説明

半導体集積回路およびそれを備えたチューナシステム

【課題】集積回路化されたRF信号処理回路について低電圧動作でも良好な歪特性を実現する。
【解決手段】半導体集積回路は、入力された信号を可変減衰量で減衰させるアッテネータ(10)と、アッテネータ(10)の出力を受けるソースフォロワ(20)と、ソースフォロワ(20)の出力に対してフィルタリング処理を行ってから可変ゲインで増幅する増幅手段(30)とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路に関し、特に、チューナシステムのフロントエンドに好適な低歪かつ低雑音のRF信号処理回路に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のチャンネルにより構成される送信信号を受信し、所望チャンネルを選択して復調を行うチューナシステムには低雑音特性と低歪特性が要求される。例えば、日本の地上波デジタルテレビ放送(ISDB−T)は1チャンネル当たり6MHzの信号帯域で第13チャンネル(473.143MHz)から第62チャンネル(767.143MHz)までの計50チャンネルで構成されており、チューナシステムには各受信チャンネルにおいて−80dBm以下の感度特性が求められる一方で、妨害チャンネル入力レベルに対して50dBc以上の耐妨害波特性が求められる。
【0003】
こうしたチューナシステムの受信特性は、アンテナなどで受信した直後のRF信号を処理するRF信号処理回路の雑音特性と歪特性で決まる。一般に、チューナシステムに入力されたRF信号はアッテネータで減衰した後、増幅器で増幅される。すなわち、RF信号の入力レベルが高いときにはアッテネータで大きく減衰させることでRF信号処理回路の歪特性を良好に保つ一方、RF信号の入力レベルが低いときにはアッテネータでの信号減衰量を極力小さくしてRF信号処理回路の雑音特性を良好に保つ(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−8179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チューナシステムのフロントエンドなどに用いられるRF信号処理回路は、通常、半導体集積回路として実現される。近年、半導体集積回路にはより一層の小型化、低消費電力化が求められており、CMOSプロセスの微細化が進むとともに動作電圧も低下しつつある。しかし、RF信号処理回路の動作電圧を下げると特に増幅器の歪特性が著しく劣化する。例えば、次表に示すように電源電圧を3.3Vから1.2Vに下げるとRF信号処理回路のIIP3は約6dBも劣化する。これは、12dBc相当の耐妨害波特性の劣化を意味する。このため、RF信号処理回路を含む半導体集積回路については小型化や低電圧化がしにくいという問題がある。
【0006】
【表1】

【0007】
上記問題に鑑み、本発明は、集積回路化されたRF信号処理回路について低電圧動作でも良好な歪特性を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明によって次のような手段を講じた。例えば、半導体集積回路は、入力された信号を可変減衰量で減衰させるアッテネータと、アッテネータの出力を受けるソースフォロワとを備えている。さらに、前記ソースフォロワの出力のフィルタリング処理を行うフィルタ手段、あるいは、ソースフォロワの出力に対してフィルタリング処理を行ってから可変ゲインで増幅する増幅手段を備えていてもよい。具体的には、増幅手段は、ソースフォロワの出力のフィルタリング処理を行うフィルタ手段と、フィルタ手段の出力を可変ゲインで増幅する可変ゲイン増幅器とを有する。これによると、アッテネータで減衰した信号はソースフォロワを介して後段の信号処理ブロックに入力されるため、後段における増幅器は低電圧動作しても低歪で信号増幅をすることができる。さらに、ソースフォロワの出力をフィルタリング処理してから後段の信号処理ブロックに入力することで、後段における増幅器の歪特性をより向上させることができる。
【0009】
好ましくは、半導体集積回路は、アッテネータと共通の信号が入力される低雑音増幅器と、ソースフォロワおよび低雑音増幅器のいずれか一方の出力を選択的に出力するマルチプレクサとを備えている。そして、フィルタ手段または増幅手段にはマルチプレクサの出力が与えられる。これによると、アンテナなどからの信号入力端子から後段の増幅器までを含めた回路全体の雑音指数を改善することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、集積回路化されたRF信号処理回路について低電圧動作でも良好な歪特性を実現することができる。したがって、微細CMOSプロセスを用いてRF信号処理回路を含む半導体集積回路の小型化や低電圧化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るRF信号処理回路の構成図である。
【図2】図2は、変形例に係るRF信号処理回路の構成図である。
【図3】図3は、アッテネータの回路構成図である。
【図4】図4は、アッテネータの回路構成図である。
【図5】図5は、ソースフォロワの回路構成図である。
【図6】図6は、増幅手段の回路構成図である。
【図7】図7は、トラッキングフィルタの回路構成図である。
【図8】図8は、フィルタ手段の回路構成図である。
【図9】図9は、変形例に係るRF信号処理回路の構成図である。
【図10】図10は、アッテネータの回路構成図である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係るRF信号処理回路の構成図である。
【図12】図12は、変形例に係るRF信号処理回路の構成図である。
【図13】図13は、第3の実施形態に係るチューナシステムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るRF信号処理回路の構成を示す。本実施形態に係るRF信号処理回路は、アッテネータ10、ソースフォロワ20、および増幅手段30を備えており、微細CMOSプロセスを用いて集積回路化することができる。アッテネータ10に入力された信号は可変減衰量で減衰した後、ソースフォロワ20を介して増幅手段30で増幅される。増幅手段30は、フィルタリング処理機能を有しており、ソースフォロワ20の出力に対してフィルタリング処理を行ってから可変ゲインで増幅する。
【0013】
図2に例示したように、アッテネータ10の可変減衰量および増幅手段30の可変ゲインは、検波回路15、35によってそれぞれ適応的に制御することができる。検波回路15は、例えば−20dBmの閾値でアッテネータ10の出力レベルを検出する。ソースフォロワ20の出力レベルを検出するようにしてもよい。検波回路35は、例えば−10dBmの閾値で増幅手段30の出力レベルを検出する。出力レベルの検出はピークレベルや平均レベルなど、信号強度の検出ができるものであればよい。
【0014】
図3は、アッテネータ10の一構成例を示す。アッテネータ10は、直列接続された抵抗素子とスイッチトランジスタからなるスイッチ抵抗回路を複数個並列に接続して構成することができる。アッテネータ10のインピーダンスは各スイッチトランジスタのスイッチング状態に応じてデジタル的に変更できる。そして、RF信号の伝送路は50Ωや75Ωの特性インピーダンスを有し、特性インピーダンスとアッテネータ10のインピーダンスとの比率に応じて減衰量が決まるため、減衰量をデジタル的に制御可能である。さらに、図4に例示したように、容量素子とスイッチトランジスタからなる容量分圧回路を追加することでアッテネータ10の減衰量の可変範囲を拡張することができる。また、アッテネータ10の前段にLC共振回路を挿入して伝送路とのインピーダンスマッチングを図ってゲインを持たせることで雑音特性を改善することができる。
【0015】
図5は、ソースフォロワ20の一構成例を示す。アッテネータ10において抵抗分圧による減衰量の制御ができるように、入力インピーダンスは伝送路の特性インピーダンスに対して十分に大きくすることが望ましい(例えば、入力容量100fF程度)。ソースフォロワ20は、入力信号電圧をそのまま出力する回路であり、増幅器と比較して歪特性に優れている。したがって、高レベルのRF信号がアッテネータ10で大きく減衰した後にソースフォロワ20に入力されることで、ソースフォロワ20で生じる歪みを十分に抑制することができる。例えば、表1に示した条件下で本実施形態に係るRF信号処理回路を電源電圧1.2Vで動作させた場合のゲインは1.5dB、IIP3は23.6dBmである。すなわち、従来構成と比較してIIP3が約7dBも改善する。これは、14dBc相当の耐妨害波特性の向上を意味し、3.3Vで動作する従来構成の歪特性と同等である。
【0016】
図6は、増幅手段30の一構成例を示す。増幅手段30は、ソースフォロワ20の出力のフィルタリング処理を行うフィルタ手段31と、フィルタ手段31の出力を可変ゲインで増幅する可変ゲイン増幅器32とで構成することができる。
【0017】
図7に例示したように、フィルタ手段31は、直列接続された容量素子とスイッチトランジスタからなるスイッチ容量回路を複数個並列に接続し、さらにインダクタを並列に接続して構成されるトラッキングフィルタとして構成することができる。トラッキングフィルタとは、バンドパスフィルタの中心周波数を希望チャンネルの周波数と同調させて変化させることができるフィルタである。例えば、インダクタを20nH、スイッチ容量回路を200fFから10pFまで可変とした場合、トラッキングフィルタの同調周波数範囲は300MHzから2.5GHz程度となる。また、トラッキングフィルタのQ値を20程度にすると、希望波から100MHz離れた妨害波を18dB減衰させることができる。なお、ソースフォロワ20はトラッキングフィルタを駆動するのに十分な出力性能を有する。なお、バンドパスフィルタの中心周波数を希望チャンネルの周波数と同調させて変化させることができるのであれば、トラッキングフィルタの構成は図7に示したものに限られない。
【0018】
図8は、フィルタ手段31の別構成例を示す。フィルタ手段31は、互いに異なる同調周波数範囲を有する複数のトラッキングフィルタ311と、ソースフォロワ20の出力をトラッキングフィルタ311のいずれか一つに選択的に入力するデマルチプレクサ312と、トラッキングフィルタ311のいずれか一つの出力を選択的に出力するマルチプレクサ313とで構成することができる。この構成によると、受信周波数に応じてデマルチプレクサ312およびマルチプレクサ313の選択動作を制御することで、同調周波数範囲を拡大することができる。
【0019】
以上、本実施形態によると、入力されたRF信号をアッテネータ10で減衰させた後にソースフォロワ20を介して増幅手段30で増幅するため、低電圧動作する増幅手段30において低歪で信号増幅することができる。また、増幅前にフィルタリング処理をすることで耐妨害波特性を改善することができる。CMOSプロセスの微細化が進展すれば、トランジスタ能力が向上してソースフォロワ20のロスによる雑音指数の劣化が改善する。したがって、本実施形態に係るRF信号処理回路は半導体集積回路の微細化および低電圧化に非常に有効である。
【0020】
なお、図9に例示したように、アッテネータ10の前段に差動信号生成手段100を設けて片相のRF信号を差動信号に変換してもよい。差動信号生成手段100は半導体集積回路の一部および外部部品のいずれでもよい。差動信号生成手段100を設けた場合、アッテネータ10、ソースフォロワ20、および増幅手段30は、いずれも差動信号を処理する。例えば、図10に例示したように、アッテネータ10は、2つの抵抗素子とそれらに挟まれたスイッチトランジスタからなるスイッチ抵抗回路を複数個並列に接続して構成することができる。スイッチ抵抗回路は、2つのスイッチトランジスタとそれらに挟まれた抵抗素子で構成してもよい。差動信号生成手段100としてバランを用いると、バランによって生成される差動信号の振幅誤差は5%程度であるため、差動信号のまま各種処理を行った後に片相信号に戻すことで2次歪成分が約26dB抑圧される。また、バランを用いることで伝送路とのインピーダンスマッチングを図り、ゲインを持たせて雑音特性を改善することができる。例えば、巻線比が1:4のバランを用いることでゲインが約6dB向上する。
【0021】
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係るRF信号処理回路の構成を示す。本実施形態に係るRF信号処理回路は、第1の実施形態に係るRF信号処理回路に、アッテネータ10と供給のRF信号が入力される低雑音増幅器(LNA)40と、ソースフォロワ20およびLNA40のいずれか一方の出力を選択的に出力するマルチプレクサ50とを追加したものである。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
【0022】
マルチプレクサ50は、RF信号の入力レベルが大きければソースフォロワ20の出力を選択し、小さければLNA40の出力を選択する。閾値は例えば−50dBmである。このように、RF信号の入力レベルに応じて増幅手段30の前段の信号経路を適宜切り替えることでRF信号処理回路の雑音指数を改善することができる。例えば、LNA40のゲインを20dB、雑音指数を2dBとすると、RF信号処理回路の雑音指数は1〜2dB程度改善する。
【0023】
図12に例示したように、アッテネータ10の出力レベルを検出する検波回路15によってマルチプレクサ50の選択動作を制御することができる。検波回路15は、−20dBmの閾値でアッテネータ10の減衰量を制御するとともに−50dBmの閾値でマルチプレクサ50の選択動作を制御する。すなわち、検波回路15は、アッテネータ10の出力レベルが−50dBmよりも大きければソースフォロワ20の出力の選択を指示し、アッテネータ10の出力レベルがそれよりも小さければLNA40の出力の選択を指示する。このように1個の検波回路15における異なる2つの閾値による検波は、2つの閾値を時分割で切り替えることで実現することができる。なお、検波回路15とは独立に、マルチプレクサ50を制御するための検波回路を設けてもよい。
【0024】
なお、LNA40の出力側にソースフォロワを設けてもよい。これにより、マルチプレクサ50の選択対象となる信号経路の出力インピーダンスを等しくすることができ、信号経路の違いによる増幅手段30でのフィルタリング処理における同調周波数のズレを少なくすることができる。さらに、信号経路の選択と連動して増幅手段30のゲインを制御することにより、信号経路の違いによるRF信号処理回路のゲイン差を少なくすることができる。
【0025】
また、マルチプレクサ50を省略して、RF信号の入力レベルに応じてソースフォロワ20およびLNA40のいずれか一方を選択的に休止させてもよい。これにより、消費電力を低減することができる。あるいは、増幅手段30が複数のトラッキングフィルタを有する場合には、マルチプレクサ50に代えて、RF信号の入力レベルおよび受信周波数に応じてソースフォロワ20およびLNA40のいずれか一方の出力をいずれか一つのトラッキングフィルタに入力する経路選択回路を設けてもよい。
【0026】
また、本実施形態に係るRF信号処理回路についても、アッテネータ10およびLNA40の前段に差動信号生成手段100を設けて片相のRF信号を差動信号に変換してもよい。
【0027】
(第3の実施形態)
図13は、第3の実施形態に係るチューナシステムの構成を示す。図中のアンテナ1を除く各信号処理ブロックは微細CMOSプロセスを用いて集積回路化することができる。アンテナ1で受信したRF信号はRF信号処理回路2によって信号強度が調整される。RF信号はケーブルを介して入力される有線信号であってもよい。RF信号処理回路2は、上記の各実施形態および変形例に係るものである。RF信号処理回路2で処理されたRF信号は、PLL3が生成した局部発振信号でミキサによってベースバンド信号に変換される。変換方式はLow−IF方式およびダイレクトコンバージョン方式のいずれでもよい。ベースバンド信号はローパスフィルタ(LPF)5によって不要な高周波成分が十分に取り除かれた後にA/D変換器(ADC)6でデジタル信号に変換される。そして、最終的にデジタル信号処理部(DSP)7において復調処理などが行われる。DSP7ではRF信号の入力レベルが検出されるため、当該検出結果に応じて図1のRF信号処理回路におけるアッテネータ10や増幅手段30の可変特性を制御することができる。
【0028】
例えば、日本の地上波デジタルテレビ放送における第13チャンネル(473.143MHz)を受信する場合、PLL3からは470.143MHzの局部発振信号が出力され、受信したRF信号はミキサ4において受信周波数と局部発振周波数との差である3MHzの中間周波数のベースバンド信号に変換される。このとき、受信周波数と局部発振周波数との和である943.286MHzの高周波信号も発生するが、そのような高周波成分はLPF5によるフィルタリング処理で十分に減衰する。例えば、LPF5の信号帯域はチャンネルの信号帯域と同じ6MHzである。他のチャンネル受信時はPLL3の発振周波数が希望チャンネルに応じて変化する。
【0029】
本実施形態に係るチューナシステムでは、アンテナ1の受信直後のRF信号を上記各実施形態および変形例に係るRF信号処理回路2で処理するため、低電圧動作でも良好な歪特性を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明に係る半導体集積回路は、小型かつ低消費電力でありながら良好な歪特性で広い受信周波数範囲を有するため、アナログ放送波およびデジタル放送波を受信する据え置き型のテレビジョン装置やワンセグ放送を受信する携帯型端末などに有用である。
【符号の説明】
【0031】
10 アッテネータ
15 検波回路
20 ソースフォロワ
30 増幅手段
31 フィルタ手段
311 トラッキングフィルタ
312 デマルチプレクサ
313 マルチプレクサ
32 可変ゲイン増幅器
35 検波回路
40 低雑音増幅器
50 マルチプレクサ
100 差動信号生成手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された信号を可変減衰量で減衰させるアッテネータと、
前記アッテネータの出力を受けるソースフォロワと、
前記ソースフォロワの出力に対してフィルタリング処理を行ってから可変ゲインで増幅する増幅手段とを備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】
請求項1の半導体集積回路において、
前記増幅手段は、
前記ソースフォロワの出力のフィルタリング処理を行うフィルタ手段と、
前記フィルタ手段の出力を可変ゲインで増幅する可変ゲイン増幅器とを有する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項3】
請求項1の半導体集積回路において、
前記増幅手段の出力レベルを検出し、当該検出結果に応じて前記増幅手段の可変ゲインを制御する検波回路とを備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項4】
請求項1の半導体集積回路において、
前記アッテネータ、ソースフォロワ、および増幅手段は、いずれも差動信号を処理する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項5】
入力された信号を可変減衰量で減衰させるアッテネータと、
前記アッテネータの出力を受けるソースフォロワとを備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項6】
請求項5の半導体集積回路において、
前記ソースフォロワの出力のフィルタリング処理を行うフィルタ手段を備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項7】
請求項5の半導体集積回路において、
前記アッテネータと共通の信号が入力される低雑音増幅器と、
前記ソースフォロワおよび前記低雑音増幅器のいずれか一方の出力を選択的に出力するマルチプレクサとを備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項8】
請求項7の半導体集積回路において、
前記アッテネータの出力レベルを検出し、当該検出結果に応じて前記アッテネータの可変減衰量および前記マルチプレクサを制御する検波回路を備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項9】
請求項5の半導体集積回路において、
前記アッテネータおよびソースフォロワは、いずれも差動信号を処理する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項10】
請求項1および5のいずれか一つの半導体集積回路において、
前記アッテネータおよびソースフォロワのいずれか一方の出力レベルを検出し、当該検出結果に応じて前記アッテネータの可変減衰量を制御する検波回路を備えている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項11】
請求項2および6のいずれか一つの半導体集積回路において、
前記フィルタ手段は、バンドパスフィルタの中心周波数を希望チャンネルの周波数と同調させて変化させることが可能なトラッキングフィルタを有する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項12】
請求項2および6のいずれか一つの半導体集積回路において、
前記フィルタ手段は、
互いに異なる同調周波数範囲を有する複数のトラッキングフィルタと、
前記ソースフォロワの出力を前記複数のトラッキングフィルタのいずれか一つに選択的に入力するデマルチプレクサと、
前記複数のトラッキングフィルタのいずれか一つの出力を選択的に出力するマルチプレクサとを有する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項13】
請求項1および5のいずれか一つの半導体集積回路を備えている
ことを特徴とするチューナシステム。
【請求項14】
請求項4および9のいずれか一つの半導体集積回路と、
片相の原信号を差動信号に変換して前記半導体集積回路におけるアッテネータに入力する差動信号生成手段とを備えている
ことを特徴とするチューナシステム。
【請求項15】
請求項14のチューナシステムにおいて、
前記差動信号生成手段はバランである
ことを特徴とするチューナシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−34191(P2012−34191A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172062(P2010−172062)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】