIGH(1)を出力する構成としてもよい。
【0034】
本実施の形態の半導体装置は、アナログ回路内に出力電圧を検出する機能を設けることで、半導体装置を正常に動作させることができる。
【0035】
また、微弱信号や不良による半導体装置の誤動作を防止することが可能となり、信頼性の向上や、消費電力の低減が可能となる。
【0036】
なお、半導体装置200は上記の構成に限定されず、中央処理演算装置(Central Processor Unit。以下、CPUという。)、センサ素子、又はインターフェース回路等を有していてもよい。
【0037】
半導体装置200は、電源(蓄電部)を内蔵するアクティブ型と、外部からの電波(又は電磁波)の電力を利用して駆動するパッシブ型と、に大別される。また、更には外部からの電波(又は電磁波)の電力を利用して電源(蓄電部)に充電を行う、セミアクティブ型とよばれるものもある。本実施の形態では半導体装置200がリーダ/ライタ210からの電磁波を受信して、該電磁波による電力供給を受けて駆動するパッシブ型について記載されているが、これに限定されるものではない。つまり、アクティブ型であってもよい。
【0038】
また、適用できるアンテナの形状については特に限定されない。そのため、半導体装置200が有するアンテナ回路201に適用する信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式又は電波方式、等を用いることができる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さと形状を有するアンテナを設ければよい。
【0039】
伝送方式として電磁結合方式又は電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用する場合には、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)又はらせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
【0040】
伝送方式として電波方式の一種であるマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)又は2.45GHz帯等)を適用する場合には、信号の伝送に用いる電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよい。アンテナとして機能する導電膜を例えば、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状又はこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
【0041】
また、メモリ回路203には、少なくとも半導体装置200に固有のデータ(個体識別情報(ID))が記憶されている。メモリ回路203は、デジタル回路202に従ってデータの書き込みや読み出しを行う制御回路、及び記憶素子を含む回路を有する。メモリ回路203は、有機メモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、マスクROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、及びフラッシュメモリから選択された一種又は複数種を有する。記憶内容が半導体装置200に固有のデータ(個体識別情報(ID)等)であれば、電源が供給されずとも記憶の保持が可能な不揮発性メモリを用いることができる。半導体装置200が行う処理に際して一時的な記憶を保持するのであれば、揮発性メモリを用いてもよい。特に、半導体装置200が電池を有していない、所謂パッシブ型である場合には、不揮発性メモリを用いることができる。更にはセキュリティ面を考慮すると、半導体装置200に固有のデータの記憶には、書き換え不可能なメモリを用いることができる。
【0042】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0043】
(実施の形態2)
本実施の形態では、半導体装置の一例として、メモリ回路203の書込電圧が仕様内(所定の範囲の電圧)であるか仕様外(所定の範囲外の電圧)であるかを検出する構成について説明する。
【0044】
図2において、メモリ回路203は、仕様内の書込電圧を入力することによって正常に書込動作を行うことができる。しかし、例えばリーダ/ライタ210と半導体装置200との距離が遠い状態で通信を行った場合や、半導体装置200内で不良箇所があった場合には、仕様外の書込電圧しか得られないことがある。そのような場合、メモリ回路203は誤動作を行い、正常な書込動作が困難になる。
【0045】
本実施の形態の半導体装置は、アナログ回路100内にメモリ回路203への書込電圧が仕様内であるかどうかを検出する機能を備え、仕様内の書込電圧が得られた場合にメモリ回路203への書込動作を行うものである。
【0046】
図3に、アナログ回路100の構成を示す。アナログ回路100は、整流回路301と、検出回路102と、定電圧回路302、を有する。ここで検出回路102が、メモリ回路203の書込電圧が仕様内であるかを検出し、メモリ回路203への書込動作を行うか否かを判定する機能を備えている。
【0047】
以下に図3の回路の動作を説明する。
【0048】
まず、アンテナ回路201によって生成された交流信号が整流回路301に入力される。整流回路301は整流及び平滑を行い信号電圧(VIN)(電圧名はVINに限定されない)を生成して、検出回路102、定電圧回路302、及びメモリ回路203に信号を送る。なお、整流のみを行う構成としてもよい。定電圧回路302は信号電圧(VIN)に基づいて電源電圧を生成する。また、メモリ回路203には信号電圧(VIN)に基づく書込電圧が入力される。書込電圧は信号電圧(VIN)を昇圧回路により昇圧した電圧としてもよい。
【0049】
なお、整流回路301は、ダイオード、キャパシタ等によって構成され、定電圧回路302は、レギュレータ等によって構成される。これらは周知の回路を適用することができる。
【0050】
そして、検出回路102は、コンパレータ回路等によって構成され、信号電圧(VIN)のモニターを行う。モニターの結果、信号電圧(VIN)が仕様内である場合、VIN_DETECT(信号名はこれに限定されない)という信号をHIGH(1)として出力する。一方、信号電圧(VIN)が仕様外である場合、VIN_DETECTをLOW(0)として出力する。
【0051】
検出回路102からの出力信号(VIN_DETECT)は、デジタル回路202内の選択回路(スイッチ回路)に入力される。そして、デジタル回路202は、出力信号(VIN_DETECT)に基づいて選択回路(スイッチ回路)の制御を行う。
【0052】
そして、デジタル回路202は、出力信号(VIN_DETECT)がHIGH(1)である場合、選択回路(スイッチ回路)を介してメモリ回路203へ書込電圧を供給し、メモリ回路203への書込動作を行う。一方、出力信号(VIN_DETECT)がLOW(0)である場合、選択回路(スイッチ回路)を制御してメモリ回路203への書込電圧の供給を停止させ、書込動作を停止させる。すなわち、信号電圧(VIN)が仕様外である場合は、回路動作を停止させることができる。
【0053】
以上説明したように、検出回路102によって信号電圧(VIN)を検出することにより、信号電圧(VIN)が仕様外である場合に書込動作を停止できるため、書き込みの信頼性を向上させることが可能になる。
【0054】
また、信号電圧(VIN)が仕様外の時に書込動作を停止することで、メモリ回路203への書込電圧及び電源電圧の供給を停止させることができるため、消費電力を低減させることが可能となる。
【0055】
なお、仕様内である場合にVIN_DETECTをLOW(0)とし、仕様外である場合にHIGH(1)として出力する構成としてもよい。
【0056】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0057】
(実施の形態3)
本実施の形態では、半導体装置の一例として、電源電圧が仕様内(所定の範囲内の電圧)であるか仕様外(所定の範囲外の電圧)であるかを検出する構成について説明する。
【0058】
図2において、アナログ回路100によって生成される電源電圧が仕様内である場合に、メモリ回路203は正常に動作を行うことができる。しかし、例えばリーダ/ライタ210と半導体装置200との距離が遠い状態で通信を行った場合や、半導体装置200内で不良箇所があった場合には、仕様外の電源電圧しか得られないことがある。そのような場合、メモリ回路203には必要な電源電圧が供給されずに正常な動作が困難になる。
【0059】
なお、電源電圧は、メモリ回路203への供給に限定されるものではなく、他の回路を有する場合には電源として各回路に供給してもよい。
【0060】
本実施の形態の半導体装置は、アナログ回路100内に電源電圧が仕様内であるか検出する機能を備え、仕様内の電源電圧が得られた場合に、メモリ回路203等に電源を供給するものである。
【0061】
図4に、電源電圧を検出する機能を備えたアナログ回路100の構成を示す。アナログ回路100は、整流回路301と、定電圧回路302と、検出回路102と、を有しており、検出回路102を設ける箇所以外は実施の形態2と同様である。ここで、検出回路102が、電源電圧が仕様内であるか仕様外であるかを検出し、電源の供給を行うか否かを判定する機能を備えている。
【0062】
以下に図4の回路の動作を説明する。
【0063】
定電圧回路302は、整流回路301からの信号電圧(VIN)に基づいて電源電圧(VDD)(電圧名はVIN、VDDに限定されない)の生成を行い、検出回路102に出力する。検出回路102は、電源電圧(VDD)をモニターして仕様内である場合VDD_DETECT(信号名は限定されない)という信号をHIGH(1)として出力する。一方、電源電圧(VDD)が仕様外である場合、VDD_DETECTをLOW(0)として出力する。
【0064】
検出回路102からの出力信号(VDD_DETECT)は、デジタル回路202内の選択回路(スイッチ回路)に入力される。そして、デジタル回路202は、出力信号(VDD_DETECT)に基づいて選択回路(スイッチ回路)の制御を行う。
【0065】
デジタル回路202は、出力信号(VDD_DETECT)がHIGH(1)である場合、選択回路(スイッチ回路)を介してメモリ回路203へ書込電圧を供給し、メモリ回路203への書込動作を行う。一方、出力信号(VDD_DETECT)がLOW(0)である場合、選択回路(スイッチ回路)を制御してメモリ回路203への書込動作を停止させる。すなわち、電源電圧(VDD)が仕様外でない場合は、回路動作を停止させることができる。
【0066】
以上説明したように、検出回路102によって電源電圧(VDD)を検出することにより、電源電圧(VDD)が仕様外である場合に半導体装置200の動作を停止させることができるため、半導体装置200の信頼性を向上させることができる。
【0067】
また、電源電圧(VDD)が仕様外である場合に回路動作を停止させるため、消費電力を低減することが可能となる。
【0068】
なお、仕様内である場合にVDD_DETECTをLOW(0)とし、仕様外である場合にHIGH(1)として出力する構成としてもよい。
【0069】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0070】
(実施の形態4)
実施の形態2、3では、それぞれ信号電圧(VIN)を検出する回路、電源電圧(VDD)の検出する回路について説明したが、適用できる半導体装置はこれらに限定されない。
【0071】
信号電圧(VIN)を検出する回路及び電源電圧(VDD)の検出する回路の2つを併用する構成としてもよいし、1つの回路で信号電圧(VIN)及び電源電圧(VDD)の検出を行う構成としてもよい。
【0072】
また、アナログ回路100には、整流回路301、定電圧回路302以外にも、リミッタ回路、復調回路、変調回路等の回路部を適宜設けることができ、検出回路によってそれらの回路からの出力を検出する構成としてもよい。
【0073】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0074】
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態1〜4に記載の検出回路について、具体的な回路構成の一例を説明する。回路構成は本実施の形態に限定されるものではなく、同様の機能を有するものであれば適宜適用することができる。
【0075】
図5に示す回路は、検出回路の具体的な構成であり、入力部500と、P型トランジスタ501(トランジスタ部ともいう)と、第1の抵抗502と、第2の抵抗503と、ダイオード部504、第1のインバータ505及び第2のインバータ506から成るバッファ回路507と、出力部508と、を有する。
【0076】
入力部500は、図3において整流回路301に接続され、図4においては定電圧回路302に接続される。
【0077】
出力部508は、図3、図4においてデジタル回路202に接続される。
【0078】
ダイオード部504はダイオードの個数が複数でも単数でもよいが、複数の場合は電流が一定方向に流れるように直列接続されていることが望ましい。すなわち、ダイオード部504の一方の端子がアノード、他方の端子がカソードである。なお、ダイオードの個数は、半導体装置200の仕様電圧の値に基づいて決定すればよい。
【0079】
入力部500は、信号電圧(VIN)が入力される配線であり、第1の抵抗502の一方の端子と、P型トランジスタ501のソースに電気的に接続されている。第1の抵抗502の他方の端子は、ダイオード部504のアノードと、P型トランジスタ501のゲートとに電気的に接続されている。ダイオード部504のカソードは、基準電位(Vss)である配線と、第2の抵抗503の一方の端子とに電気的に接続されている。第1のインバータ505の入力端子は、P型トランジスタ501のドレインと、第2の抵抗503の他方の端子とに電気的に接続されている。そして、第2のインバータ506は、入力端子が第1のインバータ505の出力端子に電気的に接続され、出力端子が出力部508に電気的に接続されている。なお、基準電位(Vss)は入力部の電位より低ければよく、接地電位でもよい。接地電位の場合、半導体装置200内に共通して供給されてもよい。
【0080】
ダイオード部504は、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、ダイオード接続されたN型トランジスタ、又はダイオード接続されたP型トランジスタを用いることができる。
【0081】
図5に示す回路におけるダイオード部504に、ダイオード接続されたN型トランジスタを適用した例を図6に示し、ダイオード接続されたP型トランジスタを適用した例を図7に示す。図5、図6、図7は同様の回路動作を行う。
【0082】
図5を用いて信号電圧(VIN)が入力された場合における回路の動作原理を説明する。
【0083】
まず、入力部500より信号電圧(VIN)が入力される。ダイオード部504の両端の電位差がダイオード部504の電圧降下の値以上である場合、ダイオード部504に電流が流れ、第1の抵抗502にも電流が流れる。したがってノードbがノードaより低電位となる。ノードaとノードbとの電位差、すなわちP型トランジスタ501のゲート−ドレイン間の電位差(Vgs)がP型トランジスタ501のしきい値以上になると、P型トランジスタ501がオンになり電流が流れるためノードcの電位はVINとなる。したがって、バッファ回路507を介して信号(VIN_DETECT)がHIGH(1)として出力部508から出力される。
【0084】
一方、信号電圧(VIN)が小さくダイオード部504の両端の電位差がダイオード部504の電圧降下の値未満である場合、ダイオード部504には電流がほとんど流れないため、ノードaとノードbとの電位差はP型トランジスタ501のしきい値電圧より小さくなる。したがってP型トランジスタ501はオフになり、ノードcには電流が流れないためノードcは常に基準電位(Vss)となる。よって、バッファ回路507を介して信号(VIN_DETECT)がLOW(0)として出力部508から出力される。
【0085】
第1の抵抗502は、ノードaからノードbに対して電圧降下を起こすために設けられている。また、第2の抵抗503は、ノードcから基準電位に対して電圧降下を起こすために設けられている。なお、第1及び第2の抵抗は、抵抗素子に限らず両端に電位差を有するものであれ適用することができる。
【0086】
以上説明した検出回路の動作により、信号電圧(VIN)が仕様内であるか仕様外であるか判定することができる。
【0087】
同様の機能を有する回路により、電源電圧(VDD)が仕様内である仕様外であるかを判定することも可能である。
【0088】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0089】
(実施の形態6)
本実施の形態では、実施の形態1〜5に記載の検出回路において、回路の構成が仕様電圧に合わせて変更される一例を説明する。
【0090】
図8は、図6に示す回路のレイアウトである。図8は、入力部500、P型トランジスタ501、第1の抵抗502、第2の抵抗503、n型トランジスタをダイオード接続したダイオード部504、バッファ回路507、出力部508によって構成されており、それぞれ図6に対応する符号を付与した。ここで、ダイオード部504は、図7に示すように、P型トランジスタをダイオード接続する構成にしてもよい。
【0091】
図8では、簡単のため、半導体層801、ゲート配線となる第1の導電層802、ソース配線及びドレイン配線(それらと同層の配線も含む)となる第2の導電層803を示しており、他の絶縁層、配線等は省略してある。
【0092】
半導体層801は、シリコン又はゲルマニウム等の半導体、ZnO又はInGaZnO等の酸化物半導体、有機半導体等を用いることができる。また、半導体層801は、非晶質半導体、結晶性半導体、単結晶半導体、微結晶半導体等を用いることができ、導電性を付与する元素を添加してもよい。当該元素は、n型とする場合はリン、ヒ素等の元素、P型とする場合はホウ素、アルミニウム等の元素を添加すればよい。
【0093】
第1の導電層802は、タングステン、タンタル、チタン、アルミニウム、もしくはそれらの窒化物、またはその組み合わせ等を用いて形成すればよい。
【0094】
第2の導電層803は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金で形成する。また上層と下層にはバリアメタルとしてモリブデン、クロム、チタンなどの金属膜を形成してもよい。
【0095】
また、トランジスタは、MOSトランジスタ、薄膜トランジスタ等を用いることができる。薄膜トランジスタの構造は特に限定されず、トップゲート型、ボトムゲート型等を用いることができる。
【0096】
図8におけるダイオード部504の部分の拡大図を図9に示す。ダイオード部504は、破線部905及び破線部906から構成されている。入力部907は、ノードbに電気的に接続されており信号電圧(VIN)が入力される。また、入力部904からは基準電圧が入力される。
【0097】
破線部905は、ダイオード接続された4つのn型トランジスタが直列接続されている。トランジスタの数は限定されない。
【0098】
破線部906は、破線部905と同様に4つのn型トランジスタを有するが、全ての配線が基準電位である。この状態で信号電圧(VIN)が入力されると、入力部907と入力部904との間において破線部905に示す回路での電圧降下が生じる。
【0099】
ここで、破線部908において配線を電気的に切断することで、ダイオード接続されたトランジスタが5つ直列接続された構成となる。そしてこの状態で信号電圧(VIN)が入力されると、トランジスタが4つの場合と比べて入力部907と入力部904との間の電圧降下が大きくなる。
【0100】
同様に、破線部909乃至破線部911に示す配線の接続部を適宜切断することで、入力部907と入力部904との間の電圧降下の値を変更することができる。
【0101】
入力部907と入力部904との間の電圧降下が大きくなると、入力部907と入力部904との間に流れる電流が小さくなるため、信号(VIN_DETECT)をHIGH(1)として出力する(回路動作を行わせる)ためには、より大きな信号電圧(VIN)の入力が必要になる。すなわち、検出範囲が変更され、より厳密で高精度な検出を行うことができる。
【0102】
配線の電気的な切断は、レーザー光の照射により行うことができ、半導体装置の作製工程中におこなっても、作製工程後に行ってもよい。また、ガラス基板、プラスチック基板等用いる基板に関わらず、レーザー光の焦点を調整することで精度よく切断することが可能である。作製工程中であれば、エッチング等により切断を行ってもよい。配線間にスイッチ素子を設けることで電気的に切断することも可能である。
【0103】
また、破線部905内の第1の導電層802または第2の導電層803からなる配線を基準電位である配線に接続することで、直列接続されるダイオードの数を減らすこともできる。配線の接続は、新たな導電層を設けて電気的に接続すればよい。
【0104】
このように、ダイオードの個数が変更可能なレイアウトを採用することで、検出回路の検出範囲が変更可能となる。すなわち、半導体装置の仕様電圧に応じて、検出範囲が変更可能な検出回路を作製できる。
【0105】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0106】
(実施の形態7)
本実施の形態では、実施の形態1〜5に記載の検出回路において、回路の構成が仕様電圧に合わせて変更される一例を説明する。
【0107】
図8に示す検出回路のレイアウトにおいて、P型トランジスタ501の部分(トランジスタ部)の拡大図を図10に示す。
【0108】
図10において、破線部1001は、P型トランジスタが第1の導電層802及び第2の導電層803からなる配線を介して回路に電気的に接続されている部分を示している。
【0109】
また、破線部1002は2つのP型トランジスタが電気的に浮遊している状態を示している。
【0110】
ここで、破線部1001のP型トランジスタの電流供給能力が小さい場合、破線部1001と破線部1002とのP型トランジスタを並列に接続する。並列に接続することでトランジスタの個数が増え、チャネル幅(チャネル形成領域においてキャリアの移動方向に垂直な方向の長さ)を大きくすることができるため、トランジスタの電流供給能力を高めることができる。
【0111】
ここで、P型トランジスタを並列に接続する方法としては、新たな導電層を設けて接続すればよい。
【0112】
逆に、3つのP型トランジスタが並列に接続されているレイアウトを採用した場合、配線を切断することで、トランジスタの個数を減らすことができる。配線の切断は、実施の形態6に示した方法を適用することができる。
【0113】
このように、トランジスタの個数が変更可能なレイアウトを採用することで、検出回路の検出範囲が変更可能となる。すなわち、半導体装置の仕様電圧に応じて、検出範囲が変更可能な検出回路を作製できる。
【0114】
また、図8の第1の抵抗502、第2の抵抗503において、本実施の形態、実施の形態6の構成を採用することで抵抗の値を変更可能にしてもよい。そして、第1の抵抗502、第2の抵抗503の値を変更することによっても、検出回路の検出範囲が変更可能である。
【0115】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0116】
(実施の形態8)
本実施の形態では、半導体装置の使用例を説明する。
【0117】
半導体装置の用途は広範にわたり、非接触で対象物の履歴等の情報を明確にし、生産・管理等に役立てる商品であればどのようなものにも適用することができる。例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、証書類、無記名債券類、包装用容器類、書籍類、記録媒体、身の回り品、乗物類、食品類、衣類、保健用品類、生活用品類、薬品類及び電子機器等に設けて使用することができる。これらの例に関して図11を用いて説明する。
【0118】
紙幣、硬貨とは、市場に流通する金銭であり、特定の地域で貨幣と同じように通用するもの(金券)、記念コイン等を含み、有価証券類とは、小切手、証券、約束手形等を指す(図11(A)参照)。証書類とは、運転免許証、住民票等を指す(図11(B)参照)。身の回り品とは、鞄、眼鏡等を指す(図11(C)参照)。無記名債券類とは、切手、おこめ券、各種ギフト券等を指し。包装用容器類とは、お弁当等の包装紙、ペットボトル等を指す(図11(D)参照)。書籍類とは、書物、本等を指す。(図11(E)参照)。記録媒体とは、DVDソフト、ビデオテープ等を指す(図11(F)参照)。乗物類とは、自転車等の車両、船舶等を指す(図11(G)参照)。
【0119】
図11(A)〜(G)に示した物品に、それぞれ無線通信を行う半導体装置1100〜1106を設けることができる。
【0120】
また、食品類とは、食料品、飲料等を指す。衣類とは、衣服、履物等を指す。保健用品類とは、医療器具、健康器具等を指す。生活用品類とは、家具、照明器具等を指す。薬品類とは、医薬品、農薬等を指す。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(テレビ受像機、薄型テレビ受像機)、携帯電話等を指す。これらに本明細書で開示した半導体装置を設けることもできる。
【0121】
このような半導体装置の設け方としては、物品の表面に貼る、或いは物品に埋め込んで設ける。例えば、本の場合は紙に埋め込めばよく、有機樹脂からなるパッケージであれば有機樹脂に埋め込めばよい。
【0122】
このように、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に半導体装置を設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。また乗物類に半導体装置を設けることにより、偽造や盗難を防止することができる。また、動物等の生き物に埋め込むことによって、個々の生き物の識別を容易に行うことができる。例えば、家畜等の生き物にセンサを備えた半導体装置を埋め込む又は取り付けることによって、生まれた年や性別または種類等はもちろん体温等の健康状態を容易に管理することが可能となる。
【0123】
本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【符号の説明】
【0124】
100 アナログ回路
101 出力電圧
102 検出回路
103 ステップ
104 ステップ
105 ステップ
106 ステップ
107 ステップ
108 ステップ
200 半導体装置
201 アンテナ回路
202 デジタル回路
203 メモリ回路
210 リーダ/ライタ
301 整流回路
302 定電圧回路
500 入力部
501 P型トランジスタ
502 第1の抵抗
503 第2の抵抗
504 ダイオード部
505 第1のインバータ
506 第2のインバータ
507 バッファ回路
508 出力部
801 半導体層
802 第1の導電層
803 第2の導電層
904 入力部
905 破線部
906 破線部
907 入力部
908 破線部
909 破線部
910 破線部
911 破線部
1001 破線部
1002 破線部
1100 半導体装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧を検出して判定信号を出力する検出回路と、前記判定信号に応じてメモリ回路の動作を制御するデジタル回路と、を有し、
前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、トランジスタと、複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、第1および第2の抵抗と、バッファ回路と、前記判定信号の出力部とを有し、
前記入力部は、前記第1の抵抗の一方の端子と、前記トランジスタのソースとに電気的に接続されており、
前記第1の抵抗の他方の端子は、前記トランジスタのゲートと、前記ダイオード部のアノードとに電気的に接続されており、
前記ダイオード部のカソードは、前記配線と、前記第2の抵抗の一方の端子とに電気的に接続されており、
前記トランジスタのドレイン及び前記第2の抵抗の他方の端子は、バッファ回路を介して前記出力部に電気的に接続されており、
前記検出回路の検出範囲は、前記複数のダイオードの数によって制御され、
前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
電圧を検出して判定信号を出力する検出回路と、前記判定信号に応じてメモリ回路の動作を制御するデジタル回路と、を有し、
前記検出回路は、前記電圧の入力部と、基準電圧が入力される配線と、複数のトランジスタが並列接続されたトランジスタ部と、複数のダイオードが直列接続されたダイオード部と、第1および第2の抵抗と、バッファ回路と、前記判定信号の出力部とを有し、
前記入力部は、前記第1の抵抗の一方の端子と、前記トランジスタ部のソースとに電気的に接続されており、
前記第1の抵抗の他方の端子は、前記トランジスタ部のゲートと、前記ダイオード部のアノードとに電気的に接続されており、
前記ダイオード部のカソードは、前記配線と、前記第2の抵抗の一方の端子とに電気的に接続されており、
前記トランジスタ部のドレイン及び前記第2の抵抗の他方の端子は、バッファ回路を介して前記出力部に電気的に接続されており、
前記検出回路の検出範囲は、前記複数のトランジスタの数及び前記複数のダイオードの数によって制御され、
前記トランジスタ及び前記ダイオードの数は可変であることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記電圧は、信号電圧または電源電圧であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記信号電圧は、整流回路によって生成されることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項3において、
前記電源電圧は、定電圧回路によって生成されることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
前記複数のダイオードは、ダイオード接続されたN型トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
前記複数のダイオードは、ダイオード接続されたP型トランジスタであることを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−103503(P2010−103503A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215490(P2009−215490)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】