説明

半導体装置

【課題】ダイカット時に回路素子領域に近い箇所でクラックが発生することを防止する。
【解決手段】半導体基板100上に形成された回路素子領域と、前記回路素子領域を囲むように形成されたダイカット領域と、前記回路素子領域とダイカット領域との間の少なくとも一部に形成された保護パターンと、を備え、前記保護パターンは、前記半導体基板の表面部に形成された素子分離領域102と、素子分離領域102よりダイカット領域側に形成され、素子分離領域102より幅の狭い素子分離領域103と、素子分離領域102と素子分離領域103との間に形成された素子領域150と、素子分離領域102上に形成されたゲート層106と、ゲート層106上に層間絶縁膜111を介して形成された配線層113と、前記配線層113上に形成されたパッシベーション層120と、素子分離領域103のダイカット領域側に隣接して形成されたゲート層107と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の保護パターンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造工程では通常、ウェーハ上に複数の集積回路が形成され、ウェーハが個々のICチップにダイカットされる(例えば特許文献1参照)。こうして、1枚のウェーハから複数の半導体装置が製造される。
【0003】
チップには、ダイカット時に応力が印加される。この応力はクラック(チップ割れ)を発生させる。そのため、チップの回路素子領域の周囲に保護パターンを設け、クラックが回路素子領域内へ拡がることを防止している。
【0004】
保護パターンは、例えば、基板(ウェーハ)上に形成された素子領域、素子分離領域、ダミーゲート層、及びダミー配線層と、それらの上に形成されたパッシベーション層とを有する。ダイカットを行う領域(ダイシングライン)では、基板上に積層物が少ない方が好ましい。そのため、保護パターンのダイシングライン側では、パッシベーション層は除去される。
【0005】
ダイカット時にチップに印加される応力は、材料や構造が変化した箇所において強くなる傾向があり、回路素子領域に近い箇所でクラックが発生すると、保護すべき回路素子領域に影響を及ぼすおそれがある。従来、この影響を低減するため、保護パターンを大きくすることにより、出来るだけクラック発生箇所を回路素子領域から遠ざけていた。しかし、このような手法では、チップサイズが増大し、ウェーハ1枚から製造できるチップ数が減少するという問題があった。
【0006】
また、パッシベーション層端部よりダイシングライン側に、コンタクト及び配線層が複数積層された積層構造を設けた構成が知られている。この積層構造は、クラックやパターン剥がれの進行を抑止するストッパの役割を果たす。しかし、このような構成は、積層構造を配置するため、保護パターン面積が大きくなる。従って、上記と同様に、チップサイズが増大し、ウェーハ1枚から製造できるチップ数が減少するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−261050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ダイカット時に回路素子領域に近い箇所でクラックが発生することを防止し、かつチップサイズを低減できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様による半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された回路素子領域と、前記回路素子領域を囲むように形成されたダイカット領域と、前記回路素子領域と前記ダイカット領域との間の少なくとも一部に形成された保護パターンと、を備え、前記保護パターンは、前記半導体基板の表面部に形成された第1の素子分離領域と、前記半導体基板の表面部の前記第1の素子分離領域より前記ダイカット領域側に形成され、前記第1の素子分離領域より幅の狭い第2の素子分離領域と、前記第1の素子分離領域と前記第2の素子分離領域との間に形成された第1の素子領域と、前記第1の素子分離領域上に形成された第1のゲート層と、前記第1のゲート層上に形成された配線層と、前記配線層上に形成されたパッシベーション層と、前記第2の素子分離領域の前記ダイカット領域側に隣接した第2の素子領域上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された第2のゲート層と、を有するものである。
【0010】
本発明の一態様による半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された回路素子領域と、前記回路素子領域を囲むように形成されたダイカット領域と、前記回路素子領域と前記ダイカット領域との間の少なくとも一部に形成された保護パターンと、を備え、前記保護パターンは、前記半導体基板の表面部に形成された拡散層領域と、前記拡散層領域上に積層された複数のコンタクトプラグ及び複数の配線層からなる第1の積層構造と、前記拡散層領域上に積層された複数のコンタクトプラグ及び複数の配線層からなり、前記第1の積層構造より前記回路素子領域側に形成され、前記第1の積層構造と電気的に分離された第2の積層構造と、前記第1の積層構造及び前記第2の積層構造上に、前記ダイカット領域側の端部が、前記第1の配線層の前記ダイカット領域側の端部より前記回路素子領域側に位置するように形成されたパッシベーション層と、を有するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ダイカット時に回路素子領域に近い箇所でクラックが発生することを防止し、かつチップサイズを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るウェーハの平面図である。
【図2】同第1の実施形態に係る半導体装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の概略構成図である。
【図5】変形例による半導体装置の概略構成図である。
【図6】変形例による半導体装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係るウェーハの平面図を示す。図1に示すように、ウェーハ100には回路素子が形成された回路素子領域130が複数設けられている。互いに隣り合う回路素子領域130の間にはダイシングラインDが設けられている。ダイシングラインDはダイカットを行う領域である。ウェーハ100をダイシングラインDに沿ってダイカットすることで、回路素子領域130を有するチップを複数形成することができる。
【0015】
回路素子領域130の外周には、保護パターン140が設けられている。保護パターン140は、ダイカットによる応力によって発生するクラックが、回路素子領域130へ拡がることを防止する。
【0016】
図2を用いて保護パターン140の構造を説明する。図2は図1におけるA−A線での縦断面を示す。なお、回路素子領域130を囲む保護パターン140のどの部分の断面も図2と同様の構成となっている。
【0017】
半導体基板(ウェーハ)100の表面部に素子領域150、151、素子分離領域102、103、104が形成される。素子分離領域102の幅L1は、素子分離領域103の幅L2よりも大きい。また、素子分離領域102の幅L1は、素子領域150の幅L3よりも大きい。例えば、幅L1は3μm、幅L2、幅L3は1μmである。
【0018】
素子分離領域102〜104は、半導体基板100の表面部に溝を形成し、溝の中に絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)を埋め込んだSTI(Shallow Trench Isolation)構造となっている。素子領域150、151及び素子分離領域102〜104は、回路素子領域130における素子領域及び素子分離領域と同じ公知のプロセスで形成される。
【0019】
素子分離領域102上、及び素子領域151上の絶縁膜101上にゲート層106及び107が形成される。ゲート層106及び107は例えば膜厚150nm程度のポリシリコン膜である。ゲート層106及び107は、回路素子領域130におけるトランジスタのゲート電極と同じ公知のプロセスで形成される。回路素子領域130におけるトランジスタのゲート電極は、例えば、半導体メモリのワード線となるメモリセルトランジスタのゲート電極である。
【0020】
半導体基板100上には、複数の配線レベル110が積層されている。配線レベル110は、層間絶縁膜111、コンタクトプラグ112、及び配線層113を有する。層間絶縁膜111には、例えばシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜の積層膜が用いられる。コンタクトプラグ112は、例えばタングステン、銅等が用いられる。配線層113は、例えば銅、アルミニウム、タングステン等が用いられる。コンタクトプラグ112及び配線層113は、デュアルダマシン構造の場合、一体に形成される。配線レベル110は、回路素子領域130における配線レベルと同じ公知のプロセスで形成される。
【0021】
最上層の配線レベル110上には、パッシベーション層120が形成される。パッシベーション層120は、例えばシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜により構成される。
【0022】
なお、パッシベーション層120及び複数の配線レベル110は、素子分離領域102よりもダイシングラインD側には設けられていない。複数の配線レベル110及びパッシベーション層120を形成した後、素子分離領域102よりもダイシングラインD側のパッシベーション層120及び配線レベル110をRIE(Reactive Ion Etching、反応性イオンエッチング)等で除去することで、このような構造が得られる。
【0023】
配線レベル110のダイシングラインD側の端部は、ゲート層106のダイシングラインD側の端部より、回路素子領域130側に位置する。また、パッシベーション層120のダイシングラインD側の端部は、配線レベル110のダイシングラインD側の端部より、回路素子領域130側に位置する。
【0024】
ダイカット時にチップに印加される応力は、材料や構造が変化した箇所において強くなる傾向がある。
【0025】
パッシベーション層120の端部下方にはゲート層106及び素子分離領域102が設けられている。また、素子分離領域102から見てダイシングラインD側には、素子領域150が形成された領域A1、素子分離領域103が形成された領域A2、素子領域151及びゲート層107が形成された領域A3が設けられている。つまり、硬度の異なる複数の領域が連続して設けられている。
【0026】
従って、ダイカット時に発生する強い応力は、パッシベーション層120の端部よりダイシングラインD側の領域A1〜A3に集中し、これらの領域にクラックが生じる。パッシベーション層120の端部より回路素子領域130側ではクラックが生じ難くなり、クラックが回路素子領域130へ与える影響を低減できる。
【0027】
このように、特定の箇所(領域A1〜A3)に応力が集中するような構造にして、クラックを生じさせることで、回路素子領域130に近い箇所でのクラック発生を防止できる。従って、パッシベーション層120端部と回路素子領域130との間の距離を長くとる必要がなく、またパッシベーション層120端部とダイシングラインDとの間に複数のパターンを形成する必要がないため、チップサイズを低減できる。
【0028】
(第2の実施形態)図3に本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す。本実施形態に係る半導体装置は、図2に示す上記第1の実施形態に係る半導体装置のゲート層107上に絶縁膜201及び配線層202を設けた構成となっている。
【0029】
絶縁膜201及び配線層202は、1層目の配線レベル110と同じプロセスで形成される。絶縁膜201はゲート層107を覆うように形成される。図3では、ゲート層107上にはコンタクトプラグを設けていないが、コンタクトプラグを設けてもよい。
【0030】
上述のように、ゲート層107は回路素子領域130におけるトランジスタのゲート電極と同じプロセスで形成される。サリサイド技術を用いてゲート電極がシリサイド化される場合、ゲート層107もシリサイド化される。シリサイド化には例えばCo、Ti、Ni等が用いられる。
【0031】
上記第1の実施形態では、パッシベーション層120及び配線レベル110をRIEなどで除去する際に、ゲート層107の表面が剥き出しになり、シリサイド材料が飛散するおそれがあった。
【0032】
本実施形態では、シリサイド材料の飛散を防止するため、RIE加工の際に、ゲート層107上に1層目の配線レベル110に相当する絶縁膜201及び配線層202を残したものである。
【0033】
素子分離領域102から見てダイシングラインD側には、素子領域150が形成された領域A1、素子分離領域103が形成された領域A2、素子領域151、ゲート層107、絶縁膜201及び配線層202が形成された領域A3が設けられている。つまり、硬度の異なる複数の領域が連続して設けられている。
【0034】
従って、ダイカット時に発生する強い応力は、領域A1〜A3に集中し、これらの領域にクラックが生じる。領域A1〜A3以外ではクラックが生じ難くなり、クラックが回路素子領域130へ与える影響を低減できる。
【0035】
このように、特定の箇所(領域A1〜A3)に応力が集中するような構造にして、クラックを生じさせることで、回路素子領域130に近い箇所でのクラック発生を防止できる。従って、パッシベーション層120端部と回路素子領域130との間の距離を長くとる必要がなく、またパッシベーション層120端部とダイシングラインDとの間に複数のパターンを形成する必要がないため、チップサイズを低減できる。
【0036】
また、パッシベーション層120及び配線レベル110のRIE加工の際に、ゲート層107表面部のシリサイド材料が飛散することを防止できる。
【0037】
図3に示す例では、ゲート層107上に、1層目の配線レベルに相当する絶縁膜及び配線層を残していたが、1層目だけでなく2層目に相当する絶縁膜及び配線層も残すようにしてもよい。但し、ダイシングラインD側には、半導体基板100上に積層物が少ない方が好ましいため、1層目の配線レベルに相当する絶縁膜及び配線層のみを残すことが好適である。
【0038】
(第3の実施形態)図4に本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す。本実施形態に係る半導体装置は、図2に示す上記第1の実施形態に係る半導体装置の素子分離領域102より回路素子領域130側に、コンタクトプラグ301及び配線層302が複数積層された積層構造310、320を設けた構成となっている。
【0039】
各層のコンタクトプラグ301及び配線層302は、対応する層の配線レベル110と同じプロセスで形成される。なお、半導体基板100はp型シリコン基板であり、積層構造310、320は、半導体基板100にリンやヒ素等が注入されたnウェル領域330に形成される。
【0040】
積層構造310、320は、パッシベーション層120端部側、例えば配線レベル110の層間から水が侵入してきた場合に、回路素子領域130へ水が侵入することを防止するストッパの役割を果たす。
【0041】
また、積層構造310の各層の配線層と、積層構造320の各層の配線層とは分断されている。これは、パッシベーション層120及び配線レベル110のRIE加工に使用されるイオンが、回路素子領域130へ流れ込むことを防止するためである。
【0042】
積層構造310の配線層と積層構造320の配線層とが接続されていると、RIE加工に使用されるイオンが回路素子領域130へ流れ込む。これにより、例えばトランジスタのゲート酸化膜が破壊されるおそれがある。
【0043】
本実施形態では、RIE加工に使用されるイオンは、積層構造310を介してnウェル領域330へ放出される。そのため、回路素子領域130の素子を、チャージアップ電子による影響から保護することができる。
【0044】
上記第1の実施形態と同様に、ダイカット時に発生する強い応力は、パッシベーション層120の端部よりダイシングラインD側の領域A1〜A3に集中し、これらの領域にクラックが生じる。パッシベーション層120の端部より回路素子領域130側ではクラックが生じ難くなり、クラックが回路素子領域130へ与える影響を低減できる。
【0045】
このように、特定の箇所(領域A1〜A3)に応力が集中するような構造にして、クラックを生じさせることで、回路素子領域130に近い箇所でのクラック発生を防止できる。従って、パッシベーション層120端部と回路素子領域130との間の距離を長くとる必要がなく、またパッシベーション層120端部とダイシングラインDとの間に複数のパターンを形成する必要がないため、チップサイズを低減できる。
【0046】
また、回路素子領域130に形成された素子を、パッシベーション層及び配線レベルをRIE加工する際のチャージアップ電子から保護でき、信頼性を向上できる。
【0047】
上記第3の実施形態では、最上層の配線層がパッシベーション層120端部まで延ばされていたが、それより下層の配線層やゲート層を延ばしてもよい。その場合も、積層構造310と積層構造320との間で分断することで、チャージアップ電子をnウェル領域330へ放出し、回路素子領域130の素子を保護できる。
【0048】
上記第3の実施形態に係る半導体装置と上記第2の実施形態に係る半導体装置とを組み合わせてもよい。図5に示すように、積層構造310、320を有し、パッシベーション層120の端部よりダイシングラインD側のゲート層107が絶縁膜201及び配線層202に覆われた半導体装置となる。
【0049】
上記第3の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、パッシベーション層120端部の下方には、幅の広い素子分離領域102を設けていたが、図6に示すように、幅を狭くしてもよい。
【0050】
このような構成にすることで、領域A1〜A3以外でもクラックが生じ易くなるが、積層構造310、320によって、クラックが回路素子領域130へ拡がることを防止できる。
【0051】
上記実施形態では、保護パターン140は回路素子領域130の外周を囲んでいたが、外周の一部を囲むように形成される場合もある。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0053】
100 ウェーハ(半導体基板)
101 絶縁膜
102、103、104 素子分離領域
106、107 ゲート層
110 配線レベル
111 層間絶縁膜
112 コンタクトプラグ
113 配線層
120 パッシベーション層
150、151 素子領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された回路素子領域と、
前記回路素子領域を囲むように形成されたダイカット領域と、
前記回路素子領域と前記ダイカット領域との間の少なくとも一部に形成された保護パターンと、
を備え、
前記保護パターンは、
前記半導体基板の表面部に形成された第1の素子分離領域と、
前記半導体基板の表面部の前記第1の素子分離領域より前記ダイカット領域側に形成され、前記第1の素子分離領域より幅の狭い第2の素子分離領域と、
前記第1の素子分離領域と前記第2の素子分離領域との間に形成された第1の素子領域と、
前記第1の素子分離領域上に形成された第1のゲート層と、
前記第1のゲート層上に形成された配線層と、
前記配線層上に形成されたパッシベーション層と、
前記第2の素子分離領域の前記ダイカット領域側に隣接した第2の素子領域上に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成された第2のゲート層と、
を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第2のゲート層の上方に形成された第2の配線層をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の素子領域の幅は、前記第1の素子分離領域の幅より狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記配線層の前記ダイカット領域側の端部は、前記第1のゲート層の前記ダイカット領域側の端部より前記回路素子領域側に位置し、
前記パッシベーション層の前記ダイカット領域側の端部は、前記配線層の前記ダイカット領域側の端部より前記回路素子領域側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項5】
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された回路素子領域と、
前記回路素子領域を囲むように形成されたダイカット領域と、
前記回路素子領域と前記ダイカット領域との間の少なくとも一部に形成された保護パターンと、
を備え、
前記保護パターンは、
前記半導体基板の表面部に形成された拡散層領域と、
前記拡散層領域上に積層された複数のコンタクトプラグ及び複数の配線層からなる第1の積層構造と、
前記拡散層領域上に積層された複数のコンタクトプラグ及び複数の配線層からなり、前記第1の積層構造より前記回路素子領域側に形成され、前記第1の積層構造と電気的に分離された第2の積層構造と、
前記第1の積層構造及び前記第2の積層構造上に、前記ダイカット領域側の端部が、前記第1の配線層の前記ダイカット領域側の端部より前記回路素子領域側に位置するように形成されたパッシベーション層と、
を有することを特徴とする半導体装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−225763(P2010−225763A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70165(P2009−70165)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】